JPH01104062A - テトラヒドロフラン誘導体 - Google Patents

テトラヒドロフラン誘導体

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JPH01104062A
JPH01104062A JP62261485A JP26148587A JPH01104062A JP H01104062 A JPH01104062 A JP H01104062A JP 62261485 A JP62261485 A JP 62261485A JP 26148587 A JP26148587 A JP 26148587A JP H01104062 A JPH01104062 A JP H01104062A
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JP
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compound
formula
solution
mmol
group
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Application number
JP62261485A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takano
誠一 高野
Takehiko Okawa
武彦 大川
Shigeki Sato
茂樹 佐藤
Kuniro Ogasawara
国郎 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はテトラヒドロフラン誘導体に関し。
さらに詳しく言うと、たとえば動脈硬化抑制作用、制癌
作用等の期待されるゴマの成分の合成中間体として好適
に利用することのできる新規なテトラヒドロフラン誘導
体に関する。
[従来の技術およびその問題点] 生体内の活性酸素ラジカル種の生成は、生体重要物質に
損傷を与え、たとえば突然変異、癌化、動脈硬化、老化
等の重大な障害をもたらすとともに薬物解毒代謝や白血
球の食菌作用などに関与するものとして、近年、注目さ
れている。
一方、この生体内の活性酸素ラジカル種の生成は、たと
えばトコフェロール、アスコルビン酸。
カロチノイドなどの植物性食品起源の天然抗酸化物質が
有するラジカル消去作用により抑制されるものと推定さ
れており、天然抗酸化物質についての研究が盛んに行わ
れるに至っている。
そして、天然抗酸化物質を含有する植物性食品の中でも
、特にゴマは各種の薬理効果を有し、その油は酸化安定
性に優れていることが古くから知られており、最近にお
いては抗酸化物質源として有望視されている。
しかしながら、ゴマ中の抗酸化物質の含有量は微量であ
るために、その袖山、精製を行った場合の生産効率は極
めて低いという問題がある。
したがって、ゴマ中の抗酸化物質の工業的な合成が望ま
れているのが実状である。
この発明の目的は、上記要請に応え、たとえば動脈硬化
抑制作用、制癌作用等の期待されるゴマの成分である(
−)−セサモリン、(−)−セサミン、あるいは更にこ
れらの類縁体である(−)−アクミナトリド等の合成中
間体として好適に利用することのできる新規なテトラヒ
ドロフラン誘導体を提供することにある。
[前記問題点を解決するための手段] 前記問題点を解決するために、この発明者が鋭意検討を
重ねた結果1分子間へテロ−ディールス・アルダ−反応
を利用すると、(L)−酒石酸ジエチルを出発物質とし
て、たとえば動脈硬化抑ルー作用、制癌作用等の期待さ
れるゴマの成分である(−)−セサモリン、C−)−セ
サミンあるいは更にこれらの類縁体である(−)−7ク
ミナトリド等の合成中間体として好適に利用することの
できる新規なテトラヒドロフラン誘導体を提供すること
ができることを見出してこの発明に到達した。
すなわち、この発明の構成は、次式[1] ;(ただし
、Illは水素原子、ベンジル矛キシメチル基、ヒドロ
キシメチル基、メタンスルホニルオキシメチル基または
ヨードメチル基を表わし、R1が水素原子であるとき 
li2とR3とは、共同して末端メチレン基を表わし、
R4はヒドロキシメチル基を表わし、R1がベンジルオ
キシメチル基、ヒドロキシメチル基、メタンスルホニル
オキシメチル基またはヨードメチル基であるとき。
R2はβ−水素原子を表わすと共にR3とR4とは共同
して一0CR2−を表わす、また、Arはフェニル基2
3.4−ジメトキシフェニル基または3.4−メチレン
ジオキシフェニル基を表わす、)で示されるテトラヒド
ロフラン誘導体である。
前記テトラヒドロフラン誘導体は、第1図で化合物(1
7)〜(21)として示される新規な化合物であり、た
とえば第1図に示すように、(L)−酒石酸ジエチル[
化合物(1)1を出発物質として次のように合成するこ
とができる。
この化合物(1)と3,4−メチレンジオキシシンナミ
ルアルデヒドから得られるジエチルアセタール体とから
得られる新規なアセタールジエステル体(2)を水素化
ホウ素ナトリウムで還元すると新規化合物であるアセタ
ールジオール体(3)を得ることができる。このアセタ
ールジオール体(3)は水素化ジイソブチルアルミニウ
ムで処理することにより新規化合物であるトリオール体
(4)とすることができる。
トリオール体(4)は、さらに選択的に新規化合物であ
るアセトニド体(5)とすることができ、このアセトニ
ド体(5)は、ともに新規な化合物であるアセトニド・
ベンジルエーテル体(6)および1.2−ジオール体(
7)を経てグリセルアルデヒド体(8)とすることがで
きる。
このグリセルアルデヒド体(8)を、4−N。
N−ジメチルアミノピリジンの存在下にメルドラム酸で
処理すると、縮合および分子内へテロ・ディールス・ア
ルダ−反応が起こって五環性付加体(10)を得る。こ
の五環性付加体(lO)を含水ジメチルアセトアミド中
で塩化マグネシウムと反応させると新規化合物であるラ
クトン体(11)を得ることができる。
さらにラクトン体(11)をリチウムビストリメチルシ
リルアミドの存在下にオキシドジペロキシ(ピリジン)
(ヘキサメチルホスホリック トリアミド)モリブデン
(に、0PH)で酸化すると、ラクトンアルコール体(
I2)が得られる。
このラクトンアルコール体(12)を、還元、酸化、還
元の順に処理すると、新規化合物であるジオール体(1
5)とすることができる、ここで、還元には、たとえば
水素化ホウ素ナトリウムを用いることができ、酸化には
メタ過ヨウ素酸ナトリウムを用いることができる。
このようにして得られたジオール体(15)を1当量の
Piミルエンスルホニルクロリド2当量のn−ブチルリ
チウムと゛を用いて処理すると、立体選択的に新規なテ
トラヒドロフラン誘導体(I7)が得られる。
このテトラヒドロフラン誘導体(17)を、順次脱ベン
ジル化、メシル化、置換、還元開環すると、いずれも新
規な化合物であるアルコール体(18)、メシレート体
(19)、ヨウ素体(20)を経由して、この発c町の
新規化合物であるオレフィン体(21)とすることがで
きる。
このオレフィン体(21)は、レミュックスージ□ンソ
ン条件(Lemieux−Jongan condit
ions)下に。
この発す1の新規化合物(22)を経由してゴマの成分
であるサミン(23)へ導くことができる。
このサミン(23)をP−)ルエンスルホン酸ピリジニ
ウムの存在下に沸凰ベンゼン中でセサモール(3,4−
ジオキシフェノール)で処理すると、ゴマの成分である
セサモリン(20を得ることができる。
さらに、サミン(23)を過剰の3.4−メチレンジオ
キシフェニルシュウ化マグネシウムで処理して得られる
粗ジオール体を塩化メチレンの還流下にP−)ルエンス
ルホン酸ピリジニウムで処理すれば、ゴマの成分である
セサミン(25)を得ることができる。
一方、サミン(23)を7エチゾン試薬(Fetizo
nreagent)で処理すると、アクミナトリド(2
6)が得られる。
この発明のテトラヒドロフラン誘導体は、たとえば動脈
硬化抑制作用や制癌作用の期待される天然抗酸化物質で
あるゴマの成分の(−)−セサモリン、(−)セサミン
、あるいは更にこれらの類縁体・である(−)−7クミ
ナトリド等の合成中間体として有用である。
[実施例] 次に、この発明の実施例および参考例を示し、この発明
についてさらに具体的に説明する。
(実施例) アセタールジエステル  2 の α、β−不飽和アルデヒド体18.9 g (0,10
7モル)の無水エタノール80m見溶液にオルトギ酸ト
リエチル19.6 m l (0,118モル)および
硝酸アンモニウム128 m g (1,6ミリモル)
を加え、4時間加熱還流した。
次いで、減圧下に溶媒留去して得られた残液を塩化メチ
レン(CI2CI?)で抽出した後、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。
その後、減圧下に溶媒留去してジエチルアセクールをオ
ルトギ酸トリエチルとの混合物である黄色油状物32.
4gとして得た。このジエチルアセタール体は精製する
ことなく次の反応に用いた。
上記ジエチルアセタール体32.4gの無水ベンゼン3
50zoQ溶液に、L−(り一酒石酸ジエチル[化合物
(1) 1 44.3 g  (0,214モル)およ
びP−)ルエンスルホン酸612 m g (3,2ミ
リモル)を加え、ディーンースターク[ロean−St
arkl装置を用いてアルゴン気流下に23時間加熱量
流した。
次いで、エーテルを用いて希釈し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄を行った。その後、
硫酸マグネシウムで乾燥を行ってから、減圧下に溶媒留
去して黒色油状物の化合物(2)811igを得た。さ
らに、その一部をエーテルから再結晶し1分析用サンプ
ルを得た。
この化合物(2)は精製することなく、そのまま次の反
応に用いた。
化合物(2)の物性データ・を次に示す。
I  R(Nujor  法)  )’ saw  C
m−’:   1720. 1750  。
IH−NMR(CDC13)δ:  1.33 (6H
,t、J−8Hz。
−CH2G!!3 ) 、 4.29 (4H,q、J
−8Hz、−COO11!!z−CH3) 。
4.80(2H,s、 −0−OH−000−)。
5.70−6.20  (3H,m、Ar−C!−(’
!!−CI   )  、5.95(2B、g、−0−
()h−0)、6.66−6.95(3H,m、Ar−
H)、M S ale = 364 (ト)、  14
8 (100%)、m 、p  、  : 83−84
  ℃。
(α)D+16.5° (C−0,99,CHCh)。
組成分析(Ll:+5H2oOaとしテ):計算値(%
)  : C59,33、H5,53。
実測値(%)  : C59,20,H5,37、アセ
タール−ジオール体(3の合成 前記アセタールジエステル体(2)を含む油状物質22
.65 g (43,12ミリモル)のメタノール溶液
230m lを水素化ホウ素ナトリウム5゜7g(0,
15モル)のメタノール150m l溶液に水冷下で滴
下した0次いで、 12時間同温で攪拌した後、減圧下
に溶媒留去し、1i!化メチレン(CH2C1z)で希
釈してセライト濾過に付した。111液を飽和食塩水で
洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒
を留去して淡黄色油状物13.72 gを得た。シリカ
ゲル140 gを用いてカラムクロマトグラフィーに付
し、酢酸エチル−ヘキサン(体桔比3/l)の流分から
白色結晶の化合物(3)10.59 g (3,4−メ
チレン−ジオキシ−シンナミルアルデヒド−ジエチルア
セタールからの収率88%)を得た。得られた化合物(
3)の一部を塩化メチレン(CH2C12)より再結晶
し分析用サンプルを得た。
この化合物(3)は精製することなく、そのまま次の反
応に用いた。
化合物(3)の物性データを次に示す。
I R(Nujor法) F saw Cm−’:  
328G 。
IH−N M R(CDch)δ: 2.45 (2H
,t、−0H)、3.52−4.19  (6H,層)
、  5−48−6.10(3H,層。
Ar−り雪C!−CH)。
5.95(2H,s、−0−GHz−0−)、6.70
−6.98(3H,m、Ar−H)。
MS   ya/e:  280  (N争)、   
 149  (100%)  。
m 、p  、: 76−78  ℃。
〔α)36+14.6°(C−1,08,CHCh)。
組成分析(C+4H+606として):計算値(1) 
 : C59,99,H5,75。
実測値C$)  : C59,25、H5,65、トリ
オール (4)の 成 前記ジオール体(3) 10.59 g (37,82
ミリモル)の無水塩化メチレン100mJl−無水エー
テル300m1溶液に温度−20℃の条件下に水素化ジ
イソブチルアルミニウム33.7 ml  (0,18
9モル)を滴下し、同温にてアルゴン気流下に1時間攪
拌した。さらに室温下に30時間攪拌した後、水冷下に
アンモニア水溶液を加え、セライト濾過に付した。その
後、セライト上のゲル状物質をアンモニア水−塩化メチ
レンに懸濁し、激しく攪拌した後、セライト濾過に付し
た。この操作を3回行った後、合わせた濾液を減圧下に
溶媒留去して粗結晶の化合物(4)9.38gを得た。
この化合物(4)の一部をクロロホルムより再結晶し、
無色針状晶の分析用サンプルを得た。
この化合物(4)は精製することなく、そのまま次の反
応に用いた。
化合物(4)の物性データを次に示す。
I R(Nujor法) F ma×Cm−’:  3
260(−OH)。
電H−N M R(C[1Ch) δ :  2.22
  (IH,t、J−6Hz。
−CHzOH) 、 2.49(IH,t、J−6Hz
、−CH20H) 。
2.78(IH,d、J−6Hz、   CHO!り 
 、  3.50−4.00(6H))  、4.20
−4.37(2H,層、−CH−CH−C!2−)、5
.97(2H,g、−0CHzO−)、 6.10(I
H,dt、J=17.7Hz。
−+1:H=Cjj−CH2) 、 6.55(IH,
d、J−17Hz、Ar−0H−CI)。
6.70−6.93(3H,濡、Ar−H)。
MS  m/a:  282  (N’)、   13
1  (100%) 。
m −p 、 : 96−97℃、 アセトニド  5 の合゛ 前記トリオール体(4)を含む粗結晶9.38gの無水
アセトン500m l溶液に2.2−ジメトキシープロ
パン8.92 m交 (72,55ミリモル)およびp
−トルエンスルホン酸ピリジニウム456mg(1,8
1ミリモル)を加え、アルゴン気流下に2時間加熱還流
した0次いで、減圧下に溶媒留去して得られた残渣を塩
化メチレンで抽出した。さらに飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで
乾燥してから減圧下に溶媒留去し、淡黄色油状物として
化合物(5)9.0Hgを得た。これをシリカゲル15
0gを用いてカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チル−ヘキサン(体積比1/2)の流分より無色油状物
として化合物(5) 6.08g [前記ジオール体(
3)からの収率50%]を得た。
この化合物(5)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(5)の物性データを次に示す。
I  R(Neat法)  ν maX cm−’: 
  3480  、’H−N M R(CDCh)δ 
: 1.39 (3H,+、−C−GH3)、 1.46 
(3H,s、−C−Oh)。
2.17(IH,t、J=7Hz、−0H)、  3.
42−4.25(fiH,鵬)。
4.32(2H,d、J=7Hz、−OHMcH−(H
j2−0−)、5.95(2H,s、−0CH20−)
、6.11(IH,dt、Jm15.7Hz。
−CH<H−GHz−)、 6.55(IH,d、J−
15Hz、−0H−C!−Ar)。
6.68−6.92(3H,鳳、Ar−H)。
MS  ale:  322  (M・)、   13
1  (100%) 、〔α〕。 −10,2°(C−
1,02,CHCh)、アセトニド・ベンジルエーテル
゛(6の 成前記アセトニド体(5) 2.46g  
(7,64ミリモル)の無水テトラヒドロフラン50m
Jl溶液を、油性水素化ナトリウム(重量比60%) 
 397mg(9,93ミリモル)の無水テトラヒドロ
フラン50m1@濁液に水冷下で滴下した0次いで、同
温にて20分攪拌した後、室温下にテトラ−n−ブチル
−ヨウ化アンモニウム282m g  (0,764ミ
リモル)を加え、アルゴン気流下に室温下で攪拌した。
 20分後、再び水冷下に戻し、臭化ベンジル1.18
m ft(9,93ミリモル)を加えテ15時間攪拌し
た。その後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、エ
ーテルで抽出してから、飽和食塩水で洗浄した6次に硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒留去して、
淡黄色油状の化合物(6)4.69gを得た。
この化合物(6)は精製することなく、そのまま次の反
応に用いた。
化合物(6)の物性データを次に示す。
I RCNeat法)  l aax cm−’: 1
510. 1495.145G、IH−N M R(C
DCh)δ:1.38(3H,3,−CD5)、1.4
2(3)1.s、Jl:H3)、3.50−4.25(
6H,*+)、4.34(2H、dd、 J=7.1H
z、−0H−CI−GHz−0)。
4.55(2H,s、−0−OH2−Ar)、 5.9
7(2H,s、−0CHzO−)。
6.12(II(、dt、J冨15.7Hz、−CH=
CH−CH20)。
6.53(IH,d、J−15Hz、−CH=C1j−
At) 。
?、34(5H,s、−DCHzAr−H)、 6.8
5C3H,brd、−CH−Ar)、MS ale: 
422 (If’)、 131 (100%)。
!、2−ジオール体(7)の 前記粗ベンジルエーテル体(8)  4.69 gを!
、5規定硫酸水濱液20m l −zり/−k180m
nに溶解し、温度70℃の条件下に30分間加熱した。
次いで、炭酸水素ナトリウム及び飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を用いて弱アルカリ性とした後。
減圧下にエタノールを留去し、残渣を塩化メチレンで抽
出した。飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシウムで
乾燥し、減圧下に溶媒留去して淡黄色油状物5.10g
を得た。これをシリカゲル70gを用いてカラムクロマ
トグラフィーに付し、酢酸エチル−へ午サン(体積比1
/2)の流分より無色油状の化合物(7)  2.80
 g [前記アセトニド体(5)からの収率39%]を
得た。
この化合物(7)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(7)の物性データを次に示す。
I R(Neat法) yaax cm−’=  34
20゜IH−N M R(CDCI:l) δ 二2.
34(II、t、J−6Hz。
−CHzOり、  2.76(IH,d、J−5Hz、
  Cl−0!り。
3−68−4.33(8H,m)、4.57(2B、a
、−0CH2Ar) 。
5.97(2H,s、−0C1jzO−)、 8.08
(IH,dt、J−14,7Hz。
−CH−C!l!−CH20−) 、fi、51(IH
,d、J−14Hz、−CH=CH−Ar)、6.68
−6.91(31(、m、Ar−H)、7.35(5H
,g、−0CH2Ar−j;)。
MS  vr/e:  372  (M・)、    
91  (100%) 。
グリセルアルデヒド体(8の合成 前記1.2−ジオール体(7) 320 m g (0
,860ミリモル)のメタノール6mJL溶液に氷冷下
に過ヨウ素酸ナトリウム368 mg  (1,72ミ
リモル)の水6m見溶液を滴下し、同温にて15分間攪
拌した。
次いで、エーテルで希釈し、飽和食塩水で洗浄した後、
硫酸マグネシウムで乾燥した。さらにエーテルを用いて
水層を2回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥した。その
後、減圧下に溶媒留去し、化合物(8)を無色油状物と
して得た。
この化合物(8)は精製することなく、そのまま次の反
応に用いた。
化合物(8)の物性データを次に示す。
I R(Neat法)  p saw c−s−’ :
  1735゜重H−N M R(CDCh) δ :
3.34−4.09(3H,腸)、4.31(28,d
d、J=6.1Hz、−0H−OH−CH20−)。
4.54(2H,s、−0CH2Ar)、 5.92(
2H,s、−0(!l!2Ar)、5.94−6.64
(2H,腫、−リ−G!!−)  、6.67−6.9
2(3H,+s、Ar−H)、 7.34(5H,s、
−0CH2Ar−)j)、9.77(IH,d、J=2
Hz、−CHo)、ラクトン体(U)の合成 前記グリセルアルデヒド誘導体(8)  130m g
(0,382ミリモル)の無水塩化メチレン6mJL溶
液に4−N 、N−ジメチルアミノピリジン61mg(
0,497ミリモル)およびメルドラム酸72mg(0
,497ミリモル)を水冷下に加え、アルゴン気流下で
6時間攪拌した0次いで、塩化メチレンで希釈し、5%
塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で順次洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥した。そ
の後、減圧下に溶媒留去して三環性付加体(lO)の粗
結晶209mgを得た。
上記粗結晶を2%含水ジメチルアセトアミド9mlに溶
解し、塩化マグネシウム93m g (0,458ミリ
モル)を加え、温度170℃の条件下に30分間加M還
流した。
次に、エチルエーテルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、飽和食塩水で洗浄してから、硫酸マグネシウ
ムで乾燥して減圧下に溶媒留去した。得られた残渣をベ
ンゼンより再結晶し、化合物(!l)を白色粒状品とし
て65m g 、さらに母液を薄層クロマトグラフィー
に付すことにより20mgの化合物(11)を得た。[
合わせて、前記ジオール体(7)からの収率58%]。
この化合物(11)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(!1)の物性データを次に示す。
I R(Nujor法) Fsax C[’:  17
30 。
電H−N M R(CDCI 3) δ :  2.4
3−2.95C4H,層)。
3.43−3.61(3H,層)、 3.78−4.0
4(2H,s)、4.59(2H9s、−0CH2^r
)、 4.95(IH,d、J=10Hz。
Ar−C!!−0)、5.99(2H,g、−0CHz
O−)。
6.80−6.87(3H,m、Ar−H)、 7.3
5(5H4,−0CH2Ar−Q)。
m 、 p 、 : 131−132℃。
〔α)g’ −23,9°(c=o、9a、 ClCl
5)。
組成分析CC22H2yObとして):計算値(%) 
: C69,10,H5,80’。
実測値(%) : C68,99、H5,88、ラクト
ン・アルコール体(12の合成 1.1,1,3,3.3−へキサメチルジシラザン1.
50m1  (7,109ミリモル)の無水テトラヒド
ロフラン10m l溶液に温度−30℃の条件下でn−
ブチルリチウム(10%ヘキサン溶液) 4.50m党
 (6,994ミリモル)を滴下し、同温下に30分間
攪拌した。
その後、温度−5℃の条件下に10分間攪拌してから、
温度−60℃の条件下に前記ラクトン体(11)876
 m g (2,293ミリモル)の無水テトラヒドロ
フラン30m l溶液を滴下した。続いて、同温下に5
分間攪拌した後、温度−30℃の条件下に20分間、温
度−5℃の条件下に10分間攪拌し、さらに温度−30
℃の条件下にオキシドジペロキシ(ピリジン)(ヘキサ
メチルーホスホリックトリアミド)モリブデン3.04
 g(6,994ミリモル)を加えてアルゴン気流下に
同温下で20吟間攪拌した0次いで、飽和亜F&酸ナト
リウム水溶液を加え、エーテルで抽出してから5%塩酸
水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。その後、減
圧下に溶媒留去して得られた粗化合物(12)を塩化メ
チレン−ヘキサンから再結晶して化合物(12)428
 m gを白色前としてずJlた。また上記水層をeJ
塩酸を用いて庸性とし、エーテルで抽出した。続いて、
減圧下に溶媒留去して得られた酸性成分90mgをベン
ゼンに溶解し、ピリジン−P−1ルエンスルホネート触
媒量とともに2時間加熱還流した。さらにエーテルで希
釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗
浄してから、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に
溶媒留去して粗化合物(12)を1すた。これを先の母
液とともにシリカゲル40gを用いてカラムクロマトグ
ラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(体積比l/2
)の流分より化合物(12)90m gを得た。先の結
晶と合わせて518mg(収率57%)の化合物(12
)を得た。
この化合物(12)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(12)の物性データを次に示す。
I  R(Nujor  法)  y max cm−
’ :  3400(−OH)、1730((:=O)
、 If(−N M RCCrJCI3) a : 2.3
1−4.05(7)1.m)、3.46(IH,d、J
=12Hz、−0H)、 4.46(IH,dd、J−
11,2Hz。
−(:H−OH)、4.58(2H,s、−0CH2A
r−)、 5.07(IH,d。
J=11Hz、−0()!−Ar)、6−00(2H,
g、−0CHzO−)、6.80−6.85(3H,m
、Ar4)、 7.34(5H,m、−0CH2Ar−
)j)。
MSm/e  :  398(M”)、  135(1
00%) 。
m 、 P 、 、 160−161 ’O1〔α)2
B  −t、7°(C−0,60,CHCh)、1.4
−ジオール体(15)の合成 前記ラクトンアルコール体(12) 290m g (
0,729ミリモル)をメタノール20m lに懸濁さ
せ、水冷下に水素化ホウ素ナトリウム554 mg  
(14,6ミリモル)を少量づつ加えて50分間攪拌し
た。続いてメタ過ヨウ素酸ナトリウム3.12g  (
14,6ミリモル)の水20mM溶液を少量づつ加えて
40分間攪拌した。さらに同温下に水素化ホウ素ナトリ
ウム693 mg (18,2ミリモル)を少量づつ加
え、3時間攪拌した0次いで、塩化メチレンで希釈した
後、セライト濾過に付し、濾液を飽和食塩水で洗浄して
から、硫酸マグネシウムで乾燥した。その後、減圧下に
溶媒留去して得られた残渣をシリカゲル12gを用いて
カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサ
ン(体積比l/2)の流分より無色油状の化合物(15
) 258 mg (収率95%)を得た。
この化合物(15)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(15)の物性データを次に示す。
I  R(Nujor  法)  y saw  cm
−’ :  3340゜IH−N M R(CDCI+
)δ :  2.40−4.10(IIH,腸)。
4.58(2H,s、−0CH2−Ar)、4.69(
IH,d、J−10Hz。
Ar−(Hj−OH) 、 5.96(2H,+、−0
CH20−)、6.75−6.87(3)1.m、轟r
−H)、 7.33(5H,m、−0CR?−Ar−!
り。
MSm/e  :372(M・)、  135(100
%) 、フロフラン体17)の合成 前記1.4−ジオール体(15) 454mg (1,
22ミリモル)の無水テトラヒドロフラン9mJl溶液
に氷冷下でn−ブチルリチウムの10%ヘキサン溶液0
.823m l  (1,28ミリモル)を加え、アル
ゴン気流下で同温下に30分間攪拌した。続いてp−)
ルエンスルホニルクロリド244m g  (1,28
ミリモル)の無水テトラヒドロフラン4ml溶液を同温
下に滴下し、20分間攪拌した。ざらにn−ブチルリチ
ウムの10%ヘキサン溶液0.823m Jl  (1
,28ミリモル)を加え、30分間攪拌した。
次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテル
で抽出した。さらに飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥してから、減圧下に溶媒留去して淡黄色油状
物464m gを得た。これをシリカゲル8gを用いて
カラムクロマトグラフィーに付し、エーテル−ヘキサン
(体縫比l/2)の流分より無色油状物として化合物(
17)382mg(収率88%)を得た。
この化合物(17)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(17)の物性データを次に示す。
’H−N M R(CDCl2)δ: 2.82−2.
97(2H,brg。
−0CH2−(li−)、 3.50(2H,d、Bn
O−(!2−)、3.58−4.35(5H,m)  
、  4.53(IH,d、J=5Hz、−0CH−A
r)。
4.57(2H,g、ArC!!z−)、5.96(2
H,s、−0CH20−)。
6.77−6.83(3H,m、Ar−H)、7.34
(5H,s、Ar−H)。
アルコール体(!8の合成 前記フロフラン体(17) 44 mgの無水メタノー
ル2mJL溶液に室温下に水酸化パラジウム5mgを加
え、水素気流下で7時間攪拌した0次いで、セライト濾
過に付してから、減圧下に溶媒留去して淡黄色油状物3
3m gを得た。これを薄層クロマトグラツー−に付し
、酢酸エチル−ヘキサン(体積比3/l)で展開するこ
とにより、 29.4mg (収率90%)の化合物(
18)を無色油状物として得た。
この化合物(18)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(18)の物性データを次に示す。
I R(Neat法)  F wax Cm−’ : 
3430、IH−N M R(Ll:DC++)δ: 
2.00−2.30(IH,brg。
−0H)、  2.70−3.10(2H,層、−0G
H2c■−)、3.56−4.35(7H,m)、4.
57(IH,d、J=5Hz、Ar−(li−)、5.
95(2H,+、−0CHzO−)、 6.77−6.
83(3H,m、Ar−H)、メシレート(19)の 
成 前記アルコール体(18) 176m g (0,66
ミリモル)の無水塩化メチレン8 m l溶液に水冷下
で塩化メタンスルホニル0.10 m l  (1,3
4ミリモル)およびトリエチルアミン0.37m l 
 (2,68ミリモル)を加え、アルゴン気流下に30
分間攪拌した。
次いで、塩化メチレンで希釈し、飽和食塩水、5%塩塩
水水溶液飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
順次洗浄してから、硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧下に溶媒留去して淡褐色油状物として化合物(19)
 310m gを得た。
この化合物(19)は精製することなく、次の反応に用
いた。
ヨウ素 20の合成 前記粗メシレート体(19) 310m gの無水2−
ブタノン15mJL溶液にヨウ化ナトリウム502m 
g(3,35ミリモル)を加え、アルゴン気流下に、1
時間加熱還流した0次いで、エーテルで希釈し、飽和食
塩水、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄してから、硫酸
マグネシウムで乾燥した後、減圧下に溶媒留去して無色
油状物として化合物(20) 288m gを得た。
この化合物(2G)は、そのまま次の反応に用いた。
オレフ ン体21)の合 前記化合物(20) 288m gの濃塩酸0.43m
皇−メタノール8.2mjL溶液に活性亜鉛末219m
g (3,35ミリモル)を懸濁させ、室温下に、アル
ゴン気流下で10分間攪拌した。その後、塩化メチレン
で希釈し、セライト濾過に付し、濾液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し、減圧下に溶媒留去して無色油状物19
0mgを得た。これをシリカゲル3gを用いてカラムク
ロマトグラフィーに付し、エーテル−ヘキサン(体積比
1/2)の流分より無色油状物として化合物(21) 
151mg (Ui記アルコール体(18)からの収率
91%)を111た。
この化合物(21)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(2りの物性データを次に示す。
I R(Neat法)  y @aX ell−’ :
 3400、IH−N M R(CDCh)δ: 2.
35(IH,dat。
JI114.7Hz、−C’H−CD)、2.90−3
.30(IH,brddt。
−(lli−CHzOH)、 3.70(2H,dd、
J−7,3Hz、−C!1j20H)。
5.05−5.35(2H,層、−0H−C!?)、5
.94(2H,s、−0CH20−)、5.70−6.
20(IH,m、−Cf、−CH2)。
6.70−6.90(3H,m、Ar−Q)。
(参考例) ラクトール゛(サミン (23の ′ 前記アルコール体(21) 10.5 m g (0,
0423ミリモル)のテトテヒドロフラン0.25mJ
l−水0.25mu溶液にアルゴン気流下に水冷下で0
.15モル−オスミウム酸テトラヒドロフラン溶液6I
LfL(0,00085ミリモル)を加え、同温下で5
分間攪拌した。続いて、水冷下にメタ過ヨウ素酸ナトリ
ウム18m g (Q、0847 ミリモル)を加え、
2時間攪拌した。さらに室温下に7時間攪拌した後、塩
化メチレンで昂釈し、飽和食塩水で洗浄した。その後、
硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒留去した。得
られた残液をシリカゲル0.5gを用いてカラムクロマ
トグラフィーに付し、エーテル−ヘキサン(体積比4/
l)の流分より無色油状の化合物〔サミン) (23)
  10.3mg (収率97%)を得た。
この化合物(23)は、そのまま次の反応に用いた。
化合物(23)の物性データを次に示す。
I R(Nsat法)  l saw CJ−’ : 
3400゜IH−N M R(CDCl2)δ:  2
.71(IH,d、J=2Hz。
−0H)、 2.75−3.23(2H,s、−0−C
12−C叶)、3.57(IH,dd。
J−7,8Hz、Ar−CI(−0−(’L−(3,8
0−4,50(41(、鳳)、5.37<IH,d、J
−2Hz、−C)!−0H)  。
5.95(2H,g、−0GHzQ−)、 6.70−
6.90(3H,m、Ar−H)−)−セサモリン(2
4の合成 前記ラクトール体(23) 58.6 m g (0,
234ミリモル)の無水ベンゼン9 m l溶液にセサ
モール(3,4−メチレンジオキシフェノール)324
mg(2,34ミリモル)ヲ加え、p−トルエンスルホ
ン酸ピリジニウム触媒量の存在下にアルゴン気流下で温
度80℃の条件下に1時間30分加熱した1次いで、エ
ーテルで希釈し、 10%水酸化ナトリウム水溶液で過
剰のセナモールを除去した後、飽和食塩水で洗浄してか
ら硫酸マグネシウムで乾燥した。
その後、減圧下に溶媒留去した。
得られた淡黄色油状物82.8m gをエタノールから
再結晶し、母液をざらに薄層クロマトグラフィーに付す
ことにより、先の結晶と合わせて41.9m g (収
率48%)ノ(−)−セサモリンを得た。
物性データを次に示す。
IH−NMR(CDCl2)δ :  2.70−3.
10(IH,m。
A r−OH−C!!−) 、 1.29 (1)1 
、 dd 、 J−17,811z 、At−0−OR
−OH−) 。
5.92(2H,g、−0()!?o−)、6.43−
6.TO(3H,m、−0−Ar−jり。
6.76−6.89(3H,m、Ar−H)MS  m
/e:  370  (M”)、  135  (10
0%) 、m 、 p 、 : 94.5−95.0℃
〔α)g3−216.44°(C−0,608,CHC
h)、組成分析CC2oHIaOrとして):計3=(
イ勇1(%)  :  (:  64.86.  H4
,90、実測1’i (%) 二G 64.63. H
4,6?、3.4−メチレンジオキシブロモベンゼンの
合1.3−ベンゾジオキソール13.6 m l (0
,1185モル)及び炭酸水素ナトリウム49.8 g
(0,5925モル)の塩化メチレン250m Jl−
水150m !L溶液に水冷下で臭素18.94 g 
(0,1185モル)の塩化メチレン130m l溶液
を1時間30分かけて滴下した。続いて、同温下、に1
2時間攪拌した後、さらに塩化メチレンで希訳し、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液、5%チオ硫酸ナトリウム水
溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順
次洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧下
に溶媒留去して淡黄色油状物27.05 gを得た。こ
れを真空蒸留に付し、圧力0.15m1g、温度45〜
50℃の条件下に無色油状の3.4−メチレンジオキシ
ブロモベンゼン23.85 g (収率99.6%)を
得た。
−)−セサミン(25の 前記ラクトール体(23)  31.8m K (0,
127ミリモル)、マグネシウム末62 m g (2
,544ミリモル)およびヨウ素触媒量の無水テトラヒ
ドロフラン0.3m文溶液に室温下でアルゴン気流下に
3.4−メチレンジオキシブロモベンゼン1滴を加え。
静かに攪拌した。ヨウ素色の消失後、3.4−メチレン
ジオキシブロモベンゼン0.28m l  (2,54
4ミリモル)の無水テトラヒドロフラン2.0mjl溶
液をゆっくり滴下した。同温下に4時間攪拌した後、飽
和塩化アンモニウム水溶液を加えた。ただし、上記テト
ラヒドロフランおよび飽和塩化アンモニウム水溶液は脱
気したものを用いた。20分間攪拌した後、エーテルで
抽出し、飽和食塩水で洗すした。一方、上記水層を塩化
ナトリウムを用いて過飽和とし、エーテルで抽出した0
合わせたエーテル層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下に溶媒留去して無色油状物216m gを得た。
さらに、この油状物を無水塩化メチレン7 m l溶液
とし、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム触媒量の存
在下にアルゴン気流下で30分間加熱還流した。引き続
き室温下に18時間攪拌した後、減圧下に溶媒留去して
得られた残渣をエーテルで希釈し、10%水酸化ナトリ
ウム水溶液、飽和食塩水で洗浄してから、硫酸マグネシ
ウムで乾燥して無色油状物180m gを得た。これを
薄層クロマトグラフィーに付し、無色油状の(−)−セ
サミン24.2mg(収率54%)を得た。さらに、工
lノールから再結晶することにより無色針状の(−)−
セサミンを得た。
物性データを次に示す。
l H−NMR(CDGh)δ: 2.90−3.15
(2■l ’ 1−CH)。
5.94(4H,s、−0CHzO−X 2)、6.7
8(4H4,Ar−)1)、6.84(2H,g、Ar
−H)。
m 、 p 、 : 119.5−121.0℃。
(α)   −64,51’  (C−1,054,C
HCh)、(−)−7クミナトリド(26)の合成前記
ラクトール体(23) 19.4 m g (0,07
76ミリモル)の無水ベンゼン1mJL溶液にフェチゾ
ン試薬(セライト−炭酸@) 100 m gを懸濁さ
せ、アルゴン気流下に1時間加熱還流した0次いで、セ
ライト濾過に付し、減圧下に溶媒留去して無色油状物4
9.8mgを得た。これを酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶し、無色針状晶の(−)−7クミナトリド16.8
 mg (収率87%)を得た。
物性データを次に示す。
I  RCNeat法)  1max  cm−’: 
  176G  。
IH−N M R(CDGh)δ :  3.10  
(IH,dddd。
Ar−0H−CQ−)、3.44(11(、ddd、0
CO−C)l−)。
4.61(IH,d、J=6.6Hz、Ar−Cji−
)、4.10−4.60(4H,m)、5.97(2H
,s、−0CHzO−)6.68−6.84(3H,m
、Ar−H)。
MS  m/e:  248  (M’)、   15
G  (100%) 。
m 、 p 、 : 118−119℃。
〔α)D−103,82° (C−0,314,CHC
h) ’。
組成分析(C+3H+205として):計算値(%) 
: C62,90,H4,8? 。
実測値(%) : C62,98、H4,75、[発明
の効果J この発明によると、たとえば動脈硬化抑制作用や制癌作
用の期待される天然抗酸化物質であるゴマの成分の(−
)−セサモリン、 (−)−セサミン等の合成中間体と
して有用であるとともに、工業的に幅広く利用すること
のできる新規なテトラヒドロフラン誘導体を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および第1図(b)はともにこの発明のテ
トラヒドロフラン誘導体の反応工程図である。 特許出願人  大正製薬株式会社 代 理 人  弁理士 福村直樹 (21): X諺CH2 (22) : X日0 第1図 (b)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次式[1]; ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただし、R^1は水素原子、ベンジルオキシメチル基
    、ヒドロキシメチル基、メタンスルホニルオキシメチル
    基またはヨードメチル基を表わし、R^1が水素原子で
    あるとき、R^2とR^3とは、共同して末端メチレン
    基を表わし、R^4はヒドロキシメチル基を表わし、R
    ^1がベンジルオキシメチル基、ヒドロキシメチル基、
    メタンスルホニルオキシメチル基またはヨードメチル基
    であるとき、R^2はβ−水素原子を表わすと共にR^
    3とR^4とは共同して−OCH_2−を表わす、また
    、Arはフェニル基、3,4−ジメトキシフェニル基ま
    たは3,4−メチレンジオキシフェニル基を表わす。)
    で示されるテトラヒドロフラン誘導体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0488513A2 (en) * 1990-10-22 1992-06-03 Suntory Limited Use of dioxabicyclo [3.3.0]octane derivatives for the manufacture of a medicament for inhibiting the metabolism of cholesterol.
JP2007070312A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Suntory Ltd コエンザイムq10を含有する組成物
WO2020003363A1 (ja) * 2018-06-25 2020-01-02 学校法人近畿大学 ニコチン摂取の影響による血管の劣化を防止するための健康食品または医薬組成物

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