JPH0122239Y2 - - Google Patents

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JPH0122239Y2
JPH0122239Y2 JP1983055025U JP5502583U JPH0122239Y2 JP H0122239 Y2 JPH0122239 Y2 JP H0122239Y2 JP 1983055025 U JP1983055025 U JP 1983055025U JP 5502583 U JP5502583 U JP 5502583U JP H0122239 Y2 JPH0122239 Y2 JP H0122239Y2
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JP
Japan
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ferrite core
heating device
frequency heating
temperature
getter
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JP1983055025U
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JPS59159856U (ja
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  • General Induction Heating (AREA)
  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、陰極線管等の製造に際して使用する
ゲツターフラツシユ用の高周波加熱装置に関す
る。
背景技術とその問題点 ゲツターフラツシユ用高周波加熱装置において
は通常その高周波コイル内に磁性コア例えばフエ
ライトコアが挿入配置されている。このフエライ
トコアは、高周波コイルに発生した磁束を更にゲ
ツターに集中させる作用を行つている。しかし、
作業中、このフエライトコアの温度が上昇する
と、上記作用効果が損なわれ高周波加熱実効出力
が低下し、そのためゲツターが燃焼し始めるまで
の時間(ゲツター・スタート・タイム)が余計に
かかり、またゲツターを充分燃焼させることがで
きない。このため従来第1図及び第2図に示すよ
うに、銅製パイプより成る高周波コイル(例えば
内径d1=30mm)2内にフエライトコア(例えば外
径d2=28mm)4を配置して全体をシリコンラバー
3で被覆し、この高周波コイル2に冷却水を流す
ことにより、フエライトコア4を間接的に冷却
し、温度の上昇を防止していた。しかし、このよ
うな構成を有する加熱装置1によつても、間接冷
却のためにフエライトコア4の温度上昇を充分抑
えることができず、即ち、常温(23℃)から60℃
以上(80℃位)に上昇し、ゲツターフラツシユ条
件の不安定化は免れなかつた。
実験によれば、例えばKT−41(商品名)のフ
エライトコアの温度特性は、20℃を境に初透磁率
の変化分が減少する。このKT−41のフエライト
コアでは、コア表面が60℃になると初透磁率の変
化分が約20%変化し、ゲツター・スタート・タイ
ムに変化が生ずる。例えば、室温(25℃)では、
ゲツター・スタート・タイムとして9.0秒かかつ
たのが、60℃においては16.0〜17.0秒と大幅に時
間がかかつた。一方、コア表面が40℃では初透磁
率の変化分が10%程度であり、ゲツター・スター
ト・タイムに変化は生じない。更に、第6図に示
すように、フエライトコアの初透磁率に関する温
度特性には40℃位で1つの変曲点があり、また材
質によつては150℃〜200℃でフエライトコアが割
れることもある。この結果、高周波加熱装置のフ
エライトコアは40℃以上にならないように保つ必
要がある。
考案の目的 本考案は、上述の点に鑑み、磁性コアの温度上
昇を防ぎ、安定した高周波加熱実効出力を得るこ
とができるゲツターフラツシユ用高周波加熱装置
を提供することを目的とする。
考案の概要 本考案は、高周波コイル内にシリコングリスを
介して磁性コアを配置し、全体をシリコンラバー
で被覆して成るゲツターフラツシユ用高周波加熱
装置である。
本考案によれば、磁性コアの温度上昇を効果的
に防止することができ、従つてゲツターフラツシ
ユ条件の安定した高周波加熱装置を得ることがで
きる。
実施例 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
本考案においては、第3図及び第4図に示すよ
うに、例えば銅製パイプより成る高周波コイル2
内に冷却用のシリコングリス5を介して磁性コア
例えばフエライトコア4を配置する。即ち、高周
波コイル2とフエライトコア4間をシリコングリ
ス5で埋める。そして、高周波コイル2の外側の
全体をシリコンラバー3で被覆する。なお、加熱
動作時には、この高周波コイル2の銅製パイプ内
に通常と同様に冷却水を通す。
かかる構成の高周波加熱装置においては、その
フエライトコア4の温度上昇が40℃以下に抑えら
れる。第5図は、本考案の高周波加熱装置11と
従来の高周波加熱装置1について、加熱25秒、待
機30秒の断続的な加熱動作を繰り返し行つてフエ
ライトコア4の表面温度を測定した結果を示す。
なお、シリコングリス5は、SCH−20(サンハヤ
ト株式会社製)を使用するもので、熱伝導率2×
10-3cal/deg・sec・cm、使用温度−40℃〜200
℃、耐熱性180℃×500時間変化なし、体積抵抗率
2.5×1014Ω・cmの特性を有している。第5図にお
いて、曲線Aは従来の高周波加熱装置1のフエラ
イトコア4表面の温度特性、曲線Bはシリコンラ
バー3表面の温度特性、曲線Cは本高周波加熱装
置11のフエライトコア4表面の温度特性、曲線
Dは高周波コイル2の温度特性を示す。このグラ
フから、従来の装置1の場合、フエライトコア4
の表面は、動作開始時の25℃から上昇し、60℃以
上(80℃位)になつて安定領域となるため、第6
図に示す通りピークを過ぎた下降線領域の初透磁
率しか得られないことになる。しかし、本装置1
1によれば、安定領域が約36℃にあり、これは第
6図の曲線の略ピークにあたるため、初透磁率の
良好な領域を使用することができる。この結果、
23℃位で8.5〜9.5秒であつたゲツター・スター
ト・タイムは、フエライトコア4の温度上昇が40
℃以下に抑えられているため、長時間の動作後で
あつても略同じ8.5〜9.5秒であつた。
このようにシリコングリス5は、熱伝導率に関
して2×10-3cal/sec・deg・cmとシリコンラバ
ー3の3×10-4cal/sec・deg・cm、空気の6×
10-5cal/sec・deg・cmより大きいため、フエラ
イトコア4の熱を冷却パイプも兼ねた高周波コイ
ル2を介して効果的に下げることができる。この
ため、装置内において高周波コイル2は、フエラ
イトコア4に接していないで若干の間隔がある場
合であつても、シリコングリス5を介してフエラ
イトコア4を40℃以下に充分冷却することができ
る。
従つて、本考案によれば、高周波加熱時のフエ
ライトコア4の温度上昇を40℃以下に抑えて、略
ピーク値の初透磁率を安定して得ることができる
ため、ゲツター・スタート・タイムに変動を来た
さないで本高周波加熱装置を使用することができ
る。
考案の効果 本考案の高周波加熱装置によれば、シリコング
リスを介して磁性コアの温度上昇を効果的に抑
え、安定した高周波加熱実効出力を得ることがで
きるため、陰極線管のゲツターフラツシユ条件の
安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来の高周波加熱装置の平
面図及び断面図、第3図及び第4図は本考案の高
周波加熱装置の平面図及び断面図、第5図は加熱
回数に対するフエライトコア表面の温度上昇を測
定した特性図、第6図はフエライトコアの初透磁
率について測定した温度特性図である。 1,11は高周波加熱装置、2は高周波コイ
ル、3はシリコンラバー、4はフエライトコア、
5はシリコングリスである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 高周波コイル内にシリコングリスを介して磁性
    コアが配置され、全体がシリコンラバーで被覆さ
    れて成るゲツターフラツシユ用高周波加熱装置。
JP5502583U 1983-04-13 1983-04-13 ゲツタ−フラツシユ用高周波加熱装置 Granted JPS59159856U (ja)

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JP5502583U JPS59159856U (ja) 1983-04-13 1983-04-13 ゲツタ−フラツシユ用高周波加熱装置

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JP5502583U JPS59159856U (ja) 1983-04-13 1983-04-13 ゲツタ−フラツシユ用高周波加熱装置

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JPS59159856U JPS59159856U (ja) 1984-10-26
JPH0122239Y2 true JPH0122239Y2 (ja) 1989-06-30

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JP5502583U Granted JPS59159856U (ja) 1983-04-13 1983-04-13 ゲツタ−フラツシユ用高周波加熱装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5616271B2 (ja) * 2011-03-31 2014-10-29 三井造船株式会社 誘導加熱装置および磁極

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4317745Y1 (ja) * 1965-07-24 1968-07-23

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JPS59159856U (ja) 1984-10-26

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