JPH0128529Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は多数枚の学習カードを挿入セツトし
て使用するカード学習器に関するもので、その目
的はカード問題を見て所定の学習文字を解答さ
せ、この解答文字を透明書写板の書き場所指定さ
れた透視枠線内に所定の大きさで正しく書かせた
後、この書き方学習指示欄の上を覆う開閉書写板
と、学習カードの解答表示欄を覆い隠している開
閉蓋板とを相対的に開閉作動させて、前記蓋板が
書き方学習指示欄を覆う位置に、前記書写板が解
答表示欄と重合する位置に反転入替えさせると、
透明な書写板に書いた解答文字と前記カードの解
答表示欄に表示されている正解としての書き方手
本文字とが位置的に合致して、前記書写板に書い
た解答文字がカード問題に対して正答文字であつ
たか否か、字形が正しく上手に書けているか否か
を前記手本文字との対応で確認し、上手に書けて
いない場合は手本文字をなぞり書きする等して正
しい文字の書き方を習得することができるように
した、従来には全く存在しない新規な構成で学習
効果の高いカード学習器を提供することにある。

即ち、この考案のカード学習器は、所定の学習
文字を答えさせる問題表示欄１と、この問題表示
を見て出した解答文字を所定の大きさで正しく書
かせるための書き場所指定枠線２ｂを表示した書
き方学習指示欄２と、問題表示欄１の正解として
の書き方手本文字３ｂを書き方学習指示欄２の書
き場所指定枠線２ｂと対応する位置に所定の大き
さで表示した解答表示欄３とを有する多数枚の学
習カードＣを挿入セツトして使用するものであつ
て、カード挿入セツト部５と挿入セツトカードＣ
の表出窓孔６を有した学習器本体１０の窓孔６部
に、挿入セツトカードＣの解答表示欄３を覆い隠
す窓孔長さ方向に沿つて開閉可能な不透明の開閉
蓋板１１と、前記カードＣの書き方学習指示欄２
の上を覆う水性インキペンＰ等で字書き可能な透
明樹脂板で形成された開閉書写板１２を設け、こ
の開閉書写板１２と前記開閉蓋板１１を、該開閉
蓋板１１が書き方学習指示欄２の覆い位置に開き
移動された時に前記書写板１２が解答表示欄３と
重合する部分に位置移動するように、ラツク１１
ａ，１２ａとピニオン１３で連動させると共に、
前記開閉蓋板１１若しくは開閉書写板１２のいず
れか一方を手で開閉操作する操作手段１４と、前
記開閉蓋板１１または開閉書写板１２を蓋板閉塞
方向に常時付勢しておくゴム紐、スプリング等の
弾性体１５とを設けたことを特徴とするものであ
る。

以下、この考案の実施例について図面に従い説
明すると、この実施例は「ひらがな」のカード学
習器としての適用例を示すもので、前記学習カー
ドＣは「ひらがな」の学習文字を絵１ｂとの関係
で答えさせる問題１ａを印刷した問題表示欄１
と、この問題表示を見て出した解答文字を書かせ
るように指示する文章２ａと前記解答文字を所定
の大きさで正しく書かせるための書き場所指定枠
線２ｂとを印刷した書き方学習指示欄２と、問題
表示欄１の正解としての書き方手本文字３ｂを書
き方学習指示欄２の書き場所指定枠線２ｂと対応
する枠線３ａ内の位置に所定の大きさで印刷した
解答表示欄３とを上下方向に三等分して設けた構
成となつており、本実施例の場合には五十音全部
のひらがな学習と、濁音及び半濁音のひらがな学
習が行なえる枚数分備えられている（第４図はこ
の多数枚の学習カードＣの中の「な」文字を学習
させる代表的な１枚のカードを示している）。

この多数枚の学習カードＣを積層状態に挿入セ
ツトする学習器本体１０は、後端面開放のカード
挿入セツト部５を形成するコ型状の内枠１６ａ及
び該内枠の左側枠部に平行する区画突条１６ｂを
有する合成樹脂で一体成形された下箱１６と、こ
の下箱１６の開口外周縁部に嵌着された上蓋１７
とからなり、この上蓋１７には前記カードＣの書
き方学習指示欄２及び解答表示欄３が表出し得る
長方形状の窓孔６と、この窓孔の左側辺沿いに位
置する長孔１７ａが設けられている。

この学習器本体１０の挿入セツトカードＣの解
答表示欄３を第３図の如く覆い隠す不透明な合成
樹脂で成形された蓋板１１は、前記下箱内枠１６
ａの右側枠部（左側枠部より突出高さが高くなつ
ている）と下箱左側区画突条１６ｂとの間に第２
図の如く跨がる横幅を有し、その左側辺部には前
記突条１６ｂに摺動案内される下面開口溝と、こ
の溝方向に沿つたラツク１１ａと、前記上蓋１７
の長孔１７ａを介して外方に突出する突軸１１ｂ
が設けられ、この突軸１１ｂ及び該突軸に嵌着し
た摘み１４ａによつて前記蓋板１１の開閉操作手
段１４を形成している。

また、前記カードＣの書き方学習指示欄２の上
を覆う水性インキペンＰ等で字書き可能な透明樹
脂板で形成された開閉書写板１２は、前記下箱内
枠１６ａの左右側枠部に設けた内方突出片１８
ａ，１８ｂの上に前記蓋板１１と上下に一部ラツ
プして摺動できるように跨設され、且つ前記内枠
１６ａの左側枠部と前記区画突条１６ｂとの間に
スライド嵌合する形状突出縁１９の下端上面部に
は前記蓋板ラツク１１ａと上下に離間し対向する
ラツク１２ａが設けられている。なお、この書写
板ラツク１２ａと前記蓋板ラツク１１ａに噛合す
るピニオン１３は、本体下箱１６の左側中央部に
軸止め体２０でもつて回転可能に軸支され、この
ピニオン１３とラツク１１ａ，１２ａにより前記
開閉書写板１２と前記開閉蓋板１１を、該開閉蓋
板１１が書き方学習指示欄２の覆い位置に開き移
動された時に前記書写板１２が解答表示欄３と重
合する部分に位置移動するように連動させてい
る。

前記開閉蓋板１１を蓋板閉塞方向に常時付勢し
ておく弾性体１５は、本実施例の場合、蓋板１１
のゴム掛け突起２１と本体下箱１６のゴム掛け突
起２２に第１図の如く張架されたゴム紐とされて
いるが、コイルスプリン等であつてもよく、又こ
の弾性体１５は前記書写板１２を蓋板閉塞方向に
付勢するものであつてもよい。なお、前記書写板
１２に字を書く水性インキペンＰは本体下箱１６
と本体上蓋１７の前方突出板部２６，２７の間に
第３図のように挟み込んで着脱可能に保持される
ようになつている。

第３図は多数枚の学習カートＣを学習器本体１
０に挿入セツトした使用状態を示す平面図であつ
て、この状態ではセツトカードＣは問題表示欄１
が本体１の後方に表出し、且つ書き方学習指示欄
２が書写板１２に透視され、解答表示欄３が前記
蓋板１１で覆い隠されるようになるから、この状
態で最上層カードＣの問題表示を見て正しいと考
えた答を出し、この解答文字を前記水性インキペ
ンＰを使用して透明書写板１２の書き場所指定さ
れた透視枠線２ｂ内に所定の大きさで正しく書く
ことができる。

而して、前記透明書写板１２に前記解答文字、
例えば「な」というひらがな文字を書いたら、前
記セツトカードＣの書き方学習指示欄２の上を覆
う開閉書写板１２と、前記カードＣの解答表示欄
３を覆い隠している開閉蓋板１１とを、蓋板開閉
操作手段１４である摘み１４ａの第３図矢印イ方
向へのスライド操作で同図矢印ロ，ハの方向へ相
対的に開閉作動させて、前記蓋板１１が書き方学
習指示欄２を覆う位置に、前記書写板１２が解答
表示欄３と重合する位置に反転入替えさせると、
前記書写板１２に書いた解答文字と前記カードＣ
の解答表示欄３に表示されている正解としての書
き方手本文字３ｂとが位置的に合致するので、前
記書写板１２に書いた解答文字がカード問題に対
して正答文字であつたか否か、字形が正しく上手
に書けているか否かを前記手本文字３ｂとの対応
で簡単に確認することができ、そして前記解答文
字が合つている場合でも上手に書けていない場合
には、書いた字を消して手本文字３ｂを何回もな
ぞり書きすることにより正しい文字の書き方を容
易に習得することができる。

なお、前記カード問題の学習文字と、これに対
応する書き方手本文字３ｂは前述した実施例のひ
らがな文字に限定されるものではなく、漢字、数
字、ローマ字等の文字であつてもよい。

この考案のカード学習器は前記のようなもので
あるから、セツトカードの問題表示を見て所定の
学習文字を解答する学習と、解答文字を所定の大
きさで正しく書く練習を効果的に行なうことがで
きる共に、書いた文字がカード問題に対して正解
か否か、上手な字として正しく書けているか否か
等を書き方手本文字との対応で容易に確認するこ
ともできる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のカード学習器を示す開蓋状
態の平面図、第２図は第１図の−線に沿う横
断面図、第３図は多数枚の学習カードを挿入セツ
トした使用状態の平面図、第４図は前記学習器に
挿入セツトされる学習カードの代表的な１枚のカ
ードを示す平面図である。 Ｃ……学習カード、１……問題表示欄、２……
書き方学習指示欄、２ｂ……書き場所指定枠線、
３……解答表示欄、３ｂ……書き方手本文字、５
……カード挿入セツト部、６……窓孔、１０……
学習器本体、１１……開閉蓋板、１２……開閉書
写板、１１ａ，１２ａ……ラツク、１３……ピニ
オン、１４……操作手段、１４ａ……操作摘み、
１５……弾性体、Ｐ……水性インキペン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定の学習文字を答えさせる問題表示欄と、こ
   の問題表示を見て出した解答文字を所定の大きさ
   で正しく書かせるための書き場所指定枠線を表示
   した書き方学習指示欄と、問題表示欄の正解とし
   ての書き方手本文字を書き方学習指示欄の書き場
   所指定枠線と対応する位置に所定の大きさで表示
   した解答表示欄とを有する多数枚の学習カードを
   挿入セツトして使用するカード学習器であつて、
   カード挿入セツト部と挿入セツトカードの表出窓
   孔を有した学習器本体の窓孔部に、挿入セツトカ
   ードの解答表示欄を覆い隠す窓孔長さ方向に沿つ
   て開閉可能な不透明の開閉蓋板と、前記カードの
   書き方学習指示欄の上を覆う水性インキペン等で
   字書き可能な透明樹脂板で形成された開閉書写板
   を設け、この開閉書写板と前記開閉蓋板を、該開
   閉蓋板が書き方学習指示欄の覆い位置に開き移動
   された時に前記書写板が解答表示欄と重合する部
   分に位置移動するように、ラツクとピニオンで連
   動させると共に、前記開閉蓋板若しくは開閉書写
   板のいずれか一方を手で開閉操作する操作手段
   と、前記開閉蓋板または開閉書写板を蓋板閉塞方
   向に常時付勢しておくゴム紐、スプリング等の弾
   性体とを設けてなるカード学習器。