JP7812972B2 - 放射線画像処理装置、方法およびプログラム - Google Patents

放射線画像処理装置、方法およびプログラム

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Description

本開示は、放射線画像処理装置、方法およびプログラムに関する。
従来より、放射線画像を用いた診断を行うに際し、患者の過去の放射線画像を用いた比較読影が行われている。例えば、患者の放射線画像について、最新の検査において取得した放射線画像と過去の検査において取得した放射線画像とを表示して比較読影することにより、病変の進行度合いの確認、あるいは異常を早期に発見することができる。
また、画像中の異常陰影等の構造物を自動的に検出し、検出された構造物の強調表示等を行うコンピュータ支援画像診断システム(CAD: Computer Aided Diagnosis、以下CADと称する)も提案されている。
また、被写体の放射線画像を撮影する際、とくに被写体の厚さが大きいと、被写体内において放射線が散乱して散乱線が発生し、取得される放射線画像のコントラストが発生した散乱線により低下するという問題がある。このため、放射線画像に含まれる散乱線成分を除去するための散乱線除去処理が行われている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、被写体の放射線減弱係数に基づいて放射線画像の散乱線成分が導出され、導出された散乱線成分が放射線画像から減算されることにより、散乱線除去処理が行われる。
特開2015-043959号公報
上述した比較読影を精度よく行うためには、比較する2つの放射線画像のコントラストを再現させることが重要である。放射線画像のコントラストは、被写体に照射する放射線のエネルギー、被写体を載置する撮影台の天板、被写体を透過した放射線に含まれる散乱線成分を除去するための散乱線除去グリッド等の撮影装置の特性により変動する。このため、比較読影するための2つの放射線画像が同一の撮影装置において同一の撮影条件により取得された場合は、2つの放射線画像のコントラストは一致するため、比較読影を精度よく行うことができる。
しかしながら、比較読影するための2つの放射線画像が異なる撮影装置により取得された場合、両者のコントラストが異なるものとなる。また、撮影時の撮影条件(放射線源の管電圧、撮影距離および管電流等)が異なると、2つの放射線画像のコントラストが異なる。また、放射線画像のコントラストは放射線画像に含まれる散乱線によっても変化する。
このように、2つの放射線画像のコントラストが異なると、比較読影を精度よく行うことができない。経験のある医師であれば、装置の相違による放射線画像のコントラストの相違を考慮した読影を行うことができるが、そのための医師の負担が大きい。また、上述したCADを用いて放射線画像から異常陰影を検出する場合、CADに入力する放射線画像のコントラストが異なると、異常陰影の検出精度が低下する可能性がある。
本開示は上記事情に鑑みなされたものであり、撮影条件および取得した装置の特性が異
なる2つの放射線画像のコントラストを一致させることができるようにすることを目的とする。
本開示による放射線画像処理は、少なくとも1つのプロセッサを備え、
プロセッサは、軟部および骨部を含む被写体を、エネルギー分布が異なる放射線を用いて第1の撮影装置によって撮影することにより取得された、第1の撮影装置に関する第1の特性に基づくコントラストを有する2つの放射線画像を取得し、
2つの放射線画像の少なくとも一方に基づいて被写体の体厚分布を導出し、
被写体を透過した放射線に含まれる、被写体により散乱された散乱線成分を、第1の特性に基づいて2つの放射線画像から除去し、
散乱線成分が除去された2つの放射線画像を重み付け減算することにより、被写体の骨部組織を表す第1の骨部画像および被写体の軟部組織を表す第1の軟部画像を導出し、
第1の特性、第1の撮影装置とは異なる第2の撮影装置に関する第2の特性、および体厚分布に基づいて、第1の骨部画像および第1の軟部画像を、第2の特性に基づくコントラストを有する第2の骨部画像および第2の軟部画像に変換し、
第2の骨部画像および第2の軟部画像を加算することにより、第2の特性に基づくコントラストを有する処理済み放射線画像を導出する。
なお、本開示による放射線画像処理装置においては、プロセッサは、第2の特性および体厚分布に基づいて、第2の特性に応じた散乱線成分を導出し、
さらに導出された散乱線成分を用いて処理済み放射線画像を導出するものであってもよい。
また、本開示による放射線画像処理装置においては、第1の特性は、第1の撮影装置において使用する放射線のエネルギー、第1の撮影装置において被写体と被写体を透過した放射線を検出する放射線検出器との間に介在する物体についての体厚分布に応じた放射線減弱係数、被写体を透過した放射線に含まれる散乱線成分の体厚分布に応じた比率、および体厚分布に応じた点拡散関数を含み、
第2の特性は、第2の撮影装置において使用する放射線のエネルギー、第2の撮影装置において被写体と被写体を透過した放射線を検出する放射線検出器との間に介在する物体についての体厚分布に応じた放射線減弱係数、被写体を透過した放射線に含まれる散乱線成分の体厚分布に応じた比率、および体厚分布に応じた点拡散関数を含むものであってもよい。
また、本開示による放射線画像処理装置においては、プロセッサは、処理済み放射線画像と、第2の撮影装置により取得された被写体の放射線画像とを表示するものであってもよい。
本開示による放射線画像処理方法は、軟部および骨部を含む被写体を、エネルギー分布が異なる放射線を用いて第1の撮影装置によって撮影することにより取得された、第1の撮影装置に関する第1の特性に基づくコントラストを有する2つの放射線画像を取得し、
2つの放射線画像の少なくとも一方に基づいて被写体の体厚分布を導出し、
被写体を透過した放射線に含まれる、被写体により散乱された散乱線成分を、第1の特性に基づいて2つの放射線画像から除去し、
散乱線成分が除去された2つの放射線画像を重み付け減算することにより、被写体の骨部組織を表す第1の骨部画像および被写体の軟部組織を表す第1の軟部画像を導出し、
第1の特性、第1の撮影装置とは異なる第2の撮影装置に関する第2の特性、および体厚分布に基づいて、第1の骨部画像および第1の軟部画像を、第2の特性に基づくコントラストを有する第2の骨部画像および第2の軟部画像に変換し、
第2の骨部画像および第2の軟部画像を加算することにより、第2の特性に基づくコントラストを有する処理済み放射線画像を導出する。
なお、本開示による放射線画像処理方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
本開示によれば、撮影条件および取得した装置の特性が異なる2つの放射線画像のコントラストを一致させることができる。
本開示の実施形態による放射線画像処理装置を適用した放射線画像撮影システムの構成を示す概略ブロック図 本開示の実施形態による放射線画像処理装置の概略構成を示す図 本開示の実施形態による放射線画像処理装置の機能的な構成を示す図 基準物体の撮影を説明するための図 放射線のスペクトルを示す図 放射線エネルギーに対する人体の軟部組織、骨部組織およびアルミニウムの放射線減弱係数を示す図 基準物体の厚さと放射線減弱係数との関係を示す図 散乱線モデルを示す図 変換部および導出部が行う処理を模式的に示す図 読影画面を示す図 本実施形態において行われる処理を示すフローチャート
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。図1は本開示の実施形態による放射線画像処理装置を適用した放射線画像撮影システムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態による放射線画像撮影システムは、撮影装置1Aと、撮影装置1Bと、画像保存システム9と、本実施形態による放射線画像処理装置10とを備える。撮影装置1A、撮影装置1B、画像保存システム9、および放射線画像処理装置10は、不図示のネットワークを介して画像保存システム9と接続されている。
撮影装置1Aは、第1の放射線検出器5および第2の放射線検出器6に、放射線源2から発せられ、撮影台3に仰臥した被写体Hを透過したX線等の放射線を、それぞれエネルギーを変えて照射するいわゆる1ショット法によるエネルギーサブトラクションを行うための撮影装置である。撮影時においては、図1に示すように、放射線源2に近い側から順に、散乱線除去グリッド(以下単にグリッドと称する)4、第1の放射線検出器5、銅板等からなる放射線エネルギー変換フィルタ7、および第2の放射線検出器6を配置して、放射線源2を駆動させる。第1および第2の放射線検出器5,6と放射線エネルギー変換フィルタ7とは密着されている。なお、グリッド4、第1の放射線検出器5、放射線エネルギー変換フィルタ7および第2の放射線検出器6は、撮影台3の天板3Aの下方に取付部3Bにより取り外し可能に取付けられている。
これにより、第1の放射線検出器5においては、いわゆる軟線も含む低エネルギーの放射線による被写体Hの第1の放射線画像G1が取得される。また、第2の放射線検出器6においては、軟線が除かれた高エネルギーの放射線による被写体Hの第2の放射線画像G2が取得される。第1および第2の放射線画像G1,G2は放射線画像処理装置10に入力される。
第1および第2の放射線検出器5,6は、放射線画像の記録および読み出しを繰り返して行うことができるものであり、放射線の照射を直接受けて電荷を発生する、いわゆる直接型の放射線検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線検出器を用いるようにしてもよい。また、放射線画像信号の読出方式としては、TFT(thin film transistor)スイッチをオン・オフさせることによって放射線画像信号が読み出される、いわゆるTFT読出方式のもの、または読取り光を照射することによって放射線画像信号が読み出される、いわゆる光読出方式のものを用いることが望ましいが、これに限らずその他のものを用いるようにしてもよい。
なお、撮影装置1Aにおいては、1つの放射線検出器のみを取付部3Bに取付けて被写体Hの撮影を行う場合がある。
グリッド4は、放射線を透過しない鉛等と、放射線を透過しやすいアルミニウムやファイバー等のインタースペース素材とが、例えば4.0本/mm程度の細かなグリッド密度で交互に配置されて構成されている。グリッド4を使用することにより、被写体Hを透過した放射線の散乱線成分を除去することができるが、完全には除去することができない。このため、第1および第2の放射線画像G1,G2には、被写体Hを透過した放射線の一次線成分のみならず、散乱線成分も含まれる。
一次線成分とは、被写体Hを透過した放射線のうち、被写体Hにより散乱されることなく放射線検出器に到達した放射線により表される画素値の信号成分である。一方、散乱線成分とは、被写体Hを透過した放射線のうち、被写体Hにより散乱されて放射線検出器に到達した放射線により表される画素値の信号成分である。
なお、撮影装置1Bは撮影装置1Aと同一の構成を有するため、ここでは詳細な説明は省略する。なお、撮影装置1Aと撮影装置1Bとは、使用される天板の材質および厚さ、並びに使用されるグリッドの特性が異なる。
画像保存システム9は、撮影装置1A,1Bにより取得された放射線画像の画像データを保存するシステムである。例えば、画像保存システム9には、同一患者について撮影日時が異なる複数の放射線画像が保存される。画像保存システム9は、保存している放射線画像から、放射線画像処理装置10からの要求に応じた画像を取り出して、要求元の装置に送信する。画像保存システム9の具体例としては、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)が挙げられる。
ここで、本実施形態においては、被写体Hである患者の過去の検査において取得された放射線画像が画像保存システム9に保存されているものとする。また、過去の検査の放射線画像(以下、過去放射線画像とする)は、撮影装置1Bにおいて取得されたものとする。本実施形態による放射線画像処理装置10においては、患者の過去放射線画像が画像保存システム9から取得され、最新の検査により取得された放射線画像と、過去放射線画像との比較読影が行われる。
次いで、本実施形態に係る放射線画像処理装置について説明する。まず、図2を参照して、本実施形態に係る放射線画像処理装置のハードウェア構成を説明する。図2に示すように、放射線画像処理装置10は、ワークステーション、サーバコンピュータおよびパーソナルコンピュータ等のコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)11
、不揮発性のストレージ13、および一時記憶領域としてのメモリ16を備える。また、放射線画像処理装置10は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ14、キーボードおよびマウス等の入力デバイス15、並びに不図示のネットワークに接続されるネットワークI
/F(InterFace)17を備える。CPU11、ストレージ13、ディスプレイ14、入
力デバイス15、メモリ16およびネットワークI/F17は、バス18に接続される。なお、CPU11は、本開示におけるプロセッサの一例である。
ストレージ13は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、およびフラッシュメモリ等によって実現される。記憶媒体としてのストレージ13には、放射線画像処理装置10にインストールされた放射線画像処理プログラム12が記憶される。CPU11は、ストレージ13から放射線画像処理プログラム12を読み出してメモリ16に展開し、展開した放射線画像処理プログラム12を実行する。
なお、放射線画像処理プログラム12は、ネットワークに接続されたサーバコンピュータの記憶装置、あるいはネットワークストレージに、外部からアクセス可能な状態で記憶され、要求に応じて放射線画像処理装置10を構成するコンピュータにダウンロードされ、インストールされる。または、DVD(Digital Versatile Disc)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体に記録されて配布され、その記録媒体から
放射線画像処理装置10を構成するコンピュータにインストールされる。
次いで、本実施形態による放射線画像処理装置の機能的な構成を説明する。図3は、本実施形態による放射線画像処理装置の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、放射線画像処理装置10は、画像取得部21、散乱線除去部22、サブトラクション部23、変換部24、導出部25、表示制御部26および特性導出部27を備える。そして、CPU11は、放射線画像処理プログラム12を実行することにより、画像取得部21、散乱線除去部22、サブトラクション部23、変換部24、導出部25、表示制御部26および特性導出部27として機能する。
画像取得部21は、撮影装置1Aに被写体Hのエネルギーサブトラクション撮影を行わせることにより、第1および第2の放射線検出器5,6から、被写体Hの第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2を取得する。第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2の取得に際しては、撮影線量、線質、管電圧(kV)、放射線源2と第1および第2の放射線検出器5,6の表面との距離であるSID(Source Image receptor Distance)、放射線源2と被写体Hの表面との距離であるSOD(Source Object Distance)、並びに散乱線除去グリッドの有無等の撮影条件が設定される。撮影条件は、操作者による入力デバイス15からの入力により設定すればよい。
SODおよびSIDについては、後述するように体厚分布の算出に用いられる。SODについては、例えば、TOF(Time Of Flight)カメラで取得することが好ましい。SIDについては、例えば、ポテンショメーター、超音波距離計およびレーザー距離計等で取得することが好ましい。
撮影条件は、操作者による入力デバイス15からの入力により設定すればよい。設定された撮影条件は、ストレージ13に記憶される。撮影装置1Aにより取得された第1および第2の放射線画像G1,G2並びに撮影条件は画像保存システム9に送信されて保存される。なお、撮影装置1Bにより取得された放射線画像および放射線画像を取得した際の撮影条件も、画像保存システム9に送信されて保存される。
散乱線除去部22は、画像取得部21が取得した第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2のそれぞれから散乱線成分を除去する。以下、散乱線成分の除去について説明する。散乱線成分を除去する手法としては、例えば、特開2015-043959号公報等に記載された手法等の任意の手法を用いることができる。以下、特開2015-043959号公報に記載された手法を用いた場合の散乱線除去処理について説明する。なお
、以降の説明において、散乱線成分が除去された第1および第2の放射線画像についても、参照符号としてG1,G2をそれぞれ用いるものとする。
まず、散乱線除去部22は、初期体厚分布Ts(x,y)を有する被写体Hの仮想モデルを取得する。仮想モデルは、初期体厚分布Ts(x,y)に従った体厚が、第1の放射線画像G1の各画素の座標位置に対応づけられた、被写体Hを仮想的に表すデータである。なお、初期体厚分布Ts(x,y)を有する被写体Hの仮想モデルは、ストレージ13に予め記憶されているものとするが、仮想モデルが保存された外部のサーバから取得するようにしてもよい。
次に、散乱線除去部22は、下記の式(1)、(2)に示すように、仮想モデルに基づいて、仮想モデルの撮影により得られる一次線画像を推定した推定一次線画像Ip(x,y)と、仮想モデルの撮影により得られる散乱線画像を推定した推定散乱線画像Is(x,y)とを導出する。さらに、散乱線除去部22は、下記の式(3)に示すように、推定一次線画像Ip(x,y)と推定散乱線画像Is(x,y)とを合成した画像を、被写体Hの撮影により得られた第1の放射線画像G1を推定した推定画像Im(x,y)として導出する
Ip(x,y) = Io(x,y)×exp(-μ1Soft(T(x,y))×T(x,y)) (1)
Is(x,y) = Io(x,y)×STPR1(T(x,y))*PSF1(T(x,y)) (2)
Im(x,y) = Is(x,y)+Ip(x,y) (3)
ここで、(x,y)は第1の放射線画像G1の画素位置の座標、Io(x,y)は画素位置(x,y)における第1の放射線画像G1の画素値、Ip(x,y)は画素位置(x,y)における一次線成分、Is(x,y)は画素位置(x,y)における散乱線成分である。なお、1回目の推定画像Im(x,y)の導出の際には、式(1)、(2)における体厚分布T(x,y)として、初期体厚分布Ts(x,y)を用いる。
また、式(1)におけるμ1Soft(T(x,y))は、画素位置(x,y)における人
体の軟部組織の体厚分布(x,y)に応じた減弱係数である。μ1Soft(T(x,y))
は予め実験的にあるいはシミュレーションにより求めておき、ストレージ13に保存しておけばよい。また、式(2)におけるSTPR1(T(x,y))は、体厚分布T(x,y)を有する被写体Hを透過後の放射線に含まれる散乱線量と一次線量との比(Scatter-to-Primary Ratio)である。STPR1(T(x,y))も予め実験的にあるいはシミュレーションにより求めておき、ストレージ13に保存しておけばよい。
また、式(2)におけるPSF1(T(x,y))は、体厚分布T(x,y)に応じて1つの画素から広がる散乱線の分布を表す点拡散関数(Point Spread Function)であり、放射線のエネルギー特性に応じて定義される。また、*は畳み込み演算を示す演算子である。PSF1は、撮影装置1における照射野の分布、被写体Hの組成の分布、撮影時の照射線量、管電圧、撮影距離、および放射線検出器5,6の特性等によっても変化する。このため、PSF1は照射野情報、被写体情報および撮影条件等に応じて、撮影装置1Aが使用する放射線のエネルギー特性毎に予め実験的に求めておき、ストレージ13に保存しておけばよい。
減弱係数μ1Soft、STPR1およびPSF1は、本開示における第1の撮影装置に関
する第1の特性の一例である。
次に、散乱線除去部22は、推定画像Imと第1の放射線画像G1との違いが小さくなるように仮想モデルの初期体厚分布Ts(x,y)を修正する。散乱線除去部22は、推定画像Imと第1の放射線画像G1との違いが予め定められた終了条件を満たすまで、体
厚分布T(x,y)、散乱線成分Is(x,y)および一次線成分Ip(x,y)の導出を繰り返すことにより、体厚分布T(x,y)、散乱線成分Is(x,y)および一次線成分Ip(x,y)を更新する。散乱線除去部22は、終了条件を満たした際に式(2)により導出される散乱線成分Is(x,y)を第1の放射線画像G1から減算する。これにより、第1の放射線画像G1に含まれる散乱線成分が除去される。なお、終了条件を満たした際に導出された体厚分布T(x,y)が、後述する各種演算に使用される。
一方、散乱線除去部22は、第2の放射線画像G2に対しても上記第1の放射線画像G1と同様に散乱線除去処理を行う。
以下、減弱係数μ1SoftおよびSTPR1の導出について説明する。減弱係数μ1SoftおよびSTPR1は特性導出部27が導出する。減弱係数μ1SoftおよびSTPR1の導出
に際しては、画像取得部21が、人体を模擬した基準物体の撮影を撮影装置1Aに行わせることにより基準画像K0を取得する。この際、使用される放射線検出器は1つのみでよい。なお、基準画像K0が画像保存システム9に保存されている場合、画像取得部21は画像保存システム9から基準画像K0を取得する。また、下記の説明においては、一般化のために参照符号「1」を省略している。
図4は基準物体の撮影を説明するための図である。図4に示すように、基準物体35は、5cm、10cmおよび20cm等の異なる厚さの部分を段階的に有し、人体の軟部組織(脂肪および筋肉)と同様の放射線透過率を有する材料からなる。このため、基準物体35は人体の放射線特性を模擬したものとなる。ここで、軟部組織は筋肉と脂肪とがある割合で混合されてなる。筋肉と脂肪との混合割合は性別および体格等に応じて異なるが、平均的な体脂肪率(25%)により規定することができる。したがって、筋肉0.75、脂肪0.25の割合で混合させた組成に対応する、例えばアクリル等の材料を基準物体35として用いる
基準画像K0を取得するに際し、図4に示すように、基準物体35を撮影台3の天板3A上に載置し、放射線源2を駆動してグリッド4を介して放射線検出器(ここでは第1の放射線検出器5)に放射線を照射することにより、画像取得部21は基準画像K0を取得する。基準画像K0の各画素の画素値は、基準物体35を直進した放射線に基づく一次線成分および基準物体35により散乱された放射線に基づく散乱線成分を含む。
なお、基準物体35は、図4に示すように異なる厚さを有する1つの物体に限定されるものではない。それぞれが異なる厚さを有する複数の基準物体を用いてもよい。この場合、複数の基準物体を一度に撮影することにより基準画像K0を取得してもよく、複数の基準物体を別々に撮影することにより、基準物体のそれぞれに対応する基準画像を取得するようにしてもよい。
基準画像K0の取得に際しても撮影線量、管電圧、放射線源2と第1および第2の放射線検出器5,6の表面との距離であるSID(Source Image receptor Distance)、並びにグリッド4の有無等の撮影条件が設定される。
特性導出部27は、撮影時に設定された撮影条件を取得する。また、特性導出部27は、減弱係数μSoftおよびSTPRの導出のために、基準物体35の撮影時における放射線のエネルギー特性を取得する。放射線のエネルギー特性は撮影装置1Aから取得してもよく、画像保存システム9に放射線のエネルギー特性を保存しておき、画像保存システム9から取得するようにしてもよい。なお、エネルギー特性は、撮影装置1Aの公称値を使用してもよいが、装置毎に特性の個体差があるため、半導体線量計を用いて予め計測しておくことが好ましい。
ここで、エネルギー特性は、(i)放射線源2から出射される放射線のスペクトル、(ii)管電圧[kV]と総ろ過量[mmAl当量]、および(iii)管電圧[kV]とアルミ半価層[mmAl]のいずれかにより規定される。放射線のスペクトルは放射線エネルギー[keV]に対する相対放射線光子数の関係をプロットしたものである。管電圧は発生される放射線エネルギー分布の最大値を意味する。総ろ過量は放射線源2における放射線発生器およびコリメータ等の撮影装置1Aを構成する各構成部品が持つろ過量を、アルミニウムの厚さに換算したものである。総ろ過量は、大きいほど撮影装置1でのビームハードニングの影響が大きく、放射線の波長分布における高エネルギー成分が多いものとなる。半価層は発生された放射線エネルギー分布に対して、線量を半分に減衰させるために要するアルミニウムの厚さにより定義される。半価層のアルミニウムが厚いほど、放射線の波長分布における高エネルギー成分が多いものとなる。
図5は放射線のスペクトルを示す図である。図5においては、スペクトルは管電圧90kVおよび総ろ過量2.5mmAlに相当する。なお、総ろ過量2.5mmAlは半価層2.96mmAlに相当する。
特性導出部27は、放射線のエネルギー特性を用いて、基準物体35と放射線検出器5との間に存在する物体のビームハードニングの影響を反映させた、基準物体35の厚さと基準物体35の放射線減弱係数との関係を導出する。
特性導出部27は、まず取得した放射線のエネルギー特性から、周知のTuckerの近似式等を用いて、放射線のエネルギースペクトルを導出する。なお、取得したエネルギー特性が放射線のエネルギースペクトルであれば、取得したエネルギースペクトルをそのまま用いればよい。
さらに、特性導出部27は、人体の軟部組織の放射線減弱特性を用いて、放射線スペクトルのシミュレーションにより、基準物体35の厚さに依存した放射線減弱係数を導出する。
ここで、放射線源2から出射される放射線のエネルギースペクトルをSin(E)、基準物体35の厚さをtとしたとき、基準物体35を透過後の放射線量Xbody(t)は、人体の軟部組織の放射線減弱係数μSoft(E)を用いて下記の式(4)により算出することができる。なお、放射線エネルギーに対する人体の軟部組織、骨部組織およびアルミニウムの放射線減弱係数は、例えば図6に示すように既知である。アルミニウムはグリッド4のインタースペース素材である。ここで、図6には基準物体35の材料であるアクリル(Polymethyl methacrylate、PMMA)の放射線減弱係数も示している。図6に示すように
、アクリルの放射線減弱係数は人体の軟部組織の放射線減弱係数とほぼ一致する。
一方、撮影装置1Aにおいて基準物体35の撮影を行う場合、基準物体35と放射線検出器5,6との間には天板3Aおよびグリッド4が存在する。天板3Aの材質がアクリルであり、グリッド4のインタースペース素材がアルミニウムであるものとする。アクリルの放射線減弱係数をμPMMA(E)、天板3Aの厚さ(すなわちアクリルの厚さ)厚さをtPMMAとし、アルミニウムの放射線減弱特性をμAl(E)、グリッド4(すなわちアルミニウム)の厚さをtAlとすると、天板3Aおよびグリッド4を透過した後のX線量Xout(
t)は、下記の式(5)により表される。
なお、天板3Aの材質およびグリッド4のインタースペース素材が未知の場合には、上記式(5)により天板3Aおよびグリッド4を透過した後のX線量Xout(t)を導出す
ることができない。この場合、放射線源2から出射される放射線のエネルギー特性(kV,TF0)および天板3Aとグリッド4とを透過後の放射線のエネルギー特性(kV,TF1)を線量計を用いて計測し、エネルギー特性(kV,TF0)およびエネルギー特性(kV,TF1)を用いた下記の式(5-1)により、天板3Aおよびグリッド4を透過した後のX線量Xout(t)を導出することができる。なお、式(5-1)におけるエネ
ルギー特性はある管電圧[kV]により出射される放射線の総ろ過量(Total Filteration)[mmAl当量]を表す。
天板3Aおよびグリッド4を含めた撮影系における、基準物体35の放射線減弱係数は、基準物体35がないとき(すなわち、基準物体35の厚さが0のとき)の放射線量を基準として、下記の式(6)に示すように、基準物体35を透過後の放射線が減弱した割合を指数減衰で表す形となる。
式(6)を下記の式(7)に示すように軟部組織の放射線減弱係数μSoft(t)について解くことにより、基準物体35の厚さtと放射線減弱係数との関係を導出することができる。
基準物体35は段階的に複数の異なる厚さを有する。このため、特性導出部27は、基準物体35が有する複数の厚さのそれぞれについて、式(7)により放射線減弱係数を導出する。そして、特性導出部27は、基準物体35にない厚さの放射線減弱係数については、基準物体35にある厚さの放射線減弱係数を用いた補間演算を行うことにより、基準物体35の厚さtと放射線減弱係数との関係を導出する。図7は基準物体35の厚さtと放射線減弱係数との関係を示す図である。図7においては、管電圧90kVおよび総ろ過量2.5mmAlの場合の基準物体35の厚さと放射線減弱係数との関係を示す。特性導出部27は、放射線のエネルギー特性毎に基準物体35の厚さと放射線減弱係数との関係を導出し、導出した関係をストレージ13に保存する。
また、特性導出部27は、導出した基準物体35の厚さと放射線減弱係数との関係に基づいて、基準物体35の厚さに対応した放射線減弱係数を導出する。さらに、基準物体35の厚さに対応した放射線減弱係数に基づいて、基準画像K0に含まれる一次線成分を導出する。
ここで、基準画像K0の各画素の画素値をI0o(x,y)、基準画像K0の各画素に
対応する基準物体35の厚さをT0(x,y)、基準画像K0の各画素の厚さT0(x,y)に対する上記式(7)により導出した放射線減弱係数をμSoft0(x,y)としたとき、特性導出部27は、下記の式(8)により基準画像K0の各画素の画素値に含まれる一次線成分I0p(x,y)を導出する。なお、基準物体35は複数の厚さを段階的に有
するため、特性導出部27は、基準物体35にある厚さ毎に一次線成分I0p(x,y)
を導出する。なお、特性導出部27は、基準物体35にない厚さに対応する一次線成分については、基準物体35にある厚さの一次線成分を用いた補間演算を行うことにより、基準物体35の厚さと一次線成分との関係を導出してもよい。
I0p(x,y) = I0o(x,y)×exp(-μSoft0(x,y)×T0(x,y)) (8)
また、特性導出部27は、基準画像K0の画素値と一次線成分との差分に基づいて、基準物体35に含まれる散乱線成分を導出する。すなわち、特性導出部27は、下記の式(9)により散乱線成分I0s(x,y)を導出する。なお、基準物体35は複数の厚さを
段階的に有するため、基準物体35の段階的な厚さに対応する散乱線成分I0s(x,y
)を導出することとなる。なお、特性導出部27は、基準物体35にない厚さに対応する散乱線成分については、基準物体35にある厚さの散乱線成分を用いた補間演算を行うことにより、基準物体35の厚さと散乱線成分との関係を導出すればよい。
I0s(x,y) = I0o(x,y)-I0p(x,y) (9)
特性導出部27は、基準物体35の厚さ毎に、一次線成分I0p(x,y)に対する散
乱線成分I0s(x,y)の割合(すなわちI0s(x,y)/I0p(x,y))をST
PRとして導出する。なお、基準物体35の厚さは段階的に異なるため、基準物体35にない厚さにおけるSTPRについては、基準物体35にある厚さにおけるSTPRを用いた補間演算により導出すればよい。
図8は基準物体の厚さとSTPRとの関係を示す図である。図8においては、管電圧90kVおよび総ろ過量2.5mmAlの場合の基準物体35の厚さとSTPRとの関係を示す。特性導出部27は、導出した散乱線モデルをストレージ13に保存する。なお、基準物体35は人体の放射線特性を模擬したものである。このため、図8に示す基準物体の厚さとSTPRとの関係は、被写体Hの厚さとSTPRとの関係を表すものとなる。
なお、基準物体の厚さとSTPRとの関係は、撮影装置1Aの放射線源2が出射することが可能な放射線のエネルギー特性毎に導出してストレージ13に保存しておけばよい。
ここで、本実施形態においては、軟部組織の放射線減弱係数に加えて、骨部組織の放射線減弱係数も使用する。このため、特性導出部27は、骨部組織の放射線減弱係数も導出する。以下、骨部組織の放射線減弱係数μ1Boneの導出について説明する。なお、骨部組
織の放射線減弱係数μ1Boneも、本開示における第1の特性の一例である。また、下記の
説明においては、一般化のために参照符号「1」を省略している。
ここで、軟部組織と骨部組織とが放射線の透過経路上において重なった状態を仮想し、軟部組織の厚さをtSoftとすると、放射線減弱係数は軟部組織の厚さに依存した関数として導出することができる。放射線源2から出射される放射線のエネルギースペクトルをSin(E)、被写体Hの軟部組織の厚さをtSoftとしたとき、骨部組織がないとした場合の被写体Hを透過後の放射線量Xout1(tSoft)は、人体の軟部組織の放射線減弱係数μSoft(E)を用いて、被写体Hの厚さt毎に下記の式(10)により算出することができる。なお、式(10)においては、上記式(5)と同様に、被写体Hと放射線検出器5,6との間に存在する物体(すなわち天板3Aおよびグリッド4)の放射線減弱係数を考慮している。
骨部組織がある場合の放射線量Xout2(t)は、さらに骨部組織の放射線減弱係数μBone(E)を用いて下記の式(11)により導出される。
骨部組織の放射線減弱係数は、骨部組織がないときの放射線量を基準として、下記の式(12)に示すように、骨部組織による放射線量の減衰割合を指数減衰で表す形となる。
式(12)を下記の式(13)に示すようにμBone(t)について解くことにより、被写体Hの厚さtと骨部組織の放射線減弱係数との関係を導出することができる。なお、tBoneは骨部組織の厚さである。
なお、PSFは、上述したように、撮影装置1Aにおける照射野の分布、被写体Hの組成の分布、撮影時の照射線量、管電圧、撮影距離、および放射線検出器5,6の特性等によっても変化する。このため、特性導出部27は、照射野情報、被写体情報および撮影条件等に応じて、撮影装置1Aが使用する放射線のエネルギー特性毎にPSFを予め実験的に求めておき、ストレージ13に保存しておけばよい。
ここで、本実施形態においては、特性導出部27は、撮影装置1Bについても軟部組織の放射線減弱係数μ2Soft、骨部組織の放射線減弱係数μ2Bone、STPR2およびPSF2を、上記と同様に導出する。導出された軟部組織の放射線減弱係数μ2Soft、骨部組織
の放射線減弱係数μ2Bone、STPR2およびPSF2は、ストレージ13に保存してお
けばよい。撮影装置1Bについても軟部組織の放射線減弱係数μ2Soft、骨部組織の放射
線減弱係数μ2Bone、STPR2およびPSF2は、本開示における第2の撮影装置に関
する第2の特性の一例である。
サブトラクション部23は、エネルギーサブトラクション処理を行うことにより、散乱線除去処理済みの第1および第2の放射線画像G1,G2から、被写体Hの骨部が抽出された骨部画像Gbおよび軟部が抽出された軟部画像Gsを導出する。骨部画像Gbおよび軟部画像Gsが本開示による第1の骨部画像および第1の軟部画像の一例である。なお、以降の処理における第1および第2の放射線画像G1,G2は、散乱線成分が除去された処理済み放射線画像である。
骨部画像Gbを導出するに際し、サブトラクション部23は、第1および第2の放射線画像G1,G2に対して、下記の式(14)に示すように、それぞれ対応する画素間での重み付け減算を行うことにより、各放射線画像G1,G2に含まれる被写体Hの骨部が抽
出された骨部画像Gbを生成する。式(14)において、α1は重み付け係数であり、骨部組織および軟部組織の放射線減弱係数に基づいて、式(14)によって各放射線画像G1,G2に含まれる被写体Hの骨部を抽出可能な値に設定される。
Gb(x、y)=G1(x、y)-α1×G2(x、y) (14)
一方、軟部画像Gsを導出する場合には、サブトラクション部23は、第1および第2の放射線画像G1,G2に対して、下記の式(15)に示すように、それぞれ対応する画素間での重み付け減算を行うことにより、各放射線画像G1,G2に含まれる被写体Hの軟部が抽出された軟部画像Gsを生成する。式(15)において、α2は重み付け係数であり、骨部組織および軟部組織の放射線減弱係数に基づいて、式(15)によって各放射線画像G1,G2に含まれる被写体Hの軟部を抽出可能な値に設定される。
Gs(x、y)=G1(x、y)-α2×G2(x、y) (15)
次に、変換部24および導出部25が行う処理について説明する。図9は変換部24および導出部25が行う処理を模式的に示す図である。まず、変換部24が行う処理について説明する。
サブトラクション部23が導出した骨部画像Gbおよび軟部画像Gsは、撮影装置1Aにより取得された第1および第2の放射線画像G1,G2から導出されているため、撮影装置1Aに関する第1の特性(すなわち、放射線エネルギー、放射線減弱係数、STPR1およびPSF1)に基づくコントラストを有する。変換部24は、サブトラクション部23が導出した骨部画像Gbおよび軟部画像Gsが、撮影装置1Bに関する第2の特性に基づくコントラストを有するものとなるように、骨部画像Gbおよび軟部画像Gsを変換する。
変換部24は、骨部画像Gbに関して、下記の式(16)により骨部画像Gbのコントラストを変換して変換済み骨部画像Gbtを導出する。また、変換部24は、軟部画像Gsに関して、下記の式(17)により軟部画像Gsのコントラストを変換して変換済み軟部画像Gstを導出する。なお、式(16)におけるβ1は、β1=μ2Soft(T(x,y))/μ1Soft(T(x,y))により、式(17)におけるβ2はβ2=μ2Bone(T(x,y))/μ1Bone(T(x,y))により導出される。なお、体厚分布T(x,y)は、散乱線除去部22が導出したものを用いる。変換済み骨部画像Gbtおよび変換済み軟部画像Gstが、本開示による第2の骨部画像および第2の軟部画像の一例である。
Gbt(x,y)=β1×Gb(x,y) (16)
Gst(x,y)=β2×Gs(x,y) (17)
導出部25は、変換部24が導出した変換済み骨部画像Gbtおよび変換済み軟部画像Gstを、相対応する画素同士で加算することにより合成放射線画像Gcを導出する。合成放射線画像Gcは、本開示における処理済み放射線画像の一例である。
ここで、骨部画像Gbおよび軟部画像Gsは、散乱線成分が除去された第1および第2の放射線画像G1,G2から導出されているため、変換済み骨部画像Gbtおよび変換済み軟部画像Gst、さらには合成放射線画像Gcには散乱線成分は含まれていない。このため、合成放射線画像Gcをそのまま第1および第2の放射線画像G1,G2あるいは骨部画像Gbおよび軟部画像Gsとの比較読影に用いてもよいが、本実施形態においては、合成放射線画像Gcに第2の特性に応じた散乱線成分を加算する。
このために導出部25は、撮影装置1Bについて特性導出部27が導出した第2の特性、すなわちSTPR2およびPSF2を用いて下記の式(18)により、第2の特性に応じた散乱線成分を表す散乱線画像Iscを導出する。第2の特性に応じた散乱線成分とは
、撮影装置1Bにおいて被写体Hを撮影した場合に取得される放射線画像に含まれる散乱線成分に相当する散乱線成分である。なお、式(18)において、Gc(x,y)は合成放射線画像Gcの各画素の画素値である。また、体厚分布T(x,y)は、散乱線除去部22が導出したものを用いる。
Isc(x,y) = Gc(x,y)×STPR2(T(x,y))*PSF2(T(x,y)) (18)
そして、導出部25は、合成放射線画像Gcと散乱線画像Iscとを相対応する画素同士で加算することにより処理済み放射線画像Gpを導出する。
表示制御部26は、読影画面をディスプレイ14に表示する。図10は読影画面を示す図である。図10に示すように、読影画面40は最新の検査の放射線画像を表示する第1の表示領域41、過去放射線画像を表示する第2の表示領域42を有する。第1の表示領域には、撮影装置1Aにおいて取得され、本実施形態による放射線画像処理装置10により導出された処理済み放射線画像Gpが表示される。第2の表示領域には、画像保存システム9から取得した過去放射線画像Gmが表示される。
次いで、本実施形態において行われる処理について説明する。図11は本実施形態において行われる処理を示すフローチャートである。なお、第1および第2の放射線画像G1,G2は、撮影装置1Aにおいて取得されてストレージ13に保存されているものとする。また、第1の特性および第2の特性は、特性導出部27により取得されたストレージ13に保存されているものとする。処理を開始する指示が入力デバイス15から入力されると、画像取得部21が、第1および第2の放射線画像G1,G2をストレージ13から取得する(放射線画像取得;ステップST1)。次いで、散乱線除去部22が、第1および第2の放射線画像G1,G2から被写体Hの体厚分布を導出し(ステップST2)、第1および第2の放射線画像G1,G2のそれぞれから散乱線成分を除去する(ステップST3)。
次いで、サブトラクション部23が、散乱線成分が除去された第1および第2の放射線画像G1,G2から、被写体Hの骨部が抽出された骨部画像Gbおよび軟部が抽出された軟部画像Gsを導出する(サブトラクション;ステップST4)。
続いて、変換部24が、骨部画像Gbおよび軟部画像Gsのコントラストを変換して変換済み骨部画像Gbtおよび変換済み軟部画像Gstを導出する(変換;ステップST5)。次いで導出部25が、変換部24が導出した変換済み骨部画像Gbtおよび変換済み軟部画像Gstを加算することにより、合成放射線画像Gcを導出する(ステップST6)。また、導出部25は、第2の特性に応じた散乱線成分を表す散乱線画像Iscを導出する(ステップST7)。そして、導出部25は、合成放射線画像Gcと散乱線画像Iscとを加算することにより処理済み放射線画像Gpを導出する(ステップST8)。さらに、表示制御部26が、処理済み放射線画像Gpと過去放射線画像Gmとをディスプレイ14に表示し(画像表示;ステップST9)、処理を終了する。
ここで、撮影装置1Aにより取得された放射線画像は、撮影装置1Aにおいて使用する放射線のエネルギー、撮影装置1Aにおける被写体Hを載置する撮影台の天板、撮影装置1Aにおける被写体Hを透過した放射線に含まれる散乱線成分を除去するための散乱線除去グリッド等の特性に応じた散乱線成分を含む。したがって、撮影装置1Aにより取得された放射線画像は、撮影装置1Aの第1の特性に応じたコントラストを有する。
一方、撮影装置1Bにより取得された放射線画像は、撮影装置1Bにおいて使用する放射線のエネルギー、撮影装置1Bにおける被写体Hを載置する撮影台の天板、撮影装置1Bにおける被写体Hを透過した放射線に含まれる散乱線成分を除去するための散乱線除去
グリッド等の特性に応じた散乱線成分を含む。したがって、撮影装置1Bにより取得された放射線画像は、撮影装置1Bの第2の特性に応じたコントラストを有する。
本実施形態においては、撮影装置1Aにおいて取得された第1および第2の放射線画像G1,G2から散乱線成分を除去し、散乱線成分が除去された第1および第2の放射線画像G1,G2から骨部画像Gbおよび軟部画像Gsを導出するようにした。さらに、第1の特性、第2の特性および被写体Hの体厚分布T(x,y)に基づいて、撮影装置1Bの第2の特性に基づくコントラストを有するように骨部画像Gbおよび軟部画像Gsを変換し、変換済み骨部画像Gbtおよび変換済み軟部画像Gstを合成して合成放射線画像Gcを導出するようにした。このため、本実施形態においては、撮影装置1Aで取得された放射線画像を、撮影装置1Bで取得された放射線画像に対応するコントラストを有するものとなるように変換することができる。これにより、比較読影に使用する放射線画像が異なる撮影装置1A、1Bにより取得されたものであっても、両者のコントラストを一致させることができる。したがって、本実施形態によれば、比較読影を精度よく行うことができる。
また、第2の特性および体厚分布に基づいて、第2の特性に応じた散乱線成分を表す散乱線画像を導出し、導出された散乱線画像を用いて処理済み放射線画像Gpを導出することにより、散乱線成分も含めて、異なる撮影装置1A、1Bにより取得された放射線画像のコントラストを一致させることができる。
なお、上記各実施形態においては、エネルギーサブトラクション処理を行うに際し、1ショット法により第1および第2の放射線画像G1,G2を取得しているが、これに限定されるものではない。1つの放射線検出器のみ用いて撮影を2回行う、いわゆる2ショット法により第1および第2の放射線画像G1,G2を取得してもよい。2ショット法の場合、被写体Hの体動により、第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2に含まれる被写体Hの位置がずれる可能性がある。このため、第1の放射線画像G1および第2の放射線画像G2において、被写体の位置合わせを行った上で、本実施形態の処理を行うことが好ましい。
また、上記実施形態においては、第1および第2の放射線検出器5,6を用いて被写体Hの第1および第2の放射線画像G1,G2を撮影するシステムにおいて取得した放射線画像を用いて骨疾患予測処理を行っているが、放射線検出器に代えて、蓄積性蛍光体シートを用いて第1および第2の放射線画像G1,G2を取得する場合にも、本開示の技術を適用できることはもちろんである。この場合、2枚の蓄積性蛍光体シートを重ねて被写体Hを透過した放射線を照射して、被写体Hの放射線画像情報を各蓄積性蛍光体シートに蓄積記録し、各蓄積性蛍光体シートから放射線画像情報を光電的に読み取ることにより第1および第2の放射線画像G1,G2を取得すればよい。なお、蓄積性蛍光体シートを用いて第1および第2の放射線画像G1,G2を取得する場合にも、2ショット法を用いるようにしてもよい。
また、上記実施形態における放射線は、とくに限定されるものではなく、X線の他、α線またはγ線等を用いることができる。
また、上記実施形態において、例えば、画像取得部21、散乱線除去部22、サブトラクション部23、変換部24、導出部25、表示制御部26および特性導出部27といった各種の処理を実行する処理部(Processing Unit)のハードウェア的な構造としては、
次に示す各種のプロセッサ(Processor)を用いることができる。上記各種のプロセッサ
には、上述したように、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の処理部として機能する汎用的なプロセッサであるCPUに加えて、FPGA(Field Programmable Gate A
rray)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device :PLD)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロ
セッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせまたはCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の処理部を1つのプロセッサで構成してもよい。
複数の処理部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアントおよびサーバ等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアとの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の処理部として機能する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)等に代表されるように、複数の処理部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の処理部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(Circuitry)を用いることができる
1A,1B 撮影装置
2 放射線源
3 撮影台
3A 天板
3B 取付部
4 散乱線除去グリッド
5,6 放射線検出器
7 放射線エネルギー変換フィルタ
9 画像保存システム
10 放射線画像処理装置
11 CPU
12 放射線画像処理プログラム
13 ストレージ
14 ディスプレイ
15 入力デバイス
16 メモリ
17 ネットワークI/F
18 バス
21 画像取得部
22 散乱線除去部
23 サブトラクション部
24 変換部
25 導出部
26 表示制御部
35 基準物体
40 読影画面
41,42 画像表示領域
Gb 骨部画像
Gm 過去放射線画像
Gp 変換済み画像
Gs 軟部画像

Claims (6)

  1. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    軟部および骨部を含む被写体を、エネルギー分布が異なる放射線を用いて第1の撮影装置によって撮影することにより取得された、前記第1の撮影装置に関する第1の特性に基づくコントラストを有する2つの放射線画像であって、前記被写体に対して前記エネルギー分布が異なる放射線を異なるタイミングで2回照射する撮影方法で得られた2つの放射線画像を取得し、
    前記2つの放射線画像の少なくとも一方に基づいて前記被写体の体厚分布を導出し、
    前記被写体を透過した放射線に含まれる、前記被写体により散乱された散乱線成分を、前記第1の特性に基づいて前記2つの放射線画像から除去し、
    前記被写体の位置合わせが行われ、かつ前記散乱線成分が除去された2つの放射線画像を重み付け減算することにより、前記被写体の骨部組織を表す第1の骨部画像および前記被写体の軟部組織を表す第1の軟部画像を導出し、
    前記第1の特性、前記第1の撮影装置とは異なる第2の撮影装置に関する第2の特性、および前記体厚分布に基づいて、前記第1の骨部画像および前記第1の軟部画像を、前記第2の特性に基づくコントラストを有する第2の骨部画像および第2の軟部画像に変換し、
    前記第2の骨部画像および前記第2の軟部画像を加算することにより、前記第2の特性に基づくコントラストを有する処理済み放射線画像を導出する放射線画像処理装置。
  2. 前記プロセッサは、前記第2の特性および前記体厚分布に基づいて、前記第2の特性に応じた散乱線成分を導出し、
    さらに前記導出された散乱線成分を用いて前記処理済み放射線画像を導出する請求項1に記載の放射線画像処理装置。
  3. 前記第1の特性は、前記第1の撮影装置において使用する前記放射線のエネルギー、前記第1の撮影装置において前記被写体と前記被写体を透過した放射線を検出する放射線検出器との間に介在する物体についての前記体厚分布に応じた放射線減弱係数、前記被写体を透過した放射線に含まれる前記散乱線成分の前記体厚分布に応じた比率、および前記体厚分布に応じた点拡散関数を含み、
    前記第2の特性は、前記第2の撮影装置において使用する前記放射線のエネルギー、前記第2の撮影装置において前記被写体と前記被写体を透過した放射線を検出する放射線検出器との間に介在する物体についての前記体厚分布に応じた放射線減弱係数、前記被写体を透過した放射線に含まれる前記散乱線成分の前記体厚分布に応じた比率、および前記体厚分布に応じた点拡散関数を含む請求項1または2に記載の放射線画像処理装置。
  4. 前記プロセッサは、前記処理済み放射線画像と、前記第2の撮影装置により取得された前記被写体の放射線画像とを表示する請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線画像処理装置。
  5. 軟部および骨部を含む被写体を、エネルギー分布が異なる放射線を用いて第1の撮影装置によって撮影することにより取得された、前記第1の撮影装置に関する第1の特性に基づくコントラストを有する2つの放射線画像であって、前記被写体に対して前記エネルギー分布が異なる放射線を異なるタイミングで2回照射する撮影方法で得られた2つの放射線画像を取得し、
    前記2つの放射線画像の少なくとも一方に基づいて前記被写体の体厚分布を導出し、
    前記被写体を透過した放射線に含まれる、前記被写体により散乱された散乱線成分を、前記第1の特性に基づいて前記2つの放射線画像から除去し、
    前記被写体の位置合わせが行われ、かつ前記散乱線成分が除去された2つの放射線画像を重み付け減算することにより、前記被写体の骨部組織を表す第1の骨部画像および前記被写体の軟部組織を表す第1の軟部画像を導出し、
    前記第1の特性、前記第1の撮影装置とは異なる第2の撮影装置に関する第2の特性、
    および前記体厚分布に基づいて、前記第1の骨部画像および前記第1の軟部画像を、前記第2の特性に基づくコントラストを有する第2の骨部画像および第2の軟部画像に変換し、
    前記第2の骨部画像および前記第2の軟部画像を加算することにより、前記第2の特性に基づくコントラストを有する処理済み放射線画像を導出する放射線画像処理方法。
  6. 軟部および骨部を含む被写体を、エネルギー分布が異なる放射線を用いて第1の撮影装置によって撮影することにより取得された、前記第1の撮影装置に関する第1の特性に基づくコントラストを有する2つの放射線画像であって、前記被写体に対して前記エネルギー分布が異なる放射線を異なるタイミングで2回照射する撮影方法で得られた2つの放射線画像を取得する手順と、
    前記2つの放射線画像の少なくとも一方に基づいて前記被写体の体厚分布を導出する手順と、
    前記被写体を透過した放射線に含まれる、前記被写体により散乱された散乱線成分を、前記第1の特性に基づいて前記2つの放射線画像から除去する手順と、
    前記被写体の位置合わせが行われ、かつ前記散乱線成分が除去された2つの放射線画像を重み付け減算することにより、前記被写体の骨部組織を表す第1の骨部画像および前記被写体の軟部組織を表す第1の軟部画像を導出する手順と、
    前記第1の特性、前記第1の撮影装置とは異なる第2の撮影装置に関する第2の特性、および前記体厚分布に基づいて、前記第1の骨部画像および前記第1の軟部画像を、前記第2の特性に基づくコントラストを有する第2の骨部画像および第2の軟部画像に変換する手順と、
    前記第2の骨部画像および前記第2の軟部画像を加算することにより、前記第2の特性に基づくコントラストを有する処理済み放射線画像を導出する手順とをコンピュータに実行させる放射線画像処理プログラム。
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