JPH01207247A - がん検出・診断試薬 - Google Patents

がん検出・診断試薬

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JPH01207247A
JPH01207247A JP63031536A JP3153688A JPH01207247A JP H01207247 A JPH01207247 A JP H01207247A JP 63031536 A JP63031536 A JP 63031536A JP 3153688 A JP3153688 A JP 3153688A JP H01207247 A JPH01207247 A JP H01207247A
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JP
Japan
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reagent
cationic
component
dye
cancer
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Application number
JP63031536A
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English (en)
Inventor
Masaharu Tatsuta
竜田 正晴
Teijiro Kitao
北尾 悌次郎
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Nagase and Co Ltd
Nagase Sangyo KK
Original Assignee
Nagase and Co Ltd
Nagase Sangyo KK
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  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、かん(主として消化器がん)の検査におい
て、がんの検出に使用する試薬に関するものである。
し従来の技術] X線の頻繁な使用による障害を回避するため、色素剤を
応用した内視鏡検査法が近年広く活用されるようになり
、適応臓器も胃から十二指腸、小腸、大腸にまで拡大さ
れてきた。色素剤を応用し、通常の内視鏡検査法では診
断困難な微細な粘膜表面の観察などを可能にする方法と
して「色素内視鏡検査法」か考案された。
現在用いられている色素内視鏡検査法には次のような方
法が含まれる。
(1)  コントラスト法(色素散布法)色素液のたま
り現象を応用し、消化管表面の凹凸を強調し、粘膜表面
の微細な形態を観察しようとする方法で、インジゴカル
ミンなどが用いられている。
(2)染色法 色素液の浸潤または吸収による生検組織の染色を観察し
ようとする方法で、この目的のためにメチレンブルー、
ヤーヌスグリーンなどの色素が用いられている。
(3)色素反応法 色素がある特定の環境内で特異的に反応する特性を利用
した方法で、胃粘膜のコンゴーレッド法や食道粘膜への
ゴール法などが代表的な方法である。
(4)蛍光法 消化管の自然蛍光や、アクリジンオレンジ、ヘマトポル
フィリンなどの感受性色素を投与したときの蛍光を観察
する方法である。
そのうち、現在段も広く利用されているのは、コンゴー
レッドによる色素反応とメチレンブルーによる染色を組
合わせたコンゴーレッド・メチレンブルー法である。こ
の方法によると、予じめ酸分泌刺激剤を投与しておくこ
とにより、組織学的に正常な酸分泌機能をもった胃粘膜
は、コンゴーレッドが黒青色に変色する「変色帯」とし
て観察され、高度の表層性胃炎や萎縮性胃炎が見られ酸
分泌機能をもたない胃粘膜は、コンゴーレッドを変色し
ない「不変帯」として観察され、腸上皮化生の部分はメ
チレンブルーによる「染色部」として観察される。陥凹
性早期前がんでは、酸分泌領域がよく保たれ、病巣がこ
の領域の間や近傍に存在するものが多く、がんの浸潤範
囲を酸分泌機能の脱落帯として診断することができる。
隆起型早期胃がんでは、病巣は酸分泌領域から離れるの
で上記め診断法は適用できないが、強い腸上皮化生粘膜
(染色部)にとり囲まれ非染色部であって両色素が退色
した部分として診断できる。
し発明が解決しようとする問題点コ 上記の方法で使用するコンゴーレッドは、代謝産物とし
て発がん物質であるベンジジンを生ずるので、発がん性
が疑われている。このような物質を診断薬として用いる
ことは好ましくないが、使用の対象が手術を控えた患者
であり、使用の目的が救命にあるので、やむを得ないこ
ととされてきた。
「問題点を解決するための手段] この発明者は、上記の難点を改善しようとして研究を重
ねた結果、各代謝フラグメントがスルホン酸基またはカ
ルボン酸基を有するアゾ染料が(例えば代謝産物がベン
ジジンスルホン酸のような発がん性のない物質であるた
め)発がん性を有しないことに着目し、そのような染料
について研究した結果、その中にがんの検出に使用でき
るものがあることを見出した。また、これらのがんの検
出に使用できる染料はアニオン性基であるスルホン酸基
またはカルボン酸基を有するが、使用に際してはこれを
メチレンブルー、クリスタルバイオレットのようなカチ
オン基をもつ染料またはカチオン界面活性剤と併用する
事が必要で、併用により色差がちみつで深くなることを
見出した。この発明は、このような知見に基づいてなさ
れたものである。
[発明の構成] この発明は、 しν [上記式(1)、(ii)および(山)中、Aは、それ
ぞれ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、低級アルキル、低
級アルコキシ、スルホ、カルボキシおよびハロゲンから
選ばれた少なくとも1個の置換基を有するナフチル、キ
ノリルまたはインドリル基を意味する]、および (B)カチオン染料およびカチオン界面活性剤から選ば
れた少なくとも1種 を組合わせてなる、がん検出試薬を提供するものである
上記のかん検出試薬は、さらに (C)非イオン界面活性剤、および (D)水 を含有した溶液の形態で供給されるのが普通である。
[実施態様] 上記の式において、低級アルキル基としては、例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第2
級ブチル、第3級ブチル、ペンデル、ヘキシル等の炭素
原子数1−6のアルキル基が含まれる。
低級アルコキシ基としては、ヒドロキシ基の水素原子が
上記のような低級アルキル基で置換された基が含まれる
ハロゲンとしては、ふっ素、塩素、臭素等が含まれる。
結合位置が明示されていない基は、可能な限り任意の位
置に結合し得るものとする。
塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属塩、アンモニウム塩のような無機塩基との塩、および
トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、シクロヘキ
シルアミン塩、エチレンジアミン塩等の有機塩基との塩
が含まれる。
式(i)で示される化合物の代表的な例としては、下記
の化合物が含まれる。
(No、1) (No、2) (No、3) (No、4) (No、5) (No、 6) 八LJ+5   5OaK (No、7) (No、8) (No、l3) (No、l8) (No、 20) (No、 22) (No、24) (No、25) (No、26) (No、27) (No、30) (No、31) (No、 32) (No、 33) (No、34) 式(11)で示される化合物の代表的な例としては下記
の化合物が含まれる。
+141 式(iii)で示される化合物の代表的な例としては、
下記の化合物が含まれる。
式(1v)で示される化合物の代表的な例としては、下
記の化合物が含まれる。
この発明で使用できるカチオン染料としては、メチルバ
イオレット、クリスタルバイオレット、バサクリルブル
ーGL、メチレンブルー、ビクトリアブルーB1フカラ
イトグリーンおよびヤヌスブラック等が含まれる。
この発明で使用できるカチオン界面活性剤としでは、下
記のものが含まれる。
(1)第四級アンモニウム塩型界面活性剤(脂肪族アミ
ン型) (a)  モノアルキルトリメチルアンモニウム塩、ド
デンルトリメヂルアンモニウムクロライドなど (b)  ノアルキルジメヂルアンモニウム塩、ジヘキ
サデノルノメチルアンモニウムブロマイド、など (C)  モノアルキルジメチルベンジルアンモニウム
塩、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロラ
イドなど (d)  ジアルキルジメチルベンジルアンモニウム塩
、テトラデシルオクタデシルメチルベンジルベンジルア
ンモニウムブロマイドなど (e)  炭素数2〜3のアルキル基、アミド基(アル
キルアミドアルキル基)または/および炭素数2〜4の
ヒドロキシアルキル基を有する第四級アンモニウム塩、
モノアルキルジメチルプロピルアンモニウムクロライド
など (環状アミン型) (a)  アルキロキシメチルピリジニウム塩、ステア
リロキシメチルピリジニウムクロライドなど(b)  
アルキルオキシメチルピリジニウム塩、ヘキサデシルオ
キシメチルピリジニウムクロライドなど (C)  アルキルピリジニウム塩、テトラデシルピリ
ジニウム硫酸塩など (d)  アルキルキノリニウム塩これらにおいてアル
キル基は炭素数が通常6〜24、好ましくは12〜18
のものである。
(2)アミン塩型 (アミン塩型) (a)  モノアルキルジメチルアミン塩、ドデシルジ
メチルアンモニウムクロライドなど (b)  ジアルキルモノメチルアミン塩、ジドデシル
モノメチルアンモニウムクロライドなど(C)  モノ
アルキルモノメチルベンジルアミン塩、ヘキサデシルモ
ノメチルベンジルアンモニウムクロライドなど (d)  モノアルキルメチルベンジルアミン塩、オク
タデシルメチルベンジルアンモニウムクロライドなど (e)  モノアルキルモノベンジルアミン塩、ヘキサ
デシルベンノルアンモニウムクロライドなど(J)  
モノアルキルアミン塩、ドデシルアンモニウムクロライ
ド、ステアリン酸エタノールアミンエステル塩酸塩など これらにおいてアルキル基は炭素数が通常6〜24、好
ましくは12〜18のものである。
この発明で使用できる非イオン界面活性剤としては、下
記のものが含まれる。
(1)ポリオキシアルキレン系非イオン界面活性剤(1
)ポリオキシアルキレンアルキルアリールエーテル: 炭素数通常8〜12のアルキル基を少なくとも1g有す
るアルキルフェノールもしくはアルキルナフトールのA
O付加物(AOの付加モル数は通常2〜50、好ましく
は2〜20)たとえばオクチルフェノールPO(10)
、ドデシルフェノールEO(10)、ジノニルフェノー
ルEO(15)など[上記および以下においてAOはア
ルキレンオキサイド、EOはエチレンオキサイド、PO
はプロピレンオキサイドを示す。また( )内はモル数
を示す。〕 (2)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンボリオ
ール: プルロニツタタイプの非イオン系界面活性剤たとえば、
ポリプロピレングリコール(以下PPGという。)(平
均分子量(MW)900〜2900)のEO付加物(E
Oが分子中に、通常10〜80重量%、好ましくは40
〜80重量%占める。)たとえばPPG(MW+ 20
0)のE040重儒%付加物、P P G(MW l 
750)の8050重量%付加物、PPG(MW205
0)のEO80重量%付加物、テトロニックタイプの非
イオン界面活性剤たとえばボオキシプロビレンアルキレ
ンジアミンのEO付加物[テトロニック304,704
,707(ワイアンドット製)など] (3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル:脂肪族
アルコール(炭素数6〜20、好ましくは炭素数12〜
18で、直鎖、または分岐の天然又は合成アルコール)
のAO付加物。(AOの付加モル数は通常2〜50、好
ましくは2〜20)たとえば、オクチルアルコールEO
(10)、デシルアルコールPO(5)、ヤシ油還元ア
ルコールEO(5)、炭素数I+、13.15の合成混
合アルコールEO(5)PQ(l l)、オレイルアル
コールEO(12)など。[注・炭素数11.13.1
5の合成混合アルコールEO(5)PO(11)は該ア
ルコールにEO5モルPo11モルを順に付加したもの
である] (4)ポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エス
テル・ 多価アルコールまたはその分子内無水物(グリセリン、
トリメヂロールブロバン、ペンタエリスリトール、ソル
ビタン、ソルビトール、しよ糖なと)と脂肪酸(炭素数
10〜20の脂肪酸)とのエステルのAO付加物(AO
)の付加モル数は通常2〜50、好ましくは10〜40
たとえばソルビタンモノラウレートEO(I O)、ソ
ルビタンモノオレエート[EO(20)/PO(I O
)]ソルビタンモノステアレー1−EO(30)、ソル
ビタントリオレエートEO(23)、オレイン酸モノグ
リセライドPO(I O)、大豆油脂肪酸モノペンタエ
リスリトールエステルPO(3)、(注・ソルビタンモ
ノオレエート[EO(20)/PO(10)]はソルビ
タンモノオレエートに2020モル、Poloモルをラ
ンダムに付加したものである。) (5)ポリオキシアルキレンスチレン化アリールエーテ
ル: 単環フェノール(炭素原子数17のアルキル基を一個ま
たは複数個有するツユ−ノールなど)もしくは多環フェ
ノール(芳香環を二個以上有するフェノールたとえばフ
ェニルフェノール、クミルフェノール、アルキルナフト
ールなど)とスチレン1〜20モルとの反応生成物(ス
チレン化フェノール環という)のAO付加物(AOの付
加モル数は通常2〜50、好ましくは10〜40、たと
えばスチレン化(2モル)フェノールEO(10)、ス
チレン化(4モル)フェノールEO(+ 5)PO(1
0)など。(注・スチレン化(2モル)フェノールEO
(10)はフェノールとスチレンとをモル比I:2で反
応さU゛て得られたスチレン化フェノールにEOIOモ
ルを付加した構造を有する化合物である。)(6)ポリ
オキンアルキレン脂肪酸エステル;脂肪酸(炭素数lO
〜20の脂肪酸)とポリアルキレングリコールとのエス
テル化物、あるいは脂肪酸のAO付加物、たとえばオレ
イン酸とポリエチレングリコール(分子1600)との
モノまたはジエステル、ステアリン酸EO(4)など。
(7)ポリオキシアルキレンアルキルアミン・炭素数1
0〜20のアルキルアミンのAO付加物、たとえばステ
アリルアミンEO(3)。
(8)ポリオキソアルキルメルカプタン:炭素¥IlO
〜20のアルキル基を有するアルキルメルカプタンのA
O付加物たとえばセチルメルカプタンEO(5) (N−2)多価アルコール系非イオン界面活性剤(1)
  多価アルコール脂肪酸エステル:多価アルコールま
たはその分子内無水物(グリセリン、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール、ソルビタンなどと炭素数lO〜2
0脂肪酸とのエステルたとえばラウリン酸モノグリセラ
イド、ソルビタンステアリン酸(モノ、セスキまたはト
リ)エステル、ソルビタンオレイン酸(モノ、セスキま
たはトリ)エステル、ショ糖、ステアリン酸(モノまf
こは))エステルなど。
この発明のかん検出・診断試薬において、成分(A)対
成分(B)の重量比は通常的1・5−20:Iであり、
約1:2−5:1が好ましい。成分(A)対成分(C)
の重量比は通常的1:20−2:Iであ’)、約1=5
−1:1が好ましい。水溶液の形態の場合、成分(A)
の含有割合は約0.1〜20重量%であり、約0.3−
5%が好ましい。好適な配合の例は、成分(A)約8部
、成分(B)約2部、成分(C)約20部および水約7
0部を混合し、均一に溶解して、例えば10倍または2
0倍に希釈したものである。
なお、成分(B)としてメチレンブルーまたはクリスタ
ルバイオレット等のカチオン染料を用いる場合には、成
分(A)と成分(B)を別個の溶液として調製するのが
好ましい。
成分(A)の化合物は、公知のものが多いが、新規なも
のも含まれる。これらは、一般に、対応するベンジン誘
導体をジアゾ化してナフタレン誘導体にカップリングさ
せることにより製造される。
カップリング反応は、公知方法にしたがって、水または
含水溶媒中、酸性(アミン類の場合)またはアルカリ性
(フェノール類の場合)で、冷却下ないし室温において
撹拌することにより行なわれる。
この発明のかん検出・診断試薬は、次のように使用され
る。まず、成分(A)および(B)を成分(c)と共に
水に溶解して水溶液を調製する。この水溶液は、用時調
製してもよいが、予め調製しておいてアンプルに充填し
、供給するのが便利である。患者に、必要に応じて蛋白
分解酵素を服用させた後、鎮痙剤を注射し、生検用ファ
イバースコープを挿入し、この発明の試薬を(成分(A
)と(B)が別個の溶液とされている場合は、これらを
順次に)噴霧する。
観察後、ガストリンを注射して酸分泌をiaし、適宜生
検等の検査を実施後、色素液を吸引除去する。
[効果] この発明のかん検出・診断試薬は、代謝成分としてベン
ジジン  のような発がん物質を生じない色素である成
分(A)の化合物を使用したので、検査に起因してがん
が発生するおそれがない。これがこの発明の最大の利点
であり、コンゴーレッドを使用する従来法に対して著し
くすぐれた点である。
また、成分(A)がアニオン性であり、アニオン基が多
い生体細胞または組織に対して付着性が充分でないこと
があるのに対して、カヂオン性の成分(B)を配合した
ので、発色が良好で細部の識別が可能である。すなわち
、この発明によると、アニオン成分だけでは効果がなく
、カチオン成分も必要であることが確認された。さらに
、カチオン成分としては、カチオン染料の代わりにカチ
オン界面活性剤を用い得ることを確認し、これによって
−液性を確立した。
ここに述べた成分(B)としてカチオン界面活性゛剤を
用いるものは、ただ1種の溶液として試薬を構成できる
から、製造、保管に便利で、使用の際操作が短時間に実
施できる。すなわち、−液性によるから作業性が良い。
さらに、成分(C)を配合したものは、安定であり沈澱
を生じにくいという利点を有する。なお、実施例に記載
したものは、発色の色がスカーレット色で鮮明であり、
酸性pHによって強く発色し、がんの部分が白色退色す
るので、特にすぐれている。
この発明のかく検出・診断試薬は、上記のような長所を
有するので、微小胃がんや多発前がんのような従来診断
が容易でなかったがんの検査・診断に適しており、また
直腸がんのような他の消化器がんの検査・診断にも使用
できる。
[実施例] 以下、この発明を実施例によりさらに詳細に説明し、試
験例によりこの発明の効果を明らかにする。
実施例! 化合物No、 2 (注1)          7.
9部カチオン界面活性剤(注2)       2.1
部非イオン界面活性剤(注3)      20.0部
水                     70.
0部上記を混合し、均一な溶液とする。この溶液を10
倍または20倍に希釈する。
(注1) 融点−300℃以上 マススペクトル(FAB法) (M+H)”″ 901M/Z IRスペクトル(K B r、cy−’)3420.1
610,1180,1040UVスペクトル(λmax
、 H! O、nm)379.275,221,198 ’H−NM R(δppm、DtO) 8.48(d、2H)、8.37(s、2H)。
8.18−8.32(+n、2H)、7.60−7.8
0(m、4)I)、7.08−7.44(m、6H) +30−NMR(δppm、Dto) 144.2,138.0.+34.6゜131.1,1
26.6,122.8゜121.4,120.2,11
8.8゜1 18.4,116.7,116.0゜11
5.6,113.9 (注2)主成分:モノオレイン酸ポリオキシエチレンソ
ルビタン(EO20モル) (注3)主成分:メチルドデシルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド (80重量%)、メチルドデシル キシリレンビストリメチルアン モニウムクロライド(20重量%) 試験例1 (方法) ■ 内視鏡検査開始前30分に蛋白分解酵素プロナーゼ
(P ronase)(科研化学)2万単位をジメチル
ポリシロキサン(ガスコンネキッセイ薬品)!00即を
含む0.2M重曹溶液で服用させベットで体位変換を行
なわせて胃内が充分洗浄されるようにする。
■ 10分後に鎮痙剤ブトロピウムブロミド4j[9(
コリオパン、エーザイ)を筋肉的注射する。
■ 20分後に生検用胃ファイバースコープを挿入し胃
内に残留する胃液を十分に吸引除去し、術前に胃内を観
察し記録をとる。
■ この発明のかん検出・診断試薬(実施例1)をかん
千日より挿入したスプレイヤーにより胃粘膜全域に噴霧
し、胃粘膜表面の微細観察を行なう。
なお、色素溶液を噴霧する際に口腔洗浄器として市販さ
れているウォータービック(ピアス株式会社)を使用す
れば色素溶液を短時間でむらなく均一に胃粘膜全域に噴
霧できる。
■ 酸分泌刺激剤としてガストリン(テトラガストリン
NS、5μg/に9.白水製薬)を筋肉注射し、5〜1
5分間、内視鏡直視下に酸分泌領域の拡大が認められな
くなるまで、酸分泌を内視鏡下に観察する。
■ 観察中または観察終了時に胃生検、胃粘膜p Hの
測定などの併用検査を行ない、胃内に残存している色素
液を十分に吸引除去した後にスコープを抜去する。
なお、この発明の検出試薬において、成分(A)と成分
(B)が別個の溶液とされている場合には、■において
まず成分(B)の溶液を噴霧し、観察後ついで成分(A
)の溶液を噴霧する。
(結果) (1)72才の女性患者に対して、まず通常内視鏡検査
を行ない、次いで上記方法にしたがってこの発明の試薬
を用いる内視鏡検査を行なった。患者は胃体上部大わん
に隆起型の進行前がん(ボールマン!型)を有していた
。前体下部には、通常内視鏡検査によると、第1図に示
すように、明確な病変は認められなかった。しかし、こ
の発明の試薬を用いる内視鏡検査では、第2図に示すよ
うに、視野の右下部に白く退色した背の低い隆起が認め
られた。この部分は生検によりがんであることが判明し
、平坦ないしは隆起型の早期かんであると診断された。
上記の結果から、この発明の試薬が早期がんの検出に有
効であることがわかった。
(2)早期前がんと診断された18の症例につき、この
発明の試薬を用いる内視鏡検査を行なったところ、12
例(67%)についてがんの存在が確認された。
(3)多発前がんについて、通常内視鏡検査、CR−M
B(コンゴーレッド・メチレンブルー)法による内視鏡
検査およびこの発明の試薬を用いる内視鏡検査を実施し
たところ、下記の結果を得た。
・  方法    診断症例数 全症例数 診断率通常
内視鏡検査   50   177 28%CR−MB
法検査  13    1777%上記の結果から、こ
の発明の試薬が多発前がんの検出においてすぐれた成績
を示し、CR−MB法に勝るとも劣らないものであるこ
とがわかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は通常内視鏡検査によるひとの前体下部の写真、
第2図はこの発明の試薬を用いる内視鏡検査によるひと
の胃がんの写真であり、何れも生物の形態を示す写真で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)下記の群から選ばれた少なくとも1種の化
    合物またはその塩 (i)▲数式、化学式、表等があります▼ (ii)▲数式、化学式、表等があります▼ (iii)▲数式、化学式、表等があります▼ [上記式(i)、(ii)および(iii)中、Aは、
    それぞれ、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、 低級アルキル、低級アルコキシ、スルホ、 カルボキシおよびハロゲンから選ばれた少 なくとも1個の置換基を有するナフチル、 キノリルまたはインドリル基を意味する]、および (B)カチオン染料およびカチオン界面活性剤から選ば
    れた少なくとも1種 を組合わせてなる、がん検出試薬。
  2. (2)さらに (C)非イオン界面活性剤、および (D)水 を含有した溶液の形態である、特許請求の範囲第1項記
    載のがん検出試薬。
JP63031536A 1988-02-12 1988-02-12 がん検出・診断試薬 Pending JPH01207247A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014530208A (ja) * 2011-09-28 2014-11-17 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト アゾメディエーター

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014530208A (ja) * 2011-09-28 2014-11-17 エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト アゾメディエーター

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