JPH01261561A - 真空用窒化鋼歯車 - Google Patents
真空用窒化鋼歯車Info
- Publication number
- JPH01261561A JPH01261561A JP8595788A JP8595788A JPH01261561A JP H01261561 A JPH01261561 A JP H01261561A JP 8595788 A JP8595788 A JP 8595788A JP 8595788 A JP8595788 A JP 8595788A JP H01261561 A JPH01261561 A JP H01261561A
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- Japan
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- layer
- gear
- tooth profile
- hardened
- vacuum
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
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Landscapes
- Gears, Cams (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
(産業上の利用分野)
この発明は、例えば宇宙環境等の真空環境において使用
するのに好適する真空用窒化鋼歯車に関する。
するのに好適する真空用窒化鋼歯車に関する。
(従来の技術)
一般に、真空環境において使用される歯車伝達機構にお
いては、潤滑剤を使用することが困難なことで、第2図
に示すように、ステンレス鋼で形成したステンレス鋼歯
車10と窒化鋼を用いた窒化鋼歯車11とを組合せ配置
することが寿命の点で有利であるとされている。このう
ちステンレス鋼歯車10は゛ステンレス鋼で歯形を形成
して、熱処理を施し、その後に、熱処理工程による寸法
変形を研磨等を施すことにより所望の形状寸法に形成す
ることが考えられる。他方の窒化鋼歯車11はイオン窒
化処理や、ガス窒化処理等の表面硬化処理が施されて表
面硬化層12を形成することが考えられる。この場合、
窒化鋼歯車11は、その表面硬化層12の形成により、
はとんど形状寸法の変化がないことにより、表面研磨等
の仕上げ工程を必要としないものである。
いては、潤滑剤を使用することが困難なことで、第2図
に示すように、ステンレス鋼で形成したステンレス鋼歯
車10と窒化鋼を用いた窒化鋼歯車11とを組合せ配置
することが寿命の点で有利であるとされている。このう
ちステンレス鋼歯車10は゛ステンレス鋼で歯形を形成
して、熱処理を施し、その後に、熱処理工程による寸法
変形を研磨等を施すことにより所望の形状寸法に形成す
ることが考えられる。他方の窒化鋼歯車11はイオン窒
化処理や、ガス窒化処理等の表面硬化処理が施されて表
面硬化層12を形成することが考えられる。この場合、
窒化鋼歯車11は、その表面硬化層12の形成により、
はとんど形状寸法の変化がないことにより、表面研磨等
の仕上げ工程を必要としないものである。
ところで、上記歯車伝達機構にあっては、潤滑剤を使用
することなく、真空中において試験を行なった場合、そ
の寿命についは、非常に長いものであったが、その作動
にともなって、第3図に示すように、その表面硬化層1
2を構成する拡散層12a上に積層された脆く表面の粗
いT′相(F−4N)とε層(F−2−3N)とかん混
合している化合物層12bがステンレス鋼歯車10との
噛合いにともなう押付は力、あるいは摩擦力等の圧接力
により剥離されて摩耗粉が発生するという問題を有して
いた。これによれば、歯車相互間の摩擦トルクが大きく
なり、発熱量が増加することとなるために、保守点検作
業が困難な宇宙空間等の真空環境において、要求される
信頼性の点を満足することができないものであった。
することなく、真空中において試験を行なった場合、そ
の寿命についは、非常に長いものであったが、その作動
にともなって、第3図に示すように、その表面硬化層1
2を構成する拡散層12a上に積層された脆く表面の粗
いT′相(F−4N)とε層(F−2−3N)とかん混
合している化合物層12bがステンレス鋼歯車10との
噛合いにともなう押付は力、あるいは摩擦力等の圧接力
により剥離されて摩耗粉が発生するという問題を有して
いた。これによれば、歯車相互間の摩擦トルクが大きく
なり、発熱量が増加することとなるために、保守点検作
業が困難な宇宙空間等の真空環境において、要求される
信頼性の点を満足することができないものであった。
このため、上記窒化鋼歯車11にあっては、真空中で使
用するのに好適するように、耐摩耗性の優れたものの要
請がある。
用するのに好適するように、耐摩耗性の優れたものの要
請がある。
(発明が解決しようとする課題)
以上述べたように、従来の窒化鋼歯車では、真空環境に
おいて使用した場合、摩耗粉を発生して、摩擦トルクを
増加させ、発熱量の増加を招くという問題を有していた
。
おいて使用した場合、摩耗粉を発生して、摩擦トルクを
増加させ、発熱量の増加を招くという問題を有していた
。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、構成簡
易にして、真空環境における使用に好適するように耐摩
耗性の向上を図り得るようにした真空用窒化鋼歯車を提
供することを目的とする。
易にして、真空環境における使用に好適するように耐摩
耗性の向上を図り得るようにした真空用窒化鋼歯車を提
供することを目的とする。
[発明の構成]
(課題を解決するための手段)
この発明は、窒化鋼を用いて歯形を形成して、この歯形
に表面硬化層を形成してなる真空用窒化tF4歯車にお
いて、前記歯形の表面硬化層における脆化層(γ′相と
ε相との化合物)を削除して構成したものである。
に表面硬化層を形成してなる真空用窒化tF4歯車にお
いて、前記歯形の表面硬化層における脆化層(γ′相と
ε相との化合物)を削除して構成したものである。
(作用)
上記窒化鋼歯車では、歯形の表面硬化層のうち脆化層を
削除して形成していることにより、表面に拡散層が露出
されている。従って、歯合相手歯車による圧接力等によ
る剥離等にともなう摩耗粉の発生が防止できる。これに
より、可及的に摩耗トルクの低減と共に、発熱防止が図
れ、真空中における信頼性のある使用が可能となる。
削除して形成していることにより、表面に拡散層が露出
されている。従って、歯合相手歯車による圧接力等によ
る剥離等にともなう摩耗粉の発生が防止できる。これに
より、可及的に摩耗トルクの低減と共に、発熱防止が図
れ、真空中における信頼性のある使用が可能となる。
(実施例)
以下、この発明の実施例について、図面を参照して詳細
に説明する。
に説明する。
第1図はこの発明の一実施例に係る真空用窒化鋼歯車1
1の要部を拡大して示すもので、その歯形11a上には
この発明の特徴とする表面硬化層12のうち脆化層12
bが取除かれて拡散層12aのみが積層される。
1の要部を拡大して示すもので、その歯形11a上には
この発明の特徴とする表面硬化層12のうち脆化層12
bが取除かれて拡散層12aのみが積層される。
なお、上記窒化鋼歯車11は、少なくとも歯合相手歯車
(例えば、前記ステンレス鋼歯車11)と接触する噛合
い部分が上記窒化鋼で形成されるもので、歯形のみを窒
化鋼で形成するタイプと、歯車全体を窒化鋼で形成した
タイプがある。
(例えば、前記ステンレス鋼歯車11)と接触する噛合
い部分が上記窒化鋼で形成されるもので、歯形のみを窒
化鋼で形成するタイプと、歯車全体を窒化鋼で形成した
タイプがある。
即ち、歯形11aは、窒化鋼で形成された後、第1図(
a)に示すように、イオン窒化処理、あるいはガス窒化
処理等の表面硬化処理が施されて約200μm程度の厚
さ寸法の表面硬化層12が形成される。この表面硬化層
12は上述したように拡散層12aと約数μm〜m工数
μ程度の脆化層12bで形成されている。次に、表面硬
化層12は、第1図(b)に示すように、そのうち脆化
層12bが研磨等の手段で除去され、ここに、製作が完
了する。
a)に示すように、イオン窒化処理、あるいはガス窒化
処理等の表面硬化処理が施されて約200μm程度の厚
さ寸法の表面硬化層12が形成される。この表面硬化層
12は上述したように拡散層12aと約数μm〜m工数
μ程度の脆化層12bで形成されている。次に、表面硬
化層12は、第1図(b)に示すように、そのうち脆化
層12bが研磨等の手段で除去され、ここに、製作が完
了する。
このように、上記真空用窒化鋼歯車11は、歯形11a
上に脆化層12bを除去した表面硬化層12(即ち、拡
散層12a)を形成して構成したことにより、例えば、
ステンレス鋼歯車10(第2図参照)との噛合いに伴う
圧接力による剥離防止が促進され、可及的に摩耗粉の発
生が防止される。これにより、潤滑剤が使用不可能な真
空環境における信頼性の向上が図れる。
上に脆化層12bを除去した表面硬化層12(即ち、拡
散層12a)を形成して構成したことにより、例えば、
ステンレス鋼歯車10(第2図参照)との噛合いに伴う
圧接力による剥離防止が促進され、可及的に摩耗粉の発
生が防止される。これにより、潤滑剤が使用不可能な真
空環境における信頼性の向上が図れる。
なお、この発明の窒化鋼歯車11は、歯合相手歯車とし
ては、ステンレス鋼歯車10に限るものではなく、使用
目的に応じて各種の歯車が可能なもので、略同様の効果
を期待できる。
ては、ステンレス鋼歯車10に限るものではなく、使用
目的に応じて各種の歯車が可能なもので、略同様の効果
を期待できる。
また、使用環境としては、宇宙空間等の真空環境に限る
ことなく、地上における各種の真空環境における各種の
歯車機構に適用可能である。よって、この発明は上記実
施例に限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形を実施し得るとは勿論のことであ
る。
ことなく、地上における各種の真空環境における各種の
歯車機構に適用可能である。よって、この発明は上記実
施例に限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱し
ない範囲で種々の変形を実施し得るとは勿論のことであ
る。
[発明の効果]
以上詳述したように、この発明によれば、構成簡易にし
て、真空環境における使用に好適するように耐摩耗性の
向上を図り得るようにした真空用窒化鋼歯車を提供する
ことができる。
て、真空環境における使用に好適するように耐摩耗性の
向上を図り得るようにした真空用窒化鋼歯車を提供する
ことができる。
第1図はこの発明の一実施例に係る真空用窒化鋼歯車を
説明するために示した詳細図、第2図はこの発明の適用
される窒化鋼歯車を用いた歯車伝達機構を示す図、第3
図は従来の窒化鋼歯車の問題点を説明するために示した
図である。 ]O・・・ステンレス鋼歯車、11・・・窒化鋼歯車、
11a・・・歯形、12・・・表面効果層、12a・・
・拡散層、12b・・・脆化層。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第2図 第3図
説明するために示した詳細図、第2図はこの発明の適用
される窒化鋼歯車を用いた歯車伝達機構を示す図、第3
図は従来の窒化鋼歯車の問題点を説明するために示した
図である。 ]O・・・ステンレス鋼歯車、11・・・窒化鋼歯車、
11a・・・歯形、12・・・表面効果層、12a・・
・拡散層、12b・・・脆化層。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第1図 第2図 第3図
Claims (1)
- 窒化鋼を用いて歯形を形成して、この歯形に表面硬化層
を形成してなる真空用窒化鋼歯車において、前記歯形の
表面硬化層における脆化層(γ′相とε相との化合物)
を削除して形成したことを特徴とする真空用窒化鋼歯車
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8595788A JPH01261561A (ja) | 1988-04-07 | 1988-04-07 | 真空用窒化鋼歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8595788A JPH01261561A (ja) | 1988-04-07 | 1988-04-07 | 真空用窒化鋼歯車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01261561A true JPH01261561A (ja) | 1989-10-18 |
Family
ID=13873227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8595788A Pending JPH01261561A (ja) | 1988-04-07 | 1988-04-07 | 真空用窒化鋼歯車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01261561A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5203224A (en) * | 1991-01-30 | 1993-04-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Gear for use in vacuum space |
US5259965A (en) * | 1990-09-21 | 1993-11-09 | Nissan Motor Co., Ltd. | Titanium lubricating material suitable for use in vacuum |
EP1350601A1 (de) * | 2002-04-02 | 2003-10-08 | Winergy AG | Verfahren zur Behandlung von Verzahnungen |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60194061A (ja) * | 1984-03-15 | 1985-10-02 | Teikoku Piston Ring Co Ltd | 摺動部材の製造方法 |
-
1988
- 1988-04-07 JP JP8595788A patent/JPH01261561A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60194061A (ja) * | 1984-03-15 | 1985-10-02 | Teikoku Piston Ring Co Ltd | 摺動部材の製造方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5259965A (en) * | 1990-09-21 | 1993-11-09 | Nissan Motor Co., Ltd. | Titanium lubricating material suitable for use in vacuum |
US5203224A (en) * | 1991-01-30 | 1993-04-20 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Gear for use in vacuum space |
EP1350601A1 (de) * | 2002-04-02 | 2003-10-08 | Winergy AG | Verfahren zur Behandlung von Verzahnungen |
DE10214623A1 (de) * | 2002-04-02 | 2003-11-13 | Winergy Ag | Verfahren zur Behandlung von Verzahnungen |
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