JP7842481B2 - 給餌装置 - Google Patents

給餌装置

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Description

特許法第30条第2項適用 (1) 発行日(公開日) 令和4年(2022年)6月1日 刊行物名 ロボティクス・メカトロニクス 講演会 2022 in Sapporo 予稿集 一般社団法人日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門 発行 *参加者専用アドレスよりダウンロード公開 <資 料> 講演会 開催概要 <資 料> 予稿集 掲載発表 研究要旨 (2) 開催日(公開日) 令和4年(2022年)6月3日 集会名、開催場所 ロボティクス・メカトロニクス 講演会 2022 in Sapporo(会期:令和4年6月1日~4日) 札幌コンベンションセンター(北海道札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1) 一般社団法人日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門 主催 *現地会場/オンライン講演の選択によるハイブリッド開催 <資 料> 講演会 プログラム (3) 発行日(公開日) 令和4年(2022年)12月13日 刊行物名 第23回 計測自動制御学会 システムインテグレーション部門 講演会 Web概要集・予稿集 公益社団法人計測自動制御学会 システムインテグレーション部門 発行 *参加登録者専用パスワードによるWeb公開 <資 料> 講演会 開催概要 <資 料> Web概要集・予稿集 掲載発表 研究要旨 (4) 開催日(公開日) 令和4年(2022年)12月16日 集会名、開催場所 第23回 計測自動制御学会システムインテグレーション部門 講演会(会期:令和4年12月14日~16日) 幕張メッセ 国際会議場 (千葉市美浜区中瀬2-1) 公益社団法人計測自動制御学会 システムインテグレーション部門 主催 *ポスターによるインタラクティブ発表 <資 料> 講演会 プログラム
本発明は、給餌装置に関する。
本願は、2022年5月26日に、日本に出願された特願2022-086095号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、犬等の動物に餌を供給する給餌装置が知られている(例えば、特許文献1、2、及び非特許文献1参照)。
例えば、この給餌装置は、家の部屋内に設置される。給餌装置は、携帯端末を用いた無線通信、又はタイマーにより動作する。そして、犬の飼い主が家から外出しているとき等に、飼い主が携帯端末を操作したり、セットした時刻がくると、給餌装置は餌を供給する。また、この給餌装置は、犬に給餌するのみならず、犬に運動を促すことや、犬の行動訓練に使用することができる。
犬に運動を促すことや、犬の行動訓練に使用することに焦点を置いたものとして、犬に装着させる首輪やハーネスに取り付けることが可能な給餌装置が知られている(例えば、特許文献3)。
特開2018-201490号公報 特開2001-112368号公報 特表2008-539701号公報
Furbo、[令和4年5月13日検索]、インターネット〈URL:https://furbo.com/jp〉
しかしながら、犬は、家内において、前記給餌装置が設置された場所から離れた場所にいる場合がある。この場合には、給餌装置により餌を供給しても、犬が餌に気づくことはできない。
また、犬の近くに餌を供給しても、犬が見えない位置に餌を供給したのでは、犬が気づき難い。
また、特許文献3のように給餌装置を取り付けた場合、餌が犬の視野角に入るように射出することが難しく、期待したように犬に運動を促すことや行動訓練を行うことが難しい。
特に、特許文献3のような首輪やハーネスの胸帯に給餌装置を装着した場合では、犬は、足元などに給餌されるので、その場にとどまることが多く、犬を、所定の方向に誘導するなどの訓練等は難しい。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、動物の移動先における動物の気づきやすい位置に餌を供給しつつ、動物を期待した方向に誘導できる給餌装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の態様1は、動物に取付けられる取付け部と、前記取付け部に設けられ、立位であって前方を向く前記動物の視野内に餌を供給する供給部と、前記供給部を制御する制御部と、を備え、前記供給部は、前記取付け部に設けられた状態で、前記動物の背部上に配置される、給餌装置である。
(2)本発明の態様2は、前記供給部は、前記餌を保持するとともに、前記制御部の制御に基づいて前記餌を送り出す保持部と、前記保持部から供給された前記餌を打ち出す発射部と、前記発射部から打ち出された前記餌が、立位であって前方を向く前記動物の視野内に供給されるように、打ち出される前記餌の向きを調整する軌道修正部と、を有する、(1)に記載の給餌装置であってもよい。
(3)本発明の態様3は、前記動物は、脊椎動物であり、前記取付け部は、前記脊椎動物の背部上に配置される支持部材と、前記支持部材における前記背部側の外面に取付けられ、互いの間に前記脊椎動物の背骨を挟んで前記背部に接触する一対の弾性部材と、前記支持部材を前記脊椎動物の前記背部に着脱可能に取付ける着脱部と、を有し、それぞれの前記弾性部材は、前記脊椎動物の頭部側に配置された第1弾性片と、前記第1弾性片に対して、前記頭部とは反対側に配置され、前記第1弾性片よりも厚い第2弾性片と、を有する、(1)又は(2)に記載の給餌装置であってもよい。
(4)本発明の態様4は、前記供給部が前記餌を供給するときに音を発する発音部を備える、(1)から(3)のいずれかに記載の給餌装置であってもよい。
(5)本発明の態様5は、無線通信により信号を受信するとともに、受信した前記信号を前記制御部に送る無線通信部を備え、前記制御部は、前記信号を受けたときに、前記供給部により前記餌を供給する、(1)から(4)のいずれかに記載の給餌装置であってもよい。
本発明の給餌装置では、動物の移動先における動物の気づきやすい位置に餌を供給することができ、動物を期待した方向に誘導できる。
本発明の第1実施形態の給餌装置を取付けた犬の側面図である。 同給餌装置を犬に取付けた状態の底面図である。 同給餌装置のブロック図である。 同給餌装置を犬に取付けた状態の正面視した断面図である。 図4中の切断線A1-A1の断面図である。 支持部材及びスポンジを展開したときの底面図である。 同給餌装置を犬に取付けた状態の正面図である。 犬の視野を説明する平面図である。 同給餌装置の供給部の斜視図である。 同供給部を模式的に示す側面図である。 同供給部における保持部の斜視図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例の給餌装置における保持部の斜視図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例の給餌装置における発射部の側面図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例の給餌装置における発射部の側面図である。 本発明の第1実施形態の第4変形例の給餌装置における発射部の側面図である。 実験で用いた餌の側面視した写真である。 実験で用いたローラの一例を側面視した写真である。 実験で用いたローラの他の例を側面視した写真である。 実験で用いたローラの他の例を側面視した写真である。 本発明の第2実施形態の給餌装置の供給部の斜視図である。 同供給部を分解した要部の斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る給餌装置の第1実施形態を、図1から図19を参照しながら説明する。以下では、給餌装置が取付けられる動物(人を除く)が犬(脊椎動物)である場合を例にとって説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態の給餌装置1は、犬Dに取付けて用いられる。
犬Dは、一定の訓練を受けた使役犬や一般家庭犬(ペット)であることが好ましい。犬Dとしては、例えば、体重が30kg程度の大型犬であればゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパード・ドッグ等が挙げられる。体重が15kg程度の中型犬であればブリタニー・スパニエル等が挙げられる。体重が8kg程度の小型犬であれば、ジャック・ラッセル・テリアなどが挙げられる。
給餌装置1は、犬Dに餌を与えるための装置である。本実施形態では、犬Dの報酬用として餌を与えることを想定している。図1及び図3に示すように、給餌装置1は、取付け部10と、供給部60と、発音部90と、第1無線通信部(無線通信部)95と、制御部100と、電源部105と、を備える。
以下では、給餌装置1の構成を、給餌装置1が取付けられる犬Dを基準とする前方X1、後方X2、右方Y1、及び左方Y2(図2参照)を用いて説明する。前方X1及び後方X2を含む方向が前後方向Xであり、右方Y1及び左方Y2を含む方向が左右方向Yである。
給餌装置1が取付けられる犬Dの姿勢は、立位であって、犬Dの顔が前方X1を向いている(以下では、標準姿勢と言う)ことを想定している。ここで言う立位とは、犬D等の動物が、全ての脚で胸部を支持面から上方に離間させて、支持面上に立ったり、支持面上を歩いたり走ったりして移動するときの姿勢を意味する。支持面は、地面や、家の床面等である。
図4に示すように、取付け部10の構成は、犬Dに取付けられれば限定されない。例えば、取付け部10は、支持部材11と、一対のスポンジ(弾性部材)12と、着脱部13(図1参照)と、を有する。
支持部材11は、犬Dの背部D1上に配置される。支持部材11は、基材16と、支持板17と、を有する。
基材16は、例えば布でシート状に形成されている。基材16として、布に接着芯を付けた生地、布にラミネートした生地、布にビニールコーティングをした生地等、比較的丈夫な生地を用いてもよい。基材16の通気性を向上させるために、基材16にメッシュ層を設けてもよい。
基材16を展開して平坦にし、基材16の厚さ方向に見たときに、基材16は矩形状である。図1に示すように、基材16が犬Dに取付けられたときに、基材16において犬Dの右方Y1、及び左方Y2となる辺には、フラップ16a,16bが形成されている。フラップ16aは、フラップ16bよりも前方X1に形成されている。
図4及び図5に示すように、基材16における犬D側を向く面となる第1主面16cにおける左右方向Yの中央部には、第1面ファスナー20が固定されている。第1面ファスナー20は、基材16の前方X1の端部に接着剤や縫合糸等により固定されている。
支持板17は、軽く、薄く、柔軟な(可撓性を有する)板材で形成されている。具体的には、支持板17は、例えばポリプロピレン、塩化ビニル、ポリカーボネート、ナイロン等の樹脂製の板材で形成されている。支持板17を展開して平坦にし、支持板17の厚さ方向に見たときに、支持板17は矩形状である。支持板17は、外力を作用させることで犬Dの背部D1に沿って湾曲させることが可能である。なお、支持板17に、繊維状のカーボンを平織り等にしたカーボン素材を用いてもよい。
支持板17は、基材16よりも犬Dの背部D1側に、背部D1に沿って湾曲した状態に配置される。
支持板17における基材16側を向く外面17aにおける左右方向Yの中央部には、第2面ファスナー21が固定されている。なお、第1面ファスナー20及び第2面ファスナー21で、面ファスナーを構成する。
第2面ファスナー21は、支持板17の前方X1の端部に接着剤等により固定されている。第2面ファスナー21は第1面ファスナー20に着脱可能に取付けられる。
このように、基材16の前方X1の端部と支持板17の前方X1の端部とは、基材16及び支持板17の左右方向Yの中央部において、面ファスナー20,21により着脱可能である。
なお、基材16の後方X2の端部と支持板17の後方X2の端部とは、縫合糸等の図示しない固定部材で固定されている。
図4に示すように、一対のスポンジ12は、支持板17における外面17aとは反対側の外面17b(支持部材11における犬Dの背部D1側の外面)に取付けられている。一対のスポンジ12は、互いの間に犬Dの背骨(脊椎)D3を挟んで、犬Dの背部D1に直接接触する。一対のスポンジ12間の距離は、給餌装置1を取付ける犬Dの背骨D3の直径程度であることが好ましい。
図5及び図6に示すように、それぞれのスポンジ12は、第1弾性片24と、第2弾性片25と、を有する。弾性片24,25は、それぞれ直方体状である。弾性片24,25は、それぞれ前後方向Xに延びている。
弾性片24,25には、公知のゴムスポンジ等で形成されている。
第1弾性片24は、支持板17における犬Dの頭部D5側に配置されている。
第2弾性片25の厚さは、第1弾性片24の厚さよりも厚い。ここで言う第1弾性片24の厚さとは、第1弾性片24における、第1弾性片24が取付けられた支持部材11の部分の厚さ方向の長さを意味する。
第2弾性片25は、第1弾性片24に対して、犬Dの頭部D5とは反対側に配置されている。弾性片24,25は、前後方向Xに並べて配置されている。例えば、弾性片24,25は、支持板17に縫合糸や接着剤等で取付けられている。
弾性片24,25の、発泡プラスチック-ポリエチレン-試験方法の規定(JIS K 6767:1999)に基づいた25%ひずみ時の圧縮応力は、1kPa(キロパスカル)以上50kPa以下が好ましく、2kPa以上10kPa以下がより好ましい。弾性片24,25の左右方向Yの長さ及び厚さ、弾性片24,25の気泡の組成等の内部構造によっては、前述の圧縮応力は、130kPaでもよい。
弾性片24,25の厚さは、弾性片24,25の圧縮応力に応じて変えることが好ましい。
着脱部13は、支持部材11を犬Dの背部D1に着脱可能に取付けるものであれば、限定されない。図1及び図2に示すように、例えば、着脱部13は、連結具28と、第1長さ調節機構29A、30Aと、第2長さ調節機構29B、30Bと、を有する。
本実施形態では、第1長さ調節機構29Aと第2長さ調節機構29Bとの構成は同一である。このため、第1長さ調節機構29Aの構成については数字に英大文字「A」を付加することで示す。第2長さ調節機構29Bのうち第1長さ調節機構29Aと対応する構成については、第1長さ調節機構29Aと同一の数字に英大文字「B」を付加することで示す。これにより、重複する説明を省略する。
例えば、第1長さ調節機構29Aの第1ベルト片40Aと第2長さ調節機構29Bの第1ベルト片40Bとは、同一の構成である。
第1長さ調節機構30A、第2長さ調節機構30B等についても、同様である。
図2及び図7に示すように、連結具28は、例えば連結部材34と、この連結部材34に固定されたベルト送りバックル35と、ベルト送りバックル35から後方X2に延びる中央ベルト36と、を備えている。連結部材34は、金属や樹脂等で六角形の板状に形成されている。ベルト送りバックル35は、金属や樹脂等でリング形に形成されている。中央ベルト36は、ベルト送りバックル35に保持されている。ベルト送りバックル35に保持される中央ベルト36の前方X1の端部の位置を変えることで、中央ベルト36の後方X2の端部の前後方向Xの位置を調節することができる。
中央ベルト36の前方X1の端部は、面ファスナー37により中央ベルト36の長手方向の中央部に着脱可能である。面ファスナー37により中央ベルト36の前方X1の端部を取付けることで、中央ベルト36の端部が犬Dの動きの支障になりにくい。
第1長さ調節機構29A及び第2長さ調節機構29Bは、犬Dの首部D7周りに取付けて用いられる。
図7に示すように、第1長さ調節機構29Aは、連結部材34から右方Y1に延びる第1ベルト片40Aと、第1ベルト片40Aの端部に固定された差し込みバックル41Aと、差し込みバックル41Aの右方Y1に固定されたベルト送りバックル42Aと、ベルト送りバックル42Aに第1端部が保持された第2ベルト片43Aと、を有している。
差し込みバックル41Aは公知の構成のものであり、互いに着脱可能とされた図示しない凸状部材及び凹状部材を有している。例えば、凹状部材が第1ベルト片40Aの端部に固定され、凸状部材がベルト送りバックル42Aに固定されている。
凸状部材と凹状部材とを取付けて差し込みバックル41Aを接続状態にしたり、凸状部材と凹状部材とを分離して差し込みバックル41Aを分離状態にしたりすることで、第1ベルト片40Aと第2ベルト片43Aとを接続したり、この接続を解除したりすることができる。
第2ベルト片43Aでは、第2端部が基材16に縫い付けられている。ベルト送りバックル42Aに保持される第2ベルト片43Aの第1端部の位置を変えることで、第1長さ調節機構28A全体としての長さを調節することができる。
第2長さ調節機構29Bは、第1長さ調節機構29Aと同様に構成され、第1ベルト片40Bと、差し込みバックル41Bと、ベルト送りバックル42Bと、第2ベルト片43Bと、を有している。
図1に示すように、第2ベルト片43Bの第1端部は、面ファスナー44Bにより基材16に着脱可能である。
図1及び図2に示すように、第1長さ調節機構30A及び第2長さ調節機構30Bは、犬Dの胴体D9の前方X1の部分周りに取付けて用いられる。
第2長さ調節機構30Bは、第1長さ調節機構29Aと同様に構成されている。第2長さ調節機構30Bは、中央ベルト36の後方X2の端部から左方Y2に延びる第1ベルト片47Bと、第1ベルト片47Bの端部に固定された差し込みバックル48Bと、差し込みバックル48Bに固定されたベルト送りバックル49Bと、ベルト送りバックル49Bに第1端部が保持された第2ベルト片50Bと、を有している。第2ベルト片50Bは、第2端部が基材16のフラップ16aに縫い付けられている。ベルト送りバックル49Bに保持される第2ベルト片50Bの第1端部の位置を変えることで、第2長さ調節機構30B全体としての長さを調節することができる。
第2ベルト片50Bの第1端部は、面ファスナー51Bにより基材16に着脱可能である。
なお、着脱部13は、基材16の一対のフラップ11bに取付けられた第3長さ調節機構54を有していてもよい。
基材16を比較的丈夫な素材で形成した場合等には、支持部材11の基材16及び支持板17は、一体に構成されてもよい。
図5に示すように、供給部60は、取付け部10に設けられている。供給部60は、標準姿勢の犬Dの視野内に餌を供給する。より詳しく説明すると、供給部60は、平面視において、標準姿勢の犬Dの視野内に餌を供給する。
供給部60は、取付け部10に設けられた状態で、犬Dの背部D1上に配置される。すなわち、この例では、供給部60は、標準姿勢の犬Dの視野外に配置されている。
ここで、標準姿勢の犬Dの左右方向Yの視野について、図8を用いて説明する。
図8に示すように、犬Dでは、右方Y1の目D11による視野(視野角)の一部と、左方Y2の目D12による視野の一部とが、重なる。例えば、目D11,D12のいずれかで視認可能な視野θ1は、前方X1を中心として左右方向Yに220°である。
例えば、視野θ1は、動物がウマである場合には330°、動物がネコである場合には250°である。なお、例えば、人間の視野θ1は200°である。
視野には、左右方向Yだけでなく、動物の上下方向を含めて考えてもよい。
図9及び図10に示すように、供給部60は、基板61と、保持部62と、発射部63と、軌道修正部64と、を有する。
例えば、基板61は、平面視で矩形を呈する。基板61の外縁部には、複数の貫通孔61aが形成されている。基板61は、支持部材11の基材16上に配置されている。基板61は、基材16に、貫通孔61aを通した縫合糸67等により固定されている。
保持部62は、複数の餌を保持するとともに、制御部100の制御に基づいて餌を送り出す。図9及から図11に示すように、保持部62は、側板70と、底板71と、軸部72と、複数の仕切り板73と、蓋74と、供給板75と、第1駆動モータ(不図示)と、を有する。
ここで、側板70は円筒状に形成され、底板71及び蓋74は円板状に形成され、軸部72は棒状に形成されている。側板70、底板71、軸部72、及び蓋74それぞれの中心軸(軸線)は、共通軸と同軸に配置されている。以下では、共通軸を軸線O1と言う。軸線O1に沿う方向(軸線O1方向)は、上下方向である。
給餌装置1を、軸線O1方向から見て、軸線O1に直交する方向を径方向と言い、軸線O1回りに周回する方向を周方向と言う。
側板70は、基板61における後方X2の部分に固定されている。側板70における下方の部分には、前方X1と左方Y2との間の向きを向く開口70aが形成されている。
図11に示すように、底板71は、円板状である。底板71は、側板70内における開口70aよりも上方の部分に固定されている。底板71における周方向の一部には、落とし孔71aが形成されている。例えば、落とし孔71aの中心角度は、60°である。底板71の中心には、図示しない貫通孔が形成されている。
軸部72は、底板71の貫通孔を通り、底板71を上下方向に貫通している。
複数(本実施形態では6枚)の仕切り板73は、軸部72における仕切り板73よりも上方に突出した部分から、径方向外側に向かって延びている。複数の仕切り板73は、軸部72回りに等角度ごとに配置されていることが好ましい。
側板70の内部かつ底板71上であって、周方向に隣り合う仕切り板73の間には、餌F1が収容されている。例えば、餌F1は、粒状のドッグフードである。
図9に示すように、蓋74は、側板70の上端部の開口を、開閉可能に覆う。
図10に示すように、供給板75の第1端部は、底板71の落とし孔71aの下方に配置されている。供給板75は、前方X1に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜している。供給板75は、底板71の落とし孔71aを通して落ちた1個の餌F1を、前方X1に搬送する。図9に示すように、供給板75は、側板70の開口70aを通して側板70の前方X1に突出している。
例えば、第1駆動モータは、サーボモータである。第1駆動モータは、軸部72を軸線O1回りに回転させる。
発射部63は、保持部62から送り出された餌F1を打ち出す。図9及び図10に示すように、発射部63は、支持板78と、ローラ79と、第2駆動モータ(不図示)と、を有する。
支持板78は、供給板75の下端部から前方X1に向かって延びている。
ローラ79は、円柱状又は円筒状である。ローラ79は、支持板78の上方に配置されている。すなわち、支持板78とローラ79との間には、餌F1が通る隙間が形成されている。ローラ79の軸線は、左右方向Yに沿う。
第2駆動モータは、ローラ79を、ローラ79の軸線回りに回転させる。第2駆動モータは、ローラ79の下端部が前方X1に向かって移動するように、ローラ79を回転させる。
軌道修正部64は、発射部63から打ち出された餌F1が、標準姿勢の犬Dの視野θ1内に供給されるように、打ち出される餌F1の向きを調整する。軌道修正部64は、案内板82と、角度調節機構(不図示)と、連結部材83と、を有する。
案内板82は、支持板78よりも前方X1から、前方X1に向かうに従い漸次、上方に向かうように傾斜している。
角度調節機構は、基板61に対して案内板82のなす角度θ3(図10参照)を調節可能な機構であれば、限定されない。例えば、角度θ3は、餌F1の上下方向の打ち出し角度である。
例えば、角度調節機構は、案内板82が支持板78の前端部回りに回転可能に案内する案内機構と、回転移動した案内板82の位置を保持する保持機構と、を有する。
例えば、案内機構には、蝶番が用いられる。保持機構には、案内板82に設けた板材を、基板61に設けた一対の挟持部材で挟み込む構成を用いることができる。
角度調節機構がモータを有して、角度θ3が自動的に変化するように構成してもよい。
図10に示すように、連結部材83は、側面視で円弧状である。連結部材83は、支持板78の前端部と案内板82の下端部とにそれぞれ滑らかに連なる。
本実施形態では、供給板75、支持板78、及び案内板82を左右方向Yに挟むように、一対のガイド板85が設けられている。各ガイド板85は、供給板75、支持板78、及び案内板82の左右方向Yの端部から、上方に突出する。
なお、供給部60は、基板61を有さなくてもよい。
以上のように構成された供給部60の各要素は、合成樹脂や金属等で形成されている。供給部60の角度調節機構は、角度θ3を調節することで、餌F1の上下方向の打ち出し角度を調節可能である。
なお、供給部60の角度調節機構は、さらに餌F1の左右方向Yの打ち出し角度を調節可能であってもよい。
発音部90は、スピーカを有する。発音部90は、供給部60が餌F1を供給するときに音を発する。発音部90は、クリッカー音や、人が犬を褒める音声等を発してもよい。
第1無線通信部95は、図示しないアンテナ、増幅回路等を有する。無線通信には、公知の無線LAN、Bluetooth(登録商標)等が用いられる。第1無線通信部95は、無線通信により信号を受信するとともに、受信した信号を制御部100に送る。
例えば、制御部100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、メモリと、を有する。制御部100は、供給部60の駆動モータ、発音部90、及び第1無線通信部95にそれぞれ接続されている。制御部100は、供給部60の駆動モータ及び発音部90を制御する。
電源部105は、供給部60の駆動モータ、発音部90、第1無線通信部95、及び制御部100にそれぞれ電力を供給する。
以上のように構成された給餌装置1の質量は、犬Dの体重(質量)の10%以下であることが好ましい。
なお、給餌装置1は、図示しない操作装置により遠隔操作される。
例えば、操作装置は、操作部と、第2無線通信部と、を有する。操作部は、ジョイスティック等である。使用者は、操作部を傾けること等により、操作装置に指示を与える。
第2無線通信部は、操作部に与えられた指示に基づいて、無線通信により給餌装置1の第1無線通信部95に信号を送る。
次に、以上のように構成された給餌装置1の動作について説明する。
予め、給餌装置1を取付ける犬Dに応じて、供給部60の角度調節機構により案内板82の角度θ3を調整する。
まず、使用者は、給餌装置1を犬Dに取付ける。具体的には、着脱部13の差し込みバックル41A、41B、48A、48Bを適宜分離状態にしたり、長さ調節機構28A、28B、29A、29Bを長くしたりしておく。
使用者は、基材16と長さ調節機構28A、28Bとの間に、犬Dの首部D7を通す。必要に応じて、差し込みバックル41A、41Bを接続状態にする。第2ベルト片43A、43Bの第1端部を左右の手で把持し、これらの第1端部を連結具28の連結部材34から離間するように引く。長さ調節機構28A、28Bの長さが左右均等に短くなり、長さ調節機構28A、28Bが首部D7に取付けられる。
長さ調節機構29A、29Bと中央ベルト36との間に、各前脚D14(図1参照)を通す。
一対のスポンジ12が犬Dの背部D1に接触するように配置する。このとき、図4に示すように各スポンジ12が、前後方向Xに延びるとともに、一対のスポンジ12の間に犬Dの背骨D3を挟むように配置する。さらに、各スポンジ12において、第1弾性片24が第2弾性片25よりも犬Dの頭部D5側に配置されるようにする。前後方向Xに延びたスポンジ12が、犬Dの背骨D3に沿って取付けられる。
必要に応じて、差し込みバックル48A、48Bを接続状態にする。第2ベルト片50A、50Bの第1端部を左右の手で把持し、これらの第1端部を連結具28の中央ベルト36から離間するように引く。長さ調節機構30A、30Bの長さが左右均等に短くなり、長さ調節機構30A、30Bが胴体D9の前方X1の部分に取付けられる。
以上の手順で、着脱部13により犬Dの背部D1に給餌装置1が取付けられる。
犬Dの背部D1に給餌装置1を取付ける際に、一対のスポンジ12が厚さ方向に圧縮される。給餌装置1は、左右の質量がほぼ等しいことが好ましく、給餌装置1の重心が低い方が好ましい。
給餌装置1を起動すると、給餌装置1の電源部105は、供給部60の駆動モータ等に電力を供給する。給餌装置1を取付けられた犬Dは、使役犬や一般家庭犬としての作業訓練や運動等の動作を行う。
犬Dが動作を開始してから一定の時間が経過すると、使用者は、犬Dに餌F1を与えるために操作装置を操作する。具体的には、使用者は、操作装置の操作部を操作する。すると、操作装置の第2無線通信部が信号を発し、給餌装置1の第1無線通信部95が、この信号を受信する。第1無線通信部95が受信した信号は、給餌装置1の制御部100に送られる。
制御部100は、この信号を受けたときに、発音部90により音を発してもよい。そして、制御部100は、供給部60により餌F1を供給する。すなわち、制御部100は、操作装置から信号を受け取り次第、音を発したり、餌F1を供給したりする。
具体的には、制御部100は、供給部60の第2駆動モータにより、ローラ79を回転させる。制御部100は、供給部60の第1駆動モータにより、軸部72を軸線O1回りに所定の角度回転させる。すると、供給部60の保持部62内で保持されていた1個の餌F1が、底板71の落とし孔71aを通して下方に向かって落ちる。この餌F1は、供給板75に案内されて、発射部63の支持板78上に送り出される。
支持板78上に送り出された餌F1は、回転するローラ79により前方X1に向かって打ち出される。餌F1は、軌道修正部64の連結部材83及び案内板82に案内されて、供給部60から斜め前方X1に向かって打ち出される。一対のガイド板85により、餌F1は、供給部60の供給板75、支持板78、及び案内板82上から落下し難い。
軌道修正部64は、犬Dがどのような姿勢であっても犬Dの頭部に餌F1が当たらない角度に打ち出される角度で設計されている。そのため、打ち出された餌F1は、犬Dの頭部を超える形で、犬Dの視認できる範囲に打ち出される。
供給部60から打ち出された餌F1の軌跡を、図1中に二点鎖線L0で示す。
制御部100は、発音部90により音を発する。
なお、第2駆動モータによるローラ79の回転速度を調整することで、餌F1の飛距離を調整することができる。
この時、犬Dが標準姿勢である場合には、犬Dは給餌装置1から打ち出された餌F1を視認し、餌F1を食べる。一方で、犬Dが標準姿勢でなく餌F1を視認しなかった場合でも、発音部90により発せられた音を聞いた犬Dは、周囲を見回す。そして、犬Dは、餌F1を視認し、餌F1を食べる。
以上説明したように、本実施形態の給餌装置1では、取付け部10により給餌装置1が犬Dの背部D1に取付けられることにより、犬Dと一体となって、給餌装置1が、犬Dの移動先に移動する。制御部100の制御に基づいて、取付け部10に設けられた供給部60が餌F1を供給する。犬Dが標準姿勢である場合には、餌F1は犬Dの視野θ1内に供給されるため、犬Dは餌F1を視認する。なお、餌F1の色が黒色よりも白色の方が、犬Dが視認しやすい。
従って、犬Dの移動先における犬Dの気づきやすい位置に餌F1を供給することができる。
供給部60は、犬Dの背部D1上に配置される。発明者らの検討では、犬Dなどは、首輪や胸帯から、何度も餌F1が供給されると、餌F1が供給される位置にとどまり、前に進まなくなる、あるいは、訓練などに集中しなくなる。一方、供給部60を背部D1上に配置すると、犬Dに気付かれずに、餌F1を供給することができ、犬Dを誘導したい方向に誘導することができる。
このため、供給部60が標準姿勢の犬Dの視野θ1外に配置されることで、犬Dが供給部60に気を取られて犬Dの動作に支障が生じるのを抑制することができる。なお、動物の背部D1とは、動物の視野θ1外の背部を意味する。
供給部60は、保持部62、発射部63、及び軌道修正部64を有する。従って、保持部62は、保持していた餌F1を、制御部100の制御に基づいて発射部63に送り出す。そして、発射部63がこの餌F1を打ち出すとともに、打ち出された餌F1が、標準姿勢の犬Dの視野θ1内に供給されるように、軌道修正部64が打ち出される餌F1の向きを調整することができる。
発射部63がローラ79を有するため、餌F1を打ち出すときの音が比較的小さい。このため、餌F1を打ち出すときに犬Dに与える影響を低減させることができる。
スポンジ12は、前方X1の薄い第1弾性片24と、後方X2の厚い第2弾性片25と、を有する。このため、図5に示すように、供給部60が前方X1に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾いた状態で、犬Dの背部D1に取付けられる。保持部62に保持された餌F1を、供給板75上を通して前方X1に搬送し、より確実に発射部63に供給することができる。
給餌装置1が、発音部90を備える。これにより、供給部60が餌F1を供給することを、発音部90が発する音により、犬Dに餌F1を気付かせることができる。
給餌装置1が、第1無線通信部95を備える。例えば、操作装置の第2無線通信部から送られた信号を第1無線通信部95が受信すると、第1無線通信部95は、この信号を制御部100に送る。制御部100は、この信号を受けたときに、供給部60により餌F1を供給する。従って、使用者は、給餌装置1に対する遠方から、制御部100に指示を出し、犬Dに餌F1を供給することができる。
本発明の第1実施形態の給餌装置1は、以下に説明するようにその構成を様々に変形させることができる。
図12に示す第1変形例の給餌装置1Aのように、供給部の保持部110が、一対の回転軸111A、111Bと、螺線部材112A、112Bと、第1駆動モータ(不図示)と、を有してもよい。
回転軸111A、111Bは、互いに平行になるように、並べて配置されている。
螺線部材112A、112Bにおける螺線の巻き方は、互いに逆である。すなわち、例えば、螺線部材112Aが右巻きであれば、螺線部材112Bは左巻きである。
螺線部材112Aは、回転軸111Aに巻き付けられている。螺線部材112Bは、回転軸111Bに巻き付けられている。
第1駆動モータは、回転軸111Aを回転軸111A回りの向きE1に回転させる。第1駆動モータは、回転軸111Bを回転軸111B回りの、向きE1とは反対の向きE2に回転させる。
餌F1は、螺線部材112A、112Bにおいて、回転軸111A、111B回りに1回転する部分の間に配置される。
このように構成された第1変形例の給餌装置1Aの保持部110でも、餌F1を保持するとともに、制御部100の制御に基づいて餌F1を送り出すことができる。
図13に示す第2変形例の給餌装置1Bのように、供給部の発射部115がバネにより構成されてもよい。発射部115は、保持部62から供給された餌F1を、発射部115の弾性力により打ち出す。なお、発射部がソレノイドを有してもよい。
図14に示す第3変形例の給餌装置1Cのように、供給部の発射部120が、筒状体121と、図示しない空気供給部と、を有してもよい。
空気供給部は、圧縮された空気A1を、筒状体121の第1端部から、筒状体121内に供給する。餌F1は、筒状体121における第1端部とは反対側の第2端部に配置されている。餌F1は、筒状体121の第2端部から吹き出す空気A1により、打ち出される。
このように、発射部120は、保持部62から供給された餌F1を、空気A1により打ち出す。
図13に示す第4変形例の給餌装置1Dのように、供給部の発射部125が、棒状部材126と、収容部127と、第1駆動モータ(不図示)と、を有してもよい。
例えば、収容部127は、ドーム状である。収容部127は、棒状部材126の第1端部に固定されている。収容部127内には、餌F1が収容される。
第1駆動モータは、棒状部材126を、第1端部とは反対側の第2端部回りに回転させる。
発射部125は、保持部62から供給された餌F1を、投てき(投げること)のような方法により打ち出す。
以上、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。後述する第2実施形態についても、同様である。
例えば、前記実施形態では、供給部は、犬Dの視野θ1外となる位置であれば、図1に二点鎖線M1で示す犬Dの肩部に取付けられてもよい。供給部から餌F1を打ち出す向きを、前方X1でなく、前方X1と右方Y1との間の向き、前方X1と左方Y2との間の向き等としてもよい。
給餌装置1は、発音部90、第1無線通信部95、及び電源部105を備えなくてもよい。給餌装置1は、犬Dのエクササイズ(運動の機会)に用いられてもよい。
また、給餌装置1の取付け部10などの所定の部位に、周囲の状況を観測できるカメラなどの撮像手段を設けてもよい。第1無線通信部95などで、撮像手段で撮像した画像を訓練を指導するユーザや、飼い主に転送することで、遠隔で、犬Dの状況、周辺の状況を見ながら、訓練や、犬Dの状況、移動させたい方向に応じて、餌F1の打ち出し方向を変更する操作をすることで、確実に給餌を行うようにすることができる。
実施形態では、給餌装置が取付けられる動物は犬に限定されないが、脊椎動物であることが好ましい。脊椎動物としては、馬、ロバ、猿等が挙げられる。動物は、脊椎動物でなくてもよい。
(実験結果)
以下では、給餌装置1の仕様を決める実験結果について説明する。
餌F1として、図16に示すニュートロ(Nutro、登録商標)を用いた。餌F1は、円柱状である。ニュートロを選んだ理由は、形状のバラつきが小さく、硬くて丈夫であり、給餌装置1で扱いやすいためである。
図16中に、餌F1の直径(L1)、厚さ(L2)、及び斜め長さ(L3)を示す。ランダムに選んだ20個の餌F1の直径L1、厚さL2、及び斜め長さL3の測定結果を、表1に示す。
例えば、直径L1の最大値は13.18mmである。直径L1について、最小値は11.32mmであり、平均は12.20mmであり、標準偏差は0.561mmである。
図10に示す給餌装置1において、ローラ79は円筒状であるとした。ローラ79の内径rは、8.8mmとした。
ローラ79として、以下に説明する3種類のローラを用いて実験した。
図17に示すローラ79は、第1種類のスポンジであるスポンジ1製のローラ79Aである。第1種類のスポンジは、実験に用いた2種類のスポンジのうち、相対的に硬く目が粗いものである。ローラ79Aの外径rは、34.0mmである。
図18に示すローラ79は、第2種類のスポンジであるスポンジ2製のローラ79Bである。第2種類のスポンジは、実験に用いた2種類のスポンジのうち、相対的に柔らかく目が細かいものである。ローラ79Bの外径rは、34.0mmである。
図19に示すローラ79は、ナイロン製のローラ79Cである。ローラ79Cの外径rは、35.1mmである。
図10に示すように、ローラ79の中心から支持板78までの距離を、dと規定する。餌F1の大きさを、wと規定する。このとき、餌F1が詰まらないための距離dは、(1)式で表わされる。
d>w+r ・・(1)
角度θ3を50°とし、距離dを、23.0、23.5、24.0、24.5mmとした。ローラ79A~79Cにより餌F1を5回ずつ打ち出した。測定した餌F1の飛距離の平均及び標準偏差を、表2に示す。
例えば、距離dが23.0mm、スポンジ1製のローラ79Aを用いたときに、餌F1の飛距離の平均は325cmであり、標準偏差は22cmであった。
餌F1の飛距離が長く、飛距離の標準偏差が小さく飛距離が安定していることから、スポンジ1製のローラ79Aを採用するとともに、距離dを23.5mmにした。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図20及び図21を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。第2実施形態では、より多くの餌F1を、1個ずつ送り出すことのできる保持部131の構成と、向き調節部141により、餌F1の打ち出し方向を調整することができる特徴がある。
図20及び図21に示すように、本実施形態の給餌装置2は、給餌装置1の各構成において、供給部60に代えて複数の餌F1を保持する供給部130を備える。
供給部130は、供給部60の各構成において、保持部62に代えて、保持部131及び向き調節部141を有する。
保持部131は、保持部62の各構成において、軸部72、複数の仕切り板73に代えて、軸部132、複数の保持片133aを有する皿状の部材133、側部ケース134、及びバネ135を有する。
図21に示すように、この例では、底板71には、落とし孔71aに代えて、落とし孔71bが形成されている。落とし孔71bは、軸線O1方向から見たときに餌F1の形状に近い円形状を呈し、底板71における周方向の一部に形成されている。例えば、落とし孔71bは、底板71における左方Y2の部分に形成されている。
1個の餌F1(不図示)は、落とし孔71bを通ることができる。落とし孔71bを通った餌F1は、発射部63に供給される。
側板70における周方向の一部であって上下方向の一部には、切欠き70aが形成されている。切欠き70aは、周方向において落とし孔71bを含む範囲に配置されるように、側板70の左方Y2の部分に形成されている。
軸部132は、棒状に形成され、軸線O1上に配置されている。
各保持片133aは、底板71上に配置される皿状の部材133に、筒状に形成されている。複数の保持片133aの内側の箇所は、底抜けになっている(軸線O1方向に貫通している)。例えば、保持片133aの内径は、15.5mmである。複数の保持片133aは、皿状の部材133が有し、底板71上に配置された連結板133bにより互いに接続されている。
複数の保持片133aを含む皿状の部材133は、底板71上に配置されている。複数の保持片133aは、軸部132の径方向外側に配置されている。保持片133aの形状は、図21では、円形で示しているが、それに限られず方形など、餌F1の形状に応じて適宜な形にしてもよい。複数の保持片133aは、軸部132回り、即ち、皿状の部材133の外周円内側に並べて配置されている。複数の保持片133aは、軸部132に固定されている。複数の保持片133aは、いわゆるリボルバーの構造である。
複数の保持片133aは、軸部132と一体となって軸線O1回りに回転する。この例では、複数の保持片133aは、軸線O1回りの向きE6(平面視で反時計回り)に回転する。
各保持片133a内であって底板71上には、1個の餌F1が収容される。保持片133aが底板71の落とし孔71b上に配置された場合には、保持片133a内の餌F1は、保持片133aの内側の箇所が底抜けになっているので、底板71の落とし孔71bを通って発射部63に供給される。
例えば、側部ケース134は、上方が開口する箱状に形成されている。側部ケース134は、前後方向Xに延びている。
側部ケース134の側壁138における、側板70の切欠き70aに対応する部分には、切欠き138aが形成されている。
側部ケース134の側壁138は、側板70に接続されている。側板70の切欠き70aは、側部ケース134内に配置されている。
側部ケース134における前後方向Xの両端部には、フック等の係止部(不図示)がそれぞれ固定されている。
例えば、バネ135は、つる巻きバネである。バネ135は、側部ケース134内に配置され、側板70の切欠き70aを通して前後方向Xに延びている。バネ135の前後方向Xの両端部は、側部ケース134の係止部にそれぞれ係止されている。
バネ135は、底板71の落とし孔71bの上方を通って延びている。バネ135と保持片133aとの距離は、バネ135と保持片133aとの間から餌F1が複数入り込まないように、餌F1の直径及び厚さよりそれぞれ短いことが好ましい。
向き調節部141には、無線などの遠隔操作で駆動可能なサーボモータが内蔵されている。例えば、図20に示すように、向き調節部141は、基板61上に配置されるとともに、保持部131の底板71に固定されている。向き調節部141は、一体となった保持部131、発射部63、及び軌道修正部64(以下では、部分供給部130Aと言う)を、軸線O1に平行な軸線O4回りに回転させる。
部分供給部130Aが軸線O4回りに回転すると、犬Dから打ち出される餌F1の、ヨー(yaw)方向の向きが調節される。
次に、以上のように構成された給餌装置2の動作について、保持部131に重点をおいて説明する。
なお、例えば、保持部131内には、複数(例えば20個程度)の餌F1が収容される。複数の餌F1の一部は、複数の保持片133a内に収容される。複数の餌F1の残部は、複数の保持片133a上であって、蓋74よりも下方に収容される。
第1駆動モータを駆動すると、軸部132及び複数の保持片133aが一体となって向きE6に回転する。保持片133a内に収容された1個の餌F1が底板71の落とし孔71b上に移動すると、この餌F1は、落とし孔71bを通って落ちる。そして、発射部63に供給されて打ち出され、軌道修正部64で向きが調整される。
この際に、落とし孔71b上の保持片133aの上方にはバネ135が配置されている。このため、落とし孔71bを通して一度に複数の餌F1が発射部63に供給されるのが防止される。
餌F1が落ちた保持片133aがバネ135の下方から周方向に移動すると、この保持片133a上の餌F1が保持片133a内に落ちて、収容される。
以上のように構成された本実施形態の給餌装置2では、第1実施形態の給餌装置1と同様の効果を奏することができる。
さらに、給餌装置2が保持部131を有することにより、より多くの餌F1を収容することができる。
また、給餌装置2が向き調節部141を有する。例えば、犬Dに取付けられた給餌装置2の右方Y1に、撮像手段の映像から餌F1が入り込みやすい障害物があると視認される場合を例にとって説明する。この場合、餌F1を給餌装置2の右方Y1に打ち出しても、餌F1が障害物に入り込んで、犬Dはその餌F1を食べ難い。この場合、向き調節部141により餌F1を打ち出す向きを、遠隔操作で左方Y2に調節することにより、打ち出した餌F1を、犬Dが食べ易くすることができ、確実に犬Dに餌F1を供給することができる。
本発明によれば、動物の移動先における動物の気づきやすい位置に餌を供給しつつ、動物を期待した方向に誘導することができる給餌装置を提供できる。よって、産業上の利用可能性は大きい。
1、1A、1B、1C、1D、2 給餌装置
10 取付け部
11 支持部材
12 スポンジ(弾性部材)
13 着脱部
24 第1弾性片
25 第2弾性片
60、130 供給部
62、110、131 保持部
63、115、120、125 発射部
64 軌道修正部
90 発音部
95 第1無線通信部(無線通信部)
100 制御部
D 犬(脊椎動物、動物)
D1 背部
D3 背骨
D5 頭部
F1 餌
X1 前方
θ1 視野

Claims (4)

  1. 動物に取付けられる取付け部と、
    前記取付け部に設けられ、立位であって前方を向く前記動物の視野内に餌を供給する供給部と、
    前記供給部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記供給部は、前記取付け部に設けられた状態で、前記動物の背部上に配置され、
    前記供給部は、
    前記餌を保持するとともに、前記制御部の制御に基づいて前記餌を送り出す保持部と、
    前記保持部から送り出された前記餌を打ち出す発射部と、
    前記発射部から打ち出された前記餌が、前記立位であって前方を向く前記動物の頭部の上方を越えて、前記動物の前記視野内に供給されるように、打ち出される前記餌の向きを調整する軌道修正部と、
    を有する給餌装置。
  2. 前記動物は、脊椎動物であり、
    前記取付け部は、
    前記脊椎動物の背部上に配置される支持部材と、
    前記支持部材における前記背部側の外面に取付けられ、互いの間に前記脊椎動物の背骨を挟んで前記背部に接触する一対の弾性部材と、
    前記支持部材を前記脊椎動物の前記背部に着脱可能に取付ける着脱部と、
    を有し、
    それぞれの前記弾性部材は、
    前記脊椎動物の頭部側に配置された第1弾性片と、
    前記第1弾性片に対して、前記頭部とは反対側に配置され、前記第1弾性片よりも厚い第2弾性片と、
    を有する、請求項1に記載の給餌装置。
  3. 前記供給部が前記餌を供給するときに音を発する発音部を備える、請求項1に記載の給餌装置。
  4. 無線通信により信号を受信するとともに、受信した前記信号を前記制御部に送る無線通信部を備え、
    前記制御部は、前記信号を受けたときに、前記供給部により前記餌を供給する、請求項1に記載の給餌装置。
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