JPH0127258Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 解決しようとする問題点 この考案は、アルミ被電力ケーブルの、主とし
て同径接続部の防食層に関するものである。

第２図に、アルミ被１０の接続が終つた時点の
同経接続部の様子を示した。

１０ａは継ぎ足したアルミ被、１０ｂはアルミ
被溶接部、２０はケーブル防食層である。

アルミ被１０の接続が済んだら、AB間に防食
層を形成しなければならないが、そのとき、従来
から一般に行なわれているように、防食テープだ
けで形成しようとすると、同径接続の場合はAB
間が長いので、非常に手間がかかる。

そこで、第３図のように、アルミ被１０の上を
粘着性絶縁テープ２２で谷埋めしておいて、その
上に、収縮チユーブを収縮させて形成したプラス
チツク層２４を設けるということが考えられる。

ところが従来から一般に使われている収縮チユ
ーブは、長さが１〜1.5ｍ程度の短尺物なので、
どうしても何箇所かの継ぎ目ができ、信頼性が低
下する。

それを防ぐには、継ぎ目なしの３〜４ｍ程度の
長尺物を使えばよいが、それを用いると、作業性
の点で問題がある。

その理由としては、一般に粘着性絶縁テープ２
２にはその片面に粘着材２３が付着していて、そ
の上を長い収縮チユーブを移動させようとする
と、長手方向でくつついて、動かしにくいからで
ある。

この考案は、上記のような長い収縮チユーブを
用いても、容易に形成することができる構成を持
つ防食層の提供を目的とするものである。

実施例 第１図に、防食層の一部を示した。

粘着性絶縁テープ２２の粘着材２３と、収縮チ
ユーブを収縮させて形成したプラスチツク層２４
との間に、絶縁性粉末の層２６を設けてあるのが
特徴である。

粉末の材料には、タルク、塩化ビニル、ポリエ
チレンなどのように、絶縁性のものを用い、形成
した後の防食層に悪い影響を与えないようにす
る。

塩化ビニル、ポリエチレンなどは、収縮チユー
ブを収縮させるときの熱で溶融し、収縮したチユ
ーブと粘着材２３との融着をより良くするので、
好ましい材料といえる。

作用効果 上記のような絶縁性粉末の層２６があると、長
尺物の収縮チユーブを使つても、移動させるとき
粘着材２３にくつつかない。

したがつて作業性が良くなる。

また、長尺物の収縮チユーブを使えるので継ぎ
目がなくなり、信頼性が高まる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の説明図、第２図は、
アルミ被の接続が終つた状態の接続部の説明図、
第３図は従来考えられている接続部の説明図。 １０……アルミ被、２０……ケーブル防食層、
２２……粘着性絶縁テープ、２３……粘着材、２
４……収縮チユーブを収縮させて形成したプラス
チツク層、２６……絶縁性粉末の層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 接続したアルミ被の上に、粘着性絶縁テープの
   層が設けられ、その上に、絶縁性粉末の層が設け
   られ、その上に、収縮チユーブを収縮させて形成
   したプラスチツク層が設けられていることを特徴
   とする、電力ケーブル接続部の防食層。