JPH0127835Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願考案は、吊下げのペアこけしに係るもので
ある。従来のペアこけしには、口部に磁石を取り
つけてキスさせるようにしたものがある。本願に
於いては、小さい球体に短い紐を貫通させ、この
両端を、ペアの猫に形成した夫々の円形こけし
の、直径よりやや下で且つ夫々の前方内則に埋め
込んだものであり、正面から手を繋いでいるよう
に見えるが、吊下げ紐の上端を持つて振動させる
と、連結しているペアのこけしが夫々半回転し
て、小さい球体が後方になり、こけし相互が、あ
たかもキスをしているように見える興趣ある構造
を堤供するものである。

図について本考案の実施例を説明する。１は吊
下げ紐であり、ハート型の板２を介して紐１の
夫々の両端に、猫に形成したペアのこけし３Ａ，
３Ｂの頂点を取り付ける。４Ａ，４Ｂは正面に設
けた猫の口である。５は別設の小さい球体であ
り、短い紐６が貫通している。この紐６の両端
を、円形こけしの直径よりも下の位置で且つこけ
し３Ａ，３Ｂの夫々の内則前面に設けた孔３ａ，
３ｂ内に埋め込んで固着する。紐６の長さは孔３
ａと３ｂとの距離と略均しいか、僅かに長い程度
である。

本考案はこのように構成されており、こけし３
Ａ，３Ｂは吊紐１によつて相当上方を、又紐６に
よつて夫々の内則前面で直径よりやや下方を連結
されている。今、これを吊紐１の上端を持つて振
動させると、こけし３Ａ，３Ｂは振動しながら回
転しようとするが、紐６により、直径のやや下方
で且つ内則前面を連結されており又、紐６の長さ
が、孔３ａ，３ｂ間と略均しい距離であるから、
こけし３Ａ，３Ｂは球体５を軸として、内側に半
回転しかできず、球体５はこけし３Ａ，３Ｂの後
方となり、こけし３Ａ，３Ｂは、正面を互いに接
するようになる。更に吊紐１をより振動させれ
ば、又元にもどり、こけし３Ａ，３Ｂは夫々に正
面をむくようになるのである。

以上のように作用する本考案は、こけし３Ａ，
３Ｂが互いに正面を向いている時は、前記３Ａ，
３Ｂ間に紐６を貫通させた球体５が存在し、あた
かも両者が手を繋いでいるように見え、振動によ
つて前記３Ａ，３Ｂが半回転して互いに正面が接
する時は、球体５は後方に存在することになり、
こけし３Ａと３Ｂが、あたかもキスをしているよ
うに見えるもので、構造簡単にして低廉、大量生
産に適する大変興味ある頑具を提供するものであ
る。こけし３Ａ，３Ｂは、他の色々な動物や人形
等に形成し、りぼん等の各種装飾を使用して変化
させることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は、本考案
の正面図、第２図は振動により半回転した時の正
面図、第３図は第２図の板を外した平面図であ
る。 なお、図中、１は吊下げ紐、３Ａ，３Ｂはペア
に構成したこけし、４Ａ，４Ｂはこけしの口、５
は球体、６は球体を貫通した紐である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吊下げ紐の両端に吊下げた円形のペアこけしに
   於いて、人形又は動物に形成した夫々のこけしに
   は、直径よりやや下方で且つ夫々の前面内則に、
   小さい球体を貫通した紐の両端を固着することを
   特徴とした吊下げペアこけしの構造。