JPH0119900Y2

JPH0119900Y2 -

Info

Publication number: JPH0119900Y2
Application number: JP1984192748U
Authority: JP
Priority date: 1984-12-19
Filing date: 1984-12-19
Publication date: 1989-06-08
Also published as: JPS61107360U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は断熱壁上部の軒部等に設けられて商品
の種類その他商品に関する情報の表示を行えるよ
うにしたシヨーケースに関する。

（従来技術）従来のシヨーケースとして、例えば第６図に示
すものが提供されている。これは商品収納用およ
び商品取出用の開口１を除く他面を、断熱壁２に
て囲んで構成されてなり、この断熱壁２で構成し
たシヨーケース内には、垂直方向に起立する支持
板３が設けられ、この支持板３に複数の棚板４が
上下方向に並設されている。また、支持板３およ
び棚板４の最下位のものと断熱壁２との間には通
気間隙５が形成され、この通気間隙５内に冷却サ
イクルシステムの蒸発器６が設置されるととも
に、この蒸発器６の上方には、蒸発器６にて熱交
換した冷却気を矢印Ｐ方向に強制循環させる送風
フアン７が設けられている。また、ケース前部の
上方には、送風フアン７により送給する冷却気を
開口全領域に亘つてエアーカーテン状に降下させ
る整流装置８が設けられている。

また、断熱壁２のうち天板用断熱壁には軒部９
が設けられ、この軒部９の下面には蛍光灯などの
照明ランプ１０が取り付けられている。この照明
ランプ１０は上記開口１の略全域を照明する。ま
た、各棚板４の下面および整流装置８の背面には
照明用または殺菌用のランプ１１が設けられ、そ
の光が各棚板４上の商品を照射するようになつて
いる。

一方、かかるシヨーケースでは、棚板４ごとに
またはケースごとに商品を分類して、その商品名
を値段その他の商品に関する情報とともに表示し
たい場合があり、かかる場合には従来は各商品ご
と、棚板４ごとあるいはケースごとにその情報を
表記した紙片や値札などを用意して、これを棚板
４や軒部９に接着テープ等で貼り付けていた。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、かかる従来の表示方法によれ
ば、値札等に接着テープを貼着し、さらにこれを
棚板４ごとに、あるいは軒部９ごとに貼着する手
間が面倒になつていた。また、商品に商品名を記
入した値札などが貼られる場合には、その商品が
あるシヨーケースを捜すのに時間がかかる。さら
に、シヨーケースごとに商品の種類や名称を遠く
から直視したいという要請があるにも拘わらず、
現在では何らの表示手段がなく、単に販売コーナ
ーごとに天井等に吊架した案内板によつておおよ
そを買物客に確認させるにとどまるものであつ
た。

（考案の目的）本考案はかかる従来の問題点に鑑みてなされた
もので、人の目が最も届き易い軒部に、商品情報
等を表示した紙片又は表示板をその重さ或いは厚
さに影響されることなく確実に保持できるシヨー
ケースを提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）本考案は上記目的を達成するためになされたも
ので、前面に形成した商品収納用および商品取出
し用の開口を除く他面を断熱壁にて囲い、上記開
口側断熱壁の上部に軒部を連設したシヨーケース
において、上記軒部の前端には上下に延び商品情
報等を表示した紙片又は表示板を支持する支持面
を設けるとともに、上記軒部の外面に一端側に該
軒部の前後方向に延びる長孔を設け、他端が該紙
片又は表示板を上記支持面に挾圧保持する摺動自
在の挾圧部材を設け、上記長孔には軸部が貫通す
るとともに上記挾圧部材を上記軒部に固定するね
じを設けたことを特徴とする。

（作用）本考案によれば、ねじを緩めることにより挾圧
部材を前後方向に長孔の長さの領域内で移動させ
ることができる。そこで、挾圧部材を前方に手で
移動させ、挾圧部材の他端と軒部の支持面との間
に紙又は表示板を挾み込み、更に該挾圧部材を後
方に押し戻し該ねじを締め付けて該挾圧部材を該
軒部に固定する。これにより、紙又は表示板が軒
部に保持される。

（実施例）第１図および第２図は本考案の一実施例を示す
要部の縦断斜視図および縦断側面図である。同図
において、１２は軒部９を構成する屈曲状の支持
板であり、これが金属板または合成樹脂の一体成
形品からなる。この支持板１２は装飾効果付与お
よび補強のために前後方向に複雑に屈曲してお
り、取付片としての第１の横片部１２ａ、第１の
縦片部１２ｂ、第２の横片部１２ｃ、第１の傾斜
片部１２ｄ、第３の横片部１２ｅ、第２の傾斜片
部１２ｆ、第４の横片部１２ｇ、第３の傾斜片部
１２ｈ、Ｖ字片部１２ｉおよび第５の横片部１２
ｊとを一体かつ連続的に形成したものからなる。
そして第１の横片部１２ａの端部が複数箇所に亘
つて、ねじ１３により天板側の上記断熱壁２に固
着されている。また、支持板１２と天板側および
前面側の断熱壁２との間には、所定距離をおいて
複数の補強剤１４が介装固定されている。

上記第２の横片部１２ｃ上には、第１の挾圧部
材１５の横片部１５ａが複数のねじ１６により固
定されており、この横片部１５ａに続く縦片部１
５ｂを介して連続する弯曲片部１５ｃ端の横片部
１５ｄが、第１の傾斜片部１２ｄの外側面に接触
している。また、上記ねじ１６は人の指で容易に
操作できる化粧ねじが用いられ、このねじ１６の
軸部が横片部１５ａに前後方向に穿設した複数の
長孔１５ｅを貫通するごとく、上記第２の横片部
１２ｃにねじ込まれている。したがつて、横片部
１５ａはそのねじ１６の頭によつて第２の横片部
１２ｃに固定され、そのねじ１６を緩めれば、そ
の固定を解除して第１の挾圧部材１５を上記長孔
１５ｅの長さ領域内に自由に前後させることがで
き、その前後位置はねじ１６を締め付けることに
より保持される。この結果、第１の傾斜部１２ｄ
と横片部１５ｄとの間に商品に関する情報などを
表示した紙片や表示板などを挾み込んで、これら
を保持することができ、第１の傾斜部１２が紙片
や表示板の支持面を構成している。

また、第５の横片部１２ｊ下面にも第２の可撓
性挾圧部材１７の横片部１７ａが複数のねじ１８
により固定されており、この横片部１７ａに続く
傾斜片部１７ｂを介して連続する弯曲片部１７ｃ
端の横片部１７ｄが第３の傾斜片部１２ｈに接触
している。上記ねじ１８は人の指で容易に操作で
きる化粧ねじが用いられ、このねじ１８の軸部が
横片部１７ａに前後方向に穿設した複数の長孔１
７ｅを貫通するごとく、上記第５の横片部１２ｊ
にねじ込まれている。したがつて、横片部１７ａ
はそのねじ１８の頭によつて第５の横片部１２ｊ
に固定され、そのねじ１８を緩めれば、その固定
が解除されて第２の挾圧部材１７を、長孔１７ｅ
の長さ領域内で自由に前後させることができる。
また、その前後位置はねじ１８を締め付けること
により保持される。この結果、第３の傾斜部１２
ｈと横片部１７ｄとの間に上記のような紙片や表
示板を挾み込むことができ、第３の傾斜部１２が
紙片や表示板の支持面を構成している。

また、上記補強部材１４の下部には、略Ｌ字状
の反射板１９が取り付けられ、これが照明ランプ
１０の上部および前部付近を被つている。

かかる構成よりなるシヨーケースの表示部構造
にあつては、ねじ１６，１８をそれぞれ緩めるこ
とにより、挾圧部材１５，１７を前後方向に長孔
１５ｅ，１７ｅの長さ領域内で変位させることが
できる。そこで、例えば挾圧部材１５を前方に僅
かに手で変位させ、横片部１５ｄと傾斜片部１２
ｄとの間に表示用の紙片２０端を挿入し、再び挾
圧部材１５を後退させて、横片部１５ｄと傾斜片
部１２ｄとの間に挾み込み、さらにねじ１６を締
め付けることによつて、紙片２０は第３図に示す
ように軒部９に吊持させることができる。同様の
紙片２０の吊持は横片部１７ｄと傾斜片部１２ｈ
との間においても可能である。

第４図は表示板２１を上記同様のねじ操作によ
り、横片部１５ｄと傾斜片部１２ｆとの間および
横片部１７ｄと傾斜片部１２ｆとの間に挾圧部材
させた場合を示す。この場合には、表示板２１の
上下両端部が保持されるとともに表示板２１の上
下端面が弯曲片部１５ｃ，１７ｃに支持されるの
で、その脱落防止が確実となる。なお、表示板２
１には商品名、商品の種類その他の情報が印刷な
どによつて表示されている。

第５図は表示板２１よりも縦長の表示板２２を
挾圧保持するものを示す。この場合には表示板２
２の下部を横片部１７ｄと傾斜片部１２ｆとの間
に挾圧保持するとともに、表示板２２の下端面を
弯曲片部１７ｃに支承する。このようにすれば、
表示板２１のサイズのいかんに拘わらず、これの
挾圧保持が確実に行える。

なお、上記各実施例において、挾圧部材を確実
とするために、横片部１５ｄ，１７ｄの端縁部に
ゴムなどの摩擦部材を装着することが望ましい。

また、傾斜片部１２ｆに透孔を設けることによ
り、照明ランプ１０の光によつて表示板（この場
合は透明または半透明）上の表示を明確に看守さ
せうる。

従つて、このような表示構造を採用すれば、商
品に関する情報を簡単な取扱いで買物客に遠くか
らでも容易に看守させうることとなり、商品の選
別が容易かつ迅速となる。

また、このように可撓性挾圧部材１７は軒部９
の前後方向に摺動自在となつているから、紙２０
等の厚さに応じて可撓性挾圧部材１７を前後に移
動し該紙２０等を該軒部９との間に挾圧保持する
ことができるし、また、ねじ１６にて可撓性挾圧
部材１７を軒部９に固着するから、重さ或いは厚
みの異なる紙片２０等を確実に固定することがで
きる。

なお、上記表示板２１，２２に装飾を施し、意
匠的効果も発揮させることもできる。

（考案の効果）以上説明したごとく、本考案によれば、シヨー
ケースの軒部に商品情報等を表示した紙片又は表
示板を挾圧保持する挾圧部材を設けたので、買物
客が必要とする商品に関する情報を表示した紙片
や表示板の着脱が容易に行えるとともに、その表
示内容を買物客が看守しやすくなるので、商品の
選定が容易、迅速に行える。また、挾圧部材は軒
部の前後方向に摺動自在となつているから、紙等
の厚さに応じて軒部の支持面と挾圧部材の他端と
の間隔を調整することができ、紙片等の厚さに影
響されることなく軒部に保持することができる
し、また、紙等を保持する挾圧部材はねじにて軒
部に螺着されることから、紙片等の重さに影響さ
れることなく確実に軒部に固定されるという利点
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にかかるシヨーケースの一実施
例を示す要部の縦断斜視図、第２図は同じく縦断
側面図、第３図、第４図および第５図は同じく使
用例をそれぞれ示す縦断側面図、第６図は従来の
シヨーケースに概略を示す縦断面図である。１……開口、２……断熱壁、９……軒部、１
５，１７……挾圧部材。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】前面に形成した商品収納用および商品取出し用
の開口を除く他面を断熱壁にて囲い、上記開口側
断熱壁の上部に軒部を連設したシヨーケースにお
いて、上記軒部の前端には上下に延び商品情報等を表
示した紙片又は表示板を支持する支持面を設ける
とともに、上記軒部の外面に一端側に該軒部の前後方向に
延びる長孔を設け、他端が該紙片又は表示板を上
記支持面に挾圧保持する摺動自在の挾圧部材を設
け、上記長孔には軸部が貫通するとともに上記挾圧
部材を上記軒部に固定するねじを設けたことを特徴とするシヨーケース。