JP783H - 既設の本管を新しい本管と取替える方法と装置 - Google Patents

既設の本管を新しい本管と取替える方法と装置

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【発明の詳細な説明】 本発明は既設の本管の取替え、もしくは取替えの準備に
関し、特に既設の鋳鉄製ガス本管を新らしい本管と取替
えることに関し、また特にこの取替えを実施可能にする
方法と装置に関する。 本管は、たとえば、既設の本管が劣化したとか変更され
た負荷に適応するのに能力が不足するなどの数多の理由
のため取替えられる。 ガス本管を取替える通常の方法は費用及び労力のかかる
全面掘削を取替えるべき管の周囲で行なう必要がある。
そうする代りに、全面掘削を避けて新しい本管を既設の
本管に挿入するに留めれば、当然のこととして新設され
た本管は内径が既設のものよりも小さくなり、そのため
ガス輸送能力も小さいものとなる。 本発明の目的は既設の本管の、上記諸欠点の何れをも持
たない新しい本管による取替、もしくは取替の準備を可
能とすることにある。 次に、本発明の構成を説明する。 本発明の方法は、既設の本管を新しい本管と取替える方
法において、既設の本管の外径より大きな外径を有する
掘削機の後端に、新しい本管または新しい本管の保護ス
リーブとして役立つライナを取付け、掘削機の先端を先
にして掘削機を既設の本管内に入り込むように新しい本
管またはライナと共に移動させて既設の本管を破断し、
破断した本管内に新しい本管またはライナを入り込ませ
るための間隙を破断した本管内に前記胴部によって維持
して前記間隙内に新しい本管またはライナを入れライナ
が用いられる場合には、ライナが定位置に設置された後
新しい本管をライナ内にさらに入れる、ことを特徴とす
る方法である。 また、本発明の装置は、既設の本管に挿入されてこの本
管にそって移動する掘削機を含み、この掘削機は既設本
管の内壁と係合しこの壁体を破断する前方部分を有し、
この掘削機は、この後部に破断本管内を移動するとき掘
削機がこの破断本管を通して新しい本管、またはライナ
を引くようにこの新しい本管、またはライナを掘削機に
締結する締結装置を有することを特徴とする既設の本管
の新しい本管による取替え、もしくは取替の準備を行う
ことを特徴とする装置である。 前述の方法における既設の本管を破断して新しい本管ま
たはライナに置換えること、または前述の装置における
既設の本管を破断して新しい本管またはライナに置換え
る掘削機によって、(1)置換えるべき既設の本管の周囲
の地面を完全に堀起すことを避けることができかなりの
労力及び費用を節約できる特徴を有し、また(2)新しい
本管の内径を既設の本管の内径と同一かまたは大きくで
きる特徴を有するものである。 本発明の一特徴によれば、既設の本管の新しい本管によ
る取替え、もしくは取替えの準備を行う方法が提供さ
れ、この方法は既設の本管を破断し、破断本管の取替え
用の新しい本管、またはライナが通過するに足る間隙を
破断本管の端から端にわたって維持し、前記ライナは新
しい本管が続いてこのライナに貫入されたときこの新し
い本管の保護スリーブとして役立つことから成る。 本発明の一実施例において、新しい本管はこれが破断本
管に貫入される前に予めスリーブを被覆されている。 既設本管は新しい本管、またはライナの移動に先立ち絶
えることなく破断されるのが好ましい。 新しい本管の内径は既設の本管の内径に等しいかこれよ
りも大きいことが望ましい。 間隙は既設の本管の外径よりも大きい直径の孔によって
設けられるのが好ましい。 間隙は新しい本管、またはライナの外径よりも大きい直
径の孔によって設けられるのが望ましい。 本発明の別の特徴によれば、既設の本管の新しい本管に
よる取替え、もしくは取替えの準備を行う装置が提供さ
れ、この装置は既設の本管に挿入されてこの本管にそっ
て移動する掘削機を含み、この掘削機は既設本管の内壁
と係合しこの壁体を破断するように配置された切削面を
備えた前方部分と、破断本管内を移動するとき掘削機が
この破断本管を通して新しい本管、またはライナを引く
ようにこの新しい本管、またはライナを掘削機に締結す
る締結装置を備えた後方部分とを有する。 前方部分は切削面を備えた頭部とこの頭部の最大直径と
小さくとも同じ直径をもった胴部とを含む。 掘削機の前端はウインチのケーブルを接続できるように
なっているのが望ましい。 本発明の一実施例において、切削面は掘削機の頭部に配
設された刃先を含み、この刃先は既設本管内を掘削機が
移動するときこの既設本管の内壁と係合しこの壁体を破
断するようになっている。 切削面は掘削機の前端方向において半径方向内側に向か
って傾斜する。 切削刃先は羽根を含み、羽根は主破断部材を構成する。
羽根の少なくとも1つは既設本管の内壁と係合してこの
壁体を破断するため掘削機から半径方向外側に向かって
可動である。 切削刃先は掘削機の軸線を含む平面内にあることが好ま
しい。 特定の、もしくは各可動羽根は掘削機に枢着されるのが
理想的である。 この場合、掘削機内に配置される可動装置は単一の可動
羽根、または複数個の可動羽根を回動させるため上記単
一の可動羽根、または複数個の可動羽根と係合するよう
に設けられる。 本発明の一実施例において、各羽根は枢軸の回りに可動
であり、掘削機はこれら羽根の部分によって一部分を形
成された内孔を有し、可動装置はこの内孔中に配設され
る。 好ましくは、可動装置は流体圧作動方式のラムを含む。 本発明の別の実施例において、唯一つの羽根だけが枢軸
の回りに可動であり、可動装置は流体圧作動方式のピス
トンを含む。 この場合、掘削機は作動流体をピストンに供給する作動
流体用流路を備え、この流路は掘削機の前端から延びて
掘削機の中にまで達する。 掘削機を動かすため、既設本管を貫通して掘削機を駆動
する装置を掘削機内に配置するのが好ましい。 駆動装置は既設本管を貫通して掘削機を衝撃的に駆動す
るためこの掘削機と係合する空気圧作動方式のハンマを
含むのが望ましい。 ハンマは掘削機に穿設された孔の内部に配置されるのが
好ましい。 添付図面を参照して以下に本発明の実施態様を説明す
る。 第1図乃至第3図を参照して、第1図は頭部2と円筒状
胴部3とから成る前方部分と、新しい本管を締結するた
めの締結装置4を備えた後部とを有する鋼製の掘削機1
を示す。 頭部2は高張力鋼の羽根7(第1図と第2図は4本の羽
根を図示する)を研削して造った3本以上の刃先6を含
む切削面5を有する。羽根7は主破断部材を構成する。
羽根7は頭部2に刻設されたキー溝(図示せず)に嵌装
されるが、前記頭部2は掘削機の前端に向かってテーパ
を付された円筒の形をとり、前記羽根7はボルト(図示
せず)によって頭部2に対し固着されるのでこの羽根7
は頭部2から取外し可能である。切削面5は掘削機1の
前端方向に向かって半径方向内側にテーパを付される。
すなわち、掘削機1が既設の管を貫通して進むとき切削
面5が絶えず増大する切削作用をこの既設の管に及ぼす
よう刃先6の半径は掘削機1の前端に向かって減少す
る。 切削面5は頭部2の後方の点9において終端し、これら
の後方の点9はそれらの点を連らねる円の同心円が胴部
3の周囲と一致するよう配置され、しかもキー溝が頭部
2に刻設されているので羽根7と掘削機1上の所定位置
に配設された、その刃先6とは掘削機1の軸線を過ぎる
平面内にある。 頭部2の前端には頭部2と一体に鋳造されたハウジング
10が設けられ、このハウジング10は掘削機1をウイ
ンチの鋼ケーブル(図示せず)に接続するための目11
を備える。 掘削機1の後部は胴部3に固着されたスリーブ12の形
の締結装置4を備え、掘削機のこの後部は胴部3の外径
よりも僅かばかり小さい外径を有する。使用に当って、
スリーブ12はプラスチックのような可撓材料で造った
新しい本管13を受入れる。新しい本管13の端部を先
ずプラスチックの保護スリーブ14で取囲み、つぎにこ
の保護スリーブ14つき本管13を締結スリーブ12の
中に圧入する。こうするには締結スリーブ12の内径を
新しい本管13の外径とほぼ等しくし、その結果この本
管13が締結スリーブ12に確実に嵌入すると共にこの
スリーブによって握持されてスリーブ12による本管1
3の締結を生じるようにする。 羽根7は、第2図と第3図に示すように、切削面5の中
心軸線を囲んで等角度で隔設され、しかも切削面5に付
されたテーパは掘削機1が捩れたり水平軸線の回りに回
転するのを阻止し、それによって新しい本管及びこれに
接続された空気圧供給管路(図示せず)に不当なひずみ
が生じるのを阻止する。 使用に当っては、既設の鋳鉄製本管8の各端の付近で土
を掘削してこれらの管端が露出するようにする。原動機
つきウインチの鋼ケーブルを本管8の1端から供給して
この本管を通し、この鋼ケーブルをシヤックルハウジン
グ10の目11を介して固着する。ついで、外被14つ
きの新しいプラスチックの本管13を締結スリーブ12
に締結する。この新しいプラスチックの本管13は既設
の鋳鉄製本管8と同様もしくはこれより僅かに大きい内
径を有する。ついで、掘削機1の頭部2を既設の鋳鉄本
管8の中に挿入して、第1図に示すように、切削刃先6
が本管の端と係合するに至るまで前進させる。 つぎに、ケーブルをウインチに巻きつけて既設の本管8
を貫通するよう掘削機1を引張る。同時に、既設本管の
後部12を空気ハンマー(図示せず)で叩打して掘削機
1を本管8の中に打込む。張力と空気圧の複合作用によ
って掘削機1は本管8にそって前進させられる。そのた
め掘削機1が本管8を貫通して前進する時この複合作用
が内壁に及ぼす強力な局所集中圧力によって、刃先6は
本管8の内壁と係合しこの壁体を破断させる。胴部3は
本管8の最初の内径よりも大きい直径をもつよう使用に
当たって選択されるので、この円筒状胴部3は破断され
た本管8の内径を押し拡げる。胴部3は、また、本管の
破片や掘削土の切屑が落下して新しい本管によって生成
された通路の中に侵入するのを阻止する。掘削機1は破
断されたばかりの本管8にそって前進するので、この掘
削機1は新しい本管13とこの本管に結合した外被14
とを自体と一緒に引張ることになるが、この新しい本管
13の内径は既設の本管8の内径に等しいかこれより僅
かに大きい。新しい本管13が最終位置に達したら、外
被14つきの新しい本管13は締結スリーブ12から切
離される。 一般に、掘削機1の胴部3の外径は既設の本管の外径よ
りも約3.18mm(1/8インチ)大きく、また締結スリ
ーブ12の外径は掘削機のこの円筒形胴部3の外径より
も約3.18mm(1/8インチ)小さくなるようにきめら
れる。 第4図乃至第7図を参照して、第4図に示す鋼製の掘削
機21は頭部22と胴部23とから成る前方部分と、新
しい本管を締結するための締結装置24を備える後部と
を有する。 頭部22は3本以上の枢着された切削羽根26(第4図
と第5図に図示の掘削機には4本の羽根がある)から成
る切削面25を有する。切削羽根26は頭部22の壁面
に刻設された軸方向の細長い溝(図示せず)に嵌装さ
れ、その前端27において、頭部22の壁面に枢着され
る。 第6図及び第7図を参照して、羽根26は切削面の中心
軸線を囲んで等角度で隔設される。各羽根26は2つの
斜面29、この斜面につながる2つの平行面30及び刃
先28の至端において前記平行面30の間に延びる凹面
31によって形成される刃先28を有する。 第4図及び第5図を参照して、凹面31は掘削機21の
先端に向かう方向に傾斜して切削刃先28から離れてい
く。 胴部23は円筒状後部32、掘削機の前端に向かって傾
斜する円錐台部33及び頭部22の溝形成壁面(図示せ
ず)につながる円筒状前部34を有する。 胴部23は併合されて羽根26の凹面31と頭部の溝形
成壁面の凹形内面(図示せず)とによって形成された通
路36となる、円形の中心配置貫通孔35(第5図参
照)を備える。上記通路36は併合されて羽根26の枢
着端27を越えて、頭部23の前端近くに位置する、円
形の中心配置貫通孔37となる。この孔37は円錐状終
点38を備える。 孔35と通路36はこの孔35と通路36の内部で動く
ことのできる流体圧作動方式の円柱形ラム39を収容す
る。このラムの前部は羽根26の凹面31と常に係合す
る。羽根26が第4図に示す閉鎖位置にあるとき、切削
刃先28は胴部23の前部34と共に軸方向に整列す
る。ラム39が通路36にそって前進して凹面31の半
径方向内方傾斜面と出会うとき羽根26が外側に旋回し
て第4図の閉鎖位置から第5図の解放位置に移り得るよ
う、羽根26の凹面31は頭部の溝形成壁面(図示せ
ず)の凹形内面よりも半径方向に関していっそう深く通
路37の中に突出する。旋回の結果、羽根26は、第5
図に示すように、テーパした切削面25を形成する。 頭部22の前端は、第1図の掘削機1において示したも
のと類似し、かつ類似の目的をもったハウジング40及
び目41を備える。 掘削機21の後部は、第1図の掘削機において示したも
のと類似の、締結スリーブ42の形の締結装置24を備
える。第1図の掘削機の場合と同様に、締結スリーブ4
2が胴部23に固着され、このスリーブは胴部23の後
部よりも僅かばかり小さい直径を有する。第1図に図示
の掘削機について前に記載したのと正確に同じ方式で、
新しいプラスチックの本管43とその外被44が締結ス
リーブ42に固着、締結される。使用に当っては、第1
図に記載の掘削機の場合と同様に、既設の鋳鉄製本管4
5の各端の付近で土を掘削してこれらの管端が露出する
ようにする。原動機つきウインチの鋼ケーブルを本管4
5の1端から供給してこの本管を通し、この鋼ケーブル
をハウジング40に目41を介して固着する。ついで、
外被44つきの、新しいプラスチックの本管43を締結
スリーブ42に締結する。この新しいプラスチックの本
管43は既設の鋳鉄製本管45と同等もしくはこれより
僅かに大きい内径を有する。次に、切削羽根26の少な
くとも一部分が第4図に示すように既設の本管45の内
壁と隣接するようになるまで、掘削機21の頭部22を
既設の本管45の中に挿入する。ラム39は流体圧によ
って作動させられて通路36内を前進し羽根26をその
端27の回りに回転させ、第5図に示すように、羽根2
6を本管45と係合させ、その切削刃先28が本管45
の内壁に及ぼす強力な局所集中圧力によって鋼製の本管
を破断する。本管45の一部分が割れて開くとラム39
は第4図に示す位置に退くので、羽根26は第4図の閉
鎖位置に復帰する。ついで、羽根26の長さを超えない
分量だけ既設の本管45を貫通して掘削機21が前進す
るようウインチのケーブル(図示せず)をウインチに巻
付ける。続いて、既設本管45の次の部分が今述べた方
法によって破断され、次いで掘削機21が本管45を貫
通して羽根26の長さを超えない追加の分量だけ前進す
る。既設の本管45が全長にわたって破断されてしまう
までこの過程を反覆する。掘削機21が破断本管を通過
し切ると破断本管の内径は胴部23によって押し拡げら
れる。それは胴部23の後部32が、使用に当っては、
鋳鉄の本管45の最初の内径よりも大きい直径をもつよ
う選ばれるからである。 胴部23は、また、本管の破片や掘削土の切屑が落下し
て新しい本管によって生成された通路の中に侵入するの
を阻止する。掘削機21が破断本管45にそって前進す
るにつれて、掘削機は新しい本管43を自体に随伴させ
て引張るが、この新しい本管43の内径は既設の本管4
5の内径に等しいかこれより僅かに大きい。新しい本管
43が最終位置に達したら外被44つきの新しい本管4
3は締結スリーブ42から切離される。 第8図を参照して、鋼製の掘削機51は前端に向かって
概ね円錐状にテーパを付された頭部52を含む前方部分
と新しい本管の円錐状ライナを締結するための締結装置
54を内包する円筒状後部53とを含む。 第9図と第10図にいっそう明白に示すように、頭部5
2はその壁面に刻設された細長い軸方向を向いた溝に嵌
装された3本の羽根56、57及び58を含む切削面5
5を有する。羽根56、57及び58は主破断部材を構
成する。2本の下部羽根56と57(第9図に示す)は
溶接されるか溝の中に強固にボルト締めされるかして固
着される。 下部羽根よりも巾が広く厚みが厚い、もう1つの上部羽
根58はその前端59において頭部52の表面に枢着さ
れる。 上部羽根58は掘削機51の頭部52の部分(図示せ
ず)を貫通して延びるピン60(第10図)に枢着さ
れ、前記部分は羽根58の前端59の運動に順応する凹
所(図示せず)を形成する。 第9図に示すように、羽根56乃至58は前方に向かっ
て傾斜して掘削機51の前端に達する、切削面の中心軸
線を囲んで等角度に隔設される。各羽根56乃至58は
2つの斜面61によって形成された切削刃先60(第9
図)と切削刃先からの至端において平行面63の間に形
成された基部62とを有する。 第9図と第10図を参照して、掘削機51の頭部52は
その円筒状内設孔65内で滑動自在の流体圧作動方式の
ピストン64を収容する。孔65は小さめの直径の下部
孔部分66とこれを連通する、大きめの直径の上部孔部
分67とを有する。孔部分67の内面は外ねじを螺刻さ
れた止めリング68を受入れるため内ねじを螺刻されて
いる。止めリング68はそれがピストン64の下方至端
に周設された止めカラー69と係合するときピストン6
4の上向き運動の程度を制限するのに役立つ。 第8図と第10図に示すように、頭部52は作動流体用
流路70を備え、この流路はその一端においてピストン
64の下方の孔65と連通し、頭部52の前端におけ
る、大きめの直径の螺刻孔71で終端する。その螺刻孔
71は流体圧供給ホース用管継手72の雄ねじ部分を受
入れる。 図示していないが、頭部52の前端はその両側に横方向
凹所が設けられていて、2本の隣接するT字形ケーブル
連結板74(図では1本の連結板74のみを示す)の横
部材73を受入れ、かつこの横部材73と係合するよう
になっている。板74は相互に連結されると共に頭部5
2の前端を間に挟んで板74の各横部材73を貫通して
延びる、1対の連結ピン75と76を介して頭部52の
前端に連結される。連結板74の各直立部材77が掘削
機51から前方に突出してピン78によって連結される
が、このピンもまたウインチ(図示せず)のケーブル7
9を接続するための連結点となる。 第8図を参照して、掘削機51の後部53は円錐状に傾
斜した掘削機の頭部52に隣接する概ね中空の円筒を含
む。掘削機51は空気圧作動方式の空気ハンマ装置80
用のハウジングを形成する。 ハンマ80は掘削機51の頭部52に内設された内孔8
2の中に突出する頭部81を有し、このハンマ80の後
部83は掘削機51の円筒状後部53中に軸方向に遊嵌
される。 ハンマ80の頭部81は前方に円錐状に突出して円筒状
端部85で終端するテーパ部分84を含む。端部85の
直径は円錐状にテーパを付された部分84の隣接端部の
直径よりも小さいので、テーパ部分84とハンマの端部
85との間には環状肩86が形成される。 第8図に示すように、ハンマの頭部81のテーパ部分8
4と端部85は、使用に当って、頭部の内孔82の対応
する部分と協働するよう係合し得て、内孔のこれらの部
分もまたハンマの頭部81の環状肩86と協働する環状
肩を形成する。ハンマの頭部のテーパ部分84の後部は
掘削機の頭部に内設された内孔82の、前方に向かって
円錐状にテーパを付されて広めの部分90中に軸方向に
遊嵌され、前記部分84は全体として掘削機51の後部
53内で終端する。 ハンマ80の後部83は空気圧供給ホース93用の管継
手(図示せず)を備えた、後方に向かって傾斜する円錐
状部分92で終端する円筒状部分91を含む。 使用に当って、ホース93を介してハンマ80に供給さ
れた圧縮空気はハンマ80を通常の方式で往復動させ、
ハンマの頭部81が掘削機51の内孔82の対応する協
働部分に対して及ぼす衝撃作用によって、既設の本管9
4を貫通して掘削機51を駆動する。 ライナ95を掘削機51に締結する装置54はライナ9
5の後端と係合する鋼のリング96、リング96に接続
されたループ状ケーブル97、ケーブル97に接続され
た引張りケーブル98、ライナ95の遠端と係合する締
結カップ99及びケーブル98をカップ99に不動に固
定する鎖錠装置を含む。 鋼のリング96は、溶接などによって、掘削機51の後
部53の内部においてその内表面に固着される。このリ
ング96には鋼のループ状ケーブル97の端を固着し得
る穴(図示せず)を設ける。これもまた鋼で造られる締
結カップ99はライナ95の遠端を受入れ、かつこの遠
端を固定するよう形成され、かつ空気圧供給ホース93
受入れ用の開口と引張りケーブル98受入れ用の開口
(共に図示せず)とを穿設されて有する。 これもまた鋼で造られる引張りケーブル98は通常の結
索101によってその1端をループ状ケーブル97に結
ばれ、またその他端をウインチ(図示せず)につながれ
る。 締結装置100はブロックが引張りケーブル98上を滑
動し得るよう軸方向に穿孔された孔とこのブロックをケ
ーブル98に締結するねじ102とを有する締結ブロッ
クを含む。 掘削機51の使用に当って、前に記載の掘削機の場合と
同様にして、既設の鋳鉄製本管94の各端の付近で土を
掘削してこれらの管端が露出するようにする。原動機つ
きウインチの鋼ケーブル79を本管94の1端から供給
してこの本管を通し、この鋼ケーブルを本管94の他端
に位置する掘削機51に固着する。締結ピン78を介し
てケーブル79を締結板74に結合する。次に、本管9
4の端でケーブル79が通されているのと同じ端からホ
ース103を供給して、このホースを掘削機の頭部52
に穿設された作動流体供給孔71にホース用継手72を
介して接続する。 次の段階では、ライナ95を掘削機51に締結する。先
ず、ループ状ケーブル97をリング96に固着し、つい
でこのケーブル97を締結ブロック100を伴った引張
りケーブル98に接続する。ライナ95の一端がリング
96と係合するに至るまでライナ95を掘削機51の円
筒状後部53の奥へ押入れる。ライナ95の他端がカッ
プ99の内部に位置を占め、かつカップ99と係合する
に至るまでこの締結カップ99は自体の備える各開口を
通る引張りケーブル98と空気圧供給ホース93に沿っ
て滑動する。引張ケーブルをウインチに巻きつけること
によって張力が引張ケーブル98に賦与され、ケーブル
98の張力が充分と見做される値に達すると、締結ブロ
ック100はケーブル98に沿って滑動して最終的には
第8図に示すようにカップ99の基部と結合するに至
る。 ついで、ブロックを締結カップ99に対ししっかり締結
するためねじ102を締めてこのねじを引張りケーブル
98と係合させる。次に、ライナ95は締結カップ99
とリング96との間で圧縮されるように締結される。そ
れから、引張りケーブル98をウインチから緩める。 第8図と第10図に示すように、ライナ95の内径は既
設の鋳鉄製の本管94の内径よりも大きい。 図面に示すように羽根56、57及び58の切削刃先6
0が本管94の端部と係合するに至るまで掘削機51の
頭部52を鋳鉄製の本管94の中に挿入する。空気圧供
給用ホース93を介して圧縮空気を空気ハンマ80の後
端に供給することによって空気ハンマ80は作動させら
れて、ハンマ80は掘削機51を衝撃的に叩打して本管
94中を推進させる。 同時に、掘削機51を本管94の端から端までその軸方
向にそって案内する役を果たすケーブル79によって、
掘削機を引張って本管94の中を通す。 掘削機51が本管94中を通過するにつれて、切削刃先
60は本管94の内面と接触してこれを破断する。掘削
機51の円筒状後部53は本管94の内径よりも大きい
直径をもつので、破断された本管94の内径は押拡げら
れる。掘削機51の胴部53はまたライナ95を通す間
隙を提供するのに役立つと共に破壊された本管の破片や
掘削された土の切屑が落下してライナ95のために生成
した通路の中に侵入するのを阻止する。 掘削機51が本管94の内径を狭めるフランジのよう
な、本管94中にある障害物に出会ったとすると、この
障害物を破断してライナ通過用の間隙を提供するため可
動羽根58が外側に向かって旋回する。この場合、作動
流体はホース103、流路70及びシリンダ内孔65を
介してピストン64に供給される。障害物が破断される
とすぐ流体圧は緩和されるので、ピストン64は作用圧
を緩和され羽根58はその閉鎖位置に戻る。ホース10
3が掘削機51と共に前進するのは言うまでもない。 本管94を完全に破壊してからライナ95は本管94中
を推進させられこの本管から外に出て締結カップ99と
ブロック100を露出させる。 最後に、掘削機51とこれに結合された締結装置53が
ライナ95から切離される。新しい本管(図示せず)が
ついでこの新しい本管用保護スリーブを形成するライナ
95の内側を通って手動もしくは他の方法で押入れられ
る。 新しい本管はポリエチレンまたは塩化ビニル樹脂のよう
な任意適当なプラスチック材料で造ってよいが、ライナ
はこれより遥かに強靭な耐摩耗性プラスチック材料で造
らなければならない。 本発明の方法によれば、掘削機が壁体を移動するとき、
先行する前端により、壁体を破片に破断させながら、破
片を半径方向外方に移動させ、既設の本管の孔を拡開さ
せることができる。更に、掘削機の前端及び胴部によ
り、破断した本管の破片及び掘削土の切屑が新しい本管
又はライナの通路に落下するのを阻止することができ、
従って、掘削機は、新しい本管又はライナを引きなが
ら、破断した本管に沿って進むことができる。かくし
て、本発明による方法は、鋳鉄管のような破片を形成す
る破断可能な埋設した既設の本管を新しい本管又はライ
ナと取替えることを可能とする。 本発明の装置によれば、掘削機の前端の方向に半径方向
内方にテーパする前方部分の主破断部材は、既設の本管
の内壁に係合し、掘削機が壁体を移動するときに壁体を
破断させることができ、前方部分は破片を半径方向外方
に移動させて既設の本管の孔を拡開させる。特に、掘削
機の胴部は、既設の本管の直径よりも大きな直径を有す
るから、破断した本管内に新しい本管又はライナを入り
込ませるための十分な間隙を破断した本管内に作り、破
断した本管の破片及び掘削土の切屑が新しい本管又はラ
イナのために生成された通路に落下するのを阻止するす
るのに役立つ。従って、掘削機は、新しい本管又はライ
ナを引きながら、破断した本管に沿って進むことがで
き、かくして、本発明の装置は、鋳鉄管のような破片を
形成する破断可能な埋設した既設の本管を新しい本管又
はライナと取替えることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は使用中のところを示す掘削機の第1の実施例の
側面図である。 第2図は第1図に示す掘削機切削面の端面図であり、こ
の切削面は4つの切削刃先を有する。 第3図は第1図に示す掘削機切削面の端面図であり、こ
の切削面は3つの切削刃先を有する。 第4図は動作開始時のところを示す掘削機の第2の実施
例の部分断面側面図である。 第5図は第4図に示す掘削機の図であるが、掘削機は動
作中にある。 第6図は第4図及び第5図に示す掘削機切削面の端面図
であり、この切削面は3つの切削刃先を有し、その隠さ
れた詳細が示されている。 第7図は第4図及び第5図に示す掘削機切削面の端面図
であり、この切削面は4つの切削刃先を有し、その隠さ
れた詳細が示されている。 第8図は使用中のところを示す掘削機の第3の実施例の
側面図であり、内部の詳細を現すため一部を切欠して示
す。 第9図は第8図の線IX−IXにそった断面図である。 第10図は掘削機の正面を一部断面で示す近接大写し図
である。 1、21、51……掘削機、 2、22、52……頭部、 3、23、53……胴部、 4、24、54……締結装置、 5、25、55……切削面、 6、28、61……(切削)刃先、 7、26、56、57、58……羽根、 58……唯1つの羽根、 8、45、94……既設の本管、 13、43、……新しい本管、 14、44……保護スリーブ、 27、59……枢軸、 31……羽根の部分、 39……ラム、 64……ピストン、 70……作動流体用流路、 71……掘削機の前端、 79……ケーブル、 80……ハンマ、 82……孔(ハンマ用の)。

Claims (1)

  1. 【訂正明細書】 【特許請求の範囲】 【請求項1】破片を形成する破断可能な埋設した既設の
    本管を新しい本管と取替える方法において、既設の本管
    の外径より大きな外径を有する胴部を持つ掘削機の後端
    に、新しい本管または新しい本管の保護スリーブとして
    役立つライナを取付け、掘削機を既設の本管内に入り込
    むように新しい本管またはライナと共に移動させ、前記
    掘削機の先端を先にして、該先端により既設の本管を破
    片に破断し、破片を半径方向外方に移動させて本管の孔
    を拡開するとともに、破断した本管内に新しい本管また
    はライナを入り込ませるための十分な間隙を破断した本
    管内に前記掘削機の先端及び胴部によって維持し、ライ
    ナが用いられる場合には、ライナが定位置に設置された
    後新しい本管をライナ内にさらに入れる、ことを特徴と
    する方法。 【請求項2】既設の本管(8、45、94)に挿入され
    てこの本管にそって移動され、本管を破断させ、破断し
    た部分を通路を形成すべく半径方向外方に移動させて、
    本管の孔を拡開する掘削機(1、21、51)を含み、
    この掘削機は、頭部(2、22、52)を有する前方部
    分を有し、前記頭部は、前記既設の本管の内壁と係合
    し、使用に当たって前記内壁を、前記既設の本管の孔を
    拡開するように半径方向外方に移動される部分に破断さ
    せるための切削面(5、25、55)を備え、前記切削
    面が、掘削機の前端の方向に半径方向内方にテーパし、
    前記既設の本管の内径よりも大きくない小径端と、前記
    既設本管の内径よりも大きい大径端とを有し、掘削機
    は、既設本管の孔が通路を形成すべく拡開される前に、
    前記既設の本管の内壁に係合し、これを破断するよう
    に、前記切削面を形成する少なくとも1つの主破断部材
    (7、26、56〜58)を有し、前記前方部分は、胴
    部が、破断した本管内に新しい本管またはライナを入り
    込ませるための十分な間隙を破断した本管内に作ること
    ができるように、頭部の大径端と少なくとも同じ直径の
    胴部(3、23、53)を有し、胴部は、該胴部が隣接
    して位置する頭部の後方に延び、 使用に当たって、形成された通路を通して新しい本管
    (13、43)またはライナ(95)を直線状に移動さ
    せるために、新しい本管、またはライナの先端を前記掘
    削機の後端に締結する締結装置(4、24、54)を更
    に有し、前記ライナは、該ライナ内に新しい本管を入れ
    るときに該本管のための外側保護スリーブとして役立
    つ、 ことを特徴とする既設の本管の新しい本管による取替
    え、もしくは取替の準備を行う装置。 【請求項3】掘削機の前端はウインチのケーブルを接続
    できるようになっていることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項に記載の装置。 【請求項4】切削面は掘削機の頭部に配設された前記主
    破断部材(7、26、56〜58)の切削刃先(6、2
    8、60)を含み、この刃先は既設本管内を掘削機が移
    動するときこの既設本管の内壁と係合しこの壁体を破断
    するようなっていることを特徴とする特許請求の範囲第
    2項または第3項のいずれか1つに記載の装置。 【請求項5】切削刃先は羽根を含み、該羽根は前記主破
    断部材を構成し、羽根の少なくとも1つは既設本管の内
    壁と係合してこの壁体を破断するため掘削機から半径方
    向外側に向かって可動であることを特徴とする特許請求
    の範囲第4項に記載の装置。 【請求項6】切削刃先は掘削機の軸線を含む平面内にあ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第4項または第5項
    のいずれか1つに記載の装置。 【請求項7】特定の、もしくは各可動羽根は掘削機に枢
    着されることを特徴とする特許請求の範囲第5項に記載
    の装置。

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