JPH0125869Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （以下利用分野、従来技術等考案の目的） 本考案はガスバーナに係るものである。窒素酸
化物の発生を抑制するため、排ガス再循環法、段
階燃焼法、濃淡燃焼法、更には分割燃焼法等であ
るが、かかる燃焼法を実現することにより、燃焼
性能が低下し、高負荷燃焼を達成することが困難
であつた。本考案は、独特の構成によつて、窒素
酸化物の低減と高負荷燃焼を同時に達成し、しか
も低騒音燃焼も達成するものである。

（以下、考案の構成、作用） 以下図について詳述すると次の通りである。符
号１は空気過剰混合気室であつて、この空気過剰
混合気室１の一側には、ポーラスプレート２を設
ける。前記空気過剰混合気室１の他側には、空気
不足混合気室３を設けると共に該空気不足混合気
室３と前記ポーラスプレート２の表面４とを連通
部５によつて連通状態とする。しかして、空気過
剰混合気室１には、空気比1.5〜2.0の混合気を導
入すると共に空気不足混合気室３には、空気比
0.5〜0.8の混合気を導入する。空気不足混合気室
３の空気不足混合気は、連通部５を経てポーラス
プレート２の表面４に流出して連通部５の部分で
主炎を形成する。他方、空気過剰混合気室１の空
気過剰混合気は、ポーラスプレート２のポーラス
部分を経て減速されて、ポーラスプレート２の全
表面４に流出して良好な補助炎を形成する。かか
る補助炎は、空気リツチで充分に混合された混合
気によつて形成される空気過剰の補助炎であるた
め、前記空気不足の主炎、即ち燃料リツチの主炎
を、その基部に於いて、つつむように良好に保炎
し、両者一体となつて安定な燃焼を実現する。従
つて燃焼量を増加させても未燃部分を生じること
なく、完全燃焼を達成することができる上、極度
の細分化燃焼であると共にプレート表面４と連通
部５による一種の段階燃焼を達成しているので、
窒素酸化物の発生を極めて低レベルに抑制するこ
とができる。また、前記した細分化燃焼により低
騒音燃焼も達成することができる。

（以下考案の効果） 本考案は以上の通り、独特の構成により窒素酸
化物の発生の抑制、高負荷燃焼の実現並びに低騒
音燃焼の達成を同時に行なうことができる優れた
効果を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の説明的斜視図、第２図は要部の
断面説明図である。 符号１……空気過剰混合気室、２……ポーラス
プレート、３……空気不足混合気室、４……プレ
ート表面、５……連通部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気過剰混合気室の一側に、ポーラスプレート
   を設けると共に他側には空気不足混合気室を設
   け、該空気不足混合気室と前記ポーラスプレート
   の表面とを連通部によつて連通したガスバーナ。