JPH0113399B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ アドレスおよび作動回路並びにステツチ形成
要素によつてパターン縫い目を実施するためのス
テツチコードを発生する記憶装置を有する電子ミ
シンの入力セレクタにおいて、多極接点を備えた
一組の電気スイツチ１６が上記アドレス回路およ
び記憶装置に通じた線群１５に接続され、上記線
群１５が特定のステツチコードを発生するため任
意のスイツチにおける極の数とほぼ同数の線を備
えていることを特徴とする電子ミシンの入力セレ
クタ。

２ 線群の全ての線が電圧印加状態にあり、また
各スイツチに共通接点が設けられ、スイツチの作
動時にこの共通接点に極接点が接続することを特
徴とする請求の範囲１に記載の入力セレクタ。

明細書 この発明は、飾り縫いを形成する針位置決めお
よび送り機構へステツチデータを供給するパター
ン選択装置および電子記憶装置を備えたミシンに
関するものである。

ミシン用の電子パターンデータ回路の技術分野
においては制御信号を発生する多くの装置が開発
されている。そのような装置の代表的なものは例
えば次のように構成され得る。

パターンを記憶する記憶装置を設けて、横方向
における針の各位置が記憶装置におけるデジタル
コード語に相応するようにされる。この種の回路
は前方へ走行する連続した針位置のアドレシング
を行なうためアドレスカウンタを備える必要があ
り、このカウンタはミシンの走行と同期してパル
スによつて歩進される。アドレスカウンタには選
択したパターンのアドレス（始動アドレス）が供
給される。このような始動アドレスは入力セレク
タ、例えば一組の切換スイツチ、およびデジタル
入力信号をアドレス記憶装置等へ供給する論理回
路によつて実施される。そしてアドレスカウンタ
は飾り縫いを縫つている間に記憶装置から次のス
テツチのいずれか一つに対するコード語を解放す
る。ここでは一組の切換スイツチであると仮定し
た入力セレクタは公知の装置においてはスウエー
デン国特許出願第7512187−１号に記載されたよ
うに実施され得る。これに開示されたセレクタ装
置は一例の単極スイツチを備えており、これらの
スイツチの一つはパターンを選択するために作動
される。全てのスイツチは、選択した縫い目に対
する唯一のコードを発生するエンコーダに構成さ
れる。しかしながら、エンコーダはセレクタに非
常に多数のスイツチを用いた場合には複雑とな
り、装置におけるこれらスイツチを簡単化するま
たはできれば全部除去することが望ましい。

この発明によれば、一つ一つが一つまたはそれ
以上のパターンを表わす一列のスイツチでコード
を発生する入力セレクタが提供される。エンコー
ダの必要性はなくなり、さらにデータビツトから
成る情報がすでにそこにあるのでセレクタからの
線の数が減少される。セレクタに双極スイツチを
用いることが可能であることにより、摺動接点や
容量性付与体等を用いた場合より良好な信頼性が
得られる。この発明によるセレクタは簡単ではあ
るが新規の型式のものであり、そして請求の範囲
１に記載の特徴をもつている。

この発明による入力セレクタの一実施例を以下
添附図面を参照して説明する。

第１図はミシンにおける入力セレクタのパター
ン選択ノブを備えたパネルを示す図であり、第２
図は入力セレクタの配線図であり、第３図は入力
セレクタの接続される始動アドレス記憶装置（標
準回路TTL“271”）の一実施例を示す図であり、
また第４図はエンコーダ（標準回路“74148”）の
線図である。

パネル１１は柱状体１０を備えたミシンにおけ
る一組の押ボタン１２および一対の制御装置１
３，１４の支持体として設けられている。これら
の押ボタンおよび制御装置は縫い目のある一定の
選択をミシンの電子装置へ送るために用いられ、
例えば、制御装置はある一連の縫い目パターンを
再調整するのに用いることができ、例えば利用縫
い目の少なくとも一つは押ボタン１２で選択する
ことができる。使用者が押ボタンを押すと、いわ
ゆる縫い目選択コードが発生され、このコードは
いわゆる始動アドレス記憶装置（第３図）に供給
され、この記憶装置はここではTTL技術による
標準回路No.74S271であると仮定する。上述のよ
うなコードを発生する方法を以下第２図を参照し
て説明する。

図示実施例では、押ボタンの数は６個であり、
双極組合せが四線群１５（４ビツトコード）に接
続されている。より多くの組合せ例えば10個の組
合せが望ましい場合には、別の線が必要とされる
（５ビツトコード）等。各押ボタンには双極スイ
ツチ１６が設けられ、各双極スイツチ１６は共通
（アース）接点１７を備え、線１５の二本に接続
された二つの他の接点１８，１９はこれらの共通
接点１７を介してアースされる。線１５に対する
幾つかのスイツチ１６の接点１８，１９の配線
は、全出力線１５が電圧源に接続されるので押し
た任意の押ボタン１２が二本の出力線１５に電源
の形態で唯一のコードを形成するようにされる。

上記の制御装置１３，１４は選択可能なパター
ンの数を増す一対の切換スイツチである。例えば
制御装置１３に四つの位置をまた制御装置１４に
三つの位置を取るとすると、４×３＝12個の異な
つた一連の縫い目が得られ、各々図示実施例では
押ボタン１２に六つの縫い目を備えている。制御
装置は単極切換スイツチ２０，２１の形態を取る
ことができ、これらのスイツチはそれぞれ四つの
接点２２と三つの接点２３およびそれぞれ可動の
共通接点２４，２５を備えている。これらのスイ
ツチからのそれぞれ線群２６，２７の各々におい
て、線はそれぞれのスイツチにおける調整に関連
して電流を搬送する。これらの線群はエンコーダ
（第４図）のいずれか一つに接続され、これらの
エンコーダはここでTTL技術における標準回路
No.74148であるとし、そしてアースされる入力の
各々に唯一の２ビツトコードを供給する。

縫い目の選択は制御装置１３，１４の調整によ
つて行なわれ、また押ボタン１２は群１５におけ
る４ビツトコードおよびエンコーダ２８，２９の
出力における２ビツトコードで表わされる。これ
らのコードは８ビツトコードを形成し、この８ビ
ツトコードは始動アドレス記憶装置３０に供給さ
れる。アドレス語はこの記憶装置においてコード
によつて放出され、そしてデータ装置を構成する
一列の機能ブロツク内におけるデータプロセスの
第１段階を構成する。このプロセスはここでは詳
細には説明する必要がないが、この発明に用いら
れ得る従来の装置例えばスウエーデン国特許第
7506986−４号または同第7703574−９号を参照す
ることができる。以上説明してきたこの発明の実
施例は、この発明がどのように実施され得るかを
示す一例である。事実、スイツチ２１，２２は直
接二進コード化接点として構成してもよく、それ
により、それらと組合さつたエンコーダは省略さ
れ得る。