JPH01143742A - 連続鋳造用鋳型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、ブレイクアウトの発生を抑制した連続鋳造
用鋳型に関する。

［従来の技術］ 連続鋳造においては、取鋼内の溶湯をタンデイツシュを
介して鋳型内に連続的に供給し、この溶湯を鋳型により
冷却凝固させて鋳片とし、この鋳片を下方に引抜きつつ
更に冷却して完全に凝固させ、連続的に所望の金属素材
を得ている。

このような連続鋳造に用いる鋳型としては、通常、水冷
機構を有する銅製のものが使用されている。鋳型の水冷
機構としては、各鋳型の背面に冷却水通流孔を設け、こ
の孔に冷却水を通流させて、＆８壁の熱伝達により鋳型
の溶湯と接触する部分を冷却するようにしたものを用い
ている。

また、このような鋳型に溶湯を注入する際には、第６に
示すように、タンデイツシュ１の底壁に浸漬ノズル２を
取付け、この浸漬ノズル２を鋳型３内の溶湯に浸漬させ
て、浸漬ノズル２の先端に設【プられた２箇所の溶湯吐
出口４から溶湯を吐出させる。この際に鋳型３内の溶湯
湯面には鋳型と鋳片との潤滑性を向上させるためにパウ
ダ５を浮遊させる。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、連続鋳造の際に、溶湯吐出流が局部的に
鋳型に衝突すること及びパウダの不拘−流入等種々の原
因により、鋳型内面に不均一な熱分布が発生する。この
ように鋳型内面に不均一な熱分布が発生すると、鋳片か
ら鋳型への伝熱量が鋳型の位置により変化し、凝固殻の
厚みが不均一になってしまう。そして、凝固殻が薄い部
分では引張り応力が集中するためこの部分が破断しやす
く、縦割れ起因のブレイクアウトが発生する虞が大きい
。また、鋳型は冷却水により一様に冷却されるので、凝
固殻の厚みを局部的に調節することは困難である。

この発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、
鋳型内面の温度分布を調節することができ、縦割れ起因
のブレイクアウトの発生を抑制することができる連続鋳
造用鋳型を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係る連続鋳造用鋳型は、鋳型が筒状に形成さ
れてなりその内部空間にＩＩＩが供給される鋳型本体と
、各鋳型の溶湯供給側と反対側に設けられ冷却水が供給
されることにより各鋳型を冷却する水冷装置とを有し、
溶湯が連続的に注入されて連続鋳造する連続鋳造用鋳型
であって、前記水冷装置は、鋳型の長手方向に並設され
た複数の水冷区域を有し、各水冷区域の水冷条件を調節
することにより、各冷却区域に対応する鋳型部分の冷却
度を設定することを特徴とする。

［作用１ この発明においては、鋳型の溶湯供給側と反対側に水冷
装置を設け、この水冷装置を鋳型の長手方向に複数の水
冷区域を配列した構造とした。このため、各水冷区域の
冷却条件を調節することにより、夫々の水冷区域に対応
する鋳型部分の温度を所望の値に設定することができる
。従って、鋳型の温度分布を調節することができ、凝固
殻の厚みを制御することができるので、縦割れ起因のブ
レイクアウトの発生を抑制することができる。

［実施例］ 以下、添付図面を参照してこの発明の実施例について具
体的に説明する。

第１図はこの発明の実施例に係る連続鋳造鋳型の一部を
示す断面図である。図中１１は銅で形成された鋳型を示
し、鋳型本体はこの鋳型１１が筒状に組立てられて形成
されている。鋳型１１の外側には本箱２０が設けられて
いる。この水箱２０は水冷区域２１及び２２とを備えて
おり、これら水冷区域２１及び２２が上下に並設されて
いる。

水冷区域２１及び２２には、夫々、冷却水通流路２３及
び２４が形成されており、この中に冷却水を通流させる
ことにより鋳型１１をその背面から冷却するようになっ
ている。そして、水冷区域２１は！ｉ壁１１の溶湯メニ
スカス部分よりも上に、水冷区域２２はそれよりも下に
なるようにそれらの位置が調節される。

このように構成された連続鋳造用鋳型においては、先ず
、図示しない水供給装置から冷却水通流路２３．２４に
冷却水を供給する。次いで、タンデイツシュから鋳型に
溶湯を供給し連続鋳造を開始する。この場合に、冷却水
通流路２３．２４に通流させる水の温度及び量を変化さ
せることにより、異なった水冷条件を設定することがで
きる。

溶湯メニスカスより上の部分は、その部分に対応する溶
Ｉ！温度が高いから凝固殻が発達しにくく、この部分を
急激に冷却すると凝固殻の厚みの不均一が大になる。従
って、この部分に対応する水冷区域２１を冷却条件が緩
やかになるような水冷条件に設定する。

また、浸漬ノズルから流出した溶湯は、鋳型１１の溶湯
メニスカスよりも若干低い位置にｖｊＩ突する。従って
、この部分は局部的に溶ｓ’ａ度が上昇する。しかも、
溶湯メニスカスよりも低い位置では、凝固殻を発達させ
る必要がある。従って、この部分に対応する水冷区域２
２において比較的急冷することができるように、水冷条
件を設定する。

このように、水冷条件を適宜設定することにより、凝固
殻の厚みを適切に肩面することができ、縦割れ起因のブ
レイクアウトを有効に防止することができる。

なお、この実施例においては、２つの水冷区域を備えた
水冷装置について説明したが、これに限らず、３以上の
水冷区域を有する水冷装置を適用することもできる。こ
の場合には、鋳型の冷却条件を一層適切にすることがで
きる。

［発明の効果］ この発明によれば、鋳型に複数の水冷区域を備えた水冷
装置を設けたので、各水冷区域の水冷条件を適宜設定す
ることにより、鋳型を適切に冷却することができる。こ
のため、凝固殻の不均一を抑制することができ、縦割れ
起因のブレイクアウトの発生を防止することができ、ま
た、鋳片の無手入れ化が可能となる。従って、連続鋳造
における製造効率を著しく高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係る連続鋳造用鋳型の一部
を示す模式図、第２図は連続鋳造設備を示す模式図であ
る。 １１：鋳型、２０；水箱、２１．２２：水冷区域、２３
．２４：冷却水通流路。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋳型が筒状に形成されてなりその内部空間に溶湯が供給
   される鋳型本体と、各鋳型の溶湯供給側と反対側に設け
   られ冷却水が供給されることにより各鋳型を冷却する水
   冷装置とを有し、溶湯が連続的に注入されて連続鋳造す
   る連続鋳造用鋳型において、前記水冷装置は、鋳型の長
   手方向に並設された複数の水冷区域を有し、各水冷区域
   の水冷条件を調節することにより、各冷却区域に対応す
   る鋳型部分の冷却度を設定することを特徴とする連続鋳
   造用鋳型。