JP7655352B2 - 管路ネットワークにおける弁開度決定方法、弁開度決定装置及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
この管路ネットワークにおいて、配管の漏洩は、輸送する流体の過剰使用、各設備への流体の供給不足や圧損増加によるトラブル、製品の品質低下に繋がる。このため、配管が漏洩した場合には、いち早くその漏洩箇所を特定し、早急にその漏洩箇所を塞ぐ必要がある。
従来から配管の漏洩箇所を迅速に検知する方法は数多く検討されてきた。例えば、特許文献1には、パイプラインの入口流量と出口流量との流量差に基づきパイプラインの漏洩検知を行うパイプライン漏洩検知方法が開示されている。
即ち、特許文献1に示すパイプライン漏洩検知方法及び特許文献2に示す漏れ検知装置のいずれにおいても、配管での漏れ位置及び漏れ量を特定した後、当該配管の漏れ箇所の修復までの間の、所望の流量の流体を各設備へ供給するための各流量制御弁の弁開度及び各分岐部に流入する源流の流量の再構築については言及されていない。製鉄業などにおいては配管漏洩後であっても操業をしばらく継続しなければならない場合があり、その場合に各配管に設けられた流量制御弁の弁開度及び源流の流量の再構築を容易かつ迅速に行う必要がある。一般的に配管の漏洩発覚時には配管の流量バランスが乱れるため、配管に設けられた流量制御弁の弁開度の設定等によって適切な流量に再構築することは容易ではない。つまり、各配管の適切な流量の再構築には、大量の流量計によって各配管の流量、流体の漏洩量を測定し、それを基に流量制御弁の弁開度や源流の流量を調整する必要がある。
図1において、先ず、管路ネットワーク1は、製鉄所などの工場内に設けられ、源流からの流体を複数(本実施形態にあっては4つ)の分岐部(源流分岐部4及び第1乃至第3分岐部5,6,7)及び各々が流量制御弁31a,32a,33a,34a,35a,36a,37a,38a,39aを有する複数(本実施形態にあっては9本)の配管(第1乃至第9配管21,22,23,24,25,26,27,28,29)を介して複数(本実施形態にあっては6つ)の設備(第1乃至第6設備8,9,10,11,12,13)へ供給するものである。
源流分岐部4には、第1配管21及び第5配管25がその源流分岐部4から分岐する形で接続されている。源流分岐部4に送られた源流をなす流体は、源流分岐部4から第1配管21及び第5配管25のそれぞれに分岐して流れる。
そして、第1分岐部5には、第2配管22、第3配管23、及び第4配管24がその第1分岐部5から分岐する形で接続されている。第1配管21から第1分岐部5に送られた流体は、第1分岐部5から第2配管22、第3配管23、及び第4配管24のそれぞれに分岐して流れる。
第6配管26の入口近傍には、流量制御弁36aが設置されている。また、第6配管26の始点に相当する流量制御弁36aの出側には、始点側振動計36bが設置され、第6配管26の終点に相当する第6配管26の出口側端部には、終点側振動計36cが設置されている。流量制御弁36aは、第2分岐部6から第6配管26側に流入する流体の流量を制御するものである。後述する第9配管29に設置された流量制御弁39aは、第2分岐部6から第9配管29側に流入する流体の流量を制御するものであり、流量制御弁36aの弁開度(比率)と流量制御弁39aの弁開度(比率)とを併せて1になるように設定されている。始点側振動計36bは、第6配管26の始点を流れる流体の振動周波数f(Hz)を測定するものである。また、終点側振動計36cは、第6配管26の終点を流れる流体の振動周波数f(Hz)を測定するものである。
また、第6配管26の末端部には、第3分岐部7が接続され、第9配管29の末端部には、第6設備13が接続されている。第9配管29を流れる流体は、第6設備13に送られる。
このように構成された管路ネットワーク1において、所定の配管(第1乃至第9配管21~29のうちのいずれか1つ以上の配管)で漏洩が発生した際に、各第1乃至第9配管21~29に設けられた流量制御弁31a~39aの弁開度及び源流の流量の再構築を容易かつ迅速に行う必要がある。
弁開度決定装置50は、管路ネットワーク1において、所定の配管(第1乃至第9配管21~29のうちのいずれか1つ以上の配管)で漏洩が発生した際に、所望の流量の流体を各設備(各第1乃至第6設備8~13)へ供給するための各流量制御弁31a~39aの弁開度及び各分岐部(源流分岐部4及び第1乃至第3分岐部5,6,7)に流入する源流の流量を決定するものである。
また、弁開度算出部52は、流量算出部51で算出された各第1乃至第9配管21~29内の始点及び終点の流体の流量を用いて配管漏洩時における所望の流量の流体を各第1乃至第6設備8~13へ供給するための各流量制御弁31a~39aの弁開度、及び源流分岐部4及び第1乃至第3分岐部5,6,7に流入する源流の流量を算出する。
このステップS1の処理の詳細な流れを、図3を参照して説明する。
木構造グラフの基となる管路ネットワーク1の全体の構成は図1に示されているが、この管路ネットワーク1の全体の構成の情報は、作業者によって入力装置54に入力され、入力装置54からその情報を流量算出部51が取得する。
図5に示す木構造グラフにおいて、符号61は源流分岐部4に対応するノードである。また、符号62は第1分岐部5に対応するノード、符号63は第2分岐部6に対応するノード、符号64は第3分岐部7に対応するノードである。また、符号65は第1設備8に対応するリーフ、符号66は第2設備9に対応するリーフ、符号67は第3設備10に対応するリーフ、符号68は第4設備11に対応するリーフ、符号69は第5設備12に対応するリーフ、符号70は第6設備13に対応するリーフである。
次いで、ステップS12において、流量算出部51は、現在の各流量制御弁31a~39aの弁開度を各ノード61~64に設定する。具体的に、流量算出部51は、現在の流量制御弁31a,35aの弁開度をノード61に設定し、現在の流量制御弁32a~34aの弁開度をノード62に設定する。また、流量算出部51は、現在の流量制御弁36a,39aの弁開度をノード63に設定し、現在の流量制御弁37a,38aの弁開度をノード64に設定する。
次いで、ステップS13において、流量算出部51は、各第1乃至第9配管21~29内の始点及び終点の流体の流量を算出する。
また、流量算出部51は、各始点側振動計31b~39bで測定されて取得した流体の振動周波数f(Hz)の時系列データをフーリエ変換し、得られたピーク値を流体の振動周波数f(Hz)として用いる。
なお、始点側振動計31b~39b及び終点側振動計31c~39cによる流体の振動周波数fの測定は、第1乃至第9配管21~29における曲がり部(図示せず)、第1乃至第9配管21~29における流量制御弁31a~39aを配置した箇所、第1乃至第9配管21~29におけるフランジ部(図示せず)及び第1乃至第9配管21~29における溶接部(図すせず)のうちの少なくとも1つから第1乃至第9配管21~29の外径以下の距離を隔てた位置にて行う。第1乃至第9配管21~29の直管の箇所では、周期的な振動が発生しづらいからである。
次いで、ステップS15において、流量算出部51は、木構造グラフのエッジ71i(i=1~N)におけるiにi=1を設定する。
次いで、ステップS17において、流量算出部51は、ステップS16で算出した流量差ΔQiが閾値εより大きいか否かを判定する。
そして、ステップS17における判定結果がNO(流量差ΔQiが閾値ε以下)の場合には、ステップS18に移行し、判定結果がYES(流量差ΔQiが閾値εより大きい)の場合には、木構造グラフの該当エッジ71i(i=1)に漏洩が発生したとしてステップS1における終了する。
次いで、ステップS19において、流量算出部51は、i(ステップS18で設定されたi+1(=2))がエッジ数N(本実施形態ではN=9)以下か否かを判定する。
そして、判定結果がYESの場合、ステップS16に移行し、判定結果がNOの場合、ステップS13に移行する。
そして、ステップS17、ステップS18、ステップS19、ステップS16をステップS17の判定結果がYESとなるまで繰り返す。
ステップS15、ステップS16、ステップS17、ステップS18、及びステップS19における処理は、木構造グラフのエッジ71i(i=1~N(本実施形態ではN=9))のうちいずれのエッジに漏洩が発生したかを検知する処理である。
先ず、ステップS21において、弁開度算出部52は、ステップS17での判定結果がYES(流量差ΔQiが閾値εより大きい)となった、漏洩が発生した木構造グラフの該当エッジ71i(i=1~N(本実施形態ではN=9)のうちいずれか1つのエッジ)の始点の親ノード61~64(図5参照)をルートとした最大深さ1の部分木を構築する。
Qj=Rj・Q
で表される。このうち、漏洩配管に対するエッジ71i(i=k)の流量Qkについては、測定流量から算出した漏洩率α(0<α<1)を用いて、
Qk=(1-α)・Rk・Q
となる。また、流量割合Rjの総和は1になるため、
次いで、ステップS23において、弁開度算出部52は、ステップS22における親ノード61~64が管路ネットワーク1の全体の親ノード61か否かを判定する。
ステップS25においては、弁開度算出部52は、部分木の親ノード61~64に対する上流の親ノード(親ノード64に対し親ノード63、親ノード63に対し親ノード61、親ノード62に対し親ノード61)をルートとした新たな部分木を構築し、ステップS22に戻る。
また、本実施形態に係る管路ネットワークにおける弁開度決定方法及び弁開度決定装置によれば、流量算出ステップ(ステップS1、流量算出部51)では、予め取得しておいた各第1乃至第9配管21~29内の始点及び終点における流体のストローハル数St=fd/vと、各第1乃至第9配管21~29の始点及び終点において測定されて取得した流体の振動周波数f(Hz)と、予め取得しておいた各第1乃至第9配管21~29の内径d(mm)とから、各第1乃至第9配管21~29の始点及び終点の流体の流速v(mm/s)を算出する。そして、流量算出ステップ(ステップS1、流量算出部51)では、算出された各第1乃至第9配管21~29内の始点及び終点の流体の流速vに各第1乃至第9配管21~29内の流路の断面積を乗じて各第1乃至第9配管21~29内の始点及び終点の流体の流量を算出する。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
先ず、ステップS1において、弁開度決定装置50の流量算出部51は、各流量制御弁31a~39aが設けられた各第1乃至第9配管21~29の始点及び終点において測定されて取得した流体の振動周波数f(Hz)から各第1乃至第9配管21~29内の始点及び終点の流体の流量を算出する(流量算出ステップ)。
図6に示す木構造グラフにおいて、符号61は源流分岐部4に対応するノードである。また、符号62は第1分岐部5に対応するノード、符号63は第2分岐部6に対応するノード、符号64は第3分岐部7に対応するノードである。また、符号65は第1設備8に対応するリーフ、符号66は第2設備9に対応するリーフ、符号67は第3設備10に対応するリーフ、符号68は第4設備11に対応するリーフ、符号69は第5設備12に対応するリーフ、符号70は第6設備13に対応するリーフである。
この結果、第1配管21(エッジ71i(i=1))の始点及び終点の流量は4.3であった。計算を単純化するため、流量は各源流分岐部4及び第1乃至第3分岐部5~7に流入する源流が10となるように無次元化している。また、第2配管22(エッジ71i(i=2))の始点及び終点の流量は1.1であった。また、第3配管23(エッジ71i(i=3))の始点及び終点の流量は1.5であった。第4配管24(エッジ71i(i=4))の始点及び終点の流量は1.7であった。第5配管25(エッジ71i(i=5))の始点及び終点の流量は5.7であった。第6配管26(エッジ71i(i=6))の始点及び終点の流量は4.2であった。また、第8配管26(エッジ71i(i=8))の始点及び終点の流量は2.2であった。また、第9配管29(エッジ71i(i=9))の始点及び終点の流量は1.5であった。
次いで、ステップS14において、流量算出部51は、木構造グラフの各エッジ71i(i=1~9)の始点及び終点に、ステップS13で算出された各第1乃至第9配管21~29内の始点及び終点の流体の流量を設定した。
第7配管27(エッジ71i(i=7))の始点の流量は2.0、終点の流量は1.8であることから、エッジ71i(i=7)の始点及び終点の流量差ΔQ7が0.2となり、閾値εよりも大きく、ステップS17での判定結果がYESとなった。これにより、ステップS1(流量算出ステップ)を終了した。
Q7=(1-α)R7・Q6
Q8=R8・Q6
これら既知の数値を前述の連立方程式に代入して、R7=0.5025、R8=0.4975、Q6=4.4221が得られた。
ステップS25においては、弁開度算出部52は、部分木の親ノード64に対する上流の親ノード63をルートとした新たな部分木を構築し、ステップS22に戻った。
ここで、親ノード63に流入する源流の流量をQ5、親ノード63での各流量制御弁36a、39aの弁開度をO6、O9とし、それによって決定される流量割合をR6、R9、部分木のエッジ71i(i=6)の流量をQ6、エッジ71i(i=9)の流量をQ9とすると、次の連立方程式が成立する。
Q6=R6・Q5
Q9=R9・Q5
次いで、ステップS23において、弁開度算出部52は、ステップS22における親ノード63が管路ネットワーク1の全体の親ノード61か否かを判定し、その判定結果はNOとなるので、ステップS25に移行した。
再度、ステップS22において、弁開度算出部52は、部分木の親ノード61での各流量制御弁31a,35aの弁開度及び親ノード61に流入する源流の流量を算出した。
ここで、親ノード61に流入する源流の流量をQ0、親ノード61での各流量制御弁31a、35aの弁開度をO1、O5とし、それによって決定される流量割合をR1、R5、部分木のエッジ71i(i=1)の流量をQ1、エッジ71i(i=5)の流量をQ5とすると、次の連立方程式が成立する。
Q1=R1・Q0
Q5=R5・Q0
次いで、ステップS23において、弁開度算出部52は、ステップS22における親ノード61が管路ネットワーク1の全体の親ノード61か否かを判定し、その判定結果はYESとなるので、ステップS24に移行した。
ここで、流量制御弁31aの弁開度O1は、流量割合R1=0.4207を変換した値、流量制御弁35aの弁開度O5は流量割合R5=0.5793を変換した値である。また、流量制御弁36aの弁開度O6は流量割合R6=0.7467を変換した値、流量制御弁39aの弁開度O9は流量割合R9=0.2533を変換した値である。また、流量制御弁37aの弁開度O7は流量割合R7=0.5025を変換した値、流量制御弁38aの弁開度O8は流量割合R8=0.4975を変換した値である。
なお、流量制御弁32aの弁開度O2、流量制御弁33aの弁開度O3、流量制御弁34aの弁開度O4について、弁開度算出部52は、次のように算出して処理を終了した。
Q2=R2・Q1
Q3=R3・Q1
Q4=R4・Q1
従って、流量制御弁32aの弁開度O2は、流量割合R2=0.2558を変換した値、流量制御弁33aの弁開度O3は流量割合R3=0.3488を変換した値、流量制御弁34aの弁開度O4は、流量割合R4=0.3953を変換した値である。
2 源流供給源
3 源流供給管
4 源流分岐部
5 第1分岐部
6 第2分岐部
7 第3分岐部
8 第1設備
9 第2設備
10 第3設備
11 第4設備
12 第5設備
13 第6設備
21 第1配管
22 第2配管
23 第3配管
24 第4配管
25 第5配管
26 第6配管
27 第7配管
28 第8配管
29 第9配管
31a~39a 流量制御弁
31b~39b 始点側振動計
31c~39c 終点側振動計
50 弁開度決定装置
51 流量算出部
52 弁開度算出部
53 出力表示部
54 入力装置
61~64 ノード
65~70 リーフ
71i エッジ
Claims (7)
- 源流からの流体を1又は複数の分岐部及び各々が流量制御弁を有する複数の配管を介して複数の設備へ供給する管路ネットワークにおいて、配管漏洩時に所望の流量の流体を各設備へ供給するための各流量制御弁の弁開度及び各分岐部に流入する源流の流量を決定する管路ネットワークにおける弁開度決定方法であって、
各流量制御弁が設けられた各配管の始点及び終点において測定されて取得した流体の振動周波数から各配管内の始点及び終点の流体の流量を算出する流量算出ステップと、該流量算出ステップで算出された各配管内の始点及び終点の流体の流量を用いて配管漏洩時における所望の流量の流体を各設備へ供給するための各流量制御弁の弁開度及び各分岐部に流入する源流の流量を算出する弁開度算出ステップとを含み、
前記流量算出ステップでは、予め取得しておいた各配管内の始点及び終点における流体のストローハル数St=fd/vと、各配管の始点及び終点において測定されて取得した流体の振動周波数f(Hz)と、予め取得しておいた各配管の内径d(mm)とから、各配管内の始点及び終点の流体の流速v(mm/s)を算出し、算出された各配管内の始点及び終点の流体の流速vに各配管内の流路の断面積を乗じて各配管内の始点及び終点の流体の流量を算出することを特徴とする管路ネットワークにおける弁開度決定方法。 - 前記流体の振動周波数の測定は、各配管における曲がり部、各配管における流量制御弁を配置した箇所、各配管におけるフランジ部及び各配管における溶接部のうちの少なくとも1つから各配管の外径以下の距離を隔てた位置にて行うことを特徴とする請求項1に記載の管路ネットワークにおける弁開度決定方法。
- 前記弁開度算出ステップでは、前記管路ネットワークの全体を木構造グラフとみなしたとき、分岐部に対応する漏洩配管の上流側の分岐点をなす親ノードとその子ノードからなる部分木において、各配管に対応する親ノードと子ノードを繋ぐ各エッジの始点及び終点の流体の流量を用いて所望の流量の流体を各設備に対応する各リーフへ供給するための各流量制御弁の弁開度及び親ノードに流入する源流の流量を算出し、得られた親ノードに流入する源流の流量を用いて更にその親ノードに対する上流の親ノードに流入する源流の流量と各流量制御弁の弁開度を再帰的に算出することを特徴とする請求項1に記載の管路ネットワークにおける弁開度決定方法。
- 源流からの流体を1又は複数の分岐部及び各々が流量制御弁を有する複数の配管を介して複数の設備へ供給する管路ネットワークにおいて、配管漏洩時に所望の流量の流体を各設備へ供給するための各流量制御弁の弁開度及び各分岐部に流入する源流の流量を決定する管路ネットワークにおける弁開度決定装置であって、
各流量制御弁が設けられた各配管の始点及び終点において測定されて取得した流体の振動周波数から各配管内の始点及び終点の流体の流量を算出する流量算出部と、該流量算出部で算出された各配管内の始点及び終点の流体の流量を用いて配管漏洩時における所望の流量の流体を各設備へ供給するための各流量制御弁の弁開度及び各分岐部に流入する源流の流量を算出する弁開度算出部とを備えており、
前記流量算出部は、予め取得しておいた各配管内の始点及び終点における流体のストローハル数St=fd/vと、各配管の始点及び終点において測定されて取得した流体の振動周波数f(Hz)と、予め取得しておいた各配管の内径d(mm)とから、各配管内の始点及び終点の流体の流速v(mm/s)を算出し、算出された各配管内の始点及び終点の流体の流速vに各配管内の流路の断面積を乗じて各配管内の始点及び終点の流体の流量を算出することを特徴とする管路ネットワークにおける弁開度決定装置。 - 前記流体の振動周波数の測定は、各配管における曲がり部、各配管における流量制御弁を配置した箇所、各配管におけるフランジ部及び各配管における溶接部のうちの少なくとも1つから各配管の外径以下の距離を隔てた位置にて行うことを特徴とする請求項4に記載の管路ネットワークにおける弁開度決定装置。
- 前記弁開度算出部は、前記管路ネットワークの全体を木構造グラフとみなしたとき、分岐部に対応する漏洩配管の上流側の分岐点をなす親ノードとその子ノードからなる部分木において、各配管に対応する親ノードと子ノードを繋ぐ各エッジの始点及び終点の流体の流量を用いて所望の流量の流体を各設備に対応する各リーフへ供給するための各流量制御弁の弁開度及び親ノードに流入する源流の流量を算出し、得られた親ノードに流入する源流の流量を用いて更にその親ノードに対する上流の親ノードに流入する源流の流量と各流量制御弁の弁開度を再帰的に算出することを特徴とする請求項4に記載の管路ネットワークにおける弁開度決定装置。
- 源流からの流体を1又は複数の分岐部及び各々が流量制御弁を有する複数の配管を介して複数の設備へ供給する管路ネットワークにおいて、配管漏洩時に所望の流量の流体を各設備へ供給するための各流量制御弁の弁開度及び各分岐部に流入する源流の流量をコンピュータに算出させるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
各流量制御弁が設けられた各配管の始点及び終点において測定されて取得した流体の振動周波数から各配管内の始点及び終点の流体の流量を算出する流量算出ステップと、
該流量算出ステップで算出された各配管内の始点及び終点の流体の流量を用いて配管漏洩時における所望の流量の流体を各設備へ供給するための各流量制御弁の弁開度及び各分岐部に流入する源流の流量を算出する弁開度算出ステップと、
を実行させ、
前記流量算出ステップでは、予め取得しておいた各配管内の始点及び終点における流体のストローハル数St=fd/vと、各配管の始点及び終点において測定されて取得した流体の振動周波数f(Hz)と、予め取得しておいた各配管の内径d(mm)とから、各配管内の始点及び終点の流体の流速v(mm/s)を算出し、算出された各配管内の始点及び終点の流体の流速vに各配管内の流路の断面積を乗じて各配管内の始点及び終点の流体の流量を算出することを特徴とするコンピュータプログラム。
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