JPH01272532A - α−モノ2級アルキルナフタレンの分離方法 - Google Patents

α−モノ2級アルキルナフタレンの分離方法

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JPH01272532A
JPH01272532A JP10021788A JP10021788A JPH01272532A JP H01272532 A JPH01272532 A JP H01272532A JP 10021788 A JP10021788 A JP 10021788A JP 10021788 A JP10021788 A JP 10021788A JP H01272532 A JPH01272532 A JP H01272532A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はα−モノ2級アルキルナフタレンの分離方法に
関し、さらに詳しくは、α、β混合モノ2級アルキルナ
フタレン(α−モノ2級アルキルナフタレンおよびβ−
モノ2級アルキルナフタレンの混合物)から、潤滑油、
プラスチック原料、医薬、農薬、染料の原料等として有
用なα−モノ2級アルキルナフタレンを分離する方法に
関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題]化学
工業の諸分野で用いられるアルキルナフタレンの唯一の
実用的製造方法はフリーデル−クラフッ反応であり、こ
れによる芳香族のアルキル化は極めてよく知られ、広く
行われている技術である。しかし、この方法によりモノ
アルキルナフタレンを製造する場合、アルキル基の置換
位置(α。
β)の制御が難しく、しかもこの両異性体は蒸留等で分
別することも不可能なため、ある程度の制御の努力は行
われているが、おおむね生成物は両異性体の混合物とし
て用いられている。そのうちβ−異性体は適切な反応条
件の設定によってほぼ100%の高濃度で得られること
が公知であるが、α−異性体を高濃度で得ることは従来
技術では不可能であった。しかし詳細な研究の進展につ
れてα−異性体とβ−異性体とでは性状に差があり、し
かも酸化安定性等の面でα−異性体の方が優れているこ
とが明らかになり、α−異性体を高濃度、できれば10
0%に近い濃度で得られることが望まれていた。
一方、アルキルベンゼンのベンジル水素(ベンゼン環に
隣接する炭素上の水素)が極めて活性に富み、これを量
論的に臭素化する方法は公知であるが、アルキルナフタ
レンに関してはこれまで報告されたことはない。従って
この反応をモノアルキルナフタレンのα、β異性体分離
のための一方法として考えられたことはなかった。
本発明者は、α−モノ2級アルキルナフタレンを高濃度
で得る方法を開発すべく研究を重ねた結果、フリーデル
−クラフッ反応等により得られたα、β混合モノ2級ア
ルキルナフタレンを臭素化して分離することにより、α
−異性体が高濃度で得られることを見出し、本発明を完
成するに至った。
本発明は、α、β混合モノ2級アルキルナフタレンから
α−モノ2級アルキルナフタレンを分離する方法を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段] すなわち本発明は、α、β混合モノ2級アルキルナフタ
レンを臭素化剤によって臭素化した後、蒸留によってα
−異性体を分離することを特徴とするα−モノ2級アル
キルナフタレンの分離方法にある。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明でいうα−モノ2級アルキルナフタレンおよびβ
−モノ2級アルキルナフタレンの混合物とは、式 で表されるα−モノ2級アルキルナフタレン、および式 で表されるβ−モノ2級アルキルナフタレンの混合物で
あり、R1およびR2の炭素数は好ましくは3〜20、
さらに好ましくは3〜18である。
本発明におけるα、β混合モノ2級アルキルナフタレン
は、通常、フリーデル−クラフッ−アルキル化反応によ
り製造することができる。この場合、アルキル化剤とし
て第1級または第2級アルキルハライド、第1級または
第2級アルコール、モノオレフィンを使用し、塩化アル
ミニウム、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化錫、塩化チタン等の
金属ハロゲン化物触媒あるいは硫酸、リン酸、五酸化リ
ン、フッ化ホウ素、酸性白土、活性白土等の酸性触媒の
存在下でナフタレンと反応温度60〜140℃で反応さ
せることにより得ることができる。アルキル化剤は得ら
れるアルキルナフタレンを洞滑油等として使用する際の
酸化安定性の面から炭素数3〜20のものが好ましく用
いられ、さらに好ましくは8〜18のものが用いられる
。また触媒として塩化鉄または塩化錫、具体的にはFe
Cl2、FeCl2.5nCj2.5nCjn等を用い
ると、生成したα、β混合モノ26級アルキルナフタレ
ンのα−異性体/β−異性体の生成モル比率が3.0以
上になり、分離効率の面で好ましい。
本発明における臭素化剤としては、臭素単体、N−ブロ
モコハク酸イミド、 3臭化リン、 5臭化リン等が用
いられる。この臭素化剤は、分離効率や経済性の面から
α、β混合モノ2級アルキルナフタレン中のβ−異性体
1当量に対して1〜5当量用いるのが好ましい。この臭
素化剤を用いる方法でα、β混合モノ2級アルキルナフ
タレンを臭素化すると、β−異性体は芳香環に隣接する
炭素上の水素が臭素化されてβ−ブロモアルキルナフタ
レンが生成するが、α−異性体はほとんど臭素化されず
、生成するα−ブロモアルキルナフタレンはごくわずか
である。これらのブロモアルキルナフタレンを蒸留で除
去し、実質的に純粋なα−七ノ2級アルキルナフタレン
を得ることができる。
また、臭素化する際の反応操作は任意であるが、通常、
以下のように行うのが好ましい。すなわち、まず反応容
器内にα、β混合モノ2級アルキルナフタレンおよび必
要に応じて溶媒を入れる。この溶媒としては沸点が50
〜120℃の飽和炭化水素、フッ化炭化水素、塩素化炭
化水素、エーテルが用いられる。具体的には、例えばヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテル、石油ベン
ジン、シクロヘキサン、クロロホルム、四塩化炭素、塩
化エチレン、パーフルオロオクタン、ジイソプロピルエ
ーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等が挙げられ
る。
また、臭素化剤としてN−ブロモコハク酸イミドを用い
る場合には、ラジカル反応開始剤を混合しておく。この
ラジカル反応開始剤としては、具体的には例えば、ジ−
t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、
t−ブチルクミルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルハイド
ロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、過
酸化水素等の過酸化物およびアゾビスイソブチロニトリ
ル等のアゾ化合物等が挙げられる。これらラジカル反応
開始剤の量は、N−ブロモコハク酸イミド1モルに対し
て0.005〜0.1モルが好ましい。
次に、撹拌しながら反応系を加熱する。臭素化剤として
臭素単体、3臭化リンあるいは5臭化リンを用いる場合
には20〜120℃、好ましくは50〜100℃に加熱
し、N−ブロモコハク酸イミドを用いる場合には20−
120℃、好ましくは60〜100℃に加熱する。次に
臭素化剤をゆっくりと滴下し、反応が終了するまで撹拌
をつづける。反応終了後、反応溶液を冷却し、水洗、乾
燥して、蒸留により目的のα−モノ2級アルキルナフタ
レンを得ることができる。
本発明の方法により得られたα−モノ2級アルキルナフ
タレンは、潤滑油、プラスチック原料、医薬、農薬、染
料の原料等に使用できる。
[発明の実施例] 以下、本発明の内容を実施例によりさらに具体的に説明
する。
実施例1 フラスコにナフタレン2000gおよび無水塩化鉄(m
)  253gを入れ、80℃に加熱して撹拌しながら
 2−クロロブタン1444 gを滴下し、さらに10
時間撹拌した。反応終了後、生成混合物をろ過して触媒
を除去し、室温にて一夜静置して析出した未反応ナフタ
レンを再びろ過して除去した後、ろ液を水洗した。これ
を蒸留して残存ナフタレン等軽質分を除去した後、沸点
が117〜b のモノ−8ee−ブチルナフタレン908gを得た。
得られた生成物のα−異性体/β−異性体のモル比をガ
スクロマトグラフィーにより測定したところ77/ 2
3であった。
この得られたモノ−8ee−ブチルナフタレン57g1
N−ブロモコハク酸イミド13.8g、ベンゾイルパー
オキサイド0.3gおよび四塩化炭素BOceをフラス
コに入れ、撹拌しながら80℃まで加熱し、さらに2時
間撹拌した。反応終了後、生成混合物をろ過して不純物
を除去し、水洗し、蒸留して沸点が117〜120℃/
 8immHgのモノ−5ea−ブチルナフタレン85
gを得た。得られた生成物のα−異性体/β−異性体の
モル比をガスクロマトグラフィーおよび ”CN M 
Rにより測定したところ96/4であった。
実施例2 フラスコにナフタレン128gおよび無水塩化鉄(m)
 12gを入れ、100℃に加熱して撹拌しながらオク
テン−1/オクテン−2等量混合物135 gを滴下し
、さらに10時間撹拌した。あとの操作は実施例1と同
様にして行い、沸点が184〜b/ 5gwHgのモノ
2級オクチルナフタレン103gを得た。得られた生成
物のα−異性体/β−異性体のモル比を”CNMRによ
り+1)l定したところ7f3/24であった。
この得られたモノ2級オクチルナフタレン24gおよび
パーフルオロオクタン50gをフラスコに入れ、80℃
に加熱して撹拌しながら臭素12gを1時間かけて滴下
し、さらに 1時間撹拌した。反応終了後、生成混合物
を水洗、乾燥し、蒸留して沸点力162〜172℃/ 
5gm l(gノモノ2級オクチルナフタレン15gを
得た。得られた生成物のα−異性体/β−異性体のモル
比を ′JCN M Rにより測定したところ93/7
であった。
[発明の効果] 以上説明したように本発明の分離方法によれば、α、β
混合モノ2級アルキルナフタレンからα−モノ2級アル
キルナフタレンを90%以上の高純度で得ることが可能
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、α−モノ2級アルキルナフタレンおよびβ−モノ2
    級アルキルナフタレンの混合物を臭素化剤によって臭素
    化した後、得られた反応混合物から蒸留によってα−モ
    ノ2級アルキルナフタレンを分離することを特徴とする
    α−モノ2級アルキルナフタレンの分離方法。
JP10021788A 1988-04-25 1988-04-25 α−モノ2級アルキルナフタレンの分離方法 Expired - Lifetime JPH0641429B2 (ja)

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