JPH01257050A - 印刷機のインキパン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〕 本発明は、グラビア輪転印刷機等に用いられるインキパ
ンに関するものである。

（従来の技術） 従来より、グラビア輪転印刷機等においては、底が船形
のインキパンが具備され、インキパン内のインキの量（
レベル）がある程度減少すれば、その都度インキを補給
するようにして、インキパン内のインキを適正な量に保
つようにしていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のグラビア輪転印刷機等においては、インキパン内
のインキの吊が減少すれば、その都度インキを補給しな
ければならず、面倒であるという問題があった。

以上の問題を解消するためには、インキパン内のインキ
のレベルを測定し、その測定結果に基づいてインキをイ
ンキパン内に補給するインキ溜め悉調整手段を具備させ
ればよいが、８価になるという欠点がある。

また、従来のグラビア輪転印刷機等にあっては、インキ
を別の色のインキに換える等の理由によりインキパン内
に溜ったインキを排出する場合、インキパンを持ち上げ
て斜めに傾けるようにしなければならず、非常に労力を
要していた。

以上の事情に罵みて、本発明は、安価な構成で、インキ
を適正な堡に保つことを可能とするとともに、溜ったイ
ンキを簡単に排出できる印刷機のインキパンを提供しよ
うとするものである。

〔課題を解決するための手段） 上記課題を解決するため、本発明にががる印刷機のイン
キパンは、インキを溜めるインキ溜め部を備えるととも
に、少なくともインキ溜め部の底より低い位置にインキ
溜め部に溜ったインキを排出する排出口を備え、前記イ
ンキ溜め部と排出口との間に、前記インキ溜め部に溜っ
たインキが前記排出口へ流出するのを塞き止める堰板を
ｌ１５２ｆｆおよび上下移動可能に取り付けたものであ
る。

（作用） 堰板を取り外せば、インキ溜め部と排出口との間が通じ
、インキ溜め部に溜ったインキが全て排出口へ流出し、
排出口から排出できることとなる。

また、堰板を上下に移動させると、インキ溜め部の底か
ら堰板上端までの高さが変化し、堰板で塞き止められる
インキの吊が変ることとなる。

〔実施例〕

第１図は本発明にかかる印刷機のインキパンの一実施例
を示し、第２図はその実施例を用いたグラビア輪転印刷
機の概略構造を示している。このグラビア輪転印刷代は
、ウェア（帯状の印刷物）１にインキ２を付ける版胴３
と、この版胴３にウェブ１を所定の圧力で押し付ける圧
胴４と、版胴３と圧胴４との間にウェブ１を連続的に供
給するガイドロール５・・・と、版１１１３にインキ２
を供給するインキ供給装置６とを備えている。

インキ供給装置６は、インキパン７とインキタンク８と
インキポンプ９とファニツシャロール１０とを有してい
る。インキパン７は、底板７０に段差が形成され、上段
部分がインキ２を溜めるインキ溜め部７１になっていて
、下段部分がインキ溜め部７１に溜ったインキ２を流し
込むインキ流出部７２になっている。インキ溜め部７１
には、インキポンプ９によってインキタンク８から多量
のインキ２が連続的に供給されるようになっている。イ
ンキ溜め部７１の底およびインキ流出部７２の底はそれ
ぞれ平坦に形成され、インキ溜め部７１の底より低くな
っているインキ流出部７２の底にはインキ流出部７２に
流れ込んだインキ２をインキタンク８に排出する排出ロ
ア３が形成されている。

インキ溜め部７１とインキ流出部７２どの間には、イン
キ溜め部７１に溜ったインキ２がインキ流出部７２へ流
出するのを塞き止める堰板７４が設けられている。この
＋１板７４は、その上部をインキ溜め部７１の底より上
方に突出させるようにして底板７０の垂直段差部７０ａ
に取り付けられている。この取付は、堰板７４に形成さ
れたねじ用穴７５に蝶ねじ７６を通し、この蝶ねじ７６
を底板７０の垂直段差部７０ａに形成されたねじ穴にね
じ込むことによって行なわれている。ＩＩ板７４のねじ
用穴７５は、堰板７４の下端から上端に向かって逆Ｕ字
形に深く切れ込むように形成されている。このため、蝶
ねじ７６を緩めれば、堰板７４をねじ用穴７５が形成さ
れている範囲内で上下に移動させることができ、さらに
、堰板７４を上方に汰き取ってしまうこともできるよう
になっている。このように、インキ溜め部７１とインキ
流出部７２との間に、インキ溜め部７１に溜ったインキ
２がインキ流出部７２へ流出するのを塞き止める堰板７
４を脱着可能に取り付けるようにすれば、堰板７４を取
り外すことにより、インキ溜め部７１に溜ったインキ２
をインキ流出部７２へ流出させて排出ロア３から排出さ
せることができるようになる。このため、インキ溜め部
７１に溜ったインキ２を排出する場合、インキパン７を
持ち上げ斜めに傾ける等の作業の必要がなくなり、イン
キ排出作業が簡単にできるようになる。なお、堰板７４
の寸法は、堰板７４を最も上方に移動させた時でも、そ
の上端がインキ溜め部７１の側板７１ａの上端より低く
なるように設定されている。

このため、インキ溜め部７１には堰板７４の上端の位置
までしかインキが溜らないようになっているとともに、
インキ溜め部７１に収容しきれない憬のインキが供給さ
れても、インキがインキパン７の外に溢れ出ることがな
く、堰板７４の上端を越えてインキ流出部７２に流出し
、排出ロア３がらインキタンク８に排出されるようにな
る。

インキパン７のインキ溜め部７１の底面であってインキ
流出部７２から大きく離れた位置には、支持脚７７が設
けられ、この支持脚７７の先端には凹部７８が形成され
ている。

インキパン７の下方には支持台７９が設けられ、この支
持台７９には、インキ溜め部７１底面のインキ流出部７
２近傍を支える傾き調整用のねじ８１が螺合されている
とともに、支持脚７７の凹部７８が係合されるビン８０
が形成されている。インキパン７は、このビン８０また
は傾き調整用のねじ８１を介して支持台７９に載置され
、傾き調整用のねじ８１のねじ込み深さを調整すること
によって、インキ流出部７２側をビン８０を支点として
上下に動かせるようになっている。このため、ＩＩ板７
４を取り外してインキ溜め部７１内に溜ったインキ２を
排出ロア３から排出する時に、インキ流出部７２側を低
くすることにより、インキ溜め部７１内に溜ったインキ
２をインキ流出部７２に流出し易くすることができる。

インキ溜め部７１に溜められたインキ２中には、版ｙＡ
３に対して僅かな隙間を設けて配置されたファニツシャ
ロール１０の一部が浸されている。ファニツシャロール
１０の両側には、それぞれ伝達軸１１を中心として揺動
可能になったアーム１２が配設され、各アーム１２の一
端部には、ファニッシャロール１０の両端部がそれぞれ
回転可能に支持されている。各アーム１２の他端部には
それぞれエアシリンダ１３が取り付けられ、このエアシ
リンダ１３を作動させ、アーム１２を伝達軸１１を中心
として揺動させることによって、版胴３とファニツシャ
ロール１０との間の隙間の大きさを調整できるようにな
っている。このファニツシャロール１０には、ファニツ
シャロール駆動ベルト１４．１５、伝達軸１１およびギ
ヤボックス１６を介して印刷機駆動メインシャフト１７
が連結され、印刷機駆動メインシャフト１７に直結され
たメインモータ（図示省略）の駆動力が伝達されるよう
になっている。印刷機駆動メインシャフト１７は、ギヤ
ボックス１６および版胴駆動ベルト１８を介して版１１
１３にも連結されている。このため、メインモータを駆
動させると、版胴３とファニツシャロール１０とが共に
回転するようになる。

ただし、ギヤボックス１６内に設けられたギヤの噛み合
わせにより、ファニツシャロール１０は版胴３に対して
逆回転するようになっている。また、　・ギヤボックス
１６内には、クラッチおよび変速機構が設けられていて
、ウェブ１の種類に応じて版胴３に対するファニツシャ
ロール１０の周速比を最適な周速比に切り換えることが
できるようになっている。

このグラビア輪転印刷機において、メインモータを駆動
させて版１１１３およびファニツシャロール１０を回転
させると、インキパン７内に溜められたインキ２がファ
ニツシャロール１０の周面に付着して、ファニツシャロ
ール１０と版胴３とで形成されるインキ溜り１９に運ば
れるようになる。

そして、このインキ溜り１９に運ばれたインキは、ファ
ニツシャロール１０および版ｒｆＡ３が回転することに
よりファニツシャロール１０と版１ｔＩ３との間に強制
的に送り込まれ、版Ｗ４３に転着されるようになる。こ
のとき、この実施例では、ファニツシャロール１０と版
胴３とを同じモータで駆動させているので、ファニツシ
ャロール１０と版Ｗ４３とが同調して回転するようにな
って、ファニツシャロール１０の周速に対する版１ｊ１
３の周速の関係が正確に保たれるようになり、ファニツ
シャロール１０から版Ｗ４３へインキ２が安定して着肉
するようになる。

その後、版胴３に転着されたインキ２は、ドクタ装置１
２０で余剰分が掻き落されてから、版１１ｉｉ３と圧胴
４との間に運ばれ、圧胴４の押し付は力によってウェブ
１に転写されるようになる。

上記稼働中、インキパン７のインキ溜め部７１には、多
階のインキ２が連続的に供給されている。

このため、インキ溜め部７１内は、常に堰板７４上端の
位置までインキ２が満たされている。

このように、本発明にかかるインキパン７において、イ
ンキ溜め部７１に多量のインキ２を連続的に供給するよ
うにすれば、インキ溜め部７１内に常にｌ１ｉｌ板７４
上端の位置までインキ２が満たされるようになり、イン
キ溜め部７１内のインキ２の量が一定に保たれるように
なる。しかも、インキ溜め部７１内のインキ２が常に新
鮮なインキと交換されるようになるため、インキ溜め部
７１内に溜められたインキ２が常に一定の性状で保たれ
るようになり、印刷品質が向上するようになる。

また、インキ溜め部７１内が常に堰板７４上端の位置ま
でインキ２で満たされるようになるため、堰板７４を上
下に移動させてインキ溜め部７１の底から堰板７４上端
までの高さを変えることにより、インキ溜め部７１内に
満たされるインキ２の量を変えることができるようにな
る。

〔発明の効果〕

以上に説明してきたように、本発明にかかる印刷機のイ
ンキパンは、インキを溜めるインキ溜め部と少なくとも
インキ溜め部の底より低い位置に設けられた排出口との
間に、インキ溜め部に溜ったインキが排出口へ流出する
のを塞き止める堰板をｌ１５１ｓおよび上下移動可能に
取り付けるようにしている。このため、堰板を取り外す
ことによってインキ溜め部に溜ったインキを排出口へ速
やかに流出させることができ、インキパン内のインキ交
換作業やインキ洗浄作業を簡単に行うことができる。し
かも、ＩＩ板を上下に移動させることによって、インキ
溜め部の底から堰板上端までの高さを調整することがで
きるため、インキパンのインキ溜め部に多量のインキを
連続的に供給するようにすれば、インキ溜め部内には、
堰板上端の高さに応じたインキの量が常に溜められるよ
うになる。

このため、高価なインキ溜めｌ調整手段を必要とせず、
安価な構成で、インキの量を適正な量に保つことが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる印刷機のインキパンの一実施例
を示す斜視図、第２図はそれを用いたグラビア輪転印刷
機を示す概略構造図である。 ２・・・インキ、７１・・・インキ溜め部、７３・・・
排出口、７４・・・堰板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、インキを溜めるインキ溜め部を備えるとともに、少
   なくともインキ溜め部の底より低い位置にインキ溜め部
   に溜ったインキを排出する排出口を備え、前記インキ溜
   め部と排出口との間に、前記インキ溜め部に溜ったイン
   キが前記排出口へ流出するのを塞き止める堰板が脱着お
   よび上下移動可能に取り付けられていることを特徴とす
   る印刷機のインキパン。