JPH01171415A - 寒冷地における温室メロンの早出し栽培方法 - Google Patents

寒冷地における温室メロンの早出し栽培方法

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JPH01171415A
JPH01171415A JP62331849A JP33184987A JPH01171415A JP H01171415 A JPH01171415 A JP H01171415A JP 62331849 A JP62331849 A JP 62331849A JP 33184987 A JP33184987 A JP 33184987A JP H01171415 A JPH01171415 A JP H01171415A
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greenhouse
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Shigeo Ito
重雄 伊藤
Tsugio Ito
伊藤 亜雄
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は温室メロンの早出し栽培方法で、特に従来の温
室メロンより、より大きく糖度香りの高い、品質の良い
メロンを更に早く収穫する事のできるメロン栽培方法で
ある。
(従来の技術) メロンは香味にすぐれた高級果物で、生のまま冷してデ
ザートなどに食する外に、菓子の材料、飲料など食品業
界でも広く利用されている。
メロンはウリ科の一年草で夏には黄色の花を咲かせる。
メロンはもともと温暖な地方で露地栽培により行なわれ
ていた。
メロンは日光と乾燥地、高い地温を好み、雨などの湿気
に弱い植物であり、さらに寒暖の差が多いとその実は糖
度が増す植物である。
しかし全国的に見ると本州以南では大気中に湿気が多く
、梅雨期などもあり夜になると湿気は水滴となりメロン
の葉や着果物の表面をぬらしカビ、バクテリアの発生し
やすい状態となり腐れの原因となる。
近年、北海道産のメロンが夕張メロンに代表されるよう
に、香り、甘さなど品質の面で全国的に有名になってい
る。
このことは北海道の気候が大きく影響している。
北海道の気候は大気中の湿気が少なく空気が乾燥してお
り日照時間が多い、また寒暖の差が大きいため、メロン
の品質を左右する香り、糖度を向上させるためである。
しかし、メロンはウリ科の中でも、もっとも高い地温を
必要とする作物であるため、北海道の各農家はその栽培
に苦慮している。
通常のメロン収穫時期は7月下旬から8月上旬にかけて
行なわれるが、出荷時期が早ければ早いほど珍重され高
価な値段で取引されるため生産者は少しでも早く収穫し
、出荷できるように努力している。
ここで温室メロン栽培の過程を示す。
(イ)メロン苗の育苗(ロ)メロン苗の定植(ハ)定植
後一定温度にて加温、日光を当ることにより約40日か
ら50日で開花する(二)開花後1.2週間ミツバチに
よる虫媒受粉を行なう(ホ)虫媒受粉により早いもので
は4日はどで着果する(へ)開花後40日から50日で
収穫、出荷となる。
このようにメロン苗を定植してから収穫、出荷となるま
で、80日から1−20日の期間が必要である。
なお、前記にある(イ)メロン苗の育苗は時期を問わず
、いつでも、どこででも行なう事ができる作業であるた
め、本発明は(ニ)のメロン苗を苗床に定植することか
らを対象とする。
図面、第5図から第10図までは従来の温室メロン栽培
方法であり、ここより一部図面により説明する。
ビニールハウス1の内側にビニールシート三枚以上で覆
っているトンネル3を2列に作り、その内側に土を掘り
返して少し高くした苗床]−5をトンネル3の中に長く
作り、メロン苗5を一定の間隔をおいて一株づつ定植し
ている。
苗床15にはマルチフィルム4がこれを覆っている。
ビニールハウス]やトンネル3はビニールシートにて覆
い外気などを遮断し保温している。
トンネル3内の保温は、トンネル内保温配管91に35
°Cから40°Cの中低温水77を通して行なわれる。
苗床15の土中内の保温は、苗床下土中保温配管92に
35℃から40°Cの中低温水77を通して行なわれる
が、この温度で土中内を通すとメロン苗の根51付近の
苗床土中温度がメロン苗5の発育に適する23°Cから
25°Cに保たれるからである。
前記において中低温水77は中低温水器70から中低温
水供給ポンプ11Cにより圧送され中低温水供給配管8
Cを通し、ビニールハウス1の中で、仕切弁10により
トンネル内保温配管91と苗床下土中保温配管92とに
分岐されトンネル3および苗床15土中を保温したあと
再び集合され、中低温水供給戻り配管8c’を通し中低
温水器70に戻るように循環している。
この栽培方法はトンネル内保温配管91と苗床下土中保
温配管92とに分岐されているが、熱媒体となる中低温
水77は中低温水器70より、中低温水供給ポンプl]
、cにより圧送、送湯され仕切弁]−〇により各々に分
岐されるまでは1本の配管になっている。
生産者は目視によって管理できる、トンネル3内の保温
よりも目視できない苗床15の土中内温度に神経をつか
い、前記の通り苗床下土中保温配管92に通す、中低温
水77の温度を35°Cから40℃に設定し、メロン苗
の根51付近の温度を23℃から25°Cに保つため、
同じ配管から分岐しているトンネル内保温配管91を通
す中低温水77の温度を40’C以上に上げる事はでき
なかった。
さらにこの方法により収穫時期を早めようと、メロン苗
5の定植を2月や3月に行なうと、この時期は北海道の
厳寒期に当り、日差しの良い日中は別としても夜間の寒
さにメロン苗5は到底銅る事はできない、そのためこの
方法では、定植を行なう時期を4月に行なう意外なかっ
た。
そこで前記の栽培方法を改良した従来の技術図面、第8
図、第10図の実施例がメロンの早出し栽培方法として
開発された。
すなわち前記従来通常に行なわれているメロンの温室栽
培方法の外に、前記のものと併用してビニールハウス1
とトンネル3の間にビニールシートで覆った内テント2
が新たに設けられそして内テント2とトンネル3との間
に熱風機16などの加温装置も設けられて、トンネル3
を保温する。
この熱風機16は石油、ガスなどを燃焼させその熱をフ
ァンにより強制的に送りだすものであるが、この方法に
よると燃料費が嵩む割にはトンネル3内の保温は充分に
満たされず、夜間の寒さを凌ぎ充分な成果を得るには採
算制を度外視してさらに加温装置をふやす必要があった
また、前記の従来例も同様ではあるが、苗床15の土中
水分が苗床下土中保温配管92の中低温水77により加
温され、土中の水分が蒸発して、マルチフィルム4の内
側に水滴となって付着しそれが苗床15の上部、図面第
9図に示す15bのごとく過分な水分としてたまり、苗
床15の上部はいつも湿った状態になっているため、メ
ロン苗の根51は水分を求め苗床15の上部を這うよう
に伸び時には苗床15の上部に露出する事もある。
メロンは日光が必要な植物であるため、日差しの良い日
は、内テント2やトンネル3のビニールシートを取り外
し日光を当てる。
その時苗床15の上部にメロン苗の根51が露出してい
たり、浅く根が張っていると日射によって乾燥するなど
の障害を起すと共に、土中に根が伸ていないため充分な
養分を吸収する事ができない。
しかしこのようにする事により3月初旬から定植する事
ができ、その場合の収穫は5月中旬ごろである。
またさらに収穫を早めようとメロン苗5のそばにランプ
を置いたり、電熱線ヒーターなどを設置−してさらに保
温状態を高める、その事により定植時期を1.2週間早
めてなんとか5月初旬に収穫、出荷する事もできなくは
なかった。
しかし燃料消費など経費の採算制を度外しして行なう以
外なく、一般的な農家では行なう事ができなかった。
またその方法によっても保温状態が不安定であり、大き
さ、甘みなど品質面でばらつきがあり、決して最良の方
法とはいえなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 前記において従来行われているメロンの早出し栽培方法
ではトンネル3の内部あるいは内テント2の内側を保温
している割には、メロン苗5や着果した果実を早(さら
に充分な大きさに育てる事ができず、収穫も採算制を考
えないで行なう以外は早くても5月中旬ごろ行なわれる
従来の方法によるメロンの早出し栽培方法では内テント
2の中を保温し、トンネル3を保温するのに、熱風機な
どの加温装置により大量の燃料を消費して行なわれる。
またトンネル3内のメロン苗5を保温するのにさらに電
熱線ヒーターなどを使用するため、経費が嵩みすぎるの
で一般的な農家ではなかなか行なう事ができなかった。
従って早期に定植して早く収穫を行ない、より高価な時
に出荷するには、燃料費などの経費を無視し採算制を二
の次に考なければならない。
そのため一般的な農家では簡単には行なえないのである
また苗床15の土中にある苗床下土中保温配管92によ
る、保温熱により土中の水分が蒸発してマルチフィルム
4の内側に水滴となって付着し、苗床15の上部に過分
な木部としてたまり、いつも湿った状態になっている。
そのためメロン苗の根51は水分を求め苗床15の上部
を這うように伸び時には苗床15の上部に露出する事も
あり、メロン苗5や着果物に日光を当ようと、内テント
2やトンネル3のビニールを外した時、メロン苗の根5
1が直射日光により障害を起すと共に、根が横に張って
伸びているため土中にある養分を充分に吸収できないな
ど、発育に悪い影響がでるなどという欠点があった。
本発明はこれまでのメロン早出し栽培方法がもつこのよ
うな問題点を解消させ、メロン栽培のためのビニールハ
ウス1の中や内テント2およびトンネル3の中さらに苗
床15の土中内、定植したメロン苗5や着果した果実を
も効率よく保温しメロン果実が、大きくかつ糖度の充分
である、品質の良いメロンをより早く収穫、出荷してよ
り高い収益を上げる事のできる温室メロンの栽培を目的
とするものである。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために本発明は次のような構成にな
っている。
すなわち、この発明による温室メロンの早出し栽培方法
は、温室内における苗床の上部、側面に苗床を覆うマル
チフィルムの下部と苗床上部との間、およびメロン苗第
一果着果位置付近に熱媒体を通す配管を布設してなる事
を特徴とするものである。
上記した本発明に係る温室メロンの早出し栽培方法は、
温室および暖房装置からなっており、図面、第1図から
第4図は本発明による温室メロンの早出し栽培方法であ
り、一部図面により説明する。
温室は保温および雪や風雨をさけるためにある。
暖房装置は温室内および温室に設定されている内テント
2、トンネル3内さらに苗床15土中などを保温し、一
定の温度を保つために設けられている。
前記における温室は一般的にはビニールハウス]が普通
であり、ビニールハウス1の内側に内テント2があり、
さらに内テント2の中にはトンネル3が2列に設定され
ている。
トンネル3内にはうねになった苗床15があり、これに
はマルチフィルム4が敷設されている。
前記における加温・保温のために使用される熱媒体は不
凍液の入った温水である。
以下、不凍液の入った温水を単に温水という。
温水には高温水66と中低温水77があり、いずれも循
環するようになっている。
高温水66は温水器6によって得られ、中低温水77は
帯熱式熱交換器7によって得られる。
この熱源は温水器6内にある高温水66である。
温水器6によって得られる高温水66の温度は85°C
から95°Cであり、帯熱式熱交換器7によって得られ
る中低温水77の温度は55°Cから60°Cはどであ
る。
高温水66は水を石油ボイラーや電気、ガスなどで加熱
する温水器6で得られる。
中低温水77は貯湯槽の中に高温・中低温熱交換配管8
b’を施し、この中に高温水66を循環させることによ
って得られる。
なお温水器6や帯熱式熱交換器7には保温のため周囲に
保温材を使用している。
高温水66を高温・中低温熱交換配管8b’へ送るのは
高温水循環ポンプllbで行なわれる。
高温水66はビニールハウス1の中および内テント2の
中を保温し、ビニールハウス1の内部は13°C以上に
保たれ、内テント2の内部は20°C以上に保たれる。
ビニールハウス1の内部保温は高温水供給配管8aから
の自然放熱であり、内テント2の内部保温は前記の配管
に温水分配器12を取り付け、その先にファン付温風器
9を接続して行なわれている 高温水66は高温水供給ポンプllaにより圧送され高
温水供給配管8aを通じビニールハウス1の内部および
内テント2の内部を保温したのち、高温水供給戻り配管
8a’を通じ温水器6に戻るように循環している。
高温水供給配管8aはビニールハウス1の内側周囲に添
うように全体に布設されており、温水分配器12および
ファン付温風器は任意の数を設置する。
前記においてビニールハウス1や内テント2は従来使わ
れているものと同様であり、それぞれパイプ、鉄骨など
の骨組がありこれをビニールなどで覆っている。
内テント2の中にはトンネル3が2列に設置されており
、この内側には各々うね状になっている苗床15がある
このトンネル3や苗床15も従来のものと同じであるが
、トンネル3を覆うビニールシ一トは従来三枚以上使用
されていたが、本発明によれは一枚で充分である。
苗床15に一定間隔をおいてメロン苗5が定植される。
定植できる時期は本発明の方法によれば2月の初旬から
行なう事ができる。
苗床15の表面および側面をマルチフィルム4で覆って
いる。
メロン苗5を定植する箇所は切り欠いている。
マルチフィルム4は苗床15の保温、土中水分の蒸発を
防ぎ、また雑草の発生を防ぐために敷設する。
前記苗床15を覆うマルチフィルム4より若干高いとこ
ろにトンネル内保温配管91がある。
この配管の中に熱媒体として中低温水77が入っている
この中低温水77は帯熱式熱交換器7から中低温水供給
ポイプ11Cにより圧送され、中低温水供給配管8cを
通じトンネル3の内部、苗床15の下部土中およびマル
チフィルム4の下部と苗床15の上部を保温したのち、
中低温水供給戻り配管8c’を通じ帯熱式熱交換器7に
戻るように循環している。
中低温水供給配管8cは畜熱式熱交換器7からビニール
ハウス1内に入るまでは1本の配管であり、ビニールハ
ウス1内でトンネル内保温配管91、苗床下土中保温配
管92、マルチフィルム下部保温配管93に各々分岐さ
れ各所を保温したのち、集合され1本の配管、中低温水
供給戻り配管8c’となり、ビニールハウス1を出て帯
熱式熱交換器7に戻るように循環している。
中低温水は55℃から60℃はどに加温され送湯されて
いるが、ビニールハウス1の中で前記の通り三系統に分
岐される。
トンネル内保温配管91を通す温度は45°Cから50
°Cであり、この温度で通湯するとトンネル3内の温度
は25°はどに保たれる。
苗床下土中保温配管92を通す温度は35°Cから40
℃であり、この温度で通湯するとメロン苗の根51付近
の土中温度は20°Cから23℃はどに保たれる。
マルチフィルム下部保温配管93を通す温度は30°C
から35°Cであり、この温度で通湯するとマルチフィ
ルム4の下部や苗床15の上部は25°Cはどに保たれ
る。
各々の系統には仕切弁10、温度計13、逆止弁14が
設けられており、各系統の温度を仕切弁10で湯量の調
節をして行ない、温度計で保温状態の管理を行なう。
保温を終えたあとは、ふたたび1本の配管となり中低温
水供給戻り配管8c’を通じ、帯熱式熱交換器7に戻る
ように循環している。
また本発明の特徴として、マルチフィルム下部保温配管
93を布設した事により、苗床15の上部温度が25°
Cはとに保たれており、そのため苗床15下部土中を保
温し保たれている温度20°Cから23°Cより少し高
めのため、苗床土中よりの水分蒸発を防ぐ効果があり、
そのためマルチフィルム4の内側に水滴が付着する事も
なく、苗床15の上部を必要以上に湿らせる事もないた
め、第2図のごとくメロン苗の根51は土中内に自然と
仰る。
そのため土中内の養分吸収が良く苗の発育も良くなる。
また第−果着果位置付近に布設しているため、着果後の
果実も発育が良く収穫も早くなる。
さらにメロン苗5が開花したのちミツバチによる虫媒受
粉を行なうが、2月初旬に定植すると3月初旬から中旬
ごろには開花するが、この時期は日中でも寒い時期が続
き、特にミツバチを活発に活動させるためには、ビニー
ルハウス1内の温度を20°C以上に保たなければなら
ない、しかし本発明の方法によればビニールハウス1内
の温度を最低13°C以上に保っているため、ミツバチ
の活動する日中は日差しの相乗効果があり充分に20℃
以上の温度となる事が確認されている。
このように定植後、開花、虫媒受粉、着果、さらに果実
の育成、収穫までのメロン栽培は温度管理をかかす事の
できないものである。
現在では、昔しから行なわれていた人手による人口受粉
は人件費が高額になりほとんど行なわれていない、また
ミツバチによる虫媒受粉を行なう時は内テント1やトン
ネル3のビニールシートを取り外して行なう。
本発明により、ビニールバウル1の中、内テント2、ト
ンネル3の内部および苗床15の土中、メロン苗5の付
近を効率良く温度管理する事により、今までのメロン早
出し栽培方法よりさらに1ケ月以上も早く収穫、出荷す
る事ができるものである。
(作用) 本発明において使用される温水器6と帯熱式熱交換器7
は貯湯式である。
温水器6で加温された高温水66は高温水供給ポンプl
laにより圧送され、高温水供給配管8aを通りビニー
ルハウス1の中や内テント2の内部を保温している。
保温している温度はビニールハウス1の中は最低13°
Cから20°Cはどに保たれている。
内テント2の内部は20°C以上に保たれる。
これらの保温が済むと高温水供給戻り配管8a゛を通り
再び温水器6に戻り循環している。
高温水66はさらに高温水循環ポンプ1 l bにより
圧送され、高温水循環配管8bを通り高温・中低温熱交
換配管8b’に至り、帯熱式熱交換器7内の中低温水7
7を加温して再び温水器6に戻り循環してこれを繰返し
ている。
なお前記における高温水66の温度は85°Cから95
°Cはどである。
中低温水77は高温水66を通した高温・中低温熱交換
配管8b’により加温され、帯熱式熱交換器7より中低
温供給ポンプ11 cにより圧送され、中低温水供給配
管8cを通りビニールハウス1に送られさらに三系統に
分岐され各々が、トンネル3内部、苗床15の土中、マ
ルチフィルム4と苗床]5の上部を保温したのち、中低
温水供給戻り配管8c’を通り再び一本の配管に集合し
たのち、帯熱式熱交換器7に戻り循環しこれを繰返して
いる。
なお前記における中低温水77の温度は55°Cから6
0°Cである。
このようにビニールハウス1の中や内テント2、トンネ
ル3の内部、さらに苗床15の土中とマルチフィルム4
の下部であり苗床15の上部をメロン栽培に的する温度
に保っているため、従来の欠点であった、苗床上部の湿
りすぎを解消したり、メロン苗5付近を適度に保温する
ため苗の発育が良いなどの外、ビニールハウス1の中全
体が有効に保温されているため、開花後に行なう虫媒受
粉の効率が、著しく良くなり着果後の果実の発育も大変
良くなる。
そのため品質の良いメロンが従来よりも1ケ月以上も早
く収穫、出荷する事ができる。
また天候が良い穏やかな日に内テント2やトンネル3の
ビニールシートを取り外し、メロン苗5や着果物に日光
を当てたり、ビニールハウス1の一部を取り外し換気を
行なうなどは従来と同様である。
(実施例) 本発明の実施例を図面の第1図から第4図により説明す
る。
第1図、第4図に示すビニールハウス1はビニールシー
トで覆っている。
このビニールハウス1は従来より使用されているものと
同様で、大きさは幅7m前後で長さは50mから100
mはどであり、高さは低い所で2mはどで勾配が付いて
いる。
骨組はパイプや鉄骨などでできている。
全体は透明か薄いブルーなどで、採光がよく換気が容易
にできるように、一部を取り外しができるようになって
いる。
前後に出入口があり、戸101がある。
前記のビニールハウス1の内側には内テント2があり、
内テント2はビニールハウス1−から若干の間隔をおい
て内側に設置されてビニールシートおよび骨組からなっ
ている。
内テント2のビニールシートは天井が水平に張られてお
り、側面は下の土の所まで届き、ビニールハウス1内と
仕切られている。
これの骨組は軽量パイプや鉄骨などである。
この内テントは採光や換気のために取り外しが容易にな
っている。
前記のビニールハウス1の中と内テント2の内部保温は
、第1図、第3図、第4図で示すように、温水器6より
供給される85℃から950Cの高温水66を高温水供
給配管8aを通す事により行われている。
高温水66は水道水や井水を石油や電気、ガスなどによ
り加熱され貯湯されている。
温水器6より供給される一方の高温水66は高温水供給
ポンプllaにより圧送され、高温水供給配管8aを通
じビニールハウス1に入る。
高温水供給配管8aはビニールハウス1.の内側周囲全
体に布設されており、この配管からの自然放熱によりビ
ニールハウス1の中を最低13℃から20°Cはどに保
たれており、内テント2を外気の寒さから守っている。
その後高温水供給戻り配管8a’を通じビニールハウス
1の外に出て温水器6に戻り循環してこれを繰返してい
る。
なお、ビニールハウス1、内テント2内部の矢印は温風
の流れ方向を示している。
また、高温水供給配管や戻り配管の点線部分は保温のた
め地中に埋設されている部分である。
内テント2内部の保温は前記ビニールハウス1内に布設
している高温水供給配管8aに温水分配器12を取り付
け、それにファン付温風機9を地上近くに設置して行な
う。
ファン付温風機9には高温水66が循環しており、その
事で得た熱をファンにより温風として強制的に送り保温
を効率よく行なっている。
これにより内テント2の内部は常に20°C以上に保温
されている。
ファン付温風機9は所定の間隔をおいて、状況により任
意の数だけ設置される。
また、温水分配器12は高温水66の流れ効率を置くす
るために取付けている。
内テント2の内側には半円形のカマボコ型のトンネル3
が二列並んで設置されている。
トンネル3は所定の間隔をおいてパイプなどで半円形状
に架設され、この上部にビニールシート−枚が、内部に
ある苗床15を覆って掛けである。
トンネル3は採光や換気が容易にできるようになってお
り、取り外しもできる。
トンネル3は苗床15より若干幅広く設置されており、
苗床15の上にはマルチフィルム4が若干大きく敷設し
ている。
マルチフィルム4には所定の間隔をおいて、メロン苗5
を定植するため切欠いである。
メロン苗5が所定の大きさになると、2月初旬には定植
され、これは従来より1ケ月以上も早い定植である。
前記のトンネル3内部および苗床15の保温は帯熱式熱
交換器7より供給され、中低温水77を中低温水供給配
管8cを通す事により行なわれ、温水の温度は55℃か
ら60°Cである。
第3図に示すように、温水器6の横に帯熱式熱交換器7
が設置されており、中低温水77が貯湯されている。
温水器6により加温された高温水66は、前記のように
ビニールハウス1の中などを保温する外、他方において
高温水循環配管8bを通じ高温水循環ポンプllbで圧
送され、帯熱式熱交換器7の中に取り付けられた、高温
・中低温熱交換配管8b’の中を通り、帯熱式熱交換器
7内の中低温水77を、所定の温度に加温するまで温水
器6に戻るように循環してこれを繰返している。
高温水循環ポンプの前後には逆止弁14や仕切弁10が
あり、逆流を防止している。
前記におい゛て、帯熱式熱交換器7の中の中低温水77
は55℃から60°Cに加温され、貯湯されている。
なお、温水器6および帯熱式熱交換器7は、その周囲を
保温材で保温されている。
中低温水77は帯熱式熱交換器7から中低温   ゛水
供給配管8Cを通じ、中低温水供給ポンプ11cにより
圧送され、ビニールハウス1内に入リ、トンネル内保温
配管9]−1苗床下土中保温配管92、マルチフィルム
下部保温配管93の三系統に分岐される。
それぞれの系統に仕切弁10、温度計13、逆止弁1−
4があり、仕切弁10、温度計13は各系統の送湯量を
調整して温度管理するのもであり、逆止弁14は外の系
統への逆流を防止するものである。
トンネル内保温配管91は、マルチフィルム4の上で若
干離れて苗床1−5の端近くに布設し45°Cから50
°Cの中低温水77を通して、トンネル3内部を25°
Cはどに保っている。
苗床下土中保温配管92は、埋設され苗床15の中央付
近、メロン苗の根5]のやや下方に布設され、35°C
から40°Cの中低温水77を通して、苗床15の土中
でありメロン苗の根51付近を20’Cから23°Cは
どに保っている。
マルチフィルム下部保温配管93は、マルチフィルム4
の下部であり、苗床15の上部との間で、かつメロン苗
箱−果着果位置付近に布設され、30°Cから35°C
の中低温水77を通してそれらの付近を25°Cはどに
保っている。
これは苗床1−5の土中保温温度よりも若干高い温度で
あるため、苗床1.5の土中水分の蒸発を防ぎ、菌床1
5の上部に過分な水分がたまるなどの湿りすぎを解消す
る事に役立っている。
また、メロン苗5や第−果着果位置付近が適度に温まる
ため、メロン苗5の開花が早まり、善果後の果実保温に
もなり、発育を促進させる。
前記のように、トンネル3内部、苗床15土中、マルチ
フィルム下部などを保温したのち、再び一本の配管に集
合され、中低温水供給戻り配管8c’を通じ、ビニール
ハウス1−の外に出て帯熱式熱交換器7に戻り循環して
これを繰り返している。
このようにして2月初旬に定植したメロン苗5は3月初
旬から中旬にかけて開花し、開花するとミツバチによる
虫媒受粉を行なう。
開花後40日はどたった4月中旬にかけて収穫、出荷を
せしめる事ができる。
これは例年の収穫、出荷時期より1ケ月以上も早いもの
である。
(発明の効果) ビニールハウス1の中が高温水供給配管8aの自然放熱
で、内テント2内部がファン付温風機9により温められ
、保温されているので従来のビニールハウス栽培より各
段の相違がある。
上記のものが相乗効果もたらし、トンネル3よりの放熱
を防ぎ、温だかさを逃さない。
そのためトンネル3内の保温効率が良く、さらに高温水
66による熱交換により中低温水77を自然に作り出す
ため、中低温水77を作り出すための燃料などを必要と
しない効果がある。
また、トンネル3内部の保温に関しては、三系統に別れ
各々が温度管理をされて各所を保温し、温めているため
、メロン苗5や着果物の発育に大変良い効果を示してい
る。
さらに本発明における特徴としてのマルチフィルム下部
保温配管93の効果により、苗床15土中の水分が蒸発
して、苗床]5の上部に過分な水分としてたまり、苗床
]−5の上部が湿った状態になる事を防ぐと共に、メロ
ン苗の根51が水分を求めて苗床15の上部を這うよう
に伸びる事も防いでいる。
そのためメロン苗の根51は土中に自然と伸び土中の養
分を充分に吸収する事ができる。
またメロン苗5や第−果着果位置付近を適温で温めてい
るので、メロン苗5や青果物の発育に大きな効果を示す
このようにメロン苗5や着果物の発育が順調に促進され
るため、従来よりもより一層香りの良い品質の優れたメ
ロンが1ケ月以上も早く、収穫、出荷できるものである
なお、前記に示した通り中低温水77は高温水66を帯
熱式熱交換器7の中へ循環して通す事により得られるも
ので、そのため加温する設備や燃料などが不要であり、
従来のメロン早出し栽培方法において行なわれる、熱風
機16などを数多く使用する方法より各段に経済的であ
り設置スペースも少なくなり、作業性も向上する。
前記のように本発明の温室メロンの早出し栽培方法によ
ると、従来より1ケ月以上も早く収穫、出荷する事がで
き、価格も従来より高値で取引されるので、生産者は大
きな利益を得る事ができる。
なお、このようにして−度収穫したのちも、引続き栽培
を行なう事ができ、通年栽培も可能であると共に、年末
になって価格の高くなる、メロンの遅出し栽培も可能で
ある。
また、本発明は前記のメロンの早出し栽培方法の外に、
キュウリ、トマト、スイカ、ナスなどその他の野菜栽培
方法にも応用する事ができるものである。
本発明は前記の通りであるが、本発明の範囲内において
変更できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第3図、5図のA−A断面図、第2図は第1図
による苗床部拡大断面図、第3図は本発明にかかわる配
管系統図、第4図は不発図ビニールハウス内一部省略布
設平面図、第5図は第6図、7図のB−B断面図、第6
図は従来技術による温室栽培ビニールハウス内一部省略
布設平面図、第7図は従来技術による配管布設系統図、
第8図は第10図のC−C断面図、第9図は第5図、第
8図による苗床部拡大断面図、第10図は従来技術によ
る早出し温室栽培ビニールハウス内一部省略布設平面図
である。 1・・・・・・・・・ ビニールハウス2・・・・・・
・・・ 内テント 3・・・・・・・・・ トンネル 4・・・・・・・・・ マルチフィルム5・・・・・・
・・・ メロン苗 6・・・・・・・・・ 温水器 7・・・・・・・・・ 帯熱式熱交換器8a・・・・・
・ 高温水供給配管 8a’・・・・・・ 高温水供給戻り配管8b・・・・
・・ 高温水循環配管 8b’・・・・・・ 高温・中低温熱交換配管8c・・
・・・・ 中低温水供給配管 8c’・・・・・・ 中低温水供給戻り配管9・・・・
・・・・・ ファン付温風機10・・・・・・ 仕切弁 1 ]、 a・・・ 高温水供給ポンプ11b・・・ 
高温水循環ポンプ 11c・・・ 中低温水供給ポンプ 12・・・・・・ 温水分配器 13・・・・・・ 温度計 14・・・・・・ 逆止弁 15・・・・・・ 苗床 ]、 5 b・・・ 過分な水分を含んだ苗床51・・
・・・・ メロン苗の根 66・・・・・・ 高温水 70・・・・・・ 中低温水器 77・・・・・・ 中低温水 91・・・・・・ トンネル内保温配管92・・・・・
・ 苗床下土中保温配管93・・・・・・ マルチフィ
ルム下部保温配管1−01・・・戸 C面 a   面 集 3 C 14JA ■  面 憧                   坩C面 第7C ”−’12 鰺     ω  面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 温室内における苗床の上部、側面に苗床を覆うマルチフ
    ィルムの下部と苗床上部との間、およびメロン苗第一果
    着果位置付近に熱媒体を通す配管を布設してなる事を特
    徴としている、温室メロンの早出し栽培方法。
JP62331849A 1987-12-26 1987-12-26 寒冷地における温室メロンの早出し栽培方法 Pending JPH01171415A (ja)

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