JPH0122523Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カメラ、ラジオ等の携行品を吊り下
げるためのストラツプに係り、特に単一の吊環に
挿通して用いるタイプで、肩当を有する、長さ調
節可能なストラツプに関する。

この種のストラツプは、本出願人その他により
従来種々提案されているが、本考案は、従来品と
は異なる単純な構造で、安価、かつデザイン上も
優れたものが得られるストラツプを提案するもの
である。

本考案のストラツプは、肩当を、布、合成皮革
等の柔軟で偏平な材料から作つた肩当カバーとし
て構成し、固定具を挿通したストラツプの一端部
を、この肩当カバーの内面に縫着して、固定具を
同時に肩当カバーに固定状態とするとともに、こ
の固定具に被携行品の吊環に挿通するストラツプ
をその長さ方向の自由位置で係止可能とし、さら
にこの肩当カバーを閉じてその内側にストラツプ
および固定具を収納したとき、肩当カバーをその
状態で固定する係脱手段を、該肩当カバーの両側
縁にそれぞれ設けたことを特徴としている。

以下図示実施例について本考案を説明する。本
考案の長さ調節可能なストラツプは、単一のスト
ラツプ１１と、肩当カバー１２からなるもので、
肩当カバー１２は、布、合成皮革等の柔軟で自由
状態で偏平な材料、または偏平とすることができ
る材料から、ストラツプ１１の数倍ないし十倍程
度の幅Ｗを有する細長形状に構成されている。こ
の肩当カバー１２の長さＬは、肩当または把持部
として必要な長さに定める。

ストラツプ１１の一端には、予め固定金具１３
が挿通され、このストラツプ１１の端部を肩当カ
バー１２の内面に縫着することにより固定金具１
３が同時に固定されている。１４は縫着糸を示
す。固定金具１３は、ストラツプ１１の他端を挿
脱することができ、かつストラツプ１１を任意の
位置で固定できるものであれば、その種類を問わ
ないが、この実施例では、三本の横桟１５を有す
る階段状固定具を用いている。ストラツプ１１
は、この固定金具１３の両側の横桟１５の下を通
し、中央の横桟１５の上を通すもので、ストラツ
プ１１の自由端部を挿通して長さを調節した後、
上下の二本のストラツプ１１を密着させると、両
ストラツプ１１間に働く摩擦力で、ストラツプ１
１の自由端がこの固定金具１３に固定される。

肩当カバー１２にはその両側縁に、面フアスナ
１６，１７が縫着されている。１８は縫着糸であ
る。面フアスナ１６は肩当カバー１２の内面に、
面フアスナ１７は同外面に固定したもので、肩当
カバー１２の内側にストラツプ１１および固定金
具１３を収納するように、肩当カバー１２を閉じ
ると、この面フアスナ１６，１７を互いに結合す
ることができる。

上記構成の本ストラツプは、カメラ等の被携行
品２０の吊環２１に、ストラツプ１１の自由端を
挿入した後、肩当カバー１２に固定されている固
定金具１３にその自由端を挿入し、長さを調節す
る。その後肩当カバー１２を閉じて面フアスナ１
６と１７を結合すると、肩当カバー１２が肩当ま
たは把持部となる。２２は保持環で、ストラツプ
１１を吊環２１の折り返し部で密着させ、ストラ
ツプ１１が広がらないようにする作用をする。

ストラツプ１１の自由端が固定金具１３から大
きく突出する場合には、この突出部を、第３図の
ように、開いた状態の肩当カバー１２の上部に折
り畳み、次いで肩当カバー１２をこの折り畳み部
を包むように閉じて面フアスナ１６と１７を結合
すれば、ストラツプ１１の自由端が邪魔になつた
り、周囲の異物に触れたりすることがない。

上記実施例では、ストラツプ１１および固定金
具１３を肩当カバー１２の中央部に固定したが、
これらは端部に固定してもよい。また面フアスナ
１６，１７の代わりにフアスナ（チヤツク）やボ
タン等の係脱手段を用いてもよい。

以上のように本考案の長さ調節可能なストラツ
プは、開閉可能な肩当カバーにストラツプの一端
と、該ストラツプの他端を挿脱および長さ調節可
能に支持する固定具を固定するという新規な構成
を有し、ストラツプの他端をこの固定具に挿通し
て固定した後、肩当カバーを閉じてその両側縁を
係脱手段により結合することによつて、肩当が構
成される。このため、ストラツプ端の接続部を常
に肩当カバーによつて隠すことができ、デザイン
上優れたストラツプが得られる。また肩当カバー
はストラツプの一端に固定されているが、ストラ
ツプは吊環に挿通して用いるから、ストラツプを
吊環に対し移動させて吊環との位置を変えること
により、常に肩当カバーを中央に位置させること
ができ、良好な使用感を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の長さ調節可能なストラツプの
実施例を示す斜視図、第２図は同使用状態を示す
斜視図、第３図は他の使用状態を示す斜視図であ
る。 １１……ストラツプ、１２……肩当カバー、１
３……固定金具、１６，１７……面フアスナ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ストラツプの一端部に固定具を挿通し、このス
   トラツプの一端部を、布、合成皮革等の柔軟で扁
   平な肩当カバーの内面に縫着することにより、上
   記固定具を同時に肩当カバーに固定状態とすると
   ともに、この固定具に、被携行品の吊環に挿通す
   る上記ストラツプをその長さ方向の自由位置で係
   止可能とし、さらにこの肩当カバーの両側縁に、
   この肩当カバーをその内側に上記ストラツプおよ
   び固定具を収納するように閉じたとき、それぞれ
   互いに係脱できる係脱手段を設けたことを特徴と
   する長さ調節可能なストラツプ。