JP7812880B2 - 数値不安定性を解決するためのシステムおよび方法 - Google Patents

数値不安定性を解決するためのシステムおよび方法

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Description

コンピュータ支援設計(CAD)またはコンピュータ支援エンジニアリング(CAE)を使用した部品の設計のために、多くのシステムおよびプログラムが市場で提供されている。これらのいわゆるCADシステムは、ユーザが、物体または物体の組立品の複雑な三次元モデルを構築および操作することを可能にする。したがって、CADシステムは、縁または線、または特定の事例では面または多角形を使用して、モデル化された物体の表現を提供する。線、縁、面、または多角形は、例えば、不均一有理Bスプライン(NURBS)などの様々な様式で表され得る。
これらのCADシステムは、主に幾何学的形状の仕様である、物体によりモデル化された部品または部品の組立品を管理する。特に、CADファイルには幾何学的形状が生成される仕様が含まれる。幾何学的形状から、表現が生成される。仕様、幾何学的形状、および表現は、単一のCADファイルまたは複数のCADファイルに保存されてもよい。CADシステムは、設計者にモデル化された物体を表すためのグラフィックツールを含み、これらのツールは、複雑な物体の表示専用である。例えば、組立品は数千個の部品を含み得る。CADシステムを使用して、電子ファイルに保存される物体のモデルを管理することができる。
CADシステムおよびCAEシステムの出現により、物体のための幅広い表現の可能性が可能になる。こうした表現の一つは、有限要素モデル(FEM)である。FEM、またはその他のCAD、CAE、またはコンピュータベースのモデルは、モデルが、モデルが表す基礎となる物体の特性を有するようにプログラムされてもよい。FEMモデルまたは他のこうしたコンピュータベースのモデルがそのような方法でプログラムされる場合、それはモデルが表す物体のシミュレーションを実施するために使用され得る。例えば、FEMを使用して、車両の内部空洞、構造を囲む音響流体、および任意の数の現実世界の物体およびシステムを表し得る。所与のモデルが物体を表し、それに応じてプログラムされる場合、現実世界の物体自体をシミュレーションするために使用され得る。例えば、ステントを表すFEMを使用して、実際の医療設定におけるステントの使用をシミュレーションしてもよい。
コンピュータベースのモデルは、モデルが表す物体の設計を改善するために使用され得る。設計の改善は、モデルの設計、ひいては、モデルが表す基礎となる現実世界の物体に対する変更を識別するために、一連のシミュレーションを実行するコンピュータベースの最適化技術の使用によって識別され得る。
現実世界の物体の物理学ベースの挙動、すなわち、物理的挙動を決定するためのコンピュータベースの方法が存在するが、これらの既存の方法は、不正確な結果を提供し得る。具体的には、既存の方法は、大変位、ならびに大変形を受けるモデルの主解を決定する際に、発散および局所的な数値不安定性を経験する場合がある。主解を得る際の発散/不安定性は、分析完了の失敗、すなわち、収束した解に達しない。そのため、既存のシミュレーションおよびモデリング方法の改善が必要である。実施形態は、こうした改善を提供する。実施形態は、現実世界の物体の設計、現実世界の物体の挙動の決定、およびシミュレーションに対する主解を決定する際の数値不安定性を解決するための疑似構成モデリングを提供するシミュレーションを対象とする。
こうした例示的な実施形態の一つは、現実世界の物体の物理的挙動、すなわち、物理学ベースの挙動を決定するためのコンピュータ実装方法である。こうした実施形態は、プロセッサのメモリ内に、複数の要素を使用して現実世界の物体を表すコンピュータベースのモデルを定義することから始まる。定義されたモデルは、複数の要素の各要素によって表される一つ以上の材料を示す。実施形態は、続いて、一つ以上の材料の物理的挙動を記述する方程式を定義し、非線形変形勾配行列の関数である安定化方程式を定義する。次いで、荷重に供される現実世界の物体のシミュレーションは、(i)定義されたコンピュータベースのモデル、(ii)物理的挙動を記述する定義された方程式、および(iii)定義された安定化方程式を使用して実施される。こうした実施形態では、シミュレーションを実施することは、安定化方程式を複数の要素の各々に適用することを含む。シミュレーションを実施する結果は、現実世界の物体の物理的挙動、すなわち、物理学ベースの挙動を示す。
一実施形態によれば、「要素」(すなわち、現実世界の物体を表すために使用されるコンピュータベースのモデルの要素)は、有限要素モデル(すなわち、コンピュータベースのモデル)のモザイク式要素である。しかしながら、実施形態は、モザイク式要素を利用することに限定されず、代わりに、実施形態は、三角形または四辺形の膜またはシェルなどの任意の要素を採用し得ることに留意されたい。
実施形態では、コンピュータ実装方法は、モデル内の複数の要素の各要素について、定義された安定化方程式に基づいて人工的内力を要素に関連付けることによってさらに継続する。別の実施形態では、モデル内の複数の要素の各要素について、人工ベースおよび物理学ベースの挙動(すなわち、人工ベースおよび物理学ベースの挙動の組み合わせ)を、関連する人工的内力に基づいて要素と関連付けることによってさらに継続する。一実施形態によれば、コンピュータ実装方法は、各要素に関連付けられた人工的内力、および各要素に関連付けられた人工ベースおよび物理学ベースの挙動を使用して、荷重に供される現実世界の物体のシミュレーションを実施する。
さらに別の実施形態では、コンピュータ実装方法は、定義された安定化方程式を使用して現実世界の物体のシミュレーションを実施し、複数の要素のうちの所与の要素に関連付けられた条件値を低減する。こうした実施形態では、条件値は、非線形変形勾配行列の関数である。
別の実施形態では、コンピュータ実装方法は、シミュレーションを実施した結果に基づいてコンピュータベースのモデルを更新し、(i)更新されたコンピュータベースのモデル、(ii)物理学ベースの挙動を記述する定義された方程式、および(iii)定義された安定化方程式を使用して、現実世界の物体のシミュレーションを実施することによって、現実世界の物体の更新された物理的挙動を決定する。
別の実施形態では、コンピュータ実装方法は、決定された更新された物理的挙動が基準を満たすまで、(i)決定された更新された物理的挙動に基づいて、コンピュータベースのモデルを更新することと、(ii)更新された物理的挙動を決定することと、を反復することをさらに含む。
一部の実施形態では、コンピュータベースのモデルは、有限要素モデル、境界要素法、有限差分法、有限体積法、または離散要素法のうちのいずれか一つまたは組み合わせである。
実施形態では、コンピュータベースのモデルによって表される現実世界の物体は、任意の現実世界の物体であってもよい。例えば、一実施形態では、現実世界の物体は、自動車、産業設備、飛行機、土木構造物、海洋装置、医療器具、消費財、電子装置、装甲車両、または製造設備のうちのいずれか一つである。さらに、コンピュータベースのモデルによって表される現実世界の物体は、他の実施例の中でも特に、自動車用途、産業設備用途、飛行機用途、土木構造物用途、海洋装置用途、医療器具用途、消費財用途、電子装置用途、装甲車両用途、または製造設備用途のうちの一つで使用され得る。このようにして、実施形態は、現実世界の物体の設計を最適化し、現実世界での適用を利用する用途を最適化することができる。
実施形態では、自動車の対応する物理学ベースの挙動は、衝突中の自動車のボディパネルの変形であり得るが、これらに限定されない。
実施形態では、産業設備の対応する物理学ベースの挙動は、動作中の産業設備の一つ以上の部品の変形であり得るが、これらに限定されない。
実施形態では、飛行機の対応する物理学ベースの挙動は、空気力学的力に供される飛行機の翼の変形であり得るが、これらに限定されない。
実施形態では、土木構造物の対応する物理学ベースの挙動は、荷重に供される一つ以上の構造構成要素の変形であり得るが、これらに限定されない。
実施形態では、海洋装置の対応する物理学ベースの挙動は、様々な程度の静水圧に供される海洋装置の変形であり得るが、これらに限定されない。
実施形態では、医療器具の対応する物理学ベースの挙動は、トルクに供されるシリンジ針先端の変形であり得るが、これらに限定されない。
実施形態において、消費財の対応する物理学ベースの挙動は、例えば、消費財の通常の使用に関連する変形を受けるときの例示的な消費財の変形であってもよいが、これに限定されない。
実施形態では、電子装置の対応する物理学ベースの挙動は、接地衝撃に関連する変形に供されるときの電子装置の変形であり得るが、これらに限定されない。
実施形態では、装甲車両の対応する物理学ベースの挙動は、衝撃の吸収に関連する変形に供されるときの装甲車両の変形であり得るが、これらに限定されない。
実施形態では、製造設備の対応する物理学ベースの挙動は、動作中の製造設備の一つ以上の部品の変形であり得るが、これらに限定されない。
さらに別の実施形態は、現実世界の物体の物理的挙動を決定するためのシステムを対象とする。こうした実施形態では、システムは、プロセッサと、その上に格納されたコンピュータコード命令を有するメモリと、を含む。プロセッサおよびメモリは、コンピュータコード命令を用いて、システムに、本明細書に記載される任意の実施形態または実施形態の組み合わせを実装させるように構成される。
別の実施形態は、現実世界の物体の物理的挙動を決定するためのクラウドコンピューティング実装を対象とする。こうした実施形態は、一つ以上のクライアントとネットワークにわたって通信するサーバによって実行されるコンピュータプログラム製品を対象とする。コンピュータプログラム製品は、プロセッサによって実行されるとき、プロセッサに本明細書に記載される任意の実施形態または実施形態の組み合わせを実装させるプログラム命令を有するコンピュータ可読媒体を備える。
前述は、異なる図全体を通して同様の参照文字が同じ部分を指す添付図面に図示されるように、例示的な実施形態の以下のより具体的な説明から明らかになるであろう。図面は必ずしも正確な縮尺ではなく、代わりに実施形態を図示することを強調するものである。
図1は、例示的なトポロジー最適化ワークフローのフローチャートである。 図2は、大変形および幾何学的非線形モデリングによる分岐の表現を示す。 図3Aは、一実施形態による、非変形構成における、積分点を有する二次4節点要素の二次元(2D)コンピュータベースのモデルを示す。図3B~3Eは、四つの異なるタイプの運動学的変形についての変形勾配行列Fの関数として、図3Aの2Dの二次4節点要素の要素積分点で計算される条件数を示すプロット図である。 図4は、一実施形態による非線形CAEワークフローのフローチャートである。 図5は、実施形態による現実世界の物体の物理的挙動を決定するための方法のフローチャートである。 図6は、一実施形態による、未変形状態から変形状態への材料粒子Pの変形を示す。 図7は、一実施形態による最適化方法のフローチャートである。 図8は、実施形態を既存の幾何学的非線形有限要素に組み込む方法を示す。 図9A~9Dは、追加された人工的構成材料モデリングがない場合、および一実施形態による、人工的構成材料モデリングがある場合の、二次元(2D)および三次元(3D)C字型構造を示す。 図10は、既存の方法を使用して決定された2Dシミュレーション結果、および実施形態を使用して決定された2Dシミュレーション結果を示す。 図11は、既存の方法を使用して決定された3Dシミュレーション結果、および実施形態を使用して決定された3Dシミュレーション結果を示す。 図12は、一実施形態による、感度ベースの設計最適化ワークフローのフローチャートである。 図13は、弾性材料特性および弾塑性材料特性の両方が定義される、幾何学的非線形トポロジー最適化のベンチマークモデルを示す。 図14Aは、既存の方法および実施形態を使用して解決された、弾性物理的材料に対する幾何学的非線形トポロジー剛性最適化の結果を示す。図14Bは、既存の方法および一実施形態を使用して解決された、弾塑性物理的材料に対する幾何学的非線形トポロジー剛性最適化の結果を示す。 図15は、既存の方法および一実施形態を使用して決定された二つの弾性トポロジー最適化設計を示す。 図16Aおよび図16Bは、非線形一過性3Dトポロジー最適化モデルを示す。 図17Aは、既存の方法を使用して実施される最適化に失敗する3Dモデルの設計密度レイアウトを示す。図17Bは、最適化反復の関数として正規化された最大垂直変位の目的関数値および正規化された体積制約値を示す、図17Aの3Dモデルの最適化反復履歴プロット図である。図17Cは、陰影が局所的人工不安定性を示す、図17Aの3Dモデルの失敗した主解の応力を示す3Dモデルである。図17Dは、一実施形態による数値安定化が適用される場合に、陰影が図17Aおよび図17Cのモデルの応力を示す3Dモデルである。 図18Aは、収束したトポロジー最適化の最適化設計密度レイアウトを示す。図18Bは、最適化反復の関数として正規化された最大垂直変位の目的関数値および正規化された体積制約値を示す、図18Aの3Dモデルの最適化反復履歴プロット図である。図18Cは、陰影が最大変位点での初期設計の主解の応力を示す3Dモデルを描写する。図18Dは、陰影が、実施形態が適用される最大変位点での最適化設計の主解の応力を示す3Dモデルを描写する。 図19は、一実施形態による、現実世界の物体の物理的挙動を自動的に決定するためのコンピュータシステムの簡略化されたブロック図である。 図20は、実施形態を実装し得るコンピュータネットワーク環境の簡略化されたブロック図である。
例示的な実施形態の説明を、以下に記載する。
現実世界の物体を表すコンピュータベースのモデルを使用する多くのシミュレーションは、大変位および/または大変形を受けるモデル(またはその一部分)の主解を決定する際に、発散および局所的な数値不安定性を経験する。特に、主解への収束の欠如は、ソリッド要素と空隙要素との間の剛性演算子が著しく悪条件になり得る幾何学的非線形トポロジー最適化分野で一般的である。典型的には、組み立てられたシステムのための有限要素剛性演算子の数値悪条件性は、モデル内のいくつかの歪んだ要素によって人工的に引き起こされる。実施形態は、システムの剛性全体を変更することなく、追加の人工的構成モデリングを物理的構成モデリングに追加することによって、モデルの悪条件部分を局所安定化することによって、この問題を解決する。
数値安定化を達成するための以前の試みは、材料が様々な荷重および/または変形にどのように応答するかを表す数学的記述を修正するが、こうした修正は、要素剛性演算子の条件数に関連していない。こうした以前のアプローチは、すべての低剛性(すなわち、柔軟)要素に、主解の剛性演算子に対する全体的な剛性を加える。この既存のアプローチは、しばしば線形スケーリング係数を使用して剛性スケーリングを操作するが、悪条件演算子という問題を直接解決するわけではなく、それによっていくつかの欠点を有する。例えば、ヒューリスティックスキームを適用する必要があり、剛性演算子を良条件にさせるために、柔軟要素にどの程度の剛性を追加すべきかを識別することは直感的ではない。さらに、柔軟要素に加えられる剛性が小さすぎる場合には、剛性演算子は依然として悪条件がある。逆に、柔軟要素に過剰な剛性が加えられる場合、全体的な主解は、物理的システムの元の解と比較して過度に変化する可能性が高い。
局所的な数値不安定性の問題は、幾何学的非線形トポロジー最適化において特に顕著である。典型的な幾何学的非線形トポロジー最適化方法では、ソリッド-空隙材料レイアウトが強制され、典型的には、空隙材料とソリッド材料との間の剛性比は、10-9~10-6の範囲内である。それによって、空隙要素および中間密度要素は多くの場合、剛性演算子に対して悪条件であり、したがって、主解を解決する一方で、非常に大きく歪む。したがって、主解についての解はしばしば決定されないことがある。その結果、最適化ワークフロー全体が収束せず、収束された最適化設計は得られない。
図1は、幾何学的非線形トポロジー最適化のための剛性演算子における局所的な人工的分岐の数値不安定性に対処する例示的な安定化アプローチの方法100のフローチャートである。方法100は、物体の設計変数、すなわち、材料レイアウトの初期設計を受信する、または別の方法で定義することによって、工程101で始まる。一実施形態では、初期設計は、工程101でコンピュータベースのモデルで示される。次に、幾何学的非線形モデリングを含む主解の有限要素分析102が、工程101からの材料レイアウトを使用して実施される。一実施形態によれば、主解は、FEM分析の結果である。実施形態では、特定の値は、最適化の定式化のための主解、例えば、載荷中のモデルにおける特定の変位から取られ得る。続いて、感度分析103が適用され、次に、設計変数が、感度分析103に基づいて更新104される。その後、工程101から最初に定義されたモデルの構成材料は、工程104から更新された材料レイアウトを使用して更新105される。次に、方法100は、最適化が収束したかどうかを確認106する。最適化が収束していない場合、方法100は工程102に戻り、別の最適化反復を実施して、工程102、103、104、105、および106を繰り返す。工程106で、最適化が収束した設計をもたらしたと決定された場合、方法100は、設計変数、すなわち、材料レイアウトに対して最適化された設計107をもたらし、方法100が終了する。
方法100の各工程101~107は、トポロジー最適化のワークフローにおける異なる可能性のある工程を表す。既存の安定化アプローチおよび実施形態の両方が、方法100に実装され得ることに留意されたい。例えば、本明細書に記載される実施形態は、有限要素分析の工程であるブロック102で実装され得る。
要素除去が、空隙要素および中間密度要素に対する悪条件の剛性演算子の幾何学的非線形トポロジー最適化の問題を改善するために試みられてきた。この既存の要素除去アプローチは、方法100に示される安定化アプローチの構成材料更新の工程105で実装され得る。要素除去安定化アプローチは、設計変数に依存し、主解の変形には依存しない。したがって、既存の要素除去アプローチは、主解の変形に依存する実施形態と比較して、完全に異なる。
要素除去アプローチは、主解の材料レイアウトの低剛性要素を除去するが、要素除去アプローチには欠点がある。例えば、要素除去法では、どの要素を除去するかを決定するために、設計変数に対してどの閾値を適用すべきかは明らかではない。それによって、良好な条件の剛性演算子を得るために除去される必要がない多くの要素が除去される。さらに、要素除去アプローチは、最適化反復中に以前に除去された要素を再導入するという遅いプロセスを有し、それによって、多くの最適化反復を引き起こし、結果として高い計算コストをもたらす。
また、仮想領域アプローチは、空隙要素および中間密度要素に対して、悪条件のある剛性演算子を有する幾何学的非線形トポロジー最適化の問題を改善するための試みで使用されてきた。この仮想領域アプローチはまた、構成材料更新の工程102で実装される。既存の仮想領域安定化アプローチは、設計変数に依存し、主解の変形には依存しない。
仮想領域アプローチは、材料レイアウトの設計変数に基づいて、低剛性要素を、線形剛性演算子を有する要素に変換する。問題としては、仮想領域アプローチを利用する場合、元の剛性演算子を線形剛性演算子に変換するためにどのスキームおよびスキーム内のパラメータを適用すべきかは明らかではない。さらに、非常な大変形については、仮想領域スキームのパラメータは、最適化反復中に漸進的に修正されなければならず、これは、多くの最適化反復および高い計算コストをもたらす。
また、緩和した収束基準アプローチは、空隙要素および中間密度要素に対して悪条件のある剛性演算子を有するという幾何学的非線形トポロジー最適化の問題を改善するためのなおも別の過去の試みである。緩和した収束基準アプローチは、方法100の有限要素分析の工程102で実装することができる。緩和した収束基準アプローチは、主解の収束基準を緩和するが、剛性演算子が悪条件であるという問題を解決しない。さらに、主解の収束基準を緩和することは欠点を有する。例えば、スキーム内のどのスキームおよびパラメータを主解の収束基準を緩和するために適用すべきかは、明らかではない。さらに、緩和した収束基準アプローチを使用する場合、柔軟要素に取り付けられた有限要素節点は、人工振動を開始することができる。人工振動は、多くの最適化反復を引き起こし、結果として高い計算コストをもたらす。人工振動はまた、主解が収束しないように、他の要素の節点に融合することができる。
なおもさらに、可塑性材料の補間が、空隙要素および中間密度要素に対して悪条件である剛性演算子を有するという幾何学的非線形トポロジー最適化の問題を改善するために試みられてきた。可塑性材料の補間は、図1の方法100の有限要素分析の工程102で実装することができる。可塑性材料の補間アプローチは、弾性ヤング率のペナルティ化よりも、塑性降伏および/または塑性硬化に対して低いペナルティ化を適用する。これらのペナルティ化は、設計変数の関数であり、主解の変形に対するものではないため、可塑性材料の補間アプローチは、本明細書に記載される実施形態とは異なる。可塑性材料の補間アプローチには欠点がある。例えば、可塑性材料の補間アプローチは、すべての実行可能な構成材料モデルとは対照的に、部品が弾塑性材料モデルによって表され得る材料からなる構造にのみ適用され得る。
また、超弾性基材アプローチは、空隙要素および中間密度要素に対して悪条件の剛性演算子を有するという幾何学的非線形トポロジー最適化の問題を改善するためにも試みられてきた。この超弾性基材アプローチは、有限要素分析の工程102で実装され得る。このアプローチでは、超弾性(例えば、ゴム材料)が、設計ドメインの基材に適用される。超弾性基材アプローチには欠点がある。例えば、このアプローチは、部品が超弾性モデルによって表され得る材料からなる構造にのみ適用され得る。したがって、超弾性基材アプローチは、すべての実行可能な構成材料モデルに対処するのに適してはいない。さらに、超弾性基材アプローチは、空隙要素に対する一般的な剛性全体を追加するが、本明細書に記載される疑似構成モデリングアプローチは、条件数に直接的に基づく。
したがって、既存の方法は、(1)柔軟要素の剛性のみを増加させ、剛性演算子の条件数にリンクされていない、(2)設計変数に依存し、主解の変形に依存しない最適化ワークフローに適用される、(3)数値悪条件のある剛性演算子の中核的な問題に対処しないが、代わりに、数値悪条件のある剛性演算子の主解に対する影響を定量化することを回避しようと試みる。このように、以前の方法では、大域剛性演算子を数値的に安定化させるために構成モデリングを操作するように試みたが、既存の方法は、要素剛性演算子の条件数に関連して構成モデリングを直接操作しない。
図2は、幾何学的非線形モデリング201中の大変形によって引き起こされる異なる分岐の例を示す。具体的には、図2は、全体的な物理的座屈不安定性202と、局所的な悪条件の剛性演算子によって引き起こされる局所的な人工的数値不安定性203との間の差を示す。全体座屈は、実施形態によって対処されない。代わりに、実施形態は、局所的な悪条件の剛性演算子によって引き起こされる局所的な人工的数値不安定性203の問題を抑制する。この問題は、剛性レイアウト205および応力分布206を有するコンピュータベースのモデル204について図2に示される。モデル204が荷重207に供されると、これは、コンピュータベースのモデル204の応力分布206の拡大図209に示すように、要素208の著しい変形および人工的数値不安定性を引き起こす。
大変形(歪みが変形場の直線化を無効にするのに十分大きい変形)および幾何学的非線形モデリングは、多くの用途、例えば現実世界の物体の現実的なモデル化において重要である。システム/物体が小さな変形および歪みを有する場合、物理的に正確な結果をなおも達成しながら、変形されていない幾何学的形状において平衡が決定され得る。対照的に、システム/物体が大変形および幾何学的非線形挙動を有する場合は、物理的に正確な結果を達成するために、変形された幾何学的形状において平衡が決定される。こうしたシステムでは、大変形をシミュレーションしながら、幾何学的モデリングは正確な結果を達成する必要があり、大変形および幾何学的非線形モデリングは、モデリング応答において分岐点を導入する。例えば、これらの分岐点は、座屈前および座屈後201の現実的なモデリング、および最終的にシステムの安定性の正確な予測において重要であり得る。典型的には、全体座屈201のシナリオでは、これらの物理的分岐点は、悪条件の剛性演算子をもたらすが、数ある例の中でも特に、準静的モデリング、強制変位負荷、および弧長法を使用して数値的に安定化され、物理的主解を得ることができる。
大変形および幾何学的非線形モデリングは、モデル内の低剛性領域(例えば、要素208)を過度に歪ませる可能性があり、これは有限要素シミュレーションにおける局所要素の悪条件の剛性演算子による数値的人工不安定性203につながる可能性がある。典型的には、これらの低剛性領域は、いくつかの有限要素からなり、予測される全体的物理的座屈のモデリングの品質およびシステムの予測される安定性にはほとんどまたは全く影響しない。しばしば、これらの数値的人工不安定性は、大変形および幾何学的非線形分析が主解の収束を達成することを失敗させる。これらの数値的人工不安定性は、これらの有限要素の数値積分が実行不可能となるように、少数の有限要素を過度に変形させ得るため、この失敗が発生する可能性がある。さらに、これらのいくつかの有限要素剛性演算子は、不定値、または負の定値でさえもあるため、人工的局所分岐が発生し、大きな非物理的変位をもたらす。さらになおも、幾何学的非線形分析に適用される反復ソルバーのスキームは、局所剛性演算子が悪条件であり、それによって収束された解が得られないため、主解内で振動し続ける。
本明細書に記載される実施形態は、剛性演算子を良条件にし、数値的人工不安定性を抑制するために、人工的構成材料モデリングを追加する新しいアプローチを実装する。
図3Aは、四つの積分点308a~dを使用して完全に統合されている、未変形状態の2Dの二次4節点要素301(有限要素節点301a~dを有する)を示す。図3B~3Eはそれぞれプロット302、303、304、および305であり、平面歪みを想定した変形勾配行列F 307a~dの関数として要素301の条件数306a~dを示す。条件数306a~dは、要素301の四つの異なる運動学的変形モード、すなわち、プロット302に示す単軸圧縮、プロット303に示す単純せん断、プロット304に示す体積圧縮、およびプロット305に示す斜め圧縮について、四つの数値積分点308a~dで計算される。これらのプロット302、303、304、305は各々、小変形率から大変形率307a~dに対する剛性演算子の条件数306a~dをそれぞれ示す。プロット302、303、304、および305は各々、変形率307a~dの関数として、要素301の変形のそれぞれの可視化309a~dを有する。
プロット302、303、および304は、三つの変形モードが、小変形および過剰な変形の両方に対して、数値的に合理的な条件数306a、306b、および306cをもたらすことを示す。対照的に、プロット305の変形は、非常に高い条件数306dをもたらし、システムを数値的に不安定にさせる。プロット305はまた、変形された要素の表面が要素の積分点(この実施例では、積分点308c)のうちの一つに近づくときに、条件数306dが著しく増加することを示す。この観察はまた、他の要素タイプ、数値積分点アプローチ(例えば、積分点の異なる位置)、および変形モードについて確認することができる。
典型的には、輸送・交通部門(例えば、自動車)、航空宇宙・防衛部門(例えば、飛行機)、生命科学部門(例えば、医療機器)、およびハイテク部門(例えば、携帯電話やラップトップ)から適用される多くのシミュレーションは、大変形非線形有限要素モデリングを適用して、主解を解決する際に物理的に正しい結果を得る。しかしながら、これらの有限要素モデルは、何千もの要素、または何百万もの要素の中でも非常に少数の要素が局所人工的数値分岐を有し、これが剛性演算子を悪条件にさせるため、主解の収束中に時々失敗する。これらの局所人工的数値分岐は、主解についてのみ解決する場合と、主解が反復最適化ワークフローの一部である場合との両方に発生し得る。
実施形態は、前述の産業が経験する問題に対処し、これは、人工的疑似構成モデルが要素剛性演算子の条件数に基づく、数値不安定性かつ悪条件の要素剛性演算子を排除するために、幾何学的CAEモデル(例えば、有限要素モデル)に追加される追加の人工的疑似構成モデルを導入することによって行われる。
図4は、現実世界の物体をシミュレーションして、物体の挙動を決定するためのワークフロー400のフローチャートである。最適化ワークフローのユーザが定義した目的関数は、有限要素モデルの要素における変位を最小化することである。ワークフロー400は、工程401で、コンピュータベースのモデル、例えば、物体を表す有限要素モデルを定義することから始まる。工程401でモデルを定義した後、方法400は工程402および405に進む。工程402で、物理的構成モデルが定義される。一方、工程405では、人工的構成モデルが工程401で定義された有限要素モデルに追加される。次に、方法400は、工程406での人工的内力を工程405からの人工的構成モデルに追加する。一実施形態によれば、工程406で追加される人工的内力は、工程405の人工的構成モデルを使用して計算された応力に基づく。続いて、方法400は、工程406の人工的内力に基づき、工程407で人工的剛性演算子を人工的構成モデルに追加する。物理的内力は、工程403で、工程402で定義された物理的構成モデルに追加される。工程403で加えられる物理的内力は、工程402からの物理的構成モデルを使用して計算された応力に基づく。物理的剛性演算子は、工程404で、工程403からの物理的内力に加えられる。工程404で追加された剛性演算子は、工程403からの物理的内力に基づく。(工程403で加えられる)物理的内力および(工程406で加えられる)人工的内力の両方、および外力は、工程408で組み立てられて剰余になる。このようにして、工程408は、物理的システム(工程403からの力)および人工的システム(工程406からの力)の両方からの外力および内力を使用して、剰余を組み立てる。同様に、物理的剛性演算子(工程404から)および人工的剛性演算子(工程407から)の両方は、剛性演算子409に組み立てられる。このようにして、工程409は、物理的システムからの剛性演算子(工程404からの剛性演算子)および人工的システムからの剛性演算子(工程407からの剛性演算子)の両方を使用して、剛性演算子を組み立てる。続いて、方法400は、組み立てられた大域剛性演算子409を使用して、工程410で有限要素モデルの主解および平衡を解決する。次いで、ワークフロー400は、工程411で、主解が収束したかどうかを確認する。解が収束していない場合、方法400は、工程402および405に戻り、ワークフロー400の工程402~411を繰り返す。工程411で、主解が収束したと決定された場合、ワークフロー400は、工程412で収束した主解をもたらし、方法400が終了する。
ワークフロー400では、工程401、402、403、404、411、および412は、標準的な非線形CAEワークフロー(有限要素モデリングのワークフロー)の一部であり得る工程である。工程401、402、403、404、411、および412に加えて、方法400は、数値不安定性および悪条件の要素剛性演算子を排除する工程を含む。具体的には、方法400は、工程405で人工的構成モデリングを追加し(有限要素積分点で非線形変形行列Fの条件数を使用して人工的疑似構成モデルを追加)、工程406で人工的内力を追加し、工程407で人工的剛性演算子を追加する。このように、方法400は、既存のCAEワークフローの工程に加えて、工程405、406、および407を含む。方法400では、工程408で、構造平衡を定義する剰余は、工程403からの物理的内力および工程406からの人工的内力を使用して組み立てられる。物理的剛性演算子404および人工的剛性演算子407は、409で組み立てられ、全体構造的剛性演算子をもたらす。その後、工程408からの組み立てられた剰余および工程409からの組み立てられた剛性演算子を使用して、工程410で主解が決定される。工程411で、解が収束しているかどうかを決定するための確認が実施される。一実施形態によれば、工程411での確認は、(工程410で決定された)主解からの結果/値を使用して、ユーザ定義の目的関数および制約を評価する。解が収束していない場合、追加のソルバーの反復が実施され、方法400は工程402および405に戻り、解が収束している場合、方法400は工程412に移動する。
有限要素分析における数値的可解性は、剛性演算子の条件数に依存することが多い。変形行列Fが悪条件性である場合、応力計算は数値的に不安定であり得、剛性演算子は悪条件であり得、多くの場合、主解のための解の発散を引き起こす。実施形態は、有限要素積分点での非線形変形行列Fの条件数を使用した局所的安定性疑似構成モデリングを導入する。一実施形態では、条件数Fに依存する構成材料法則が定義され、この構成材料法則は、図4に示すように、有限要素セットアップにおける剛性演算子の条件数を最小化する応力を誘発する。それによって、加えられた人工的応力は、いくつかの重要な要素に対する剛性演算子の条件数を最小化する方向にのみ導入され、加えられた人工的応力は、単に所与の要素のすべての方向の剛性を増加させるものではない。
実施形態、例えば、方法400は、悪条件の要素剛性演算子によって引き起こされる局所的な人工的分岐の数値不安定性に対処し、幾何学的非線形モデリングによって引き起こされるシステムの全体的物理的座屈(物理的分岐)全体に影響を与えないか、または修正しない。
他の進歩の中でも特に、実施形態は、悪条件の低剛性要素を有する幾何学的非線形有限要素モデルに対して、主解の厳密な数値計算を実装することによって、先行技術よりも改善される。これにより、実施形態は、物理的主解を決定することができ、一方で、主解を得るためにより少ないソルバーの反復回数を必要とし、それによって、計算コストを低減する。
さらに、局所的な数値不安定性の問題が特に顕著である幾何学的非線形トポロジー最適化のワークフローについては、実施形態は、空隙材料とソリッド材料との間に高い剛性比を有するソリッド-空隙材料レイアウトを強制することができる。このアプローチは、すべての最適化反復に対する主解の収束をもたらし得る。さらに、高い剛性比でソリッド-空隙材料レイアウトを強制することは、主解が失敗せず、最適化反復当たりのソルバーの反復回数が少なく、それによって計算コストがより低いため、設計を決定することを可能にする。さらに、実施形態では、設計変数に応じてヒューリスティックスキームおよびヒューリスティックパラメータが最適化反復中に修正されず、これは、より少ない最適化反復回数の実行をもたらし、そのため、実施形態は、最適化反復当たりのソルバーの反復回数が少なく、計算コストがより低い。
局所的な人工的数値不安定性は、変形プロセス中に現れることが多く、有限要素の剰余の主解の解決スキームにおいて非収束をしばしば引き起こす。局所的な人工的数値安定性の問題を解決するための以前のアプローチは、主解における収束の問題をもたらす。したがって、これらの以前のアプローチは、完全な主解を数値的に取得できない。さらに、以前のアプローチは、主解の収束履歴に振動を生成し、剰余は、数千から数百万もの要素のうちのいくつかの要素に対して満たされていない。
実施形態は、モデル内の各有限要素に対して剛性演算子の条件数を直接追加し、それによって、実施形態は有限要素モデルの数値安定性に強く結合される。本実施形態はまた、局所的要素変形の条件数に依存する構成材料法則を定義し、これは条件数を最小化する応力を誘発する。さらに、実施形態は、必要に応じて局所領域(すなわち、いくつかの要素)で強制される。このアプローチはまた、局所変形の関数であり、したがって、第二のフィールド(すなわち、設計変数の第二のセット)を必要としないため、より一般的である。したがって、実施形態は、主解の安定した収束を確実にする。
図5は、現実世界の物体の物理的挙動を決定するための方法500のフローチャートである。方法500は、一実施形態による、数値不安定性および悪条件の要素剛性演算子を排除する工程を含む。方法500は、コンピュータ実装され、そのため、コンピュータコード命令を実行する一つ以上のプロセッサによって実装され得る。
方法500は、方法を実装するプロセッサのメモリ内にコンピュータベースのモデルを定義することによって、工程501で開始する。工程501で定義されるコンピュータベースのモデルは、複数の要素を使用して現実世界の物体を表し、現実世界の物体の複数の要素の各要素によって表される一つ以上の材料を示す。工程501で定義されるコンピュータベースのモデルは、有限要素モデル、境界要素法、有限差分法、有限体積法、または離散要素法のうちのいずれか一つまたは組み合わせである。さらに、工程501で定義される現実世界の物体は、他の実施例の中でも、自動車、産業設備、飛行機、土木構造物、海洋装置、医療器具、消費財、電子装置、装甲車両、または製造設備のうちのいずれか一つである。次いで、一つ以上の材料の物理学ベースの挙動を説明する方程式が、工程502で定義される。工程502に続いて、安定化方程式が工程503で定義される。一実施形態によれば、安定化方程式は、非線形変形行列Fの関数である。その後、荷重に供される現実世界の物体のシミュレーションは、(i)工程501からの定義されたコンピュータベースのモデル、(ii)工程502からの物理学ベースの挙動を記述する定義された方程式、および(iii)工程503からの定義された安定化方程式を使用して、工程504で実施される。
方法500の実施形態は、定義されたモデル(工程501で定義)内の複数の要素の各要素について、定義された安定化方程式(工程503で定義)に基づいて人工的内力を要素に関連付けることをさらに含む。こうした実施形態は、複数の要素の各要素について、人工ベースおよび物理学ベースの挙動(すなわち、人工ベースおよび物理学ベースの挙動の組み合わせ)を、関連する人工的内力に基づいて要素と関連付けることをさらに含み得る。
工程503で実施される荷重に供される現実世界の物体のシミュレーションは、各要素に関連付けられた人工的内力、および各要素に関連付けられた人工ベースおよび物理学ベースの挙動を使用して実施され得る。さらに、方法500の実施形態では、定義された安定化方程式(工程504での)を使用して現実世界の物体のシミュレーションを実施することは、複数の要素のうちの所与の要素に関連付けられた条件値を低減する。さらに、こうした実施形態では、条件値は、非線形変形勾配行列の関数である。
方法500のさらに別の実施形態は、工程504で実施されたシミュレーションの結果に基づいて、コンピュータベースのモデルを更新する。こうした実施形態は、後続のシミュレーションを実行して、現実世界の物体の更新された物理的挙動を決定し得る。一実施形態によれば、この後続のシミュレーションは、更新されたコンピュータベースのモデル、物理学ベースの挙動を記述する定義された方程式、および定義された安定化方程式を使用して実施される。なおも別の実施形態は、決定された更新された物理的挙動がユーザ定義の基準を満たすまで、(i)決定された更新された物理的挙動に基づいて、コンピュータベースのモデルを更新することと、(ii)更新された物理的挙動を決定することと、を反復、すなわち繰り返してもよい。
方法500の一実施形態では、モデルは、一つ以上の現実世界の物体から測定値を取ることによって、工程501で定義される。このようにして、工程501で定義されたモデルは、測定値が取得された現実世界の物体を表す。こうした実施形態では、方法500を使用して、現実世界の物体の挙動を決定し、現実世界の物体自体の設計改善を決定することができる。こうした実施形態では、物体の測定値は、工程501で使用されてモデルを定義し、方程式は、現実世界の物体の特性に基づいて、工程502および503で定義される。次いで、シミュレーションは、本明細書に記載されるように工程504で実施されて、現実世界の物体の挙動を示す結果を決定する。これらの結果に基づいて、現実世界の物体に対する設計変更を決定することができ、現実世界の物体自体を、決定された変更に従って修正することができ、または現実世界の物体を、決定された変更に従って製造することができる。他の例示的な実装の中でも特に、こうした機能は、車両の耐衝撃性の改善を決定するために使用され得る。例えば、実施形態は、シミュレーション中に、例えば、自動車の構造部材が、1時間当たり60マイルの衝突に関連する変形を受けるときに故障すると決定し得る。こうした実施形態は、衝突に関連する変形に耐える構造部材の厚さが決定されるまで、例えば、より厚い構造部材を有する自動車のモデルを使用して反復することができる。次いで、こうした実施形態は、決定された厚さを有する構造部材を用いて自動車を製造することによって継続し得る。このプロセスにより、実施形態は、人間による試行錯誤での典型的な要件なしに、適切な設計変更を決定し、決定された設計を有する現実世界の物体を製造することができる。
幾何学的非線形トポロジー最適化の具体的な適用は、有限要素モデルが安定性の問題を有する場合、中間要素または空隙要素をモデリングすることを伴う。本実施形態は、(i)以前の方法と比較して計算コストが低く、(ii)計算効率が増大する結果をもたらす、ソルバー反復の低下および最適化反復の低下をもたらす。さらに、主解の解決は失敗せず、完全に最適化された設計が達成される。
本実施形態は、(i)物理的システムのモデリングに適用されるすべてのタイプの構成モデル、および(ii)大変形有限要素モデリングに適用されるすべてのタイプの形状関数に対する、条件数の数値安定化をサポートする。それによって、実施形態は、すべての有限要素タイプ、例えば、静的、準静的、および過渡的なモデリングなどの大変形を含むすべての物理学モデリング、ならびに主有限要素解を決定するために適用されるすべてのタイプおよび数値ソルバー方法の組み合わせに利用することができる。
図6は、材料粒子P601がその基準構成606(P601)からその変形構成607(p603)に移行する際の、材料粒子P601の経路線605を示すプロット600を示す。プロット600は、変形勾配行列F 608が古典的な連続理論に従って定義され、その未変形状態X602における材料粒子P601の変形から変形されたp603への変形が変形状態x604を有することを示す。
構造分析は、プロット600に見られるように、荷重が適用されるとき、構造内の材料粒子が取る経路を説明する。材料粒子P 601は、基準構成606において位置x602にあり、分析中に新しい位置x604に変形し、変位はu(X)605である。質量保存が想定されるため、粒子は消失することができず、したがって、粒子は、
の全単射としてマッピングされる。
ここから、変形構成における無限小ベクトルは、次式のように表される:
変換行列は、変形勾配行列Fとして次式のように定義される:
実施形態は、特定の質点において、変形勾配の条件数と相関する歪みエネルギー電位Fを定義する。その動機は、悪条件である変形勾配Fは、右Cauchy-Green変形テンソルの計算C=FFを悪条件にさせるためである。したがって、変形勾配の小さな変化は、右Cauchy-Green変形テンソルの大きな変化をもたらす。結果として、右Cauchy-Green変形テンソルから計算された応力および節点力は、変形勾配エントリーに対して類似の感度を示す。この悪条件性の結果は、質点での応力の振動、および最終的にはニュートン・ラプソン反復スキームの剰余節点力の振動をもたらし、これは収束を妨げる。したがって、実施形態によって実装される超弾性材料モデルの目的は、システムが、積分点で悪条件の変形勾配を有する状態に到達するのを防止することである。
フロベニウスノルム|| ||Fによって誘発される条件数が適用される。このノルムは、条件数が、右Cauchy-Green変形テンソルの変形勾配Fの二つの偏差不変量
および
と、右Cauchy-Green変形テンソルCとの観点から表すことができるために選択され、次式の通りである:
変形勾配の条件数Fはフロベニウスノルムによって誘導され、次式である:
これらのフロベニウスノルムは、FFおよびF-t-1のトレースの二乗根として表すことができ、式中、(...)-T=((...)-1=((...)-1であり、次式が得られる:
二つの行列A、Bの行列積のトレースについては次式:Tr(AB)=Tr(BA)である。したがって、κ(F)における末項は、次式のように書き直すことができる:
二つの可逆行列A,B∈Rn×nは、次式:(AB)-1=B-1-1であり、κ(F)における末項は、次式のように書き直すことができる:
右Cauchy-Green変形テンソルの定義C=FFを使用すると、この式から次式が得られる:
正方行列のトレースA∈Rn×nは、その固有値の合計
である。
さらに、可逆行列の固有値Aとその可逆A-1間の関係は、
である。
これは、これら二つの行列の固有値分解を考慮すると、些少である。これら二つの方程式を、κ(F)に適用すると、次式が得られる:
固有値Cは、有限歪み理論において二乗化された主ストレッチλ
である。
主ストレッチの定義をκ(F)に適用すると、次式が得られる:
主ストレッチに対する偏差主ストレッチの定義を再配置すると、次式が得られる:
κ(F)中のλ
に置き換えると、次式が得られる:
不変量
および
は、次式のように定義される:
κ(F)中の
および
を置き換えると、最終的に次式が得られる:
結果として、条件数κ_F(C)の上限は、次式のように推定される:
以下の点:κ(F)は、主ストレッチλを偏差ストレッチ
これは、条件数κ(F)およびκ(C)が体積ストレッチに依存しないことを黙示する。そのため、それらは、構成材料モデルレベルに対する数値安定性に影響を与えない。しかし、過度な体積圧縮または張力は、有限要素法の他の部分における丸め誤差に起因して収束の問題につながる可能性がある。
一実施形態は、条件数κ(C)に対処する人工的構成材料候補の可能性を示し、二つの偏差不変量
および
を使用する。しかしながら、他の候補が適用されてもよい。
条件数に対処する一般的な人工的構成材料候補の可能なセットκ(C)は、二つの偏差不変量
および
of C、および第三の不変量Jelof Cに依存することができ、次式によって定義される:
それにより、歪みエネルギー電位に基づく条件数に対して実装され得る人工的構成材料モデルの一つのセット(N=1、N=2など)は、
である。
式中、
は、歪みエネルギー電位に条件数を組み込む。以下に記載の実施例に適用される歪みエネルギー電位は、本形態の簡略化されたバージョンであり
、次式が得られる:
開示された証明および方程式は、実施形態が、物理的システムの構成材料モデルではなく、運動学を表す変形行列Fに依存することを示す。それによって、実施形態は、すべてのタイプの構成モデル(弾性、可塑性、粘弾性、粘塑性、超弾性、損傷、地力学、マイクロ工学など)、ならびに等方性、直交異方性、および異方性モデルからなる物理的システムの数値安定化をサポートし、さらに、実施形態は、これらの物理的構成材料モデルに限定されない。
開示されたプルーフおよび方程式はまた、実施形態が、大変形有限要素モデリングで適用されるすべてのタイプの形状関数をサポートすることを示す。それによって、実施形態は、2Dまたは3D要素、ならびに一次、二次、およびより高次の要素、三角形、四角形、四面体、六面体、五面体、ピラミッド要素など、および連続体、シェル、膜、ビーム要素など、すべての有限要素タイプと共に使用され得る。さらに、実施形態は、これらの要素タイプに限定されないことに留意されたい。開示された証明および方程式はまた、実施形態が、静的、準静的、および過渡モデリングとしての大変形を含む、すべてのタイプの物理学モデリングをサポートすることを示す。
開示された証明および方程式はまた、実施形態が、陰解法、 陽解法、およびハイブリッド方法、直接法ソルバーまたはプレコンディショナを使用した反復法ソルバーを使用した演算子の因数分解、ニュートン・ラフソン法または増分反復手法、増分負荷、一次方法(例えば後退オイラー法)、二次方法(例えば、ニューマークβ法)、または高次方法(例えば、ルンゲ・クッタ法)を含むがこれらに限定されない、主有限要素解を決定するために適用される数値ソルバー方法のソルバーのあらゆるタイプおよび組み合わせをサポートすることも示す。
図7は、現実世界の物体をシミュレーションして、物体の挙動を決定するためのワークフロー700のフローチャートである。ワークフロー700は、図4に関連して本明細書で上述したワークフロー400の理論上の実装である。ワークフロー700は、工程701で、コンピュータベースのモデル、例えば、有限要素モデルを定義することから始まる。工程701でモデルを定義した後、方法700は工程702および705に進む。工程705では、人工的構成モデルが工程701で定義された有限要素モデルに追加される。次に、工程706で、人工的内力が工程705で定義された人工的構成モデルに加えられる。工程706で追加される人工的内力は、工程705の人工的構成モデルを使用して計算された応力に基づく力を含む。実施形態は、次に、工程706の人工的内力に基づき、工程707で人工的剛性演算子を人工的構成モデルに追加する。ワークフロー770の他のパスでは、工程702で、物理的構成モデルが701で定義された有限要素モデルに追加される。次いで、物理的内力は、工程703で、工程703で物理的構成モデルに追加される。物理的内力は、工程702からの物理的構成モデルを使用して計算された応力に基づく。続行するには、物理的剛性演算子は、工程704で、(工程703で追加される)物理的内力に加えられる。工程704で追加された物理的剛性演算子は、工程703で追加される物理的内力に基づく。工程703で加えられる物理的内力および工程706で加えられる人工的内力の両方は、工程708で組み立てられて剰余になる。同様に、工程704からの物理的剛性演算子および工程707からの人工的剛性演算子の両方は、工程709で剛性演算子に組み立てられる。次いで、工程710で、方法700は、工程709で組み立てられた大域剛性演算子を使用して、有限要素モデルの主解および平衡を解決する。次いで、ワークフロー700は、工程711で、主解が収束したかどうかを確認する。主解が収束していなかった場合、方法700は、工程702および705に戻り、工程702~711を繰り返す。工程711で、解が収束したと決定された場合、ワークフロー700は、工程712で収束した主解をもたらし、方法700が終了する。
図7のワークフロー700は、図4に関連して本明細書で上述したワークフロー400の理論上の実装である。ワークフロー700では、工程701、702、703、704、711および712は、標準的な非線形CAEワークフロー(有限要素モデリングワークフロー)の一部であり得る工程である。工程701、702、703、704、711、および712に加えて、方法700は、数値不安定性および悪条件の要素剛性演算子を排除するための工程705~710を含む。具体的には、方法700は、工程705で人工的疑似構成モデリングを追加し(要素積分点で非線形変形行列Fの条件数を使用)、工程706で人工的内力を追加し、工程707で人工的剛性演算子を追加する。方法700では、工程708で、構造平衡を定義する剰余は、工程703からの物理的内力および工程706からの人工的内力を使用して組み立てられる。物理的剛性演算子704および人工的剛性演算子707は、工程709で組み立てられ、全体構造的剛性演算子をもたらす。その後、工程708からの組み立てられた剰余および工程709からの組み立てられた剛性演算子を使用して、工程710で主解が決定される。工程711で、解が収束しているかどうかを決定するための確認が実施される。解が収束していない場合、追加のソルバーの反復が実施され、方法700は工程702および705に戻り、解が収束している場合、方法700は工程712に移動する。
工程708で定義されるシステムの平衡の組み立てられた剰余{R}は、外力{P}(例えば、加えられた荷重)、物理的システムの内力{I人工的}(工程703から)、および追加された人工的疑似構成モデリングのための内力{I物理的}(工程706から)からなる。708において組み立てられた剰余{R}はまた、他の実施例の中でも特に、例えば、接触力、慣性力、および熱負荷などの他の力を含み得る。
内力{I物理的} および{I人工的}は、主解のフィールド{U}の関数であり、モデル収率で定義されたすべての有限要素(e=1,2,...,Nel)にわたって要素力{i}を合計することによって決定される。
式中、[D物理的]および[D人工的]は、それぞれ、物理的システムの構成モデリングおよび追加された人工的構成モデリングである。物理的構成モデリングはまた、例えば、可塑性について、状態変数{α}の関数であり得る。
概して、実施形態は、全体的な物理的内力を人工的内力よりも有意に大きくする({I物理的} >> {I人工的})ので、全体的な主解{U}は、追加された人工的構成モデリングのためには変更されない。しかしながら、少数の人工的な悪条件の低剛性要素については、実施形態は、追加された人工的構成モデリングの人工的応力に起因して人工的内力を追加する。それによって、要素レベルでのこれらのいくつかの要素について、要素の物理的内力は人工的要素力よりも低い({i物理的,e} < {i人工的,e})が、全体的な主解{U}は変化しない。
したがって、工程709で組み立てられ、剰余{R}={0}を満たす幾何学的非線形主解{U}を決定するために工程710で使用される大域剛性演算子[K]は、主解{U}に対する偏導関数を使用して、次式のように導出される。
式中、
実施形態は、物理的要素剛性演算子[k物理的,e]にいくつかの重要な要素に対して人工的要素剛性演算子[k人工的,e]を追加することによって、剛性の組み立てられた演算子[K]の条件数を最小化する方向に人工的要素力{i人工的,e}を導入し、単に所与の要素のすべての方向の剛性を増加させない。
実施形態の人工的要素剛性演算子[k人工的,e]は、物理的剛性演算子[K物理的]によって与えられる全体的物理的座屈(分岐点)全体が変更されるほど多くの剛性を導入しない。
図4に示す例示的なワークフロー400および図7に示す例示的なワークフロー700は、有限要素(またはCAE)システムのソースコードに実装することができる。実施形態はまた、既存の有限要素システムが、大変形モデリングのための不変量に基づいて、人工的構成材料モデルのうちの一つ以上を既にサポートしている場合、非侵入的な様式で実装することができる。非侵入的な様式は、本明細書で以下に記載される実装結果に対して選択され、ここで、実施形態は、出願人によって提供される有限要素ソルバーAbaqus(登録商標)を使用して実装された。この非侵入的実装の一実施例が図8に示されており、物理的モデルの各有限要素は、人工的構成材料モデルを使用して新しい人工的有限要素に複製される。複製された人工的有限要素は、新しい要素IDを有するが、複製された物理的有限要素の節点IDを維持する。それによって、人工的構成材料モデリングは、物理的構成材料モデリングに一貫して追加される。組み立てられた有限要素システムは、良好な条件の大域演算子を強制するために、元の物理的システムの挙動および追加された人工的安定化を重ね合わせる。Abaqus(登録商標)で実装された実施形態は、すべての任意の要素タイプをサポートする。
図8は、既存の幾何学的非線形有限要素ソルバーに実装された例示的な実施形態を示す。図8では、有限要素801は、要素の物理的モデリングを表し、有限要素802は、要素の人工的モデリングを表し、有限要素803は、物理的有限要素モデリング801および人工的有限要素モデリング803の組立品を表す。物理的モデル801の各有限要素は、人工的構成材料モデルを使用して新しい人工的有限要素802に複製される。複製された人工的有限要素は、新しい要素ID 805(有限要素の縁境界)を有するが、803に示すように、複製された物理的有限要素の節点ID(例えば、節点804)を維持する。
図9A~9Dは、実施形態、例えば、方法400の演算を検証するために使用される、2Dモデル901~902および3Dモデル903~904の両方における、例示的なC字型構造を示す。実施形態の演算を検証するために、人工的構成材料モデリング905a~bをC字型構造902および904内に追加して、有意に低い剛性を有する空隙領域905a~bの有限要素の数値不安定性を安定化した。厳密にソリッド(人工的構成材料モデリングなし)モデル901および903は、ソリッド-空隙(人工的構成材料モデリングあり)モデル902および904と比較するための基準モデルである。モデル901および903(開いた空隙を有する)のシミュレーション結果をモデル902および904のシミュレーション結果と比較すると、空隙領域905a~bは厳密にソリッドモデル901および903と比較して、全体システム挙動および応答に影響を与えないため、実施形態を検証する。
この検証は、2D有限要素モデリング(モデル901および902)および3D有限要素モデリング(モデル903および904)を使用して行われた。これらの結果(図10および図11に関連して以下に説明される)を決定するために、モデル901~904を左側に完全に拘束し、2Dモデル901および902の力F=0.02 906およびF=0.03 907、ならびに3Dモデル903および904のF=0.2 908およびF=0.3 909によって、右側の二つの角に載荷した。モデル901~904は、2Dモデル901および902については寸法10×10×1および厚さ1、ならびに3Dモデル903および904については寸法10×10×10を使用して、寸法がないままにされる。
図9A~9Dのソリッド材料(C字型構造を作製)は、ヤング率E=1およびポアソン比ν=0.3を有する線形弾性材料としてモデル化される。モデルには、厳密にソリッドモデル901および903、ならびに組み合わせられたソリッド-空隙モデル902および904の二つの異なるバージョンがある。ソリッドモデル901および903は、C字型ソリッド領域のみを含む。ソリッド-空隙モデル902および904は、ソリッドC字型領域からなり、これはさらに、有意に軟質の空隙領域905a~bを封入する。空隙材料905a~bは、空隙材料905a~bのヤング率が有意に低く、E=10-9であることを除いて、ソリッド材料と同一である。それによって、空隙領域は、全体システムの挙動および応答に影響を与えるべきではないが、空隙領域の有限要素は、局所的な人工的数値不安定性および分岐に起因して、数値不安定性がある傾向がある。したがって、図9A~Dは、実施形態が、全体システムの決定された挙動および応答を実質的に変化させることなく、ソリッド-空隙モデル902および904の空隙要素を数値的に安定化することができることを示す。したがって、ソリッドモデル901および903を使用して決定された解および応答は、モデル902および904の実施形態を使用して決定された解および応答が一致することを検証するためのシステム挙動の参照解である。
図10は、四つの異なる要素タイプの実施形態を検証するためにシミュレーションで使用された2D構造1001a~d、1002a~dおよび1003a~d(構造1001a~dは構造901に対応し、構造1002a~dおよび1003a~dは構造902に対応し、実施形態は構造1003a~dに適用された)を示す。使用される四つの要素タイプは、三角形3節点一次平面応力要素(CPS3)1004a、三角形6節点二次平面応力要素(CPS6)1004b、四角形4節点一次平面応力要素(CPS4)1004c、およびアワーグラス制御(CPS4)1004dによる次数低減積分を有する四角形4節点一次平面応力要素であった。第一の列1005は、四つの要素タイプ1004a~dの主解の参照解としての厳密にソリッドなモデル1001a~dを示す。第二の列1006は、数値安定化を使用しないソリッド-空隙モデル1002a~dの構造応答を示す。数値安定化が適用されないモデル1002a~dについては、四つの要素タイプ1004a~dについて、主解を解く有限要素は、(列1007に示す結果とは異なり)最終的変形が決定される前に数値的に失敗する。第三の列1007は、四つの要素タイプ1004a~dのソリッド-空隙モデル1003a~dの構造応答を示し、ここで、数値安定化が実施形態に従って適用される。列1007の構造応答は、列1005に示される最終的変形と数値的にかつ実質的に一致する。このように、2Dモデルへの実施形態の適用は、不安定性がない場合の結果を修正しないが、不安定性がある場合、例えば、列1006では、実施形態はシミュレーション結果を首尾よく決定する。
図11は、三つの異なる要素タイプの実施形態を検証するためにシミュレーションで使用された3D構造1101a~c、1102a~c、および1103a~c(構造1101a~cは構造903に対応し、構造1102a~cおよび1103a~cは構造904に対応し、実施形態は構造1103a~cに適用される)を示す。三つの要素タイプは、四面体4節点一次要素(C3D4)1104a、六面体8節点一次要素(C3D8)1104b、およびアワーグラス制御(C3D8R)1104cとの次数低減積分を有する六面体8節点一次要素である。第一の列1105は、厳密にソリッドなモデル1101a~cを、主解の参照解として示す。第二の列1106は、数値安定化が実装されなかったソリッド-空隙モデル1102a~cの構造応答が実施され、そのため、最終変形が決定される前に、(列1107に示される結果とは異なり)主解の有限要素の解決が数値的に失敗したことを示す。第三の列1107は、本明細書に記載される実施形態に従って数値安定化が実装された、ソリッド-空隙モデル1103a~cの構造応答を示す。モデル1103a~cの列1107の結果は、厳密にソリッドなモデル1101a~cの列1107の結果と数値的にかつ実質的に一致する。このように、3Dモデルへの実施形態の適用は、不安定性がない場合の結果を修正しないが、不安定性がある場合、例えば、列1106では、実施形態はシミュレーション結果を首尾よく決定する。
図10および11の数値実験および所見は、異なる要素タイプ(1004a~dおよび1104a~c)ならびに2D要素および3D要素の実施形態を検証する。さらに、実施形態は、予測される全体物理的応答および挙動のモデリング品質に実用的な影響を有さない。これは、列1005および1007の結果、ならびに列1105および1107の結果の類似性によって示される。第二に、実施形態は、安定化を適用しない方法とは対照的に、異なる剛性を有する要素を伴う大変形が生じるシミュレーションの成功を可能にする。これは、列1006のシミュレーションが失敗し、列1007のシミュレーションが成功した図10、および列1106のシミュレーションが失敗し、列1107のシミュレーションが成功した図11に示される。
実施形態の適用は、剛性演算子の条件数が一つの最適化反復から別の他の最適化反復に著しく変化し得る、幾何学的非線形最適化の文脈にある。局所的な数値不安定性の問題は、幾何学的非線形トポロジー最適化のワークフローについて特に顕著であるが、その理由は、空隙材料とソリッド材料との間に高い剛性比を有するソリッド空隙材料レイアウトを強制するためである。図12は、空隙要素(柔軟要素)の数値安定化のための人工的構成モデリングの実施形態が、幾何学的非線形トポロジー最適化のワークフロー1200に実装され得る実施例を示す。
図12は、一実施形態による、感度ベースの設計最適化プロセス1200のワークフローを示す。設計実装のワークフロー1200は、追加の工程1203~1208と共に、図4、図5、および図7のそれぞれワークフロー400、500、および700に関して、本明細書で上述したように、人工的構成数値安定化1202を実施する。
最適化ワークフロー1200は、工程1201で、設計変数の初期セットによって説明される初期設計で開始する。次に、工程1202で、数値安定化のための人工的構成モデリングを含む主解が、各最適化設計反復に対して決定される。各最適化設計の反復は、1201から初期設計変数を取り、工程1202aで、人工的構成モデルを物理的構成モデルに追加することから始まる。工程1202bで、工程1202aからの物理的モデルおよび人工モデルを使用して、剰余および剛性演算子を組み立てる。次に、工程1202cは、工程1202bからの組み立てられた大域剛性演算子を使用して、CAEモデル(有限要素モデル)の主解および平衡を解決する。工程1202dは、主解が収束したかどうかを確認する。工程1202dで、解が収束すると決定された場合、反復は、収束した主解が工程1202eに移動するという結果をもたらす。工程1202dで、主解が収束していないと決定された場合、ワークフローは工程1202aに戻る。
サブ工程1202a~eの後、収束した主解が決定され、方法1200は工程1203に移動し、そこで目的関数および制約の値が決定される。目的関数および制約の値の非限定的な例としては、モデルの直接測定(例えば、質量、重心など)または主解の結果によって決定される測定(例えば、剛性、変位、力、応力、歪みなど)が挙げられる。
次に、工程1204で、目的関数の感度および制約が計算される。一実施形態では、主解に基づく目的関数の感度および制約は、工程1204で、直接法または随伴法を使用して計算され、Abaqus(登録商標)のカーネルに実装される。
続いて、最適化問題を、工程1205で、数学的プログラミング、すなわち、最適化計算を使用して解決する。一実施形態によれば、数学的プログラミングは、目的関数および制約に対するユーザ定義設計目標の値に厳密に基づく。さらに、数学、コンピュータ科学、およびオペレーションズ・リサーチでは、数学的プログラミングは、代替的に数学的最適化または単に最適化と命名され、(いくつかの基準に関して)いくつかの利用可能な代替案からの最良の解の選択のプロセスであることに留意されたい。方法1200の実施形態は、当技術分野で公知の任意のかかる数学的プログラミングを使用し得る。
次の最適化反復のための新しい物理的モデルは、工程1205で見出される設計変数値に基づいて、工程1206で生成される。実施形態では、設計変数(工程1205で決定される)および物理的モデル変数(工程1206で更新される)は、例えば、サイズ最適化のための厚さ設計変数と同じであり得ることに留意されたい。しかしながら、設計変数および物理的モデル変数はまた、例えば、設計変数が物理的密度および剛性にマッピングされる相対的密度である密度トポロジー最適化として異なってもよい。
工程1207は、最適化が収束したかどうかを確認する。最適化が収束していない場合、方法1200は工程1202に戻り、新しい最適化反復が開始される。最適化が収束した場合、最適化ワークフロー1200は、工程1208に移動し、最終的設計を出力する。一実施形態によれば、物体の変化の収束基準が、例えば、0.1%未満であり、設計変数の変化が、例えば、0.5%未満である場合、最適化ワークフローは収束される。
図13は、幾何学的非線形トポロジー最適化のベンチマークモデル1300を表し、そのうち、一つは厳密に弾性材料特性1302を適用し、もう一つは弾塑性材料特性、すなわち弾性材料特性1302と可塑性材料特性1303を適用する、二つのバージョンが定義されている。モデル1300は、右側にクランプ留めされ、右側中間にy方向に印加された荷重P 1301を有する。モデル1300は、3,600個の四辺形4節点一次平面歪み要素(CPE4)からなる。
例示的な実装は、トポロジー最適化のために最適化ワークフロー1200をモデル1300に適用する。最適化の目的関数は、設計ドメインに対して50%の相対質量制約を受ける力P 1301での荷重方向における変位を最小化する。それによって、モデル1300の剛性は、所与の質量に対して最大化される。設計ドメインは、各有限要素が、設計ドメインにおいて新しい最適化された概念的材料レイアウトを決定するためのトポロジー最適化における設計変数である、モデル1300全体として定義される。
図14Aおよび図14Bは、図13に関連して本明細書で上述したモデル1300の二つのバージョンの剛性最適化問題のための幾何学的非線形トポロジー最適化の結果を示す。最適化ワークフロー1200を適用して、図14の様々な最適化結果を決定した。具体的には、列1403a~bに示される結果は、工程1202で数値安定化を適用することなく生成された。列1404a~bの結果は、工程1202で人工的構成モデリングの使用を通して数値安定化を適用することによって生成された。列1403a~1403bおよび列1404a~1404bの結果は、異なる負荷の大きさに対して得られた異なる設計を示す。数値実験は、図14Aおよび14Bの幾何学的非線形トポロジー最適化の結果について、厳密に弾性の最適化設計1401(すなわち、厳密に弾性の材料特性1302を適用するモデル1300のバージョンを使用して生成された結果)は、数値安定化を適用しない場合(列1403a)、P=100kNよりも高い荷重の大きさでの最適化収束に失敗し、弾塑性最適化設計1402(すなわち、弾塑性材料特性を適用するモデル1300のバージョン、すなわち、弾性材料特性1302と可塑性材料特性1303を使用して生成された結果)は、数値安定化を適用しない(列1403b)場合、P=7.5kNよりも高い荷重の大きさで最適化の収束に失敗することを示す。対照的に、工程1202の実施形態による人工的構成材料モデリングを追加することによって数値安定化を適用したすべての最適化事例は、最適化設計を見出す際に収束する(列1404a~b)。
図15は、二つの弾性トポロジー最適化設計1501および1502を示し、モデルがP=500kNの荷重の大きさに供された。図15は、図14の列1403aおよび1404bからの500kNの荷重の結果をさらに示し、ここで、数値安定化は適用されず(列1403aおよび1501)、数値安定化は人工的構成モデリングを追加することによって適用された(列1404aおよび1502)。図15は、有限要素が数値的に不安定であり、(拡大図1503に示すように)悪条件であるため、数値安定化1501を有しない最適化のワークフローは、最適化反復中に主解中に失敗することを示す。したがって、安定化が適用されない最適化のワークフロー全体は、最適化収束に失敗する。人工的構成モデリング1502を追加することによって数値安定化を有する最適化のワークフローは、最適化設計に収束する。さらに、最適化反復履歴は、追加された人工的構成モデリングのプロット1504a~bに示される。
さらに、図15は、最適化反復履歴のプロット1504aおよび1504bを含む。具体的には、プロット1504aは、変位1508と最適化反復1507aの比較を示し、プロット1504bは、相対質量1509と変位1507の最適化反復1507bの比較を示す。プロット1504a~bは、目的における滑らかな収束を示し、また、少ない最適化反復が必要であり、そのため、計算コストが低いことも示す。図15はまた、物理的構成材料モデル1505の応力分布および追加された人工的構成モデリング1506の応力分布を示す。応力スケーリングは、示される二つの応力分布1505および1506について異なる。最適化設計のソリッド部分は、主に物理的応力を伝達するが、追加された人工的構成モデリングによる応力は、良条件の全体演算子および数値安定性を確保するために必要な位置および方向にのみ存在する。
図14および図15に図示した最適化結果は、実施形態に関して以下の結論をもたらす。第一に、実施形態は、弾性および弾塑性の両方の構成材料モデルから成る物理的システムの数値安定化をサポートする。より一般的には、実施形態は、すべてのタイプの物理的構成モデルに適している。第二に、実施形態は、数値安定化に必要な位置および方向において、応力、それによって剛性のみを追加する。それによって、実施形態は、システムの剛性全体を変更しない追加の人工的構成モデリングを物理的構成モデルに追加することによって、モデルの悪条件部分を局所的に安定化する。上述のように、多くの以前のアプローチは、すべての位置および方向で、それによって、追加の剛性が必要でない位置および方向でも、モデルに全体的な剛性を追加する。第三に、実施形態が幾何学的非線形トポロジー最適化ワークフローに適用される場合、実施形態は、設計変数に依存しないが、最適化反復中の構造レイアウトの主解の変形に厳密に依存する。したがって、設計変数に応じたヒューリスティックスキームおよびヒューリスティックパラメータは、最適化反復中に修正されない。これにより、有意に少ない最適化反復が必要となる。実施形態は、より少ない反復を必要とするため、実施形態は、以前の参照およびベンチマーク参照と比較して、より低い計算コストを有し、有意に速く、かつより滑らかな最適化の収束を有する。さらに、実施形態は、最適化設計を決定するのにより短い実行時間を有する。実施形態は、最適化された幾何学的非線形設計を達成するために、最適化反復回数に関して、以前のすべての数値安定化方法を実施する。さらに、実施形態は、物理的システムのいくつかの要素が所与の最適化反復における構造平衡の主解に対して数値的に不安定かつ悪条件である場合に、最適化が収束に失敗することを防止する。
図16Aおよび図16Bは、幾何学的非線形の一過性3Dトポロジー最適化を示し、弾塑性材料特性1605は有限要素モデル1600に対して定義される。
図16Aおよび図16Bでは、モデル1600は、二つの剛直な支持体1602a~b上に配置された柔軟ビーム1601を含み、ビーム1601の中央は移動する剛体パンチ1603に露出される。支持体1602a~bは完全に制約され、その一方で、パンチ1603は垂直方向に自由に移動し、初期速度v=10m/sと、質量m=200kgを有する。ビーム1601は制約されない。四つの本体(ビーム1601、支持体1602a~b、およびパンチ1603)の間の接触は、μ=0.1の摩擦係数を有する。弾塑性材料特性1605は、ビーム1601の材料について定義され、一方で二つの下部支持体1602a~bおよびパンチ1603はすべて剛直であると仮定される。一実装では、モデル1600は、図16Bに示すように、二つの対称面を適用することで、1/4に低減される。1/4ビームは、13,482のC3D8直線六面体要素を使用して離散化される。図16Aは、完全モデル1600aを表し、図16Bは、対称を適用することによって縮約モデル1600bを表す。
一実装では、1200における最適化ワークフローは、トポロジー最適化のためにモデル1600に適用される。最適化の目的関数は、25個の個別の時点t∈{0.001,0.002,...,0.025}でのパンチ1603に対する基準点RP 1604の経時的な最大垂直変位を最小化することである。さらに、設計ドメインに対して30%の相対質量制約が強制される。それによって、動的剛性は、所与の質量に対して最大化される。トポロジー最適化のための設計ドメインは、各有限要素が、新しい最適化された概念的材料レイアウトを決定するためのトポロジー最適化における設計変数である、柔軟ビーム1601全体として定義される。
図16および図16Bに関連して本明細書で上述した動的剛性最適化問題のための幾何学的非線形トポロジー最適化の結果を、図17A~17Dおよび図18A~18Dに示す。
図17Aは、数値安定化が適用されなかった実装における、失敗した最適化反復(具体的には反復回数22)の密度設計レイアウトを表す3Dモデル1701を示す。図17Bは、最適化反復1708の関数として正規化された最大垂直変位の目的関数値1706および正規化された体積制約値1707を示す、最適化反復履歴を表すプロット1702である。図17Cは、同一の柔軟ビーム1601、剛体パンチ1603、および支持体1602aを備える、図16A~16Bからの同じ3Dモデルである3Dモデル1703を示す。モデル1703における陰影は、局所的人工不安定性現象1704が示された最適化反復回数22における失敗した主解の最後の収束時間増分における応力を示す。現象1704は、最終的に主解の失敗を引き起こし、したがって、数値安定化が適用されない場合、最適化反復回数22が完全に失敗した。図17Dは3Dモデル1705を示し、ここで陰影は応力を示す。モデル1705は、図17Aの同じモデル1701、同一の柔軟ビーム1601、剛体パンチ1603、および支持体1602aを備える、図16A~16Bからの同じ3Dモデルである、同じ3Dモデル1701である。さらに、モデル1705は、図17Cのモデル1703と同じ時点で決定されるが、モデル1705は、1202で人工的構成モデリングの追加を使用して数値安定化を適用することによって決定された。人工的構成モデリングを追加することによって、局所的人工不安定性および局所座屈は観察されず(図1709に示すように)、主解は完全に収束する。
図17Cからの結果は、数値安定化が適用されない場合、主解が最適化反復22で収束しないことを示す。低密度領域のうちの一つにおける局所的不安定性および座屈現象1704が観察され、主分析が失敗する。それによって、完全な最適化は、最適化反復回数22で失敗する。対照的に、図17Dに示すように、実施形態に従った数値安定化が適用されるとき、同じモデルに対して、主解の完全な収束が達成される。それによって、実施形態を使用することによって、主解の分析は完全に収束し、分析中に局所的不安定性および座屈の兆しは観察されない1709。
図18Aは、方法1200を使用して決定された最適化設計密度レイアウトを有する3Dモデル1801を示す。こうした実装では、モデル1801のレイアウトは、最適化反復回数91で決定された。図18Bは、最適化反復1806の関数として正規化された最大垂直変位の目的関数値1804および正規化された体積制約値1805を示す、最適化反復履歴を表すプロット1802である。図18Cは、3Dモデル1802を示し、ここで、陰影は、最大変位を有する時点での最適化反復回数0での初期設計の主解の応力を表す。モデル1802は、同一の柔軟ビーム1601、剛体パンチ1603、および支持体1602aを備える、図16A~16Bからの同じ3Dモデルである同じ3Dモデルである。図18Dは、3Dモデル1803を示し、ここで、陰影は、最大変位時点での最適化反復回数91における最適化設計の主解の応力を表す。
図18A~18Dの結果は、非線形トポロジー最適化のための実施形態の適用は、ソリッド-空隙トポロジー最適化設計に完全に収束する方法をもたらし、最適化反復プロセス中に主解が失敗しないことを示す。さらに、図17Bおよび図18Bのそれぞれプロット1702および1802と比較したとき、数値安定化のためのより滑らかな最適化反復の収束挙動が観察される。
実施形態は、幾何学的非線形モデリングおよび大変形連続体有限要素モデリングを含むモデリング分野で使用することができ、数値的に悪条件の剛性演算子によって数値的人工不安定性が生じる。
実施形態は、収束した主解を得るために、より少ないソルバーの反復を必要とする。さらに、実施形態は、有限要素モデルにおける大域演算子の数値的な人工的悪条件を抑制することによって、収束した主解が得られることを確実にすることができる。
構造的有限要素モデルに関連して実施形態が本明細書に記載されているが、実施形態は、構造的有限要素モデルに限定されず、他の実施例の中でも特に、熱、流体、および/または電磁設計を表す有限要素モデルなどの有限要素法を使用して解決される、マルチフィジックス有限要素モデルなどの他のドメインにも適用され得ることに留意されたい。
実施形態は、概念設計中の幾何学的非線形トポロジー最適化に使用することができる。こうした用途では、空隙要素および中間密度要素は、剛性演算子に対してしばしば悪条件である。それによって、トポロジー最適化ワークフローにおける主解の解は、ゆっくりと収束するか、または収束せずに最適化ワークフロー全体を失敗させる。
実施形態を利用して、設計レイアウトとは無関係に、各最適化反復において、主解のより速い収束を強制することができる。本技術の実施形態は、設計レイアウトとは無関係に、各最適化反復において主解が解に収束することを強制することができる。
有利なことには、実施形態は、要素剛性演算子の条件数を構成モデルに直接リンクすることができる。
図19は、本明細書に記載される任意の様々な実施形態による、現実世界の物体の物理的挙動を決定するために使用され得る、コンピュータベースのシステム1920の簡略化されたブロック図である。システム1920は、バス1923を備える。バス1923は、システム1920の様々な構成要素間の相互接続として機能する。バス1923に接続されるのは、キーボード、マウス、ディスプレイ、スピーカなどの様々な入力および出力デバイスをシステム1920に接続するための入力/出力デバイスインターフェース1926である。中央処理装置(CPU)1922は、バス1923に接続され、実施形態を実装するコンピュータ命令の実行を提供する。メモリ1925は、図4、図5、図7、および図12に関連してそれぞれ前述した方法400、500、700、および1200など、本明細書に記載される実施形態を実装するコンピュータ命令を実行するために使用されるデータ用の揮発性記憶装置を提供する。記憶装置1924は、オペレーティングシステム(図示せず)および実施形態構成などのソフトウェア命令のための不揮発性記憶装置を提供する。システム1920はまた、ワイドエリアネットワーク(WAN)およびローカルエリアネットワーク(LAN)を含む、当技術分野で既知の任意の様々なネットワークに接続するためのネットワークインターフェース1921を備える。
当然のことながら、本明細書に記載の例示的な実施形態は、多くの異なる方法で実装されてもよい。一部の実例では、本明細書に記載される様々な方法およびシステムは各々、コンピュータシステム1920、または図20に関連して本明細書で以下に記載されるコンピュータ環境2020などのコンピュータネットワーク環境などの物理的コンピュータ、仮想コンピュータ、またはハイブリッド型汎用コンピュータによって実装され得る。コンピュータシステム1920は、例えば、CPU 1922によって実行するために、メモリ1925または不揮発性記憶装置1924のいずれかにソフトウェア命令を読み込むことによって、本明細書に記載される方法を実行するマシンに変換され得る。当業者であれば、システム1920およびその様々な構成要素が、本明細書に記載される任意の実施形態または実施形態の組み合わせを実施するように構成され得ることを、さらに理解するべきである。さらに、システム1920は、システム1920に内部または外部で動作可能に結合されたハードウェア、ソフトウェア、およびファームウェアモジュールの任意の組み合わせを利用して、本明細書に記載される様々な実施形態を実装し得る。さらに、システム1920は、本明細書に記載されるように、物理的物体を作り出すために装置を制御するように、製造装置に通信可能に結合されてもよく、またはその中に埋め込まれてもよい。
図20は、本発明の実施形態を実装することができるコンピュータネットワーク環境2020を示す。コンピュータネットワーク環境2020では、サーバ2021は、通信ネットワーク2022を介してクライアント2023a~nにリンクされる。環境2020は、クライアント2023a~nが、単独で、またはサーバ2021と組み合わせて、本明細書に記載される方法のいずれかを実行することを可能にするために使用され得る。非限定的な例として、コンピュータネットワーク環境2020は、クラウドコンピューティング実施形態、サービスとしてのソフトウェア(SAAS)実施形態などを提供する。
実施形態またはその態様は、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアの形態で実装されてもよい。ソフトウェアに実装される場合、ソフトウェアは、プロセッサがソフトウェアまたはその命令のサブセットを読み込むことを可能にするように構成された任意の非一時的コンピュータ可読媒体上に格納され得る。次に、プロセッサは命令を実行し、装置を動作するか、または本明細書に記載の方法で動作させるように構成される。
さらに、ファームウェア、ソフトウェア、ルーチン、または命令は、データプロセッサの特定の動作および/または機能を実行するものとして本明細書に記述されてもよい。しかしながら、当然のことながら、本明細書に包含されるこうした記述は単に便宜上のものであり、こうした動作は実際には、計算装置、プロセッサ、コントローラ、またはファームウェア、ソフトウェア、ルーチン、命令などを実行する他の装置に起因する。
当然のことながら、フロー図、ブロック図、およびネットワーク図は、より多くまたはより少ない要素を含んでもよく、異なるように配置されてもよく、または異なるように表されてもよい。しかし、さらに当然のことながら、特定の実装は、ブロック図およびネットワーク図、ならびに実施形態の実行を示すブロック図およびネットワーク図の数を特定の方法で実装することができる。
したがって、さらなる実施形態はまた、様々なコンピュータアーキテクチャ、物理的コンピュータ、仮想コンピュータ、クラウドコンピュータ、および/またはいくつかのそれらの組み合わせに実装されてもよく、したがって、本明細書に記載のデータプロセッサは、実施形態を制限するものとしてではなく、例示のみを目的としている。
例示的な実施形態が特に示され、説明されてきたが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲に包含される実施形態の範囲から逸脱することなく、形態および詳細の様々な変更をその中に行うことができることを理解するであろう。
本明細書に引用されるすべての特許、公開された出願、および参考文献の教示は、参照によりその全体が組み込まれる。
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Claims (20)

  1. 現実世界の物体の物理的挙動を決定するためのコンピュータ実装方法であって、プロセッサによって、
    前記プロセッサのメモリ内に、複数の要素を使用して前記現実世界の物体を表すコンピュータベースのモデルを定義することであって、前記定義されたモデルが、前記複数の要素の各要素によって表される一つ以上の材料を示す、定義することと、
    前記一つ以上の材料の物理学ベースの挙動を記述する方程式を定義することと、
    非線形変形勾配行列の関数である安定化方程式を定義することと、
    前記モデル内の前記複数の要素の各要素について、前記定義された安定化方程式に基づいて、人工的内力を前記要素に関連付けること、および、前記関連付けられた人工的内力に基づいて、人工ベースおよび物理学ベースの挙動を前記要素に関連付けることと、
    (i)前記定義されたコンピュータベースのモデル、(ii)物理学ベースの挙動を記述する前記定義された方程式、および(iii)前記定義された安定化方程式を使用して、荷重に供される前記現実世界の物体のシミュレーションを実施することであって、前記シミュレーションを実施することが、前記安定化方程式を前記複数の要素の各々に適用することを含み、前記シミュレーションを実施することの結果が、前記現実世界の物体の前記物理的挙動を示す、実施することと、を含む、コンピュータ実装方法。
  2. 前記モデル内の前記複数の要素の各要素について、
    物理学ベースの挙動を記述する前記定義された方程式に基づいて、物理的内力を前記要素に関連付けることをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  3. 前記複数の要素の各要素について、
    前記関連付けられた人工的内力と前記関連付けられた物理的内力とを用い剰余組み立てることであって、前記組み立てられた剰余は構造平衡を定義する、ことをさらに含む、請求項2に記載のコンピュータ実装方法。
  4. 前記荷重に供される前記現実世界の物体の前記シミュレーションを実施することが、各要素に関連付けられた前記人工的内力、および各要素に関連付けられた前記人工ベースおよび物理学ベースの挙動を使用することをさらに含む、請求項に記載のコンピュータ実装方法。
  5. 前記定義された安定化方程式を使用して前記現実世界の物体の前記シミュレーションを実施することが、前記複数の要素のうちの所与の要素に関連付けられた条件値を低減し、前記条件値が、前記非線形変形勾配行列の関数である、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  6. 前記シミュレーションを実施する前記結果に基づいて、前記コンピュータベースのモデルを更新することと、
    (i)前記更新されたコンピュータベースのモデル、(ii)物理学ベースの挙動を記述する前記定義された方程式、および(iii)前記定義された安定化方程式を使用して、前記現実世界の物体のシミュレーションを実施することによって、前記現実世界の物体の更新された物理的挙動を決定することと、をさらに含む、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  7. 前記決定された更新された物理的挙動が基準を満たすまで、(i)前記決定された更新された物理的挙動に基づいて、前記コンピュータベースのモデルを更新することと、(ii)前記更新された物理的挙動を前記決定することと、を反復することをさらに含む、請求項6に記載のコンピュータ実装方法。
  8. 前記コンピュータベースのモデルが、有限要素モデル、境界要素法、有限差分法、有限体積法、または離散要素法のうちのいずれか一つまたは組み合わせである、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  9. 前記コンピュータベースのモデルによって表される前記現実世界の物体が、自動車、産業設備、飛行機、土木構造物、海洋装置、医療器具、消費財、電子装置、装甲車両、または製造設備のうちのいずれか一つである、請求項1に記載のコンピュータ実装方法。
  10. 現実世界の物体の物理的挙動を決定するためのシステムであって、
    プロセッサと、
    コンピュータコード命令がその上に格納されたメモリを含み、前記プロセッサおよび前記メモリが、前記コンピュータコード命令を用いて、前記システムに、
    前記メモリ内に、複数の要素を使用して前記現実世界の物体を表すコンピュータベースのモデルを定義することであって、前記定義されたモデルが、前記複数の要素の各要素によって表される一つ以上の材料を示す、定義することと、
    前記一つ以上の材料の物理学ベースの挙動を記述する方程式を定義することと、
    非線形変形勾配行列の関数である安定化方程式を定義することと、
    前記モデル内の前記複数の要素の各要素について、前記定義された安定化方程式に基づいて、人工的内力を前記要素に関連付けること、および、前記関連付けられた人工的内力に基づいて、人工ベースおよび物理学ベースの挙動を前記要素に関連付けることと、
    (i)前記定義されたコンピュータベースのモデル、(ii)物理学ベースの挙動を記述する前記定義された方程式、および(iii)前記定義された安定化方程式を使用して、荷重に供される前記現実世界の物体のシミュレーションを実施することであって、前記シミュレーションを実施することが、前記安定化方程式を前記複数の要素の各々に適用することを含み、前記シミュレーションを実施することの結果が、前記現実世界の物体の前記物理的挙動を示す、実施することと、を行わせるように構成された、システム。
  11. 前記プロセッサおよび前記メモリが、前記コンピュータコード命令を用いて、前記モデル内の前記複数の要素の各要素について、前記システムに、
    物理学ベースの挙動を定義する前記定義された方程式に基づいて、物理的内力を前記要素と関連付けさせるようにさらに構成された、請求項10に記載のシステム。
  12. 前記プロセッサおよび前記メモリが、前記コンピュータコード命令を用いて、前記複数の要素の各要素について、前記システムに、
    前記関連付けられた人工的内力と前記関連付けられた物理的内力とを用い剰余組み立て、前記組みたてられた剰余は構造平衡を定義するようにさらに構成された、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記シミュレーションを実施する際に、前記プロセッサおよび前記メモリが、前記コンピュータコード命令を用いて、前記システムに、各要素に関連付けられた前記人工的内力、ならびに各要素に関連付けられた前記人工ベースおよび物理学ベースの挙動を使用させるように構成された、請求項10に記載のシステム。
  14. 前記定義された安定化方程式を使用して前記現実世界の物体の前記シミュレーションを実施することが、前記複数の要素のうちの所与の要素に関連付けられた条件値を低減し、前記条件値が、前記非線形変形勾配行列の関数である、請求項10に記載のシステム。
  15. 前記プロセッサおよび前記メモリが、前記コンピュータコード命令を用いて、前記システムに、
    前記シミュレーションを実施する前記結果に基づいて、前記コンピュータベースのモデルを更新することと、
    (i)前記更新されたコンピュータベースのモデル、(ii)物理学ベースの挙動を記述する前記定義された方程式、および(iii)前記定義された安定化方程式を使用して、前記現実世界の物体のシミュレーションを実施することによって、前記現実世界の物体の更新された物理的挙動を決定することと、を行わせるようにさらに構成された、請求項10に記載のシステム。
  16. 前記プロセッサおよび前記メモリが、前記コンピュータコード命令を用いて、前記システムに、
    前記決定された更新された物理的挙動が基準を満たすまで、(i)前記決定された更新された物理的挙動に基づいて、前記コンピュータベースのモデルを更新することと、(ii)前記更新された物理的挙動を前記決定することと、を反復させるようにさらに構成された、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記コンピュータベースのモデルが、有限要素モデル、境界要素法、有限差分法、有限体積法、または離散要素法のうちのいずれか一つまたは組み合わせである、請求項10に記載のシステム。
  18. 前記コンピュータベースのモデルによって表される前記現実世界の物体が、自動車、産業設備、飛行機、土木構造物、海洋装置、医療器具、消費財、電子装置、装甲車両、または製造設備のうちのいずれか一つである、請求項10に記載のシステム。
  19. 現実世界の物体の物理的挙動を決定するためのコンピュータプログラムであって、ネットワークにわたり一つ以上のクライアントと通信するサーバによって実行される前記コンピュータプログラムが、
    コンピュータ可読媒体を含み、前記コンピュータ可読媒体が、プログラム命令であって、プロセッサによって実行されるときに、前記プロセッサに、
    前記プロセッサのメモリ内に、複数の要素を使用して前記現実世界の物体を表すコンピュータベースのモデルを定義することであって、前記定義されたモデルが、前記複数の要素の各要素によって表される一つ以上の材料を示す、定義することと、
    前記一つ以上の材料の物理学ベースの挙動を記述する方程式を定義することと、
    非線形変形勾配行列の関数である安定化方程式を定義することと、
    前記モデル内の前記複数の要素の各要素について、前記定義された安定化方程式に基づいて、人工的内力を前記要素に関連付けること、および、前記関連付けられた人工的内力に基づいて、人工ベースおよび物理学ベースの挙動を前記要素に関連付けることと、
    (i)前記定義されたコンピュータベースのモデル、(ii)物理学ベースの挙動を記述する前記定義された方程式、および(iii)前記定義された安定化方程式を使用して、荷重に供される前記現実世界の物体のシミュレーションを実施することであって、前記シミュレーションを実施することが、前記安定化方程式を前記複数の要素の各々に適用することを含み、前記シミュレーションを実施することの結果が、前記現実世界の物体の前記物理的挙動を示す、実施することと、を行わせるコンピュータ命令を含む、コンピュータプログラム。
  20. 前記定義された安定化方程式を使用して前記現実世界の物体の前記シミュレーションを実施することが、前記複数の要素のうちの所与の要素に関連付けられた条件値を低減し、前記条件値が、前記非線形変形勾配行列の関数である、請求項19に記載のコンピュータプログラム。
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