JPH01207154A - 殺菌消毒剤の散布方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は病院の手術室、ｐ！＆ｉ’１９や製薬工場、食
品工場、バイオ関連、ＩＣ関連の無菌無塵を必要とする
クリーンルーム、無菌作業ｖＷにバクテリア、ウィルス
、酵母、カビ等に対する殺菌消毒剤を散布するのに効果
的な方法を提供することにある。

［従来技術とその問題点］ 従来用いられている殺菌消７１剤はクレゾール石鹸液、
石炭酸、塩本剤、次亜鉛製Ｍ塩、ヨード、ポルマリン等
であるが、これらの薬剤は人体に対する刺激性や毒性、
臭いが強く、また、金属、ゴム、プラスデック等に対し
て腐蝕性があるため、使用方法が煩雑である。

それに対して、長鎖アルキル４級アンモニウム塩（逆性
石鹸）は殺菌性と防腐性があり、無色、無臭で幅広い殺
菌スペクトルを有し、現在種々の分野で広（使われてい
る。一方、ゲルタールアルデヒドは刺激性、毒性は高い
が、殺菌力は逆性石鹸を上回るものがあり、国内では古
くから病院内サニテーションに用いられている。病院内
ザニテーションでは、病院の手術室、クリーンルームの
菌類による汚染を防止するため、フオツガー（噴霧器）
からミストを噴出さＵるミスト法あるいはウエース（拭
取布）による清拭法などの滅ｒＡ払が実／Ｉ！されてい
る。いずれの方法もｎ業古へのＢ　’Ａを防止すること
が困ガな土、前者は噴霧器を終了（登２．３日間立入禁
止として空中の７オツグが落下するまで手術室等の１Ｑ
（ａを使用することができない。接菌は作業が長時間に
わたるため、作業台が消毒薬剤に！ｌ露されると同時に
あらゆる病原菌と接触する可能性が高い。

特に最近では、エイズウィルス等新種のウィルスが出現
しているため作業時間を短縮して被１ａｌを低下させる
ことが重要な課題となっている。

塩化ベンザルコニウムは人体に及ぼす毒性が低いが、連
続使用すると耐性菌が出現して効力が減退するため、殺
菌力がもつと強い薬剤、たとえば、ゲルタールアルデヒ
ドを使わざるを得なくなる。

ゲルタールアルデヒドは殺菌力が大きい反面、人体への
影響も大きい。双方のし０５０（＃＋９／／ｃｙ）は次
の通りである。

マウス　　　ラット 塩化ベンザルコニウム　３４０〜２０００　４１０〜１
６００ゲルタールアルデヒド　　　１５　　　　６Ｇ（
２５％液）［問題点を解決する手段１ 本発明の目的は人体に危険な殺菌消毒剤を迅速かつ安全
に散布する方法を閏供することにあり、この目的を達成
することによって先に述べた従来技術の問題点を解決で
きる。

そのために、本発明は殺菌消毒剤と発泡基剤（または起
泡剤）とを混合して混合稀釈液を形成し、この１１合稀
釈液に加圧空気を況「合わせて約１〜１００１／に’Ｊ
の割合で泡沫状に発泡させながら散布することを特徴と
する殺菌消毒剤散布方法を提供する。

［作用および効果］ 本発明方法によれば、殺菌消毒剤と発泡基剤とを混合し
て作った稀釈液を泡沫状に床面等へ散布するので、散布
作業は一回で済む上に、既存の７オツガー法に比べてミ
スト等の薬剤微粒子に扇露されることが少なくなる。

本発明による殺菌消毒剤の散布方法は、フォッガー法と
は責なっており、目的の個所へ薬剤を散布するのが容易
であるのに加えて散布液が泡沫となっているため作業者
への暴露濃度がきわめて低いという利点がある。

［実施例］ 以下、本発明を添付図面を参照しながら詳細に説明する
。

まず第１図を参照して、ここには本発明の殺菌消毒剤散
布方法を実滴するのに用いる殺菌消毒剤散布装置の１例
が示しである。この散布装置は殺菌消毒剤と発泡基剤と
からなる稀釈液を入れた薬液タンク１０を包含し、この
薬液タンク１０は管路１２を通して発泡手段、好ましく
は後述するフオームガン１４の一方の人口端に接続しで
ある。

管路１２にはポンプ１６が接続してあり、ポンプの吸込
側と薬液タンク１ｏの闇には弁１８が設置してあり、も
う１つの弁２０がポンプ１６のバイパス管路１２Ａにポ
ンプ１６と並列に接続しである。これらの弁１８．２０
を操作することによって薬液タンク１０からの稀釈液の
流１を調節できる。この圧力はポンプ１６の吐出側に設
けた圧力諜１２２で確認できる。

フオームガン１４の他方の入口端には圧縮機２４が接続
してあり、フオームガン１４に加圧空気を供給するよう
になっている。圧縮機２４とフオームガン１４を接続す
る管路には２つの弁２６゜２８が設番プてあり、加圧空
気の流ｍ＋調部するようになっており、この圧力は圧力
計３０で確認できる。

なお、圧力計２２からフオームガン１４までの液管路及
び、圧力１１３０からフオームガン１４までの空気管路
は、ポンプ１６及び圧縮機２４の能力に応じて１０〜５
０ｍくらいまＣ延長することができる。

以、Ｅの配置において、初回の運転時に弁１８゜２０．
２６．２８を調節しておけば、２回目からポンプ１６と
圧縮機２４を付勢するだけで散布作業を直ちに行なうこ
とができる。

フオームガン１４は、第３図に示すように、１字形のパ
イプ部分３２と、このパイプ部分３２の向い合った２つ
の端に取り付けた２つのオリフィス３４とからなる。管
継手３８を通して送られてきた空気または殺菌消毒剤と
発泡基剤の稀釈液は、さらにオリフィス３４を通りパイ
プ部分３２に流入し、その反対端から同様にして流入し
てきた殺菌消毒剤と、発泡基剤の稀釈液または空気と淀
ぎり合い、泡沫状に発泡してからパイプ部分３２の出口
部４８から流出する。管継手３８を通して送られてきた
空気または稀釈液はオリフィス３４を通過しパイプ部分
３２に流入してその反対端から同様に流入してきた稀釈
液または空気と渥ぎり合い、泡沫状に発泡してからパイ
プ部分３２の出口部４８から流出する。

なお、フオームガン１４からノズル５２までの形状は必
要に応じてピストル型等のコンパクトサイズにすること
も可能である。

第１図に戻って、パイプ部分３２の出口部４８には０．
１〜４０メートルのホース５０が接続してあり、このホ
ースの反対端にはノズル５２が取り付けである。ノズル
５２とホース５０の間には止め弁５４が設けである。こ
うして、発泡した稀釈液はフオームガン１４からホース
５０を通り、ノズル５２から吐出する。散布される泡の
状態は、１例をあげると、吐出した発泡薬液がミストに
ならず泡の塊状になり、約５メ一トル先まで飛ぶような
状態が食い。噴射角はノズル５２の先端から１メ一トル
先を対象とする場合、約１５°である。

ノズル５２の噴射口の形状を変えることにより、散布す
る目的に応じて散布形状を円形、楕円形、長方形と覆る
ことができる。

フオームガン１４のオリフィス口径と空気圧力、液体圧
力との関係により泡の状態は種々に変化する。

次に第２図を参照して、ここには本発明の殺菌消毒剤散
布方法を実施できるｒｌＩｔｈ装置の別の例を示してい
る。この散布装置は散布しようとしている殺菌消毒剤と
発泡基剤の稀釈液を充填した圧力ボンベ６０と、この圧
力ボンベ６０の内部に液面より上方で管路６２を通して
接続した圧縮機６４とを包含する。管路６２には圧縮機
６４からの空気の川を調節する弁６６が設けてあり、こ
の圧力は圧力計６８によって確認できる。

圧力ボンベ６０の内部の液１石上方の空間６０Ａは管路
７０を通してフオームガン７２の一方の人口端７４に接
続してあり、このフオームガン７２は先に説明した構造
のものであってもよいし、他の適当な構造をとってもよ
い。

フオームガン７２の反対側の入口端７６は圧力ボンベ６
０内の薬液中に下端を沈めたパイプ７８が接続しである
。フオームガン７２の出口部８０はホース８２よってノ
ズル８４に接続しである。

殺菌消毒剤散布作業は、バルブ８５を開閉するだ番ブで
任意に運転と停止を繰り返すことが可能である。

この構造では、圧縮８１６４から送られた加圧空気は圧
力ボンベ６０の上方空間６０Ａに送り込まれ、薬液に圧
力をかけ、薬液がパイプ７８内を上界してフオームガン
７２に行く。同時に、上方空間６０Ａから管路７０を通
して加圧空気がフオームガン７２に送り込まれ、先に述
べたように送られてきた薬液と混ざり合い、それを発泡
させ、ホース８２を通してノズル８４から吐出させるこ
とになる。

本発明によれば、上記の装置を用いて殺菌８！ｊ烏剤を
発泡させ、散布するには発泡倍率（泡の体積とｍｆｓの
比率）が重要な条件である。発泡条件は稀釈液Ｉ　Ｋ９
あたり約１〜８０１、好ましくは２０〜４０１の体積の
泡を形成し得るようにすることが必要である。これ未満
の発泡倍率では、散布液が垂直面に留まりにくくなり、
この発泡倍率を超えた発泡倍率では泡の体積が増し、泡
の飛距離が減少Ｊることになる。

このような発泡倍率を得るためには、有効成分薬剤を実
用濃度に稀釈した薬液中に発泡基剤をたとえば０．１〜
１０重量％となる如く添加する。

このような稀釈液を先に説明した散ｌｈ％Ａｉを使用し
て散布するのであるが、このときフオームガンにおいて
混合させ、液体と空気流量の比率に応じて適宜な発泡倍
率を得ることができる。

フオームガンのオリフィス口径と空気流量および液体１
ｆｆｌの関係は、フオームガンのオリフィス口径が大き
（なるほど液通が増す。空気圧と液圧がほぼ等しいとき
に良好な発泡状態になる。たとえば、液圧１に！Ｉ／α
２のときに空気圧が１Ｋｇ／α２を超えるとミストが出
やすくなるが、軽い泡となり、垂直面でも落下しにくい
。一方、空気圧が１に９／ｌ＊２のとき液圧が１Ｋｇ／
ｃｍ２を超えると水分の多い泡となる。すなわら、垂直
面では早く落下しやすくなる。

起泡剤は殺菌消毒剤の稀釈液が前記″Ｑ泡倍率を与える
物質のものから適宜に選択して使用できる。

多泡性の界面活性剤が処方のベースになるが、以下、本
発明の殺菌消１剤散布方法を実施例によって説明する。

実施例１ 使用した殺菌消毒薬剤は５０％の塩化ベンザルコニウム
（アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド）
と５０％の水からなり、これを１０倍または１００倍に
稀釈して塩化ベンザルコニウム原体が０．５％液または
５％液となるようにした。たとえば、これは１Ｋｇの殺
菌消毒剤を９１または９９１の水に溶解することによっ
て（７ることができる。

別途に、１０％のポリオキシエチレンアルキルエーテル
と１０％の２−アルキル−Ｎ−カルボキシメチル−Ｎ−
ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインと５％イソ
プロピルアルコールと７５％の水とを均一に混合して調
整した起泡剤を作成し、それを前記稀釈液に１〜５％添
加した。

このように調整した稀釈液を第１図に示した装置を用い
てフォーミング施工法にて散布した。

供試殺菌洲毒剤、起泡剤および散布条件を第１表に示ず
ように変化させて発泡試験を行なった。

第１表 施工番号 ■　　■　　■　　■ ５０％　１！化ベンザル コニウム液（３９）　　　１．０　　Ｇ、２　１．０　
　Ｇ、２起泡剤　　（Ｋｇ＞　　　１．０　０．２　０
．３　１．０水　　　　　　　＜Ｋｇ）　　　１８．０
　１９．６　１８．７　１８．８発泡倍率 （１／υ）　　４０　　１０　　１３　　４０泡の状態
　　　　　　　　　優　　　　可　　　　良　　　　優
空気圧ＣＫ９／Ｊ　）　　１．５　１．２　１．５　１
．７実滴例２ 使用した薬剤は、５０％のゲルタールアルデヒドと５０
％の水からなり、これを１０倍または１００倍に稀釈し
てゲルタールアルデヒド原体が０．５％または５％液と
なるようにした。たとえば、これはＩ　Ｋｇの殺菌消毒
剤を９ｊ！または９９１の水に溶解することによって得
ることができる。

別途に、１０％のポリオキシエチレンフルキルエーテル
と１０％のラウリル硫酸ナトリウムと５％の２−アルキ
ル−Ｎ−カルボキシメチル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミ
ダゾリニウムベタインと７５％の水とを均一にＦＪｉ合
して調整した起泡剤を調整し、これを上記の稀釈液に１
％から５％添加した。このように調整した稀釈液を第２
図に示す装置を用いて散布した。

供試殺菌消ｉｎ剤、起泡剤および散布条件を第１表に示
すように変化させて発泡試験を行なった。

第２表 施工番号 ■　　■　　■　　■ ５０％ゲルタール アルデヒド液（Ｋ！Ｉ）　　０．２　１．０　　Ｇ、２
　１．０起泡剤　　　（Ｎｆｆ）　　１．０　１．０　
　Ｇ、２　０．２水　　　　　　　　＜Ｋｇ＞　　１８
．８　１８．０　１９．６　１８．８発泡倍率（ｊ／Ｋ
ｇ）５０　　５０　　２０　　２０泡の状態　　　　　
侵　　優　　良　　良実施例３ 使用した殺菌消毒剤は、ジメチルベンジルアンモニウム
クロライドとジメチルエチルベンジルアンモニウムクロ
ライドの合計９％と水９１％とからなり、これを６６倍
に稀釈して４級アンモニウム塩の原体が１３６０１）Ｅ
ｌｍとなるようにした。これは、たとえば、１　Ｋｇの
殺菌消毒剤と６５１の水に溶解することによって得るこ
とができる。

別途に、１０％ポリオキシエチレンアルキルエーテルと
１０％の２−アルキル−Ｎ〜、カルボキシメチル−Ｎ−
ヒト［１キシエヂルイミダゾリニウムベタインと５％イ
ソプ０ビルアルコールと７５％の水とを均一に混合して
調整した起泡剤を作成し、それを上記稀釈剤に１．５％
添加した。

このように調整した稀釈液を第２図に示す装置を用いて
病院内手術室に散布した。散布後、３０分静置し、滅菌
後の泡は消滅して液となり、この液をＨＥＰＡフィルタ
を内蔵する真空掃除機で排除した。これにより、生物の
死骸の他床面等の汚れら取り除かれ、ＨＥＰＡフィルタ
から排出された空気はクラス１００であるため空中の細
菌等も完全に除かれた。

散布条件 ９％４級アンモニウム塩　　　０．３Ｋｙ　（Ｌ５％）
起泡剤　　　　　　　　　　　ｏ、ｓｔ＜ｙ　＜　１．
５％）水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
１９．４Ａｉｇ空気圧　　　　　　　　　　　１．５Ｎ
ｇ／α２散布結果 泡の状態　　　　　　　　　良 散布液量　　　　　　　　　２１／分 散布Ｆｆｆ間　　　　　　　　　１０分散布面積　　　
　　　　　　４５平方メートル上記の条件で発泡施工を
実施した結果手術室内の細菌数は法衣のとおりであった
。

菌　　名 ｈ　Ｉ　　Ｂａｃｉｌｌｕｓ　５ｕｂｔｉｌｉｓ　　（
枯ダ菌）Ｎ（１２Ｇ、　Ｈｉｃｒｏｃｏｃｃｕｓ（ミク
ロコツカス属）Ｈａ　３　５ｔａｐｈｌｏｃｏｃｃｕｓ
　ｅｐｉｄｅｒｎ＋１ｄｉｓ　　（表皮ブドウ球菌） Ｎｏ　４　　Ｐｓｅｕｄｏｓ＋ｏｎａｓ　ｐａｕｃｉｍ
ｏｂｉｌｉｓ　（シュードモナス属） ：　　　　−・−ｃ　０　ゞ； 〔殺菌効力試Ｊｌｌ！］ （１）　　方法 試験液２０ａｌ！に菌液１１１Ｉｅを添加し、一定時間
毎に１白金耳ずつ増殖用の培地９＃１１！にサンプリン
グした。次に、３７℃で１〜２日間培養し、菌の増殖の
有無をｍ認した。

試験液の調整 試験液番号 殺菌消毒剤　　Ｎα１Ｎα２　漱３　　ＮＯ３Ｎα５ゲ
ルタール アルデヒド　　　２２２０Ｇ 緩衝化剤　　　　０　　０．６　０．６　０　　０４級
アンモ ニウム塩　　　　　０００４４ 起泡剤　　　　　　００４０４ （２）結果 大腸菌に対する殺菌効力 培地：乳糖ブイ」ン培地 枯草菌に対する殺菌効力 菌株：　Ｂａｃｉｌｌｕｓ　５ｕｂｔｉｌｉｓ　／ｌＩ
ＣＣＧ６３３種菌は芽胞を形成したちの 培地二檻通ブイヨン培地 以上の試り結果から、ゲルタールアルデヒドの試験液瀬
１が酸性Ｐ）１３．４を示すため緩衝化剤を加えてアル
カリ性ＰＨ７以上８．５以下に調整しないと抗菌力が現
われないことがわかった。また、発泡基剤を加えた場合
でも抗菌力は全く減退しないことがわかった。

（３）　　考察 以上の試験結果から、本発明の方法によれば、殺菌剤に
発泡基剤を加えて散布するため、活性剤がウィルスのエ
ボタンパク、リン脂質等を溶解する上に現場の汚れも除
去し、殺ＩＭ消毒剤が一層有効に作用することがわかる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の殺菌消毒剤散布方法を実施するのに使
用できる装置の１例を示す概略図である。 第２図は本発明の殺菌消毒剤散布方法を実施するのに使
用できるＨ　＆’ｆの別の例を示す概略図である。 第３図は本発明による殺菌消毒剤散布方法を実施する装
置で使用するフオームガンの縦断面図である。 図面において、１０・・・薬液タンク、１４・・・フオ
ームガン、１６・・・ポンプ、２４・・・圧１／ｉｎ、
５０・・・ホース、５２・・・ノズル、６０・・・圧力
ボンベ、６４・・・圧縮機、７２・・・フオームガン、
８２・・・ホース、８４・・・ノズル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）殺菌消毒剤と発泡基剤（または起泡剤）とを混合
   して混合稀釈液を形成し、この混合稀釈液に加圧空気を
   混ぜ合わせて約１〜１００ｌ／Ｋｇの割合で泡沫状に発
   泡させながら散布することを特徴とする殺菌消毒剤散布
   方法。