JP7678397B2 - 無線通信方法、無線通信システム、送信装置及び受信装置 - Google Patents

無線通信方法、無線通信システム、送信装置及び受信装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信方法、無線通信システム、送信装置及び受信装置に関する。
近年、通信容量の向上のため軌道角運動量(Orbital Angular Momentum:OAM)を用いた無線信号の空間多重伝送技術の検討が進められている(例えば、非特許文献1参照)。OAMを持つ電磁波は、伝搬軸を中心に伝搬方向に沿って等位相面がらせん状に分布する。異なるOAMモードを持ち、かつ、同一方向に伝搬する電磁波は、回転軸方向において空間位相分布が直交する。そのため、異なる信号系列で変調された各OAMモードの信号を受信装置において分離することにより、信号を空間多重することが可能である。
このOAM多重伝送は、複数のアンテナ素子を等間隔に円状に配置した円形アレーアンテナ(Uniform circular array:UCA)を用いて複数のOAMモードを生成及び多重して送信することにより実現できる(例えば、非特許文献2)。複数のOAMモードの信号生成及び分離には、例えば離散フーリエ変換(Discrete Fourier transform:DFT)行列及び逆離散フーリエ変換(Inverse DFT:IDFT)行列が使用される。
J. Wang et. al., "Terabit free-space data transmission employing orbital angular momentum multiplexing," Nature Photonics, vol.6, pp.488-496, July 2012. Y. Yan, et. al., "High-capacity millimetre-wave communications with orbital angular momentum multiplexing," Nature Communications, vol.5, DOI: 10.1038/ncomms5876, Sept. 2014.
OAM多重伝送では、送信装置が複数の信号をOAM多重して伝送する。そのため、各モードの変調信号の信号点位相が同位相で合成された場合に、送信信号のピーク電力対平均電力比(Peak-to-average power ratio:PAPR)が上昇する。PAPRの高い信号を電力増幅器で増幅する場合、入力電力のバックオフを大きくとる必要があるため、出力電力の低下が問題となる。その結果として、受信SNRが低下し信号品質が劣化する。
上記事情に鑑み、本発明は、PAPRを低減しながらデータレートを向上することができる無線通信方法、無線通信システム、送信装置及び受信装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様の無線通信方法は、送信装置が、各OAM(Orbital Angular Momentum)モードを用いた信号を多重したOAM多重信号の変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいてロールオフ率を決定する決定ステップと、前記送信装置が、前記決定ステップにおいて決定された前記ロールオフ率を用いて送信信号にロールオフフィルタ処理を適用するフィルタ適用ステップと、前記送信装置が、前記フィルタ適用ステップにおいて前記ロールオフフィルタ処理が行われた前記送信信号から前記変調方式に従ってOAM多重信号を生成し、生成された前記OAM多重信号を送信する送信ステップと、受信装置が、前記送信装置から受信した前記OAM多重信号の受信処理を行う受信処理ステップと、前記受信装置が、前記受信処理ステップにおいて受信処理された前記OAM多重信号の非線形歪みを推定する推定ステップと、前記受信装置が、前記推定ステップにおける推定結果を前記送信装置に通知する通知ステップと、前記送信装置が、前記受信装置から通知された前記推定結果に基づいて前記ロールオフ率を変更する変更ステップと、を有する。
本発明の一態様は、送信装置と受信装置とを有する無線通信システムであって、前記送信装置は、各OAM(Orbital Angular Momentum)モードを用いた信号を多重したOAM多重信号の変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいてロールオフ率を決定する決定部と、前記決定部が決定した前記ロールオフ率を用いて送信信号にロールオフフィルタ処理を適用するフィルタ適用部と、前記フィルタ適用部により前記ロールオフフィルタ処理が行われた前記送信信号から前記変調方式に従ってOAM多重信号を生成し、生成された前記OAM多重信号を送信する送信部と、前記受信装置における前記OAM多重信号の非線形歪みの推定結果に基づいて前記ロールオフ率を変更する変更部とを備え、前記受信装置は、前記送信装置から受信した前記OAM多重信号の受信処理を行う受信部と、前記受信部が受信処理した前記OAM多重信号の非線形歪みを推定する推定部と、前記推定部による推定結果を前記送信装置に通知する通知部とを備える。
本発明の一態様の送信装置は、各OAM(Orbital Angular Momentum)モードを用いた信号を多重したOAM多重信号の変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいてロールオフ率とシンボルレートを決定する決定部と、前記決定部が決定した前記ロールオフ率を用いて送信信号にロールオフフィルタ処理を適用するフィルタ適用部と、前記フィルタ適用部により前記ロールオフフィルタ処理が行われた前記送信信号からOAM多重信号を生成し、生成された前記OAM多重信号を送信する送信部と、受信装置における前記OAM多重信号の非線形歪みの推定結果に基づいて前記ロールオフ率を変更する変更部と、を備える。
本発明の一態様の受信装置は、各OAM(Orbital Angular Momentum)モードを用いた信号を多重したOAM多重信号を送信装置から受信し、受信した前記OAM多重信号の受信処理を行う受信部と、前記受信部が受信処理した前記OAM多重信号のコンスタレーションにおける高い電圧の信号点の平均2乗誤差及び低い電圧の信号点の平均2乗誤差の差分に基づいて非線形歪みを推定する推定部と、前記推定部による推定結果を前記送信装置に通知する通知部と、を備え、前記受信部は、前記推定結果に基づいて変更されたロールオフ率を用いたロールオフフィルタ処理が適用された送信信号から生成されたOAM多重信号を前記送信装置から受信する。
本発明により、OAM空間多重伝送において、PAPRを低減しつつデータレートを向上させることが可能となる。
OAMモードの信号を生成するためのUCAの位相設定例を示す図である。 本発明の実施形態における無線通信システムの構成図である。 同実施形態における送信装置の構成例を示す図である。 同実施形態における送信装置のOAMモード生成装置、RFチェーン及びUCAの接続構成例を示す図である。 同実施形態における送信制御装置の機能構成例を示す図である。 同実施形態における送信パラメータ決定装置の機能構成例を示す図である。 同実施形態におけるロールオフ率、モード多重数、OAMモード及びPAPRの関係の例を示す図である。 同実施形態におけるルックアップテーブルの例を示す図である。 同実施形態における受信装置の構成例を示す図である。 同実施形態における非線形歪み推定装置の機能構成例を示す図である。 同実施形態における無線通信システムの処理を示すシーケンス図である。 同実施形態における非線形歪みを受けた受信コンスタレーションの例を示す図である。 同実施形態における受信コンスタレーションから非線形歪みの有無を推定するアルゴリズムを示すフロー図である。 同実施形態におけるロールオフ率及びシンボルレートを決定するアルゴリズムを示すフロー図である。 同実施形態における送信装置及び受信装置のハードウェア構成を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。以下で説明する実施形態は一例にすぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。本実施形態は、電磁波の軌道角運動量(Orbital Angular Momentum:OAM)を用いて無線信号を空間多重伝送する技術に関連する。
本実施形態の送信装置は、適応制御部と、フィルタ適用部と、通知部と、送信部とを有する。適応制御部は、決定部と変更部とを有する。決定部は、モード多重数に基づいて、各OAMモードの送信信号に適用する帯域制限フィルタ(ロールオフフィルタ)のロールオフ率を決定する。フィルタ適用部は、決定されたロールオフ率の帯域制限フィルタを各OAMモードの送信信号に適用するフィルタ処理を行う。通知部は、フィルタ処理に用いられたロールオフ率を受信装置に通知する。送信部は、フィルタ処理された各OAMモードの送信信号をOAM多重して送信する。本実施形態の受信装置は、受信信号の非線形歪みの推定装置を有する。受信装置は、推定された非線形歪みの情報を送信装置へ通知する。送信装置の変更部は、受信装置から通知された非線形歪みの情報に基づいてロールオフ率を変更し、それに伴い帯域幅が規定を満たす範囲でシンボルレートを最大化する。このように、本実施形態では、OAMを用いた無線通信において送信信号に適用されるロールオフフィルタのロールオフ率およびシンボルレートを受信装置における非線形歪みに基づいて制御することにより、PAPRを低減し、非線形歪みを低減しながらデータレートを向上させる。
図1は、OAMモードの信号を生成するためのUCAの位相設定例を示す図である。図1(a)~図1(e)はそれぞれ、送信装置がOAMモード0~4の信号を生成するために各UCAから送信する信号の位相設定を示している。OAMモードを単に、モードとも記載する。点線の円周上に配置された丸は、UCAの各アンテナ素子を示す。同図では、アンテナ素子が8つの場合の例を示している。
送信装置は、UCAの各アンテナ素子に供給される信号にDFT変換行列による位相差を与えることにより、OAMモードの信号を生成する。アンテナ素子を表す丸それぞれの近傍に、そのアンテナ素子から送信する信号に与えられる位相差が示されている。具体的には、OAMモードnの信号は、位相がn回転になるように各アンテナ素子に供給される位相差を設定する。例えば、図1(c)に示すように、OAMモード2の信号を8素子のUCAを用いて生成する場合、各アンテナ素子に与える位相差は時計回りに0度、90度、180度、270度、0度、90度、180度、270度である。また、OAMモード2と逆回りに各アンテナ素子に位相差を与えることで、OAMモード-2の信号が生成される。多重モード数は最大でアンテナ素子数と同じ数まで使用できるが、アンテナ素子数より少なくてもよい。
受信装置が受信したOAM多重信号を分離するには、受信装置が有するUCAの各アンテナ素子の位相を、送信装置の位相と逆回転方向となるように設定すればよい。
図2は、本発明の実施形態における無線通信システム1の構成図である。図2に示すように、無線通信システム1は、無線伝送装置11と、無線伝送装置12とを有する。無線伝送装置11と無線伝送装置12とは、対向設置される。本実施形態では、無線伝送装置11、12が移動しない基地局であることを想定している。ただし、このような想定は一例である。すなわち、無線伝送装置11、12の一方又は両方が移動してもよい。
無線伝送装置11及び無線伝送装置12はそれぞれ、送信装置100及び受信装置200を有する。送信装置100及び受信装置200は、無線通信を行う無線通信装置である。送信装置100は、OAM多重信号の送信機能を有する。送信装置100は、OAMモード生成装置と、UCAとを備える。送信装置100は、1以上の異なるOAMモードの信号を多重したOAM多重信号をUCAから送信する。受信装置200は、OAM多重信号の受信機能を有する。受信装置200は、OAMモード分離装置と、UCAとを備える。受信装置200は、対向する送信装置100から送信された1以上のOAMモードの信号が多重されたOAM多重信号をUCAにより受信し、受信したOAM多重信号から各OAMモードの信号を分離する。
まず、送信装置100について説明する。図3は、送信装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、送信装置100は、非線形歪み取得装置110と、送信制御装置120と、信号処理装置130と、送信パラメータ決定装置140と、送信パラメータ通知装置150と、ロールオフフィルタ適用装置160と、OAMモード生成装置170と、RF(Radio Frequency;無線周波数)チェーン180と、UCA190とを有する。
非線形歪み取得装置110は、受信装置200から通知された非線形歪み情報を取得する。非線形歪み情報は、受信信号の非線形歪みの有無を示す。非線形歪み取得装置110は、取得した非線形歪み情報を、送信制御装置120を介して送信パラメータ決定装置140に伝える。
送信制御装置120は、モード多重数、送信OAMモード、変調多値数、シンボルレート等のパラメータの値を指定する。これらのパラメータの値により、OAM多重信号の変調方式が定まる。送信制御装置120は、信号処理装置130、送信パラメータ決定装置140及びOAMモード生成装置170に、指定したそれらパラメータの値を通知する。
信号処理装置130は、入力されたデータと、送信制御装置120から通知されたパラメータの値とに基づき、搬送波に乗せて送信するデジタル信号を生成する。信号処理装置130は、生成したデジタル信号をアナログ信号に変換する。信号処理装置130は、アナログ信号に変換された送信信号をロールオフフィルタ適用装置160へと入力する。ロールオフフィルタ適用装置160は、デジタル信号に対して処理を行うこともでき、アナログ信号に対して処理を行うこともできる。ロールオフフィルタ適用装置160の処理をデジタル処理で行う場合は、ロールオフフィルタ適用後に送信信号をアナログ信号に変換する。
送信パラメータ決定装置140は、送信制御装置120から通知された送信OAMモード及びモード多重数に基づきロールオフフィルタのロールオフ率を決定する。ロールオフフィルタは、各OAMモードの送信信号のフィルタ処理に用いられる。さらに、送信パラメータ決定装置140は、決定したロールオフ率に応じて、信号帯域幅の規定を満たす範囲でシンボルレートを最大化する。送信パラメータ決定装置140は、決定したロールオフ率及びシンボルレートの情報を、送信パラメータ通知装置150及びロールオフフィルタ適用装置160へと入力する。
送信パラメータ通知装置150は、送信パラメータ決定装置140から入力されたロールオフ率及びシンボルレートの情報を受信装置200に通知するために適切な形に変換した後、受信装置200に通知する。受信装置200は、送信パラメータ通知装置150から通知されたロールオフ率を用いたロールオフフィルタを使用して帯域制限処理を行ってもよいし、あらかじめ定められた規定のロールオフ率のロールオフフィルタを用いてもよい。また、受信装置200は、送信パラメータ通知装置150から通知されたシンボルレートを用いて受信信号をサンプリングしてもよく、あらかじめ定められた規定のシンボルレートを用いてもよい。受信装置200が規定のロールオフ率及び規定のシンボルレートを使用する場合、送信装置100は、送信パラメータ通知装置150を有してもよく、有さなくてもよい。
ロールオフフィルタ適用装置160は、信号処理装置130から入力された送信信号を、送信パラメータ決定装置140から通知されたシンボルレートの信号に変換する。ロールオフフィルタ適用装置160は、変換後の信号に、送信パラメータ決定装置140から通知されたロールオフ率を用いたロールオフフィルタ処理を適用する。ロールオフフィルタ適用装置160は、フィルタ処理後の信号をOAMモード生成装置170へと入力する。
OAMモード生成装置170は、DFT変換行列を付与するアナログ回路もしくはデジタル信号処理装置である。OAMモード生成装置170は、ロールオフフィルタ適用装置160から入力された信号にDFT変換行列を付与することにより、送信制御装置120から指定されたモードの送信信号を生成する。OAMモード生成装置170は、各OAMモードの送信信号をデジタル処理で生成した後、周波数変換を行ってもよい。あるいは、OAMモード生成装置170は、周波数変換を行った後にアナログ回路で各OAMモードの送信信号を生成してもよい。またあるいは、OAMモード生成装置170は、アナログ回路でOAMモードの送信信号を生成した後に周波数変換を行ってもよい。OAMモード生成装置170は、生成された各OAMモードの送信信号を多重してRFチェーン180に入力する。
RFチェーン180は、OAMモード生成装置170から入力された送信信号を周波数変換し、増幅した後、UCA190に入力する。UCA190は、M個のアンテナ素子が円形上に配置されたアンテナである。UCA190は、各OAMモードの送信信号を多重したOAM多重信号を送受信する。
図4は、送信装置100におけるOAMモード生成装置170、RFチェーン180及びUCA190の接続構成例を示す図である。UCA190は、M個のアンテナ素子191が円形上に配置されたアンテナである。M個のアンテナ素子191をそれぞれ、アンテナ素子191-1~191-Mと記載する。
OAMモード生成装置170は、出力ポート#1~#Mを有する。OAMモード生成装置170は、モード0~Nの各信号に、モードに応じたDFT変換行列を付与し、アンテナ素子191-1~191-Mそれぞれから送信する送信信号を生成する。OAMモード生成装置170は、アンテナ素子191-m(mは1以上M以下の整数)ごとに、アンテナ素子191-mから送信する各モードの信号を多重し、多重した信号#mを出力ポート#mから出力する。
RFチェーン180は、RFチェーン#1~#Mを有する。RFチェーン#1~#Mはそれぞれ、OAMモード生成装置170から信号#1~#Mを入力する。RFチェーン#mは、信号#mの周波数を変換し、増幅した後、アンテナ素子191-mに出力する。UCA190は、RFチェーン180から入力された信号#1~#Mをそれぞれ、アンテナ素子191-1~191-Mから電波として送信する。
図5は、送信制御装置120の機能構成例を示す図である。送信制御装置120は、通信性能取得部121と、送信OAMモード決定部122と、多重数決定部123と、送信信号パラメータ決定部124とを備える。
通信性能取得部121は、通信特性情報を取得する装置である。通信特性情報は、送信装置100と受信装置200との間の通信の特性を示す。通信特性情報が示す特性は、例えば、送受信間距離、受信信号電力対干渉雑音電力比(Signal-to-interference and noise ratio:SINR)、モード間干渉などである。送受信間距離は、送信装置100と受信装置200との間の距離である。
送信OAMモード決定部122は、通信特性情報に基づいて送信OAMモードを決定し、決定したOAMモードの情報を送信パラメータ決定装置140へと入力する。多重数決定部123は、通信特性情報に基づいて、例えば伝送容量が最大となるモード多重数及び変調多値数を決定し、決定したモード多重数及び変調多値数の情報を送信パラメータ決定装置140へと入力する。送信信号パラメータ決定部124は、通信特性情報に基づいて、符号化率等の送信信号パラメータの値を決定し、決定した送信信号パラメータの値の情報を送信パラメータ決定装置140へと入力する。送信OAMモード決定部122、多重数決定部123及び送信信号パラメータ決定部124は、例えば、通信特性情報として送受信間距離及び受信SINRを用いる。
図5では一例として、通信性能取得部121、送信OAMモード決定部122、多重数決定部123の順に処理が行われるものとしたが、順番が入れ変わってもよい。
図6は、送信パラメータ決定装置140の機能構成例を示す図である。送信パラメータ決定装置140は、送信制御装置120から入力されたパラメータの値のうち少なくとも一部に基づき、PAPRを低減するようにロールオフフィルタのロールオフ率を決定する。送信パラメータ決定装置140は、通信パラメータ取得部141と、PAPR情報保持部142と、ロールオフ率決定部143と、シンボルレート決定部144とを備える。
通信パラメータ取得部141は、送信制御装置120から通知された変調多値数、モード多重数及び送信OAMモード等のパラメータの情報を取得し、これらのパラメータの情報をロールオフ率決定部143に通知する。
PAPR情報保持部142は、ロールオフ率と、モード多重数と、OAMモードと、PAPRとの関係を示すPAPR情報を保持する記憶媒体である。PAPR情報保持部142は、変調方式毎にPAPR情報を保持してもよい。例えば、ロールオフ率と、モード多重数と、OAMモードと、PAPRとの関係を計算して生成したPAPR情報を予めPAPR情報保持部142に記憶させておいてもよい。あるいは、PAPR情報保持部142は、上記の関係を逐次計算し、PAPR情報として記憶してもよい。
ロールオフ率決定部143は、通信パラメータ取得部141から通知されたモード多重数及び送信OAMモードの情報と、PAPR情報保持部142に記憶されている情報とに基づいてロールオフ率を決定する。具体的には、ロールオフ率決定部143は、後述する図14に記載のアルゴリズムを実行してロールオフ率を決定する。シンボルレート決定部144は、ロールオフ率決定部143が決定したロールオフ率に基づきシンボルレートを決定する。
図7は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交位相振幅変調)信号の場合のロールオフ率、モード多重数、OAMモード及びPAPRの関係を表す図である。凡例に示す[]の中の各値は、OAMモードの種類を表す。[]の中の数値の個数は、モード多重数を表す。例えば、[0 1 -1]は、OAMモード0、1、-1、モード多重数3を表す。PAPR情報保持部142は、例えば、変調方式の情報と対応付けて、図7に示す関係を表すPAPR情報を記憶する。
図8は、ルックアップテーブル(LUT)の例を示す図である。PAPR情報保持部142は、図7に示す関係を記憶する代わりに、変調方式の情報と対応付けて、図8に示すルックアップテーブルをPAPR情報として記憶してもよい。ルックアップテーブルは、モード多重数と、PAPRを最小とするロールオフ率とを対応付けたデータである。図7に示すグラフにおける符号Lは、多重数毎にPAPRが最小となる点を結んだ点である。この符号L上の点に基づいて、モード多重数と、PAPRを最小とするロールオフ率との関係が得られる。なお、ルックアップテーブルは、事前のシミュレーション評価結果を用いて作成されてもよいし、実測値を基に作成されてもよい。
次に、受信装置200について説明する。図9は、受信装置200の機能構成例を示す図である。受信装置200は、UCA210と、RFチェーン220と、OAMモード分離装置230と、受信信号処理装置240と、ロールオフ率取得装置250と、非線形歪み推定装置260と、復調器270と、非線形歪み通知装置280とを有する。
UCA210は、送信装置100から送信された電波を受信し、RFチェーン220へと入力する。RFチェーン220は、UCA210から入力された信号の周波数変換及び増幅などを行い、OAMモード分離装置230へと入力する。OAMモード分離装置230は、IDFT変換行列を付与するアナログ回路もしくはデジタル信号処理装置である。OAMモード分離装置230は、RFチェーン220から入力された信号を各モードの信号へと分離し、分離した信号を受信信号処理装置240へと入力する。
受信信号処理装置240は、ロールオフ率取得装置250から通知された、あるいは、予め定められたシンボルレートに基づいてOAMモード分離装置230から入力された信号をサンプリングする。さらに、受信信号処理装置240は、ロールオフ率取得装置250から通知された、又は、予め定められたロールオフ率に基づいて、サンプリングされた信号に帯域制限フィルタ処理を行うか、アナログフィルタを用いて帯域制限フィルタ処理を行う。受信信号処理装置240は、フィルタ処理が施された信号を非線形歪み推定装置260へと入力する。ロールオフ率取得装置250は、送信装置100の送信パラメータ通知装置150から送信されたロールオフ率及びシンボルレートの情報を、受信信号処理装置240に通知する。
非線形歪み推定装置260は、受信信号処理装置240から入力された信号のコンスタレーションに基づいて非線形歪みを推定する。非線形歪み推定装置260は、受信信号処理装置240から入力された信号をそのまま復調器270へと入力する。復調器270は、非線形歪み推定装置260から入力された信号を復調する。非線形歪み通知装置280は、非線形歪み推定装置260から通知された非線形歪みの有無を示す非線形歪み情報を適切な形に変換し、無線もしくはバックボーン回線を通して送信装置100へ出力する。
図10は、非線形歪み推定装置260の構成例を示す。非線形歪み推定装置260は、コンスタレーション抽出部261と、EVM(Error Vector Magnitude:エラーベクトル振幅)算出部262と、EVM比較部263とを備える。コンスタレーション抽出部261は、受信信号の信号点の電圧に基づき、信号点を分類する。EVM算出部262は、それぞれの信号点のEVMを算出する。EVM比較部263は、それぞれの信号点のEVMを比較し、非線形歪み発生の有無を判定する。
続いて、無線通信システム1の処理を説明する。図11は、無線伝送装置11の送信装置100と無線伝送装置12の受信装置200との処理を示すシーケンス図である。まず、送信装置100の送信パラメータ決定装置140は、PAPR情報保持部142に記憶されているルックアップテーブルからPAPRを最小とするロールオフ率を読み出して、初期値とする(ステップS11)。
具体的には、送信装置100の送信制御装置120は、モード多重数、送信OAMモード、変調多値数、シンボルレート等のパラメータの値を決定する。ロールオフ率決定部143は、送信制御装置120から通知されたパラメータの値により特定される符号化方式の情報に対応してPAPR情報保持部142に記憶されているルックアップテーブルから、モード多重数を検索条件に用いてロールオフ率を読み出す。なお、ルックアップテーブルには、モード多重数の情報に代えて、モード多重数とOAMモードとの組み合わせの情報を用いてもよい。この場合、ロールオフ率決定部143は、ルックアップテーブルから、モード多重数及び送信OAMモードを検索条件に用いてロールオフ率を読み出す。さらに、シンボルレート決定部144は、読み出されたロールオフ率に対応したシンボルレートを決定する。
送信装置100は、送信制御装置120が決定したパラメータの値と、送信パラメータ決定装置140が決定したロールオフ率及びシンボルレートとを用いて生成したOAM多重信号を送信する(ステップS12)。
受信装置200は、送信装置100が送信したOAM多重信号を受信する。受信装置200の非線形歪み推定装置260は、受信した信号に基づいて非線形歪みの有無を推定する(ステップS13)。受信装置200の非線形歪み通知装置280は、ステップS13における推定結果を示す非線形歪み情報を送信装置100に通知する(ステップS14)。送信装置100の非線形歪み取得装置110は、受信装置200から通知された非線形歪み情報を取得する。
送信装置100の送信制御装置120は、非線形歪み取得装置110が取得した非線形歪み情報を送信パラメータ決定装置140に入力する。ロールオフ率決定部143は、非線形歪み情報が示す非線形歪みの有無に応じてロールオフ率を変更する。さらに、シンボルレート決定部144は、変更後のロールオフ率に基づいてシンボルレートを変更する(ステップS15)。
送信装置100は、変更後のロールオフ率及びシンボルレートを用いてOAM多重信号を生成し、送信する(ステップS16)。受信装置200のUCA210は、送信装置100から送信されたOAM多重信号を受信する。送信装置100の送信パラメータ通知装置150は、ステップS16と並行して、ロールオフ率及びシンボルレートの情報を受信装置200に通知する(ステップS17)。受信装置200のロールオフ率取得装置250は、送信装置100から送信されたロールオフ率及びシンボルレートの情報を受信し、受信信号処理装置240へと出力する。
受信装置200は、受信したOAM多重信号に、通知されたロールオフ率及びシンボルレートを用いて受信処理を行う。受信装置200の復調器270は、受信信号を復調する(ステップS18)。ステップS18と並行して、受信装置200は、ステップS13からの処理を繰り返し、受信したOAM多重信号の非線形歪みの有無を推定し、送信装置100へ再度通知してもよい。
無線通信システム1は、ステップS12~ステップS18の処理を、定期的にもしくは信号フレームの送信ごとに行う。これにより、無線通信システム1は、ロールオフ率及びシンボルレートを非線形歪み量に応じて適応的に制御する。
続いて、図11のステップS13における非線形歪み推定装置260の詳細な処理を説明する。図12は、非線形歪みを受けた16QAM信号のコンスタレーションの一例を示す。図12に示すように、送信RFで受けた非線形歪みは電圧の高い外側の信号点P1~P4に与える影響が大きい。そこで、非線形歪み推定装置260は、外側の信号点P1~P4の平均EVMと内側の信号点Q1~Q4の平均EVMとを比較することで非線形歪みの有無を推定する。平均EVMは、平均2乗誤差を信号の平均電力で正規化したものである。信号点P1~P4を総称して信号点Pと記載し、信号点Q1~Q4を総称して信号点Qと記載する。
図13は、非線形歪み推定装置260において非線形歪み量を推定するアルゴリズムを示すフロー図である。非線形歪み推定装置260のコンスタレーション抽出部261は、受信信号のコンスタレーションを正規化し、外側の信号点Pと内側の信号点Qとに分類する(ステップS31)。n個目(nは1以上の整数)の複素受信信号をz[n]=x[n]+jy[n]とする。jは複素数を表す。コンスタレーション抽出部261は、図12に示すように、|x[n]|>Aかつ|y[n]|>Aの信号点nを外側の信号点Pとする。信号点Pは、x[n]の正負及びy[n]の正負の組み合わせによって、信号点P1、P2、P3、P4に分類される。また、コンスタレーション抽出部261は、図12に示すように、|x[n]|<Aかつ|y[n]|<Aの信号点nを内側の信号点Qとする。信号点Qも、x[n]の正負及びy[n]の正負の組み合わせによって、信号点Q1、Q2、Q3、Q4に分類される。
非線形歪み推定装置260のEVM算出部262は、外側の信号点Pの平均EVM及び内側の信号点Qの平均EVMを求める(ステップS32)。EVM算出部262は、例えば、OAM多重信号のプリアンブルを用いてあらかじめ送信装置100及び受信装置200間で共有した本来の信号点を基準とし、各信号点の基準からの平均誤差を平均EVMとして算出する。信号点P1、P2、P3、P4、Q1、Q2、Q3、Q4の分類毎に基準は異なる。あるいは、EVM算出部262は、分類毎に信号点の電圧の平均値を基準とし、その基準から平均誤差を平均EVMとして簡易に推定してもよい。
非線形歪み推定装置260のEVM比較部263は、外側の信号点Pの平均EVM及び内側の信号点Qの平均EVMを比較し、非線形歪みが発生しているか否かを判断する(ステップS33)。具体的には、EVM比較部263は、以下の式(1)を満たすと判断した場合、非線形歪みが発生しているとみなす。
(外側の信号点Pの平均EVM)-(内側の信号点Qの平均EVM)>α …(1)
EVM比較部263は、非線形歪みの発生を示す非線形歪み情報を、非線形歪み通知装置280を通して送信装置100へ通知する。
一方、EVM比較部263は、以下の式(2)を満たすと判断した場合、非線形歪みが発生していないとみなす。
(外側の信号点Pの平均EVM)-(内側の信号点Qの平均EVM)<α …(2)
EVM比較部263は、非線形歪みが発生していないことを示す非線形歪み情報を、非線形歪み通知装置280を通して送信装置100へ通知する。非線形歪み通知装置280は、EVM比較部263から入力された非線形歪み情報を、無線もしくはバックボーン回線を通して送信装置100へ通知する(図11のステップS14)。
なお、αはマージンである。αは、例えば1dB等の値であるが、任意に設計してよい。受信装置200の非線形歪み通知装置280は、外側の信号点Pの平均EVM及び内側の信号点Qの平均EVM、あるいは、外側の信号点Pの平均EVMと内側の信号点Qの平均EVMとの差分を設定した非線形歪み情報を送信装置100に通知してもよい。送信装置100の送信パラメータ決定装置140は、受信した非線形歪み情報に基づいて外側の信号点Pの平均EVMと内側の信号点Qの平均EVMとの差分の情報を取得し、取得した差分がαを超えるか否かにより非線形歪みの有無を判断してもよい。
続いて、図11のステップS11及びS15において、送信装置100の送信パラメータ決定装置140が実行する処理の詳細を説明する。図14は、送信装置100の送信パラメータ決定装置140が実行するロールオフ率及びシンボルレートの決定アルゴリズムを示すフロー図である。図14に示すアルゴリズムは、データレート向上を目的としてロールオフ率βとシンボルレートρを決定する。本アルゴリズムでは、受信装置200が推定した非線形歪み量の有無に応じてロールオフ率β及びシンボルレートρを変更することによりデータレートを向上させる。
まず、送信パラメータ決定装置140のロールオフ率決定部143は、PAPR情報保持部142に保持しているルックアップテーブルを参照し、モード多重数に対応した、又は、モード多重数及び送信OAMモードに対応したロールオフ率を選択し、初期値とする(ステップS51)。このロールオフ率は、PAPRを最小とする値である。シンボルレート決定部144は、初期値のロールオフ率に対応したシンボルレートを設定する(ステップS52)。シンボルレートは、ロールオフ率に応じて、占有帯域幅の制限範囲内でデータレートを最大化する値として事前に決定される。ロールオフ率決定部143は、繰り返し回数を表す変数iに0を設定する(ステップS53)。
送信装置100の通信パラメータ取得部141は、非線形歪み取得装置110が受信装置200から受信した非線形歪み情報を取得する(ステップS54)。ロールオフ率決定部143は、取得した非線形歪み情報が非線形歪み有りを示すか否かを判断する(ステップS55)。
ロールオフ率決定部143は、非線形歪み情報が非線形歪みなしを示すと判断した場合(ステップS55:NO)、ステップS56の処理を行う。すなわち、ロールオフ率決定部143は、ロールオフ率を現在の値βからΔβだけ低下させた値に更新する。さらに、シンボルレート決定部144は、シンボルレートを更新後のロールオフ率βに対応したρ(β)に変更する(ステップS56)。ロールオフ率決定部143は、変数iの値に1を加算する(ステップS57)。送信パラメータ決定装置140は、変更後のロールオフ率及びシンボルレートの情報をロールオフフィルタ適用装置160に通知し、ステップS54からの処理を繰り返す。
一方、ロールオフ率決定部143は、非線形歪み情報が非線形歪み有りを示すと判断した場合(ステップS55:YES)、変数iが0であるか否かを判断する(ステップS58)。変数iが0の場合、現在のロールオフ率は、PAPRを最小にする初期値のロールオフ率である。そこで、ロールオフ率決定部143は、変数iが0であると判断した場合(ステップS58:YES)、信号処理装置130に送信電力を下げるよう指示する(ステップS59)。信号処理装置130は、この指示を受信すると、ロールオフフィルタ適用装置160に出力する信号の振幅を小さくする。
一方、変数iが0ではない場合、現在のロールオフ率はPAPRを最小とするものではない。ロールオフ率決定部143は、変数iが0ではないと判断した場合(ステップS58:NO)、ステップS60の処理を行う。すなわち、ロールオフ率決定部143は、ロールオフ率を現在の値βからΔβだけ上げた値に更新する。さらに、シンボルレート決定部144は、シンボルレートを更新後のロールオフ率βに対応したρ(β)とする(ステップS60)。送信パラメータ決定装置140は、変更後のロールオフ率及びシンボルレートの情報をロールオフフィルタ適用装置160に通知する。
なお、Δβはロールオフ率の刻み幅である。Δβには、例えば、0.05等の値を用いる。ρ(β)は、ロールオフ率βの場合に占有帯域幅の制限下でデータレートを最大化するシンボルレートである。ロールオフ率とシンボルレートの関係は、例えば事前に計算して送信装置100に保持しておくか、送信パラメータ決定装置140がその都度計算する。図14に示すアルゴリズムは、通信開始のタイミングのみで実行してもよいし、適切な間隔で複数回実行してもよい。
送信装置100及び受信装置200のハードウェア構成例を説明する。図15は、送信装置100及び受信装置200のハードウェア構成例を示す装置構成図である。送信装置100及び受信装置200は、プロセッサ71と、記憶部72と、通信インタフェース73と、ユーザインタフェース74とを備える。
プロセッサ71は、演算や制御を行う中央演算装置である。プロセッサ71は、例えば、CPUである。プロセッサ71は、記憶部72からプログラムを読み出して実行する。送信装置100及び受信装置200の機能の一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。記憶部72は、さらに、プロセッサ71が各種プログラムを実行する際のワークエリアなどを有する。通信インタフェース73は、他装置と通信可能に接続するものである。ユーザインタフェース74は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の入力装置や、ディスプレイなどの表示装置である。ユーザインタフェース74により、人為的な操作が入力される。
上述した実施形態によれば、無線通信システムは、送信装置と受信装置とを有する。送信装置は、決定部と、フィルタ適用部と、送信部と、変更部とを備える。決定部は、例えば、実施形態の送信パラメータ決定装置140に対応する。決定部は、各OAMモードを用いた信号を多重したOAM多重信号の変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいてロールオフ率を決定する。フィルタ適用部は、例えば、実施形態のロールオフフィルタ適用装置160に対応する。フィルタ適用部は、決定部が決定したロールオフ率を用いて送信信号にロールオフフィルタ処理を適用する。送信部は、例えば、実施形態のOAMモード生成装置170、RFチェーン180及びUCA190に対応する。送信部は、フィルタ適用部によりロールオフフィルタ処理が行われた送信信号から変調方式に従ってOAM多重信号を生成し、生成されたOAM多重信号を送信する。変更部は、例えば、実施形態の送信パラメータ決定装置140に対応する。変更部は、受信装置におけるOAM多重信号の非線形歪みの推定結果に基づいてロールオフ率を変更する。
決定部は、情報保持部と、ロールオフ率決定部と、シンボルレート決定部とを有してもよい。情報保持部は、例えば、実施形態のPAPR情報保持部142に対応する。情報保持部は、ロールオフ率とパラメータとの対応を示す情報を保持する。ロールオフ率決定部は、変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいて情報保持部からロールオフ率を読み出す。シンボルレート決定部は、ロールオフ率決定部が読み出したロールオフ率に基づいてシンボルレートを決定する。フィルタ適用部は、シンボルレート決定部が決定したシンボルレートを用いた送信信号に、ロールオフ率決定部が読み出したロールオフ率を用いたロールオフフィルタ処理を適用する。
パラメータは、モード多重数、送信モード、変調多値数、及び、シンボルレートのうち一以上である。
受信装置は、受信部と、推定部と、通知部とを備える。受信部は、例えば、実施形態のUCA210、RFチェーン220、OAMモード分離装置230及び受信信号処理装置240に対応する。受信部は、送信装置から受信したOAM多重信号の受信処理を行う。推定部は、例えば、実施形態の非線形歪み推定装置260に対応する。推定部は、受信部が受信処理したOAM多重信号の非線形歪みを推定する。推定部は、受信部が受信処理したOAM多重信号のコンスタレーションにおける高い電圧の信号点の平均2乗誤差及び低い電圧の信号点の平均2乗誤差の差分に基づいて非線形歪みを推定してもよい。通知部は、例えば、実施形態の非線形歪み通知装置280に対応する。通知部は、推定部による推定結果を送信装置に通知する。受信部は、推定結果に基づいて変更されたロールオフ率を用いたロールオフフィルタ処理が適用された送信信号から生成されたOAM多重信号を送信装置から受信する。
推定部は、分類部と、算出部と、比較部とを有してもよい。分類部は、例えば、実施形態のコンスタレーション抽出部261に対応する。分類部は、受信部が受信処理したOAM多重信号の信号点の電圧に基づき信号点を分類する。算出部は、例えば、実施形態のEVM算出部262に対応する。算出部は、高い電圧に分類された信号点である第一信号点のエラーベクトル振幅と、低い電圧に分類された信号点である第二信号点のエラーベクトル振幅とを算出する。比較部は、例えば、実施形態のEVM比較部263に対応する。比較部は、第一信号点のエラーベクトル振幅の平均2乗誤差と、第二信号点のエラーベクトル振幅の平均2乗誤差との差分が所定以上である場合に非線形歪みが発生していると判断する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 無線通信システム
11 無線伝送装置
12 無線伝送装置
71 プロセッサ
72 記憶部
73 通信インタフェース
74 ユーザインタフェース
100 送信装置
110 取得装置
120 送信制御装置
121 通信性能取得部
122 送信OAMモード決定部
123 多重数決定部
124 送信信号パラメータ決定部
130 信号処理装置
140 送信パラメータ決定装置
141 通信パラメータ取得部
142 PAPR情報保持部
143 ロールオフ率決定部
144 シンボルレート決定部
150 送信パラメータ通知装置
160 ロールオフフィルタ適用装置
170 OAMモード生成装置
180 RFチェーン
190 UCA
191-1~191-M アンテナ素子
200 受信装置
210 UCA
220 RFチェーン
230 OAMモード分離装置
240 受信信号処理装置
250 ロールオフ率取得装置
260 推定装置
261 コンスタレーション抽出部
262 EVM算出部
263 EVM比較部
270 復調器
280 通知装置

Claims (7)

  1. 送信装置が、各OAM(Orbital Angular Momentum)モードを用いた信号を多重したOAM多重信号の変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいてロールオフ率を決定する決定ステップと、
    前記送信装置が、前記決定ステップにおいて決定された前記ロールオフ率を用いて送信信号にロールオフフィルタ処理を適用するフィルタ適用ステップと、
    前記送信装置が、前記フィルタ適用ステップにおいて前記ロールオフフィルタ処理が行われた前記送信信号から前記変調方式に従ってOAM多重信号を生成し、生成された前記OAM多重信号を送信する送信ステップと、
    受信装置が、前記送信装置から受信した前記OAM多重信号の受信処理を行う受信処理ステップと、
    前記受信装置が、前記受信処理ステップにおいて受信処理された前記OAM多重信号の非線形歪みを推定する推定ステップと、
    前記受信装置が、前記推定ステップにおける推定結果を前記送信装置に通知する通知ステップと、
    前記送信装置が、前記受信装置から通知された前記推定結果に基づいて前記ロールオフ率を変更する変更ステップと、
    を有する無線通信方法。
  2. 送信装置と受信装置とを有する無線通信システムであって、
    前記送信装置は、
    各OAM(Orbital Angular Momentum)モードを用いた信号を多重したOAM多重信号の変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいてロールオフ率を決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記ロールオフ率を用いて送信信号にロールオフフィルタ処理を適用するフィルタ適用部と、
    前記フィルタ適用部により前記ロールオフフィルタ処理が行われた前記送信信号から前記変調方式に従ってOAM多重信号を生成し、生成された前記OAM多重信号を送信する送信部と、
    前記受信装置における前記OAM多重信号の非線形歪みの推定結果に基づいて前記ロールオフ率を変更する変更部とを備え、
    前記受信装置は、
    前記送信装置から受信した前記OAM多重信号の受信処理を行う受信部と、
    前記受信部が受信処理した前記OAM多重信号の非線形歪みを推定する推定部と、
    前記推定部による推定結果を前記送信装置に通知する通知部とを備える、
    無線通信システム。
  3. 各OAM(Orbital Angular Momentum)モードを用いた信号を多重したOAM多重信号の変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいてロールオフ率とシンボルレートを決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記ロールオフ率を用いて送信信号にロールオフフィルタ処理を適用するフィルタ適用部と、
    前記フィルタ適用部により前記ロールオフフィルタ処理が行われた前記送信信号から前記変調方式に従ってOAM多重信号を生成し、生成された前記OAM多重信号を送信する送信部と、
    受信装置における前記OAM多重信号の非線形歪みの推定結果に基づいて前記ロールオフ率を変更する変更部と、
    を備える送信装置。
  4. 前記決定部は、
    ロールオフ率とパラメータとの対応を示す情報を保持する情報保持部と、
    前記変調方式を表すパラメータの少なくとも一部に基づいて前記情報保持部から前記ロールオフ率を読み出すロールオフ率決定部と、
    前記ロールオフ率決定部が読み出した前記ロールオフ率に基づいてシンボルレートを決定するシンボルレート決定部とを備え、
    前記フィルタ適用部は、前記シンボルレート決定部が決定した前記シンボルレートを用いた前記送信信号に、前記ロールオフ率決定部が読み出した前記ロールオフ率を用いた前記ロールオフフィルタ処理を適用する、
    請求項3に記載の送信装置。
  5. 前記パラメータは、モード多重数、送信モード、変調多値数、及び、シンボルレートのうち一以上である、
    請求項3に記載の送信装置。
  6. 各OAM(Orbital Angular Momentum)モードを用いた信号を多重したOAM多重信号を送信装置から受信し、受信した前記OAM多重信号の受信処理を行う受信部と、
    前記受信部が受信処理した前記OAM多重信号のコンスタレーションにおける高い電圧の信号点の平均2乗誤差及び低い電圧の信号点の平均2乗誤差の差分に基づいて非線形歪みを推定する推定部と、
    前記推定部による推定結果を前記送信装置に通知する通知部と、
    を備え、
    前記受信部は、前記推定結果に基づいて変更されたロールオフ率を用いたロールオフフィルタ処理が適用された送信信号から生成されたOAM多重信号を前記送信装置から受信する、
    受信装置。
  7. 前記推定部は、
    前記受信部が受信処理した前記OAM多重信号の信号点の電圧に基づき信号点を分類する分類部と、
    高い電圧に分類された前記信号点である第一信号点のエラーベクトル振幅と、低い電圧に分類された前記信号点である第二信号点のエラーベクトル振幅とを算出する算出部と、
    前記第一信号点の前記エラーベクトル振幅の平均2乗誤差と、前記第二信号点の前記エラーベクトル振幅の平均2乗誤差との差分が所定以上である場合に非線形歪みが発生していると判断する比較部とを備える、
    請求項6に記載の受信装置。
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