JPH01238511A - 化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な化粧料に関するものである。

〔従来の技術〕

化粧品の原料として、古くから鉱物油や合成油が多量に
用いられてきたが、最近では植物油も優れた潤滑作用、
エモリエント効果、および良好な使用感から広く利用さ
れてきている。なかでもパルミトオレイン酸を多く含有
する油脂、例えばマカデミアナツツ油（特公昭６０−８
２７７号、特開昭５８−１７７９０８号）、および化粧
品原料基準に記載のあるミンク油などは皮膚との親和性
が良いといわれている。

近年の健康および安全性に対する関心は非常に高く、食
品のみならず化粧品の分野においても同様の傾向がある
。このため、これまで多量に用いられてきた鉱物油や合
成により得られる油などにとって代わって、天然由来の
植物油が用いられつつある。

しかし一般に植物油はリノール酸、リルン酸などの高度
不飽和酸を多く含有するため、その酸化安定性の面で問
題があり、風味の劣化、使用感の悪化などがあげられる
。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、酸化安定性が高くて、保存性・に優れ
、皮膚とのなじみが良く、使用感もさっばりした植物油
からなる安全な化粧料を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、グミ科に属する沙棘（サーチ：Ｈｉｐｐｏｐ
ｈａｓ）の果肉から抽出される沙棘果油、またはその水
素添加物を含有することを特徴とする化粧料である。

沙棘は中国の西北部、華北部などの広い地域にわたって
棲息するグミ科の潅木であり、沙棘果油は沙棘の果肉か
ら抽出して得られるトリグリセライドである。この沙棘
果油は皮膚との親和性が高く、軽い使用感が得られる。

表１に沙棘原油の特数値を示す。

表１　沙棘原油の特数値 ヒトの皮脂に約２０重量％含まれるパルミトオレイン酸
は、天然の油脂にあまり存在せず、比較的多く存在する
のがマカデミアナツツ油、ミンク油、魚油なとである。

これらの油脂のうち、後の二者は動物脂であり、特にミ
ンク油は化粧品原料基準に収載されているにもかかわら
ず、臭いがあまり良くないため、化粧品用の油脂として
あまり使用されていないのが現状である。

したがって沙棘果油のように２５〜４０重量％ものパル
ミトオレイン酸を有するものはなく、皮膚科学的に非常
に有効な油であり、また実際の使用感も非常にさっばり
としている。さらに不飽和度が２以上の脂肪酸が１０重
量％以下であるため、酸化安定性は非常に良く、わずか
に水素添加をする（沃素価を０．１〜３０低下させる）
ことにより、さらに安定性の高い油を得ることができる
。

本発明の化粧料は上記沙鯨果油またはその水素添加物を
含有するものであり、沙棘果油および水素添加物のいず
れか一方、または両方を含有していてもよい。

沙棘果油またはその水素添加物の化粧料に対する配合量
は化粧料の種類により変化するが、−膜内には０．１〜
５０重量％、好ましくは０．５〜３０重量％程度の量で
充分に効果を発揮する。

沙棘果油またはその水素添加物の使用目的、使用形態等
は化粧料の種類によって相違するが、主剤または助剤的
に使用され、それぞれの種類に応じて他の成分と配合し
、混合して化粧料とされる。

この場合、沙親果油またはその水素添加物を単独で用い
ることもできるが、従来より用いられている他の化粧料
成分と併用することもできる。いずれの場合も水、アル
コールその他の液体または画体希釈剤と併用するのが一
般的である。

本発明の化粧料には、上記成分のほかに各種添加剤を併
用することができる。このような添加剤の例としては、
カップリング剤、可塑剤、緩和剤、シックナー、潤滑剤
、被膜形成樹脂、浸透剤、緩衝剤、アニオン系、カチオ
ン系、両性系または非イオン系の界面活性剤、香料、染
料、保存剤、防腐剤、噴射剤、気泡安定剤、紫外線吸収
剤、柔軟剤、光沢調節剤、帯電防止剤、防湿剤、清澄剤
、蒸発促進剤等がある。

化粧料の種類としては、乳液、口紅、リップクリーム、
クレンジングクリーム、コールドクリーム、ハンドクリ
ーム、パウダー、ファンデーション、マスカラ、アイシ
ャドー、ローション等の皮膚用化粧料、あるいはへアブ
ロー、ポマード、ヘアクリーム、ヘアオイル、チック、
ヘアスプレー、セットローション、ヘアリンス、ヘアト
リートメント、コールドウェーブ液等の頭髪用化粧料な
どをあげることができる。

これらのうち乳液、クリーム等の場合には、他の油性成
分とともに水、アルコール、その他の有機溶剤等の媒体
に分散してイビ粧料とされる。また口紅、リップクリー
ム、ポマード等の場合は他の油性成分等と配合して化粧
料とされる。

こうして得られる本発明の化粧料（よ従来のものと同様
に使用されるが、沙棘果油またはその水素添加物は通常
の植物油と比較して酸化安定性が高く、保存性に優れて
いる。またパルミトオレイン酸を多く含むため、皮膚と
のなじみが良く、使用感もさっばりしている。

〔発明の効果〕

以上の通り、本発明によれば、沙轢果油またはその水素
添加物を含有するため、酸化安定性が高くて、保存性に
優れ、皮膚とのなじみが良く、安全で使用感もさっばり
した植物性の化粧料が得られる。

〔実施例〕

以下１本発明の実施例をあげて説明する。各例中、％は
重量％である。

実施例１　乳　液 〔油性成分〕 流動パラフィン　　　　　　　　　　　５．０％沙棘果
油　　　　　　　　　　　　　　　５．０ワセリン　　
　　　　　　　　　　　　　　３．０ステアリン酸　　
　　　　　　　　　　　２．０グリセリン七ノステアリ
ン酸エステル　２．０ポリオキシエチレンベヘニルアル
コール１．０香料、防腐剤　　　　　　　　　　　　適
量〔水　相〕 精製水　　　　　　　　　　　　　　　５２．０グリセ
リン　　　　　　　　　　　　　５．０カルボキシビニ
ルポリマー　　　　　　２０．０エタノール　　　　　
　　　　　　　　　　５．０上記の油性成分および水相
をそれぞれ混合した後、両者を混合して均質化し、乳液
を得た。

この乳液の皮膚への親和性はきわめて良好で、べたつき
がなく、かつ長期間保存しても、使用感の経時変化はな
く、良好な使用感を維持した。

実施例２　口　紅 二酸化チタン　　　　　　　　　　　　　５．０％カル
ナウバワックス　　　　　　　　　　６．０キヤンデリ
ラワツクス　　　　　　　　　８．０固形パラフイン　
　　　　　　　　　　　１０．０ヒマシ油　　　　　　
　　　　　　　　　２８．０沙棘果油　　　　　　　　
　　　　　　３０．Ｏ蜜　　　蝋　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１０．０顔　　　料　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　３．０香　　　料　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　適量酸化防止剤
　　　　　　　　　　　　　　適量上記の各成分を混合
して口紅を得た。

この口紅は感触、つやが非常に良好で、経時変化も非常
に少なかった。

実施例３　クリーム 〔油性成分〕 ステアリン酸　　　　　　　　　　　　　２．０％セタ
ノール　　　　　　　　　　　　　　　４．０ワセリン
　　　　　　　　　　　　　　　６．０蜜　　　蝋　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　３．０流動パ
ラフイン　　　　　　　　　　　２０・Ｏ沙棘果油　　
　　　　　　　　　　　　１０．０水添沙棘果油　　　
　　　　　　　　　　５．０グリセリンモノステアリン
酸エステル　２．０〔水　相〕 精製水　　　　　　　　　　　　　　　４０．０グリセ
リン　　　　　　　　　　　　　４．０プロピレングリ
コール　　　　　　　　２．０防腐剤、香料　　　　　
　　　　　　　適量上記の油性成分および水相をそれぞ
れ混合した後、両者を混合して均質化し、クリームを得
た。

このクリームは皮膚によくなじみ、長期間保存後も使用
感の経時変化はなく、良好な使用感を維持した。

実施例４　リップクリーム ヒマシ油　　　　　　　　　　　　　　　３５．０％沙
棘果油　　　　　　　　　　　　　　１０．０キヤンデ
リラワツクス　　　　　　　　　８．０カルナウバワツ
クス　　　　　　　　　　２．０ラノリン　　　　　　
　　　　　　　　１５．０流動パラフイン　　　　　　
　　　　　３０．０上記各成分を混合してリップクリー
ムを得た。

このリップクリームは感触、つやが非常に良好で、経時
変化も非常に少なかった。

代理人　弁理士　柳　原　　　成

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）グミ科に属する沙棘（サーチ）の果肉から抽出さ
   れる沙棘果油、またはその水素添加物を含有することを
   特徴とする化粧料。