以下、本発明にかかる遊技機1(ぱちんこ遊技機)の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、特に明示した場合を除き、以下の説明において画像というときは、静止画だけでなく、動画を含むものとする。また、特に明示した場合を除き、以下の説明は、遊技者が指示通りの遊技を行うこと(遊技者が特殊な遊技を行わず、正常な遊技を行うこと)を前提としたものである。また、「○○に遊技球が進入(入賞)」等というときは、厳密には当該○○に設けられたセンサが進入した遊技球を検出したことをいう。また、「〇〇の操作がなされたとき」等というときは、厳密には操作によって〇〇が所定位置まで動いたことが検出されたことをいう。また、特徴を無くすような値に変更するようなものでなければ、以下で説明する各種値(確率、回数等)は適宜増減させることができるものとする。また、以下の説明における、各種領域が「閉鎖」された状態とは正常な遊技がなされることを前提として当該領域に遊技球が進入しないことが通常である状態を、「開放」された状態とは正常な遊技がなされることを前提として当該領域に遊技球が進入可能である状態をいうものとする(遊技球の入口が開放されていても正常な遊技がなされているときにおいて当該入口を遊技球が通過することが起こらないような状態は「閉鎖」にあたるものとする)。また、各図においては当該図を用いて説明する特徴に関係がない要素の図示を省略することもある。また、以下の説明における付記的要素(数字(「第一」「第二」・・・)や、各種アルファベット等)は、種類を区別するために付したものであって、これ自体が何らかの意味をもつものではない。
<遊技機の基本構成>
図1等を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。なお、周知の構成については詳細な説明を省略する(一般的な遊技機と同じ構成を採用することができる)。遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、正面視略方形状の構造物である。遊技盤90の前方には、遊技球が流下する遊技領域902が構成されている。遊技盤90よりも下方には周知の発射装置908(発射ハンドル)が設けられている。遊技者は、当該発射装置908を操作することで遊技領域902に向けて遊技球(上皿に貯留された遊技球)を発射することができる。発射装置908から発射された遊技球は、ガイドレール903によって形成される通路を通じて遊技領域902まで到達する。
遊技領域902には、遊技球が進入可能な各種入賞領域等(始動領域904、大入賞領域906)、アウト口907(いずれの入賞領域にも進入しなかった遊技球(いわゆるアウト球)が排出される口)など)が設けられている。また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動領域904や大入賞領域906等の入賞領域に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
遊技機1は、表示装置91を備える。後述する通り、表示装置91は、装飾図柄80等が表示される表示領域911を有するメインの表示装置である。表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能な部分である。表示領域911は、遊技者の視線に合うよう、遊技機1の高さ方向におけるやや上方に位置するようにされる。
遊技機1は、スピーカ67を備える。基本的に、変動演出(後述)を構成するものとして発生する各種演出は、各種演出のそれぞれに対応付けられた固有の演出音を伴う(固有の演出音がスピーカ67から出力される)ものとされる。
なお、遊技機1の枠体、発射される遊技球を貯留するための空間を形成する構造物(上皿)や、上皿からあふれ出た遊技球を貯留するための空間を形成する構造物(下皿)など、一般的な構成要素の説明は省略する。これらについては公知の遊技機と同様のものを用いることができる。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板(主制御基板)に構築された当否抽選手段が始動領域904への遊技球の入賞を契機として取得される当否抽選情報に基づいて実行する。本実施形態では、始動領域904として、第一始動領域904a(いわゆる「特図1」の始動領域)と第二始動領域904b(いわゆる「特図2」の始動領域)が設けられている。第一始動領域904aは、表示領域911の左側(遊技領域902の左側)を遊技球が流下するように遊技球を発射する(「左打ち」を行う)ことで遊技球が進入する可能性がある位置に設けられている。第二始動領域904bは、表示領域911の右側(遊技領域902の右側)を遊技球が流下するように遊技球を発射する(「右打ち」を行う)ことで遊技球が進入する可能性がある位置に設けられている。
始動領域904への遊技球の進入を契機として乱数源から当否抽選情報(第一始動領域904aに遊技球が進入することを契機に取得された当否抽選情報を第一当否抽選情報と、第二始動領域904bに遊技球が進入することを契機に取得された当否抽選情報を第二当否抽選情報とする)としての数値が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。
当否抽選手段による当否抽選が実行された場合、当該当否抽選結果は変動演出(装飾図柄80(装飾図柄群80g)の変動開始から、当該装飾図柄80が当否抽選結果を示す組み合わせで完全に停止するまでの演出、いわゆる一変動中分の演出をいう。以下の説明においては、単に「変動」や「回転」と称することもある)にて報知される。本実施形態では、当否抽選情報が取得された順に対応する当否抽選結果についての変動演出が実行される。ただし、ある当否抽選結果についての変動演出が終了していない状態(当否抽選結果の報知が完了していない当否抽選情報が存在する状態)にて新たに当否抽選情報が取得された場合には、当該新たに取得された当否抽選情報は変動前当否抽選情報(後述)として所定数を限度に図示しない記憶手段(RAM)に記憶される。
取得された当否抽選情報(対応する当否抽選結果の報知が完了していないもの)は、対応する当否抽選結果についての変動演出が開始されていない「変動前当否抽選情報」(第一当否抽選情報に相当するものを第一変動前当否抽選情報と、第二当否抽選情報に相当するものを第二変動前当否抽選情報とする)と、対応する当否抽選結果についての変動演出が開始されているが当該変動演出が終了していない「変動中当否抽選情報」(第一当否抽選情報に相当するものを第一変動中当否抽選情報と、第二当否抽選情報に相当するものを第二変動中当否抽選情報とする)に区分けされる。本実施形態では、記憶手段が記憶可能な第一変動前当否抽選情報の最大の記憶数は四つであり、第二変動前当否抽選情報の最大の記憶数も四つである。また、本実施形態では、ある時点において存在する変動中当否抽選情報は最大で一つである(第一変動中当否抽選情報と第二変動中当否抽選情報の両方が存在すること(いわゆる特図1の変動と特図2の変動が一緒に進行すること)はない)。
変動演出中は、変動前当否抽選情報の存在を示す画像(アイコン)である変動前表示72と、変動中当否抽選情報の存在を示す画像(アイコン)である変動中表示71がリアルタイムで表示される(図2参照)。本実施形態では、変動中表示71と変動前表示72は装飾図柄80と同じ表示装置91(表示領域911)に表示されるが、別の表示装置に表示されるものとしてもよい。本実施形態では、第一始動領域904aを狙って遊技球を発射すべき遊技状態(「左打ち」すべき遊技状態)においては、第一当否抽選情報が取得されるのであるから、第一変動前当否抽選情報、第一変動中当否抽選情報の存在を示す変動前表示72、変動中表示71が表示される(第二当否抽選情報の存在を示す変動前表示72および変動中表示71は、表示されないか、第一当否抽選情報の存在を示す変動前表示72および変動中表示71よりも小さく表示される)。一方、第二始動領域904bを狙って遊技球を発射すべき遊技状態(「右打ち」すべき遊技状態)においては、第二当否抽選情報が取得されるのであるから、第二変動前当否抽選情報、第二変動中当否抽選情報の存在を示す変動前表示72、変動中表示71が表示される(第一当否抽選情報の存在を示す変動前表示72および変動中表示71は、表示されないか、第二当否抽選情報の存在を示す変動前表示72および変動中表示71よりも小さく表示される)。上述した通り、本実施形態における第一変動前当否抽選情報の最大の記憶数は四つであるから、第一始動領域904aを狙って遊技球を発射すべき遊技状態にて表示される変動前表示72の最大数は四つである(当然ではあるが、表示される変動中表示71の最大数は一つである)。また、第二変動前当否抽選情報の最大の記憶数は四つであるから、第二始動領域904bを狙って遊技球を発射すべき遊技状態にて表示される変動前表示72の最大数も四つである(当然ではあるが、表示される変動中表示71の最大数は一つである)。
変動前表示72のそれぞれに対応する当否抽選結果の報知が完了する順番(いわゆる「消化順」)は、変動中表示71に近いものほど早い。すなわち、変動前表示72は、消化順が早いものほど変動中表示71に近くなるように並んで表示される。当否抽選の報知が完了する度に、変動前表示72が表示される位置は変化する(「消化順」に応じた位置に各変動前表示72が移動する)。また、消化順が最も早い変動前表示72は、変動中表示71となる(変動中表示71が表示される位置に移動する)。なお、当否抽選手段による当否抽選は、厳密には、対応する変動演出の開始と同時に実行される(このような当否抽選の実行タイミングは遊技者に明示されない)。したがって、変動前表示72は、対応する当否抽選が実行されていない当否抽選情報(変動前当否抽選情報)の存在を示すものであるため「保留(表示)」と称されることもある。なお、変動前当否抽選情報の数は将来的に実行されることが約束された当否抽選の回数(既に取得された当否抽選の権利の数)であるといえるため、変動前当否抽選情報(保留表示)の数が多いほどその時点で将来的に当否抽選結果が大当たりとなる確率は高いといえる。また、変動中表示71は、対応する当否抽選は実行されているが、その当否抽選結果を報知するための変動演出が現在進行中である(「アクティブ」な状態である)当否抽選情報の存在を示すものであるため、「アクティブ表示」と称されることもある。本実施形態では、変動中表示71の方が変動前表示72よりも大きくされているが、両者の基本的な形態(少なくとも後述する通常表示態様(デフォルトの態様)の形態)は同じ(相似形)である。このような相似形にある関係とせず、変動中表示71と変動前表示72の基本的な形態(外形等)が全く異なるものとしてもよい。
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される装飾図柄80(図2参照)の組み合わせによって当否抽選結果を遊技者に報知する。具体的には、複数種の装飾図柄80を含む装飾図柄群80g(左装飾図柄群80gL、中装飾図柄群80gC、右装飾図柄群80gR)が変動を開始し、最終的に各装飾図柄群80gから一の装飾図柄80が選択されて停止する。装飾図柄80の種類が同じであるか否かは、各装飾図柄80が含む文字が同じであるか否かで判別されるものとする。本実施形態では、各種装飾図柄80は「1」~「7」のいずれかの数字を含むものとされ、数字が同じであれば同種、数字が異なれば異種であるとする。以下の説明においては、「1」の装飾図柄80といったように、装飾図柄80が含む数字によって各種装飾図柄80を表現することもある。同種の装飾図柄80であっても態様が異なる(例えば、数字のデザインが異なる)といった構成としてもよい。装飾図柄群80gのそれぞれには、全ての種類の装飾図柄80(「1」~「7」の装飾図柄80の全て)が含まれる。各種装飾図柄80は、数字以外の要素を含むものとしてもよい。例えば、各数字(種類)に対応付けられたキャラクタを含むものとしてもよい。
各装飾図柄群80gから選択されて停止した装飾図柄80(左から並ぶ左装飾図柄80L、中装飾図柄80C、右装飾図柄80R)の組み合わせは、大きく、当否抽選に当選したことを示す当たり組み合わせと、非当選であったことを示すはずれ組み合わせに区分けされる。本実施形態では、三つの装飾図柄80が全て同種となることが当たり組み合わせとされ、三つの装飾図柄80が全て同種とならない組み合わせがはずれ組み合わせとされている。
本実施形態では、各装飾図柄群80gの変動が仮停止(擬似停止)することもある。なお、仮停止(擬似停止)とは、変動が完全に停止していないものの遊技者には停止しているように見える状態(例えばわずかに揺れ動いている状態)をいう。このように変動を仮停止(擬似停止)させることで、変動演出の途中でいわゆるチャンス目を構築することもできる。
なお、表示領域911の外縁近傍に、目立たないように各種情報を示す画像が表示されるようにしてもよい(各図においては当該画像の図示を省略する)。例えば、変動演出の開始とともに変動が開始され、変動演出の終了とともに当否抽選結果に応じた態様で停止する図柄(いわゆる小図柄)が小さく表示されるようにしてもよい。ただし、遊技者は、この種の画像を意識せずに遊技を楽しむことが可能となっている。つまり、基本的には、装飾図柄80や各種演出を見て当否抽選結果を把握することが可能である。
また、公知の遊技機と同様に、表示領域911外には、各種情報を示すランプが設けられている。当該ランプの点灯パターンは、各種抽選の結果を示すものとされる。第一当否抽選結果や第二当否抽選結果に応じたランプの点灯パターンは、一般的に「特別図柄」と称されるものである。また、普通抽選結果(普通抽選については後述)に応じたランプの点灯パターンは、一般的に「普通図柄」と称されるものである。
第一当否抽選や第二当否抽選に当選することで、遊技者に対し特典(大当たり)が付与される。遊技者は、当該特典(大当たり)の獲得を目指して遊技する。すなわち、第一当否抽選や第二当否抽選を受けるために、第一始動領域904aや第二始動領域904bに向かって遊技球を発射する。特典(大当たり)の獲得を目指して遊技する遊技状態は、大きく、通常遊技状態と当該通常遊技状態よりも遊技者に有利な状態である特定遊技状態に区分けされる(図3(a)参照)。また、本実施形態では、特定遊技状態として、第一特定遊技状態および当該第一特定遊技状態よりも遊技者に有利な状態である第二特定遊技状態が設けられている。通常遊技状態は最も不利な状態であり、第二特定遊技状態は最も有利な状態であるといえる。
通常遊技状態は始動領域904に遊技球が入賞しにくい低ベース状態であり、特定遊技状態は始動領域904に遊技球が入賞しやすい(低ベース状態よりも入賞しやすい)高ベース状態である。通常遊技状態は、第一始動領域904aを狙って遊技球を発射させるべき状態である(「左打ち」を行うべき状態である)。特定遊技状態は、第二始動領域904bを狙って遊技球を発射させるべき状態である(「右打ち」を行うべき状態である)。高ベース状態は、低ベース状態に比して普通抽選に当選しやすい状態である。普通抽選は、普通領域905に遊技球が進入することを契機として実行される抽選である。第二始動領域904bは、常態において閉鎖された領域であり、普通抽選に当選することで開放される。すなわち、普通抽選に当選しなければ第二始動領域904bに遊技球が進入することはない。普通抽選に当選すると第二始動領域904bの入口に設けられた開閉部材(いわゆる電チュー)が開位置に位置し、第二始動領域904bが開放される。開位置に位置した開閉部材は、上から流下してきた遊技球を受けとめ、第二始動領域904bに向けて遊技球を誘導する役割を果たす。つまり、開閉部材がある程度継続的に開位置に位置し続けていれば、比較的容易に第二始動領域904bに遊技球は進入する。
普通領域905は、「右打ち」された遊技球が進入可能な位置に設けられている(図1参照)。したがって、特定遊技状態にて継続的に右打ちしていれば、普通抽選が実行され、当該普通抽選に当選して第二始動領域904bに頻繁に遊技球が進入する。一方、通常遊技状態では、普通抽選に当選しにくいため、右打ちしても第二始動領域904bはほとんど開放されず、右打ちすることが遊技者にとって損となるように設定されている。本実施形態では、通常遊技状態では、普通抽選に当選しても第二始動領域904bの開放時間は極めて短く、第二始動領域904bに遊技球を進入させることが事実上不可能とされている。通常遊技状態における普通抽選の当選確率を0%とし、第二始動領域904bに遊技球を進入させることができない設定としてもよい。このように構成されているため、通常遊技状態は、左打ちによって第一始動領域904aに遊技球を進入させ、第一当否抽選を経た特典(大当たり)の獲得を目指す状態となる。また、特定遊技状態は、右打ちによって第二始動領域904bに遊技球を進入させ、第二当否抽選を経た特典(大当たり)の獲得を目指す状態となる。
第一始動領域904aや第二始動領域904bに遊技球が進入することで、所定個数(例えば3個)の賞球が払い出される。よって、特定遊技状態は、通常遊技状態に比して、持球をあまり減らさずに遊技することができる。本件技術分野においては、大当たり中ではない状態において、発射球数あたりの賞球数を「ベース」と称している実情があるところ、特定遊技状態はベースが(相対的に)高い「高ベース状態」であり、通常遊技状態はベースが(相対的に)低い「低ベース状態」である。高ベース状態は、低ベース状態に比して、始動領域904に遊技球が進入しやすい状態であるから、容易に当否抽選を受けることができる。そのため、一回の変動演出に要する時間(変動時間)の平均は、特定遊技状態の方が通常遊技状態よりも短い(いわゆる「時短」である)。これを踏まえると、高ベース状態は「時短」(時短有)状態、低ベース状態は「非時短」(時短無)状態であるともいえる。なお、このように構成されているため、継続的に遊技した際における平均滞在時間は、通常遊技状態の方が特定遊技状態(第一特定遊技状態と第二特定遊技状態の滞在時間の合算)よりも長い。
通常遊技状態および第一特定遊技状態は当否抽選に当選する確率が相対的に低い状態(低確率状態)であり、第二特定遊技状態は当否抽選に当選する確率が相対的に高い状態(高確率状態)である。当該確率は適宜設定することができる。本実施形態では、低確率状態の当選確率(大当たり確率)は約1/319であり、高確率状態の当選確率(大当たり確率)は約1/99とされている。通常遊技状態は、左打ちを行い、低確率(約1/319)の第一当否抽選を経て特典(大当たり)を獲得することを目指す状態である。第一特定遊技状態は、右打ちを行い、低確率(約1/319)の第二当否抽選を経て特典(大当たり)を獲得することを目指す状態である。第二特定遊技状態は、右打ちを行い、高確率(約1/99)の第二当否抽選を経て特典(大当たり)を獲得することを目指す状態である。
第一当否抽選や第二当否抽選に当選することで大当たり(特典)が得られる。本実施形態では、大当たりとして、通常大当たり(通常特典)、第一特定大当たり(第一特定特典)、第二特定大当たり(第二特定特典)が設けられている(図3(a)参照)。第一特定大当たりは、大当たり遊技(全ての単位遊技)終了後、第一特定遊技状態に移行する大当たりである。つまり、第一特定大当たり(第一特定特典)の獲得は、第一特定遊技状態の移行条件(開始条件)である。第二特定大当たりは、大当たり遊技(全ての単位遊技)終了後、第二特定遊技状態に移行する大当たりである。つまり、第二特定大当たり(第二特定特典)の獲得は、第二特定遊技状態の移行条件(開始条件)である。第一特定遊技状態よりも第二特定遊技状態の方が有利な遊技状態であるから、その点でみれば、第一特定大当たりよりも第二特定大当たりの方が遊技者に有利な大当たりであるといえる。なお、このような三種の大当たりを設けることはあくまで一例である。例えば通常大当たりが設けられていない設定(大当たり獲得時はもれなく特定遊技状態に移行する)としてもよい。
本実施形態では、第一当否抽選(特図1抽選)を経て獲得された大当たり(特典)の振り分けと、第二当否抽選(特図1抽選)を経て獲得された大当たり(特典)の振り分けは異なる(図3(b)参照)。第一当否抽選を経て獲得した大当たりは、通常大当たり(25%)、第一特定大当たり(25%)、および第二特定大当たり(50%)のいずれの可能性もある。一方、第二当否抽選を経て獲得した大当たりは全て(100%)が第二特定大当たりとなるようにされている。このことからすれば、特定遊技状態に移行した後は、第二当否抽選を経て大当たりを獲得する(連荘する)限りにおいて、遊技者にとって最も有利な遊技状態である第二特定遊技状態が継続するということになる。
第一特定遊技状態や第二特定遊技状態は、所定の終了条件の成立をもって終了する(図3(a)参照)。本実施形態では、第一特定遊技状態は当否抽選が100回連続してはずれとなることで終了する。第一特定遊技状態は低確率状態であるから、第一特定遊技状態は100回の抽選が実行されるまでの間に低確率抽選(約1/319)に当選することを目指して遊技する状態であるといえる。また、本実施形態では、第二特定遊技状態は当否抽選が150回連続してはずれとなることで終了する。第二特定遊技状態は高確率状態であるから、第二特定遊技状態は150回の抽選が実行されるまでの間に高確率抽選(約1/99)に当選することを目指して遊技する状態であるといえる。つまり、本実施形態にかかる遊技機1は、いわゆるSTタイプの遊技性とされたものである(所定回数連続してはずれとなる前に高確率抽選に当選することを目指す状態を「ST(状態)」と称している実情がある)。高確率抽選(約1/99)に150回連続してはずれとなる確率(ある第二特定遊技状態が開始された時点にて、高確率抽選に当選せず当該第二特定遊技状態が終了する確率)は約22%であるから、いわゆる継続率は約78%ということになる。なお、このようなSTタイプの遊技性とすることはあくまで一例である。例えば、高確率状態において、高確率状態が継続する大当たり(高確大当たり)と、高確率状態が終了する(低確率状態に移行する)大当たり(低確大当たり)のいずれにも当選するようにしておき、低確大当たりに当選するまで高確率状態が継続するといういわゆるループタイプの遊技性としてもよい。
本実施形態では、遊技機1の電源が一旦OFFとされても(電源OFF→ONの操作が行われても)遊技状態は維持される。ただし、遊技店員(遊技機内部にアクセスすることが可能な者)しか行うことができない所定のリセット操作が行われた場合には通常遊技状態となる(遊技店員は、「デフォルト」の遊技状態である通常遊技状態に強制的に移行させることが可能とされている)。遊技者に有利な状態である特定遊技状態にて遊技者が遊技をやめることは通常ではないし、特定遊技状態にて閉店を迎えても遊技店側がリセット操作を行うであろうから、遊技店が開店した状態(いわゆる朝一状態)においては通常遊技状態にあるのが通常である。よって、基本的には遊技者は通常遊技状態から遊技を開始することとなる。
当否抽選を経て大当たり(特典)を獲得したときには大当たり遊技(特典遊技)が実行される。大当たり遊技は、所定の閉鎖条件成立まで大入賞領域906(図1参照;大入賞領域906は常態において開閉部材906aにて閉鎖されたものである)が開放される単位遊技を複数回繰り返すものである。閉鎖条件は、大入賞領域906が開放されてからC個(本実施形態ではC=10とされている)の遊技球が入賞すること(入賞条件)および大入賞領域906が開放されてから所定時間経過すること(時間条件)のいずれか一方の成立をもって成立するものとされる。本実施形態では、大当たり遊技にて継続的に大入賞領域906に向かって遊技球を発射していれば、時間条件が成立する前に入賞条件が成立するものとされている。すなわち、一の単位遊技にて少なくとも10個の遊技球が大入賞領域906に入賞する(10個を超える遊技球が大入賞領域906に入賞するいわゆるオーバー入賞が発生することもある)。単位遊技は、ラウンド(遊技)等とも称される。大当たり遊技が含む単位遊技の数(ラウンド数)は適宜設定することができる。本実施形態では、全ての大当たりが10ラウンド大当たりとされている。なお、本実施形態では、一の遊技球が大入賞領域906に入賞することで払い出される賞球は15個である。よって、10ラウンド大当たりであれば、少なくとも1500個の賞球が払い出される。
以下、本実施形態にかかる遊技機1が実行可能な演出や遊技機1が備える機能、特性等について説明する。なお、以下で説明する演出等の一部のみ実行可能(一部のみ備える)構成としてもよい。
<特定示唆演出>
本実施形態では、当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性を示唆する示唆演出として、特定示唆演出を実行することができる。以下では、特定示唆演出による信頼度示唆の対象となる当否抽選結果を対象当否抽選結果と、対象当否抽選結果に対応する変動演出(対象当否抽選結果を報知する装飾図柄80が変動を開始してから対象当否抽選結果を報知する態様で停止するまでの変動演出)を対象変動演出(対象変動)と称することもある(特定示唆演出は、対象変動演出を構成するものとして発生する)。なお、特定示唆演出は所定の実行条件を満たした変動でしか発生しない。実行条件は、必ず毎変動成立するようなものではないから、特定示唆演出は毎変動発生するようなものではない。また、一変動において実行条件が二回以上成立することはなく、実行条件が成立したときには一種の特定示唆演出が実行されることとなる。よって、一変動において二種以上の特定示唆演出が実行されることはない。また、本実施形態では、特定示唆演出は通常遊技状態にて発生する。ただし、特定遊技状態にて発生するものとしてもよい。
特定示唆演出は、変動前表示72および変動中表示71の存在を前提としたものである。本件技術分野において、変動前表示72(保留表示)および変動中表示71(アクティブ表示)は、まとめて「保留」と称されている実情もあるところ、特定示唆演出は当該「保留」に対応させて実行する演出であるといえる。変動前表示72および変動中表示71は、信頼度(対応する当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性)に応じた複数種の態様(図4参照)のいずれかとなりうるものである(以下、変動前表示72および変動中表示71がなりうる態様を表示態様と称することもある)。なお、変動前表示72および変動中表示71の信頼度は、各表示態様が表示された時点での信頼度をいい、その後の表示態様の変化により信頼度が高まることもある。当該表示態様は、大きく、通常表示態様70nと特殊表示態様70sに区分けされる。通常表示態様70nは、基準となる表示態様(デフォルトの態様)である。変動前表示72および変動中表示71は当該通常表示態様70nとなる確率が最も高い(いずれの特殊表示態様70sとなる確率よりも通常表示態様70nとなる確率が高い(変動前表示72および変動中表示71が通常表示態様70nとされる確率は90%以上とされることが好ましい))。特殊表示態様70sは、通常表示態様70nよりも信頼度が高いことを示唆する表示態様である。本実施形態では、特殊表示態様70sとして、第一特殊表示態様701s、第二特殊表示態様702s、第三特殊表示態様703s、第四特殊表示態様704sの四種が設けられている。対象当否抽選結果の信頼度はこの順で高くなる(第四特殊表示態様704sが最も高い)。第四特殊表示態様704sは、対象当否抽選結果が大当たりとなる場合にしか表示されないものである(信頼度=100%である)。各表示態様は、その態様の違いを遊技者が明確に区別できるものであればよい。本実施形態では、通常表示態様70nは白色を、第一特殊表示態様701sは青色を、第二特殊表示態様702sは緑色を、第三特殊表示態様703sは赤色を、第四特殊表示態様704sは虹色を呈する(図面においては特殊表示態様70sの色を文字で表す。色を表す文字が付されていないものは通常表示態様70nである。)。異なる表示態様同士は、色以外の点においても相違する(例えば外形が相違する)ようにしてもよい。
変動前表示72および変動中表示71の表示態様は信頼度が高まる方向に変化しうる(いわゆる保留変化演出が発生する)。変動前表示72の状態(すなわち対象変動が開始される前)であっても、変動中表示71の状態(すなわち対象変動中)であっても態様が変化する可能性がある。なお、いわゆる保留変化演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、突発的に変動前表示72および変動中表示71の表示態様が変化する(突発的な保留変化演出が発生する)こともあれば、変動前表示72や変動中表示71に作用する画像が表示された結果、これらの表示態様が変化する(表示態様の変化をもたらす作用画像が表示される保留変化演出が発生する)こともある。対象変動における最終的な変動中表示71の表示態様が、当該変動中表示71が示唆する最終的な信頼度となる。対象変動演出が開始される際に変動前表示72(消化順が1番目のもの)は変動中表示71となるが、その際には表示態様は引き継がれる。例えば、対象変動が開始される直前の変動前表示72(消化順が1番目のもの)が第二特殊表示態様702sである場合には、変動中表示71が第二特殊表示態様702sの状態で対象変動が開始されることとなる。ただし、変動前表示72(消化順が1番目のもの)が変動中表示71となるタイミングで、表示態様(色)が変化することもある。なお、本実施形態では、変動前表示72および変動中表示71が併せて複数表示される状態において、二以上の特殊表示態様70sが表示された状態となりうる。
特定示唆演出として、複数種の演出が発生しうる。特定示唆演出の種類は、大まかに、通常特定示唆演出と特殊特定示唆演出に区分けされる。通常特定示唆演出は、基準(デフォルト)の態様(種類)である。特殊特定示唆演出は、通常特定示唆演出よりも信頼度が高いことを示唆する演出である。本実施形態では、特殊特定示唆演出として、第一特殊特定示唆演出、第二特殊特定示唆演出、第三特殊特定示唆演出、第四特殊特定示唆演出の四種が設けられている(図5参照)。すなわち、本実施形態では、特定示唆演出として五種の演出が発生しうる。
特定示唆演出は、所定時点(基準時点)に到達することを契機として表示領域911に特定示唆画像73が表示されるものである。当該特定示唆画像73の態様は、演出の種類毎に異なる。通常特定示唆演出は通常特定示唆画像73nが、第一特殊特定示唆演出は第一特殊特定示唆画像731sが、第二特殊特定示唆演出は第二特殊特定示唆画像732sが、第三特殊特定示唆演出は第三特殊特定示唆画像733sが、第四特殊特定示唆演出は第四特殊特定示唆画像734sが表示されるものである(図5参照。第一特殊特定示唆画像731s~第四特殊特定示唆画像734sは包括的に特殊特定示唆画像73sと称することもある)。各特定示唆画像73は、共通する画像要素を含むが、所定部分の色が異なるものとされる。本実施形態では、共通する画像要素として所定のキャラクタXを含むものとされる。そして、当該キャラクタXの周囲(背景)の色が異なるものとされる。通常特定示唆画像73nは白色を、第一特殊特定示唆画像731sは青色を、第二特殊特定示唆画像732sは緑色を、第三特殊特定示唆画像733sは赤色を、第四特殊特定示唆画像734sは虹色を呈するものとされる(各図においては、当該色の違いをハッチングの有無やハッチングの態様の違いで表す)。なお、本実施形態では、その種類によらず特定示唆画像73の大きさは同じであり、その種類によらず特定示唆画像73が表示される位置(表示領域911における特定示唆画像73が占める範囲)も同じである。
各種特定示唆演出は、変動中表示71の表示態様のいずれかと対応づけられている(重複しないように(1:1の関係で)対応づけられている)。なお、特定示唆演出の種類(態様)の数(五種)は、変動中表示71がなりうる表示態様の種類の数(五種)と同じであり、対応関係にないものは存在しない(ある種の特定示唆演出はいずれかの表示態様と必ず対応関係にあり、ある表示態様はいずれかの種類の特定示唆演出と必ず対応関係にある)。本実施形態では、通常表示態様70n(白)は通常特定示唆演出(通常特定示唆画像73n(白))に、第一特殊表示態様701s(青)は第一特殊特定示唆演出(第一特殊特定示唆画像731s(青))に、第二特殊表示態様702s(緑)は第二特殊特定示唆演出(第二特殊特定示唆画像732s(緑))に、第三特殊表示態様703s(赤)は第三特殊特定示唆演出(第三特殊特定示唆画像733s(赤))に、第四特殊表示態様704s(虹)は第四特殊特定示唆演出(第四特殊特定示唆画像734s(虹))に、それぞれ対応づけられている。このように、各表示態様とそれに対応する特定示唆画像73の「色」は共通するもの(色が共通するとは、同系統の色であるという意味である。以下同じ。)とされる。共通する「色」により、遊技者は各表示態様といずれか一種の特定示唆画像73が対応関係にあることを把握することができる。
本実施形態では、特定リーチ演出中に特定示唆演出が実行される(図6参照)。上述した通り、基準時点に到達することを契機として特定示唆演出(特定示唆画像73の表示)が実行されるところ、当該基準時点は特定リーチ演出中に設定される(特定リーチ演出中に設定される基準時点に到達することが特定示唆演出の実行条件の成立である)ということである。特定リーチ演出は、対象当否抽選結果に応じた当否報知結末に至るリーチ演出の一種である。リーチ演出であるため、三つの識別図柄群のうちの二つから選択されて示された装飾図柄80(本実施形態では、左装飾図柄群80gLが擬似停止することで示された左装飾図柄80Lと、右装飾図柄群80gLの変動が擬似停止することで示された右装飾図柄80R)が同種のものとなる「リーチ」成立時に発生しうる。対象当否抽選結果が大当たりであれば遊技者に有利な状況となったことを示す画像が表示される有利結末(当たり報知結末)(図6(d-1)参照)に至り、はずれであれば遊技者に不利な状況となったことを示す画像が表示される不利結末(はずれ報知結末)(図6(d-2)参照)に至る。なお、有利結末には、一旦は不利結末に至ったと見せかけてそれが覆されるいわゆる逆転パターンとなる場合も含まれるものとする。本実施形態における特定リーチ演出は、遊技者側のキャラクタ(味方キャラクタ(図面においてはXを付して示す))と敵キャラクタが戦ういわゆるバトル演出であり、味方キャラクタが勝利することが有利結末と、味方キャラクタが敗北すること(敵キャラクタが勝利すること)が不利結末とされている。基準時点が設定される二種以上の特定リーチ演出が設けられたものとしてもよい。
特定示唆演出は、当否報知結末に至るよりも前に実行される。当否報知結末用の演出(有利結末または不利結末)が開始される時点を当落分岐点とすると、当落分岐点よりも前に特定示唆演出が実行される(当落分岐点よりも前に特定示唆演出が開始される時点である基準時点が設定される)(図6(c)(d-1)(d-2)参照)。また、当落分岐点よりも前に特定示唆演出(特定示唆画像73の表示)は終了する。なお、本実施形態では、特定リーチ演出の開始から基準時点までの長さは一定(例えば、10秒)である。本実施形態における特定示唆画像73は、いわゆるカットイン画像である。本実施形態における特定示唆演出は、キャラクタXが登場する演出である(味方キャラクタおよび敵キャラクタの一方がキャラクタXとされる)(図6(c)参照)。よって、特定示唆演出は、特定リーチ演出にて登場するキャラクタXを強調しつつ、信頼度を示唆するものであるといえる。
変動中表示71の表示態様は特定リーチ演出中も変化しうる(図6(a)(b)参照)。すなわち、変動中表示71の表示態様は、特定リーチ演出の開始時点よりも信頼度が高い表示態様に変化する可能性もある(特定リーチ演出中に変化しない可能性もある)。なお、基準時点以降は変動中表示71の表示態様は変化することはない。よって、特定リーチ演出が発生する対象変動においては、基準時点における変動中表示71の表示態様が最終的な信頼度を示唆する態様として決まる(基準時点における表示態様が高信頼度のものであるほど、対象当否抽選結果が大当たりとなる(特定リーチ演出が有利結末となる)蓋然性が高い)。
本実施形態では、対象変動にて特定リーチ演出が発生し、基準時点に到達したときにおける変動中表示71の表示態様を「基準表示態様」とする。基準時点に到達することを契機として特定示唆演出が実行される(特定示唆画像73が表示される)ところ、実行される特定示唆演出の種類は必ず変動中表示71の基準表示態様に対応したものとされ、基準表示態様に対応しない種類の特定示唆演出は実行されないようにされる(図6(b)(c)参照)。すなわち、基準時点に到達したときの変動中表示71が通常表示態様70nであれば通常特定示唆演出が実行され(通常特定示唆画像73nが表示され)、第一特殊表示態様701sであれば第一特殊特定示唆演出が実行され(第一特殊特定示唆画像731sが表示され)、第二特殊表示態様702sであれば第二特殊特定示唆演出が実行され(第二特殊特定示唆画像732sが表示され)、第三特殊表示態様703sであれば第三特殊特定示唆演出が実行され(第三特殊特定示唆画像733sが表示され)、第四特殊表示態様704sであれば第四特殊特定示唆演出が実行される(第四特殊特定示唆画像734sが表示される)ようにされる。なお、本実施形態では、変動中表示71とそれに対応した特定示唆画像73の両方が表示領域911に表示された状態となる。また、本実施形態では、各種特定示唆演出の信頼度は、変動中表示71の各表示態様と同じである。つまり、基準時点にて変動中表示71がある表示態様にあれば、もれなくそれに対応した種類の特定示唆演出が実行されるのであるから、変動中表示71による信頼度示唆は、特定示唆演出における信頼度示唆と相違がない。また、基準時点において表示されている変動前表示72の数や表示態様は、実行される特定示唆演出の種類に関係がない。
このように構成されている理由は以下の通りである。変動前表示72や変動中表示71の表示態様変化による信頼度示唆(いわゆる「保留」による信頼度示唆)は周知であり、遊技者はこれらの態様に注目する。対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待する対象変動においては、変動中表示71がより高信頼度の表示態様となること(信頼度が高まる方向によりステップアップすること)に期待する。このような変動中表示71の表示態様がどのようになったかを明確に示す(強調する)ため、特定リーチ演出においては、敢えて、変動中表示71の表示態様に対応する種類の特定示唆演出が発生する(対応しない種類の特定示唆演出が発生することがない)ようにしている。遊技者にとっては、特定リーチ演出の当落報知結末前に変動中表示71の表示態様に応じた演出(特定示唆演出)が実行されるため、分かりやすい遊技性となる。
以下、上記特定示唆演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例1-1
特定示唆演出が発生するよりも前に、強調演出が実行されるようにする。強調演出は、基準表示態様に対応した特定示唆演出が実行(特定示唆画像73が表示)されていることを強調するための演出であり、基準表示態様にある変動中表示71を用いたものである。例えば、基準表示態様にある表示態様が表示領域911中央側に移動しつつ、拡大される演出が強調演出として発生し(図7(b)参照)、当該強調演出の終了後に特定示唆演出が発生する(図7(c)参照)ようにする。このようにすることで、実行される特定示唆演出の種類(色)が、変動中表示71の態様(色)に対応したものとされているということが分かりやすい。
強調演出は、変動中表示71が常態とは異なるものとされればよい。上記例のように、変動中表示71が常態とは異なる位置に変位すること、および、常態よりも大きくされることの少なくともいずれか一方が発生するようにするとよい。
強調演出は、基準表示態様に応じて(変動中表示71の色に応じて)異なるようにしてもよい。例えば、強調演出において(図7(b)の状態において)、信頼度が高い基準表示態様であるほど変動中表示71は大きく表示される(常態の大きさを基準とした拡大率が高い)ようにする。
〇具体例1-2
特定示唆演出が発生しうるタイミング(実行条件が成立しうるタイミング)は、リーチ演出中に限られないものとする。例えば、リーチが成立するかどうか判明していない状態(三つの識別図柄群の全てが変動表示されている状態)で特定示唆演出が発生しうるようにしてもよい。すなわち、三つの識別図柄群の全てが変動表示されている状態のある時点が基準時点とされ、当該基準時点における変動中表示71の表示態様に対応した種類の特定示唆演出が発生するようにする。
〇具体例1-3
特定示唆演出が発生する前に所定の演出(事前演出)が発生するようにする。事前演出は、基準時点に到達することを前もって示す演出であるともいえる。事前演出が発生した後、その時点での変動中表示71の表示態様に対応した種類の特定示唆演出が発生することとなる。図8には、事前演出として、「保留対応カットイン」の文字を含む画像(事前画像75)が表示されるものを示す。
図8に示した例のように、事前画像75は、特定示唆演出を示唆する要素を含むものであることが好ましい。上記実施形態のように特定示唆演出がいわゆるカットイン演出(カットイン画像である特定示唆画像73が表示される演出)とするのであれば、「カットイン」といった特定示唆演出を示す要素を含むものとする。また、図8に示した例のように、事前画像75は、当該特定示唆演出が変動中表示71に対応したものであること示唆する要素を含むものであることが好ましい。例えば、「保留」といった変動中表示71を示す要素を含むものとする。
〇具体例1-4
一の変動にて実行条件が二回以上成立しうる(一の変動にて二回以上の基準時点が設けられることがある)設定とする。すなわち、一の変動にて二回以上の特定示唆演出が発生しうる設定とする。また、ある実行条件が成立した後、次の実行条件が成立するまでの間(実行条件間)に、変動中表示71の表示態様が変化しうるようにする。このようにすることで、ある特定示唆演出(先の特定示唆演出)が発生した後、変動中表示71の表示態様の変化が発生した場合には、先の特定示唆演出よりも高信頼度の特定示唆演出(後の特定示唆演出)が発生することになる。つまり、このようにすることで、実行条件間に変動中表示71の表示態様が変化することで特定示唆演出のランクアップが発生しうるという遊技性になる。
ただし、上記実施形態のように、一の変動において実行条件が最大で一回しか成立しないようにすれば、一の変動にて発生しうる特定示唆演出の回数は最大で一回ということになるから、特定示唆演出は変動中表示71の表示態様が最終的にどのようなものとなったかを明確に示す(強調する)ものとして機能することになる。
〇具体例1-5
変動中表示71の表示態様が第四特殊表示態様704s、すなわち信頼度が100%である(大当たりが確定する)表示態様となったときには、基準時点に到達しても特定示唆演出は発生しないようにする(第四特殊特定示唆画像734sが設けられていない構成とする)(図9(a)、(b-2)参照)。換言すれば、特定示唆演出は、変動中表示71の表示態様が信頼度100%未満の態様である場合に発生しうる(変動中表示71の表示態様が信頼度100%未満の態様でなければ実行条件が成立しない)ものとする(図9(a)、(b-1)参照)。変動中表示71が大当たり確定の表示態様となったときには、遊技者はそれを把握しているであろうから、敢えてそれを強調する必要はないとして特定示唆演出が発生しないようにする。
異なる例として、変動中表示71の表示態様が通常表示態様70nであるときには、基準時点に到達しても特定示唆演出が発生しないようにすること(通常特定示唆画像73nが設けられていない構成とすること)も考えられる(図10(a)、(b-2)参照)。変動中表示71が通常の表示態様(デフォルトの態様)であるときには敢えてそれを強調する必要はないとして特定示唆演出が発生しないようにする。変動中表示71の表示態様が通常表示態様70nでない、すなわち特殊表示態様70sのいずれかである場合には対応する特定示唆演出が発生する(図10(a)、(b-1)参照)
〇具体例1-6
変動前表示72および変動中表示71の各表示態様は、異なるカテゴリに属する二以上の態様が設定された構成とする。例えば、図11に示すように、カテゴリAに属する表示態様Aとして、通常表示態様70nA、第一特殊表示態様701sA、第二特殊表示態様702sA、第三特殊表示態様703sA、第四特殊表示態様704sAが設けられているとする(図面において、表示態様Aは、外形が「丸」であるものとして示す)。また、カテゴリBに属する表示態様Bとして、通常表示態様70nB、第一特殊表示態様701sB、第二特殊表示態様702sB、第三特殊表示態様703sB、第四特殊表示態様704sBが設けられた構成とする(図面において、表示態様Aは、外形が「三角」であるものとして示す)。条件Aが成立している状態(ステータスA)では、カテゴリAに属する表示態様Aとされ、条件Bが成立している状態(ステータスB)では、カテゴリBに属する表示態様Bとされるようにする(条件Aおよび条件Bは同時に成立することはない)。通常表示態様70nAおよびB、第一特殊表示態様701sAおよびB、第二特殊表示態様702sAおよびB、第三特殊表示態様703sAおよびB、第四特殊表示態様704sAおよびBのそれぞれは、態様は互いに異なるものの、色が共通し、信頼度も同じである(カテゴリの違いは信頼度に影響を及ぼすものではない)とする。このような信頼度が同じであるが異なる表示態様(カテゴリAに属する表示態様AおよびカテゴリBに属する表示態様B)を設けることは、例えば、いわゆる演出モード(ステージ等とも称される)に応じ、変動前表示72および変動中表示71の基本的態様を異ならせる遊技性とする場合に用いられる。演出モードは、変動演出を司る要素である。すなわち、変動演出を構成する演出としてどのような演出が実行されるかは、現在設定されている演出モード(現設定モード)に依存する。例えば、キャラクタAをモチーフとした演出が展開されるモードA、キャラクタBをモチーフとした演出が展開されるモードBが設定されるといった構成とすることが考えられる。このような構成において、モードAが設定されている状態では通常表示態様70nAおよび第一特殊表示態様701sA~第四特殊表示態様704sAが、モードBが設定されている状態では通常表示態様70nBおよび第一特殊表示態様701sB~第四特殊表示態様704sBが表示されるようにすることが想定される。
特定示唆演出にて表示される特定示唆画像73は、基準時点における変動中表示71の表示態様が表示態様AおよびBのいずれであるかに応じて異なるものとする。例えば、図12に示すように、カテゴリAに属する特定示唆画像Aとして、通常特定示唆画像73nA、第一特殊特定示唆画像731sA、第二特殊特定示唆画像732sA、第三特殊特定示唆画像733sA、第四特殊特定示唆画像734sAを設ける(図面において、特定示唆画像Aは、キャラクタAを含むものとして示す)。また、カテゴリBに属する特定示唆画像Bとして、通常特定示唆画像73nB、第一特殊特定示唆画像731sB、第二特殊特定示唆画像732sB、第三特殊特定示唆画像733sB、第四特殊特定示唆画像734sBを設ける(図面において、特定示唆画像Bは、キャラクタBを含むものとして示す)。第一特殊特定示唆画像731sAおよびB、第二特殊特定示唆画像732sAおよびB、第三特殊特定示唆画像733sAおよびB、第四特殊特定示唆画像734sAおよびBのそれぞれは、態様は互いに異なるものの、色が共通し、信頼度も同じである(カテゴリの違いは信頼度に影響を及ぼすものではない)。
基準時点にて通常表示態様70nAが表示されているときには通常特定示唆画像73nAが、第一特殊表示態様701sAが表示されているときには第一特殊特定示唆画像731sAが、第二特殊表示態様702sAが表示されているときには第二特殊特定示唆画像732sAが、第三特殊表示態様703sAが表示されているときは第三特殊特定示唆画像733sAが、第四特殊表示態様704sAが表示されているときには第四特殊特定示唆画像734sAが表示される特定示唆演出が実行されるようにする(図13(a)(b-1)参照(一例として第三特殊特定示唆画像733sAが表示される例を示した))。同様に、基準時点にて通常表示態様70nBが表示されているときには通常特定示唆画像73nBが、第一特殊表示態様701sBが表示されているときには第一特殊特定示唆画像731sBが、第二特殊表示態様702sBが表示されているときには第二特殊特定示唆画像732sBが、第三特殊表示態様703sBが表示されているときは第三特殊特定示唆画像733sBが、第四特殊表示態様704sBが表示されているときには第四特殊特定示唆画像734sBが表示される特定示唆演出が実行されるようにする(図13(a)(b-2)参照(一例として第三特殊特定示唆画像733sBが表示される例を示した))。
このように、演出モード等に応じて変動前表示72や変動中表示71の基本的態様が変化する構成とする(図11参照)のであれば、それに応じた態様(同じカテゴリ)の特定示唆画像73(図12参照)が表示される特定示唆演出が発生するようする(図13参照)。これにより、変動中表示71の表示態様と特定示唆演出(特定示唆画像73)が関連しているということをより分かりやすくすることができる。
〇具体例1-7
操作手段(例えば押しボタン61(演出ボタン))の操作を契機として特定示唆演出が実行されるようにする。特定リーチ演出にて、押しボタン61の操作が有効となる操作有効期間が設定され、遊技者に対し押しボタン61の操作が要求される。操作有効期間中に押しボタン61の操作がなされること(操作有効期間中の押しボタン61の操作が所定条件を満たすものとなること)を契機として、その時点における変動中表示71の表示態様に対応する特定示唆画像73が表示される。この場合、押しボタン61の操作がなされた時点が基準時点となる。なお、操作有効期間が開始された後は、変動中表示71の表示態様が変化することがないようにされる。このようにすることで、遊技者自らの行動に起因して変動中表示71の現在の表示態様を強調する画像(特定示唆画像73)が表示されるという演出形態になる。
なお、本例のようにする場合において、操作有効期間中に操作手段の操作がなされなかったとき(操作有効期間中の押しボタン61の操作が所定条件を満たすものとならなったとき)、特定示唆演出が実行されない(特定示唆画像73が表示されない)ようにしてもよいし、操作有効期間の終了を契機として特定示唆演出が実行される(特定示唆画像73が表示される)ようにしてもよい。
〇具体例1-8
特定示唆演出中、すなわち特定示唆画像73が表示されている最中は、変動中表示71が表示されないようにする(図14(b)参照)。このようにすることで、基準時点到達直前まで表示されていた変動中表示71(図14(a)参照)に代えて、特定示唆画像73(変動中表示71の表示態様に対応する種類の特定示唆画像73)が表示されているように見える演出形態となる。なお、特定示唆演出が終了した(特定示唆画像73が消去された)後は変動中表示71が表示されるようにしてもよいし、そのまま対象変動の終了まで変動中表示71が表示されないようにしてもよい。
本例のようにする場合、特定示唆画像73が表示されている最中は、(記憶手段に変動前当否抽選情報が記憶されていたとしても)変動前表示72も表示されないようにすることが好ましい(図14(b)参照)。つまり、特定示唆画像73が表示される直前まで一または二以上の変動前表示72が表示されていたとしても、特定示唆画像73が表示されている最中は変動前表示72が表示されないようにするとよい。
〇具体例1-9
基準時点に到達しても特定示唆演出が発生しないこともある構成とする。すなわち、基準時点に到達すること(図15(a)参照)を契機とし、当該時点での変動中表示71の表示態様に対応する種類の特定示唆画像73が表示される(図15(b-1)参照)こともあれば、特定示唆画像73が表示されない(図15(b-2)参照)こともある構成とする。
本例のようにする場合、基準表示態様が信頼度100%ではない表示態様である(第四特殊表示態様704sではない)場合において、特定示唆画像73が表示された場合の方が、特定示唆画像73が表示されない場合よりも、信頼度が高い設定とするとよい(あくまで、基準表示態様が同じであるもの同士を比較したときに、特定示唆画像73が表示された場合の方が、特定示唆画像73が表示されない場合よりも、信頼度が高いということである)(図15(c)参照)。例えば、基準時点における変動中表示71の表示態様が第一特殊表示態様701sである場合(図15(a)参照)、特定示唆演出が実行されるとすれば表示される特定示唆画像73は第一特殊特定示唆画像731sになるが、当該第一特殊特定示唆画像731sが表示された場合(図15(b-1)参照)の方が、第一特殊特定示唆画像731sが表示されなかった場合(図15(b-2)参照)よりも、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性が高いという設定とする。このようにすることで、特定示唆画像73の表示が、いわゆるチャンスアップとして機能する遊技性が実現される。なお、図15(c)に示すように、特定示唆演出の有無(チャンスアップの有無)にかかわらず、変動中表示71の各表示態様の信頼度の大小関係は維持されるようにすること(特定示唆演出の有無にかかわらず、通常表示態様70nよりも第一特殊表示態様701sの方が、第一特殊表示態様701sよりも第二特殊表示態様702sの方が、第二特殊表示態様702sよりも第三特殊表示態様703sの方が信頼度が高いという関係とすること)が好ましい。
〇具体例1-10
各種特定示唆画像73は、色以外の画像構成要素も異なるようにする。すなわち、各種特定示唆画像73は、色以外にも独自の画像構成要素を有するものとする。例えば、各種特定示唆画像73の形状は、それ以外の種類の特定示唆画像73の形状と異なるようにする。このようにすることで、特定示唆画像73の種類(特定示唆演出の種類)が明確に区別できる分かりやすい演出形態となる。
〇具体例1-11
各種特定示唆画像73は、色以外にも、信頼度の高低を示唆する画像構成要素を含むものとする。例えば、相対的に信頼度が高い特定示唆画像73の方が、相対的に信頼度が低い特定示唆画像73よりも、画像の大きさ(画像が表示される範囲)が大きくなるようにすることが考えられる(図16参照)。上述した通り、特定示唆画像73は変動中表示71の最終的な表示態様を強調するものであるところ、本例のようにすることで特定示唆画像73によって信頼度の高低も強調されることになる。
〇具体例1-12
特定リーチ演出は、遊技者に対し操作手段(例えば押しボタン61)の操作が要求され(図17(b)参照)、操作有効期間中に当該操作手段の操作がなされること(図17(c)参照)を契機として当否報知結末(図17(d-1)(d-2)参照)に至るものであるとする(操作有効期間中における操作手段の操作時点が当落分岐点となる構成とする)。つまり、操作手段の操作が当落分岐とされたリーチ演出(以下、操作当落分岐リーチ演出と称する)とする。操作有効期間のどこかの時点が当落分岐点となるため、操作有効期間が開始されるよりも前に特定示唆演出が実行される(図17(a)参照)。
操作当落分岐リーチ演出であることが特定リーチ演出であることの必須条件とされたものとしてもよい。例えば、遊技機1が実行可能なリーチ演出として、「操作当落分岐リーチ演出」に当たる一または二以上のリーチ演出と、「操作当落分岐リーチ演出」には当たらない一または二以上のリーチ演出(当落分岐にて操作手段の操作要求がなされないリーチ演出。以下非操作当落分岐リーチ演出とする。)が設けられているとする。この場合において、特定示唆演出が発生しうるリーチ演出(特定リーチ演出)は、全て「操作当落分岐リーチ演出」である構成とする。操作手段の操作(遊技者の行動)に起因して当否が判明するようなリーチ演出(操作当落分岐リーチ演出)は、遊技者が大きな期待を抱くものである。そのため、このような操作当落分岐リーチ演出にて、変動中表示71の表示態様が強調される特定示唆演出が発生しうるように(非当落分岐リーチ演出では特定示唆演出が発生しないように)する。
〇具体例1-13
変動前表示72がなりうる表示態様の種類(パターン)と、変動中表示71がなりうる表示態様の種類(パターン)が異なっていてもよい。例えば、変動中表示71は第一特殊表示態様701s~第四特殊表示態様704s(四種の特殊表示態様)のいずれにもなりうるが、変動前表示72は第一特殊表示態様701sとなることはなく第二特殊表態様~第四特殊表示態様704s(三種の特殊表示態様70s)のいずれかになりうるものとする。つまり、変動中表示71はなる可能性があるが、変動前表示72はなる可能性がない表示態様が設けられた構成としてもよい。それとは逆に、変動前表示72はなる可能性があるが、変動中表示71はなる可能性がない表示態様が設けられた構成としてもよい。
特定示唆演出は、基準時点における変動中表示71の表示態様に応じた内容のものとされる演出であるから、変動中表示71の表示態様(通常表示態様70n、特殊表示態様70s)に対応した種類が設けられていればよい。すなわち、変動前表示72はなる可能性があるが、変動中表示71はなる可能性がない特殊表示態様70sについては、対応する特定示唆演出(特定示唆画像73)は設ける必要がない。
〇具体例1-14
変動中表示71が特殊表示態様70sにあるときには、変動前表示72が特殊表示態様70sにはならない(つまり、変動前表示72は全て通常表示態様70nである)ようにする。このようにすることで、特殊特定示唆画像73sが表示される特定示唆演出が実行される際、変動前表示72はかならず通常表示態様70nにあるから、当該特殊特定示唆画像73sが変動前表示72に対応した演出であると遊技者が勘違いしてしまうことが防止される。
〇具体例1-15
特定示唆演出中(特定示唆画像73が表示されている最中)は、変動中表示71が表示されるが、変動前表示72は表示されないようにする(図19(b)参照)。すなわち、記憶手段に変動前当否抽選情報が記憶されていても特定示唆演出中は変動前表示72が表示されないようにする。変動前表示72が表示されていると、特定示唆演出(特定示唆画像73)が変動前表示72に対応したものであると勘違いしてしまうおそれがある(特に、図18に示す例のように、変動前表示72のいずれかが変動中表示71と同じ特殊表示態様70sであるときには勘違いが生じやすい)から、これを防止するため、特定示唆演出(特定示唆画像73)に対応する変動中表示71は表示されるが、特定示唆演出に関係ない変動前表示72は表示されないようにする。
<変動前表示カスタマイズ・変動中表示カスタマイズ>
本実施形態にかかる遊技機1は、変動演出を構成する演出の発生確率を変化させることが可能なカスタマイズ機能を備える。カスタマイズ機能の対象となる演出として、「変動前表示変化演出」、「変動中表示変化演出」が設けられている。なお、以下で説明する「変動前表示変化演出」、「変動中表示変化演出」のカスタマイズは通常遊技状態における発生確率を変化させるものである。ただし、特定遊技状態でのカスタマイズを同様のものとしてもよい。
変動前表示変化演出は、変動前表示72を通常表示態様70n(常態)とは異なる特殊表示態様70sとすることで対応する当否抽選結果(対象当否抽選結果)の信頼度が高まったことを示唆する演出である。変動前表示72は、通常表示態様70nからいずれかの特殊表示態様70sに変化することがある。また、変動前表示72は、ある特殊表示態様70sからそれよりも信頼度が高いことを示唆する特殊表示態様70sに変化することもある。変動前表示72は、対象当否抽選結果についての変動演出が開始されるよりも前に表示されるものであるから、変動前表示変化演出はいわゆる先読み演出(対象変動が開始されるよりも前(対象当否抽選の実行時点よりも前)に、対象当否抽選に用いる当否抽選情報を先読みして対象当否抽選結果を示唆する演出)の一種であるといえる。なお、本実施形態では、先読み演出の発生確率を変化させる先読み演出カスタマイズが設けられているが、変動前表示変化演出は当該先読み演出カスタマイズの対象からは除外されている(変動前表示変化演出以外の先読み演出が先読み演出カスタマイズの対象とされる)。
変動中表示変化演出は、変動中表示71を通常表示態様70n(常態)とは異なる特殊表示態様70sとすることで対応する当否抽選結果(対象当否抽選結果)の信頼度が高まったことを示唆する演出である。変動中表示71は、通常表示態様70nからいずれかの特殊表示態様70sに変化することがある。また、変動中表示71は、ある特殊表示態様70sからそれよりも信頼度が高いことを示唆する特殊表示態様70sに変化することもある。変動中表示71は、対象当否抽選結果についての変動演出が開始された後表示されるものであり、先読み演出には含まれないものである。
本実施形態では、変動前表示変化演出の発生確率を変化させるカスタマイズである「変動前表示カスタマイズ」と、変動中表示変化演出の発生確率を変化させるカスタマイズである「変動中表示カスタマイズ」とが別のカスタマイズ(独立したカスタマイズ)として設けられている。変動前表示72と変動中表示71の両方をひとまとまりとして(変動前表示72と変動中表示71の両方を「保留」と捉え)これらが変化する演出の発生確率を変化させるカスタマイズが設けられていることは公知であるが、本実施形態では変動前表示変化演出の発生確率と変動中表示変化演出の発生確率を別個独立に変化させることができるようにしている。なお、変動前表示カスタマイズは「変動前保留信頼度カスタマイズ」と、変動中表示カスタマイズは「当該変動保留信頼度カスタマイズ」と称されている。すなわち、変動前表示72は「変動前保留」として、変動中表示71は「当該変動保留」として遊技者に示される。
なお、本実施形態では、変動前表示カスタマイズや変動中表示カスタマイズ以外のカスタマイズも設けられている。各カスタマイズを利用する(設定を変更する)際の操作方法はどのようなものであってもよい。本実施形態では、押しボタン61と十字キー62の操作によって各カスタマイズの設定を変更することができるようにされている。例えば、図19に示すような画面(カスタマイズ変更画面)により各カスタマイズの設定を変更することができるようにする。図示しないが、当該画面には、各カスタマイズの内容を説明する画像が表示されることが好ましい。特に、変動前表示カスタマイズ(変動前保留信頼度カスタマイズ)と変動中表示カスタマイズ(当該変動保留信頼度カスタマイズ)に関し、変動前表示72(変動前保留)と変動中表示71(当該変動保留)の違いを明確に示す説明がなされるようにすることが好ましい。また、カスタマイズの設定変更は、待機状態中(変動演出が実行されていない非変動中)のみならず、変動中にもできるようにすることが好ましい。変動中にもカスタマイズの設定変更を行うことができるようにする場合には、変動中にカスタマイズ用の小さな画像(図示せず)が表示領域911の外縁近傍に表示されるようにする。
なお、後述する通り、変動前表示カスタマイズおよび変動中表示カスタマイズは、変動前表示72や変動中表示71が特殊表示態様70sとなったときの信頼度を通常よりも高めることができるものである。したがって、デフォルトの信頼度(後述する「通常」選択時の信頼度(通常信頼度))が100%である特殊表示態様70s(本実施形態では第四特殊表示態様704s)は、それ以上信頼度が高まるものではないためカスタマイズの対象から除かれる。すなわち、本実施形態では、変動前表示カスタマイズおよび変動中表示カスタマイズの対象となる特殊表示態様70sは、デフォルトの信頼度が100%未満のもの(本実施形態では第一特殊表示態様701s~第三特殊表示態様703s)に限られる(以下の変動前表示カスタマイズおよび変動中表示カスタマイズの説明において、単に特殊表示態様70sというときはデフォルトの信頼度が100%未満のものを指す)。
本実施形態における変動前表示カスタマイズは、選択項目として「通常」と「UP」が設けられたものである。「通常」はデフォルトの設定である。遊技機1の電源がONとされた直後や、リセット操作がなされた直後は「通常」とされる。「UP」を選択した場合には、変動前表示72が特殊表示態様70sとなったときの信頼度が通常に比して高くなる。本実施形態では、変動前表示カスタマイズについて、「通常」が設定されている状態で変動前表示72が各特殊表示態様70sとなったときの信頼度(通常信頼度)と、「UP」が設定されている状態で変動前表示72が各特殊表示態様70sとなったときの信頼度(特別信頼度)は図20(a)に示す通りとされている。いずれの特殊表示態様70sも、「通常」が設定されている状態よりも、「UP」が設定されている状態の方が、信頼度は高い。また、本実施形態では、いずれの特殊表示態様70sも、「通常」が設定されている状態よりも、「UP」が設定されている状態の方が、発生確率(一の変動あたりの各表示態様が表示される確率)は低い。つまり、「UP」を設定することで、「通常」が設定された状態よりも、各特殊表示態様70sは表示されにくくなるが、表示されたときには対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてることとなる。なお、「通常」が設定されている状態よりも、「UP」が設定されている状態の方が、特殊表示態様70sは表示されにくくなるのであるから、「通常」が設定されている状態よりも、「UP」が設定されている状態の方が、通常表示態様70nは表示されやすくなる。
本実施形態における変動中表示カスタマイズは、選択項目として「通常」と「UP」が設けられたものである。「通常」はデフォルトの設定である。遊技機1の電源がONとされた直後や、リセット操作がなされた直後は「通常」とされる。「UP」を選択した場合には、変動中表示71が特殊表示態様70sとなったときの信頼度が通常に比して高まる。本実施形態では、変動中表示カスタマイズについて、「通常」が設定されている状態で変動中表示71が各特殊表示態様70sとなったときの信頼度(通常信頼度)と、「UP」が設定されている状態で変動中表示71が各特殊表示態様70sとなったときの信頼度(特別信頼度)は図20(b)に示す通りとされている。いずれの特殊表示態様70sも、「通常」が設定されている状態よりも、「UP」が設定されている状態の方が、信頼度は高い。また、本実施形態では、いずれの特殊表示態様70sも、「通常」が設定されている状態よりも、「UP」が設定されている状態の方が、発生確率(一の変動あたりの各表示態様が表示される確率)は低い。つまり、「UP」を設定することで、「通常」が設定された状態よりも、各特殊表示態様70sは表示されにくくなるが、表示されたときには対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてることとなる。なお、「通常」が設定されている状態よりも、「UP」が設定されている状態の方が、特殊表示態様70sは表示されにくくなるのであるから、「通常」が設定されている状態よりも、「UP」が設定されている状態の方が、通常表示態様70nは表示されやすくなる。
変動中表示カスタマイズの各特殊表示態様70sの信頼度(本実施形態では図20(b)の信頼度)は、対象変動中に各特殊表示態様70sとなった場合(対象変動中に変動中表示71がいずれかの特殊表示態様70sに変化した場合)のものである。対象変動前に変動前表示72の状態でいずれかの特殊表示態様70sとなり、対象変動においてもその特殊表示態様70sのままであるのであれば、それに対応する信頼度は変動前表示72(変動前表示カスタマイズ)としての信頼度(図20(a)に示す信頼度)となる。例えば、対象変動前に変動前表示72が第一特殊表示態様701sとなり、そのまま対象変動の開始時点で変動中表示71も第一特殊表示態様701sとされ、対象変動にて変動中表示71の態様変化が発生しないとすれば、そのときの信頼度は「通常」が設定されている状態で5%、「UP」が設定されている状態で30%である。一方、対象変動の開始時点で第一特殊表示態様701sであった変動中表示71が第二特殊表示態様702sに変化したとすれば、そのときの信頼度は「通常」が設定されている状態で25%、「UP」が設定されている状態で70%である。
図20(a)と(b)を比較すれば分かる通り、同じ特殊表示態様70sであっても、それが変動前表示72なのか変動中表示71なのかで信頼度が相違する。本実施形態では、変動前表示カスタマイズおよび変動中表示カスタマイズのいずれもが「通常」である場合、ならびに、変動前表示カスタマイズおよび変動中表示カスタマイズのいずれもが「UP」である場合は、変動前表示72がある特殊表示態様70sとなった場合よりも、変動中表示71が当該ある特殊表示態様70sとなった場合の方が、信頼度が高い。つまり、同じ特殊表示態様70sどうしを比較すれば、変動前表示72で当該特殊表示態様70sとなった場合よりも、変動中表示71で当該特殊表示態様70sとなった場合の方が、対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてる。このようにすることで、対象変動の開始前に対象当否抽選に対応する表示が特殊表示態様70sとなった場合(先読み演出として特殊表示態様70sが表示された場合)よりも、対象変動の開始後に対象当否抽選に対応する表示が特殊表示態様70sとなった場合の方が大当たりに期待がもてるという遊技性となる。
本実施形態では、変動前表示カスタマイズと変動中表示カスタマイズは独立している。変動前表示カスタマイズを変更しても変動中表示71の信頼度(発生確率)は変化しない。それとは逆に、変動中表示カスタマイズを変更しても変動前表示72の信頼度(発生確率)は変化しない。
このように、本実施形態にかかる遊技機1は、変動前表示72が特殊表示態様70sとなる確率(特殊表示態様70sとなったときの信頼度)の変更と、変動中表示71が特殊表示態様70sとなる確率(特殊表示態様70sとなったときの信頼度)の変更を、別々に行うことができるから、遊技性を遊技者の好みのものに近づけることができる。
また、上述した通り、変動前表示72と変動中表示71の両方をひとまとまりとして(変動前表示72と変動中表示71の両方を「保留」と捉え)これらが変化する演出の発生確率を変化させるカスタマイズが設けられていることは公知であるが、このようなカスタマイズは、変動前表示72だけが対象となっているのか、変動前表示72と変動中表示71の両方が対象となっているのか分かりにくい(このようなカスタマイズは「保留カスタマイズ」等と名付けられていることが多いが、「保留」の指す対象が、変動前表示72だけなのか、変動前表示72と変動中表示71の両方なのか、分かりにくい)という問題があった。しかし、本実施形態のように変動前表示72のカスタマイズと変動中表示71のカスタマイズ別に設けられていれば、このような問題は生じない。
以下、上記変動前表示カスタマイズ、変動中表示カスタマイズに関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例2-1
上記実施形態では、デフォルトの信頼度(通常信頼度)が100%である特殊表示態様70s(第四特殊表示態様704s)は変動前表示カスタマイズや変動中表示カスタマイズの対象ではないこと(カスタマイズを変更しても発生確率は変化しないこと)を説明したが、カスタマイズの変更により当該特殊表示態様70s(第四特殊表示態様704s)の発生確率が変化しうる設定としてもよい。例えば、変動中カスタマイズが「通常」である状態(デフォルトの状態)よりも、「UP」である状態の方が、第四特殊表示態様704s(信頼度100%の特殊表示態様)の発生確率が高くなるような設定とする。
〇具体例2-2
変動前表示カスタマイズおよび変動中表示カスタマイズのいずれもが「通常」である場合、ならびに、変動前表示カスタマイズおよび変動中表示カスタマイズのいずれもが「UP」である場合は、変動前表示72がある特殊表示態様70sとなった場合よりも、変動中表示71が当該ある特殊表示態様70sとなった場合の方が、信頼度が低い。つまり、同じ特殊表示態様70sどうしを比較すれば、変動中表示71で当該特殊表示態様70sとなった場合よりも、変動前表示72で当該特殊表示態様70sとなった場合の方が、対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてる設定とする(図21参照)。このようにすることで、対象変動の開始後に対象当否抽選に対応する表示が特殊表示態様70sとなった場合よりも、対象変動の開始前に対象当否抽選に対応する表示が特殊表示態様70sとなった場合(先読み演出として特殊表示態様70sが表示された場合)の方が大当たりに期待がもてるという遊技性となる。
〇具体例2-3
カスタマイズの対象が変動前表示72と変動中表示71の両方であるカスタマイズ(以下、包括カスタマイズと称する)(図22(a)参照)と、カスタマイズの対象が変動中表示71である(変動前表示72はカスタマイズの対象ではない)変動中カスタマイズ(図22(b)参照)が設けられた構成とする。例えば、包括カスタマイズとして「通常」(デフォルト)および「UP」が選択可能な構成とし、「UP」を選択した場合には、変動前表示72および変動中表示71の両方について、特殊表示態様70sとなったときの信頼度が(「通常」選択時(デフォルト)よりも)高くなる(特殊表示態様70sとなる確率は低くなる)ものとする。一方、変動中カスタマイズは、「UP」を選択した場合には、変動中表示71について、特殊表示態様70sとなったときの信頼度が(「通常」選択時(デフォルト)よりも)高くなる(特殊表示態様70sとなる確率は低くなる)ものである(変動中カスタマイズで「UP」を選択しても、変動前表示72の信頼度は変わらない)。このようにすることで、変動前表示72と変動中表示71を一括してカスタマイズすることも、変動中表示71に限りカスタマイズすることもできるから、遊技の趣向性ならびにカスタマイズの利便性が向上する。
〇具体例2-4
変動中表示カスタマイズの変更が変動前表示72の信頼度に影響を及ぼすこと、および、変動前表示カスタマイズの変更が変動中表示71の信頼度に影響を及ぼすことの少なくともいずれか一方が発生するものとする。ただし、このような影響が生じるとしても、各特殊表示態様70sについて「通常」を選択した場合よりも「UP」を選択した場合の方が信頼度が高いこと、各表示態様の信頼度の高低の関係(通常表示態様70n<第一特殊表示態様701s<第二特殊表示態様702s<第三特殊表示態様703s<第四特殊表示態様704s)は保たれるようにする。
例えば、図23に示すように、変動中表示71がある特殊表示態様70s(第一特殊表示態様701s~第三特殊表示態様703sのいずれか)となった場合の信頼度は、変動前表示カスタマイズが「通常」であるとき(図23(a)参照)よりも、変動前表示カスタマイズが「UP」であるとき(図23(b)参照)の方が、高い設定とする。つまり、変動前表示カスタマイズの影響が変動中表示71の信頼度にも及ぶようにする。
〇具体例2-5
遊技者が変動前表示カスタマイズの変更や変動中表示カスタマイズの変更を行った際、当該変更が実際に反映されるタイミング(反映タイミング)は、例えば以下のように制御することができる。
変動前表示カスタマイズの反映タイミングと変動中表示カスタマイズの反映タイミングを同じとする。例えば、遊技者が変更を行った時点で記憶手段に記憶されている当否抽選情報(変動中当否抽選情報および変動前当否抽選情報)に対応する当否抽選結果の全ての報知が完了することを契機としてカスタマイズの変更が実際に反映されるようにする。
また、上記のような制御とは異なり、変動前表示カスタマイズの反映タイミングと変動中表示カスタマイズの反映タイミングを異ならせる。例えば、変動前表示カスタマイズについては、カスタマイズの対象が変動前表示72であるから、遊技者が変更を行った時点で記憶手段に記憶されている変動前当否抽選情報に対応する当否抽選結果の全ての報知が完了することを契機としてカスタマイズの変更が実際に反映されるようにする。一方、変動中表示カスタマイズについては、カスタマイズの対象が変動中表示71であるから、遊技者が変更を行った時点で記憶手段に記憶されている変動中当否抽選情報に対応する当否抽選結果の報知が完了すること(遊技者が変更を行った時点で実行されている変動演出が終了すること)を契機としてカスタマイズの変更が実際に反映されるようにする。変動中カスタマイズの変更を行った時点で変動前当否抽選情報が記憶されている(変動前表示72が存在している)か否かにかかわらず、変動中当否抽選情報に対応する当否抽選結果の報知が完了することをもって、すぐに変更を反映させる。このようにすることで、変動中表示カスタマイズの変更については(変動前表示カスタマイズの変更に比して)早期に反映されることとなる。
<間違い探しモード>
変動演出の基本的態様は、演出モードに依存する。本実施形態にかかる遊技機1は、複数種の演出モードのうちの一つとして間違い探しモード(特定演出モード)を選択することができる。本実施形態では、第二特定遊技状態にて間違い探しモードを選択することができる。第二特定遊技状態の変動演出は、複数種の演出モードのうちのいずれが選択されたかにより基本的態様が相違する。当該複数種の演出モードの一つが間違い探しモードである。図示しないが、本実施形態では、第二特定大当たりの大当たり遊技(単位遊技)中に、当該大当たり遊技が終了した後の第二特定遊技状態にて設定される演出モードを複数種の候補のうちから選択することが可能である。第二特定遊技状態中においても演出モードを変更することができるようにしてもよい。なお、間違い探しモードが、他の遊技状態にて設定されうる構成としてもよい。また、間違い探しモードが、遊技者の選択によらず、自動的に設定されうる構成としてもよい。
間違い探しモードは、遊技者に対し「間違い探し」を促す変動演出(図24参照)が実行されるモードである。すなわち、表示領域911に常態(後述する背景示唆演出や図柄示唆演出が発生していない状態)において一致する二つの画像を表示し、当該二つの画像に間違い(相違点)が生じているかどうかを発見させるモードである。間違い探しモードについての説明においては、当該二つの画像のうちの一方に関連する要素については「A」を、他方に関連する要素については「B」を付すこととする。
間違い探しモードにおいては、表示領域911の一部が表示領域911Aと、他の一部が表示領域911Bとされる。本実施形態では、表示領域911を幅方向に略二分するように上下方向に延びる区切線画像11が表示される。区切線画像11の左側が表示領域911Aであり、右側が表示領域911Bである(図24(a)参照)。
三つの装飾図柄群80g(左装飾図柄群80gL、中装飾図柄群80gC、右装飾図柄群80gR)を一組の装飾図柄とする。間違い探しモードではない状態(通常の変動演出)においては、一組の装飾図柄が表示される(図2等参照)。間違い探しモードにおいては、表示領域911Aに一組の装飾図柄(装飾図柄80A)が、表示領域911Bにもう一組の装飾図柄(装飾図柄80B)が表示される。常態において(後述する図柄示唆演出が発生していない状態において)は、表示領域911Aに表示される装飾図柄80Aと、表示領域911Bに表示される装飾図柄80Bの変動態様は同じである。すなわち、常態においては、各装飾図柄群80gは同じパターンの装飾図柄80(本実施形態では、表示領域911Aおよび表示領域911Bのいずれにも「1」~「7」の数字を有する装飾図柄群80gが三つ表示される)を含み、これらが同じ態様で変動表示される。仮に、装飾図柄80Aの変動と装飾図柄80Bの変動を停止させたとした場合、どの時点で停止させても両者は全く同じ態様で停止することとなる(平行移動させると両者はぴったりと一致する)。表示領域911Aと表示領域911Bはほぼ同じ大きさかつ同じ形状であるところ、表示領域911Aにおける装飾図柄80Aが変動表示される位置と、表示領域911Bにおける装飾図柄80Bが変動表示される位置は同じである(図24(a)参照)。
表示領域911Aには装飾図柄80Aの背景として背景画像10Aが表示され、表示領域911Bには装飾図柄80Bの背景として背景画像10Bが表示される(図24(a)参照)。ただし、背景画像10Aおよび背景画像10Bは、常態(後述する背景示唆演出が発生していない状態)においては、態様が同じである。背景画像10Aおよび背景画像10Bは動画であってもよいが、常態において両者はあらゆる時点において態様が同じとなるように変化する。背景画像10Aおよび背景画像10Bは、間違い探しモードでしか表示されないものである(間違い探しモード専用の背景画像である)。本実施形態では、背景画像10Aおよび背景画像10Bとして所定のキャラクタを含む画像が表示される。
装飾図柄80Aが変動表示される領域は、表示領域911Aの半分未満である。同様に、装飾図柄80Bが変動表示される領域は、表示領域911Bの半分未満である。つまり、背景画像10Aや背景画像10Bの半分以上は装飾図柄80に覆われないように露出した状態とされる。上述した通り、本実施形態における背景画像10Aおよび背景画像10Bは所定のキャラクタを含むものであるところ、装飾図柄80Aおよび装飾図柄80Bは当該キャラクタの顔に重ならない範囲で変動表示される(図24(a)参照)。
このように構成されているため、表示領域911Aに表示される演出画像A(装飾図柄80Aと背景画像10Aを合わせたものをいう)と、表示領域911Bに表示される演出画像B(装飾図柄80Bと背景画像10Bを合わせたものをいう)は、常態(後述する図柄示唆演出や背景示唆演出が発生していない状態)では態様が全く同じであり、一方を他方に向けてスライドさせると両者は完全に一致する(図24(a)参照)。なお、演出画像Aや演出画像Bに含まれない要素が表示領域911に表示されていてもよい(当該要素は演出画像Aと演出画像Bの違い(相違点)に相当するものではない)。「間違い探し」の対象ではないことが明らかなもの、例えば、単なる情報を表すもの、表示領域911Aと表示領域911Bに跨って表示されるもの、間違い探しモード以外でも表示されるような画像等は、間違い探しの対象ではない。本実施形態における間違い探しモードでは、所定期間中(例えば変動開始から一定時間)に「間違いを探せ」の文字(タイトル)が表示領域911Aと表示領域911Bに跨って表示される(図24(a)参照)が、これは間違い探しの対象ではない。また、変動中表示71や変動前表示72も間違い探しの対象ではない。本実施形態における間違い探しモードでは、表示領域911Aや表示領域911Bとは別に、変動中表示71や変動前表示72が表示される領域(保留用領域)が確保される。このような保留用領域が設けられていない構成(変動中表示71や変動前表示72が表示領域911Aおよび表示領域911Bに跨って表示されたり、一方の領域に重ねて表示されたりする構成)としてもよい。
間違い探しモードは、対象当否抽選結果についての変動中(対象変動中)に、演出画像Aと演出画像Bに違い(相違点)が生じる可能性があるものである。以下、演出画像Aと演出画像Bに違いが生じる変動を「相違発生変動」と、違いが生じない変動を「相違非発生変動」と称する。本実施形態では、対象変動が「相違発生変動」となることは、対象当否抽選結果が大当たりである場合にしか発生しない。つまり、演出画像Aと演出画像Bに違いが生じると大当たり確定である。一方、本実施形態では、対象当否抽選結果がはずれとなる場合には、対象変動は「相違非発生変動」となる。したがって、間違い探しモードでは、遊技者は表示領域911の左側と右側を見比べながら、「違い」(相違点)が生じていないかを探すこととなり、それを見つけた場合には大当たりが確定することになる。遊技者視点でいえば、相違発生変動であっても演出画像Aと演出画像Bの違いを見つけることができるとは限られないから、違いが見つからなくても対象変動が大当たりとなる可能性はあるということになる。このように、間違い探しモードは、演出画像Aと演出画像Bに違いを生じさせる演出が、当否抽選結果を示唆する演出として機能するモードである。
相違発生変動(当たり変動)では、演出画像Aと演出画像Bの「違い」が生じた(図24(b-1)参照)後、当否抽選結果が大当たりであることを報知する画像(確定報知画像)が表示される(図24(c-1)参照)。なお、演出画像Aと演出画像Bの「違い」が生じるタイミングは遊技者に予測できない不定タイミングである(予め定められたある一つのタイミングで「違い」が生じるものではない)。また、相違発生変動においては、実際に「違い」が発生した後、演出画像Aと演出画像Bのどこに違いが生じていたのか、すなわち間違い探しの「答え」が示される(図24(c-1)参照)。なお、本実施形態では、表示領域911Aと表示領域911Bの区分けがなくなって(区切線画像11が消去されて)大当たりであることが報知される。つまり、装飾図柄80Aと装飾図柄80Bの区別がなくなった装飾図柄80の当たり組み合わせが表示される(図24(c-1)参照)。
相違非発生変動は、演出画像Aと演出画像Bが同一である状態(「違い」が生じない状態)が保たれたままとされる(図24(b-2)、(c-2)参照)。変動終了時には、装飾図柄80Aによるはずれ組み合わせおよび装飾図柄80Bによるはずれ組み合わせが表示される(図24(c-2)参照)。遊技者が相違発生変動にて「違い」を見つけても見つけなくても対象当否抽選結果が大当たりであることに変わりはないのであるから、当該「違い」を見つけるかどうかは、実質的な利益(出玉の期待値)に影響を及ぼすものではない。「違い」を見つけることで、大当たりであることを前もって知る(確定報知画像が表示されるよりも前に知る)ことができるということである。
演出画像Aと演出画像Bの「違い」として生じる可能性がある候補の事象(演出)として複数の事象(演出)が設けられている(図25参照)。相違発生変動を実行するのであれば、複数の候補の事象(演出)のうちのいずれを実際に発生させるかを抽選(均等抽選)により決定する。
相違発生変動となる場合、演出画像Aと演出画像Bの「違い」が、背景画像10(背景画像10Aと背景画像10B)に生じることがある。つまり、演出画像Aと演出画像Bの違いが装飾図柄80の背景に生じることで当否抽選結果を示唆する背景示唆演出が発生することがある。本実施形態では、背景示唆演出として、背景画像10Aに何らかの変化が生じることが発生し、それが背景画像10Aと背景画像10Bの「違い」となる。いわゆる「間違い探し」であることに照らせば、遊技者はキャラクタ等を含む背景に「違い」が生じると想定するであろうから(背景に違いが生じていないか探すのが通常である)から、後述する図柄示唆演出と比較して、背景示唆演出がもたらす「違い」は遊技者が見つけ出すことが容易であるといえる。背景示唆演出として発生する事象(背景画像10Aに生じる変化)の例を図25に示す。なお、背景示唆演出が発生している状態においては装飾図柄80Aと装飾図柄80Bに違いは生じない(背景示唆演出と一緒に後述する図柄示唆演出は発生しない)。
本実施形態では、演出画像Aと演出画像Bの「違い」が、装飾図柄80(装飾図柄80Aと装飾図柄80B)に生じる可能性もある。つまり、演出画像Aと演出画像Bの違いが装飾図柄80自体に生じることで当否抽選結果を示唆する図柄示唆演出が発生することもある(図25参照)。上述した通り、遊技者はキャラクタ等を含む背景に注目しているであろうから、図柄示唆演出は背景示唆演出に比して見つけにくい演出(事象)であるといえる。
図柄示唆演出について説明する。対象変動を相違発生変動とすることが決定され、当該対象変動にて図柄示唆演出を実行すること(「違い」を背景画像10ではなく装飾図柄80に生じさせること)が決定された場合、実行タイミングを決定する。一の変動演出中における一または複数のタイミングが図柄示唆演出が発生する可能性がある候補タイミングとされており、そのうちのいずれかを実際に図柄示唆演出を実行(開始)する実行タイミングとする。本実施形態では、変動開始1秒後、変動開始5秒後、変動開始10秒後、変動開始15秒後、変動開始23秒後、変動開始27秒後が候補タイミングとされており、図柄示唆演出を実行することが決定された場合には、当該複数の候補タイミングのいずれを実行タイミングとするかを抽選により決定する。例えば、変動開始15秒後を実行タイミングとすることが決定された場合には、変動開始15秒後~16秒後の期間中、装飾図柄80Aを常態よりも小さく表示する。なお、候補タイミングは前もって遊技者に示されるものではない。このような候補タイミングを複数設けることにより、図柄示唆演出を見つけることがある程度難しくなるようにしている。
図柄示唆演出(図26参照)は、実行タイミングにおいて、装飾図柄80Aには遊技者に視認可能な変化(以下、特殊変化と称する)が発生するものの、装飾図柄80Bは特殊変化が生じずそのまま継続的に変動し続けるというものである。つまり、対象変動(相違発生変動)にて、実行タイミングに到達するまでは装飾図柄80Aおよび装飾図柄80Bが同じ態様で変動表示されている(図26(a)参照)ところ、実行タイミングに到達したときに装飾図柄80Aには特殊変化が生じるが、装飾図柄80Bには当該特殊変化は生じずそれまでの変動表示が継続される(図26(b)参照)というものである。なお、特殊変化は一時的なものである。よって、特殊変化が終了した後は、装飾図柄80Aおよび装飾図柄80Bが同じ態様で変動表示されている状態に戻る(図26(c)参照)。その後、確定報知画像が表示されて大当たりであることが遊技者に報知される(図26(d)参照)。
本実施形態では、図柄示唆演出として、実行タイミングにおいて装飾図柄80Aの大きさが一時的に変化することが特殊変化として発生する。実行タイミングに到達する前は、装飾図柄80Aと装飾図柄80Bの大きさは全く同じである(同じ種類(数字)の装飾図柄80は完全に一致する)(図26(a)参照)ところ、実行タイミングにおいて装飾図柄80Aの大きさが一時的に変化する。本実施形態では、1秒間、装飾図柄80Aの大きさが小さくなる(図26(b)参照)。このように、装飾図柄80Aと装飾図柄80Bの大きさが一時的に異なる状態となることが、演出画像Aと演出画像Bの「違い」(間違い探しの対象)として生じることとなる。「違い」が生じたことを容易に見つけ出すことができないようにするため、図柄示唆演出(特殊変化)の実行時間は本実施形態のように短くすることが好ましい。
図柄示唆演出の実行タイミングにおいて装飾図柄80Aと装飾図柄80Bの背景は同じである。すなわち、図柄示唆演出の実行中(特殊変化が発生している最中)は、背景画像10Aと背景画像10Bに相違はない(図26(b)参照)。図柄示唆演出は、間違い探しの対象である演出画像Aと演出画像Bの違いを「装飾図柄80」に生じさせるというものであるから、背景には違いが生じないようにする。
なお、特殊変化として、装飾図柄80Aの大きさが一時的に大きくなることが発生してもよい。ただし、本実施形態のように、装飾図柄80Aの大きさが一時的に小さくなる特殊変化(図26(b)参照)とした方が、遊技者が「見つけにくい」事象になるといえる(「間違い探し」として難しくなる)。演出画像Aと演出画像Bの違いを装飾図柄80に生じさせることは背景画像10に生じさせることに比して遊技者が「見つけにくい」事象であるといえるところ、本実施形態のように装飾図柄80Aの大きさが一時的に小さくなる特殊変化とすることで、「見つけにくさ」の程度をさらに高めることができる。
このように、本実施形態にかかる遊技機1の間違い探しモードは、遊技者が注目しているであろう背景画像10ではなく、装飾図柄80に「違い」が生じる(図柄示唆演出が発生する)こともあるという面白みのあるものである。
以下、上記間違い探しモード(特定演出モード)に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例3-1
特殊変化として、装飾図柄80Aの全てではなく、一部のみ大きさが変化する図柄示唆演出が発生するものとする(図27参照)。つまり、実行タイミングにおいて、表示領域911Aに表示される複数の装飾図柄80のうち、一部のみが大きさが変化し、他の一部は変化しない(維持される)ものとする。例えば、表示領域911Aに表示される三つの装飾図柄群80gのうち、中装飾図柄群80gCに含まれる装飾図柄80の大きさは小さくなるが、他の装飾図柄80は維持されるものとする(図27(b)参照)。このようにすることで、(上記実施形態のようにするよりも)遊技者が発生していることに気づきにくい図柄示唆演出(特殊変化)となる。
〇具体例3-2
対象変動が相違発生変動となっても(背景示唆演出や図柄示唆演出が発生しても)対象当否抽選結果が大当たりになるとは限られない(信頼度が100%ではない)設定としてもよい。背景示唆演出や図柄示唆演出が発生した場合には、発生しない場合に比して、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性が高くなるが、大当たりになるとは限られない(いわゆるチャンスアップに留まる)設定としてもよい。
〇具体例3-3
一の変動(相違発生変動)において、演出画像Aと演出画像Bに「違い」が生じることが、二回以上発生しうる構成とする。例えば、一の変動において、装飾図柄80Aに特殊変化が生じる図柄変化演出が二回以上発生する(装飾図柄80Aに特殊変化が生じ、装飾図柄80Aが元に戻った後、再度装飾図柄80Aに特殊変化が生じる)ことがある構成とする。このようにすることで、あるタイミングにおいて演出画像Aと演出画像Bに「違い」が生じたことを見落としたとしても、別のタイミングで「違い」が生じたことに気付く可能性がある遊技性となる。
具体例3-2のように、相違発生変動となっても対象当否抽選結果が大当たりになるとは限られない構成(信頼度が100%ではない構成)とするのであれば、演出画像Aと演出画像Bに「違い」が生じた回数が多くなるほど信頼度が高くなるような設定としてもよい。例えば、装飾図柄80Aに特殊変化が生じる回数(図柄示唆演出の回数)が多いほど、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(遊技者に有利な事象が発生する蓋然性)が高い設定とする。このようにすることで、「違い」の発生回数にも遊技者が注目するであろう間違い探しモードとなる。
〇具体例3-4
対象変動が相違非発生変動となっても対象当否抽選結果が大当たりとなる可能性がある設定とする。すなわち、対象当否抽選結果が大当たりとなる場合には、必ず対象変動が相違発生変動となるというわけではなく、相違非発生変動となる可能性もある設定とする。このようにすることで、背景示唆演出や図柄示唆演出が発生しなくても対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてる間違い探しモードとなる。
〇具体例3-5
背景示唆演出や図柄示唆演出は、大当たり以外の遊技者に有利な事象が発生することを示唆するものとして機能してもよい。例えば、大当たり遊技中(ラウンド中)に発生しうるものとしてもよい。すなわち、大当たり遊技中に遊技者に対し間違い探しを促す画像(演出画像A、演出画像B)が表示され、発生しうる「違い」(間違い)として背景に違いが生じることや、装飾図柄80に違いが生じることが設けられているものとする。なお、大当たり遊技においては、大当たりであることを示す装飾図柄80の当たり組み合わせ(同じ種類の装飾図柄80の三つ揃い)が、表示領域911Aと表示領域911Bのそれぞれに表示される(二組表示される)ようにし、図柄示唆演出として当該当たり組み合わせを構成する装飾図柄80に「違い」(特殊変化)が生じうるものとする。
〇具体例3-6
上記実施形態における図柄示唆演出は、装飾図柄80Aに特殊変化が生じるものである(装飾図柄80Bに特殊変化は生じないものである)ことを説明したが、装飾図柄80Aに特殊変化が生じることもあれば、装飾図柄80Bに特殊変化が生じることもある構成としてもよい。このようにすることで、装飾図柄80Aおよび装飾図柄80Bのどちらに特殊変化が生じるか不定であるから、図柄示唆演出の発生を見つけにくい間違い探しモードとなる。ただし、上記実施形態のように、特殊変化が装飾図柄80Aには発生するが装飾図柄80Bには発生しないようにすることで、図柄示唆演出の発生が比較的見つけやすい間違い探しモードになるといえる。
〇具体例3-7
装飾図柄80Aの特殊変化が発生しうるタイミングが一箇所のみである(実行タイミングが決まっている)とする。例えば、装飾図柄80Aの特殊変化は、決まって変動開始から10秒後に発生するものとする。ただし、上記実施形態のように複数の候補タイミングを設けた方が、図柄示唆演出の発生が見つけにくい間違い探しモードになるといえる。
〇具体例3-8
上記実施形態では特殊変化(図柄示唆演出)として装飾図柄80Aの大きさの変化が発生することを説明したが、当該装飾図柄80Aの大きさの変化に代えて、または、加えて、特殊変化(図柄示唆演出)として例えば以下のような変化が発生するものとすることが考えられる。
(イ)擬似停止
装飾図柄80Aが一時的に擬似停止することが特殊変化として発生する。すなわち、実行タイミングにおいて、装飾図柄80Aは一時的(例えば1秒程度)に擬似停止するが、装飾図柄80Bはそのまま継続的に変動表示される図柄示唆演出とする(図28(a)参照)。
実行タイミングにおいて、装飾図柄80Aにより構成される一部の装飾図柄群80g(例えば、右装飾図柄群80gR)のみ一時的に擬似停止する構成としてもよい(図28(b)参照)。このようにすることで、いわゆる擬似連として発生したものではないことが明確になる(一般的な擬似連は全ての装飾図柄群が擬似停止するものであるため、これとの違いを明確にするため一部の装飾図柄群80gのみ擬似停止するようにする)。
(ロ)色変化
装飾図柄80Aの色が一時的に変化することが特殊変化として発生する。すなわち、実行タイミングにおいて、装飾図柄80Aは一時的(例えば1秒程度)に常態とは異なる色に変化するが、装飾図柄80Bはそのまま常態の色(変動開始時の色)が維持される図柄示唆演出とする(図29(a)参照)。
実行タイミングにおいて、一部の装飾図柄80Aのみ常態とは異なる色に変化するようにしてもよい。このようにすることでより見つけにくい特殊変化となる。このようにする場合には、予め定められた特定の種類の装飾図柄80の色が変化するようにするとよい(図29(b)参照)。例えば、リーチが成立したとき最も高信頼度となる装飾図柄80(「7」の装飾図柄80)のみ色が変化することが特殊変化として発生するようにする。
(ハ)変動方向変化
装飾図柄80Aの変動方向が一時的に変化することが特殊変化として発生する。例えば、常態における装飾図柄80Aおよび装飾図柄80Bの変動方向が「下」であるとし、実行タイミングにおいて、装飾図柄80Aは一時的(例えば3秒程度)に常態とは異なる「上」方向に変動するが、装飾図柄80Bはそのまま「下」方向に継続的に変動し続ける図柄示唆演出とする(図30(a)参照)。
実行タイミングにおいて、一部の装飾図柄80Aのみ常態とは異なる方向に変動する(例えば、中装飾図柄群80gCおよび右装飾図柄群80gRは「下」方向に変動したままであるが、左装飾図柄群80gLは「上」方向に変動する)ようにしてもよい(図30(b)参照)。このようにすることで、装飾図柄80Aとして表示される複数の装飾図柄群80g(装飾図柄80A)どうしで変動方向が異なる(装飾図柄80Aの変動態様が違和感のあるものになる)ため、表示領域911Aだけを見ていても特殊変化に気付く蓋然性が高い演出形態となる。
(ニ)表示位置変化
装飾図柄80Aの表示位置が一時的に変化することが特殊変化として発生する。例えば常態においては表示領域911Aの下側(上下方向中央よりも下)にて変動表示されている装飾図柄80Aが、表示領域911Aの上側(上下方向中央よりも上)で変動表示されることが一時的(例えば3秒程度)に生じるものとする(図31(a)参照)。装飾図柄80Bは、そのまま同じ位置で変動表示され続けるため、表示領域911Aにおける装飾図柄80Aの変動表示位置と、表示領域911Bにおける装飾図柄80Bの変動表示位置が「違い」として表れる図柄示唆演出となる。
実行タイミングにおいて、一部の装飾図柄80Aのみ常態とは異なる位置に表示される(例えば、左装飾図柄群80gLおよび右装飾図柄群80gRは表示領域911Aの下側に表示されたままであるが、中装飾図柄群80gCは表示領域911Aの上側に表示される)ようにしてもよい(図31(b)参照)。このようにすることで、装飾図柄80Aとして表示される複数の装飾図柄群80g(装飾図柄80A)どうしで表示位置が異なる(装飾図柄80Aの表示位置が違和感のあるものになる)ため、表示領域911Aだけを見ていても特殊変化に気付く蓋然性が高い演出形態となる。
実行タイミングにおいて、特殊変化として、表示領域911Bに「三つの装飾図柄群80gを含む装飾図柄組」が表示領域911Bに二組表示されることが発生しうるものとしてもよい(図32参照)。すなわち、表示領域911Aに表示されていた装飾図柄80Aが(図32(a)参照)、あたかも表示領域911Bに移動した(図32(b)参照)かのように見える図柄示唆演出が発生するようにしてもよい。このようにすることで、特殊変化に気付きやすい演出形態となる。
(ホ)突然消去
装飾図柄80Aが一時的に消えることが特殊変化として発生する。すなわち、実行タイミングにおいて、装飾図柄80Aは一時的(例えば3秒程度)に表示領域911Aから消去される(当然、表示領域911Bにも表示されない)が、装飾図柄80Bは表示領域911Bにてそのまま変動表示され続ける図柄示唆演出とする(図33(a)参照)。
実行タイミングにおいて、一部の装飾図柄80Aのみ消去される(例えば、左装飾図柄群80gLおよび右装飾図柄群80gRは表示領域911Aにて継続的に変動表示されるが、中装飾図柄群80gCは一時的に消える)ようにしてもよい(図33(b)参照)。このようにすることで、装飾図柄80Aとして表示される複数の装飾図柄群80g(装飾図柄80A)のうちの一部のみが消えることになるため、表示領域911Aだけを見ていても特殊変化に気付く蓋然性が高い演出形態となる。
(ヘ)リーチ成立
装飾図柄80Aによってリーチが成立する(三つの装飾図柄群80gのうちの二つから選択されて示されたものが同種となる)ことが特殊変化として発生する。すなわち、実行タイミングにおいて、表示領域911Aにおいては装飾図柄80Aによるリーチが成立するが、表示領域911Bにおいては装飾図柄80Bによるリーチが成立していない(そのまま継続的に変動表示される)ようにされる(図34参照)。つまり、リーチの成立の有無が、演出画像Aと演出画像Bの「違い」として表れるようにする。このようにすることで、特殊変化に気付きやすい演出形態となる。
特殊変化として二種以上の変化が発生しうるようにするのであれば、各種特殊変化が発生しうる候補タイミングは異なっていてもよい。例えば、装飾図柄80Aの大きさが一時的に変化する特殊変化は、変動開始1秒後、変動開始5秒後、変動開始10秒後、変動開始15秒後、変動開始23秒後、変動開始27秒後が候補タイミングとされるが、装飾図柄80Aが一時的に擬似停止する特殊変化は、変動開始3秒後、変動開始8秒後、変動開始13秒後、変動開始18秒後、変動開始26秒後、変動開始30秒後が候補タイミングとされるようにする。このようにすることで、特殊変化の発生が予測しにくい演出形態となる。
特殊変化として二種以上の変化が発生しうるようにしつつ、かつ、具体例3-2のように相違発生変動となっても対象当否抽選結果が大当たりになるとは限られない構成(信頼度が100%ではない構成)とするのであれば、発生した特殊変化の種類によって信頼度が異なる設定としてもよい。例えば、装飾図柄80Aの大きさが一時的に変化することが特殊変化として発生する相違発生変動となった場合よりも、装飾図柄80Aが一時的に擬似停止することが特殊変化として発生する相違発生変動となった場合の方が、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(遊技者に有利な事象が発生する蓋然性)が高い設定とする。このようにすることで、特殊変化が発生した場合にはその種類(内容)にも遊技者が注目するであろう間違い探しモードとすることができる。
〇具体例3-9
上記実施形態では、図柄示唆演出(特殊変化)の実行タイミングにおいては装飾図柄80Aと装飾図柄80Bの背景に違いはない(すなわち背景示唆演出が実行されない)ことを説明したが、図柄示唆演出(特殊変化)の実行タイミングにおいて、装飾図柄80Aと装飾図柄80Bの背景に違いが生じる構成としてもよい(図35参照)。このように図柄示唆演出の発生に伴って背景にも違いが生じるようにすれば、演出画像Aと演出画像Bに「違い」が生じていることが見つけやすいといえる。
ただし、本例のようにすると、背景の違いが目立ってしまい、装飾図柄80Aと装飾図柄80Bに生じている違いに遊技者が気付かないというおそれ(図柄示唆演出を発生させている意味がなくなってしまうおそれ)がある。このようなおそれを無くすのであれば、上記実施形態のように、図柄示唆演出の実行タイミングにおいては背景に違いが生じないようにするとよい。
〇具体例3-10
図柄示唆演出として、特殊変化が最後まで継続するものが発生しうる構成とする。上記実施形態のように、装飾図柄80Aが常態よりも小さくなることが特殊変化として発生するのであれば、装飾図柄80Aが小さくなった状態が最後まで継続するものとする。なお、ここでいう「最後まで」とは、表示領域911Aと表示領域911Bの区別がなくなる時点まで(区切線画像11が消去されるまで)をいう。つまり、「間違い探し」が終了したことが明らかになるまでをいう。
本例のようにすることで、間違い探しが終了するまで、装飾図柄80Aと装飾図柄80Bに「違い」が生じていることが示されることになるから、当該「違い」に遊技者が気付く蓋然性が高い間違い探しモードとなる。また、対象変動(相違発生変動)における特殊変化(図柄示唆演出)の実行タイミングが早いほど当該「違い」が生じている状態が長くなる(「違い」が生じていることに遊技者が気付きやすい)といえる。
〇具体例3-11
上記実施形態における間違い探しモードでは、相違発生変動が発生した際には、演出画像Aと演出画像Bのどこに違いが生じていたのか、すなわち間違い探しの「答え」が示されることを説明したが、相違発生変動にて図柄示唆演出が発生する場合(特殊変化によって装飾図柄80Aと装飾図柄80Bに「違い」が生じる場合)には間違い探しの「答え」が示されない構成とする。すなわち、背景示唆演出が発生した場合(背景画像10Aと背景画像10Bに違いが生じる場合)には間違い探しの「答え」が示されるが、図柄示唆演出が発生した場合には間違い探しの「答え」が示されないようにする。
一般的に「間違い探し」は、キャラクタ等を表す映像に生じるものであり、当否抽選結果を示すものとして表示される図柄に生じることは通常ではないといえるから、図柄示唆演出(特殊変化)の発生は「間違い探しの答え」として示されないようにする(図柄に「違い」が生じることは、「隠れ演出」(裏演出)として取り扱うため、「答え」として示さない)。
〇具体例3-12
対象当否抽選結果が大当たりとなる場合、装飾図柄80Aによる当たり組み合わせ(当たり組み合わせA)が表示領域911Aに、装飾図柄80Bによる当たり組み合わせ(当たり組み合わせB)が表示領域911Bに表示されるようにする(図36(a)参照)。つまり、表示領域911Aと表示領域911Bの両方に当たり組み合わせが表示されて大当たりが報知されるようにする。
本例のようにする場合、当たり組み合わせとされた装飾図柄80に特殊変化が生じる可能性があるようにしてもよい(図36(b)参照)。すなわち、当たり組み合わせを構成する装飾図柄80Aに特殊変化が生じることで、当たり組み合わせを構成する装飾図柄80Bとの間に「違い」が生じることがある(図36(b-1)参照)ようにする。このような当たり組み合わせに「違い」が生じた場合(図36(b-1)参照)には、「違い」が生じなかった場合(図36(b-2)参照)に比して、その後遊技者に有利な事象が発生する蓋然性が高い設定とすればよい。例えば、大当たり遊技終了後の遊技状態が遊技者に有利なものとなる蓋然性は、装飾図柄80Aに特殊変化が生じた場合の方が、装飾図柄80Aに特殊変化が生じない場合よりも高い設定とする。このように、当たり組み合わせAと当たり組み合わせBが表示されるのであれば、それを利用して遊技者に有利な事象が発生する蓋然性を示唆することができる。
〇具体例3-13
記憶手段に記憶されている当否抽選情報の状況を示す変動前表示72および変動中表示71が、表示領域911Aおよび表示領域911Bの両方に表示される(二組表示される)ものとする(図37(a)参照)。すなわち、演出画像Aに含まれるものとして変動前表示72Aおよび変動中表示71Aが、演出画像Bに含まれるものとして変動前表示Bおよび変動中表示71Bが表示されるものとする。このようにすることで、常態において変動前表示72および変動中表示71を含めて全く同じ態様の二つの画像(演出画像A、演出画像B)が表示される(当否抽選情報の増減が表示領域911Aおよび表示領域911Bの両方に反映される)間違い探しモードとなる。
本例のようにする場合、演出画像Aと演出画像Bの「違い」として(間違い探しの対象として)変動前表示72および変動中表示71が用いられることがない構成としてもよいし、用いられる可能性がある構成としてもよい。後者のような構成とするのであれば、「変動前表示72Aおよび変動中表示71A」と「変動前表示72Bおよび変動中表示71B」の態様に違いが生じうることになる。例えば図37(b)に示すように、変動前表示72Aおよび変動中表示71Aのいずれかが特殊表示態様70sとなる変化が生じるものの、変動前表示72Bおよび変動中表示71Bには変化が生じないような演出が発生しうるものとする。変動前表示72や変動中表示71が間違い探しの対象となることは想定しにくいであろうから、意外性のある演出結果が生じうるようにすることを重視するのであれば、変動前表示72および変動中表示71が間違い探しの対象となる可能性がある構成とすればよい。
一方、変動前表示72および変動中表示71は当否抽選情報の数を表す「情報表示」であるから、情報表示としての正確性を重視するのであれば変動前表示72および変動中表示71は間違い探しの対象となることはない構成(図37(b)のような状態は生じない)とすればよい。すなわち、常に、表示領域911Aに表示される当否抽選情報の表示と、表示領域911Bに表示される当否抽選情報の表示は一致するようにすればよい。記憶手段に記憶されている当否抽選情報の数に増減があるのであれば、表示領域911Aおよび表示領域911Bの両方に当該増減が反映されるようにし、表示領域911Aに表示される情報と表示領域911Bに表示される情報に齟齬が生じないようにする。このようにした場合、当然ではあるが、図柄示唆演出が発生している状態においても、表示領域911Aに表示される当否抽選情報の表示と、表示領域911Bに表示される当否抽選情報の表示は一致していることとなる。
間違い探しモード(特定演出モード)において、演出画像Aと演出画像Bの「違い」として(間違い探しの対象として)変動前表示72および変動中表示71が用いられる場合、次のような事象が発生するようにすることも考えられる。常態(相違非発生変動)においては、表示領域911Aに表示される変動前表示72Aおよび変動中表示71Aが示す数(「領域A表示数」と称することもある)と、表示領域911Bに表示される変動前表示72Bおよび変動中表示71Bが示す数(「領域B表示数」と称することもある)は一致するようにされる(図37(a)参照。当該図37(a)の状態は「領域A表示数=領域B表示数=5」の状態である)。「領域A表示数=領域B表示数=記憶手段に記憶されている当否抽選情報の数」である。すなわち、常態においては、「変動前表示72Aおよび変動中表示71A」と「変動前表示72Bおよび変動中表示71B」のいずれもが、記憶手段に記憶されている当否抽選情報の状況をそのまま表すものとされる。よって、記憶手段に記憶されている当否抽選情報に増減があった場合、表示領域911Aおよび表示領域911Bの両方にて当該増減が反映される。
このような常態とは異なり、「領域A表示数」と「領域B表示数」が異なる状態(特定特殊状態)が相違発生変動にて発生しうるようにする。例えば、図37-1に示すように、領域A表示数(変動前表示72Aおよび変動中表示71Aが示す当否抽選情報の数)は「5」であるが、領域B表示数(変動前表示72Bおよび変動中表示71Bが示す当否抽選情報の数)が「4」であることが、間違い探しの「違い」として生じることがあるようにする。つまり、いわゆる「保留の数」に「違い」(エラー)が生じているかのように遊技者には見える演出とする。なお、「領域A表示数」と「領域B表示数」のいずれか一方は、実際に記憶手段に記憶されている当否抽選情報の数を表す(正確な情報を表す)ものとする。つまり、表示領域911Aおよび表示領域911Bの一方には「正しい数」が表され、他方には(表示領域911Aと表示領域911Bの「間違い」を作り出すために)「正しい数」とは異なる「演出上の数」が表されるようにする(図37-1に示した例は、記憶手段に記憶されている当否抽選情報の数=5の状態で発生した演出例であり、領域A表示数(表示領域911A)は「正しい数」とされ、領域B表示数(表示領域911B)は「演出上の数」(偽の数)とされたものである)。
なお、特定特殊状態(いわゆる「保留の数」に「違い」が生じているように見える状態)においては、背景画像10や装飾図柄80には「違い」は生じないようにされる(図37-1参照)。また、特定特殊状態において、記憶手段に記憶されている当否抽選情報の数が変化した場合、それに合わせて「領域A表示数」は変化する。一方、「演出上の数」である「領域B表示数」は、「正しい数」である「領域A表示数」と異なる状態が保たれるように制御される(適宜、「領域B表示数」が変化する(変動前表示72Bの増減が生じる)ようにしてもよい)。また、「演出上の数」(領域B表示数)は「正しい数」と異なっていればよく、変動前表示72Bおよび変動中表示71Bが全く表示されない特定特殊状態や、変動中表示71Bは表示されるが変動前表示72Bは表示されない特定特殊状態が発生しうるようにしてもよい。ただし、「間違い」が発生していることを見つけにくくするのであれば、「正しい数」と「演出上の数」の差ができるだけ少なくなるようにすることが好ましい。また、「領域A表示数」や「領域B表示数」は、本例のように画像の個数ではなく、数字そのもので表されるものとしてもよい。また、特定特殊状態における「演出上の数」である「領域B表示数」は、「領域A表示数」の最大数を超えないようにすることが好ましい。本例では、記憶手段に記憶される変動前当否抽選情報の数の最大数は「4」であるから、表示領域911Bに5個以上の変動前表示72Bが表示されるような状態は発生しないようにすることが好ましい。「演出上の数」であったとしても、いわゆる保留の表示態様として現実としてあり得ない状態が起こってしまうと、極めて簡単な「間違い探し」になってしまうからである。
変動中表示71(71A、71B)が表示されない構成とするのであれば、表示領域911Aに表示される変動前表示72Aの数が「領域A表示数」と、表示領域911Bに表示される変動前表示72Bの数が「領域B表示数」となり、常態においては、「領域A表示数=領域B表示数=(記憶手段に記憶されている)変動前当否抽選情報の数」となるように制御される(図37-2(a)参照)。一方、特定特殊状態においては、「領域A表示数」と「領域B表示数」は異なるようにされる(「領域A表示数」は実際の変動前抽選情報の数を表すが、「領域B表示数」は「演出上の数」とされる)(図37-2(b)参照)。つまり、変動前表示72の数が、表示領域911Aと表示領域911Bで異なることが特定特殊状態として発生するようにされる。
このようにすることで、間違い探しモードは、遊技者が注目しているであろう背景画像10ではなく、「保留の数」に違いが生じる可能性があるという面白みのあるものとなる。
<キャラクタSと遊技状態>
本実施形態にかかる遊技機1では、変動演出を構成する演出として、所定のキャラクタの画像(以下、当該キャラクタを「キャラクタS」と、当該キャラクタSを表した部分を含む画像をキャラクタ画像S(図面において「S」を付して示す)と称する(なお、「S」は当該キャラクタおよびそれに関連する各種事項を特定する(グループ化する)ためのものであり、それ自体が何らかの意味を持つものではない。)。)が表示されることがある。キャラクタSはどのようなものであってもよい。一例として、遊技機1のモチーフとなった作品(漫画等)に登場するキャラクタであることが想定される。キャラクタ画像Sとして複数種の画像(キャラクタSの態様が異なる画像)が表示されるが、各種画像はキャラクタS(同じキャラクタ)を表した部分を含むものであることを遊技者が把握可能な態様であればよい。また、二以上のキャラクタSを含むもの(例えば、キャラクタSが群で表示されるもの)が各種キャラクタ画像Sとされた構成としてもよい。以下の説明においては、複数種のキャラクタ画像Sのいずれかが表示される演出を画像演出Sとする。
通常遊技状態(図3参照)においては、キャラクタ画像Sの一種である通常キャラクタ画像S21(図38(b)参照)が表示されることがある。すなわち、通常遊技状態では、変動演出を構成する演出として、通常キャラクタ画像S21が表示される画像演出S(以下、通常画像演出Sと称する)が発生することがある。通常キャラクタ画像S21は、後述する特定キャラクタ画像S22とは態様が異なるものであって、特定遊技状態では表示されることがないもの(通常遊技状態専用のキャラクタ画像S)である。
特定遊技状態(図3参照)においては、キャラクタ画像Sの一種である特定キャラクタ画像S(図39(b)参照)が表示されることがある。すなわち、特定遊技状態では、変動演出を構成する演出として、特定キャラクタ画像S22が表示される画像演出S(以下、特定画像演出Sと称する)が発生することがある。特定キャラクタ画像S22は、上述した通常キャラクタ画像S21とは態様が異なるものであって、通常遊技状態では表示されることがないもの(特定遊技状態専用のキャラクタ画像S)である。
通常遊技状態において、通常画像演出Sは、対象当否抽選結果が大当たりとなる変動(当たり変動)で発生することがある(図38(a)(b)(c-1)参照)し、対象当否抽選結果がはずれとなる変動(はずれ変動)でも発生することがある(図38(a)(b)(c-2)参照)。つまり、通常画像演出Sは、ある変動にて発生しても、当該変動に対応する当否抽選結果が大当たりとなること(大当たり(遊技)という特典が付与されること)が確定するものではない。なお、通常画像演出Sは、全ての変動において発生するような演出ではなく(一変動あたりの発生確率が100%ではなく)、対象変動にて発生しない場合よりも発生した場合の方が、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性が高いというものである(いわゆるチャンスアップ演出の一種である)。また、通常遊技状態において態様が異なる二種以上の通常キャラクタ画像S21が表示されうるものとしてもよいが、いずれの通常キャラクタ画像S21が表示された場合でも大当たりは確定しないようにされる(キャラクタSがどのような態様で表示されても、大当たり確定変動はない)。
一方、特定遊技状態において、特定画像演出Sは、対象当否抽選結果が大当たりとなる変動(当たり変動)でしか発生することがない(図39参照)。すなわち、対象当否抽選結果がはずれとなる変動(はずれ変動)で発生することがない。よって、特定画像演出Sは、ある変動にて発生した場合には、当該変動に対応する当否抽選結果が大当たりとなること(大当たり(遊技)という特典が付与されること)が確定する(信頼度100%の演出である)。なお、特定画像演出Sは、当たり変動であれば必ず発生するような演出ではない(一回の当たり変動あたりの発生確率が100%ではない)。また、特定遊技状態において態様が異なる二種以上の特定キャラクタ画像S22が表示されうるものとしてもよいが、いずれの特定キャラクタ画像S22が表示された場合でも大当たりが確定するようにされる(キャラクタSがどのような態様で表示されても、大当たりが確定するものとされる)。
本実施形態にかかる遊技機1は、公知の遊技機と同様に、当たり変動においては、当否抽選結果が大当たりであること(特定の付与)が確定する確定画像20pが表示されることがある。このような確定画像20pとして、態様が異なる複数種の画像が設けられている(いずれの確定画像20pもキャラクタSを含むものではない)。複数種の確定画像20pは、いずれも、画像を構成する要素として確定色の画像要素を含む。一般的な遊技機においては、虹色(レインボー)の画像が表示された場合には大当たりが確定することが知られているところ、本実施形態においても虹色が確定色とされ、当該虹色の画像要素を含むものが確定画像20pとして設定されている(図40参照)。遊技者は、どの種の確定画像20pが表示された場合でも、大当たりが確定したことを把握する。
ただし、上記特定キャラクタ画像S22(特定キャラクタ画像S22)は、確定色(虹色)の画像要素を含むものではない(キャラクタSを表す画像要素の内側およびその周囲に、確定色の画像要素が一切存在しないということを意味する)(図39(b)参照)。つまり、特定キャラクタ画像S22は、確定色の画像要素が表示されるために大当たりが確定したことを遊技者に示すようなものではない(特定キャラクタ画像S22は、表示された場合には大当たりが確定するという点では複数種の確定画像20pと同じであるが、確定色により大当たり確定を示すというものではない)。
また、特定キャラクタ画像S22が表示されている最中に、対象当否抽選結果が大当たりであることを示すような文言等は表示されない。例えば、「おめでとう」といった文言(確定文言)を表示することで当否抽選結果が大当たりであること示す大当たり確定演出(プレミア演出)が周知であるところ、キャラクタSと一緒にこのような確定文言は表示されない。
このように構成されているため、キャラクタSは、通常遊技状態では大当たり(特典付与)が確定したことを示すものではないが、特定遊技状態では大当たり(特典付与)が確定したことを示すものとして機能する。つまり、本実施形態にかかる遊技機1は、通常遊技状態からそれよりも有利な特定遊技状態に移行することに伴い、キャラクタSが「大当たり非確定キャラ(非プレミアキャラ)」から「大当たり確定キャラ(プレミアキャラ)」に昇格するという面白みのある遊技性(世界観)を実現するものである。
以下、上記キャラクタSと遊技状態に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例4-1
通常遊技状態にて当否抽選に当選することで獲得した大当たり(いわゆる初当たり)が特定大当たり(図41(a)参照)であり、その大当たり遊技(図41(b)参照)終了後に特定遊技状態に移行する(図41(c)参照)ことが決まった際に、キャラクタSを表した要素を含む示唆キャラクタ画像S24が表示されるものとする。例えば、初当たりとして獲得した特定大当たりの大当たり遊技中に示唆キャラクタ画像S24が表示される(図41(b)参照)ようにすることが考えられる。示唆キャラクタ画像S24は、通常キャラクタ画像S21や特定キャラクタ画像S22とは異なる態様のものである。また、示唆キャラクタ画像S24は、大当たり遊技終了後に特定遊技状態に移行しない大当たり(通常大当たり)では表示されないものとする。また、示唆キャラクタ画像S24は、初当たりを報知した変動にて通常画像演出Sが実行されている(通常キャラクタ画像S21が表示されている)かどうかは関係なく表示されるものとする。
上述した通り、通常遊技状態から特定遊技状態に移行することに伴い、キャラクタSは「大当たり非確定キャラ(非プレミアキャラ)」から「大当たり確定キャラ(プレミアキャラ)」に昇格するものである。これを示唆するため、初当たりとなる特定大当たりの大当たり遊技中に示唆キャラクタSが表示されるようにする。
初当たりではない特定大当たり(特定遊技状態にて当否抽選に当選することで獲得した特定大当たり)の大当たり遊技中には示唆キャラクタ画像S24が表示されないようにしてもよいし、これとは逆に表示されるようにしてもよい。初当たりではないのであれば既に特定遊技状態に移行しているのであるから、改めて示唆キャラクタ画像S24を表示する必要はないとするのであれば前者のような構成とすればよい。一方、大当たり遊技終了後特定遊技状態に移行するのであれば、初当たりに限らず(毎回)示唆キャラクタ画像S24を表示して上記示唆が行われるようにした方がよいと考えるのであれば後者のような構成とすればよい。
〇具体例4-2
上述した通り、通常遊技状態にて発生する通常画像演出Sは大当たり確定の演出ではないが、大当たりとなることにかなり期待がもてる高信頼度の演出であるとする。具体的には、対象変動にて通常画像演出Sが発生した場合の対象当否抽選結果の信頼度は50%以上である設定とする。このようにすることで、キャラクタSは、通常遊技状態にあるときから(大当たり確定ではないが)大当たりとなることにかなり期待がもてるものとして認識されることになるため、特定遊技状態において当該キャラクタSが大当たり確定キャラ(プレミアキャラ)にステップアップすることが自然な遊技性(世界観)となる。
〇具体例4-3
上記実施形態では、特定キャラクタ画像S22は確定色の画像要素を含むものではないことを説明したが、特定キャラクタ画像S22が確定色の画像要素を含むものとしてもよい。このようにすることで、特定キャラクタ画像S22が大当たり確定の画像であることがより明確になる。
また、上記実施形態では、特定キャラクタ画像S22が表示されている最中に大当たり確定であることを示す文言(確定文言)は表示されないことを説明したが、特定キャラクタ画像S22が表示されている最中にこのような文言が表示されるようにしてもよい。このようにすることで、特定キャラクタ画像S22が大当たり確定の画像であることがより明確になる。
ただし、特定キャラクタ画像S22が確定色の画像要素を含むものとすると、遊技者の多くは確定色の画像要素を見て大当たり確定であると感じ取るであろうと思われる。また、特定キャラクタ画像S22と一緒に確定文言が表示されるとすると、遊技者の多くは当該確定文言を見て大当たり確定であると感じ取るであろうと思われる。すなわち、画像の具体的内容ではなく確定色や確定文言を見て大当たり確定であると認識するため、キャラクタSへの注目の度合が低くなり、キャラクタSが大当たり確定キャラに昇格したという印象を受けなくなる蓋然性が高い。よって、キャラクタSが大当たり確定キャラに昇格したという印象を高めるのであれば、上記実施形態のように特定キャラクタ画像S22が確定色の画像要素を含まないように、また、特定キャラクタ画像S22が表示されている最中に確定文言が表示されないようにすることが好ましい。
〇具体例4-4
通常キャラクタ画像S21と特定キャラクタ画像S22は、共通する文字要素を含むものとする(図42参照)。例えば、当該キャラクタSの名称(略称)を含む文字要素を含むものとする(図面に示した「〇△×」はキャラクタSの名称である)。通常遊技状態から特定遊技状態に移行することに伴い、キャラクタSが「大当たり非確定キャラ(非プレミアキャラ)」から「大当たり確定キャラ(プレミアキャラ)」に昇格したということを感じ取ってもらうためには、通常キャラクタ画像S21と特定キャラクタ画像S22が同じキャラクタを表したものであると認識してもらう必要がある。キャラクタSの存在を知らない(例えば、遊技機1のモチーフとなった作品を知らない)遊技者であると通常キャラクタ画像S21と特定キャラクタ画像S22が同じキャラクタを表していると認識しない可能性があるから、共通する文字要素を含むものとして同じキャラクタであると認識される蓋然性を高める。
〇具体例4-5
当否抽選の当選確率が低い低確率遊技状態と、当該確率が高い高確率遊技状態とで、キャラクタ画像Sが表示されることの作用が異なるものとする。具体的には、低確率遊技状態でキャラクタ画像S(低確率遊技状態用のキャラクタ画像S)が表示されても対象当否抽選結果は大当たり確定ではないが、高確率遊技状態でキャラクタ画像S(高確率遊技状態用のキャラクタ画像S(低確率遊技状態用のキャラクタ画像Sとは態様が異なる))が表示された場合には対象当否抽選結果が大当たり確定である設定とする。このようにすることで、当否抽選の当選確率が低確率から高確率に移行することに伴い、キャラクタSが「大当たり非確定キャラ(非プレミアキャラ)」から「大当たり確定キャラ(プレミアキャラ)」に昇格するという遊技性が実現できる。
〇具体例4-6
遊技状態として、遊技者に有利な程度が異なる三つ以上の遊技状態が設けられているものとする。このうち、遊技者にとって最も有利な遊技状態(最高遊技状態)に移行することが、キャラクタSが「大当たり確定キャラ(プレミアキャラ)」に昇格する条件であるとする。つまり、最高遊技状態ではない遊技状態(非最高遊技状態)にてキャラクタ画像S(非最高遊技状態用のキャラクタ画像S)が表示されても対象当否抽選結果は大当たり確定ではないが、最高遊技状態でキャラクタ画像S(最高遊技状態用のキャラクタ画像S(非最高遊技状態用のキャラクタ画像Sとは態様が異なる))が表示された場合には対象当否抽選結果が大当たり確定である設定とする。
上記実施形態のような通常遊技状態、第一特定遊技状態、第二特定遊技状態が設けられている場合には、通常遊技状態および第一特定遊技状態が非最高遊技状態となり、第二特定遊技状態が最高遊技状態であるということになるから、通常遊技状態や第一特定遊技状態においてキャラクタSは「大当たり非確定キャラ(非プレミアキャラ)」であり、第二特定遊技状態においてキャラクタSは「大当たり確定キャラ(プレミアキャラ)」となる。
〇具体例4-7
特定キャラクタ画像S22が表示される可能性があることを示唆する煽り演出が発生するものとする。すなわち、煽り演出(図43(b)参照)が発生し、その結果として特定キャラクタ画像S22が表示される表示結果に至る(図43(c-1)参照)か、特定キャラクタ画像S22が表示されない非表示結果に至る(図43(c-2)参照)ものとする。煽り演出は、特定キャラクタ画像S22が表示される可能性があることを遊技者が感じ取ることができるものであればよい。例えば、キャラクタSを表した半透明の画像が表示され、表示結果に至る場合にはそれが不透明となって特定キャラクタ画像S22となり、非表示結果に至る場合にはそれが消去されるといった構成とする。特定キャラクタ画像S22が表示されると対象当否抽選結果が大当たりとなることが確定するのであるから、特定キャラクタ画像S22が表示されるかどうかは遊技者にとって大きな関心事である。したがって、特定キャラクタ画像S22が表示されるか否かの分岐となる煽り演出を発生させ、特定キャラクタ画像S22が表示される可能性があることを示唆する。
なお、非表示結果に至った場合には対象当否抽選結果がはずれとなることが確定する設定としてもよいし、非表示結果に至った場合でも対象当否抽選結果が大当たりとなる可能性がある設定としてもよい。前者のような設定とする場合には、表示結果に至るか否かが対象当否抽選結果が大当たりであるか否かの分岐となる煽り演出となる。後者のような設定とする場合には、遊技者は表示結果に至ることを願うが、表示結果に至らなくても大当たりである可能性が残存するという煽り演出となる。
通常キャラクタ画像S21が表示されるに際しては上記のような煽り演出が発生しないようにしてもよいし、煽り演出が発生するようにしてもよい。通常キャラクタ画像S21が表示されることは、特定キャラクタ画像S22が表示されることとは異なり大当たり確定演出ではないのであるから、それを強調する(通常キャラクタ画像S21と特定キャラクタ画像S22を明確に区別する)ことを重視するのであれば煽り演出は発生しないようにすればよい。一方、通常キャラクタ画像S21が表示されることは大当たり確定ではないもののチャンスアップであるのであるから、それを重視するのであればチャンスアップとなるかどうかの分岐としての煽り演出が発生するようにすればよい。
〇具体例4-8
通常キャラクタ画像S21と特定キャラクタ画像S22とは、キャラクタSの特定部位(同じ部位)の色が異なる関係にあるものとする(なお、特定部位には、キャラクタS自体の一部だけでなく、キャラクタSが纏う物(服等)も含まれるものとする)。例えば、キャラクタSの髪を特定部位とし、通常キャラクタ画像S21は髪が白色である(図44(a)参照)が、特定キャラクタ画像S22は髪が金色である(図44(b)参照)といった設定とする。このようにすることで、キャラクタ画像Sが「大当たり非確定キャラ(非プレミアキャラ)」から「大当たり確定キャラ(プレミアキャラ)」に昇格したということが強調される。
〇具体例4-9
通常遊技状態にて通常キャラクタ画像S21が表示されうるタイミングと、特定遊技状態にて特定キャラクタ画像S22が表示されうるタイミングが共通しているものとする。例えば、通常遊技状態および特定遊技状態のいずれにおいてもリーチ成立時(リーチ成立と同時または直後)が当該タイミングとされているものとする。すなわち、通常遊技状態においてはリーチ成立時に通常キャラクタ画像S21が表示されることがあり(図45(a)参照)、特定遊技状態においてもリーチ成立時に特定キャラクタ画像S22が表示される(図45(b)参照)ことがある設定とする。
このようにすることで、遊技状態によらず、キャラクタ画像Sは、予め定められたタイミングで表示されうる画像であると印象付けられる。このような予め定められたタイミング(所定条件成立時)で表示されうるキャラクタ画像Sが、遊技状態に応じてもたらす作用が異なる(大当たり確定であるか否かが異なる)という面白みのある遊技性とすることができる。
〇具体例4-10
特定遊技状態中には、キャラクタSのことを表す画像(以下、対象キャラクタ画像Sと称する)が表示されるものとする。対象キャラクタ画像Sは、通常遊技状態にて表示されることがない画像である。また、対象キャラクタ画像Sは、特定キャラクタ画像S22とは異なる画像であり、特定キャラクタ画像S22が表示されるか否かにかかわらず表示される(当たり変動およびはずれ変動のいずれにおいても表示される)ものである。対象キャラクタ画像Sの一例としては、例えば、キャラクタSの名称を表す文字とすることが考えられる。キャラクタSの名称を「〇△×」とし、特定遊技状態中には「〇△×」の文字を含む対象キャラクタ画像Sが表示されるようにする(図46参照)。
このようにすることで、特定遊技状態は、キャラクタS(名称:〇△×)に対応した状態(キャラクタSをモチーフとした状態)であるから、特定遊技状態では当該キャラクタSが表示されれば大当たり確定であるという分かりやすい遊技性が実現できる。
〇具体例4-11
変動演出を構成する演出の発生確率を変化させるカスタマイズ機能が設けられており、当該カスタマイズ機能の一種として発生した場合には大当たりであることが確定する演出(プレミア演出)の発生確率を変化させることが可能である(プレミアカスタマイズが搭載されている)。プレミアカスタマイズは、複数種のプレミア演出の発生確率を変化させることが可能なものである。例えば、発生確率「通常」と、当該「通常」よりも発生確率が高まる「UP」のうちのいずれかを選択することが可能であるとする。
上述した通り、特定遊技状態にて発生する特定画像演出S(特定キャラクタ画像S22の表示)は、発生すると大当たりが確定するものである。しかし、当該特定画像演出Sは、プレミアカスタマイズの対象ではないこととする。特定遊技状態にてキャラクタSが大当たり確定のキャラクタとなるのは、特定遊技状態に移行して「昇格」した結果である。すなわち、キャラクタSは、常時大当たり確定のキャラクタ(プレミアキャラクタ)であるわけではない(通常遊技状態にある段階から大当たり確定のキャラクタであるわけではない)。そのため、特定キャラクタ画像S22が表示される特定画像演出Sはプレミアカスタマイズの対象から除外されている(プレミアカスタマイズの設定を変更しても特定画像演出Sの発生確率は変わらない)。
<追加操作変化>
本実施形態にかかる遊技機1は、変動演出中に隠れ操作演出を実行することが可能である。隠れ操作演出は、遊技者が操作可能な操作手段の一種(本実施形態では押しボタン61)を利用した演出である。なお、以下で説明する本実施形態の隠れ操作演出は、通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するようにすることを否定するわけではない。
一般的な操作演出は、遊技者に対し操作手段の操作を促すものである(表示領域911には、操作すべき対象の操作手段を表した操作手段画像および操作すべき操作態様を表す操作態様画像(「押せ」、「連打」、「長押し」といった画像)が表示される)。これに対し、操作手段画像および操作態様画像の両方が表示されているわけではなく遊技者に対し操作手段(押しボタン61)の操作が促されていない状態で操作手段(押しボタン61)を操作した場合に発生する、いわゆる「裏ボタン演出」が公知である。本実施形態における隠れ操作演出は、当該裏ボタン演出の一種である(以下、本実施形態における隠れ操作演出を裏ボタン演出と称する)。なお、裏ボタン演出には、対象の操作手段が「ボタン」ではない場合(例えば、「レバー」のようなものである場合)も含まれるものとする。
裏ボタン演出(図47、図48参照)は、遊技者に対し発生していることが明示されない演出(隠れ演出)である。裏ボタン演出が実行される場合、変動演出中に設定される特定期間(開始から終了まで連続する期間)が設定される。特定期間は、変動演出が実行されている期間の一部である。遊技者に対しては、特定期間が設定された状態にあることを明確に示す画像は表示されない。当然、特定期間の開始や終了を示す画像(メータやカウントダウンの表示)も表示されない。裏ボタン演出は「隠れ演出」であるから、特定期間が設定されていること(特定期間中であること)は遊技者に明示されない。このような特定期間の存在を自ら発見した遊技者や、雑誌やインターネットから情報を得た遊技者が裏ボタン演出の演出効果を享受することができる。本実施形態にかかる遊技機1は、この種の裏ボタン演出として複数種の演出が実行可能である。以下で詳細を説明する「追加操作変化」は、複数種の裏ボタン演出のうちの一種にて発生しうるものである(特に明示した場合を除き、以下の説明における裏ボタン演出(および当該裏ボタン演出のために設定される特定期間)は、当該「追加操作変化」が発生する可能性があるものを指す)。
変動演出を構成する演出として一または二種以上の対象演出が発生しうる。特定期間は、当該対象演出の開始を契機として設定される。本実施形態では、所定のスーパーリーチ演出(リーチ成立時に発生することがあり、その結末により当否抽選結果を報知する演出)のタイトル表示(当該スーパーリーチ演出の冒頭にて当該演出の名称を表示すること)が対象演出とされている。すなわち、対象演出とされたスーパーリーチ演出のタイトル表示がなされることを契機として特定期間が開始される(図47(a)、図48(a)参照)。特定期間は、所定時間の経過(例えば5秒)をもって終了する。
本実施形態では、特定期間中に押しボタン61が一回だけ操作(単発操作)されることを契機として特定画像26が表示される(図47(b)(c)、図48(b)(c)参照)。つまり、特定期間は、押しボタン61の単発操作が反映される操作有効期間(ただし、操作有効期間であることは遊技者に隠されている)であり、特定画像26は操作有効期間である特定期間が開始されてから最初の押しボタン61の単発操作(以下、「一回目の単発操作」と称することもある)を契機として表示される。特定期間中を通じて(特定期間の開始から終了まで)押しボタン61が一度も操作されなければ特定画像26は表示されない。隠れ演出であるから、特定期間中に押しボタン61の操作がなされなければその存在を知らしめるような画像(特定画像26)の表示はなされないようにされる(隠れ演出の存在を遊技者に示すような演出は発生しない)。なお、当該裏ボタン演出は、押しボタン61の連打や長押しにより演出要素が段階的にステップアップしていく(三段階以上のステップ(二回以上のステップアップ)が発生しうる)ような演出ではない。特定期間にて一回目の単発操作がなされることを契機として特定画像26は必ず表示される(一回目の単発操作を契機として特定画像26を表示するか否かの抽選(当選確率が100%未満の抽選)が実行されるようなものではない)。
特定画像26(図47(c)、図48(c)参照)は、遊技者に有利な事象が発生する蓋然性を示唆する画像である。本実施意形態では、裏ボタン演出が発生した変動(対象変動)に対応する対象当否抽選結果を示唆する信頼度示唆画像の一種である。つまり、裏ボタン演出の存在を知っている遊技者のみが享受できる信頼度示唆作用が奏されるものである。なお、裏ボタン演出はこのような信頼度示唆作用を奏するものであり、出玉の期待値に影響を及ぼすものではない(裏ボタン演出が実行されるかどうか(後述する特殊裏ボタン演出が実行されるかどうか)は出玉の期待値には関係がない)。本実施形態における特定画像26は、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(信頼度)を示唆する数値要素25sを含む。数値要素25sが高いほど信頼度は高い。本実施形態における数値要素25sは信頼度(%)を数字で表したものである。ただし、数値要素25sは、信頼度の大小に相当する内容を視覚的に表したもの(例えば、メータの大きさで信頼度の大小を表したもの)を含むものとする。
本実施形態では、裏ボタン演出にて特定画像26が表示された後、特定期間中にさらに押しボタン61が単発操作される(特定期間が開始されてから二回目の単発操作がなされる(以下、「二回目の単発操作」と称することもある))ことを契機として特定画像26が別画像27に変化する(以下、当該変化を「追加操作変化)と称する)ことがある。裏ボタン演出は、二回目の単発操作がなされることを契機として追加操作変化が生じない通常裏ボタン演出(図47参照)と、二回目の単発操作がなされることを契機として追加操作変化が生じる特殊裏ボタン演出(図48参照)に区分けされる。通常裏ボタン演出および特殊裏ボタン演出のいずれが実行されているかは、一回目の単発操作がなされて特定画像26が表示された時点(図47(c)、図48(c)の時点)では遊技者には判別できない(その時点では通常裏ボタン演出および特殊裏ボタン演出のいずれが実行されているかを判別できる要素はない)。
実行されているのが通常裏ボタン演出である場合には、特定期間中に二回目の単発操作がなされても特定画像26は変化しない(図47(d)(e)参照)。実行されているのが特殊裏ボタン演出である場合は、特定期間中に二回目の単発操作がなされることを契機として特定画像26から別画像27への変化(追加操作変化)が生じる(図48(d)(e)参照)。実行されているのが特殊裏ボタン演出であっても、特定期間中に二回目の単発操作がなされなかった場合(図48(d)の操作がなされなかった場合)には特定画像26から別画像27への変化は生じない(特定画像26のままである)。なお、特殊裏ボタン演出である場合には、二回目の単発操作がなされることを契機として必ず特定画像26から別画像27への変化(追加操作変化)が生じる(二回目の単発操作を契機として別画像27を表示するか否かの抽選(当選確率が100%未満の抽選)が実行されるようなものではない)。
別画像27(図48(e)参照)は、特定画像26と同様に数値要素25sを含む。別画像27が含む数値要素25s(図48(e)参照)は、変化前の特定画像26が含むもの(図48(c)参照)よりも信頼度が高いこと示すものとされる。本実施形態では、特定画像26が含む数値よりも、別画像27が含む数値が大きくなるようにされる。本実施形態では、別画像27は特定画像26が変化してなるというものであるということを明確にするため、特定画像26と別画像27は共通の画像構成要素を含むものとされる。本実施形態では、特定画像26の枠(特定画像枠26f)と別画像27の枠(別画像枠27f)は同じ態様であるとされる(図47(c)(e)、48(c)(e)参照)。すなわち、両画像の枠は同じであり、その内側の数値が異なるようにすることで、別画像27は、特定画像26が変化してなるものであるということが明確になる。
特殊裏ボタン演出においては、別画像27が含む数値(図48(e)参照)が実際の信頼度とされる。つまり、別画像27が表示されない通常裏ボタン演出では、特定画像26が含む数値(図47(c)参照)が「実際の信頼度」である。一方、特殊裏ボタン演出では、特定画像26が含む数値(図48(c)参照)は「仮の信頼度」を表すものであり、二回目の単発操作にて表示される別画像27が含む数値(図48(e)参照)が「実際の信頼度」を表すものである。特殊裏ボタン演出は二回目の単発操作がなされなければ別画像27が表示されないのであるから、二回目の単発操作がなされなければ「実際の信頼度」を知ることができないということである。遊技者視点でいえば、特殊裏ボタン演出は、信頼度がアップしているように見えるものである。なお、本実施形態では、特殊裏ボタン演出においては、特定画像26の数値である「仮の信頼度」が大きいほど、別画像27の数値である「実際の信頼度」が大きくなる(「仮の信頼度」の大きさと「実際の信頼度」の大きさに相関がある)ようにされている。したがって、「仮の信頼度」が大きいほど、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性が高くなるようにされている。つまり、「仮の信頼度」はリアルな信頼度を表したものではないが、その値が大きいほど対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてることになるから、特殊裏ボタン演出にて二回目の単発操作がなされず特定画像26(仮の信頼度)の表示に留まっても(別画像27(実際の信頼度)の表示がなされなくても)、一定程度の信頼度示唆作用は奏される。
本実施形態では、特定画像26や別画像27が表示された場合、特定期間が終了することを契機として特定画像26や別画像27は消去される。すなわち、特定期間が経過するまでは特定画像26または別画像27が表示され続け、特定期間の終了をもって消去される。特定期間の存在を知っている遊技者は、特定画像26や別画像27が消えることをもって特定期間が終了したことを把握することができる。よって、特殊裏ボタン演出である場合には、特定画像26が表示されている間(図48(c)参照)は、二回目の単発操作(図48(d)参照)を契機として別画像27が表示される(図48(e)参照)ということになる。特定期間が終了してもなお特定画像26が表示され続けるということはない(特定画像26が消去されたということは特定期間が終了したということである)から、いきなり別画像27が表示されることはない。つまり、本実施形態では、特定期間中でない非特定期間中においては、押しボタン61の単発操作がなされることを契機として特定画像26が表示されることもないし、押しボタン61の単発操作がなされることを契機として別画像27が表示されることもない。
このように、本実施形態では、裏ボタン演出(隠れ操作演出)において、特定画像26が表示された後、それが別画像27に変化するという追加操作変化が発生することがある。特定期間中の押しボタン61の単発操作に反応して何らかの画像(特定画像26)が表示されれば、遊技者は裏ボタン演出が発生した(裏ボタン演出が完了した)想定するであろうところ、そこでさらに押しボタン61を単発操作した場合には当該画像(特定画像26)が別画像27に変化する追加操作変化が生じるから、遊技者にとって驚き(意外性)のある遊技性を実現できる。別画像27が表示される契機となる二回目の単発操作も遊技者に対し操作要求がなされるものではなく別画像27が表示される可能性があることの示唆はなされない(図48(c)の状態で操作要求はなされない)のであるから、特殊裏ボタン演出(追加操作変化にて別画像27が表示されること)は、『「裏ボタン演出」にさらなる「裏ボタン演出」が隠された演出である』とみることもできる。
以下、上記追加操作変化に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例5-1
上記実施形態における特定画像26および別画像27は信頼度を示唆する数値要素25sを含むものであることを説明したが、このようなものに限られず、遊技者に対し何らかの情報を示すものであればよく、特殊裏ボタン演出における特定画像26から別画像27への変化(追加操作変化)は当該情報が変化するというものであればよい。
例えば、特定画像26や別画像27は、対象当否抽選結果に関係する文言を含むものとすることが考えられる。通常裏ボタン演出においては特定期間中に二回目の単発操作がなされても特定画像26(特定画像26が含む文言)は変化しない(図49(a)~(d)(e-1)参照)。特殊裏ボタン演出においては特定期間中に二回目の単発操作がなされることを契機とし当該文言の変化(特定画像26が含む文言から別画像27が含む文言への変化)が追加操作変化として生じるようにする(図49(a)~(d)(e-2)参照)。
〇具体例5-2
特定期間中に二回目の単発操作がなされることを契機としてもれなく追加操作変化が生じるものとする。つまり、特定期間中に一回目の単発操作がなされることを契機として必ず特定画像26が表示され、特定期間中に二回目の単発操作がなされることを契機として必ず特定画像26が別画像27に変化することが発生する(追加操作変化が生じる)ものとする。上記実施形態のように特殊裏ボタン演出でなければ追加操作変化が生じないようにすると、追加操作変化に気づかない遊技者が増えてしまう(通常裏ボタン演出にて二回目の単発操作を行っても特定画像26が変化しないことを把握した遊技者は、特殊裏ボタン演出であったとしても二回目の単発操作を行わず、追加操作変化に気づかない蓋然性が高まる)。多くの遊技者が追加操作変化の存在に気付くことを望むのであれば本例のようにすればよい。
〇具体例5-3
特殊裏ボタン演出において、特定画像26が表示された状態で、特定期間中に二回目の単発操作としてある操作手段の操作がなされた場合と、それとは別の操作手段(操作対象物または操作方法のいずれか一方が異なるものどうしは別の操作手段(異なる操作手段)であるとする。以下同じ。)の操作がなされた場合とでは、表示される別画像27が異なる(追加操作変化の内容が異なる)構成とする(図50参照)。すなわち、特定画像26が表示された状態(図50(c)参照)での二回目の単発操作が「第一操作手段」である場合(図50(d-1)参照)と、二回目の単発操作が(第一操作手段とは異なる)「第二操作手段」である場合(図50(d-2)参照)とでは、表示される別画像27が異なる(前者の場合は別画像27Aが表示され(図50(e-1)参照)、後者の場合は別画像27Bが表示される(図50(e-2)参照))ようにする。第一操作手段と第二操作手段の一方は、特定画像26が表示される契機となる操作手段と同じであってもよい。例えば、押しボタン61が第一操作手段であり、特殊操作ユニット65(押し込み操作が可能なユニットである(図1参照))が第二操作手段である構成とすることが考えられる。
別画像27Aと別画像27Bの態様の違いはどのようなものであってもよい。例えば、二回目の単発操作として第一操作手段が操作された場合には、上記実施形態のように信頼度を表す数値が上昇するような追加操作変化が生じる(別画像27Aとして信頼度を表す数値要素25sを含むものが表示される)ものとする(図50(e-1)参照)。一方、二回目の単発操作として第二操作手段が操作された場合には対象当否抽選結果が大当たりであるかはずれであるかの報知(一発告知)がなされる(大当たりである場合には当たりを示す画像要素を含む別画像27Bが、はずれである場合にははずれを示す画像要素を含む別画像27Bが表示される)ものとする(図50(e-2)参照;当たりが確定したことを示す「確定」の文字を含む別画像27Bが表示される例を示した。)。
本例のようにすることで、特殊裏ボタン演出は、二回目の単発操作として操作した操作手段に応じ、異なる別画像27が表示される(追加操作変化の内容が異なる)という面白みのある演出態様となる。
また、一回目の単発操作と二回目の単発操作が同じ操作手段である場合には別画像27Aが、一回目の単発操作と二回目の単発操作が異なる操作手段である場合には別画像27Bが表示されるという設定とすれば、遊技者が同じ操作手段を二回操作することの方が現実的に起こりやすいといえるから、別画像27Aが表示されることよりも、別画像27Bが表示されることに遊技者がより気づきにくい演出態様となる。
〇具体例5-4
特殊裏ボタン演出において、一回目の単発操作を契機として表示される特定画像26の態様が同じである設定とする。特殊裏ボタン演出は、別画像27により対象当否抽選結果の実際の信頼度が示されるものである(別画像27が表す情報が重要である)から、変化前の特定画像26の態様はどのようなものであってもよいとして毎回同じである設定とする。すなわち、特殊裏ボタン演出である場合、特定画像26の態様は毎回同じであり(図51(a)参照)、別画像27の態様は信頼度に応じて異なる(図51(b)参照)ものとする。図示しないが、通常裏ボタン演出の場合は、一回目の単発操作を契機とした特定画像26の態様は毎回変化しうる。なお、本例のようにした場合、特殊裏ボタン演出では毎回同じ態様の特定画像26が表示されるから、特殊裏ボタン演出であることに気づきやすいといえる。
上記実施形態のように特定画像26および別画像27が数値要素25sを含むものとするものとするのであれば、特殊裏ボタン演出では特定画像26は毎回同じ数値要素25sを含み、別画像27が信頼度に応じて異なる数値要素25sを含むものとする。一方、通常裏ボタン演出では特定画像26は信頼度に応じた数値要素25sを含むものとする。
〇具体例5-5
特定期間(図52(a)参照)にて一回目の単発操作として第一操作手段(例えば押しボタン61)が操作された場合(図52(b-1)参照)には第一特定画像261が表示される(図52(c-1)参照)が、同じ特定期間にて一回目の単発操作として第二操作手段(例えば特殊操作ユニット65)が操作された場合(図52(b-2)参照)には第二特定画像262が表示される(図52(c-2)参照)ものとする。第一特定画像261と第二特定画像262は異なるものである。例えば、第一特定画像261は信頼度を示唆する数値(数値要素25s)を含むもの、第二特定画像262は信頼度を示唆するキャラクタを含むものであるとする。
特殊裏ボタン演出である場合、第一特定画像261が表示された状態で二回目の単発操作として第一操作手段が操作されれば(図52(d-1)参照)、第一特定画像261が第一別画像271に変化する追加操作変化が生じ(図52(e-1)参照)、第二特定画像262が表示された状態で二回目の単発操作として第二操作手段が操作されれば(図52(d-2)参照)、第二特定画像262が第二別画像272に変化する追加操作変化が生じる(図52(e-2)参照)ようにする。第一別画像271と第二別画像272は異なるものであり、第一別画像271は第一特定画像261に、第二別画像272は第二特定画像262に対応したものとされる。第一特定画像261は信頼度を示唆する数値(数値要素25s)を含み、第二特定画像262は信頼度を示唆するキャラクタを含むものとされるのであれば、第一別画像271は第一特定画像261よりも信頼度が高いことを示唆する数値(数値要素25s)を含み、第二別画像272は第二特定画像262よりも信頼度が高いことを示唆するキャラクタを含むものとされる。つまり、特定期間にて、同じ操作手段による一回目の単発操作および二回目の単発操作がなされれば別画像27が表示され、かつ、当該別画像27は操作手段の種類に応じたものとなるようにされる。このようにすることで、操作する操作手段に応じた種類の特定画像26(第一特定画像261および第二特定画像262のどちらか)が表示されるだけでなく、もう一度同じ操作手段を操作すれば当該操作手段に対応した別画像27(第一別画像271および第二別画像272のどちらか)が表示されるという面白みのある演出態様となる。
〇具体例5-6
特定期間中に特定画像26や別画像27が表示された場合、特定期間の終了時点が過ぎても特定画像26や別画像27が表示されたままである設定とする。例えば、特定期間の終了時点から所定時間(例えば3秒)経過するまでは特定画像26や別画像27が表示されたままであるとする。特定期間は遊技者に明確に示される期間ではなく、特定画像26が表示されるタイミング(一回目の単発操作がなされるタイミング)や別画像27が表示されるタイミング(二回目の単発操作がなされるタイミング)は特定期間の終了近くとなる可能性もあるから、特定期間が終了しても特定画像26や別画像27が表示されたままである設定とする。特に、別画像27は特殊裏ボタン演出にて特定期間中に演出ボタンの単発操作が二回なされなければならない(特定画像26が表示された後、さらに単発操作がなされなければならない)から、別画像27が表示された時点が特定期間の終了間際となりやすい。よって、本例のようにする意義が大きいといえる。
本例のようにすると、特定画像26が表示された状態でも既に特定期間が終了している可能性があるから、特殊裏ボタン演出である場合に特定画像26が表示された状態で押しボタン61の単発操作を行っても別画像27に変化しないという状況が生じうる。つまり、特定画像26が表示された状態(図53(c)参照)で二回目の単発操作を行っても(図53(d)参照)それが特定期間終了後である可能性が生じるから、特定画像26が表示された状態で二回目の単発操作を行っても特定画像26は変化しないケース(図53(e-1)参照)が生じる(二回目の単発操作が特定期間内であれば特定画像26が別画像27に変化(追加操作変化)する(図53(e-2)参照))。すなわち、上記実施形態のようにした場合に比して、特定画像26が表示された状態で二回目の単発操作を行っても特定画像26が変化しないケースが増加する(二回目の単発操作を意味がない操作と遊技者が捉える蓋然性が高まる)から、追加操作変化(特殊裏ボタン演出)の存在に遊技者が気づきにくくなる可能性がある。
〇具体例5-7
特殊裏ボタン演出にて特定期間中(図54(a)参照)に押しボタン61の一回目の単発操作がなされ(図54(b)参照)、特定画像26が表示されたとする(図54(c)参照)。この場合には、特定画像26とともに、もう一度押しボタン61を操作する(二回目の単発操作を行う)ことを示唆する画像(追加操作示唆画像28)が表示されるものとする(図54(c)参照)。追加操作示唆画像28は、もう一度押しボタン61を操作すること(二回目の単発操作)を示唆する画像とされる。例えば、押しボタン61(操作対象の操作手段)を表した画像が追加操作示唆画像28として表示されるようにすることが考えられる。裏ボタン演出は、「隠れ演出」であるから、特定期間が開始されたことや操作手段の(押しボタン61)の操作要求がはなされない(一回目の単発操作に対応する操作要求はなされない)。ただし、特殊裏ボタン演出については、その存在に遊技者が気づきにくいから、特定画像26が表示された状態でもう一度押しボタン61の操作を行うこと(もう一度行うことで何らかの変化が生じること)の示唆をする。これにより、追加操作変化(特殊裏ボタン演出)の存在に遊技者が気づきやすい演出形態となる。
〇具体例5-8
裏ボタン演出の特定期間中に、遊技者に対し押しボタン61(裏ボタン演出の対象となる操作手段)の操作が要求される一般的な操作演出が発生する場合があるとする。押しボタン61の操作が当該操作演出の操作有効期間中の操作である場合には、特定期間中であっても裏ボタン演出の操作(一回目の単発操作、二回目の単発操作)としては取り扱われないこととする。つまり、一般的な操作演出については当該操作に対応する事象が発生するが、裏ボタン演出については当該操作に対応する事象(特定画像26や別画像27の表示)は発生しないこととする。このようにすることで、一般的な操作演出に対応するための操作を行った結果、偶然にも裏ボタン演出の存在に遊技者が気づいてしまうことが防止される。
これとは逆に、押しボタン61の操作が一般的な操作演出の操作有効期間中の操作であり、かつ、特定期間中の操作である場合には、一般的な操作演出の操作として取り扱われ(当該操作に対応する事象が発生し)、かつ、裏ボタン演出の操作としても取り扱われるようにすることも考えられる。このようにすることで、一般的な操作演出に対応するための操作を行った結果、偶然にも裏ボタン演出の存在に遊技者が気づいてしまうことが発生するため、裏ボタン演出の存在を多くの遊技者にできるだけ知らしめたい場合は有効である。
〇具体例5-9
特定画像26と別画像27は、数値要素25s以外の部分も相違する(基本的態様においても相違する)ものとする(追加操作変化は、基本的態様の変化も生じるものとする)。例えば、特定枠画像と別枠画像の色が異なるものとすることが考えられる(図55(a)参照)。また、画像全体の大きさが、特定画像26よりも別画像27よりも大きくなるようにすることも考えられる(図55(b)参照)。このようにすることで、特殊裏ボタン演出において二回目の単発操作がなされ、特定画像26から別画像27への変化(追加操作変化)が生じたことがより明確に示されることとなる。
<複合演出>
本実施形態では、変動演出を構成する演出として複合演出が発生することがある。なお、当該複合演出は通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。複合演出は、先選択演出(第一の選択演出)および後選択演出(第二の選択演出)を含むものである。先選択演出および後選択演出は複数の選択肢のうちのいずれかが自動的に選択されるものであるところ、本実施形態では先選択演出としての選択の後、後選択演出としての選択が発生するから、複合演出において、先選択演出は先に選択が行われる演出(先演出)であり、後選択演出は後に選択が行われる演出(後演出)であるといえる。
先選択演出は、複数種の候補画像(選択肢を表す画像)のうちのいずれかが自動的に選択されるものである(遊技者が任意に好みの候補画像を選択することができるものではない)(図56(c)(d)、図58(c)(d)参照)。以下、先選択演出にて選択された画像(候補画像のうちの一つ)を先選択画像13(第一の選択画像)とする。後選択演出も、複数種の候補画像(選択肢を表す画像)のうちのいずれかが自動的に選択されるものである(遊技者が任意に好みの候補画像を選択することができるものではない)(図56(f)図57(a-1)(a-2)、図58(f)図59(a-1)(a-2)参照)。以下、後選択演出にて選択された画像(候補画像のうちの一つ)を後選択画像14(第二の選択画像)とする。先選択演出および後選択演出のいずれも、選択される可能性がある候補画像が変動表示された上で、当該変動が停止していずれか一つが選択されたことが示される演出(ルーレットのような演出)である。
複合演出は、二種以上の異なる状態にて実行されうる(ある状態にて実行されることもあれば、当該ある状態とは異なる状態にて実行されることもある)。具体的には次の通りである。本実施形態では、遊技者側のキャラクタである味方キャラクタ(図面においては「味」の文字を付して示す)と敵キャラクタが戦うバトル演出(図56~図59参照)にて発生しうる。バトル演出は、味方キャラクタが勝利することが遊技者に有利な有利結末(図57(c-1)、図59(c-1)参照)とされ、味方キャラクタが敗北する(敵キャラクタが勝利する)ことが遊技者に不利な不利結末(図57(c-2)、図59(c-2)参照)とされている(なお、有利結末には、一旦不利結末に至ったと見せかけてそれが覆されるいわゆる逆転(復活)パターンを含むものとする)。本実施形態におけるバトル演出は、いわゆるリーチ演出の一種として発生する(結末の態様により当否抽選結果を報知する)ものであり、対象当否抽選結果(バトル演出が発生する変動に対応する当否抽選結果)が大当たりである場合には有利結末に至り、はずれである場合には不利結末に至るものである。なお、バトル演出をこのようなリーチ演出(結末の態様により当否抽選結果を報知する演出)とすることはあくまで一例である。有利結末に至った場合の方が、不利結末に至った場合よりも、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性が高いに留まる(有利結末となっても大当たりとなるとは限られない)バトル演出としてもよい。
バトル演出として、敵キャラクタA(図面においては「敵A」の文字を付して示す)と戦うバトル演出A(図56~図57参照)と、敵キャラクタAとは異なる種類の敵キャラクタB(図面においては「敵B」の文字を付して示す)と戦うバトル演出B(図58~図59参照)が発生しうる。バトル演出Aとバトル演出Bは、表示される画像が相違する状態である(バトル演出Aが実行された状態が「状態A」であり、バトル演出Bが実行された状態が(状態Aとは異なる)「状態B」である)といえる。バトル演出Aにおいては、バトル演出Bでは表示されない画像(固有の画像)である状態対応画像Aが表示される。一方、バトル演出Bにおいては、バトル演出Aでは表示されない画像(固有の画像)である状態対応画像Bが表示される。状態対応画像Aは、敵キャラクタAを含む画像である(敵キャラクタBを含むものではない)。状態対応画像Bは、敵キャラクタBを含む画像である(敵キャラクタAを含むものではない)。状態対応画像Aや状態対応画像Bは、装飾図柄80の背景画像であるともいえる。
なお、本実施形態では、バトル演出Aよりも、バトル演出Bの方が、対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(バトル演出が発生した時点(後述する第一攻撃、第二攻撃が不明である時点)の信頼度)が高い。
本実施形態における複合演出は、味方キャラクタによる敵キャラクタの攻撃方法を選ぶ演出である。先選択演出にて一回目の攻撃(以下、第一攻撃と称する)(図56(c)~(e)、図58(c)~(e)参照)が、後選択演出にて二回目の攻撃(以下、第二攻撃と称する)が選択される(図56(f)~図57(b-1)/(b-2)、図58(f)~図59(b-1)/(b-2)参照)。候補画像は攻撃の種類を示すものである。つまり、各選択演出にて選択された画像(先選択画像13、後選択画像14)が示す攻撃が味方キャラクタから敵キャラクタに繰り出される。本実施形態では、攻撃の種類(候補画像の種類)として、「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃R」の三種類が設けられている。本実施形態では、バトル演出Aおよびバトル演出Bのいずれにおいても、先選択演出にて示される選択肢(候補画像)と、後選択演出にて示される選択肢(候補画像)は同じである。また、バトル演出Aの先選択演出および後選択演出にて示される選択肢(候補画像)と、バトル演出Bの先選択演出および後選択演出にて示される選択肢(候補画像)は同じである。各攻撃(候補画像)の態様はどのようなものであってもよい。それぞれが互いに異なることを遊技者が把握できるものであればよい。
敵キャラクタAおよび敵キャラクタBは、異なる特性を有するものとされる。敵キャラクタAは、第一攻撃と第二攻撃が同じであること(同種の攻撃が二連続でなされること)に弱いキャラクタである。つまり、バトル演出A(状態A)においては、先選択画像13と後選択画像14が同種となった場合(図57(a-1)参照)の方が、異種となった場合(図57(a-2)参照)よりも、信頼度(有利結末に至る蓋然性)が高いように設定される。図60(a)に示すように、バトル演出A(状態A)の場合、先選択画像13(第一攻撃)と後選択画像14(第二攻撃)が同種であるいずれのパターン(両方が「攻撃P」、両方が「攻撃Q」、および、両方が「攻撃R」のいずれかのパターン)も、先選択画像13(第一攻撃)と後選択画像14(第二攻撃)が異種であるいずれのパターンよりも信頼度が高い。
一方、敵キャラクタBは、第一攻撃と第二攻撃が異なることに弱いキャラクタである。バトル演出B(状態B)においては、先選択画像13と後選択画像14が異種となった場合(図59(a-2)参照)の方が、同種となった場合(図59(a-1)参照)よりも、信頼度(有利結末に至る蓋然性)が高いように設定される。図60(b)に示すように、バトル演出B(状態B)の場合、先選択画像13(第一攻撃)と後選択画像14(第二攻撃)が異種であるいずれのパターンも、先選択画像13(第一攻撃)と後選択画像14(第二攻撃)の同種であるいずれのパターンよりも信頼度が高い。
本実施形態では、先選択演出において示される複数種の候補画像(「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃R」)の全ては、後選択演出においても候補画像として示される。よって、先選択演出にていずれの候補画像が先選択画像13として選択された場合でも、後選択演出にて同種の候補画像が後選択画像14として選択される可能性がある。
なお、本実施形態では、バトル演出A(図56~図57参照)において敵キャラクタAの特性を示す表示(同じ攻撃に弱いことを示唆するような表示)はなされない。同様に、バトル演出B(図58~図59参照)において敵キャラクタBの特性を示す表示(異なる攻撃に弱いことを示唆するような表示)はなされない。雑誌やインターネット等で当該特性についての情報を得ることでバトル演出Aやバトル演出Bをより楽しむことができる。
以上説明したように、本実施形態における複合演出は、先選択演出にて選択される先選択画像13と後選択演出にて選択される後選択画像14が同種のものとなることが好ましいか、異種のものとなることが好ましいかは、複合演出が実行される状態(バトル演出の種類)によって相違するという面白みのあるものである。
以下、上記複合演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例6-1
先選択演出にて選択肢として示される複数種の候補画像の組み合わせと、後選択演出にて選択肢として示される複数種の候補画像の組み合わせが一致しない複合演出が発生しうるものとしてもよい。この場合、先選択演出および後選択演出の一方においてしか選択肢として示されない候補画像が選択された場合には、先選択画像13と後選択画像14が同種のものとなる可能性はないこととなる。
先選択演出での先選択画像13がどのようなものとなっても、先選択画像13と後選択画像14が同種のものとなる可能性を残すのであれば、先選択演出にて示される複数種の候補画像の全ては、後選択演出においても候補画像として示されるようにすればよい。例えば、先選択演出にて「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃R」の三種が候補画像として示され、後選択演出にて「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃R」、「攻撃S」の四種が候補画像として示されるといった構成とすることが考えられる(図61参照)。特に、先選択画像13と後選択画像14が同種となることが(異種となることよりも)遊技者にとって喜ばしいバトル演出Aにおいてはこのような態様の先選択演出および後選択演出とすることが好ましい。
〇具体例6-2
先選択演出にて選択肢として示される複数種の候補画像の組み合わせや後選択演出にて選択肢として示される複数種の候補画像の組み合わせが複合演出発生の度に変化しうるものとする。
本例のようにする場合、先選択演出および後選択演出の両方において候補画像と示されるもの(重複する候補画像)の数の多少により、先選択画像13と後選択画像14が同種のものとなる蓋然性が示唆されるようにすることができる。
例えば、図62に示すように、
(a)先選択演出の候補画像が「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃R」であり、後選択演出の候補画像が「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃S」である複合演出
(b)先選択演出の候補画像が「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃R」であり、後選択演出の候補画像が「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃R」、「攻撃S」である複合演出
が発生しうるとすると、
(a)の複合演出は「攻撃P」と「攻撃Q」の二種が先選択演出と後選択演出の両方において示され、(b)の複合演出は「攻撃P」、「攻撃Q」、「攻撃R」の三種が先選択演出と後選択演出の両方において示されるものであるから、(a)の複合演出よりも(b)の複合演出の方が先選択画像13と後選択画像14が同種のものとなる蓋然性が高い設定とする。
〇具体例6-3
上記実施形態では、複合演出はバトル演出が実行されている状態にて発生することを説明したが、このようなものに限られない。異なる状態であることを遊技者が明確に区別できる二以上の状態(固有の状態対応画像が表示される状態)のそれぞれにおいて複合演出が発生するようにすればよい。例えば、キャラクタAをモチーフとした背景A(状態対応画像A)が表示される「ステージA」(モードA)が設定された状態(状態A)、および、キャラクタBをモチーフとした背景B(状態対応画像B)が表示される「ステージB」(モードB)が設定された状態(状態B)のいずれにおいても複合演出が発生するようにし、「ステージA」が設定された状態では先選択画像13と後選択画像14が同種となる方が異種となる場合よりも信頼度が高い設定とし、「ステージB」が設定された状態では先選択画像13と後選択画像14が異種となる方が同種となる場合よりも信頼度が高い設定とする。
〇具体例6-4
バトル演出A(状態A)における複合演出では先選択画像13と後選択画像14が同種となった場合の方が異種となった場合よりも信頼度が高いことを示唆する表示(示唆表示A)がなされるものとする。このようにすることで、雑誌やインターネットから情報を得なくとも、バトル演出A(状態A)での複合演出の特性を知ることができる。示唆表示Aは、バトル演出Aの実行中(状態A中)に発生するものとしてもよいし、バトル演出Aが実行されていない状態(変動演出中)に実行されるようにしてもよい。示唆表示Aの例としては、敵キャラクタAの特性を示すことで先選択画像13と後選択画像14が同種となることが好ましいことを示唆すること(例えば、敵キャラクタAを指して「同じ攻撃に弱い」といった表示(図63(a)参照)を行う)が考えられる。また、バトル演出Aにおいて、後選択画像14としていずれの候補画像が選択されるかが示される前に、先選択画像13と同種の画像が後選択画像14とされることが好ましいことを示唆する(例えば、「同じ攻撃でチャンス」といった表示(図63(b)参照)を行う)ことが考えられる。
〇具体例6-5
バトル演出B(状態B)における複合演出では先選択画像13と後選択画像14が異種となった場合の方が同種となった場合よりも信頼度が高いことを示唆する表示(示唆表示B)がなされるものとする。このようにすることで、雑誌やインターネットから情報を得なくとも、バトル演出B(状態B)での複合演出の特性を知ることができる。示唆表示Bは、バトル演出Bの実行中(状態B中)に発生するものとしてもよいし、バトル演出Bが実行されていない状態(変動演出中)に実行されるようにしてもよい。示唆表示Bの例としては、敵キャラクタBの特性を示すことで先選択画像13と後選択画像14が異種となることが好ましいことを示唆すること(例えば、敵キャラクタBを指して「別の攻撃に弱い」といった表示(図64(a)参照)を行う)が考えられる。また、バトル演出Bにおいて、後選択画像14としていずれの候補画像が選択されるかが示される前に、先選択画像13と異種の画像が後選択画像14とされることが好ましいことを示唆する(例えば、「違う攻撃でチャンス」といった表示(図64(b)参照)を行う)ことが考えられる。
〇具体例6-6
バトル演出A(状態A)において発生する複合演出において、先選択画像13と後選択画像14が同種となった場合には、信頼度が100%である(対象当否抽選結果が大当たり確定となる)設定とする。このようにすることで、バトル演出A(状態A)は、先選択画像13と後選択画像14が同種となることが、極めて重要な演出となる。
この場合、バトル演出A(状態A)において、先選択画像13と後選択画像14が異種となった場合には、対象当否抽選結果がはずれであることが確定する設定としてもよい。このようにすることで、バトル演出A(状態A)での複合演出は、先選択画像13と後選択画像14が同種となるか否かが当落分岐(当たりかはずれかの分かれ目)となるという演出形態となる。
〇具体例6-7
バトル演出A(状態A)において発生する複合演出において、先選択画像13と後選択画像14が同種となった場合、それがある種(一または二種)の候補画像である場合は信頼度が100%である(対象当否抽選結果が大当たり確定となる)が、ある種の候補画像とは異なる種の候補画像である場合は信頼度が100%未満である(対象当否抽選結果がはずれである可能性がある)設定とする。例えば、先選択画像13と後選択画像14が「攻撃R」で同種となった場合は信頼度100%であり、先選択画像13と後選択画像14が「攻撃P」または「攻撃Q」で同種となった場合は信頼度が100%未満である設定とする。このようにした場合には、先選択画像13と後選択画像14がいずれの種類で同じとなるかにも遊技者が注目するであろう演出形態となる。
〇具体例6-8
先選択演出の候補画像と後選択演出の候補画像が一緒に(同時期に)表示される状態(選択肢提示段階)とされ(図65(a)参照)、その後先選択画像13が選択されたことが示され(図65(b)参照)、さらにその後後選択画像14が選択されたことが示される(図65(c)参照)複合演出とする。このようにすることで、選択肢提示段階において、先選択演出の選択肢(候補画像)と後選択演出の選択肢(候補画像)に同種の選択肢があることが前もって遊技者に示唆される(先選択演出と後選択演出にて同じ選択肢が選択される可能性があることを前もって把握できる)から、より分かりやすい演出形態となる。
〇具体例6-9
一方の選択演出における選択画像の提示タイミングと、他方の選択演出における選択画像の提示タイミングが同じである複合演出とする。すなわち、二つの選択演出の候補画像が一緒に(同時期に)表示される状態(選択肢提示段階)とされ(図66(a)参照)、その二つの選択演出のそれぞれの結果(選択画像)が一緒に示される(図66(b)参照)複合演出とする(なお、このような構成とした場合は、上記実施形態のように先選択演出(先演出)、後選択演出(後演出)といった概念は無くなる)。このようにすることで、二つの選択演出における選択画像が同種のものとなったか否かが一時に判明する分かりやすい演出形態となる。
〇具体例6-10
バトル演出A(状態A)において、先選択画像13と後選択画像14が同種となる場合、少なくとも一部の二以上の候補画像については、その種類が信頼度に影響を及ぼさないものとする。例えば、バトル演出Aにおいて、先選択画像13と後選択画像14が「攻撃P」で同種となった場合と、先選択画像13と後選択画像14が「攻撃Q」で同種となった場合とでは、信頼度に差がない設定とする(図67参照)。このようにすることで、先選択画像13と後選択画像14が同種となることが重要なのであって(少なくとも一部の候補画像に関しては)選択された候補画像の種類は重要ではないという分かりやすい演出形態となる。なお、図67(a)に示すように、先選択画像13および後選択画像14として選択されたのがいずれの候補画像であっても信頼度が同じとなる設定とすることも考えられるし、図67(b)に示すように、一部の二以上の候補画像(「攻撃P」、「攻撃Q」)については信頼度が同じであるが、他の候補画像(「攻撃R」)については信頼度が異なる設定とすることも考えられる。
〇具体例6-11
複合演出において、先選択画像13と後選択画像14が同種となったとき(図68(a)→(b-1)参照)に、それを強調する演出(同種強調演出)(図68(b-1)参照)が発生しうるものとする。当該演出は、先選択画像13と後選択画像14が同種となったことを強調するのであるから、先選択画像13と後選択画像14が異種となったとき(図68(a)→(b-2)参照)には発生しない(図68(b-2)参照)ものである。同種強調演出は、当該演出固有の態様であれば、その具体的態様はどのようなものであってもよい(図68(b-1)には「同じ攻撃発生」の文字を含む画像の表示が同種強調演出とされた例を示す)。
本例のようにする場合、複合演出が実行されるバトル演出(状態)の種類にかかわらず、先選択画像13と後選択画像14が同種となった場合には同種強調演出が発生するようにすることが考えられる。
一方、これとは異なり、先選択画像13と後選択画像14が同種となることが好ましい状態(状態A)であるバトル演出Aにおいては先選択画像13と後選択画像14が同種となったときに同種強調演出が発生するものの、先選択画像13と後選択画像14が異種となることが好ましい状態(状態B)であるバトル演出Bにおいては先選択画像13と後選択画像14が同種となっても同種強調演出が発生しないようにする。つまり、先選択画像13と後選択画像14が同種となることが(異種となることに比して)有利な状況においてのみ同種強調演出が発生する(有利な状況を強調する演出として発生する)ようにすることが考えられる。
〇具体例6-12
複合演出において、先選択画像13と後選択画像14が異種となったとき(図69(a)→(b-2)参照)に、それを強調する演出(異種強調演出)(図69(b-2)参照)が発生しうるものとする。当該演出は、先選択画像13と後選択画像14が異種となったことを強調するのであるから、先選択画像13と後選択画像14が同種となったとき(図69(a)→(b-1)参照)には発生しない(図69(b-1)参照)ものである。異種強調演出は、当該演出固有の態様であれば、その具体的態様はどのようなものであってもよい(図69(b-2)には「別の攻撃発生」の文字を含む画像の表示が異種強調演出とされた例を示す)。
本例のようにする場合、複合演出が実行されるバトル演出(状態)の種類にかかわらず、先選択画像13と後選択画像14が異種となった場合には異種強調演出が発生するようにすることが考えられる。
一方、これとは異なり、先選択画像13と後選択画像14が異種となることが好ましい状態(状態B)であるバトル演出Bにおいては先選択画像13と後選択画像14が異種となったときに異種強調演出が発生するものの、先選択画像13と後選択画像14が同種となることが好ましい状態(状態A)であるバトル演出Aにおいては先選択画像13と後選択画像14が異種となっても異種強調演出が発生しないようにする。つまり、先選択画像13と後選択画像14が異種となることが(同種となることに比して)有利な状況においてのみ異種強調演出が発生する(有利な状況を強調する演出として発生する)ようにすることが考えられる。
〇具体例6-13
先選択演出にて選択されうる候補画像の少なくとも一部(二以上の画像)に関し、どれが先選択画像13として選択されるかに応じ、後選択画像14が同種のものとなる蓋然性が異なる設定とする。例えば、先選択画像13として「攻撃P」が選択されたときの方が、先選択画像13として「攻撃Q」が選択されたときよりも、後選択画像14が同種のものとなる蓋然性が高い設定とする(逆の見方をすれば、先選択画像13として「攻撃P」が選択されたときの方が、先選択画像13として「攻撃Q」が選択されたときよりも、後選択画像14が異種のものとなる蓋然性が高いということである)(図70参照)。このようにすることで、先選択画像13の種類に応じて、後選択画像14が同種のものとなるかを予測しつつ楽しむことができる演出形態となる。
<特定選択演出>
本実施形態では、変動演出を構成する演出として特定選択演出(図72~図74参照)が発生することがある。なお、当該特定選択演出は通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。特定選択演出は、第一選択(第一選択演出)および第二選択(第二選択演出)という二つの選択がなされるものである。以下、特定選択演出における第一選択についての演出構成要素を第一選択パートと、第二選択についての演出構成要素を第二選択パートと称することもある。第一選択パートおよび第二選択パートは、いずれも、複数種の候補画像(選択肢を表す画像)のうちのいずれかが自動的に選択されるものである(遊技者が任意に好みの候補画像を選択することができるものではない)。以下、第一選択パートにて示される候補画像を第一候補画像と、第二選択パートにて示される候補画像を第二候補画像と称することもある。
本実施形態の特定選択演出における第一選択パートは、キャラクタを選択するものである。第一候補画像(図71参照)は選択肢としてのキャラクタを表した部分を含むものとされる。本実施形態では、キャラクタFを含む画像(以下、「キャラF画像」と称することもある)、キャラクタGを含む画像(以下、「キャラG画像」と称することもある)、キャラクタHを含む画像(以下、「キャラH画像」と称することもある)の三種が第一候補画像として示される(図面においては各キャラクタに「F」、「G」、「H」の文字を付す)。
本実施形態の特定選択演出おける第二選択パートは、武器を選択するものである。第二候補画像(図71参照)は選択肢としての武器を表した部分を含むものとされる。本実施形態では、「剣」を含む画像(以下、「剣画像」と称することもある)、「鞭」を含む画像(以下、「鞭画像」と称することもある)、「槍」を含む画像(以下、「鞭画像」と称することもある)の三種が第二候補画像として示される。また、本実施形態では、各第二候補画像は武器の名称を表す文字(「剣」、「鞭」、「槍」の文字)を含む。ただし、このような文字が付された画像としなくてもよい。各画像のイラストで各画像が表す武器を容易に認識できるのであれば、このような文字がなくてもよい。
第一候補画像のそれぞれは、第二候補画像のいずれかと対応関係にある(図71参照(対応関係にあるものどうしを点線で結んだ))。本実施形態では、「キャラF画像」と「剣画像」が、「キャラG画像」と「鞭画像」が、「キャラH画像」と「槍画像」がそれぞれ対応関係にある。対応関係にある画像以外の画像は非対応関係である。本実施形態では、第一候補画像の種類の数と第二候補画像の種類の数は同じであり、第一候補画像と第二候補画像が1:1の関係で対応付けられている(二以上の第一候補画像のいずれにも対応する第二候補画像は存在しないし、二以上の第二候補画像のいずれにも対応する第一候補画像は存在しない)。
第一候補画像のそれぞれは、対応関係を示唆する文字要素を含む。キャラF画像は「剣(得意)」の文字要素を、キャラG画像は「鞭(得意)」の文字要素を、キャラH画像は「槍(得意)」の文字要素を含む(図71参照)。これらの文字要素は、対応関係にある第二候補画像が含む画像構成要素(各第二候補画像の種類を区別するための画像構成要素(本実施形態では武器))をそのまま表すものであるため、「キャラF画像(文字要素「剣」を含む)」と「剣画像」が、「キャラG画像(文字要素「鞭」を含む)」と「鞭画像」が、「キャラH画像(文字要素「槍」を含む)」と「槍画像」がそれぞれ対応関係にあることを容易に把握することができる。
特定選択演出は、第一選択パートにて複数の第一候補画像のうちのいずれかが第一選択画像15として選択され、第二選択パートにて複数の第二候補画像のうちのいずれかが第二選択画像16として選択されるものである。そして、第一選択画像15と第二選択画像16が対応関係にあるものとなる対応結果となった場合の方が、第一選択画像15と第二選択画像16が対応関係にない(非対応関係である)非対応結果となった場合よりも、対象当否抽選結果(特定選択演出を含む変動演出に対応する当否抽選結果)の信頼度が高くなるように設定されたものである(図76(a)参照)。
特定選択演出は、その実行態様(実行パターン)は、大きく実行態様A(図73参照)と実行態様B(図74参照)に区分けされる。実行態様Aは通常の態様(デフォルトの態様)であり、実行態様Bは特殊な態様である。すなわち、特定選択演出が実行される場合、実行態様Aとなる確率の方が、実行態様Bとなる確率よりも高い。本実施形態では、特定選択演出の90%が実行態様Aとなるようにされている。
特定選択演出は、実行態様Aおよび実行態様Bのどちらかに分岐するまで(どちらが実行されたか判明するまで)は図72に示すように進行する。特定選択演出の開始(図72(a)参照)後、複数の第一候補画像と複数の第二候補画像が表示される(図72(b)参照)。すなわち、選択肢が遊技者に示される(選択肢提示状態)。本実施形態では、第一候補画像と第二候補画像が区別して(第一候補画像が第一領域に、第二候補画像が第二領域(第一領域とは異なる領域)に)表示される。これにより、第一候補画像と第二候補画像が区別されていることが理解できる。また、各第一候補画像は対応関係にある第二候補画像を示唆する文字要素を含むため、これを見た遊技者は各第一候補画像が第二候補画像のいずれかと対応関係にあることを把握する。その後、複数の第一候補画像のいずれか一つが他の第一候補画像よりも目立つ強調態様とされ、強調態様とされる第一候補画像の種類が経時的に変化していく(強調態様の経時的変化が発生する)状態となる(選択前状態)(図72(c)参照)。本実施形態では、枠画像が第一候補画像のいずれか一つを囲んだ状態となることが強調態様とされる(枠画像が各第一候補画像間を高速で移動していく選択前状態とされる)。強調態様を構築する手法は種々考えられる。例えば、強調態様とする画像を他の画像よりも大きくする、強調態様とする画像をカラー表示とし他の画像をモノクロ表示とする、強調態様とする画像を表示し他の画像を消す、といった手法が考えられる。複数の第二候補画像についても同様とされる(いずれか一つの第二候補画像が、他の第二候補画像よりも目立つ強調態様とされ、その強調態様とされる第二候補画像の種類が経時的に変化していく状態とされる)(図72(c)参照)。このように、選択前状態では、強調態様とされる画像が経時的に変化するため、遊技者には「ルーレット」のように見える(二つのルーレットが動いているように見える)。
特定選択演出が実行態様Aとなる場合、まず、複数の第一候補画像のうちのいずれかが第一選択画像15として選択されたことが示される。すなわち、まず、第一選択パートが実行される。複数の第一候補画像のうちのいずれか一つが強調態様とされた状態で強調態様の経時的変化(枠画像の変位)が終了する(図73(a)参照)ことで、当該強調態様とされたものが第一選択画像15として選択されたことが示される。また、本実施形態では、第一選択画像15として選択されなかった第一候補画像は消去される(図73(b)参照)。その後、複数の第二候補画像のうちのいずれかが第二選択画像16として選択されたことが示される。すなわち、第一選択パートの後、第二選択パートが実行される。複数の第二候補画像のうちのいずれか一つが強調態様とされた状態で強調態様の経時的変化(枠画像の変位)が終了する(図73(c-1)(c-2)参照)ことで、当該強調態様とされたものが第二選択画像16として選択されたことが示される。また、本実施形態では、第二選択画像16として選択されなかった第二候補画像は消去される(図73(d-1)(d-2)参照)。第二選択パートが終了することで、第一選択画像15と第二選択画像16が判明する。つまり、特定選択演出が対応結果となった(図73(d-1)参照)のか、非対応結果となった(図73(d-2)参照)のかが判明する。
特定選択演出が実行態様Bとなる場合、複数の第一候補画像のうちのいずれが第一選択画像15として選択されたかが示されることと、複数の第二候補画像のうちのいずれが第二選択画像16として選択されたかが示されることとが一緒(同時)に発生する。すなわち、第一選択パートと第二選択パートが一緒に発生する。本実施形態では、複数の第一候補画像に対して生じていた強調態様の経時的変化(枠画像の変位)と、複数の第二候補画像に対して生じていた強調態様の経時的変化(枠画像の変位)とが同時に終了する(図74(a-1)(a-2)参照)ことで、第一選択画像15が示されることと第二選択画像16が示される(図74(b-1)(b-2)参照)こととが同時に発生する。これにより、特定選択演出が対応結果となった(図74(b-1)参照)のか、非対応結果となった(図74(b-2)参照)のかが判明する。
対応結果となった場合には、対応結果となったことを強調する強調画像17が表示される強調演出が発生する。本実施形態では、第一選択画像15として選択されたキャラクタの「得意な武器」が第二選択画像16として選択されたことになるため、「得意武器」の文字を含む強調演出が発生する(図73(d-1)、図74(b-1)参照)。強調演出は、非対応結果となった場合には発生することがない(図73(d-2)、図74(b-2)参照)。
特定選択演出後、特定選択演出の結果に応じた演出(事後演出)が実行される。事後演出は、特定選択演出の結果が反映されるような演出であればよい。一例として、本実施形態では図75に示すような事後演出が実行される。当該事後演出は、第一選択画像15として選択されたキャラクタが、第二選択画像16として選択された武器を持って敵キャラクタと戦う演出であり(図75(a)参照)、選択されたキャラクタが敵キャラクタに勝利する勝利結末(一旦敗北したと見せかけてそれが覆される逆転パターンを含む)(図75(b-1)参照)または敗北する敗北結末(図75(b-2)参照)に至るものである。勝利結末となった場合の方が敗北結末となった場合よりも対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性は高いから、勝利結末は遊技者に有利な結末であり、敗北結末は遊技者に不利な結末であるといえる。本実施形態では、勝利結末となった場合には、その後発展演出に移行し、当該発展演出を経て対象当否抽選結果(大当たり/はずれ)が報知されるように構成されている。一方、敗北結末となった場合には、対象当否抽選結果がはずれとなるようにされている。つまり、事後演出が勝利結末となった場合には対象当否抽選結果が大当たりである可能性が残り、敗北結末となった場合には対象当否抽選結果がはずれであることが確定するようにされている。ただし、敗北結末となった場合でも対象当否抽選結果が大当たりとなる可能性がある設定(勝利結末となったときよりも敗北結末となったときの方が信頼度は低いが、敗北結末時の信頼度≠0%である設定)としてもよい。本実施形態とは異なり、事後演出がその結末により対象当否抽選結果を報知するリーチ演出(スーパーリーチ演出)である構成としてもよい。すなわち、対象当否抽選結果が大当たりである場合には勝利結末となり、はずれである場合には敗北結末となる事後演出としてもよい。
特定選択演出が対応結果となった場合の方が、非対応結果となった場合よりも、事後演出が勝利結末に至る蓋然性は高い。本実施形態では、対応結果としては三つのパターン(「キャラF画像」と「剣画像」となる対応結果、「キャラG画像」と「鞭画像」となる対応結果、「キャラH画像」と「槍画像」となる対応結果の三つのパターン)が生じることになるが、そのいずれもが、非対応結果のあらゆるパターンよりも事後演出が勝利結末に至る蓋然性が高い。すなわち、図76(a)に示すように、特定選択演出は、どの対応結果でも、いずれの非対応結果よりも信頼度が高い。本実施形態では、対応結果となった場合でも上記三つのパターンのいずれであるかに応じて信頼度が相違するから、その内容(第一選択画像15と第二選択画像16の組み合わせがどのパターンであるか)にも遊技者が注目するであろう演出形態となる。
以上説明した通り、本実施形態における特定選択演出は、第一選択画像15と第二選択画像16が対応関係にあるものとなるか否かが重要な(遊技者の関心事となる)演出である。実行態様Aは、第一選択画像15が示された後、第二選択画像16が示されるから、第一選択画像15を見ながらそれに対応する第二選択画像16が選択されることを願いつつ第二選択パートを見守るという演出態様となる。一方、実行態様Bは、第一選択画像15と第二選択画像16が一緒に示されるから、いきなり対応結果となるか否かが判明するという演出態様となる。つまり、実行態様がいずれとなるかによって対応結果となるか否かが判明するまでの経過が異なるから、実行態様に応じて異なる印象を遊技者に与えることができることとなる。特に、本実施形態では、実行態様Aとなることを基本(デフォルト)とするから、遊技者は実行態様Aに接することが多く、まずは第一選択画像15が示されることを想定しているといえる。このような想定の下、実行態様Bとなった場合には第一選択画像15と第二選択画像16が一緒に示されるから、遊技者に驚きを与えることができるといえる。
また、本実施形態では、特定選択演出が実行態様Aとされる場合よりも、実行態様Bとされる場合の方が、対応結果(遊技者に有利な結果)となる蓋然性が高くなるように設定されている(図76(b)参照)。実行態様Bは、いきなり第一選択画像15と第二選択画像16が示されるものである(実行態様Aのように、第一選択画像15が示された後、第二選択画像16が示されるよりも前に、第二選択画像16として対応関係にあるものが選択されることを遊技者が願う期間は設けられないものである)。つまり、実行態様Bで非対応結果となるケースは、遊技者に不利な結果となったことがあっさりと示されるものであるため、このようなケースが増えすぎると遊技者が興ざめしてしまうおそれがある。よって、実行態様Bとなる場合は、対応結果(遊技者に有利な結果)となることが多いように設定している。
以下、上記特定選択演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例7-1
上記実施形態では、第一候補画像は対応関係にある第二候補画像を示唆する文字要素を含むことを説明したが、第二候補画像も対応関係にある第一候補画像を示唆する文字要素を含むものとする。上記実施形態のように第一候補画像がキャラクタを含むものとするのであれば、第二候補画像は対応関係にあるキャラクタの名称を含む文字要素を有するものとする(図77参照)。このようにすることで、第二候補画像からみて対応関係にある第一候補画像がどれであるかを容易に把握することができるため、演出が分かりやすくなる。特に、実行態様Aとされる場合において、第一選択画像15が示された(第一選択パート)後、対応結果となるためにはどの第二候補画像が第二選択画像16として選択されたらよいか容易に把握することができるため、演出が分かりやすくなる。
〇具体例7-2
対応関係となる第二候補画像が存在しない第一候補画像(以下、特殊第一候補画像と称する)が存在する設定とする(図78(a)参照。当該図においては、「キャラクタI」を含む第一候補画像が特殊第一候補画像である)。すなわち、第一候補画像の一部は対応関係にある第二候補画像が存在するが、第一候補画像の他の一部は対応関係にある第二候補画像が存在しない設定とする。特殊第一候補画像は、対応関係にある第二候補画像が存在しないのであるから、第二候補画像のいずれかを示唆するような要素を含むものではない。図示しないが、特殊第一候補画像は、対応関係にある第二候補画像が存在しないことを示唆する要素を含むものとしてもよい。例えば、「得意武器無し」といった要素を含むものとすることが考えられる。
このような構成とした場合、第一選択パートにて特殊第一候補画像が第一選択画像15として選択されたときには、対応結果となる可能性がなくなるという演出形態となる。特に、実行態様Aとされるときには、特殊第一候補画像が第一選択画像15として選択されなければ対応結果となる可能性は残存するが、特殊第一候補画像が第一選択画像15として選択されると対応結果となる可能性がなくなるという演出形態(第一選択パートにて特殊第一候補画像が第一選択画像15として選択されないことが対応結果となるための第一の障壁であり、それをクリアした後、第二選択パートにて第一選択画像15と対応関係にある第二候補画像が第二選択画像16として選択されることが対応結果となるための第二の障壁であるという演出形態)となる。
〇具体例7-3
対応関係となる第一候補画像が存在しない第二候補画像(以下、特殊第二候補画像と称する)が存在する設定とする(図78(b)参照。当該図においては、「棒」を含む第二候補画像が特殊第二候補画像である)。すなわち、第二候補画像の一部は対応関係にある第一候補画像が存在するが、第二候補画像の他の一部は対応関係にある第一候補画像が存在しない設定とする。特殊第二候補画像は、対応関係にある第一候補画像が存在しないのであるから、第一候補画像のいずれかを示唆するような要素を含むものではない。図示しないが、特殊第二候補画像は、対応関係にある第一候補画像が存在しないことを示唆する要素を含むものとしてもよい。例えば、「対応キャラ無し」といった要素を含むものとすることが考えられる。
このような構成とした場合、第二選択パートにて特殊第二候補画像が第二選択画像16として選択されたときには、対応結果となる可能性がなくなるという演出形態となる。つまり、第一選択パートにてどの第一候補画像が第一選択画像15として選択された場合でも、第二選択パートにて特殊第二候補画像が第二選択画像16として選択された場合には非対応結果となるという演出形態となる。
〇具体例7-4
対応関係となる第二候補画像が複数ある第一候補画像(以下、特定第一候補画像と称する)が存在する設定とする(図79(a)参照。当該図においては、「キャラクタH」を含む第一候補画像が特定第一候補画像である)。すなわち、第一候補画像の一部は対応関係にある第二候補画像が一つだけであるが、第一候補画像の他の一部(特定第一候補画像)は対応関係にある第二候補画像が複数ある設定とする。特定第一候補画像は、対応関係にある第二候補画像が複数あるのであるから、第二候補画像を示唆する文字要素を複数含むものとされてもよい(図79(a)のキャラクタHの第一候補画像は、「槍」の第二候補画像を示唆する文字要素と「棒」の第二候補画像を示唆する文字要素を含む)。
このような構成とする場合、第一選択パートにて特定第一候補画像が第一選択画像15として選択されるときには、特定第一候補画像以外の第一候補画像が第一選択画像15として選択されるときよりも、対応結果となる蓋然性が高くなるようにするとよい。これにより、第一選択パートの結果としては、特定第一候補画像が第一選択画像15として選択されることが、特定第一候補画像以外の第一候補画像が第一選択画像15として選択されることよりも有利な結果となる。特に、実行態様Aとされる場合、第一選択パートにて特定第一候補画像が第一選択画像15として選択されたときには、(特定第一候補画像以外の第一候補画像が第一選択画像15として選択されたときに比して)その後実行される第二選択パートで対応関係にあるものが第二選択画像16として選択されることに期待がもてる(特定第一候補画像が選択されることがいわゆるチャンスアップとして機能する)という演出形態となる。
〇具体例7-5
対応関係となる第一候補画像が複数ある第二候補画像(以下、特定第二候補画像と称する)が存在する設定とする(図79(b)参照。当該図においては、「槍」を含む第二候補画像が特定第二候補画像である)。すなわち、第二候補画像の一部は対応関係にある第一候補画像が一つだけであるが、第二候補画像の他の一部(特定第二候補画像)は対応関係にある第一候補画像が複数ある設定とする。図示しないが、特定第二候補画像は、対応関係にある第一候補画像が複数あることを示す要素を含むものとしてもよい。例えば、「キャラH」を示す要素および「キャラI」を示す要素を含む特定第二候補画像とすることが考えられる。
このような構成とする場合、第二選択パートにて特定第一候補画像が第一選択画像15として選択されるときには、特定第一候補画像以外の第一候補画像が第一選択画像15として選択されるときよりも、対応結果となる蓋然性が高くなるようにするとよい。これにより、第二選択パートの結果としては、特定第二候補画像が第二選択画像16として選択されることが、特定第二候補画像以外の第二候補画像が第二選択画像16として選択されることよりも有利な結果となる。
〇具体例7-6
全ての第二候補画像が対応関係となる第一候補画像(以下、特別第一候補画像と称する)が存在する設定とする(図80(a)参照。当該図においては、「キャラクタI」を含む第一候補画像が特別第一候補画像である)。すなわち、第一候補画像の一部は対応関係にある第二候補画像は一部であるが、第一候補画像の他の一部(特別第一候補画像)は全ての第二候補画像と対応関係にある設定とする。特別第一候補画像は「オールマイティ」画像であるとみることもできる。特別第一候補画像は、全ての第二候補画像と対応関係にあるのであるから、それを示す文字要素を含むものとされてもよい(図80(a)のキャラクタIの第一候補画像は、「全部」を含む文字要素を有するものとし、全ての第二候補画像と対応関係にあることを示唆している。これとは異なり、全ての第二候補画像のそれぞれを示す文字要素を含む態様とすることも考えられる。)。
このような構成とすることで、第一選択パートにて特別第一候補画像が第一選択画像15として選択されるときには、必ず対応結果に至るという演出形態となる。特別第一候補画像が第一選択画像15として選択されれば必ず対応結果になるのであるから、第一選択パートの結果としては、特別第一候補画像が第一選択画像15として選択されることが、特別第一候補画像以外の第一候補画像が第一選択画像15として選択されることよりも遊技者に有利であるといえる。特に、実行態様Aとされる場合、第一選択パートにて特別第一候補画像が第一選択画像15として選択されたときには、第二選択パートにおける選択(第二選択画像16)を見るまでもなく、対応結果となることが確定するという演出形態となる。
〇具体例7-7
全ての第一候補画像が対応関係となる第二候補画像(以下、特別第二候補画像と称する)が存在する設定とする(図80(b)参照。当該図においては、「棒」を含む第二候補画像が特別第二候補画像である)。すなわち、第二候補画像の一部は対応関係にある第一候補画像は一部であるが、第二候補画像の他の一部(特別第二候補画像)は全ての第一候補画像と対応関係にある設定とする。特別第二候補画像は「オールマイティ」画像であるとみることもできる。図示しないが、特別第二候補画像は、全ての第二候補画像と対応関係にあるのであるから、それを示す要素を含むものとされてもよい(例えば、「全部」の文字を含むものとし、全ての第一候補画像と対応関係にあることを示唆することが考えられる。これとは異なり、全ての第一候補画像のそれぞれを示す要素を含む態様とすることも考えられる。)。
このような構成とすることで、第二選択パートにて特別第二候補画像が第二選択画像16として選択されるときには、必ず対応結果に至るという演出形態となる。特別第二候補画像が第二選択画像16として選択されれば必ず対応結果になるのであるから、第二選択パートの結果としては、特別第二候補画像が第二選択画像16として選択されることが、特別第二候補画像以外の第二候補画像が第二選択画像16として選択されることよりも遊技者に有利であるといえる。特に、実行態様Aとされる場合、第一選択パートにていずれの第一候補画像が第一選択画像15として選択されても、第二選択パートにて特別第二候補画像が第二選択画像16として選択されればもれなく対応結果となる演出形態(第一選択パートの結果にかかわらず、第二選択パートにて特別第二候補画像が選択されればよいという演出形態)となる。
〇具体例7-8
特定選択演出が実行態様Bとなった場合よりも、実行態様Aとなった場合の方が、対応結果になる蓋然性が高い設定とする。実行態様Aは、第一選択画像15を示した後、第二選択画像16を示すというものであるから、結果に至るまでの時間(プロセス)を楽しんでもらう態様であるといえる。それを重視するのであれば、実行態様Aの方が遊技者に有利な対応結果に至る蓋然性が高い(信頼度が高い)設定とする。
本例のようにする場合には、実行態様Bとなることを基本(デフォルト)とする(特定選択演出が実行される場合、実行態様Bとなる確率の方が、実行態様Aとなる確率よりも高い設定とする)ことが好ましい。一般的には、各種演出は、相対的に低信頼度の態様の方が発生しやすくされるから、実行態様Aの方を比較的高信頼度である(いわゆるチャンスアップとなる)設定とする以上、実行態様Bの方が実行態様Aよりも発生しやすくするとよい。
〇具体例7-9
第一候補画像は、対応する第二候補画像を示唆する要素を有してない構成とする。上記実施形態のように第二候補画像は武器を示すものとするのであれば、第一候補画像は当該武器を示唆する要素を含まないものとする。このようにすることで、特定選択演出においては第一候補画像と第二候補画像の対応関係が示されないから、遊技者は第一候補画像と第二候補画像の対応関係を予測しつつ楽しむ(または雑誌やインターネット等で対応関係の情報を得て楽しむ)こととなる。
〇具体例7-10
第一候補画像が含む対応する第二候補画像を示唆するものとして文字要素とは異なる要素を含むものとする。例えば、対応関係にある第一候補画像と第二候補画像は所定部位の色が同じである(対応関係に無い第一候補画像と第二候補画像どうしは当該所定部位の色が異なる)ものとする(図81参照。当該図には、第一候補画像の種類を示す要素(キャラ)や第二候補画像の種類を示す要素(武器)の背景の色が、対応関係にあるものどうしは同じである例を示す。)。
本例のような文字以外の対応関係示唆要素と、上記実施形態のような文字による対応関係示唆要素の両方を含むものとし、ある第一候補画像とある第二候補画像とが対応関係にあるか否かが容易に判別できるようにしてもよい。
〇具体例7-11
特定選択演出の発生の度に、複数の第一候補画像の組み合わせパターンおよび複数の第二候補画像の組み合わせパターンの少なくともいずれか一方が異なりうるものとする。本例のようにする場合、第一候補画像と第二候補画像の組み合わせパターンに応じ、対応結果となる蓋然性が異なる設定とすることができる。
組み合わせパターンに応じた対応結果となる蓋然性の示唆方法は種々考えられる。例えば、図82に示すように、対応関係にある第一候補画像と第二候補画像の数が「三つ」である特定選択演出Aと、対応関係にある第一候補画像と第二候補画像の数「四つ」である特定選択演出Bが発生しうるとする場合、対応関係にある第一候補画像と第二候補画像の数は特定選択演出Aよりも特定選択演出Bの方が多いから、対応結果となる蓋然性が特定選択演出Aよりも特定選択演出Bの方が高い設定とすることが考えられる。また、図示しないが、第一候補画像や第二候補画像に特定の画像が含まれている方が、含まれていない場合よりも、対応結果となる蓋然性高い設定とすることが考えられる(選択肢として特定の画像が提示されていることがチャンスアップとして機能することとする)
〇具体例7-12
実行態様Bとなる場合は、対応結果となることが確定するものとする。実行態様Aは、第一選択画像15が示された後、それと対応関係にあるものが第二選択画像16として選択されることに期待する期間(第二選択画像16の選択を「待つ」期間)が存在する(実行態様Aにおいて、第一選択画像15と対応関係にあるものが第二選択画像16として選択されるかどうかに遊技者が注目するのは、非対応関係にある第二選択画像16が選択される可能性があるからである)。一方、実行態様Bは、第一選択画像15と第二選択画像16が一緒に示されるから、このような期間は存在しない。よって、実行態様Bにおいては、遊技者にとって残念な結果である非対応結果となることを排除し、必ず対応結果となるようにすることが考えられる。なお、本例のようにした場合、第一選択画像15が示された後で第二選択画像16が示されることを想定している(実行態様Aとなることを想定している)遊技者に対し、実行態様Bとなるときにはいきなり対応関係にある第一選択画像15と第二選択画像16が一緒に示されるから、驚きと喜びが一度に訪れることとなる。
〇具体例7-13
上記実施形態とは異なり、特定選択演出が対応結果となった場合、第一選択画像15および第二選択画像16の組み合わせが異なっていても信頼度が同じである設定とする。例えば、図83に示すように、「キャラF画像」と「剣画像」となる対応結果となった場合(図83(a)参照)と、「キャラG画像」と「鞭画像」となる対応結果となった場合(図83(b)参照)とでは、信頼度が同じであるとする。このようにすることで、対応結果となるかどうかが重要となる分かりやすい特定選択演出とすることができる。
〇具体例7-14
特定選択演出が実行される状態に応じ、対応結果となる蓋然性が異なるものとする。例えば、キャラクタXをモチーフとした背景X1(固有画像X1)が表示される「ステージX1」(モードX1)が設定された状態(状態X1)、および、キャラクタX2をモチーフとした背景X2(固有画像X2)が表示される「ステージX2」(モードX2)が設定された状態(状態X2)のいずれにおいても特定選択演出が発生しうるようにする(固有画像X1はステージX2(状態X2)で表示されることがないステージX1(状態X1)専用の画像であり、固有画像X2はステージX1(状態X1)で表示されることがないステージX2(状態X2)専用の画像である)。そして、「ステージX1」(状態X1)が設定された状態で特定選択演出が実行された場合よりも、「ステージX2」(状態X2)が設定された状態で特定選択演出が実行された場合の方が対応結果となる蓋然性が高い設定とする。このようにすることで、特定選択演出が発生したときには、その時の状態にも注目すべき演出態様となる。
〇具体例7-15
特定選択演出が実行される状態に応じ、対応結果および非対応結果の関係が異なるものとする。例えば、キャラクタXをモチーフとした背景X1(固有画像X1)が表示される「ステージX1」(モードX1)が設定された状態(状態X1)、および、キャラクタX2をモチーフとした背景X2(固有画像X2)が表示される「ステージX2」(モードX2)が設定された状態(状態X2)のいずれにおいても特定選択演出が発生しうるようにする(固有画像X1はステージX2(状態X2)で表示されることがないステージX1(状態X1)専用の画像であり、固有画像X2はステージX1(状態X1)で表示されることがないステージX2(状態X2)専用の画像である)。そして、「ステージX1」(状態X1)が設定された状態で特定選択演出が実行された場合には、対応結果の方が、非対応結果よりも遊技者に有利な結果(信頼度が高い)であるとする。一方、「ステージX2」(状態X2)が設定された状態で特定選択演出が実行された場合には、非対応結果の方が、対応結果よりも遊技者に有利な結果(信頼度が高い)であるとする。このようにすることで、対応結果/非対応結果となることの価値が、特定選択演出が実行される状態で相違するという面白みのある演出となる。
<特定構成演出>
本実施形態では、変動演出を構成する演出として特定構成演出(図85(a-1)(a-2)参照)が発生することがある。なお、当該特定構成演出は通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。以下、特定構成演出の説明において、特定構成演出を含む変動演出を対象変動演出(対象変動)と、対象変動演出にて報知される当否抽選結果を対象当否抽選結果と称することもある。
本実施形態では、特定構成演出が発生するよりも前に、事前操作演出が発生することがある。以下では、事前操作演出が実行される期間を第一期間と、当該第一期間に続く期間であって特定構成演出が実行される期間を第二期間と称することもある。
事前操作演出(図84参照)は、遊技者に対し操作手段の操作が促される演出である。本実施形態では、押しボタン61の連続操作(連打)が促される(図84(a)参照)。第一期間においては、操作すべき状況にある操作手段の種類を示すため、押しボタン61を表した画像が表示される。また、第一期間においては、連続操作すべき状況であることを遊技者に知らせるため、連続操作を表す画像(連打の文字)が表示される。
第一期間では、表示領域911に操作対応画像30が表示される(図84(b)参照)。操作対応画像30は、押しボタン61の所定条件を満たす操作(特定操作;本実施形態では押しボタン61の一回の操作)がなされることを契機として変化する可能性があるものである。第一期間は、押しボタン61の操作(特定操作)が操作対応画像30の変化として反映される可能性がある操作有効期間である(詳細を後述する第二期間は操作有効期間ではない)。第一期間の長さは一定である(本実施形態では5秒である)。以下、特定操作を契機とした操作対応画像30の変化を特定変化と称することもある。図示しないが、第一期間の経過(残り)を示す残り時間画像(例えばメータ)が表示されるようにしてもよい。
操作対応画像30の特定変化は、特定操作に対応して生じていることを遊技者が把握できる態様であればよい。本実施形態では、事前操作演出として、遊技者側のキャラクタであるキャラクタD(図面においては「D」の文字を付す)が力を溜めている様子を表す画像が表示されるところ、当該キャラクタDが溜めた力(パワー)を表す数値が操作対応画像30として表示される(図84(b)参照)。操作対応画像30は、予め定められた限界態様(詳細は後述)に達した後はそれ以上変化しないものである。一方、限界態様に達していなければ(以下、限界態様に達していないときの操作対応画像30の態様を非限界態様と称することもある)特定操作がなされる度に変化する。本実施形態では、非限界態様にあるときには、一回の特定操作を契機として操作対応画像30の数値が予め定められた一定値分増加する。当該一定値は適宜設定することができる。本実施形態では、「一定値=1」とされている。したがって、非限界態様にある操作対応画像30の数値は、第一期間(操作有効期間)が開始されてからなされた特定操作の回数(本実施形態では押しボタン61の操作回数)ということになる。
本実施形態では、操作対応画像30が限界態様に達するまでに必要な特定操作の回数(以下、限界操作回数と称する)は一定ではない。限界操作回数として設定されうる候補の値が予め設けられており、少なくとも第一期間の開始時点においては当該候補の値のいずれかが限界操作回数として設定される。本実施形態では、候補の値として、10回、12回、15回、20回、23回、28回、30回、35回、38回、40回の十種が設けられており、このうちのいずれかが限界操作回数として実際に設定される(図84(b)下の枠内参照)。どの値が限界操作回数とされるかは対象当否抽選結果を踏まえた限界操作回数決定抽選により決定される(当該限界操作回数決定抽選の結果を前もって遊技者は知ることはできない)。対象当否抽選結果が大当たりである場合には限界操作回数が少なくなりやすい(少ない回数ほど選択されやすい)。対象当否抽選結果がはずれである場合には限界操作回数が多くなりやすい(多い回数ほど選択されやすい)。よって、設定された限界操作回数は、対象当否抽選結果に応じて期待値が変化するものであるといえる。なお、本実施形態では、対象当否抽選結果が大当たりの場合、はずれの場合のいずれであっても、上記十種の候補の値のいずれも選択されうる。よって、ある値が限界操作回数として設定されたことをもって対象当否抽選結果が大当たりであることが確定したり、はずれであることが確定したりすることはない(いずれの値が限界操作回数として設定された場合でも、対象当否抽選結果が大当たりである可能性はあるし、はずれである可能性はある)。
第一期間が終了しておらず、非限界態様にある状態では、操作対応画像30は特定操作の度に数値が変化する(特定変化が生じる)。一方、予め定められた限界操作回数に達したときには、操作対応画像30は限界態様となる。限界態様に至った後は、第一期間が終了しておらず第一期間にて特定操作がなされたとしてもそれ以上第一期間を通じて操作対応画像30は変化しない。限界態様はどのようなものであってもよいが、これ以上の変化が発生しないことを示唆するような態様であることが好ましい。本実施形態では「MAX」という文字を含む操作対応画像30(限界態様)とされる。また、限界まで達したことを示すために、「限界到達」の文字も表示される(図84(c-1)参照)。
なお、後述する通り、本実施形態では、第一期間にて特定操作の回数が限界操作回数に到達した場合(操作対応画像30が限界態様となった場合)、特定構成演出はキャラクタDが必殺技を繰り出す態様となる。よって、第一期間にて操作対応画像30が非限界態様にある状態においては、「限界到達で必殺技」の表示がなされる。つまり、遊技者に対し、必殺技を繰り出す状態となることが目標であることを示す表示(目標表示)がなされる。
当該第一期間の後の第二期間にて、特定構成演出(図85(a-1)(a-2)参照)が実行される。特定構成演出は、第一期間における事前操作演出の結果に応じて態様が制御されるものとされる。本実施形態における特定構成演出は、キャラクタD(遊技者側のキャラクタ)が敵キャラクタ(図面においては「敵」の文字を付す)に攻撃する演出である。
第一期間終了時点にて操作対応画像30が限界態様に達していれば(図84(c-1)参照)、特定構成演出はある決まった態様(以下、「態様S」とする)とされる(図85(a-1)参照)。換言すれば、操作対応画像30が限界態様に達していれば、第一期間にてなされた特定操作の回数にかかわらず、特定構成演出の態様は一定(態様S)である(なお、特定構成演出を構成する画像は表示領域911に表示される画像の一部であり、装飾図柄80や変動中表示71、変動前表示72(保留表示)等の第二期間に移行する前(第一期間)から表示されている画像は特定構成演出を構成するものではないこととする)。本実施形態では、操作対応画像30が限界態様に達していれば、第一期間にてなされた特定操作の回数にかかわらず、キャラクタDが敵キャラクタに対して「必殺技」を繰り出す映像が表示されること(ある決まった態様の画像が表示されること)が特定構成演出として実行される。
一方、第一期間終了時点にて操作対応画像30が限界態様に達していなければ(図84(c-2)参照)、特定構成演出の態様は第一期間にてなされた特定操作の回数に応じたものとされる(図85(a-2)参照)。つまり、第一期間終了時点にて操作対応画像30が限界態様に達していなければ、特定構成演出の態様は、第一期間にてなされた特定操作の回数が同じであれば同じとなるが、第一期間にてなされた特定操作の回数が異なれば異なる。本実施形態では、キャラクタDが敵キャラクタに対して所定の攻撃(上記「必殺技」とは異なる攻撃(通常攻撃))を繰り出すところ、当該攻撃と併せて数字(以下、付加数字30nと称することもある)が表示される。当該付加数字30nは、第一期間における特定操作の回数に応じたものとされるから、特定構成演出の態様は第一期間にてなされた特定操作の回数に応じて異なることとなる。なお、当該付加数字30nは、敵キャラクタに対する攻撃とともに表示されるから、遊技者には攻撃の大きさを表しているように見える。ただし、第一期間にてなされる特定操作の回数は遊技者の行動に依存するものであるから、当該付加数字30nは信頼度を示唆するものではない。
特定構成演出後、キャラクタDが敵キャラクタを倒す演出(遊技者に有利な有利演出)(図85(b-1)参照)または、敵キャラクタを倒せない演出(遊技者に不利な有利演出)(図85(b-2)参照)が実行される。なお、有利演出には、一旦不利演出となったように見せかけた後それが覆される態様(いわゆる逆転パターン)も含まれるようにしてもよい。有利演出が実行された場合には、その後特定のスーパーリーチ演出が発生し、当該スーパーリーチ演出により対象当否抽選結果が報知される。一方、不利演出が実行された場合には、すぐに対象当否抽選結果がはずれであることが報知される。つまり、有利演出が実行された場合には対象当否抽選結果が大当たりである可能性は残り、不利演出が実行された場合には対象当否抽選結果がはずれとなるように設定されているため、有利演出は不利演出よりも遊技者に有利な演出であるといえる。なお、不利演出が実行された場合でも対象当否抽選結果が大当たりとなる可能性が残るようにしてもよいが、有利演出が実行された場合の方が不利演出が実行された場合よりも大当たりとなる蓋然性が高い(信頼度が高い)設定とする。
本実施形態では、操作対応画像30が限界態様に達するか否かは、第一期間における遊技者による押しボタン61の操作の積極性に依存する。よって、特定構成演出が態様Sとなるか否かにかかわらず、当該特定構成演出が有利演出および不利演出のいずれとなる可能性もある。ただし、上述した通り、対象当否抽選結果が大当たりある場合には、はずれである場合よりも、限界操作回数が少なくなるから特定構成演出が態様Sとなりやすいといえる。したがって、第一期間にて遊技者が積極的に押しボタン61を操作するとした場合、操作対応画像30が限界態様に達して特定構成演出が態様Sとなるか否かについては信頼度を示唆するといえる(第一期間にて遊技者が積極的に押しボタン61を操作すれば、限界態様に達するか否かは信頼度を示唆する)。
このように、本実施形態における特定構成演出は、第一期間にて操作対応画像30が限界態様に達すれば(第一期間における特定操作の回数が限界操作回数に達すれば)(図84(c-1)参照)、予め定められた特別な態様(態様S)となる(図85(a-1)参照)が、第一期間にて操作対応画像30が限界態様に達しなければ(第一期間における特定操作の回数が限界操作回数に達しなければ)(図84(c-2)参照)、特定操作の回数に依存した態様になる(図85(a-2)参照)という斬新で面白みのあるものである。つまり、遊技者にとってみれば、特別な態様の特定構成演出(本実施形態では「必殺技」を繰り出す演出)となることを目標として押しボタン61を操作するところ、当該操作の回数が目標(限界操作回数)に達しなくても(図84(c-2)参照)、当該操作の回数に応じた態様の特定構成演出(本実施形態では付加数字30nが表示される態様の特定構成演出)が実行される(図85(a-2)参照)から、第一期間の操作が無駄となってしまったかのような印象を与えにくい。
なお、上述した通り、本実施形態では、限界操作回数は対象当否抽選結果が大当たりである場合ほど少なくなるから、第一期間にて遊技者が積極的に特定操作を行えば、対象当否抽選結果が大当たりであるときほど特別な態様(態様S)の特定構成演出(「必殺技」を繰り出す演出)が実行されやすい。つまり、(第一期間にて遊技者が積極的に特定操作を行うのであれば)特別な態様の特定構成演出となるか否かは信頼度示唆の要素となるが、特定操作の回数が限界操作回数に達しなかったときの特定構成演出の態様の違い(特定操作の回数に応じた違い)は信頼度を示唆しないという点でも斬新であるといえる。
以下、上記特定構成演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例8-1
第一期間(事前操作演出)の後の第二期間にて、特定構成演出が発生するとは限られない設定としてもよい。すなわち、第一期間にて特定操作がなされても、その後の第二特定期間にて特定構成演出が発生しない可能性がある構成とする。特定構成演出が発生するかどうかは対象当否抽選結果の信頼度を示唆するものとしてもよい。例えば、特定構成演出が発生した場合の方が、発生しなかった場合に比して、対象当否抽選結果の信頼度が高い設定とする。特定構成演出が発生しなかった場合には対象当否抽選結果がはずれであることが確定する設定としてもよい。
第一期間における特定操作の回数は遊技者の積極性次第である(どの程度特定操作がなされるか不明である)から、特定構成演出が発生するか否かは第一期間における特定操作の状況に関係ないものとされる。つまり、特定構成演出が発生するか否かは内部的に予め決まっているものとする。特定構成演出が発生しない場合には第一期間の終了時点で特定構成演出が発生しないことを示す演出が発生するようにするとよい。
〇具体例8-2
限界操作回数として設定されうる候補の値のうちの一つとして「0」が存在する構成とする。すなわち、限界操作回数=0である第一期間(事前操作演出)となることがある構成とする。限界操作回数=0とされたときには、第一期間の開始時点から操作対応画像30が限界態様にあることになる(図86(a)参照)。このようにすることで、第一期間にて特定操作が全くなされなくても、第二期間にて特定構成演出が態様S(上記実施形態のようにするのであればキャラクタDが必殺技を繰り出す態様)となる可能性がある(限界操作回数=0となった場合には、第一期間の特定操作回数にかかわらず特定構成演出が態様Sとなる)(図86(b)参照)演出形態となる。
なお、上記実施形態のように、限界操作回数=0となることはない設定とするのであれば、第一期間にて特定操作がなされなければ操作対応画像30が限界態様となることはなく、特定構成演出が態様Sとなる可能性はない。よって、態様Sの特定構成演出は、第一期間での特定操作の成果として発生しうるものであるということをより強く遊技者に対し印象付ける演出形態となる。
〇具体例8-3
第一期間においては、押しボタン61(対象の操作手段)を連打(連続操作)すべき状況であること(操作有効期間が設定されていること)が遊技者に示されないようにする。すなわち、事前操作演出は、いわゆる隠れ操作演出(裏ボタン演出)であるとする。例えば、第一期間においては、遊技者側のキャラクタDと敵キャラクタが対峙している状況が示され、連打を促す画像(「連打」の文字)は表示されないようにする(図87(a)(b)参照)。
このような第一期間において押しボタン61の操作(特定操作)がなされた場合には、操作対応画像30が表示されるようにする。つまり、少なくとも第一期間の開始時点にて操作対応画像30は表示されず(図87(a)参照)、第一期間にて特定操作が一度もなされなければ操作対応画像30は表示されないままであるが、第一期間が開始してから最初の特定操作がなされることを契機として操作対応画像30が表示されるようにする(図87(b)参照)。換言すれば、第一期間にて一度も特定操作がなされなければ操作対応画像30は表示されないが、一度でも特定操作がなされれば操作対応画像30が表示されるようにする。このようにすることで、「隠れ操作演出」である事前操作演出の存在を知らない遊技者でも、最初の特定操作により当該「隠れ操作演出」の存在に気付くことになる。
第一期間にて特定操作が一度でもなされた場合には、第一期間における特定操作の回数を踏まえて特定構成演出の態様が制御される。すなわち、第一期間における特定操作の回数が限界操作回数に達していれば(図87(c-1)参照)、特定構成演出は態様S(上記実施形態のようにするのであればキャラクタDが必殺技を繰り出す態様)(図87(d-1)参照)となり、特定操作の回数が限界操作回数に達していなければ(図87(c-2)参照)、特定構成演出は第一期間における特定操作の回数に応じた態様(上記実施形態のようにするのであれば付加数字30nが表示される態様)(図87(d-2)参照)とされる。
第一期間にて特定操作が全くなされなかった場合、すなわち第一期間にて操作対応画像30が表示されなかった場合の特定構成演出の制御は種々考えられる。例えば、第一期間にて特定操作が全くなされなかった場合でも特定構成演出が態様Sとなりうる設定とすることが考えられる。すなわち、第一期間にて操作対応画像30が表示されなかった場合には特定構成演出の態様を決定するための態様決定抽選が実行され、当該態様決定抽選を経て特定構成演出が態様Sとなる可能性もある設定とする。当該態様決定抽選は、対象当否抽選結果に関係がない抽選としてもよいし、対象当否抽選結果に関係する抽選としてもよい。前者のようにするのであれば、第一期間にて特定操作が全くなされなかったときに特定構成演出が態様Sとなるか否かは信頼度を示唆するものではない構成となる。後者のようにするのであれば、第一期間にて特定操作が全くなされなかったときに特定構成演出が態様Sとなるか否かは信頼度を示唆するものとなる。
〇具体例8-4
第一期間において、操作対応画像30が非限界態様にあるときに特定操作がなされたときであっても、操作対応画像30が変化しうるとは限られない設定とする。例えば、操作対応画像30が非限界態様にあるときに特定操作がなされたときに操作対応画像30を変化させるか否かの抽選(以下、変化抽選と称する)が実行され、当該変化抽選に当選した場合には操作対応画像30が変化するが、変化抽選に当選しなかった場合には操作対応画像30が変化しない設定とする。その上で、第一期間の終了時点にて操作対応画像30が限界態様にあるか否かに応じ、特定構成演出の態様が決定される(態様Sとされるか否かが決定される)ものとする。このようにすることで、特定操作がなされたときの変化抽選にどの程度当選するかに応じ、限界態様に到達するか否かが決まるという遊技性が実現される。
〇具体例8-5
操作対応画像30は特定操作で限界態様に近づくよう変化しうるものであればよい。例えば、第一期間での特定操作で変化しうるメータが操作対応画像30とされた構成とすることが考えられる(図88(a)(b)参照)。第一期間にて特定操作がなさることを契機としてメータが増加する(一目盛分増加する)ようにし、当該メータが満タンとなることが限界態様とされた構成とする(メータが満タンでない状態が非限界態様である)。このようにすることで、事前操作演出(第一期間)の目標がより分かりやすい演出形態となる。
限界態様に達するまでに必要な特定操作の回数に応じ、表示されるメータの態様が異なるようにしてもよい。例えば、限界態様に達するまでに必要な特定操作の回数が多くなるほどメータが大きくなるようにする(メータ満タンになるまでに必要な目盛の数が多いことを示す初期態様のメータが表示されるようにする)(図88(c)参照)。このようにすることで、限界態様まで必要な特定操作の回数の多少が予め示唆されることとなる。
〇具体例8-6
上記実施形態では、第一期間にて操作対応画像30が限界態様に達することが目標であることを示す目標表示がなされることを説明したが、このような表示がなされなくてもよい。つまり、押しボタン61の操作によってどのような状況に達することが目標であるのか遊技者に示されない演出としてもよい。
〇具体例8-7
第一期間(操作有効期間)の長さが不定である構成とする。例えば、第一期間の長さとして、3秒、5秒、7秒のいずれかが設定されるものとする。第一期間の長さが長いほど、特定操作の回数が多くなりやすいため、操作対応画像30が限界態様になりやすいといえる。
本例のようにする場合、第一期間の長さは対象当否抽選結果に関係なく設定される(対象当否抽選結果に関係しない抽選により決定される)構成としてもよいし、対象当否抽選結果を踏まえて設定される(対象当否抽選結果を踏まえた抽選により決定される)構成としてもよい。後者のような構成とするのであれば、対象当否抽選結果が大当たりである場合の方が、はずれである場合よりも、第一期間が長くなりやすい設定とすることが考えられる。このようにしたときには、対象当否抽選結果が大当たりである場合の方が、はずれである場合よりも、第一期間の特定操作回数が限界操作回数に到達しやすい演出態様となる。
〇具体例8-8
第一期間終了時点にて操作対応画像30が限界態様に達していなければ、特定構成演出の態様は第一期間にてなされた特定操作の回数に応じて異なるものとされるところ、当該特定構成演出の態様の違いは上記実施形態のようなものに限られない。例えば、上記実施形態のように数字(付加数字30n)として態様の違いが表れるのではない構成とすることが考えられる。例えば、第一期間における特定操作の回数(図89(a)参照)に応じた色を呈する画像(回数対応画像30p)が態様の違いとして表れる(図89(b)参照)構成とすることが考えられる。
また、操作対応画像30が限界態様に達しなかった場合、第一期間における特定操作の回数の違いは表示される画像の違いとして表れず、出力される音の違いとして表れる構成とすることが考えられる。すなわち、第一期間終了時点にて操作対応画像30が限界態様に達しなかった場合、第一期間における特定操作の回数が異なれば、特定構成演出時に出力される音が異なる構成とする。一方、第一期間終了時点にて操作対応画像30が限界態様に達していれば、第一期間における特定操作の回数に関係なく、特定構成演出時に出力される音は一定である(決まった音である)構成とする。
〇具体例8-9
操作対応画像30の限界態様は、これ以上の変化が発生しないことを示唆する要素(上記実施形態では「MAX」の文字によりこれ以上の変化が発生しないことが示唆される)を含むものでなくてもよい。上記実施形態のように、非限界態様にあるときには特定操作がなされる度に操作対応画像30の数値が変化するようにするのであれば、限界操作回数に到達したときの数値を含む態様が限界態様とされる構成とする。例えば、限界操作回数が23回とされるのであれば、「23」の数値を含む操作対応画像30が限界態様とされる(限界操作回数で「停止した状態」が限界態様とされる)構成とする。
〇具体例8-10
特定構成演出(図90(a-1)(a-2)参照)の後に実行される演出(有利演出/不利演出)(図90(b-1)(b-2)参照)により対象当否抽選結果が報知される構成とする。すなわち、対象当否抽選結果が大当たりである場合には有利演出が、はずれである場合には不利演出が実行される構成とする。すなわち、有利演出が実行されるとともに大当たりを報知する装飾図柄80の組み合わせ(当たり組み合わせ)が表示され(図90(b-1)参照)、不利演出が実行されるとともにはずれを報知する装飾図柄80の組み合わせ(はずれ組み合わせ)が表示される(図90(b-2)参照)ようにする。この場合、特定構成演出およびその後実行される演出(有利演出/不利演出)は、いわゆるリーチ演出(スーパーリーチ演出)とみることもできる(特定構成演出はリーチ演出の結果を示す部分よりも前の部分であるといえる)。
〇具体例8-11
限界操作回数が一定である設定とする。すなわち、事前操作演出の度に限界操作回数が異なりうるのではなく、同じである設定とする。本例のようにすることで、操作対応画像30が限界態様に至るまでに必要な特定操作の回数が一定である分かりやすい演出形態となる。ただし、本例のようにする場合、上記実施形態とは異なり、限界操作回数(操作対応画像30が限界態様に至るまでに必要な特定操作の回数)が対象当否抽選結果の信頼度を示唆するものとすることはできない。
〇具体例8-12
限界操作回数(操作対応画像30が限界態様に至るまでに必要な特定操作の回数)が対象当否抽選結果の信頼度を示唆するものではない構成とする。複数種の候補の値のうちのいずれが限界操作回数として設定されるかは、対象当否抽選結果に関係がないものとする。本例のようにした場合、操作対応画像30が限界態様に至るまでに必要な特定操作の回数(限界態様に至りやすいかどうか)は対象当否抽選結果に関係がなく、操作対応画像30が限界態様に至るかどうかは第一期間における遊技者による押しボタン61の操作の積極性のみに依存する演出形態となる。
〇具体例8-13
事前操作演出は、対象変動が開始される前の変動(先の変動)にて実行されるものとする。すなわち、第一期間は、対象変動が開始される前に設けられる期間であるとする。このようにすることで、事前操作演出(操作対応画像30が限界態様に至るか否か)は、対象変動が開始される前の演出(いわゆる先読み演出)として機能することになる。
<対象特定変化>
本実施形態では、変動演出を構成する演出として対象特定演出(図91参照)が発生することがある。なお、当該対象特定演出は通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。以下、対象特定演出の説明において、対象特定演出を含む変動演出を対象変動演出(対象変動)と、対象変動演出にて報知される当否抽選結果を対象当否抽選結果と称することもある。
本実施形態における対象特定演出は、その結末により対象当否抽選結果を報知するスーパーリーチ演出である。対象特定演出は、対象当否抽選結果が大当たりである場合には遊技者に有利な状況となったことを示す有利結末(図91(d-1)参照)に、はずれである場合には遊技者に不利な状況となったことを示す不利結末(図91(d-2)参照)に至る。有利結末には、不利結末に至ったと見せかけてそれが覆されるいわゆる逆転パターンとなる態様も含まれていてもよい。
対象特定演出の実行中であって、結末(有利結末/不利結末)が判明するよりも前の一部は対象特定期間とされる。当該対象特定期間においては、操作手段の操作(本実施形態では一回の操作(単発操作))がなされることを契機として演出に変化(以下、当該変化を対象特定変化と称する)が生じることがある(対象特定期間中の操作でなければ対象特定変化は生じない)。以下、対象特定変化について詳細に説明する。
対象特定変化として、第一対象特定変化と第二対象特定変化がある。第一対象特定変化は、対象特定期間での第一操作手段の操作を契機として生じる変化である。第二対象特定変化は、対象特定期間での第二操作手段(第一操作手段と異なる操作手段)の操作を契機として生じる変化である。第一操作手段と第二操作手段は、互いに離れて設けられた構造物であることが好ましい。本実施形態では、押しボタン61および特殊操作ユニット65の一方が第一対象特定変化発生の契機となる第一操作手段とされ、他方が第二対象特定変化発生の契機となる第二操作手段とされる。
対象特定期間が設定される場合(すなわち、対象特定演出が実行される場合)、その都度、押しボタン61と特殊操作ユニット65のいずれか一方が第一操作手段とされ、他方が第二操作手段とされる。本実施形態では、対象特定期間が設定されるよりも前に実行される内部抽選により押しボタン61と特殊操作ユニット65の一方が第一操作手段とされ、他方が第二操作手段とされる(図91(b)参照)。遊技者はこの抽選結果を知ることはできない。つまり、押しボタン61と特殊操作ユニット65のどちらが第一操作手段とされたか(第二操作手段とされたか)を知る術はない。抽選の振り分けは適宜設定することができる(押しボタン61および特殊操作ユニット65のどちらも、第一操作手段および第二操作手段のいずれにもなる可能性があればよい)が、均等であることが好ましい。すなわち、押しボタン61が第一操作手段とされる確率、第二操作手段とされる確率(特殊操作ユニット65が第一操作手段とされる確率、第二操作手段とされる確率)はいずれも50%であることが好ましい。
対象特定期間は、押しボタン61および特殊操作ユニット65のいずれの操作要求もなされていない期間である。つまり、対象特定期間中は押しボタン61を表した画像や特殊操作ユニット65を表した画像のいずれも表示されていない(図91(a)参照)。よって、対象特定変化は、操作手段の操作要求がなされていない状態で操作手段の操作を行った場合に発生しうる「隠れ操作演出」(裏ボタン演出)であるといえる。対象特定期間とされる期間は対象特定演出の結末が判明する前の期間であればよい。本実施形態では、対象特定演出のタイトルが表示されている期間の少なくとも一部が対象特定期間とされている。
対象特定変化は、対象特定演出として出力される画像の態様を第一操作手段または第二操作手段の操作を契機として変化させるものである。変化の対象となる画像(以下、対象画像と称する)は演出を構成する画像であって対象特定期間に表示されるものであれば何でもよい。本実施形態では、対象特定演出の「タイトル」(の文字)が対象画像とされる。なお、対象画像の変化は、対象画像の近傍に生じるような変化も含まれるものとする(ある対象の画像に何らかの変化が生じていることを遊技者が感じ取ることができればよい)。
タイトルの文字色は、「白」がデフォルト(基準色)とされている。対象特定期間が開始された時点において、当該タイトルはデフォルトの態様にある(図91(a)参照)。対象特定期間に第一操作手段および第二操作手段のいずれも操作されなかった場合には「白」のままである。対象特定変化は、当該タイトルの文字色が変化するものである。変化の態様(変化後の文字色)として複数種の候補がある。当該候補は三種以上であることが好ましい。本実施形態では、「青」、「黄」、「緑」、「赤」の四種がある。つまり、対象特定変化として発生しうるパターンとして『「白」→「青」』(以下、「変化青」と称する)、『「白」→「黄」』(以下、「変化黄」と称する)、『「白」→「緑」』(以下、「変化緑」と称する)、『「白」→「赤」』(以下、「変化赤」と称する)の四つがある(図91(c)参照)。
上述した通り、対象特定期間が開始されるよりも前に、押しボタン61および特殊操作ユニット65の一方が第一操作手段と、他方が第二操作手段としてセットされている。対象特定期間にて第一操作手段が操作された場合には第一対象特定変化が発生し、対象特定期間にて第一操作手段が操作された場合には第二対象特定変化が発生する。なお、第一対象特定変化および第二対象特定変化の一方が発生した後、第一操作手段および第二操作手段のいずれが操作されてもさらなる対象特定変化は発生しない。
対象特定期間にて第一操作手段が操作されたときには、上述した四つの変化パターンのいずれが第一対象特定変化として発生するかにより対象当否抽選結果が当たりとなる蓋然性(対象当否抽選結果の信頼度)が示唆される(なお、本実施形態では、対象当否抽選結果が大当たりである場合には対象特定演出が有利結末に至ることになるため、当該示唆は対象特定演出が有利結末に至る蓋然性の示唆であるといえる)。第一操作手段が操作されたときに四つの変化パターンのいずれが発生するかは対象当否抽選結果を踏まえた内部抽選により予め決定されている。本実施形態では、対象当否抽選結果が大当たりである場合には「変化赤」、「変化緑」、「変化黄」、「変化青」の順で選択されやすく、対象当否抽選結果がはずれである場合には「変化青」、「変化黄」、「変化緑」、「変化赤」の順で選択されやすい(図92(a)参照)。したがって、対象特定期間にて第一操作手段が操作されたときには、「変化赤」となったときが最も対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてる(「変化赤」、「変化緑」、「変化黄」、「変化青」の順で期待がもてる)ということになる。
一方、対象特定期間にて第二操作手段が操作されたときには、上述した四つの変化パターンのいずれが第二対象特定変化として発生するかは対象当否抽選結果の信頼度は示唆しない。つまり、四つの変化パターンのいずれが第二対象特定変化として発生するかは、対象当否抽選結果に関係がない(当否にかかわらず四つの変化パターンのいずれが発生するか内部抽選(当否に関係がない抽選)により決定される)。各変化パターンの選択確率は略均等とする(できるだけ均等振り分けとする)ことが好ましい(本実施形態では四つの変化パターンがあるため、各変化パターンが選択される確率は25%である)(図92(b)参照)。
このように構成されているため、本実施形態にかかる遊技機1は、対象特定期間にて第一操作手段が操作された場合には信頼度示唆作用が享受される(信頼度示唆作用がある第一対象特定変化が生じる)が、第二操作手段が操作された場合には信頼度示唆作用が享受されない(信頼度示唆作用がない)第二対象特定変化が生じる)という面白みのあるものである。すなわち、二つの操作手段のうち、一方の操作手段を操作した場合には信頼度という遊技者にとって意味のある情報の示唆がなされるが、他方の操作手段を操作した場合には単なる演出上の変化しか生じないという斬新なものである。
特に本実施形態では、第一操作手段となる操作手段は毎回変化する(押しボタン61および特殊操作ユニット65のどちらが第一操作手段となるか分からない)から、対象特定期間にて押しボタン61および特殊操作ユニット65の一方を操作しても信頼度示唆作用が享受されるか分からないという遊技性となる。
また、本実施形態では、第一対象特定変化および第二対象特定変化のいずれも同じ対象画像(本実施形態では「タイトル」の画像)に生じる変化である。よって、実際に発生した変化が信頼度示唆作用のある変化(第一対象特定変化)かどうか判別できない遊技性となる。遊技者は、対象画像に実際に発生した変化が信頼度示唆作用のある変化かどうかを推測しながら楽しむこととなる(第一対象特定変化であったとした場合に比較的高信頼度の変化(例えば「変化赤」)が生じたときには当該変化が第一対象特定変化であることを願うが、第一対象特定変化であったとした場合に比較的低信頼度の変化(例えば「変化青」)が生じたときには当該変化が第二対象特定変化であることを願う遊技性となる)。
以下、上記対象特定変化に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例9-1
第一対象特定変化が生じる画像(以下、第一対象画像と称する)と、第二対象特定変化が生じる画像(以下、第二対象画像と称する)は異なるものとする。第一対象画像および第二対象画像は、対象特定演出を構成するものとして毎回表示される(対象特定演出が発生したときには、必ず、第一対象画像および第二対象画像は表示される)ものであればよい。また、第一対象画像および第二対象画像の両方とも対象特定期間にて表示されるものである。例えば、「タイトル」(の文字)を第一対象画像と、所定キャラクタを第二対象画像とすることが考えられる(図93参照)。対象特定期間にて第一操作手段が操作された場合には第一対象画像(タイトル)の態様変化が第一対象特定変化(信頼度示唆作用のある変化)として生じる(図93(c-1)参照)一方、第二操作手段が操作された場合には第二対象画像(所定キャラクタ)の態様変化が第二対象特定変化(信頼度示唆作用のない変化)として生じる(図93(c-2)参照)こととなる。なお、第一操作手段の操作を契機として第二対象特定変化が生じることはなく、第二操作手段の操作を契機として第一対象特定変化が生じることはない。
このようにすることで、(第一対象特定変化および第二対象特定変化が同じ対象画像に生じる上記実施形態とは異なり)、第一対象特定変化(信頼度示唆作用のある変化)が生じる画像と第二対象特定変化(信頼度示唆作用のない変化)が生じる画像が異なるため、第一対象特定変化および第二対象特定変化のいずれが発生したかのかを遊技者が判別することが可能となる。
〇具体例9-2
対象特定演出は、リーチ演出(スーパーリーチ演出)でなくてもよい。つまり、対象変動において、リーチが成立していない状態で発生しうる演出でもよい。例えば、対象特定演出は有利結末または不利結末に至るものであるが、有利結末に至った場合の方が不利結末に至った場合よりも対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性が高いものであるが、有利結末に至ったからといって大当たりとは限られない(有利結末に至ることがチャンスアップに留まる)設定とする。
〇具体例9-3
第一操作手段、第二操作手段が予め決められた操作手段である(第一操作手段と第二操作手段が不変である)構成とする。例えば、押しボタン61が第一操作手段であり、特殊操作ユニット65が第二操作手段である設定とする。対象特定期間にて押しボタン61(第一操作手段)が操作された場合(図94(b-1)参照)にはそれを契機として信頼度示唆作用がある第一対象特定変化が生じる(図94(c-1)参照)一方、特殊操作ユニット65(第二操作手段)が操作された場合(図94(b-2)参照)にはそれを契機として信頼度示唆作用がない第二対象特定変化が生じる(図94(c-2)参照)ようにする(押しボタン61の操作を契機として第一対象特定変化が生じることはなく、特殊操作ユニット65の操作を契機として第二対象特定変化が生じることはない)。
本例のようにすることで、第一操作手段と第二操作手段が不変であるから、第一対象特定変化および第二対象特定変化のいずれが生じたのか判別可能な構成となる(上記実施形態のように第一対象特定変化および第二対象特定変化のいずれが生じたのか判別不可能な構成にはならない)。ただし、対象特定変化の特性を知らない(第一対象特定変化が信頼度を示唆するものである一方、第二対象特定変化が信頼度を示唆するものではないことを知らない)遊技者が、第一対象特定変化のみならず、第二対象特定変化も信頼度示唆作用があると勘違いしてしまう可能性はある。
〇具体例9-4
対象特定変化は、画像(対象画像)に生じる変化(視覚で把握できる変化)でなくてもよい。音として生じる変化(聴覚で把握できる変化)を対象特定変化とすることが考えられる。例えば、対象特定演出としてキャラクタが音としてセリフを発するとする。当該セリフの変化が対象特定変化として生じる(対象特定期間にて操作手段の操作がなされなければ発せられることのないセリフが発せられることが対象特定変化として生じる)。第一対象特定変化および第二対象特定変化の一方は画像(対象画像)に生じる変化であるが、他方は音に生じる変化である構成とすることも考えられる。
〇具体例9-5
隠れ操作演出(裏ボタン演出)ではない設定とする。すなわち、対象特定期間にて押しボタン61を表す画像および特殊操作ユニット65を表す画像の両方が表示されるものとする(図95参照(表示領域911の上側に表示される例を示した)。なお、図示しないが、押しボタン61および特殊操作ユニット65の一方が操作されること(対象特定変化が発生すること)を契機として両画像は消去される。)。このようにすることで、対象特定期間において遊技者は二つの操作手段のうちのいずれかを操作すべき状況であることを感じ取る。
なお、表示される二つの操作手段(押しボタン61、特殊操作ユニット65)のうちのいずれが第一操作手段であるのか(第二操作手段であるのか)を示唆するような表示はなされないようにすれば、上記実施形態と同様に、どちらか一方を操作したときに生じた変化(対象特定変化)が信頼度示唆作用のあるものかどうか判別できないこととなる。
〇具体例9-6
対象特定期間にて操作手段の操作がなされたとしても、対象特定変化が生じない可能性がある設定とする。具体的には、操作手段の操作を契機として対象特定変化を発生させるか否かの抽選(発生抽選;当選確率≠100%)が実行され、当該抽選に当選した場合には対象特定変化が発生するが、当選しなかった場合には対象特定変化が発生しないようにする。
第一操作手段の操作がなされたとき、および、第二操作手段の操作がなされたときの一方のケースでは対象特定変化がもれなく生じるが、他方のケースでは対象特定変化が生じない可能性がある設定としてもよい。例えば、対象特定期間にて第一操作手段の操作がなされた場合にはもれなくそれを契機として第一対象特定変化が発生するが、対象特定期間にて第二操作手段の操作がなされた場合には第二対象特定変化が発生しない可能性がある(第二対象特定変化が発生することもあれば発生しないこともある)設定とすることが考えられる(図96参照)。第一対象特定変化は信頼度示唆作用があるものである(遊技者にとって意味のある情報である)から、第一操作手段の操作がなされた場合には必ず第一対象特定変化が生じるようにする(図96(a)(b)参照)。一方、第二対象特定変化は信頼度示唆作用がないものである(単なる演出上の変化に過ぎず、特定の情報を示唆するものではない)から、第二操作手段の操作がなされた場合には第二対象特定変化が生じるとは限られない(発生抽選に当選した場合には発生する(図96(a)(c-1)参照)が、当選しなかった場合には非発生となる(図96(a)(c-2)参照))設定とする。
〇具体例9-7
第一対象特定変化として生じうる変化パターンの種類(組み合わせ)と、第二対象特定変化として生じうる変化パターンの種類(組み合わせ)が相違するものとする。例えば、図97(a)に示すように、第一対象特定変化としては、「変化青」、「変化緑」、「変化赤」、「変化金」のうちのいずれかが生じる(図97(a-1)参照)が、第二対象特定変化としては「変化青」、「変化黄」、「変化緑」、「変化赤」のうちのいずれかが生じる(図97(a-2)参照)ものとする。このように、第一対象特定変化でしか発生しない変化態様(図97(a)の例でいえば「変化金」)や、第二対象特定変化でしか発生しない変化態様(図97(a)の例でいえば「変化黄」)が設けられた構成としてもよい(上記例とは異なり、第一対象特定変化でしか発生しない変化態様、第二対象特定変化でしか発生しない変化態様のどちらか一方のみ存在する構成としてもよい)。
いわゆるプレミア演出であることを想起させるような態様の変化パターンが設定された構成としてもよいが、当該変化パターンは対象当否抽選結果が大当たりである場合において第一対象特定変化としてしか発生しないようにする。本件技術分野においては「虹」(レインボー)色の画像が表示されることが大当たり確定演出(プレミア演出)として知られているから、このような「虹」への変化(変化虹)が発生しうるようにしてもよいが、それは対象当否抽選結果が大当たりである場合において第一対象特定変化としてしか発生しないようにする。例えば、図97(b)のように、一対象特定変化としては、「変化青」、「変化黄」、「変化緑」、「変化赤」、「変化虹」のうちのいずれかが生じる(「変化虹」は大当たりの場合のみ選択されうる)(図97(b-1)参照)が、第二対象特定変化としては「変化青」、「変化黄」、「変化緑」、「変化赤」のいずれかが生じ、「変化虹」は選択肢として設けられていない(図97(b-2)参照)構成とする。第二対象特定変化は信頼度を示唆しないものであるところ、当該第二対象特定変化として虹色の画像を表示することは混乱を招くおそれが高いからである。
〇具体例9-8
第一対象特定変化および第二対象特定変化の少なくともいずれか一方は、対応する操作手段(第一操作手段、第二操作手段)の連続操作(連打)や維持操作(長押し)により対象画像に生じうる変化であってもよい。例えば、対応する操作手段の操作が所定条件を満たす度に対象画像の態様を変化させるかどうかの抽選が実行され、対象画像の態様が段階的に変化していくものとする。当該変化の段階には限界(限界の態様)があるものとし、第一操作手段による第一対象特定変化は当該限界(どの段階まで対象画像が変化するか)が信頼度を示唆するものとする(例えば、対象当否抽選結果が大当たりである場合の方が、はずれである場合よりも、対象画像が変化しうる段階の数が多くなりやすい設定とする)。一方、第二操作手段による第二対象特定変化は当該限界(どの段階まで対象画像が変化する)が信頼度を示唆しないものとする。
〇具体例9-9
対象特定変化を生じさせる契機となる操作手段が三つ以上設けられたものとしてもよい。対象特定期間にて第一操作手段の操作がなされることを契機として第一対象特定変化が、第二操作手段の操作がなされることを契機として第二対象特定変化が、第三操作手段の操作を契機として第三対象特定変化が生じるものとする。そして、対象特定変化のうちの一つ(第一対象特定変化)は対象当否抽選結果の信頼度を示唆するものであるが、残りの二つ(第二対象特定変化、第三対象特定変化)は対象当否抽選結果の信頼度には関係ないものとする。このようにすることで、信頼度示唆作用が発現される確率が低い隠れ操作演出となる。
<特定数値画像演出>
本実施形態では、変動演出を構成する演出として特定数値画像演出が発生することがある。なお、当該特定数値画像演出は通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。以下、特定数値画像演出の説明において、特定数値画像演出を含む変動演出を対象変動演出(対象変動)と、対象変動演出にて報知される当否抽選結果を対象当否抽選結果と称することもある。
特定数値画像演出は、第一段階(第一パート)と第二段階(第二パート)を含む。第一段階は演出の結果が判明する前の段階であり、第二段階は演出の結果を示す段階である。第一段階においては、二つの数値画像(第一数値画像31、第二数値画像32)が表示領域911に表示された状態とされる(図98(a)参照)。本実施形態では、第一数値画像31および第二数値画像32は、1~100までの数値のうちのいずれかを含むものとされる。また、「第一数値画像31が含む数値≠第二数値画像32」が含む数値とされる。
第二段階では、二つの数値画像のうちの一方は表示されたままであるが、他方は非表示とされる。つまり、第一段階から第二段階に移行することで二つの数値画像のうちの一つが消去される。すなわち、図98(b-1)(c-1)のように第一数値画像31が表示されたままであり、第二数値画像32が消去されるパターンとなるか、または、図98(b-2)(c-2)のように、第二数値画像32が表示されたままであり、第一数値画像31が消去されるパターンとなる。第二段階で残る方の数値画像を残存画像と、第二段階で消去される方の数値画像を消去画像と称することもある。なお、少なくとも特定数値画像演出(第一段階)の開始時点で、二つの数値画像のうちのいずれが残存画像となるか(消去画像となるか)は内部的には決まっている(遊技者には分からないだけである)。また、第一段階にて表示される第一数値画像31と第二数値画像32の組み合わせは図98に示したものに限られない。
残存画像が含む数値が大きいほど、その後当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性が高い。本実施形態では、残存画像の数値は、対象当否抽選結果の信頼度(大当たりとなる確率)そのもの(本当の確率)を表す。例えば、図98(b-1)(c-1)に示したパターンのように、残存画像が含む数値が「20」であれば、対象当否抽選結果の信頼度は20%であるし、図98(b-2)(c-2)に示したパターンのように、残存画像が含む数値が「60」であれば、対象当否抽選結果の信頼度は60%である。一方、消去画像は演出上の数値(「フェイク」の確率)に過ぎず、その後当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性に関係がない(「出玉」の期待値に関係がない)。例えば、図98(b-1)(c-1)のパターンでは消去画像は「60」の数値を含むものであるが、当該「60」の数値は対象当否抽選結果の信頼度とは何ら関係がない。同様に、図98(b-2)(c―2)のパターンでは消去画像は「20」の数値を含むものであるが、当該「20」の数値は対象当否抽選結果の信頼度とは何ら関係がない。図示しないが、例えば消去画像が「90」の数値を含むものであるとしても、当該「90」の数値は対象当否抽選結果の信頼度とは何ら関係がない。
このように構成されているため、遊技者にとってみれば、第一段階で表示される二つの数値画像(第一数値画像31、第二数値画像32)のうち、大きな数値を含む数値画像が残った方がよいことになる(図98の例でいえば、図98(b-1)(c-1)のようになった場合よりも、図98(b-2)(c-2)のようになった場合の方が遊技者にとって有利である)。つまり、特定数値画像演出は、第一段階にて表示された二つの数値画像のうちの大きな方が残存することを遊技者が願うということを特徴としたものである。
本実施形態では、第一段階においては、二つの数値のうちのどちらかが残るであろうこと、および、残った数値が信頼度となることを示す表示(「残った方がガチ信頼度」の表示)がなされる(図98(a)参照)。これを見た遊技者は、大きな数値が残った方が大当たりに期待がもてることを第一段階から理解することが可能である。ただし、このような表示がなされない構成としてもよい(二つの数値が何を意味するのか、遊技者に予測させる演出形態としてもよい)。
なお、特定数値画像演出のパターンは、大きく、第一段階にて示された二つの数値画像のうち小さい方の数値画像が残存画像となるパターン(数値小残存パターン)と、大きい方の数値画像が残存画像となるパターン(数値大残存パターン)に区分けされる(遊技者は数値大残存パターンとなることを願う)。図98の例では、図98(b-1)(c-1)が数値小残存パターンであり、図98(b-2)(c-2)が数値大残存パターンである。残存画像の数値は「本当の確率」を示すものであるから、数値小残存パターンおよび数値大残存パターンのいずれとなる場合でも、残存画像の数値が同じであれば、その後当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る確率は同じである。例えば図99に示すように、残存画像が「40」で同じであるのであれば、数値小残存パターンとなる場合(図99(a)参照)および数値大残存パターンとなる場合(図99(b)参照)のいずれでも、その後当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る確率は同じである。
以下、上記特定数値画像演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例10-1
図100に示すように、第一段階から第二段階に移行する際に、被覆画像33(図面においてはハッチングを付して示す)が表示される構成とする。被覆画像33は、第二段階で消去画像となる数値画像の前で重なり、かつ、第二段階で残存画像となる数値画像の後に重なるものである。つまり、第一段階にて表示された二つの数値画像のうち、消去画像となる画像は覆い、残存画像となる画像は覆わないようにするものである。前から、残存画像(となる数値画像)を表す画像レイヤ、被覆画像33を表す画像レイヤ、消去画像(となる数値画像)を表す画像レイヤの順で並ぶようにすることで、このような状況を作り出すことができる(残存する数値画像および消去される数値画像は内部的に予め決まっているから、第一段階から、残存する数値画像の方を前のレイヤ、消去される数値画像の方を後のレイヤで表しておく)。
第一段階から第二段階に移行する際にこのような被覆画像33が表示されるようにすることで、二つの数値画像のうちの一方が残り、他方が消えてしまった(隠されてしまった)ということが分かりやすい演出形態となる。
〇具体例10-2
特定数値画像演出として、第一段階にて表示される第一数値画像31の数値と第二数値画像32の数値が同じである態様が発生しうるものとする。特定数値画像演出は、第一数値画像31の数値と第二数値画像32の数値は異なり、大きい方の数値画像が残ることを遊技者が願うことを基本的態様とするものであるが、第一数値画像31の数値と第二数値画像32の数値が同じである特殊な態様となることがあるものとする。第一数値画像31の数値と第二数値画像32の数値が同じであるから、どちらが残存画像として残っても表示される信頼度は同じである。つまり、第二段階に移行するよりも前に、最終的な信頼度が確定することとなる。
〇具体例10-3
数値画像の数値(残存画像の数値)は、確率(%)そのものを示す値でなくてもよい。大きいほど大当たりとなる蓋然性が高くなる数値であればよい。例えば、0~10の範囲のうちのいずれかが当該数値とされる構成とする。残存画像の数値が「0」となった場合よりも「1」となった場合の方が、「1」となった場合よりも「2」となった場合の方が、・・・「9」となった場合よりも「10」となった場合の方が、その後当否抽選結果が大当たりとなる確率が高い設定とする。
数値画像の数値(残存画像の数値)は確率そのものを表さないのであるから「0」の数値が残存画像となった場合でも大当たりとなる可能性はあるものとすることができる。
また、数値画像の数値(残存画像の数値)は確率そのものを表さないのであるから、「100」を最大値とする必要はないし、最大値(上記例でいえば「10」)が残存画像となった場合でも、大当たりとなることが確定するといった設定としなくてもよい。
〇具体例10-4
数値画像は、数字ではない数的要素で表されたものでもよい。例えば、メータの大小により信頼度の大小を表したものとしてもよい。また、所定の画像の個数により信頼度の大小を表したものでもよい。ただし、上記実施形態のように数字そのもので信頼度を表す構成とした方が、信頼度を示唆しているということが容易に把握できるため演出が分かりやすいといえる。
〇具体例10-5
二つの数値画像のうちの一方(表示領域911の一方側に表示されるもの)が残存画像となり、他方(表示領域911の他方側に表示されるもの)が消去画像となることが決まっている演出形態とする。例えば、第一段階において表示領域911の左側に表示される数値画像が残存画像となり、右側に表示される数値画像が消去画像となることが決まっている演出形態とする。
本例のようにすることで、表示領域911の一方側に表示されるものが残存画像(信頼度を表す画像)となることが決まっている(本当の信頼度は一方側に表示すればよい)から、演出の制御が容易になる。なお、このような構成としても、二つの数値画像が表示された後、一方が残って他方が消去されることに変わりはなく、特定数値画像演出に接する回数が少ないうちは残存する数値画像(消去される数値画像)が決まっていること(演出法則)に遊技者が気付かない可能性が高い。
〇具体例10-6
第一段階において、数値画像の数値が変化する場合があることとする。すなわち、第一数値画像31と第二数値画像32のどちらが残るか判明するよりも前(第二段階に移行するよりも前)に、一旦表示された数値画像の数値が変化する場合があることとする(図101(b)、図102(b)参照)。当該変化は、数値が大きくなるものとされる。すなわち、残存画像となったと仮定した場合に信頼度が高まる方向への変化とされる。第一段階において、二つの数値画像の両方が変化する(図101(b)参照)ことがあってもよいし、二つの数値画像のうちの一方のみ変化する(図102(b)参照)ことがあってもよい。
二つの数値画像のうちの一方は必ず残存画像となるため、二つの数値画像の両方が変化した場合(図101(b)参照)には一方の変化は必ず信頼度上昇に寄与したように見える変化となる(図101(c-1)および(c-2)のいずれのケースにおいても、図101(b)の数値上昇は意味のある変化であったように見える)。
一方、二つの数値画像のうちの一方のみ変化した場合(図102(b)参照)、当該変化した数値画像が残存画像とならない(消去画像となる)ケース(図102(c-1)のような結果となるケース)も生じるようにする。このようにすることで、変化した数値画像が残存画像となった場合には当該変化は遊技者にとって意味のある変化(信頼度上昇に寄与したように見える変化)であったといえる(図102(c-2)のような結果となった場合には、図102(b)の数値上昇は意味のある変化であったように見える)が、変化した数値画像が残存画像とならなかった場合(消去画像となった場合)には当該変化は無駄な変化であったように見える(図102(c-1)のような結果となった場合には、図102(b)の数値上昇は無駄な変化であったように見える)演出形態となる。
〇具体例10-7
特定数値画像演出がいわゆる先読み演出として発生しうる構成とする。具体的には、特定数値画像演出は、当該特定数値画像演出を含む変動が開始される時点で記憶手段に記憶されている当否抽選情報のいずれかに対応する当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性を示唆するものとする。すなわち、特定数値画像演出を含む変動だけでなく、それ以降に実行される変動を含めた二以上の変動を対象とし、そのうちのいずれか一つが当たり変動となる蓋然性を示唆するものとする。
〇具体例10-8
特定数値画像演出は、第一段階の後、第二段階に移行せずに(残存画像による示唆がなされずに)終了する可能性がある演出形態とする。例えば、二つの数値画像が表示された(図103(a)参照)後、所定の中継演出(煽り演出)が実行されるようにする(図103(b)参照)。中継演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。当該中継演出の後、二つの数値画像のうちの一方が残存画像として残る(一つの数値画像が消去され、一つの残存画像が表示された状態となる)ケース(図103(c-1)参照)もあれば、二つの数値画像の両方が消去される(残存画像が表示されない)ケース(図103(c-2)参照)もある設定とする。
本例のようにする場合、残存画像が表示される(第二段階に移行する)演出態様となる(図103(c-1)参照)方が、残存画像が表示されない(第二段階に移行しない)演出態様となる(図103(c-2)参照)ことよりも、その後当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性が高い設定とするとよい。残存画像が表示されなかった場合には、当否抽選結果が大当たりとなることはない(はずれとなることが確定する)設定としてもよい。このようにすることで、遊技者は、二つの数値画像のうちの一方が残ることを願いつつ、残るのであれば大きな数字が残ることを願う演出形態となる。
<対応画像演出>
本実施形態では、変動演出を構成する演出として対応画像演出が発生することがある。なお、当該対応画像演出は通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。以下、対応画像演出の説明において、対応画像演出を含む変動演出を対象変動演出(対象変動)と、対象変動演出にて報知される当否抽選結果を対象当否抽選結果と称することもある。
対応画像演出(図104参照)は、敵キャラクタ(図面においては「敵」の文字を付して示す)を倒すことを目的とする「バトル演出」の一種である。ただし、バトル演出とすることはあくまで一例である。以下で説明する演出構成要素(対応単位画像35や対応数値画像34、一致状態や不一致状態といった要素)を設けることができるのであれば、バトル演出とすることには限られない。対応画像演出は、スーパーリーチ演出の一種として発生するものであり、制限時間内に敵キャラクタを倒す成功結末(遊技者に有利な結末)に至る(図104(d-1)参照)か、または、敵キャラクタを倒せない失敗結末(遊技者に不利な結末)に至る(図104(d-2)参照)ものである。対象当否抽選結果が大当たりとなる場合は成功結末に、はずれである場合には失敗結末に至る(対応単位画像35が成功結末および失敗結末のいずれとなるかは内部的に決まっている)。よって、遊技者にとってみれば、敵キャラクタを倒すことを目標とした演出である。
対応画像演出中(少なくとも結末に至るよりも前)は、対応数値画像34および対応単位画像35が表示される(図104参照)。対応数値画像34および対応単位画像35は演出の途中状況を示す画像である。本実施形態では、対応数値画像34が含む数値は、敵キャラクタの生命力(HP)を表す。対応数値画像34の数値が無くなる(本実施形態では0となる)ことで敵キャラクタが倒れる(図104(d-1)参照)ことになるから、対応画像演出は当該数値を無くすことを目的とする。対応数値画像34の数値の初期値は適宜設定することができる。本実施形態では、演出の開始時点において「10」の数値が表示される(敵キャラクタのHP=10であるような表示がなされる)(図104(a)参照)。対応単位画像35は、基本的には(後述する一致状態にあるときには)、現在表示されている対応数値画像34の数値と同じ数表示される。つまり、対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数はリンクすることを基本(常態)とする(図104(a)~(c)参照)。これにより、敵キャラクタの現時点におけるHPは対応数値画像34の数値で明確に把握されるとともに、対応単位画像35でHPの多少を感覚的に捉えることができる。本実施形態では、単位画像の一つ一つは同じ外観(略方形状)を呈する。ただし、(対応数値画像34とリンクした画像であることが把握できるのであれば)単位画像毎に態様を異ならせてもよい。また、本実施形態では、演出を分かりやすくするため、減った分の対応単位画像35を表す画像(例えば、対応単位画像35と同型の半透明の画像(図面においては点線で示す))が表示される(当該画像は対応単位画像35の数に含まれない)が、このような画像が表示されないようにしてもよい。
対応画像演出の結末に至るよりも前では、遊技者にとって有利な有利事象と、不利な不利事象が発生する。対応画像演出は敵キャラクタを倒すことを目的とするものであるため、有利事象が発生した場合には対応数値画像34の数値が減少する(図104(b)参照)。不利事象が発生した場合には対応数値画像34の数値が増加する(図104(c)参照)ようにされている。有利事象、不利事象は、それぞれ、目標に向かう遊技者にとって有利な事(目標に近づく事象)、不利な事(目標に遠ざかる事象)であることが把握できれば具体的態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、敵キャラクタへの攻撃(以下、単に攻撃ということもある)が有利事象と、敵キャラクタが回復の魔法を使うこと(以下、単に回復ということもある)が不利事象とされている。有利事象が発生した場合には、1または2以上の対応数値画像34の数値の減少が起こる。不利事象が発生した場合には、1または2以上の対応数値画像34の数値の増加が起こる。このような対応数値画像34の減少および増加を繰り返しながら演出が進行する。そして、制限時間内に対応数値画像34が無くなれば(0となれば)成功結末(図104(d-1)参照)、対応数値画像34の数値が無くならなければ(0とならなければ)失敗結末となる(図104(d-2)参照)。対応数値画像34が無くなれば成功結末なのであるから、対応単位画像35の数値が小さくなるほど成功結末(大当たり)に近づいているといえる。
このような対応画像演出は、対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数が同じである(対応単位画像35の数=対応数値画像34の数値である)一致状態にあることが基本的態様(常態)とされる(図104参照)。これを前提とし、本実施形態では、対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数が異なる(「対応数値画像34の数値≠対応単位画像35の数」である)不一致状態となることもある。なお、このような不一致状態となることは、全ての対応画像演出にて起こる(毎回起こる)ことではない。すなわち、対応画像演出は、演出を通じて一致状態にあるのが通常である(ある一の変動で対応画像演出が発生した場合、一致状態のまま終了することの方が多い)。
本実施形態では、対応画像演出の冒頭(対応単位画像35と対応数値画像34の初期状態)から不一致状態であることはない。つまり、ある対応画像演出にて不一致状態が発生する場合には、演出の途中(結末に至るよりも前)で一致状態(図105(a)参照)から不一致状態(図105(b)参照)への変化が生じることとなる。対応画像演出が一時的に不一致状態となった場合には、当該対応画像演出が成功結末となることが確定する。つまり、不一致状態となった場合には対象当否抽選結果が大当たりとなることが確定する。なお、対応画像演出を通じて不一致状態とならなくても(演出を通じて一致状態が維持されても)対応画像演出が成功結末となる(対象当否抽選結果が大当たりである)場合はある。よって、不一致状態が発生することは、その後当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性が高いことを示唆するものであるといえる。
本実施形態では、一致状態から不一致状態への変化は、あまり目立たないようにされる(「気付く人だけ気付く」ような変化とされる)。したがって、対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数が一致した一致状態から、対応数値画像34の数値を維持したまま対応単位画像35の数を増減させることで不一致状態が生じるようにしている(対応数値画像34の数値を変化させずに対応単位画像35の数を変化させて不一致状態を作り出すようにしている)(図105(a)(b)参照)。突発的な画像の数の増減よりも突発的な数値の変化の方が目立つ(意味不明な変化が数値に生じた方が目立つ)ため、対応数値画像34の数値を維持したまま対応単位画像35の数を変化させることによって一致状態から不一致状態への変化が生じるようにしている。本実施形態では、一致状態から不一致状態への変化に際しては、有利事象や不利事象を伴わない対応単位画像35の数の変化が発生するようにしている(有利事象や不利事象を伴う場合には、対応数値画像34の数値の変化と同じ対応単位画像35の数の変化が生じ、一致状態が保たれるようにしている)。また、一致状態から不一致状態への変化に際し、それを強調するような演出も発生しない。なお、対応単位画像35の数が0となる不一致状態が発生しうるようにしてもよい。また、対応単位画像35の数が少ないほど目標に近づくのであるから、不一致状態は対応単位画像35の数が少なくなることによって生じる(目標に近づいたように見える変化で実現される)ものであることが好ましい。
一致状態から不一致状態への変化が発生する際の対応数値画像34の数値は不定である。すなわち、対応数値画像34の数値がある決まった数値にあるときしか一致状態から不一致状態の変化が発生しないというものではない。よって、対応数値画像34の数値がN1である不一致状態が発生することもあれば、対応数値画像34の数値がN2(N1≠N2)である不一致状態が発生することもある。
本実施形態では、不一致状態が発生する場合でも、当該不一致状態にあるのは短い一定時間(本実施形態では1秒)であり、当該時間の経過後一致状態に戻る。つまり、不一致状態が発生する対応画像演出となる場合でも、結末に至るよりも前に、一致状態(図105(a)参照)から不一致状態に変化した(図105(b)参照)後、再び一致状態に戻る(図105(c)参照)ことが起こる(一致状態→不一致状態→一致状態というように推移する)。よって、本実施形態では、不一致状態が発生するか否かにかかわらず、結末が判明する直前は一致状態にある。
このように、本実施形態における対応画像演出は、本来であれば一致するはずの対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数が不一致となる不一致状態が発生することが遊技者にとって有利なものとされた面白みのある演出である。
以下、上記対応画像演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例11-1
上記実施形態では、一致状態から不一致状態への変化が発生した場合には、その後大当たりが報知されるに至ること(対象当否抽選結果の大当たりが確定する(信頼度100%である)こと)を説明したが、大当たりになるとは限られない(信頼度≠100%である)設定としてもよい。つまり、一致状態から不一致状態への変化が発生した場合には、発生しなかった場合に比して、その後当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性が高いが、大当たりが報知されるとは限られない設定としてもよい。
〇具体例11-2
不一致状態として、対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数の差(絶対値)が異なるものが発生しうるようにする。例えば、対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数の差がG1である不一致状態(第一不一致状態)となることもあれば、対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数の差がG2(G1<G2)である不一致状態(第二不一致状態)となることもある設定とする(図106参照)。
本例のようにする場合、一致状態から不一致状態への変化が発生したときの不一致状態の種類による示唆がなされるものとしてもよい。例えば、具体例11-1にて説明したように、一致状態から不一致状態への変化が発生しても大当たりが確定するとは限られない設定とするのであれば、不一致状態の種類によって大当たりとなる蓋然性(信頼度)が示唆されるものとする。すなわち、第一不一致状態および第二不一致状態の一方となった場合よりも、他方となった場合の方が、大当たりとなる蓋然性が高い設定とする。このようにすることで、不一致状態が発生したときには、対応数値画像34の数値と対応単位画像35の数の差にも注目すべきである面白みのある演出形態となる。
〇具体例11-3
一致状態では(不一致状態への変化が発生するときを除いては)、対応数値画像34の数値および対応単位画像35の数の増加、減少は、一つずつしか起きないようにする。つまり、有利事象が発生したときには、対応数値画像34の数値が一つ減少するとともに対応単位画像35が一つ減少するようにする。一方、不利事象が発生した場合には、対応数値画像34の数値が一つ増加するとともに対応単位画像35が一つ増加するようにする。
このようにすることで、一致状態では対応数値画像34と対応単位画像35が一緒に一つずつ増減することになるから、それに反する変化が目立つことになる。すなわち、不一致状態の発生に遊技者が気付きやすい演出形態となる。
〇具体例11-4
対応単位画像35の数を維持したまま対応数値画像34の数値を変化させることにより、一致状態から不一致状態への変化が生じるようにする(図107参照)。このようにすることで、不一致状態への変化に遊技者が気付きやすい演出形態となる(上記実施形態のように、対応数値画像34の数値を維持したまま対応単位画像35の数を変化させて不一致状態を作り出す構成とした方が、不一致状態への変化に遊技者が気づきにくい演出形態となる)。
〇具体例11-5
対応画像演出は、二以上の連続する変動に亘って継続的に実行されることがあるようにする。つまり、対応画像演出は、基本的には、二以上の連続する変動に亘って一致状態が維持されるものとする。
所定の遊技状態にあるときに対応画像演出が継続的に実行されるようにしてもよい。例えば、特定遊技状態にて対応画像演出が継続的に実行される構成とする。特定遊技状態の演出モードを複数のモードのうちから選択可能とし、そのうちの一つが対応画像演出が継続的に実行されるモードである構成としてもよい。
〇具体例11-6
対応画像演出がいわゆる先読み演出として発生しうる構成とする。例えば、ある変動にて一致状態から不一致状態への変化が発生した場合、当該変化が発生しなかった場合よりも、当該ある変動よりも後の変動にて当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性が高い設定とする(いずれかの変動にて大当たりが報知されることが確定する設定としてもよい)。このようにすることで、対応画像演出(一致状態から不一致状態への変化)は、いわゆる先読み演出として機能することとなる。
〇具体例11-7
対応画像演出にて一致状態から不一致状態への変化が発生した場合、一致状態には戻らないようにする。すなわち、対応数値画像34および対応単位画像35が消去されるまでは不一致状態が維持されるようにする。このようにすることで、不一致状態となっていることに気付きやすい演出形態となる。ただし、不一致状態となっていることに気付きにくい(あくまで対応数値画像34と対応単位画像35がリンクしていることが通常である)遊技性とするのであれば、上記実施形態のように不一致状態となるのは一時的である(不一致状態から一致状態に戻る)構成とすることが好ましい。
〇具体例11-8
不一致状態となる対応画像演出において、不一致状態にある時間の長さは演出毎に異なりうるものとする。例えば、図108(a)に示すように不一致状態の長さがT1となる対応画像演出となることもあれば、図108(b)に示すように不一致状態の長さの長さがT2(T1<T2)となる対応画像演出となることもある設定とする。このようにすることで、不一致状態が発生していることの気付きやすさが毎回異なりうる演出特性とすることができる。
また、本例のようにし、かつ、具体例11-1にて説明したように一致状態から不一致状態への変化が発生しても大当たりが報知されるに至るとは限られない(大当たり確定ではない)設定とするのであれば、不一致状態の長さが大当たりとなる蓋然性を示唆する構成とすることが考えられる。すなわち、不一致状態の長さがT1である場合(図108(a)のケース)と、不一致状態の長さがT2である場合(図108(b)のケース)とでは、その後大当たりが報知されるに至る蓋然性が異なるようにする。このようにすることで、不一致状態の発生に気付いた遊技者が、その長さにも注目するであろう演出形態となる。
〇具体例11-9
対応画像演出にてその冒頭から不一致状態にある可能性がある設定とする。演出の冒頭から不一致状態にあるということは、一致状態から不一致状態への変化が生じないということである。したがって、演出の冒頭から不一致状態にあると、不一致状態の発生が極めて分かりにくい(不一致状態自体が正常な状態であると遊技者が勘違いしてしまうおそれがある)という欠点がある。このような欠点をなくすのであれば、上記実施形態のように、対応画像演出の冒頭から不一致状態にあることはない(不一致状態が生じる場合には、一致状態から不一致状態への変化がもれなく発生する)設定にするとよい。
〇具体例11-10
上記実施形態とは逆に、対応数値画像34の数値(対応単位画像35の数)が増加することが目標に近づく事象(有利事象)であり、減少することが目標から遠ざかる事象(不利事象)である設定とする。つまり、対応数値画像34の数値が多くなるほど(対応単位画像35の数が多くなるほど)、当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性が高まる設定とする。例えば、目標となる数値が「10」と設定され、当該目標に向かって対応数値画像34の数値が増減しながら演出が進行し、「10」に到達することが成功結末と、「10」に到達しないことが失敗結末とされた設定とすることが考えられる。
〇具体例11-11
対応画像演出の開始時点における対応数値画像34の数値(対応単位画像35の数)、すなわち「初期値」が、演出の度に異なりうる設定とする。例えば、初期値がS1とされる演出となることもあれば、S2(S1<S2)となる演出となることもある設定とする。そして、初期値が目標に近いほど大当たりが報知されるに至る蓋然性が高い(成功結末となる蓋然性が高い)設定とする。上記実施形態のように、対応数値画像34の数値が少なくなることが目標に近づく事象(有利事象)とされているのであれば、初期値S2である場合よりも、初期値S1である場合の方が成功結末に至る蓋然性が高い設定とする。
本例のようにする場合、初期値が目標に近いほど不一致状態が発生する確率が高い設定とすることもできる。このようにすることで、初期値が目標に近いほど不一致状態の発生に期待できるという遊技性が実現できる。
〇具体例11-12
一致状態から不一致状態に変化するとき、所定の演出(以下、特定態様演出と称する)が発生する設定とする(図109参照)。特定態様演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。表示領域911に所定の画像が表示される演出であってもよいし、スピーカ67から所定の演出音が出力される演出であってもよい(またはこれらの組み合わせであってもよい)(図109には、所定の演出音が出力される特定態様演出を示した)。特定態様演出は、一致状態から不一致状態への変化が発生するときにしか実行されることがない演出(専用演出)であることが好ましい。このようにすることで、一致状態から不一致状態への変化が発生したことを見落としにくい演出形態となる。
〇具体例11-13
一致状態から不一致状態に変化するとき、具体例11-12で説明したような特定態様演出が発生しうるものとする。ただし、一致状態から不一致状態に変化するときにもれなく特定態様演出が発生するわけではない設定とする。つまり、一致状態から不一致状態に変化するときに、特定態様演出が発生することもあれば、発生しないこともある設定とする。
本例のようにし、かつ、具体例11-1にて説明したように一致状態から不一致状態への変化が発生しても大当たりが報知されるに至るとは限られない(大当たり確定ではない)設定とするのであれば、特定態様演出の有無が大当たりとなる蓋然性を示唆する構成とすることが考えられる。例えば、図110に示すように、一致状態から不一致状態に変化するときに、特定態様演出が発生した場合(図110(b-1)参照)の方が、発生しなかった場合(図110(b-2)参照)に比して、その後大当たりが報知されるに至る蓋然性が高い設定とする。このようにすることで、特定態様演出は、不一致状態が生じたことを強調するのみならず、いわゆるチャンスアップとしても機能することとなる。
<態様変化演出>
本実施形態では、変動演出中に態様変化演出が発生することがある。なお、当該態様変化演出は通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。以下、態様変化演出の説明において、態様変化演出が発生する変動演出を対象変動演出(対象変動)と、対象変動演出にて報知される当否抽選結果を対象当否抽選結果と称することもある。
態様変化演出は、所定の操作手段を用いた演出である。本実施形態における態様変化演出は、特殊操作ユニット65(図1等参照)を用いた演出である。特殊操作ユニット65は、その態様を通常態様(常態)から特殊態様に自動的に変化させることが可能なものである(通常態様から特殊態様に自動的に戻すことも可能である)。通常態様から特殊態様に変化したこと(通常態様と特殊態様の違い)は、特殊操作ユニット65に遊技者が触れていなくても遊技者の感覚で認識可能なものとされる。本実施形態では、特殊操作ユニット65が振動していない状態が通常態様と、特殊操作ユニット65が振動している状態が特殊態様とされる(特殊操作ユニット65の振動は、当該特殊操作ユニット65に直接触れていなくても発射装置908(発射ハンドル)を通じて遊技者に伝わる)。この種の操作手段を振動させるための機構自体は周知であるから説明を省略する。任意のタイミングで特殊操作ユニット65を振動させる(遊技者に伝わるレベルで振動させる)ことができるものであればよい。
態様変化演出は、特殊操作ユニット65が通常態様(図111(a)参照)から特殊態様(図111(b-1)、(b-2)参照)に自動的に変化する演出である(特殊態様から通常態様に戻ることが演出の終了である)。当該態様変化演出が発生した変動(対象変動)の方が、発生しなかった変動(非対象変動)に比して、当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性(信頼度)が高い。つまり、態様変化演出はいわゆるチャンスアップ演出として発生するものである。なお、態様変化演出が発生する変動(対象変動)となる確率は、態様変化演出が発生しない変動(非対象変動)となる確率よりも低い。好ましくは、態様変化演出が発生する変動(対象変動)となる確率は5%未満とされることが好ましい。なお、本実施形態では、態様変化演出が発生する対象変動となっても対象当否抽選結果が大当たりとなることが確定する(信頼度100%である)わけではない。
一の変動において、態様変化演出が発生しうるタイミング(候補タイミング)は複数個所設けられる(候補タイミング以外で態様変化演出は発生することはなく、候補タイミングのいずれにも当てはまらない箇所での特殊操作ユニット65の振動は態様変化演出にあたらないものとする)。つまり、態様変化演出は、複数の候補タイミングのうちのいずれかが発生タイミングとされるものであり、ある決まった一箇所においてのみ発生しうるものではない。各候補タイミングは、変動中に発生しうる何らかの事象に対応づけられたものとする(対応づけられた事象が同じであるものが同じタイミングであり、異なるものが異なるタイミングであるとする)。本実施形態では、変動開始時、擬似連時(擬似変動開始時)、リーチ成立時、SPリーチ発展時、所定の画像が表示される画像演出時に態様変化演出が発生しうる(このような候補タイミング(態様変化演出を伴う可能性がある事象)は適宜増減することができる)(図111には、一例として、リーチ成立時に発生する態様変化演出を示した)。また、態様変化演出は、当該態様変化演出が発生することを前もって示唆する専用の予告が設けられたような演出ではない。つまり、態様変化演出は、予告なく突発的に発生する。したがって、遊技者が態様変化演出の発生を前もって知ることは不可能である(これから「態様変化演出が絶対に発生する」と断定できるような状況になることはない)。ただし、態様変化演出はチャンスアップ演出の一種であるから、他の演出等の発生状況に応じ、発生することに前もって期待がもてる状況であることを予想する(発生するかもしれないことを前もって予想する)ことは可能であるといえる。
また、本実施形態における態様変化演出は、当該演出に用いられる操作手段である特殊操作ユニット65の操作が促されていない状態で発生実行されるものである。つまり、特殊操作ユニット65の操作が演出に反映される操作有効期間が設定される操作演出中で発生するものではない。また、特殊操作ユニット65の操作が促される状態(特殊操作ユニット65の操作演出)が直後に訪れることを予告する状態で発生するものでもない。したがって、態様変化演出が実行されている状態においては、当該演出に用いられる操作手段である特殊操作ユニット65を表した画像は表示領域911に表示されない(図111(b-1)、(b-2)参照)。
本実施形態では、態様変化演出として、第一態様変化演出および第二態様変化演出が発生しうる。第一態様変化演出は、特殊操作ユニット65が通常態様(図111(a)参照)から第一特殊態様(図111(b-1)参照)に変化するものである。第二態様変化演出は、特殊操作ユニット65が通常態様(図111(a)参照)から第二特殊態様(図111(b-2)参照)に変化するものである。本実施形態では、同じ変動にて、第一態様変化演出と第二態様変化演出の両方が発生することはない。第二特殊態様は、第一特殊態様とは異なる態様(状態)にあることを遊技者が認識可能なものとされる。本実施形態では、第一特殊態様よりも第二特殊態様の方が振動(dB)が大きいものである(第一特殊態様が「振動小」、第二特殊態様が「振動大」である)。なお、本実施形態では、特殊操作ユニット65が第一特殊態様から第二特殊態様に変化するような演出が発生することはない。第一態様変化演出と第二態様変化演出の一方にしか接したことがなければ、第一特殊態様と第二特殊態様を比較することができないから、両者の違いは分からないといえる。第一態様変化演出と第二態様変化演出の両方に接したことがあるとしても、第一態様変化演出と第二態様変化演出は連続的に発生しないから、第一特殊態様と第二特殊態様の違いに気付かない可能性があるといえる。また、第一特殊態様と第二特殊態様の違いは「特殊態様にある時間の長さ」のみではないものとする(第一特殊態様と第二特殊態様は「特殊態様にある時間の長さ」が同じであってもよいし異なっていてもよいが、「特殊態様にある時間の長さ」以外の何らかの要素(通常態様とは異なる態様であることを遊技者が認識するための要素)が異なるものとする)。
本実施形態では、上記複数の候補タイミングのいずれにおいても、第一態様変化演出が発生することもあるし、第二態様変化演出が発生することもある。よって、態様変化演出が発生したタイミングのみに基づいて第一態様変化演出(第一特殊態様)および第二態様変化演出(第二特殊態様)のいずれが発生したのかを見分けることはできない。
また、態様変化演出発生時に表示領域911に表示される画像により、第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれが発生したのかを見分けることはできない(図111(b-1)、(b-2)参照)。第一態様変化演出が発生した状態にて表示領域911に第一態様変化演出の発生時にしか表示されない画像が表示されることはない(第一態様変化演出「専用の画像」が設けられているわけではない)し、第二態様変化演出が発生した状態にて表示領域911に第二態様変化演出の発生時にしか表示されない画像が表示されることはない(第二態様変化演出「専用の画像」が設けられているわけではない)。
第一態様変化演出が発生した変動に対応する対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性よりも、第二態様変化演出が発生した変動に対応する対象当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性の方が高い。つまり、第一態様変化演出よりも第二態様変化演出の方が信頼度が高い(チャンスアップの度合が高い)ものとされている。よって、第一態様変化演出(第一特殊態様)および第二態様変化演出(第二特殊態様)のいずれが発生したのかを見分けることができた遊技者に限り、当該信頼度の違いを認識しつつ遊技(対象変動)を楽しむことができるという演出形態となる。
以下、上記態様変化演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例12-1
例えば図112に示すように、第一態様変化演出が発生しうる候補タイミングと、第二態様変化演出が発生しうる候補タイミングが一部相違するものとする。すなわち、第一態様変化演出および第二態様変化演出の一方しか発生する可能性がない候補タイミングが設けられている設定とする(第一態様変化演出および第二態様変化演出の両方が発生しうる候補タイミングも設けられている)。このようにすることで、態様変化演出が発生したタイミングによっては、当該タイミングに基づいて第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれが発生したのかを見抜くことが可能となる。図112に示した例でいえば、候補タイミングT4やT5においては、第一態様変化演出が発生することはなく、第二態様変化演出が発生することはある設定とする。この場合、候補タイミングT4やT5において特殊操作ユニット65が特殊態様となった場合には、(当該特殊態様が第一特殊態様と第二特殊態様のいずれか分からなくても、当該候補タイミングについての法則を知っていれば)第二態様変化演出が発生したと判別することが可能となる。同様に、候補タイミングT1において特殊操作ユニット65が特殊態様となった場合には、(当該特殊態様が第一特殊態様と第二特殊態様のいずれか分からなくても、当該候補タイミングについての法則を知っていれば)第一態様変化演出が発生したと判別することが可能となる。
〇具体例12-2
第一態様変化演出が発生しうる候補タイミングと、第二態様変化演出が発生しうる候補タイミングが全部相違するものとする(第一態様変化演出および第二態様変化演出の両方が発生しうる候補タイミングが設けられていないものとする)。すなわち、第一態様変化演出が発生しうる候補タイミングのいずれも、第二態様変化演出が発生しうる候補タイミングのいずれとも一致しない設定とする。このようにすることで、(特殊操作ユニット65が第一特殊態様と第二特殊態様のいずれとなったか分からなくても)態様変化演出が発生したタイミングに基づいて第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれが発生したのかを見抜くことが可能となる。
〇具体例12-3
態様変化演出が発生しうるタイミングがある特定の箇所のみである設定とする。例えば、変動開始時にしか態様変化演出が発生しない(第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれも変動開始時でしか発生しない)ものとする。このようにすることで、特殊操作ユニット65が特殊態様にあることを見逃してしまうおそれ(発射装置908(発射ハンドル)から手を離しており、特殊操作ユニット65の振動を感じ取ることができないおそれ)が低減される。また、態様変化演出が発生したタイミングに基づいて第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれが発生したのかを見抜くことはできなくなる。
〇具体例12-4
相対的に高信頼度の態様変化演出である第二態様変化演出(第二特殊態様)は信頼度が100%である(対象当否抽選結果が大当たりとなることが確定する)設定とする。つまり、第二態様変化演出(第二特殊態様)はいわゆるプレミア演出であるとする。このようにした場合には、特殊操作ユニット65の通常態様から特殊態様への態様変化が、第一特殊態様への変化ではなく、第二特殊態様への変化であることに気付いた場合のみ、大当たり確定であることを前もって知ることができるという遊技性が実現できる。
〇具体例12-5
態様変化演出の発生確率(一変動あたりの発生確率)を、遊技者が任意に変更できるカスタマイズ機能が設けられた構成とする。なお、遊技者による変更操作の具体的態様はどのようなものであってもよい(各種操作手段を用いて変更できるようにされていればよい)から説明を省略する。態様変化演出のカスタマイズとして、第一態様変化演出と第二態様変化演出をひとまとまりに(第一態様変化演出と第二態様変化演出を区別することなく)カスタマイズする包括カスタマイズ(その一例を図113に示す)を設けることも考えられるし、第一態様変化演出と第二態様変化演出を区別してカスタマイズすることができる個別カスタマイズ(その一例を図114に示す)を設けることも考えられる。包括カスタマイズと個別カスタマイズの両方を設けた構成とすることも考えられる。
・包括カスタマイズ
包括カスタマイズは、態様変化演出の発生確率(第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれかが発生する確率)が異なる二以上の状態を切替可能とすればよい。一例として図113(a)に示すように、態様変化演出の発生確率をPa%(同図の例では1/192)とする状態(カスタマイズa)と、態様変化演出の発生確率をPb%(Pa>Pb)(同図の例では1/294)とする状態(カスタマイズb)のうちのいずれかを選択可能なものとすることが考えられる。態様変化演出の発生確率が相対的に高い状態(カスタマイズa)は、相対的に低い状態(カスタマイズb)に比して、第一態様変化演出および第二態様変化演出の両方ともの発生確率が高いようにすることが好ましい(カスタマイズbでの第一態様演出の発生確率(1/450)よりもカスタマイズaでの第一態様演出の発生確率(1/305)の方が高く、カスタマイズbでの第二態様演出の発生確率(1/855)よりもカスタマイズaでの第二態様演出の発生確率(1/520)の方が高い)。つまり、カスタマイズ変更により、第一態様変化演出と第二態様変化演出の両方の発生確率が増減するようにすることが好ましい。なお、選択可能な状態のうちのいずれかが、態様変化演出の発生確率が0%であるものとすれば、態様変化演出をOFFとすることも選択可能なカスタマイズ(態様変化演出のON/OFFを切り替えることができるカスタマイズ)となる。
態様変化演出の発生確率を高くすると、その分態様変化演出の信頼度は低下する(第一態様変化演出の信頼度と第二態様変化演出の信頼度の両方が低下する)ようにすることが通常である(発生しにくいカスタマイズの方が、発生したときの信頼度が高くなるようにすることが通常である)。上記例でいえば、態様変化演出の発生確率をPa%とする状態(カスタマイズa)よりも、態様変化演出の発生確率をPb%(Pb%≠0%であるとする)とする状態(カスタマイズb)の方が、態様変化演出の信頼度は高くなる(第一態様変化演出および第二態様変化演出の両方とも信頼度が高くなる)ようにする(図113(b-1)参照)。なお、カスタマイズ変更により、第一態様変化演出の信頼度と第二態様変化演出の信頼度の両方が変化することになるところ、どのカスタマイズを選択しても、第一態様変化演出の信頼度よりも第二態様変化演出の信頼度の方が高いという関係性は維持されるようにする。
ただし、これとは逆の設定とする、すなわち態様変化演出の発生確率を高くすると、それに合わせて態様変化演出の信頼度も高くなる(第一態様変化演出の信頼度と第二態様変化演出の信頼度の両方が高くなる)ようにすることもできる。上記例でいえば、態様変化演出の発生確率をPb%(Pb%≠0%であるとする)とする状態(カスタマイズb)よりも、態様変化演出の発生確率をPa%とする状態(カスタマイズa)の方が、態様変化演出の信頼度は高くなる(第一態様変化演出および第二態様変化演出の両方とも信頼度が高くなる)ようにする(図113(b-2)参照)。大当たり変動にて態様変化演出が発生する確率(いわゆる占有率)を調整することでこのようなカスタマイズを作り出すこともできる。なお、カスタマイズ変更により、第一態様変化演出の信頼度と第二態様変化演出の信頼度の両方が変化することになるところ、どのカスタマイズを選択しても、第一態様変化演出の信頼度よりも第二態様変化演出の信頼度の方が高いという関係性は維持されるようにする。
・個別カスタマイズ
個別カスタマイズは、第一態様変化演出の発生確率が異なる二以上の状態を切り替えることが可能であり、それとは別に、第二態様変化演出の発生確率が異なる二以上の状態を切り替えることが可能とすればよい。すなわち、第一態様変化演出のカスタマイズと第二態様変化演出のカスタマイズがそれぞれ独立したものとすればよい。一例として図114(a)に示すように、第一態様変化演出の発生確率をPa1%(同図の例では1/305)とする状態(カスタマイズa1)と、態様変化演出の発生確率をPb1%(Pa1>Pb1)(同図の例では1/450)とする状態(カスタマイズb1)のうちのいずれかを選択可能なものとし、かつ、第二態様変化演出の発生確率をPa2%(同図の例では1/520)とする状態(カスタマイズa2)と、態様変化演出の発生確率をPb2%(Pa2>Pb2)(同図の例では1/855)とする状態(カスタマイズb2)のうちのいずれかを選択可能なものとする。なお、第一態様変化演出のカスタマイズに関し、選択可能な状態のうちのいずれかが第一態様変化演出の発生確率が0%であるものとすれば、第一態様変化演出をOFFとすることも選択可能なカスタマイズ(第一態様変化演出のON/OFFを切り替えることができるカスタマイズ)となる。同様に、第二態様変化演出のカスタマイズに関し、選択可能な状態のうちのいずれかが第二態様変化演出の発生確率が0%であるものとすれば、第二態様変化演出をOFFとすることも選択可能なカスタマイズ(第二態様変化演出のON/OFFを切り替えることができるカスタマイズ)となる。
第一態様変化演出の発生確率を高くすると、その分第一態様変化演出の信頼度は低下するようにすることが通常である(発生しにくいカスタマイズの方が、発生したときの信頼度が高くなるようにすることが通常である)。上記例でいえば、第一態様変化演出の発生確率をPa1%とする状態(カスタマイズa1)よりも、第一態様変化演出の発生確率をPb1%(Pb1%≠0%であるとする)とする状態(カスタマイズb1)の方が、第一態様変化演出の信頼度は高くなるようにする(図114(b-1)参照)。同様に、第二態様変化演出の発生確率を高くすると、その分第二態様変化演出の信頼度は低下するようにすることが通常である。上記例でいえば、第二態様変化演出の発生確率をPa2%とする状態(カスタマイズa2)よりも、第二態様変化演出の発生確率をPb2%(Pb2%≠0%であるとする)とする状態(カスタマイズb2)の方が、第二態様変化演出の信頼度は高くなるようにする(図114(b-2)参照)。ただし、第一態様変化演出および第二態様変化演出のカスタマイズをどのような組み合わせとしても、第一態様変化演出の信頼度が第二態様変化演出の信頼度を超えないようにされる。すなわち、第一態様変化演出のカスタマイズを、第一態様変化演出の信頼度が最高となる設定とし、かつ、第二態様変化演出のカスタマイズを、第二態様変化演出の信頼度が最低となる設定としても、第一態様変化演出の信頼度よりも第二態様変化演出の信頼度の方が高いという関係性は維持されるようにする(図114(b)に示した例でいえば、第一態様変化演出の信頼度は50%が最高であり、第二態様変化演出の信頼度は55%が最低であるから、当該関係性を満たす)。
ただし、これとは逆の設定とする、すなわち第一態様変化演出の発生確率を高くすると、それに合わせて第一態様変化演出の信頼度も高くなるようにすることもできる。上記例でいえば、態様変化演出の発生確率をPb1%(Pb1%≠0%であるとする)とする状態(カスタマイズb1)よりも、態様変化演出の発生確率をPa1%とする状態(カスタマイズa1)の方が、態様変化演出の信頼度は高くなるようにする(図114(c-1)参照)。また、第二態様変化演出の発生確率を高くすると、それに合わせて第二態様変化演出の信頼度も高くなるようにすることもできる。上記例でいえば、態様変化演出の発生確率をPb2%(Pb2%≠0%であるとする)とする状態(カスタマイズb2)よりも、態様変化演出の発生確率をPa2%とする状態(カスタマイズa2)の方が、態様変化演出の信頼度は高くなるようにする(図114(c-2)参照)。大当たり変動にて第一態様変化演出や第二態様変化演出が発生する確率(いわゆる占有率)を調整することでこのようなカスタマイズを作り出すこともできる。ただし、第一態様変化演出および第二態様変化演出のカスタマイズをどのような組み合わせとしても、第一態様変化演出の信頼度が第二態様変化演出の信頼度を超えないようにされる。すなわち、第一態様変化演出のカスタマイズを、第一態様変化演出の信頼度が最高となる設定とし、かつ、第二態様変化演出のカスタマイズを、第二態様変化演出の信頼度が最低となる設定としても、第一態様変化演出の信頼度よりも第二態様変化演出の信頼度の方が高いという関係性は維持されるようにする(図114(c)に示した例でいえば、第一態様変化演出の信頼度は55%が最高であり、第二態様変化演出の信頼度は70%が最低であるから、当該関係性を満たす)。
〇具体例12-6
同じ変動にて第一態様変化演出と第二態様変化演出の両方が発生することがある設定とする。例えば、ある変動にて第一態様変化演出(特殊操作ユニット65が通常態様から第一特殊態様に変化すること)が発生した後、同じ変動にて第二態様変化演出(特殊操作ユニット65が通常態様から第二特殊態様に変化すること)が発生する場合がある設定とする。第一態様変化演出と第二態様変化演出の両方が発生した変動に対応する当否抽選結果の信頼度は、第二態様変化演出が発生だけが発生した変動(第一態様変化演出が発生しなかった変動)に対応する当否抽選結果の信頼度以上とされる。このようにすることで、態様変化演出として(相対的に低信頼度の)第一態様変化演出が発生した後であっても、(相対的に高信頼度の)第二態様変化演出の発生に期待がもてる遊技性となる。
〇具体例12-7
一例を図115に示すように、特殊操作ユニット65が通常態様(図115(a)参照)から第一特殊態様(図115(b)参照)に変化した上でそのまま(通常態様に戻らずに)第二特殊態様(図115(c)参照)に変化する態様変化演出(以下、複合態様変化演出と称する)が発生しうるものとする。複合態様変化演出の信頼度は、第一態様変化演出の信頼度を超える信頼度とされる。このようにすることで、第一特殊態様に変化した(第一態様変化演出が発生した)と見せかけ、第二特殊態様に変化する(特殊態様の「ステップアップ」が発生する)ことがあるという面白みのある遊技性が実現できる。
〇具体例12-8
第一態様変化演出および第二態様変化演出の少なくともいずれか一方が実行された際には、他方が実行されたときに表示されない画像(態様変化対応画像)が表示されるものとする(態様変化対応画像は、態様変化演出が発生していないときには表示されない画像である)。例えば、第二態様変化演出の発生時には、第二態様変化演出に対応する画像(第二態様変化対応画像)が表示領域911に表示されるようにする(図116(b)参照)。第二態様変化対応画像の具体的態様はどのようなものであってもよい(図116(b)には、第二態様変化対応画像として「スペシャルバイブ発生」の文字を含む画像が表示される例を示した)。第二態様変化対応画像は、第一態様変化演出時に表示されない画像である(図116(a)参照)。このようにすると、特殊操作ユニット65が特殊態様となった際、第二態様変化対応画像が表示されていれば発生しているのは第二態様変化演出であり、第二態様変化対応画像が表示されていなければ発生しているのは第一態様変化演出であるということになるから、第一態様変化演出(第一特殊態様)および第二態様変化演出(第二特殊態様)のいずれが発生したのかを容易に判別することができる。ただし、本例のようにすると、表示領域911に表示される画像により第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれが発生したのかを判別することができるため、上記実施形態のような作用(特殊操作ユニット65が第一特殊態様および第二特殊態様のいずれにあるかを見分けることができた遊技者に限り、信頼度の相違を認識することができるという作用)が奏されないことになる。
図117に示すように、第一態様変化演出の発生時に、第一態様変化演出に対応する画像(第一態様変化対応画像)が表示領域911に表示されるようにしてもよい。第一態様変化対応画像の具体的態様はどのようなものであってもよい(図117(a)には、第一態様変化対応画像として「チャンスバイブ発生」の文字を含む画像が表示される例を示した)。第一態様変化対応画像は第二態様変化演出時に表示されない画像である(図117(b)参照)。
また、第一態様変化演出の発生時に第一態様変化対応画像が、第二態様変化演出の発生時に第二態様変化対応画像が表示されるという構成としてもよい。すなわち、第一態様変化演出は図117(a)のような第一態様変化対応画像を伴う態様とされ、第二態様変化演出は図116(b)のような第二態様変化対応画像を伴う態様とされる構成としてもよい。
態様変化対応画像(第一態様変化対応画像や第二態様変化対応画像)は、対応する態様変化演出が発生したときに表示されることもあれば表示されないこともある構成としてもよい。このような構成とすれば、態様変化対応画像が表示された場合に限り、第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれが発生したのかを容易に判別することができ、態様変化対応画像が表示されない場合には、表示領域911に表示される画像によっては第一態様変化演出および第二態様変化演出のいずれが発生したのか判別できないという演出特性となる。
<特定キャラクタ演出>
本実施形態では、変動演出中に特定キャラクタ演出が発生することがある。なお、当該特定キャラクタ演出は通常遊技状態にて発生するものである。ただし、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。以下、特定キャラクタ演出の説明において、特定キャラクタ演出が発生した変動演出を対象変動演出(対象変動)と、対象変動演出にて報知される当否抽選結果を対象当否抽選結果と称することもある。
特定キャラクタ演出は、表示領域911に所定のキャラクタ(特定キャラクタ)が表示されるものである。本実施形態では、表示領域911に特定キャラクタとしてキャラクタE(図面においては「E」の文字を付して示す)が表示される(特定キャラクタ画像36が表示される)ことが特定キャラクタ演出として発生する(図118(b)参照)。特定キャラクタ演出が発生した変動においては、詳細を後述する特定対応演出が発生する蓋然性が高まるため、特定キャラクタ演出の発生自体がいわゆるチャンスアップ演出であるとみることもできる(特定キャラクタ演出が発生しなかった場合よりも、特定キャラクタ演出が発生した場合の方が、対象当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性(信頼度)は高い)。特定キャラクタ演出が発生する確率はそれほど高くないことが好ましい(具体的には、一変動あたりの特定キャラクタ演出の発生確率を1/100よりも低くすることが好ましい)。
特定キャラクタ演出にて表示されるキャラクタEの態様(特定キャラクタ画像36の態様)はどのようなものであってもよい。本実施形態では、突発的にキャラクタEが表示領域911に表示されることで特定キャラクタ演出が発生したことが示される。すなわち、前触れなく特定キャラクタ演出は開始される(発生すると、その後必ず特定キャラクタ演出が発生することになるといったような予告は存在しない)(図118(a)(b)参照)。また、特定キャラクタ演出が発生するタイミングは一定ではない(変動開始から規定時間経過した時点で発生するといった構成ではない)。すなわち、複数の候補タイミングのうちのいずれかにて特定キャラクタ演出が発生しうる。本実施形態では、変動開始時、変動開始から3秒経過時、変動開始から5秒経過時、変動開始から7秒経過時、変動開始から10秒経過時、リーチ成立時、SPリーチ発展時が、特定キャラクタ演出が発生しうる候補タイミングとされている。よって、遊技者にとってみれば、特定キャラクタ演出は発生が予測しづらい突発的に発生する演出(驚きのある演出)である。本実施形態では、キャラクタEは、表示領域911外から表示領域911内に入り込んできたかのような表示がなされて(キャラクタEの表示される範囲が次第に大きくなっていき、最終的にはその全体が表された状態となるような変化が生じて)特定キャラクタ演出が開始される(図118(b)参照)。本実施形態では、キャラクタEは、特定キャラクタ演出が発生する場合、すなわち対象変動でしか表示されることがない。よって、「キャラクタEが表示されること=特定キャラクタ演出の発生」である。
特定キャラクタ演出が発生した後は、特定キャラクタ演出が既に発生したことを示す画像(既出画像37)が表示されるようにすることが好ましい。本実施形態では、キャラクタEの画像とともに「××待機中」(××はキャラクタEの名称である)の文字を含む既出画像37が表示領域911に表示された状態とされる。このようにすることで、特定キャラクタ演出が既に発生した状態であることが遊技者に容易に理解できる。当該既出画像37は、特定キャラクタ演出が発生しない変動(対象変動ではない変動)にて表示されることはないし、対象変動であっても特定キャラクタ演出が発生する前は表示されることがない(図118(a)参照)。また、当該既出画像37は、特定対応演出や有利演出(いずれも詳細は後述)が開始されるまで表示されるようにすることが好ましい(一時的に表示されなくなる状態があってもよいが、特定対応演出や有利演出が発生するときには表示された状態となる)。
このような特定キャラクタ演出が発生した変動演出(対象変動演出)においては、特定キャラクタ演出が発生した後、特定対応演出が発生することがある。本実施形態では、特定対応演出は、特定キャラクタ演出が発生していない変動演出では発生することがない演出である(特定キャラクタを用いた演出であるから、特定キャラクタが登場していない変動では発生しないようにされる)。特定対応演出は、発生することが遊技者にとって有利な演出である。本実施形態における特定対応演出は、対象当否抽選結果が大当たりであることが報知されるに至る蓋然性が高まったことを示唆する(信頼度が高まったことを示唆する)いわゆるチャンスアップ演出である。
特定対応演出は、信頼度が高まったことを示唆する複数種の好機事象のいずれか一つが対象変動中に発生するものである(図118(c-1)参照)。本実施形態では、いわゆる「擬似連(演出)」、変動中表示71についての「保留変化(演出」」(ただし変動前表示72の態様が変化することは特定対応演出として発生しない))、スーパーリーチ演出のタイトルが信頼度が高まる方向に変化する「タイトル変化(演出)」、装飾図柄群から選択された装飾図柄の種類が変化する「図柄変化」、所定の激熱画像が表示される「激熱画像表示」のいずれかがが好機事象として発生しうる。なお、各好機事象の具体的態様はどのようなものであってもよいから詳細な説明を省略する。また、発生しうる好機事象の種類は適宜増減可能である。
いずれの好機事象が特定対応演出として発生する場合でも、当該好機事象は特定キャラクタ演出が発生した結果として(特定キャラクタ演出の発生を原因として)生じていることが遊技者に分かるようにされることが好ましい。本実施形態では、特定キャラクタ演出の発生を示すものとして表示されるキャラクタEが動作した結果、複数種の好機事象のいずれかが発生するような特定対応演出の態様とされる(図118(c-1)参照。当該図には、キャラクタEが動作(発動)することで保留変化が好機事象として発生した特定対応演出を例として示す。)。特定対応演出(複数種の好機事象のいずれか)が発生したことが示された後、既出画像37は消去される(図119(a―1)参照)。このようにすることで、特定キャラクタ(既出画像37)が発動した(消費された)結果、遊技者にとって有利な特定対応演出(複数種の好機事象のいずれか)が発生したように見える演出形態となる。
なお、特定対応演出として発生する好機事象は複数設けられているため、どのタイミングで特定キャラクタが発動する(特定対応演出が発生する)かを遊技者が完全に予測することはできない。また、特定対応演出が発生するのは特定キャラクタ演出が発生した後であるため、特定キャラクタ演出の発生タイミングによっては、複数種の好機事象のうちのいずれかが特定対応演出として発生する可能性は無くなる。すなわち、特定キャラクタ演出があるタイミングにて発生した場合、それ以降に発生する可能性がない好機事象は、今回の特定キャラクタ演出に対応する特定対応演出として発生する可能性がなくなる。例えば、スーパーリーチ演出のタイトルが表示された後、特定キャラクタ演出が発生した場合には、今回の特定キャラクタ演出に対応する特定対応演出として「タイトル変化」が発生する可能性はなくなる。
本実施形態では、特定キャラクタ演出が発生した対象変動となった場合でも、当該対象変動にて特定対応演出(複数種の好機事象のいずれも)が発生しないことがある。すなわち、特定キャラクタ演出は、その後特定対応演出が発生する可能性があることを示唆する演出ではあるが、特定対応演出が発生せずに対象変動が終了する可能性がある(例えば、図118(b)→図118(c)→図118(c-2)→図119(a-2)というように進行する可能性がある)。特定対応演出が発生した時点においては、対象変動にて特定対応演出(複数種の好機事象のいずれか)が発生するかどうか遊技者には分からない。以下、特定キャラクタ演出が発生した後、対象変動終了までに特定対応演出が発生する変動を「発生対象変動」と、特定キャラクタ演出が発生した後、対象変動終了までに特定対応演出が発生しない変動を「非発生対象変動」と称することもある(図118(b)→図118(c)→図118(c-1)→図119(a-1)というように進行するのは「発生対象変動」の一例であり、図118(b)→図118(c)→図118(c-2)→図119(a-2)ように進行するのは「非発生対象変動」の一例である)。
大当たり遊技(単位遊技)中においては、発生することが遊技者に有利な事象とされた有利演出が発生することがある。有利演出は、その発生が遊技者にとっての実質的な利益(出玉に関する利益)に結び付くものであればよい。本実施形態では、通常遊技状態にて獲得した大当たり(いわゆる初当たり)にて、大当たり遊技終了後の遊技状態が第二特定遊技状態であることが確定したことを示す「ラッシュ特定報知演出」が有利演出として発生することがある。ラッシュ特定報知演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、第二特定遊技状態(「○○ラッシュ」と称される状態である(単に「ラッシュ」(RUSH)と称することもある))への移行を示す画像(特定報知画像38)が表示される(図119(c-1)の下図、(c-2)参照)。このように、初当たりとなる大当たり遊技中にラッシュ特定報知演出が発生すれば大当たり遊技終了後第二特定遊技状態に移行することが確定し、ラッシュ特定報知演出が発生しなければ第二特定遊技状態に移行しないこともある設定とされている。換言すれば、初当たりとなる大当たり当選時(大当たり変動終了時)においては当該大当たりがどの種の大当たりか遊技者に明示されない場合があるところ、このような場合において当該初当たりとして獲得した大当たりが第二特定大当たりであればその大当たり遊技中にラッシュ特定報知演出が発生する可能性があり、当該初当たりとして獲得した大当たりが第二特定大当たりでなければその大当たり遊技中にラッシュ特定報知演出が発生することはないようにされる。
特定キャラクタ演出が発生した対象変動にて大当たり(初当たり)当選が報知されて大当たり遊技が実行されるとした場合、当該対象変動にて特定対応演出が発生したとき(発生対象変動となったとき)よりも、特定対応演出が発生しなかったとき(非発生対象変動となったとき)の方が、大当たり遊技にてラッシュ特定報知演出(有利演出)が実行される蓋然性が高い。本実施形態では、発生対象変動にて大当たり当選が報知された場合(図119(a-1)参照)には、その大当たり遊技(図119(b-1)参照)中にラッシュ特定報知演出が発生するとは限られない(発生する場合もあるし、発生しない場合もある)(図119(c-1)参照)が、非発生対象変動にて大当たり(初当たり)当選が報知された場合(図119(a-2)参照)には、その大当たり遊技(図119(b-2)参照)中にラッシュ特定報知演出が発生する(図119(c-2)参照)ことが確定するようにされている。具体的には以下の通りである。
特定キャラクタ演出が発生したとき(図118(b)、(c)参照)、対象変動にて特定対応演出(複数種の好機事象のうちのいずれか)が発生する発生対象変動となる(図118(c-1)参照)のが通常とされる。つまり、特定キャラクタ(キャラクタE)は好機事象のいずれかをもたらすものとして表示され、対象変動にて当該特定キャラクタが発動した(消費された)結果、実際に好機事象が発生することが通常とされる。一方、特定キャラクタ演出が発生した(図118(b)、(c)参照)にもかかわらず、対象変動にて特定対応演出が発生しない(複数種の好機事象のいずれもが発生しない)非発生対象変動となることもある(図118(c-2)参照)。つまり、好機事象をもたらすはずの特定キャラクタが発動せずに(消費されずに)対象変動が終了することもあるようにする。特定キャラクタが発動せずに大当たりが報知された場合(図119(a-2)参照)には、その後の大当たり遊技(図119(b-2)参照)にて特定キャラクタが発動して(消費されて)ラッシュ特定報知演出(有利演出)が発生する(図119(c-2)参照)。つまり、特定キャラクタが変動中に発動しなかった(消費されなかった)場合には、その後の大当たり遊技にて遊技者に有利な有利演出をもたらすものとして特定キャラクタが発動する可能性がある。本実施形態では、特定キャラクタが発動せずに大当たりが報知された場合(図119(a-2)参照)には、その後の大当たり遊技においても特定キャラクタが表示された状態とされる(図119(b-2)参照)。つまり、ラッシュ特定報知演出(有利演出)が発生するまで特定キャラクタが表示され、当該特定キャラクタが発動した結果としてラッシュ特定報知演出が開始される(特定報知画像38が表示される)ようにされる。これにより、対象変動にて特定キャラクタ演出が発生し、大当たり遊技まで特定キャラクタの発動が留保された結果としてラッシュ特定報知演出が発生したかのように見える。図示しないが、ラッシュ特定報知演出(有利演出)が終了した後は、既出画像37が消去される。
上述した通り、発生対象変動にて大当たり当選が報知された場合(図119(a-1)参照)に、その大当たり遊技(図119(b-1)参照)にてラッシュ特定報知演出が発生する(特定報知画像38が表示される)こともある(図119(c-1)参照)。このときのラッシュ特定報知演出は、特定キャラクタが発動した結果として発生するものではない(特定キャラクタの動作等が発生せずに特定報知画像38が表示される)(図119(c-1)の下図参照)。なお、本実施形態では、ラッシュ特定報知演出が発生しなくても大当たり遊技終了後の遊技状態が第二特定遊技状態となることはある(ラッシュ報知特定演出が第二特定遊技状態に移行することを報知する唯一の演出(唯一のルート)ではない)が、ラッシュ特定報知演出が発生する蓋然性は、発生対象変動で大当たり当選が報知された場合よりも、非発生対象変動で大当たり当選が報知された場合の方が高い。
このように、本実施形態では、特定キャラクタ演出が発生した場合、変動中に特定キャラクタが発動し特定対応演出(複数種の好機事象のいずれか)の発生をもたらし、対象当否抽選結果の信頼度上昇に寄与するのが通常であるが、変動中に発動しない場合もあるものとされる。特定キャラクタが変動中に発動しなかった場合、大当たり遊技中に特定キャラクタが発動してラッシュ特定報知演出(有利演出)が発生する確率を高める(特定キャラクタの発動が大当たり遊技まで「持ち越される」可能性がある)という面白みのある遊技性(変動中に特定キャラクタが発動すればその分当該変動が遊技者に有利な展開となるが、変動中に特定キャラクタが発動しなかった場合にはその後の大当たり遊技にて遊技者に有利な演出が発生する確率が高まるという遊技性)が実現できる。
以下、上記特定キャラクタ演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例13-1
複数種の特定キャラクタ演出が発生しうる設定とする。そして、発生する特定キャラクタ演出の種類に応じ、その後特定対応演出や有利演出が発生する確率(特定キャラクタ演出発生時点における確率をいう)が異なる設定とする。例えば、図120に示すように、特定キャラクタ演出として、キャラクタE1(第一特定キャラクタ画像361)が表示される第一特定キャラクタ演出、キャラクタE2(第二特定キャラクタ画像362)が表示される第二特定キャラクタ演出(キャラクタE1とキャラクタE2は互いに異なる種類であることが判別可能であればよい)。そして、特定キャラクタ演出が発生した後、対象変動中に特定対応演出が発生する確率は、第二特定キャラクタ演出よりも第一特定キャラクタ演出が高い設定とする。特定対応演出が発生する確率が低いほど対象変動にて特定対応演出が発生せずにその後の大当たり遊技にて有利演出が発生する確率は高い。つまり、特定キャラクタ演出が発生した後、大当たり遊技にて有利演出が発生する確率は、第二特定キャラクタ演出の方が第一特定キャラクタ演出よりも高い設定となる。まとめると、第一特定キャラクタ演出は第二特定キャラクタ演出よりも対象変動での特定キャラクタの発動に期待がもてる演出であり、第二特定キャラクタ演出は第一特定キャラクタよりも大当たり遊技での特定キャラクタの発動に期待がもてる演出となる。
〇具体例13-2
特定キャラクタ演出が発生した当たり変動において特定対応演出が発生する確率よりも、特定キャラクタ演出が発生した当たり変動において特定対応演出が発生せずに大当たり遊技にて有利演出が発生する確率の方が高い設定とする。つまり、特定キャラクタ演出が発生した当たり変動では特定対応演出が発生せず、その後の大当たり遊技にて有利演出が発生することの方が通常である設定とする。
〇具体例13-3
特定対応演出(特定キャラクタを用いて複数種の好機事象のいずれかが発生したことを示す演出)は、特定キャラクタ演出が発生していない状態(既出画像37が表示されていない状態)でも発生しうるようにする。つまり、特定キャラクタ演出という前触れがなく、特定対応演出が発生しうる構成とする。ただし、特定キャラクタ演出が発生した状態にあるときの方が、特定キャラクタ演出が発生していない状態にあるときよりも、特定対応演出が発生する蓋然性が高い設定とする。
ただし、上記実施形態のように、特定対応演出は、特定キャラクタ演出が発生した状態(既出画像37が表示された状態)でなければ発生しないようにした方が、特定キャラクタ演出と特定対応演出の結びつきが強くなり、より分かりやすい遊技性(演出法則)が実現できるといえる。
〇具体例13-4
特定キャラクタ演出の発生時(対象変動)以外においても特定キャラクタ(キャラクタE)が表示されることがある設定とする。つまり、特定キャラクタが表示されても、それは特定キャラクタ演出ではない可能性がある設定とする。ただし、特定キャラクタ演出として表示される特定キャラクタ(キャラクタE)の態様は、特定キャラクタ演出特有のものとされる。すなわち、表示された特定キャラクタの態様により、特定キャラクタ演出が発生したかどうかが区別できるようにする。
〇具体例13-5
上記実施形態にて説明した既出画像37が表示されない構成とする。つまり、特定キャラクタ演出が発生した後、特定対応演出や有利演出が発生するまでの間、特定キャラクタが既に発生したことを示す画像が表示されないようにする。本例のようにする場合、特定対応演出や有利演出は特定キャラクタを用いた演出としなくてもよい。すなわち、特定対応演出や有利演出が発生するタイミングで上記実施形態にて説明した既出画像37のような特定キャラクタ(キャラクタE)を含む画像が表示されていないのであるから、特定対応演出は特定キャラクタを用いずに複数種の好機事象のいずれかが発生する演出とし、有利演出は特定キャラクタを用いずに特定報知画像38が表示される演出としてもよい。
ただし、上記実施形態のように、特定キャラクタ演出が発生した後、既出画像37が表示された状態となる構成とした方が、その後に何らかの事象が発生するのではないかということを遊技者が感じ取るであろうから、特定キャラクタ演出の発生からの演出の流れが分かりやすくなるといえる。
〇具体例13-6
特定キャラクタ演出が発生するかもしれないことを示唆する予告演出(煽り演出)であるキャラクタ予告演出(図121参照)が発生するものとする。キャラクタ予告演出は、遊技者に有利な有利結果または不利な不利結果に至る。有利結果に至った場合には特定キャラクタ演出が発生した状態となる(図121(b-1)参照)。不利結果に至った場合には特定キャラクタ演出が発生していない状態となる(図121(b-2)参照)。キャラクタ予告演出は、特定キャラクタ演出が発生するかもしれないことを遊技者が感じ取ることができるものであればよい。
図121にキャラクタ予告演出の一例を示す。当該演出例は、半透明の特定キャラクタ(キャラクタE)の画像が表示され(図121(a)参照)、それが不透明になることが有利結果(図121(b-1)参照)、それが消えてしまうことが不利結果(図121(b-2)参照)とされたものである。すなわち、半透明の画像が不透明となることで特定キャラクタ画像36が表示された状態となるから、特定キャラクタ演出の発生が分かる。一方、半透明の画像が消えることで特定キャラクタ画像36が表示された状態とはならないから、特定キャラクタ演出が発生しなかったことが分かる。
〇具体例13-7
特定対応演出として発生する事象(好機事象)が一種類のみであるとする。例えば、遊技者に有利な状況となったことを示唆する所定の特定対応画像が表示されること(特定キャラクタが発動することで特定対応画像が表示されること)が特定対応演出として発生しうる構成とする。このような構成とすることで、特定キャラクタ演出が発生した後、対象変動終了までに特定対応画像が表示されれば当該対象変動は発生対象変動となり、特定対応画像が表示されなければ当該対象変動は非発生対象変動となる(大当たりとなった場合には大当たり遊技中に有利演出が発生する)という分かりやすい遊技性が実現できる。
〇具体例13-8
非発生対象変動にて大当たり当選が報知されたとき(特定キャラクタ演出が発生した後、特定対応演出が発生せずに大当たり当選が報知されたとき)でも、その後の大当たり遊技において有利演出が発生するとは限られない設定とする。すなわち、発生対象変動にて大当たり当選が報知されたときに大当たり遊技にて有利演出が発生する確率をPaと、非発生対象変動にて大当たり当選が報知されたときに大当たり遊技にて有利演出が発生する確率をPbとしたとき、Pa<Pbであり、かつ、Pb≠100%である設定とする。このようにすることで、非発生対象変動にて大当たり当選が報知されたときには有利演出の発生に期待はもてるが、絶対に発生するわけではないため有利演出が発生することを遊技者が願う演出形態となる。
〇具体例13-9
具体例13-8にて説明したように、非発生対象変動にて大当たり当選が報知されたとき(特定キャラクタ演出が発生した後、特定対応演出が発生せずに大当たり当選が報知されたとき)でも、その後の大当たり遊技において有利演出が発生するとは限られない構成であることを前提とする。その上で、複数種の特定キャラクタ演出(表示される特定キャラクタの種類が異なる)が発生するものとし、非発生対象変動にて大当たり当選が報知されたときに大当たり遊技にて有利演出が発生する確率が、特定キャラクタ演出の種類に応じて異なるようにする。例えば、図122に示すように、第一特定キャラクタ(図面において「E1」を付して示す)が表示される第一特定キャラクタ演出と、第二特定キャラクタ(図面において「E2」を付して示す)が表示される第二特定キャラクタ演出が発生しうるようにし、第一特定キャラクタ演出を含む非発生対象変動(第一非発生対象変動)にて大当たり当選が報知されたときよりも、第二特定キャラクタ演出を含む非発生対象変動(第二非発生対象変動)にて大当たり当選が報知されたときの方が、その後の大当たり遊技にて有利演出が発生する確率が高い設定とする。第一非発生対象変動にて大当たり当選が報知された場合には有利演出が発生する確率は100%未満であるが、第二非発生対象変動にて大当たり当選が報知された場合には有利演出が発生する確率は100%である設定としてもよい。このようにすることで、非発生対象変動にて大当たり当選が報知された場合、既に発生した特定キャラクタ演出の種類が重要になるという遊技性が実現できる。
〇具体例13-10
発生対象変動にて大当たり当選が報知されたとき(特定キャラクタ演出が発生した後、特定対応演出が発生して大当たり当選が報知されたとき)には、その後の大当たり遊技において有利演出が発生することがない設定とする。すなわち、発生対象変動にて大当たり当選が報知されたときに大当たり遊技にて有利演出が発生する確率が0%である設定とする。このようにすることで、非発生対象変動にて大当たり当選が報知された場合にしか大当たり遊技にて有利演出が発生しないという分かりやすい遊技性となる。
〇具体例13-11
非発生対象変動は対象当否抽選結果が大当たりであるときしか発生しない(非発生対象変動=当たり変動である)設定とする。つまり、特定キャラクタ演出が発生した対象変動において、特定対応演出が発生しない(複数種の好機事象のいずれも発生しない)ときは大当たり確定であるとする。このようにすることで、特定キャラクタ演出が発生したときには、特定対応演出が発生しない(好機事象が発生しない)ことにも遊技者が期待するであろう遊技性が実現できる。
〇具体例13-12
有利演出が発生しても第二特定遊技状態に移行することが確定しない構成とする。有利演出(図123(b-1)参照)は、発生したときには成功結末(図123(c-1)参照)または失敗結末(図123(c-2)参照)に至る演出とし、成功結末となる場合には大当たり遊技終了後の遊技状態が第二特定遊技状態となる(ラッシュ突入となる)が、失敗結末となる場合には大当たり遊技終了後の遊技状態が第二特定遊技状態とならない(ラッシュ非突入となる)ようにする。大当たり遊技は、有利演出が発生せずに終了する可能性がある(有利演出が発生しなければ第二特定遊技状態に移行しない)(図123(b-2参照)ものとし、有利演出が発生する蓋然性は発生対象変動にて大当たりが報知されたときよりも非発生対象変動にて大当たりが報知されたときの方が高い設定とする。
このようにしても、有利演出が発生することで第二特定遊技状態に移行する可能性が生じるのであるから、有利演出の発生は遊技者にとって有利な事象であるといえる。すなわち、非発生対象変動にて大当たりが報知されたときに(発生対象変動にて大当たりが報知されたときよりも)有利演出が発生する蓋然性が高まるのは、遊技者にとって好ましいことであるといえる。
〇具体例13-13
特定対応演出(好機事象)は当たり変動でしか発生しない演出であるとする(発生対象変動=当たり変動であるとする)。つまり、特定キャラクタが発動して発生する特定対応演出は、大当たり確定演出(いわゆるプレミア演出)である設定とする。このようにすることで、特定キャラクタ演出が発生した後、特定対応演出が発生した(発生対象変動となった)場合には大当たり確定となるが、特定対応演出が発生しなかった(非発生対象変動となった)場合には大当たりとなったときに大当たり遊技中の有利演出の発生に期待がもてるという遊技性が実現できる。
〇具体例13-14
有利演出は、遊技者の直接的な利益(出玉)に関わるものであって、発生しないことよりも発生することの方が遊技者に有利なもの(発生することにより遊技者が得られる利益(出玉)の期待値が上昇するもの)であれば、上記実施形態のような第二特定遊技状態に移行することを報知する演出(ラッシュ特定報知演出)に限られない。例えば、大当たり遊技(ラウンド)の延長を報知する演出が有利演出とされた構成とすることが考えられる。Nラウンド大当たりと見せかけた大当たり遊技中に有利演出が発生すれば、Mラウンド(N<M)まで大当たり遊技が延長される(有利演出が発生しなければNラウンドで終了する)といった構成とする。
〇具体例13-15
特定キャラクタ演出は、複数の特定キャラクタ(特定キャラクタ画像36)が表示されうる演出であるとする。つまり、同種のキャラクタを複数表示することで、特殊な状態に移行したこと(当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてる状況であること)が強調されるようにする。
本例のようにする場合、特定キャラクタ演出後、特定キャラクタ演出にて表示されたキャラクタの数(初期表示数)と同数の特定対応演出(好機事象)が発生する(一の特定キャラクタが発動する度に一の好機事象が発生する)ことが通常された構成としてもよい。つまり、特定キャラクタ演出の初期表示数N(図124(a)等参照)は、その後発生する特定対応演出の回数を示唆することを基本とする。なお、既出画像37は、当初は初期表示数Nと同数の特定キャラクタを含むものとし、好機事象が発生する度に特定キャラクタが減少するようにすることが好ましい(既出画像37は、発動せずに残っている特定キャラクタの数を表すものとすることが好ましい)(図124(b)等参照)。これを前提とし、対象変動が終了するまでに、初期表示数と同数の特定対応演出(好機事象)が発生しない場合も生じるようにする。つまり、表示された全ての特定キャラクタが発動しない(消費されない)ケースも生じることとする。このようなケースにて当否抽選結果が大当たりとなった場合には、その大当たり遊技にて特定キャラクタが発動し(残った特定キャラクタが発動し)、有利演出が発生するようにする。つまり、当否抽選結果が大当たりとなる場合、対象変動が終了するまでに特定キャラクタ演出にて表示された特定キャラクタの数(初期表示数N)(図124(a)参照)と同数の特定対応演出(好機事象)が発生した場合(好機事象発生回数がN回)(図124(c-1)参照)よりも、発生しなかった場合(好機事象発生回数がN回未満)(図124(c-2)参照)の方が、大当たり遊技にて有利演出が発生する蓋然性が高い設定とする。このようにすることで、対象変動が終了するまでに全ての特定キャラクタが発動しなかった(消費されなかった)場合には、大当たり遊技にて有利演出が発生する蓋然性が高まるという遊技性が実現できる。
<特定ゾーン>
本実施形態にかかる遊技機1は、先読み演出を実行することが可能である。先読み演出は、ある当否抽選結果(先読み演出による示唆対象の当否抽選結果。以下、特定ゾーンの説明において対象当否抽選結果と称することもある。)が大当たりとなる蓋然性(信頼度)が高まったことを、対象当否抽選結果についての変動演出(以下、特定ゾーンの説明において対象変動演出(対象変動)と称することもある)が開始されるよりも前に示唆するものである。なお、このような先読み演出それ自体は周知であるから詳細な説明は省略する。当該先読み演出に関わるものとして、「特定ゾーン」が設定されることがある。本実施形態では、第二特定遊技状態(ラッシュ中)に特定ゾーンが設けられることがあるが、それ以外の状態にて特定ゾーンが設けられることがある構成とすることを否定するわけではない。なお、特定ゾーンは、当該特定ゾーンが設定されることを遊技者が任意に選択できるようなものではない。すなわち、いわゆる「カスタマイズ」により特定ゾーンが設定されるような構成ではなく、対象当否抽選結果を踏まえ遊技者の意思にかかわらず自動的に特定ゾーンが設定されることがある。
先読み演出は、チャンス先読み演出と、確定先読み演出に区別される(図125(a)参照)。チャンス先読み演出は、発生しても対象当否抽選結果が大当たりとなるとは限られない(対象当否抽選結果が大当たりとなる場合でもはずれとなる場合でも発生しうる)先読み演出である。すなわち、チャンス先読み演出は、信頼度が100%未満である先読み演出である。一方、確定先読み演出は、発生した場合には対象当否抽選結果が大当たりとなることが確定する(対象当否抽選結果が大当たりとなる場合でしか発生しない)先読み演出である。すなわち、確定先読み演出は、信頼度が100%である先読み演出である。チャンス先読み演出および確定先読み演出は、遊技者の感覚で認識可能なものであればよい。表示領域911に所定の画像が表示されるものだけでなく、所定の効果音が出力される、所定部位から空気が噴出される等の演出であってもよい。確定先読み演出は、チャンス先読み演出と態様が異なるものである。特定ゾーンを説明するにあたり、各種先読み演出の具体的態様はどのようなものであってもよいから説明を省略する。チャンス先読み演出の種類の数の方が、確定先読み演出の種類の数よりも多い(図125(a)に示したチャンス先読み演出と確定先読み演出は一例である)。本実施形態では、複数種のチャンス先読み演出が発生しうるし、複数種の確定先読みが発生しうる。複数種のチャンス先読み演出は互いに信頼度が異なる。
特定ゾーン(図125(b)参照)は、対象変動が開始されるよりも前に設定されることがある状態(期間)である。特定ゾーンが開始されるタイミング(開始時点)は一定ではない(不規則である)。本実施形態では、変動終了時点や、変動開始から所定時間経過時点といったタイミングで特定ゾーンが開始されることがある。また、本実施形態では、開始された特定ゾーンは対象変動が開始されるまで継続する。すなわち、特定ゾーンの終了時点は対象変動の開始時点である(なお、特定ゾーンを説明する図面において、対象当否抽選結果(対象変動)に対応する変動前表示72や変動中表示71(保留)にTを付して示すことがある)。また、本実施形態では、特定ゾーン中においては、特定ゾーン中であることを示す表示(特定ゾーン中でなければ表示されない固有の画像。以下、「特定ゾーン画像39」と称する。)が表示される(図125(b-1)参照)。本実施形態では、特定ゾーン画像39として、「プレミアゾーン」の画像が表示される。つまり、発生すればいわゆる大当たり確定である「プレミア」の先読み演出の発生を示唆するものが特定ゾーン画像39として表示される。
特定ゾーンにおいては、チャンス先読み演出は発生することはないが、確定先読み演出は発生することがある。よって、特定ゾーンにて先読み演出が発生した場合には、それはもれなく確定先読み演出となり(図125(b-2)参照)、対象当否抽選結果が大当たりとなることが確定する。対象当否抽選結果が大当たりとなる場合に限り、特定ゾーンにおいて先読み演出(=確定先読み演出)が発生しうるということである。本実施形態では、一回の特定ゾーン(終了まで途切れない一連の期間をいう)間において、二回以上の先読み演出が発生すること、すなわち二回以上の確定先読み演出が発生することもある。なお、特定ゾーンではない状態(常態)においては、チャンス先読み演出および確定先読み演出のいずれも発生しうる。本実施形態のように特定ゾーン画像39が表示されるのであれば、特定ゾーン画像39が表示されていない状態ではチャンス先読み演出および確定先読み演出のいずれも発生しうる。
特定ゾーンが発生したからといって対象当否抽選結果が大当たりであるとは限られない。すなわち、対象当否抽選結果がはずれである場合および大当たりである場合のいずれでも特定ゾーンが発生しうる。対象当否抽選結果がはずれである場合には特定ゾーンが開始されても先読み演出(=確定先読み演出)が発生せずに特定ゾーンが終了する。また、対象当否抽選結果が大当たりである場合であっても、特定ゾーンが開始され、当該特定ゾーンにて先読み演出(=確定先読み演出)が発生せずに特定ゾーンが終了することがある。つまり、本実施形態では、特定ゾーンが発生し、当該特定ゾーンにて先読み演出(=確定先読み演出)が発生しなくても対象当否抽選結果が大当たりである可能性がある。よって、特定ゾーンにて先読み演出(=確定先読み演出)が発生しなくても、対象変動がはずれ確定変動となってしまうこと(対象変動が無意味な変動となってしまうこと)はない。
このように、本実施形態では、特定ゾーンに移行した場合には、先読み演出が発生すればどのような種類のものであってもそれは確定先読み演出となるから、先読み演出が発生することに遊技者が期待するであろう面白みのある遊技性が実現できる(特定ゾーンは、先読み演出が発生すればその内容(種類)を問わず大当たりになるという分かりやすい状態である)。
以下、上記特定ゾーンに関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例14-1
複数種の特定ゾーンが設けられた構成とする(複数種の特定ゾーンのいずれも、チャンス先読み演出が発生しない状態であることは共通する)。各種特定ゾーンは、確定先読み演出の発生確率が異なるものとする。例えば、特定ゾーンとして第一特定ゾーン(図126(a)参照)および第二特定ゾーン(図126(b)参照)が設けられたものとし、第一特定ゾーンに移行した場合よりも、第二特定ゾーンに移行した場合の方が、特定ゾーン終了(対象変動開始前)までに確定先読み演出が発生する確率が高い設定とする。見方をかえれば、第一特定ゾーンに移行することよりも、第二特定ゾーンに移行することの方が、対象当否抽選結果が大当たりとなることに期待がもてるということである。第一特定ゾーンに移行した場合には第一特定ゾーンでしか表示されない(第二特定ゾーンでは表示されない)固有の画像(第一特定ゾーン画像391)が表示され(図126(a)参照)、第二特定ゾーンに移行した場合には第二特定ゾーンでしか表示されない(第二特定ゾーンでは表示されない)固有の画像(第二特定ゾーン画像392)が表示される(図126(b)参照)ようにすることで、どの種の特定ゾーンが発生したか判別可能とする。
本例のようにすることで、特定ゾーンに移行した場合には、先読み演出(=確定先読み演出)の発生に期待しつつ、特定ゾーンの種類にも注目するであろう遊技性となる。
〇具体例14-2
複数種の特定ゾーンが設けられた構成とする(複数種の特定ゾーンのいずれも、チャンス先読み演出が発生しない状態であることは共通する)。各種特定ゾーンは、発生しうる確定先読み演出の種類が異なるものとする。例えば、特定ゾーンとして特定ゾーンAおよび特定ゾーンBが設けられたものとし、特定ゾーンAに移行した場合に確定先読み演出群Aに属する一または複数種の確定先読み演出が、特定ゾーンBに移行した場合には確定先読み演出群Bに属する一または複数種の確定先読み演出が発生しうるものとする(確定先読み演出群Aに属する確定先読み演出の態様は、確定先読み演出群Bに属する確定先読み演出の態様のいずれとも相違する)。本例のようにすることで、移行した特定ゾーンの種類に応じ、発生しうる確定先読み演出の種類が異なるという面白みのある遊技性が実現できる。
〇具体例14-3
特定ゾーンにて発生しうる全ての確定先読み演出(一または複数種の確定先読み演出)は、特定ゾーンでしか発生しないものとする。具体的には、複数種の確定先読み演出は、カテゴリX(第一区分)に属する一または二種以上の確定先読み演出と、カテゴリY(第二区分)に属する一または二種以上の確定先読み演出に区別できるものとし(図127(a)参照)、カテゴリXに属する確定先読み演出は特定ゾーンではない状態(常態)では発生することがないものとする。すなわち、カテゴリXに属する確定先読み演出は、「特定ゾーン専用」の確定先読み演出であるとする(図127(b-1)参照)。特定ゾーンではない状態では、確定先読み演出が発生する場合、カテゴリYに属する確定先読み演出が発生することとなる(カテゴリYに属する確定先読み演出は、いわば、常態にて発生しうる「通常の確定先読み演出」であるといえる)(図127(b-2)参照)。つまり、特定ゾーンではない状態では、先読み演出として、チャンス先読み演出およびカテゴリYに属する確定先読み演出が発生しうる。
このようにすることで、特定ゾーンは、専用の確定先読み演出が発生するかどうかの状態(期間)となるから、遊技者にとって分かりやすい遊技性となる。また、特定ゾーン中の先読み制御は、カテゴリXに属する確定先読み演出を発生させるか否かで済むから、制御が容易である。
〇具体例14-4
特定ゾーンにおいては、変動前表示72(保留)の態様が変化する先読み演出(いわゆる保留変化先読み演出)は発生しないものとする。つまり、特定ゾーンにおいて確定先読み演出が発生するとしても、それは変動前表示72の態様が大当たり確定の態様(上記実施形態に則していえば第四特殊表示態様704s)となる演出ではないものとする。いわゆる保留変化は、信頼度が異なる複数種の態様のいずれとなるかが演出の面白さであるところ、特定ゾーンにて変化する可能性がある態様が大当たり確定の態様に限定されてしまうのは好ましくない(「保留変化=大当たり確定」となるのはあまりにも単純すぎて面白くない)とするのであれば、本例のように特定ゾーンにて発生しうる確定先読み演出から保留変化が除かれるようにするとよい。
〇具体例14-5
特定ゾーンは、対象変動の開始まで継続しない(特定ゾーンの終了から対象変動の開始まで特定ゾーンではない期間が生じる)ようにしてもよい。確定先読み演出が発生しうるタイミングは限られているところ、いずれの確定先読み演出が終了する可能性もなくなったのであれば、その時点で特定ゾーンが終了するようにしてもよい。
ただし、上記実施形態のように、特定ゾーンが対象変動の開始まで継続されるようにすることで、特定ゾーンによる示唆(先読み対象)が、対象変動(対象変動に対応する対象当否抽選結果)に対応したものであることが分かりやすくなるという利点がある。
〇具体例14-6
特定ゾーン中に確定先読み演出が発生しなかった場合には対象当否抽選結果がはずれであることが確定する設定とする。このようにした場合には、特定ゾーンに移行した場合、先読み演出(確定先読み演出)が発生したときには対象当否抽選結果が大当たりであることが確定し、発生しなかったときには対象当否抽選結果がはずれであることが確定するという分かりやすい遊技性が実現できる。
ただし、本例のようにすると、特定ゾーンにて先読み演出(確定先読み演出)が発生しなかった場合には対象変動が終了するよりもずいぶん前にはずれが確定することになってしまうため、特定ゾーンへの移行が遊技者の興ざめを招いてしまうおそれがある。このようなおそれを無くすのであれば、上記実施形態のように特定ゾーンにて先読み演出(確定先読み演出)が発生しなくても対象当否抽選結果が大当たりとなる可能性があるようにするとよい。
〇具体例14-7
特定ゾーン中に当該ゾーン中にあることを示す画像(上記実施形態にて説明した特定ゾーン画像39に相当する画像)が表示されないようにする。つまり、特定ゾーン中であることが遊技者に明確に示されないようにする。このようにすることで、遊技者の知らない間に、先読み演出として確定先読み演出しか発生しない状態に移行することがあるという遊技性となる。ただし、本例のようにした場合、特定ゾーンにて確定先読み演出が発生しても、それが特定ゾーン中の発生であること(チャンス先読み演出が発生しない状態で確定先読み演出が発生したこと)は遊技者は分からないから、その点において特定ゾーンを設けたことの意義が低下してしまうともいえる。その点を考慮すれば、上記実施形態のように特定ゾーン中に特定ゾーン画像39が表示されるようにした方がよいといえる。
〇具体例14-8
一回の特定ゾーンにおいて確定先読み演出が発生するのは最大で一回である(一回の特定ゾーンにおいて二回以上の確定先読み演出が発生しない)設定とする。確定先読み演出が発生した時点で対象当否抽選結果が大当たりであることが確定するのであり、それ以降に先読み演出(確定先読み演出)が発生するかどうかに対する遊技者の関心は低くなるであろうから、確定先読み演出が発生した後は特定ゾーンの終了(対象変動の開始)までそれ以上確定先読み演出が発生しないようにする。
特定ゾーンにおいて確定先読み演出が発生したときには、それを契機として特定ゾーンが終了する(対象変動の開始まで継続せずに終了する)ようにしてもよい。つまり、確定先読み演出の発生と特定ゾーンの終了がセットになった構成としてもよい。このようにした場合には、必然的に、一回の特定ゾーンにおいて確定先読み演出が発生するのは最大で一回となる。
なお、チャンス先読み演出は、発生回数が多くなるほど信頼度が高まるのであるから、一回発生すれば十分であるということはない(遊技者が得る実質的な利益(出玉)の期待値に対し、確定先読み演出の発生回数は影響を与えない(一回であろうが、複数回であろうが利益の期待値に差はない)が、チャンス先読み演出の発生回数は影響を与える(多いほど大当たりに期待がもてる))。よって、本例のように所定の期間中の先読み演出の発生回数を一回に限定する制御は、確定先読み演出特有の制御である(チャンス先読み演出にはそぐわない制御である)といえる。
〇具体例14-9
特定ゾーンは、特定ゾーンが発生するかもしれないことを示唆する特定示唆演出を経て発生しうるものとする。特定示唆演出は、第一結末または第二結末に至るものとし、第一結末に至った場合には特定ゾーンが開始されるが、第二結末に至った場合には特定ゾーンが開始されないようにする(図128参照)。特定ゾーンの開始を遊技者に有利な事象であるとすれば、第一結末は遊技者に有利な結末であり、第二結末は遊技者に不利な結末であるといえる。特定示唆演出の態様(第一結末、第二結末の態様)はどのようなものであってもよい。例えば、特定ゾーン画像39を表していることが理解できる(特定ゾーン画像39が表示されるかもしれないことを示唆する)半透明な画像が表示され(図128(a)参照)、当該半透明な画像が不透明となる(特定ゾーン画像39となる)ことが第一結末(図128(b-1)参照)と、当該半透明な画像が消えることが第二結末(図128(b-2)参照)とされた特定示唆演出とすることが考えられる。
〇具体例14-10
特定ゾーン中(図129(a)参照)に遊技球が所定の入賞領域(対象入賞領域)に進入すること(図129(b)参照)を契機として所定の確定先読み演出が発生しうる(図129(c)参照)ものとする。例えば、始動入賞領域(始動領域904)とは異なる入賞領域(遊技球の進入を契機に当否抽選は実行されることはない(当否抽選情報の取得の契機となることはない)が、規定個数の賞球が払い出されるいわゆる一般入賞領域909の少なくとも一部)が対象入賞領域とされた構成とすることが考えられる。対象当否抽選結果が大当たりであるときの特定ゾーン中に対象入賞領域に遊技球が進入した場合にはもれなく上記確定先読み演出が発生するものとしてもよいし、対象当否抽選結果が大当たりであるときの特定ゾーン中に対象入賞領域に遊技球が進入することを契機として抽選(当選確率≠100%)が実行され、当該抽選に当選した場合に上記確定先読み演出が発生するようにしてもよい。このようにすることで、特定ゾーン中に対象入賞領域に遊技球が進入するかどうかが、上記確定先読み演出が発生するかどうかを決める要素となる斬新な遊技性が実現できる。
〇具体例14-11
上記実施形態にて説明したように、特定ゾーンが発生し、当該特定ゾーンが終了するまでに(対象変動が開始するまでに)先読み演出(=確定先読み演出)が発生しなくても対象当否抽選結果が大当たりである可能性がある設定とする。これを前提とし、対象当否抽選結果が大当たりである(対象変動にて大当たりが報知される)とき(図130(c)参照)に対象変動開始前に特定ゾーンが設定される(図130(a)参照)場合、特定ゾーンにて先読み演出(=確定先読み演出)が発生する(図130(b-1)参照)確率の方が、特定ゾーンにて先読み演出(=確定先読み演出)が発生しない(図130(b-2)参照)確率よりも高い設定とする(「対象当否抽選結果当選かつ特定ゾーン発生」という条件を満たすときに、「特定ゾーンにて確定先読み演出が発生するケース」の方が「特定ゾーンにて確定先読み演出が発生しないケース」よりも起こりやすい設定とする)。このようにすることで、特定ゾーンにて先読み演出(=確定先読み演出)が発生しないときに対象変動がはずれ確定変動(無意味な変動)となってしまうことを防止しつつも、対象当否抽選結果が大当たりとなるためには特定ゾーンでの確定先読み演出の発生が重要になるという遊技性が実現できる。
〇具体例14-12
対象当否抽選結果が一部の大当たり(以下、対象大当たりとする)である場合に限り、特定ゾーンにて確定先読み演出が発生しうる構成とする。すなわち、対象当否抽選結果が対象大当たりではない大当たり(以下、非対象大当たりとする)である場合には、特定ゾーンにて確定先読み演出が発生することがない構成とする。対象大当たりは、非対象大当たりよりも遊技者の享受する利益の期待値(当該当たりによって得られる出玉の期待値)が大きいものであることが好ましい(なお、対象大当たりとして二種以上の大当たりが含まれるようにしてもよいし、非対象当たりとして二種以上の大当たりが含まれるようにしてもよいが、いずれの種類の大当たりも利益の期待値に関しての当該条件を満たすものとする)。例えば、対象大当たりとなったときの大当たり遊技終了後の遊技状態は、非対象大当たりとなったときの大当たり遊技終了後の遊技状態よりも遊技者に有利なものとなるようにする。
上記実施形態のように、大当たり遊技終了後の遊技状態が異なる複数種の大当たりが設けられた構成とするのであれば、一例として、特定大当たりを対象大当たりとし、通常大当たりを非対象大当たりとすることが考えられる。このようにすることで、特定ゾーンにて確定先読み演出が発生して大当たりが付与された場合、当該大当たり遊技終了後の遊技状態が遊技者にとって最も不利な遊技状態となる可能性がなくなるという遊技性が実現できる。
また、別例として、第二特定大当たりを対象大当たりとすることが考えられる。定ゾーンにて確定先読み演出が発生して大当たりが付与された場合、当該大当たり遊技終了後の遊技状態が遊技者にとって最も有利な遊技状態となるという遊技性が実現できる。
上記実施形態とは異なり、例えば、ラウンド数(大当たり遊技が含む単位遊技数)の異なる大当たりが設定された構成とするのであれば、相対的にラウンド数が多い大当たり(例えば10ラウンド大当たり)を対象大当たりとし、相対的にラウンド数が少ない大当たり(例えば3ラウンド大当たり)を非対象大当たりとすることが考えられる。このようにすることで、特定ゾーンにて確定先読み演出が発生したときに付与される大当たりは、相対的にラウンド数が多い大当たりとなる(相対的にラウンド数が低い大当たりとなる可能性がなくなる)という遊技性が実現できる。
<特別非変動演出>
本実施形態にかかる遊技機1は、特別非変動演出(図131(c)(d)参照)を実行することが可能である。特別非変動演出は、変動演出が実行されていない状態(以下、非変動状態と称する)(図131(a)参照)にて発生しうるものであり、変動演出が実行されている状態(変動中)には発生することがないものである。なお、本実施形態では、特別非変動演出は、通常遊技状態における非変動状態にて発生しうるものであるが、その他の遊技状態にて発生しうるようにすることを否定するわけではない。
特別非変動演出は、非変動状態(図131(a)参照)において、始動領域904(始動入賞領域)のように遊技球の進入が当否抽選情報の取得の契機(当否抽選実行の契機)となる入賞領域ではなく、遊技球の進入が当否抽選情報の取得の契機(当否抽選実行の契機)となることはない入賞領域である他入賞領域(本実施形態では、遊技領域902の左側(左打ちにより進入する領域)に設けられた三つの一般入賞領域909(図1参照)のいずれか)に遊技球が進入すること(以下、「他入賞」と称することもある)(図131(b)参照)を契機として発生する(図131(c)参照)ことがある。始動領域904に遊技球が進入すること(以下「始動入賞」と称することもある)を契機として特別非変動演出が発生することはない。つまり、遊技球が進入することで規定個数(本実施形態では10個)の賞球は払い出されるものの、当否抽選情報が取得されることはない他入賞が発生することを契機として特別非変動演出が発生しうる。本実施形態では、非変動状態にて他入賞が発生することを契機として実行抽選(当選確率≠100%)が実行され、当該実行抽選に当選した場合に特別非変動演出が発生する。つまり、実行抽選に当選した場合には、規定個数の賞球が払い出されることに加え、特別非変動演出が発生する。一方、実行抽選に当選しなかった場合には、規定個数の賞球が払い出されるが、特別非変動演出は発生しない。
特別非変動演出が発生するのは非変動状態にて他入賞が発生したときであるから、特別非変動演出は当否抽選結果(遊技者の実質的な利益(出玉))に関係がない(なお、上記規定個数の賞球が払い出されることは、特別非変動演出の実行とは別の事象である)。特別非変動演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。特別非変動演出として発生しうる一種の演出が設けられたものとしてもよいし、特別非変動演出として発生しうる複数種の演出が設けられた(実行抽選に当選したときには複数種の演出のうちのいずれか一種が特別非変動演出として発生する)ものとしてもよい。本実施形態では、「おみくじ演出」が特別非変動演出として発生する。おみくじが引かれ、「大凶」、「凶」、「末吉」、「吉」、「小吉」、「中吉」、「大吉」のいずれかが表示されることが結果として発生する(おみくじの結果は遊技者の実質的な利益(出玉)に関係がない)(図131(c)(d)参照)。なお、本実施形態では、特別非変動演出の途中で変動演出が開始されたとしても、特別非変動演出は最後まで実行される。よって、非変動状態から変動状態にかけて特別非変動演出が実行されることもある。
非変動状態にて遊技球を発射した場合(左打ちした場合)、始動入賞が発生すると変動演出が開始される(非変動状態ではなくなる)から、特別非変動演出が発生しない状態となる。つまり、本実施形態における特別非変動演出は、非変動状態にて発射した遊技球が、始動入賞が発生するよりも前に他入賞が発生するという事象が生じたいときに実行されうる(他入賞が発生するよりも前に始動入賞が発生したときには実行されない)という発生契機が斬新で面白いものである。始動領域904(第一始動領域904a)に遊技球が進入しないと当否抽選が実行されないため遊技者が苛立ってしまうおそれがあるところ、本実施形態では非変動状態にて始動入賞が発生しない時間が長くなるほど特別非変動演出の発生確率が高くなる(始動入賞がなかなか発生しない状況となることが、特別非変動演出発生のチャンスになる)ため、その苛立ちを抑制できるという利点がある。なお、始動領域904(第一始動領域904a)に向かって発射された遊技球が始動領域904(第一始動領域904a)に入賞する確率は他入賞領域(一般入賞領域909)に入賞する確率よりも高い。よって、始動入賞が発生するよりも前に他入賞が発生し、特別非変動演出が実行される状況はあまり生じない(特別非変動演出の発生は稀な事象であるといえる)。
以下、上記特別非変動演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例15-1
特別非変動演出が発生しうるのは、非変動状態にて所定条件を満たした対象期間中である(非変動状態の一部である)構成とする。つまり、非変動状態における対象期間中であれば他入賞の発生を契機として特別非変動演出が発生しうるが、非変動状態であってあっても対象期間中でなければ他入賞が発生しても特別非変動演出発生が発生することがない設定とする。なお、対象期間はあくまで非変動状態にて設定されるものであるから、変動演出が開始されることで終了する。対象期間への移行条件(対象期間の開始条件)は種々の観点から設定することができる。
例えば、直近の変動演出が終了(図132(a)参照)してから新たな変動演出が開始されないまま所定時間(例えば10秒)経過することで対象期間が開始される(図132(b)参照)ようにする。直近の変動演出が終了した後それほど長い時間が経っていない状況は、単に始動領域904(第一始動領域904a)に遊技球があまり進入しなかっただけの可能性がある(始動領域904に向けて遊技球を発射しているにもかかわらず非変動状態となった可能性がある)。つまり、遊技者にとって不本意な非変動状態への移行が生じた状況にある可能性がある。このような状況にて特別非変動演出が発生してしまうと、非変動状態への移行を望んでいなかった遊技者が苛立ってしまうおそれがあるから、直近の変動演出が終了してから所定時間経過するまでは他入賞が発生しても特別非変動演出が発生しないようにする。対象期間が開始された後は(非変動状態が維持されていれば)他入賞の発生(図132(c)参照)を契機に特別非変動演出が実行される(図132(d)参照)ことがある。
〇具体例15-2
上記実施形態にて説明した実行抽選が設けられていない構成としてもよい。つまり、非変動状態にて他入賞が発生することを契機としてもれなく特別非変動演出が発生する(規定個数の賞球が払い出されるとともに特別非変動演出が発生する)ようにしてもよい。このようにした場合には、非変動状態にて他入賞が発生する度に特別非変動演出が発生することとなる(非変動状態での他入賞の発生回数=特別非変動演出の発生回数となる)。
〇具体例15-3
特別非変動演出が開始され(図133(a)参照)、その特別非変動演出が途中であっても、始動入賞が発生して変動演出が開始される(図133(b)参照)ときには、変動演出の開始と同時に特別非変動演出が終了する(途中で打ち切られる)(図133(c)参照)ようにする。このようにすることで、特別非変動演出はその一部分ですら変動中に実行されることがない(特別非変動演出が実行される期間は非変動状態に限られる)構成となる。
〇具体例15-4
特別非変動演出として表示される画像は、他入賞領域が設けられている側から表示領域911の中央側に向かって広がる画像を含むものとする。上記実施形態のように、他入賞領域が表示領域911の左下(幅方向中央よりも左側かつ表示領域911の下側)に設けられているのであれば、表示領域911の左下から中央に向かって次第に広がる画像(他入賞領域側画像396)を含むものが特別非変動演出として表示されるようにする(図134(c)(d)参照)。このような画像が表示されるようにすることで、他入賞領域への入賞が発生したことが強調されるから、他入賞領域への遊技球の入賞を契機として特別非変動演出が発生していることが分かりやすい演出形態となる。なお、特別非変動演出は変動状態では発生しないから、変動状態にて他入賞領域に遊技球が進入しても当該画像は表示されないようにされる。
〇具体例15-5
複数の他入賞領域(遊技球の進入が当否抽選の契機とならず、規定個数の賞球が払い出される領域)のうちの一部のみ特別非変動演出の発生の契機となるものとする。例えば、上記実施形態のように遊技領域902の左側に三つの一般入賞領域909が設けられているのであれば、そのうちの一つのみが特別非変動演出の発生の契機となりうる(他の二つに遊技球が進入しても特別非変動演出が発生することはない)構成とする。このようにすることで、対象の他入賞領域に遊技球が進入したときのみ特別非変動演出が発生することになるから、特別非変動演出の特別感が増す。
〇具体例15-6
特別非変動演出として表示される画像は、他入賞領域に遊技球が進入することで払い出された賞球数を示す数字を含むものとする。上記実施形態のように、他入賞領域の賞球数が10個であるのであれば、「10」の数字を含む画像(規定個数画像)が表示されるようにする(例えば「+10」の表示がなされるようにする)。このようにすることで、他入賞が発生したことが強調されるから、他入賞の発生を契機として特別非変動演出が発生していることが分かりやすい演出形態となる。なお、特別非変動演出は変動状態では発生しないから、変動状態にて他入賞が発生しても当該表示はなされないようにされる。
〇具体例15-7
複数種の非変動状態が発生しうるものとし、特別非変動演出は他入賞が発生したときの非変動状態の種類に応じた態様のものが発生することとする。非変動状態の種類は表示領域911に表示される変動待機用の画像(非変動画像)で区別できるものとする。例えば、第一非変動画像(第一デモ画像)が表示される第一非変動状態(図135(a-1)参照)と、第一非変動画像とは異なる態様の画像である第二非変動画像(第二デモ画像)が表示される第二非変動状態(図135(b-1)参照)が発生しうるものとする。どの種の非変動状態が実行されるかを決定する方法はどのようなものであってもよい。抽選等により決定されるものとしてもよいし、各種非変動状態が順番で設定される(変動演出が実行されていない状態となる度に前回とは異なる種類の非変動状態が設定される)ものとしてもよい。
このような構成であることを前提とし、第一非変動状態(図135(a-1)参照)にて他入賞が発生したとき(図135(a-2)参照)には特別非変動演出として第一特別非変動演出(図135(a-3)(a-4)参照)が、第二非変動状態(図135(b-1)参照)にて他入賞が発生したとき(図135(b-2)参照)には特別非変動演出として第二特別非変動演出(図135(b-3)(b-4)参照)が発生しうるものとする(第一非変動状態では第二特別非変動演出は発生せず、第二非変動状態では第一特別非変動演出は発生しない)。第一特別非変動演出と第二特別非変動演出は、その演出態様が互いに異なるものであればよい。例えば、第一特別非変動演出としては上記実施形態にて説明したような「おみくじ」の演出が発生し(図135(a-3)(a-4)参照)、第二特別非変動演出としては「占い」の演出が発生するようにする(図135(b-3)(b-4)参照)。本例のようにすることで、非変動状態の種類に応じた態様の特別非変動演出が発生するという面白みのある遊技性が実現できる。
〇具体例15-8
特別非変動演出として、「遊技者が選択可能な選択肢の追加」が発生するものとする。例えば、変動演出中に出力されるBGM(背景楽曲)を複数種の候補楽曲のうちから任意に遊技者が選択できる(BGMカスタマイズ機能を備えた)構成であるとした場合において、「選択可能BGMの追加」が特別非変動演出として発生するものとすることが考えられる(図136参照)。また、図示しないが、変動演出として発生しうる特定種の演出の発生確率を変化させるカスタマイズとして、新たなカスタマイズが追加される(いわゆる演出カスタマイズの選択肢が増える)こと(特定種の演出の発生確率をデフォルトの異ならせることができること)が特別非変動演出として発生するものとすることが考えられる。上述した通り、非変動状態における他入賞は実際には発生しにくい稀な事象であるから、その特典として演出に変化を与える選択肢が新たに付与されるようにする。
〇具体例15-9
上記実施形態とは異なり、特別非変動演出が発生する契機となる領域(以下、本例の説明において「対象領域」と称する)は、入賞領域ではない設定とする。つまり、対象領域は、遊技球が進入することで賞球が払い出されるわけではなく、かつ、遊技球が進入することで当否抽選情報の取得の契機(当否抽選(特図抽選)実行の契機)となる領域でもない設定とする。始動領域904を狙って遊技球を発射したときに遊技球が進入するかもしれない箇所に対象領域を設けておき、始動領域904に遊技球が進入するよりも前に対象領域に遊技球が進入したときに特別非変動演出が発生するものとする。
〇具体例15-10
特定遊技状態にて特別非変動演出が発生するようにしてもよい。このようにする場合には、第二始動領域904bを狙って遊技球を発射する、すなわち右打ちしたときに遊技球が進入する可能性がある他入賞領域(遊技領域902の右側に設けられる一般入賞領域909(図1参照))に遊技球が進入することを契機に特別非変動演出が発生しうるようにする。つまり、非変動状態にて右打ちがなされたとき、第二始動領域904bに遊技球が進入するよりも前に他入賞領域に遊技球が進入した場合に特別非変動演出が発生しうることとなる。
ただし、特定遊技状態(高ベース状態)は頻繁に第二始動領域904bに進入する状態であるため、第二始動領域904bに遊技球が進入しないことに遊技者が苛立ってしまうおそれは低い。よって、本例のように特定遊技状態にて特別非変動演出が発生するようにする意義は低い(上記実施形態のように通常遊技状態にて発生するようにすることよりも低い)といえる。
<共通強調演出>
本実施形態にかかる遊技機1は、結末の態様により当否抽選結果を報知するいわゆるスーパーリーチ演出(特定演出)を実行することが可能である。以下の共通強調演出に関する説明において、当該スーパーリーチ演出(特定演出)を含む変動演出を対象変動演出(対象変動)と、対象変動演出に対応する当否抽選結果を対象当否抽選結果と称する。また、信頼度とは、対象当否抽選結果の大当たり信頼度をいう。通常遊技状態にて発生しうる複数種のスーパーリーチ演出は以下のような態様とされる。
本実施形態では、スーパーリーチ演出として、キャラクタJ1~J6のいずれかが登場する演出を実行することが可能である(図面においては、「J1」~「J6」の文字を付して各キャラクタを示す)(図137、図138参照)。以下の説明においては、キャラクタJ1が登場するスーパーリーチ演出を「リーチ演出J1」、キャラクタJ2が登場するスーパーリーチ演出を「リーチ演出J2」・・・キャラクタJ6が登場するスーパーリーチ演出を「リーチ演出J6」と称することもある。また、「リーチ演出J1」~「リーチ演出J6」をまとめてリーチ演出Jと称することもある。各リーチ演出Jの具体的態様はどのようなものであってもよい(図面においては簡単に示すが、各演出の具体的態様が全く異なるものとしてもよい)が、各リーチ演出Jの表示領域911に表示される演出画像(映像)が相違するため、遊技者はどの種のリーチ演出Jが実行されているか判別可能である(結末に至るよりも前にどの種のリーチ演出が実行されているか判別可能である)。本実施形態では、各キャラクタは、対応しないスーパーリーチ演出においては登場しない(例えば、キャラクタJ1は、「リーチ演出J2」~「リーチ演出J6」においては登場しない)ようにされているから、表示されるキャラクタの種類によりどの種のリーチ演出Jが実行されているかを判別可能である。
「リーチ演出J1」~「リーチ演出J6」は、いずれも、対象当否抽選結果が大当たりである場合には遊技者に有利な状況となったことを示す有利結末(当たりであることを報知する結末)(図137(b-1)参照)に、はずれである場合には遊技者に不利な状況となったことを示す不利結末(はずれであることを報知する結末)(図137(b-2)参照)に至るものである。有利結末として、一旦不利結末に至ったとみせかけてそれが覆されるいわゆる逆転パターンの態様のものが発生しうるようにしてもよい。
複数種のリーチ演出Jは、低信頼度演出群(第一群)に属するもの(第一特定演出)と高信頼度演出群(第二群)に属するもの(第二特定演出)に分けられている(このように分けられていることは遊技者に示されるものではない)。低信頼度演出群(第一群)に属するもの(第一特定演出)は複数種とされる。本実施形態では、「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」の四種が低信頼度演出群に属するものとされ、「リーチ演出J5」、「リーチ演出J6」の二種が高信頼度演出群に属するものとされている(図138参照)。高信頼度演出群に属するものは、いずれも、低信頼度演出群に属するもののいずれよりも高信頼度である。つまり、本実施形態では、「リーチ演出J5」は「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」のいずれよりも高信頼度であるし、「リーチ演出J6」は「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」のいずれよりも高信頼度である。本実施形態では、信頼度50%超のものを高信頼度演出群に属するものとしている。
一の変動において、複数種のリーチ演出Jのうちの二以上が発生することはない。つまり、一の変動において発生しうるのは「リーチ演出J1」~「リーチ演出J6」の一種のみである。対象当否抽選結果が大当たりである場合にリーチ演出Jが発生するときには、複数種のリーチ演出Jのうちの一種が発生し、当該リーチ演出Jが有利結末に至ることで大当たりが報知される。なお、当然ではあるが、リーチ演出Jは毎変動必ず発生するような演出ではない。一変動あたりにリーチ演出Jのいずれかが発生する確率は10%未満であることが好ましい。
リーチ演出Jは、低信頼度演出群に属するもの(「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」)と、高信頼度演出群に属するもの(「リーチ演出J5」、「リーチ演出J6」)とで次の点において相違する。リーチ演出Jのいずれかが有利結末に至ることで対象当否抽選結果が大当たりであることが報知されるとき(リーチ演出Jのいずれかを経て対象当否抽選結果が大当たりであることが報知されるとき)には、各演出の最後に装飾図柄が当たり態様(当たり組み合わせ;本実施形態では同種の装飾図柄の三つ揃い)が表示される(演出の最後でこのような当たり態様の装飾図柄が表示されることは、「リーチ演出J1」~「リーチ演出J6」の全てにおいて共通する)(図137(b-1)参照)。
低信頼度演出群に属するもの(「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」)にて当たり態様の装飾図柄が表示されたときには、当たり態様の装飾図柄の表示(大当たり)を強調する演出が実行される(図137(b-1-1)参照)。当該演出は、「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」のいずれでも態様が同じ強調画像が表示される「共通強調演出」である。本実施形態では、当たり態様の装飾図柄(三つ並んだ同種の装飾図柄)の周囲に同じ態様の強調エフェクト画像40(共通するエフェクト画像)が表示されることが共通強調演出として発生する。実行されたリーチ演出Jの種類(「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」のいずれか)に応じて当たり態様の装飾図柄の背景として表示される背景画像は相違するし、当たり態様を構成する装飾図柄の種類も毎回相違しうるが、装飾図柄の周囲に表示される強調エフェクト画像40は「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」のいずれであっても同じであるし、当たり態様を構成する装飾図柄の種類がいずれであっても同じである。当該強調エフェクト画像40の具体的態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、当たり態様の装飾図柄(同種の装飾図柄の三つ揃い)を囲む方形状の画像が外側に向かって次第に大きくなるような強調エフェクト画像40が表示される。なお、本実施形態では、当該強調エフェクト画像40が表示された状態においては、各装飾図柄はわずかに揺れ動いた状態(仮停止状態)にある。つまり、装飾図柄の変動は完全に停止していない状態(変動演出が終了していない状態)で強調エフェクト画像40が表示される。
高信頼度演出群に属するもの(「リーチ演出J5」、「リーチ演出J6」)にて当たり態様の装飾図柄が表示されたときには、上記共通強調演出が実行されない。つまり、当たり態様の装飾図柄が表示されたときに上記強調エフェクト画像40は表示されない(図137(b-1-2)参照)。
なお、実行されたリーチ演出Jの種類(「リーチ演出J1」~「リーチ演出J6」のいずれか)に応じて当たり態様の装飾図柄の背景として表示される背景画像は相違するし、当たり態様を構成する装飾図柄の種類も毎回相違しうる。「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」は共通強調演出が実行される点で共通するが、「リーチ演出J5」、「リーチ演出J6」はこのような共通点はないということである。また、強調エフェクト画像40は、「リーチ演出J1」~「リーチ演出J6」のいずれにおいても演出が結末に至る前までに表示されることはない。なお、強調エフェクト画像40は、「リーチ演出J1」~「リーチ演出J6」のいずれにおいても失敗結末に至ったときに表示されることはない(図137(b-2)参照)。
このように構成している理由は以下の通りである。スーパーリーチ演出には信頼度があり、その情報はインターネット等で簡単に入手できる(つまり、遊技者が知っていることも多い)。そのため、比較的高信頼度のスーパーリーチ演出が発生したときには、遊技者は当然に大当たりになると思っていることが多い(特に、本実施形態の高信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出のように信頼度50%以上の場合にはこのように思う遊技者が多数存在する)。このような状況においてまで、大当たりとなったとき(当たり態様の装飾図柄が表示されたとき)にそれを強調する演出(比較的低信頼度のスーパーリーチ演出で発生する共通強調演出)が発生してしまうと、当たって当然であると思っていた遊技者にとっては当該演出を煩わしく感じてしまう可能性がある。よって、比較的高信頼度のスーパーリーチ演出(高信頼度演出群に属するリーチ演出)を経て当たり態様の装飾図柄が表示されたときにはそれを強調する演出が発生しないようにする。
以下、上記共通強調演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例16-1
低信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(第一特定演出)では、当たり態様の装飾図柄が表示されたときに共通強調演出として強調エフェクト画像40が表示されることを説明したが、当該強調エフェクト画像40に加えて、または代えて、別の共通する画像が表示されるようにしてもよい。例えば、低信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出では、当たり態様の装飾図柄が表示されたときに同じ態様のキャラクタ(強調キャラクタ画像41)が表示されるようにしてもよい(図139(a)参照)。当該強調キャラクタ画像41は、高信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(第二特定演出)にて当たり態様の装飾図柄が表示されたときには表示されない(図139(b)参照)。
〇具体例16-2
低信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(第一特定演出)では、当たり態様の装飾図柄が表示されたときに共通強調演出として強調エフェクト画像40が表示されることを説明したが、当該強調エフェクト画像40に加えて、または代えて、共通する効果音(共通効果音)がスピーカ67から出力されるようにする。当該効果音(共通効果音)は、低信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(第一特定演出)にて当たり態様の装飾図柄が表示されたときでしか表示されない。つまり、高信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(第二特定演出)にて当たり態様の装飾図柄が表示されたときには出力されない。
〇具体例16-3
高信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(第二特定演出)は一種のみであってもよい(「群」は「分類」という意味であり、高信頼度演出に属するもの(分類)は一種のみであってもよい)。ただし、共通強調演出は、二種以上のスーパーリーチ演出にて共通して実行されるものであるから、低信頼度演出群に属するリーチ演出は二種以上である必要がある。このようにすることで、複数種の特定演出のうち、最高の信頼度の特定演出(第二特定演出)のみ、他の特定演出においては発生する共通強調演出が発生しないという設定となる。
〇具体例16-4
複数種の共通強調演出がある設定とする。各種共通強調演出は、当たり態様の装飾図柄が表示されたときに表示される画像が相違するものとする。例えば、当たり態様の装飾図柄が表示されたときに第一強調エフェクト画像401が表示されることが第一共通強調演出として発生し(図140(a-1)参照)、第二強調エフェクト画像402(第一強調エフェクト画像401とは態様が異なる)が表示されることが第二共通強調演出として発生する(図140(a-2)参照)ようにする。低信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出のうちの二種以上で第一共通強調演出が実行され、その他の二種以上で第二共通強調演出が実行されるようにする。第一共通強調演出が実行される二種以上のスーパーリーチ演出のいずれよりも、第二共通強調演出が実行される二種以上のスーパーリーチ演出のそれぞれの方が高信頼度であることが好ましい。例えば、上記実施形態のように「リーチ演出J1」~「リーチ演出J6」が設けられている(図138参照)とすれば、「リーチ演出J1」と「リーチ演出J2」は当たり態様の装飾図柄が表示されたときに第一共通強調演出が実行され(図140(a-1)参照)、「リーチ演出J3」と「リーチ演出J4」は当たり態様の装飾図柄が表示されたときに第二共通強調演出が実行される(図140(a-2)参照)ようにすることが考えられる。
高信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(上記実施形態では「リーチ演出J5」と「リーチ演出J6」)においては、上記第一共通強調演出および第二共通強調演出のいずれも実行されない(図140(b)参照)。つまり、複数種の共通強調演出が設けられているとしても、当たって当然であると遊技者が思っている可能性がある高信頼度のスーパーリーチ演出においては、いずれの共通強調演出も実行されないようにする。
〇具体例16-5
上記実施形態とは異なり、所定の遊技状態(例えば、通常遊技状態)にて発生しうるスーパーリーチ演出の全てが、低信頼度演出群および高信頼度演出群のどちらかに属するものとされる。低信頼度演出群と高信頼度演出群を分ける信頼度を基準信頼度とすれば、基準信頼度未満のスーパーリーチ演出の全てで当たり態様の装飾図柄が表示されたときに共通強調演出が実行され、基準信頼度超のスーパーリーチ演出の全てで当たり態様の装飾図柄が表示されたときに共通強調演出が実行されないようにする。
〇具体例16-6
共通強調演出が実行される(上記実施形態のようにするのであれば強調エフェクト画像40が表示される)期間の少なくとも一部は、当たり態様の装飾図柄が「完全に停止した」状態にあるものとする。つまり、共通強調演出が実行される期間は、装飾図柄の変動停止時点(当たり変動の変動停止時点)を含んでいるものとする。このようにすることで、共通強調演出は、低信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出を経て大当たりを報知する変動の終了を強調するものとしても機能することとなる。
〇具体例16-7
上記実施形態とは異なり、低信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(第一特定演出;上記実施形態では「リーチ演出J1」~「リーチ演出J4」)において、当たり態様を構成する装飾図柄の種類に応じて共通強調演出が異なるものとする。具体的には複数種の装飾図柄(本実施形態では「1」~「7」の装飾図柄)を複数区分に分け(各区分には一または二種以上の装飾図柄が属する)、いずれの区分に属する装飾図柄により当たり態様が構成されたかに応じ、共通強調演出の態様が異なるものとする。例えば、低信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出において、区分Aに属する装飾図柄による当たり態様が表示されたときには、共通強調演出A(強調エフェクト画像40Aの表示)が実行され(図141(a-1)参照)、区分Bに属する装飾図柄による当たり態様が表示されたときには共通強調演出B(強調エフェクト画像40Bの表示)が実行される(図141(a-2)参照)ようにする。複数種の装飾図柄を区分けする観点は種々考えられる。例えば、偶数の装飾図柄と奇数の装飾図柄に分けるといったことが考えられる。また、大当たり遊技終了後の遊技状態が通常遊技状態よりも有利な遊技状態となることが確定する装飾図柄と、そうではない装飾図柄に分けるといったことも考えられる。
高信頼度演出群に属するスーパーリーチ演出(第二特定演出;上記実施形態では「リーチ演出J5」と「リーチ演出J6」)においては、上記複数種の共通強調演出のいずれも実行されない(図141(b)参照)。つまり、当たって当然であると遊技者が思っている可能性がある高信頼度のスーパーリーチ演出においては、当たり態様を構成する装飾図柄の種類に関係なく、いずれの共通強調演出も実行されないようにする。
<特定先読み演出>
本実施形態では、ある当否抽選結果(以下、特定先読み演出の説明において対象当否抽選結果と称する)を示唆する先読み演出(既述)の一種として、特定先読み演出を実行することが可能である。なお、本実施形態における特定先読み演出は通常遊技状態で発生するものであるが、特定遊技状態にて発生するものとすることを否定するわけではない。以下、特定先読み演出の説明において、対象当否抽選結果についての変動演出を対象変動演出(対象変動)と称し、対象変動が開始される前の変動(特定先読み演出が発生しうる変動)を先の変動演出(先の変動)と称する。
特定先読み演出は、対象当否抽選結果に対応する変動前表示72(以下、特定先読み演出の説明において「対象保留」と称することもある)の態様(図4)が信頼度が高まる方向に変化すること(以下、特定先読み演出の説明において「保留変化」と称することもある)の発生を示唆するものである。なお、特定先読み演出を説明する図面においては、対象当否抽選結果に対応する変動前表示72(対象保留)、変動中表示71に「T」を付して示すこともある(「T」を付したものが変動中表示71になったときが対象当否抽選結果についての先読み期間の終了時点(対象変動の開始時点)である)。
特定先読み演出が実行されていない状態(常態)(図142(a)参照)よりも、特定先読み演出が実行されている状態(図142(b)(c)参照)の方が、保留変化が発生する蓋然性が高い。つまり、特定先読み演出は、保留変化の発生に通常よりも期待がもてる状態(期間)であること、いわば保留変化チャンスゾーンであることを示唆するものである。特定先読み演出は、一回の先の変動(対象変動の一つ前の変動)だけで発生することもあれば、連続する二回以上の先の変動に跨って発生することもある。なお、特定先読み演出が実行されていない状態(常態)であっても保留変化は発生しうる。特定先読み演出は、特定先読み演出が実行されていない状態(常態)よりも保留変化が発生する確率が高いというだけであって、特定先読み演出に移行すれば必ず保留変化が発生するというものではない。また、特定先読み演出が実行されている状態における対象保留の態様は特定の態様に限定されるものではない。特定先読み演出が実行されている状態にて対象保留が通常表示態様70nにあるときもあれば、特殊表示態様70sにあるときもある。つまり、特定先読み演出が実行されているかどうかは、対象保留の態様として表れるものではない(詳細を後述する特定先読み画像43は対象保留を表す画像ではない)。
特定先読み演出の種類は複数種ある。本実施形態では、第一特定先読み演出と第二特定先読み演出が設けられている。第一特定先読み演出が実行されている状態よりも、第二特定先読み演出が実行されている状態の方が、保留変化が発生する蓋然性が高い(図142(b)(c)参照)。つまり、特定先読み演出は、保留変化の発生に期待がもてる状態であることを示唆するものであるところ、それを前提とし、期待の度合が異なる複数の状態(第一特定演出先読み演出と第二特定先読み演出)を設けているということである。
特定先読み演出が実行されている状態とそうではない状態とは、表示領域911に表示される画像により区別可能とされる。本実施形態では、特定先読み演出が表示されている状態においては、表示領域911に特定先読み画像43が表示される(図142(b)(c)参照)。特定先読み画像43は、特定先読み演出が実行されていない状態にて表示されることはない(先読み演出が実行されていない状態のみならず、特定先読み演出以外の先読み演出が実行されている状態でも表示されない)(図142(a)参照)。
第一特定先読み演出が実行されている状態と、第二特定先読み演出が実行されている状態とは、表示領域911に表示される特定先読み画像43の態様の違いにより区別できるようにされる。すなわち、第一特定先読み演出が実行されている状態においては、第一特定先読み画像431が表示され(図142(b)参照)、第二特定先読み演出が実行されている状態においては、第二特定先読み画像432(第一特定先読み画像431とは態様が異なる)が表示される(図142(c)参照)。特定先読み画像43の態様としては種々考えられるが、第一特定先読み演出よりも第二特定先読み演出の方が遊技者に有利なものであることを示唆する要素を含むものとすることが好ましい。本実施形態では、第一特定先読み画像431として「保留変化高確率ゾーン」の文字を含む画像が、第二特定先読み画像432として「保留変化超高確率ゾーン」の文字を含む画像が表示される(これに則し、以下では、第一特定先読み演出を「保留変化高確率ゾーン」と、第二特定先読み演出を「保留変化超高確率ゾーン」と称することもある)。つまり、「超」の文字が、第一特定先読み演出よりも第二特定先読み演出の方が遊技者に有利なものであることを示唆する要素として機能する(本願技術分野において、「超」の文字は優れていることを示唆するものとして慣用されている)。本実施形態のような特定先読み画像43とすること以外にも、例えば、第一特定先読み画像431が含むキャラクタと第二特定先読み画像432が含むキャラクタにより第一特定先読み演出よりも第二特定先読み演出の方が遊技者に有利なものであることが示唆されるようにすることが考えられる(例えば、遊技機がモチーフとする原作に登場するキャラクタの強弱等に基づきこのような関係性が示唆されるものとする)。
本実施形態では、対象変動の開始前(先の変動中)に特定先読み演出が開始されたときには、当該特定先読み演出は対象変動まで継続するようにされる(一旦開始された特定先読み演出は対象変動開始まで終了しない)。上述した通り、第一特定先読み演出が実行されている状態(保留変化高確率ゾーン中)よりも、第二特定先読み演出が実行されている状態(保留変化超高確率ゾーン中)の方が、保留変化が発生する蓋然性が高いから、特定先読み演出が発生するのであれば、遊技者は第二特定先読み演出が発生することを願う。
一方、本実施形態では、特定先読み演出が開始された後、途中でその種類が変化することも発生しうる(なお、当該変化は、対象変動の開始前に発生しうる)。当該変化の一つとして、図143(a)に示すように、第一特定先読み演出が開始された(図143(a-2)参照)後に第二特定先読み演出が開始される(図143(a-3)参照)こと(第一特定先読み画像431が第二特定先読み画像432に変化すること)が発生しうる。当該変化は、保留変化の発生確率が相対的に低い状態(保留変化高確率ゾーン)から相対的に高い状態(保留変化超高確率ゾーン)への変化であるから、遊技者にとって有利な方向への変化(保留変化に期待がもてるゾーンの「ランクアップ」)であるといえる。
加えて、本実施形態では、図143(b)に示すように、第二特定先読み演出が開始された(図143(b-2)参照)後に第一特定先読み演出が開始される(図143(b-3)参照)こと(第二特定先読み画像432が第一特定先読み画像431に変化すること)も発生しうる。当該変化は、保留変化の発生確率が相対的に高い状態(保留変化超高確率ゾーン)から相対的に低い状態(保留変化高確率ゾーン)への変化であるから、遊技者にとって不利な方向への変化(保留変化に期待がもてるゾーンの「ランクダウン」)であるといえる。
なお、本実施形態では、対象変動の開始までに第一特定先読み演出しか実行されないこともあれば、対象変動の開始前に第二特定先読み演出しか実行されないこともある。つまり、特定先読み演出が開始された後、上述した「ランクアップ」や「ランクダウン」が発生せずに特定先読み演出が終了する可能性もある。
本実施形態では、特定先読み演出が発生しても対象変動が開始されるまでに保留変化が発生しないことがある。また、本実施形態では、特定先読み演出が発生したときにおける対象変動の開始までに発生する可能性がある保留変化の回数は一回に限られず、二回以上保留変化が発生する可能性がある。
上述した「ランクアップ」や「ランクダウン」が発生しても、対象変動の開始までに発生する保留変化の回数は一定ではない。例えば、第二特定先読み演出が開始された後に第一特定先読み演出が開始される「ランクダウン」が発生するケースにおいては、第二特定先読み演出が実行された状態(保留変化超高確率ゾーン)および第一特定先読み演出が実行された状態(保留変化高確率ゾーン)の一方においてのみ保留変化が発生することがある。例えば、図144(a)に示すように、第二特定先読み演出が実行された状態では保留変化が発生せず(図144(a-1)(a-2)参照)、その後の第一特定先読み演出が実行された状態(保留変化高確率ゾーン)で保留変化が発生する(図144(a-3)(a-4)参照)可能性がある。図示しないが、これとは逆に、第二特定先読み演出が実行された状態では保留変化が発生するが、その後の第一特定先読み演出が実行された状態では保留変化が発生しない可能性もある。また、例えば図144(b)に示すように、第二特定先読み演出が実行された状態(保留変化超高確率ゾーン)にて保留変化が発生し(図144(b-1)(b-2)参照)、その後の第一特定先読み演出が実行された状態(保留変化高確率ゾーン)の両方においても保留変化が発生する(図144(b-3)(b-4)参照)こともある。また、図示しないが、第二特定先読み演出が実行された状態(保留変化超高確率ゾーン)およびその後の第一特定先読み演出が実行された状態(保留変化高確率ゾーン)のいずれにおいても保留変化が発生しない(対象変動の開始まで全く保留変化が発生しない)こともある。
一般的な遊技機では、演出の変化は、遊技者にとって有利な方向への変化しか起こらないようにされることが通常であるところ、本実施形態では、遊技者にとって不利な方向への変化が起こるようにしている。特に、本実施形態では、通常よりも保留変化に期待がもてるゾーン(すなわち、常態よりも有利なゾーン)において、当該ゾーンのランクダウン(保留変化超高確率ゾーンから保留変化高確率ゾーンへのランクダウン)が生じるという点で斬新なものである。そのため、(当該ランクダウンが発生しうることを知っている遊技者は)第二特定先読み演出(保留変化超高確率ゾーン)が実行されている最中に保留変化が発生することを願うという遊技性となる。また、当該ランクダウンが発生したとしても、まだ通常よりも保留変化に期待がもてる状態(第一特定先読み演出が実行されている状態(保留変化高確率ゾーン))にあるという点で面白みのある遊技性であるといえる。
以下、上記特定先読み演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例17-1
特定先読み演出の種類が三つ以上設定された構成としてもよい。例えば、第一特定先読み演出、第二特定先読み演出、第三特定先読み演出の三つ(保留変化の発生確率は第一特定先読み演出が最も低く、第三特定先読み演出が最も高い)が設けられたものとする(第三特定先読み演出は、第三特定先読み画像433が表示される)。そして、対象変動が開始される前の状態(先の変動中)にて、第二特定先読み演出が開始された後に第一特定先読み演出が開始されることのみならず、第三特定先読み演出が開始された後に第二特定先読み演出が開始されること(図145(a)参照)や第三特定先読み演出が開始された後に第一特定先読み演出が開始されること(図145(b)参照)が発生する(ランクダウンが発生する)ことがある設定とする。このようにすることで、保留変化のチャンスゾーンのランクダウンが発生することがあり、当該ランクダウンの度合が異なりうる(図145(a)のように一段階のランクダウンとなることもあれば、図145(b)のように二段階以上のランクダウンとなることもある)遊技性が実現できる。
〇具体例17-2
特定先読み演出の変化は、「ランクダウン」の方向にしか発生しないものとする。上記実施形態のように、第一特定先読み演出と第二特定先読み演出が発生するのであれば、対象変動が開始される前の状態(先の変動中)にて第二特定先読み演出が開始された後に第一特定先読み演出が開始されることは発生しうるが、第一特定先読み演出が開始された後に第二特定先読み演出が開始されることは発生しない設定とする。上記具体例17-1にて説明したように第一特定先読み演出~第三特定先読み演出が設けられた構成とするのであれば、第一特定先読み演出が開始された後に第二特定先読み演出が開始されることや、第二特定先読み演出が開始された後に第三特定先読み演出が開始されること、第一特定先読み演出が開始された後に第三特定先読み演出が開始されることは発生しない設定とする。このようにすることで、ランクダウンが発生する前に保留変化が発生することを願う遊技性となる。
〇具体例17-3
特定先読み演出が開始されたときに、対象変動の開始までに発生しうる保留変化の最大回数は、実行された特定先読み演出の種類の数に依存するものとする。特定先読み演出が開始されてから対象変動の開始までに一種の特定先読み演出しか実行されない(上述した「ランクアップ」や「ランクダウン」が生じない)のであれば、対象変動の開始までに発生しうる保留変化の最大回数は1回である(保留変化が発生しないか、1回発生するかのどちらかである)設定とする。また、ある種の特定先読み演出(先の特定先読み演出)が開始された後、別種の特定先読み演出(後の特定先読み演出)が開始される場合、すなわち対象変動の開始までに二種の特定先読み演出が実行されるのであれば、対象変動の開始までに発生しうる保留変化の最大回数は2回である(保留変化が発生しないか、1回発生するか、2回発生するかのいずれかである)設定とする。
例えば、第二特定先読み演出から第一特定先読み演出への「ランクダウン」が生じる場合においての、各種特定先読み演出での保留変化の発生/非発生の組み合わせは、図146に示すような四つのパターンのいずれかとなる。なお、第一特定先読み演出よりも第二特定先読み演出の方が保留変化が発生する確率が高いのであるから、パターン2とパターン3を比較すると、パターン3よりもパターン2の方が発生確率が高い。
このようにすることで、ある種の特定先読み演出(先の特定先読み演出)が実行された後、別種の特定先読み演出(後の特定先読み演出)が実行されることは、発生しうる保留変化の回数が増えるきっかけにもなる。つまり、ある種の特定先読み演出中に保留変化が発生していれば、その後特定先読み演出の種類が変化した場合、さらなる保留変化の発生にも期待がもてる遊技性となる。また、先の特定先読み演出にて保留変化が発生しなくても、後の特定先読み演出にて保留変化が発生することに期待がもてる遊技性となる。
〇具体例17-4
特定先読み演出が、対象変動の開始よりも前に終了する可能性がある構成とする。第二特定先読み演出の開始後に第一特定先読み演出が開始される「ランクダウン」が生じた後、第一特定先読み演出が対象変動開始前に終了することがある設定としてもよい。また、上記実施形態のように、第一特定先読み演出の開始後に第二特定先読み演出が開始される「ランクアップ」が生じる構成とするのであれば、当該「ランクアップ」が生じた後、第二特定先読み演出が対象変動開始前に終了することがある設定としてもよい。
本例のようにする場合、特定先読み演出の終了は、保留変化が発生することを契機に生じる構成としてもよい。つまり、保留変化が発生することをもって、「保留変化の発生確率が高いゾーン」が終了する構成としてもよい。
〇具体例17-5
特定先読み演出が実行された状態において、一回の先の変動で発生する保留変化は最大で一回である(一回の先の変動にて二回以上の保留変化は発生しない)設定とする(一回の先の変動が、一回の保留変化のチャンスであるという設定とする)。つまり、特定先読み演出が開始された後、対象変動の開始まで(特定先読み演出の終了まで)に複数回の保留変化が発生するとしても、各保留変化は異なる先の変動で発生することとする。よって、「対象変動の開始までに発生しうる保留変化の最大回数=対象変動の開始までに実行される先の変動の回数」ということになる。例えば、対象変動の開始(特定先読み演出の終了)までに二回の先の変動が実行されるのであれば、保留変化の発生回数は最大で二回であるということになる。
このようにすることで、対象変動の開始までに実行される先の変動の回数と、特定先読み演出の種類に応じ、保留変化がどの程度発生するかを予測しつつ楽しむという遊技性が実現される。
〇具体例17-6
特定先読み演出の種類は、保留変化が発生する確率ではなく、保留変化発生時の信頼度が高まる段階数の期待値を示唆するものとする。なお、ここでいう「段階数」とは、ある変動前表示72が、信頼度で次の段階の態様のものに変化することを「1段階」のアップ、さらに次の段階の態様のもの変化することを「2段階」のアップ・・・とすることとする。例えば、通常表示態様70nが第一特殊表示態様701sに変化することは「1段階」のアップであり、通常表示態様70nが第二特殊表示態様702sに変化することは「2段階」のアップであり、通常表示態様70nが第三特殊表示態様703sに変化することは「3段階」のアップである。また、例えば、第一特殊表示態様701sが第三特殊表示態様703sに変化することは「2段階」のアップである。
特定先読み演出が発生すること自体は、通常よりも保留変化が発生する確率が高まったことを示唆する。そして、第一特定先読み演出が実行された状態よりも、第二特定先読み演出が実行された状態の方が、保留変化が発生したときにおける上記「段階数の期待値」が高い設定とする。つまり、第一特定先読み演出が実行された状態で保留変化が発生したときよりも、第二特定先読み演出が実行された状態で保留変化が発生したときの方が、信頼度が高まる度合が大きいから、第一特定先読み演出よりも第二特定先読み演出の方が有利であるという設定とする。基準(変化前)の表示態様が同じであるとすれば、第一特定先読み演出中に保留変化が発生したときよりも、第二特定先読み演出中に保留変化が発生したときの方が、変化後の表示態様は高信頼度のものとなるということである。このような構成としても、第二特定先読み演出が開始された後に第二特定先読み演出が開始されることは、相対的に有利なゾーンから不利なゾーンへの「ランクダウン」が生じているといえる。
〇具体例17-7
特定先読み演出の「ランクアップ」や「ランクダウン」が発生する場合においても、一回の先の変動において、第一特定先読み演出が開始されることと第二特定先読み演出が開始されることが発生することがないようにする。すなわち、第一特定先読み演出が開始されることと第二特定先読み演出が開始されることが同じ変動にて起こらないようにする。
例えば、特定先読み演出の「ランクダウン」が発生する場合には、ある変動にて第二特定先読み演出が開始され(図147(a)参照)、同じ変動(当該ある変動が終了するよりも前)で第一先読み演出が開始される(図147(b-1)参照)ことは発生することがないようにされる。一方、ある変動にて第二特定先読み演出が開始され(図147(a)参照)、当該ある変動が終了した後の別の変動(対象変動が開始されるまでの先の変動のいずれか)にて第一特定先読み演出が開始される(図147(b-2)参照)ことがあるようにする(説明を分かりやすくするため図147(b-1)を図示したが、図147(a)→(b-1)のような演出の流れは発生することがなく、図147(a)→(b-2)のような演出の流れは発生しうるということである)。一回の先の変動にて第一特定先読み演出が開始されることと第二特定先読み演出が開始されることが生じてしまうと何が起こっているのか分かりにくくなるから、別の先の変動で発生するようにする。
〇具体例17-8
特定先読み演出(上記実施形態に則していえば、第一特定先読み演出または第二特定先読み演出)の開始から対象変動の開始まで保留変化が一回も発生しない確率が50%超ある設定とする。つまり、特定先読み演出が発生しても、その半分超は、保留変化に結び付かない設定とする。特定先読み演出はあくまで常態(特定先読み演出の非発生状態)よりも保留変化が発生しやすいゾーンであって、保留変化が発生しないケースの方が多い設定とする。このようにすることで、特定先読み演出が発生しても当然のように保留変化が発生するわけではないこととなるから、特定先読み演出の種類の変化(ランクアップやランクダウン)により遊技者が注目するであろう遊技性が実現される。
<特定対象演出(特定選択要求)>
本実施形態では、特定対象演出(図148(b)~参照)を実行することが可能である。なお、本実施形態における特定対象演出は通常遊技状態における変動演出を構成するものとして発生しうるが、特定遊技状態における変動演出を構成するものとして発生しうるようにしてもよい。また、大当たり遊技中に発生しうるようにしてもよい。
特定対象演出は、遊技者に有利な状況となったことを示す有利結果(図149(b-1)参照)または遊技者に不利な状況となったことを示す不利結果(有利結果に至らない場合の結果)(図149(b-2)参照)に至る演出である。なお、有利結果には、一旦は不利結果に至ったようにみせかけてそれが覆されるいわゆる逆転パターンが含まれていてもよい。特定対象演出が有利結果となる場合には、遊技者に有利な特定事象が発生することが確定する。不利結果となる場合には当該特定事象は発生しない。つまり、特定対象演出は、特定事象が発生するか否かを報知する演出であるといえる。特定事象はどのようなものであってもよい。本実施形態では、「特定事象=大当たり(大当たり遊技)」とされている。つまり、本実施形態における特定対象演出は、当否抽選結果を報知するリーチ演出(スーパーリーチ演出)の一種である。以下、特定対象演出(特定選択要求)の説明において、当該演出の報知の対象となる当否抽選結果を対象当否抽選結果と、特定対象演出を含む変動演出を対象変動と称することもある。
特定対象演出においては、その途中(結果が判明する前の状態をいう)の規定タイミングに到達することを契機として好機事象(チャンスアップ演出)が発生する可能性がある(図148(c-1)参照)。好機事象は、有利結果に至る蓋然性を示唆するものである。つまり、ある特定対象演出において、規定タイミングにて好機事象が発生しなかった場合(図148(c-2)参照)よりも、規定タイミングにて好機事象が発生した場合(図148(c-1)参照)の方が、当該特定対象演出が有利結果に至る蓋然性が高い。規定タイミングは予め定められたタイミングであり、特定対象演出が開始された場合には必ず到達する時点である。本実施形態では、特定対象演出が開始(図148(a)参照)されてから規定時間(例えば5秒)経過後の時点が規定タイミングとされている。当該時点以外は規定タイミングではないから、当該時点以外にて好機事象が発生することはない。特定対象演出は所定の映像が表示される演出であるところ、規定タイミング直前にて表示される映像の一コマ(場面)は決まっている。すなわち、当該場面に到達した直後、好機事象が発生する場合もあれば、好機事象が発生しない場合もある。
このような条件を満たす範囲において、特定対象演出(好機事象)の具体的態様は適宜設定することができる。本実施形態では、特定キャラクタ(図面において「K」を付して示す)が敵キャラクタと戦い、勝利することが有利結果と、敗北することが不利結果とされている(図148(b)~参照)。また、途中で所定の好機画像45(本実施形態ではチャンスキャラクタLを含むカットイン画像)(図148(c-1)参照)が表示されることが好機事象として発生する。当該好機画像45は、特定対象演出においてしか表示されるものではない。すなわち、本実施形態における好機事象は、特定対象演出中でしか発生しないものである。規定タイミングの終了後、好機事象の発生の有無に関係がない共通の画像(共通の映像)が表示された分岐点(結果が判明する直前の時点)に到達し(図149(a)参照)、その後結果が判明する(図149(b-1)(b-2)参照)ことになる。
本実施形態では、このような特定対象演出が発生するよりも前に、複数の選択肢のうちから任意に選択することを遊技者に促す要求(特定選択要求)(図148(a)参照)が発生する。当該特定選択要求は、その発生を遊技者が選択することができるようなものではなく、自動的に発生するものである。本実施形態では、特定対象演出が発生する場合には、もれなく当該特定対象演出の開始前に特定選択要求が自動的に発生する。特定選択要求にていずれの選択肢を選択するかに応じ、規定タイミングにて特定事象が発生する確率が異なることとなる。本実施形態では、「通常」、「確率低」、「確率高」の三つの選択肢が設けられる(図148(a)、図150参照)。各選択肢を示す画像は、好機事象の発生確率(後述)を示していることを理解できるようにされる。本実施形態では、好機事象は「○○カットイン」と称されているため、各選択肢は当該「○○カットイン」の発生確率を示していることが理解できる態様とされる。遊技者は、操作手段を操作することで好みの選択肢を選択することができる(いずれかの選択肢が勝手に選ばれるものではない)。例えば、十字キー62でカーソルを移動させ、押しボタン61で選択を確定させるといった態様とすることが考えられる。本実施形態では、制限時間経過時には、その時点でカーソルが合っている選択肢が選択されたものとされる。
全ての特定対象演出(有利結果となる特定対象演出および不利結果となる特定対象演出の両方)を含めると、特定選択要求にて「確率低」を選択した場合よりも「通常」を選択した場合の方が、「通常」を選択した場合よりも「確率高」を選択した場合の方が、規定タイミングにおける好機事象の発生確率が高い(図150参照)(以下、単に発生確率というときは、全ての特定対象演出を考慮した(有利結果となる特定対象演出および不利結果となる特定対象演出の両方を含めた)発生確率をいうものとする)。好機事象が発生したときにおける特定対象演出が有利結果に至る確率(すなわち、本実施形態では好機事象が発生したときの対象当否抽選結果の大当たり信頼度ということになる)でみると、「確率高」を選択した場合が最も低く、「確率低」を選択した場合が最も高いことになる(図150のかっこ内参照)。つまり、「確率低」は、好機事象が発生するトータルの確率は最も低い(好機事象が最も発生しにくい)が、好機事象が発生したときの有利結果となる確率が最も高くなる選択肢であり、「確率高」は、好機事象が発生するトータルの確率は最も高い(好機事象が最も発生しやすい)が、好機事象が発生したときの有利結果となる確率が最も低くなる選択肢である。「通常」は、好機事象が発生するトータルの確率は「確率低」よりも高くかつ「確率高」よりも低く、好機事象が発生したときの有利結果となる確率は「確率高」よりも高くかつ「確率低」よりも低い選択肢である。したがって、遊技者は、特定対象演出にて好機事象が発生する頻度を高めたいのであれば「確率高」を選択すればよく、特定対象演出にて好機事象が発生したときのその価値を高めたい(好機事象発生時の有利結果となる確率を高めたい)のであれば「確率低」を選択すればよい(丁度良いバランスを楽しみたいのであれば「通常」を選択すればよい)こととなる。
なお、特定対象演出の結果(有利結果または不利結果)は内部的には予め決まっている(遊技者に知らせないだけである)。特に、本実施形態の場合、対象当否抽選結果が大当たりである場合には有利結果となるのであるから、特定対象演出が対象当否抽選結果に応じた結果に至ることは内部的には予め決まっている。よって、特定選択要求にて遊技者がいずれの選択肢を選択するかは特定対象演出の結果に何ら影響を及ぼさない。
また、本実施形態では、「通常」よりも好機事象の発生確率が高い「確率高」、「通常」よりも好機事象の発生確率が低い「確率低」が設けられているが、どちらか一方のみが設けられたものとしてもよい。また、「通常」よりも好機事象の発生確率を高くする選択肢として発生確率が異なる二以上の選択肢(例えば、「確率高」と「確率激高」)が設けられたものとしてもよい。また、「通常」よりも好機事象の発生確率を低くする選択肢として発生確率が異なる二以上の選択肢(例えば、「確率低」と「確率激低」)が設けられたものとしてもよい。
このように、本実施形態における特定対象演出は、途中で好機事象が発生するか否かが結果を示唆するものとなるところ、当該好機事象の発生確率が演出開始前の特定選択要求にて選択した選択肢に応じて異なるという面白みのある演出である(遊技者が好みの演出となるように選択すればよい)。
以下、上記特定対象演出(特定選択要求)にて特定先読み演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇具体例18-1
特定対象演出の前に特定選択要求が発生しないことがある構成とする。つまり、特定対象演出(図151(c)参照)の前に特定選択要求が発生する(図151(b-1)参照)こともあれば、発生しない(図151(b-2)参照)こともある構成とする。特定選択要求が発生しなかった場合には、規定タイミングにて好機事象が発生する確率は予め定められたデフォルトの確率(通常の確率)とされる。なお、当該デフォルトの確率は、特定選択要求にて一つの選択肢として設けられる(特定選択要求には、当該「デフォルトの確率」となる選択肢がある(図151(b-1)に示した例では「通常」が当該選択肢である))ものであることが好ましい。このようにすることで、好機事象が発生する確率の高低を任意に選択できるケースもあれば選択できないケースもあるという、面白みのある遊技性が実現できる。
〇具体例18-2
特定選択要求における選択肢には、特定対象演出にて好機事象が発生する確率を0%にするものが含まれているものとする。つまり、特定選択要求における選択に応じ、その後の特定対象演出にて好機事象が発生することがないようにすることができる構成とする。当該選択肢を表す画像は、好機事象が発生しないようになることが示唆される態様であればよい。例えば、「無し」の文字を含む画像が表示されるようにする(図152参照)。当該選択肢を選択した後の特定対象演出では、有利結果となるか否かにかかわらず、好機事象が発生することはない。このようにすることで、遊技者の希望により、好機事象の有無による結果予測作用が発現されない特定対象演出を楽しむことができる。
〇具体例18-3
特定選択要求は、その後の演出(事象)の発生確率についての選択であることの示唆がなされないようにする。例えば、特定選択要求として、複数の色のうちから好きな色を選ばせるものが発生することとし、どれを選択するかに応じ、規定タイミングにて好機事象が確率が異なるものとする。つまり、特定選択要求における選択が好機事象の発生確率に影響を及ぼすことを示さないようにする。
〇具体例18-4
特定対象演出の途中(結果が判明するよりも前)に、規定タイミングが複数個所設けられた構成とする(図153(a)参照(規定タイミングが二箇所設けられる例である))。そして、複数の規定タイミングのいずれかで好機事象が発生した場合の方が、複数の規定タイミングのいずれでも好機事象が発生しなかった場合に比して有利結果となる確率が高い設定とする。このような構成であることを前提とし、特定選択要求における選択に応じ、複数の規定タイミングのいずれかで好機事象が発生する確率が異なるものとする。
ただし、上記実施形態のように、特定対象演出のある一箇所においてでしか(一つの規定タイミングにおいてしか)好機事象が発生する可能性はない構成とすることで、好機事象の発生しうるタイミングが明確になるから、特定選択要求における選択で好みの好機事象の発生確率を選択したことと、特定対象演出にて実際に好機事象が発生したか否か(好機事象の発生に関しての結果)の関係が分かりやすいという利点がある。
〇具体例18-5
具体例18-4にて説明したように、好機事象は複数の規定タイミングのいずれかで発生しうるものとする。これを前提とし、特定選択要求における選択に応じ、好機事象の発生確率が高い規定タイミングが変化することとする。例えば、図153(a)のように、規定タイミングとして、第一規定タイミングとそれよりも後の第二規定タイミングが設けられているとする。このような構成であることを前提とし、例えば、図153(b)のように、特定選択要求における選択肢として、「通常」、「前半高」、「後半高」が設けられているとする。つまり、特定対象演出の特定箇所において好機事象(○○カットイン)が発生する確率を(通常(デフォルト)よりも)高めることができる選択肢が提示される。図153(a)に示した規定タイミングの設定例では、第一規定タイミングが演出の前半、第二規定タイミングが演出の後半に設けられているから、演出の前半や演出の後半で好機事象(○○カットイン)が発生する確率を高めることができる選択肢が提示されるものである。特定選択要求にて複数の規定タイミングを示す手法は当該例に限られない。例えば、第1タイミング、第2タイミング・・・といったように、規定タイミングを順番で示していくようなものとしてもよい。図153(b)の例では、第一規定タイミングにて好機事象が発生する確率は、「前半高」>「通常」>「後半高」の順で高くなる。また、第二規定タイミングにて好機事象が発生する確率は、「後半高」>「通常」>「前半高」の順で高くなる。このようにすることで、特定選択要求での選択により、複数の規定タイミングのうちの一つで好機事象が発生する確率を高めること(通常(デフォルト)よりも高めること)ができる(好機事象の発生に期待すべきタイミングを遊技者が任意に選択できる)。別の見方をすれば、特定選択要求での選択により、複数の規定タイミングのうちの一つで好機事象が発生する確率を低めること(通常(デフォルト)よりも低めること)ができるともいえる。
なお、本例のようにする場合、特定選択要求における選択によらず、特定対象演出のどこか(複数の規定タイミングのいずれか)で好機事象が発生する確率は変わらないようにすることができる。つまり、好機事象が発生しやすいタイミングが選択に応じて変わるだけで、特定対象演出のどこかのタイミングで好機事象が発生する確率は特定選択要求における選択に応じて変わらないものとすることができる。このような構成とした場合、好機事象が発生したときの有利結果となる確率(有利結果=大当たりとするのであれば、好機事象の大当たり信頼度)も、特定選択要求における選択に応じて変わらないこととなる。
〇具体例18-6
特定対象演出が開始されても、規定タイミングが生じない(規定タイミングまで到達しない)場合があることとする。規定タイミングが生じないのであれば、好機事象が発生することはない。例えば、図154に示すように、特定選択要求(図154(a)参照)の後、特定対象演出が開始される(図154(b)参照)ものの、当該特定対象演出が規定タイミングまで到達せずに終了する(図154(c-1)参照)可能性がある構成とすることが考えられる(終了しない場合には規定タイミングに到達し、好機事象が発生するかどうかの演出(図154(c-2)参照)となる)。また、図示しないが別例として、特定選択要求の後、特定対象演出が開始されるものの、当該特定対象演出は、途中で異なるルート(異なる演出内容)に分岐するものであり、そのうちのいずれかのルートに進行したときには規定タイミングに到達しないといった構成とすることが考えられる。
このような構成とすることで、特定選択要求における選択が影響を及ぼす(好機事象の発生確率に影響を及ぼす)特定対象演出となるケース(図154の例でいえば(a)→(b)→(c-2)のように進行するケース)もあれば、特定選択要求における選択が影響を及ぼさないケースもある(特定選択要求における選択が関係がない特定対象演出になるケースもある)(図154の例でいえば(a)→(b)→(c-1)のように進行するケース)という面白みのある演出形態となる。
〇具体例18-7
特定対象演出はリーチ演出でなくてもよい。例えば、有利結果に至っても対象当否抽選結果の大当たりが確定するわけではなく、有利結果に至った場合の方が不利結果に至った場合よりも対象当否抽選結果の信頼度が高いに留まる設定としてもよい。また、特定対象演出は大当たり遊技中(ラウンド中)に発生しうるものとしてもよい。例えば、特定対象演出が有利結果に至るか否かにより、大当たり遊技終了後に遊技者に有利な事象が発生するかどうかを報知するものとすることが考えられる。この場合には、特定選択要求も大当たり遊技中に発生するものとすることができる。
〇具体例18-8
好機事象は表示領域911に所定の画像(好機画像45)が表示されるものでなくてもよい。つまり、好機事象の発生の有無は、表示領域911に表示される画像の違いとして表れるものでなくてもよい。例えば、表示領域911外のランプが所定態様で点灯するといったものが好機事象とされた構成としてもよい。ただし、好機事象は、特定選択要求にてその発生確率を変化させることができるものであるから、上記実施形態のように、表示領域911に表示される画像によって実現される「目立つ」事象とすることが好ましい。
〇具体例18-9
好機事象は、特定対象演出が有利結果となるときでしか発生しないものとする。つまり、好機事象が発生した場合には特定対象演出が有利結果となることが確定するものとする。ただし、好機事象が発生しなくても特定対象演出が有利結果となる可能性はある設定とする。上記実施形態のように特定対象演出をリーチ演出(スーパーリーチ演出)とするのであれば、好機事象は大当たり確定の事象(演出)ということになる。
このような特定対象演出(好機事象)とした場合、特定選択要求における選択は、有利結果が確定となる事象の発生確率に影響を及ぼすものとなる。特定選択要求における選択にて好機事象が発生する確率を高くするほど、規定タイミングに到達した時点で有利結果が確定する頻度が高くなる(特定選択要求における選択にて好機事象が発生する確率を低くするほど、規定タイミングに到達した時点で有利結果が確定することが起きにくい)こととなる。
〇具体例18-10
好機事象が複数種設けられているものとする。つまり、規定タイミングにて好機事象が発生する場合、複数種の事象のうちのいずれかが発生するものとする。例えば、好機事象として、第一好機画像451が表示される第一好機事象(図155(a)参照)、第二好機画像452(第一好機画像451とは態様が異なる)が表示される第二好機事象(図155(b)参照)が発生しうるものとする。そして、規定タイミングにて第一好機事象が発生した場合よりも第二好機事象が発生した場合の方が有利結果に至る蓋然性が高い設定とする。なお、好機事象が発生しない(複数種の好機事象のいずれも発生しない)場合(図155(c)参照)よりも第一好機事象が発生した場合(図155(a)参照)の方が有利結果に至る蓋然性は高い。また、複数種の好機事象のうち最も有利結果に至る蓋然性が高いもの(図155に示した例では第二好機事象)は、発生した場合には有利結果となることが確定する(有利結果となる確率=100%である)設定としてもよい。
特定選択要求での選択は、規定タイミングにて複数種の好機事象のいずれか一つが発生する確率(複数種の好機事象のいずれも発生しない確率)を異ならせるものとする。例えば、上記実施形態のように、選択肢として、「通常」と「確率高」が設けられているものとし、「通常」を選択した場合よりも「確率高」を選択した場合の方が、複数種の好機事象のいずれか一つが発生する確率が高くなる(複数種の好機事象のいずれも発生しない確率が低まる)設定とすることが考えられる。図155に示した例のように好機事象として第一好機事象(図155(a)参照)と第二好機事象(図155(b)参照)の二種が設けられているのであれば、「通常」を選択した場合よりも「確率高」を選択した場合の方が、第一好機事象と第二好機事象のどちらか一方が発生する確率が高まる(第一好機事象と第二好機事象のどちらも発生しない(図155(c)のようになる)確率が低まる)ようにする。
このような設定とすれば、好機事象が発生したときには、その内容(種類)にも遊技者が注目すべき演出形態となる。特定選択要求における選択は、どのような種類のものが発生するか分からない好機事象の発生確率に影響を及ぼすこととなる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態にて説明した事項は、ぱちんこ遊技機特有の構成を利用した点を除いて、回胴式遊技機等その他の遊技機にも適用することが可能である。
上記実施形態では、当否抽選結果の態様として大当たりおよびはずれが設定され、大当たりとなることで大当たりが獲得される(大当たり遊技が実行される)ものであるが、いわゆる小当たり経由により大当たりが獲得できるものとしてもよい。このように小当たり経由で大当たりが獲得できる遊技性(いわゆる「二種遊技機」の遊技性)を備えたもの自体は周知であるため詳細な説明を省略するが、例えば小当たりに当選した場合、(遊技機の故障や遊技者が指示通り遊技を行わない等のイレギュラーな事象が発生した場合を除き)それが大当たりの獲得に繋がるという設定(実質的に小当たり当選と大当たり当選が同一視できる設定)である設定とするのであれば、上記実施形態にて説明した「大当たり」は、「小当たり」に置き換えることができる(例えば「大当たり確率」とは、大当たりに当選する(直当たりとなる確率)と小当たりに当選する確率を合算した確率であり、「小当たり」に当選することは「大当たり」に当選することと実質的に同じである)ものとする。
上記遊技機1は、管理遊技機(いわゆるスマートぱちんこ)であってもよい。つまり、遊技球が内部に封入されており、遊技球に触らずに遊技することができるものであってもよい。