JPH01120439A - 静液圧継手式クラッチ - Google Patents

静液圧継手式クラッチ

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Publication number
JPH01120439A
JPH01120439A JP27896187A JP27896187A JPH01120439A JP H01120439 A JPH01120439 A JP H01120439A JP 27896187 A JP27896187 A JP 27896187A JP 27896187 A JP27896187 A JP 27896187A JP H01120439 A JPH01120439 A JP H01120439A
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JP
Japan
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input shaft
output shaft
shaft
oil passage
rotation speed
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JP27896187A
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Masao Mori
毛利 征夫
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、いわゆる静液圧継手を利用した舶用クラッ
チに関するものである。
従来の技術 船舶に搭載したエンジンが低速時に生起せしめる振動を
抑制するために、ギヤポンプ等の油圧ポンプを利用した
静液圧継手を、エンジンからプロペラへと至る軸系に介
在させることは従来から知られている。
この種の静液圧継手としては、例えば特開昭54−13
8(i9号公報に記載されたものがある。
このものでは、ギヤポンプを構成するポンプハウジング
を回動自在に内蔵した外部ケースの底部にオイルパンを
形成するとともに、ギヤポンプとして作動させている間
は、上記オイルパンの作動油をギヤポンプの吸入圧によ
って吸込み、ギヤポンプから吐出された圧油を再びオイ
ルパンへと還流させるようになっている。そして、静液
圧継手としての機能を停止させる場合には、上記の作動
油が循環する作動油油路に設けた開閉弁を閉ざすことに
より、ギヤポンプの働きを停止させて、入力軸から伝達
された動力を出力軸へと伝達するようになっている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この種の静液圧継手は、上記特開昭54
−13869号公報に記載されたものに代表されるよう
に、シール部分やポンプ自体から作動油が常時リークす
ることから、特にギヤポンプとしての機能を停止させた
高出力運転時に機械効率が著しく悪化するという難点が
ある。しかも、高出力運転時に適合するような動力伝達
性能を得ようとすれば、ギヤポンプの大容量化を図らざ
るを得す、大型化して大きな設置スペースを必要とする
ばかりでなく、大型化による重量増加によって設置個所
が制限されるとともに、コストアップを招来するという
様々な不都合がある。その上、ギヤポンプが大容量化す
ることによる発生熱により、作動油温が上昇することと
なって、静液圧継手、としての性能が、作動油の温度変
化によって安定しないという難点がある。
この発明は、このような問題点に濫みて、低速運転時に
は静液圧継手としての特性を生かしつつも、入力軸へ伝
達された高速運転時のエンジン動力を、油圧ポンプを大
容量化することなく、効率良く出力軸へ伝達することの
できる静液圧継手式油圧クラッチを提供することを目的
として成されたものである。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するための手段を、この発明の一実施例
に対応する第1図を用いて説明する。すなわち、この発
明では、互いに回転自在に支持された入力軸(4)と出
力軸(7)との間に油圧ポンプ(5)を介設する一方、
入力軸回転数が規定の回転数に達したときに、前記油圧
ポンプ(5)の循環用作動油油路(24)を遮断する弁
部材(16)を、その循環用作動油油路(24)に配置
するとともに、上記入力軸(4)の規定回転数時におい
て、出力軸(7)が入力軸(4)と一体回転するよう嵌
合動作される切断状態のクラッチ機構(29)を、入力
軸(4)と出力軸(7)との間に介設するようにしてい
る。
作    用 すなわち、入力軸回転数が規定の回転数を越えると、前
記の循環用作動油油路(24)を循環する作動油が、前
記弁部+A’ (16)によって遮断されることにより
、油圧ポンプ(5)の働きが停止して出力軸(7)が入
力軸(4)と同期回転状態になり、それによって切断状
態のクラッチ機構(29)がスムーズに嵌合動作するこ
とから、出力軸(7)が入力軸(4)に対して容易にロ
ックアツプ状態となる。
明する。
第1図において、(1)は、この発明に係る静液圧継手
式クラッチを構成する静液圧継手を示し、この静液圧継
手(1)の前部側には、同じくこの発明に係る遠心弁(
2)を装備した遠心弁支持体(3)が配置されている。
(4)は、この遠心弁支持体(3)の前端に固定した入
力軸を示している。また、遠心弁支持体(3)の後端に
は、油圧ポンプとしてのギヤポンプ(5)を内蔵したポ
ンプハウジング(6)の前端が突き合わせ配置されてい
る。このポンプハウジング(6)と遠心弁支持体(3)
とは一体的に固定されている。
(7)は、上記の入力軸(4)と同君配置された出力軸
を示し、この出力軸(7)の前端部分には、上記ギヤポ
ンプ(5)の一部をなす歯車(8)が設けられている。
ポンプハウジング(6)には、例えば第2図に示すよう
に、その中間部分がくびれた概略断面瓢箪形の空洞(9
)が形成され、その空洞(9)の一方には前記の歯車(
8)が収容配置されている。また、この空洞(9)の他
方には、その両端部分がポンプハウジング(6)によっ
て支持された歯車軸(10)の中間部分に設けた歯車(
11)が収容配置されている。この歯車(11)と前記
の歯車(8)とは互いに噛合している。そして、ポンプ
ハウジング(6)には、前記の歯車(8)  (11)
の後方に位置して、その一端側が両者の噛合部分に通じ
る流入油路(12)が形成されている。この流入油路(
12)の他端側は、略直角に屈曲した後、ポンプハウジ
ング(6)の外側壁面に面して開口しており、その開口
部分が上記のギヤポンプ(5)へ作動油を導入するため
の導油口(13)となっている。また、ポンプハウジン
グ(6)には、その一端側が互いに噛合する前記の歯車
(8)  (11)を介して前記の流入油路(12)へ
連通ずる流出油路(14)が形成されている。
一方、前記の遠心弁支持体(3)には、その外側壁面か
ら入力軸(4)の軸芯方向に向かって穿孔したスリーブ
(工5)が形成されるとともに、この発明に係る弁部材
としての遠心弁用スプール(16)が進退自在に内挿さ
れている。この遠心弁用スプール(16)は、この実施
例においては、その下端部分に上記のスリーブ(15)
に内接する下端ランド部(17)と、同じ(スリーブ(
15)に内接する上端ランド部(1日)と、これら両ラ
ンド部(17)  (1B)の間において上下の小径部
(19a)(19b )を隔てて設けられた中間ランド
部(21)とによって構成されている。  (22)は
、上記のスリーブ(15)の開口部分を塞ぐべく遠心弁
支持体(3)に螺着されたキャップを示し、このキャッ
プ(22)と上記の上端ランド部(18)との間には遠
心弁用スプリング(23)が介装されており、これらの
遠心弁用スプリング(23)、キャップ(22)及び遠
心弁用スプール(16)によって前記の遠心弁(2)が
構成されている。すなわち、前記の入力軸(4)が回転
していない状態では、上記遠心弁用スプリング(23)
の働きにより、上記の下端ランド部(17)がスリーブ
(15)の底面へ常時当接するように遠心弁用スプール
(16)が押し付けられるようになっている。したがっ
て、この状態では、ポンプハウジング(6)の前記流出
油路(14)に連通して遠心弁支持体(3)に設けた油
路(24)の一方の吐出ボート(20a)が、遠心弁用
スプール(16)の下部側の小径部(19b )を介し
て、入力軸(4)に設けた作動油還流油路(25)へ常
時連通ずるようになっている。
次に、前記のポンプハウジング(6)を貫通して後方へ
突出する出力軸(7)の後方突出端には、その後端側に
おいて側方へ突出するフランジ部(26)を有する出力
軸継手(27)が固定されている。(28)は、この出
力軸継手(27)の軸部を外嵌するようにポンプハウジ
ング(6)の後端側から突出させた筒状の延長軸部を示
し、この延長軸部(28)の端部からは、この実施例に
おけるクラッチ機構(29)の一部をなすピストン体(
30)を収容するためのシリンダ部(31)が凹設され
ている。なお、(32)は、上記の延長軸部(28)の
外筒部(32a)と外部の支持壁(33)との間に配置
した軸受を示している。なお、図示しないが、前記の入
力軸°(4)も適宜の手段によって回動自在に支持され
ている。
上記のピストン体(30)は、その内周部分が前記の延
長軸部(28)に設けた内筒部(28b )にスプライ
ン嵌合することにより、前記の入力軸(4)と一体回転
しつつ軸方向に添って進退可能となっている。このピス
トン体(30)の前端部分には、前記のシリンダ部(3
1)へ摺動自在に内接するピストン部(34)が形成さ
れるとともに、小径となった後端部分には係合部(35
)が形成されている。前記のフランジ部(26)には、
この係合部(35)と嵌合可能な係合部(36)が対面
配置されている。  (37)は、上記両係合部(35
)  (36)が互いに離反するように上記のピストン
体(30)を前方へ向けて付勢するためのリターンスプ
リングを示している。また、(3日)は、前記の係合部
(35)とは反対側において上記のシリンダ部(31)
に形成された作動油圧室を示し、この作動油圧室(38
)は、ポンプハウジング(6)に設けた油路(39)を
介して、遠心弁支持体(3)に設けた油路(40)に連
通している。
前記延長軸部(28)の前記内筒部(28b )には、
スプリング(41)によって半径外方向へ向かって常時
付勢されたデテントポール(42)が設けられている。
一方、ピストン体(30)の内周面には、上記のデテン
トポール(42)と係合可能なノツチ(43)が形成さ
れている。
このような構造をした静液圧継手(1)において、上記
の入力軸(4)が図示しないエンジンから伝達された回
転動力を受けて低速状態で回転しているとすると、前記
の歯車軸(10)に設けた歯車(11)が、この歯車軸
(10)を軸心として出力軸(7)のまわりを遊転する
と同時に、その出力軸(7)を互いに噛合する歯車(8
)を介して回転させることとなり、それによってギヤポ
ンプ(5)が低出力状態で作動することになる。このよ
うなギヤポンプ(5)の低出力の作動状態では、前記の
導油口(13)から吸い込まれた作動油は、流入油路(
12)−ギヤポンプ(5)−流出油路<14)−油路(
24)−吐出ボート (20a)−小径部(19b)−
作動油還流油路(25)という経路を経て吐出されるこ
とになる。上記の作動油還流油路(25)から吐出され
た作動油は、前記の導油口(13)から再び前記の流入
油路(12)へ吸い込まれて循環することになる。した
がって、このギヤポンプ(5)の駆動に要する動力の分
だけ入力軸(4)へ伝達されたエンジン動力にロスが生
しることとなり、それによって出力軸(7)に回転数偏
差が惹起され、入力軸回転数よりも小さな回転数でもっ
て出力軸(7)が回転することになる。
なお、この状態では、上記油路(24)の他方の吐出ボ
ート(20b)は、前記遠心弁用スプール(16)の上
端ランド部(18)によって塞がれた状態にあるから、
前記の作動油圧室(38)には作動油が供給されること
がない。したがって、ピストン体(30)が移動するこ
とがなく、そのピストン体(30)の係合部(35)が
、出力軸(7)と一体回転する他方の係合部(36)へ
嵌合することがない。
このような低速回転状態から入力軸回転数が増大すると
、それに連れて前記の遠心弁用スプール(16)に働く
遠心力が増大することになるから、この遠心弁用スプー
ル(16)が前記の遠心弁用スプリング(23)からの
付勢力に抗して半径外方向へ移動し始め、それによって
前記の油路(24)の作動油還流油路(25)へ通じる
一方の吐出ボート(20a)が、上昇する上記遠心弁用
スプール(16)の下端ランド部(17)によって狭め
られ、上記油路(24)の圧力が徐々に上昇するととも
に、それに対応して入力軸(4)に対する出力軸(7)
の回転数偏差が徐々に小さくなる。そして、人力軸回転
数が更に増大して、前記の遠心弁用スプリング(23)
によって設定した規定の回転数に達すると、第3図に示
すように、前記の作動油還流油路(25)へ通じる油路
(24)の一方の吐出ポート(20a )が、遠心弁用
スプール(16)の下端ランド部(17)によって完全
に閉鎖される。この状態では、出力軸(7)が入力軸(
4)と略等しい回転数で回転することになり、いわゆる
同期状態となっている。そして、前記のギヤポンプ(5
)から吐出された作動油が、上記油路(24)の他方の
吐出ポー)(20b)から、遠心弁用スプール(16)
の上部側の小径部(19a)を経て油路(40)へ流出
することになる。この油路(40)へ流出した作動油は
、第4図に示すように、ポンプハウジング(6)の油路
(39)を経て前記の作動油圧室(38)へ供給さ乳、
前記のリターンスプリング(37)による付勢力に抗し
て移動させる力が前記のピストン体く30)に作用し、
このピストン体(30)に設けた係合部(35)が、前
記のフランジ部(26)に設けた係合部(36)に嵌合
することになる。すなわち、出力軸(7)が入力軸(4
)に対してロックアンプされた状態となる。その際、前
記のデテントボール(42)がピストン体(30)のノ
ツチ(43)に係合し、前記のリターンスブリ 。
ング(37)の付勢力に対向してロックアツプ状態を維
持するようになっている。なお、このようなロックアツ
プ状態におい、て、入力軸回転数が規定回転数よりも低
下したときには、当然のことながら出力軸回転数も低下
することになるから、上記のリターンスプリング(37
)の付勢力が、久プリング(41)による付勢力と遠心
力との合力によって生じる前記デテントボール(42)
のノツチ(43)への係合力よりも大きくなるから、こ
のリターンスプリング(37)の付勢力によってピスト
ン体(30)が移動し、互いに嵌合している前記両係合
部(35)  (36)から離反することになる。
第5図は、前記の遠心弁(2)の変形例を示している。
この変形例では、遠心弁支持体(3)のスリーブ(15
)に螺合させたキャップ(22)に、その内端側にスプ
リングリテーナ部(44)を備えた調整螺子(45)を
貫通配置し、キャップ(22)の外側で上記の調整螺子
(45)に螺合させたナラ) (46)を回動操作して
、調整螺子(46)の進退量を調節するようになってい
る。このようにすれば、遠心弁用スプリング(23)の
付勢量が調節されることになり、出力軸(7)が入力軸
(4)にたいしてロックアツプ状態となる入力軸回転数
を任意の値に変更することが容易に行なえることになる
次に、第6図は、第1図実施例の変形例を示している。
この変形例では、遠心弁支持体(3)の油路(40)へ
遠心弁(2)を経て吐出した作動油を、クラッチ機構(
29)の作動油圧室(38)へ導くためのポンプハウジ
ング(6)の油路(39)に、公知のパイロット式リリ
ーフ弁(47)を介設した点を除いては第1図実施例と
略共通した構造となっている。
すなわち、この変形例におけるバイロフト式リリーフ弁
(47)は、ポンプハウジング(6)へ摺動自在に内挿
したリリーフ用スプール(48)と、そのリリーフ用ス
プール(48)を軸方向に付勢するリターンスプリング
(49)とによって構成されている。そして、前記の油
路(4o)へ通じる1火工ポート(50)と、第1図実
施例で示したクラッチ機構(29)の作動油圧室(38
)へ通じる2火工ボート(51)とが、リリーフ用スプ
ール(48)によって常時閉鎖されるとともに、上記の
リターンスプリング(49)とは反対側に位置して設け
られたパイロット圧ボート (52)は、パイロット圧
油路(53)を介して前記の油路(40)へと連通して
いる。そして、前記の遠心弁(2)から作動油が吐出し
始めると、前記のリリーフ用スプール(48)に臨んだ
1火工ボート(50)へ供給される作動油の一部が、上
記のパイロット圧油路(52)へ分流されてパイロット
圧ボート(52)へ供給されることになる。そして、こ
のパイロット圧ボート(52)の油圧が一定の圧力状態
になると、上記のリリーフ用スプール(48)がリター
ンスプリング(49)の付勢力に抗して移動し、それに
よって前記の1火工ボート(50) と2火工ボート(
51)とが互いに連通ずることになる。したがって、前
記の作動油圧室(38)には、2火工ボート(51)か
ら吐出された一定圧の作動油が油路(39)を介して供
給されることになり、前記のピストン体(30)が安定
して作動することになる。
第7図は、この発明の別の実施例を示している。
この実施例においても、入力軸(4)と一体回転する遠
心弁支持体(3)に、遠心弁用スプリング(23)によ
って対向付勢された遠心弁用スプール(16)を備えた
遠心弁(2)を装備するとともに、同じく入力軸(4)
と一体回転するよう遠心弁支持体(3)に固定したポン
プハウジング(6)に、出力軸(7)との間に介設した
ギヤポンプ(5)を装備する点では、第1図実施例と殆
ど変わるところがない。すなわち、上記の入力軸(4)
が低速回転数で回転しているときには、前記のギヤポン
プ(5)によって両端部分が支持された歯車軸(10)
 ニ設けた歯車(11)が、コノ歯車軸(1o)を軸心
として出力軸(7)のまわりを遊転すると同時に、その
出力軸(7)を互いに噛合する歯車(8)を介して回転
させてギヤポンプ(5)を低出力で作動させ、前記の導
油口(13)から流入油路(12)へ吸い込んだ作動油
を、流入油路(12)−ギヤポンプ(5)−流出油路(
14)−油路(24)−吐出ボート(20)−小径部(
19b )−作動油還流油路(25)という経路を経て
吐出させてから再び導油口(13)から前記の流入油路
(12)へと供給するようにm環させることになる。し
たがって、この実施例においても、ギヤポンプ(5)の
駆動に要する動力の分だけ入力軸(4)へ伝達されたエ
ンジン動力にロスが生じることとなり、それによって出
力軸(7)に回転数偏差が惹起され、人力軸回転数より
も小さな回転数でもって出力軸(7)が回転することに
なる。
また、この実施例では、出力軸(7)に取り付けた出力
軸継手(27)の軸部分に、この実施例におけるクラッ
チ機構(29)の一部をなすドグ化(54)をスプライ
ン嵌合するとともに、前記のポンプハウジング(6)へ
一体に固定した延長軸部(55)に設けた係合部(56
)に相対向する係合部(57)を上記ドグ体(54)に
設けている。このドグ体(54)は、支持壁(5日)に
枢支軸(59)を介して前後回動自在に支持された操作
レバー(60)を、上記枢支軸(59)を軸心として前
後揺動操作することにより、軸方向にのみ進退動作する
ようになっている。なお、上記の操作レバー(60)は
、適宜個所において支持軸(61)を介して回動自在に
支持されたエンジンのガバナレバー(62)に、リンク
(63)を介して連動連結されている。
すなわち、前記のガバナレバー(62)を例えば支持軸
(61)を支点として時計まわり方向へ回動するとエン
ジンの出力回転数が増大するものとすると、それに相応
して前記の人力軸(4)へ伝達される回転数が大きくな
るから、前記の遠心弁用スプール(16)が遠心力によ
って半径外方向へ移動することになる。それゆえ、上記
のガバナレバー (62)が図の2点鎖線の位置まで回
動操作されて入力軸回転数が規定の回転数に達したとき
には、前記油路(24)の吐出ボー) (20)が上記
遠心弁゛  用スプール(16)の下端ランド部(17
)によって遮断され、それによって出力軸(7)が入力
軸(4)と略同期した回転数で回転することになる。
そして、この状態では、前記の操作レバー(60)が上
記リンク(63)を介してガバナレバー(62)に連動
することにより、同じく図の2点鎖線の位置まで回動す
ることになる。それゆえ、前記のドグ体(54)の係合
部(57)が相対向する係合部(56)に滑らかに嵌合
することになり、出力軸(7)が入力軸(4)に対して
ロックアツプ状態となる。
第8図は、この発明の更に別の実施例を示している。こ
の実施例の静液圧継手(1)の本体部分は、第7図実施
例と共通しているから詳細説明は省略することにする。
すなわち、この実施例では、静液圧継手(1)のポンプ
ハウジング(6)から後方へ突出する出力軸(7)に取
り付けた出力軸継手(27)に、第7図実施例と同じく
クラッチ機構(29)の一部をなすドグ体(54)をス
プライン嵌合するとともに、ポンプハウジング(6)と
一体の上記延長軸部(55)に設けた係合部(56)に
相対向する係合部(57)を上記ドグ体(54)に設け
ている。
ドグ体(54)には、このドグ体(54)と一体の枢支
軸(64)を軸心として半径外方向へ拡開自在に支持さ
れた遠心ウェイ) (65)が設けられている。また、
このドグ体(54)には、上記出力軸継手(27)の軸
部と延長軸部(55)との間に配置したリターンスプリ
ング(66)によって、前記の係合部(57)が延長軸
部(55)に設けた係合部(56)から離反するような
付勢力が作用している。
なお、上記の遠心ウェイト(65)には、上記リターン
スプリング(66)とは反対側において、ドグ体(54
)の突出部(67)に対面配置された押圧面(68)が
形成されている。したがって、出力軸回転数が低いとき
には、上記遠心ウェイ) (65)に働く遠心力も小さ
いから、リターンスプリング−(66)によってドグ体
(54)に作用する付勢力により、前記両係合部(56
)  (57)が互いに離反した状態となっている。
そして、入力軸回転数が規定の回転数になり、前記の遠
心弁(2)の働きによって、出力軸(7)が入力軸(4
)と略同期した回転数となったときには、前記の遠心ウ
ェイト(65)による拡開力が、上記押圧面(68)を
介してドグ体(54)に作用して、リターンスプリング
(66)による付勢力に抗してドグ体(54)が前方へ
移動し、それによって両係合部(56)  (57)が
互いに嵌合状態となって、出力軸(7)が入力軸(4)
に対してロックアツプ状態となる。
発明の効果 以上のように、この発明による静液圧継手式クラッチで
は、入力軸回転数が規定の回転数に達するまでは、入力
軸と出力軸との間に介設した油圧ポンプの働きにより、
出力軸回転数が入力軸回転数よりも小さくなる通常の静
液圧継手として機能することになり、エンジン低速回転
時の異常振動や異音等を効果的に防止することができる
ことになる。一方、入力軸回転数が規定の回転数に達し
たときには、油圧ポンプの循環用作動油油路に配置した
弁部材の働きによって出力軸が入力軸と略同期した回転
数となることから、両者間に介設された切断状態のクラ
ッチ機構がスムーズに嵌合動作されて、接続時にクラッ
チ機構の係合部等の損傷が防止されるばかりでなく、そ
のクラッチ機構の嵌合動作によって、出力軸が入力軸に
対してロックアンプされた状態になることから、前記油
圧ポンプの大容量化を図ることなく、入力軸に伝達され
た高速高出力のエンジン動力を効率よく出力軸に伝達す
ることが出来るという顕著な効果が得られたものである
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例を示す全体断面図、第2
図は、第1図のA−A線断面図、第3図は、入力軸回転
数が規定回転数に達したときの作動油の流れを示す遠心
弁まわりの要部断面図、第4図は、同じく同状態におけ
る作動油の流れを示すクラッチ機構まわりの要部断面図
、第5図は、遠心弁の変形例を示す要部拡大断面図、第
6図は、第1図実施例におけるクラッチ機構の作動油圧
室へ通じる油路にパイロット式リリーフ弁を装備した変
形例を示す要部概略断面図、第7図は、この発明の別の
実施例を示す全体断面図、第8図は、ごの発明の更に別
の実施例を示す要部断面図である。 (1)・・・静液圧継手、(2)・・・遠心弁、(4)
・・・入力軸、(5)・・・ギヤポンプ、(7)・・・
出力軸、(16)・・・遠心弁用スプール、(24)・
・・油路、(29)・・・クラッチ機構。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、互いに回転自在に支持された入力軸と出力軸との間
    に油圧ポンプを介設する一方、入力軸回転数が規定の回
    転数に達したときに、前記油圧ポンプの循環用作動油油
    路を遮断する弁部材を、その循環用作動油油路中に配置
    するとともに、上記入力軸の規定回転数時において、出
    力軸が入力軸と一体回転するよう嵌合動作される切断状
    態のクラッチ機構を、入力軸と出力軸の間に介設したこ
    とを特徴とする静液圧継手式クラッチ。 2、出力軸と一体回転する係合部と、同じく入力軸と一
    体回転し、その係合部が上記係合部から離脱するよう軸
    方向に添って付勢されたピストン体とによって上記のク
    ラッチ機構を構成するとともに、前記のピストン体を軸
    方向摺動自在に内挿したシリンダ部の、上記係合部とは
    反対側に位置する作動油圧室へ、前記油圧ポンプから吐
    出される圧油を、前記弁部材による循環用作動油油路の
    遮断の際に導くようにした特許請求の範囲第1項記載の
    静液圧継手式クラッチ。 3、出力軸と一体回転しつつ軸方向進退可能なドグ体に
    、入力軸側に設けた係合部に対峙する係合部を設けて前
    記のクラッチ機構を構成するとともに、入力軸回転数を
    制御する制御レバーと上記のドグ体とを連動連結するよ
    うにした特許請求の範囲第1項記載の静液圧継手式クラ
    ッチ。 4、出力軸と一体回転しつつ軸方向進退可能なドグ体に
    、入力軸側に設けた係合部に対峙する係合部を設けて前
    記のクラッチ機構を構成し、上記のドグ体の係合部を相
    手側係合部から離反するよう付勢する付勢手段を設ける
    とともに、上記のドグ体に拡開自在に支持した遠心ウェ
    イトに、このドグ体を拡開動作時に上記の付勢手段に抗
    して押圧する押圧面を設けた特許請求の範囲第1項記載
    の静液圧継手式クラッチ。
JP27896187A 1987-11-04 1987-11-04 静液圧継手式クラッチ Pending JPH01120439A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015525862A (ja) * 2012-08-07 2015-09-07 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテルハフツングMAHLE International GmbH ポンピング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015525862A (ja) * 2012-08-07 2015-09-07 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテルハフツングMAHLE International GmbH ポンピング装置

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