JPH0117402B2 - - Google Patents

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JPH0117402B2
JPH0117402B2 JP53087038A JP8703878A JPH0117402B2 JP H0117402 B2 JPH0117402 B2 JP H0117402B2 JP 53087038 A JP53087038 A JP 53087038A JP 8703878 A JP8703878 A JP 8703878A JP H0117402 B2 JPH0117402 B2 JP H0117402B2
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Aaru Rabendaa Aadeisu
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Description

【発明の詳細な説明】 物質の転移は、それが透析、血液中への酸素の
補給(oxygenation)、脱塩または熱交換である
にしても、基本的には、2つの流体と、その間の
伝達転移との間の表面現象である。劣つた転移媒
体と、非乱流の流体の流れと、不十分な混合と、
流体と、転移障壁との間の不十分な表面接触と、
転移障壁の一側または両側での流体の非均等な分
配とに基づき、物質転移装置に非効率を生じる。
多重層装置では、層中の非均等な分配は、効率を
悪くする。一般に、大抵の物質転移装置は、物質
転移を増大するため、上述の要素を低減する如く
構成される。
物質転移装置の或る用途は、透析物と透析剤と
の間で溶質と溶剤との転移を行う透析器と、血液
と透析剤との間で溶質と水との転移を行う血液透
析器と、血液と酸素含有気体との間で炭酸ガスと
酸素と窒素との転移を行う酸素補給器と、自動車
用ラジエータと冷凍装置と室内暖房装置と太陽熱
装置とにおける様な流体間の熱伝達を行う熱交換
器と、水の脱塩における様な圧力勾配が溶質と溶
剤とを分離する押圧力として作用する逆滲透装置
と、圧力勾配が固体と液体とを分離するのに使用
される過装置としてゞある。これ等の各物質転
移装置は、その特有の必要性を有しているが、特
定の特性は、総ての装置に望ましい。望ましい特
性は、 (1) 薄い流体フイルムと、均等な流体分配と、良
好な流体混合と、大きい流量の転移隔膜とを必
要とする高い物質転移係数と、 (2) 調節可能な流れ圧力勾配し、 (3) 透析器と過装置との場合には、調節可能な
隔膜横断圧力勾配と、 (4) 構造のコンパクトさと を包含する。血液透析器と、血液酸化器との様な
特定の用途では、漏洩が致命的になり得るため、
完全な流体チヤンネルのシールは、肝要である。
本特許出願人の従来技術の米国特許第3522885
号、第3565258号の両者では、血液透析用に平行
流式物質転移装置が使用されている。これ等の両
者の装置では、適度な時間内で適当な血液透析を
実施するのに必要な溶質転移率は得られなかつ
た。また、後者の装置は、転移隔膜の血液側での
蛋白質物質の集積に帰し得る溶質転移率の漸減の
欠点を有している。
これ等の装置の非効率性は、隔膜支持構造の構
成にあると確認された。しかしながら、元の構成
に代る隔膜支持構造の幾つかの変更は、透析器の
効率を変化させなかつた。貧弱な性能の理由は、
層間と、個々の層内との両者における非均等な流
れ分布であることが実証された。貧弱な分布は、
低い物質転移と、隔膜での蛋白質の集積とに対し
て責を負うべきであつた。不良な分布は、個々の
板のマニホールドへの不適当な進入と排出と、積
層体の板の不適当なマニホールドと、交差流構造
形態での差圧による流体チヤンネル寸法の歪みと
に対して2次的であつた。
米国特許第3511381号では、血液の流路を形成
する如く隣接するサポート間に2つの隔膜を使用
し、一方、透析剤が隔膜と隣接するサポートとの
間を流れる透析器の一型式が開示されている。こ
の型式の構造では、透析剤と血液との両者は、物
質転移中の流体の流れに対して直角方向に導入さ
れ、これにより、透析剤と血液との両者は、サポ
ートと隔膜との孔を流通する。この構造は、装置
の製造費を高価にすると共に、困難なシール問題
を生じる。
米国特許第3547271号は、酸素補給器である他
の型式の物質転移装置を開示し、これでは、隣接
する隔膜は、1つの流体のチヤンネルを形成し、
他の流体のチヤンネルは、サポートと隔膜とで形
成される。この構造は、困難なシール問題により
前述の構造と同一問題に遭遇する。
米国特許第3516548号は、前述の米国特許第
3511381号の流体分配装置が高価であると共に使
用するのが困難なことを認め、更に安価な流体分
配装置を提供することを目的とする。それにも
かゝわらず、隔膜とサポートとの孔を流体が流通
する流体分配装置の使用は、漏洩の可能性を伴う
と共に製造するのに高価である。
交換装置に対する米国特許第3738495号は、従
来技術の他の重大な欠点を示している。この装置
では、各カバー板は、流体を分配するマニホール
ドを有し、各流れの板は、流体を分配するマニホ
ールドを有しているが、これ等のマニホールドの
構造は、均等な流れ分布を得るのを困難にする。
多くの従来技術の装置は、隔膜と支持構造との
穿孔された孔を通して流体を進入、排出させる。
隔膜の穿孔は、取扱い費用と製作費とを増大し、
運転中の漏洩の可能性を増加する。これ等の装置
の更に他のものは、2流体が非同一流路に沿つて
分配させることを必要とし、これにより、薄膜接
触領域の大部分が失われる。これ等の装置の更に
他のものは、適当な流体マニホールドを設けず、
これにより、流体の分布は、適当な物質転移率を
得るのに不充分である。これ等の装置の或るもの
は、大きな流体充満量を必要とし、これは、透析
の様な特定の物質転移操作では望ましくない。こ
れ等の装置の他のものは、装置の前後の小さい圧
力降下または大きい圧力降下または可変圧力降下
のいづれかを形成するのに容易に適用可能ではな
く、公知の従来技術の装置でこれ等の総ての要件
に容易に適応し得るものはない。最後に、或る従
来技術の装置は、単に、所望の物質転移率を達成
する如く流体が接触するための所要の表面積を形
成し得ない。
短流路の物質転移装置では、進入、排出効果が
支配的であり、これ等の効果は、各板への均等な
流体の流れと、各板に沿う均等な流体の流れとが
得られる如く、正確に制御されねばならない。2
つの明確な問題が存在するが、その1つは、板の
積層体における各板への均等な流体分配を形成す
ることであり、他のものは各板を横切り各板に沿
う均等な流体分配を形成することである。従来、
短流路物質転移装置の研究者により、隔膜サポー
ト構造が重要であると考えられていたが、本特許
出願人は、進入、排出効果が支配的であり、一層
重要なことを見出した。物質転移の程度を主とし
て定めるのは、流れ分配と、薄い境界層とであ
り、短い平行流路の装置では、進入、排出効果
は、流れ分配を制御する。
独特なヘツダを設けることにより、各板へと各
板からの流体分配は均等であり、独特は板マニホ
ールドを設けることにより、各板に沿う均等な流
体分配が達成される。この特定の構造は、隔膜に
対する大きい破裂強度を生じる最大隔膜サポート
を提供し、これは、透析器または酸素補給器の構
造上重要な特徴である。また、流体の流れに対す
る内部抵抗は、広い範囲の圧力降下を装置の前後
に形成する如く変更可能な設計パラメータであ
り、大きい圧力降下は逆滲透器に対するものであ
り、小さい圧力降下は透析器に対するものであ
る。
本発明は、物質転移装置、特に、短流路平行流
式物質転移装置に関する。
本発明の重要な目的は、流体の流路がほゞ同一
であり、隔膜とサポートとの一つ置きの層が流体
の流れチヤンネルを形成する如く協働し第1、第
2流体間の物質転移を生じさせる物質転移装置を
提供することである。
本発明による平行流式物質転移装置は、第1の
流れと第2の流れとの間に物質を転移する装置に
おいて、該装置が 第1の流体入り口と、第1の流体出口と、第2
の流体入り口と、第2の流体出口と、積層された
複数の板と、隣接した板と板との間に位置した隔
膜であつて、その両側に前記隣接した板と共に第
1の流体チヤンネルと第2の流体チヤンネルとを
形成する隔膜とを有しており、 前記第1の流体入り口と第1の流体出口とが前
記第1の流体チヤンネルに前記各板の面と同一の
平面において接続されており、 前記第2の流体入り口と第2の流体出口とが前
記第2の流体チヤンネルに前記各板の面と同一の
平面において接続されており、 前記隔膜が前記第1の流体チヤンネル内の第1
の流体と、前記第2の流体チヤンネル内の第2の
流体との間に物質の転移を許す隔膜であり、 前記各板がその一面側の一端部に前記第1の流
体を前記第1の流体入り口から受け入れ前記第1
の流体チヤンネルに分配する第1の入り口マニホ
ールドを有しており、 該第1の入り口マニホールドが、前記各板の幅
方向に等間隔に離隔していて前記第1の流体チヤ
ンネルの延在方向に沿つた偶数の流路を形成する
同一長さの分岐路を有しており、 前記各板がその一面側の他端部に前記第1の流
体を前記第1の流体チヤンネルから収集して前記
第1の流体出口に導く第1の出口マニホールドを
有しており、 該第1の出口マニホールドが、前記各板の幅方
向に等間隔に離隔していて前記第1の流体チヤン
ネルの延在方向に沿つた偶数の流路を形成する同
一長さの分岐路を有しており、 前記各板がその他面側の一端部に前記第2の流
体を前記第2の流体入り口から受け入れ前記第2
の流体チヤンネルに分配する第2の入り口マニホ
ールドを有しており、 該第2の入り口マニホールドが、前記各板の幅
方向に等間隔に離隔していて前記第2の流体チヤ
ンネルの延在方向に沿つた偶数の流路を形成する
同一長さの分岐路を有しており、 前記各板がその他面側の他端部に前記第2の流
体を前記第2の流体チヤンネルから収集して前記
第2の流体出口に導く第2の出口マニホールドを
有しており、 該第2の出口マニホールドが、前記各板の幅方
向に等間隔に離隔していて前記第2の流体チヤン
ネルの延在方向に沿つた偶数の流路を形成する同
一長さの分岐路を有していることを特徴とする。
図面を参照すると、側部54で結合された上部
52と、底部53とを有するハウジング51で包
囲された隔膜300で夫々分離される板110の
積層体を備える物質転移装置50が図示されてい
る。ハウジング51は、ヘツダ60,60Aで各
端部が閉鎖され、ヘツダ60は、流体入口61と
出口62とを有し、ヘツダ60Aは、流体入口6
6と出口67とを有している。
各ヘツダ60,60Aは、構造が同一であり、
任意の適当な材料で作られ整合した流体入口61
または出口62を有する体部70を備えている。
フランジ71は、体部70に鋳造されてもよく、
あるいは体部に入口61または出口62を固定す
る表面を提供する如く使用してもよい。流体の連
通は、入口61を通つて第1分岐74へ延びる中
央通路73で与えられる。分岐74は、通路73
に対して垂直であつて通路73によつて2分さ
れ、分岐74の端部は、分岐に垂直で通路73に
平行な脚76,77で終る。脚76,77の長さ
は同一であり、各脚は、第1分岐74に平行で脚
76,77に垂直な第2分岐78,79に夫々至
る。脚76,77は、分岐78,79を夫々2分
し、各分岐78,79は、分岐78に対する脚8
1,82と、分岐79に対する脚83,84で終
る。脚81乃至84の各々は、脚81が分岐86
へ至り、脚82が分岐87へ至り、脚83が分岐
88へ至り、脚84が分岐89へ至る如く再度分
岐し、各脚は、夫々の分岐を同様に2分する。分
岐86は、2つの脚91,92に分れ、分岐87
は、2つの脚93,94に分れ、分岐88は、2
つの脚96,97に分れ、分岐89は、2つの脚
98,99に分れる。
上述の脚の各々は、次に共通のヘツダ空間(プ
レナム)100へ開口し、該プレナム100は、
ヘツダ60のほゞ全長に延び、板110の積層体
と同一空間に拡がり、長方形突出部102で包囲
される。ヘツダ60は、入口61と出口62に適
応し、これにより、2つのヘツダプレナム10
0,100Aが設けられねばならない。第6図に
示す如く、並んだヘツダプレナム100,100
Aは、包囲する突出部102,102Aの中間の
凹んだ領域103で分離される。各ヘツダプレナ
ム100,100Aは、8つの開口部すなわち脚
91乃至99,91A乃至99Aに夫々連通す
る。入口61,66または出口62,67を介し
て出入りする総ての流体の流路の長さが、プレナ
ム100または100Aと、関連する入口61,
66または出口62,67との間で総ての流体に
対して同一であり、これにより、流れ抵抗が同一
であることは、ヘツダ60と物質転移装置50と
の操作に対して絶対的に重要かつ基本的なもので
あるが、それは、総ての流路がヘツダプレナム1
00,100Aの総ての個所で同一直径を有し、
総ての流路長さが同一であり、流れ抵抗が均一に
等しく、従つて、流体の分布がプレナムを通じて
均等かつ均一であるからである。流体が入口61
または66から脚91乃至99へ流れ更にヘツダ
プレナム100に流入するとき、流速が均等に次
第に減少するので、ジエツト作用は存在せず、積
層体の各板110は、入口61,66から同一量
の流体を受取る。同様に、流体は、各板110か
ら出てプレナム100に入り、ヘツダ60の脚を
通り出口62,67へ流れる。ヘツダ60内の流
速は均一かつ次第に増加するので、積層体の各板
110は、同一量の流体を出口62,67へ送
る。
物質転移装置50は、積層体の形状に配置され
た複数の板110を有している。各板110は、
その形状が同一なので、1つの板110について
のみ説明する。尚、積層体の最も端部の板110
は、下記に説明する構造を有する1面のみを備
え、その外面は、ハウジング51の上部52と底
部53とに接合するために平滑である。各板11
0は、その形状が矩形であり、両面111,11
2を有し、該面は、便宜上、上面111と下面1
12と称するが、積層体は、使用の際に任意の方
向性を有して位置し得るものである。長手方向の
周辺の端縁に沿い、上面111の1つの側部端縁
には離隔した舌部114,115があり、上面の
他の側部端縁には離隔した溝117,118があ
り、溝117,118は、板110の長手方向へ
延びていて、舌部114,115が嵌入する如く
構成配置されている。図示の如く、上面111に
長手方向へ延びる舌部114,115を有する板
110の側部は、下面112に溝117,118
を備え、該溝は、舌部に整合する。同様に、上面
111に長手方向へ延びる溝117,118を有
する板110の側部には、長手方向へ延びる舌部
114,115が、下面112に溝に整合して設
けられる。この形状は、どの側部が上または下で
あるかを考慮することなく、図示の如く板を積み
上げるのを可能にする。
各板110は、上面のマニホールド120,2
20と、下面112のマニホールド120A,2
20Aとの4つのマニホールドを有している。こ
の板マニホールドは、流体が端部端縁で板に導入
される個所から、隔膜のサポートが設けられ物質
の転移が支持された隔膜を通じて生じ得る板の中
央部分の物質転移領域200へ流体を板の幅方向
に分配する。1つの面の形状寸法は、他の面の勝
手違いであるため、説明は、上面111のマニホ
ールド120,220にのみ限定する。透析器の
様な或る用途では、面は、好ましくは図示の如く
勝手違いであるが、熱交換器の様な他の用途で
は、面は好ましくは同一であり、この両者の実施
例は、本発明に包含される如く意図される。
マニホールド120は、壁122,123,1
24,126で限定される凹所121を有し、壁
122,123は、隣接していて壁124,12
6から分離されている。面111は、端縁111
aで限定される中央開口部を有している。面11
1の開口部は、次に、板110の夫々の長手方向
端縁に向い一連の段付端縁111b,111c,
111d,111e,111f,111gを形成
して外方へ延びる。端縁111aの長さは、端縁
111b等が等しい如く同一であり、これによ
り、端縁111a乃至111gで限定される開口
部が、端縁111aで限定される開口部を中心と
して対称的になる。
肩128は、壁122,123から外方へ延
び、肩129は、壁124,126から外方へ延
びる。マニホールド120の端面は、舌部11
4,115と、溝117,118との端面間で内
方に凹んでいる。中心バー125は、舌部11
4,115と、溝117,118の中間にあり、
板マニホールド120の端面を越えて舌部と溝と
の延長部に等しい厚さを有し、従つて、中心バー
125の外面は、舌部と溝との端面と同一平面上
に在り、マニホールド120の凹みは、下記に説
明する目的のためである。矩形のシム130は、
凹所121に固く嵌合して壁122,123,1
24,126に当接する様な寸法を有している。
肩128,129上に休止しているとき、シム1
30の上面は、上面111と同一平面に在る。
肩128、129は、同一平面に在り、例示の
目的のために2つの仕切り135,136として
示す複数の仕切りで区分された切突き部分で分離
される。これ等の仕切りは、連続的なものとして
示されているが、円錐、4角形またはピラミツド
の様なその他の形状は、同一目的に使用し得るも
のである。仕切り135,136は、相互に対し
て平行であつて離隔し、各仕切りは、垂直な脚で
連結された2つの平行な脚を有している。仕切り
135,136は、3つの流体の流路140,1
41,142を形成する如く、隣接する肩12
8,129と夫々協働し、該各流路は、マニホー
ルド120の端部から板110の中心へ導かれ、
板の横方向へ延び端縁111aで形成されたプレ
ナム145で終る。流路140−142の数は、
仕切りの数に依存し、仕切りの数は、隔膜の強度
と、流体圧力と、その他の要素とに依存する。
プレナム145に流入する流体は、流路146
に沿うかまたは流路147に沿つて流れ、該流路
146,147は、バツフル150と協働する端
縁111bで形成され、バツフル150は、中心
部分と、2つの外方へ延びるウイング151,1
52とを夫々有し、ウイング151,152は、
板110の長手方向の長さに対して横方向であ
る。ウイング151,152の端部には、プレナ
ム153,154が夫々設けられ、プレナム15
3へ流入する流体は、流路156,157に沿つ
て流れ、一方、プレナム154を流通する流体
は、流路158,159に沿つて流れる。13
5,136として示される複数の仕切りの連続
は、図示されていないが、バツフル150と、端
縁111a,111b,111cとで限定される
流路を通り連続して得る。尚、同様な仕切りは、
本発明の特定の適用により、下記に説明する如
く、マニホールド120の流路を通り延びても延
びなくてもよい。
プレナム153からの流体は、バツフル161
で流路156,157に沿い方向づけられ、バツ
フル161は、プレナム153に面し、バツフル
150のウイング151と、端縁111bとに平
行に外方へ延びるウイング162,163を夫々
有している。流体の流路158,159は、外方
へ延びるウイング167,168を有するバツフ
ル166の協働によつてプレナム154から形成
され、ウイング167,168は、ウイング16
2,163と同一の横方向平面内に在る。夫々流
路156,157に沿つて流れる流体は、プレナ
ム171,172に入り、一方、流路158,1
59に沿つて流れる流体は、夫々プレナム17
3,174に入る。プレナム171内の流体は、
バツフル186と、端縁111fと、ウイング1
62とで限定される流路176,177に区分さ
れ、プレナム172からの流体は、バツフル18
7,150と、ウイング163とで限定される流
路178,179に区分され、プレナム173か
らの流体は、バツフル188,150と、ウイン
グ167とで限定される流路181,182に区
分され、プレナム174からの流体は、バツフル
189と、端縁111fと、ウイング168とで
限定される流路183,184に区分される。バ
ツフル186,161,187,150,18
8,166,189のまわりを夫々流れる流体
は、中央分配プレナム190に入る。尚、マニホ
ールド120の流路の細分の数は、例示のために
示したものよりも多くても少くてもよく、本発明
の要件は、入口61または66から同一の距離で
は、流れ抵抗がどこでも同一かつ均等である如
く、各流路を2つの等しい脚に次第に分割するこ
とである。
分配プレナム190は、舌部114,115と
溝117,118との間でほゞ全体の板110を
横切り板110の横方向へ延びるが、プレナム1
90の深さは、上面111から板110内に仕切
135,136の垂直長さよりも浅いか等しいか
深くてもよい深さまで延び(プレナム190の深
さは、下記に説明する如く、プレナム内の圧力の
均等化の程度を定める)、総てのバツフルの上面
は、上面111で限定される平面内に在り、これ
により、板の端縁間に不連続を平坦面が設けら
れ、従つて、シム130が所定の位置にあると
き、長手方向へ延びる舌部と、長手方向へ延びる
溝とは、該面の上と下とに夫々延びる。
認められる如く、流路140,141,142
の始まりからプレナム190への総ての流体流路
は、同一の長さと、巾と、高さとを有し、従つ
て、同一の流れ抵抗を示す。従つて、下記におい
て説明する如く、ヘツダ60が装着されたとき、
入口61を通つてヘツダ60に流入する流体は、
プレナム190の全長にわたり均等にプレナム内
に分配されるが、それは、プレナム190内の総
ての流体が遭偶する流れ抵抗が正確に同一である
からである。プレナム190内の流体の均等な分
配は、本発明の作用に対して重要である。板マニ
ホールド120内の流路の高さは、所望の流れ抵
抗に依つて定められ、その重要さは、下記に説明
する。
各板110の中央部分に位置する物質転移領域
200は、長手方向へ延びる舌部114,115
と、長手方向へ延びる溝117,118と、横方
向へ延びる中央分配プレナム190と、横方向へ
延びる中央収集プレナム290とで限定される。
プレナム190,290間の距離は、物質転移領
域200であり、平行に離隔したバツフル20
1,202,203,204……200+nから
成る複数の隔膜サポートで複数の長手方向へ延び
る流路210,211,212……210+nに
区分される。この様にして形成された各流路すな
わちチヤンネル210,211等は、同一の高さ
と、巾と、長さとを有し、これにより、流れ抵抗
は、総ての流路に対して同一である。各バツフル
201,202等の上面は、上述の総ての他のバ
ツフルと同一平面内に在ると共に、上面111
と、シム130とで限定される平面内に在り、こ
れにより、総てのバツフル上面と、シムとは隔膜
サポートを提供する。チヤンネル210,211
等を流通する流体は、総てのチヤンネルが充満さ
れて同一速度で同一量の流体を送るときに均等で
ある。
各板110は、入口マニホールド120の反対
の板の端部に出口マニホールド220を有し、マ
ニホールド220は、ほゞ同一構造であるが相互
に対して勝手違いである。特に、マニホールド2
20は、壁122,123,124,126に相
当する壁で限定される凹所221を有している。
凹所221は、マニホールド120の同様な部分
に対応している。
肩228は、壁122,123に対応する壁か
ら外方へ延び、肩229は、壁124に対応する
壁から外方へ延びる。マニホールド220の端面
は、舌部114,115と溝117,118との
端面間で内方に凹んでいる。中心バー225は、
舌部114,115と、溝117,118の中間
にあり、板マニホールド120の端面を越える舌
部と溝との延長部に等しい厚さを有し、従つて、
中心バー225の外面は、舌部と溝との端面と同
一平面に在り、マニホールド220の凹みは、下
記に説明する目的のためである。矩形のシム23
0は、凹所221に固く嵌入して壁222,22
3,224,226に当接する如く寸法を定めら
れる。肩228,229上に休止するとき、シム
230の上面は、上面111と同一平面内に在
る。
肩228,229は、同一平面内に在り、2つ
の仕切り235,236で区分される切抜き部分
で分離される。仕切り235,236は、相互に
対して平行であつて離隔し、各仕切りは、垂直な
脚で連結された2つの平行な脚を有している。2
つの仕切り235,236は、3つの流体流路2
40,241,242を形成する如く、隣接する
肩228,229と夫々協働し、該各流路は、マ
ニホールド220の端部から板110の中心に向
つて導かれ、板の横方向へ延び端縁211aで限
定されるプレナム245で終る。プレナム245
に入る流体は、流路246に沿うか流路247に
沿つて流れ、該流路は、バツフル250と協働す
る端縁211bで形成され、バツフル250は、
中央部分と、2つの外方へ延びるウイング25
1,252とを夫々有し、ウイング251,25
2は、板110の長手方向長さに対して横方向で
ある。ウイング251,252の端部には、プレ
ナム253,254が夫々設けられ、プレナム2
53に流入する流体は、流路256,257に沿
つて流れ、一方、プレナム254を流通する流体
は、流路258,259に沿つて流れる。
プレナム253からの流体は、バツフル261
で流路256,257に沿つて方向づけられ、バ
ツフル261は、プレナム253に面し、バツフ
ル250のウイング251と、端縁211bとに
平行に夫々外方へ延びるウイング262,263
を有している。流体の流路258,259は、外
方へ延びるウイング267,268を有するバツ
フル266の協働でプレナム254から形成さ
れ、ウイング267,268は、ウイング26
2,263と同一の横方向平面内に在る。夫々流
路256,257に沿つて流れる流体は、プレナ
ム271,272に入り、一方、流路258,2
59に沿つて流れる流体は、夫々プレナム27
3,274に入る。プレナム271内の流体は、
バツフル286と、端縁211fと、ウイング2
62とで限定される流路276,277に区分さ
れ、プレナム272からの流体は、バツフル28
7,250と、ウイング263とで限定される流
路278,279に区分され、プレナム273か
らの流体は、バツフル288,250と、ウイン
グ267とで限定される流路281,282に区
分され、プレナム274からの流体は、バツフル
289と、端縁211fと、ウイング268とで
限定される流路283,284に区分される。夫
夫バツフル286,261,287,250,2
88,266,289のまわりを流れる流体は、
中央収集プレナム290に入る。尚、マニホール
ド120,220からまたは該マニホールドへの
流体の流れの方向は任意である。流体は、120
へ入れば220から出る。流体は、220へ入れ
ば120から出る。
上述の収集プレナム290は、分配プレナム1
90に平行に板110の横方向へ延びる。従つ
て、プレナム190,290は、物質転移領域2
00の長手方向端部限界を形成し、バツフル20
1等で形成される複数の長手方向へ延びるチヤン
ネル210等がプレナム間に延びると共に長手方
向へ延びる舌部114,115と溝117,11
8とによつて横方向に限定されていることが認め
られる。
隔膜300は、隣接する板110間に位置し、
マニホールド120の端部からマニホールド22
0の端部へ延びると共に、両者の離隔した舌部1
14,115と、両者の離隔した溝117,11
8とを横切つて延びる。板110の積層体が、各
板の間に隔膜300を配置され、1つの板110
の舌部114,115が他の板110の夫々の適
合する溝117,118に押込まれたとき、隔膜
300は、張力下に維持され、隔膜300と1つ
の板の面111との間の第1流体に対する流体流
路310,311,312等と、隔膜300と隣
接する板の面112との間の第2流体に対する流
体流路320,321,322等とを隣接する板
に限定する。
従つて、第1流体と第2流体とに対する流路3
10等と320等とが設けられ、各流体は、隔膜
300の一側に現われ、隔膜と隣接する板110
の形状とで限定される流路に沿つて方向づけられ
ることが認められる。各板110は、第1、第2
流体が隔膜を通して物質転移関係になる最大面積
を保証する如く、物質転移領域200の隔膜サポ
ートが同一流路を限定することを除き、各面に同
一形状を有するか、または面に勝手違いの形状を
有している。板110の積層体が形成されると
き、ヘツダ60、または60Aは、中心ポストを
形成する整合した中心バー125と、他の中心ポ
ストを形成する整合した中心バー225とで積層
体の各端部に強固に固定され、各中心ポストは、
上述のヘツダ60,60Aの凹んだ面103に嵌
入して適合する。
入口61に入る流体は、プレナム100にヘツ
ダ60で分配され、各板マニホールド120と、
特に、各流体流路140,141,142とに流
体の均等な分配を生じる。同様に、入口66に入
る流体は、プレナム100Aにヘツダ60Aで分
配され、各板マニホールド120Aと、特に、各
流体流路140A,141A,142Aとに流体
の均等な分配を生じる。シム130,230は、
マニホールド120Aに入る流体がマニホールド
120に入る流体よりも高い圧力下にあるとき、
隔膜の変形を防止するために使用される。シム1
30,230は、夫々凹所121,221内に設
けられ、関連する隔膜300は、シム上に位置す
る。シムは、所望により、凹所121A,221
Aに使用してもよい。マニホールド120Aに入
る流体がマニホールド120に入る流体よりも高
い圧力下にあるとき、隔膜の変形は生ぜず、これ
により、流体の漏洩は、マニホールド100A,
100間で防止される。2つの流体が同一圧力に
ある場合には、隔膜が充分に丈夫であれば、シム
130,230は必要ではなく、そうでなけれ
ば、シムは総ての凹所121,221,121
A,221Aに使用される。隔膜が充分に丈夫で
あるか、またはチヤンネルの間隔が隔膜の変形を
阻止するのに充分に接近しているとすれば、シム
130,230は必要ではない。
物質転移装置50の或る主要な利点は、個々の
板マニホールド120,120A,220,22
0Aと共に、2つのヘツダ60,60Aで第1、
第2流体に与えられる均等な分配であり、これに
より、殆んど総ての進入、排出効果が除去され
る。ヘツダ60,60Aは、板100の平面に対
して垂直な方向で流体を分配して収集し、一方、
マニホールド120,220,120A,220
Aは、板110の横方向の板平面内の流体を分配
して収集する。ヘツダ60,60Aと、マニホー
ルド120,120A,220,220Aとの組
合わせは、プレナム190,290への流体と、
該プレナムからの流体と、物質転移領域200へ
の流体とを低速度かつ低撹乱状態で提供し、これ
は、各板110の流路への流体と、該流路からの
流体との進入と排出とにおける圧力と流量との均
等な分配を保証する。流体は、隔膜に接触する流
体の最大量を与える如く、ジエツト作用を生じる
ことなしに物質転移領域200を均等に流通し、
著しく改良された物質転移を生じる。更に、流体
チヤンネルは、比較的浅く、従つて、隔膜面に接
触する流体の表面/体積比は非常に大きい。換言
すれば、非常に薄い流体フイルム(赤血球の直径
の5倍の薄さ)は、物質転移に対する抵抗を低減
すると共に、本発明の装置の効率を向上する。流
体が板マニホールド120,120Aで分配され
た後、物質転移領域200での流れは、長手方向
で均等であり、これにより、両者の第1、第2流
体は、同一の流れ抵抗を受けるために殆んど正確
に同一速度で流れる。しかしながら、或る用途で
は、板110の一側でのチヤンネルの深さは、他
側における深さと異なつてもよいことが認められ
る。この場合には、流れ抵抗は、一側と他側とで
相違する。
両者の流体が個々の板110に沿う流体の流れ
で物質転移領域200に導入され、個々の板と隣
接する隔膜300との間の協働で得られるチヤン
ネルを流通するので、漏洩し得るガスケツトまた
はその他の機構は、個々の板に沿つて流体を分配
するのに必要ではない。従つて、この構造は、隔
膜が一般に無孔なことを許容し、この関係では、
特定の用途の場合であり得るフイルタとして作用
する隔膜の性能に言及しないが、流体が隔膜を通
過する方向ではなく隔膜の長手方向へ導かれるた
め、隔膜は、必ずしも孔を明けなくてもよいもの
である。隔膜300の個々のシートが個々の各板
110間に使用されるため、サポート間に管状な
いし2重の隔膜を使用する従来技術の形態に優る
材料の経済性と、構成の容易さとが得られる。
本発明の物質転移装置50の主な特徴は、ヘツ
ダ60,60Aと、個々の板マニホールド12
0,120A,220,220Aとで第1、第2
流体に与えられるほゞ均等な分配である。流体が
プレナム100,100Aに分配された後、その
後の流れは、板110と隔膜300とを通してな
いし横切つて流れるのではなく、これ等に沿うも
のである。これは、漏洩問題が防止されねばなら
ないときに特に重要である。
上述の短流路平行流式物質転移装置50では、
進入、排出効果は、著しくなり得る。これ等の効
果は、各層への流体の均等な分配を与えるヘツダ
60の構造と、層間の流体の均等な分配を与える
板マニホールド120,220,120A,22
0Aの構造との協働で本発明では低減される。従
つて、流体は、放物線状前面波を有して多重平行
流路に沿い進み、総ての流路は、同一流速の流体
の同一量を有している。物質転移装置50内の流
体の流速が非常に遅いとすれば、レイノルズ数は
充分に小さく、従つて、乱流は一要素ではなく、
これにより、流れの分配と、薄い境界層とは、物
質転移の重要なパラメータになる。
ヘツダ60,60Aは、プレナム100,10
0Aに均等な分配が得られるまで流入する流体を
分割し、進入ジエツトと排出ジエツトとは全く生
ぜず、ヘツダは、各流体の単一の流体源または溜
めとして作用する。両ヘツダ60,60Aと、
個々の板マニホールド120等とを包含する分配
装置の適当な寸法は、物質転移装置50の構成に
重要であり、他の寸法の構成と、最終用途とによ
つて変更される。同様に、マニホールド120等
は、物質転移領域と、特にプレナム190,29
0とに溜めまたは単一流体源を提供する如く流体
を均等に分配し、これにより、板110の横方向
にジエツトまたは不均一流のいづれも全く生じな
い。種々な流れチヤンネルの深さを調節すること
で、装置50の総てまたは一部の内部抵抗は、均
一または不均一な高いまたは低い抵抗を与える如
く用途により変更可能である。
本発明の物質転移装置50は、平行流式血液透
析器として使用してもよい。この用途では、再生
セルローズの様な80層の隔膜300は、1.3Kgの
完成重量を有し213.4mm×104.8mm×67.3mmの外側
寸法のハウジング51を備える装置に利用し得
る。300ml/分の流量での透析器前後の圧力降下
は、42mmHgであり、一方、瘻管(fistula)結合
における平均隔膜間圧力は46mmHgである。300
ml/分の血液流量での瘻管装置による最小限外
過量は、0.5ml/分、即ち30ml/時である。最大
限外過量は、40ml/分、即ち2400ml/時まで多
くなし得る。調節可能な限外過量のこの範囲
は、1m2の隔膜表面積の現状技術の装置のものに
優り、本発明の臨床上の有用さを助長する。本発
明の転移装置50の利点は、僅かに87mlの血液の
少い充満量が9.667cm、即ち殆んど1m平方の有
効隔膜面積に必要なことである。
平行流式血液透析器として使用するとき、個々
の板110は、血液と、その他の身体の流体とに
生体的に適合する任意の材料で作つてもよい。比
較的低い温度で鋳造される熱可塑性樹脂の様な合
成樹脂は、使用可能であるが、熱硬化性樹脂を使
用してもよい。これ等は、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリカーボネートまたはポリスチレンを
包含する。隔膜の材料は。再生セルローズ、セル
ローズアセテート、ポリカーボネートまたは任意
の半透過性の無毒性重合体隔膜の様な透析器の技
術に使用される任意の当該技術で認められた半透
過性隔膜でもよい。また、ハウジング51と、ヘ
ツダ60とは、血液とその他の身体の流体に生体
的に適合する材料から作られねばならず、ポリカ
ーボネートは、該材料の1つである。
好適な血液透析器の構造では、ポリプロピレン
の各板110は、0.76mmの厚さのもので、透析剤
が入口61から入つて出口67から排出され、血
液が入口66から入つて出口62から排出される
如く、その各側部に勝手違いの型を有している。
隔膜300は、好ましくは、再生セルローズから
作られ、シム130,230は、好ましくは、ポ
リエステル合成樹脂である。従つて、透析剤チヤ
ンネル310等と、血液チヤンネル320等との
両者は、一側では隔膜300で限られ、他側では
夫々の板110で限られていることが認められ
る。
バツフル201等は、厚さが0.25mmであり、
2.54mm離隔し、チヤンネル210等は、0.076mm
の深さを有している。板マニホールド120,1
20A,220,220Aは、0.076mm以上の深
さを有している。特に、板マニホールド120,
120A,220,220Aは、チヤンネル31
0等、320等で得られる流れ面積に比しマニホ
ールドの小さい流れ面積を補償するために約
0.152mmのチヤンネル深さを有している。尚、チ
ヤンネルとバツフルとの形状は、例示するもので
あり、技術的理由により変更してもよい。
物質転移装置50の組立ては、別個の各板11
0の積層体での整合を保証する舌部114,11
5と、溝117,118とで容易になる。ハウジ
ング51は、エポキシ樹脂またはシリコンゴムの
接着剤、あるいは身体の流体に使用するのに好適
な任意の他の接着剤で接着固定してもよい。積層
体がハウジング51内に固定された後、ヘツダ6
0は、適当な接着剤またはその他の装置で取付け
られる。個々の板110の積層体とヘツダ60と
の整合は、中心バー125,225で保証され
る。各隔膜300、個々の板110を横切つて引
張られ、次に、板は、一体に締付けられ、舌部1
14,115と溝117,118とは、隔膜30
0を張力下に維持する如く協働するので、隔膜
は、2.110g/cm2ないし1.400mmHg以上の破裂強度
を透析器で有している。
本発明の物質転移装置50は、酸素補給器とし
ても使用し得る。酸素補給器として使用の際、ハ
ウジング51は、透析器の用途で要する如く、血
液とその他の身体の流体に生体適性のある合成樹
脂材料で作られる。これは、板110と共にヘツ
ダ60にも適用される。隔膜300は、シリコン
ゴム重合体またはシリコンゴムとポリカーボネー
トとの共重合体でもよい。別の隔膜は、ゴアテツ
クス社で作られる様な押出し微小多孔質材料、ま
たはセラニーズ社で作られる微小多孔質ポリプロ
ピレンで作られてもよい。また、特定の接触反応
性隔膜は、酸素補給器に使用してもよく、特に、
過マンガン酸塩被覆を有する特定の合成樹脂は好
ましい。
また、物質転移装置50は、熱伝達用に使用し
てもよく、このとき、板は、金属、またはポリプ
ロピレンとポリカーボネートの様な任意の耐熱性
材料、またはエポキシ、レゾルシンまたは尿素フ
オルムアルデヒドの様な熱硬化性樹脂でもよい。
隔膜材料は、厚さが0.0127mm乃至0.0254mmの薄い
アルミニウム箔でもよい。この一用途は、自動車
用ラジエータであり、このとき、所要の熱伝達率
は、49.2/分の流量で0.14Kg/cm2の圧力降下に
おいて60000カロリ/秒である。例えば、自動車
用ラジエータでは、原動機からの冷却剤は、隔膜
300の一側へポンプで送られ、一方、空気は、
隔膜の他側を通つて圧送されることが考えられ
る。唯一の原動機の要件は、現在使用しているフ
アンではなく空気ポンプである。
物質転移装置50の冷却剤のフイルムの厚さ
は、非常に薄いので、大きい熱伝達が生じる。
400枚の板の装置は、現在の自動車用ラジエータ
に等価である10m2の表面積を与える。本発明の
400枚の板の装置は、約35.6cm×10.2cm×25.4cmの
寸法と、約2.27の液体の量とを有している。従
つて、本発明による自動用ラジエータは、現在の
ラジエータよりもかなり小さく、製造するのに一
層経済的であることは明瞭である。
また、本発明は、上述の自動車用ラジエータの
反対に使用することも可能であり、このとき、本
発明は、ヒータとして有用である。
例えば、空気は、1つの流体として使用されて
もよく、温水と熱交換関係で圧送される。この構
造では、簡単な空気ポンプは、物質伝達装置を介
して空気を圧送するのに使用され、これにより、
空気は、加熱されて次に所望の領域に導かれる。
本発明の物質転移装置50は、高い出力の抵抗
を必要とする逆滲透にも使用し得る。この目的に
対し、出口マニホールド220,220A、従つ
てプレナム290の深さは、チヤンネル310等
の深さに等しいかまたはそれ以下になる如く調節
される。ハウジングは、容器の内側に生じる高い
圧力に充分に耐える如く厚い鋼で作られ、隔膜の
材料は、当該技術で認められている様な材料であ
る。高い内圧が生じるため、シム130,230
は、流体がヘツダへ逆流するのを防止する如く、
入念に装着されねばならない。重要な観念は、本
発明の多くの目的の用途に対する適応性にある。
要約すると、物質転移装置50は、進入、排出
効果の条件が短流路平行流装置の物質転移効率を
決める上で支配的であることが判明した後に、進
入、排出効果を低減する如く構成された。ヘツダ
とマニホールドとの構造の組合わせは、各板への
均等な流体の分配と、板端部から板端部へと板側
部から板側部へと両者における各板に沿う均等な
流体の分配とを生じる。開示された隔膜サポート
は溝であつて、これ等は好適であるが、ピラミツ
ドまたは円錐の様なその他の形状寸法のものは、
本発明の真の精神と範囲から逸脱することなく利
用可能である。ヘツダとマニホールドとの構造
は、両流体入口と、両流体出口とで同一であるた
め、各流体分子は、均等な流体の分配と流れとを
生じる如く、装置内で同一の流れ抵抗を受ける。
現在では本発明の好適実施例と考えられるもの
について説明したが、種々な変形と変更とは、本
発明の真の精神と範囲とから逸脱することなく実
施し得ることが認められる。総ての該変形と変更
とは、本特許請求の範囲内に包含される如く意図
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1、第2流体の入口と出口とを有す
る物質転移装置ハウジングの斜視図、第2図は板
の間に隔膜を有する板の積層体を形成して整合す
る幾つかの個々の板の拡大した分解斜視図、第3
図は両端にヘツダを有する板の平面図、第4図は
第2図の4−4線に沿う第2図の板と隔膜との組
立てられた積層体の断面図、第5図は第2図の5
−5線に沿う第2図の板と隔膜との組立てられた
積層体の断面図、第6図は第3図の6−6線に沿
う1つのヘツダの端面図、第7図は第3図の7−
7線に沿う物質転移装置の端部とヘツダとの断面
図を示す。 50……物質転移装置、60,60A……ヘツ
ダ、61,66……流体入口、62,67……流
体出口、74,78,79,86,87,88,
89……分岐、110……板、120,120
A,220,220A……マニホールド、190
……中央分配プレナム、200……物質転移領
域、201,202等……バツフル、300……
隔膜、310,311等……第1流体の流体流
路、320,321等……第2流体の流体流路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 第1の流れと第2の流れとの間に物質を転移
    する装置において、該装置が 第1の流体入り口と、第1の流体出口と、第2
    の流体入り口と、第2の流体出口と、積層された
    複数の板と、隣接した板と板の間に位置した隔膜
    であつて、その両側に前記隣接した板と共に第1
    の流体チヤンネルと第2の流体チヤンネルとを形
    成する隔膜とを有しており、 前記第1の流体入り口と第1の流体出口とが前
    記第1の流体チヤンネルに前記各板の面と同一の
    平面において接続されており、 前記第2の流体入り口と第2の流体出口とが前
    記第2の流体チヤンネルに前記各板の面と同一の
    平面において接続されており、 前記隔膜が前記第1の流体チヤンネル内の第1
    の流体と、前記第2の流体チヤンネル内の第2の
    流体との間に物質の転移を許す隔膜であり、 前記各板がその一面側の一端部に前記第1の流
    体を前記第1の流体入り口から受け入れ前記第1
    の流体チヤンネルに分配する第1の入り口マニホ
    ールドを有しており、 該第1の入り口マニホールドが、前記各板の幅
    方向に等間隔に離隔していて前記第1の流体チヤ
    ンネルの延在方向に沿つた偶数の流路を形成する
    同一長さの分岐路を有しており、 前記各板がその一面側の他端部に前記第1の流
    体を前記第1の流体チヤンネルから収集して前記
    第1の流体出口に導く第1の出口マニホールドを
    有しており、 該第1の出口マニホールドが、前記各板の幅方
    向に等間隔に離隔していて前記第1の流体チヤン
    ネルの延在方向に沿つた偶数の流路を形成する同
    一長さの分岐路を有しており、 前記各板がその他面側の一端部に前記第2の流
    体を前記第2の流体入り口から受け入れ前記第2
    の流体チヤンネルに分配する第2の入り口マニホ
    ールドを有しており、 該第2の入り口マニホールドが、前記各板の幅
    方向に等間隔に離隔していて前記第2の流体チヤ
    ンネルの延在方向に沿つた偶数の流路を形成する
    同一長さの分岐路を有しており、 前記各板がその他面側の他端部に前記第2の流
    体を前記第2の流体チヤンネルから収集して前記
    第2の流体出口に導く第2の出口マニホールドを
    有しており、 該第2の出口マニホールドが、前記各板の幅方
    向に等間隔に離隔していて前記第2の流体チヤン
    ネルの延在方向に沿つた偶数の流路を形成する同
    一長さの分岐路を有していることを特徴とする平
    行流式物質転移装置。 2 前記各板が、第1の流体または第2の流体に
    接触する領域で無孔である特許請求の範囲第1項
    記載の平行流式物質転移装置。 3 前記第1の流体入り口と、前記第1の流体出
    口と、前記第2の流体入り口と、前記第2の流体
    出口とが前記各隔膜と各板の端部において前記流
    体チヤンネルと連通している特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の平行流式物質転移装置。 4 前記第1の流体入り口と前記各第1の流体チ
    ヤンネルの一端とを接続する第1の入り口ヘツダ
    であつて、複数の同一長さの分岐路を伴う流路を
    有しており、前記第1の流体入り口から前記各第
    1の流体チヤンネルへ前記第1の流体を前記各板
    の直交方向に分配する第1の入り口ヘツダと、 前記第1の流体出口と前記各第1の流体チヤン
    ネルの他端部とを接続する第1の出口ヘツダであ
    つて、複数の同一長さの分岐路を伴う流路を有し
    ており、前記各第1の流体チヤンネルから前記第
    1の流体出口へ前記第1の流体を集める第1の出
    口ヘツダと、 前記第2の流体入り口と前記各第2の流体チヤ
    ンネルの一端とを接続する第2の入り口ヘツダで
    あつて、複数の同一長さの分岐路を伴う流路を有
    しており、前記第2の流体入り口から前記各第2
    の流体チヤンネルへ前記第2の流体を前記各板の
    直交方向に分配する第2の入り口ヘツダと、 前記第2の流体出口と前記各第2の流体チヤン
    ネルの他端部とを接続する第2の出口ヘツダであ
    つて、複数の同一長さの分岐路を伴う流路を有し
    ており、前記各第2の流体チヤンネルから前記第
    2の流体出口へ前記第2の流体を集める第2の出
    口ヘツダとがさらに設けられている特許請求の範
    囲第1項から第3項のいづれか1項に記載の平行
    流式物質転移装置。 5 前記第1、第2の流体チヤンネルが前記積層
    体の各板の両面における溝である特許請求の範囲
    第1項から第3項のいづれか1項に記載の平行流
    式物質転移装置。
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