JPH0117646Y2 - - Google Patents

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JPH0117646Y2
JPH0117646Y2 JP13079983U JP13079983U JPH0117646Y2 JP H0117646 Y2 JPH0117646 Y2 JP H0117646Y2 JP 13079983 U JP13079983 U JP 13079983U JP 13079983 U JP13079983 U JP 13079983U JP H0117646 Y2 JPH0117646 Y2 JP H0117646Y2
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tappet
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cam
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデイーゼルエンジン用の燃料噴射ポン
プに係り、特にそのプランジヤ駆動用のカム軸を
着脱する場合に、このカム軸のカム面に摺接する
タペツトをカム面から離間させるためのタペツト
移動装置に関する。
デイーゼルエンジンに用いられるボツシユ型の
燃料噴射ポンプは、ポンプハウジング内にプラン
ジヤを往復動可能に収容し、このプランジヤの下
端部にタペツトを連結するとともに、このタペツ
トをスプリングの付勢力によりカム軸のカム面に
摺動自在に圧接させ、このカム軸の回転によりプ
ランジヤを往復動させることにより、燃料吸込口
から吸引した燃料を加圧し、かつ吐出弁を通じて
噴射させるようになつている。
ところで、この種燃料噴射ポンプにおいて、そ
の分解、組み立て時にカム軸を着脱するには、こ
のカム軸をポンプハウジング内から軸方向に引き
抜いたり差し込む必要があり、このためカム軸の
着脱に当つてはタペツトを強制的に押し上げ、カ
ム面から離脱させる必要がある。このため、従来
では第1図に示したようにポンプハウジング10
1の周壁にカム軸102のカム面103とタペツ
ト104との間に開口する通孔105を開設し、
この通孔105内に治具106を差し込んで回転
させることにより、タペツト104をスプリング
111の付勢力に抗して押し上げるようにしてい
る。この治具106は第2図に示したように、円
柱状をなした本体107の挿入先端部に、周面の
一部が平面状に切り欠かれた平面部108を形成
したもので、この平面部108をタペツト104
側に向けた姿勢で上記通孔105内に挿入し、そ
の外力への導出端部に形成した六角状の頭部10
9をスパナ等で回動させると、上記平面部108
に連なる円弧状の外周部110がタペツト104
に乗り上げて、このタペツト104が通孔105
の開口上縁H1の位置にまで押し上げられるよう
になつている。
しかして、近年エンジンの排ガス対策上、燃料
の噴射圧を高圧化する傾向にあり、したがつて上
記構成の燃料噴射ポンプにおいても、カム軸10
2のリフト量Lを高めてプランジヤのストローク
を大きくすることが行なわれている。このような
ことから、カム軸102脱着の際のタペツト10
4の押し上げ量も、上記リフト量Lの増大に応じ
て大きくすることが必要となつてきた。
しかしながら、上述した従来の治具106で
は、本体107の径が一定であるために、第1図
に示すように、カム軸102に対するタペツト1
04の押し上げ高さAを通孔105の開口上縁
H1の位置以上に増大させることは不可能であつ
た。このため、タペツト104の押し上げ高さA
を増大させるためには、より大径な新たな治具1
06を用いるか、もしくは通孔105の開口位置
を高くしなくてはならない。
この結果、通孔105を大径化したり、開口位
置を変更しなくてはならず、カム軸102のリフ
ト量Lが変わる毎に、ポンプハウジング101を
交換しなくてはならない等の不具合が生じる。
本考案は、ポンプハウジング側の通孔形状や開
口位置を変更することなしに、タペツトを通孔の
開口縁部よりもカム軸とは離間する高い位置にま
で押し上げることができ、カム軸のリフト量が変
わつた場合でも、同一のポンプハウジングを使用
できる燃料噴射ポンプのタペツト移動装置の提供
を目的とする。
すなわち、本考案は上記目的を達成するため、
ポンプハウジングの通孔内に回動可能に挿入され
る円柱状の本体部に、その軸線とは偏心した位置
に偏心孔を貫通形成し、この偏心孔内に回動軸を
回動可能に嵌挿して、この回動軸の一端部をタペ
ツトとカム軸のカム面との間に導出させ、この回
動軸の一端部に、周面が上記タペツトのカム軸側
の端面に摺接するとともに、この回動軸を回動さ
せた際に、上記通孔の開口縁部よりも径方向外側
に張り出す偏心カムを設けたことを特徴とする。
この構成によれば、本体部および回動軸を夫々
回動させると、偏心孔の偏心分だけ回動軸が通孔
の軸線よりもカム軸から離間する方向に移動する
とともに、偏心カムの周面が本体部の周面、つま
り通孔の開口縁部よりもカム軸と離間する方向に
張り出すので、タペツトは偏心孔の偏心量に偏心
カムの張り出し高さを加えた分だけ押し上げられ
ることになる。したがつて、カム軸に対するタペ
ツトの押し上げ高さを、通孔の開口縁部よりも高
い位置にまで増大させることができる。
以下本考案を第3図ないし第10図に示す一実
施例にもとづいて説明する。
図中1はポンプハウジングであり、その上端開
口部内に装着したシリンダ2には、プランジヤ3
が軸方向に往復動可能に嵌挿されている。ポンプ
ハウジング1底部のカム軸室4内には、プランジ
ヤ3駆動用の駆動カム5を備えたカム軸6が回転
自在に収容されている。カム軸6はエンジンのク
ランク軸からの動力伝達によつて回転駆動される
ものであり、上記カム軸室4内にプランジヤ3と
は直交する方向に沿つて挿通配置されているとと
もに、軸方向に挿脱可能に装着されている。
また上記ポンプハウジング1のボア7内にはタ
ペツト8が往復動可能に嵌合されている。タペツ
ト8はロアスプリングシート9を介してプランジ
ヤ3の下端部と連結されており、このタペツト8
内には駆動カム5のカム面10に転接するローラ
11がピン12を介して枢支されている。そして
ロアスプリングシート9と上記ボア7の上部に圧
入したアツパスプリングシート13との間には圧
縮コイルスプリング14が介装されており、この
圧縮コイルスプリング14によりタペツト8がカ
ム軸6側に付勢されて、ローラ11がカム面10
に押し付けられている。したがつて、カム軸6が
回転するとカム面10の形状、つまりリフト量L
に応じてタペツト8が往復動されるから、これに
追従してプランジヤ3が所定のストロークで往復
動され、この往復動により燃料吸込口15からポ
ンプ室16内に燃料が吸引されるとともに、この
ポンプ室16内で所定の圧力に加圧された後、吐
出弁17および吐出管18を通じて噴射されるよ
うになつている。
ところで、上記ポンプハウジング1の側壁部1
9には、上記ボア7内における駆動カム5とタペ
ツト8との間に開口する断面円形の通孔20が開
設されている。そしてこの通孔20内には、カム
軸6をカム軸室4内から引き抜いたり、あるいは
逆に差し込む際に、タペツト8をカム面10から
離脱させる方向に押し上げる治具21が挿入され
る。この治具21について説明を加えると、22
は円柱状をなした本体部であり、通孔20内に回
動可能に嵌挿されている。本体部22の外方への
導出端部には、スパナ等の工具が係止される六角
状の頭部23が形成されているとともに、この本
体部22内にはその軸心から偏心した位置に断面
円形の偏心孔24が貫通形成されている。偏心孔
24内には円柱状の回動軸25が回動可能に嵌挿
されており、この回動軸25の一端部はカム面1
0とタペツト8との間に導入されている。そし
て、回動軸25の一端部には偏心カム26が設け
られている。偏心カム26は本体部22と同一も
しくはそれ以下の径を有する円板状をなし、その
中心から偏心した位置に回動軸25が連なつてい
る。したがつて、本体部22と回動軸25と相対
的に回動させると、第9図に示すように、偏心カ
ム26の外周のカム面27が本体部22の外周か
ら径方向外側に高さH2張り出すとともに、この
カム面27がタペツト8のカム軸6側の端面に摺
接して、このタペツト8を押し上げるようになつ
ている。
また回動軸25の外方への導出端部に形成した
ねじ部28には、ナツト29がねじ込まれ、かつ
溶接等により弛まないように固定されている。
しかして、このような構成の燃料噴射ポンプに
おいて、カム軸6をカム軸室4内から引き抜くに
当つては、まずカム軸6を一定角回転させてタペ
ツト8を押し上げ、第4図のようにタペツト8の
カム軸6側端面を通孔20の開口上縁に位置させ
る。
この状態で上述の如き構成の治具21を、第4
図および第7図に示したようにその偏心孔24を
下側に位置させた姿勢で通孔20内に嵌挿する。
この場合、偏心カム26は本体部22と同軸状に
あり、上記嵌挿によつてそのカム面27がタペツ
ト8のカム軸6側端面に当接される。
次に本体部22の頭部23およびナツト29を
夫々スパナ等で所定角度回転させると、第9図に
示したように偏心孔24の軸線O1−O1が通孔2
0の軸線X1−X1よりもその偏心量だけ上方へ移
動するとともに、偏心カム26のカム面27が本
体部22の外周よりも上方に向つて張り出す。し
たがつて、タペツト8が圧縮コイルスプリング1
4の付勢力に抗して押し上げられ、そのローラ1
1がカム軸6のカム面10から離脱される結果、
カム軸6側にプランジヤ3やタペツト8側からの
押圧力が加わらなくなり、カム軸6を軸方向へ引
き抜くことが可能となる。また逆にカム軸6の組
み込みも可能となる。
このような構成の治具21によれば、本体部2
2および回動軸25を回動させると、偏心孔24
の偏心分だけ回動軸25が通孔20の軸線X1
X1よりも上方に移動するとともに、偏心カム2
6のカム面27が本体部22の外周、つまり、通
孔20の開口上縁よりも上方に高さH2分だけ張
り出すことになる。この結果、タペツト8は偏心
孔24の偏心量にカム面27の張り出し高さを加
えた分だけ押し上げられ、カム軸6に対するタペ
ツト8の押し上げ高さAを、通孔20の開口上縁
よりも高い位置にまで増大させることができる。
したがつて、通孔20の形状や径を変えること
なしにタペツト8をより高く押し上げることがで
きるので、リフト量Lが大きな駆動カム5を用い
た場合でも同一のポンプハウジング1をそのまま
利用することができ、量産上好都合となる。
なお、上述した実施例では、ホルダおよび回動
軸の端部を六角状に形成したが、例えば四角状や
外周面の二個所に互に平行な平面を形成した二面
巾部等に形成しても良く、要はホルダや回動軸を
回すための工具を係止させ易い形状であれば良
い。
以上詳述した本考案によれば、タペツトを、通
孔の開口位置や径を変えることなく、この通孔の
開口縁部よりも高い位置にまで押し上げることが
できる。したがつて、リフト量が異なるカム軸を
用いた場合でも、同一のポンプハウジングをその
まま使用でき、量産に好都合となる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来例を示し、第1図は
断面図、第2図は治具の斜視図、第3図ないし第
10図は本考案の一実施例を示し、第3図は燃料
噴射ポンプ全体の断面図、第4図および第5図は
夫々作動説明図、第6図は治具の斜視図、第7図
は治具の断面図、第8図は第7図中−線に沿
う矢視図、第9図は治具の作動状態を示す断面
図、第10図は第9図中−線に沿う矢視図で
ある。 1……ポンプハウジング、3……プランジヤ、
6……カム軸、10……カム面、14……スプリ
ング、20……通孔、21……治具、22……本
体部、24……偏心孔、25……回動軸、26…
…偏心カム。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ポンプハウジングと、このポンプハウジング内
    に往復動可能に収容されたプランジヤと、上記ポ
    ンプハウジング内にプランジヤの移動方向と交差
    する方向に挿脱可能に収容されたプランジヤ駆動
    用のカム軸と、このカム軸のカム面にスプリング
    の付勢力によつて摺動可能に圧接され、上記カム
    面の回転を往復動に変換してプランジヤに伝える
    タペツトとを具備し、 上記ポンプハウジングの周壁に、上記タペツト
    とカム面との間に開口する断面円形の通孔を開設
    し、この通孔内にタペツトのカム軸側端面に接す
    る治具を回動可能に挿入し、この治具を通孔内で
    回動させることにより、上記タペツトをカム軸か
    ら離間する方向に押し上げるようにした燃料噴射
    ポンプにおいて、 上記治具は、通孔内に回動可能に挿入される円
    柱状の本体部を有し、この本体部の軸心とは偏心
    した位置に断面円形の偏心孔を貫通形成して、こ
    の偏心孔内に回動軸を回動可能に嵌挿するととも
    に、この回動軸の一端部を上記タペツトとカム面
    との間に導出させ、この回動軸の一端部に、周面
    が上記タペツトのカム軸側の端面に摺接し、か
    つ、この回動軸を回動させた際に、上記通孔の開
    口縁部よりも径方向外側に張り出す偏心カムを設
    けたことを特徴とする燃料噴射ポンプのタペツト
    移動装置。
JP13079983U 1983-08-24 1983-08-24 燃料噴射ポンプのタペット移動装置 Granted JPS6038162U (ja)

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JP13079983U JPS6038162U (ja) 1983-08-24 1983-08-24 燃料噴射ポンプのタペット移動装置

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JP13079983U JPS6038162U (ja) 1983-08-24 1983-08-24 燃料噴射ポンプのタペット移動装置

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Publication Number Publication Date
JPS6038162U JPS6038162U (ja) 1985-03-16
JPH0117646Y2 true JPH0117646Y2 (ja) 1989-05-23

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ID=30295929

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JP13079983U Granted JPS6038162U (ja) 1983-08-24 1983-08-24 燃料噴射ポンプのタペット移動装置

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JP (1) JPS6038162U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329809A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Otics Corp バルブリフタ及び動弁機構

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329809A (ja) * 2000-05-22 2001-11-30 Otics Corp バルブリフタ及び動弁機構

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JPS6038162U (ja) 1985-03-16

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