JPH0118384Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は吊架式分離形書類受けに関する。

すなわち、デスクの近傍となる壁板やパネル等
に、書類を収納できる書類受けを吊架式に取付け
ることができるようにしたもので、とくに、その
書類受けを１つの厚いフアイルや薄い数冊のもの
を収容できるような小形の独立したものにして、
所望数の書類受けを、あるいは取付けスペースに
合つた数にして任意に取付けることができ、書類
を出し入れしやすくまた良く見える状態にして収
納することができ、所望数を整然と並べることが
でき、しかも隣り合う書類受けに対し補強できる
ような堅牢なる書類受けにすることができ、簡単
な構造にして製作も容易となり好適に実施できる
よう提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

Ａは書類受け全体を示し、デスクの近傍に立設
するパネルＢの上端縁部１に対し上方から掛合で
きるコ状の引掛屈折部２の一方側部から斜め下方
に一定の横幅Ｓ１を有する細長支持板３を垂設
し、該支持板３の一方側縁イにそつた外面には書
類Ｃの側面をもたれかけさせることができて上下
方向に対し傾斜する広面受け板４の一側縁ｂ側に
おける屈折面４ａを接合してスポツト溶接により
固着し、支持板３の一方側縁イに対し広面受け板
４の面が面一となつて支持板３の他方側縁ハが一
直線となるように形成し、広面受け板４の下端側
上方には書類Ｃの下端を支受できて前記支持板３
の横幅Ｓ１より少しく狭い横幅Ｓ２となるコ状の
支受屈折部５を屈折形成し、広面受け板４の下部
より前記支受屈折部５の反対側下方に向けて突設
する補助受け板６により、隣接する書類受けＡの
支受屈折部５の下面側に接して支持できるように
装設して構成する。

したがつて、上方の引掛屈折部２をパネルＢの
上縁端部１に上方から嵌合するように掛合すると
ともにパネルＢの前面に支持板３を接合させる
と、第７図に示すように書類受けＡをパネルＢに
吊架することができ、そのようにして第６図に示
すように所望数の書類受けＡを取付ける状態で
は、一方の書類受けＡにおける支持板３の他方側
縁ハが他方の書類受けＡにおける支持板３合の一
方側縁イに接合して両受け板４，４の間の下方に
支受屈折部５が位置するとともに、前方側の補助
受け板６が支受屈折部５の下面に支持するように
接合する状態となつてそれぞれが並んで吊架され
ることになる。

そのように所望数の書類受けＡが取付けられる
と、第８図に示すように、傾斜した各受け板４上
には出し入れしやすく書類Ｃを収納することがで
きると共にその状態で傾斜により収納書類の上面
や見出等が大変見やすくなり、また、各支受屈折
部５は下方から補助受け板６により支受されて補
強される状態となる。

このように本考案は、壁板やパネル等の上端縁
部に掛合できるコ状の引掛屈折部の側部から斜め
下方に一定幅の細長支持板を垂設し、該支持板の
一方側縁にそつた外面には書類の側面をもたれか
けさせることができて上下方向に対し傾斜する広
面受け板の一側縁側を支持板に対し直交する面に
して接着し、更に広面受け板の下端側上方には書
類の下端を支受できるもので前記支持板の横幅よ
り少しく狭い横幅となるコ状の支受屈折部を屈折
形成し、且つ隣接する書類受けの支受屈折部の下
方に接することができる補助受け板を、広面受け
板の下部より前記支受屈折部の反対側下方に向け
て突設し構成したから、パネル等に吊架する書類
受けは小形の独立したものにして簡単な構造で製
作も容易であり、パネル等に所望数の書類受け
を、あるいは取付けスペースに合つた数にして更
には吊架する壁面一杯に吊架する等便利に任意に
取付けることができるもので所要数により適宜変
更自在である、又各書類受けには書類を出し入れ
しやすくまた良く見える状態となしたもので斯種
収納体として極めて良好に収納することができる
と共に収納物の取り出しの際も容易であり、且つ
各書類受けは支持板どおしを接合させて支受屈折
部が下方に良好に位置するよう整然と並べること
ができ、しかも補助受け板により支受屈折部を下
方より支受して隣り合う書類受けに対しよく隔離
し、かつ補強できるような堅牢なる書類受けにす
ることができ、好適に実施できる特長を有する。

なお、本考案のものゝ書類受けＡは吊架する場
合を詳しく述べたが各書類受けの下方を延長し下
面に水平面を設けこれを水平板上に設立し傾斜書
類受け面を有する本立状に構成するということも
出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は書類受
けの正面図、第２図は第１図の右側面図、第３図
は第１図の左側面図、第４図および第５図はそれ
ぞれ斜視図を示し、第６図は多数を取付けた状態
の正面図、第７図はその側面図、第８図は説明図
を示す。 Ｂ……パネル、１……上端縁部、Ａ……書類受
け、２……引掛屈折部、３……細長支持板、イ…
…一方側縁、Ｃ……書類、４……広面受け板、ｂ
……一方側縁、Ｓ１，Ｓ２……横幅、５……支受
屈折部、６……補助受け板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁板やパネル等の上端縁部に掛合できるコ状の
   引掛屈折部の側部から斜め下方に一定幅の細長支
   持板を垂設し、該支持板の一方側縁にそつた外面
   には書類の側面をもたれかけさせることができて
   上下方向に対し傾斜する広面受け板の一側縁側を
   支持板に対し直交する面にして接着し、更に広面
   受け板の下端側上方には書類の下端を支受できる
   もので前記支持板の横幅より少しく狭い横幅とな
   るコ状の支受屈折部を屈折形成し、且つ隣接する
   書類受けの支受屈折部の下方に接することができ
   る補助受け板を、広面受け板の下部より前記支受
   屈折部の反対側下方に向けて突設し構成したこと
   を特徴とする吊架式分離形書類受け。