JPH01175901A - 白蟻防除用乳剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、作業者が白蟻防除薬剤を安全に散布でき且つ
散布時の薬剤臭を軽減させた白蟻防除用乳剤に関する。

〔従来の技術〕

従来、白蟻防除用乳剤に関しては、使用する白蟻防除活
性物質に毒性の高いものがあり、家屋の床下の土壌処理
、木部処理を加圧下で噴霧吹きつけして散布する場合、
防除用乳剤が細かい霧状となって空気中に浮遊するため
、散布作業者の吸入、周囲への薬剤臭の影響等の安全衛
生上に問題があった。特に家屋床下はほぼ密閉された状
態に近く、そこで作業する散布者に対しては、防毒マス
ク、防護面、防護服を着用させる等、安全性に関する対
策がなされているが、これらの作業者に与える負担も大
きく、また作朶中に防毒マスクがずれる等して、その効
果は必ずしも完全なものとはいえない。このような状況
から、散布作業者の安全性に関する対策が強く望まれて
いた。

これらを解決する方法としては、従来、散布する薬液の
粘度を増加させることにより、加圧下で散布噴霧した場
゛合でも、薬液が細かい霧状にならず粗い液滴状態で散
布されるようにすることで、薬液を空気中に霧状で浮遊
させない散布方法が知られている。

〔発明が解決する問題点〕

乳剤の希釈液を増粘化する方法としては、水溶性の高分
子物質の粉末を水に溶解させた粘凋な液に、乳剤または
乳゛剤の希釈液に添加し攪拌して均一に溶解する方法及
び水溶性の高分子物質の粉末を、あらかじめ乳剤原液に
分散させておき、これに水を加えて希釈する方法が知ら
れている。しかし、前者においてはあらかじめ高分子物
質の水溶液である粘欅液をつくり、これを乳剤の希釈液
等に添加する必要があり、攪拌、溶解に時間がかかると
いう点で又後者においては水溶性の高分子粉末が沈降し
やすく製品として保存するのには適さない上、使用する
直前に乳剤原液に高分子物質を分散させた上で水で希釈
しなければならないという点で解決すべき点が残されて
いる。

〔発明を解決するための手段〕

本発明者らは、鋭意検討した結果希釈液の調製に手間が
かからず、しかも長期間の保存にも耐え、使用時におい
てはその粘度を増加させることにより、作業者の安全性
、衛生性を向上させうる白蟻防除用乳剤を完成させたも
のである。

すなわち、本発明は白蟻防除活性物質、芳香族炭化水素
系溶剤又は芳香族炭化水素溶剤と脂肪族炭化水素溶剤と
の混合溶媒、乳化剤および水に添加した場合粘度を増加
させる油溶性の高分子物質からなることを特徴とする白
蟻防除用乳剤に関する。

本発明で使用される白蟻防除活性物質としては芳香族炭
化水素溶剤又は芳香族炭化水素系溶液と脂肪族炭化水素
系溶剤との混合溶媒に対して可溶性を有するもの、例え
ば、ヘキサクロル・エポキシ・オクタヒドロ・エンド・
エキソ・ジメタノナフタリン（ディルドリン）、ヘキサ
クロル・ヘキサヒドロ・エンド・エキソ・ジメタノナフ
タリン（アルドリン）、オクタクロル・ヘキサヒドロ・
メタノインデン（クロルデン）等の有機塩素系化合物、
０．０−ジエチル〇−（α−シアノベンジリデンアミノ
）チオホスフェート（ホキシム）、０．０−ジエチル０
−（３゜５．６−）ジクロル−２−ピリジル）ホスホロ
チオエート（クロルピリホス）、０，０−ジエチル０−
（３−オキソ−２−フェニル−２Ｈ−ピリダジン−６−
イル）ホスホロチオエート（ピリダフェンチオン）、０
ＩＯ−ジメチルＯ−（イ）−２−クロル−（２，ａ、　
５−トＩＪクロルフェニル）ビニルホスフェート（テト
ラクロルビンホス）、０．０−ジメチル０−（３−メチ
ル−４−二トロフェニルホスホロチオエート（スミチオ
ン）等の有機リン系化合物等が挙げられる。

乳化剤としては、例えば、ツルポール３００５Ｘ。

ツルポール３６３７Ｋ（共に東邦化学工業株式会社製品
名）、ニエーカルゲン１２７ＢＮ（竹本油脂株式会社製
品名）等が使用される。

本発明では、溶剤は芳香族炭化水素系溶剤を単独でもし
くは脂肪族炭化水素系溶剤との混合溶媒として用いられ
るが、芳香族炭化水素系溶剤としては、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等が挙げられ、脂肪族炭化水素
系溶媒としてはケロシン、ミネラルスピリット等があげ
られる。

油溶性の高分子物質としては、例えば、ハクトロンＤＣ
（伯東化学株式会社製品名）、エチルヒドロキシエチル
セルロース等が用いラレル。

白蟻防除用乳剤は、白蟻防除活性物質１０〜６０重量％
、乳化剤５〜１５重量％、溶剤２０〜８４重量％、高分
子物質１〜５重景の配合比で製剤化される。

〔実施例〕

次に具体的に実施例を挙げ説明するが、本発明はこれら
のみに限定されるものではない。

実施例 表１に示すような処方で白蟻防除用乳剤全調整し、その
４０倍（重量）希釈液の２０℃における粘度をＥ型粘度
計にて測定した。

〔発明の効果〕

表１に示した様に、乳剤原液中にあらかじめ増粘剤とし
ての効果をもつ高分子物質を溶解させておくことくより
、水で希釈した際すみやかＫその粘度を増加させること
が出来、希釈液を加圧散布する際の霧化を防止し、粗い
液滴状として散布されるため、作業空間の大気中に有害
な白蟻防除用薬剤が霧状となって浮遊するのを防止でき
、作業者が安全衛生上好ましい環境下で作業することが
できる。

特許出願人　　日本農薬株式会社 （ほか２名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 白蟻防除活性物質、芳香族炭化水素系溶剤又は芳香族炭
   化水素系溶剤と脂肪族炭化水素系溶剤との混合溶媒、乳
   化剤および水に添加した場合粘度を増加させる油溶性の
   高分子物質からなることを特徴とする白蟻防除用乳剤。