JPH01171540A - インプラント義歯 - Google Patents

インプラント義歯

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JPH01171540A
JPH01171540A JP62329464A JP32946487A JPH01171540A JP H01171540 A JPH01171540 A JP H01171540A JP 62329464 A JP62329464 A JP 62329464A JP 32946487 A JP32946487 A JP 32946487A JP H01171540 A JPH01171540 A JP H01171540A
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intraosseous
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JP62329464A
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Katsumi Kasama
笠間 勝巳
Toru Kasama
笠間 徹
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、可撤式インプラント義歯に関し、詳しくはイ
ンプラント義歯の上部構造が顎骨に植え込まれた骨内イ
ンプラントあるいは歯肉骨内インプラント(以下単に骨
内インプラントという)に対し、可徹式に、すなわち患
者自らが必要に応じて容易に着脱できるように装着され
ているインプラント義歯に関する。
従来のインプラント義歯においては、例えば特開昭54
−24488号公報に記載されているもの、その類似物
などは、インプラン義歯の上部構造を歯肉表面に密着な
いし近接させる構造となっているため、上部構造基底部
、それに対応する歯肉表面、およびそれらの間の骨内イ
ンプラントの周囲を清潔に保つことが困難で細菌感染、
歯肉炎等が誘発されるおそれがあった。
本発明者らは、特公昭60−44929および特公昭6
0−16253において、骨内インプラントと顎骨との
界面付近での望ましくない異常を惹起しないインプラン
ト義歯について提案したが、上記何れの場合も、インプ
ラント義歯の上部構造が骨内インプラントに対して患者
自らが必要に応じて取り外して清掃しうる構造となって
いないため、上記した上部構造基底部およびその付近を
清潔に保って細菌感染、歯肉炎等を誘発させないために
は、前記上部構造を歯肉に密着させることなく一定の間
隔を置いて骨内インプラントの頭部、すなわち骨内イン
プラントの口腔内に露出している部分(骨内インプラン
ト頭部という)に装着させる(以下離隔装着という)か
あるいは上部構造基底部の歯肉との接触面積を最少限に
する構造とする必要がありその結果が義歯の審美性が失
なわれる結果となり、特に前歯より小臼歯位までの外部
より可視範囲のものに使用するのは不適当であった。ま
た上記した従来技術のいずれにおいても、例えば就寝中
にインプラント義歯の上部構造を患者自らが取り外して
おくことにより山札り等による損傷を防止するという従
来のインプラント義歯に対する要求を満足させることは
不可能であった。
一方いわゆる義歯については、それに適合する可撤手段
が長年知られているにも拘らず、インプラント義歯につ
いては、患者自らがその上部構造を必要に応じて容易に
着脱できる可撤手段は全く知られていなかった。
本発明者らは、従来のインプラント義歯における上記し
た問題点を解決することを目的として鋭意研究の結果、
本発明を完成するに至ったものである。
本発明は、第1に自然歯に近い咀噌性能を持ち、骨内イ
ンプラントと顎骨との界面付近での望ましくない異常を
惹起しないインプラント義歯を提供することを目的とす
るものである。
本発明は、第2に骨内インプラント施術後の術部の組織
の変化、或は長期使用後の周辺組織の変化に応じて義歯
、特にその上部構造の状態を調節、適合させることがで
きるインプラント義歯を提供することを目的とするもの
である。
本発明は、第3に隣在歯を傷つけることなく独立して満
足すべき機能を備えることのできるインプラント義歯を
提供することを目的とするものである。
本発明は、第4に上部構造基底部の歯肉との接触面積が
大きく不潔になり易いため望ましくないものとされた、
例えば鞘状形の上部構造基底部を有し、したがって天然
歯と同様の審美性を有し、かつ上部構造およびその付近
を清潔に保つことが容易で細菌感染、歯肉炎等を誘発す
る恐れのないインプラント義歯を提供することを目的と
するものである。
本発明は、第5に就寝中に取り外しておくことにより山
札り等による損傷を防止することのできるインプラント
義歯を提供することを目的とするものである。
本発明は、第6にインプラント義歯の最終歯冠補綴物を
、口腔外、すなわち技工室で容易に製作することのでき
るインプラント義歯を提供することを目的とするもので
ある。
すなわち、本発明は、骨内インプラント、可撤手段およ
び該可撤手段を介して該骨内インプラント頭部に装着さ
れた上部構造よりなり、該可撤手段が該骨内インプラン
ト頭部に対して該上部構造を患者自らが必要に応じて容
易に着脱できる手段であり、該上部構造が該可撤手段を
介して骨内インプラント頭部に装着された緩圧手段およ
び該緩圧手段に冠着された歯冠より構成されることを特
徴とするインプラント義歯を提供するものである。
本発明のインプラント義歯における上部構造とは、骨内
インプラント頭部に装着されたインプラント義歯の構成
部分を云い、前記可撤手段を介してインプラント頭部に
装着された緩圧手段および該緩圧手段に冠着された歯冠
より構成される。
本発明のインプラント義歯における緩圧手段は、歯冠に
加わる圧力、衝撃を吸収緩和し、骨内インプラント根部
への衝撃を弱め、骨肉インプラントおよびその植込み周
辺組織を保護するための手段であって、弾性体、スプリ
ング等により構成される。
本発明のインプラント義歯における可撤手段は、実質上
骨肉インプラント頭部の全域にわたるよう相互に充分な
間隔を置いて骨内インプラント頭部側面上に設けられた
複数個のリング受溝、該リング受溝に対応して上部構造
の内面に設けられたリング受溝、および相対応するそれ
ぞれのリング受溝にそれぞれ嵌着された複数個のゴムな
どの弾性体リングにより構成されており、該弾性体リン
グは該上部構造の内面に設けられたリング受溝に嵌着・
固定されて該上部構造と共に着脱される。該弾性体リン
グの数は2個が好ましい。これらの弾性体リングは、該
上部構造に作用する横揺れ、ゆすりに対してそれを安定
させるため、相互に充分な間隔を置いて装着されていな
ければならない。
本発明のインプラント義歯における可撤手段は、骨内イ
ンプラント頭部に対して前記上部構造を患者自らが必要
に応じて容易に着脱できる手段を意味し、例えば患者が
必要に応じて取り外して清掃したり、また就寝中取り外
しておくことにより山札り等による損傷を防止すること
ができる手段である。したがって、該可撤手段によれば
、前記上部構造を、歯肉表面に密着することなく一定の
間隔を置いて骨内インプラント頭部に装着させること、
すなわち離隔装着させることにより上部構造基底部およ
びその付近を清潔に保つことが可能であると共に、前記
上部構造を歯冠に加わる過度な咀哨力による上部構造基
底部の歯肉方向への移動長、例えば約0.2〜約0.5
鶴に対して歯肉の弾性変形を生ずるに過ぎない程度に歯
肉表面に実質上密着して骨内インプラント頭部に装着さ
せる(以下、接触装着と云うことがある)と共に上部構
造基底部を例えば鞘状形として歯肉表面との接触面積を
大きくすることにより天然歯と同様の審美性を有し、か
つ上部構造基底部およびその付近を清潔に保つことがで
きる。歯肉の上記した弾性変形は、頻度が少なく、−時
的なものであるため歯肉を傷める恐れはない。歯冠に加
わる上記の過度な咀噌力は、個人差があり、年令、健康
状態に応じて変化し、また歯列中の位置によって異なる
ため一概には云えないが、通常約70〜約100kg/
ci以上である。また普段の咀噌の際の所謂咀噌力は2
0〜30kg/c4程度であり、上部構造は、この咀−
力に対して、その基底部が歯肉方向へ垂直移動しないよ
うに骨内インプラント頭部に装着されていることが勿論
必要である。
また、本発明の可撤手段によれば、歯科医療技工技術に
おいても、従来技術に比べて咬合器上でインプラント義
歯の高さを測定し、歯冠を調節することが極めて容易と
なる。すなわち、従来は一旦前記上部構造に相当するも
のを口腔内に装着し、咬合クリアラ、ンス等を調整した
ものを印象し、その模型を技工室にて補綴したものを再
び患者の口腔に戻して装着されていた。これに対し、本
発明の可撤手段を設けることにより、口腔外、すなわち
技工室において、咬合の高さによって適宜側合して最終
歯冠補綴物を製作できる利点がある。このことは、その
清掃を完全に行なうことが容易であることと相まって歯
科医療に測り知れない貢献をもたらすものと期待される
本発明の可撤手段は、草冠、連結上および可撤加工義歯
は勿論のこと可撤上に義@(取り外しできる義歯)を連
合して製作される補綴物にも大いに利用できる利点があ
る。しかもインプラント義歯において、清掃性および清
潔性が特に要求されるので本発明における可撤手段の利
点は想像以上に大きいものがある。
本発明の第1の実施態様を第1a図、第1b図および第
1c図に示す。第1a図は、上部構造を離隔装着した場
合のインプラント義歯の断面図であり、第1b図は、上
部構造を接触装着した場合のインプラント義歯の断面図
であり、第1c図はその可撤手段の拡大断面図である。
第1a図、第1b図および第1C図においては、前記緩
圧手段が軟弾性体2であって第1a図に示されるように
離隔装着されるかまたは第1b図に示されるように接触
装着された該軟弾性体2よりなり、前記可撤手段が骨内
インプラント頭部8aの頂上側および歯肉側においてそ
れぞれ骨内インプラント頭部側面およびそれに対応する
該軟弾性体に設けられたリング受溝3a、4a、3bお
よび4b、ならびに該リング受溝により形成されるリン
グ空隙に嵌着されたゴムなどの弾性体リング5aおよび
5b(以下単に弾性体リングと略称することがある)よ
り構成されている。該弾性体リングは、上部構造に作用
する横揺れ、ゆすりなどに対してそれを安定させるため
、実質上インプラント頭部側面の全域にわたるよう相互
に充分な間隔を置いて複数個設けることが必要であり、
好ましくは、第1a図、第1b図および第1C図に示さ
れるように2個設けられる。前記軟弾性体としては、例
えばシリコーン樹脂、ビニル系樹脂などを単層または歯
冠側はど硬質となるように弾性率の異なる2層以上で用
いることができる。
該実施態様によれば、第1に前記緩圧手段により骨内イ
ンプラント、その植込み周辺組織などでの望ましくない
異常を抑制することができる。第2に軟弾性体2として
弾性率の異なる弾性体を適宜選定することにより、また
歯冠側など硬質である多層構造とすることにより、骨内
インプラント施術後の術部の組織の変化、あるいは長期
使用後の周辺組織の変化に応じてインプラント義歯の状
態を調節・適合させることができる。第3に軟弾性体2
が離隔装着されている場合には特に上部構造基底部およ
びその付近を清潔に保つことが容易で細菌感染、歯肉炎
等を誘発する恐れがなく、耐久性にすぐれている。第4
に軟弾性体2が接触装着されている場合には、自然歯と
同様の審美性を有し、前歯より小臼歯位までの外部より
可視範囲のものに好適に用いることができる。第5に軟
弾性体2および歯冠1よりなる上部構造が骨内インプラ
ント頭部8aに対して可撤式となっているため、患者自
らが必要に応じて上部構造を取り外して清掃することが
可能であって口腔内の清掃が完全かつ容易に行なわれ、
また例えば就寝中に患者自らが上部構造を取り外してお
くことにより山札り等によるインプラント義歯の損傷を
防止することが可能であり、かつ最終歯冠補綴物を、口
腔外すなわち技工室で咬合の高さに適合するよう容易に
製作することが可能である。
本発明の第2の実施態様を第2図に示す。第2図には上
部構造の接触装着の例のみを示したが、第1の実施態様
と同様に上部構造の離隔装着も可能であることは勿論で
あり、その作用効果も第1の実施態様において説明した
通りである。第2図において、緩圧手段は鍔受具14、
軟弾性体13および硬質弾性体12より構成されている
点で第1の実施態様のそれと相違するが、可撤手段は1
5a、16aおよび17a1ならびに15b。
16bおよび17bより構成されており第1の実施態様
のそれと実質上同一である。鍔受具14としては歯科用
金属、セラミックスなどを適宜選定して用いることがで
きる。軟弾性体13としては、例えばシリコーン樹脂、
ビニル系樹脂などを第1の実施態様におけるそれと同様
に用いることができる。硬質弾性体12としては、例え
ば硬質プラスチック、硬質ゴムなどを用いることができ
る。
軟弾性体13の頂上面と該硬質弾性体との境界面にゴム
層を介在させてもよい。
該実施態様によれば、第1に軟弾性体13および硬質弾
性体12との組合せにより、弾性体の幅広い適用が可能
であって、例えば鍔受具14が軟弾性体13のみを受は
止める構成とすることにより主として軟弾性体13の緩
圧作用を利用することが可能であり、あるいは鍔受具1
4が軟弾性体13および硬質弾性体12を受は止める構
成とすることにより、これら王者の組合せによる緩圧作
用を利用することが可能であって、幅広い緩圧作用効果
が提供される。第2図においては鍔受具14が軟弾性体
13のみを受は止める構造を示している。該実施態様に
よれば、第2に上部構造の脱落などによる破損を防止す
ることが可能であり、第3に軟弾性体13と歯冠11と
の間に硬質弾性体12を介在させることにより、材質上
類似する軟弾性体13と硬質弾性体12とを例えば融着
などの方法で強固に装着することが可能であり、歯冠1
1を軟弾性体13に直接装着した場合に比べて硬質弾性
体12を介して装着することにより歯冠装着面での剥離
の問題が改善され、第4に上部構造が第1の実施態様に
おけると同様に骨肉インプラント頭部に対して可撤式に
装着されているので第1の実施態様におけると同様の作
用効果が得られる。
本発明の第3の実施態様を第3図に示す。第3図におい
て、硬質弾性体22が軟弾性体23を囲繞して歯肉側に
おいて骨肉インプラント頭部側面に直接接触するように
、軟弾性体23と歯冠21との間に介在している以外は
第1の実施態様と実質上同一である。第3図には上部構
造の接触装着の例のみを示したが、第1の実施態様の場
合と同様に上部構造の離隔装着も可能であることは勿論
である。第3図において、可撤手段は、第1の実施態様
と同様にリング受溝24a、25a、24bおよび25
b1ならびに弾性体リング26aおよび26bより構成
されている。硬質弾性体22と骨肉インプラント頭部2
9aとの接触部分は単に密着させるか、図示していない
が前記弾性体リングを嵌着させるか、または歯冠21よ
り硬質弾性体22を貫通し骨内インプラント内部に達す
るピン挿入孔を穿ち歯冠表面の一部を形成するピンの頭
部を立て起すことにより骨内インプラントから離脱する
フック方式のピンで固定することにより可撤式とするこ
とができる。このうち単に密着させる場合には第1の実
施態様におけると同様の緩圧作用効果が得られ、前記弾
性体リングを装着する場合または上記フック式の場合に
は、第2の実施前において、前記鍔受具が軟弾性体およ
び硬質弾性体を受は止める場合と実質上同様の緩圧作用
効果が得られる。該実施態様においても、上部構造が第
1の実施態様におけると実質上同様に骨内インプラント
頭部29aに対して可撤式に装着されているので、第1
の実施態様と実質上同様の作用効果が得られる。
本発明の第4の実施態様を第4図に示す。第4図におい
て、緩圧手段の主体は骨内インプラント頭部39aの頂
上に設けられたスプリング33であって、これを介して
剛性体内冠32が骨内インプラント頭部39aに対して
可撤式に装着されている。該可撤手段は、第1の実施態
様と同様にリング受溝34a、35a、34bおよび3
5bならびに弾性体リング36aおよび36bより構成
されている。
スプリング33としては、金属製、セラミックス製等の
ものであって、テーパー型のものが生理的動揺を妨げな
いので好適に用いられる。スプリング33が使用により
破損したときは、可撤式となっているためその取り替え
が容易である。
該実施態様の上部構造については、使用目的、例えば単
一歯または複数歯の補綴に応じて、現今先進的な歯科補
職、例えばテレスコープ系の補職(ミリングテクニック
・コークス冠、テレスコープ、可撤性ブリッジなど)な
どが応用自在である。
該実施態様のものは強固な剛性体内冠32を用いている
ため、極端な低位咬合または前歯等の垂直咬合、抜歯後
長期間放置等の原因にょる隣在歯の移動等による隣在歯
間空隙の狭窄の場合の症例等に好適である。剛性体内冠
32は、金属などであって歯肉組織に為害性のないもの
を用いることが可能であり、場合によっては硬質プラス
チックなどを用いてもよい。
スプリング33は、例えば約70〜約100kg/cr
Aの過度な咀噌力下に約0.2〜約0.5 m1収縮す
るもので顎骨の創傷治癒状態、骨内インプラント植込み
周辺組織の状況、植込み経過時期などに応じて、各種弾
力のものを適宜選定して用いることができる。
第7図には、上部構造を接触装着した場合のみを示した
が離隔装着も勿論可能である。
本発明の第5の実施態様を第5a図および第5b図に示
す。第5b図は、第5a図における可撤手段の拡大断面
図である。第5a図および第5b図のものは、剛性体内
冠42が、骨内インプラント頭部50aの側面との間に
一定の空隙47を有し、その歯肉側先端部においてのみ
骨内インプラント頭部50aの側面に密着している点で
相違する以外は、本発明の第4の実施態様と実質上同一
である。
したがって、可撤手段は、リング受溝44a。
45a、44bおよび45bならびにそれぞれに部分的
に嵌着された弾性体リング46aおよび46bより構成
されている。
緩圧手段は、スプリング43、可撤手段を構成する弾性
体リング46aおよび46bならびに空隙47を形成す
る剛性体内冠42の組合せにより構成される。第5a図
において、上部構造は骨内インプラント頭部50aに対
し可撤式に装着されている。上記緩圧手段を構成する各
要素の組合せ作用により、インプラント義歯に加わる垂
直圧および側方圧に対し、天然歯の生理的動揺に近似し
た垂直移動あるいは横揺れを生じて緩圧され、骨内イン
プラントおよびその植込み周辺が保護される。その他部
4の実施態様と同様の作用効果が得られることは勿論で
ある。
第5a図には、上部構造が接触装着される場合のみを示
したが、離隔装着することも勿論可能である。
本発明の第6の実施態様を第6a図および第6b図に示
す。第6b図は、第6a図における可撤手段の拡大図で
ある。第6a図および第6b図において、可撤手段は、
歯肉表面に実質上接触するように、剛性体内冠52の歯
肉側先端部に設けられたリング受溝54b、これに対応
して骨内インプラント頭部60aの側面に設けられたリ
ング受溝55b5およびこれらリング受溝に部分的に嵌
着された弾性体リグ56bならびに該リング受溝55b
より充分な間隔を置いて骨内インプラント頭部60aの
頂上側側面に設けられたリング受溝55a、これに対応
して剛性体内冠の内側に設けられたリング受溝54aお
よびこれらリング受溝に部分的に嵌着された弾性体リン
グ56aより構成されている。緩圧手段はスプリング5
3、該弾性体リングおよび空隙57を形成する該剛性体
内冠より構成されている。緩圧手段およびこれに冠着さ
れた歯冠51からなる上部構造は、弾性体リング56a
および56bを介して骨内インプラン    ′ト頭部
60aに可撤式に装着されている。また第6a図および
第6b図においては上部構造を接触装着させる場合を示
しているが、これを離隔装着させることも勿論可能であ
る。
第6a図および第6b図に図示されてはいないが、スプ
リング53に代えて例えば板状ゴムを用いてもよく、ま
た空隙57にビニル系樹脂、シリコーンゴムなどの軟弾
性体を充填し、好ましくは剛性体内冠52の内面上に該
軟弾性体を維持するための突起を設けてもよい。
該実施態様によれば、特に弾性体リング56bのシール
作用により、食物残渣、腐敗し易い食物性などが、空隙
57に侵入することを防止することが可能となり、唾液
中の石灰分の沈着、いゎゆる歯石によってスプリング5
3などが固められるのを防止することができる。その他
、本発明の第5の実施態様と同様の作用効果が得られる
ことは勿論である。
本発明の第4の実施態様(第4図)における剛性体内冠
32の製造方法と、このものにスプリング33ならびに
弾性体リング36aおよび36bを装着する方法につい
て、第4図および第7図により説明する。
第7図において、第4図のスプリング受溝33aに相当
する凹部65ならびに第4図の弾性体リング受溝34a
および34bにそれぞれ相当する凹部66aおよび66
bを備えた剛性体内冠鋳造用型64を焼却可能な材料、
例えばプラスチックスで作り、この鋳造用型が有するス
プリング受溝用凹部65に炭素リングを埋め込む。次い
で第7図の鋳造用鉄製リング61内に充填された耐火埋
没剤63中に該鋳造用型を埋没し、焼却・鋳造後、該耐
火埋没剤および前記炭素リングを水で洗い出す等の方法
により除去して第4図の剛性体内冠32が得られる。第
7図において62は鋳造孔である。焼却・鋳造に際し、
前記炭素リングは焼却されないで残存する。
このようにして得られた剛性体内冠32に、スプリング
33ならびに弾性体リング36aおよび36bを単に圧
入して容易に装着することができる。以上、本発明の第
4の実施態様における剛性体内冠32の製造方法ならび
にスプリング33ならびに弾性体リング36aおよび3
6bの装着方法について説明したが、これらの方法は、
第5および第6の実施態様についても同様に適用しうる
ものである。
したがって、本発明のインプラント義歯は、第1ないし
第3の実施態様においては勿論、剛性体内冠を用いる第
4ないし第6の実施態様においてもその製造ならびに剛
性体内冠へのスプリングおよび弾性体リングの装着が極
めて容易であって、個々の歯科医が各自の技工室で適宜
行なうことができる利点は歯科医療上着しい効果をもた
らすものと期待される。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、本発明の第1の実施態様において上部構造
を離隔装着した場合のインプラント義歯の断面図であり
、第1b図は、該実施態様において、上部構造を接触装
着した場合のインプラント義歯の断面図であり、第1C
図は、第1a図および第1b図における可撤手段の拡大
断面図である。 第2図は、本発明の第2の実施し態様におけるインプラ
ント義歯の断面図である。第3図は、本発明の第3の実
施態様におけるインプラント義歯の断面図である。第4
図は、本発明の第4の実施態様におけるインプラント義
歯の断面図である。第5a図は、本発明の第5の実施態
様におけるインプラント義歯の断面図であり、第5b図
は第5a図における可撤手段の拡大断面図である。第6
a図は、本発明の第6の実施態様におけるインプラント
義歯の断面図であり、第6b図は第6a図における可撤
手段の部分拡大図である。第7図は、本発明の第4の実
施態様におけるインプラント義歯の剛性体内冠の製造方
法を説明するための断面図である。 第1aン1 第1b図 ffi’51ctIa 第2図 第3図 第4図 第5a図     ′ 釘氾ら二」 第6G 第86図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、骨内インプラント、可撤手段および該可撤手段を介
    して該骨内インプラントの頭部に装着された上部構造よ
    りなり、該可撤手段が該骨内インプラント頭部に対して
    該上部構造を患者自らが必要に応じて容易に着脱できる
    手段であり、該上部構造が該可撤手段を介して骨内イン
    プラント頭部に装着された緩圧手段および該緩圧手段に
    冠着された歯冠より構成されていることを特徴とするイ
    ンプラント義歯。 2、該上部構造が、離隔装着されているかまたは接触装
    着されている特許請求の範囲第1項記載のインプラント
    義歯。 3、該緩圧手段が、該可撤手段を介して骨内インプラン
    ト頭部に装着された軟弾性体よりなり、該可撤手段が実
    質上骨内インプラント頭部の全域にわたるよう相互に充
    分な間隔を置いて骨内インプラン頭部側面上に設けられ
    た複数個のリング受溝と、それに対応して該軟弾性体内
    面に設けられたリング受溝とにより形成されるリング空
    隙に嵌着された複数個の弾性体リングにより構成され、
    該弾性体リングが該軟弾性体内面に設けられたリング受
    溝に嵌着固定されて上部構造と共に着脱される特許請求
    の範囲第1項記載のインプラント義歯。 4、該弾性体リングの数が2個である特許請求の範囲第
    3項記載のインプラント義歯。 5、該緩圧手段が、該可撤手段を介して骨内インプラン
    ト頭部に装着された鍔受具、該鍔受具に装着された軟弾
    性体および該軟弾性体に装着された硬質弾性体よりなり
    、該軟弾性体のみ、またはそれと該硬質弾性体の両方が
    鍔受具に支持され、該可撤手段が実質上骨内インプラン
    ト頭部の全域にわたるよう相互に充分な間隔を置いて骨
    内インプラント頭部側面上に設けられた複数個のリング
    受溝と、それに対応して該鍔受具の内面に設けられたリ
    ング受溝とにより形成されるリング空隙に嵌着された複
    数個の弾性体リングにより構成され、該弾性体リングが
    該鍔受具の内面に設けられたリング受溝に嵌着固定され
    て上部構造と共に着脱される特許請求の範囲第1項記載
    のインプラント義歯。 6、該弾性体リングの数が2個である特許請求の範囲第
    5項記載にインプラント義歯。 7、該緩圧手段が、該可撤手段を介して骨内インプラン
    ト頭部に装着された軟弾性体、および該軟弾性体を囲繞
    するように装着されている硬質弾性体よりなり、該可撤
    手段が実質上骨内インプラント頭部の全域にわたるよう
    相互に充分な間隔を置いて骨内インプラント頭部側面上
    に設けられた複数個のリング受溝と、それに対応して該
    軟弾性体内面に設けられたリング受溝とにより形成され
    るリング空隙に嵌着された複数個の弾性体リングにより
    構成され、該弾性体リングが該軟弾性体内面に設けられ
    たリング受溝に嵌着固定されて上部構造と共に着脱され
    る特許請求の範囲第1項記載のインプラント義歯。 8、該弾性体リングの数が2個である特許請求の範囲第
    7項記載のインプラント義歯。 9、該緩圧手段が、骨内インプラント頭部の頂上に設け
    られたスプリングならびに該スプリングおよび可撤手段
    を介して骨内インプラント頭部に装着された剛性体内冠
    よりなり、該可撤手段が実質上骨内インプラント頭部の
    全域にわたるよう相互に充分な間隔を置いて骨内インプ
    ラント頭部側面上に設けられた複数個のリング受溝と、
    それに対応して該剛性体内冠の内面に設けられたリング
    受溝とにより形成されるリング空隙に嵌着された複数個
    の弾性体リングにより構成され、該弾性体リングが該剛
    性体内冠内面に設けられたリング受溝に嵌着固定されて
    上部構造と共に着脱される特許請求の範囲第1項記載の
    インプラント義歯。 10、該弾性体リングの数が2個である特許請求の範囲
    第9項記載のインプラント義歯。 11、該緩圧手段が、骨内インプラント頭部の頂上に設
    けられたスプリング;骨内インプラント頭部側面との間
    に一定の空隙を有し、該スプリングおよび該可撤手段を
    介して骨内インプラント頭部に装着されている剛性体内
    冠;および該可撤手段を構成する、実質上骨内インプラ
    ント頭部の全域にわたるよう相互に充分な間隔を置いて
    骨内インプラント頭部側面上に設けられた複数個のリン
    グ受溝と、それに対応して該剛性体内冠の内面に設けら
    れたリング受溝とにそれぞれ部分的に嵌着された複数個
    の弾性体リングよりなり、該可撤手段が実質上骨内イン
    プラント頭部の全域にわたるよう相互に充分な間隔を置
    いて骨内プラント頭部側面上に設けられた複数個のリン
    グ受溝、該リング受溝に対応して該剛性体内冠の内面に
    設けられたリング受溝、および相対応するそれぞれのリ
    ング受溝にそれぞれ部分的に嵌着された複数個の弾性体
    リングよりなり、該弾性体リングが該剛性体内冠の内面
    に設けられたリング受溝に嵌着固定されて上部構造と共
    に着脱される特許請求の範囲第1項記載のインプラント
    義歯。 12、該弾性体リングの数が2個である特許請求の範囲
    第11項記載にインプラント義歯。 13、該緩圧手段が、骨内インプラント頭部の頂上に設
    けられたスプリング、該可撤手段を構成する弾性体リン
    グ、および骨内インプラント頭部側面に対して一定の空
    隙を有し、該スプリングおよび可撤手段を介して該骨内
    インプラント頭部に装着された剛性体内冠よりなり、該
    可撤手段が実質上骨内インプラント頭部の全域にわたる
    よう相互に充分な間隔を置いて骨内インプラント頭部側
    面上に設けられた複数個のリング受溝、該リング受溝に
    対応して該剛性体内冠の内面に設けられたリング受溝、
    および相対応するそれぞれのリング受溝にそれぞれ部分
    的に嵌着された複数個の弾性体リングであって、そのう
    ちの1個が該剛性体内冠の歯肉側先端部に設けられたリ
    ング受溝および該リング受溝に対応して骨内インプラン
    ト頭部側面上に設けられたリング受溝にそれぞれ部分的
    に嵌着されている複数個の弾性体リングよりなり、該弾
    性体リングが該剛性体内冠の内面に設けられたリング受
    溝に嵌着固定されて上部構造と共に着脱される特許請求
    の範囲第1項記載のインプラント義歯。 14、該弾性体リングの数が2個である特許請求の範囲
    第13項記載のインプラント義歯。 15、該剛性体内冠が、焼却可能な剛性体内冠鋳造用型
    のスプリング受溝用凹部に炭素リングを埋め込んで耐火
    埋没剤中に埋設し、焼却・鋳造し、次いで該耐火埋没剤
    および該炭素リングを除去することによって得られ、該
    剛性体内冠のスプリング受溝にスプリングが圧入・装着
    される特許請求の範囲第9項、第11項または第13項
    記載のインプラント義歯。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021526400A (ja) * 2018-05-18 2021-10-07 ジンマー デンタル,インコーポレイティド 歯肉中部インプラントシステム

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