JPH01236999A - 加圧型生物反応槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、液中で好気性微生物および嫌気性微生物を
用いる反応を連続して行わせる生物反応系で使用する加
圧型生物反応槽に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、微生物を高濃度で保有している活性汚泥等の液体
に好気性の生物反応を行なわせる反応槽として、加圧型
の生物反応槽が微生物の要求する酸素の供給源力の観点
ですぐれていることが知られており、この加圧型生物反
応槽として特公昭６２−２６８４０号公報により公表さ
れているものが知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

前記従来の加圧型生物反応槽において、生物反応が嫌気
性状態および好気性状態を繰返して必要とするような反
応（例えば硝化φ脱窒反応）を行なわせる場合は、好気
性状態を作るために、加圧型生物反応槽内を脱圧して嫌
気性にするか、あるいは嫌気性反応槽を別置きし、加圧
型生物反応槽から抜いた液をその嫌気性反応槽に流入さ
せて嫌気性反応を行なわせたのち、その鎌気性反応槽内
の液を、再び加圧型生物反応槽に循環させる−等の操作
が必要である。

しかし、前者の場合は、運転操作が複雑になり維持管理
技術が繁雑になると共に脱圧のための付属装置費が高価
になり、また後者の場合は、榎気反応を行なわせるため
の設備を別に設ける必要があるので、設備費が高くなる
と共に、液を反応槽間で循環させるためのポンプ等を必
要とするので、維持管理費も増加するという問題がある
。

そこでこの出願の発明者等は、同一槽内で好気性および
嫌気性の両生物反応を行なえる装置について研究した結
果、（１）加圧状態下でも嫌気性反応の速度は大気圧状
態下と変化がないこと、（２）好気性反応の反応液に残
留する酸素は数秒で消費され１気状態となること、（３
）嫌気性反応の反応液は好気性部分に流入すると数秒で
好気性となることの３点を見い出し、この発明を完成し
た。

この発明は、加圧型生物反応槽の好気性反応における優
位性を保持しつつ、嫌気性の反応を同一槽内で行なうこ
とができる加圧型生物反応槽を提供することを目的とす
るものである。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、この発明の加圧型生物反応
槽においては、活性汚泥等の微生物を液中に保有して生
物反応を行なう加圧型の反応槽ｌ内に、連通部分２を有
する仕切り板３により区画された好気性部分４および嫌
気性部分５が設けられ、好気性部分４に酸素含有気体吹
込管６が接続され、反応槽ｌの上部に設けられた気体排
出口７に圧力調整弁８が接続されている。

また加圧型生物反応槽を連続反応処系で使用する場合は
、好気性部分４および嫌気性部分５に、微生物を含む液
、基質もしくはそれらの混合液を供給する流入管９，１
０が接続され、前記好気性部分４および嫌気性部分５の
うち一方に処理液排出口１１が設けられている。

〔作　　　用〕

１つの加圧型生物反応槽内で、好気性部分４の反応液が
連通部分２を通って嫌気性部分５に移動して嫌気性反応
を行なうか、あるいは嫌気性部分５の反応液が連通部分
２を通って好気性部分４に移動して好気性反応を行なう
。

〔実　施　例〕

次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。

図面はこの発明の第１実施例に係る加圧型生物反応槽を
示すものであって、密閉された竪型の反応槽１内におけ
る上下方向の中間部に仕切り板３が配置され、その仕切
り板３の周囲と反応槽１の周壁との間に連通部分２が設
けられ、かつ仕切り板３はその周囲方向に間隔をおいて
配置された複数の連結部材１２を介して反応槽ｌの周壁
に固定され、反応槽１内の上部および下部に前記仕切り
板３により区画された好気性部分４および嫌気性部分５
が設けられている。

前記好気性部分４内の中央部に垂直な円筒体からなるド
ラフトチューブ１３が配置され、そのドラフトチューブ
１３は、その周囲方向に間隔をおいて配置された複数の
結合部材１４を介して反応槽ｌの周壁に固定され、かつ
ドラフトチューブ１３内の上部に駆動装置１５により回
転される攪拌器１６が設けられ、さらに酸素含有気体吹
込管６は、反応槽１の周壁およびドラフトチューブ１３
の下部の周壁を貫通してドラフトチューブ１３内の下部
において上向きに開口し、また前記反応槽ｌの上端部に
設けられた気体排出口７に反応槽ｌの内圧を設定するた
めの圧力調整弁８が接続されている。反応槽ｌの内圧は
、通常０．５〜２．０　ｋｇ／　ｃｍ２　に設定される
が、その内圧が微生物の活性に悪影響を及ぼさない範囲
内で前記の値よりも高く設定されてもよい。

流入管９は、反応槽１の周壁およびドラフトチューブ１
３の中間部の周壁を貫通してドラフトチューブ１３内の
中間部においてＬ向きに開口し、かつ流入管１０は反応
槽ｌの周壁を貫通して仕切り板３の中央下部付近で開口
している。

前述のように構成された加圧型生物反応槽における好気
性部分４内に反応液および好気性微生物が収容されると
共に、嫌気性部分５内に反応液および鎌気性微生物が収
容され、それらの微生物の濃度は、１０，０００〜５０
，０００ｍｇ／　ｌの範囲１通常２０．０００■ｇ／立
程度に設定される。

前記酸素含有気体吹込管６から好気性部分４のドラフト
チューブ１３内に酸素含有気体（通常は空気）が供給さ
れ、かつ流入管９からドラフトチューブ１３内に、微生
物を含む液または基質（微生物反応の反応対象物すなわ
ち微生物のＮ）あるいはそれらの混合液からなる被処理
液が供給され、さらにドラフトチューブ１３内の攪拌器
１６により攪拌されて、前記被処理液が曝気され、その
曝気された被処理液はドラフトチューブ１３の上部から
その外部の好気性部分４に湿田して好気性反応が行なわ
れる。

前記流入管ｌＯから嫌気性部分５内に、微生物を含む液
または基質あるいはそれらの混合液からなる被処理液が
供給される。また好気性部分４の下部の反応液は連通部
分２を通って陽気性部分５に移動する。

）気性部分５においては、好気性部分４から連通部分２
を通って供給される反応液と流入管１０から嫌気性部分
５に供給される被処理液とが混合されて、嫌気性反応が
行なわれ、嫌気性反応を終了した液は処理液排出口１１
から流出管１７を通って排出される。

第２図はこの発明の第２実施例に係る加圧型生物反応槽
を示すものであって、反応槽１の下部に流入管１０が接
続され、かつ処理液排出口１１は好気性部分４の液面よ
りも僅かに下方において反応槽ｌに接続され、流入管９
からドラフトチューブ１３に少量の被処理液が供給され
ると共に、流入管１０から嫌気性部分５に多量の被処理
液が供給され、処理液が好気性部分４の上部から処理液
排出口１１を通って排出されるように構成されているが
、その他の構成は第１実施例の場合と同様である。

ドラフトチューブ１３および攪拌器１６は、好気性部分
４における酸素消費速度の程度によって必要に応じ設置
されるものであって、反応槽ｌの内圧を２ｋｇ／ｃ腸２
Ｇより高くするよりも、ドラフトチューブ１３および攪
拌器１６を設ける方が有効である。しかしこの発明を実
施する場合、前記ドラフトチューブ１３および攪拌器１
６を省略してもよい。

〔発明の効果〕

この発明は、前述のように構成されているので、以下に
記載する効果を奏する。

好気性反応と檄気性反応とを行なう微生物反応において
、前記従来技術のように加圧反応槽を脱圧して嫌気性と
し、再度加圧して好気性とするような交互運転を行なう
必要がなく、また加圧反応槽から抜き取った液をその加
圧反応槽と別箇に設置した嫌気性反応槽に流入させて、
ここで嫌気性反応を行なわせたのち、再度加圧反応槽へ
液を循環させるという繁雑な操作を行なう必要もなく、
簡単な構成の１つの加圧型生物反応槽により好気性反応
と嫌気性反応とを行なわせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例に係る加圧型生物反応槽
を示す縦断側面図、第２図はこの発明の第２実施例に係
る加圧型生物反応槽を示す縦断側面図である。 図において、ｌは反応槽、２は連通部分、３は仕切り板
、４は好気性部分、５は嫌気性部分、６は酸素含有気体
吹込管、７は気体排出口、８は圧力調整弁、９および１
０は流入管、１１は処理液排出口、１３はドラフトチュ
ーブ、１６は攪拌器である。 代理人　　阿　　部　　　　　稔：、、、、、：、、１
．、．１゜′１−−一−−！

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）活性汚泥等の微生物を液中に保有して生物反応を
   行なう加圧型の反応槽１内に、連通部分２を有する仕切
   り板３により区画された好気性部分４および嫌気性部分
   ５が設けられ、好気性部分４に酸素含有気体吹込管６が
   接続され、反応槽１の上部に設けられた気体排出口７に
   圧力調整弁８が接続されている加圧型生物反応槽。
2. （２）好気性部分４および嫌気性部分５に、微生物を含
   む液、基質もしくはそれらの混合液を供給する流入管９
   、１０が接続され、前記好気性部分４および嫌気性部分
   ５のうちの一方に処理液排出口１１が設けられている請
   求項１記載の加圧型生物反応槽。