JP7828312B2 - アンテナ装置及び無線装置 - Google Patents

アンテナ装置及び無線装置

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Description

本発明の実施形態は、アンテナ装置及び無線装置に関する。
例えば、アンテナ装置及び無線装置において、特性の向上が望まれる。
特開平5-129831号公報
本発明の実施形態は、特性の向上が可能なアンテナ装置及び無線装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、アンテナ装置は、導波路を含む。前記導波路は、給電点と、前記給電点の周りの第1領域と、を含む。前記導波路は、前記給電点に供給された高周波信号を導波可能である。前記導波路は、前記第1領域に設けられた複数の放射部を含む。前記第1領域は、第1部分領域及び第2部分領域を含む。前記給電点は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との間にある。前記第1部分領域における前記導波路内の第1導波波長は、前記第2部分領域における前記導波路内の第2導波波長よりも短い。
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。 図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。 図3(a)~図3(c)は、第1実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的断面図である。 図4(a)~図4(c)は、第1実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。 図5(a)~図5(c)は、第1実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。 図7は、第1実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。 図8は、アンテナ装置の特性を例示するグラフである。 図9は、実施形態に係るアンテナ装置の特性を例示するグラフである。 図10(a)及び図10(b)は、第1実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的断面図である。 図11は、第2実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的断面図である。 図12は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的斜視図である。 図13は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的斜視図である。 図14は、第3実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。 図15は、第3実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。 図16は、第3実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。 図17は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。 図18は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。 図19は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。 図20(a)及び図20(b)は、第3実施形態に係るアンテナ装置の特性を例示する模式図である。 図21は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。 図22は、第4実施形態に係る無線装置を例示する模式図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。
図1(b)は、図1(a)のA1-A2線に対応する断面図である。
図1に示すように、実施形態に係るアンテナ装置110は、導波路10を含む。導波路10は、給電点10c及び第1領域10rを含む。第1領域10rは、給電点10cの周りにある。
図1(a)に示すように、導波路10は、給電点10c中心とした実質的に円形で良い。導波路10の平面形状は、任意である。第1領域10rは、例えば、給電点10cの周りに設けられた環状である。
第1領域10rに対して垂直な方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。第1領域10rは、X-Y平面に沿って広がる。
導波路10は、給電点10cに供給された高周波信号を導波可能である。導波路10は、例えば、高周波信号が伝搬可能な伝送線路である。導波路10は、例えば、ラジアル導波路で良い。導波路10は、例えば、誘電体導波路で良い。導波路10は、例えば、導波管で良い。給電点10cに供給された高周波信号は、導波路10の中を伝搬する。伝搬方向は、給電点10cを通る径方向である。
図1(b)に示すように、導波路10は、第1導電層41及び第2導電層42を含んで良い。第2導電層42から第1導電層41への方向は、Z軸方向に沿う。
導波路10は、複数の放射部20を含んで良い。複数の放射部20は、第1領域10rに設けられる。
1つの例において、複数の放射部20の1つ(例えば、複数の放射部20のそれぞれ)は、スロットペアを含んで良い。スロットペアは、例えば、第1スロット21及び第2スロット22を含む。これらのスロットは、第1導電層41に設けられた開口部45(図1(b)参照)に対応する。この例では、第1スロット21の延びる方向は、第2スロット22の延びる方向と交差する。複数の放射部20の構成は種々の変形が可能である。例えば、第1スロット21の形状は、第2スロット22の形状と異なっていても良い。第1スロット21の延びる方向は、第2スロット22の延びる方向と交差しなくても良い。第1スロット21の延びる方向は、第2スロット22の延びる方向に対して実質的に平行でも良い。複数の放射部20は、複数の放射素子として機能する。後述するように、複数の放射部20から、導波路10を伝搬する高周波信号に応じた電磁波が放射される。
図1(a)に示すように、第1領域10rは、第1部分領域11及び第2部分領域12を含む。給電点10cは、第1部分領域11と第2部分領域12との間にある。第1部分領域11における導波路内の第1導波波長λ1は、第2部分領域12における導波路内の第2導波波長λ2よりも短い。
このように、実施形態においては、導波波長(例えば、管内波長)は、第1領域10rの面内で異なる。これにより、複数の放射部20から放射される電磁波の放射方向をZ軸方向に対して傾斜(チルト)させることができる。
例えば、電磁波の放射方向をZ軸方向に対して傾斜させる第1参考例においては、複数の放射部20の間隔(密度)を面内で変化させる。第1参考例においては、チルト方向に対応する複数の放射素子の径方向の間隔を広くする。一方、チルト方向とは反対の方向において、複数の放射素子の径方向の間隔を狭くする。チルト方向の間隔が広がると、不要なグレーティングローブが発生する。さらに、チルト方向とは反対の方向において間隔が狭くなると、複数の放射素子のサイズの範囲が狭くなる。例えば、設計自由度が低下する。
第1参考例において、グレーティングローブの発生を防ぐために、誘電体導波路の誘電率を高くする方法が考えられる。これにより、チルト方向の素子間隔が短縮できる可能性がある。しかしながら、誘電率を高くすると、誘電体による損失が増大し効率が低下する。さらに、誘電率を高くするとチルト方向とは反対の方向における素子間隔がさらに狭くなり、設計自由度がさらに低下する。
これに対して、実施形態においては、第1導波波長λ1は、第2導波波長λ2よりも短い。このように、導波波長(例えば、管内波長)は、第1領域10rの面内で異なる。これにより、複数の放射部20の間隔を変化させずに、複数の放射部20から放射される電磁波の放射方向をZ軸方向に対して傾斜(チルト)させることができる。これにより、例えば、グレーティングローブが抑制される。例えば、高い効率が維持できる。例えば、高い設計自由度を維持できる。高い設計自由度により、アンテナの性能を向上させることができる。実施形態によれば、特性の向上が可能なアンテナ装置を提供できる。
図1(b)に示すように、導波路10は、第1部材30を含んで良い。第1部材30は、第1導電層41と第2導電層42との間に設けられる。第1部材30の構成を適切に制御することで、導波波長(例えば、管内波長)を制御できる。第1部材30の例については、後述する。
図1(a)に示すように、第1領域10rは、第3部分領域13及び第4部分領域14を含んで良い。給電点10cは、第3部分領域13と第4部分領域14との間にある。給電点10cから第3部分領域13への方向は、給電点10cから第1部分領域11への方向と交差する。給電点10cから第4部分領域14への方向は、給電点10cから第1部分領域11への方向と交差する。給電点10cから第3部分領域13への方向と、給電点10cから第1部分領域11への方向と、の間の角度は、実質的に90度で良い。給電点10cから第4部分領域14への方向と、給電点10cから第1部分領域11への方向と、の間の角度は、実質的に90度で良い。
例えば、第3部分領域13における導波路内の第3導波波長λ3は、第1導波波長λ1よりも長く、第2導波波長λ2よりも短い。第4部分領域14における導波路内の第4導波波長λ4は、第1導波波長λ1よりも長く、第2導波波長λ2よりも短い。
例えば、第3部分領域13及び第4部分領域14において、高い設計自由度が維持できる。アンテナの性能を向上できる。
図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。
図2(a)は平面図である。図2(b)は、斜視図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、x軸及びy軸が設定できる。これらの軸の原点Oは、給電点10cに対応する。図2(b)に示すように、x軸及びy軸は、第1領域10rに沿う。y軸はx軸に対して垂直である。x軸は、1つの基準軸である。給電点10cから第1部分領域11への方向と、x軸と、の間の角度を角度φとする。角度φは、x軸を基準にした、給電点10cから第1部分領域11への方向の周方向の角度に対応する。給電点10cから第2部分領域12への方向と、x軸と、の間の角度は角度(φ+180°)に対応する。
例えば、第1導波波長λ1は、給電点10cから見た、導波路10内の周方向の角度φの方向における、管内波長に対応する。第2導波波長λ2は、給電点10cから見た、導波路10内の角度(φ+180°)の方向における、管内波長に対応する。
例えば、第3導波波長λ3は、給電点10cから見た、導波路10内の周方向の角度(φ+90°)の方向における、管内波長に対応する。第4導波波長λ4は、給電点10cから見た、導波路10内の周方向の角度(φ-90°)の方向における、管内波長に対応する。
例えば、第1導波波長λ1は、給電点10cから第1部分領域11への方向に沿って伝搬する高周波信号の波長(管内波長)である。第2導波波長λ2は、給電点10cから第2部分領域12への方向に沿って伝搬する高周波信号の波長(管内波長)である。
図1(b)に示すように、複数の放射部20は、第1電磁波81を放射可能である。第1電磁波81は、導波路10を伝搬する高周波信号に応じる。第1電磁波81の主放射方向81Dは、Z軸方向に対してチルトしている。Z軸方向は、第1領域10rに対して垂直な方向である。主放射方向81Dと、Z軸方向と、の間の角度θ(チルト角度)は、0よりも大きい。主放射方向81Dの導波路10への射影方向81Pは、第2部分領域12から第1部分領域11への第1方向D1に沿う。
例えば、アンテナ装置110において、ビームチルトした第1電磁波81が放射される。例えば、チルト方向とは反対の方向(第2部分領域12)において、複数の放射部20の間隔が極端に狭くなることを抑制できる。複数の放射部20のサイズ及び位置などに関する設計自由度が向上する。アンテナの性能を向上できる。
以下、導波路10の例について説明する。
導波路10の給電点10cには、例えば、同軸線路を介して高周波信号が入力されて良い。給電点10cには、例えば、導波管を介して高周波信号が入力されても良い。
図3(a)~図3(c)は、第1実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的断面図である。
これらの図は、給電点10cに関するいくつかの例を示す。これらの図において、同軸線路25を介して、導波路10(例えばラジアル導波路)に高周波信号が入力される。
図2(a)に示すように、同軸線路25の外導体25oが、導波路10(ラジアル導波路)の第2導電層42(地板)に電気的に接続される。同軸線路25の内導体25iが、導波路10の内部に挿入される。例えば、内導体25iの挿入長を変化させることで、インピーダンス整合が得られる。内導体25iの挿入のために、第1部材30に、内導体25iと同程度の径の穴が設けられて良い。
図2(b)の例においては、内導体25iの周囲において、第1部材30が局所的に設けられなくても良い。例えば、第1部材30が設けられない領域の長さ(サイズ)を制御することで、インピーダンス整合が得られる。
図2(c)の例において、内導体25iの端部の形状が変更されても良い。これにより、インピーダンス整合が得られる。
複数の放射部20は、導波路10内を伝搬する高周波信号を導波路10の外の空間に放射する。複数の放射部20は、放射素子(アンテナ)である。給電点10cの周囲の第1領域10rに複数の放射部20が設けられる。複数の放射部20は、アレーアンテナとして機能する。
複数の放射部20の1つは、スロットペアで良い。複数の放射部20の1つは、単一のスロットアンテナでも良い。複数の放射部20の1つは、ヘリカルアンテナでも良い。複数の放射部20の1つは、パッチアンテナでも良い。複数の放射部20の1つは、ダイポールアンテナでも良い。複数の放射部20の1つは、誘電体共振器アンテナでも良い。複数の放射部20の1つは、漏れ波アンテナでも良い。複数の放射部20には、種々の構成が適用できる。
複数の放射部20は、第1領域10rにおいて、実質的に渦巻き状に並んで良い。渦巻きの中心は、給電点10cである。複数の放射部20は、第1領域10rにおいて、実質的に同心円状に並んでも良い。同心円の中心は、給電点10cである。
既に説明したように、導波路10は、第1部材30を含んで良い。第1部材30は、例えば、遅波構造に対応する。第1部材30により、第1領域10rの面内で導波波長(例えば、管内波長)を変化させることができる。第1部材30は、導波路10内を伝搬する高周波信号の管内波長を調整する機能を有する。
例えば、第1部材30の第1部分領域11における第1遅波率は、第1部材30の第2部分領域12における第2遅波率と異なる。1つの例において、第1部材30は、誘電体を含む。1つの例において、第1部材30の誘電率(例えば、実効的な誘電率)を変化させることで、遅波率を制御できる。
第1部材30における遅波率を変化させることで、例えば、管内波長の制御が容易になる。例えば、管内波長の制御範囲が広がる。例えば、周波数変化による管内波長の変化を小さくすることができる。例えば、アンテナの動作帯域が狭くなることを抑制できる。
図4(a)~図4(c)、及び、図5(a)~図5(c)は、第1実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。
図4(a)に示すように、第1部材30は、誘電体38を含んで良い。誘電体38の比誘電率に応じて、導波路10における管内波長が変化する。比誘電率をεとし、自由空間波長をλとする。このとき、導波路10内の管内波長λは、λ=λ/(εr1/2で表される。
導波路10が導波管の場合、導波管の管幅によっても管内波長が変化する。比誘電率に加えて管幅を変化させて、管内波長を調整しても良い。誘電体38の比誘電率が実質的に1の場合も、第1部材30は遅波構造と見なされる。
図4(b)において、導波路10内に一部に、誘電体38が設けられる。部分的に誘電体38が充填される場合、充填率を制御することで、管内波長を制御できる。
図4(c)において、第1部材30(遅波構造)は、構造体37を含む。この例では、構造体37は、コルゲーションである。1つの例において、構造体37は、例えば、導電性で良い。構造体37の材料は、第2導電層42の材料と同じでも良く、異なっても良い。コルゲーションを深くすることで、管内波長を短くすることができる。コルゲーションの深さに加えて、コルゲーションの間隔を変化させることで、反射を低減することができる。
図5(a)において、柱状の第1部材30が導波路10内に設けられる。例えば、第1部材30は、直方体状の複数の構造体37(ピラー)を含む。複数の構造体37のサイズおよび間隔を変化させることで、管内波長が変化する。
図5(b)に示すように、構造体37の形状は、円筒状でも良い。構造体37の形状は、多角柱、または、多角錐など、種々の形状で良い。
図5(c)に示すように、誘電体38及び構造体37が組み合わされて設けられて良い。第1部材30は、誘電体38及び構造体37を含む。構造体37は、ピラーでも良く、コルゲーションでも良い。
誘電体38の密度を変化させて、実効的な比誘電率を変化させても良い。誘電体38の密度を変えることで、例えば、一種類の誘電体38を用いて、比誘電率の分布を制御できる。
図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、誘電体38は、複数の孔38hを含んで良い。図6(a)の例では、複数の孔38hは、長方形格子の格子点に設けられる。図6(b)の例においては、複数の孔38hは、六角形格子の格子点に設けられても良い。六角形格子の格子点に複数の孔38hが設けられる場合、比誘電率の異方性を低減できる。
図7は、第1実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。
図7に示すように、第1部材30に含まれる誘電体38は、3次元格子状でも良い。誘電体38の形状を立体的に変化させことで、実効的な比誘電率の調整範囲が広がる。例えば、異方性を低減できる。例えば、機械的強度が向上する。誘電体38に関する形状は、例えば、孔形成加工、樹脂の射出成形、または、3Dプリンタを用いた造形など、種々の方法が適用できる。
例えば、第1部材30は、第1部材領域31及び第2部材領域32を含む(図1(b)参照)。第1部材領域31は、第1部分領域11に対応する。第2部材領域32は、第2部分領域12に対応する。
例えば、第1部材領域31及び第2部材領域32は、第1条件、第2条件、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たして良い。第1条件において、第1部材領域31の比誘電率は、第2部材領域32の比誘電率と異なる。第2条件において、第1部材領域31に含まれる複数の孔38hの密度は、第2部材領域32に含まれる複数の孔38hの密度と異なる。第3条件において、第1部材領域31に含まれる複数の孔38hの平均のサイズは、第2部材領域32に含まれる複数の孔38hの平均のサイズと異なる。第4条件において、第1部材領域31に設けられる構造体37の構成は、第2部材領域32に設けられる構造体37の構成と異なる。
例えば、誘電体38を含む第1部材30を設けることで、管内波長の制御が容易になり、管内波長の制御範囲が広がる。
図2(a)に示すように、導波路10の中心から見て、複数の放射部20の径方向における間隔を間隔Sρとする。複数の放射部20の周方向における間隔を間隔Sφとする。間隔Sρは、複数の放射部20の1つの径方向における中心と、複数の放射部20の隣の1つの径方向における中心と、の間の径方向に沿う距離である。間隔Sφは、複数の放射部20の1つの周方向における中心と、複数の放射部20の隣の1つの周方向における中心と、の間の周方向に沿う距離である。
複数の放射部20から放射される第1電磁波81の主放射方向81Dを(θ,φ)=(θ,φ)とする。グレーティングローブが実質的に発生しない程度に小さい場合に、間隔Sφは、主放射方向81Dに依存せずに、比較的自由な値に設定することができる。
一方、間隔Sρは、適切な値に設定される。これにより、ビームチルトに必要な開口面上の位相分布が形成される。実施形態において、間隔Sρは、以下の第1式により決定されて良い。
第1式において、「λ」は、自由空間波長である。「ξ」は、遅波率である。遅波率は、ラジアル導波路内の管内波長λの自由空間波長λに対する比である。ξ=λ/λである。
例えば、比誘電率εを有する誘電体38を用いて第1部材30の遅波構造が形成される。この場合、ξ=(ε1/2と表される。
ラジアル導波路内の遅波率ξが導波路10内で一様な場合、Sρは、角度φによって変化する。φ=φ+180°のときに、複数の放射部20の間隔Sρは、最小となる。間隔Sρの最小値min(Sρ)は、以下の第2式で表される。
一方、φ=φのときに、複数の放射部20の間隔Sρは、最大となる。間隔Sρの最大値max(Sρ)は、以下の第3式で表される。
図8は、アンテナ装置の特性を例示するグラフである。
図8は、最小値min(Sρ)、及び、最大値max(Sρ)の例を示す。図8の横軸は、遅波率ξである。縦軸は、最小値min(Sρ)、または、最大値max(Sρ)である。図8は、遅波率ξを変更する参考例に対応する。
図8に示すように、遅波率ξが高くなると、最小値min(Sρ)、及び、最大値max(Sρ)が減少する。遅波率ξが2よりも高い場合、最大値max(Sρ)は、λ/(1+|sinθ|)よりも小さい。この場合に、グレーティングローブが実質的に発生しなくなる。
一方、遅波率ξが2よりも高いと、最小値min(Sρ)は、0.4λよりも小さくなる。例えば、複数の放射部20がスロットペアを含む場合、最大で0.5λ程度の長さのスロットが用いられる。さらに、反射抑圧のために、スロットペアの間隔は約λ/4に設定される。このため、素子間隔が狭い領域にはスロットペアを配置するのが難しい。スロットペアを配置するためには、放射量が弱い短いスロットが用いられる。例えば、反射を犠牲にしてスロットペアの間隔を狭くすると、設計自由度が低下する。さらに、アンテナの性能が低下する。
ラジアル導波路内の遅波率ξが一定の場合、上述のように角度φによって間隔Sρが変動する。グレーティングローブが発生しなくなるように、最大値max(Sρ)をλ/(1+|sinθ|)よりも小さくなるように、遅波率ξを高くすると、間隔Sρが狭くなり、スロットペアの配置が難しくなる領域が生じる。
これに対して、実施形態において、ラジアル導波路内の遅波率ξが角度φに応じて適切に制御される。これにより、角度φに依存せずに、間隔Sρを所望の範囲(例えば一定)にすることができる。
例えば、第1式から以下の第4式が導出できる。
例えば、第4式に従って、ラジアル導波路内の遅波率ξを変化させることで、角度φに依存せずに、間隔Sρを一定にすることができる。
図9は、実施形態に係るアンテナ装置の特性を例示するグラフである。
図9は、1つの例における遅波率ξの分布を例示している。図9の横軸は、角度差Δφである。角度差Δφは、φ-φである。縦軸は、遅波率ξである。遅波率ξは、角度φに依存せずに、複数の放射部20の間隔Sρが、実質的に、0.95λ/(1+|sinθ|)となる遅波率ξである。「0.95λ/(1+|sinθ|)」は、実質的に、0.63λである。図9の例において、角度θは、30°である。
図9に示すように、角度差Δφが0度のときにおいて、遅波率ξを高くし、角度差Δφが180度のときに、遅波率ξを低くすることで、角度φに依存せずに、複数の放射部20の間隔Sρが、実質的に、0.95λ/(1+|sinθ|)となる。角度差Δφが0度のときは、ビームチルト方向に対応する。角度差Δφが180度のときは、ビームチルト方向の反対の方向に対応する。このような遅波率ξの分布により、複数の放射部20の間隔Sρが、一定にできる。
上記のように、実施形態において、遅波率ξの分布を角度φに応じて適切に変化させることで、間隔Sρが極端に短くなることが抑制できる。例えば、複数の放射部20(例えばスロットペア)が設けられる領域が広がる。設計自由度が向上できる。アンテナ装置110の性能を向上できる。
例えば、実施形態において、誘電体38を含む第1部材30により、遅波率ξが低い領域の比誘電率を容易に低くできる。例えば、誘電損を低減できる。
実施形態において、給電点10cを通り第1領域10rに沿う径方向における複数の放射部20の間隔Sρは、λ/(1+sinθ)よりも小さいことが望ましい。「λ」は、自由空間における高周波信号の波長である。「θ」は、第1領域10rに対して垂直な方向(Z軸方向)と、複数の放射部20から放射される第1電磁波81の主放射方向81Dと、の間の角度である(図2(b)参照)。これにより、グレーティングローブを効果的に抑制できる。
既に説明したように、複数の放射部20の1つは、スロットペアを含んで良い。これにより、例えば、2つのスロットからの反射が相殺される。これにより、複数の放射部20において、反射を低減することができる。例えば、スロットの長さ、スロットの幅、スロットの位置、2つのスロット間の距離などの調整により、アンテナの性能を向上できる。
実施形態において、複数の放射部20は、円偏波を放射することが可能で良い。例えば、円偏波の放射により、アンテナ装置110から放射される第1電磁波81において、送信対象の偏波の向きに依存せずに、無線通信などが容易になる。
既に説明したように、複数の放射部20は、実質的に渦巻き状に並んで良い。例えば、給電点10cの構造を簡易化できる。例えば、ラジアル導波路の中心に同軸ケーブルが接続され、同軸モード給電により、渦巻き状の複数の放射部20を励振できる。
既に説明したように、複数の放射部20は、実質的に同心円状に設けられた良い。例えば、複数の放射部20の数が小さい小規模なアンテナ装置においても、良好な放射特性が得られる。例えば、導波路10に回転モードで給電される。同心円状の複数の放射部20により、給電点10cの構造が簡単化できる。例えば、複数の放射部20の配列の対性が良いため、小規模なアンテナ装置110においても、良好な放射特性が得易い。
上記の説明においては、アンテナ装置110から電磁波が放射(送信)される。実施形態において、アンテナ装置110は電磁波を受信しても良い。アンテナ装置110により電磁波が受信される場合も、例えば、チルトした電磁波を、良好な特性で受信できる。
図10(a)及び図10(b)は、第1実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的断面図である。
図10(a)に例示する実施形態に係るアンテナ装置111において、導波路10は、方形導波管である。アンテナ装置111において、導波路10の方形導波管は、例えば、金属の切削加工で形成されて良い。導波路10の方形導波管は、例えば、誘電体基板を用いて形成されたsubstrate-integrated waveguide(SIW)でも良い。アンテナ装置111において、複数の放射部20は、導波路10に設けられたスロットで良い。
図10(b)に示すように、アンテナ装置111において、第1部分領域11における導波路内の第1導波波長λ1は、第2部分領域12における導波路内の第2導波波長λ2よりも短い。
以上のように、実施形態において、導波路10は、ラジアル導波路の他に、方形導波管でも良い。導波路10は、例えば、リッジ導波管でも良い。導波路10は、例えば、GAP導波路でも良い。導波路10は、例えば、平行平板導波路でも良い。導波路10は、例えば、誘電体導波路でも良い。実施形態において、種々の導波路10において、例えば、ビームチルト方向の遅波率ξが高く(管内波長が短く)、ビームチルト方向とは反対の方向の遅波率ξが低い(管内波長が長い)。これにより、複数の放射部20の間隔を極端に狭くすることなく、グレーティングローブが抑制されたビームチルトアンテナが得られる。
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的断面図である。
図11に示すように、実施形態に係るアンテナ装置120は、第1駆動部10Dを含む。これ以外のアンテナ装置120の構成は、第1実施形態に係るアンテナ装置(アンテナ装置110及びアンテナ装置111など)の構成と同様で良い。
第1駆動部10Dは、第1領域10rを含む面内(X-Y平面内)で、導波路10を回転可能である。導波路10の回転により、複数の放射部20から放射される第1電磁波81がコニカルスキャンされて良い。
第1駆動部10Dは、導波路10を機械的に(物理的に)、回転する。例えば、ビーム(第1電磁波81)のコニカルスキャンが可能になる。電子的にビーム走査を行うフェーズドアレーと異なり、移相器などの回路素子を用いないで、ビーム走査が可能になる。
第2実施形態において、アンテナ装置120は、受信装置として利用されても良い。例えば、角度(θ,φ)の方向から到来した電磁波を受信することができる。
(第3実施形態)
図12は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的斜視図である。
図12に示すように、実施形態に係るアンテナ装置130は、導波路10に加えて、透過部材50をさらに含む。これ以外のアンテナ装置130の構成は、アンテナ装置110、アンテナ装置111及びアンテナ装置120の構成と同様で良い。
アンテナ装置130において、透過部材50は、複数の放射部20から放射される第1電磁波81を透過させることが可能である。透過部材50は、第1電磁波81の透過位相を変化させることが可能で良い。例えば、透過位相の変化に応じて、透過部材50から放射される第2電磁波82の方向が変化する。
透過部材50は、例えば、第1電磁波81の電磁界の通過位相を変化させて、ビームをチルトさせる。透過部材50によるビームのチルト角は、導波路10におけるビームのチルト角と同じでも良く、異なっていても良い。
図12の例では、透過部材50は、複数の透過部分51を含む。この例では、複数の透過部分51の分布が面内で異なる。
図12に示すように、アンテナ装置130は、第2駆動部50Dをさらに含んで良い。第2駆動部50Dは、透過部材50を回転させることが可能である。透過部材50の回転に応じて、第2電磁波82の方向が変化する。
図13は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式的斜視図である。
図13に示すように、実施形態に係るアンテナ装置131においても、透過部材50が設けられる。アンテナ装置131においては、透過部材50の厚さが面内で異なる。
透過部材50は、トランスミットアレーを含んで良い。トランスミットアレーは、例えば、通過位相が異なる複数の素子(ユニットセル)のアレーである。
図14~図16は、第3実施形態に係るアンテナ装置の一部を例示する模式図である。 これらの図は、トランスミットアレーに含まれる1つのユニットセルを例示している。図14の例において、金属パッチが設けられた2つの誘電体基板55と、十字形のスロットが設けられた金属板56と、が組み合わされる。ユニットセルの回転角を変化させることで、円偏波の通過位相を変化させることができる。
図15の例において、1つのユニットセルは、金属パッチが設けられた4つの誘電体基板55と、十字形のスロットが設けられた金属板56と、が組み合わされる。誘電体基板55の数が大きいことで、例えば、より広い周波数帯域において、ユニットセルが機能できる。
図16の例において、誘電体基板55の両面のそれぞれにスプリットリング57が設けられる。
例えば、図14~図15に例示した透過部材50が面内で回転されても良い。例えば、円偏波の通過位相を変化させることができる。透過部材50は、例えば、電磁波の通過位相を変化させて、ビームをチルトさせることができる。透過部材50の構成は種々の変形が可能である。
図17~図19は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。
図17に示すように、導波路10における回転角を角度φとする。透過部材50における回転角を角度φとする。
図18に示すように、例えば、導波路10において角度φが0のときに、導波路10から角度θの方向に、第1電磁波81が放射される。第1電磁波81において、等位相面81aが形成される。等位相面81aは、角度θの方向に対して垂直である。角度θの方向に第1電磁波81が放射される。
図19に示すように、透過部材50において、通過位相分布82aが形成される。例えば、透過部材50に第1電磁波81が照射された場合、透過部材50は、角度θの方向に、第2電磁波82を放射する。
透過部材50が導波路10に重ねられる。この状態で、導波路10を角度φで回転させ、透過部材50を角度φだけ回転させる。この場合、透過部材50透過した第2電磁波82の波数のx成分「k」、及び、y成分「k」は、以下の第5式で表される。
第5式において、波数kは、2π/λである。λは、自由空間波長である。
第5式からアンテナ装置120におけるビームのチルト方向(θ,φ)は、以下の第6式及び第7式で表される。
「k」、及び、「k」は、導波路10の角度φ(回転角)と、透過部材50の角度φ(回転角)と、によって変化する。これらの角度により、ビームのチルト方向(θ,φ)を変化させることができる。
例えば、角度θ1が30度以上の導波路10と、角度θ2が30度以上の透過部材50と、が組み合わされる。導波路10の角度φと、透過部材50の角度φと、が、-180度以上、180度以下の範囲で変化(回転)される。これにより、角度θ0は、0度以上90度以下の範囲で変化し、角度φは、-180度以上180度以下の範囲で変化する。任意の方向に、2次元ビーム走査ができる。
図20(a)及び図20(b)は、第3実施形態に係るアンテナ装置の特性を例示する模式図である。
これらの図は、導波路10及び透過部材50を回転させたときのビームのチルト方向(θ,φ)を例示している。この例において、角度θ及び角度θは、30度である。導波路10の角度φ、及び、透過部材50の角度φは、-180度以上180度以下の範囲で変化される。
図20(a)に示すように、角度φ及び角度φを変化させることで、θは、0度以上90度以下の範囲で変化する。例えば、角度φが、φ±180度のときに、角度θは、0度となる。例えば、角度φが角度φと同じときに、角度θは、90度になる。
図20(b)に示すように、角度φ及び角度φを変化させることで、φは、-180度以上180度以下の範囲で変化する。例えば、角度φと角度φとの間の差を一定に維持したまま、角度φ及び角度φを変化させる。これにより、角度θを一定に維持したまま、角度φを変化させることができる。
上記のように、透過部材50が設けられて良い。透過部材50により、導波路10から放射される第1電磁波81の方向を変化させることができる。例えば、ビーム走査の範囲を広げることができる。透過部材50は、機械的に回転させられて良い。第2駆動部50Dにより回転が行われて良い。ビーム走査の範囲をさらに広げることができる。
例えば、導波路10の回転と、透過部材50の回転と、により、2次元ビーム走査が可能である。例えば、電子的にビーム走査を行うフェーズドアレーの参考例においては、移相器などの追加の回路が設けられる。実施形態においては、追加の回路が不要である。実施形態においては、例えば、低コストでビーム走査を行うことができる。
図18に例示した等位相面81aは線形である。実施形態において、等位相面81aは、線形でなくても良い。図19に例示した通過位相分布82aは、線形である。実施形態において、通過位相分布82aは、線形でなくても良い。
等位相面81aが線形ではない場合において、等位相面81aを補正するように、通過位相分布82aを変化させても良い。通過位相分布82aが線形でない場合において、通過位相分布82aを補正するように、等位相面81aを変化させても良い。
図21は、第3実施形態に係るアンテナ装置を例示する模式図である。
図21に示すように、実施形態に係るアンテナ装置132において、導波路10及び透過部材50に加えて、ロータリージョイント10Rが設けられる。アンテナ装置132にけるこれ以外の構成は、アンテナ装置130の構成と同様で良い。
アンテナ装置132において、ロータリージョイント10Rは、導波路10と透過部材50とを任意の角度で保持可能である。これにより、導波路10及び透過部材50が機械的に回転させられた際に、給電用の伝送線路が捻れて損傷することが抑制される。
実施形態において、上記の第1駆動部10D、及び、上記の第2駆動部50Dは、モータなどを含んで良い。
第3実施形態において、アンテナ装置(アンテナ装置130~132)は、受信装置として利用されても良い。例えば、角度(θ,φ)の方向から到来した電磁波を受信することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、無線装置に係る。
図22は、第4実施形態に係る無線装置を例示する模式図である。
図22に示すように、実施形態に係る無線装置210は、第1~第3実施形態に係るアンテナ装置(例えば、アンテナ装置110)と、電気回路201と、を含む。電気回路201は、アンテナ装置110に含まれる導波路10の給電点10cに結合可能である。電気回路201は、給電点10cと電気的に接続されて良い。
例えば、電気回路201が設けられることで、例えば、アンテナ装置110は、無線通信機器、レーダ、または、無線給電装置などとして利用できる。
例えば、電気回路201は、高周波信号をアンテナ装置110に供給可能である。電気回路201は、アンテナ装置110に電磁波を放射させる。アンテナ装置110が電磁波を受信した場合、電気回路201は、高周波信号を復調可能である。
実施形態において、アンテナ装置(例えばアンテナ装置110)及び無線装置210は、フェーズドアレーを用いた無線通信機器、レーダ、または、無線電力伝送などに応用可能である。
実施形態において、ビームチルトさせたアレーアンテナにおいて、グレーティングローブを抑制できる。設計自由度を高めることができる。
実施形態は、以下の構成(例えば技術案)を含んで良い。
(構成1)
給電点と、前記給電点の周りの第1領域と、を含む導波路を備え、
前記導波路は、前記給電点に供給された高周波信号を導波可能であり、
前記導波路は、前記第1領域に設けられた複数の放射部を含み、
前記第1領域は、第1部分領域及び第2部分領域を含み、
前記給電点は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との間にあり、
前記第1部分領域における前記導波路内の第1導波波長は、前記第2部分領域における前記導波路内の第2導波波長よりも短い、アンテナ装置。
(構成2)
前記複数の放射部は、前記高周波信号に応じた第1電磁波を放射可能であり、
前記第1電磁波の主放射方向の前記導波路への射影方向は、前記第2部分領域から前記第1部分領域への第1方向に沿う、構成1に記載のアンテナ装置。
(構成3)
前記導波路は第1部材を含み、
前記第1部材の前記第1部分領域における第1遅波率は、前記第1部材の前記第2部分領域における第2遅波率と異なる、構成2に記載のアンテナ装置。
(構成4)
前記第1部材は、誘電体を含む、構成3に記載のアンテナ装置。
(構成5)
前記導波路は、第1部材を含み、
前記第1部材は、前記第1部分領域に対応する第1部材領域と、前記第2部分領域に対応する第2部材領域と、を含み、
前記第1部材領域及び前記第2部材領域は、第1条件、第2条件、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たし、
前記第1条件において、前記第1部材領域の比誘電率は、前記第2部材領域の比誘電率と異なり、
前記第2条件において、前記第1部材領域に含まれる複数の孔の密度は、前記第2部材領域に含まれる複数の孔の密度と異なり、
前記第3条件において、前記第1部材領域に含まれる前記複数の孔の平均のサイズは、前記第2部材領域に含まれる前記複数の孔の平均のサイズと異なり、
前記第4条件において、前記第1部材領域に設けられる構造体の構成は、前記第2部材領域に設けられる構造体の構成と異なる、構成1または2に記載のアンテナ装置。
(構成6)
前記第1導波波長は、前記給電点から前記第1部分領域への方向に沿って伝搬する前記高周波信号の波長であり、
前記第2導波波長は、前記給電点から前記第2部分領域への方向に沿って伝搬する前記高周波信号の波長である、構成1~5のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
(構成7)
前記給電点を通り前記第1領域に沿う径方向における前記複数の放射部の間隔は、λ/(1+sinθ)よりも小さく、
前記λは、自由空間における前記高周波信号の波長であり、
前記θは、前記第1領域に対して垂直な方向と、前記複数の放射部から放射される第1電磁波の主放射方向と、の間の角度である、構成1に記載のアンテナ装置。
(構成8)
前記第1領域は、第3部分領域及び第4部分領域を含み、
前記給電点は、前記第3部分領域と前記第4部分領域との間にあり、
前記給電点から前記第3部分領域への方向は、前記給電点から前記第1部分領域への方向と交差し、
前記第3部分領域における前記導波路内の第3導波波長は、前記第1導波波長よりも長く、前記第2導波波長よりも短く、
前記第4部分領域における前記導波路内の第4導波波長は、前記第1導波波長よりも長く、前記第2導波波長よりも短い、構成1~7のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
(構成9)
前記複数の放射部の1つは、スロットペアを含む、構成1~8のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
(構成10)
前記複数の放射部は、円偏波を放射することが可能である、構成1~9のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
(構成11)
前記複数の放射部は、前記第1領域において、実質的に渦巻き状に並ぶ、構成1~10のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
(構成12)
前記複数の放射部は、前記第1領域において、実質的に同心円状に並ぶ、構成1~10のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
(構成13)
第1駆動部をさらに備え、
前記第1駆動部は、前記第1領域を含む面内で前記導波路を回転可能であり、
前記導波路の回転により、前記複数の放射部から放射される第1電磁波がコニカルスキャンされる、構成1に記載のアンテナ装置。
(構成14)
透過部材をさらに備え、
前記透過部材は、前記複数の放射部から放射される第1電磁波を透過させることが可能であり、
前記透過部材は、前記第1電磁波の透過位相を変化させることが可能であり、
前記透過位相の前記変化に応じて、前記透過部材から放射される第2電磁波の方向が変化する、構成1に記載のアンテナ装置。
(構成15)
第2駆動部をさらに備え、
前記第2駆動部は、前記透過部材を回転させることが可能であり、
前記透過部材の回転に応じて、前記第2電磁波の前記方向が変化する、構成14に記載のアンテナ装置。
(構成16)
給電点と、前記給電点の周りの第1領域と、を含む導波路を備え、
前記導波路は、前記給電点に供給された高周波信号を導波可能であり、
前記導波路は、前記第1領域に設けられた複数の放射部を含み、
前記第1領域は、第1部分領域及び第2部分領域を含み、
前記給電点は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との間にあり、
前記導波路は、第1部材を含み、
前記第1部材は、前記第1部分領域に対応する第1部材領域と、前記第2部分領域に対応する第2部材領域と、を含み、
前記第1部材領域及び前記第2部材領域は、第1条件、第2条件、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たし、
前記第1条件において、前記第1部材領域の比誘電率は、前記第2部材領域の比誘電率と異なり、
前記第2条件において、前記第1部材領域に含まれる複数の孔の密度は、前記第2部材領域に含まれる複数の孔の密度と異なり、
前記第3条件において、前記第1部材領域に含まれる前記複数の孔の平均のサイズは、前記第2部材領域に含まれる前記複数の孔の平均のサイズと異なり、
前記第4条件において、前記第1部材領域に設けられる構造体の構成は、前記第2部材領域に設けられる構造体の構成と異なる、アンテナ装置。
(構成17)
構成1に記載のアンテナ装置と、
前記給電点に結合可能な電気回路と、
を備えた無線装置。
実施形態によれば、特性の向上が可能なアンテナ装置及び無線装置を提供できる。
以上、例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの例に限定されるものではない。例えば、アンテナ装置に含まれる導波路、透過部材及び駆動部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
各例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
本発明の実施の形態として上述したアンテナ装置及び無線装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのアンテナ装置及び無線装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10:導波路、 10D:第1駆動部、 10R:ロータリージョイント、 10c:給電点、 10r:第1領域、 11~14:第1~第4部分領域、 20:放射部、 21、22:第1、第2スロット、 25:同軸線路、 25i:内導体、 25o:外導体、 30:第1部材、 31、32:第1、第2部材領域、 37:構造体、 38:誘電体、 38h:孔、 41、42:第1、第2導電層、 45:開口部、 50:透過部材、 50D:第2駆動部、 51:透過部分、 55:誘電体基板、 56:金属板、 57:スプリットリング、 81、82:第1、第2電磁波、 81D:主放射方向、 81P:射影方向、 81a:等位相面、 82a:通過位相分布、 110、111、120、130~132:アンテナ装置、 201:電気回路、 210:無線装置、 D1:第1方向、 O:原点

Claims (13)

  1. 給電点と、前記給電点の周りの第1領域と、を含む導波路を備え、
    前記導波路は、前記給電点に供給された高周波信号を導波可能であり、
    前記導波路は、前記第1領域に設けられた複数の放射部を含み、
    前記第1領域は、第1部分領域及び第2部分領域を含み、
    前記給電点は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との間にあり、
    前記第1部分領域における前記導波路内の第1導波波長は、前記第2部分領域における前記導波路内の第2導波波長よりも短く、
    前記給電点を通り前記第1領域に沿う径方向における前記複数の放射部の間隔は、λ /(1+sinθ )よりも小さく、
    前記λ は、自由空間における前記高周波信号の波長であり、
    前記θ は、前記第1領域に対して垂直な方向と、前記複数の放射部から放射される第1電磁波の主放射方向と、の間の角度である、アンテナ装置。
  2. 給電点と、前記給電点の周りの第1領域と、を含む導波路を備え、
    前記導波路は、前記給電点に供給された高周波信号を導波可能であり、
    前記導波路は、前記第1領域に設けられた複数の放射部を含み、
    前記第1領域は、第1部分領域及び第2部分領域を含み、
    前記給電点は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との間にあり、
    前記第1部分領域における前記導波路内の第1導波波長は、前記第2部分領域における前記導波路内の第2導波波長よりも短く、
    前記複数の放射部の1つは、スロットペアを含む、アンテナ装置。
  3. 給電点と、前記給電点の周りの第1領域と、を含む導波路を備え、
    前記導波路は、前記給電点に供給された高周波信号を導波可能であり、
    前記導波路は、前記第1領域に設けられた複数の放射部を含み、
    前記第1領域は、第1部分領域及び第2部分領域を含み、
    前記給電点は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との間にあり、
    前記第1部分領域における前記導波路内の第1導波波長は、前記第2部分領域における前記導波路内の第2導波波長よりも短く、
    前記複数の放射部は、円偏波を放射することが可能である、アンテナ装置。
  4. 給電点と、前記給電点の周りの第1領域と、を含む導波路を備え、
    前記導波路は、前記給電点に供給された高周波信号を導波可能であり、
    前記導波路は、前記第1領域に設けられた複数の放射部を含み、
    前記第1領域は、第1部分領域及び第2部分領域を含み、
    前記給電点は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との間にあり、
    前記第1部分領域における前記導波路内の第1導波波長は、前記第2部分領域における前記導波路内の第2導波波長よりも短く、
    前記複数の放射部は、前記第1領域において、渦巻き状に並ぶ、アンテナ装置。
  5. 給電点と、前記給電点の周りの第1領域と、を含む導波路を備え、
    前記導波路は、前記給電点に供給された高周波信号を導波可能であり、
    前記導波路は、前記第1領域に設けられた複数の放射部を含み、
    前記第1領域は、第1部分領域及び第2部分領域を含み、
    前記給電点は、前記第1部分領域と前記第2部分領域との間にあり、
    前記第1部分領域における前記導波路内の第1導波波長は、前記第2部分領域における前記導波路内の第2導波波長よりも短く、
    透過部材をさらに備え、
    前記透過部材は、前記複数の放射部から放射される第1電磁波を透過させることが可能であり、
    前記透過部材は、前記第1電磁波の透過位相を変化させることが可能であり、
    前記透過位相の前記変化に応じて、前記透過部材から放射される第2電磁波の方向が変化する、アンテナ装置。
  6. 第2駆動部をさらに備え、
    前記第2駆動部は、前記透過部材を回転させることが可能であり、
    前記透過部材の回転に応じて、前記第2電磁波の前記方向が変化する、請求項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記複数の放射部は、前記高周波信号に応じた第1電磁波を放射可能であり、
    前記第1電磁波の主放射方向の前記導波路への射影方向は、前記第2部分領域に含まれる任意の箇所から前記第1部分領域に含まれる任意の箇所への第1方向に沿う、請求項2~4のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  8. 前記導波路は、第1部材を含み、
    前記第1部材は、前記第1部分領域に対応する第1部材領域と、前記第2部分領域に対応する第2部材領域と、を含み、
    前記第1部材領域及び前記第2部材領域は、第1条件、第2条件、第3条件及び第4条件の少なくともいずれかを満たし、
    前記第1条件において、前記第1部材領域の比誘電率は、前記第2部材領域の比誘電率と異なり、
    前記第2条件において、前記第1部材領域に含まれる複数の孔の密度は、前記第2部材領域に含まれる複数の孔の密度と異なり、
    前記第3条件において、前記第1部材領域に含まれる前記複数の孔の平均のサイズは、前記第2部材領域に含まれる前記複数の孔の平均のサイズと異なり、
    前記第4条件において、前記第1部材領域に設けられる構造体の構成は、前記第2部材領域に設けられる構造体の構成と異なる、請求項1~6のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1導波波長は、前記給電点から前記第1部分領域へ伝搬する前記高周波信号の波長であり、
    前記第2導波波長は、前記給電点から前記第2部分領域へ伝搬する前記高周波信号の波長である、請求項1~6のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1領域は、第3部分領域及び第4部分領域を含み、
    前記給電点は、前記第3部分領域と前記第4部分領域との間にあり、
    前記給電点から前記第3部分領域に含まれる任意の箇所への方向は、前記給電点から前記第1部分領域に含まれる任意の前記箇所への前記方向と交差し、
    前記第3部分領域における前記導波路内の第3導波波長は、前記第1導波波長よりも長く、前記第2導波波長よりも短く、
    前記第4部分領域における前記導波路内の第4導波波長は、前記第1導波波長よりも長く、前記第2導波波長よりも短い、請求記載のアンテナ装置。
  11. 前記複数の放射部は、前記第1領域において、同心円状に並ぶ、請求項1~3のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  12. 第1駆動部をさらに備え、
    前記第1駆動部は、前記第1領域を含む面内で前記導波路を回転可能であり、
    前記導波路の回転により、前記複数の放射部から放射される第1電磁波がコニカルスキャンされる、請求項1~6のいずれか1つに記載のアンテナ装置。
  13. 請求項1~6のいずれか1つに記載のアンテナ装置と、
    前記給電点に結合可能な電気回路と、
    を備えた無線装置。
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