以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムを模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10は、画像取得部12と、判別部14と、推定部16と、表示部18と、を備える。航空標識灯洗浄支援システム10は、空港の路面RSに複数設置される航空標識灯100の洗浄作業の支援を行い、複数の航空標識灯100の洗浄作業をより簡単かつ適切に行えるようにする。なお、ここでの洗浄作業とは、所定の洗浄媒体(洗剤などのウェットなものや、ドライアイスなどのドライなものを含む)を用いて、航空標識灯100に付着した汚れ、ゴミを落とす作業のことを指す。
航空標識灯100は、空港の誘導路や滑走路などの路面RSに埋め込まれるように設置して使用される。航空標識灯100は、いわゆる埋込型の航空標識灯である。航空標識灯100は、誘導路や滑走路の位置や形状などを灯りで航空機のパイロットに知らせる。これにより、航空標識灯100は、夜間や視界の悪いときなどに灯りによって航空機の運航を補助する。
航空標識灯洗浄支援システム10は、例えば、移動体20をさらに備える。移動体20は、航空標識灯100を撮影し、航空標識灯100の画像データを生成する撮影部22を有する。撮影部22は、例えば、カメラである。移動体20は、移動しながら複数の航空標識灯100のそれぞれを撮影部22で静止画として撮影することにより、複数の航空標識灯100のそれぞれに対応した複数の画像データを取得する。なお、撮影部20は、動画として航空標識灯100を撮影してもよく、その場合、以下の説明で用いられる「画像」の用語は、「動画」の用語に置き換えて解釈することが可能である。複数の画像データは、例えば、動画の個々のフレームを構成する静止画でもよい。
移動体20は、例えば、自律航行機能を有する無人航空機や、自立走行機能を有する無人走行機(航空標識灯と同様のサイズの小型なものから、自動車のような大型なものも含む)である。移動体20は、例えば、ドローンである。移動体20は、例えば、予め設定されたルートを飛行又は走行しながら複数の航空標識灯100のそれぞれを撮影部22で撮影することにより、複数の航空標識灯100のそれぞれに対応した複数の画像データを自動的に取得する。
なお、無人航空機または無人走行機である移動体20は、必ずしも自律航行機能を有しなくてもよい。移動体20は、例えば、操作者が遠隔操作を行う遠隔操作型であってもよい。また、航空標識灯洗浄支援システム10は、複数台の移動体20を備えてもよい。例えば、1台の移動体20では、所定の時間内に複数の航空標識灯100の全ての画像データを取得することが難しい場合には、複数の航空標識灯100のそれぞれに対応した複数の画像データの取得を複数台の移動体20で分担して行ってもよい。
複数の画像データは、例えば、複数の航空標識灯100のうちのいずれの航空標識灯100を撮影したものであるかを識別できるようにするための識別情報を含む。識別情報は、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用した位置情報である。撮影部22は、例えば、航空標識灯100を撮影し、航空標識灯100の画像データを生成する際に、撮影時の位置に対応した位置情報を識別情報として画像データに含める。これにより、後で画像データを参照する際に、画像データが、いずれの航空標識灯100を撮影したものであるかを識別することが可能となる。また、識別情報は、予め設定されたルートや、遠隔操作に基づいて飛行、走行したルートに基づいて自動的に画像データに付与されてもよい。例えば、ルートに基づいて、撮影する(撮影した)航空標識灯100の画像データに順番に識別情報を付与する。
但し、識別情報は、位置情報に限ることなく、航空標識灯100を識別可能な任意の情報でよい。例えば、航空標識灯100の路面RSから露出する部分に文字や記号などによる識別情報を表示しておき、識別情報の表示を含めるように航空標識灯100を撮影することにより、識別情報を画像データの一部に含めるようにしてもよい。例えば、画像処理によって識別情報を読み取ることにより、いずれの航空標識灯100を撮影したものであるかを識別できるようにしてもよい。このように、識別情報は、位置情報などの別の情報として画像データに含めてもよいし、画像データの一部として含めてもよい。
画像取得部12は、複数の航空標識灯100のそれぞれを撮影した複数の画像データを取得する。画像取得部12は、例えば、移動体20と通信を行うことにより、移動体20から複数の画像データを取得する。例えば、航空標識灯洗浄支援システム10が、複数台の移動体20を備える場合には、画像取得部12は、複数台の移動体20のそれぞれと通信を行うことにより、複数台の移動体20から複数の画像データを取得する。
なお、移動体20による複数の航空標識灯100の撮影は、例えば、空港の運用終了から運用開始までの間などの限られた時間の中で行われる。このため、1回の作業時間では、空港に設置された多数の航空標識灯100の全ての撮影を行えない可能性がある。例えば、多数の航空標識灯100の全ての撮影を数日に分けて行う可能性がある。また、上記のように、多数の航空標識灯100の全ての撮影を複数台の移動体20で分担して行う可能性もある。従って、移動体20は、必ずしも空港に設置された多数の航空標識灯100の全ての撮影を行うものでなくてもよい。画像取得部12は、必ずしも空港に設置された多数の航空標識灯100の全ての画像データを取得しなくてもよい。画像取得部12は、少なくとも空港に設置された多数の航空標識灯100うちの所定数の画像データを取得するものでよい。
画像取得部12は、例えば、移動体20と無線通信を行うことにより、移動体20が航空標識灯100の撮影を行う毎に、撮影された航空標識灯100に対応する画像データを取得する。
画像取得部12は、複数の航空標識灯100の全ての撮影を終えた後の移動体20と通信を行うことにより、移動体20から複数の画像データをまとめて取得してもよい。この場合、画像取得部12と移動体20との間の通信は、無線通信でもよいし、有線通信でもよい。あるいは、移動体20(撮影部22)に着脱可能な記憶媒体を設け、撮影して取得した複数の画像データを記憶媒体に記憶させ、複数の航空標識灯100の全ての撮影を終えた後に移動体20から記憶媒体を抜き出して画像取得部12に取り付けることにより、記憶媒体から複数の画像データを取得してもよい。なお、画像取得部12による複数の画像データの取得の方法は、上記に限ることなく、複数の画像データを適切に取得可能な任意の方法でよい。
例えば、識別情報が位置情報などの別の情報である場合には、識別情報は、必ずしも撮影部22(移動体20)において画像データに含めなくてもよい。例えば、画像取得部12が、移動体20から画像データと位置情報とを個別に取得し、画像取得部12において位置情報を識別情報として画像データに関連付けてもよい。また、位置情報と画像データの関連付けは移動体20で行われ、画像取得部12が、位置情報と関連付けられた画像データを取得する構成であってもよい。
さらに、例えば、移動体20が遠隔操作型の無人航空機である場合には、操作者の操作に基づいて撮影が行われるとともに、操作者の操作に基づいて取得された画像データに識別情報が関連付けるようにしてもよい。識別情報を画像データに関連付ける方法は、上記に限ることなく、識別情報を適切に画像データに含めるように撮影(例えば、画像データの撮影範囲内に識別情報を含むように撮影)するなど、いずれの航空標識灯100を撮影した画像データであるかを識別可能とする任意の方法でよい。なお、移動体20が遠隔操作型の無人航空機である場合は、操作者の操作に基づいて位置情報が推定されてもよい。例えば、操作者が移動体20を操作することでパラメータ決定される、方向、速度、移動時間などに基づいて、基準点(例えば、操作者がいる位置)からの相対的な位置情報を推定し、撮影した画像データに関連付ける。
判別部14は、画像取得部12の取得した複数の画像データに対して画像処理を行うことにより、複数の画像データを基に、複数の航空標識灯100のそれぞれの汚れ具合を判別する。判別部14は、例えば、複数の航空標識灯100のそれぞれに対応した複数の判別結果を出力する。このとき、判別部14は、画像データに含まれる識別情報、または画像データに関連付けられた識別情報を基に、いずれの航空標識灯100の画像データであるかを識別し、識別情報と汚れ具合の判別結果とを関連付けて出力してもよい。例えば、判別部14は、判別結果を推定部16に出力する。これにより、判別部14の判別結果を利用することで、どの航空標識灯100が、どの程度汚れているのかを容易に判別することが可能となる。なお、判別部14は、判別結果を識別情報と関連付けて記憶部に記憶してもよい。
判別部14による汚れ具合の判別は、汚れている、汚れていないの二段階で表してもよいし、汚れ具合に応じて複数段階で表してもよい。また、航空標識灯100の汚れ具合は、例えば、汚れの付着している部分と付着していない部分との面積比率などで表してもよい。この面積比率は、航空標識灯100全体の面積に対する面積比率であってもよいし、航空標識100の所定の領域(例えば、後述する投光窓114)に対する面積比率であってもよい。なお、航空標識灯100に付着する主な汚れは、例えば、航空機のタイヤのかすである。
推定部16は、判別部14の判別結果に応じて複数の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量を推定する。推定部16は、例えば、汚れていると判別された航空標識灯100の台数に、1台の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量を乗じることにより、必要な洗浄剤の量を推定する。また、例えば、判別部14の判別結果が航空標識灯100の汚れ具合を複数段階で表す場合には、推定部16は、航空標識灯100の汚れ具合に応じて、1台の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量を変化させる。推定部16は、汚れ具合の大きい航空標識灯100に対する洗浄剤の量を多くし、汚れ具合の小さい航空標識灯100に対する洗浄剤の量を少なくする。判別部14の判別結果が航空標識灯100の汚れ具合を複数段階で表す場合、推定部16は、例えば、複数の航空標識灯100毎に演算した個別の洗浄剤の量の総和を全体の洗浄剤の量として演算してもよい。但し、推定部16による洗浄剤の量の推定の方法は、上記に限ることなく、判別部14の判別結果に応じて複数の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量を適切に推定可能な任意の方法でよい。推定部16は、推定した洗浄剤の量を出力する。推定部16は、例えば、推定した洗浄剤の量を表示部18に出力する。
表示部18は、推定部16から洗浄剤の量の入力を受け、推定部16の推定した洗浄剤の量を表示する。表示部18は、例えば、画像を表示する表示画面を有し、推定部16の推定した洗浄剤の量を表示画面に表示する。表示部18は、例えば、推定された洗浄剤の量の数値を表示画面に表示する。
判別部14、推定部16、及び表示部18は、例えば、複数の航空標識灯100の洗浄を行おうとする担当者が利用する端末に設けられる。これにより、洗浄の担当者が、表示部18に表示された洗浄剤の量を参照することで、複数の航空標識灯100の次回の洗浄に必要な洗浄剤の量を洗浄の担当者に容易に認識させることが可能となる。
判別部14及び推定部16は、例えば、洗浄の担当者の端末にアプリケーションとして設けられる。換言すれば、判別部14及び推定部16は、例えば、担当者の端末のCPUなどによって構成される。表示部18は、例えば、担当者の端末の表示部である。表示部18には、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの周知の表示装置を用いればよい。画像取得部12は、換言すれば、移動体20と通信を行うための通信部である。画像取得部12は、担当者の端末に設けてもよいし、担当者の端末とは別に設けてもよい。画像取得部12を担当者の端末と別に設ける場合、画像取得部12と判別部14との間の通信は、有線通信でもよいし、無線通信を介してもよい。これら担当者の端末は、持ち運び可能な端末であってもよいし、据え置き型の端末であってもよい。
また、表示部18は、例えば、洗浄の担当者の所有する携帯端末の表示部などとしてもよい。推定部16は、例えば、携帯端末からの要求に応じて推定した洗浄剤の量を携帯端末に出力することにより、携帯端末の表示部18に推定した洗浄剤の量を表示させてもよい。
携帯端末は、例えば、洗浄の担当者の個人所有の携帯端末でもよい。すなわち、航空標識灯洗浄支援システム10は、必ずしも表示部18を備えていなくてもよい。航空標識灯洗浄支援システム10は、少なくとも画像取得部12と判別部14と推定部16とを備えていればよい。推定部16は、推定した洗浄剤の量を自動的に出力する構成でもよいし、外部からの要求に応じて推定した洗浄剤の量を出力する構成でもよい。
図2は、第1の実施形態に係る航空標識灯を模式的に表す斜視断面図である。
図3は、第1の実施形態に係る航空標識灯を模式的に表す断面図である。
図2及び図3に表したように、航空標識灯100は、本体部110と、設置部120と、を備える。本体部110は、例えば、上部本体111と下部本体112とを有する。
本体部110(上部本体111)は、少なくとも上方に略平坦な面を有し、例えば、中央領域113の上面113aを平坦面とすることができる。路面RSの正面視において視認できる態様であれば良く、例えば路面RSから突出していてもよいし、面一であってもよいし、一部または全部が路面RSよりも凹んでいてもよい。
上部本体111の外観は、例えば、略円板状である。上部本体111の中央領域113の厚みは、外周縁の厚みよりも厚くなっている。換言すれば、中央領域113の上面113aは、外周縁の上端よりも上側に位置する。中央領域113と外周縁との間の上面は、例えば、傾斜面である。傾斜面は、外周縁側になるに従い路面RSに近づく方向に傾斜している。これにより、航空標識灯100の上に航空機などが乗り上げた際に発生する衝撃を緩和することができる。また、識別情報を航空標識灯100に表示する場合は、上部本体111の路面RSから露出する部分(例えば、中央領域113)に識別情報を表示することが好ましい。
下部本体112は、上部本体111の下方に設けられる。下部本体112は、例えば、有底筒状であり、上部本体111とともに中空状の内部空間を形成する。上部本体111及び下部本体112には、例えば、アルミニウム合金などの金属材料が用いられる。換言すれば、本体部110は、金属製である。本体部110は、例えば、内部空間を有する金属製の外装筐体である。
本体部110は、投光窓114を有する。投光窓114は、例えば、金属製の本体部110に設けられた開口部を塞ぐように設けられる。投光窓114は、例えば、上部本体111に設けられる。投光窓114は、可視光域の光に対して光透過性を有する。投光窓114には、例えば、光学ガラスや光学プラスチックなどが用いられる。例えば、上部本体111に光透過性を有する材料を用いることにより、上部本体111自体を投光窓として用いてもよい。
航空標識灯100は、図示を省略した光源部をさらに有する。光源部は、本体部110の内部に設けられる。換言すれば、光源部は、上部本体111と下部本体112とにより形成される内部空間内に設けられる。光源部は、例えば、発光ダイオードなどの光学素子、または、ハロゲンランプなどの放電ランプなどの光源を有し、光源に電力を供給することによって光(可視光)を照射する。
光源部は、本体部110の内部に設けられ、投光窓114を介して本体部110の外側に光を照射する。これにより、上記のように、誘導路や滑走路の位置や形状などを灯りで航空機のパイロットに知らせることができる。
このように、投光窓114は、光透過性を有しない金属製の上部本体111及び下部本体112の内部に光源部を配置した場合にも、光源部から照射された光を本体部110の外側に照射できるようにする。また、投光窓114は、例えば、本体部110に設けられた開口部を塞ぐことにより、開口部を介して水や塵埃などが本体部110の内部に侵入してしまうことを抑制する。投光窓114は、例えば、光源部から照射された光を収束又は発散させるレンズである。但し、投光窓114は、必ずしも光学的な特性を有していなくてもよい。投光窓114は、例えば、開口部を塞ぐ平板状の部材でもよい。
設置部120は、空港の滑走路や誘導路などの路面RSに埋め込んで設置される。設置部120は、本体部110を着脱可能に支持する。例えば、航空標識灯100のメンテナンスを行った際に、光源部の明るさなどに不具合が見つかった場合には、本体部110及び本体部110内の光源部が設置部120から取り外され、本体部110及び光源部の修理が行われる。この場合、設置部120には、修理後の本体部110及び光源部を再び取り付けてもよいし、予め用意した予備の本体部110及び光源部を取り付けてもよい。なお、設置部120は、例えば、空港側の設備としてもよい。この場合、設置部120は、省略可能である。設置部120は、航空標識灯100において、必要に応じて設けられ、省略可能である。
画像取得部12の取得する画像データは、航空標識灯100において、少なくとも投光窓114が写っていればよい。換言すれば、画像データは、航空標識灯100のうちの投光窓114を撮影したものであればよく、航空標識灯100のその他の部分は、必ずしも写っていなくてもよい。
判別部14は、より詳しくは、画像取得部12の取得した複数の画像データに対して画像処理を行うことにより、複数の画像データを基に、複数の航空標識灯100のそれぞれの投光窓114の汚れ具合を判別する。
このように、航空標識灯100の汚れとは、より詳しくは、航空標識灯100の投光窓114の汚れである。判別部14は、例えば、上部本体111の上面113aなどに汚れが付着していたとしても、航空標識灯100が汚れているとは判別しない。航空標識灯100の汚れ具合は、例えば、投光窓114において、汚れの付着している部分と付着していない部分との面積比率などで表してもよい。
例えば、投光窓114に付着したタイヤのかすや塵埃などの汚れは、投光窓114の汚れの付着していない部分と比べて、黒く観察される。従って、投光窓114のうち、黒く観察される部分の面積を画像処理によって求めることにより、航空標識灯100の投光窓114の汚れ具合を判別することができる。
また、例えば、夜間に画像データの取得作業を行う場合には、航空標識灯100を点灯させた状態で画像データを取得することが考えられる。この場合には、投光窓114の汚れの付着した部分は、投光窓114の汚れの付着していない部分と比べて、暗く観察される。従って、投光窓114のうち、暗く観察される部分の面積を画像処理によって求めることにより、航空標識灯100の投光窓114の汚れ具合を判別してもよい。投光窓114の汚れ具合の判別方法は、上記に限ることなく、投光窓114の汚れ具合を適切に判別可能な任意の方法でよい。
また、図2及び図3に表したように、航空標識灯100は、複数の投光窓114を有する。この場合、画像データは、1つの画像に複数の投光窓114を撮影したものでもよいし、複数の投光窓114のいずれかを撮影したものでもよい。画像データは、1つの航空標識灯100に対して複数設けてもよい。換言すれば、画像取得部12は、1つの航空標識灯100に対し、複数の投光窓114のそれぞれを撮影した複数の画像データを取得してもよい。
路面RSに埋め込まれる航空標識灯100は、上方から撮影される。例えば、真上からの撮影で複数の投光窓114を一度に撮影できる場合には、1つの航空標識灯100に対して1つの画像データでよい。しかしながら、投光窓114の形状や配置などによっては、真上からでは見え難くなってしまう可能性がある。この場合には、1つの航空標識灯100を複数の方向から撮影することにより、1つの航空標識灯100に対し、複数の投光窓114のそれぞれを撮影した複数の画像データを取得する。これにより、航空標識灯100が複数の投光窓114を有する場合にも、複数の投光窓114のそれぞれの汚れ具合を適切に判別することができる。
図4は、第1の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムによる航空標識灯洗浄支援方法を模式的に表すフローチャートである。
図4に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10による航空標識灯洗浄支援方法においては、まず、画像取得部12が、航空標識灯100のそれぞれを撮影した画像データを取得する(図4のステップS101)。
画像取得部12が画像データを取得した後、画像取得部12から画像データを受け取った判別部14が、画像データに対してそれぞれ画像処理を行うことにより、画像データを基に、航空標識灯100のそれぞれの汚れ具合を判別する(図4のステップS102)。
判別部14が航空標識灯100のそれぞれの汚れ具合を判別した後、推定部16が、判別部14の判別結果に応じて複数の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量を推定する(図4のステップS103)。
推定部16は、洗浄剤の量を推定した後、推定した洗浄剤の量を出力する(図4のステップS104)。この例において、推定部16は、推定した洗浄剤の量を表示部18に出力(送信)する。
表示部18は、推定部16から推定した洗浄剤の量の入力を受け、推定部から受け取った洗浄剤の量を表示する(図4のステップS105)。
複数の航空標識灯100の洗浄には、例えば、専用の洗浄車が用いられる(図9参照)。洗浄に必要な分の洗浄剤を洗浄車に積載し、洗浄車から航空標識灯に洗浄剤を噴出することにより、航空標識灯の洗浄が行われる。洗浄剤には、例えば、ドライアイス、洗剤、アルコールなどが用いられる。洗浄剤は、当日に使用する分を予め仕入先に発注することによって用意される。
例えば、洗浄する予定の航空標識灯100の数や担当者の経験などに基づいて洗浄剤の量を推定する場合がある。しかしながら、洗浄剤の量は、航空標識灯100の汚れ具合に応じて変化する可能性がある。このため、上記のように洗浄剤の量を推定した場合には、例えば、想定よりも汚れが酷く、1つ当たりの航空標識灯100に対する洗浄剤の量が増えてしまった場合に、洗浄剤が足りなくなり、予定する数の航空標識灯100を洗浄できなくなってしまう可能性がある。
また、洗浄剤の量を多く推定してしまった場合には、余った洗浄剤が無駄になってしまう可能性がある。特に、ドライアイスなどの保管の難しい洗浄剤においては、洗浄剤が余ったとしても次回の洗浄まで残しておくことが難しく、無駄になってしまう可能性がある。
これに対し、本実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システム10及び航空標識灯洗浄支援方法では、推定部16が、判別部14の判別結果に応じて複数の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量を推定する。これにより、本実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システム10及び航空標識灯洗浄支援方法では、使用する洗浄剤の量をより正確に推定することができ、洗浄剤に過不足が発生することを抑制することができる。また、例えば、洗浄の担当者は、表示部18に表示された量を仕入先に発注すればよく、洗浄剤の量の推定の手間を省き、担当者の発注作業などをより容易にすることもできる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムを模式的に表すブロック図である。
図5に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10aは、推定部16が、入力部30から入力された環境情報を受け取る。ここで推定部16が受け取る環境情報は、例えば、複数の航空標識灯100の洗浄を行う時の季節を表す季節情報である。季節情報は、春、夏、秋、冬の季節を表す情報でもよいし、1月、2月などの月日を表す情報などでもよい。季節情報は、洗浄を行う時の季節を知ることが可能な任意の情報でよい。
航空標識灯洗浄支援システム10aは、例えば、環境情報を推定部16に入力するための入力部30をさらに備える。入力部30は、例えば、洗浄の担当者の端末の入力部である。入力部30には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネルなどの周知の入力装置が用いられる。入力部30は、例えば、洗浄の担当者などからの操作指示の入力を受け、入力された操作指示に応じた環境情報を推定部16に入力する。
但し、入力部30は、操作指示の入力を受けるものに限るものではない。入力部30は、例えば、外部のサーバや洗浄の担当者の携帯端末などの外部端末と通信を行い、外部端末から環境情報の入力を受け、入力された環境情報を推定部16に入力するものなどでもよい。また、入力部30は、例えば、インターネットなどから環境情報を自動的に収集し、収集した環境情報を推定部16に入力するものなどでもよい。推定部16に環境情報を入力する方法は、上記に限ることなく、推定部16に対して環境情報を適切に入力することが可能な任意の方法でよい。
推定部16は、環境情報の入力を受け、判別部14の判別結果と環境情報とに応じて洗浄剤の量を推定する。上記のように、航空標識灯100に付着する主な汚れは、航空機のタイヤのかすである。航空機のタイヤのかすによる航空標識灯100の汚れは、路面RSの温度の高い夏場に多くなり、路面RSの温度の低い冬場に少なくなる傾向にある。このため、推定部16は、環境情報の表す季節を基に、夏場には洗浄剤の量を多く推定し、冬場には洗浄剤の量を少なく推定する。換言すれば、推定部16は、判別部14の判別結果に応じて推定した洗浄剤の量を環境情報に応じて補正する。これにより、使用する洗浄剤の量を季節に応じてより正確に推定することができる。
なお、環境情報は、例えば、設置された空港の気温の情報や路面RSの温度の情報などでもよい。例えば、空港の気温や路面RSの温度によって航空機のタイヤのかすの発生具合が変化したり、特に洗浄剤がドライアイスの場合は、季節や気温に応じて保管(保持)可能な時間が変化したりする。そのため、入力部30が気温・温度情報を推定部16に入力する構成とすることで、推定部16での洗浄剤の量を推定する精度を向上することが期待できる。
さらに、洗浄時には、航空標識灯100に洗浄剤を吹き付けるように洗浄が行われるが、周囲の風量が高い場合は、洗浄剤が流れてしまい洗浄効率が低下する可能性がある。そのため、入力部30が風量情報を推定部16に入力する構成とすることで、推定部16での洗浄剤の量を推定する精度を向上することが期待できる。環境情報は、上記に限ることなく、航空標識灯100の洗浄を行う時の環境を表す任意の情報でよい。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムを模式的に表すブロック図である。
図6に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10bは、推定部16が、洗浄剤の量を補正するための補正量の入力を受ける。航空標識灯洗浄支援システム10bは、例えば、補正量を推定部16に入力するための入力部32をさらに備える。入力部32の構成は、入力部30の構成と同様とすることができるため、詳細な説明は省略する。推定部16に補正量を入力する方法は、推定部16に対して補正量を適切に入力することが可能な任意の方法でよい。
推定部16は、補正量の入力を受け、判別部14の判別結果と補正量とに応じて洗浄剤の量を推定する。換言すれば、推定部16は、判別部14の判別結果に応じて推定した洗浄剤の量を補正量に応じて補正する。
例えば、路面RSのうち、航空機の着陸する部分に配置された航空標識灯100については、タイヤかすなどの汚れが強く付着し、想定よりも多くの洗浄剤を使用してしまう可能性がある。換言すれば、判別部14の判別結果に基づく洗浄剤の量と、実際の洗浄作業で使用した洗浄剤の量と、に差が生じてしまう可能性がある。
航空標識灯洗浄支援システム10bは、このように実際に使用した洗浄剤の量との間に差が生じてしまう場合などに、入力部32の操作などに基づいて推定部16に補正量を入力することにより、上記の差を補正できるようにする。換言すれば、航空標識灯洗浄支援システム10bは、実際の洗浄作業に基づく担当者の経験などを推定部16の推定にフィードバックできるようにする。これにより、使用する洗浄剤の量をより正確に推定することができる。
上記のように、複数の航空標識灯100のそれぞれの汚れの落ち難さは、複数の航空標識灯100の配置によって変化する。このため、補正量は、例えば、複数の航空標識灯100のそれぞれに対して個別に設定される。補正量は、例えば、洗浄剤の量の係数である。推定部16は、例えば、判別部14の判別結果を基に、所定の航空標識灯100の洗浄を必要と判断した際に、1台の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量に補正量を乗じることにより、その航空標識灯100に対する洗浄剤の量を推定する。そして、推定部16は、洗浄を必要と判断した航空標識灯100のそれぞれに対して上記の演算を行い、航空標識灯100の個別の量の総和により、洗浄剤の全体の量を推定する。
なお、補正量は、航空標識灯100が設置されてからの時間に比例する補正量であってもよい。設置されてから時間が経った航空標識灯100は、新品の航空標識灯100と比べて、同じ量の洗浄剤を用いても汚れが落ちにくくなっている虞がある。その汚れの落ちにくさを補正量で補正して洗浄剤の量を推定してもよい。また、例えば、全体の洗浄剤の量に対する係数として設定してもよい。判別部14の判別結果と補正量とに応じて洗浄剤の量を推定する推定方法は、上記に限ることなく、判別結果と補正量とに応じて洗浄剤の量を適切に推定可能な任意の方法でよい。また、補正量は、洗浄剤の推定量に基づいて実際に洗浄を行った結果に基づいて、自動的に決定されてもよい。例えば、実際に洗浄を行った結果洗浄剤が余った場合は、次回推定時に用いて補正量は低く(推定される洗浄剤量が少なく)なるように自動的に決定される。反対に、洗浄剤が足りなかった場合は、補正量は高く(推定される洗浄剤量が多く)なるように自動的に決定される。
(第4の実施形態)
図7は、第4の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムを模式的に表すブロック図である。
図7に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10cでは、判別部14が、複数の航空標識灯100のそれぞれの汚れの具合を判別するとともに、複数の航空標識灯100のそれぞれの汚れの付着部位を判別する。判別部14は、例えば、複数の航空標識灯100のそれぞれの投光窓114における汚れの付着部位を判別する。
推定部16は、判別部14の汚れ具合の判別結果と汚れの付着部位の判別結果とに応じて洗浄剤の量を推定する。例えば、投光窓114の外縁付近は、投光窓114の中央付近と比べて、付着した汚れが落ち難い傾向にある。このため、推定部16は、例えば、付着部位の判別結果を基に、投光窓114の外縁付近に汚れが付着した航空標識灯100の洗浄剤の量を多く推定する。推定部16は、例えば、洗浄を必要と判断した航空標識灯100のそれぞれに対して上記の演算を行い、航空標識灯100の個別の量の総和により、洗浄剤の全体の量を推定する。これにより、使用する洗浄剤の量をより正確に推定することができる。但し、判別部14の汚れ具合の判別結果と汚れの付着部位の判別結果とに応じた洗浄剤の量の推定方法は、上記に限ることなく、判別部14の汚れ具合の判別結果と汚れの付着部位の判別結果とに応じて洗浄剤の量を適切に推定可能な任意の方法でよい。
(第5の実施形態)
図8は、第5の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムを模式的に表すブロック図である。
図8に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10dでは、推定部16が、洗浄剤の量の推定を行う時点から複数の航空標識灯100の洗浄を行う時点までの時間を表す時間情報の入力を受ける。航空標識灯洗浄支援システム10dは、例えば、時間情報を推定部16に入力するための入力部34をさらに備える。入力部34の構成は、入力部30、32の構成と同様とすることができるため、詳細な説明は省略する。推定部16に時間情報を入力する方法は、推定部16に対して時間情報を適切に入力することが可能な任意の方法でよい。
推定部16は、時間情報の入力を受け、判別部14の判別結果と時間情報とに応じて洗浄剤の量を推定する。換言すれば、推定部16は、判別部14の判別結果に応じて推定した洗浄剤の量を時間情報に応じて補正する。
推定部16で推定した洗浄剤の量を仕入先に発注し、発注した洗浄剤が入荷されて、複数の航空標識灯100の洗浄を行うことが可能となるまでには、数日かかる可能性がある。そして、複数の航空標識灯100は、この間においてもさらに汚れてしまう可能性がある。
また、例えば、洗浄剤がドライアイスである場合には、発注した洗浄剤が納入された後、複数の航空標識灯100の洗浄を開始するまでの間に、洗浄剤(ドライアイス)の量が、保管状況などに応じて減少してしまう可能性がある。
このため、航空標識灯洗浄支援システム10dでは、推定部16が、判別部14の判別結果と時間情報とに応じて洗浄剤の量を推定する。推定部16は、時間情報を基に、洗浄剤の量の推定を行う時点から複数の航空標識灯100の洗浄を行う時点までの時間が長くなるほど、洗浄剤の量を多く推定する。
推定部16は、例えば、洗浄剤の量の推定を行う時点から複数の航空標識灯100の洗浄を行う時点までの時間における複数の航空標識灯100の汚れ具合の変化、及び洗浄剤の量の推定を行う時点(洗浄剤の出荷又は納入の時点)から複数の航空標識灯100の洗浄を行う時点までの時間における洗浄剤の量の変化の少なくとも一方に応じて、洗浄剤の量を推定する。推定部16は、例えば、複数の航空標識灯100の洗浄を行う時点までにおける複数の航空標識灯100の汚れ具合の増加分を考慮し、予想される汚れ具合の増加分だけ洗浄剤の量を多く推定する。あるいは、推定部16は、例えば、複数の航空標識灯100の洗浄を行う時点までにおける洗浄剤の減少分を考慮し、予想される洗浄剤の減少分だけ洗浄剤の量を多く推定する。これにより、使用する洗浄剤の量をより正確に推定することができる。
なお、判別部14の判別結果と時間情報とに応じた洗浄剤の量の推定の方法は、上記に限ることなく、判別部14の判別結果と時間情報とに応じて洗浄剤の量を適切に推定可能な任意の方法でよい。
また、季節情報による洗浄剤の量の補正、補正量による洗浄剤の量の補正、付着部位による洗浄剤の量の補正、及び時間情報による洗浄剤の量の補正は、任意に組み合わせ可能である。換言すれば、推定部16は、判別部14の判別結果を用いるとともに、季節情報、補正量、付着部位、及び時間情報の少なくともいずれかを用いて複数の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量を推定するものでもよい。
(第6の実施形態)
図9は、第6の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムを模式的に表すブロック図である。
図9に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10eは、報知部40をさらに備える。報知部40は、判別部14の判別結果を基に、複数の航空標識灯100のうちの洗浄すべき航空標識灯100の報知を行う。報知部40は、例えば、洗浄車200に設けられる。
洗浄車200は、移動しながら誘導路や滑走路などの路面RSに設置された航空標識灯100の洗浄を行う。洗浄車200は、航空標識灯100を洗浄し、屋外に設置される航空標識灯100に付着した塵埃などを除去する。洗浄車200は、より詳しくは、航空標識灯100の投光窓114を洗浄する。これにより、洗浄車200は、航空標識灯100から照射される光の強度が、付着した塵埃などによって低下してしまうことを抑制する。
洗浄車200は、車両本体202と、洗浄部204と、を有する。洗浄部204は、車両本体202に設けられる。車両本体202は、内燃機関又はモーターなどで自走可能な自動車である。車両本体202は、例えば、四輪車である。但し、車両本体202は、二輪車や三輪車などでもよい。車両本体202は、車輪を有するものに限ることなく、キャタピラなどを有するものなどでもよい。車両本体202は、内燃機関やモーターなどの動力源を有するものに限ることなく、人力によるものなどでもよい。車両本体202の構成は、洗浄部204を載せて移動可能な任意の構成でよい。
洗浄部204は、航空標識灯100の洗浄を行う。より具体的には、洗浄部204は、航空標識灯100の投光窓114を洗浄する。洗浄部204は、例えば、噴出部210と、可動部212と、を有する。
噴出部210は、洗浄媒体の噴出を行う。噴出部210は、例えば、ノズルを有し、ノズルから洗浄媒体を噴出する。洗浄媒体は、例えば、粒子状のドライアイスなどの洗浄剤と空気との混合体である。洗浄媒体は、上記に限ることなく、洗浄剤のみを用いるものなどでもよい。洗浄剤は、ドライアイスに限ることなく、前述のように洗剤やアルコールなどでもよい。洗浄媒体は、航空標識灯100の投光窓114を適切に洗浄することができる任意の媒体でよい。
可動部212は、噴出部210の位置や、噴出部210から噴出される洗浄媒体の噴出の向きなどを変化させる。可動部212は、例えば、車両本体202の車内に設けられた操作部の操作に応じて噴出部210の位置や向きを変化させる。これにより、航空標識灯100との位置を車両本体202で合わせる必要が無く、可動部212の動作で噴出部210と航空標識灯100との位置を合わせることができる。これにより、航空標識灯100の洗浄をより効率良く簡単に行うことができる。なお、洗浄部204の構成は、上記に限ることなく、航空標識灯100の投光窓114を適切に洗浄することができる任意の構成でよい。
可動部212の操作部は、例えば、車両本体202の運転席に設けられる。これにより、洗浄車200の運転及び洗浄部204による航空標識灯100の洗浄作業を一人の担当者で行うことができる。航空標識灯100の洗浄をより効率良く行うことができる。
洗浄部204は、例えば、撮影部220をさらに有する。撮影部220は、例えば、噴出部210に設けられ、噴出部210の洗浄媒体の噴出方向を撮影する。撮影部220によって撮影された画像は、例えば、可動部212の操作部に設けられた画面に表示される。これにより、画面に表示された画像を参照しながら操作部を操作することで、航空標識灯100と噴出部210との位置をより簡単に合わせることができる。
報知部40は、例えば、車両本体202の運転席に設けられる。これにより、本実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システム10eでは、例えば、洗浄車200を運転して実際に複数の航空標識灯100の洗浄作業を行う担当者が、報知部40の報知に基づいて、洗浄すべき航空標識灯100を把握することができる。従って、航空標識灯洗浄支援システム10eでは、例えば、判別部14において汚れていないと判別された航空標識灯100を洗浄してしまい、洗浄剤が足らなくなってしまうことなどを抑制することができる。このため、洗浄剤の過不足の発生をより適切に抑制し、複数の航空標識灯100の洗浄作業をより適切に行うことができる。
報知部40は、例えば、表示画面を有する表示部である。報知部40は、例えば、判別結果と関連付けられた識別情報を基に、複数の航空標識灯100のそれぞれを識別できるようにした状態で、複数の航空標識灯100のそれぞれの汚れ具合を表示する。報知部40は、例えば、識別情報と判別結果とを表形式で表示する。これにより、どの航空標識灯100を洗浄すべきかを、洗浄の担当者などに容易に認識させることができる。
報知部40は、例えば、複数の航空標識灯100の設置された敷地(空港)の地図を表す地図情報に、複数の航空標識灯100のそれぞれの汚れ具合の判別結果を重ねて表示してもよい。報知部40は、例えば、地図上において、複数の航空標識灯100のそれぞれの実際の設置位置に対応した位置に、複数の航空標識灯100のそれぞれの汚れ具合の判別結果を表示する。これにより、敷地内のどの位置に設置された航空標識灯100を洗浄すべきかを、洗浄の担当者などにより容易に認識させることができる。
なお、報知部40による報知の態様は、画面への表示によるものに限定されるものではない。報知部40は、例えば、洗浄車200が洗浄すべき航空標識灯100に接近した際に、音声の出力や振動の発生などによって洗浄すべき航空標識灯100であることを報知するものなどでもよい。報知部40による報知の態様は、判別部14の判別結果を基に、複数の航空標識灯100のうちの洗浄すべき航空標識灯100を洗浄の担当者などに適切に報知可能な任意の態様でよい。
また、報知部40の設置位置は、洗浄車200に限定されるものではない。報知部40は、例えば、洗浄の担当者の端末に設けてもよい。例えば、洗浄の担当者の端末が携帯端末である場合には、端末を洗浄車200の車内に持ち込むことで、上記と同様に、複数の航空標識灯100の洗浄作業を行いながら洗浄すべき航空標識灯100を把握することができる。
洗浄の担当者の端末は、例えば、居室などに設置される据え置き型の端末などでもよい。例えば、洗浄の担当者が、実際に洗浄作業を行う前に、居室などにおいて洗浄すべき航空標識灯100を把握できるようにしてもよい。例えば、報知部40の報知を紙に印刷し、洗浄すべき航空標識灯100が記載された紙を洗浄車200の車内に持ち込むことで、洗浄作業を行いながら洗浄すべき航空標識灯100を把握できるようにしてもよい。報知部40は、例えば、洗浄すべき航空標識灯100を紙で出力することによって報知を行うものなどとしてもよい。
また、報知部40は、例えば、判別部14の判別結果と推定部16の推定結果とを基に、複数の航空標識灯100のうちの洗浄すべき航空標識灯100の報知を行うものとしてもよい。例えば、上記のように、季節情報、補正量、付着部位、及び時間情報の少なくともいずれかを用いて複数の航空標識灯100の洗浄に必要な洗浄剤の量を推定する場合などには、複数の航空標識灯100に噴射すべき洗浄剤の量が、推定部16の推定に応じて複数の航空標識灯100毎に変化する可能性がある。このような場合には、報知部40は、例えば、判別部14の判別結果を基に、複数の航空標識灯100のうちの洗浄すべき航空標識灯100の報知を行うとともに、推定部16の推定結果を基に、洗浄すべき航空標識灯100毎の洗浄剤の量の報知を行うようにしてもよい。これにより、例えば、複数の航空標識灯100毎の洗浄剤の量が異なる場合にも、洗浄剤の過不足の発生をより適切に抑制することができる。
なお、上記のように、洗浄車200が撮影部220を有する場合には、画像取得部12は、複数の航空標識灯100のそれぞれを撮影した複数の画像データを洗浄車200から取得してもよい。換言すれば、洗浄車200を航空標識灯洗浄支援システム10eの移動体として用いてもよい。
例えば、洗浄車200で事前に複数の画像データを取得し、推定部16で必要な洗浄剤の量を推定した後、推定した量の洗浄剤を洗浄車200に積載し、複数の航空標識灯100の洗浄作業を洗浄車200で行う。これにより、洗浄車200を移動体とした際にも、洗浄剤の過不足の発生を抑制し、複数の航空標識灯100の洗浄作業をより適切に行うことができる。
例えば、無人航空機などの移動体20で事前に複数の画像データの取得を行い、洗浄車200で航空標識灯100の洗浄を行った場合に、洗浄後の航空標識灯100の画像データを洗浄車200の撮影部220で取得することにより、その航空標識灯100の画像データを更新してもよい。これにより、例えば、無人航空機などの移動体20で複数の航空標識灯100の全ての画像データを取得する頻度を低下させることができる。
例えば、複数の航空標識灯100の全ての画像データを空港の運用終了後に移動体20で毎日取得しようとすると、手間がかかってしまったり、作業時間が足りなくなってしまったりする可能性がある。こうした際に、上記のように、洗浄を終えた航空標識灯100の画像データを洗浄車200の撮影部220で取得した画像データに更新する。これにより、例えば、複数の航空標識灯100の全ての画像データを移動体20で取得する頻度を二日に一回や三日に一回の頻度などに低下させることができる。また、全ての画像データを取得する頻度を低下させたとしても、洗浄後の画像データに更新することで、次の洗浄作業の際に、複数の航空標識灯100のそれぞれの汚れ具合に応じた適切な洗浄作業を行わせることが可能となる。このように、無人航空機などの移動体20と洗浄車200とを組み合わせて用いてもよい。
なお、車両本体202の運転席に画面表示を行う報知部40を設ける場合には、撮影部220で撮影された画像を報知部40に表示してもよい。洗浄すべき航空標識灯100と撮影部220で撮影された画像とを報知部40に並べて表示したり、切り替えて表示したりできるようにしてもよい。
また、洗浄車200は、例えば、敷地内を自動的に移動する自動運転機能と、噴出部210による航空標識灯100の洗浄を自動的に行う自動洗浄機能と、を有し、複数の航空標識灯100の洗浄を無人で自動的に行うものとしてもよい。この場合、判別部14は、複数の航空標識灯100の汚れ具合の判別結果を洗浄車200に出力してもよい。洗浄車200は、判別部14から判別結果の入力を受け、入力された判別結果に基づいて複数の航空標識灯100の洗浄を自動的に行ってもよい。換言すれば、洗浄車200は、複数の航空標識灯100のうち、判別部14で汚れていると判別された航空標識灯100の洗浄を自動的に行ってもよい。さらに、洗浄車200は、推定部16の推定結果を基に、洗浄すべき航空標識灯100毎の洗浄剤の量を認識し、汚れていると判別された航空標識灯100の洗浄を推定部16の推定した洗浄剤の量で自動的に行ってもよい。航空標識灯洗浄支援システムは、例えば、複数の航空標識灯100の洗浄を自動的に行う洗浄車200をさらに備えるものとしてもよい。
(第7の実施形態)
図10は、第7の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムを模式的に表すブロック図である。
図10に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10fでは、推定部16が、推定した洗浄剤の量を洗浄剤の仕入先に出力することにより、推定した量に応じた量の洗浄剤の仕入先への発注を行う。推定部16は、例えば、仕入先の端末にメールやメッセージを送信することにより、洗浄剤の発注を行う。推定部16は、例えば、仕入先の電話に自動音声を発信したり、ファクシミリを発信したりすることにより、洗浄剤の発注を行ってもよい。推定部16による洗浄剤の発注の方法は、仕入先に対して洗浄剤を適切に発注することが可能な任意の方法でよい。
このように、航空標識灯洗浄支援システム10fでは、推定部16が、洗浄剤の仕入先への発注を行う。これにより、例えば、洗浄の担当者の手間をより抑制し、利便性をより向上させることができる。
なお、推定部16は、推定した量に応じた量の洗浄剤の仕入先への発注を自動的に行うとともに、推定した洗浄剤の量を表示部18に表示する構成としてもよい。
(第8の実施形態)
図11は、第8の実施形態に係る航空標識灯洗浄支援システムを模式的に表すブロック図である。
図11に表したように、航空標識灯洗浄支援システム10gでは、移動体20gが、自動運転機能を有する車両である。車両は、四輪車である。但し、車両は、二輪車や三輪車などでもよい。移動体20gは、例えば、予め設定されたルートを走行しながら複数の航空標識灯100のそれぞれを撮影部22で撮影することにより、複数の航空標識灯100のそれぞれに対応した複数の画像データを自動的に取得する。
なお、車両である移動体20gは、必ずしも自動運転機能を有しなくてもよい。移動体20gは、例えば、担当者が運転を行う車両などでもよい。
このように、画像データを取得する移動体は、無人航空機に限ることなく、車両などでもよい。移動体は、上記のように、洗浄車200でもよい。移動体の構成は、移動しながら複数の航空標識灯100のそれぞれを撮影部22で撮影することにより、複数の航空標識灯100のそれぞれに対応した複数の画像データを取得可能な任意の構成でよい。
また、複数の航空標識灯100のそれぞれに対応した複数の画像データは、例えば、担当者が車両や徒歩などで移動しながら携帯型のカメラなどで撮影することによって取得してもよい。また、複数の画像データは、例えば、空港を利用する旅客機や貨物機などの航空機に設けられた撮影部で撮影することによって取得してもよい。
このように、航空標識灯洗浄支援システムは、必ずしも移動体を備えていなくてもよい。画像取得部12による画像データの取得方法は、複数の航空標識灯100のそれぞれを撮影した複数の画像データを適切に取得することができる任意の方法でよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。