JPH0117987Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は幹糸の所定間隔毎に複数本の枝針を取
り付け、下端部に重りを取り付けて釣る主に沖釣
り深場用の胴突き仕掛けに関するものである。

従来この種の仕掛けは、幹糸の一定間隔毎に釣
る魚に応じて適宜長さの枝素を結び付けその先端
に枝針を結着したものであり、枝素の長さは調節
できなかつた。そのため、その時の天候や温度、
潮の状況魚種によつて仕掛を取り換えなければな
らない欠点があつた。

本考案はこのような欠点を除いたもので、極め
て簡単に且つ早急に幹糸に結着した枝素の長さを
自由に調節できるようにした胴突き仕掛けを提供
するものである。

実施例を示す図面について説明すれば、１はナ
イロン等の合成樹脂モノフイラメントよりなる胴
突き用の長い幹糸で、その一定間隔毎に先端に枝
針２を結着した適宜長さの枝素３を幹糸１と平行
に添つて並列させてある。４は巻付糸で、幹糸１
と枝素３とが並列している長さ方向の略中間位置
で幹糸１にのみ巻付けて形成された巻回部５と、
幹糸１と枝素３とを一緒にして巻付けた巻回部６
とを形成してある。この巻回部５，６は第３図に
示すように前半分の巻付部５は、巻付糸４の各ル
ープ４ａ，４ａ，４ａ…を幹糸１に結合して形成
したものであり、また後半分の巻付部６は、幹糸
１と枝素３と抜糸７との三本を一緒にして巻付糸
４で巻付け各ループ４ａ，４ａ，４ａ…に絡合さ
せた後、抜糸７を引抜いて間隙部７ａを設け、こ
の間隙部７ａにより枝素３が摺動自在にできるも
のである。８はビニールパイプで、枝素３の下端
部に幹糸１と一緒に挿通してあり、幹糸１と枝素
３とが並列している部分を摺動するものである。
９はその下端部に挿通してある螢光塗料を塗つた
ビーズ玉、１０は枝素の端部に形成した結び目、
瘤等の係止部である。

このように構成した胴突き仕掛けの使用状態を
説明すれば、釣る魚のタナが深く枝針２を長くす
るには、第２図に示すように、ビニールパイプ８
の下端部のビース玉９を持つて左方向へ摺動する
とそれにともなつてその前方で枝素３に弛み部
３′が形成され枝針２を下方へ引張ると弛み部
３′だけ枝素３は巻回部６の間隙部７ａを通つて
摺動して長くなるものである。

また、逆にタナが浅くて枝針２を短かくするに
は、ビニールパイプ８を持つて右方向へ摺動すれ
ば枝素３が引張られ右方向へ摺動して枝針２の長
さが短くなるものである。

本考案は幹糸１の所定間隔毎に、枝針２を結着
した枝素３を幹糸１と平行に添接して並列させ、
その並列する適宜個所の前半分を巻付糸４で幹糸
１にのみ巻付ける巻回部５と、幹糸１と枝素３と
抜糸７とを一緒にして巻付けた後半分巻回部６と
を有し、該巻回部６の抜糸７を引抜いて形成する
間隙部７ａにより枝素３を摺動自在にすると共
に、該枝素３の下端部に幹糸１と枝素３とが挿通
するパイプ８を設け、その端部に結び瘤等の係止
部１０を形成したものであるから、枝針２を極め
て簡単に長くしたり、短かくしたりしてその時の
魚種に合つた長さに早急に調節できるのでその時
の天候や潮の状態によつて泳層を変える魚を釣る
時に即応でき釣果が上がるものである。また、幹
糸１と枝素３との接合部には巻付糸４により巻回
した巻付部５が形成され、その部分が肉厚になつ
ているため捩れることがなくなると共に枝素３が
幹糸１に対して垂直に垂下するので絡み合うこと
がなく、且つ魚が掛つた場合枝素３が摺動する
為、魚に緩衛作用を与え釣果を上げる効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
使用状態の斜視図、第２図は枝素の摺動状態を示
す側面図、第３，４図は巻回部の拡大側面図であ
る。 １……幹糸、２……枝針、３……枝素、４……
巻付糸、５，６……巻回部、７……抜糸、７ａ…
…間隙部、８……パイプ、１０……係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 幹糸１の所定間間隔毎に、先端に枝針２を結着
   した枝素３を幹糸１と平行に添接して並列させ、
   その並列する適宜個所の前半分を巻付糸４で幹糸
   １にのみ巻付ける巻回部５と、幹糸１と枝素３と
   抜糸７とを一緒にして巻付けた後半分巻回部６と
   を有し、該巻回部６の抜糸７を引抜いて形成する
   間隙部７ａにより枝素３を摺動自在にすると共に
   該枝素３の下端部に幹糸１と枝素３とが挿通する
   パイプ８を設け、その端部に結び瘤等の係止部１
   ０を形成してなる胴突き仕掛け。