JPH0118164Y2 - - Google Patents

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JPH0118164Y2
JPH0118164Y2 JP4481384U JP4481384U JPH0118164Y2 JP H0118164 Y2 JPH0118164 Y2 JP H0118164Y2 JP 4481384 U JP4481384 U JP 4481384U JP 4481384 U JP4481384 U JP 4481384U JP H0118164 Y2 JPH0118164 Y2 JP H0118164Y2
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JP
Japan
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oil
separation tank
water separator
bilge
tank
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JP4481384U
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、液体から油分を取り除くための装
置に関し、船におけるビルジの処理などに適用で
きるものである。
船舶では、機関室等に溜つたビルジを船外に排
出するのに先だつて、ビルジから油分を取り除く
必要があるが、従来、そのためにコアレツサ式の
油水分離器が広く用いられている。この種の分離
器では、その構造上、ポンプで送り込まれるビル
ジに圧力変動があると本来の分離性能が得られな
い。特に、コアレツサがスラツジなどで目詰まり
を起すと、分離器の入口側の圧力が上昇し、つい
にはコアレツサに損傷が生ずることもある。
そこでこの考案は、油水分離器の入口側の圧力
を常に一定に保つことを目的とする。同時にこの
考案は、油水分離器で処理すべき含油液をその前
段で粗処理し、油水分離器の負担を軽減すること
も目的とする。
次にこの考案を図面に基づいて説明する。符号
1は船の機関室に設置されたコアレツサ式の油水
分離器である。符号2は、この油水分離器1の前
段でビルジの粗処理を行う密閉式の分離タンクで
ある。この分離タンク2は、この実施例では内部
に仕切り板3を備えただけの円筒形タンクである
が、その中で油水の比重分離が一層うまく行われ
るよう、さらに複雑な構造にすることもできる。
分離タンク2には、内部の掃除や点検のため、必
要に応じて開閉できる口を設けることができる。
分離タンク2の容積は大きい程、ビルジの滞留
時間が長くなり、油水の分離が進む。この実施例
では、油水分離器1の処理量が毎時2トンである
のに対し、分離タンク2は1トンの容量を有して
いる。
分離タンク2は合計5つの口を備えている。す
なわち、中段対向位置に入口4と出口5が、上下
に排油口6とスラツジ排出口7が、さらに入口4
の近くに戻り口8がある。なお、入口4と戻り口
8は仕切り板3で囲まれている。
分離タンクの入口4は、ビルジタンク(貯溜
源)9のビルジを吸引、圧送するポンプ10(例
えば往復動ポンプ)の吐出側に管11でつながつ
ている。ポンプの吸入側にあるのはストレーナ1
2、吐出側にあるのは弁13であり、この弁は逆
止機構を備えたものが好ましい。分離タンクの出
口5は油水分離器1の入口に管14で連通してお
り、途中に弁15が置かれている。
排油口6から延びる管16は廃油タンク17に
達しており、管上には弁18とフイルタ19が置
かれている。また、スラツジ排出口7からビルジ
タンク9に向つて管20が延びており、途中に弁
21とフイルタ22が置かれている。
戻り口8からは戻り管23が延びており、この
管は分離タンク2より高い位置まで立ち上がつて
から、ビルジタンク9に向つて下がつており、管
の頂部は空気管24で大気に開放されている。
次にこの装置の作用を説明すると、まず、ポン
プ10がビルジタンク9のビルジを分離タンク2
に送り込む。入口4からタンクに流入したビルジ
は、流速を減じながら仕切り板3に沿つて上下に
分流し、仕切り板3に囲まれたスペースを出た
後、さらに速度を減じて出口5に向つて移動す
る。この間に、ビルジ中の比較的大きな油塊は比
重差により分離して浮上し、分離タンク2の上部
に溜まる。同時に、ビルジ中に含まれるスラツジ
等の固形分は分離タンクの底に沈む。このように
分離タンク2でビルジの粗処離が行われ、粗処理
を受けたビルジは出口5から管14を通つて油水
分離器1に送られ、ここで本来の分離処理を受け
る。
分離タンク2の上部には油分が次第にたまつて
くるが、その量を、図示しないゲージグラスや油
分検知器で監視する。量が多くなつたら弁18を
開く。すると、分離タンクの上部にたまつている
油は、管16から廃油タンク17に排出される。
油が排出し終つたら弁18を閉じる。装置の運転
中、このように弁の開閉をくり返す必要がある
が、これが面倒なときは、油と水の境界面のレベ
ルを油分検知器で監視しながら弁18を自動開閉
するとよい。
分離タンク2の底にはスラツジが徐々にたまつ
てくるが、これも弁21を同じように操作して外
に取り出す。なお、スラツジの排出が容易なよ
う、分離タンク2の底は図示するように傾斜を付
けるとよい。
この装置では、油水分離器1に流れ込むビルジ
の流量Q2より分離タンク2に流れ込むビルジの
流量Q1が多くなるよう、弁13および15の開
度を調節することが必要である。こうすることに
より、Q1−Q2に相当する流量が、戻り管23を
伝つてビルジタンク9に還る。したがつて、油水
分離器1の入口側には、高さH(すなわち、油水
分離器から戻り管頂部までの高さ)に相当する水
頭圧が加わる。たとえばHが20メートルであれ
ば、油水分離器の入口側は約2Kg/cm2という略一
定した圧力に保持される。もちろん、ポンプ10
の吐出圧が変動したり、油水分離器の圧力損失が
増大しても、該圧力はほとんど変わらない。この
結果、油水分離器の安定した運転が望めるのであ
る。なお、油水分離器1が要求するビルジの供給
圧は一般に1〜2Kg/cm2であるので、高さHは10
〜20mの範囲で選ぶことができる。
以上説明したようにこの考案によれば、分離タ
ンクからいつたん立ち上がつた後に被処理液貯溜
源に向つて下りるよう配管され、管頂部が大気に
開放されている戻り管を設け、分離タンクにポン
プで送られた被処理液の一部が戻り管を伝つて被
処理液貯溜源に戻るようにしたので、油水分離器
の入口側には、同分離器から戻り管頂部までの高
さの水頭圧が常にかかることになり、したがつて
同分離器に被処理液を略一定の圧力で、しかも分
離タンクの高さにかかわらず充分な圧力で供給す
ることができ、油水分離器を好ましい条件下で運
転することが可能である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示したものであり、
第1図は油水分離装置の配管系統図、第2図は第
1図の分離タンクの水平断面図である。 1……油水分離器、2……分離タンク、9……
ビルジタンク(被処理液貯溜源)、10……ポン
プ、23……戻り管、24……空気管。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被処理液を貯溜源から油水分離器に圧送するポ
    ンプと該油水分離器の間に密閉式の分離タンクを
    設け、この中で被処理液中の油分を粗分離するよ
    うにした装置において、該分離タンクからいつた
    ん立ち上がつた後に該貯溜源に向つて下りるよう
    配管され、管頂部が大気に開放されている戻り管
    を設け、該分離タンクに送られた被処理液の一部
    が該戻り管を伝つて該分離タンクから該貯溜源に
    戻るようにしたことを特徴とする油水分離器の前
    処理装置。
JP4481384U 1984-03-28 1984-03-28 油水分離器の前処理装置 Granted JPS60155904U (ja)

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JP4481384U JPS60155904U (ja) 1984-03-28 1984-03-28 油水分離器の前処理装置

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JP4481384U JPS60155904U (ja) 1984-03-28 1984-03-28 油水分離器の前処理装置

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Publication Number Publication Date
JPS60155904U JPS60155904U (ja) 1985-10-17
JPH0118164Y2 true JPH0118164Y2 (ja) 1989-05-26

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