置換基が「任意に置換されていてもよい」と記載されている場合、これは、例えば、1、2又は3つのR7置換基といった同一の又は異なる置換基を1つ以上有していてもいなくてもよいことを意味する。例えば、1、2又は3つのハロゲンで置換されているC1~C6アルキルは、特に限定されないが、-CH2Cl、-CHCl2、-CCl3、-CH2F、-CHF2、-CF3、-CH2CF3又は-CF2CH3基を含み得る。他の例としては、1、2又は3つのハロゲンで置換されているC1~C6アルコキシは、特に限定されないが、CH2ClO-、CHCl2O-、CCl3O-、CH2FO-、CHF2O-、CF3O-、CF3CH2O-又はCH3CF2O-基を含み得る。
本明細書において用いられる場合、「シアノ」という用語は、-CN基を意味する。
本明細書において用いられる場合、「ハロゲン」という用語は、フッ素(フルオロ)、塩素(クロロ)、臭素(ブロモ)又はヨウ素(ヨード)を指す。
本明細書において用いられる場合、「ヒドロキシ」という用語は、-OH基を意味する。
本明細書において用いられる場合、「アセチル」という用語は、-C(O)CH3基を意味する。
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルキル」という用語は、炭素及び水素原子のみから構成され、不飽和を含まず、1~6つの炭素原子を有し、且つ単結合によって分子の残部に結合している直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖基を指す。「C1~C4アルキル」及び「C1~C3アルキル」は、相応に解釈されるべきである。C1~C6アルキルの例としては、これらに限定されないが、メチル、エチル、n-プロピル及びこれらの異性体、例えばイソ-プロピルが挙げられる。「C1~C6アルキレン」基とは、C1~C6アルキルの対応する定義を指すが、ただし、2つの単結合によって分子の残部に結合している基を除く。「C1~C2アルキレン」という用語は、相応に解釈されるべきである。C1~C6アルキレンの例としては、これらに限定されないが、-CH2-、-CH2CH2-及び-(CH2)3-が挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C1~C6ハロアルキル」という用語は、同じであるか又は異なる1つ以上のハロゲン原子によって置換されている、上記で一般に定義されているC1~C6アルキル基を指す。「C1~C4ハロアルキル」及び「C1~C3ハロアルキル」という用語は、相応に解釈されるべきである。C1~C6ハロアルキルの例としては、これらに限定されないが、トリフルオロメチルが挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシ」という用語は、Raが、上記で一般に定義されているC1~C6アルキル基である式-ORaの基を指す。「C1~C4アルコキシ」及び「C1~C3アルコキシ」という用語は、相応に解釈されるべきである。C1~C6アルコキシの例としては、これらに限定されないが、メトキシ、エトキシ、1-メチルエトキシ(イソプロポキシ)及びプロポキシが挙げられる。
本明細書において用いる場合、「C2~C6アルケニル」という用語は、炭素及び水素原子のみから構成され、(E)-又は(Z)-立体配置のいずれかのものであり得る少なくとも1つの二重結合を含み、2~6つの炭素原子を有し、単結合によって分子の残部に結合している直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖基を指す。「C2~C3アルケニル」という用語は、相応に解釈されるべきである。C2~C6アルケニルの例としては、これらに限定されないが、エテニル(ビニル)、プロプ-1-エニル、プロプ-2-エニル(アリル)、ブタ-1-エニルが挙げられる。
本明細書において用いる場合、「C2~C6アルキニル」という用語は、炭素及び水素原子のみから構成され、少なくとも1つの三重結合を含み、2~6つの炭素原子を有し、且つ単結合によって分子の残部に結合している直鎖又は分岐鎖炭化水素鎖基を指す。「C2~C3アルキニル」という用語は、相応に解釈されるべきである。C2~C6アルキニルの例としては、これらに限定されないが、エチニル、プロパ-1-イニル、ブタ-1-イニルが挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシC1~C6アルキル」という用語は、式RbORa-の基を指し、ここで、Rbは、上記で一般に定義されているC1~C6アルキル基であり、及びRaは、上記で一般に定義されているC1~C6アルキレン基である。
本明細書において用いられる場合、「C3~C6シクロアルキル」という用語は、単環式飽和環系であり、且つ3~6つの炭素原子を含有する基を指す。「C3~C5シクロアルキル」及び「C3~C4シクロアルキル」という用語は、相応に解釈されるべきである。C3~C6シクロアルキルの例としては、これらに限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルが挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C3~C6シクロアルキルC1~C6アルキル」という用語は、上記で定義されているC1~C6アルキレンリンカーにより分子の残部に結合しているC3~C6シクロアルキル環を指す。
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルコキシC2~C6アルケニル」という用語は、式RbORa-の基を指し、ここで、Rbは、上記で一般に定義されているC1~C6アルキル基であり、及びRaは、上記で一般に定義されているC1~C6アルケン基である。
本明細書において用いられる場合、「C2~C6アルケニルオキシC1~C6アルキル」という用語は、式RbORa-の基を指し、ここで、Rbは、上記で一般に定義されているC2~C6アルケニル基であり、及びRaは、上記で一般に定義されているC1~C6アルキレン基である。
本明細書において用いられる場合、「フェニルC1~C3アルキル」という用語は、上記で定義されているC1~C3アルキレンリンカーによって分子の残部に結合しているフェニル環を指す。
本明細書において用いられる場合、「ヘテロアリール」という用語は、窒素、酸素及び硫黄から個々に選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族単環式環基を指す。ヘテロアリールの例としては、これらに限定されないが、フラニル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジル又はピリジルが挙げられる。
本明細書において用いられる場合、「C1~C6アルキルカルボニル」という用語は、式-C(O)Raの基を指し、ここで、Raは、上記で一般に定義されているC1~C6アルキル基である。
本明細書において用いられる場合、「ヒドロキシカルボニル」又は「カルボキシ」という用語は、式-C(O)OHの基を指す。
本明細書において用いられる場合、「N,N-ジ(C1~C3アルキル)アミノ」という用語は、式-N(Ra)(Rb)の基を指し、ここで、Ra及びRbの各々は、個々に、上記で一般に定義されているC1~C3アルキル基である。
式(I)の化合物中に1つ以上の立体中心要素の存在が可能であるとは、その化合物が光学異性形態、すなわち鏡像異性形態又はジアステレオ異性形態をとり得ることを意味する。また、単結合に係る回転の制限によってアストロプ異性体が生じ得る。式(I)は、すべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべてのこれらの可能性のある異性形態及びその混合物を含む。同様に、式(I)は、すべての可能性のある互変異性体を含むことが意図されている。本発明は、式(I)の化合物に係るすべての可能性のある互変異性形態を含む。
各事例において、本発明に係る式(I)の化合物は、遊離形態、N-オキシドとしての酸化型又は例えば農学的に使用可能な塩形態といった塩形態である。式(I)の化合物が、第一級、第二級及び第三級アミン(例えば、アンモニア、ジメチルアミン及びトリエチルアミン)を含むアミン、アルカリ金属塩基及びアルカリ土類金属塩基、遷移金属又は第四級アンモニウム塩基と共に形成し得る塩が好ましい。
N-オキシドは、第三級アミンの酸化型又は窒素含有芳香族複素環式化合物の酸化型である。これらは、例えば、書籍“Heterocyclic N-oxides”,A.Albini and S.Pietra,CRC Press,Boca Raton(1991)に記載されている。
以下のリストは、式(I)の化合物に関する置換基X、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8及びR9についての好ましい定義を含む定義を提供する。これらの置換基のいずれか1つについて、以下に示される定義のいずれかが、以下又は本明細書の他の箇所に示されるいずれかの他の置換基のいずれかの定義と組み合わされ得る。
Xは、O、NR6又はSである。実施形態の1つの組において、Xは、Oである。実施形態の他の組において、Xは、NR6である。実施形態のさらなる組において、Xは、Sである。
R1は、C1~C6アルキルである。好ましくは、R1は、C1~C4アルキルである。より好ましくは、R1は、C1~C3アルキルである。さらにより好ましくは、R1は、メチル、エチル、n-プロピル又はイソプロピルである。さらにより好ましくは、R1は、メチル又はエチルである。最も好ましくは、R1は、エチルである。
R2は、フェニル又はヘテロアリールであり、ヘテロアリール部分は、N、O及びSから個々に選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族環であり、各フェニル及びヘテロアリール部分は、R7によって表される、同じであるか又は異なり得る1、2、3又は4つの基で任意に置換されていてもよい。
好ましくは、R2は、フェニル又はヘテロアリールであり、ヘテロアリール部分は、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族環であり、各フェニル及びヘテロアリール部分は、R7によって表される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの基で任意に置換されていてもよい。
より好ましくは、R2は、フェニル又はヘテロアリールであり、ヘテロアリール部分は、N及びOから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族環であり、各フェニル及びヘテロアリール部分は、R7によって表される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの基で任意に置換されていてもよい。
さらにより好ましくは、R2は、フェニル又はヘテロアリールであり、ヘテロアリール部分は、N及びOから個々に選択される1又は2つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族環であり、各フェニル及びヘテロアリール部分は、R7によって表される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの基で任意に置換されていてもよい。
さらにより好ましくは、R2は、R7によって表される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの基で任意に置換されていてもよいフェニルである。一組の実施形態において、R2は、3,4-ジクロロフェニルである。
R3は、水素、C1~C6アルキル、N,N-ジ(C1~C3アルキル)アミノ、C1~C6ハロアルキル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6シクロアルキルC1~C6アルキル、C1~C6アルコキシC1~C6アルキル、C2~C6アルケニル、C2~C6アルキニル、フェニル又はフェニルC1~C3アルキルであり、フェニル部分は、R8によって表される、同じであるか又は異なり得る1、2、3又は4つの基で任意に置換されていてもよい。
好ましくは、R3は、水素、C1~C6アルキル、N,N-ジ(C1~C3アルキル)アミノ、C1~C4ハロアルキル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6シクロアルキルC1~C3アルキル、C1~C6アルコキシC1~C3アルキル、C2~C4アルケニル、C2~C4アルキニル、フェニル又はフェニルC1~C2アルキルであり、フェニル部分は、R8によって表される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの基で任意に置換されていてもよい。
より好ましくは、R3は、水素、C1~C6アルキル、N,N-ジ(C1~C3アルキル)アミノ、C1~C3ハロアルキル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6シクロアルキルC1~C3アルキル、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、フェニル又はフェニルC1~C2アルキルであり、フェニル部分は、R8によって表される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの基で任意に置換されていてもよい。
さらにより好ましくは、R3は、水素、C1~C6アルキル又はN,N-ジ(C1~C3アルキル)アミノ、C1~C3ハロアルキル、C3~C6シクロアルキル、C3~C6シクロアルキルC1~C3アルキル、C1~C4アルコキシC1~C2アルキル、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、フェニル又はフェニルC1~C2アルキルであり、フェニル部分は、R8によって表される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの基で任意に置換されていてもよい。
一組の実施形態において、R3は、水素、C1~C4アルキル又はN,N-ジ(C1~C3アルキル)アミノである。好ましくは、R3は、水素、C1~C4アルキル又はN,N-ジ(メチル)アミノ、より好ましくは水素又はC1~C3アルキルである。さらにより好ましくは、R3は、水素、メチル又はエチルである。さらにより好ましくは、R3は、水素又はメチルである。
R4は、シアノ、C2~C6アルケニル、C2~C6アルキニル、C1~C6アルコキシC2~C6アルケニル、C2~C6アルケニルオキシC1~C6アルキル、C1~C6アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルである。
好ましくは、R4は、シアノ、C2~C6アルケニル、C2~C6アルキニル、C1~C4アルコキシC2~C3アルケニル、C2~C4アルケニルオキシC1~C3アルキル、C1~C6アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルである。
より好ましくは、R4は、C2~C6アルケニル、C2~C6アルキニル、C1~C6アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルである。さらにより好ましくは、R4は、C2~C4アルケニル、C2~C4アルキニル、C1~C4アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルである。さらにより好ましくは、R4は、C2~C3アルケニル、C2~C3アルキニル、C1~C3アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルである。一組の実施形態において、R4は、ビニル、エチニル、アセチル又はヒドロキシカルボニルである。
R5は、ハロゲン、C1~C4アルキル、C1~C4アルコキシ、C1~C4ハロアルキル又はC1~C4アルコキシC1~C4アルキルである。好ましくは、R5は、C1~C4アルキル、C1~C3アルコキシ又はC1~C3アルコキシC1~C2アルキルである。より好ましくは、R5は、C1~C4アルキルである。さらにより好ましくは、R5は、C1~C3アルキルである。一組の実施形態において、R5は、メチルである。
R6は、水素、C1~C3アルキル又はC1~C3アルコキシである。好ましくは、R6は、水素又はC1~C3アルキルである。より好ましくは、R6は、水素、メチル又はエチルである。さらにより好ましくは、R6は、メチルである。
R7は、ハロゲン、C1~C3アルキル又はC1~C3アルコキシである。好ましくは、R7は、ハロゲン、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシである。さらにより好ましくは、R7は、ハロゲン、メチル又はメトキシである。さらにより好ましくは、R7は、ハロゲンである。さらにより好ましくは、R7は、クロロである。
R8は、ハロゲン、シアノ、C1~C3アルキル又はC1~C3アルコキシである。好ましくは、R8は、ハロゲン、シアノ、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシである。より好ましくは、R8は、クロロ、ブロモ、フルオロ、メチル又はメトキシである。
本発明に係る式(I)の化合物において、好ましくは、
Xは、Oであり;
R1は、C1~C4アルキルであり;
R2は、フェニル又はヘテロアリールであり、ヘテロアリール部分は、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族環であり、各フェニル及びヘテロアリール部分は、R7によって表される、同じであるか又は異なり得る1、2又は3つの基で任意に置換されていてもよく;
R3は、水素、C1~C4アルキル又はN,N-ジ(C1~C3アルキル)アミノであり;
R4は、C2~C6アルケニル、C2~C6アルキニル、C1~C6アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルであり;
R5は、C1~C4アルキルであり;及び
R7は、ハロゲンである。
実施形態の他の組において、Xは、Oであり;
R1は、C1~C3アルキルであり;
R2は、R7によって表される、同じであるか又は異なり得る1又は2つの基で任意に置換されていてもよいフェニルであり;
R3は、水素、C1~C4アルキル又はN,N-ジ(C1~C3アルキル)アミノであり;
R4は、シアノ、C2~C6アルケニル、C2~C6アルキニル、C1~C4アルコキシC2~C3アルケニル、C2~C4アルケニルオキシC1~C3アルキル、C1~C6アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルであり;
R5は、C1~C3アルキルであり;及び
R7は、ハロゲンである。
本発明の化合物は、以下のスキームに示されているとおりに製造することが可能であり、別段の定めがある場合を除き、各可変要素の定義は、式(I)の化合物について上記で定義されているとおりである。式(I)の化合物を生成するための一般的な方法を以下に示す。文章中に別段の定めがある場合を除き、R1、R2、R3、R4、R5及びXは、本明細書中において上記で定義されているとおりである。本発明の化合物の調製に用いた出発材料は、通常の商業的な供給者から購入され得るか、又は公知の方法により調製され得る。出発材料及び中間体は、クロマトグラフィ、結晶化、蒸留及びろ過などの先行技術における方法論により、次のステップにおいて用いられる前に精製され得る。
スキーム1:
式(I)の化合物(式中、Xは、NHであり、及びR3は、-N(CH3)2である)は、好適な溶剤(ジクロロメタン又は酢酸エチルなど)中において、任意の添加剤(ジメチルアミノピリジンなど)を伴う、1,1-ジメチルヒドラジン及びプロピルホスホン酸無水物などのカップリング剤(無希釈又は酢酸エチル中の溶液として使用)による式(I)の化合物(式中、Xは、Oであり、及びR3は、水素である)のカップリングにより調製され得る。これは、上記のスキーム1に示されている。式(I)の化合物は、以下に記載の方法によってさらに調製され得る。
スキーム2:
式(I)の化合物(式中、Xは、Oであり、及びR3は、水素である)は、任意の共溶剤(水など)を含む好適な溶剤(メタノール、エタノール、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル又はテトラヒドロフランなど)中における、好適な塩基(水酸化ナトリウム又は水酸化リチウムなど)又は好適な酸(トリフルオロ酢酸、塩酸、ギ酸又は硫酸など)による式(I)の化合物(式中、Xは、Oであり、及びR3は、水素ではなく、上記で定義されているいずれかの他のR3基である)の加水分解により調製され得る。塩基を用いた場合、生成物は、好適な酸(塩酸など)による酸性化後に得られた。R4がピリジル又はピリダジニルである場合、生成物は、均等な塩(塩酸塩など)として得られた。これは、上記のスキーム2に示されている。式(I)の化合物は、以下に記載の方法によってさらに調製され得る。
スキーム3:
追加の変形において、R4がトリメチルシリルエチニルである式(I)の化合物は、溶剤(メタノールなど)中における塩基(炭酸カリウムなど)による処理により、R4がエチニルである式(I)の化合物に転換され得る。これは、上記のスキーム3に示されている。
スキーム4:
式(I)の化合物(式中、R4は、アルキン、アルケン又はケトン(トリメチルシリルエチニル、ビニル又はアセチルなど)である)は、スティル反応条件下において、例えばアルキニル、アルケニル又はエトキシビニルスタナンを伴って、触媒(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)又はジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)など)の存在下、好適な溶剤(トルエンなど)中、高温(例えば、60℃、120℃又は125℃)において、YがCl、Br又はIである式(B)の化合物からさらに調製され得る。これは、上記のスキーム4に示されている。
スキーム5:
R4がカルボン酸である式(I)の化合物は、溶剤(テトラヒドロフランなど)中における、グリニャール試薬(塩化イソプロピルマグネシウム塩化リチウム錯体など)による、YがBrである式(B)の化合物の処理、それに続く-20℃~室温の温度における二酸化炭素ガスとの反応により調製され得る。これは、上記のスキーム5に示されている。
スキーム6:
式(B)の化合物(式中、Xは、Oであり、R3は、水素であり、及びYは、Br又はIである)は、任意の共溶剤(水など)を伴う好適な溶剤(メタノール、エタノール、ジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル又はテトラヒドロフランなど)中、好適な塩基(水酸化ナトリウム又は水酸化リチウムなど)又は好適な酸(トリフルオロ酢酸、塩酸、ギ酸又は硫酸など)による式(B)の化合物(式中、Xは、Oであり、及びR3は、水素ではなく、上記で定義されているいずれかの他のR3基である)の加水分解によって調製され得る。これは、上記のスキーム6に示されている。
スキーム7:
YがBr又はIである式(B)の化合物は、好適な溶剤(アセトニトリル又はトリフルオロ酢酸など)中における、好適なハロゲン化剤(N-ヨードハロスクシンイミド又はN-ブロモハロスクシンイミドなど)による式(C)の化合物の処理により調製され得る。これは、上記のスキーム7に示されている。
スキーム8:
XがOである式(C)の化合物は、溶剤を伴わずに、高温(例えば、120℃)で式(D)の化合物を式(E)の化合物と反応させることにより調製され得る。式Dの化合物は、市販されているか、又は当業者によく知られている方法により調製され得る。これは、上記のスキーム8に示されている。
スキーム9:
式(E)の化合物は、式(F)のβ-ケトエステルとアミン塩との反応から調製され得る。アミン塩は、好適な酸(酢酸など)による式(G)のアミンの酸性化によりインサイチューで調製可能である。次いで、これらのアミン塩を好適な溶剤(トルエンなど)中、酸(酢酸など)及び乾燥剤(4Å分子ふるいなど)の存在下で式(F)の化合物と反応させ得る。式(F)の化合物は、市販されているか、又は以下に記載の条件を用いて調製され得る。式(G)の化合物は、市販されているか、又は当業者によく知られている方法により調製され得る。これは、上記のスキーム9に示されている。
スキーム10:
式(F)の化合物は、式(i)のジアルキル炭酸塩(ジメチルカーボネートなど)の存在下における塩基(水素化ナトリウムなど)による式(H)のケトンの処理により調製され得る。式(H)及び式(i)の化合物は、市販されているか、又は当業者によく知られている方法により調製され得る。これは、上記のスキーム10に示されている。
本発明は、生息地において雑草を防除する方法をさらに提供し、前記方法は、生息地に対する、雑草防除量の、式(I)の化合物を含む組成物の適用を含む。また、本発明は、有用な(作物)植物及び雑草が含まれる生息地において雑草を選択的に防除する方法をさらに提供し得、この方法は、生息地に対する、雑草防除量の、本発明に係る組成物の適用を含む。「防除」とは、駆除、成長の低減若しくは妨害又は発芽の防止若しくは低減を意味する。本発明の化合物は、公知の構造的に類似する化合物と比して、かなり向上した選択性を示すことに注目されたい。一般に、防除されるべき植物は、望ましくない植物(雑草)である。「生息地」とは、植物が成長しているか又は成長することになる領域を意味する。適用は、作物植物の発芽前及び/又は発芽後に生息地に対して行われ得る。一部の作物植物は、式(I)の化合物による除草効果に対して先天的に耐性であり得る。
式(I)の化合物の適用量は、広い限度内において様々であり得、土壌の性質、適用方法(発芽前又は発芽後;種子粉衣;蒔き溝への適用;耕耘適用なし等)、作物植物、防除されるべき雑草、卓越的気象条件並びに適用方法、適用時期及び標的作物によって左右される他の要因に応じる。本発明に係る式Iの化合物は、一般に、10~2500g/ha、特に25~1000g/ha、特に25~250g/haの量で適用される。
適用は、一般に、典型的にはトラクタに備え付けた大面積用噴霧器によって組成物を吹き付けることにより行われるが、散粉(粉末の場合)、滴下又は潅注などの他の方法も使用可能である。
「有用な植物」という用語は、従来の交配又は遺伝子操作方法により、ブロモキシニルのような除草剤又はある分類の除草剤、例えば4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)抑制剤、ALS抑制剤、例えばプリミスルフロン、プロスルフロン及びトリフロキシスルフロン、5-エノール-ピロビル-シキメート-3-リン酸塩-シンターゼ(EPSPS)抑制剤、グルタミンシンテターゼ(GS)抑制剤又はプロトポルフィリノーゲン-オキシダーゼ(PPO)抑制剤などに対する耐性がもたらされた有用な植物も含むと理解されるべきである。従来の交配方法(突然変異誘発)により、例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性がもたらされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作方法によって除草剤又はあるクラスの除草剤に対する耐性がもたらされた作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート-及びグルホシネート-耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
「有用な植物」という用語は、特にバチルス属(Bacillus)のものといった例えばトキシン産生バクテリア由来の公知であるものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンを合成可能であるように、組換えDNA技術を用いて形質転換された有用な植物も含むと理解されるべきである。
このような植物の例は、YieldGard(登録商標)(CryIA(b)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard根食い線虫(登録商標)(CryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(CryIA(b)及びCryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9(c)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(CryIF(a2)トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成しているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(CryIA(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(CryIA(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(CryIA(c)及びCryIIA(b)トキシンを発現する綿品種);VIPCOT(登録商標)(VIPトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(CryIIIAトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT利点(GA21グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB利点(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)、Agrisure(登録商標)RW(コーン根食い線虫形質)及びProtecta(登録商標)である。
植物作物又はその種子材料は、両方とも除草剤に耐性であり、且つ同時に昆虫による摂食(「スタック型」トランスジェニックイベント)に耐性であり得る。例えば、種子は、殺虫性Cry3タンパク質発現能を有する一方、同時にグリホサートに耐性であり得る。
作物植物は、交配又は遺伝子操作に係る従来の方法により得ることが可能であり、且ついわゆる出力形質(例えば、向上した保管安定性、より高い栄養価及び向上した風味)を含むものも含むと理解されるべきである。
式(I)の化合物(又はそれを含む組成物)は、望ましくない植物(総称して「雑草」)の防除に使用可能である。防除される雑草は、例えば、アグロスチス属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、カラスムギ属(Avena)、ブラキアリア属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、ケンクルス属(Cenchrus)、カヤツリグサ属(Cyperus)、メヒシバ属(Digitaria)、エキノクロア属(Echinochloa)、オヒシバ属(Eleusine)、ドクムギ属(Lolium)、モノコリア属(Monochoria)、ロットボエリア属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、ホタルイ属(Scirpus)、セタリア属(Setaria)及びモロコシ属(Sorghum)といった単子葉種並びに例えばイチビ属(Abutilon)、アマランサス属(Amaranthus)、ブタクサ属(Ambrosia)、アカザ属(Chenopodium)、キク属(Chrysanthemum)、イズハハコ属(Conyza)、ヤエムグラ属(Galium)、サツマイモ属(Ipomoea)、オランダガラシ属(Nasturtium)、シダ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapis)、ナス属(Solanum)、ハコベ属(Stellaria)、クワガタソウ属(Veronica)、ビオラ属(Viola)及びオナモミ属(Xanthium)といった双子葉種の両方であり得る。
式(I)の化合物は、未変性の形態で使用され得るか、又は好ましくは除草性組成物を提供するために配合物の技術分野において従来採用されている補助剤と一緒にキャリア、溶剤及び表面活性薬剤(SAA)などの配合補助剤を用いて使用され得る。本発明は、従って、少なくとも1種の式(I)の化合物と、農学的に許容可能なキャリアと、任意に補助剤とを含む除草性組成物をさらに提供する。農業的に許容可能なキャリアは、例えば、農業での使用に好適なキャリアである。農業用キャリアは、当技術分野において周知である。
除草性組成物は、一般に、0.1~99重量%、特に0.1~95重量%の式Iの化合物と、好ましくは0~25重量%の表面活性物質を含む1~99.9重量%の製剤助剤とを含む。
組成物は、多数の配合物タイプから選択され得る。これらとしては、エマルジョン濃縮物(EC)、懸濁液濃縮物(SC)、サスポエマルジョン(SE)、カプセル懸濁液(CS)、水分散性顆粒(WG)、乳化性顆粒(EG)、油中水型エマルジョン(EO)、水中油型エマルジョン(EW)、マイクロ-エマルジョン(ME)、油分散体(OD)、混油性フロアブル剤(OF)、混油性液体(OL)、可溶性濃縮物(SL)、超低体積懸濁液(SU)、超低体積液体(UL)、工業用濃縮物(TK)、分散性濃縮物(DC)、可溶性粉末(SP)、水和剤(WP)及び可溶性顆粒(SG)が挙げられる。いずれかの事例において選択される配合物タイプは、想定される特定の目的並びに式(I)の化合物の物理的、化学的及び生物学的特性に応じることになる。
水溶剤(SP)は、水への分散性/溶解性を改善するために、式(I)の化合物を1種以上の水溶性無機塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム又は硫酸マグネシウムなど)又は1種以上の水溶性有機固体(多糖など)及び任意に1種以上の湿潤剤、1種以上の分散剤又は前記物質の混合物と混合することによって調製され得る。次に、この混合物は、微粉末に粉砕される。また、同様の組成物を造粒して、水溶顆粒(SG)を形成し得る。
水和剤(WP)は、式(I)の化合物を1種以上の固体希釈剤又は担体、1種以上の湿潤剤並びに好ましくは1種以上の分散剤及び任意に1種以上の懸濁化剤と混合して、液体中の分散を促進することによって調製され得る。次に、この混合物は、微粉末に粉砕される。また、同様の組成物を造粒して、水和性顆粒(WG)を形成し得る。
粒剤(GR)は、式(I)の化合物と1種以上の粉末化された固体希釈剤又は担体との混合物を造粒することによるか、或いは式(I)の化合物(又は好適な物質中のその溶液)を多孔質の顆粒物質(軽石、アタパルジャイト粘土、フラー土、キーゼルグール、珪藻土又は粉砕されたトウモロコシの穂軸など)中に吸収することによるか、又は式(I)の化合物(又は好適な物質中のその溶液)を硬質のコア材(砂、ケイ酸塩、無機の炭酸塩、硫酸塩又はリン酸塩など)上に吸着し、必要に応じて乾燥させることにより、予め形成されたブランク顆粒から造粒することによるかのいずれかによって形成され得る。吸収又は吸着を補助するのに一般的に使用される物質としては、溶媒(脂肪族及び芳香族石油系溶媒、アルコール、エーテル、ケトン及びエステルなど)及び固着剤(ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、デキストリン、糖類及び植物油など)が挙げられる。また、1種以上の他の添加剤が粒剤に含まれ得る(例えば、乳化剤、湿潤剤又は分散剤)。
分散性濃縮物(DC)は、式(I)の化合物を水又はケトン、アルコール若しくはグリコールエーテルなどの有機溶媒に溶解させることによって調製され得る。これらの溶液は、(例えば、水希釈性を改善するか、又は噴霧タンク中の結晶化を防止するために)表面活性剤を含有し得る。
乳化性濃縮物(EC)又は水中油型乳剤(EW)は、式(I)の化合物を有機溶媒(1種以上の湿潤剤、1種以上の乳化剤又は前記物質の混合物を任意に含有する)に溶解させることによって調製され得る。ECに使用するのに適した有機溶媒としては、芳香族炭化水素(SOLVESSO 100、SOLVESSO 150及びSOLVESSO 200によって例示されるアルキルベンゼン又はアルキルナフタレンなど;SOLVESSOは、登録商標である)、ケトン(シクロヘキサノン又はメチルシクロヘキサノンなど)及びアルコール(ベンジルアルコール、フルフリルアルコール又はブタノールなど)、N-アルキルピロリドン(N-メチルピロリドン又はN-オクチルピロリドンなど)、脂肪酸のジメチルアミド(C8~C10脂肪酸のジメチルアミドなど)及び塩素化炭化水素が挙げられる。EC製品は、水に加えると自然に乳化して、適切な装置によって噴霧施用可能なほど十分な安定性を有する乳剤を生成し得る。
EWの調製は、式(I)の化合物を液体として(それが室温で液体でない場合、適当な温度、典型的に70℃未満で溶融させ得る)又は溶液中において(それを適切な溶媒に溶解させることによって)得る工程と、次に得られた液体又は溶液を高せん断下で1種以上のSAAを含有する水に乳化して、乳剤を生成する工程とを含む。EWに使用するのに適した溶媒としては、植物油、塩素化炭化水素(クロロベンゼンなど)、芳香族溶媒(アルキルベンゼン又はアルキルナフタレンなど)及び水溶性の低い他の適切な有機溶媒が挙げられる。
マイクロエマルション(ME)は、水を1種以上のSAAと1種以上の溶媒とのブレンドと混合して、熱力学的に安定した等方性液体製剤を自然に生じさせることによって調製され得る。式(I)の化合物は、最初、水又は溶媒/SAAブレンドのいずれかの中に存在する。MEに使用するのに適した溶媒としては、EC又はEWへの使用に関して上述したものが挙げられる。MEは、水中油型又は油中水型系のいずれかであり得(いずれの系が存在するかは、伝導度測定によって決定され得る)、水溶性及び油溶性有害生物防除剤を同じ製剤中で混合することに適し得る。MEは、水に希釈するのに適しており、マイクロエマルションのまま残るか又は従来の水中油乳剤を形成する。
懸濁液濃縮物(SC)は、式(I)の化合物の微粉化された不溶性固体粒子の水性又は非水性懸濁液を含み得る。SCは、好適な媒体中において、式(I)の固体化合物を任意に1種以上の分散剤と共にボールミル粉砕又はビーズミル粉砕して、この化合物の微粒子懸濁液を生成することによって調製され得る。1種以上の湿潤剤が組成物に含まれ得、粒子の沈降速度を低下させるために懸濁化剤が含まれ得る。代わりに、式(I)の化合物は、乾式ミル粉砕され、上述した物質を含有する水に加えられて所望の最終生成物を生成し得る。
エアゾール製剤は、式(I)の化合物及び好適な噴射剤(例えば、n-ブタン)を含む。式(I)の化合物は、好適な媒体(例えば、水又はn-プロパノールなどの水混和性液体)にも溶解又は分散されて、非加圧式の、手動噴霧ポンプにおいて使用するための組成物が得られる。
カプセル懸濁剤(CS)は、各油滴がポリマーシェルによって封入され、且つ式(I)の化合物と、任意に、そのための担体又は希釈剤とを含有する油滴の水性分散液が得られる追加の重合段階を伴う以外は、EW製剤の調製と同様の方法で調製され得る。ポリマーシェルは、界面重縮合反応又はコアセルベーション手順のいずれかによって生成され得る。この組成物は、式(I)の化合物の制御放出を提供し、種子処理に使用され得る。式(I)の化合物は、生分解性ポリマーマトリックス中で製剤化されて、この化合物の遅延制御放出を提供することもできる。
組成物は、例えば、表面上の湿潤、保持又は分散;処理された表面における耐雨性;又は式(I)の化合物の取り込み又は移動性を改善することにより、組成物の生物学的性能を改善するために1種以上の添加剤を含み得る。このような添加剤は、表面活性剤(SAA)、油性スプレー添加剤、例えば一定の鉱油又は天然植物油(大豆及びナタネ油など)、メチル化ナタネ油(MRSO)などの変性植物油及びこれらと他の生体活性増強補助剤(式(I)の化合物の作用を補助又は変性し得る処方成分)とのブレンドを含む。
湿潤剤、分散剤及び乳化剤は、カチオン型、アニオン型、両性型又は非イオン型のSAAであり得る。
好適なカチオン型のSAAとしては、第四級アンモニウム化合物(例えば、臭化セチルトリメチルアンモニウム)、イミダゾリン及びアミン塩が挙げられる。
好適なアニオン型SAAとしては、脂肪酸のアルカリ金属塩、硫酸の脂肪族モノエステルの塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)、スルホン化された芳香族化合物の塩(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、スルホン酸ブチルナフタレン並びにジ-イソプロピル-及びトリ-イソプロピル-ナフタレンスルホン酸ナトリウムの混合物)、硫酸エーテル、硫酸アルコールエーテル(例えば、ラウレス-3-硫酸ナトリウム)、カルボン酸エーテル(例えば、ラウレス-3-カルボン酸ナトリウム)、リン酸エステル(1種以上の脂肪族アルコールとリン酸との反応からの生成物(主にモノ-エステル)又は五酸化リン(主にジ-エステル)、例えばラウリルアルコールとテトラリン酸との反応物;さらに、これらの生成物は、エトキシ化され得る)、スルホスクシナメート、パラフィン又はオレフィンスルホネート、タウレート、リグノスルホネート及びトリスチリルフェノールのホスフェート/スルホネートが挙げられる。
好適な両性型のSAAとしては、ベタイン、プロピオネート及びグリシネートが挙げられる。
好適な非イオン型のSAAとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドなどのアルキレンオキシド又はそれらの混合物の、脂肪族アルコール(オレイルアルコール又はセチルアルコールなど)又はアルキルフェノール(オクチルフェノール、ノニルフェノール又はオクチルクレゾールなど)との縮合生成物;長鎖脂肪酸又は無水ヘキシトールから誘導される部分エステル;前記部分エステルのエチレンオキシドとの縮合生成物;ブロックポリマー(エチレンオキシド及びプロピレンオキシドを含む);アルカノールアミド;単純なエステル(例えば、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル);アミンオキシド(例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド);レシチン及びソルビタン並びにそのエステル、アルキルポリグリコシド及びトリスチリルフェノールが挙げられる。
好適な懸濁化剤としては、親水コロイド(多糖類、ポリビニルピロリドン又はカルボキシメチルセルロースナトリウムなど)及び膨潤粘土(ベントナイト又はアタパルジャイトなど)が挙げられる。
本発明の化合物は、1種以上の追加の除草剤及び/又は植物成長調節剤との混合物でも使用可能である。このような追加の除草剤又は植物成長調節剤の例としては、アセトクロール、アシフルオルフェン(アシフルオルフェン-ナトリウムを含む)、アクロニフェン、アメトリン、アミノカルバゾン、アミノピラリド、アミノトリアゾール、アトラジン、ベフルブタミド-M、ベンキトリオン、ベンスルフロン(ベンスルフロン-メチルを含む)、ベンタゾン、ビシクロピロン、ビラナホス、ビスピリバック-ナトリウム、ビクスロゾン、ブロマシル、ブロモキシニル、ブタクロール、ブタフェナシル、カルフェントラゾン(カルフェントラゾン-エチルを含む)、クロランスラム(クロランスラム-メチルを含む)、クロリムロン(クロリムロン-エチルを含む)、クロロトルロン、クロルスルフロン、シンメチリン、クラシホス、クレトジム、クロジナホップ(クロジナホップ-プロパルギルを含む)、クロマゾン、クロピラリド、シクロピラニル、シクロピリモレート、シクロスルファムロン、シハロホップ(シハロホップ-ブチルを含む)、2,4-D(そのコリン塩及び2-エチルヘキシルエステルを含む)、2,4-DB、デスメディファム、ジカンバ(アルミニウム、アミノプロピル、ビス-アミノプロピルメチル、コリン、ジクロロプロプ、ジグリコールアミン、ジメチルアミン、ジメチルアンモニウム、そのカリウム及びナトリウム塩を含む)ジクロスラム、ジフルヘニカン、ジフルフェンゾピル、ジメタクロール、ジメテナミド-P、ダイコートジブロミド、ジウロン、エピリフェナシル、エタルフルラリン、エトフメセート、フェノキサプロップ(フェノキサプロップ-P-エチルを含む)、フェノキサスルフォン、フェンキノトリオン、フェントラザミド、フラザスルフロン、フロラスラム、フロルピラウキシフェン(フロルピラウキシフェン-ベンジルを含む)、フルアジホップ(フルアジホップ-P-ブチルを含む)、フルカルバゾン(フルカルバゾン-ナトリウムを含む)、フルフェナセット、フルメツラム、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルピルスルフロン(フルピルスルフロン-メチル-ナトリウムを含む)、フルロキシピル(フルロキシピル-メプチルを含む)、フォメサフェン、ホラムスルフロン、グルホシネート(L-グルホシネート及び両方のアンモニウム塩を含む)、グリホサート(そのジアンモニウム、イソプロピルアンモニウム及びカリウム塩を含む)、ハラウキシフェン(ハラウキシフェン-メチルを含む)、ハロキシホップ(ハロキシホップ-メチルを含む)、ヘキサジノン、ヒダントシジン、イマザモックス(R-イマザモックスを含む)、イマザピック、イマザピル、イマゼタピル、インダジフラム、イオドスルフロン(イオドスルフロン-メチル-ナトリウムを含む)、イオフェンスルフロン(イオフェンスルフロン-ナトリウムを含む)、アイオキシニル、イソプロツロン、イソキサフルトール、ランコトリオン、MCPA、MCPB、メコプロップ-P、メソスルフロン(メソスルフロン-メチルを含む)、メソトリオン、メタミトロン、メタザクロール、メチオゾリン、メトラクロール、メトスラム、メトリブジン、メトスルフロン、ナプロパミド、ニコスルフロン、ノルフラゾン、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、パラコートジクロリド、ペンディメタリン、ペノキススラム、フェンメディファム、ピクロラム、ピノキサデン、プレチラクロール、プリミスルフロン-メチル、プロメトリン、プロパニル、プロパキザホップ、プロピリスルフロン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラクロニル、ピラフルフェン(ピラフルフェン-エチルを含む)、ピラスルホトール、ピリデート、ピリフタリド、ピリミスルファン、ピロキサスルホン、ピロキシスラム、キンクロラック、キンメラック、キザロホップ(キザロホップ-P-エチル及びキザロホップ-P-テフリルを含む)、リムスルフロン、サフルフェナシル、セトキシジム、シマジン、S-メタロクロール、スルフェントラゾン、スルホスルフロン、テブチウロン、テフリルトリオン、テンボトリオン、テルブチラジン、テルブトリン、テトフルピロリメト、チエンカルバゾン、チフェンスルフロン、チアフェナシル、トルピラレート、トプラメゾン、トラルコキシジム、トリアファモネ、トリアレート、トリアスルフロン、トリベヌロン(トリベヌロン-メチルを含む)、トリクロピル、トリフロキシスルフロン(トリフロキシスルフロン-ナトリウムを含む)、トリフルジモキサジン、トリフルラリン、トリフルスルフロン、3-(2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロピリミジン-1(2H)-イル)フェニル)-5-メチル-4,5-ジヒドロイソキサゾール-5-カルボン酸エチルエステル、4-ヒドロキシ-1-メトキシ-5-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、5-エトキシ-4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1-メチル-3-[4-(トリフルオロメチル)-2-ピリジル]イミダゾリジン-2-オン、4-ヒドロキシ-1,5-ジメチル-3-[1-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピラゾール-3-イル]イミダゾリジン-2-オン、(4R)1-(5-tert-ブチルイソキサゾール-3-イル)-4-エトキシ-5-ヒドロキシ-3-メチル-イミダゾリジン-2-オン、3-[2-(3、4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタン-2、4-ジオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5-メチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]シクロヘキサン-1,3-ジオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5,5-ジメチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、6-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-2,2,4,4-テトラメチル-シクロヘキサン-1,3,5-トリオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5-エチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、2-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-4,4,6,6-テトラメチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、2-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5-メチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、3-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]ビシクロ[3.2.1]オクタン-2、4-ジオン、2-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-5,5-ジメチル-シクロヘキサン-1,3-ジオン、6-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-2,2,4,4-テトラメチル-シクロヘキサン-1,3,5-トリオン、2-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]シクロヘキサン-1,3-ジオン、4-[2-(3,4-ジメトキシフェニル)-6-メチル-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-2,2,6,6-テトラメチル-テトラヒドロピラン-3,5-ジオン、4-[6-シクロプロピル-2-(3,4-ジメトキシフェニル)-3-オキソ-ピリダジン-4-カルボニル]-2,2,6,6-テトラメチル-テトラヒドロピラン-3,5-ジオン、4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボン酸(その農芸化学的に許容可能なエステル、例えばメチル4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボキシレート、プロプ-2-イニル4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボキシレート及びシアノメチル4-アミノ-3-クロロ-5-フルオロ-6-(7-フルオロ-1H-インドール-6-イル)ピリジン-2-カルボキシレートを含む)、3-エチルスルファニル-N-(1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(イソプロピルスルファニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(イソプロピルスルホニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、3-(エチルスルホニルメチル)-N-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-5-(トリフルオロメチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-8-カルボキサミド、エチル-2-[[3-[[3-クロロ-5-フルオロ-6-[3-メチル-2,6-ジオキソ-4-(トリフルオロメチル)ピリミジン-1-イル]-2-ピリジル]オキシ]アセテート、6-クロロ-4-(2,7-ジメチル-1-ナフチル)-5-ヒドロキシ-2-メチル-ピリダジン-3-オン、1-[2-クロロ-6-(5-クロロピリミジン-2-イル)オキシ-フェニル]-4,4,4-トリフルオロ-ブタン-1-オン及び5-[2-クロロ-6-(5-クロロピリミジン-2-イル)オキシ-フェニル]-3-(ジフルオロメチル)イソキサゾールが挙げられる。
式(I)の化合物の混合パートナーは、例えば、The Pesticide Manual,Sixteenth Edition,British Crop Protection Council,2012で記載されているように、エステル又は塩の形態でもあり得る。式(I)の化合物対混合パートナーの混合比は、1:100~1000:1であることが好ましい。
混合物は、上記の配合物に有利に使用可能である(この場合、「有効成分」は、混合パートナーとの式Iの化合物のそれぞれの混合物に関する)。
本発明の化合物又は混合物は、1種以上の除草剤毒性緩和剤と組み合わせても使用され得る。このような毒性緩和剤の例としては、ベノキサコール、クロキントセット(クロキントセットメキシルを含む)、シプロスルファミド、ジクロルミド、フェンクロラゾール(フェンクロラゾール-エチルを含む)、フェンクロリム、フルキソフェニム、フリラゾール、イソキサジフェン(イソキサジフェン-エチルを含む)、メフェンピル(メフェンピル-ジエチルを含む)、メトカミフェン及びオキサベトリニルが挙げられる。式(I)の化合物と、シプロスルファミド、イソキサジフェン-エチル、クロキントセットメキシル及び/又はメトカミフェンとの混合物が特に好ましい。
式(I)の化合物の毒性緩和剤は、例えば、The Pesticide Manual,16th Edition(BCPC),2012に記載されているとおり、エステル又は塩の形態でもあり得る。クロキントセットメキシルに対する言及は、国際公開第02/34048号に開示されているとおり、そのリチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、アンモニウム、第四級アンモニウム、スルホニウム又はホスホニウム塩にも適用される。
好ましくは、式(I)の化合物対毒性緩和剤の混合比は、100:1~1:10、特に20:1~1:1である。
式(I)の化合物は、通常、農薬組成物の形態で用いられ、処理されるべき作物領域又は植物にさらなる化合物と同時に又は順次適用され得る。これらのさらなる化合物は、例えば、肥料若しくは微量元素供与物又は植物の成長に影響を及ぼす他の調製物であり得る。これらは、選択的な除草剤若しくは非選択的な除草剤並びに殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤又はこれらの調製物の数種の混合物であって、必要に応じて配合物の技術分野において慣例的に利用されるさらなるキャリア、界面活性剤若しくは適用促進補助剤を伴う混合物でもあり得る。
本明細書において用いられる場合、「生息地」という用語は、植物が成長している圃場、又は栽培されている植物の種子が播種された圃場、又は種子が土壌に蒔かれることになる圃場を意味する。これは、土壌、種子及び実生並びに確立した植生を含む。
「植物」という用語は、種子、実生、苗、根、塊茎、茎、柄、群葉及び果実を含む植物のすべての物理的な部分を指す。
「植物繁殖材料」という用語は、その増殖に用いられ得る種子などの植物の生殖部及び挿し木若しくは例えばジャガイモといった塊茎などの栄養体を表すと理解される。例えば種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎及び植物の部分が挙げられ得る。発芽後若しくは土壌から出芽した後に移植されることになる発芽した植物及び若芽も挙げられる。これらの若芽は、移植前に浸漬による完全又は部分的な処置によって保護され得る。好ましくは、「植物繁殖材料」は、種子を表すと理解される。
慣用名を用いて本明細書において言及される有害生物防除剤は、例えば、“The Pesticide Manual”,15th Ed.,British Crop Protection Council 2009から公知である。
式(I)の化合物は、そのままの形態において又は好ましくは配合技術分野において簡便に採用される補助剤と一緒に用いられ得る。この目的のために、これらは、公知の様式において、乳化性濃縮物、コーティング用ペースト、直接噴射可能若しくは希釈可能な溶液又は懸濁液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、粉剤、粒質物及び例えば高分子物質中のカプセルに簡便に配合され得る。組成物のタイプと同様に、吹付け、霧吹き、散粉、散布、コーティング又は掛け流しなどの適用方法は、意図される目的及びその時点での状況に応じて選択される。組成物は、安定化剤、消泡剤、粘度調節剤、バインダ又は粘着剤並びに肥料、微量元素の供給源又は特別な効果を得るための他の配合物などのさらなる補助剤も含有し得る。
例えば、農業に用いられる好適なキャリア及び補助剤は、固体又は液体であり得、配合技術において有用な物質であり、例えば天然若しくは再生ミネラル物質、溶剤、分散剤、湿潤剤、粘着剤、増粘剤、バインダ又は肥料である。このようなキャリアは、例えば、国際公開第97/33890号に記載されている。
式(I)の化合物は、通常、組成物の形態で用いられ、処理されるべき作物領域又は植物にさらなる化合物と同時に又は順次適用され得る。これらのさらなる化合物は、例えば、肥料若しくは微量元素供与物又は植物の成長に影響を及ぼす他の調製物であり得る。これらは、選択的な除草剤若しくは非選択的な除草剤並びに殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤でもあり得るか、又はこれらの調製物の数種の混合物であって、必要に応じて配合物の分野において慣例的に利用されるさらなるキャリア、界面活性剤若しくは適用促進補助剤を伴う混合物でもあり得る。
式(I)の化合物は、組成物における唯一の有効成分であり得、また適切な場合、有害生物防除剤、殺菌・殺カビ剤、共力剤、除草剤又は植物成長調節剤などの1種以上の追加の有効成分と混合され得る。追加の有効成分は、いくつかの場合、予期しない相乗的活性をもたらし得る。
通常、配合物は、0.01~90重量%の活性薬剤、0~20%の農学的に許容される界面活性剤並びに10~99.99%の固体又は液体不活性配合物及び補助剤を含み、活性薬剤は、コンポーネント(B)及び(C)並びに任意に他の活性薬剤、特に殺菌剤又は防腐剤等を一緒に伴って少なくとも式(I)の化合物から構成される。組成物の濃縮形態は、一般に、約2~80%、好ましくは約5~70重量%の活性薬剤を含有する。配合物の適用形態は、例えば、0.01~20重量%、好ましくは0.01~5重量%の活性薬剤を含有し得る。市販製品は、濃縮物として配合されていることが好ましいであろうが、エンドユーザーは、通常、希釈した配合物を利用することになる。
以下の表は、本発明に係る個々の式(I):
の化合物の例を例示する。
表A-1は、12種の式(I)の化合物A-1.001~A.1.012を提供し、ここで、Xは、Oであり、R1は、メチルであり、R2は、3,4-ジクロロフェニルであり、R3は、水素であり、且つR4及びR5は、表1に定義されているとおりである。
表A-2は、12種の式(I)の化合物A-2.001~A.2.012を提供し、ここで、Xは、Oであり、R1は、エチルであり、R2は、3,4-ジクロロフェニルであり、R3は、水素であり、且つR4及びR5は、表1に定義されているとおりである。
表A-3は、12種の式(I)の化合物A-3.001~A.3.012を提供し、ここで、Xは、Oであり、R1は、メチルであり、R2は、3,4-ジクロロフェニルであり、R3は、メチルであり、且つR4及びR5は、表1に定義されているとおりである。
表A-4は、12種の式(I)の化合物A-4.001~A.4.012を提供し、ここで、Xは、Oであり、R1は、エチルであり、R2は、3,4-ジクロロフェニルであり、R3は、メチルであり、且つR4及びR5は、表1に定義されているとおりである。
表A-5は、12種の式(I)の化合物A-5.001~A.5.012を提供し、ここで、Xは、NHであり、R1は、メチルであり、R2は、3,4-ジクロロフェニルであり、R3は、-N(CH3)2であり、且つR4及びR5は、表1に定義されているとおりである。
表A-6は、12種の式(I)の化合物A-6.001~A.6.012を提供し、ここで、Xは、NHであり、R1は、エチルであり、R2は、3,4-ジクロロフェニルであり、R3は、-N(CH3)2であり、且つR4及びR5は、表1に定義されているとおりである。
配合例
有効成分を補助剤と十分に混合し、この混合物を好適なミルで十分に粉砕することで水和剤が得られ、これを水で希釈して、所望の濃度の懸濁液を得ることが可能である。
有効成分を補助剤と十分に混合し、この混合物を好適なミルで十分に粉砕することで、種子処理に直接用いることが可能である粉末が得られる。
乳化性濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 10%
オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル 3%
(4~5molのエチレンオキシド)
ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3%
ヒマシ油ポリグリコールエーテル(35molのエチレンオキシド) 4%
シクロヘキサノン 30%
キシレン混合物 50%
植物の保護に用いることが可能であるいずれかの要求される希釈率のエマルジョンは、この濃縮物から水による希釈で得ることが可能である。
直ちに使用可能な粉剤は、有効成分をキャリアと混合し、この混合物を好適なミルで粉砕することにより得られる。このような粉末は、種子の乾燥粉衣にも用いられ得る。
押出し顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 15%
リグノスルホン酸ナトリウム 2%
カルボキシメチルセルロース 1%
カオリン 82%
有効成分を混合し、補助剤と共に粉砕し、この混合物を水で加湿する。混合物を押し出し、次いで空気流中で乾燥させる。
被覆顆粒
有効成分[式(I)の化合物] 8%
ポリエチレングリコール(mol.wt.200) 3%
カオリン 89%
細かく粉砕した有効成分を、ポリエチレングリコールで加湿したカオリンにミキサ中で均一に適用する。粉塵を発生させない被覆顆粒がこれにより得られる。
懸濁液濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 10%
ノニルフェノールポリエチレングリコールエーテル 6%
(15molのエチレンオキシド)
リグノスルホン酸ナトリウム 10%
カルボキシメチルセルロース 1%
シリコーン油(75%水中エマルジョンの形態) 1%
水 32%
細かく粉砕した有効成分を補助剤と完全に混合して懸濁液濃縮物を得、これから、いずれかの所望の希釈率を有する懸濁液を水による希釈で得ることが可能である。このような希釈により、生存している植物並びに植物繁殖材料を吹付け、注ぎかけ又は浸漬により処理し、微生物による外寄生から保護することが可能である。
種子処理用のフロアブル剤濃縮物
有効成分[式(I)の化合物] 40%
プロピレングリコール 5%
コポリマーブタノールPO/EO 2%
トリスチレンフェノール+10~20モルEO 2%
1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン(20%水溶液の形態) 0.5%
モノアゾ顔料カルシウム塩 5%
シリコーン油(75%水中エマルジョンの形態) 0.2%
水 45.3%
細かく粉砕した有効成分を補助剤と完全に混合して懸濁液濃縮物を得、これから、いずれかの所望の希釈率を有する懸濁液を水による希釈で得ることが可能である。このような希釈により、生存している植物並びに植物繁殖材料を吹付け、注ぎかけ又は浸漬により処理し、微生物による外寄生から保護することが可能である。
緩効性カプセル懸濁液
28部の式(I)の化合物の組み合わせを2部の芳香族溶剤及び7部のトルエンジイソシアネート/ポリメチレン-ポリフェニルイソシアネート混合物(8:1)と混合する。この混合物を、1.2部のポリビニルアルコール、0.05部の脱泡剤及び51.6部の水の混合物中において、所望の粒径が達成されるまで乳化させる。このエマルジョンに2.8部の1,6-ジアミノヘキサンの5.3部の水中の混合物を添加する。この混合物を重合反応が完了するまで撹拌する。得られたカプセル懸濁液を、0.25部の増粘剤及び3部の分散剤を添加することにより安定化させる。このカプセル懸濁液配合物は、28%の有効成分を含有するものである。中間カプセル直径は、8~15ミクロンである。この目的に好適な装置中において、得られる配合物を水性懸濁液として種子に適用する。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕式(I):
[化1]
(式中、
Xは、O、NR
6
又はSであり;
R
1
は、C
1
~C
6
アルキルであり;
R
2
は、フェニル又はヘテロアリールであり、前記ヘテロアリール部分は、N、O及びSから個々に選択される1、2、3又は4つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族環であり、各フェニル及びヘテロアリール部分は、R
7
によって表される、同じであっても異なってもよい1、2、3又は4つの基で任意に置換されていてもよく;
R
3
は、水素、C
1
~C
6
アルキル、N,N-ジ(C
1
~C
3
アルキル)アミノ、C
1
~C
6
ハロアルキル、C
3
~C
6
シクロアルキル、C
3
~C
6
シクロアルキルC
1
~C
6
アルキル、C
1
~C
6
アルコキシC
1
~C
6
アルキル、C
2
~C
6
アルケニル、C
2
~C
6
アルキニル、フェニル又はフェニルC
1
~C
3
アルキルであり、前記フェニル部分は、R
8
によって表される、同じであっても異なってもよい1、2、3又は4つの基で任意に置換されていてもよく;
R
4
は、シアノ、C
2
~C
6
アルケニル、C
2
~C
6
アルキニル、C
1
~C
6
アルコキシC
2
~C
6
アルケニル、C
2
~C
6
アルケニルオキシC
1
~C
6
アルキル、C
1
~C
6
アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルであり;
R
5
は、ハロゲン、C
1
~C
4
アルキル、C
1
~C
4
アルコキシ、C
1
~C
4
ハロアルキル又はC
1
~C
4
アルコキシC
1
~C
4
アルキルであり;
R
6
は、水素、C
1
~C
3
アルキル又はC
1
~C
3
アルコキシであり;
R
7
は、ハロゲン、C
1
~C
3
アルキル又はC
1
~C
3
アルコキシであり;
R
8
は、ハロゲン、シアノ、C
1
~C
3
アルキル又はC
1
~C
3
アルコキシである)
の化合物又はその塩若しくはN-オキシド。
〔2〕R
1
は、C
1
~C
4
アルキルである、前記〔1〕に記載の化合物。
〔3〕R
2
は、フェニル又はヘテロアリールであり、前記ヘテロアリール部分は、N、O及びSから個々に選択される1、2又は3つのヘテロ原子を含む5又は6員芳香族環であり、各フェニル及びヘテロアリール部分は、R
7
によって表される、同じであっても異なってもよい1、2又は3つの基で任意に置換されていてもよい、前記〔1〕又は〔2〕に記載の化合物。
〔4〕R
2
は、R
7
によって表される、同じであっても異なってもよい1又は2つの基で任意に置換されていてもよいフェニルである、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔5〕R
3
は、水素、C
1
~C
6
アルキル、N,N-ジ(C
1
~C
3
アルキル)アミノ、C
1
~C
3
ハロアルキル、C
3
~C
6
シクロアルキル、C
3
~C
6
シクロアルキルC
1
~C
3
アルキル、C
1
~C
4
アルコキシC
1
~C
2
アルキル、C
2
~C
3
アルケニル、C
2
~C
3
アルキニル、フェニル又はフェニルC
1
~C
2
アルキルであり、前記フェニル部分は、R
8
によって表される、同じであっても異なってもよい1、2又は3つの基で任意に置換されていてもよい、前記〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔6〕R
3
は、水素、C
1
~C
4
アルキル又はN,N-ジ(C
1
~C
3
アルキル)アミノである、前記〔1〕~〔5〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔7〕R
4
は、C
2
~C
6
アルケニル、C
2
~C
6
アルキニル、C
1
~C
6
アルキルカルボニル又はヒドロキシカルボニルである、前記〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔8〕R
5
は、C
1
~C
4
アルキルである、前記〔1〕~〔7〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔9〕R
7
は、ハロゲン、メチル、エチル、メトキシ又はエトキシである、前記〔1〕~〔8〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔10〕Xは、Oである、前記〔1〕~〔9〕のいずれか一項に記載の化合物。
〔11〕前記〔1〕~〔10〕のいずれか一項に記載の化合物と、農学的に許容可能な配合助剤とを含む除草性組成物。
〔12〕少なくとも1種の追加の殺有害生物剤をさらに含む、前記〔11〕に記載の除草性組成物。
〔13〕前記追加の殺有害生物剤は、除草剤又は除草剤毒性緩和剤である、前記〔12〕に記載の除草性組成物。
〔14〕望ましくない植物の成長を防除する方法であって、前記望ましくない植物又はその生息地に、前記〔1〕~〔10〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又は前記〔11〕~〔13〕のいずれか一項に記載の除草性組成物を適用する工程を含む、方法。
〔15〕除草剤としての、前記〔1〕~〔10〕のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
以下の非限定的な例は、以下の表2において言及されている本発明の代表的な化合物の特定の合成方法を提供する。
略語のリスト
Å=オングストローム、℃=摂氏度、d=二重項、DMSO=ジメチルスルホキシド、HPLC=高速液体クロマトグラフィ、LCMS=液体クロマトグラフィ質量分光測定、M=モル数、m=多重項、MHz=メガヘルツ、q=四重項、s=一重項、t=三重項、THF=テトラヒドロフラン、TMT=2,4,6-トリメチルメルカプトトリアジン。
実施例1:メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-ビニル-ピリジン-3-カルボキシレート(化合物4.001)の合成
ステップ1:メチル3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-オキソ-プロパノエートの合成
窒素雰囲気下の0℃に冷却した1-(3,4-ジクロロフェニル)エタノン(5.00g、26.5mmol)及びジメチルカーボネート(40mL、466mmol)の撹拌溶液に水素化ナトリウム(3.17g、79.5mmol、60質量%)を数回に分けて添加した。反応混合物を室温に温め、16時間撹拌した。一晩で反応混合物が固体ペースト状となり、撹拌は、不可能であった。ジメチルカーボネート(10mL)をさらに添加して、失活させるために流動性のスラリーとしようとした。反応混合物を0℃に冷却し、窒素雰囲気下で水(25mL)の添加により失活させた。2M水性塩酸の添加により反応混合物をpH3に酸性化し、次いで酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を、溶離液としてイソヘキサン中の0~15%の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-オキソ-プロパノエート(互変異性体の混合物)を無色の液体(5.78g、23.5mmol、89%)として得た。
エノール:1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=12.47(s,1H),7.87(d,1H),7.59(m,3H),7.49(d,1H),5.65(s,1H),3.82(s,3H)
ケト:1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=8.03(d,1H),7.77(m,1H),7.58(d,2H),3.97(s,2H),3.76(s,3H).
ステップ2:メチル(Z)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-(エチルアミノ)プロプ-2-エノエートの合成
エチルアミン(THF中に2M)(12.2mL、24.34mmol)の撹拌溶液に0℃で酢酸(1.39mL、24.3mmol)を滴下した。混合物を室温に温め、1時間撹拌し、その後、減圧下で乾燥するまで蒸発させて、酢酸エチルアンモニウム(2.55g、24.3mmol)を得た。酢酸エチルアンモニウム(2.55g、24.3mmol)をメチル3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-オキソ-プロパノエート(2.00g、8.09mmol)のトルエン(20mL)中の溶液に添加し、続いて酢酸(0.46mL、8.09mmol)及び粉末化4Å分子ふるいを添加した。反応混合物を還流で18時間加熱した。冷却した反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ろ過し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。相を分離し、水性相を酢酸エチル(×3)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を溶離液としてイソヘキサン中の0~10%の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル(Z)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-(エチルアミノ)プロプ-2-エノエートを薄い黄色の油(1.54g、5.61mmol、69%)として得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=8.37(br s,1H),7.48(d,1H),7.46(d,1H),7.20(m,1H),4.55(s,1H),3.68(s,3H),3.07(m,2H),1.13-1.09(m,3H).
ステップ3:メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレートの合成
窒素雰囲気下のメチル(Z)-3-(3,4-ジクロロフェニル)-3-(エチルアミノ)プロプ-2-エノエート(1.50g、5.5mmol)及び2,2,6-トリメチル-1,3-ジオキシン-4-オン(0.82g、5.5mmol)の撹拌混合物を120℃で3時間加熱した。冷却した反応混合物を減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を、溶離液としてジクロロメタン中の0~10%のメタノールの勾配を用いるシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレートをオフホワイトの固体(0.95g、2.78mmol、51%)として得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.56(d,1H),7.50(d,1H),7.24(m,1H),6.41(s,1H),3.72(q,2H),3.55(s,3H),2.42(s,3H),1.13(t,3H).
ステップ4:メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-ヨード-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレートの合成
メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレート(5.60g、16.5mmol)のアセトニトリル(56.0mL)中の溶液に室温及び窒素雰囲気下で1-ヨードピロリジン-2,5-ジオン(3.70g、16.5mmol)、続いて2,2,2-トリフルオロ酢酸(0.564g、0.381mL、4.94mmol)を添加した。反応混合物を80℃で36時間加熱し、次いで室温で48時間撹拌した。冷却した反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)の添加により失活させ、ジクロロメタン(×3)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液、次いで塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で蒸発させた。粗残渣を、溶離液としてシクロヘキサン中の0~100%の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-ヨード-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレートを白色の固体(5.33g、11.4mmol、70%)として得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.57(d,1H),7.49(d,1H),7.23(m,1H),3.89(q,2H),3.57(s,3H),2.88(s,3H),1.17(t,3H).
ステップ5:メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-ビニル-ピリジン-3-カルボキシレートの合成
窒素雰囲気下のメチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-ヨード-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレート(0.270g、0.58mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.021g、0.029mmol)の混合物に、脱気したトルエン(4mL)、続いてトリブチル(ビニル)スタナン(0.551g、1.74mmol)を添加した。混合物をマイクロ波の照射下において140℃で0.75時間加熱した。反応混合物を減圧下で乾燥するまで蒸発させ、溶離液としてシクロヘキサン中の0~100%の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-ビニル-ピリジン-3-カルボキシレート(0.155g、0.423mmol、73%)を得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.55(d,1H),7.50(d,1H),7.24(m,1H),6.63(m,1H),5.99(m,1H),5.62(m,1H),3.80(q,2H),3.57(s,3H),2.54(s,3H),1.15(t,3H).
実施例2:2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-エチニル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸(化合物2.005)の合成
ステップ1:2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-ヨード-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸の合成
メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-ヨード-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレート(0.329g、0.706mmol)のメタノール(4mL)及び水(2mL)中の溶液に水酸化リチウム一水和物(0.059g、1.41mmol)を添加した。反応混合物を80℃に6時間加熱した。反応混合物を減圧下で蒸発させた。残渣を水(15mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。水性相を2M水性塩酸の添加によりpH3に酸性化し、その後、ジクロロメタン(2×10mL)でさらに抽出した。有機抽出物を乾燥させ、次いで減圧下で乾燥するまで蒸発させて、2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-ヨード-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸(0.311g、0.69mmol、98%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.60(d,1H),7.34(d,1H),7.10(m,1H),4.01(q,2H),2.99(s,3H),1.23(t,3H).
ステップ2:2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-(2-トリメチルシリルエチニル)ピリジン-3-カルボン酸の合成
2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-ヨード-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸(0.150g、0.332mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.077g、0.066mmol)の混合物に室温及び窒素雰囲気下において、脱気したトルエン(1mL)を添加した。トリブチル(トリメチルシリルエチニル)スズ(0.308g、0.796mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波の照射下において120℃で0.5時間加熱した。冷却した反応混合物をTMTカラムに通し、ろ液を減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を質量分析逆相HPLCにより精製して、2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-(2-トリメチルシリルエチニル)ピリジン-3-カルボン酸(0.022g、0.052mmol、16%)を黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.59(d,1H),7.33(d,1H),7.09(m,1H),3.89(q,2H),2.81(s,3H),1.21(t,3H),0.31(s,9H).
ステップ3:2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-エチニル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸の合成
2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-(2-トリメチルシリルエチニル)ピリジン-3-カルボン酸(0.022g、0.052mmol)のメタノール(0.52mL)中の溶液に室温で炭酸カリウム(0.016g、0.115mmol)を添加した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)及び水性塩酸(2M、20mL)で希釈した。水性相を酢酸エチル(×2)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を質量分析HPLCにより精製して、2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-5-エチニル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸(0.017g、0.048mmol、92%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,アセトニトリル-d3)δ=7.69(d,1H),7.51(d,1H),7.27(m,1H),3.99(s,1H),3.89(q,2H),2.80(s,3H),1.12(t,3H).
実施例3:2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-ビニル-ピリジン-3-カルボン酸(化合物2.001)の合成
ステップ1:メチル5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレートの合成
メチル2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレート(0.500g、1.47mmol)のアセトニトリル(5.0mL、95.7mmol)中の撹拌溶液に室温でN-ブロモスクシンイミド(0.26g、1.47mmol)を数回に分けて添加した。反応混合物を、出発材料の完全な消費がLCMSで示されるまで室温で撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)の添加により失活させ、水性相をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を位相分離器に通し、減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を溶離液としてイソヘキサン中の50~100%の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレートを無色の固体(0.602g、1.44mmol、98%)として得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.57(d,1H),7.49(d,1H),7.23(m,1H),3.85(q,2H),3.57(s,3H),2.74(s,3H),1.17(t,3H).
ステップ2:5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸の合成
メチル5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレート(2.50g、5.97mmol)のメタノール(15mL)中の溶液に水酸化リチウム一水和物(1.00g、23.9mmol)の水(6mL)中の溶液を添加した。得られた溶液を80℃に2時間加熱した。冷却した反応混合物を濃塩酸の添加によりpH1~2に酸性化した。析出した固体をろ過により集め、冷水で洗浄し、乾燥させて、5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸を白色の粉末(1.84g、4.54mmol、76%)として得た。
1H NMR(400MHz,メタノール-d4)δ=7.68(d,1H),7.64(d,1H),7.33(m,1H),4.03(q,2H),2.89(s,3H),1.19(t,3H).
ステップ3:2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-ビニル-ピリジン-3-カルボン酸の合成
ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)に窒素雰囲気下で5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸(0.300g、0.741mmol)のトルエン(5mL)中の溶液を添加した。混合物を窒素雰囲気下で5分間脱気し、その後、トリブチル(ビニル)スタナン(0.704g、2.22mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波の照射下において120℃で0.75時間加熱した。冷却した反応混合物を珪藻土でろ過し、減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を、溶離液としてシクロヘキサン中の5~100%の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-5-ビニル-ピリジン-3-カルボン酸(0.099g、0.28mmol、38%)を得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.63-7.56(m,1H),7.39-7.33(m,1H),7.15-7.07(m,1H),6.73-6.58(m,1H),5.83-5.80(m,1H),5.79-5.71(m,1H),3.95-3.87(m,2H),2.68-2.61(m,3H),1.26-1.15(m,3H).
実施例4:5-アセチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸(化合物2.008)の合成
ステップ1:メチル5-アセチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレートの合成
メチル5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレート(0.462g、1.10mmol)のトルエン(15mL)中の溶液をジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.039g、0.055mmol)に添加した。トリブチル(1-エトキシビニル)スタナン(1.194g、3.31mmol)を添加し、反応混合物を60℃に1.5時間加熱し、次いで125℃で5時間加熱した。さらなるジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(0.039g、0.055mmol)及びトリブチル(1-エトキシビニル)スタナン(1.194g、3.31mmol)を添加し、反応混合物を18時間加熱した。冷却した反応混合物を減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を、溶離液としてイソヘキサン中の5~100%の酢酸エチルの勾配を用いるシリカゲルにおけるフラッシュクロマトグラフィにより精製して、メチル5-アセチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレート(0.062g、0.16mmol、15%)を得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.65-7.64(m,1H),7.58-7.56(m,1H),7.31-7.30(m,1H),4.18-4.06(m,2H),3.60-3.49(m,3H),2.63-2.53(m,3H),2.43-2.37(m,3H),1.29-1.22(m,3H).
ステップ2:5-アセチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸の合成
5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸と同様に、メチル5-アセチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボキシレート(0.062g、0.16mmol)及び水酸化リチウム水和物(0.027g、0.65mmol)を用い、室温で1.5時間撹拌し、続いて還流で2時間加熱することにより調製して、5-アセチル-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸(0.034g、0.091mmol、56%)を得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム)δ=7.64-7.56(m,1H),7.38-7.31(m,1H),7.14-7.06(m,1H),3.94-3.84(m,2H),2.66-2.58(m,3H),2.55-2.42(m,3H),1.29-1.13(m,3H).
実施例5:2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3,5-ジカルボン酸(化合物2.010)の合成
窒素雰囲気下の冷却した(-20℃)、5-ブロモ-2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3-カルボン酸(0.100g、0.247mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.50mL)中の懸濁液を塩化イソプロピルマグネシウム塩化リチウム錯体溶液(THF中に1.3M、0.40mL、0.518mmol)に窒素雰囲気下及び20℃で滴下した。反応混合物を0.25時間撹拌し、その後、-10℃に温め、0.3時間撹拌した。反応混合物を再度-20℃に冷却し、塩化イソプロピルマグネシウム塩化リチウム錯体溶液(THF中に1.3M、0.34mL、0.442mmol)を添加した。反応混合物を-10℃で0.5時間撹拌した。ドライアイスペレットを、カニューレを介して、撹拌しながら0.5時間かけて反応混合物中に昇華させ、その後、2つの小さいドライアイスペレットを反応混合物中に直接加えた。反応混合物を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)の添加により失活させた。水性相のpHを水性塩酸(2M)の添加によりpH3に調節した。水性相をジクロロメタン(×3)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を乾燥させ、減圧下で乾燥するまで蒸発させた。粗残渣を質量分析HPLCにより精製して、2-(3,4-ジクロロフェニル)-1-エチル-6-メチル-4-オキソ-ピリジン-3,5-ジカルボン酸(0.019g、0.050mmol、20%)を白色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6)δ=7.84(d,1H),7.82(d,1H),7.48(m,1H),3.88(q,2H),2.74(s,3H),1.10(t,3H).
生物学的実施例
多様なテスト種(アオゲイトウ(Amaranthus retoflexus)(AMARE)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)(SOLNI)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)(SETFA)、ホソムギ(Lolium perenne)(LOLPE)、イヌビエ(Echinochloa crus-galli)(ECHCG)、アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)(IPOHE))の種子をポット中の標準的な土壌に播種する。温室中において制御された条件下(24℃/16℃、昼/夜;14時間の明かり;65%湿度)で8日間栽培した後、これらの植物に、0.5%のTween 20(モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、CAS RN9005-64-5)を含有するアセトン/水(50:50)溶液中の技術的有効成分の配合物から得られる噴霧水溶液を噴霧する。別段の記載がある場合を除き、化合物は、1000g/hで適用する。次いで、テスト植物を、温室中において、制御された温室中の条件下(24℃/16℃、昼/夜;14時間の明かり;65%湿度)で1日2回水を与えて栽培する。13日後、植物に生じた損傷割合についてテストを評価する。生物学的活性を以下の表において5点のスケール(5=81~100%;4=61~80%;3=41~60%;2=21~40%;1=0~20%)で示す。