JP7707147B2 - アルドステロン検出用抗体及びアルドステロンの免疫測定方法 - Google Patents

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Description

NPMD NITE BP-03018
本発明は、アルドステロン検出用抗体、アルドステロンの免疫測定方法及びアルドステロンの免疫測定試薬に関する。
アルドステロンは、副腎皮質外層から分泌される、分子量約360の鉱質ステロイドホルモンである。アルドステロンの分泌は、主にレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系に依存している。アルドステロンは、電解質の恒常性、循環血液量及び血圧の維持に重要な役割を有するホルモンである。アルドステロンは、腎臓遠位尿細管のミネラルコルチコイド受容体に作用して、ナトリウムと水の再吸収を促進することで血圧を上昇させる機能を有する。
生体試料中のアルドステロン濃度の測定は、原発性アルドステロン症、バーター症候群、リドル症候群、水酸化酵素欠損症、及び選択的低アルドステロン症等の鑑別診断のために実施されている。日本内分泌学会ガイドラインおよび日本高血圧学会ガイドラインにおいては、原発性アルドステロン症のスクリーニング方法として、アルドステロン濃度(Plasma Aldosterone Concentration:PAC)の、レニン活性(Plasma Renin Activity:PRA)又はレニン濃度(Active Renin Concentration:ARC)に対する比率であるアルドステロン/レニン比(Aldosterone to Renin Ratio:ARR)の測定が推奨されている。
アルドステロンの測定方法としては、LC-MS法及び免疫測定法等が知られている。免疫測定法としては、ラジオイムノアッセイ法(RIA法)及び酵素免疫測定法(EIA法)がある(特許文献1参照)。
一方、特許文献2には、ステロイドを免疫学的に定量する方法において、抗ステロイド抗体として、ステロイドと抗体との複合体に特異的に結合する抗体を用いることが記載されている。なお、特許文献2には、前記複合体に特異的に結合する抗体として使用可能な具体的な抗体は開示されていない。
特開平2-57976号公報 国際公開第2019/098314号
本発明は、試料中のアルドステロンを正確に検出するための技術を提供することを主な目的とする。
上記課題解決のため、本発明は、以下の[1]-[35]を提供する。
[1] アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する抗体。
[2] 配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる相補性決定領域(CDR)1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含み、配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む、[1]の抗体。
[3] 配列番号5のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含み、配列番号6のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む、[1]又は[2]の抗体。
[4] モノクローナル抗体である、[1]-[3]のいずれかの抗体。
[5] マウスモノクローナル抗体である、[1]-[4]のいずれかの抗体。
[6] 前記抗アルドステロン抗体が、ウサギ抗アルドステロン抗体又はその断片である、[1]-[5]のいずれかの抗体。
[7] 受託番号NITE BP-03018で国際寄託されたハイブリドーマKTM-611から産生される、[1]-[6]のいずれかの抗体。
[8] [1]-[6]のいずれかの抗体を産生するハイブリドーマ。
[9] 受託番号NITE BP-03018で国際寄託された、[8]のハイブリドーマ。
[10] [1]-[7]のいずれかの抗体をコードするDNA。
[11] [10]のDNAを含有する組換え体ベクター。
[12] [11]の組換え体ベクターを宿主細胞に導入して得られる形質転換体。
[13] [12]の形質転換体を培地に培養し、培養物中に[1]-[6]のいずれかの抗体を生成蓄積させること;及び
該培養物から該抗体を採取すること;
を含む、[1]-[6]のいずれかの抗体の製造方法。
[14] 試料中のアルドステロンと、
アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を接触させて、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体と前記複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること;及び
前記多重複合体を測定すること;
を含む、アルドステロンの免疫測定方法。
[15] 試料中のアルドステロンと、
アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
を接触させて、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を形成させること;
前記複合体と、
アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を接触させて、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体と前記複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること;及び
前記多重複合体を測定すること;
を含む、アルドステロンの免疫測定方法。
[16] さらに、多重複合体を測定することで得られる検出シグナル強度と、既知量のアルドステロンを用いて予め作成されたアルドステロン量と検出シグナル強度との相関を規定する検量線と、に基づいて試料中のアルドステロン量を決定すること、
を含む、[14]又は[15]の方法。
[17] 前記複合体認識型抗体が、配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含み、配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む、[14]-[16]のいずれかの方法。
[18] 前記複合体認識型抗体が、配列番号5のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含み、配列番号6のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む、[14]-[17]のいずれかの方法。
[19] 前記複合体認識型抗体がモノクローナル抗体である、[14]-[18]のいずれかの方法。
[20] 前記複合体認識型抗体がマウスモノクローナル抗体である、[14]-[19]のいずれかの方法。
[21] 前記抗アルドステロン抗体が、ウサギ抗アルドステロン抗体又はその断片である、[14]-[20]の方法。
[22] 前記複合体認識型抗体が、受託番号NITE BP-03018で国際寄託されたハイブリドーマKTM-611から産生される抗体である、[14]-[21]のいずれかの方法。
[23] 前記複合体認識型抗体又は前記抗アルドステロン抗体のいずれか一方、好ましくは前記抗アルドステロン抗体が、不溶性担体に固定化される、[14]-[22]のいずれかの方法。
[24] 試料が、全血、血漿、血清、尿、髄液、唾液、羊水、尿、汗及び膵液からなる群から選択されるいずれか一以上である、[14]-[23]のいずれかの方法。
[25] サンドイッチELISA(Enzyme-Linked ImmunoSorbent Assay)、ラテックス凝集法又はイムノクロマト法である、[14]-[24]のいずれかの方法。
[26] アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を含む、アルドステロンの免疫測定試薬。
[27] 前記複合体認識型抗体が、配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含み、配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む、[26]の試薬。
[28] 前記複合体認識型抗体が、配列番号5のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含み、配列番号6のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む、[26]又は[27]の試薬。
[29] 前記複合体認識型抗体がモノクローナル抗体である、[26]-[28]のいずれかの試薬。
[30] 前記複合体認識型抗体がマウスモノクローナル抗体である、[26]-[29]のいずれかの試薬。
[31] 前記抗アルドステロン抗体が、ウサギ抗アルドステロン抗体又はその断片である、[26]-[30]の試薬。
[32] 前記複合体認識型抗体が、受託番号NITE BP-03018で国際寄託されたハイブリドーマKTM-611から産生される、[26]-[31]のいずれかの試薬。
[33] 前記複合体認識型抗体又は前記抗アルドステロン抗体のいずれか一方、好ましくは前記抗アルドステロン抗体が、不溶性担体に固定化されている、[26]-[32]のいずれかの試薬。
[34] [26]-[33]の試薬を含む、アルドステロンの免疫測定キット。
[35] サンドイッチELISA、ラテックス凝集法又はイムノクロマト法による、[34]のキット。
本発明において、「抗体」という用語は、最も広い意味で使用され、所望の生物学的活性を示す限り、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、二量体、多量体、多重特異性抗体(例えば、二重特異性抗体)、抗体断片又は抗体修飾物であってよい。抗体は、マウス抗体、ウサギ抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体又はキメラ抗体であってよく、または他の種由来抗体であってもよい。抗体は、免疫グロブリン分子の任意のクラス(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD及びIgA)、任意のサブクラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1及びIgA2)であり得る。なお、「抗体」及び「免疫グロブリン」なる用語は互換性をもって広義な意味で使われる。
「抗体断片」とは、抗体の一部であって、抗体の可変ドメインを含むか、少なくとも抗原結合領域を含むものを言う。抗体断片には、例えばFab、Fab’、F(ab’)2、Fv断片、線状抗体、一本鎖抗体(scFv)、sc(Fv)2、Fab3、ドメイン抗体(dAb)、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、ミニボディ、及びこれらの抗体断片から形成される多重特異性抗体が含まれ得る。「Fv断片」は最小の抗体断片であり、完全な抗原認識領域と抗原結合領域を含む。
「抗体修飾物」とは、抗体又は抗体断片に化学的な修飾を施すことによって得られるものであり、例えばポリエチレングリコール(PEG)等の各種分子を結合した抗体が挙げられる。抗体に結合される分子は限定されない。
「アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する」とは、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に対して、遊離のアルドステロンに対するよりも高い親和性で結合することを意味し、好ましくは、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体にのみに結合し、遊離のアルドステロンには結合しないことを意味する。遊離のアルドステロンに対する親和性、又はアルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に対する親和性は、例えば、ELISA法又は表面プラズモン共鳴の原理を用いる方法等によって測定することができる。本発明に係るアルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する抗体の、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に対する親和性は、遊離のアルドステロンに対する親和性の10倍、20倍、30倍、40倍、50倍、60倍、70倍、80倍、90倍、100倍であり、好ましくは200倍、300倍、400倍、500倍、600倍、700倍、800倍、900倍、1000倍であり、場合によって2000倍、3000倍、4000倍、5000倍、6000倍、7000倍、8000倍、9000倍、10000倍あるいはそれ以上である。
本発明により、試料中のアルドステロンを正確に検出するための技術が提供される。
アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体対する抗体(KTM-611抗体)及び抗アルドステロン抗体(KTM-2012抗体)の、アルドステロンへの反応性を評価した結果である。横軸はKTM-611抗体又はKTM-2012抗体の濃度を示し、縦軸は吸光(主波長450nm、副波長660nm)を示す。四角はKTM-611抗体の結果を、丸はKTM-2012抗体の結果を示す。 実施例5のアルドステロン測定における最小測定濃度を示すグラフであり、試料中のアルドステロン濃度と発光量(平均値±2SD)との関係を表すグラフである。 実施例4の測定キットを用いる測定により得られたアルドステロン濃度(Y軸)と、「デタミナーCL アルドステロン」(日立化成ダイアグノスティックス・システムズ社製)を用いる測定により得られたアルドステロン濃度(X軸)との相関を示すグラフである。直線は相関式(Y=0.91X+8.40)を示し、相関係数は0.998である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
1.アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する抗体
本発明に係る抗体は、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に特異的に結合する。
本発明に係る抗体は、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に特異的に結合する抗体であれば、その構造は特に制限されず、例えば、2本の重鎖及び2本の軽鎖からなるヘテロテトラマーからなる構造を有し、重鎖可変領域(以下、VHと表記する)、重鎖定常領域(以下、CHと表記する)、軽鎖可変領域(以下、VLと表記する)及び軽鎖定常領域(以下、CLと表記する)からなる抗体等が挙げられる。
本発明に係る抗体は、モノクローナル抗体、特にマウスモノクローナル抗体であってよい。
本発明において、モノクローナル抗体としては、ハイブリドーマにより産生される抗体、及び、モノクローナル抗体をコードするDNAを含む組換え体ベクターで形質転換した形質転換体により生産される遺伝子組換え抗体等を挙げることができる。
本発明に係る抗体は、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を免疫した動物(例えばマウス)の脾臓B細胞とミエローマ細胞(例えばP3-U1細胞)とを融合してハイブリドーマのライブラリを作製し、ライブラリから目的とする抗体を産生するハイブリドーマを選択し、選択されたハイブリドーマから産生される抗体を精製することより得ることができる。
抗アルドステロン抗体には、市販の抗体を用いてよい。また、アルドステロンあるいはその誘導体(例えばキーホールリンペットヘモシアニン結合アルドステロン 3-カルボキシメチルオキシム)を免疫した動物(例えばウサギ)の脾臓B細胞とミエローマ細胞(例えば240E細胞)とを融合して得たハイブリドーマから産生される抗アルドステロン抗体を用いてもよい。
本発明に係る抗体は、一実施形態として、受託番号NITE BP-03018で、原寄託日2019年9月11日に国際寄託されたハイブリドーマKTM-611から産生されるものであってよい。ハイブリドーマKTM-611は、特許法施行規則第27条の2及び3の規定に基づく寄託機関であり、微生物の寄託の国際的承認に関するブダペスト条約に基づく国際寄託当局である、独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター 特許微生物寄託センター(NPMD)(千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)に国際寄託されている。
本発明に係る抗体は、一実施形態として、以下の(1)-(6)のいずれかの抗体であってよい。
(1)配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含む抗体、
(2)配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む抗体、
(3)配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含み、配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む抗体、
(4)配列番号5のアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列において1又は数個(2-20個、好ましくは2-10個、より好ましくは2-5個、特に好ましく2又は3個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含む抗体、
(5)配列番号6のアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列において1又は数個(2-20個、好ましくは2-10個、より好ましくは2-5個、特に好ましく2又は3個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む抗体、
(6)配列番号5のアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列において1又は数個(2-20個、好ましくは2-10個、より好ましくは2-5個、特に好ましく2又は3個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含み、配列番号6のアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列において1又は数個(2-20個、好ましくは2-10個、より好ましくは2-5個、特に好ましく2又は3個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたアミノ酸配列からなる可変領域を軽鎖に含む抗体。
本発明に係る抗体は、一実施形態として、上記(1)~(6)のいずれかの抗体をコードするDNAを含む組換え体ベクターで形質転換した形質転換体により産生される遺伝子組換え抗体であってよい。
遺伝子組換え抗体は、本発明に係る抗体をコードするDNAを、発明に係る抗体を発現することができる発現ベクターに挿入して組換え体ベクターを調製し、当該組換え体ベクターにより形質転換された形質転換体を培養することにより製造することができる。
配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1をコードするDNAとしては、例えば、配列番号7のDNAが挙げられ、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2をコードするDNAとしては、例えば、配列番号8のDNAが挙げられ、配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3をコードするDNAとしては、例えば、配列番号9のDNAが挙げられる。
配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1をコードするDNAとしては、例えば、配列番号13のDNAが挙げられ、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2をコードするDNAとしては、例えば、配列番号14のDNAが挙げられ、配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3をコードするDNAとしては、例えば、配列番号15のDNAが挙げられる。
配列番号5のアミノ酸配列をコードするDNAとしては、例えば、配列番号3のDNAが挙げられ、配列番号6のアミノ酸配列をコードするDNAとしては、例えば、配列番号4のDNAが挙げられる。
遺伝子組換え法により本発明に係る抗体を生産する方法を以下に具体的に説明する。なお、ハイブリドーマにより産生される抗体を前述の方法で取得した後に、以下の(I)~(V)を行う。
(I)VH及びVLのアミノ酸配列の決定
(抗体の可変領域をコードするcDNAの取得及びアミノ酸配列の解析)
前述の方法で得られたモノクローナル抗体のVH及びVLをコードするcDNAの取得及びアミノ酸配列の解析は以下のようにして行うことができる。
前述の方法で得られたハイブリドーマ細胞から全RNAを調製し、当該全RNAからmRNAを抽出した後、当該mRNAからcDNAを合成する。前述の方法で得られたモノクローナル抗体のVH又はVLをコードするDNAを特異的に増幅することができるプライマーを用いて、前記cDNAからVH又はVLをコードするDNAをPCRによって増幅させる。前述の方法で得られたモノクローナル抗体のVH又はVLの全塩基配列をそれぞれ決定し、塩基配列よりVH又はVLの全アミノ酸配列をそれぞれ推定する。
ハイブリドーマ細胞からの全RNAの調製には、チオシアン酸グアニジン-トリフルオロ酢酸セシウム法(Methods in Enzymol., 154, 3 (1987))、又はRNA easy kit(キアゲン社製)のキット等を用いることができる。
全RNAからのmRNAの調製は、オリゴ(dT)固定化セルロースカラム法(Molecular Cloning, A Laboratory Manual, Second Edition, Cold Spring Harbor Laboratory Press (1989))、又はOligo-dT30<Super> mRNA Purification Kit(タカラバイオ社製)等のキットを用いて行うことができる。また、Fast Track mRNA Isolation Kit(インビトロジェン社製)、又はQuickPrep mRNA Purification Kit(グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン社製)等のキットを用いてハイブリドーマ細胞からmRNAを調製することもできる。
mRNAからのcDNAの合成は、PrimeScript(tm) II 1st strand cDNA Synthesis Kit(タカラバイオ社製)等のキットを用いて行うことができる。
モノクローナル抗体のVH又はVLをコードするDNAを特異的に増幅する方法には、SMARTer RACE 5’/3’ Kit(タカラバイオ社製)等のキット用いて行うことができる。
増幅した当該DNAをpBluescript SK(-)(アジレント・テクノロジー社製)等のプラスミドに挿入し、通常用いられる塩基配列解析方法等により該DNAの塩基配列を決定する。塩基配列解析方法には、例えば、ジデオキシ法(Proc.Natl. Acad. Sci. USA, 74, 5463 (1977))等で処理されたDNAを、Applied Biosystems SeqStudio Genetic Analyzer(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)等の塩基配列自動分析装置で解析する方法等が挙げられる。
決定した塩基配列から、モノクローナル抗体のVH及びVLの全アミノ酸配列をそれぞれ推定し、既知の抗体のVH及びVLの全アミノ酸配列と比較することにより、取得したcDNAが分泌シグナル配列を含む抗体のVH及びVLの完全なアミノ酸配列をコードしているかをそれぞれ確認することができる。全アミノ酸配列のデータベースとしては、例えばSequences of Proteins of Immunological Interest, US Dept. Health and Human Services (1991)、Immunology Today, vol.18(11), pp.509 (1997)等が挙げられる。分泌シグナル配列を含む抗体のVH及びVLの完全なアミノ酸配列に関しては、既知の抗体のVH及びVLの全アミノ酸配列(Sequences of Proteins of Immunological Interest, US Dept. Health and Human Services (1991))と比較することにより、分泌シグナル配列の長さ及びN末端アミノ酸配列を推定でき、更にはそれらが属するサブグループを知ることができる。また、VH及びVLの各CDRのアミノ酸配列についても、既知の抗体のVH及びVLのアミノ酸配列(Sequences of Proteins of Immunological Interest, US Dept. Health and Human Services (1991))と比較することによって見出すことができる。
また、得られたVH及びVLの完全なアミノ酸配列を用いて、例えば、SWISS-PROT又はPIR-Protein等の任意のデータベースに対してBLAST法(J. Mol. Biol., 215, 403 (1990))やBLASTP法(Nucleic Acids Res.,vol.25(17), pp.3389-3402 (1997))等により相同性検索を行い、VH及びVLの完全なアミノ酸配列が新規であるか否かを確認できる。
(II)CDRのアミノ酸配列の決定
(I)で得られたVH及びVLの各アミノ酸配列を、既知の抗体のVH及びVLのアミノ酸配列(Sequences of Proteins of Immunological Interest, US Dept. Health and Human Services (1991))と比較することによって、(I)で得られたVH及びVLの各CDRのアミノ酸配列を決定することができる。
(III)遺伝子組換え抗体発現ベクターの構築
VHのCDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列、並びに、VLのCDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列を、抗体のVH又はVLのフレームワーク領域(以下、FRと表記する)に移植した可変領域をコードするcDNAを取得する。抗体のVH又はVLのFRは、VH及びVLが由来する動物種と同一のものであっても異なっていてもよい。
VHのCDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列、並びに、VLのCDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列を、抗体のVH又はVLのFRに移植した可変領域をコードするcDNAを、定常領域含有発現ベクターに挿入して遺伝子組換え抗体発現ベクターを構築することができる。定常領域含有発現ベクターとは、抗体のCHおよびCLをコードするDNAが組み込まれた動物細胞用発現ベクターであり、動物細胞用発現ベクターに抗体のCHおよびCLをコードするDNAをそれぞれ挿入することにより構築することができる。
本発明において、CH及びCLは任意の動物の抗体のCH及びCLを用いることができる。例えば、動物がマウスの場合、マウス抗体のIgG1サブクラスのCH及びκクラスのCL等を用いることができる。抗体のCH及びCLをコードするDNAには、cDNAを用いるが、エキソンとイントロンからなる染色体DNAを用いることもできる。動物細胞用発現ベクターには、CH及びCLが由来する動物の抗体の定常領域をコードする遺伝子を組込み発現できるものであればいかなるものでも用いることができる。例えば、pAGE107(Cytotechnol., 3, 133 (1990)、pAGE103(J. Biochem., 101, 1307 (1987))、pHSG274(Gene,27, 223 (1984))、pCI(GenBank Accession Number. U47119)、pKCR(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 78, 1527 (1981))、pSG1bd2-4(Cytotechnol., 4, 173 (1990))、又はpSE1UK1Sed1-3(Cytotechnol., 13, 79 (1993))等が挙げられる。動物細胞用発現ベクターのうちプロモーターとエンハンサーには、SV40の初期プロモーター(J. Biochem., 101, 1307 (1987))、モロニーマウス白血病ウイルスLTR(Biochem. Biophys. Res. Commun., 149, 960 (1987))、又は免疫グロブリンH鎖のプロモーター(Cell, 41, 479 (1985))とエンハンサー(Cell, 33, 717 (1983))等を用いることができる。動物細胞用発現ベクターに組み込む抗体の定常領域は、前記重鎖及び軽鎖の由来する動物と同種の抗体の定常領域であっても、異なる動物種のものであってもよい。
定常領域含有発現ベクターには、定常領域含有発現ベクターの構築の容易さ、動物細胞への導入の容易さ、動物細胞内での抗体重鎖及び軽鎖の発現量のバランスが均衡する等の点から、抗体重鎖をコードするDNAと抗体軽鎖をコードするDNAとが同一のベクター上に存在するタイプ(タンデム型)の定常領域含有発現ベクター(J. Immunol. Methods, 167, 271 (1994))を用いる。抗体重鎖をコードするDNAと抗体軽鎖をコードするDNAとがそれぞれ、別々のベクター上に存在するタイプを用いることもできる。タンデム型の定常領域含有発現ベクターには、pKANTEX93(WO97/10354)、pEE18(Hybridoma, Vol.17, p.559(1998))等を用いることができきる。
遺伝子組換え抗体発現ベクターにより形質転換される宿主細胞としては、本発明のモノクローナル抗体を発現できる宿主細胞であれば特に制限はなく、例えばCOS-7細胞(American Type CultureCollection(ATCC)番号:CRL1651)、CHOK1(ATCC CCL-61)、DUkXB11 (ATCC CCL-9096)、Pro-5(ATCC CCL-1781)、CHO-S(Life Technologies, Cat # 11619)、ラットミエローマ細胞YB2/3HL.P2.G11.16Ag.20(又はYB2/0ともいう)、マウスミエローマ細胞NSO、マウスミエローマ細胞SP2/0-Ag14(ATCC番号:CRL1581)、マウスP3X63-Ag8.653細胞(ATCC番号:CRL1580)、ジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子(以下、dhfrと表記する)が欠損したCHO細胞(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77,4216 (1980))等が挙げられる。
宿主細胞への遺伝子組換え抗体発現ベクターの導入には、DEAE-デキストラン法(Methods in Nucleic Acids Res., CRC press (1991))、エレクトロポレーション法(特開平2-257891、Cytotechnology, 3, 133 (1990))、又はリポフェクション法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 84, 7413 (1987))等を用いることができる。
VH又はVLのFRのアミノ酸配列には、例えば、Protein Data Bank等のデータベースに登録されている抗体のFRのアミノ酸配列、又は抗体のFRの各サブグループの共通アミノ酸配列(Sequences of Proteins of Immunological Interest, US Dept. Health and Human Services (1991))等を用いる。抗体の結合活性の低下を抑えるため、CDRが由来する抗体のVH又はVLのFRのアミノ酸配列とできるだけ高い相同性(少なくとも60%以上)のFRのアミノ酸配列を選択する。
次に、選択した抗体のVH又はVLのFRのアミノ酸配列に、VHのCDR1~3のアミノ酸配列、及びVLのCDR1~3のアミノ酸をそれぞれ移植し、遺伝子組換え抗体のVH又はVLのアミノ酸配列をそれぞれ設計する。設計したアミノ酸配列を抗体の遺伝子の塩基配列に見られるコドンの使用頻度(Sequences of Proteins of Immunological Interest, US Dept. Health and Human Services (1991))を考慮してDNA配列に変換し、遺伝子組換え抗体のVH又はVLのアミノ酸配列をコードするDNA配列をそれぞれ設計する。
設計したDNA配列に基づき、100塩基前後の長さからなる数本の合成DNAを合成し、それらを用いてPCR反応を行う。この場合、PCR反応での反応効率及び合成可能なDNAの長さから、好ましくは重鎖、軽鎖とも6本の合成DNAを設計する。
また、両端に位置する合成DNAの5’末端に適当な制限酵素の認識配列を導入することで、前記の定常領域含有発現ベクターに容易に遺伝子組換え抗体のVH又はVLをコードするcDNAを挿入することができる。
あるいは、設計したDNA配列に基づき、1本のDNAとして合成された各重鎖、軽鎖全長合成DNAを用いることもできる。
PCR反応後、増幅したVHをコードするDNA及びVLをコードするDNAをそれぞれ別々のpBluescript SK(-)(アジレント・テクノロジー社製)等のプラスミドにそれぞれ挿入し、VHをコードするDNAが挿入されたプラスミド及びVLをコードするDNAが挿入されたプラスミドを調製する。当該調製されたプラスミドを用いて、通常用いられる塩基配列解析方法等により該DNAの塩基配列を決定する。塩基配列解析方法は、例えば、前述の方法等が挙げられる。
抗体のVH及びVLのCDRのみをCDRが由来する動物と異なる動物の抗体のVH及びVLのFRに移植しただけでは、その抗原結合活性はCDRの基となる動物の抗体に比べて低下する。例えば、ヒト化抗体は、非ヒト抗体のVH及びVLのCDRのみをヒト抗体のVH及びVLのFRに移植しただけでは、その抗原結合活性は元の非ヒト抗体に比べて低下する(BIO/TECHNOLOGY, 9, 266 (1991))。そこで、非ヒト抗体のVH及びVLのFRのアミノ酸配列の中で、直接抗原との結合に関与しているアミノ酸残基、CDRのアミノ酸残基と相互作用するアミノ酸残基、及び抗体の立体構造を維持し、間接的に抗原との結合に関与しているアミノ酸残基を同定し、それらのアミノ酸残基を非ヒト抗体のアミノ酸残基に置換することにより、低下した抗原結合活性を上昇させることができる。
抗原結合活性に関わるFRのアミノ酸残基を同定するために、X線結晶解析(J. Mol. Biol., 112, 535 (1977))又はコンピューターモデリング(Protein Engineering, 7, 1501 (1994))等を用いることにより、抗体の立体構造の構築及び解析を行うことができる。また、それぞれの抗体について数種の改変体を作製し、それぞれの抗原結合活性との相関を検討することを繰り返し、試行錯誤することで必要な抗原結合活性を有する改変遺伝子組換え抗体を取得できる。
CDRが由来する抗体のVH及びVLのFRのアミノ酸残基は、改変用合成DNAを用いて前述のPCR反応を行うことにより改変できる。PCR反応後の増幅産物について前記と同様にして、塩基配列を決定し、目的の改変が施されたことを確認できる。
前記の定常領域含有発現ベクターの抗体のCH又はCLをコードするそれぞれの遺伝子の上流に、上記で構築した遺伝子組換え抗体のVH又はVLをコードするcDNAをそれぞれ挿入し、遺伝子組換え抗体発現ベクターを構築できる。
例えば、遺伝子組換え抗体のVH又はVLを構築する際に用いる合成DNAのうち、両端に位置する合成DNAの5’末端に適当な制限酵素の認識配列を導入することで、前記の定常領域含有発現ベクターに挿入されたCH又はCLをコードするそれぞれの遺伝子の上流に、遺伝子組換え抗体のVH又はVLが適切な形で発現するようにそれぞれ挿入することができる。
(IV)形質転換体の製造
形質転換体としては、例えば遺伝子組換え抗体を一過性に発現し得る形質転換体や、安定に発現し得る形質転換体等が挙げられる。
(遺伝子組換え抗体を一過性に発現する形質転換体の製造方法)
前記(III)で得られた遺伝子組換え抗体発現ベクターを、適当な宿主細胞に導入することにより遺伝子組換え抗体を一過性に発現する形質転換体を得ることができる。
遺伝子組換え抗体発現ベクターを導入する宿主細胞としては、遺伝子組換え抗体を発現できる宿主細胞であれば特に制限はなく、例えばCOS-7細胞(American Type Culture Collection(ATCC)番号:CRL1651)、CHOK1(ATCC CCL-61)、DUkXB11 (ATCC CCL-9096)、Pro-5(ATCC CCL-1781)、CHO-S(Life Technologies, Cat # 11619)、ラットミエローマ細胞YB2/3HL.P2.G11.16Ag.20(又はYB2/0ともいう)、マウスミエローマ細胞NSO、マウスミエローマ細胞SP2/0-Ag14(ATCC番号:CRL1581)、マウスP3X63-Ag8.653細胞(ATCC番号:CRL1580)、ジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子(以下、dhfrと表記する)が欠損したCHO細胞(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77,4216 (1980))等が挙げられる。
宿主細胞への遺伝子組換え抗体発現ベクターの導入には、DEAE-デキストラン法(Methods in Nucleic Acids Res., CRC press (1991))、エレクトロポレーション法(特開平2-257891、Cytotechnology, 3, 133 (1990))、又はリポフェクション法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 84, 7413 (1987))等を用いる。
遺伝子組換え抗体発現ベクターの導入後、培養上清中の遺伝子組換え抗体の発現量及び抗原結合活性は酵素免疫抗体法(Monoclonal Antibodies-Principles and practice, Third edition, Academic Press (1996)、Antibodies - A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory (1988)、単クローン抗体実験マニュアル, 講談社サイエンティフィック (1987))等を用いて測定することができる。
(遺伝子組換え抗体を安定に発現する形質転換体の製造方法)
前記(III)で得られた遺伝子組換え抗体発現ベクターを、適当な宿主細胞に導入することにより遺伝子組換え抗体を安定に発現する形質転換体を得ることができる。
宿主細胞への遺伝子組換え抗体発現ベクターの導入には、例えば前述の方法等を用いることができる。
遺伝子組換え抗体発現ベクターを導入する宿主細胞には、遺伝子組換え抗体を安定に発現させることができる宿主細胞であれば特に制限はなく、例えば、CHOK1(ATCC CCL-61)、DUkXB11 (ATCC CCL-9096)、Pro-5(ATCC CCL-1781)、CHO-S(Life Technologies, Cat # 11619)、ラットミエローマ細胞YB2/3HL.P2.G11.16Ag.20(又はYB2/0ともいう)、マウスミエローマ細胞NSO、マウスミエローマ細胞SP2/0-Ag14(ATCC番号:CRL1581)、マウスP3X63-Ag8.653細胞(ATCC番号:CRL1580)、ジヒドロ葉酸還元酵素遺伝子(以下、dhfrと表記する)が欠損したCHO細胞(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 77,4216 (1980))等が挙げられる。
遺伝子組換え抗体発現ベクターの導入後、遺伝子組換え抗体を安定に発現する形質転換体は、G418硫酸塩(以下、G418と表記する)等の薬剤を含む動物細胞培養用培地で培養することにより選択することができる(特開平2-257891)。
動物細胞培養用培地には、RPMI1640培地(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)、GIT培地(コージンバイオ社製)、EX-CELL301培地(ジェイアールエイチ社製)、IMDM培地(インビトロジェン社製)、Hybridoma-SFM培地(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)、又はこれら培地にFBS等の各種添加物を添加した培地等を用いることができる。
得られた形質転換体を培地中で培養することで培養上清中に遺伝子組換え抗体を発現蓄積させることができる。培養上清中の遺伝子組換え抗体の発現量及び抗原結合活性はELISA法等により測定できる。また、形質転換体は、DHFR増幅系(特開平2-257891)等を利用して遺伝子組換え抗体の発現量を上昇させることができる。
(V)遺伝子組換え抗体の製造
遺伝子組換え抗体は、形質転換体の培養上清よりプロテインA-カラムを用いて精製することができる(Monoclonal Antibodies - Principles and practice, Third edition, Academic Press(1996)、Antibodies - A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory (1988))。また、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィー及び限外濾過等の蛋白質の精製で用いられる方法を組み合わせることもできる。
精製した遺伝子組換え抗体の重鎖、軽鎖、又は抗体分子全体の分子量は、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(Nature, 227, 680 (1970))、又はウェスタンブロッティング法(Monoclonal Antibodies - Principles and practice, Third edition, Academic Press (1996)、Antibodies - A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor Laboratory(1988))等を用いて測定することができる。
精製した本発明に係る抗体の、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に対する親和性は、前述方法を用いて測定することができる。また、蛍光抗体法(Cancer Immunol. Immunother., 36, 373 (1993))等を用いて測定することもできる。
2.抗体を産生するハイブリドーマ
本発明に係る抗体を産生するハイブリドーマとしては、受託番号NITE BP-03018で国際寄託されたハイブリドーマKTM-611等が挙げられ、前述の方法により製造することができる。
3.抗体をコードするDNA
本発明に係る抗体をコードするDNAとしては、以下の(1)~(6)のいずれかの抗体をコードするDNAを挙げることができる。
(1)配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含む抗体、
(2)配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む抗体、
(3)配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含み、配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む抗体、
(4)配列番号5のアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列において1又は数個(2-20個、好ましくは2-10個、より好ましくは2-5個、特に好ましく2又は3個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含む抗体、
(5)配列番号6のアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列において1又は数個(2-20個、好ましくは2-10個、より好ましくは2-5個、特に好ましく2又は3個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む抗体、
(6)配列番号5のアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列において1又は数個(2-20個、好ましくは2-10個、より好ましくは2-5個、特に好ましく2又は3個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含み、配列番号6のアミノ酸配列又は当該アミノ酸配列において1又は数個(2-20個、好ましくは2-10個、より好ましくは2-5個、特に好ましく2又は3個)のアミノ酸が置換、欠失、挿入及び/又は付加されたアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む抗体。
本発明に係る抗体をコードするDNAは、前記(I)又は(II)に記載の方法により決定された塩基配列に基づき、DNA合成装置を用いた方法等の公知のDNAの製造方法により製造することができる。
4.組換え体ベクター
本発明に係る組換え体ベクターとしては、本発明に係る抗体をコードするDNAを動物細胞用発現ベクターに導入した前記遺伝子組換え抗体発現ベクターが挙げられる。遺伝子組換え抗体発現ベクターは、前述の(III)記載の方法により製造することができる。
5.形質転換体
本発明に係る形質転換体としては、本発明に係る抗体をコードするDNAを含む前記組換え体ベクターを用い、宿主細胞を公知の方法で形質転換して得られる形質転換体を挙げることができる。本発明における形質転換体は前記(IV)記載の方法により製造することができる。
6.アルドステロンの免疫測定方法
本発明に係るアルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する抗体は、アルドステロンの免疫測定試薬として利用でき、アルドステロンの免疫測定方法に好適に用いられ得る。
一実施形態に係るアルドステロンの免疫測定方法は、
試料中のアルドステロンと、
アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と前記複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること(以下、「多重複合体形成工程」という);及び
前記多重複合体を測定すること(以下、「多重複合体測定工程」という);
を含む。
さらに、多重複合体測定工程の後に以下の工程を含むことにより、試料中のアルドステロンの濃度を決定できる。
試料として既知濃度のアルドステロンを用いて、多重複合体形成工程及び多重複合体測定工程を行い、アルドステロン濃度と測定値との関係を表す検量線を作成すること(以下、「検量線作成工程」という);及び
検量線作成工程で作成された検量線と、多重複合体測定工程の測定により得られた測定値とから、試料中のアルドステロンの濃度を決定すること。
本発明における「試料中のアルドステロン」とは、試料中に存在するアルドステロンを意味する。アルドステロンは、抗体との結合が可能な形態であれば特に制限はなく、例えば、アルドステロン単体による遊離状態であってもよく、他の物質、例えばタンパク質等との複合形態であってもよい。
本発明における抗アルドステロン抗体は、アルドステロンに特異的に結合する抗体であれば特に制限はなく、遊離のアルドステロンに結合する抗体、複合形態のアルドステロンに結合する抗体等であってよい。
また、本発明における抗アルドステロン抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体のいずれも使用できるが、モノクローナル抗体が好ましい。また、本発明においては、全長の抗体のみならず、抗体断片を用いることもできる。抗体断片としては、例えば、抗体をパパイン処理により得られるFab、ペプシン処理により得られるF(ab’)2、ペプシン処理-還元処理により得られるFab’等のFc部分を除去した抗体断片等が挙げられる。
本発明における「複合体認識型抗体」とは、いわゆる抗メタタイプ抗体と同義であり、抗原と抗体との複合体に結合する抗体を意味する。本測定方法における複合体認識型抗体は、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に結合する抗体を意味し、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体のいずれの部位に結合する抗体であってよい。本発明における「複合体認識型抗体」は、複数のタイプの、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に結合することができる。
本発明における複合体認識型抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体のいずれも使用できるが、モノクローナル抗体が好ましい。また、本発明においては、全長の抗体のみならず、抗体断片を用いることもできる。抗体断片としては、例えば、前述の抗体断片等が挙げられる。
本発明のアルドステロンの免疫測定方法における試料は、アルドステロンを含有する可能性がある試料であれば特に制限はなく、例えば、全血、血漿、血清、尿、髄液、唾液、羊水、尿、汗、膵液等の生体試料等が挙げられ、好ましくは全血、血漿、血清及び尿が挙げられる。
本発明に係るアルドステロンの免疫測定方法は、一般に抗体による免疫反応を利用した測定方法であれば特に制限はなく、例えば、ELISA法、放射免疫測定法(RIA)、蛍光免疫測定法(FIA)、ラテックス凝集法、イムノクロマト法等が挙げられる。
(多重複合体形成工程)
多重複合体形成工程は、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体と、を接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との多重複合体を形成させる方法であれば特に制限はない。
多重複合体形成工程は、水性媒体中で行っても、不溶性メンブレン中で展開させること(イムノクロマト法)によりで行ってもよく、水性媒体中で行うことが好ましい。
前記多重複合体を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、通常、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃等が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分、70分、80分、90分、100分、110分、120分、130分、140分、150分、160分、170分、180分、190分、200分、210分、220分、230分、240分間等が挙げられる。抗アルドステロン抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100μg/mL等であり、0.1~20μg/mLの範囲が好ましい。また、複合体認識型抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100μg/mL等であり、0.1~20μg/mLの範囲が好ましい。
多重複合体形成工程では、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とを、試料中のアルドステロンに同時に接触させてもよいが、抗アルドステロン抗体とアルドステロンとを反応させた後に複合体認識型抗体を反応させることがより好ましい。すなわち、多重複合体形成工程は、試料中のアルドステロンと抗アルドステロン抗体とを接触させて、抗アルドステロン抗体とアルドステロンとの第1の複合体(以下「複合体1」と称する)を形成させる工程(1-1)と、複合体1と複合体認識型抗体とを反応させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との第2の複合体(以下「複合体2」と称する)を形成させる工程(1-2)と、を含むことが好ましい。
ここで、「抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とを、試料中のアルドステロンに同時に接触させ」とは、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とを1つの反応容器内で共存させて、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とが互いに接触可能となっている状態を含む。この場合において、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体と、アルドステロンとは、どの順番で添加して接触させても良い。
[工程(1-1)]
工程(1-1)は、試料中のアルドステロンと抗アルドステロン抗体とを接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体1を形成させる方法であれば特に制限はない。
工程(1-1)は、水性媒体中で行っても、不溶性メンブレン中で展開させることによりで行ってもよく、水性媒体中で行うことが好ましい。
工程(1-1)において、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体とを接触させ、前記複合体1を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、通常、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃等が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分、70分、80分、90分、100分、110分、120分、130分、140分、150分、160分、170分、180分、190分、200分、210分、220分、230分、240分間等が挙げられる。抗アルドステロン抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100μg/mL等であり、0.1~20μg/mLの範囲が好ましい。
[工程(1-2)]
工程(1-2)は、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体1と、複合体認識型抗体とを接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との複合体2を形成させる方法であれば特に制限はない。ここで、工程(1-2)で形成される「複合体2」は、多重複合体形成工程で形成される「多重複合体」と同じである。
工程(1-2)は、水性媒体中で行っても、不溶性メンブレン中で展開させることによりで行ってもよく、水性媒体中で行うことが好ましい。
工程(1-2)において、前記複合体1と、複合体認識型抗体とを接触させて、前記複合体2を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、通常、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃等が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分、70分、80分、90分、100分、110分、120分、130分、140分、150分、160分、170分、180分、190分、200分、210分、220分、230分、240分間等が挙げられる。複合体認識型抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100μg/mL等であり、0.1~20μg/mLの範囲が好ましい。
抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体は不溶性担体に固定化されていても、固定化されていなくてもよいが、固定化されていることが好ましい。
不溶性担体は、抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体を固定化し、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする不溶性担体であれば特に制限はなく、例えば、スライドグラス、ELISAプレート(マイクロタイタープレート)、ビーズ、ラテックス粒子、磁性粒子、フィルター、フィルム及びメンブレン等が挙げられる。不溶性担体の材料には、ガラス、シリコン、セラミック、セルロース、ニトロセルロース、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプルピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート又はポリウレタン等が挙げられる。
抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体を不溶性担体に固定化させる方法は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする固定化方法であれば特に制限はなく、例えば、化学的結合法(共有結合により固定化する方法)あるいは物理的に吸着させる方法などの公知の方法を適用できる。アビジン-ビオチン反応のような非常に強固な結合反応を利用して抗体を不溶性担体に固定化することも可能である。この場合、抗体にビオチンを結合したビオチン化抗体を、ストレプトアビジンをコーティングしたストレプトアビジンプレートに固定化すればよい。また、リンカーを介して、抗体を不溶性担体に固定化させてもよい。
リンカーとしては、不溶性担体表面の官能基と、抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体とが有する官能基の両者を共有結合できる分子等が挙げられ、例えば、抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体が有する官能基と反応することができる第1の反応活性基と、不溶性担体表面の官能基と反応することができる第2の反応活性基とを同時に持つ分子であって、第1の反応活性基と第2の反応活性基が異なる基である分子が好ましく用いられる。抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体が有する官能基及び不溶性担体がその表面に保持している官能基としては、例えばカルボキシル基、アミノ基、グリシジル基、スルフヒドリル基、水酸基、アミド基、イミノ基、N-ヒドロキシサクシニル基、マレイミド基等が挙げられる。リンカーにおける反応活性基としては、例えばアリルアジド、カルボジイミド、ヒドラジド、アルデヒド、ヒドロキシメチルホスフィン、イミドエステル、イソシアネート、マレイミド、N-ヒドロキシスクシンイミドエステル、ペンタフルオロフェニル(PFP)エステル、ソラレン、ピリジルジスルフィド、ビニルスルホン等の基が挙げられる。
多重複合体形成工程の後に、洗浄液を用いて、多重複合体形成工程の反応後の不溶性担体を洗浄する洗浄工程(B/F分離工程)を任意で追加することが好ましい。洗浄工程によって、不溶性担体表面からサンプル中の夾雑物や未反応の抗体を除去し、当該担体表面上に形成された前記多重複合体のみを分離できる。洗浄工程において使用する洗浄液としては、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする洗浄液であれば特に制限はなく、例えばPBS溶液や界面活性剤を含有するPBS溶液等が挙げられる。界面活性剤としては、例えばTween 20等の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。
また、工程(1-1)と工程(1-2)の間に、必要に応じて、工程(1-1)の反応後の不溶性担体を洗浄する洗浄工程(B/F分離工程)を追加してもよい。洗浄工程によって、不溶性担体表面からサンプル中の夾雑物や未反応の抗体を除去し、当該担体表面上に形成された複合体1のみを分離できる。洗浄工程において使用する洗浄液としては、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする洗浄液であれば特に制限はなく、例えば前述の洗浄液等が挙げられる。
洗浄工程を行わない方法では、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との複合体を分離するための方法として、例えばクロマトグラフィー法、高速液体クロマトグラフィー法、電気泳動法、キャピラリー電気泳動法、キャピラリーチップ電気泳動法、例えばLiBASys(島津製作所株式会社製)等の自動免疫分析装置を用いた方法等を適用できる。
(多重複合体測定工程)
多重複合体測定工程は、多重複合体形成工程で形成された前記多重複合体を以下の方法を用いて測定する方法であれば特に制限はない。
[抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体に標識物質が結合していない場合]
抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体に結合する抗体(以下、「第3抗体」と記す)に標識物質が結合した標識化第3抗体を用いて、前記多重複合体を測定することができる。すなわち、前記標識化第3抗体と前記多重複合体とを接触させ、抗アルドステロン抗体と、アルドステロンと、複合体認識型抗体と、標識化第3抗体との複合体3を形成させ、当該複合体3の標識物質を後述の方法により測定することにより、多重複合体測定工程で形成した多重複合体の量を測定することができる。第3抗体としては、例えば抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体のFc領域に結合する抗体等が挙げられる。
また、多重複合体形成工程の後に、洗浄工程を行わずに、多重複合体測定工程を行う方法(ホモジニアス法)により多重複合体を測定することも可能である。ホモジニアス法としては、後述するラテックス凝集法や、前記表面プラズモン共鳴等が挙げられる。ラテックス凝集法においては、免疫反応によって生成する凝集を測定することで、当該多重複合体を測定することができる。凝集を測定する方法としては、例えば吸光度を測定する方法、散乱光を測定する方法等が挙げられる。
標識化第3抗体と、前記多重複合体とを接触させて、前記複合体3を形成させる際の反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、通常、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃等が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分、70分、80分、90分、100分、110分、120分、130分、140分、150分、160分、170分、180分、190分、200分、210分、220分、230分、240分間等が挙げられる。標識化第3抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100μg/mL等であり、0.1~20μg/mLの範囲が好ましい。
[抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体に標識物質が結合している場合]
多重複合体測定工程は、標識物質を用いて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との多重複合体を測定することにより行うことができる。標識物質は、抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体のいずれか一方に結合されていればよい。
標識物質を抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体に結合させる方法は、免疫測定の技術分野において公知である。例えば、1個若しくは数個のアミノ酸を介して、又は、1個又は数個のアミノ酸とリンカーを介して、抗体に標識物質を結合させることができる。また、標識物質をタンパク質に結合させるキットも各種市販されている。
標識物質としては、例えば、通常の免疫測定方法において用いられる、酵素類、放射性同位元素、蛍光性物質、発光性物質、DNA、RNA、補酵素又は補酵素と特異的に結合するもの(ビオチン、アビジン)、タグ、紫外部~赤外部に吸収を有する物質、発色性微粒子、蛍光性微粒子、金属性微粒子、磁性物質、スピンラベル化剤としての性質を有する物質などが挙げられる。
酵素としては、例えばアルカリホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、ガラクトシダーゼ、グルクロニダーゼ、ルシフェラーゼ等が挙げられる。放射性同位元素としては、例えば、3H、14C、35S、32P、125P及び131I等が挙げられる。蛍光性物質としては、例えば、FITC(フルオレッセイン イソチオシアナート)、RITC(ローダミンB-イソチオシアナート)等が挙げられる。発光性物質としては、例えばアクリジニウム及びその誘導体、ルテニウム錯体化合物、ロフィン等が挙げられる。
これらの標識物質から生じるシグナルを検出することにより、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との多重複合体を検出することができる。
前記標識物質から生じるシグナルの測定方法は、用いる標識物質により適宜選択すればよい。
標識物質が発色物質、すなわちある波長の光を吸収する物質の場合には、分光光度計やマルチウェルプレートリーダー等を用いて吸光度を測定することにより、標識物質を測定することができる。
標識物質が蛍光物質の場合には、蛍光光度計や蛍光マルチウェルプレートリーダー等を用いて蛍光強度を測定することにより、標識物質を測定することができる。
標識物質が発光物質の場合には、発光光度計や発光マルチウェルプレートリーダー等を用いて、発光強度を測定することにより、標識物質を測定することができる。
標識物質が放射性同位元素である場合、放射活性をシンチレーションカウンター、γ-ウェルカウンター等により、放射活性を測定することにより、標識物質を測定することができる。
標識物質が酵素である場合には、酵素活性を測定することにより、標識物質を測定することができる。例えば酵素の基質を当該酵素と反応させ、生成した物質を測定することにより、標識物質を測定することができる。
本発明に係るアルドステロンの免疫測定方法は、用手法に限らず、自動分析装置による実施に適用され得る。用手法又は自動分析装置を用いて測定を行う場合の試薬類等の組み合わせなどについては、特に制限はなく、適用する自動分析装置の環境や機種に合わせて、あるいは他の要因を考慮に入れて適当な試薬類等の組み合わせを選択して用いればよい。さらに、本発明に係るアルドステロンの免疫測定方法は、Micro-TAS(Micro-Total Analysis Systems:μ-TAS、μ総合分析システム)への応用も可能である。
本発明における水性媒体としては、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする水性媒体であれば特に制限はなく、例えば脱イオン水、蒸留水、緩衝液等が挙げられ、緩衝液が好ましい。
水性媒体には、塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、界面活性剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。塩類としては、例えば塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化アンモニウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化アンモニウム等が挙げられる。金属イオンとしては、例えばマグネシウムイオン、マンガンイオン、亜鉛イオン等が挙げられる。糖類としては、例えばマンニトール、ソルビトール等が挙げられる。防腐剤としては、例えばアジ化ナトリウム、抗生物質(ストレプトマイシン、ペニシリン、ゲンタマイシン等)、バイオエース、プロクリン300、プロキセル(Proxel)GXL等が挙げられる。蛋白質としては、例えばウシ血清アルブミン(以下、BSAと記す)等が挙げられる。界面活性剤としては、例えば非イオン性界面活性剤等が挙げられる。蛋白質安定化剤としては、例えばペルオキシダーゼ安定化緩衝液(Peroxidase Stabilizing Buffer、ダコサイトメーション(DakoCytomation)社製)等が挙げられる。
以下、本発明に係るアルドステロンの免疫測定方法の好適な実施形態を例示する。
[測定方法1:サンドイッチELISA1]
本実施形態に係るサンドイッチELISAは以下を含む。
〔1〕試料中のアルドステロンと、
アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
を接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を形成させること(前記「工程(1-1)」に相当);
〔2〕前記複合体と、
アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること(前記「工程(1-2)」に相当);及び
〔3〕前記多重複合体を測定すること(前記「多重複合体測定工程」に相当)。
さらに、前記工程〔3〕の後に、以下を含むことにより、試料中のアルドステロンの濃度を決定できる。
〔4〕試料として既知濃度のアルドステロンを用いて、前記工程〔1〕-工程〔3〕を行い、アルドステロン濃度と前記多重複合体の測定値との関係を表す検量線を作成すること;及び
〔5〕検量線作成工程で作成された検量線と、前記工程〔3〕の測定により得られた測定値とから、試料中のアルドステロンの濃度を決定すること。
ここで、工程〔1〕及び工程〔2〕は順次行っても、同時に行ってもよい。
工程〔1〕と工程〔2〕とを同時に行うとは、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とを1つの反応容器内で共存させて、アルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とが互いに接触可能となっている状態にすることも含まれる。
測定方法1の工程〔1〕は、試料中のアルドステロンと抗アルドステロン抗体とを接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体1を形成させる方法であれば特に制限はない。当該工程〔1〕は、水性媒体中で行うことが好ましい。
測定方法1の工程〔1〕において、アルドステロンと、抗アルドステロン抗体とを接触させ、前記複合体1を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、例えば前述の温度が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、前述の時間が挙げられる。抗アルドステロン抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、前述の濃度が挙げられる。
測定方法1の工程〔2〕は、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体1と、複合体認識型抗体とを接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との複合体2を形成させる方法であれば特に制限はない。工程〔2〕は、水性媒体中で行うことが好ましい。
測定方法1の工程〔2〕において、前記複合体1と、複合体認識型抗体とを接触させて、前記複合体2を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、例えば前述の温度が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、例えば前述の時間が挙げられる。複合体認識型抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば前述の濃度が挙げられる。
工程〔1〕と工程〔2〕の間に洗浄工程を追加してもよい。また、工程〔2〕と工程〔3〕の間に洗浄工程を追加してもよい。前記洗浄工程における洗浄方法及び洗浄液は、例えば前述の方法及び洗浄液が挙げられる。
測定方法1の工程〔1〕において、抗アルドステロン抗体は、不溶性担体に固定化されていても固定化されていなくてもよいが、固定化されていることが好ましい。抗アルドステロン抗体を不溶性担体に固定化させる方法は、例えば前述の方法等が挙げられる。測定方法1の工程〔2〕において、複合体認識型抗体は、標識物質で標識化されていても標識化されていなくてもよいが、標識化されていることが好ましい。標識化された複合体認識型抗体を用いる場合には、工程〔3〕において、前記多重複合体中の標識物質を測定すればよい。
標識物質を複合体認識型抗体に結合させる方法としては、例えば前述の方法が挙げられる。標識物質としては、例えば前述の標識物質等が挙げられる。
測定方法1の工程〔3〕は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする工程であれば特に制限はなく、例えば、前述の多重複合体測定工程の方法が挙げられる。
抗アルドステロン抗体が不溶性担体に固定化されている場合、抗アルドステロン抗体が固定化された不溶性担体は、抗原抗体反応の反応液中で生成されてもよい。この場合、一組の親和性物質の片方(A)が結合した抗アルドステロン抗体と、一組の親和性物質のもう一方(a)が結合した不溶性担体とを抗原抗体反応の反応液中で反応させることにより、抗アルドステロン抗体が固定化された不溶性担体を抗原抗体反応の反応液中で生成させることができる。A-aの組み合わせとしては、例えば、ビオチン-アビジン類(アビジン、ニュートラアビジン、ストレプトアビジン等)の組み合わせ、アビジン類(アビジン、ニュートラアビジン、ストレプトアビジン等)-ビオチンの組み合わせ、及び抗アルドステロン抗体のFc領域-Fc領域と結合する抗体の組み合わせが挙げられる。
[測定方法2:サンドイッチELISA2]
本実施形態に係るサンドイッチELISAは以下を含む。
〔1〕 試料中のアルドステロンと、
アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と前記複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること(前記「多重複合体形成工程」に相当);及び
〔2〕 前記多重複合体を測定すること(前記「多重複合体測定工程」に相当)。
さらに、前記工程〔2〕の後に、以下を含むことにより、試料中のアルドステロンの濃度を決定できる。
〔3〕試料として既知濃度のアルドステロンを用いて、工程〔1〕及び工程〔2〕を行い、アルドステロン濃度と前記多重複合体の測定値との関係を表す検量線を作成すること;及び
〔4〕検量線作成工程で作成された検量線と、工程〔2〕の測定により得られた測定値とから、試料中のアルドステロンの濃度を決定すること。
測定方法2の工程〔1〕において、「試料中のアルドステロンと、アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、を接触させて」とは、アルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、を同時に接触させることを意味し、又は、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とを1つの容器内で反応共存させて、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とが互いに接触可能となっている状態にすることを意味する。「試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とを1つの容器内で共存させて、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とが互いに接触可能となっている」場合において、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とは、どの順番で添加して接触させてもよい。
測定方法2の工程〔1〕は、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体と、を互いに接触させて、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との多重複合体を形成させる方法であれば特に制限はない。当該工程〔1〕は、水性媒体中で行うことが好ましい。
測定方法2の工程〔1〕において、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とを互いに接触させ、前記多重複合体を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、例えば前述の温度が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、例えば前述の時間が挙げられる。抗アルドステロン抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば前述の濃度が挙げられる。また、複合体認識型抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば前述の濃度等が挙げられる。
ここで、測定方法2の工程〔1〕と工程〔2〕との間に洗浄工程を追加してもよい。前記洗浄工程における洗浄方法及び洗浄液は、例えば前述の方法及び洗浄液が挙げられる。
測定方法2の工程〔1〕において、複合体認識型抗体は、不溶性担体に固定化されていても固定化されていなくてもよいが、固定化されていることが好ましい。複合体認識型抗体を不溶性担体に固定化させる方法は、例えば前述の方法等が挙げられる。また、抗アルドステロン抗体は、標識物質で標識化されていても標識化されていなくてもよいが、標識化されていることが好ましい。標識化された抗アルドステロン抗体を用いる場合には、工程〔2〕において、前記多重複合体中の標識物質を測定すればよい。
標識物質を抗アルドステロン抗体に結合させる方法としては、例えば前述の方法が挙げられる。標識物質としては、例えば前述の標識物質等が挙げられる。
測定方法2の工程〔2〕は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする工程であれば特に制限はなく、例えば、前述の多重複合体測定工程の方法が挙げられる。
複合体認識型抗体が不溶性担体に固定化されている場合、複合体認識型抗体が固定化された不溶性担体は、抗原抗体反応の反応液中で生成されてもよい。この場合、一組の親和性物質の片方(B)が結合した複合体認識型抗体と、一組の親和性物質のもう一方(b)が結合した不溶性担体とを抗原抗体反応の反応液中で反応させることにより、複合体認識型抗体が固定化された不溶性担体を抗原抗体反応の反応液中で生成させることができる。
B-bの組み合わせとしては、例えば、前述のA-aと同じ組み合わせが挙げられる。
[測定方法3:ラテックス凝集法1]
本実施形態に係るラテックス凝集法は以下を含む。
〔1〕 試料中のアルドステロンと不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを水性媒体中で接触させ、アルドステロンと、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体との複合体を形成させること(前記「工程(1-1)」に相当);
〔2〕 工程〔1〕後の溶液に、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体を添加し、前記複合体と、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体とを接触させ、凝集を生成させること(前記「工程(1-2)」に相当);及び
〔3〕 当該凝集を測定すること(前記「多重複合体測定工程」に相当)。
前記工程〔1〕において、試料を予め前述の水性媒体で希釈して保持した後に前記工程〔1〕を行うこともできる。水性媒体には、前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、界面活性剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。試料を予め水性媒体で希釈して保持する温度は、本発明のアルドステロンの測定を可能とする温度であれば特に制限はなく、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、9℃、10℃、11℃、12℃、13℃、14℃、15℃、16℃、17℃、18℃、19℃、20℃、21℃、22℃、23℃、24℃、25℃、26℃、27℃、28℃、29℃、30℃、31℃、32℃、33℃、34℃、35℃、36℃、37℃、38℃、39℃、40℃、41℃、42℃、43℃、44℃、45℃、46℃、47℃、48℃、49℃、50℃等が挙げられる。試料を予め水性媒体で希釈して保持する時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分、70分、80分、90分、100分、110分、120分、130分、140分、150分、160分、170分、180分、190分、200分、210分、220分、230分、240分間等が挙げられる。
さらに、前記工程〔3〕の後に、以下を含むことにより、試料中のアルドステロンの濃度を決定できる。
〔4〕試料として既知濃度のアルドステロンを用いて、工程〔1〕-〔3〕を行い、アルドステロン濃度と当該凝集の測定値との関係を表す検量線を作成すること;及び
〔5〕工程〔4〕で作成された検量線と、工程〔3〕の測定により得られた当該凝集の測定値とから、試料中のアルドステロンの濃度を決定すること。
測定方法3の工程〔1〕及び工程〔2〕は順次行っても、同時に行ってもよい。
測定方法3の工程〔1〕は、試料中のアルドステロンと、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを接触させて、アルドステロンと、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体との複合体を形成させる方法であれば特に制限はない。当該工程〔1〕は、水性媒体中で行うことが好ましい。
測定方法3の工程〔1〕において、試料中のアルドステロンと、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを互いに接触させ、前記複合体を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、例えば前述の温度が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、前述の時間が挙げられる。抗アルドステロン抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、前述の濃度が挙げられる。抗アルドステロン抗体が結合した不溶性担体粒子の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.00005、0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10重量%等が挙げられる。
測定方法3の工程〔2〕は、アルドステロンと不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体との複合体と、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、を接触させて、凝集を形成させる方法であれば特に制限はない。工程〔2〕は、水性媒体中で行うことが好ましい。
測定方法3の工程〔2〕において、前記複合体と、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体とを接触させて、当該凝集を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、例えば前述の温度が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、例えば前述の時間が挙げられる。複合体認識型抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば前述の濃度が挙げられる。複合体認識型抗体が結合する不溶性担体粒子の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.00005、0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10重量%等が挙げられる。
測定方法3の工程〔3〕は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする工程であれば特に制限はなく、例えば、前述の多重複合体測定工程の方法が挙げられる。
[測定方法4:ラテックス凝集法2]
本実施形態に係るラテックス凝集法は以下を含む。
〔1〕 水性媒体中で、試料中のアルドステロンと、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを接触させ、凝集を生成させること(前記「多重複合体形成工程」に相当);
〔2〕 当該凝集を測定すること(前記「多重複合体測定工程」に相当)。
前記工程〔1〕において、試料を予め前述の水性媒体で希釈して保持した後に前記工程〔1〕を行うこともできる。水性媒体には、前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、界面活性剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。試料を予め水性媒体で希釈して保持する温度は、本発明のアルドステロンの測定を可能とする温度であれば特に制限はなく、例えば前述の温度等が挙げられる。試料を予め水性媒体で希釈して保持する時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、例えば前述の時間等が挙げられる。
さらに、前記工程〔2〕の後に、以下を含むことにより、試料中のアルドステロンの濃度を決定できる。
〔3〕試料として既知濃度のアルドステロンを用いて、前記工程〔1〕及び工程〔2〕を行い、アルドステロン濃度と当該凝集の測定値との関係を表す検量線を作成すること;及び
〔4〕工程〔3〕で作成された検量線と、工程〔2〕の測定により得られた当該凝集の測定値とから、試料中のアルドステロンの濃度を決定すること。
測定方法4の工程〔1〕において、「試料中のアルドステロンと、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを接触させ」とは、試料中のアルドステロンと、前記抗不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、前記不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを同時に接触させることを意味し、又は、試料中のアルドステロンと、前記抗不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、前記不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを1つの反応容器内で共存させて、試料中のアルドステロンと、前記抗不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、前記不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とが互いに接触可能となっている状態にすることも意味する。「試料中のアルドステロンと、前記抗不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、前記不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを1つの反応容器内で共存させて、試料中のアルドステロンと、前記抗不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、前記不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とが互いに接触可能となっている」場合において、試料中のアルドステロンと、前記抗不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、前記不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とは、どの順番で添加して接触させてもよい。
測定方法4の工程〔1〕は、アルドステロンと、不不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを互いに接触させ、凝集を形成させる方法であれば特に制限はない。工程〔1〕は、水性媒体中で行うことが好ましい。
測定方法4の工程〔1〕において、アルドステロンと、不不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体と、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体とを互いに接触させ、当該凝集を形成させる反応の反応温度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、例えば前述の温度が挙げられる。当該反応の反応時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、例えば前述の時間が挙げられる。複合体認識型抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば前述の濃度が挙げられる。抗アルドステロン抗体の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば前述の濃度が挙げられる。複合体認識型抗体が結合する不溶性担体粒子の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば前述の濃度等が挙げられる。抗アルドステロン抗体が結合する不溶性担体粒子の反応溶液中の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば前述の濃度等が挙げられる。反応液中の、複合体認識型抗体が結合する不溶性担体粒子と、抗アルドステロン抗体が結合する不溶性担体粒子との総濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば0.0001、0.0002、0.0003、0.0004、0.0005、0.0006、0.0007、0.0008、0.0009、0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20重量%等が挙げられる。
測定方法3及び測定方法4において、抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体を不溶性担体に固定化させる方法は、例えば前述の方法等が挙げられる。また、測定方法3及び測定方法4において、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体は、抗原抗体反応の反応液中で生成されてもよく、この場合、一組の親和性物質の片方(C)が結合した抗アルドステロン抗体と、一組の親和性物質のもう一方(c)が結合した不溶性担体粒子とを反応させることにより、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体を生成することができる。同様に、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体は、抗原抗体反応の反応液中で生成されてもよく、この場合、一組の親和性物質の片方(D)が結合した複合体認識型抗体と、一組の親和性物質のもう一方(d)が結合した不溶性担体粒子とを反応させることにより、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体を生成することができる。
ここで、不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体と、不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体とが同一の反応液中で生成する場合には、C及びcからなる一組の親和性物質は、D及びdからなる一組の親和性物質とは異なっていることが好ましい。一組の親和性物質としては、例えばアビジン類(アビジン、ストレプトアビジン、ニュートラアビジン等)とビオチンとの組み合わせ、抗体のFc領域と、Fc領域と結合する抗体との組み合わせ等が挙げられる。C-cの組み合わせとD-dの組み合わせとが異なる場合における、C-cの組み合わせ、及び、D-dの組み合わせとしては、例えば、前述のA-aと同じ組み合わせが挙げられる。
測定方法4の工程〔2〕は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする工程であれば特に制限はなく、例えば、前述の多重複合体測定工程の方法が挙げられる。
測定方法3及び測定方法4の不溶性担体粒子としては、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする不溶性担体粒子であれば特に制限はなく、例えば、ラテックス粒子、磁性粒子等が挙げられ、ラテックス粒子が好ましい。ラテックス粒子の素材としては、例えばポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等が挙げられる。
測定方法3及び測定方法4の不溶性担体粒子の粒径としては、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする粒径であれば特に制限はなく、平均粒径で、30~800nmであり、平均粒径100~500nmが好ましく、平均粒径150~450nmがより好ましい。
測定方法3及び測定方法4において、抗アルドステロン抗体が結合する不溶性担体粒子と、複合体認識型抗体が結合する不溶性担体粒子とは同じであっても異なっていてもよいが、同じである方が好ましい。また、測定方法3及び測定方法4において、抗アルドステロン抗体が結合する不溶性担体粒の平均粒径と、複合体認識型抗体が結合する不溶性担体粒子の平均粒径とは同じであっても異なっていてもよい。
測定方法3の工程〔1〕又は測定方法4の工程〔1〕の前に、試料を、水性媒体を含む試料希釈液と混合する工程を含んでいてもよい。前記水性媒体としては、例えば前述の水性媒体等が挙げられる。前記水性媒体には、前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、界面活性剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。
測定方法1~4における水性媒体は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする水性媒体であれば特に制限はなく、例えば前述の水性媒体等が挙げられる。
測定方法1~4おいて、水性媒体には、前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、界面活性剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。
測定方法1~4における試料は、アルドステロンを含有する可能性がある試料であれば特に制限はなく、例えば、全血、血漿、血清、尿、髄液、唾液、羊水、尿、汗、膵液等の生体試料等が挙げられ、好ましくは全血、血漿、血清及び尿が挙げられる。
[測定方法5:イムノクロマト法1]
本実施形態に係るイムノクロマト法は以下を含む。
〔1〕 テストストリップのサンプル供給部に、試料を供給すること;
〔2〕 試料中のアルドステロンをテストストリップの展開部に溶出可能に保持された抗アルドステロン抗体と接触させ、アルドステロンを抗アルドステロン抗体との複合体を形成させること;
〔3〕 検出部において、当該複合体に複合体認識型抗体を接触させ、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること;及び
〔4〕 当該多重複合体を測定すること。
さらに、前記工程〔4〕の後に、以下を含むことにより、試料中のアルドステロンの濃度を決定できる。
〔5〕試料として既知濃度のアルドステロンを用いて、前記工程〔1〕-〔4〕を行い、アルドステロン濃度と前記多重複合体の測定値との関係を表す検量線を作成すること;
〔6〕検量線作成工程で作成された検量線と、前記工程〔5〕の測定により得られた測定値とから、試料中のアルドステロンの濃度を決定すること。
ここで用いられるテストストリップは、サンプル供給部、展開部及び検出部を備えた多孔質体からなるメンブレンを有する。展開部の一部には、標識物質が結合した抗アルドステロン抗体(標識化抗アルドステロン抗体という)が溶出可能に保持されている。さらに展開部の下流側に複合体認識型抗体が固定化されている検出部を有する。標識物質を抗アルドステロン抗体に結合させる方法としては、例えば前述の方法が挙げられる。
サンプル供給部は、液体の試料が供給される場所であり、当該試料を吸収し、液体とアルドステロンとが通り抜けることができる物質及び形態であればよい。展開部とは、アルドステロンを含む当該試料が毛細管現象によって展開される場所であり、前記サンプル供給部の下流に位置する。
測定方法5における工程〔1〕は、サンプル供給部に、試料を供給する工程である。試料を、予め試料希釈液で希釈した後に、当該サンプル供給部に供給してもよい。また、試料を試料希釈液で希釈し保持した後に、当該希釈試料を当該サンプル供給部に供給してもよい。希釈液には、前述の水性媒体等が含まれる。水性媒体には、前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、界面活性剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。当該希釈試料の保持時間は、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分間等が挙げられる。
測定方法5の工程〔2〕は、試料中のアルドステロンと標識化抗アルドステロン抗体とを接触させて、アルドステロンと標識化抗アルドステロン抗体の複合体を形成させる工程である。当該工程〔2〕において、水性媒体を含んだメンブレン中で展開させるにより、アルドステロンと抗アルドステロン抗体とが接触する。
測定方法5の工程〔3〕は、検出部において、アルドステロンと標識化抗アルドステロン抗体との複合体と、検出部に固定化された複合体認識型抗体との多重複合体が形成される工程である。当該多重複合体は、メンブレン上で形成される。
測定方法5の工程〔4〕は、検出部において、当該多重複合体を測定する工程である。多重複合体中の標識物質を測定することで、当該多重複合体を測定することができる。
測定方法5において、サンプル供給部に試料が添加されてから、検出部において多重複合体が測定されるまでの時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、例えば10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分間等が挙げられる。
[測定方法6:イムノクロマト法2]
本実施形態に係るイムノクロマト法は以下を含む。
〔1〕 テストストリップのサンプル供給部に、試料を供給すること;
〔2〕 検出部において、試料中のアルドステロンと、抗アルドステロン抗体と、複合体認識型抗体とを接触させ、アルドステロンと抗アルドステロン抗体と複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること;
〔3〕 当該多重複合体を測定すること。
さらに、前記工程〔3〕の後に、以下を含むことにより、試料中のアルドステロンの濃度の決定できる。
〔4〕試料として既知濃度のアルドステロンを用いて、前記工程〔1〕-工程〔3〕を行い、アルドステロン濃度と前記多重複合体の測定値との関係を表す検量線を作成すること;及び
〔5〕検量線作成工程で作成された検量線と、前記工程〔3〕の測定により得られた測定値とから、試料中のアルドステロンの濃度を決定すること。
ここで用いられるテストストリップは、サンプル供給部、展開部及び検出部を備えた多孔質体からなるメンブレンを有する。展開部の一部には、標識物質が結合した複合体認識型抗体(標識化複合体認識型抗体という)が溶出可能に保持されている。さらに展開部の下流側に抗アルドステロン抗体が固定化されている検出部を有する。標識物質を複合体認識型抗体に結合させる方法としては、例えば前述の方法が挙げられる。
サンプル供給部は、液体の試料が供給される場所であり、当該試料を吸収し、液体とアルドステロンとが通り抜けることができる物質及び形態であればよい。展開部とは、アルドステロンを含む当該試料や、標識化複合体認識型抗体が、毛細管現象によって展開される場所であり、前記サンプル供給部の下流に位置する。
測定方法6における工程〔1〕は、サンプル供給部に、試料を供給する工程である。試料を、予め試料希釈液で希釈した後に、当該サンプル供給部に供給してもよい。また、試料を試料希釈液で希釈し保持した後に、当該希釈試料を当該サンプル供給部に供給してもよい。希釈液には、前述の水性媒体等が含まれる。水性媒体には、前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、界面活性剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。当該希釈試料の保持時間は、10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分間等が挙げられる。
測定方法6の工程〔2〕は、検出部において、アルドステロンと、標識化複合体認識型抗体と、検出部に固定化された抗アルドステロン抗体との多重複合体が形成される工程である。工程〔2〕は、まず、アルドステロンを含む試料と、標識化複合体認識型抗体とが混合され、アルドステロンを含む試料と標識化複合体認識型抗体とがメンブレン中で展開される。その後、検出部において、アルドステロンと、標識化複合体認識型抗体と、検出部に固定化された抗アルドステロン抗体との多重複合体が形成される。
測定方法6の工程〔3〕は、検出部において、当該多重複合体を測定する工程である。多重複合体中の標識物質を測定することで、当該多重複合体を測定することができる。
測定方法6において、サンプル供給部に試料が添加されてから、検出部において多重複合体が測定されるまでの時間は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、例えば10秒、20秒、30秒、40秒、50秒、1分、2分、3分、4分、5分、6分、7分、8分、9分、10分、11分、12分、13分、14分、15分、16分、17分、18分、19分、20分、30分、40分、50分、60分間等が挙げられる。
測定方法5及び測定方法6に用いられるメンブレンとしては、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とするメンブレンであれば特に制限はなく、例えば、セルロース、ニトロセルロース、ナイロン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプルピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート又はポリウレタン等からなるメンブレンが挙げられる。
測定方法5及び測定方法6において、複合体認識型抗体又は抗アルドステロン抗体に標識物質を結合させる方法としては、例えば前述の方法が挙げられる。測定方法5及び測定方法6に用いられる標識物質としては、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする標識物質であれば特に制限はなく、例えば前述の標識物質が挙げられる。
測定方法5及び測定方法6において、水性媒体としては、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする水性媒体であれば特に制限はなく、例えば前述の水性媒体等が挙げられる。測定方法5及び測定方法6において、水性媒体には前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、界面活性剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。
測定方法5及び測定方法6における試料は、アルドステロンを含有する可能性がある試料であれば特に制限はなく、例えば、全血、血漿、血清、尿、髄液、唾液、羊水、尿、汗、膵液等の生体試料等が挙げられ、好ましくは全血、血漿、血清及び尿が挙げられる。
7.アルドステロンの免疫測定試薬
本発明のアルドステロンの免疫測定試薬は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法に用いられる試薬であり、アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体とを含む、アルドステロンの免疫測定試薬である。
本発明における抗アルドステロン抗体は、アルドステロンに特異的に結合する抗体であれば特に制限はなく、例えば前述の抗体等が挙げられる。
また、本発明における抗アルドステロン抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体のいずれも使用できるが、モノクローナル抗体が好ましい。また、本発明においては、全長の抗体のみならず、抗体断片を用いることもできる。抗体断片としては、例えば、前述の抗体断片等が挙げられる。
アルドステロンの免疫測定試薬における複合体認識型抗体とは、6.アルドステロンの免疫測定方法における「複合体認識型抗体」と同じであり、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体に特異的に結合する抗体であれば特に制限はなく、例えば前述の、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する抗体等が挙げられる。
アルドステロンの免疫測定試薬における試料は、アルドステロンを含有する可能性がある試料であれば特に制限はなく、例えば、前述の試料等挙げられる。
アルドステロンの免疫測定試薬における抗アルドステロン抗体の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100μg/mL等であり、0.1~20μg/mLの範囲が好ましい。また、アルドステロンの免疫測定試薬における複合体認識型抗体の濃度は、本発明のアルドステロンの免疫測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100μg/mL等であり、0.1~20μg/mLの範囲が好ましい。
抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体は不溶性担体に固定化されていても、固定化されていなくてもよいが、固定化されていることが好ましい。不溶性担体としては、例えば、前述の不溶性担体等が挙げられる。抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体を不溶性担体に固定化させる方法は、例えば、前述の方法等が挙げられる。アビジン-ビオチン反応のような非常に強固な結合反応を利用して抗体を不溶性担体に固定化することも可能である。
また、アルドステロンの免疫測定試薬において、不溶性担体が固定化された抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体は、前述の多重複合体形成工程の反応液中で生成されてもよい。
この場合、当該免疫測定試薬には、不溶性担体が固定化された抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体の代わりに、一組の親和性物質の一方(E)が結合した抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体と、一組の親和性物質の他方(e)が結合した不溶性担体とが含まれる。一組の親和性物質の組み合わせ、すなわち、Eとeの組み合わせとしては、例えば前述のA-aと同じ組み合わせ等が挙げられる。
アルドステロンの免疫測定試薬に洗浄液が含まれていてもよい。洗浄液としては、例えば前述の洗浄液等が挙げられる。また、アルドステロンの免疫測定試薬に、試料を希釈するための試料希釈液が含まれていてもよい。試料希釈液には前述の水性媒体が含まれている。水性媒体には、前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。
抗アルドステロン抗体又は複合体認識型抗体は標識物質が結合されていても、結合されていなくてもよいが、結合されていることが好ましい。標識物質としては、例えば前述の標識物質等が挙げられる。
アルドステロンの免疫測定試薬は、凍結乾燥状態でも液状でもよい。凍結乾燥状態の測定試薬を使用する場合には、測定前に水性媒体で溶解して液状にして測定に供する。
液状の測定試薬においては、抗アルドステロン抗体及び複合体認識型抗体は、水性媒体で溶解された状態となっている。
水性媒体としては、例えば前述の水性媒体が挙げられる。水性媒体には、前述の塩類、金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。
以下、本発明に係るアルドステロンの免疫測定試薬の好適な実施形態を例示する。
[測定試薬1:サンドイッチELISA用測定試薬1]
不溶性担体に固定化された抗アルドステロン抗体と、
アルドステロンと抗アルドステロンとの複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を含む、アルドステロンの免疫測定試薬。
測定試薬1は、前述の測定方法1に用いられる測定試薬である。
[測定試薬2:サンドイッチELISA用測定試薬2]
抗アルドステロン抗体と、
不溶性担体に固定化された、アルドステロンと抗アルドステロンとの複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を含む、アルドステロンの免疫測定試薬。
測定試薬2は、前述の測定方法2に用いられる測定試薬である。
[測定試薬3:ラテックス凝集法用の測定試薬]
不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体と、
不溶性担体粒子が結合した、アルドステロンと抗アルドステロンとの複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を含む、アルドステロンの免疫測定試薬。
測定試薬3は、前述の測定方法3又は測定方法4に用いられる測定試薬である。
[測定試薬4:イムノクロマト法用の測定試薬1]
サンプル供給部、展開部及び検出部を備えた多孔質体からなるメンブレンを有するテストストリップと、
展開部の一部に溶出可能に保持された抗アルドステロン抗体と、
前記検出部に結合した、アルドステロンと抗アルドステロンとの複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
を含む、アルドステロンの免疫測定試薬。
測定試薬4は、前述の測定方法5に用いられる測定試薬である。
[測定試薬5:イムノクロマト法用の測定試薬2]
サンプル供給部、展開部及び検出部を備えた多孔質体からなるメンブレンを有するテストストリップと、
展開部の一部に溶出可能に保持された複合体認識型抗体と、
前記検出部に結合した抗アルドステロン抗体と、
を含む、アルドステロンの免疫測定試薬。
測定試薬5は、前述の測定方法6に用いられる測定試薬である。
8.アルドステロンの免疫測定キット
本発明のアルドステロンの免疫測定試薬は、保存、運搬、流通等の観点からキットの形態を取ることもできる。アルドステロンの免疫測定キットは、本発明のアルドステロンの免疫測定方法に用いられる。
以下、本発明に係るアルドステロンの免疫測定キットの好適な実施形態を例示する。なお、下記の実施形態において、抗アルドステロン抗体、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体、不溶性担体、不溶性担体粒子及び標識物質としては、例えば前述の抗アルドステロン抗体、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体、不溶性担体、不溶性担体粒子及び標識物質が用いられる。
[測定キット1:サンドイッチELISA用測定キット1]
抗アルドステロン抗体を含む第1試薬と、
アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体を含む第2試薬と、
を含む、アルドステロンの免疫測定キット。
[測定キット2:サンドイッチELISA用測定キット2]
不溶性担体に固定化された、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体を含む第1試薬と、
抗アルドステロン抗体を含む第2試薬と、
を含む、アルドステロンの免疫測定キット。
測定キット1と測定キット2には、洗浄液が含まれていてもよい。洗浄液としては、例えば前述の洗浄液等が挙げられる。加えて、試料を希釈するための試料希釈液が含まれていてもよい。
[測定キット3:ラテックス凝集法用測定キット1]
不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体を含む第1試薬と、
不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体を含む第2試薬と、
を含む、アルドステロンの免疫測定キット。
測定キット3には、試料を希釈するための試料希釈液が含まれていてもよい。
[測定キット4:ラテックス凝集法用測定キット2]
水性媒体を含む第1試薬と、
不溶性担体粒子が結合した抗アルドステロン抗体、及び不溶性担体粒子が結合した複合体認識型抗体を含む第2試薬と、
を含む、アルドステロンの免疫測定キット。
[測定キット5:イムノクロマト法用の測定キット1]
サンプル供給部、展開部及び検出部を備えた多孔質体からなるメンブレンを有するテストストリップと、
前記展開部に溶出可能に保持された抗アルドステロン抗体と、
前記検出部に結合した複合体認識型抗体と、
を含む、アルドステロンの免疫測定キット。
[測定キット6:イムノクロマト法用の測定キット2]
サンプル供給部、展開部及び検出部を備えた多孔質体からなるメンブレンを有するテストストリップと、
前記展開部に溶出可能に保持された複合体認識型抗体と、
前記検出部に結合した抗アルドステロン抗体と、
を含む、アルドステロンの免疫測定キット。
また、測定キット5及び測定キット6には、試料を希釈するための試料希釈液が含まれていてもよい。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明するが、これらは本発明の範囲を何ら限定するものではない。
[参考例1]抗アルドステロンモノクローナル抗体の作製
(1)免疫原の作製
ALDOSTERONE 3-CMO(アルドステロン 3-カルボキシメチルオキシム;STERALOIDS社製)をジメチルスルホキシド(DMSO)(シグマアルドリッチ社製)で溶解して100mg/mL ALDOSTERONE 3-CMOのDMSO溶液を調製した。100mg/mL ALDOSTERONE 3-CMOのDMSO溶液(25μL)に、10mg/mL KLH(Keyhole limpet hemocyanin;サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)のPBS溶液(2mL)、100mg/mL EDC(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩;サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)のDMSO溶液(50μL)、及び100mg/mL NHS(N-ヒドロキシスクシンイミド;サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)のDMSO溶液(10μL)を添加して混合し、4℃で16時間反応させて、ALDOSTERONE 3-CMOとKLHとを結合させ、KLH結合ALDOSTERONE 3-CMO溶液を調製した。PBS溶液で平衡化したPD-10カラム(GEヘルスケア・ジャパン社製)を用いてKLH結合ALDOSTERONE 3-CMO溶液の溶媒の置換を行い、KLH結合ALDOSTERONE 3-CMOのPBS溶液を調製した。
(2)ハイブリドーマ細胞の作製
(1)で調製したKLH結合ALDOSTERONE 3-CMOを0.5mg含む免疫原をアジュバントと混合してエマルジョン化し、得られたKLH結合ALDOSTERONE 3-CMOのエマルジョンを計4回、ウサギ(NZW種)へ皮下注射した。1回目の免疫に際しては、アジュバントとしてFreund's Complete Adjuvant(シグマアルドリッチ社製)を使用し、2~4回目の免疫に際しては、アジュバントとしてFreund's Incomplete Adjuvant(シグマアルドリッチ社製)を使用した。2週間間隔で計4回免疫を行った後に採血し、血清中の抗体価をELISAにて評価した。血清中の抗体価が上昇していることを確認した。さらに、アジュバントとしてFreund's Incomplete Adjuvant(シグマアルドリッチ社製)を使用し、2週間間隔で2回免疫を行ったウサギから、脾臓を摘出した。Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 1995 Sep 26; 92(20): 9348-9352に記載の方法に従い脾臓細胞を調製し、240E細胞と融合させ、ハイブリドーマ細胞を作製した。
上記で作製したハイブリドーマ細胞を10%FCSとHATを含むRPMI1640培地(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)に懸濁後、マイクロウェルプレートに播種し培養した。生育したハイブリドーマ細胞の培養上清を取得した。
(3)ハイブリドーマ細胞のスクリーニング
マイクロウェルプレート(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)に、5μg/mLのヤギ抗ウサギIgGポリクローナル抗体(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)PBS溶液50μLを固定化した後、当該ウェルをブロッキング液(1%BSAを含むPBS溶液)にてブロッキングし、ヤギ抗ウサギIgG抗体を固定化したプレートを作製した。上記(2)で得られた各ハイブリドーマの培養上清50μLを添加し25℃で反応させ、培養上清中のモノクローナル抗体を捕捉した。洗浄液(0.05% Tween20、150mmol/L塩化ナトリウムを含有するpH7.4、10mmol/Lリン酸緩衝液)で各ウェルを3回洗浄した後、HRP標識アルドステロン溶液(コスモバイオ社製)50μLを各ウェルに添加し、25℃で反応させた。洗浄液で各ウェルを3回洗浄した後、基質である1-StepTM Ultra TMB-ELISA(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)50μLを添加して反応させた。2mol/L 硫酸(関東化学社製)50μLを添加した後に、反応液の吸光度を主波長450nm、副波長660nmで測定し、吸光度が高いウェル(結合能の高いモノクローナル抗体が存在するウェル)を選択した。選択したウェル中のハイブリドーマ細胞のクローニングを限界希釈法により行うことにより、抗アルドステロンモノクローナル抗体産生ハイブリドーマ細胞株(KTM-2012)を樹立した。
(4)抗アルドステロンモノクローナル抗体の作製
樹立したハイブリドーマ細胞KTM-2012をHyClone SFM4MAb-Utility培地(グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン社製)にて培養した。細胞懸濁液を回収し、3000rpm、4℃の条件で20分間の遠心分離を行い、培養上清を回収した。Harlow et. al., Antibodies: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor, NY: 1988に記載の方法に従い、得られた培養上清からプロテインAセファロース(グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン社製)を用いて抗アルドステロンモノクローナル抗体KTM-2012を精製した。
[実施例1]アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対するモノクローナル抗体の作製
(1)マウスへの免疫
参考例1(4)で取得したKTM-2012抗体をペプシン(ロシュ・ダイアグノスティックス社製)で消化した後、移動相として0.1mol/Lリン酸緩衝液(pH7.4)を用いてG3000SWカラム(東ソー社製;口径:21.5mm;長さ:60cm)を用いたHPLCシステム(日立製作所社製)でF(ab')2を分離した。当該F(ab')2と、アルドステロン(シグマアルドリッチ社製)とをモル比で1:540になるようにPBS溶液中で混合し、25℃で1時間放置し、抗原溶液を調製した。当該抗原溶液とアジュバンドとを等量混合したエマルジョンを調製し、当該エマルジョンを計3回、Balb/cマウス(日本エスエルシー社製)へ皮下注射した。1回目の免疫に際しては、アジュバントとしてFreund's Complete Adjuvant(シグマアルドリッチ社製)を使用し、2~3回目の免疫に際しては、アジュバントとしてFreund's Incomplete Adjuvant(シグマアルドリッチ社製)を使用した。2週間間隔で計3回免疫を行った後に採血し、血清中の抗体価を、後述の(2)の手順に従いELISAにて評価した。血清中の抗体価が上昇していることを確認した後、更に、PBS溶液と前記抗原溶液とを等量混合した溶液を前記マウスの皮下に注射し、3日後に当該マウスから脾臓を摘出した。
(2)ELISAによる抗体価の評価
96穴マイクロウェルプレート(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)の各ウェルに、参考例1(4)で取得したKTM-2012抗体のPBS溶液(5μg/mL)(50μL)を固定化した。当該ウェルをブロッキング液(1%BSAを含むPBS溶液)100μLにてブロッキングし、KTM-2012抗体固定化プレートを作製した。
試料希釈液(1%BSAを含むPBS(pH7.4))を用いて1ng/mLに調製したアルドステロン溶液を、KTM-2012抗体固定化プレートの各ウェルに添加し(50μL)、25℃で1時間反応させ、KTM-2012抗体とアルドステロンとの複合体を形成させた。陰性コントロールとして前記試料希釈液のみを添加したウェルを用意し、KTM-2012抗体とアルドステロンとの複合体が存在しない(すなわち、KTM-2012抗体のみが存在する)ウェルも用意した。洗浄液(0.05%Tween20を含有するPBS(pH7.4))でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、免疫中のマウスから採取した血清を前記試料希釈液で10000倍に希釈した血清希釈液を、各ウェルに添加し(50μL)、25℃で1時間反応させた。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、前記試料希釈液で10000倍に希釈したHRP標識抗マウスIgG抗体(ミリポア社製)を各ウェルに添加し(50μL)、25℃で1時間反応させた。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、TMB-ONE(Kem―En-Tec Diagnostics社製)(50μL)を分注し、25℃で30分間反応させた。0.5mol/L硫酸を各ウェルに添加し(50μL)攪拌混合した後、反応液の吸光度を主波長450nm、副波長660nmで測定した。
この評価により、陰性コントロールには反応せず、KTM-2012抗体とアルドステロンとの複合体に特異的に反応する血清が確認でき、免疫されたマウスに、所望の抗体が産生されていると判断した。
(3)細胞融合によるハイブリドーマの作製
抗体価の上昇が確認されたマウスから脾臓を摘出し、定法に従い脾臓細胞を調製した。調製した脾臓細胞をスーパー細胞融合装置 EGFG21(ネッパジーン社製)を用い、エレクトロフュージョン法にて同社提供プロトコルに従い、マウスミエローマ細胞(P3-U1)と融合させ、ハイブリドーマを作製した。
上記で作製したハイブリドーマ細胞を10% BM Condimed H1 Hybridoma Cloning Supplement(10×)(ロシュ・ダイアグノスティックス社製)とHATを含むGIT培地(コージンバイオ社製)に懸濁後、マイクロウェルプレートに播種し培養した。生育したハイブリドーマ細胞の培養上清を取得した。
(4)ハイブリドーマ細胞のスクリーニング
(2)で作製したKTM-2012抗体固定化プレートの各ウェルに、前記試料希釈液を用いて1ng/mLに調製したアルドステロン溶液を添加し(50μL)、25℃で1時間反応させ、KTM-2012抗体とアルドステロンとの複合体を形成させた。陰性コントロールとして前記試料希釈液のみを添加したウェルを用意し、KTM-2012抗体とアルドステロンとの複合体が存在しない(KTM-2012抗体のみが存在する)ウェルも用意した。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、(3)で得られた培養上清を前記試料希釈液で2倍に希釈した希釈液を、各ウェルに添加し(50μL)、25℃で1時間反応させた。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、前記試料希釈液で10000倍に希釈したペルオキシダーゼ標識抗マウスIgG抗体(ミリポア社製)を各ウェルに添加し(50μL)、25℃で1時間反応させた。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、TMB-ONE(50μL)を分注し、25℃で30分間反応させた。0.5mol/L硫酸を各ウェルに添加し(50μL)攪拌混合した後、反応液の吸光度を主波長450nm、副波長660nmで測定した。
陰性コントロールには反応性せず、KTM-2012抗体とアルドステロンとの複合体に特異的に反応する培養上清を選択した。選択した培養上清中のハイブリドーマ細胞のクローニングを限界希釈法にて行うことにより、アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株(KTM-611)を樹立した。
(5)アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対するモノクローナル抗体の作製
樹立したハイブリドーマ細胞KTM-611をHybridoma-SFM培地(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)にて培養した。細胞懸濁液を回収し、3000rpm、4℃の条件で20分間の遠心分離を行い、培養上清を回収した。Harlow et. al., Antibodies: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbor, NY: 1988に記載の方法に従い、得られた培養上清からプロテインAセファロース(グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン社製)を用いてアルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対するモノクローナル抗体KTM-611を精製した。
[実施例2]KTM-611抗体の可変領域をコードするcDNAの単離、解析
(1)アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対するモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞からのmRNAの調製
取得したハイブリドーマKTM-611 2×106~2×107個の細胞より、RNAeasy Mini kit(QIAGEN社製)を用いて、添付の使用説明書に従い、アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対するマウスモノクローナル抗体のmRNAを調製した。
(2)KTM-611抗体の重鎖(H鎖)及び軽鎖(L鎖)可変領域の遺伝子クローニングと遺伝子配列の決定
上記(1)で取得したマウスモノクローナル抗体のmRNA 1μgから、SMART RACE 5'/3'Kit(タカラバイオ社製)を用いて、添付の使用説明書に従ってcDNAを取得した。cDNAを鋳型として、キット添付のユニバーサルプライマーmixと、マウスIgG1に特異的なプライマー(配列番号1)を用いてPCR反応を行い、各抗体の重鎖可変領域(VH領域)のcDNA断片を増幅した。またユニバーサルプライマーmixと、マウスIgG(κ)特異的プライマー(配列番号2)を用いてPCR反応を行い、各抗体の軽鎖可変領域(VL領域)のcDNA断片を増幅した。
次に、クローニングして塩基配列を決定するため、取得したPCR産物をアガロースゲル電気泳動で分離し、VH遺伝子断片及びVL遺伝子断片をキット付属のNucleoSpin Gel and PCR Clean-up Kitを用いて、それぞれ抽出した。キット付属のIn-Fusion HD Cloning Kitを用いてpRACEベクターに各抗体のVH遺伝子又はVL遺伝子を組み込み、得られたベクターを用いてE.coli DH5α Compitent Cells(タカラバイオ社製)を形質転換した。得られた形質転換体よりQIAprep Spin Miniprepkit(QIAGEN社製)を用いてプラスミドを抽出した。
クローニングしたPCR産物の塩基配列を、プラスミド分離用試薬キット(KURABO社製)、核酸自動分離装置 PI-50(KURABO社製)及びシーケンサーABI PRISM3700 Genetic Analyzer(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を用いて解析した。VH領域の遺伝子配列を配列番号3に、VL領域の遺伝配列を配列番号4に示した。遺伝子解析の結果、cDNAの5'末端に開始コドンと推定されるATG配列が存在する、完全長のVH領域のcDNAを含むプラスミド及びVL領域のcDNAを含むプラスミドが取得された。
(3)アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対するモノクローナル抗体KTM-611の可変領域の遺伝子配列の解析
上記(2)で得られたKTM-611抗体のVH領域の全塩基配列から推定されるVH領域の全アミノ酸配列を配列番号5に、またVLの全塩基配列から推定されるVL領域の全アミノ酸配列を配列番号6にそれぞれ示した。
既知のマウス抗体の配列データ(SEQUENCES of Proteins of Immunological Interest、US Dept.Health and Human Services (1991))との比較から、単離した各々のcDNAは分泌シグナル配列を含む、KTM-611抗体の可変領域(以下、V領域と表記する)をコードする完全長cDNAであることが明らかとなった。
同定されたKTM-611抗体のVH領域及びVL領域のアミノ酸配列は、DNA Databank of JAPANのデータベースをBLASTP法(Nucleic Acids Res.,vol.25(17), pp.3389-3402 (1997))により検索した。完全に一致するアミノ酸配列は認められず、KTM-611抗体のVH及びVLは新規なアミノ酸配列を有していることが確認された。
また、各モノクローナル抗体のVH領域及びVL領域のCDRを、既知の抗体のアミノ酸配列と比較することにより同定した。KTM-611抗体のVH領域のCDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列を配列番号10、11及び12に、VL領域のCDR1、CDR2及びCDR3のアミノ酸配列を配列番号16、17及び18にそれぞれ示した。
[実施例3]アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対するモノクローナル抗体の反応性試験
(1)ペルオキシダーゼ標識抗体溶液の調製
実施例1(5)で得られたKTM-611抗体(200μg)を、Peroxidase Labeling Kit-NH2(同仁化学研究所社製)を用いて、添付マニュアルに従いペルオキシダーゼで標識した。当該キットに付属のStorage Bufferでペルオキシダーゼ標識KTM-611抗体を懸濁し、当該懸濁液を前記試料希釈液で希釈して20ng/mLに調製した溶液をペルオキシダーゼ標識抗体溶液とした。
(2)アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体に対する反応性
実施例1(2)で作製したKTM-2012抗体固定化プレートの各ウェルに、前記試料希釈液を用いて5,25,50,75,100,200,300,400,500pg/mL)に調製したアルドステロン溶液をそれぞれ添加し(50μL)、25℃で1時間反応させ、KTM-2012抗体(抗アルドステロン抗体)とアルドステロンとの複合体を形成させた。陰性コントロールとして前記試料希釈液のみを添加したウェルを用意し、KTM-2012抗体とアルドステロンとの複合体が存在しない(抗アルドステロン抗体のみが存在する)ウェルも用意した。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、(1)で調製したペルオキシダーゼ標識抗体溶液を、各ウェルに添加し(50μL)、25℃で1時間反応させた。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、TMB-ONE(50μL)を分注し、25℃で30分間反応させた。0.5mol/L硫酸を各ウェルに添加し(50μL)攪拌混合した後、反応液の吸光度を主波長450nm、副波長660nmで測定した。その結果を表1に示す。
表1より、KTM-611抗体は、抗アルドステロン抗体には反応せず、アルドステロン-抗アルドステロン抗体の複合体にのみ反応することが判明した。
Figure 0007707147000001
(3)アルドステロンに対する反応性
マイクロウェルプレート(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)に、5μg/mLのヤギ抗マウスIgGポリクローナル抗体(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)PBS溶液50μLを固定化した後、当該ウェルをブロッキング液(1%BSAを含むPBS溶液)にてブロッキングし、ヤギ抗マウスIgGポリクローナル抗体を固定化したプレートを作製した。各ウェルに、前記試料希釈液を用いて1.0,3.9,15.6,62.5,250,1000ng/mLに調製したKTM-611抗体溶液をそれぞれ添加し(50μL)、25℃で1時間反応させた。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、前記試料希釈液を用いて1250倍希釈したAldsterone-3-CMO-HRP(コスモバイオ社製)を各ウェルに添加し(50μL)、25℃で1時間反応させた。前記洗浄液でウェルを3回洗浄(B/F分離)した後、TMB-ONE(50μL)を分注し、25℃で30分間反応させた。0.5mol/L硫酸を各ウェルに添加し(50μL)攪拌混合した後、反応液の吸光度を主波長450nm、副波長660nmで測定した。対照として、ヤギ抗ウサギIgGポリクローナル抗体(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)を固定化したプレートを上記方法と同様に作製し、KTM-611抗体溶液に替えてKTM-2012抗体(抗アルドステロン抗体)溶液を用いて同様の測定を行った。
結果を図1に示す。KTM-2012抗体(抗アルドステロン抗体)は、濃度依存的にアルドステロンに結合したことがわかる。一方、KTM-611抗体は、吸光度の増加が見られず、アルドステロンに結合しないことが確認された。
[実施例4]アルドステロン測定キットの作製
以下の磁性粒子懸濁液、ビオチン結合KTM-611抗体溶液、及びアルカリホスファターゼ標識KTM-2012抗体溶液を含む、アルドステロン測定キットを作製した。なお、以下の実施例4-7においては、次のメーカーの試薬類を使用した。
N-(2-ヒドロキシエチル)-N’-(2-スルホエチル)ピペラジン(HEPES)(株式会社同仁化学研究所製)、Tween 20(関東化学株式会社製)、ウシ血清アルブミン(BSA)(Bovogen社製)、「デタミナーCL アルドステロン」(日立化成ダイアグノスティックス・システムズ株式会社製)、「デタミナーコントロールCL アルドステロン用」(日立化成ダイアグノスティックス・システムズ株式会社製)、「CL アナライザー洗浄液」(日立化成ダイアグノスティックス・システムズ株式会社製)を使用した。
<磁性粒子懸濁液>
磁性粒子として、ストレプトアビジンが結合した市販の磁性粒子[Dynabeads MyOne Streptavidin T1(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)]を用いて、以下の組成の磁性粒子懸濁液を調製した。
HEPES(pH7.5) 125 mmol/L
ストレプトアビジン結合磁性粒子 1.1 mg/mL
BSA 0.1 %(w/v)
Tween20 1 %(w/v)
<ビオチン結合KTM-611抗体溶液>
Biotin Labeling kit-NH2(株式会社同仁化学研究所製)を用いて、当該キットの取扱説明書に従い、KTM-611抗体にビオチンが結合した、ビオチン結合KTM-611抗体を作製した。得られたビオチン結合KTM-611抗体を用いて、以下の組成のビオチン結合KTM-611抗体溶液を調製した。
HEPES(pH7.5) 125 mmol/L
ビオチン結合KTM-611抗体 0.3 μg/mL
BSA 1 %(w/v)
<アルカリホスファターゼ標識KTM-2012抗体溶液>
Alkaline Phosphatase Labeling kit-SH(株式会社同仁化学研究所製)を用いて、当該キットの取扱説明書に従い、KTM-2012抗体にアルカリホスファターゼが結合した、アルカリホスファターゼ標識KTM-2012抗体を作製した。得られたアルカリホスファターゼ標識KTM-2012抗体を用いて、以下の組成のアルカリホスファターゼ標識KTM-2012抗体溶液を調製した。
HEPES(pH7.5) 20 mmol/L
アルカリホスファターゼ標識KTM-2012抗体 0.1 μg/mL
BSA 0.6 %(w/v)
Tween20 1 %(w/v)
塩化マグネシウム・6水和物 30 mmol/L
[実施例5]最小検出感度
(1)アルドステロン試料の調製
「デタミナーCL アルドステロン」キットに含まれる「標準アルドステロン試薬B」を「標準アルドステロン試薬A」で希釈し、0.25pg/mL、0.5pg/mL、1pg/mL、2pg/mL、4.1pg/mL、8.2pg/mLのアルドステロン溶液を調製し、測定用試料とした。なお、標準アルドステロン試薬Aを0pg/mLの測定用試料とした。
(2)アルドステロンの測定
測定用試料10μLに、実施例4で調製した磁性粒子懸濁液、ビオチン結合KTM-611抗体溶液、及びアルカリホスファターゼ標識KTM-2012抗体溶液を各30μL加えて攪拌し、37℃で9分間反応させた。磁性粒子を磁力で集めて、磁性粒子以外の反応溶液を除去すると共に、「CL アナライザー洗浄液」で磁性粒子を5回洗浄した。その後、9-(4-クロロフェニルチオホスホリルオキシメチリデン)-10-メチルアクリダン・二ナトリウム塩を主成分とする発光基質液を100μL加えて攪拌し、生じた発光量を測定した。その後、各試料を5重測定した際の発光量の平均値及び標準偏差(SD)を算出し、その結果を図2に示した。
測定系として測定可能な最小濃度(最小検出感度)を規定する方法として、平均値と標準偏差(SD)を用いて統計学的に評価する方法がある。具体的には、0pg/mL試料を5重測定した際の平均値+2倍の標準偏差(+2SD)よりも、(1)で調製した試料を5重測定した際の平均値-2倍の標準偏差(-2SD)が高い場合、その試料を検出できる濃度として規定できる。最小検出感度が小さいほど、測定感度が高いことを意味する。
アルドステロン濃度が0pg/mLの試料を測定した際の発光量の平均+2SDは1416RLUであった。一方、アルドステロン濃度が0.25pg/mLである試料を測定した際の発光量の平均-2SDは1584RLUであり、0pg/mL試料を測定した際の発光量の平均+2SDよりも高い値であったことから、0.25pg/mLのアルドステロンを測定できることを確認した。よって、この測定法において、最小検出感度は0.25pg/mLであると規定できる。また、図2に示したように、アルドステロンが0.25pg/mL以上の濃度では濃度依存的な発光量の増加が見られた。
比較として、競合法の「デタミナーCL アルドステロン」を用いて、同キットに添付された添付文書に従い、同一の試料を5重測定した。
競合法における最小検出感度は、0pg/mL試料を5重測定した際の発光量の平均-2SDよりも、(1)で調製した試料を5重測定した際の発光量の平均+2SDが低い場合、その試料を検出できる濃度として規定できる。
アルドステロン濃度が0pg/mLの試料を測定した際の発光量の平均-2SDは48722RLUであった。アルドステロン濃度が4.1pg/mL試料を測定した際の発光量の平均+2SDは49622であり、0pg/mL試料を測定した際の発光量の平均-2SDよりも高い値であったことから、4.1pg/mLのアルドステロン濃度は測定できないことを確認した。一方、アルドステロン濃度が8.2pg/mLである試料を測定した際の発光量の平均+2SDは47846RLUであり、0pg/mL試料を測定した際の発光量の平均+2SDよりも低い値であったことから、8.2pg/mLのアルドステロンを測定できることを確認した。よって、競合における最小検出感度は8.2pg/mLと規定できる。
この結果より、実施例4の測定キット用いるアルドステロンの測定方法は、測定感度が高いことが判明した。
[実施例6]同時再現性試験
同時再現性試験とは、同一試料を複数回、連続測定し、測定値のばらつきを評価することで、測定法の正確性を判断する方法である。
「デタミナーコントロールCL アルドステロン用」のコントロールLを測定用試料として、実施例5(2)に記載の方法に従い、実施例4の測定キットを用いて、当該試料を20重測定した。なお、「デタミナーCL アルドステロン」キットに含まれる標準アルドステロン試薬A~Dを用いて検量線を作成し、得られた発光量からアルドステロン濃度を決定した。比較例として、「デタミナーCL アルドステロン」を用いて、同一試料を20重測定しアルドステロン濃度を決定した。
実施例4の測定キット及び「デタミナーCL アルドステロン」の測定結果より、アルドステロン濃度の平均、変動係数(CV%)を算出したところ、実施例4の測定キットのCVは1.7%、「デタミナーCL アルドステロン」のCVは3.5%であった。
[実施例7]交差反応性試験
実施例4のキットを用いて、アルドステロンの測定における、コルチコステロン(東京化成工業社製)、コルチゾール(東京化成工業社製)、コルチゾン(東京化成工業社製)、プロゲステロン(東京化成工業社製)、テトラヒドロコルチコステロン(STERALOIDS社製)、デキサメサゾン(東京化成工業社製)、プレドニゾロン(東京化成工業社製)、及びスピロノラクトン(東京化成工業社製)の各交差反応性物質に対する交差反応性を評価した。コルチコステロン、コルチゾール、コルチゾン、プロゲステロン、テトラヒドロコルチコステロン、デキサメサゾン、プレドニゾロン、及びスピロノラクトンはいずれも、アルドステロンと構造が類似したステロイドホルモンである。
本試験において、各交差反応性物質を、脱脂処理された血漿[Human Plasma, Defibrinated, Delipidized double charcoal stripped(Golden West Biologicals社製)]で希釈し、表2に記載された濃度の各交差反応性物質溶液を調製した。
実施例5(2)に記載の方法に従い、各交差反応性物質溶液の測定を行った後、実施例6に記載の方法に従い、各溶液中の交差反応性物質の濃度を決定した。以下の式により、各交差反応性物質に対する交差率を決定した。その結果を表2に示す。また、比較例として、「デタミナーCL アルドステロン」を用いて、同一試料を測定し、以下の式により、各交差反応性物質に対する交差率を決定した。その結果を表2に示す。
Figure 0007707147000002
交差率は、本来測定すべきではない交差反応性物質を測定してしまう割合を示す指標であるので、交差率が低いほど、アルドステロンを特異的に検出することができ、正確な測定ができていることを示している。
表2に示すとおり、実施例4のキット用いた測定方法は、「デタミナーCL アルドステロン」を用いる測定方法と同程度に交差率が低く、正確にアルドステロンを測定できる方法であることが判明した。
Figure 0007707147000003
[実施例8]相関性試験
正確な測定ができているか否かを判断する方法の1つとして、相関性試験がある。当該試験は、既存の体外診断用医薬品と、当該体外診断用医薬品と比較したい評価試薬とを用いて、複数の同一の検体を測定し、それぞれの試薬を用いた測定により得られた測定値から、統計学的に相関式(Y=aX+b)及び相関係数(r)を算出し、その結果を評価する試験である。前記相関式における傾き「a」が1.0に近く、かつ、相関係数(r)が1.0に近い程、既存の体外診断用医薬品における測定値と、評価試薬における測定値とが同じであり、正確な測定ができていることを示していることとなる。
原発性アルドステロン症患者、及び健常人から採取された20の血清及び血漿検体を用いて、実施例4の測定キットと、体外診断用医薬品「デタミナーCL アルドステロン」との相関性試験を実施した。実施例4の測定キットを用いるアルドステロンの測定値(y軸)と、「デタミナーCL アルドステロン」を用いるアルドステロンの測定値(x軸)との間の相関式を図3に示す。
図3に係る相関式の傾きは0.91であり、ほぼ1.0に近く、また、相関係数も0.998であり、ほぼ1.0に近かったことから、正確なアルドステロンの測定方法であることが判明した。
配列番号1:マウスIgG1特異的プライマーの塩基配列
配列番号2:マウスIgG(κ)特異的プライマーの塩基配列
配列番号3:KTM-611 VH領域 遺伝子配列
配列番号4:KTM-611 VL領域 遺伝子配列
配列番号5:KTM-611 VH領域 アミノ酸配列
配列番号6:KTM-611 VL領域 アミノ酸配列
配列番号7:KTM-611 VH領域 CDR1 遺伝子配列
配列番号8:KTM-611 VH領域 CDR2 遺伝子配列
配列番号9:KTM-611 VH領域 CDR3 遺伝子配列
配列番号10:KTM-611 VH領域 CDR1 アミノ酸配列
配列番号11:KTM-611 VH領域 CDR2 アミノ酸配列
配列番号12:KTM-611 VH領域 CDR3 アミノ酸配列
配列番号13:KTM-611 VL領域 CDR1 遺伝子配列
配列番号14:KTM-611 VL領域 CDR2 遺伝子配列
配列番号15:KTM-611 VL領域 CDR3 遺伝子配列
配列番号16:KTM-611 VL領域 CDR1 アミノ酸配列
配列番号17:KTM-611 VL領域 CDR2 アミノ酸配列
配列番号18:KTM-611 VL領域 CDR3 アミノ酸配列

Claims (12)

  1. 配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる相補性決定領域(CDR)1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含み、
    配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む、アルドステロンと抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する抗体。
  2. 配列番号5のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含み、配列番号6のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む、請求項1に記載の抗体。
  3. 受託番号NITE BP-03018で国際寄託されたハイブリドーマKTM-611から産生される、請求項1又は2記載の抗体。
  4. 試料中のアルドステロンと、
    アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
    アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する前記抗体(複合体認識型抗体)と、
    を接触させて、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体と前記複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること、及び
    前記多重複合体を測定すること、
    を含む、アルドステロンの免疫測定方法に用いられ、
    アルドステロンの最小検出濃度0.25 pg/mlを示し得る、請求項1-3のいずれ一項に記載の抗体。
  5. 試料中のアルドステロンと、
    アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
    アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
    を接触させて、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体と前記複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること、及び
    前記多重複合体を測定すること、
    を含む、アルドステロンの免疫測定方法であって、
    前記複合体認識型抗体が、配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる相補性決定領域(CDR)1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含み、
    配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む抗体である、方法
  6. 前記複合体認識型抗体が、配列番号5のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含み、配列番号6のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む、抗体である、請求項5に記載の方法
  7. 前記複合体認識型抗体が、受託番号NITE BP-03018で国際寄託されたハイブリドーマKTM-611から産生される抗体である、請求項5又は6記載の方法。
  8. アルドステロンの最小検出濃度が0.25 pg/mlであり得る、請求項5-7のいずれか一項に記載の方法。
  9. アルドステロンを認識する抗アルドステロン抗体と、
    アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する複合体認識型抗体と、
    を含む、アルドステロンの免疫測定試薬であって、
    前記複合体認識型抗体が、配列番号10のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる相補性決定領域(CDR)1、配列番号11のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号12のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を重鎖に含み、
    配列番号16のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR1、配列番号17のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR2及び配列番号18のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなるCDR3を軽鎖に含む抗体である、試薬
  10. 前記複合体認識型抗体が、配列番号5のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を重鎖に含み、配列番号6のアミノ酸配列で示されるポリペプチドからなる可変領域を軽鎖に含む、抗体である、請求項9に記載の試薬。
  11. 前記複合体認識型抗体が、受託番号NITE BP-03018で国際寄託されたハイブリドーマKTM-611から産生される抗体である、請求項9又は10に記載の試薬。
  12. 試料中のアルドステロンと、
    アルドステロンを認識する前記抗アルドステロン抗体と、
    アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体との複合体を特異的に認識する前記複合体認識型抗体と、
    を接触させて、アルドステロンと前記抗アルドステロン抗体と前記複合体認識型抗体との多重複合体を形成させること、及び
    前記多重複合体を測定すること、
    を含む、アルドステロンの免疫測定方法に用いられ、
    アルドステロンの最小検出濃度0.25 pg/mlを示し得る、請求項9-11のいずれか一項に記載の試薬。
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