JPH01275873A - エアドーム開口部におけるパネルシャッターの気密構造 - Google Patents

エアドーム開口部におけるパネルシャッターの気密構造

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JPH01275873A
JPH01275873A JP10484788A JP10484788A JPH01275873A JP H01275873 A JPH01275873 A JP H01275873A JP 10484788 A JP10484788 A JP 10484788A JP 10484788 A JP10484788 A JP 10484788A JP H01275873 A JPH01275873 A JP H01275873A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、屋内側が高圧に保たれた所謂エアドーム建築
物のエアロツク用開口部に建付けられるパネルシャッタ
ーの気密構造に関するものである。
[従来技術及び考案が解決しようとする問題点]従来の
建築物において、空気調和設備が設けられるときには、
屋外と屋内との環境部に気密構造が採用され、気密型の
建具も多く知られている。
また、特殊な環境制御を必要とする原子力施設、放射性
物質を取扱う施設等では、汚染空気側を負圧に保持する
ことが必要であることから、その環境維持のために、建
築物の各部に気密構造が採用されている。一方、精密機
械工業や医学の面で。
清浄空気室が形成され、この例では、高度の除塵側が加
圧状態に保たれる。そして、圧力差のある境界部分に設
けられる通路用の開口部には、差圧調整に必要なエアロ
ツクが設けられ、通行が管理されている。
最近、空気膜構造の屋根をケーブルで補強し。
屋内側を高圧に保つため内部から空気圧を加えて、周囲
の構造体で支持した大スパンの建築物が「エアドーム」
と呼ばれて脚光を浴びている。
ところで、エアドームでは、屋根材の野゛球場。
イベント場として、または中古車展示場としてなど、多
目的多用途に利用されることを前提として建造されるも
のであるが、このようなエアドームでは、建造物として
の規模も格別に大きく、このため運営に必要な諸量口を
大きくする必要があるばかりか、常に屋内側を高圧に保
たなければならないことから、とくに諸機材の搬入・搬
出などに供されるゲートにあっては、差圧調整のために
屋外側と屋内側とを中間ヤードを存して内外二重構造と
した、いわゆるエアロツク用開口部とする必要がある。
ところが、従来の内外二重のエアロツク用開口部では、
建付られた開閉体を同時に開閉操作して通行を管理する
ことは想定されておらず、また建付られる開閉体も、受
圧の関係からドア等の開き扉に限られていたため、その
開口部も人の通行に必要な比較的小さいものとなってい
た。
しかしながら上記したように、多目的多用途の運用が想
定されるエアドームゲートにあっては。
ゲートよりも長いクレーンのような貸機材が通過する場
合、中古車展示会場に供される車両等の如く大量の展示
物の連続搬入、搬出が強いられる場合、あるいは火災時
等の非常時における非難通路、緊急自動車等の出入口と
して用いられる場合等に対処する必要があることから、
その通行管理も片側ずつの開閉操作を繰り返す従来の通
行管理では時間的ロス等、運営に著しい支障をきたす結
果となり、同時開閉を余儀なくされた通行管理が要求さ
れる。
このような諸条件に対処できる開閉体は、未だ開発され
ていないのが実状である。従って、開閉体を選択するに
あたり、種々の実験、検討を重ねた結果、複数パネルが
独立し、かつ閉鎖姿勢における各隣接パネルがそれぞれ
下方パネルに対して載置状態となって直列姿勢を取るパ
ネルシャッターが、各隣接パネル相互間における気密を
上方パネルの自重によって行なえるというメリット性に
着目して、これを採用しようとするものであるが、大開
口ゆえの受圧面積の大きさ、多目的多用途の使い勝手な
ど、種々の悪条件下においては、そのまま従来のパネル
シャッターを用いることはできない。すなわち、上記諸
条件下にあっても1通常のパネルシャッターと同等以上
の開閉操作性、耐圧強度、耐気密性、耐久性あるいは保
守点検等保全維持管理性、作業性、安全性などの諸性能
を具備したものでなければならない。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの問題を一掃す
ることができるエアドーム開口部におけるパネルシャッ
ターの気密構造を提供することを目的として創案された
ものであって、複数パネルが所定間隔を存して連結チエ
ンで吊持されて、案内レールでの直列の昇降姿勢と収納
ケース内での並列の収納姿勢とに変姿可能に構成された
パネルシャッターにおいて、前記収納ケースを、屋内側
が高圧に保たれた建築物のエアロツク用開口部に対して
、収納ケース内が屋内気圧と等圧となるべく高圧側に向
けて配置されるよう建付けしたことを特徴とするもので
ある。
そして本発明は、この構成によって、二重のエアロツク
用開口部が同時に開放された場合であっても、収納姿勢
における並列状態にあるパネルが、シャッターカーテン
面が、内方からの大きな受圧荷重によって押圧される押
圧力を利用することによって、何ら複雑な気密構造とす
ることなく、単に開口部の低圧側の四周端縁のみを考慮
した簡単な気密構造によって確実な気密性を保持するこ
とができるばかりか、長期にわたるエアドームの運転中
でも、内圧の損失に影響を与えることなく保全維持管理
を有効に実施できるようにしたものである。
[実施例] 本発明を、野球その他のスポーツの観覧用、展示場用に
設計されたエアドームの具体例の図面に基づいて詳細に
説明する。第1図はエアドームの全体の平面図、第2図
は中心線に沿う断面図、第3図はエアロツクを設置した
出入ゲート部の断面図、第4図はエアロツクを設置した
部分の断面図である。図中において、1はエアドーム、
2はアリーナ(グラウンド、広場)、3は観客席、4は
二重シャッターによって構成したエアロツクであって、
荷捌室を兼ねる出入ゲートになっている。
5は内部、6は外部であって、エアロツク4の内部5側
と外部6側とには、建築物の躯体に設けた開口部8に対
して、構造体7に支持された内部、外部のパネルシャッ
ター10.10が設置されており。
それぞれ、エアロツク4の内部、外部を遮断し、その内
部は各パネルシャッター10の単独の開閉状態によって
、内部5または外部6になる。各パネルシャッター10
は、それぞれ、収納ケース20、ガイドレール30を梁
、下がり壁、袖壁などの構造体7に支持されて設置して
いる。
第5図はパネルシャッター10の外面からの全体斜視図
、第6図はガイドレール30を含むシャッター側端部の
詳細平面図、第7図は開口部8の上部の垂直断面図であ
る。これらの図中において、パネルシャッター10は、
複数のパネル11.11・・・をチェーン12によって
所定間隔を存して上下に連結し、シャッターカーテン1
3を構成したものであり、収納ケース20内に水平方向
に、最上段のパネルIIAから順に並列し、垂下して格
納された開放の状態と、ガイドレール30に沿って順次
に垂直に繰り出した閉鎖、遮断の状態とに開閉自在であ
る。
パネルシャッター10をさらに詳細に説明すると。
シャッターカーテン13の各パネル11の上下縁には。
第8図および第9図にも詳細を示すように、中空ゴムの
シール材11aと、金属製のシールエツジ11bとから
なる気密手段が構成してあり、シャッターカーテン13
の閉鎖時にチェーン12の張力が緩むと、各パネル11
の自重によってシールエツジllbがシール材11aに
喰いこみ、これを変形させて上下パネル11間を塞ぎ、
気密構造を形成する。また、この気密手段は、内外の圧
力差に左右されるから。
相しゃくりを形成する上下のパネル11の上下縁には、
長手方向に適宜の長さで、セツティングブロックlie
、lidを配置し、シールエツジllbの食い込みを調
節する寸法に設定されている。第5図のlieは最下段
のパネルIIBの下縁に設けた。床面との間のシール材
である。
シャッターカーテン13の垂直方向では、第6図に示す
ように、溝型のガイドレール30のフランジ31の内面
に、ガイドレールの長さ方向に閉鎖時のシャッターカー
テン13の面画に先端部を摺接させるシールゴムの帯状
辺32と、これと平行のモヘアのシール材33とが設け
られていて、シャッターカーテン13の呑込み部の気密
構造を形成している。
また、第7図に示すように、最上段バネJL/IIAの
外部6側の上方部には、収納ケース20の下面に設けた
シャッタースリット21の外部6側のまぐさ部材40に
対面するようまぐさシール材41が水平方向に取付けら
れている。尚、本実施例では、施工時の勝手違いをなく
すため、対応する屋内5側にもまぐさシール材41が設
けられている。このようにして、パネルシャッター10
は、その閉鎖時に、全面に積み重なるパネル11と共に
1両側縁と上下縁において、外面側の四周縁で気密構造
を形成している。
本発明では、上記のようなパネルシャッター10におい
て、第4図に示すように、収納ケース20を、パネルシ
ャッター10の内部5側、すなわち、高圧側に設置して
あり、エアロツク4の面出入口の2個所のパネルシャッ
ター10は、収納ケース20を構造体7の高圧側に支持
させて設置しである。従って、収納ケース20の内部は
ケース前板20aやケース底板20bの接合部或はシャ
ッタースリット21等を介して内部5側に連通し、高圧
側と等圧になっている。
次に、細部の気密構造では、シャッターカーテン13の
低圧側の外面において、第8図(a)、(b)および第
9図(a)、(b)図に示すように、シールゴム32が
指詰め防止用の目地14をまたいで形成する空隙Gの部
分において、下方のパネル11の上縁に切欠き部15を
設け、上方のパネル11の下縁に取付けた閉塞部材16
を切欠き部15に係合させ、該切欠き部15を充填する
ことによって、平坦面17を形成し、低圧側のシールゴ
ム32との間に、平坦面と直線材とによる気密構造を形
成しである。
ここで閉塞部材16は硬質ゴムの角形片であって。
その幅は、シャッターカーテン13の面内での動揺に対
応させてあり、切欠き部の幅はさらに広くして、目地1
4の新しい端部に排水溝18を形成するようにしである
。なお図中の15aは排水溝18の側壁の開口を塞ぐ塞
ぎ板、16aは閉塞部材16の押さえ鋼板である。
さらに、各パネル11の端面には、第6図に示すように
、ガイドレール3oの奥部の内面に接して転動する慣用
のガイドローラ34の他に、フランジ31に沿って上下
に転動する耐圧ローラ50を軸支すると共に、このロー
ラ50の直径をパネル11の厚さより大きい寸法にしで
ある。
また、最上部のパネルIIAには、第7図に示すように
、上縁に沿って、パネル面に平行な水平軸によって軸支
した耐圧ローラ60を設け、シャッターカーテン13の
閉鎖時に、開口部のまぐさ部材40に臨むようにしであ
る。
上記の、指づめ防止用の目地14の端部の構造の詳細に
ついては、本出願人の先の出願に係る考案(実願昭62
−59441、発明の名称「パネルシャッターの気密装
置」)を参照することができ、また、大径の耐圧ローラ
50と、水平の耐圧ローラ60の詳細については、同じ
く本出願人の先の考案(実願昭62−60259号、考
案の名称「パネルシャッターの耐圧ローラ」)を参照す
ることができる。
ここで、収納ケース20の詳細を説明する。第10図は
収納ケース20の構造を示す垂直断面図、第11図はパ
ネルシャッター10を全開して全パネルを収納したとき
の収納ケース20の垂直断面図である。収納ケース20
は、第10図に示すように、シャッタースリット21を
有するmsの箱型のケースに構成され、取付はアングル
22と上下の支持ブラケット23とによって、構造体7
の高圧側に向くように固定して支持されている。24は
継送スプロケット、25はパネルシャッター10の開閉
機、26はシャフト、27は巻上げられたパネル11の
横送りの水平レールであり、28は収納ケースの奥の仕
切板である。
この収納ケース20内には、第11図に示すように、順
次に巻き上げられるパネルが収納レール27に沿って並
列して垂下され、最上部のパネルIIAと最下部のパネ
ル11Bとの間には例えば8枚のパネルが平行に並んで
いる。
本発明の実施例では、各パネルには、中間のパネル11
の上部の両面に、スペーサ19が取付けられている。ス
ペーサ19はゴム又は樹脂製の部材等で構成し、各パネ
ル11の両面の端部近傍の上方に取付けられ(第6図)
、耐圧ローラ50と同程度にパネル面から突出させ、隣
位のパネル11の対向する面で相互に衝接するように配
置しである。
本発明のパネルシャッター10では、最上部のパネルI
IAの上部に、両面のまぐさシール部材41のまぐさ部
材42に対向するように、複数の耐圧ローラ60が取付
けられている。この耐圧ローラ60は第12図(a)、
(b)、(Q)の各回に示すように、ローラ本体61を
支軸62によって2個のブラケット63の間に水平に軸
支し、ベース64で支持してパネルIIAの上部に固定
しである。水平の耐圧ローラ60は、大きな受圧加重を
受けてもシール材41を保護して損傷を防止すると共に
、開閉始動時にスムーズな作動が成されるようまぐさ部
材42に対面させ、パネル面から突出させて取付けであ
る。
第7図には、耐圧ローラ60の下方からの外観を考慮し
た化粧板65が示しである。
次に、本発明におけるパネルシャッター10のガイドレ
ール30の構造を説明する。第13図は開口部8の側部
の下方部分におけるコンクリート躯体7とガイドレール
30との関係を示し、(a)図はその内面の正面図、(
b)図と(c)図はその上部、下部の水平断面図を示す
。第13図において、71はコンクリートの方立部分の
一般の成型部、72は開口部8の下方の欠き込み部であ
って、その高さhは床面から少なくともパネル11の1
枚の幅以上に定めである。この躯体7に取付けられるガ
イドレール30は下方部分を35とし、上方の一般部分
を36とする。ガイドレール30の下方部分を35は上
方部分36と分離可能に接続されている。第13図のA
−A線に沿う断面図は前記の第7図に詳細に示され、同
じ<B−B線に沿う断面図は第14図(a)に詳細に示
されている。第7図において、ガイドレール30は、上
記欠き込み部72の部分において、そのフランジ31が
第1の部分31Aと第2の部分31Bとの2部分に垂直
方向に分割されており。
部分31Aは、ガイドレール30の上方部分を36の一
部またはそれに接続された延長部として躯体7に固定さ
れる固定部であり、部分31Bは、ガイドレール30か
ら分離され、内方の折曲部分においてボルトナツト31
Cによって固定部31Aに組み付けられる分離部であっ
て、構造的には支持部材9によって支持される。支持部
材は9は、欠き込み部72にアンカーで固定されるピー
ス゛アングル91と、分離部31Bに固定される支持片
92とからなり、ボルトナツト93によって背中合わせ
に締め付けて1分離部31Bを背面から支持している。
尚1本実施例では、下方部位のみの分割構造を示したが
、これに限定されるものでなく、ガイドレール30全長
に亘って分割できる構造としたものであっても良いこと
はもちろんである。
次に、80は、ガイドレール30とコンクリートの欠き
込み部72との間の空間73を被覆する仕上部材であっ
て、開口部8の額縁81とともに各種の下地材82によ
って躯体7と分離部31Bとに取付けられている。ガイ
ドローラ34が溝型部材31Dの内部を転勤、摺動する
ことは従来技術のとおりである。
第14図(a)、(b)図によって、ガイドレール30
の構造をさらに説明すると、37.38はガイドレール
30の上方部分36と、下方の分離部分35との接続部
材であって、上下一対のアングルによって水平フランジ
を形成し、ボルトナツト39によって精度よく締め付け
て結合される。この接続構造は、分離部分36が一体型
でも、固定部31Aと分離部31Bとの分割型でも同様
なものと考えることができる。
[作 用] 叙述の如く構成された本発明の実施例において、屋内5
側が高圧に保たれたエアドームのエアロツク用開口部4
に設置されたパネルシャッター10は、複数パネル11
.11・・・が所定間隔を存して連結チエン12.12
に吊持されて、ガイドレール30に案内される直列の昇
降姿勢と、収納ケース20内での並列の収納姿勢とに変
姿する開閉作動がなされ、シャッターの全開状態におけ
るシャッターカーテン13面には、平時イ当り30Sc
g、最大時イ当り90kgの大きな面圧荷重が加わるこ
ととなる。このような状況下にあっては、一般の開口部
に設置された場合の如く、屋外の風雨の侵入を防止する
ため、別途カーテン引寄せ部材あるいは機構を用いて、
専ら風雨の侵入側の気密性のみを考慮していたのでは、
大掛かりな気密構造を必要とするばかりか、内圧の受圧
力でシャッターカーテン13の両側縁部から内圧漏れを
生じ、漏れによる異音を生じてしまうのであるが、シャ
ッターカーテン13の低圧側の両側縁部を、平坦に構成
させて内圧の受圧力でガイドレール30に設けた気密材
32.33に抑圧密接すべく構成しであるので、屋内5
側が高圧に保たれたエアロツク用開口部4に設置された
ものでありながら、シャッター10の全開状態における
シャッターカーテン13面が、内方からの大きな受圧荷
重によって押圧される押圧力を利用することによって、
屋内5個の気圧は、その侵入側において何ら気密性を考
慮することなく、単に開口部4の低圧側の四周端縁のみ
を考慮した簡単な気密構造を提供することができると共
に、確実な気密性を保持することができるばかりか、長
期にわたるエアドームの運転中でも、内圧の損失に影響
を与えることなく保全維持管理を有効に実施することが
できる。
すなわち、各パネル11.11・・・面は、ガイドレー
ル30の両フランジ31と、両まぐさ部40の間で低圧
側に押し付けられ、垂直方向では低圧側のシール材32
が作用し、水平方向では上部のまぐさシール材41と床
面のシール材Lieとが作用して、シャッターカーテン
13は四周端縁開口部で密着することになり、開口部8
を内外に遮断することができる。
そして1本実施例にあっては、このときの隣接パネル1
1.11間の外側面に形成される指詰め防止用の目地1
4からの気圧流出を防止するため、閉鎖部材16を切欠
部15にシャッターカーテン13面と面一状となるべく
装着させて、気密性を確実なものとしている。従って、
気圧は、ガイドレール30内に廻り込み、或はシャッタ
ースリット21を経て収納ケース20内に廻り込んだと
しても、外部6に連通ずることはなく、単に、開口部の
四周端縁部位での簡単な気密構造のみを考慮すればよく
、シャツター10とガイドレール30との気密構造が複
雑なものとならずに気密性を保持し得て、内部5側にお
けるガイドレール30の一部を取外し可能に構成するな
どして、シャッター全開状態のままでの保全維持管理が
可能となる。しかも、パネル11.11・・・が押圧さ
れることによる密着力は、大径の耐圧ローラ50によっ
て規制されているから、シール材32を傷めることもな
く、適正な気密性を確保できるものである。
更に、収納ケース20を、エアロツク開口部4に対して
、エアドーム内部5側、すなわち高圧側に向けて建付す
ることによって、収納ケース20内は、シャッター全開
状態において、まぐさ部やケース前板連結部等からの気
圧侵入により、屋内側5気圧と等圧状態となるよう構成
することができ、収納ケース20内の保守点検等の安全
維持管理は、内部S側におけるガイドレール30の一部
を取外し可能に構成するのと同様に、パネルシャッター
10を閉戸したままの状態でケース20内の点検口を開
閉するなどして行うことができるから、わざわざパネル
シャッター10を開閉操作する必要もなく、長期にわた
るエアドーム1の運転中でも、内圧の損失に影響を与え
ることなく、極めて有効な安全維持管理が実施可能とな
るばかりか、収納ケース20の製作は、何ら気密型の構
造とする必要もなく。
通常の製作にて行えるため、コスト高となることもない
その上、エアロツク開口部4における通行管理が、連続
搬入、搬出等の同時開放の通行管理によって行なわれる
場合に、エアドーム1内の気圧が毎秒約22mでエアロ
ツクゲート4を流出する状況下であっても、パネルシャ
ッター10.10の閉戸作動は、収納姿勢にある各パネ
ル11.11・・・が収納レール27にその上端縁が吊
持された状態となっているために、まぐさ部からの侵入
風圧によってあおられて、昇降姿勢へ変装するためのガ
イドレール30への継送がうまくなされない構造である
にもかかわらず、前記流出気流がケース20内に流れ込
むことを可及的に抑止して、収納姿勢におけるパネル1
1.11・・・のあおりを軽減せしめて、円滑なパネル
11.11・・・の継送がなされる開閉操作性が確保で
きることとる。しかも、ローラー34等の部材を傷める
など耐久性を損なうこともなく、極めて安全性の高い通
行管理がなされることとなる。尚、並設されたパネルシ
ャッター10.10の閉戸通行管理は、エアドーム内部
5側に建付けられたものから行うのが好ましい。また、
本発明におけるーっのエアロツク4に設けられた開口部
数は、並設された2つのものについて説明したが、他の
エアロツクゲート4には4つの開口部が設けられたもの
もあり、この場合、パネルシャッター10.10・・・
は、全て収納ケース20が内部5側に向けて建付けられ
ているものである。
次に、各隣接パネル11.11・・・相互間における気
密性は、パネルシャッター特有の上方パネルが載置され
る構造によって確保することとなり、その気密構造は、
隣接パネル11.11・・・相互間が、それぞれケース
20側への移動は可能であるが反対側への移動は規制さ
れる所謂相しゃくりの重合構造とし、該相しゃくり重合
部のパネル11上端面に設けたシール材11aと、この
シール材11aに対向してパネル11下端面に設けられ
たシールエツジllbとの抑圧密接によって行われるの
であるが、このときのパネル重量は、大スパンゆえに1
パネル当り約100Kgに達し、下方パネルはど積層荷
重が大となる。しかしながら、上記相しゃくり重合部の
パネル11上下端面の1対向面には、それぞれパネル受
は部材としてのセツティングブロックllc、11bが
設けられているため、パネルを載置する気密構造であ、
りながら、シール材11aには何らのパネル重量が加わ
ることがなくシール材11aの破損を防止すると共に、
セツティングブロックllc、11dの厚さ設定により
、適切なパネル11.11間相互の積層間隔を保持した
気密性能を確保することができることとなる。
従って、押圧力の強弱を適宜設定することによって、例
えば、シャッターカーテン13に平時耐当り30kgの
面圧荷重が加わる場合に、平時耐当り3゜隨の面圧荷重
では完全な気密性を具備しないが、平時m2当り20〜
15kgの面圧荷重では気密性が保持されるよう押圧力
を調整することで、未実施例におけるドーム1内と差圧
調整用のエアロツクゲート5内との差圧比が30:0の
状態では、エアロツクゲート5内に圧力漏れを生じさせ
て、その差圧比が30 : 15となった場合には、ド
ーム1内の面圧荷重が例えボ当り30kgであったとし
ても、実際の面圧荷重はd当り15kgとなった差圧調
整が図られることとなり、シャッターカーテン13への
受圧を軽減せしめて、シャッター開戸始動時の開閉操作
性を円滑に行なえるようにすることができる。
しかも、シール材11a及びシールエツジllbは、セ
ツティングブロックllc、lidよりも屋外6側に配
置される構成となっているから、例えシール材11a、
シールエツジllbがセツティングブロックllc、l
idよりも突出した構成となっていたとしても、継送ス
プロケット24による縦移送と横移送とのパネル継送は
、シール材11aとシールエツジllbとの衝接回避範
囲を大きく採ることができて、パネル11.11相互間
の離間幅を小さくすることができ、したがって、極めて
有利な移送軌跡による円滑な継送が可能なばかりか、ケ
ース20が屋内5側に建付けられたことによる屋内5側
下方へ傾斜する相しゃくり構成となっているものであっ
ても、目地部14からの雨水等の侵入領域を最小なもの
とすることができる上、パネル11両側に設けた閉鎖部
材16が取付けられる切欠部15を大きくとって、排水
口を形成しであるので、気密性に全く影響することなく
侵入した雨水等がこの領域に溜ることを防止することが
できるものである。
[発明の効果] 以上要するに、本発明は、所定間隔を存して連結チエン
で吊持された複数パネルによってシャッターカーテンが
構成されたパネルシャッターを、屋内側が高圧に保たれ
た建築物のエアロツク用開口部に設置すると共に、前記
シャッターカーテンの低圧側の両側縁部を、平坦に構成
させて内圧の受圧力でガイドレールに設けた気密材に抑
圧密接すべく構成したことにより、屋内側が高圧に保た
れたエアロツク用開口部に設置されたものでありながら
、シャッター全開状態におけるシャッターカーテン面が
、内方からの大きな受圧荷重によって押圧される押圧力
を利用することによって、屋内側の気圧は、その侵入側
において何ら気密性を考慮することなく、単に開口部の
低圧側の四周端縁のみを考慮した簡単な気密構造を提供
することができると共に、確実な気密性を保持すること
ができるばかりか、保守点検等の安全維持管理は、パネ
ルシャッターを閉戸したままの状態で屋内側のガイドレ
ールを分割取外しするなどしてローラ等の点検を行うこ
とができるから、わざわざシャッターを開閉操作して行
なうなどの必要もなく、長期にわたるエアドームの運転
中でも、内圧の損失に影響を与えることなく、極めて有
効な安全維持管理の実施を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はエアドームの全体の概略平面図、第2図は中心
線に沿う概略断面図、第3図はエアロツクを設置したゲ
ート部分の断面図、第4図はエアロツクを一般的に示し
た断面図。第5図はパネルシャッターの外面からの全体
斜視図、第6図はガイドレールを含むパネルシャッター
の側端部の詳細平面図、第7図は同じく上部の垂直断面
図である。第8図(a)、(b)は各パネル間の気密構
造を説明する斜視図、第9図(a)はその立面図、(b
)はその平面図である。第10図は収納ケースの構造を
示す断面図、第11図はパネルの収納状態を示す断面図
である。第12図の(a)。 (b)、(c)はそれぞれ上部の耐圧ローラの正面図、
上面図、側面図である。第13図(a)、(b)、(c
)はガイドレールの下部の構造を示す説明図、第14図
(a)、(b)はそれぞれガイドレールの接続部の水平
断面図、側面図である6第15図はパネルシャッターの
建付けを説明するガイドレール下部の側面図である。 1・・・エアドーム、2・・・アリーナ、3・・・観客
席、4・・・エアロツク、ゲート、5・・・内部、6・
・・外部、7・・・構造体、9・・・支持部材、10・
・・パネルシャッター、11・・・パネル、IIA・・
・最上部パネル、IIB・・・最下段パネル、l’la
・・・シール材、11b・・・シールエツジ、lie、
lld・・・セツティングブロック、12・・・チエー
ジ、13・・・シャッターカーテン、14・・・指詰め
防止用の目地、15・・・切欠き部、16・・・閉鎖部
材、17・・・平坦面、18・・・排水口、19・・・
スペーサー、20・・・収納ケース、21・・・シャッ
タースリット、30・・・ガイドレール、31・・・フ
ランジ、32・・・帯状片、シールゴム、33・・・モ
ヘアシール材、34・・・ガイドローラ、40・・・ま
ぐさ内骨材、42・・・まぐさ部材、41・・・まぐさ
シール材、50・・・大径の耐圧ローラ、60・・・水
平の耐圧ローラ、80・・・仕上部材、G・・・空隙。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 所定間隔を存して連結チエンで吊持された複数パネルに
    よってシャッターカーテンが構成されたパネルシャッタ
    ーを、屋内側が高圧に保たれた建築物のエアロック用開
    口部に設置すると共に、前記シャッターカーテンの低圧
    側両側縁部を、平坦に構成させて内圧の受圧力でガイド
    レールに設けた気密材に押圧密接すべく構成したことを
    特徴とするエアドーム開口部におけるパネルシャッター
    の気密構造。
JP10484788A 1988-04-26 1988-04-26 エアドーム開口部におけるパネルシャッターの気密構造 Expired - Lifetime JP2630982B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010248717A (ja) * 2009-04-13 2010-11-04 World Kogyo Kk シートシャッター

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