JP7841367B2 - 避航操船支援プログラム、避航操船支援方法及び避航操船支援装置 - Google Patents
避航操船支援プログラム、避航操船支援方法及び避航操船支援装置Info
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Description
図1は、避航操船支援システムの構成例を示す図である。図1に示す避航操船支援システム1は、運航現場におけるOZT(Obstacle Zone by Target)の検出時に避航操船を支援する避航操船支援機能を提供するものである。以下、リスク評価を行うアルゴリズムのあくまで一例として、OZTを例に挙げるが、他のリスク評価のアルゴリズムにより衝突可能性のある範囲が検出されることとしてもよい。
あくまで一例として、クライアント端末30は、船舶に搭載され得る。ここで言う「船舶」は、特定の船種や特定の積載量のものに限定されず、あらゆる船種や積載量のものが範疇とされる。
船舶のリスク評価には、航行妨害ゾーン、いわゆるOZTが用いられる。例えば、OZTは、相手船の船速VOおよび向きφOと、自船の船速Vおよび進路角度φとに基づいて検出される。これら相手船の船速VOおよび向きφOは、相手船に搭載されたAIS50が発信するAISデータなどから取得できる。一方、自船の船速Vは、現状維持とし、進路角度φは、変更可能であることとする。なお、リスク評価に用いるアルゴリズムとして、OZTを例として挙げているが、他のリスク評価用のアルゴリズムも同様である。また、以下、自船舶の一例を指して「自船」と記載する場合がある。さらに、以下、他船舶の一例を指して「他船」、あるいは「相手船」と記載する場合がある。
これらOZTやARPAでは、AIS50、あるいはレーダで取得された時点における相手船の船速や向きが変更されずに直進する進路の下でリスクが評価されるので、相手船の針路が不正確であることが一因となってリスク評価の精度が低下する。
このことから、上記の避航操船支援機能は、相手船の針路を精度よく予測する針路予測AI(Artificial Intelligence)を用いる。このような針路予測AIは、機械学習モデル、例えばリカレントニューラルネットワークの1つであるLSTM(Long Short Term Memory)モデルにより実現されてよい。
上記の背景技術の欄で説明した通り、船舶における衝突危険性などのリスクを評価する技術として、航路生成装置や航行支援方法などが提案されている。例えば、航路生成装置は、ポテンシャル法にOZTを組み合わせることにより、予想されるリスクに対するポテンシャルを考慮して船舶の安全に航行可能な航路を生成する。また、航行支援方法では、計画航路の全行程における他船舶の通航状況と、計画航路上における気象・海象予測情報とに基づいて計画航路の衝突リスク値を求め、衝突リスク値がリスク情報として出力される。
しかしながら、上記の航路生成装置や上記の航行支援方法などに代表される従来技術は、いずれも船舶が出発する前の航海計画の段階でOZTが発生しにくい航路を生成するものに過ぎない。このため、運航現場でOZTが発生する場合、いかにして避航操船を実現するかは現場の人員に委ねられる。このように、上記の従来技術は、そもそも運航現場におけるOZTの発生時に避航経路を生成する術がないので、避航操船を支援することは困難である。
そこで、本実施例に係る避航操船支援機能は、OZT検出時に自船の現在位置および目的地を経由する経由点を設定し、現在位置、経由点および目的地を通過する経路ごとにOZTが検出されるか否かを判定してOZTが検出されない経路を出力する。
図9は、サーバ装置10の機能構成例を示すブロック図である。図9には、サーバ装置10が有する避航操船支援機能に関連するブロックが模式化されている。図9に示すように、サーバ装置10は、通信制御部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。なお、図9には、上記の避航操船支援機能に関連する機能部が抜粋して示されているに過ぎず、図示以外の機能部がサーバ装置10に備わることとしてもよい。
図10は、避航操船支援処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、クライアント端末30から自船の位置情報を取得するサンプリング周期、例えば1秒間ごとに反復して実行できる。
上述してきたように、本実施例に係るサーバ装置10は、OZT検出時に自船の現在位置および目的地を経由する経由点を設定し、現在位置、経由点および目的地を通過する経路ごとにOZTが検出されるか否かを判定してOZTが検出されない経路を出力する。したがって、本実施例に係るサーバ装置10によれば、衝突可能性のある範囲の検出時における避航操船の経路に関するリスク評価の計算量を削減できる。
上記の実施例1では、他船のOZTが1つ検出される例を挙げたが、複数のOZTが検出される場合、1つの避航操船の経路につき複数の経由点を設定することができる。この場合、あくまで一例として、1つの経路につき他船のOZTの検出数以下の数の経由点を設定することができる。そして、複数の経由点それぞれを通過する各経路について他船舶との衝突可能性のある範囲が検出されるか否かを判定することができる。さらに、避航操船の経路の評価値を算出する場合、曲がり回数、例えば変曲点の個数が少なくなるにしたがって良い評価を算出し、曲がり回数、例えば変曲点の個数が多くなるにしたがって悪い評価を算出することもできる。
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、取得部15A、検出部15B、設定部15C、判定部15D、算出部15Eまたは出力制御部15Fをサーバ装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、取得部15A、検出部15B、設定部15C、判定部15D、算出部15Eまたは出力制御部15Fを別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、サーバ装置10の機能を実現するようにしてもよい。
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図11を用いて、実施例1及び実施例2と同様の機能を有する避航操船支援プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
前記他船舶との衝突可能性のある範囲の検出時に、前記検出時における前記自船舶の位置および前記自船舶の目的地の間で前記自船舶に経由させる経由点を設定し、
前記自船舶の位置、前記経由点および前記目的地を通過する経路において他船舶との衝突可能性のある範囲が検出されるか否かを判定し、
前記衝突可能性のある範囲が検出されない経路を出力する、
処理をコンピュータに実行させる避航操船支援プログラム。
前記判定する処理は、前記複数の経由点それぞれを通過する各経路について他船舶との衝突可能性がある範囲が検出されるか否かを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の避航操船支援プログラム。
前記出力する処理は、前記評価値が最良である経路を出力する処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の避航操船支援プログラム。
ことを特徴とする付記3に記載の避航操船支援プログラム。
前記出力する処理は、前記評価値が最良である経路を出力する処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の避航操船支援プログラム。
ことを特徴とする付記5に記載の避航操船支援プログラム。
ことを特徴とする付記1に記載の避航操船支援プログラム。
ことを特徴とする付記7に記載の避航操船支援プログラム。
前記他船舶との衝突可能性のある範囲の検出時に、前記検出時における前記自船舶の位置および前記自船舶の目的地の間で前記自船舶に経由させる経由点を設定し、
前記自船舶の位置、前記経由点および前記目的地を通過する経路において他船舶との衝突可能性のある範囲が検出されるか否かを判定し、
前記衝突可能性のある範囲が検出されない経路を出力する、
処理をコンピュータが実行する避航操船支援方法。
前記判定する処理は、前記複数の経由点それぞれを通過する各経路について他船舶との衝突可能性がある範囲が検出されるか否かを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記9に記載の避航操船支援方法。
前記出力する処理は、前記評価値が最良である経路を出力する処理を含む、
ことを特徴とする付記9に記載の避航操船支援方法。
ことを特徴とする付記11に記載の避航操船支援方法。
前記出力する処理は、前記評価値が最良である経路を出力する処理を含む、
ことを特徴とする付記9に記載の避航操船支援方法。
ことを特徴とする付記13に記載の避航操船支援方法。
ことを特徴とする付記9に記載の避航操船支援方法。
ことを特徴とする付記15に記載の避航操船支援方法。
前記他船舶との衝突可能性のある範囲の検出時に、前記検出時における前記自船舶の位置および前記自船舶の目的地の間で前記自船舶に経由させる経由点を設定し、
前記自船舶の位置、前記経由点および前記目的地を通過する経路において他船舶との衝突可能性のある範囲が検出されるか否かを判定し、
前記衝突可能性のある範囲が検出されない経路を出力する、
処理を実行する制御部を含む避航操船支援装置。
前記判定する処理は、前記複数の経由点それぞれを通過する各経路について他船舶との衝突可能性がある範囲が検出されるか否かを判定する処理を含む、
ことを特徴とする付記17に記載の避航操船支援装置。
前記出力する処理は、前記評価値が最良である経路を出力する処理を含む、
ことを特徴とする付記17に記載の避航操船支援装置。
ことを特徴とする付記19に記載の避航操船支援装置。
3 船舶
10 サーバ装置
11 通信制御部
13 記憶部
13A 地図データ
13M モデルデータ
15 制御部
15A 取得部
15B 検出部
15C 設定部
15D 判定部
15E 算出部
15F 出力制御部
30 クライアント端末
50 AIS
Claims (6)
- 自船舶と他船舶の衝突可能性のある範囲を検出し、
前記他船舶との衝突可能性のある範囲の検出時に、前記検出時における前記自船舶の位置および前記自船舶の目的地の間で前記自船舶に経由させる経由点を設定し、
前記自船舶の位置、前記経由点および前記目的地を通過する経路において他船舶との衝突可能性のある範囲が検出されるか否かを判定し、
前記衝突可能性のある範囲が検出されない経路を出力する、
処理をコンピュータに実行させ、
前記検出する処理は、前記他船舶の位置情報の時系列データを機械学習モデルへ入力することにより前記機械学習モデルが出力する前記他船舶の予測位置の時系列データと、前記自船舶に設定された自動運航の航路に対応する位置情報の時系列データとに基づいて前記衝突可能性のある範囲を検出する処理を含む、
ことを特徴とする避航操船支援プログラム。 - 前記経由点は複数設定され、
前記判定する処理は、前記複数の経由点それぞれを通過する各経路について他船舶との衝突可能性がある範囲が検出されるか否かを判定する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の避航操船支援プログラム。 - 前記衝突可能性のある範囲が検出されない経路ごとに前記経路における船舶動的特性に基づいて評価値を算出する処理を前記コンピュータにさらに実行させ、
前記出力する処理は、前記評価値が最良である経路を出力する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の避航操船支援プログラム。 - 前記衝突可能性のある範囲が検出されない経路ごとに前記経路における総運航距離に基づいて評価値を算出する処理を前記コンピュータにさらに実行させ、
前記出力する処理は、前記評価値が最良である経路を出力する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の避航操船支援プログラム。 - 自船舶と他船舶の衝突可能性のある範囲を検出し、
前記他船舶との衝突可能性のある範囲の検出時に、前記検出時における前記自船舶の位置および前記自船舶の目的地の間で前記自船舶に経由させる経由点を設定し、
前記自船舶の位置、前記経由点および前記目的地を通過する経路において他船舶との衝突可能性のある範囲が検出されるか否かを判定し、
前記衝突可能性のある範囲が検出されない経路を出力する、
処理をコンピュータが実行し、
前記検出する処理は、前記他船舶の位置情報の時系列データを機械学習モデルへ入力することにより前記機械学習モデルが出力する前記他船舶の予測位置の時系列データと、前記自船舶に設定された自動運航の航路に対応する位置情報の時系列データとに基づいて前記衝突可能性のある範囲を検出する処理を含む、
ことを特徴とする避航操船支援方法。 - 自船舶と他船舶の衝突可能性のある範囲を検出し、
前記他船舶との衝突可能性のある範囲の検出時に、前記検出時における前記自船舶の位置および前記自船舶の目的地の間で前記自船舶に経由させる経由点を設定し、
前記自船舶の位置、前記経由点および前記目的地を通過する経路において他船舶との衝突可能性のある範囲が検出されるか否かを判定し、
前記衝突可能性のある範囲が検出されない経路を出力する、
処理を実行する制御部を含み、
前記検出する処理は、前記他船舶の位置情報の時系列データを機械学習モデルへ入力することにより前記機械学習モデルが出力する前記他船舶の予測位置の時系列データと、前記自船舶に設定された自動運航の航路に対応する位置情報の時系列データとに基づいて前記衝突可能性のある範囲を検出する処理を含む、
ことを特徴とする避航操船支援装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022103977A JP7841367B2 (ja) | 2022-06-28 | 2022-06-28 | 避航操船支援プログラム、避航操船支援方法及び避航操船支援装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022103977A JP7841367B2 (ja) | 2022-06-28 | 2022-06-28 | 避航操船支援プログラム、避航操船支援方法及び避航操船支援装置 |
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| JP2024004351A JP2024004351A (ja) | 2024-01-16 |
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ID=89538007
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2022103977A Active JP7841367B2 (ja) | 2022-06-28 | 2022-06-28 | 避航操船支援プログラム、避航操船支援方法及び避航操船支援装置 |
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- 2022-06-28 JP JP2022103977A patent/JP7841367B2/ja active Active
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