JP7786331B2 - 情報処理装置、及び、情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、及び、情報処理方法

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Description

本開示は、情報処理装置、及び、情報処理方法に関する。
易剥離層を含む剥がせる塗装を車両に施工する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2022-59901号公報
本開示の目的は、リース対象の車両のリセールバリューの向上に寄与することができる技術を提供することにある。
本開示は、第1の塗装膜が施工された第1の車両に、易剥離層を含む第2の塗装膜を上塗りする費用である第1の費用を演算するための情報処理装置として捉えることができる。その場合の情報処理装置は、例えば、
前記第1の車両がリース対象である場合の前記費用である第1の費用を、前記第1の車両がリース対象外である場合の前記費用である第2の費用より低額に演算する、制御部を備えるようにしてもよい。
本開示は、第1の塗装膜が施工された第1の車両に、易剥離層を含む第2の塗装膜を上塗りする費用である第1の費用を演算するための情報処理方法として捉えることもできる。その場合の情報処理方法は、例えば、
コンピュータが、
前記第1の車両がリース対象である場合の前記費用である第1の費用を、前記第1の車両がリース対象外である場合の前記費用である第2の費用より低額に演算するようにしてもよい。
本開示は、上記した情報処理方法をコンピュータに実行させるための情報処理プログラム、又は該情報処理プログラムを格納する非一時的記憶媒体として捉えることもできる。
本開示によれば、リース対象の車両のリセールバリューの向上に寄与することができる技術を提供することができる。
リースシステムの概要を示す図である。 第1の車両に施工される塗装膜の第1の構成例を示す図である。 第1の車両に施工される塗装膜の第2の構成例を示す図である。 リースシステムに含まれるユーザ端末及びサーバの各々のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態1におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。 第1の差分と第1の減額値との相関を示す図である。 ユーザ端末に表示される第2のWebページの一例を示す図である。 実施形態1における第1の評価情報DBに格納される情報の一例を示す図である。 実施形態1における第2の評価情報DBに格納される情報の一例を示す図である。 リース期間長と第1の塗装膜の色と第1の差分との相関を示す図である。 実施形態1における標準費用DBに格納される情報の一例を示す図である。 実施形態1におけるサーバで実行される処理ルーチンの一例を示す図である。 実施形態1の変形例におけるサーバの機能構成例を示すブロック図である。 実施形態1の変形例における第1の評価モデルの概要を示す図である。 実施形態1の変形例における第2の評価モデルの概要を示す図である。 実施形態2におけるサーバの機能構成例を示す図である。 実施形態2における第3の評価情報DBに格納される情報の一例を示す図である。 実施形態2の変形例におけるサーバの機能構成例を示す図である。 実施形態2の変形例における第3の評価モデルの概要を示す図である。
易剥離層を含む塗装膜(第2の塗装膜)を利用して、車両の車体に塗装を施す技術が開発されている。第2の塗装膜は、車両の製造時等に車体に施工されたオリジナルの塗装膜(第1の塗装膜)に上塗りされる形態で施工される、事後的に剥離可能な塗装膜である。第1の塗装膜は、車両のボディを構成する鋼板等の表面に電着層(下塗り)を形成し、電着層の上に中塗り層、ベース層、及びクリア層(トップコート)等を積層することで形成される。第1の塗装膜は、剥離剤等の専用の溶液を用いて剥離する必要があるため、簡単に剥がすことは難しい。これに対し、第2の塗装膜は、例えば、第1の塗装膜の上に形成されるフィルム状の易剥離層と、易剥離層の上に形成される塗装膜(例えば、ベース層及びクリア層)と、を組み合わせたものであり、専用の溶剤を用いなくとも、簡易に剥離することができる。なお、第2の塗装膜は、塗装膜自体が剥離可能なもの(易剥離性塗料)でもよい。
上記したような第2の塗装膜が施工された車両では、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護されるため、第2の塗装膜が施工されない車両と比較して、第1の塗装膜の劣化(例えば、色あせ、及び、キズ等)を抑制することができる。例えば、リース対象の車両を貸し出すにあたり、当該車両に第2の塗装膜を施工しておくことで、リース期間中における第1の塗装膜の劣化を抑制することができる。これにより、リース期間終了後において、リース業者等が、当該車両の2次ユーザ(例えば、次の借り手又は買い手)を見つけやすくなるとともに、より高値で当該車両を貸出又は売却することが可能になる。よって、リース対象の車両に対する第2の塗装膜の施工を希望するユーザの数を増やすことで、リース対象の車両のリセールバリュー向上を図ることが望まれる。
そこで、本開示に係る情報処理装置では、制御部が、第2の塗装膜の施工対象となる第1の車両がリース対象である場合はリース対象外である場合に比べ、第2の塗装膜を上塗りするための費用を低額に演算する。すなわち、本開示に係る情報処理装置の制御部は、第1の車両がリース対象である場合の上塗り費用である第1の費用を、第1の車両がリース対象外である場合の上塗り費用である第2の費用より低額に演算する。ここでいう「リース対象外」とは、販売予定の車両、及び、販売済の車両等のように、第2の塗装膜を上塗りしたことによるメリットがリース業者等に還元されるとは限られない車両である。ま
た、「上塗り費用」は、第2の塗装膜の材料費及び工賃を含めた費用であって、第1の車両のユーザに請求される費用である。
本実施形態によれば、第1の車両がリース対象である場合はリース対象外である場合に比べ、第1の車両のユーザに請求される上塗り費用が低額になる。すなわち、リース対象の車両においては、リース対象外の車両に比べ、第2の塗装膜の上塗りに関するユーザの金銭的ハードルを下げることができる。これにより、リース対象の車両に対する第2の塗装膜の上塗りを希望するユーザ数の増加を図ることが可能になる。
本実施形態に係る情報処理装置では、制御部は、第2の費用から第1の減算値を減算することで、第1の費用を演算するようにしてもよい。これにより、第1の費用を第2の費用よりも低額にすることができる。
第1の減算値については、制御部が、第2の塗装膜が上塗りされたと仮定した場合における、リース期間終了時の第1の車両の評価額の予測値(第1の残価)を取得し、第1の残価に基づいて第1の減算値を演算してもよい。第1の残価は、第2の塗装膜により第1の塗装膜が保護されるという想定に基づく残価である。第1の残価は、記第2の塗装膜が上塗りされないと仮定した場合における、リース期間終了時の第1の車両の評価額の予測値(第2の残価)より高くなるように設定される。
本開示に係る情報処理装置では、制御部が、第1の残価が第2の残価より高くなるほど、第1の減算値を大きく演算するようにしてもよい。これにより、第2の塗装膜を上塗りしたことによる第1の車両の残価の上昇分に見合った、第1の減額値を求めることができる。その結果、第1の車両のユーザは、第2の塗装膜を上塗りすることによる第1の車両の残価の向上分に見合った、上塗り費用の割引を得ることができる。
ここで、第1の残価と第2の残価との主な違いは、第1の塗装膜の劣化(例えば、色あせ、及び、キズ等)の有無にある。第1の残価は、リース期間中に第1の塗装膜が殆ど劣化しないと想定した残価である。これに対し、第2の残価は、リース期間中に第1の塗装膜が劣化すると想定した残価である。
第2の塗装膜が上塗りされない場合における第1の塗装膜の劣化度合いは、リース期間長及び第1の塗装膜の色等に応じて変わる。例えば、リース期間長が長い場合は短い場合に比べ、第1の塗装膜のキズ等が多くなる傾向がある。
また、第1の塗装膜の色が紫外線を吸収しやすい色である場合は紫外線を吸収しにくい色である場合に比べ、単位期間あたりの色あせ度合いが大きくなる傾向がある。なお、紫外線を吸収しやすい色とは、例えば、黒、及び、ソリッド色等である。また、紫外線を吸収しにくい色とは、例えば、メタリック又はパール等の光輝性粒子を含む色、及び、白等である。
そこで、本開示に係る情報処理装置では、制御部は、第1の車両の第1の塗装膜の色及びリース期間長を取得し、取得された情報に基づいて第1の残価を取得してもよい。その場合、本開示に係る情報処理装置は、第1の塗装膜の色とリース期間長と第1の残価とを紐付けて格納する第1のデータベースを更に備えるようにしてもよい。制御部は、第1の車両の第1の塗装膜の色及びリース期間長を引数として第1のデータベースにアクセスすることで、第1の残価を取得してもよい。なお、第1のデータベースに格納される第1の残価は、例えば、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護される(第1の塗装膜が殆ど劣化していない)というメリットに相当する評価分が、第2の残価に上乗せされた評価額である。これにより、第2の塗装膜が上塗りされたと仮定した場合における、リース期間
長終了時の第1の車両の残価(第1の残価)を取得することが可能になる。
なお、本開示に係る情報処理装置では、制御部は、第1のデータベースの代わりに、第1のモデルを用いて、第1の残価を取得してもよい。第1のモデルは、例えば、第1の塗装膜の色とリース期間長とを入力として第1の残価を出力するモデルであって、且つ、第1の市場における実際の評価額を教師データとして学習される機械学習モデルである。ここでいう「第1の市場」は、例えば、リース車両の市場、又は、中古車の市場等である。教師データとして用いられる評価額は、例えば、車種、グレード、及び、第1の塗装膜の色等が第1の車両と同じ車両であって、且つ、使用期間長が第1の車両のリース期間長と同等の車両についての、第1の市場における実際の評価額(上記した第2の残価に相当。)である。第1のモデルは、例えば、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護される(第1の塗装膜が殆ど劣化していない)というメリットに相当する評価分が、第1の市場における実際の評価額に上乗せされるように構成される。これにより、第2の塗装膜が上塗りされたと仮定した場合における、リース期間終了時の第1の車両の残価(第1の残価)を取得することが可能になる。
ここで、第1の車両のリース期間終了後において、リース業者等が、第2の塗装膜を剥がさずに第1の車両の貸出(2次リース)又は販売を行う場合も想定され得る。その場合、リース業者等は、例えば、以下のようなメリットを得ることができる。
(1)2次リース期間中も第1の塗装膜が第2の塗装膜によって保護される。
(2)2次ユーザが任意のタイミングで第2の塗装膜を剥がして綺麗な状態の第1の塗装膜を復元可能であるというセールスポイントを得られる。
「2次ユーザ」とは、2次リースで第1の車両を借り受けたユーザ、又は、リース事業者等に返却された第1の車両を購入したユーザである。
ただし、2次ユーザを見つける際には、第2の塗装膜の色に対する人気(需要)も重要となる。そこで、本開示に係る情報処理装置では、制御部は、第1の車両の第1の塗装膜の色、第2の塗装膜の色、及び、リース期間長を取得し、取得された情報に基づいて第1の残価を取得してもよい。その場合、本開示に係る情報処理装置は、第1の塗装膜の色と第2の塗装膜の色とリース期間長と第1の残価とを紐付けて格納する第2のデータベースを更に備えるようにしてもよい。制御部は、第1の車両の第1の塗装膜の色と第2の塗装膜の色とリース期間長とを引数として第1のデータベースにアクセスすることで、第1の残価を取得してもよい。なお、第2のデータベースに格納される第1の残価は、例えば、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護されるというメリットに相当する評価分に加え、第2の塗装膜の色に対する第1の市場における人気(需要)に相当する評価分が、第2の残価に上乗せされた評価額である。第2の塗装膜の色に対する第1の市場における人気(需要)に相当する評価分は、例えば、第2の塗装膜の色に対する第1の市場における人気(需要)が高いほど大きくされてもよい。これにより、第2の塗装膜を剥がさずに第1の車両の2次リース又は販売が行われることが想定される場合においても、適当な第1の残価を取得することが可能になる。
なお、本開示に係る情報処理装置では、制御部は、第2のデータベースの代わりに、第2のモデルを用いて、第1の残価を取得してもよい。第2のモデルは、例えば、第1の塗装膜の色と第2の塗装膜の色とリース期間長とを入力として第1の残価を出力するモデルであって、且つ、第1の市場における実際の評価額を教師データとして学習される機械学習モデルである。教師データとして用いられる評価額は、上記の第1のモデルと同様(第2の残価に相当。)である。第2のモデルは、例えば、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護されるというメリットに相当する評価分に加え、第2の塗装膜の色に対する第1の市場における人気(需要)に相当する評価分が、第2の残価に上乗せされるように構成される。これにより、第2の塗装膜を剥がさずに第1の車両の2次リース又は販売が行わ
れることが想定される場合においても、適当な第1の残価を取得することが可能になる。
ここで、第1のデータベース/第1のモデルにより第1の残価を取得するか、あるいは、第2のデータベース/第2モデルにより第1の残価を取得するかは、第1の車両のリース期間長に基づいて、制御部が決定してもよい。例えば、リース期間長に対する第2の塗装膜の耐用年数の余裕代(=(耐用年数)-(リース期間長))が所定期間長(例えば、数年)未満であれば、第1のデータベース/第1のモデルを用いて第1の残価を取得し、上記余裕代が上記所定期間以上であれば、第2のデータベース/第2モデルを用いて第1の残価を取得してもよい。
また、本開示に係る情報処理装置では、制御部が、第1の費用と第2の費用とが併記されるウェブページを、第1の車両のユーザが使用するユーザ端末のブラウザに表示させるようにしてもよい。これにより、第1の車両のユーザは、第2の塗装膜の上塗り費用が割り引かれていることを認識することができるとともに、割引の程度を把握することも可能になる。
また、本開示に係る情報処理装置では、制御部は、第1の費用に基づいて、第1の車両をリースする際の月額を決定するようにしてもよい。この場合、第1の費用は、リース料金の月額に盛り込まれる形で、分割で支払われることになる。これにより、ユーザは、第1の費用を一括で支払う必要がなくなるとともに、リース料金の月額とは別途に支払手続を行う必要がなくなる。
ここで、本開示に係る情報処理装置は、第1の車両のリース業者等が運営するサーバでもよい。サーバは、第1の車両のユーザが使用するユーザ端末とのインタラクションを行うためのWebサーバを実行可能に構成されるコンピュータでもよい。その場合、例えば、ユーザは、ユーザ端末のブラウザを通じてWebサーバにアクセスすることで、第1の車両のリース契約、及び、第2の塗装膜の依頼等を行うことができる。第2の塗装膜の依頼においては、ユーザが、ユーザ端末のブラウザを通じて、第2の塗装膜の色の指定を行うこともできる。さらに、ユーザが、ユーザ端末のブラウザを通じて、第1の費用と第2の費用とが併記されたウェブページを閲覧することもできる。なお、サーバは、ユーザ端末にインストールされた専用のアプリケーション・プログラムと所定のプロトコルとによって対話するサービスを実行することで、上記したWebサーバと同等の機能を実現してもよい。
本開示の他の態様の一つは、上記情報処理装置の処理をコンピュータが実行する情報処理方法としても特定することができる。このような情報処理方法によれば、上記情報処理装置と同様の作用及び効果を得ることができる。また、本開示の他の態様の一つは、上記情報処理装置の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、又は当該プログラムを格納する非一時的記憶媒体として特定することも可能である。
以下、本開示の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。以下の実施形態に記載されるハードウェア構成、モジュール構成、機能構成等は、特に記載がない限りは開示の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施形態1>
本開示の第1の実施形態について、図1から図12に基づいて説明する。本実施形態では、本開示に係る情報処理装置を、車両の貸出サービス(リースサービス)を提供するシステム(以下、「リースシステム」と記す場合もある。)に適用する例について述べる。
(システム概要)
図1は、本実施形態におけるリースシステムの概要を示す図である。本実施形態におけるリースシステムは、ユーザ端末200とサーバ300とを含む。図1に示す例では、ユーザ端末200が1つのみ図示されているが、リース契約を希望するユーザが複数である場合にはユーザ数に対応する複数のユーザ端末200が含まれ得る。
ユーザ端末200は、第1の車両1のリースを希望するユーザが使用するコンピュータである。ユーザは、ユーザ端末200を通じてサーバ300にアクセスし、第1の車両1のリース契約を申し込むことができる。ここでいう「リース契約」には、第2の塗装膜の施工依頼に関する手続も含まれる。なお、本実施形態では、リース契約がオンラインで行われる場合を想定した例について説明するが、リース契約は店舗(例えば、リースサービスの提供者(リース業者)の店舗)で行われてもよい。その場合、ユーザ端末200は、店舗に設置されたコンピュータでもよい。
サーバ300は、リース業者が運営するコンピュータである。サーバ300は、ユーザ端末200とインタラクションを行うことで、ユーザに貸し出す第1の車両1の仕様を決定し、リース契約の締結を行う。本実施形態では、サーバ300は、リース契約の際に、後述する第2の塗装膜の色の指定を受け付け、第2の塗装膜の上塗り費用(第1の費用)を決定する。サーバ300は、決定された第1の費用を、ユーザ端末200を通じてユーザに提示する。
(第2の塗装膜)
ここで、第1の車両1に施工される塗装について説明する。図2は、第1の車両1に施工される塗装膜の概略構成を示す図である。図2に示すように、第1の車両1のボディを構成する鋼板11の表面には、オリジナルの塗装膜(第1の塗装膜)が施され、第1の塗装膜の上に上塗り塗装膜(第2の塗装膜)が形成される。第1の塗装膜は、鋼板11の表面に形成される中塗り層20と、中塗り層20の上に形成されるベース層30と、ベース層30の上に形成されるクリア層(トップコート)40と、を含む。なお、鋼板11には、電着層が下塗りされている。また、第1の車両1のボディを構成する部材が樹脂製のものである場合、第1の塗装膜の中塗り層20の代わりにプライマー層を形成すればよい。このように形成される第1の塗装膜は、剥離剤等の専用の溶液を用いて剥離する必要があるため、簡単に剥がすことは難しい。
次に、第2の塗装膜は、第1の塗装膜(クリア層40)の表面に形成される剥離層50を含む。剥離層50は、易剥離性塗料の層であって、力等を加えることで容易に剥離できるという性質を持つ。剥離層50は、例えば、噴霧法等を用いて、易剥離性塗料をオリジナルの塗装膜の上に塗装することで形成される。易剥離性塗料は、例えば、キシレン、エチルベンゼン、酸化防止剤、メチルエチルケトン、シリカ反応物、酸化チタン(ナノ粒子)、及び有機溶剤等を含む塗料である。なお、第2の塗装膜は、剥離層50と、剥離層50の表面に形成されるクリア層と、を含んで形成されてもよい。
なお、図2に例示した第2の塗装膜は、塗料自体に剥離性を持たせたものであるが、第2の塗装膜の構成は図2の例に限定されず、易剥離性を有する塗装膜であればよい。例えば、図3に示すように、第1の塗装膜のクリア層40の表面に剥離層60を形成し、剥離層60の表面にベース層70及びクリア層80を形成してもよい。図3に示す剥離層60は、図2中の剥離層50と同様の材料を用いて、無着色に形成される。その場合、剥離層60が本開示に係る「易剥離層」に相当し、剥離層60とベース層70とクリア層80とを含む塗装膜が本開示に係る「第2の塗装膜」に相当する。図3に示す第2の塗装膜は、剥離層60に力を加えることで、簡単に第1の塗装膜から剥離させることができる。
上記した第2の塗装膜を利用することで、第1の車両1の車体色を、第1の塗装膜の色
とは異なる色へ変更することが容易になる。また、第2の塗装膜を剥がすことで、第1の車両1の車体色を第1の塗装膜の色に戻すことも容易である。よって、第1の塗装膜の色の選択肢の中に、ユーザが希望する色がない場合等に、第1の市場(例えば、リース車両の市場、又は、中古車の市場等)で人気(需要)の高い色の第1の塗装膜を選択した上で、ユーザが希望する色の第2の塗装膜を施工して第1の車両1を使用することが可能になる。これにより、リース期間終了後に、リース業者が第1の車両1から第2の塗装膜を剥がすことで、第1の市場で人気(需要)の高い色の第1の塗装膜に戻すことができる。その結果、第1の車両1の2次ユーザ(次の借り手又は買い手)が見つかり易くなるとともに、より高値で第1の車両1を2次リース又は販売することが可能になる。
そこで、本実施形態においては、サーバ300が、リース対象の第1の車両1については、第2の塗装膜の上塗り費用(第1の費用)を、リース対象外の車両に対して第2の塗装膜を上塗りする場合の費用(第2の費用)よりも低額に演算するようにした。これにより、リース対象の車両については、ユーザがより低額で第2の塗装膜の施工を依頼することが可能になる。その結果、リース契約時に第2の塗装膜の施工を希望するユーザの数を増やすことが可能になる。
(システム構成)
図4は、本実施形態に係るリースシステムに含まれるユーザ端末200及びサーバ300の各々のハードウェア構成の一例を示す図である。
ユーザ端末200は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、タブレットコンピュータ、個人情報端末といった、個人が利用するコンピュータである。ユーザ端末200は、プロセッサ201、主記憶部202、補助記憶部203、入出力部204、及び、通信部205等を含んで構成される。プロセッサ201と主記憶部202と補助記憶部203と入出力部204と通信部205とは、システムバスによって互いに接続される。
なお、図4では、ユーザ端末200のハードウェア構成要素のうち、リースサービスに関連する処理を行うハードウェア構成要素のみが抽出されて示されている。よって、ユーザ端末200は、図4に示すハードウェア構成要素以外のハードウェア構成要素(例えば、ユーザ端末200の現在位置を取得するためのハードウェア構成要素、及び、音声を出力するためのハードウェア構成要素等)を含み得る。
プロセッサ201は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)等の演算処理装置である。プロセッサ201は、補助記憶部203に格納
されているプログラムを主記憶部202にロードして実行し、その実行を通じてユーザ端末200を制御する。
主記憶部202は、例えば、RAM(Random Access Memory)、及び、ROM(Read Only Memory)等の半導体メモリを含んで構成される。主記憶部202は、補助記憶部203に格納されているプログラムをロードするための記憶領域及び作業領域を提供する。また、主記憶部202は、プロセッサ201による演算処理のバッファとして用いられる。
補助記憶部203は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又は、H
DD(Hard Disk Drive)である。補助記憶部203は、リムーバブルメディア、即ち可
搬記録媒体を含むことができる。リムーバブルメディアは、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD(Compact Disc)、又はDVD(Digital Versatile Disc)等のようなディスク記録媒体である。補助記憶部203は、様々なプログラム、及び、各プログラムの実行に際してプロセッサ201が使用するデータ等を格納する。
補助記憶部203に格納されるプログラムには、OS(Operating System)に加え、ブラウザのアプリケーション・プログラム、又は、リースサービスに関連する処理をプロセッサ201に実行させるための専用のアプリケーション・プログラム等が含まれる。
入出力部204は、ユーザが行った入力操作を受け付け、ユーザに対して情報を提示するユニットである。本実施形態では、入出力部204は、一つのタッチパネルディスプレイからなる。すなわち、入出力部204は、タッチパネルとその制御回路等を含んで構成される。
通信部205は、ユーザ端末200をネットワークN1に接続するためのインタフェースである。ネットワークN1は、例えば、インターネット等の世界規模の公衆通信網であるWAN(Wide Area Network)、又はその他の通信網である。通信部205は、例えば
、LTE(Long Term Evolution)、LTE-Advanced、5G(5th Generation
)、及び、6G(6th Generation)等の移動体通信方式、Wi-Fi(登録商標)等の無線通信方式、又は、LAN(Local Area Network)等を利用して、ネットワークN1に接続する。本実施形態では、通信部205は、ネットワークN1を通じてサーバ300と通信する。
サーバ300は、リース業者等によって運営されるコンピュータである。サーバ300は、プロセッサ301、主記憶部302、補助記憶部303、及び、通信部304等を含んで構成される。プロセッサ301と主記憶部302と補助記憶部303と通信部304とは、システムバスによって互いに接続される。
なお、図4では、サーバ300のハードウェア構成要素のうち、リースサービスに関連する処理を行うハードウェア構成要素のみが抽出されて示されている。よって、サーバ300は、図4に示すハードウェア構成要素以外のハードウェア構成要素(例えば、リースサービス以外のサービスに関連する処理を行うためのハードウェア構成要素、オペレータの入力を受け付けるためのハードウェア構成要素、又は、オペレータに情報を提示するためのハードウェア構成要素等)を含み得る。
サーバ300のプロセッサ301と主記憶部302と補助記憶部303と通信部304とは、ユーザ端末200のプロセッサ201と主記憶部202と補助記憶部203と通信部205とに各々同様であるため、その説明が省略される。ただし、サーバ300の補助記憶部303に格納されるプログラムには、OSに加え、ユーザ端末200とのインタラクションを行うWebサーバを実現するためのプログラムが含まれる。また、補助記憶部303に格納されるデータには、第2の塗装膜の上塗り費用を演算するために必要な各種データが含まれる。
(サーバの機能構成)
本実施形態におけるサーバ300は、ユーザ端末200とのインタラクションを行うためのWebサーバを実現可能に構成される。すなわち、本実施形態では、ユーザ端末200が、ブラウザを通じて、Webサーバが提供するサイトにアクセスすることで、第2の塗装膜の施工依頼を含めたリース契約の締結手続を行う。なお、サーバ300は、Webサーバ以外の手段によって上記したようなサービスを提供してもよい。例えば、ユーザ端末200にインストールされた専用のアプリケーションソフトウェアと所定のプロトコルによって対話するサービスをサーバ300において実行してもよい。
図5は、本実施形態におけるサーバ300の機能構成の一例を示すブロック図である。本実施形態におけるサーバ300は、図5に示すように、その機能構成要素として、制御
部310と第1の評価情報DB320と第2の評価情報DB330と標準費用DB340とを有する。なお、サーバ300の機能構成要素は、図5に示す例に限らず、適宜構成要素の省略、置換、追加が行われてもよい。
制御部310は、サーバ300のプロセッサ301が補助記憶部303に格納されているプログラムを主記憶部302にロードして実行することにより実現される。なお、制御部310の一部又は全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又
はFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェア回路により実現されて
もよい。
制御部310は、Webサーバの実行を通じてユーザ端末200とのインタラクションを行う。本実施形態では、制御部310は、ユーザがリース契約を希望する第1の車両1の仕様を指定するための第1のWebページを、ユーザ端末200のブラウザに表示させる。第1のWebページには、以下の入力項目が含まれる。
(入力項目1) 第1の車両1の車種
(入力項目2) 第1の車両1のグレード
(入力項目3) 第1の車両1の第1の塗装膜の色
(入力項目4) 第1の車両1の第2の塗装膜の色
(入力項目5) オプション等
(入力項目6) リース期間長
上記した入力項目は、プルダウンメニューの中からユーザが希望する内容を選択する形態で表示されてもよい。ただし、「入力項目4」の第2の塗装膜の色については、ユーザが任意の色を指定することができるようにしてもよい。
第1の塗装膜は、第1の車両1の製造時等に施工されるオリジナルの塗装膜である。そのため、「入力項目3」で選択することができる色は、第1の車両1のメーカーが設定した色に限定される。これに対し、第2の塗装膜は、第1の塗装膜の上に上塗りされる、事後的に剥離可能な塗装膜である。そのため、「入力項目4」における第2の塗装膜の色は、第1の塗装膜よりも多い色から選択可能である。また、第2の塗装膜は、ユーザのリクエストに応じた色に調合することも可能である。これにより、ユーザは、第1の塗装膜の選択肢の中に希望の色がない場合であっても、第2の塗装膜の色を指定することで、第1の車両1の車体色を希望の色にすることができる。
なお、「入力項目1」と「入力項目2」と「入力項目3」と「入力項目6」は、必須の入力項目であるが、「入力項目4」と「入力項目5」は、任意の入力項目である。すなわち、第2の塗装膜を施工するか否か、及び、オプションを追加するか否かは、ユーザの任意である。また、「入力項目4」で第2の塗装膜の色が指定された場合に限り、制御部310が、第1の塗装膜の色を自動的に所定の色に設定するようにしてもよい。「所定の色」は、例えば、第1の市場において人気(需要)の高い色でもよい。
第1のWebページにおいて、「入力項目4」の入力が行われた場合(第2の塗装膜の色が指定された場合)には、制御部310が、第1の費用を演算する。第1の費用は、第2の塗装膜を第1の車両1に施工することで発生する費用(上塗り費用)であり、ユーザが負担する費用である。このような第1の費用には、第2の塗装膜の材料費、及び、第2の塗装膜を第1の車両1に施工する際の工賃等の一切が含まれる。
本実施形態では、第1の費用は、第2の費用から第1の減算値を減算することで、演算される。第2の費用は、リース対象外の車両に第2の塗装膜を上塗りする場合の費用である。リース対象外の車両とは、販売予定又は販売済の車両等のように、第2の塗装膜を上
塗りしたことによるメリットがリース業者に還元されるとは限られない車両である。なお、第2の塗装膜の上塗り費用は、車種及びグレード等によって異なる。よって、第1の費用の演算に用いられる第2の費用は、第1の車両1と車種及びグレード等が同じ車両を対象とした場合の費用である。
上記した第2の費用については、制御部310は、第1の車両1の車種と第1の車両1のグレードとを引数として、後述の標準費用DB340にアクセスすることで導出する。
上記した第1の減算値については、制御部310は、第1の残価と第2の残価との差分(第2の塗装膜を施工することによる残価の上昇分に相当。以下、「第1の差分」と記す場合もある。)に基づいて演算する。第1の残価は、第2の塗装膜が施工されたと仮定した場合における、リース期間終了時の第1の車両1の評価額の予測値である。第2の残価は、第2の塗装膜が施工されないと仮定した場合における、リース期間終了時の第1の車両1の評価額の予測値である。
制御部310は、第1の車両1の車種と、第1の車両1のグレードと、第1の車両1の第1の塗装膜の色と、第1の車両1のリース期間長と、を引数として、後述する第1の評価情報DB320にアクセスすることにより、第1の残価を取得する。また、制御部310は、第1の車両1の車種と、第1の車両1のグレードと、第1の車両1の第1の塗装膜の色と、第1の車両1のリース期間長と、を引数として、後述する第2の評価情報DB330にアクセスすることにより、第2の残価を取得する。
制御部310は、第1の残価から第2の残価を減算することで、第1の差分(第2の塗装膜を施工することによる残価の上昇分)を演算する。制御部310は、第1の差分に基づいて、第1の減算値を演算する。第1の減算値については、制御部310は、例えば、図6に示すように、第1の差分が大きくなるほど、第1の減算値を大きい値に演算する。なお、図6に示すような相関を予めマップ又は関数式の形態で、サーバ300の補助記憶部303に格納しておくようにしてもよい。これにより、制御部310は、第1の差分を引数として上記したマップ又は関数式にアクセスすることで、第1の減算値を導出することができる。
なお、第1の費用を決定する方法は、上記した方法に限定されず、第2の塗装膜を施工することによる残価の上昇分に応じて、第1の費用が第2の費用よりも減額される方法であればよい。
本実施形態では、制御部310は、第1の費用を、第1の車両1のリース料金の月額に含めるための処理を実行する。例えば、制御部310は、リース料金の月額を支払う回数(支払い月数)によって第1の費用を除算することで、1月あたりの費用を演算する。制御部310は、1月あたりの費用を、1月あたりの基準支払額(第1の車両1の車種、グレード、オプション、及び、リース期間長に応じて決定される、1ヶ月あたりの支払額)に加算することで、リース料金の月額を決定する。
上記した方法により、第1の費用及びリース料金の月額が決定されると、制御部310が、ユーザ端末200のブラウザを通じて、第2のWebページを表示させる。第2のWebページは、第1の費用と第2の費用とが併記されるWebページである。
図7は、ユーザ端末200のブラウザを通じて入出力部204に表示される第2のWebページの一例を示す図である。図7に示す例では、「第2の塗装膜の価格」の表示欄に第1の費用が表示され、「ご参考価格」の表示欄に第2の費用が表示される。これにより、ユーザは、リース対象の車両については、第2の塗装膜の上塗り費用が割り引かれるこ
とを認識することができる。また、図7に示す例では、第2の塗装膜を施工した場合のリース料金の月額と、第2の塗装膜を施工しない場合のリース料金の月額と、が第2のWebページに表示される。これにより、ユーザは、第2の塗装膜の施工を依頼した場合に、リース料金の月額がどの程度高くなるのかを把握することもできる。なお、図7中の「施工を確定」ボタンが選択された場合には、第2の塗装膜の施工依頼が確定される。
ここで図5の説明に戻る。第1の評価情報DB320は、第1の残価を車両の仕様別に格納する。図8は、第1の評価情報DB320に格納される情報の一例を示す図である。本実施形態における第1の評価情報DB320は、車両の仕様別に複数のレコード(以下、「第1の残価レコード」と記す場合もある。)を有する。各第1の残価レコードは、図8に示すように、車種ID、グレード、リース期間長、第1の塗装膜の色、及び、第1の残価等の各フィールドを有する。なお、第1の残価レコードの構成は、図8に示す例に限定されず、適宜フィールドの追加、変更、削除が可能である。
車種IDフィールドには、個々の車種を識別する情報(車種ID)が登録される。グレードフィールドには、各車種に設定されているグレードを個々に識別する情報が登録される。リース期間長フィールドには、リース期間の長さを示す情報が登録される。第1の塗装膜の色フィールドには、第1の塗装膜の色を個々に識別するための情報が登録される。第1の残価フィールドには、各車種の各グレードについて、第1の塗装膜の色別の第1の残価が登録される。第1の残価は、前述したように、第2の塗装膜が施工されたと仮定した場合におけるリース期間終了後の残価の予測値である。
なお、本実施形態における第1の評価情報DB320は、本開示に係る「第1のデータベース」に相当する。
ここで図5の説明に戻る。第2の評価情報DB330は、第2の残価を車両の仕様別に格納する。図9は、第2の評価情報DB330に格納される情報の一例を示す図である。本実施形態における第2の評価情報DB330は、車両の仕様別に複数のレコード(以下、「第2の残価レコード」と記す場合もある。)を有する。各第2の残価レコードは、図9に示すように、車種ID、グレード、リース期間長、第1の塗装膜の色、及び、第2の残価等の各フィールドを有する。なお、第2の残価レコードの構成は、図9に示す例に限定されず、適宜フィールドの追加、変更、削除が可能である。
第2の残価レコードの車種IDフィールドとグレードフィールドとリース期間長フィールドと第1の塗装膜の色フィールドとの各々に登録される情報は、第1の残価レコードの車種IDフィールドとグレードフィールドとリース期間長フィールドと第1の塗装膜の色フィールドとの各々に登録される情報と同様であるため、その説明が省略される。第2の残価レコードの第2の残価フィールドには、各車種の各グレードについて、第1の塗装膜の色別の第2の残価が登録される。第2の残価は、前述したように、第2の塗装膜が施工されないと仮定した場合におけるリース期間終了後の残価の予測値である。第2の残価フィールドに登録される情報は、第1の市場における評価額に基づいて設定されてもよい。具体的には、車種、グレード、及び、第1の塗装膜の色等が第1の車両1と同じ車両であって、且つ、使用期間長が第1の車両1のリース期間長と同等の車両についての、第1の市場における実際の評価額と同等に設定されてもよい。その場合、第2の残価フィールドに登録される情報は、第1の市場における相場に応じて適宜アップデートされる。
ここで、同一仕様の車両における第1の残価と第2の残価との主な違いは、第1の塗装膜の劣化(例えば、色あせ、及び、キズ等)の有無にある。第1の残価は、リース期間中に第1の塗装膜が殆ど劣化しないと想定した残価である。これに対し、第2の残価は、リース期間中に第1の塗装膜が劣化すると想定した残価である。すなわち、第2の塗装膜に
よって第1の塗装膜が保護されること(第1の塗装膜が殆ど劣化しないこと)に起因する残価の上昇分を、第2の残価に上乗せしたものが第1の残価である。
第2の塗装膜が上塗りされない場合における第1の塗装膜の劣化度合いは、リース期間長及び第1の塗装膜の色等に応じて変わる。例えば、リース期間長が長い場合は短い場合に比べ、第1の塗装膜のキズ等が多くなる傾向がある。また、第1の塗装膜の色が紫外線を吸収し易い色(例えば、黒、及び、ソリッド色等)である場合は紫外線を吸収し難い色(例えば、メタリック又はパール等の光輝性粒子を含む色、及び、白等)である場合に比べ、色あせしやすい傾向がある。
よって、同一仕様の車両においては、第2の塗装膜を施工することによる効果は、リース期間長が長くなるほど、且つ、第1の塗装膜が色あせしやすい色(単位期間(例えば、数ヶ月から1年)あたりの色あせ度合いが大きい色)ほど、大きくなる。そこで、本実施形態では、同一仕様の車両においては、図10に示すように、リース期間長が長くなるほど、且つ、第1の塗装膜の色が色あせしやすい色(単位期間あたりの色あせ度合いが大きい色)ほど、第2の残価に対する第1の残価の上昇分(第1の差分)が大きくなるように、第1の評価情報DB320が構築されるようにした。
なお、図10に例示した相関に基づいて第1の残価が決定される場合には、第1の市場の相場に応じて第2の残価がアップデートされるときに、第1の残価もアップデートされるものとする。
ここで図5の説明に戻る。標準費用DB340は、第2の費用を車両の仕様別に格納する。図11は、標準費用DB340に格納される情報の一例を示す図である。本実施形態における標準費用DB340は、車両の仕様別に複数のレコード(以下、「標準費用レコード」と記す場合もある。)を有する。各標準費用レコードは、図11に示すように、車種ID、グレード、及び、第2の費用等の各フィールドを有する。なお、標準費用レコードの構成は、図11に示す例に限定されず、適宜フィールドの追加、変更、削除が可能である。
車種IDフィールドには、個々の車種を識別する情報(車種ID)が登録される。グレードフィールドには、各車種に設定されているグレードを個々に識別する情報が登録される。第2の費用フィールドには、各車種の各グレードについて、第2の費用が登録される。第2の費用フィールドに登録される情報は、リース対象外の車両に第2の塗装膜を施工するための費用(上塗り費用)である。
(処理の流れ)
本実施形態におけるサーバ300で実行される処理の流れについて図12に基づいて説明する。図12は、第1のWebページにおいて第2の塗装膜得の色が指定されたこと(「入力項目4」に第2の塗装膜の色が入力されたこと)をトリガにして、サーバ300で実行される処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、図12の処理ルーチンの実行主体は、サーバ300のプロセッサ301であるが、ここでは、サーバ300の機能構成要素を実行主体として説明を行う。
ユーザ端末200のブラウザを通じて第1のWebページが入出力部204に表示されているときに、「入力項目4」において第2の塗装膜の色が指定されると、サーバ300の制御部310が、車両情報を取得する(ステップS101)。ここでいう「車両情報」は、ユーザが希望する第1の車両1の仕様に関する情報である。車両情報は、第1の車両1の車種ID、第1の車両1のグレード、第1の車両1のリース期間長、及び、第1の車両1の第1の塗装膜の色等を含む。このような車両情報は、第1のWebページの「入力
項目1」、「入力項目2」、「入力項目3」、及び、「入力項目6」においてユーザが指定することで、ユーザ端末200からサーバ300へ送信されて、制御部310により取得される。制御部310は、ステップS101の処理を実行し終えると、ステップS102の処理を実行する。
ステップS102では、制御部310は、第1の車両1の第1の残価を取得する。具体的には、制御部310は、ステップS101で取得した車両情報を引数として第1の評価情報DB320にアクセスし、当該車両情報に合致する第1の残価レコードを特定する。具体的には、制御部310は、以下の条件を満たす第1の残価レコードを特定する。
(条件1)車種IDフィールドの情報が車両情報の車種IDと一致
(条件2)グレードフィールドの情報が車両情報のグレードと一致
(条件3)リース期間長フィールドの情報が車両情報のリース期間長と一致
(条件4)第1の塗装膜の色フィールドの情報が車両情報の第1の塗装膜の色と一致
制御部310は、特定された第1の残価レコードの第1の残価フィールドに登録されている情報を読み出すことで、第1の車両1の第1の残価を取得する。制御部310は、ステップS102の処理を実行し終えると、ステップS103の処理を実行する。
ステップS103では、制御部310は、第1の車両1の第2の残価を取得する。具体的には、制御部310は、ステップS101で取得した車両情報を引数として第2の評価情報DB330にアクセスし、当該車両情報に合致する第2の残価レコードを特定する。具体的には、制御部310は、以下の条件を満たす第2の残価レコードを特定する。
(条件5)車種IDフィールドの情報が車両情報の車種IDと一致
(条件6)グレードフィールドの情報が車両情報のグレードと一致
(条件7)リース期間長フィールドの情報が車両情報のリース期間長と一致
(条件8)第1の塗装膜の色フィールドの情報が車両情報の第1の塗装膜の色と一致
制御部310は、特定された第2の残価レコードの第2の残価フィールドに登録されている情報を読み出すことで、第1の車両1の第2の残価を取得する。制御部310は、ステップS103の処理を実行し終えると、ステップS104の処理を実行する。
ステップS104では、制御部310は、ステップS102で取得された第1の残価から、ステップS103で取得された第2の残価を減算して、第1の差分を演算する。制御部310は、ステップS104の処理を実行し終えると、ステップS105の処理を実行する。
ステップS105では、制御部310は、ステップS104で演算された第1の差分に基づいて、第1の減額値を演算する。具体的には、制御部310は、ステップS104で演算された第1の差分と前述の図6に示したような相関に基づいて、第1の減算値を演算する。制御部310は、ステップS105の処理を実行し終えると、ステップS106の処理を実行する。
ステップS106では、制御部310は、第2の費用を取得する。具体的には、制御部310は、ステップS101で取得された車両情報に含まれる車種ID及びグレードを引数として、標準費用DB340にアクセスすることで、以下の条件を満たす標準費用レコードを特定する。
(条件9)車種IDフィールドの情報が車両情報の車種IDと一致
(条件10)グレードフィールドの情報が車両情報のグレードと一致
制御部310は、特定された標準費用レコードの第2の費用フィールドに登録されている情報を読み出すことで、第1の車両1がリース対象外である場合の上塗り費用である第2の費用を取得する。制御部310は、ステップS106の処理を実行し終えると、ステップS107の処理を実行する。
ステップS107では、制御部310は、ステップS106で取得された第2の費用から、ステップS105で演算された第1の減額値を減算することにより、第1の費用を演算する。制御部310は、ステップS107の処理を実行し終えると、ステップS108の処理を実行する。
ステップS108では、制御部310は、ステップS107で演算された第1の費用に基づいて、第1の車両1に関するリース料金の月額(1月あたりの支払額)を演算する。具体的には、制御部310は、リース料金の月額を支払う回数(支払い月数)によって第1の費用を除算することで、1月あたりの費用を演算する。制御部310は、1ヶ月あたりの費用を、1ヶ月あたりの基準支払額に加算することで、リース料金の月額を決定する。制御部310は、ステップS108の処理を実行し終えると、ステップS109の処理を実行する。
ステップS109では、制御部310は、ステップS106で取得された第2の費用、ステップS107で演算された第1の費用、及び、ステップS108で演算された月額に基づいて、前述の図7に示したような第2のWebページを生成する。制御部310は、生成された第2のWebページを、ユーザ端末200のブラウザを通じて入出力部204に表示させる。
(実施形態の作用及び効果)
以上述べた実施形態によれば、第1の車両1がリース対象である場合はリース対象外である場合に比べ、第1の車両1のユーザに請求される上塗り費用が低額になる。すなわち、リース対象の車両においては、リース対象外の車両に比べ、第2の塗装膜の上塗りに関するユーザの金銭的ハードルを下げることができる。これにより、リース対象の車両に関する第2の塗装膜の上塗りを希望するユーザ数の拡大を図ることが可能になる。その結果、リース期間終了後のリセールバリューが向上する車両の台数を増やすことができる。よって、リース期間終了後の車両について、2次ユーザ(2次リースで第1の車両1を借り受けたユーザ、又は、第1の車両1を購入したユーザ)をより見つけやすくなるとともに、より高値で貸出又は販売することも可能になる。
また、本実施形態によれば、第1の費用と第2の費用とが併記される第2のWebページをユーザ端末200に表示させることができる。これにより、ユーザは、第2の塗装膜の上塗り費用が割り引かれることを認識することができるとともに、割引の程度を把握することができる。さらに、本実施形態によれば、第2の塗装膜の施工を依頼した場合のリース料金の月額と、第2の塗装膜を依頼しない場合のリース料金の月額と、を第2のWebページに併記させることもできる。これにより、ユーザは、第2の塗装膜の施工を依頼した場合に、リース料金の月額がどの程度高くなるのかを把握することもできる。
また、本実施形態によれば、第1の費用がリース料金の月額に盛り込まれることで、第1の費用を分割で支払可能になるため、第1の費用を一括で支払う必要がなくなる。また、ユーザは、リース料金の月額の支払手続と、第1の費用の支払手続と、を個別に行う必要がなくなる。
(実施形態1の変形例)
前述した第1の実施形態では、制御部310が、第1の評価情報DB320及び第2の評価情報DB330を用いて、第1の残価及び第2の残価を取得する例について説明したが、制御部310が、機械学習モデルを用いて第1の残価及び第2の残価を取得するようにしてもよい。
図13は、本変形例におけるサーバ300の機能構成の一例を示すブロック図である。本変形例におけるサーバ300は、その機能構成要素として、制御部310と、第1の評価モデル350と、第2の評価モデル360と、標準費用DB340と、を有する。すなわち、本変形例におけるサーバ300は、第1の実施形態における第1の評価情報DB320及び第2の評価情報DB330の代わりに、第1の評価モデル350及び第2の評価モデル360を有する。
図14は、第1の評価モデル350の概要を示す図である。第1の評価モデル350は、図14に示すように、車種、グレード、リース期間長、及び、第1の塗装膜の色を入力データとし、第1の残価を出力データとするモデルである。第1の評価モデル350は、車種、グレード、リース期間長、及び、第1の塗装膜の色を入力データとし、入力データに合致する仕様の車両についての第1の市場における実際の評価額を教師データとして構築される、機械学習モデルである。本実施形態では、第1の評価モデル350は、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護されるというメリットに相当する評価分(第1の実施形態における「第1の差分」に相当。)が、第1の市場における実際の評価額(第1の実施形態における「第2の残価」に相当。)に上乗せされるように構築される。
本変形例における第1の評価モデル350は、本開示に係る「第1のモデル」に相当する。
図15は、第2の評価モデル360の概要を示す図である。第2の評価モデル360は、図15に示すように、車種、グレード、リース期間長、及び、第1の塗装膜の色を入力データとし、第2の残価を出力データとするモデルである。第2の評価モデル360は、車種、グレード、リース期間長、及び、第1の塗装膜の色を入力データとし、入力データに合致する仕様の車両についての第1の市場における実際の評価額を教師データとして構築される、機械学習モデルである。本実施形態では、第2の評価モデル360は、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護されるというメリットに相当する評価分(第1の実施形態における「第1の差分」に相当。)が、第1の市場における実際の評価額(第1の実施形態における「第2の残価」に相当。)に上乗せされないように構築される。
ここで図13の説明に戻る。本変形例では、制御部310は、第1のWebページの「入力項目4」において第2の塗装膜の色が指定された場合に、車両情報(車種ID、グレード、リース期間長、及び、第1の塗装膜の色)を取得する。制御部310は、取得した車両情報を第1の評価モデル350及び第2の評価モデル360の各々に入力することで、第1の残価及び第2の残価を取得する。なお、第1の差分、第1の減額値、第2の費用、第1の費用、及び、リース料金の月額については、前述した第1の実施形態と同様の方法で、取得及び演算される。
本変形例によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
<実施形態2>
次に、本開示の第2の実施形態について、図16から図17に基づいて説明する。ここでは、前述した第1の実施形態と異なる構成及び機能について説明し、前述した第1の実施形態と同様の構成及び機能についてはその説明を省略する。
前述した第1の実施形態では、車種、グレード、リース期間長、及び、第1の塗装膜の色をパラメータとして、第1の残価を取得する例について述べた。これに対し、本実施形態では、車種、グレード、リース期間長、及び、第1の塗装膜の色に加え、第2の塗装膜の色をパラメータとして、第1の残価を取得する例について述べる。
図16は、本実施形態におけるサーバ300の機能構成の一例を示す図である。本実施形態におけるサーバ300は、その機能構成要素として、制御部310と、第3の評価情報DB370と、第2の評価情報DB330と、標準費用DB340と、を有する。すなわち、本実施形態におけるサーバ300は、第1の実施形態における第1の評価情報DB320の代わりに、第3の評価情報DB370を有する。
第3の評価情報DB370は、第1の残価を車両の仕様別に格納する。本実施形態における車両の仕様には、車種、グレード、リース期間長、及び、第1の塗装膜の色に加え、第2の塗装膜の色が含まれる。図17は、第3の評価情報DB370に格納される情報の一例を示す図である。第3の評価情報DB370は、車両の仕様別に複数のレコード(第1の残価レコード)を有する。本実施形態の第1の残価レコードは、図17に示すように、車種ID、グレード、リース期間長、第1の塗装膜の色、及び、第1の残価等の各フィールドに加え、第2の塗装膜の色フィールドを有する。
第2の塗装膜の色フィールドには、第2の塗装膜の色を個別に識別するための情報が格納される。また、第1の残価フィールドには、各車種の各グレードについて、第1の塗装膜の色と第2の塗装膜の色との組合せ別の第1の残価が登録される。本実施形態における第1の残価は、例えば、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護されることに起因する残価の上昇分に加え、第2の塗装膜の色に対する第1の市場における人気(需要)に相当する評価分を、第2の残価に上乗せしたものである。
上記したような第1の残価の設定は、第1の車両1のリース期間終了後において、リース業者が、第2の塗装膜を剥がさずに第1の車両1の貸出(2次リース)又は販売を行う場合を想定したものである。そのような場合、リース業者は、例えば、以下のようなメリットを得ることができる。
(1)2次リース期間中も第1の塗装膜が第2の塗装膜によって保護される。
(2)2次ユーザが任意のタイミングで第2の塗装膜を剥がして綺麗な状態の第1の塗装膜を復元可能であるというセールスポイントを得られる。
なお、第2の塗装膜の色に対する第1の市場における人気(需要)に相当する評価分については、例えば、第2の塗装膜の色に対する第1の市場における人気(需要)が高いほど大きくされてもよい。
なお、本実施形態における第3の評価情報DB370は、本開示に係る「第2のデータベース」に相当する。
ここで図16の説明に戻る。本実施形態における制御部310は、第1のWebページにおいて第2の塗装膜得の色が指定されたときに、第1の車両1の車種ID、第1の車両1のグレード、第1の車両1のリース期間長、及び、第1の車両1の第1の塗装膜の色に加え、第1の車両1の第2の塗装膜の色を含む、車両情報を取得する。
制御部310は、上記した車両情報を引数として第3の評価情報DB370にアクセスし、当該車両情報に合致する第1の残価レコードを特定する。この場合、制御部310は、前述した条件1から条件4を満たす第1の残価レコードであって、且つ、第2の塗装膜の色フィールドの情報が車両情報の第2の塗装膜の色と一致する第1の残価レコードを特定する。制御部310は、特定された第1の残価レコードの第1の残価フィールドに登録されている情報を読み出すことで、第1の車両1の第1の残価を取得する。
なお、第2の残価の取得、第1差分の演算、第1の減算値の演算、第2の費用の取得、第1の費用の演算、及び、リース料金の月額の演算については、前述した第1の実施形態
と同様の方法で行われる。
(実施形態2の作用効果)
本実施形態によれば、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護されることによる評価額の上昇分に加え、第2の塗装膜の色に対する第1の市場における人気(需要)に相当する評価分が上乗せされた、第1の残価を取得することができる。これにより、第2の塗装膜を剥がさずに第1の車両の2次リース又は販売が行われることが想定される場合において、適当な第1の残価を取得することが可能になる。その結果、第2の塗装膜を剥がさずに第1の車両の2次リース又は販売が行われることが想定される場合には、リース業者が受ける恩恵に応じた第1の減額値を設定することが可能になる。よって、ユーザは、より低額で第2の塗装膜の依頼を行うことが可能になる。
(実施形態2の変形例)
前述した第2の実施形態では、制御部310が、第3の評価情報DB370を用いて、第1の残価を取得する例について説明したが、制御部310が、機械学習モデルを用いて第1の残価を取得するようにしてもよい。
図18は、本変形例におけるサーバ300の機能構成の一例を示すブロック図である。本変形例におけるサーバ300は、その機能構成要素として、制御部310と、第3の評価モデル380と、第2の評価モデル360と、標準費用DB340と、を有する。すなわち、本変形例におけるサーバ300は、第2の実施形態における第3の評価情報DB370及び第2の評価情報DB330の代わりに、第3の評価モデル380及び第2の評価モデル360を有する。なお、第2の評価モデル360は、前述した第1の実施形態の変形例と同様であるため、その説明が省略される。
図19は、第3の評価モデル380の概要を示す図である。第3の評価モデル380は、図19に示すように、車種、グレード、リース期間長、第1の塗装膜の色、及び、第2の塗装膜の色を入力データとし、第1の残価を出力データとするモデルである。第3の評価モデル380は、車種、グレード、リース期間長、第1の塗装膜の色、及び、第2の塗装膜の色を入力データとし、第2の塗装膜の色以外の入力データに合致する仕様の車両についての第1の市場における実際の評価額を教師データとして構築される、機械学習モデルである。本実施形態では、第3の評価モデル380は、第2の塗装膜によって第1の塗装膜が保護されるというメリットに相当する評価分(第1の実施形態における「第1の差分」に相当。)に加え、2次ユーザが任意のタイミングで第2の塗装膜を剥がして綺麗な状態の第1の塗装膜を復元可能であるというメリットに相当する評価分が、第1の市場における実際の評価額(第1の実施形態における「第2の残価」に相当。)に上乗せされるように構築される。
なお、本変形例における第3の評価モデル380は、本開示に係る「第2のモデル」に相当する。
ここで図13の説明に戻る。本変形例では、制御部310は、第1のWebページの「入力項目4」において第2の塗装膜の色が指定された場合に、車両情報(車種ID、グレード、リース期間長、第1の塗装膜の色、及び、第2の塗装膜の色)を取得する。制御部310は、取得した車両情報を第3の評価モデル380に入力することで、第1の残価を取得する。なお、第2の残価については、前述した第1の実施形態の変形例と同様の方法で取得される。また、第1の差分、第1の減額値、第2の費用、第1の費用、及び、リース料金の月額については、前述した第2の実施形態と同様の方法で、取得及び演算される。
本変形例によれば、前述した第2の実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
<その他>
上記した実施形態及び変形例はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。例えば、サーバ300で行われる処理の一部が専用のアプリケーション・プログラムがインストールされたユーザ端末200で行われてもよい。すなわち、サーバ300で行われる処理のうち、第2の費用から第1の減算値を減算して第1の費用を演算する処理等は、ユーザ端末200が専用のアプリケーション・プログラムの実行を通じて行うようにしてもよい。
また、上記した実施形態及び変形例は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。例えば、第1の実施形態と第2の実施形態とは、可能な限り組み合わせて実施することができる。その場合、第2の塗装膜の耐用年数とリース期間長との相対関係に基づいて、第1の実施形態と第2の実施形態との何れかを選択して、第1の費用が演算されるようにしてもよい。すなわち、サーバ300は、耐用年数からリース期間長を差し引いた残りの期間長が一定期間長(例えば、1年から3年)以上であれば、第2の実施形態による第1の費用の演算を行い、残りの期間長が一定期間長未満であれば、第1の実施形態による第1の費用の演算を行うようにしてもよい。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成で実現するかは柔軟に変更可能である。
また、本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラム(情報処理プログラム)をコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよく、又はネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、データ及びプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、又は化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる記録媒体である。斯様な記録媒体としては、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、又はHDD等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、又はブルーレイディスク等)等の任意のタイプのディスクを例示することができる。また、記録媒体は、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、又はSSD(Solid State Drive)等の媒体でもよい。
1 第1の車両
200 ユーザ端末
300 サーバ
301 プロセッサ
302 主記憶部
303 補助記憶部
304 通信部
310 制御部
320 第1の評価情報DB
330 第2の評価情報DB
340 標準費用DB
350 第1の評価モデル
360 第2の評価モデル
370 第3の評価情報DB
380 第3の評価モデル

Claims (6)

  1. 第1の塗装膜が施工された第1の車両に、易剥離層を含む第2の塗装膜を上塗りする費用を演算するための情報処理装置であって、
    リース対象車両の車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長を入力とし、前記第2の塗装膜が上塗りされたと仮定した場合におけるリース期間終了時の前記リース対象車両の評価額の予測値である第1の残価を出力する機械学習モデルであって、前記第2の塗装膜が上塗りされた前記リース対象車両についての第1の市場におけるリース期間終了時の実際の評価額を教師データとして学習される機械学習モデルである第1の評価モデルと、
    リース対象車両の車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長を入力とし、前記第2の塗装膜が上塗りされていないと仮定した場合におけるリース期間終了時の前記リース対象車両の評価額の予測値である第2の残価を出力する機械学習モデルであって、前記第2の塗装膜が上塗りされていない前記リース対象車両についての前記第1の市場におけるリース期間終了時の実際の評価額を教師データとして学習される機械学習モデルである第2の評価モデルと、
    リース対象外の車両に前記第2の塗装膜を上塗りするための費用である第2の費用を、車種及びグレードに紐付けた情報を格納する標準費用データベースと、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1の車両について、車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長を指定する情報である車両情報の入力を受け付けることと、
    前記車両情報と前記第1の評価モデルとを用いて、前記第1の車両についての前記第1の残価を取得することと、
    前記車両情報と前記第2の評価モデルとを用いて、前記第1の車両についての前記第2の残価を取得することと、
    前記第1の残価から前記第2の残価を減算することで、第1の差分を演算することと、
    前記第1の差分に応じて、第1の減算値を演算することと、
    前記車両情報のうちの前記車種及び前記グレードを引数として前記標準費用データベー
    スにアクセスして、前記第1の車両がリース対象外である場合における前記第2の費用を取得することと、
    前記第2の費用から前記第1の減算値を減算することで、前記第1の車両がリース対象車両である場合における前記第2の塗装膜を上塗りするための費用である第1の費用を演算することと、
    を実行するように構成され、
    前記第1の減算値は、前記第1の差分が大きいほど、大きい値に演算される、
    情報処理装置。
  2. 前記車両情報は、前記第1の車両についての、車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長に加え、前記第2の塗装膜の色を更に含み、
    前記第1の評価モデルは、前記リース対象車両の車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長に加えて前記第2の塗装膜の色を入力とし、前記第2の塗装膜が上塗りされたと仮定した場合におけるリース期間終了時の前記リース対象車両の評価額の予測値である第1の残価を出力するように構築される、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の費用と前記第2の費用とが併記されるウェブページを、前記第1の車両のユーザが使用するユーザ端末のブラウザに表示させる、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の費用に基づいて、前記第1の車両をリースする際の月額を決定する、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 第1の塗装膜が施工された第1の車両に、易剥離層を含む第2の塗装膜を上塗りする費用を演算するための情報処理方法であって、
    リース対象車両の車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長を入力とし、前記第2の塗装膜が上塗りされたと仮定した場合におけるリース期間終了時の前記リース対象車両の評価額の予測値である第1の残価を出力する機械学習モデルであって、前記第2の塗装膜が上塗りされた前記リース対象車両についての第1の市場におけるリース期間終了時の実際の評価額を教師データとして学習される機械学習モデルである第1の評価モデルと、
    リース対象車両の車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長を入力とし、前記第2の塗装膜が上塗りされていないと仮定した場合におけるリース期間終了時の前記リース対象車両の評価額の予測値である第2の残価を出力する機械学習モデルであって、前記第2の塗装膜が上塗りされていない前記リース対象車両についての前記第1の市場におけるリース期間終了時の実際の評価額を教師データとして学習される機械学習モデルである第2の評価モデルと、
    リース対象外の車両に前記第2の塗装膜を上塗りするための費用である第2の費用を、車種及びグレードに紐付けた情報を格納する標準費用データベースと、
    を備えるコンピュータが、
    前記第1の車両について、車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長を指定する情報である車両情報の入力を受け付けることと、
    前記車両情報と前記第1の評価モデルとを用いて、前記第1の車両についての前記第1の残価を取得することと、
    前記車両情報と前記第2の評価モデルとを用いて、前記第1の車両についての前記第2の残価を取得することと、
    前記第1の残価から前記第2の残価を減算することで、第1の差分を演算することと、
    前記第1の差分に応じて、第1の減算値を演算することと、
    前記車両情報のうちの前記車種及び前記グレードを引数として前記標準費用データベースにアクセスして、前記第1の車両がリース対象外である場合における前記第2の費用を取得することと、
    前記第2の費用から前記第1の減算値を減算することで、前記第1の車両がリース対象車両である場合における前記第2の塗装膜を上塗りするための費用である第1の費用を演算することと、
    を実行し、
    前記第1の減算値は、前記第1の差分が大きいほど、大きい値に演算される、
    情報処理方法。
  6. 前記車両情報は、前記第1の車両についての、車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長に加え、前記第2の塗装膜の色を更に含み、
    前記第1の評価モデルは、前記リース対象車両の車種、グレード、前記第1の塗装膜の色、及びリース期間長に加えて前記第2の塗装膜の色を入力とし、前記第2の塗装膜が上塗りされたと仮定した場合におけるリース期間終了時の前記リース対象車両の評価額の予測値である第1の残価を出力するように構築される、
    請求項5に記載の情報処理方法。
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