JPH0113584Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は溝塗装装置に適用する塗料吸込ノズ
ルに関するものである。

〔背景技術〕

従来、ドアパネル等に化粧用の溝を形成し、そ
の溝内に塗装を施すことが行なわれている。この
溝塗装は刷毛等により行なつていたが、溝から塗
料がはみ出すことがあつた。そこで、はみ出し等
を生じることなく、高品質に、かつ能率良く溝塗
装を行なえる装置として、第１図のように、パネ
ル１の溝２に塗料を吐出する塗装ノズル３と、こ
の塗装ノズル３で供給した過剰の塗料を吸込む吸
込ノズル４とでなるものを提案した。パネル１は
コンベヤ５で溝２の方向に搬送する。塗装ノズル
３はポンプ６を介して塗料槽７に配管接続してあ
る。吸込ノズル４は吸引ブロワ８に配管接続し、
途中に塗料回収ノズル９を設けてある。

吸込ノズル４は内部に塗料が付着堆積し、吸引
効率が低下するため、塗料の除去が必要となる。
しかし、吸込ノズル４は細長く、また取付台や昇
降部材等に取付けているため、塗料除去の作業性
が悪く、保守点検が困難であつた。

〔考案の目的〕

この考案は、内部の保守点検が簡単に行なえる
塗料吸込ノズルを提供することを目的とする。

〔考案の開示〕

この考案の塗料吸込ノズルは、ノズル本体とそ
の先端に着脱自在に取付けた吸込口部材とからな
るものである。

実施例 この考案の一実施例を第２図に示す。すなわ
ち、この吸込ノズル１０は、ノズル本体１１と、
その先端に脱着自在に継がれた筒状の吸込口部材
１２とを備えたものである。ノズル本体１１は、
ブロワ８（第１図）と接続するホースが嵌合する
ホース接続部１３を上端に有する。ノズル本体１
１と吸込口部材１２とは印ろう継ぎで継がれてお
り、その継ぎ部に抜け止め用のセツトボルト１４
が螺着される。吸込口部材１２は、先端を両側か
らテーパ状に絞つて吸込口１５を偏平形状として
あり、先端内面に洗浄水噴霧ノズル１６を開口さ
せてある。洗浄水噴霧ノズル１６は先端に樹脂部
材１７を有し、この樹脂部材１７を吸込口部材１
２の取付孔に圧入することにより着脱自在に取付
けられる。圧入後、樹脂部材１７の圧入部にはシ
ールが施される。洗浄水噴霧ノズル１６はチユー
ブ挿入口１６ａを有し、フレキシブルチユーブで
洗浄水ポンプに接続される。樹脂部材１７は吸込
口部材１２に固定とし、これに洗浄水噴霧ノズル
１６を圧入により着脱自在に取付けるようにして
もよい。なお、この吸込ノズル１０は、第１図の
塗装装置において、吸込ノズル４の代りに用いた
ものである。

動 作 塗料の吸込みは、常時は洗浄水噴霧ノズル１６
から洗浄水を噴霧しながら行ない、あるいは定期
的に洗浄水を噴霧して行なう。これにより、吸込
ノズル１０内の塗料の付着が緩和される。このよ
うに洗浄水の噴霧を行なつても、吸込ノズル１０
内に塗料が付着するが、付着量が増えると、吸込
口部材１２をノズル本体１１から取外し、吸込口
部材１２およびノズル本体１１内の洗浄を行な
う。塗料の付着は吸込口部材１２に多いが、この
ように取外せるので、水洗い等による洗蒸を容易
に行なえる。また、ノズル本体１１内の洗浄や付
着塗料の掻き落しも、吸込口部材１２の取外しに
より長さが短くなるので、奥の方まで掃除手段を
挿入する必要がなくて作業性が良い。このよう
に、塗料除去が簡単に行なえ、保守点検の作業性
が向上する。また、洗浄水噴霧ノズル１６も着脱
自在であるため、その点検作業性も向上する。

〔考案の効果〕

この考案の塗料吸込ノズルは、内部の保守点検
が簡単に行なえるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は溝塗装装置の提案例の構成説明図、第
２図はこの考案の一実施例の分解斜視図である。 １０……吸込ノズル、１１……ノズル本体、１
２……吸込口部材、１６……洗浄水噴霧ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸引管に接続されるノズル本体と、このノズル
   本体に着脱自在に継がれた筒状の吸込口部材とを
   備えた塗料吸込ノズル。