以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、5G New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、Next Generation-Radio Access Network 20(以下、NG-RAN20、及び端末200(User Equipment 200、以下、UE200)を含む。
なお、無線通信システム10は、Beyond 5G、5G Evolution或いは6Gと呼ばれる方式に従った無線通信システムでもよい。
NG-RAN20は、無線基地局100A(以下、gNB100A)及び無線基地局100B(以下、gNB100B)を含む。なお、gNB及びUEの数を含む無線通信システム10の具体的な構成は、図1に示した例に限定されない。
NG-RAN20は、実際には複数のNG-RAN Node、具体的には、gNBを含み、5Gに従ったコアネットワーク(5GC、不図示)と接続される。なお、NG-RAN20及び5GCは、単に「ネットワーク」と表現されてもよい。
gNB100A及びgNB100Bは、NRに従った無線基地局であり、UE200とNRに従った無線通信を実行する。gNB100A、gNB100B及びUE200は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いビームを生成するMassive MIMO、複数のコンポーネントキャリア(CC)を束ねて用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及びUEと複数のNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時に通信を行うデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。
無線通信システム10は、FR1及びFR2に対応する。各FRの周波数帯は、次のとおりである。
・FR1:410 MHz~7.125 GHz
・FR2:24.25 GHz~52.6 GHz
FR1では、15, 30または60kHzのSub-Carrier Spacing(SCS)が用いられ、5~100MHzの帯域幅(BW)が用いられてもよい。FR2は、FR1よりも高周波数であり、60または120kHz(240kHzが含まれてもよい)のSCSが用いられ、50~400MHzの帯域幅(BW)が用いられてもよい。
さらに、無線通信システム10は、FR2の周波数帯域よりも高周波数帯域にも対応してもよい。具体的には、無線通信システム10は、52.6GHzを超え、114.25GHzまでの周波数帯域に対応し得る。
また、より大きなSub-Carrier Spacing(SCS)を有するCyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing(CP-OFDM)/Discrete Fourier Transform - Spread(DFT-S-OFDM)を適用してもよい。さらに、DFT-S-OFDMは、上りリンク(UL)だけでなく、下りリンク(DL)にも適用されてもよい。
図2は、無線通信システム10において用いられる無線フレーム、サブフレーム及びスロットの構成例を示す。
図2に示すように、1スロットは、14シンボルで構成され、SCSが大きく(広く)なる程、シンボル期間(及びスロット期間)は短くなる。なお、1スロットを構成するシンボル数は、必ずしも14シンボルでなくてもよい(例えば、28、56シンボル)。また、サブフレーム当たりのスロット数は、SCSによって異なっていてよい。さらに、図示されていないが、SCSは、より広い間隔、例えば、480kHz, 960kHzなどが用いられてもよい。
なお、図2に示す時間方向(t)は、時間領域、シンボル期間またはシンボル時間などと呼ばれてもよい。また、周波数方向は、周波数領域、リソースブロック、サブキャリア、BWP (Bandwidth part)などと呼ばれてもよい。
また、無線通信システム10は、gNB100A(及びgNB100B、以下同)が形成するセルのカバレッジを広げるカバレッジ拡張(CE: Coverage Enhancement)をサポートできる。カバレッジ拡張では、各種の物理チャネルの受信成功率を高めるための仕組みが提供されてよい。
本実施形態では、無線通信システム10(gNB100A)は、物理下りデータチャネル、具体的には、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)の繰り返し送信に対応できる。
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、UE200の機能ブロック構成について説明する。
図3は、UE200の機能ブロック構成図である。図3に示すように、UE200は、無線信号送受信部210、アンプ部220、変復調部230、制御信号・参照信号処理部240、符号化/復号部250、データ送受信部260及び制御部270を備える。
無線信号送受信部210は、NRに従った無線信号を送受信する。無線信号送受信部210は、Massive MIMO、複数のCCを束ねて用いるCA、及びUEと2つのNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時に通信を行うDCなどに対応する。
具体的には、無線信号送受信部210は、各種の物理チャネルを介して無線信号を送受信する。特に、本実施形態では、無線信号送受信部210は、物理下りデータチャネルを受信する受信部を構成する。物理下りデータチャネルとは、具体的には、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)と解釈されてよい。PDSCHは、物理下り共有チャネルと呼ばれてもよい。
また、無線信号送受信部210は、物理下りデータチャネルの受信に関するUE200の能力情報をネットワークに送信する送信部を構成する。
具体的には、無線信号送受信部210は、PDSCH(物理下りデータチャネル)の周波数方向における繰り返しへの対応能力を示す能力情報をネットワークに送信できる。なお、UE200の能力情報とは、3GPP TS38.331などにおいて規定されるUE capability informationと解釈されてもよい。
無線信号送受信部210は、所定の上り物理チャネルを介してUE capability informationを送信することができる。なお、PDSCHの受信に関するUE capability informationの内容については、さらに後述する。
アンプ部220は、PA (Power Amplifier)/LNA (Low Noise Amplifier)などによって構成される。アンプ部220は、変復調部230から出力された信号を所定の電力レベルに増幅する。また、アンプ部220は、無線信号送受信部210から出力されたRF信号を増幅する。
変復調部230は、所定の通信先(gNB100Aなど)毎に、データ変調/復調、送信電力設定及びリソースブロック割り当てなどを実行する。変復調部230では、Cyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing(CP-OFDM)/Discrete Fourier Transform - Spread(DFT-S-OFDM)が適用されてもよい。また、DFT-S-OFDMは、上りリンク(UL)だけでなく、下りリンク(DL)にも用いられてもよい。
制御信号・参照信号処理部240は、UE200が送受信する各種の制御信号に関する処理、及びUE200が送受信する各種の参照信号に関する処理を実行する。
具体的には、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100A(またはgNB100B、以下同)から所定の制御チャネルを介して送信される各種の制御信号、例えば、無線リソース制御レイヤ(RRC)の制御信号を受信する。また、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100Aに向けて、所定の制御チャネルを介して各種の制御信号を送信する。
制御信号・参照信号処理部240は、Demodulation Reference Signal(DMRS)、及びPhase Tracking Reference Signal (PTRS)などの参照信号(RS)を用いた処理を実行する。
DMRSは、データ復調に用いるフェージングチャネルを推定するための端末個別の基地局~端末間において既知の参照信号(パイロット信号)である。PTRSは、高い周波数帯で課題となる位相雑音の推定を目的した端末個別の参照信号である。
なお、参照信号には、DMRS及びPTRS以外に、Channel State Information-Reference Signal(CSI-RS)、Sounding Reference Signal(SRS)、及び位置情報用のPositioning Reference Signal(PRS)が含まれてもよい。
チャネルには、制御チャネルとデータチャネルとが含まれる。制御チャネルには、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、RACH(Random Access Channel、Random Access Radio Network Temporary Identifier(RA-RNTI)を含むDownlink Control Information (DCI))、及びPhysical Broadcast Channel(PBCH)などが含まれる。
データチャネルには、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、及びPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)などが含まれる。データとは、データチャネルを介して送信されるデータを意味してよい。
また、物理チャネルには、少なくともPDCCH、PUCCH、PUSCH及びPDSCHが含まれてよい。
符号化/復号部250は、所定の通信先(gNB100Aなど)毎に、データの分割/連結及びチャネルコーディング/復号などを実行する。
具体的には、符号化/復号部250は、データ送受信部260から出力されたデータを所定のサイズに分割し、分割されたデータに対してチャネルコーディングを実行する。また、符号化/復号部250は、変復調部230から出力されたデータを復号し、復号したデータを連結する。
データ送受信部260は、Protocol Data Unit (PDU)ならびにService Data Unit (SDU)の送受信を実行する。具体的には、データ送受信部260は、複数のレイヤ(媒体アクセス制御レイヤ(MAC)、無線リンク制御レイヤ(RLC)、及びパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・レイヤ(PDCP)など)におけるPDU/SDUの組み立て/分解などを実行する。また、データ送受信部260は、ハイブリッドARQ(Hybrid automatic repeat request)に基づいて、データの誤り訂正及び再送制御を実行する。
制御部270は、UE200を構成する各機能ブロックを制御する。特に、本実施形態では、制御部270は、カバレッジ拡張(CE)をサポートするため、物理チャネルに関する各種制御を実行できる。
具体的には、制御部270は、PDSCH(物理下りデータチャネル)が、周波数方向において繰り返されていると想定してよい。PDSCHが周波数方向において繰り返されるとは、時間方向において一定の領域(シンボルまたはスロットなどのリソース)に割り当てられるPDSCHが、当該時間方向の領域内において、周波数方向においても複数割り当てられることを意味してよい。
つまり、制御部270は、PDSCHが、同一時間領域内において、周波数方向に繰り返されていると想定してよい。
周波数方向に繰り返されるPDSCH(PDSCHリソースと呼んでもよい)は、周波数方向において隣接していてもよいし、一定の間隔が設けられるように離れていてもよい。つまり、PDSCHは、隣接するサブキャリアに連続して複数割り当てられてもよいし、幾つかのサブキャリアを隔てて割り当てられてもよい。
このように、制御部270は、PDSCHが周波数方向において間隔を設けて繰り返されていると想定してもよいし、PDSCHが周波数方向において連続して繰り返されていると想定してもよい。
制御部270は、PDSCHの周波数方向における繰り返しに基づいて、変調符号化スキーム(MCS:Modulation and Coding Scheme)及び符号化レート(coding rate)の少なくとも何れかを変更してもよい。
例えば、制御部270は、PDSCHの繰り返し数(Repetition数という)が4(つまり、4つのPDSCHが繰り返される)である場合、符号化レートは、繰り返しがない場合の1/4としてもよい。また、制御部270は、MCSについても、Repetition数或いはRepetitionの有無に応じて、変更してよい。例えば、PDSCHの繰り返し数が2である場合、指示されたMCSより3つ小さいMCSを設定してもよい。
制御部270は、上述したようなPDSCHの周波数方向における繰り返し(Repetition)をネットワークからのシグナリングに基づいて想定してよい。具体的には、制御部270は、下りリンク制御情報(DCI)、媒体アクセス制御レイヤの制御要素(MAC-CE)、または無線リソース制御レイヤ(RRC)のシグナリングに基づいて、PDSCHの周波数方向における繰り返しを想定してよい。
当該DCI、MAC-CEまたはRRCのシグナリングは、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionの有無、Repetition数、Repetitionの間隔を示す情報を含んでよい。なお、当該シグナリングの具体例については、さらに後述する。
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、カバレッジ拡張(CE)に対応した物理下りデータチャネル(PDSCH)の受信に関する動作について説明する。
(3.1)前提
3GPPが設定したStudy Item(RP-193240参照)では、FR1及びFR2の両方の周波数帯域におけるカバレッジ拡張の実現が想定されている。
対象となるシナリオには、屋外(O)のgNBから屋内(I)のUEへのサービス提供(FR1の場合)、屋内のgNBから屋内のUEへのサービス提供(FR2の場合)が含まれる。また、都市部、郊外及び地方(田舎)でのカバレッジ拡張(長距離通信となる地方を含む)が対象とされている。
また、主な対象サービスは、VoIP(Voice over IP)及びeMBB(enhanced Mobile Broadband)である。
このようなシナリオ及び対象サービスに基づいて、物理チャネル、具体的には、PDSCH, PUSCH, PDCCH, PUCCHに関して、3GPPにおいて規定されたリンクバジェット(Hardware link budget、MILと呼ばれてもよい)を評価した結果、以下に示すように、改善の必要性があると想定される。
(FR1)
・PUSCH:約13 dB(eMBB)
・PDSCH:約5~6 dB(VoIP及びeMBB)
・PDCCH:約5 dB(VoIP)
(FR2)
・PUSCH:約21 dB(eMBB)
・PDSCH:約16 dB(VoIP)、約8 dB(eMBB)
・PDCCH:約18 dB(VoIP)
図4は、FR1における物理チャネルのMIL評価結果を示す。図5は、FR2における物理チャネルのMIL評価結果を示す。
以下では、カバレッジ拡張をサポートするためのPDSCHの改善に関する動作について説明する。
図6は、送信信号の帯域幅と電力密度(PSD)との関係例を示す。図6に示すように、gNB100A(及びgNB100B、以下同)の下りリンク(DL)送信電力に関して、一般的に送信信号の帯域幅によらず電力密度(PSD:Power Spectrum Density)は一定となるため、送信するリソースに割り当てられるリソースブロック(RB)数が多いほど、総送信電力は大きくなる。
NRでは、PDSCHの時間・周波数リソースを柔軟に割り当てることができる。例えば、RB数を多くし、かつ符号化レートを小さくすることによって、総送信電力を高めることが可能である。
符号化レートは、Modulation and Coding Scheme(MCS)インデックス毎に決まっており、トランスポートブロック(TB)サイズは、MCS及び割当リソース量によって決まる。このため、割当リソース量を増やしてもMCS=0の符号化レート以下にはならない。さらに、総送信電力を高めるために割当リソース量を増やすとTBサイズが大きくなり、小さいサイズのデータを送りたい場合にはリソースの無駄が生じる。
従って、割り当てたリソースを活用して小さいサイズのデータをより低い誤り率で送信できるようにすることが望ましい。
割り当てたリソースを活用して小さいサイズのデータをより低い誤り率で送信できるようにするためには、以下のような方法が考えられる。
(i)より低い符号化レートを規定したMCSテーブルを新たに導入する
(ii)トランスポートブロック(TB)サイズを、割り当てた(一部の)リソース量から決定し、残りのリソースを周波数方向において繰り返し送信(repetition)する
(3.2)動作概要
以下では、上述した(ii)の方法をPDSCHに適用した場合における動作例について説明する。これにより、PDSCHの周波数方向におけるRepetition導入によるカバレッジ拡張を実現し得る。
具体的には、無線通信システム10は、以下のような動作を実行し得る。
・(動作例1):PDSCHの周波数方向におけるRepetition
・DCIによって設定されたPDSCHリソースを周波数方向において繰り返して設定される
・Repetition数は任意に設定されてよい
・Repetition数に応じてMCS及び/または符号化レートが変更されてもよい
・Repetitionの間隔は任意に設定されてもよい
・(動作例2)::PDSCHの周波数方向におけるRepetitionの設定方法
・DCIによって通知する(例えば、新規なDCIフォーマットを規定し、Frequency Domain Resource Assignment(FDRA)または通知するフィールドを拡張する
・MAC-CEによって通知する
・RRCのシグナリングによって設定する(例えば、PDSCH-Configを用いて設定する)
・(動作例3):UEの能力情報(UE capability information)
UE(端末)は、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionに関して、例えば、以下の対応可否に関する能力を報告する
・PDSCHの周波数方向におけるRepetition対応可否
・PDSCHの周波数方向におけるRepetition数、Repetition間隔
(3.3)動作例1
本動作例では、PDSCHの周波数ダイバーシチゲインを得るために、周波数方向におけるRepetitionが実行される。
図7は、動作例1に係るPDSCHリソースの割り当て例(連続配置)を示す。図8は、動作例1に係るPDSCHリソースの割り当て例(非連続配置)を示す。図7及び図8では、Repetition数が4である例が示されている。
図7及び図8に示すように、本動作例では、DCIによって設定されたPDSCHリソースを周波数方向において繰り返し設定できる。つまり、PDSCHリソースが周波数方向において繰り返し割り当てられてよい。
なお、Repetition数は、4に限らず、任意の数(例えば、Number of Repetition = 2, 4, 8, 16)が設定されてよい。
また、Repetition数に応じてMCS及び符号化レート(coding rate)の少なくとも何れかが変更されてもよい。例えば、Repetition数=4の場合、coding rateは、繰り返しがない場合の1/4としてもよい。つまり、Repetition数が増えるに連れて、coding rateを下げてもよい。
また、図7(連続配置)及び図8(非連続配置)に示されるように、RepetitionされたPDSCHリソースは,周波数方向において連続して設定されて(割り当てられて)もよいし、一定の間隔(ギャップ)を設けて設定されて(割り当てられて)もよい。
UE200は、このようなPDSCHの周波数方向におけるRepetitionを予め想定してよい。具体的には、以下に説明する設定方法に基づいて、当該Repetitionを予め想定してよい。
(3.4)動作例2
図9は、PDSCHの周波数方向におけるRepetition設定に関連する通信シーケンスの例を示す。
図9に示すように、UE200は、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionに関するUE200の能力を示す能力情報(UE capability information)をネットワークに送信してよい(S10)。
当該UE capability informationには、PDSCHの周波数方向におけるRepetition対応可否、対応可能なRepetition数及びRepetition間隔が含まれてよい。なお、当該UE capability informationには、これらの要素の何れか(例えば、Repetition対応可否)のみが含まれるようにしてもよい。また、当該UE capability informationの具体例については、動作例3においてさらに説明する。
ネットワークは、受信したUE capability information及びネットワーク側の能力などに基づいて、PDSCHリソースを決定する(S20)。具体的には、ネットワークは、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionの有無、Repetition数及びRepetition間隔を決定してよい。
ネットワークは、決定したPDSCHリソースの情報をUE200に通知する(S30)。具体的には、上述したように、DCI、MAC-CEまたはRRCのシグナリングによって当該情報が通知されてよい。
UE200は、通知されたPDSCHリソースの情報に基づいて、PDSCH受信を設定する(S40)。具体的には、UE200は、通知されたPDSCHリソースの情報に基づいて、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionに関する設定を実行してよい。
上述したように、ネットワークは、DCI、MAC-CEまたはRRCのシグナリングによって、決定したPDSCHリソースの情報を通知してよいが、具体的には、以下のように通知できる。
例えば、DCIによって通知する場合、新たなDCIフォーマットが規定されてもよく、PDSCHをスケジューリングする際に、合わせてRepetitionの有無及び/またはRepetition数が設定されてもよい。
また、この場合、FDRAを拡張することによって、既存の割当リソースの開始位置、RB数及び/またはリソースブロックグループ(RBG)に加え、repetitionの数及び/または間隔をjoint codingすることによって通知されてもよい。
或いは、既存のDCIフォーマット内に、Repetition数及び/または間隔を通知するためのフィールドが新規に設けられてもよい。
MAC-CEによって通知する場合、既存のMAC-CEとは別個の新規なMAC-CEが用いられてよい。
RRCのシグナリング、つまり、RRCパラメータによって通知する場合、例えば、PDSCH-Configの情報要素(information element)が用いられてよい。図10は、PDSCH-Configの構成例を示す。
図10に示すように、pdsch-Repetition_FrequencyDomainのフィールドを用いて、PDSCHの周波数方向におけるRepetition数(例えば、ENUMERATED (n2, n4, n8, n16))が通知されてもよい。或いは、任意の値(例えば、INTEGER(0…20))が設定されてもよい。
また、Repetition間隔は、PDSCHに設定された(割り当てられた)RB数と同じでもよいし、任意の値としてもよい。なお、任意の値の場合は、図10に示すように、Repetition_offsetのフィールドを用いてRepetition間隔が通知されてもよい。
(3.5)動作例3
PDSCHの周波数方向におけるRepetitionに関するUE200の能力情報(UE capability information)には、以下のような要素が含まれてよい。
・PDSCHの周波数方向におけるRepetition対応可否
・PDSCHの周波数方向におけるRepetition数及び/またはRepetition間隔
また、UE200は、対応する周波数に関して、少なくとも以下の何れかを報告してよい。
・全周波数に対する一括した対応可否(UEとしての対応可否)
・周波数(バンド)毎の対応可否
・周波数レンジ(FR1, FR2)毎に対応可否
さらに、UE200は、対応する複信方式に関して、少なくとも以下の何れかを報告してよい。
・UEとしての復信方式への対応可否
・複信方式(TDD, FDD)毎の対応可否
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、UE200は、PDSCHが、同一時間領域内において、周波数方向に繰り返されていると想定できる。このため、UE200は、PDSCHの周波数ダイバーシチゲインを得やすくなる。
また、PDSCHに割り当てた(一部の)リソース量からTBサイズを決定し、残りのリソースを周波数方向におけるRepetitionに割り当てることができるため、PDSCHに割り当てた当該リソースを活用して小さいサイズのデータをより低い誤り率で送信することを実現し易い。
すなわち、無線通信システム10によれば、UE200は、カバレッジ拡張に対応したより効率的なPDSCHの受信に対応でき、より高品質なカバレッジ拡張を実現し得る。
本実施形態では、UE200は、PDSCHが周波数方向において間隔を設けて繰り返されていると想定できる。このため、UE200は、PDSCHの周波数ダイバーシチゲインをさらに得やすくなり、より高品質なカバレッジ拡張を実現し得る。
本実施形態では、UE200は、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionに基づいて、MCSまたはcoding rateの少なくとも何れかを変更できる。このため、PDSCHへの割当リソース量に応じた効率的なデータ送信を実現し得る。
本実施形態では、UE200は、DCI、MAC-CEまたはRRCのシグナリングに基づいて、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionを想定できる。このため、UE200は、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionの設定を予め確実に認識し得る。
本実施形態では、UE200は、PDSCHの周波数方向におけるRepetitionへの対応能力を示すUE capability informationをネットワークに送信できる。このため、ネットワークは、UE200の能力に応じた適切なPDSCHを設定し得る。
(5)その他の実施形態
以上、実施形態について説明したが、当該実施形態の記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述した実施形態では、PDSCHを例に説明したが、PDSCHは、別の名称で呼ばれてもよい。具体的には、下りリンク(DL)方向のデータチャネルであれば、PDSCHとは異なる名称で呼ばれても構わない。
また、上述した実施形態では、UE200は、DCIに基づいてPDSCHの周波数方向におけるRepetitionを想定することを説明したが、当該Repetitionの有無などが、MAC-CE或いはRRCのシグナリングによって通知される場合には、当該Repetitionの想定については、PDSCH受信用のDCI(例えば、Format 1_1)に基づかなくても構わない。
また、上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(図3)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
さらに、上述したUE200は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図11は、UE200のハードウェア構成の一例を示す図である。図11に示すように、UE200は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
UE200の各機能ブロック(図3参照)は、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、または当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
また、UE200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部または全体を指す。
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型または無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームはさらに時間領域において1つまたは複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジーは、ある信号またはチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing:SCS)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、何れも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロットまたは1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partialまたはfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割り当て単位であり、周波数領域において、1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つまたは複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つまたは複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB:PRB)、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group:SCG)、リソースエレメントグループ(Resource Element Group:REG)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つまたは複数のリソースエレメント(Resource Element:RE)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つまたは複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームまたは無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロットまたはミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)長などの構成は、様々に変更することができる。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。