JP7723232B2 - 摺動部材の支持構造 - Google Patents

摺動部材の支持構造

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Description

本発明は、摺動部材の支持構造に関し、更に詳しくは、摺動部材のスラスト荷重を受け部材の受け面で受ける摺動部材の支持構造に関する。
従来のスプリング支持構造として、コイルスプリングのスラスト荷重を受け部材の受け面で受けるものが一般に知られている(例えば、特許文献1等を参照)。特許文献1には、コイルスプリングの端部と受け部材(アッパーケース)との間にスラストベアリングを介在させてなる支持構造が開示されている。この支持構造では、スラストベアリングによりコイルスプリングの上下動による受け部材の受け面の摺動抵抗が効果的に低下される。
しかし、特許文献1のスプリング支持構造では、スラストベアリングを採用しているので、ケース内への浸水や砂埃の浸入が厳禁であり、また異種金属の接触により浮き錆が発生し易く、耐候性が低い。また、定期的なオーバーホール作業を要するため、メンテナンス性が低い。さらに、スラストベアリングを用意し、またスラストベアリング専用のケースを要するため、生産コストが高くなる。
そこで、上述の課題を解決するために、コイルスプリングの端部と受け部材との間に樹脂シートや金属プレートを介在させる技術が提案されている。しかしながら、提案された技術では、スラストベアリングに比べて受け部材の受け面の摺動抵抗を十分に低下させることができない。また、樹脂シートとして、例えば、ジュラコンシートを採用した場合、耐水性は高いが、砂埃の浸入により摩擦係数が増加する恐れがあり、耐候性を高めることができない。さらに、金属プレートとして、例えば、ステンレスプレートを採用した場合、ステンレスプレートとの異種金属の接触により浮き錆が発生し易く、また砂埃の浸入により摩擦係数が著しく増加するため、耐候性を高めることができない。
なお、上述の問題は、スプリング支持構造の他に回転体等のスラスト荷重を受け部材の受け面で受ける支持構造であっても同様に生じる。
特開2018-40490号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、受け部材の受け面の摺動抵抗を十分に低下させ得るとともに、耐候性を高めることができる摺動部材の支持構造を提供することを目的とする。
本発明者は、自己潤滑性に優れ且つ物性が同じ樹脂素材からなるスラストシートを組み合わせても、受け面の摺動抵抗を十分に低減できないことを知見する一方、自己潤滑性に優れたポリアセタール樹脂からなる第1スラストシートと、自己潤滑性に優れ且つポリアセタール樹脂よりも硬度及び摩擦係数の小さなフッ素樹脂からなる第2スラストシートと、を組み合わせることで、受け面の摺動抵抗を十分に低減できることを知見し、本発明を完成するに至った。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、摺動部材のスラスト荷重を受け部材の受け面で受ける摺動部材の支持構造であって、前記摺動部材と前記受け部材との間には、前記摺動部材に接する環状の第1スラストシートと前記受け面に接する環状の第2スラストシートとが介在されており、前記第1スラストシートは、ポリアセタール樹脂により形成されており、前記第2スラストシートは、フッ素樹脂により形成されていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1スラストシートと前記第2スラストシートは接していることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記摺動部材は、コイルスプリングであるか、又はコイルスプリングの軸端部に接して配置される弾性部材であることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記摺動部材は、前記受け部材に回転自在に支持される回転体であることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記摺動部材は、前記受け部材にねじ込まれるフィラーボルトであることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記摺動部材は、管状の前記受け部材に接続される接続体であることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の発明において、前記受け面上には、前記第1スラストシート及び前記第2スラストシートの内側に挿入可能な凸部が立ち上げられており、前記第1スラストシートの内径は、前記第2スラストシートの内径よりも大きいことを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明において、車両のサスペンションに用いられることを要旨とする。
本発明の摺動部材の支持構造によると、摺動部材と受け部材との間には、摺動部材に接する環状の第1スラストシートと受け面に接する環状の第2スラストシートとが介在されており、第1スラストシートは、ポリアセタール樹脂により形成されており、第2スラストシートは、フッ素樹脂により形成されている。このように、自己潤滑性に優れたポリアセタール樹脂からなる第1スラストシートと、自己潤滑性に優れ且つポリアセタール樹脂よりも硬度及び摩擦係数の小さなフッ素樹脂からなる第2スラストシートと、を組み合わせたので、摺動部材による受け部材の受け面の摺動抵抗を十分に低下させて耐久性を高めることができる。また、耐水性が高く、砂埃等が浸入し難くいため、耐候性を高めることができる。さらに、従来のようにスラストベアリングを備える支持構造に比べて、メンテナンス性に優れるとともに、生産コストを低減することができる。
また、前記第1スラストシートと前記第2スラストシートが接している場合は、受け面の摺動抵抗を更に低下させることができる。
また、前記摺動部材が、コイルスプリングであるか、又はコイルスプリングの軸端部に接して配置される弾性部材である場合は、コイルスプリングの伸縮による受け部材の受け面の摺動抵抗を十分に低下させることができる。
また、前記摺動部材が、前記受け部材に回転自在に支持される回転体である場合は、回転体による受け部材の受け面の摺動抵抗を十分に低下させることができる。
また、前記摺動部材が、前記受け部材にねじ込まれるフィラーボルトである場合は、フィラーボルトによる受け部材の受け面の摺動抵抗を十分に低下させることができる。
さらに、前記摺動部材が、管状の前記受け部材に接続される接続体である場合は、接続体による受け部材の受け面の摺動抵抗を十分に低下させることができる。
また、前記受け面上に、凸部が立ち上げられており、前記第1スラストシートの内径が、前記第2スラストシートの内径よりも大きい場合は、比較的硬質な第1スラストシートの内周と受け部材の凸部との間に隙間が形成される。そのため、摺動部材にぶれが生じても、第1スラストシートがスムーズに連れ回りして摺動抵抗を低下させることができる。
さらに、車両のサスペンションに用いられる場合は、車両の走行性能が高められる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例1に係るスプリング支持構造の断面図である。 実施例1に係る第1及び第2スラストシートの斜視図である。 実験例及び比較例1-5の試験結果を示す表である。 実施例2に係るスプリング支持構造を説明するための説明図である。 実施例3に係る支持構造を説明するための説明図である。 実施例4に係る支持構造を説明するための説明図である。 実施例5に係る支持構造を説明するための説明図である。 他のスプリング支持構造を説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係る摺動部材の支持構造は、例えば、図1及び図2等に示すように、摺動部材(3、14、18、22、25、26)のスラスト荷重を受け部材(4A~4F)の受け面(4a)で受ける摺動部材の支持構造(1A~1F)であって、摺動部材(3、14、18、22、25、26)と受け部材(4A~4F)との間には、摺動部材(3、14、18、22、25、26)に接する環状の第1スラストシート(11)と受け面(4a)に接する環状の第2スラストシート(12)とが介在されており、第1スラストシート(11)は、ポリアセタール樹脂により形成されており、第2スラストシート(12)は、フッ素樹脂により形成されている。
支持構造(1A~1F)の用途等は特に問わない。支持構造は、例えば、従来一般に機器等で用いられるスラストベアリングの代わりに使用することができる。支持構造は、例えば、自動車、バイク、自転車等の車両のサスペンションとして好適に用いられる。このサスペンションの形式としては、例えば、マクファーソンストラット、ダブルウィッシュボーン、マルチリンク、トレーリングアーム、ド・ディオン、トーションビーム、リジッド等が挙げられる。また、本支持構造によれば、コイルスプリングがダイレクトマウントされるピロアッパーマウントや、トーションビーム式サスペンション等、コイルスプリングの上下面を並行に設置できない場合においてもサスペンション性能を向上させることができる。
さらに、支持構造は、グリス等の油脂類を全く塗布する必要がないことから、例えば、食品製造機器、医療機器、航空宇宙産業における搭載機器等に好適に用いられる。
摺動部材(3、14、18、22、25、26)の種類、大きさ、材質等は特に問わない。摺動部材としては、例えば、各種のスプリング(特にコイルスプリング)、回転体等が挙げられる。
より具体的に、摺動部材としては、例えば、コイルスプリング(3)である形態(図1参照)、コイルスプリング(3)の軸端部に接して配置される弾性部材(14)である形態(図4参照)などが挙げられる。この種の摺動部材(3、14)の支持構造は、例えば、車両のサスペンションとして好適に用いられる。
また、摺動部材としては、例えば、受け部材(4C)に回転自在に支持される回転体(18)である形態(図5参照)が挙げられる。この種の摺動部材(18)の支持構造は、例えば、轆轤やターンテーブルとして好適に用いられる。
また、摺動部材としては、例えば、受け部材(4D)にねじ込まれるフィラーボルト(22)である形態(図6参照)が挙げられる。この種の摺動部材(22)の支持構造は、例えば、デファレンシャルオイル、エンジンオイル、ミッションオイル等のオイルの貯留部として好適に用いられる。
さらに、摺動部材としては、例えば、管状の受け部材(4E、4F)に接続される接続体(25、26)である形態(図7参照)が挙げられる。この種の摺動部材(25、26)の支持構造は、例えば、水道の蛇口部として好適に用いられる。
受け部材(4A~4F)の種類、大きさ、材質等は特に問わない。受け部材(4A~4F)は、通常、摺動部材(3、14、18、22、25、26)のスラスト荷重がかかる方向に交差(特に直交)する受け面(4a)を有している。受け面(4a)には、例えば、第1及び第2スラストシート(11、12)の内側に挿入可能な凸部(7)が立ち上げられていることができる(図1参照)。
第1スラストシート(11)の大きさ、厚さ等は特に問わない。第1スラストシートを構成するポリアセタール樹脂としては、例えば、ポリオキシメチレン(例えば、米国デュポン社製、商品名「デルリン」)などのポリアセタール単独重合体であってもよいし;オキシメチレン構造単位と、コモノマー構造単位とを含むポリアセタール共重合体(例えば、ポリプラスチックス(株)製、商品名「ジュラコン」)であってもよい。
第1スラストシートは、例えば、潤滑剤及び/又は添加剤(例えば、黒鉛繊維、ガラス繊維、金属繊維あるいは粉末等)を含んでいてもよい。
第2スラストシート(12)の大きさ、厚さ等は特に問わない。第2スラストシートを構成するフッ素樹脂としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)、PFA(ペルフロオロアルコキシフッ素樹脂)、ETFE(エチレン・四フッ化エチレン共重合体)などが挙げられる。
第1及び第2スラストシート(11、12)の内径(id1、id2)は、例えば、同じ値に設定されていてもよいが、第1スラストシート(11)の内径(id1)が第2スラストシート(12)の内径(id2)よりも大きな値に設定されていることが好ましい。これは、受け部材(4A~4F)の凸部(7)の外周と第1スラストシート(11)の内周との間に隙間(S)が形成されることで、摺動部材(3)がぶれても摺動抵抗を低下させ得るためである(図1参照)。
第1スラストシート(11)の内径(id1)と第2スラストシート(12)の内径(id2)との差(id1-id2)としては、例えば、0.1~3mm(好ましくは0.5~2mm)が挙げられる。
第1及び第2スラストシート(11、12)の外径(od1、od2)は、例えば、異なる値に設定されていてもよいが、第1及び第2スラストシート(11、12)の組付性の観点から、第1及び第2スラストシート(11、12)の外径(od1、od2)が略同じ値に設定されていることが好ましい。
第1及び第2スラストシート(11、12)の間には、例えば、他のスラストシートが介在されていてもよいが、部品点数の低減性の観点から、第1及び第2スラストシート(11、12)が直接重ねられていることが好ましい。
なお、他のスラストシートとしては、例えば、ポリアセタール樹脂により形成された1枚又は複数枚のスラストシートを採用したり、フッ素樹脂により形成されて1枚又は複数枚のスラストシートを採用したり、両者を組み合わせたスラストシートを採用したりできる。
参考例として、ポリアセタール樹脂により形成された第1スラストシート、フッ素樹脂により形成された第2スラストシート、及びポリアセタール樹脂により形成された第3スラストシートを積層してなる形態が挙げられる。さらに、フッ素樹脂により形成された第1~第3スラストシートを積層してなる形態が挙げられる。
ここで、第1スラストシート(11)を構成するポリアセタール樹脂は、耐疲労性に極めて優れている。また耐摩擦・摩耗性、低騒音性、耐薬品性、耐クリープ性、寸法安定性に優れるとてもバランスのよい樹脂である。吸水性は少ない。元来、耐候性に劣るが、最近は紫外線安定剤や顔料の選定による耐候性の向上されたグレードが開発されている。また一般的な環境温度範囲では最も多く使用されている(自動車、事務器、AVなど)。またエンプラとしてバランスのとれた機械的性質を有し、自己潤滑性もある。さらに成形性もよく価格的にも安価で寸法精度も良い。さらに潤滑剤などの配合により摺動性は著しく向上している。
ポリアセタール樹脂の物理的性質として、例えば、比重が1.41~1.42、硬度(ロックウェル)がM90/R120であることが知られている。
また、機械的性質として、例えば、引張降伏応力が61~69MPa、破断ひずみが20~75%、引張弾性率が2800MPa、アイゾット衝撃強さが6.9~12.0KJ/m、圧縮降伏応力が98~130MPa、曲げ応力が88~96MPa、テーパー式耐摩耗が6~20mg/1000であることが知られている。
また、熱的性質として、例えば、耐熱温度(連続)が90~100℃、荷重たわみ温度(0.45/1.8MPa)が160~170℃/110~120℃、脆化温度が-40℃、線膨張率が8.1~8.5×10-5-1、熱伝導率が0.25W/m・k、耐熱性が徐燃であることが知られている。
また、電気的性質として、例えば、体積抵抗率が1015-17Ω・cm、耐電圧が26~34MV/m、誘電率が3.1~3.9×10Hzであることが知られている。
また、化学的性質として、例えば、耐酸性が4段階で×、耐アルカリ性が4段階で×、耐溶剤性が4段階で◎、吸水率が0.22~0.25%であることが知られている。
さらに、光学的性質として、例えば、屈折率が1.48、透明性が不透明、耐候性がわずかに変色であることが知られている。
第2スラストシート(12)を構成するフッ素樹脂は、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、耐熱水性、耐候性が極めて優れている。さらに非粘着性、低摩擦性、高周波特性に優れている。
特にPTFE樹脂は、フッ素樹脂の系列の中では最もポピュラーな材料で広く利用されている。また既存材料中最も摩擦係数が低く、耐薬品性にも優れていることから応用範囲も広い。それ自体の耐摩耗性と機械的強度は充填剤の添加または金属材料との復層化によって使用される。その改善効果は著しい。
PTFE樹脂の物理的性質として、例えば、比重が1.70~2.20、硬度(ロックウェル)がR75~95であることが知られている。
また、機械的性質として、例えば、引張降伏応力が19~34MPa、破断ひずみが200~400%、引張弾性率が390MPa、アイゾット衝撃強さが14~16KJ/m、圧縮降伏応力が15MPa、テーパー式耐摩耗が7mg/1000であることが知られている。
また、熱的性質として、例えば、耐熱温度(連続)が290℃、荷重たわみ温度(0.45/1.8MPa)が121℃/90℃、脆化温度が<-100℃、線膨張率が4.5~7.0×10-5-1、熱伝導率が0.12~0.25W/m・k、耐熱性が不燃であることが知られている。
また、電気的性質として、例えば、体積抵抗率が>1020Ω・cm、耐電圧が19MV/m、誘電率が<2.1×10Hzであることが知られている。
また、化学的性質として、例えば、耐酸性が4段階で◎、耐アルカリ性が4段階で◎、耐溶剤性が4段階で◎、吸水率が0.00%であることが知られている。
さらに、光学的性質として、例えば、屈折率が1.35、透明性が不透明、耐候性が優であることが知られている。
また、ポリアセタール樹脂(ホモポリマ、ナチュラル/カーボンガラス充填)の静摩擦係数が0.32、動摩擦係数が0.18であり、PTFE樹脂(ナチュラル)の静摩擦係数が0.13、動摩擦係数が0.09であることが知られている。
さらに、PTFE樹脂(ナチュラル)の比摩耗量を1.0としたとき、ポリアセタール樹脂(ホモポリマ、ナチュラル)の比摩耗量が2.4であり、ポリアセタール樹脂(ホモポリマ、カーボンガラス充填)の比摩耗量が2.0であることが知られている。
本摺動部材の支持構造(1A~1F)では、摺動部材(3、14、18、22、25、26)に接する第1スラストシート(11)の素材として、自己潤滑性に優れたポリアセタール樹脂を採用しているとともに、受け面(4a)に接する第2スラストシート(12)の素材として、自己潤滑性に優れ且つポリアセタール樹脂よりも硬度及び摩擦係数の小さなフッ素樹脂を採用している。これにより、第1及び第2スラストシート(11、12)の自己潤滑性が相乗的に合成されるとともに、第1スラストシート(11)に対して第2スラストシート(12)がクッション機能の役割を果たすと考えられる。その結果、摺動部材(3、14、18、22、25、26)による受け部材(4A~4F)の受け面(4a)の摺動抵抗が十分に低減される。さらに、砂埃等が浸入し難くなり耐候性が高められる。
特に、第1及び第スラストシート(11、12)が互いに接して重ね合わされる形態によると、第1スラストシート(11)に直接的に第2スラストシート(12)のクッション機能が作用するため、摺動抵抗の低減効果及び砂埃等の浸入抑制効果が顕著となる。
さらに、本摺動部材の支持構造(1A~1F)が高温状態となる環境で使用される場合においては、熱的性質に優れた第2スラストシート(12)により熱が効果的に吸収分散されるため、第1スラストシート(11)の熱膨張がカバーされ、耐久性が向上される。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面を用いて実施例1~5により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例1及び2では、本発明に係る「摺動部材の支持構造」として、自動車のサスペンションに用いられるスプリング支持構造を例示する。
<実施例1>
本実施例に係るスプリング支持構造1Aは、図1及び図2に示すように、コイルスプリング3(本発明に係る「摺動部材」として例示する。)の両方の軸端部を上側及び下側の受け部材4A(スプリングシート)で支持して構成されている。このコイルスプリング3の軸端部と受け部材4Aとの間には、コイルスプリング3の軸端面に接する円環状の第1スラストシート11と受け部材4Aの受け面4aに接する円環状の第2スラストシート12とが重ねられた状態で介在されている。
コイルスプリング3は、金属(例えば、バネ鋼等)により形成されている。また、受け部材4Aは、コイルスプリング3と異なる金属(例えば、アルミニウム等)により形成されている。また、受け部材4Aは、コイルスプリング3の軸方向と直交する受け面4aを有している。この受け面4a上には、第1及び第2スラストシート11、12の内側に挿入可能な筒状の凸部7が立ち上げられている。さらに、受け部材4Aは、平面視円形に形成されている。
なお、下側の受け部材4Aの内側には、図1中に仮想線で示すように、ダンパー8が取り付けられている。また、上側の受け部材4Aの中心孔には、ダンパー8のピストンロッド8aが挿通されている。このピストンロッド8aの先端側には、自動車側の部品に固定されるアッパーマウント9が取り付けられている。
第1スラストシート11は、ポリアセタール樹脂(例えば、ジュラコン等)により形成されている。この第1スラストシート11は、その内径id1が約65mmとされ、その外径od1が約84mmとされ、厚さt1が約1mmとされている(図2参照)。
第2スラストシート12は、フッ素樹脂(例えば、PTFE等)により形成されている。この第2スラストシート12は、その内径id2が約64mmとされ、その外径od2が約84mmとされ、厚さt2が約1mmとされている(図2参照)。
ここで、第1及び第2スラストシート11、12の外径od1、od2は、略同じ値に設定されている。また、第1スラストシート11の内径id1は、第2スラストシート12の内径id2よりも大きな値に設定されている。そして、受け部材4Aの凸部7の外周と第1スラストシート11の内周との間には隙間Sが形成されている(図1参照)。一方、受け部材4Aの凸部7の外周と第2スラストシート12の内周との間には隙間が形成されていない。
次に、上記構成のスプリング支持構造1Aの作用及び効果について説明する。
本スプリング支持構造1Aを備えるサスペンションでは、自動車の走行時にコイルスプリング3の伸縮によりねじれが生じた際に、耐摩耗性に優れた樹脂素材の第1及び第2スラストシート11、12によって、受け部材4Aの受け面4aの摺動抵抗が効果的に低減される。
本スプリング支持構造1Aによると、コイルスプリング3と受け部材4Aとの間には、コイルスプリング3の軸端に接する円環状の第1スラストシート11と受け面4aに接する円環状の第2スラストシート12とが介在されており、第1スラストシート11は、ポリアセタール樹脂により形成されており、第2スラストシート12は、フッ素樹脂により形成されている。このように、自己潤滑性に優れたポリアセタール樹脂からなる第1スラストシート11と、自己潤滑性に優れ且つポリアセタール樹脂よりも硬度及び摩擦係数の小さなフッ素樹脂からなる第2スラストシート12と、を組み合わせたので、コイルスプリング3の伸縮による受け部材4Aの受け面4aの摺動抵抗を十分に低下させて耐久性を高めることができる。その結果、座屈防止機能に優れており、コイルスプリング3本来の性能を安定して引き出し、スムーズな動作が可能となるため、自動車の乗り心地も圧倒的に良くなる。また、耐水性が高く、砂埃等が浸入し難くいため、耐候性を高めることができる。さらに、従来のようにスラストベアリングを備える支持構造に比べて、メンテナンス性に優れるとともに、生産コストを低減することができる。
さらに、本スプリング支持構造1Aは、エンジンの近傍に配置されて、夏季には60~70℃の高温状態となることがあるが、熱的性質に優れた第2スラストシート12により熱が効果的に吸収分散されるため、第1スラストシート11の熱膨張がカバーされる。
さらに、本実施例では、受け面4a上には、凸部7が立ち上げられており、第1スラストシート11の内径id1は、第2スラストシート12の内径id2よりも大きい値に設定されている。これにより、第1スラストシート11の内周と受け部材4Aの凸部7の外周との間に隙間Sが形成される。そのため、コイルスプリング3にぶれが生じても、第1スラストシート11がスムーズに連れ回りして摺動抵抗を低下させることができる。
さらに、本実施例では、第1及び第2スラストシート11、12の外径od1、od2が略同じ値に設定されている。これにより、上述の隙間Sが形成される場合であっても、第1及び第2スラストシート11、12の外周を合わせることで、両シート11、12を適正な組付位置にセットすることができる。
次に、実験例及び比較例1-5のスプリング支持構造の試験結果について説明する。
本試験では、各スプリング支持構造をサスペンションに組み付けた自動車において、受け部材の摺動抵抗及び耐候性等を評価した。これらの評価は、スプリング支持構造の動作観察や自動車走行時の乗員の乗り心地に基づいて行った。
実験例では、コイルスプリングと受け部材との間に1枚のジュラコンシートと1枚のPTFEシートとを重ねて介装した。また、比較例1では、コイルスプリングと受け部材との間に1枚のジュラコンシートを介装した。また、比較例2では、コイルスプリングと受け部材との間に金属製のスラストベアリングを介装した。また、比較例3では、コイルスプリングと受け部材との間に1枚のナイロン又はジュラコンの樹脂シートと1枚のステンレスプレートとを重ねて介装した。また、比較例4では、コイルスプリングと受け部材との間に2枚のPTFEシートを重ねて介装した。さらに、比較例5では、コイルスプリングと受け部材との間に2枚のジュラコンシートを重ねて介装した。
その結果、図3に示すように、実験例では、コイルスプリングの上下運動による受け部材(スプリングマウント)の接触面の摺動抵抗が圧倒的に低下したことを確認した。また耐摩耗性に優れた軟質樹脂素材と硬質樹脂素材を組み合わせているため、耐水性が高く、また砂埃等が侵入し難いことから、耐候性が高いことを確認した。
なお、自動車でジムカーナ(舗装路面で行われるモータースポーツ)へ出場したドライバーの感覚によると、本実験例のスプリング支持構造が比較例1のスプリング支持構造に比べて極めて良好な耐久性を持つことを確認した。
なお、実験例のスプリング支持構造は、コイルスプリングの両端に装着可能である。推奨装着位置としては、スプリングの一方端及び両端である。また、実験例では、メンテナンスとして、ジュラコンシート及びPTFEシートの消耗時に交換を要する。さらに、円環状のジュラコンシート及びPTFEシートは、素材より切り出すことで得られる。
比較例1では、コイルスプリングの上下運動による受け部材(スプリングマウント)の接触面の摺動抵抗が明らかに低下したことを確認した。また1枚のジュラコンシートであるため、耐水性は高いが、砂埃等の侵入により摩擦係数が増加する傾向にあり、耐候性がやや低いことを確認した。
なお、比較例1のスプリング支持構造は、コイルスプリングの両端に装着可能である。推奨装着位置としては、スプリングの両端が好ましい。また、比較例1では、メンテナンスとして、ジュラコンシートの消耗時に交換を要する。さらに、円環状のジュラコンシートは、素材より切り出すことで得られる。
比較例2では、コイルスプリングの上下運動による受け部材(スプリングマウント)の接触面の摺動抵抗が圧倒的に低下したことを確認した。また金属ベアリングを採用しているため、ケース内への浸水や砂埃の浸入が厳禁であり、また異種金属の接触により浮き錆が発生し易く、耐候性が低いことを確認した。
なお、比較例2のスプリング支持構造は、スプリングの一方端のみに装着可能である。また、比較例1では、メンテナンスとして、定期的なオーバーホール作業を要する。さらに、比較例2では、スラストベアリングを用意し、またスラストベアリング専用のケースを要する。
比較例3では、コイルスプリングの上下運動による受け部材(スプリングマウント)の接触面の摺動抵抗が明らかに低下したことを確認した。またステンレスプレートと異種金属の接触により浮き錆が発生し易く、また砂埃等の侵入により摩擦係数が増加する傾向にあり、耐候性が低いことを確認した。
なお、比較例3のスプリング支持構造は、コイルスプリングの両端に装着可能である。推奨装着位置としては、スプリングの両端が好ましい。また、比較例3では、メンテナンスとして、ステンレスプレートの状態確認とグリスアップを要する。さらに、円環状の樹脂シート及びステンレスプレートは、素材より切り出すことで得られる。
比較例4では、素材が軟質樹脂であるため、スプリングエンドが食い込んだ場合、スムーズな動作が困難となることを確認した。
比較例5では、素材が硬質樹脂であるため、摩擦が増加する傾向にあり、多板化には向いていないことを確認した。
<実施例2>
次に、実施例2に係るスプリング支持構造1Bについて説明するが、実施例1に係るスプリング支持構造1Aと略同じ構成の部位には同符号を付けて詳説を省略する。
本実施例に係るスプリング支持構造1Bは、図4に示すように、コイルスプリング3の軸端部に接して配置されるゴム製の弾性部材14(本発明に係る「摺動部材」として例示する。)を車体側の金属製の受け部材4B(車体側の受け部材4B)で支持して構成されている。この弾性部材14と受け部材4Bとの間には、弾性部材14の表面に接する円環状の第1スラストシート11と受け部材4Bの受け面4aに接する円環状の第2スラストシート12とが重ねられた状態で介在されている。この第1スラストシート11は、ポリアセタール樹脂(例えば、ジュラコン等)により形成されている。また、第2スラストシート12は、フッ素樹脂(例えば、PTFE等)により形成されている。
本スプリング支持構造1Bによると、実施例1のスプリング支持構造1Aと略同様の作用効果を奏する。
<実施例3>
次に、実施例3に係る支持構造1Cについて説明するが、実施例1に係るスプリング支持構造1Aと略同じ構成の部位には同符号を付けて詳説を省略する。なお、本実施例3では、本発明に係る「摺動部材の支持構造」として、轆轤やターンテーブルとして用いられる回転体の支持構造1Cを例示する。
本回転体の支持構造1Cは、図5に示すように、回転軸17を含む回転体18を受け部材4Cの受け面4aと直交する軸回りに回転自在に支持し、回転体18のスラスト荷重を受け部材4Cの受け面4aで受けるように構成されている。この回転体18の端部と受け部材4Cとの間には、回転体18に接する円環状の第1スラストシート11と受け部材4Cの受け面4aに接する円環状の第2スラストシート12とが重ねられた状態で介在されている。この第1スラストシート11は、ポリアセタール樹脂(例えば、ジュラコン等)により形成されている。また、第2スラストシート12は、フッ素樹脂(例えば、PTFE等)により形成されている。
なお、本回転体の支持構造1Cは、金属ベアリングの替わりに用いてもようし、金属ベアリングと組み合わせて用いてもよい。
本回転体の支持構造1Cによると、回転体18による受け部材4Cの受け面4aの摺動抵抗を十分に低下させて耐久性を高めることができる。その結果、受け部材4Cに対して回転体18を長期にわたって安定的に回転させることができる。
<実施例4>
次に、実施例4に係る支持構造1Dについて説明するが、実施例1に係るスプリング支持構造1Aと略同じ構成の部位には同符号を付けて詳説を省略する。なお、本実施例4では、本発明に係る「摺動部材の支持構造」として、デファレンシャルオイル等のオイル貯留部として用いられるフィラーボルトの支持構造1Dを例示する。
本フィラーボルトの支持構造1Dは、図6に示すように、フィラーボルト22を受け部材4Dに形成されたネジ部23にねじ込み、フィラーボルト22のスラスト荷重を受け部材4Dの受け面4aで受けるように構成されている。このフィラーボルト22の頭部22aと受け部材4Dとの間には、フィラーボルト22の頭部22aに接する円環状の第1スラストシート11と受け部材4Dの受け面4aに接する円環状の第2スラストシート12とが重ねられた状態で介在されている。この第1スラストシート11は、ポリアセタール樹脂(例えば、ジュラコン等)により形成されている。また、第2スラストシート12は、フッ素樹脂(例えば、PTFE等)により形成されている。
本フィラーボルトの支持構造1Dによると、フィラーボルト22による受け部材4Dの受け面4aの摺動抵抗を十分に低下させて耐久性を高めることができる。その結果、フィラーボルト22から受け面4aに均等に力がかかり、第1及び第2スラストシート11、12をガスケットとして効果的に機能させることができる。
<実施例5>
次に、実施例5に係る支持構造1E、1Fについて説明するが、実施例1に係るスプリング支持構造1Aと略同じ構成の部位には同符号を付けて詳説を省略する。なお、本実施例5では、本発明に係る「摺動部材の支持構造」として、水道蛇口部として用いられる接続体の支持構造1E、1Fを例示する。
本接続体の支持構造1Eは、図7に示すように、ナット体25(本発明に係る「接続体」として例示する。)を管状の受け部材4Eにねじ込み、ナット体25のスラスト荷重を受け部材4Eの受け面4a(軸端面)で受けるように構成されている。このナット体25と受け部材4Eとの間には、ナット体25に接する円環状の第1スラストシート11と受け部材4Eの受け面4aに接する円環状の第2スラストシート12とが重ねられた状態で介在されている。この第1スラストシート11は、ポリアセタール樹脂(例えば、ジュラコン等)により形成されている。また、第2スラストシート12は、フッ素樹脂(例えば、PTFE等)により形成されている。
なお、ナット体25の中央部には、蛇口操作部30が貫通して備えられている。この蛇口操作部30は、ハンドル31と、ハンドル31の操作により受け部材4Eの軸心に沿って移動するスピンドル32と、スピンドル32の先端に設けられて穴34を開閉するコマパッキン33と、を備えている。
本接続体の支持構造1Eによると、ナット体25による受け部材4Eの受け面4aの摺動抵抗を十分に低下させて耐久性を高めることができる。その結果、水道蛇口部において、第1及び第2スラストシート11、12をパッキンとして効果的に機能させることができる。
本接続体の支持構造1Fは、蛇口スパウト26(本発明に係る「接続体」として例示する。)を管状の受け部材4Fに回転自在に支持し、蛇口スパウト26のスラスト荷重を受け部材4Fの受け面4a(軸端面)で受けるように構成されている。この蛇口スパウト26と受け部材4Fとの間には、蛇口スパウト26の拡径部26aに接する円環状の第1スラストシート11と受け部材4Fの受け面4aに接する円環状の第2スラストシート12とが重ねられた状態で介在されている。この第1スラストシート11は、ポリアセタール樹脂(例えば、ジュラコン等)により形成されている。また、第2スラストシート12は、フッ素樹脂(例えば、PTFE等)により形成されている。
なお、受け部材4Fの先端部には、ナット体35が螺着されている。
本接続体の支持構造1Fによると、蛇口スパウト26による受け部材4Fの受け面4aの摺動抵抗を十分に低下させて耐久性を高めることができる。その結果、受け部材4Fに対して蛇口スパウト26を長期にわたって安定的に回転させ得るとともに、水道蛇口において、第1及び第2スラストシート11、12をパッキンとして効果的に機能させることができる。
尚、本発明においては、上記実施例1~5に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更することができる。すなわち、上記実施例1において、コイルスプリング3の両端に対応して一対のスラストシート11、12を2組備えるスプリング支持構造1Aを例示したが、これに限定されず、例えば、コイルスプリング3の一方端のみに対応して一対のスラストシート11、12を1組備えるスプリング支持構造1Aとしてもよい。
また、例えば、図8に示すように、コイルスプリング3が軸方向に沿って複数並べて配置される形態では、両スプリング3の軸端を連絡する受け部材4に一対の第1及び第2スラストシート11、12を2組備えるようにしてもよい。
さらに、上記実施例1では、第1スラストシート11の内周と受け部材4Aの凸部7の外周との間に隙間Sを形成する形態を例示したが、これに限定されず、例えば、第1スラストシート11の内周と受け部材4Aの凸部7の外周との間に隙間Sを形成しないようにしてもよい。
さらに、上記実施例1では、第2スラストシート12の内周と受け部材4Aの凸部7の外周との間に隙間Sを形成しない形態を例示したが、これに限定されず、例えば、第2スラストシート12の内周と受け部材4Aの凸部7の外周との間に隙間Sを形成するようにしてもよい。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本発明は、摺動部材を受け部材で支持する技術として広く利用される。
1A~1F;支持構造、3;コイルスプリング(摺動部材)、4A~4F;受け部材、4a;受け面、11;第1スラストシート、12;第2スラストシート、14;弾性部材(摺動部材)、18;回転体(摺動部材)、22;フィラーボルト(摺動部材)、25;ナット体(接続体)、26;蛇口スパウト(接続体)、id1;第1スラストシートの内径、id2;第2スラストシートの内径。

Claims (4)

  1. 摺動部材のスラスト荷重を受け部材の受け面で受ける摺動部材の支持構造であって、
    前記摺動部材と前記受け部材との間には、前記摺動部材に接する厚さの一様な環状の第1スラストシートと前記受け面に接する厚さの一様な環状の第2スラストシートとが介在されており、
    前記第1スラストシートは、ポリアセタール樹脂により形成されており、
    前記第2スラストシートは、前記第1スラストシート及び第2スラストシートの自己潤滑性が相乗的に合成され且つ前記第1スラストシートに対して前記第2スラストシートがクッション機能を果たすように、ポリアセタール樹脂よりも硬度及び摩擦係数の小さなフッ素樹脂により形成されており、
    前記受け面上には、前記第1スラストシート及び前記第2スラストシートの内側に挿入可能な凸部が立ち上げられており、
    前記第1スラストシートの内径は、前記第2スラストシートの内径よりも大きく、
    前記第1スラストシートの外径は、前記第2スラストシートの外径と同じであり、
    前記受け面の外径は、前記第2スラストシートの外径と同じであり、
    前記第1スラストシートと前記第2スラストシートは接しており、
    前記摺動部材は、コイルスプリングであり、
    前記受け部材は、上側受け部材と下側受け部材とを有し、
    前記コイルスプリングと前記上側受け部材との間には、前記コイルスプリングの上端に接する前記第1スラストシートと前記上側受け部材の前記受け面に接する前記第2スラストシートとが介在されており、
    前記コイルスプリングと前記下側受け部材との間には、前記コイルスプリングの下端に接する前記第1スラストシートと前記下側受け部材の前記受け面に接する前記第2スラストシートとが介在されており、
    車両のサスペンションに用いられることを特徴とする摺動部材の支持構造。
  2. 摺動部材のスラスト荷重を受け部材の受け面で受ける摺動部材の支持構造であって、
    前記摺動部材と前記受け部材との間には、前記摺動部材に接する厚さの一様な環状の第1スラストシートと前記受け面に接する厚さの一様な環状の第2スラストシートとが介在されており、
    前記第1スラストシートは、ポリアセタール樹脂により形成されており、
    前記第2スラストシートは、前記第1スラストシート及び第2スラストシートの自己潤滑性が相乗的に合成され且つ前記第1スラストシートに対して前記第2スラストシートがクッション機能を果たすように、ポリアセタール樹脂よりも硬度及び摩擦係数の小さなフッ素樹脂により形成されており、
    前記受け面上には、前記第1スラストシート及び前記第2スラストシートの内側に挿入可能な凸部が立ち上げられており、
    前記第1スラストシートの内径は、前記第2スラストシートの内径よりも大きく、
    前記第1スラストシートの外径は、前記第2スラストシートの外径と同じであり、
    前記受け面の外径は、前記第2スラストシートの外径と同じであり、
    前記第1スラストシートと前記第2スラストシートは接しており、
    前記摺動部材は、上側コイルスプリングと下側コイルスプリングとを有し、
    前記受け部材は、前記上側コイルスプリングを受ける上側受け面と、前記下側コイルスプリングを受ける下側受け面とを有し、
    前記上側コイルスプリングと前記受け部材の前記上側受け面との間には、前記上側コイルスプリングの下端に接する前記第1スラストシートと前記上側受け面に接する前記第2スラストシートとが介在されており、
    前記下側コイルスプリングと前記受け部材の前記下側受け面との間には、前記下側コイルスプリングの上端に接する前記第1スラストシートと前記下側受け面に接する前記第2スラストシートとが介在されており、
    車両のサスペンションに用いられることを特徴とする摺動部材の支持構造。
  3. 摺動部材のスラスト荷重を受け部材の受け面で受ける摺動部材の支持構造であって、
    前記摺動部材と前記受け部材との間には、前記摺動部材に接する環状の第1スラストシートと前記受け面に接する環状の第2スラストシートとが介在されており、
    前記第1スラストシートは、ポリアセタール樹脂により形成されており、
    前記第2スラストシートは、フッ素樹脂により形成されており、
    前記摺動部材は、前記受け部材にねじ込まれるフィラーボルトであることを特徴とする摺動部材の支持構造。
  4. 摺動部材のスラスト荷重を受け部材の受け面で受ける摺動部材の支持構造であって、
    前記摺動部材と前記受け部材との間には、前記摺動部材に接する環状の第1スラストシートと前記受け面に接する環状の第2スラストシートとが介在されており、
    前記第1スラストシートは、ポリアセタール樹脂により形成されており、
    前記第2スラストシートは、フッ素樹脂により形成されており、
    前記摺動部材は、管状の前記受け部材に接続される接続体であることを特徴とする摺動部材の支持構造。
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