JPH01138910A - 延線方法 - Google Patents

延線方法

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JPH01138910A
JPH01138910A JP63194649A JP19464988A JPH01138910A JP H01138910 A JPH01138910 A JP H01138910A JP 63194649 A JP63194649 A JP 63194649A JP 19464988 A JP19464988 A JP 19464988A JP H01138910 A JPH01138910 A JP H01138910A
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wire
metal wheel
wheel
protector
control device
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Eikichi Yogo
余語 映吉
Takeshi Yoshioka
健 吉岡
Masayasu Imai
今井 正康
Yoshisada Ishida
石田 吉貞
Nobuyuki Kawakami
信行 川上
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Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Yasuda Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、延線方法に関する。
〈従来の技術〉 従来の延線方法としては、例えば特公昭57−1965
1号公報に示されるようなものが知られている。
〈発明が解決しようとする課題〉 この延線方法は、延線用機器の制御、装置を一箇所に集
めることにより作業の合理化、制御の精密化による延線
品位の向上、安全性の向上等の点で少なからぬ前進がみ
られる。しかし、より理想的な延線品位の実現という点
では未だ足らざるものが少なくない。具体的には、 (a)各径間は、その延線環境、つまりその両端の鉄塔
における金車の条件、例えば抱角や水平角の大小による
電線自体やプロテクタの通過抵抗、また下方の障害物の
状態等がそれぞれ異なるものであるから、それに応じて
要求される延線速度や延線張力も自ずと異なってくるも
のであるが、この従来のものは、必要なデータをドラム
場及びエンジン場から取っているものの、各径間におけ
る固有のデータを取っていないため、この各径間固有デ
ータに基づき各径間ごとに必要最小限の延線張力を以て
延線するといったことができず、結局、相当の安全率を
見込んだ必要以上の延線張力を以て延線せざるを得ない
ことになる。
(6)抱角が大きい金車については、プロテクタの通過
に伴う延線張力の上昇やショックを和らげるようにする
ために、プロテクタが金車に接近したら予め延線速度及
び延線張力を調整するような処置が必要となる。ところ
が、この従来の延線方法では、プロテクタの金車接近を
自動的に予知する手段がなかったため、必要な鉄塔に監
視員を置くようにしていた。しかし、このように人手に
よるのでは、それだけ作業員数が増加してコストアップ
につながるという点、また山間地などの厳しい作業環境
の中での目視では必ずしも常に正確な予知を期待できな
いという点、また延線速度に応じて異なるべき予知タイ
ミングを常に正確に捉えることも期待しがたいという点
、さらに電話や無線による連絡ではどうしてもタイムラ
グが避けられないので必ずしも的確な対応ができないと
いう点、等において不十分である。
(C)電線と延線区間下方にある障害物との離隔の監視
しついても(b)と同様のことが言える。
(d)抱角が大きい金車に対するプロテクタの通過に際
して、正確な予知や的確な対応を行えないと、プロテク
タの通過に伴う延線張力の上昇やショックが避けられな
いため、電線や延線用機器に思わぬ負担を与えてしまう
〈課題を解決するための手段〉 上記課題を解決するための手段としてこの発明では、工
事ごとに設計された各鉄塔の高低差・径間距離、電線の
単位重量、障害物の高さ・位置、設計延線張力・延線速
度等に関するデータ類を予め所定の仕様に基づいて処理
し、この処理結果が入力された制御装置にて延線車、架
線ウィンチ、金車等の延線用機器を一元的に遠隔制御す
ると共に、所要鉄塔に延線張力測定用の金庫及びデータ
取込み機を設け、金車にて測定した電線の通過に伴う金
車の振角、電線と金車とがなす角、金車に生じている吊
下げ力等に関するデータを制御装置の呼掛けに応じるデ
ータ取込み機を介して制御装置に伝送し、そして、これ
らの諸データより予め制御装置に組み込まれている所定
のプログラムに基づき、金車による支持部において電線
に生じている入口側張力または出口側張力あるいは両張
力を求め、また電線と地上の障害物との離隔を自動的に
測定し、その測定結果を前記データ取込み機を介して制
御装置に伝送するものとし、また所要鉄塔の金車に受信
体を設け、この受信体にて、プロテクタ装着部より延線
方向に向かって所定距離前方部位で電線に装着された発
信体が電線の進行に伴って金車を通過するのを検出する
ことにより、プロテクタの金車接近を予知し、そしてこ
の予知データを、前記制御装置の呼掛けに応じる前記デ
ータ取込み機を介して、制御装置へ伝送するものとし、
また所要鉄塔に、少なくとも二つ以上の金車を電線の進
行方向で連設し、前記プロテクタの金車接近予知に基づ
き、予め電線の進行方向手前側の金車を進行方向先側の
金車より低く位置せしめることにより、プロテクタが金
車に侵入し易いようにし、プロテクタが進行方向手前側
の金車を通過した後には、逆に進行方向先側の金車を進
行方向手前側の金車より低く位置せしめることにより、
プロテクタが金車より脱出し易いようにしてやることを
要旨としている。
〈作  用〉 すなわち、各種のデータが予め入力された制御装置によ
る延線用機器の一元的な遠隔制御により、作業の合理化
が図られている。
また、金車による支持部において電線に生じている入口
側張力または出口側張力あるいは両張力を求め、このデ
ータを利用することにより各径間ごとに必要最小限の延
線張力を以て延線できるようになりその分、電線や延線
用機器への負担がより少ない高品位で且つ安全性の高い
延線作業が可能となっている。
また、電線と地上の障害物との離隔を自動的に測定し、
その測定結果を前記データ取込み機を介して制御装置に
伝送するものとしているので、常に正確な離隔状態を把
握できることになり、より安全な状態で延線できる。
また、プロテクタの金車への接近を、電線に装着した発
信体と金車に設けた受信体という組合せにより自動的に
予知するようにしているので、常に正確に且つプロテク
タの通過に伴う種々の操作を行うのに最適のタイミング
で予知できる。
また、この予知に基づき二つ以上連設した金車を操作し
てプロテクタの金車通過を容易化させているので、プロ
テクタの通過に伴う延線張力の上昇やショックを和らげ
ることができその分、上記と同様に高品位で且つ安全性
の高い延線作業が可能となっている。
く実 施 例〉 以下、この発明の実施例を第1図〜第11図を参照して
説明する。尚、この明細書においては、「電線」とは、
延線工事において用いられるワイヤ、メセンジャーワイ
ヤ、牽引ワイヤ等を含む広い概念のものとする。
この延線方法は、複数の電線を同時に延線するいわゆる
多条延線を行う場合により好適なもので、主に、以下に
列挙する事項によて構成されている。
(A)予め、工事ごとに設計・計画された各鉄塔Piの
高低差hi ・径間距離Si、電線の単位重量Wi、障
害物の高さBi ・位置Ai、設計延線張力・延線速度
等に関するデータを所定の仕様に基づいてコンピュータ
で処理し、その結果をフロッピディスクを介して制御装
置1に入力する。
(B)制御装置1は、いゆるパーソナルコンピュータを
利用したもので、中心的役割を担う主処理装置2と、組
みとして一回に延線される複数本の電線31.3gに対
応する各延線車41.4z及び架線ウィンチ5I、5□
ごとに設けられる各副処理装置64 1 s 64−2
 、L  l 、6% −2とより主になる。主処理装
置2は、以下の説明中に出てくる各種の諸データを取込
んで演算・処理すると同時に、その結果に基づいて、副
処理装置61を介し、後述する所定の様式にしたがって
各延線車41.42及び架線ウィンチ5+ 、5zある
いはその他の種々の延線用機器を個別記制御するもので
ある。図中71は、必要な鉄塔Pi及びドラム場D1エ
ンジン場已に設けられる各種の計測手段にて得られる諸
データを主処理装置2の呼掛けに応じて主処理装置2へ
送り込むためのデータ取込み機で、対応する鉄塔Piご
と及びドラム場D1エンジン場Eとに設けられている。
尚、各データ取込み機71と主処理装置2間を結ぶには
、この例のように通信ケーブルPCを用いるか、あるい
は無線を用いる。通信ケーブルPCとしては、光フアイ
バケーブルが好ましいが、一般の金属ケーブルでもよい
また、各鉄塔Pi間は、通常数百メートル単位の距離が
あるので、各鉄塔Piに設けられている各データ取込み
機71やその他の延線機器用の電源の確保が問題になる
が、その解決手段の一例としては、太陽電池を各鉄塔P
iに設けることが考えられる。
(C)各副処理装置6i−iには、対応するかたちでカ
ラーデイ不プレイ8i−iが各々設けられる。このカラ
ーデイスプレィ8i−iには、前述の主処理装置2で処
理した諸データが副処理装置6i−iの処理を介して適
宜表示されるものである。その表示例は第2図に示され
ている。
(D)各カラーデーイスプレイ8i−iに延線状況の全
体を延線進度も含めて模式的に表示し、常に全体状況を
把握できるようにする。延線進度は、ワイヤ部9は緑、
本線(電線)部lOは赤、といったように色別にして表
示されるものである。
(E)プロテクタCiの金車20iへの接近・通過を事
前に予知し、この通過しようとしているプロテクタCi
の番号と該当鉄塔Piの番号、及び接近距離をカラーデ
イスプレィ8i−iに表示する。予知の具体的方法につ
いては後述する。
(F)この予知に基づき、プロテクタCiの金車通過を
容易化するために、例えば延線張力乃至延線速度を調整
したり、あるいは後述する金車の操作を行う。また、後
述の全軍部位における張力Tn、Txの測定に関する準
備も行う。尚、延線張力乃至延線速度の調整は、該当鉄
塔Piで生じている各張力Tn、Tx、鉄塔Piの高低
差hi等を考慮しながら行われるものである。
(G)延線条長をその進度に合わせて表示し、端部の圧
縮工程のタイミングすなわち延線車41及び架線ウィン
チ51の一時停止のタイミングを管理する。
(H)鉄塔Piの支持部、具体的には金車20iにおい
て実際に生じている入口側張力Tn及び出口側張力Tx
(第3図)を常時測定すると同時に、当該鉄塔Piを含
む鉄塔径間中にある障害物Oと電線3との離隔りを常時
測定し、その結果をカラーデイスプレィ8i−iに表示
する。この際に対象となる障害物0はその径間において
離隔しの最も小さいものである。各張力Tn、Tx及び
離隔りの具体的測定方法については後述する。
(1)このようにして得られた各張力Tn、Tx及び離
隔りに関するデータを利用しながら電線3の先端17が
通過している鉄塔径間ごとに延線張力を個別に制御する
。尚、張力Tn、Txを利用して径間ごとに延線張力を
個別に制御するという場合には、最初の延線で得られた
張力Tn、Txに関するデータを活かして次ぎの電線の
延線条件設定を行うというような対応(ティーチング)
も含まれる。
(J)ドラム場り及びエンジン場已における実際の延線
張力、延線速度をカラーデイスプレィ81−1に表示す
ると同時に、これらの値と、予め設定されているこれら
についての計画値とを張力偏差としてパーセント(%)
表示する(第2図)と共に、この比較に基づき常に計画
値に近づ(よう制御を行う。この計画値は、各径間ごと
に要求される必要最小限の延線張力として各径間ごとに
算出されるものである。
(K)以上において人力されまた表示されたデータ類は
、実際のデータと計画値とを対比した対比表を以て記録
され、延線履歴として利用される。
プロテクタの   斤   ′ プロテクタCiの金車20iへの接近・通過の予知は、
必要な鉄塔Piつまりそこの金車20iの抱角が大きい
鉄塔Piなどについて行われるもので、概略的予知と正
確な予知との組み合わせによってなされるものである(
第3図〜第6図)。
概略的予知は、接近距離の正確な把握はないが、何番目
のプロテクタCiがどの鉄塔PiO金車20fに接近し
ているかという区別を付けることのできる予知を目的と
しており、繰り出される電線3の条長を計測してプロテ
クタCiの進度(前進距離)を把握することにより行っ
ている。
正確な予知は、「発信体」としての発磁体21と「受信
体」としての磁気リミットスイッチ22との組合せによ
って行われるものである。すなわち、第4図に示される
ように、金車20iには、電線3の通過部位に対応させ
てそのフレーム23に磁気リミットスイッチ22を設け
る一方で、電線3には、そのプロテクタCi装着部より
延線方向(矢示A方向)に向かって延線速度に応じて定
まる一定の距離分前方の部位で発磁体21を装着させ、
この発磁体21がプロテクタCIの通過に先立って金車
21を通過するのを磁気リミットスイッチ22にて検出
し、発磁体21の装着部位により与えられる正確な接近
距離に基づき正確な接近状態ひいては正確な通過タイミ
ングを予知するようにしている。尚、磁気リミットスイ
ッチ22は、第2図中に想像線で示したようなアーム体
24を金車20iに設け、このアーム体24に設けるよ
うにすることも可能である。
発磁体21は、第5図及び第6図に示されるように、プ
ラスチック製の磁石25をプラスチック、具体的にはウ
レタン製のカバー26内に埋め込んだもので、二つ割り
になるようにされており、電線3には、カバー26の外
面に設けられている溝27を利用してテープや番線で固
定されるもので 、ある。尚、28は、磁石25をカバ
ー26内に埋め込むための蓋である。このように、磁石
25をプラスチック製のカバー26内に埋め込むように
したのは、電線3に傷をつけないようにとの配慮による
ものである。
このように、「発信体」−「受信体」の組合せとして発
磁体21と磁気リミットスイッチ22との組合せを用い
るようにしたのは、種々の実験に。
よりこの組合せによるのが最も正確な検出を可能とする
ことを見出し得たからであるが、この発明の趣旨を逸脱
しない範囲でその他のものを用いることも可能であるこ
とは勿論である。
冬歪方■皿定方叛 各張力Tn、Txの測定は、延線張力測定用の金車つま
り延線張力測定の機能が付加された金車20iを介して
行われるもので、この延線張力測定用の金車20iは、
電線の通過に伴う金車201の振角ψ、電線と金車20
iとがなす角θ、及び金車20iに生じている吊下げ力
等に関する諸データを測定し、この諸データを対応する
データ取込み機71に送っている。そして、データ取込
み機71に対し主処理装置2が前記データの伝送を呼び
掛け、この呼掛けに応じて伝送され諸たデータを、前述
のように予め入力されている各鉄塔Piの高低差hi 
・径間距離St及び電線の単位重量Wiのデータと合わ
せて、予め主処理装置2に組み込まれている所定のプロ
グラムに基づき処理し、金車20iによる支持部におい
て電線に生じている入口側張力Tnまたは出口側張力T
xあるいはその両県力を求めるようにしている。
この張力測定に際して、プロテクタCiが金車20iを
通過する場合には、−時的に短時間内で延線張力が頻繁
に変動する、つまり、延線張力を縦軸に時間を横軸にし
て経時的に延線張力の変動をグラフ化してみると、通常
の状態であれば延線張力はゆったりした曲線を描いて変
動しているが、プロテクタ金車通過の際には、数秒とい
うような短時間の間に激しく変化する曲線を描いて変動
するようになるので、この延線張力の激しい変動を正確
に捉え得るような体制を前述のプロテクタの接近予知に
基づいて予め取るという処置を行う。
具体的には、プロテクタCiの金車20iへの接近を予
知した時には、前述の主処理装置2による各データ取込
み器71に対する呼掛けを一時的に停止し、これにより
余った主処理装置2の呼掛は能力をプロテクタCiが接
近・通過しつつある金庫20iを有する鉄塔Piのデー
タ取込み器71に対し集中させて時間当りの呼掛は量を
通常時より高密度にし、金車−電線角の激しい変動を正
確に捉え得るようにする、というものである。
尚、延線張力測定用の金車20iとしては、先に当山願
人が、特願昭62−173063号、特願昭62−29
3919号、あるいは特願昭63−102892号とし
て提案したものの何れかを利用できる。従って、その詳
しい説明についてはここでは省略する。
星l互災足友抜 離隔りの測定手段としては、以下の4種類がある。
(a)前述の張力Tnまたは張力Txを利用して計算に
より算出する方法。
その詳細は、前記特願昭62−173063号あるいは
特願昭63−102892号において説明されている。
(b)ビデオカメラを用いる方法。
これは、障害物Oの近くにビデオカメラ(図示せず)を
セットして、このビデオカメラが捉えた映像を所定の方
法で処理して離隔が安全範囲か否かを判断させ、もし安
全範囲を外れているならば、例えば警告信号を発するよ
うにするものである。
(C)電波乃至音波を利用する方法。
これは、発信器を鉄塔径間中の一定位置に滞留せしめ、
この発信器に対し滞留位置で延線中の電線を通過自在と
させ、そして発信器より発信した信号を地上に設けられ
た受信器にて受信し、受信器における最良受信角度に基
づき電線の特定点の高さを求めることにより離隔りを測
定するものである。
具体的には、第7図及び第8図に見られるように、電波
(または音波)発信器30は、ロープ(あるいはワイヤ
)31て鉄塔Piに係留されており、このワイヤ31の
長さにより規制される鉄塔PLよりの一定係留位置、具
体的には延線中の電線3がなすカテナリ曲線の最下点X
乃至その近辺においてその一部を電線3が通過できるよ
うにされている。すなわち、この電波発信器30は、電
線3の最下点X乃至その近辺の一定径間位置に滞留しな
がら、これを通過して行く電線3と共にその上下動(矢
示Y;第7図)に応じて上下動し、延線張力の変化によ
る電線3の上下動を常に体現している。尚、電波発信器
30の係留位置としては、前述の最下点X乃至その近辺
が好ましいものであるが、必ずしもこれに限られない。
尚、電波発信器30の滞留位置としては、前述の最下点
X乃至その近辺に限られず、最下点Xと障害物0との水
平距離が大きい場合には障害物Oの真上に滞留させるよ
うにしてもよい。ただ、ロープ31を鉄塔Tにオートリ
ール、つまり引出し負荷が一定値以上掛かった場合にの
みロープ31を繰り出し、引出し負荷が一定値より下の
場合にはロープ31を巻き込むようにされているロープ
用リールを設け、このオートリールにロープ31を繋ぐ
ようにしておけば、常に最下点Pに滞留させることがで
きる。また、電波発信器Aを一定径間位置に滞留させる
ための手段としては、この実施例のように、ロープ31
にて鉄塔Tに係留させるものの他には、例えば、この例
では鉄塔Tに繋がれているロー131の基端を地上の一
定位置、つまり電波発信器Aを滞留させたい位置に対応
する地上部位に繋ぐよう、にするもの、あるいはロープ
31のようなものを使わずに、電波発信器30の自重で
自然にカテナリ曲線の最下点Xに来るようにするもの等
を用いることができる。
電波受信器32は、延線方向に対し交差する方向の地上
に電波発信器30より水平距離Sで設けられている。こ
の電波受信器32は、電波発信器30と電波受信器32
とを結ぶ線に平行な垂直面内で常時回転しているアンテ
ナ33を備えており、電波発信器30よりの電波EWに
対する最良の受信角度θを探査(追尾)できるようにさ
れている。
尚、電波受信器32の追尾機構として、上述の如きアン
テナ33を用いるようにしたのは、要求される離隔測定
精度がメーター(m)単位であるため、追尾精度として
もそれほど高いものを必要としないという点を考慮して
コストをより低く抑えようとするためであるが、その他
の追尾機構を採用できることは勿論である。
このようにして、電波受信器32における最良受信角度
θが求まると、このθからH= S tanθとし、て
、電波受信器32から電波発信器30までの垂直距離、
つまり電線3の最下点X乃至その近辺までの離隔Hを求
めることができ、このHに対し予め分かっている障害物
0の高さBiを補正すると、電線3と障害物0との離隔
りを求めることができる。
(d)反射式距離測定器を用いる方法 この例は、音波を利用した反射式距離測定器40を用い
るものであるが、勿論、電磁波を利用した反射式距離測
定器を用いてもよい。
具体的には、反射式距離測定器40は、前述の電波乃至
音波を利用する方法における電波発信器30と同様にし
て一定径間位置に滞留させられ、その一部を電線3が通
過できるようにされており、延線張力の変化による電線
3の上下を常に体現している。そして、この反射式距離
測定器40より発射した音波を地面あるいは障害物0で
反射させ、その往復時間により電線3と地上との離隔H
を求め、このHより電線Cと障害物0との離隔しOを間
接的に求めるか、あるいは電線Cと障害物0との離隔り
を直接的に求めることができる。
金車豆且作(第10図、第11図) これは、プロテクタが通過し易いようにするための操作
で、例えば上角が大きい鉄塔Piに、2個(2個以上で
もよい)の金車20i−1,20i2を電線の進行方向
で連設(これは、必ずしも2個の金車が別々である必要
はなく、一体化されていてもよい)しておき、前述のプ
ロテクタC1の金車接近予知に基づき、予め電線3の進
行方向手前側の金車20i  1を進行方向先側の金車
20i  2より低く位置せしめることにより、プロテ
クタCiが金車20i  1に侵入し易いようにし、プ
ロテクタCLが進行方向手前側の金車201−1を通過
した後には、逆に進行方向先側の金車20i  2を進
行方向手前側の金車20i−1より低く位置せしめるこ
とにより、プロテクタCiが金車20i −2より脱出
し易いようにしてやるというものである。尚、この技術
は、先に当山願人が特願昭62−215220号として
提案したものを利用するものであるから、詳細について
の説明は省略する。
〈発明の効果〉 この発明は、以上説明してきた如きものなので、以下の
如き効果がある。
(a)各種のデータを予め入力した制御装置により延線
用機器を一元的に遠隔制御するようにしているので、作
業の合理化を図れる。
(b)金車による支持部において電線に生じている入口
側張力または出口側張力あるいは両張力を求め、この張
力データを利用して延線するようにしているので、各径
間ごとに必要最小限の延線張力を以て延線できるように
なりその分、電線や延線用機器への負担がより少ない高
品位で且つ安全性の高い延線作業が可能となる。
(C)電線と地上の障害物との離隔を自動的に測定し、
その測定結果を前記データ取込み機を介して制御装置に
伝送するものとしているので、常に正確な離隔状態を把
握できることになり、より安全な状態で延線できる。
(d)プロテクタの金車への接近を、電線に装着した発
信体と金車に設けた受信体という組合せにより自動的に
予知するようにしているので、常に正確に且つプロテク
タの通過に伴う種々の操作を行うのに最適のタイミング
で予知できる。
(e)プロテクタの金車接近予知に基づき、二つ以上連
設した金車を操作してプロテクタの金車通過を容易化さ
せているので、プロテクタの通過に伴う延線張力の上昇
やショックを和らげることができその分、上記と同様に
高品位で且つ安全性の高い延線作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る延線方法を用いた延線工事の
概要を示す概略側面図、 第2図は、カラーデイスプレィの表示画面についての概
略図、 第3図は、簡略化して示した第1図相当の概略側面図、 第4図は、金車部位の拡大概略側面図、第5図は、発磁
体の概略断面図、 第6図は、第5図中の矢示VI−Vl線に沿う概略断面
図、 第7図は、第3図相当の概略側面図、 第8図は、第7図中の矢示■方向からみた概略側面図、 第9図は、第3図相当の概略側面図、そして第10図及
び第11図は、連設した金車の操作状態を示す概略側面
図である。 1・−・・・・・・制御装置 3−・・・−電線 4・・−−−−−・延線車 5・−・−架線ウィンチ 71−・−・・−データ取込み機 201−−−−−・−・金車 21−−−−−・−発磁体(発信体) 22・−・−磁気リミットスイッチ(受信体)0・−−
一−−−・障害物 L・−−−−−−一離隔 Tn−・−・入口側張力 Tx・−−−−−・−・出口側張力 Pi・・−・−鉄塔 第2図 第7図 第q図

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)工事ごとに設計された各鉄塔の高低差・径間距離
    、及び電線の単位重量に関するデータを予め所定の仕様
    に基づいて処理したものを制御装置に入力しておく一方
    で、 所要鉄塔に延線張力測定用の金車を設けると共にこの金
    車に対応するデータ取込み機を設け、金車にて測定した
    電線の通過に伴う金車の振角、電線と金車とがなす角、
    金車に生じている吊下げ力等に関するデータを制御装置
    の呼掛けに応じるデータ取込み機を介して制御装置に伝
    送し、そして、これらの諸データより予め制御装置に組
    み込まれている所定のプログラムに基づき、金車による
    支持部において電線に生じている入口側張力または出口
    側張力あるいは両張力を求めるようにしたことを特徴と
    する延線方法。
  2. (2)得られた入口側張力または出口側張力を、予め制
    御装置に組み込まれている所定のプログラムに基づき処
    理することにより該当鉄塔を含む鉄塔径間中にある障害
    物と電線との離隔を求めることを特徴とする請求項(1
    )記載の延線方法。
  3. (3)所要鉄塔の金車に受信体を設け、この受信体にて
    、プロテクタ装着部より延線方向に向かって所定距離前
    方部位で電線に装着された発信体が電線の進行に伴って
    金車を通過するのを検出することにより、プロテクタの
    金車接近を予知し、そしてこの予知データを、制御装置
    の呼掛けに応じるデータ取込み機を介して、制御装置へ
    伝送し、この伝送された予知データに基づき、制御装置
    を介して、プロテクタの金車通過に際して要求される諸
    操作を行うことを特徴とする延線方法。
  4. (4)所要鉄塔に、少なくとも二つ以上の金車を電線の
    進行方向で連設し、請求項(3)に記載されたプロテク
    タの金車接近予知に基づき、予め電線の進行方向手前側
    の金車を進行方向先側の金車より低く位置せしめること
    により、プロテクタが金車に侵入し易いようにし、プロ
    テクタが進行方向手前側の金車を通過した後には、逆に
    進行方向先側の金車を進行方向手前側の金車より低く位
    置せしめることにより、プロテクタが金車より脱出し易
    いようにしてやることを特徴とする延線方法。
  5. (5)工事ごとに設計された各鉄塔の高低差・径間距離
    、電線の単位重量、障害物の高さ・位置、設計延線張力
    ・延線速度等に関するデータ類を予め所定の仕様に基づ
    いて処理し、この処理結果が入力された制御装置にて延
    線車、架線ウインチ、金車等の延線用機器を一元的に遠
    隔制御すると共に、所要鉄塔に延線張力測定用の金車及
    びデータ取込み機を設け、金車にて測定した電線の通過
    に伴う金車の振角、電線と金車とがなす角、金車に生じ
    ている吊下げ力等に関するデータを制御装置の呼掛けに
    応じるデータ取込み機を介して制御装置に伝送し、そし
    て、予め制御装置に組み込まれている所定のプログラム
    に基づいて、これらの諸データより、金車による支持部
    において電線に生じている入口側張力または出口側張力
    あるいは両張力を求め、また 電線と地上の障害物との離隔を自動的に測定し、その測
    定結果を前記データ取込み機を介して制御装置に伝送す
    るものとし、また 所要鉄塔の金車に受信体を設け、この受信体にて、プロ
    テクタ装着部より延線方向に向かって所定距離前方部位
    で電線に装着された発信体が電線の進行に伴って金車を
    通過するのを検出することにより、プロテクタの金車接
    近を予知し、そしてこの予知データを、前記制御装置の
    呼掛けに応じる前記データ取込み機を介して、制御装置
    へ伝送するものとし、また 所要鉄塔に、少なくとも二つ以上の金車を電線の進行方
    向で連設し、前記プロテクタの金車接近予知に基づき、
    予め電線の進行方向手前側の金車を進行方向先側の金車
    より低く位置せしめることにより、プロテクタが金車に
    侵入し易いようにし、プロテクタが進行方向手前側の金
    車を通過した後には、逆に進行方向先側の金車を進行方
    向手前側の金車より低く位置せしめることにより、プロ
    テクタが金車より脱出し易いようにしてやることを特徴
    とする延線方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008138438A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Sasakura Engineering Co Ltd 防音パネルの取付構造および防音パネルの取付方法

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