JP7621601B2 - 音響周波数選択透過フィルター - Google Patents
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Description
ウレタンフォームのようなスポンジ状の発泡体やグラスウールやマイクロファイバーの不織布が吸音材として、ブチルゴムのようなゴム状シートが遮音材として用いられている。
発泡体や不織布から成る吸音材は連続気孔によって音による空気振動を圧損することにより優れた吸音性能を有するが、空気振動を完全に遮断することは困難で空気振動が材料を透過し、十分な遮音性を得ることが難しい。
ゴム状の遮音シートは、空気を遮蔽し振動を伝えないことで高い遮音性を有するが、音の反射が起こりやすく、重量が大きい問題がある。
〔1〕 シリカエアロゲル粒子の集合体が陰イオン性官能基を持つ有機ナノファイバーのネットワークにより取り囲まれたセルを基本構成とし、複数のセルが密接した3次元的な連続構造の固体複合体であって、低音域および高音域の遮音性に優れ、中音域の音を透過する周波数選択性を有する音響周波数選択透過フィルター。
〔2〕 前記〔1〕に記載の音響周波数選択透過フィルターが不織布上に形成されていることを特徴とする音響周波数選択透過フィルター
〔3〕 シリカエアロゲル粒子の集合体が陰イオン性官能基を持つ有機ナノファイバーのネットワークにより取り囲まれたセルを基本構成とし、複数のセルが密接した3次元的な連続構造の固体複合体が不織布(グラスウウール及びロックウールを除く)あるいは連続気泡発泡体の内部に形成されており、低音域および高音域の遮音性に優れ、中音域の音を透過する周波数選択性を有する音響周波数選択透過フィルター。
〔4〕 前記低音域が400Hz以下の周波数帯であり及び前記高音域が1300Hz以上の周波数帯であり、前記低音域と前記高音域の間の前記中音域に、透過損失の最小値を有することを特徴とする前記〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の音響周波数選択透過フィルター。
〔5〕 前記各音域の透過損失の平均値が、前記低音域において6dB以上であり、前記高音域において6dB以上であり、前記中音域において14dB以下であり、透過損失の最小値が3dB以下であることを特徴とする前記〔4〕に記載の音響周波数選択透過フィルター。
〔6〕 前記〔1〕~〔5〕のいずれかに記載の音響周波数選択透過フィルターを具備した機器。
また、前記〔3〕に記載する連続気泡発泡体とは、スポンジのように気泡同士が繋がっており、水を吸収したり、気体を通過させることができる構造の発泡体である。
前記〔5〕に記載する垂直入射音響透過損失とは、サンプルに垂直に入射した入射音のエネルギー(Ii)と透過音のエネルギー(It)において次式で算出される遮音性能値であって値が大きいほど遮音性が優れていることを意味している。
音響透過損失(TL)=10log10(Ii/It)
本発明においてはASTM-E2611に準拠した伝達マトリックス法に基づく音響材料の垂直入射音伝送測定により得られる値である。
前記固体複合体は、陰イオン性官能基を持つ有機ナノファイバー、水溶性非イオン界面活性剤と水を含む分散媒にシリカエアロゲル粒子を分散させて得られる有機ナノファイバーとシリカエアロゲル粒子を含有する水分散液を乾燥して得られる。そして、本発明の音響選択透過フィルターは、シート状に成型することが好ましい。
前記陰イオン性官能基を持つ有機ナノファイバーの最も好ましい有機ナノファイバーは、変性又は修飾により表面に陰イオン性官能基を持たせるセルロースナノファイバー及びキチンナノファイバーである。
前記水溶性非イオン界面活性剤には、水と完全混合しない溶解度の低いものであっても、分散媒にしたときに水に溶解する親水性非イオン界面活性剤を含む。
R1-O-(CH2-CH2-O)n-R2 (1)
R1-O-(CH2-CH2-CH2-O)n-R2 (2)
(式(1)及び式(2)中、R1は水素原子、炭素数10以下のアルキル基、炭素数5~10のシクロアルキル基又は炭素数10以下のアルケニル基、R2は炭素数3~10のアルキル基、炭素数5~10のシクロアルキル基又は炭素数10以下のアルケニル基、nは1~20)
HO-R3 (3)
(式(3)中、R3は炭素数4~7のアルキル基)
極性の高い炭素数3以下のメタノール、エタノール及び2-プロパノール又はイソブチルアルコールは、界面活性剤としての働きが弱くなり、疎水性のシリカエアロゲルになじみにくいため、少量(例えば15%以下)を添加しても疎水性のシリカエアロゲルを分散することができず、大量(例えば15%以上)を添加すると分散媒はシリカエアロゲルの細孔内に侵入し、乾燥後シリカエアロゲルが激しく収縮するため好ましくない。炭素数8以上のアルコールは、水に溶けにくいか溶けないため均一なシリカエアロゲル分散体を得られないため好ましくない。
更に、水溶性の非イオンエーテル型界面活性剤及び/又は炭素数4以上の両親媒性アルコールは、エステル型の疎水性の非イオン界面活性剤と併用することもできる。
0.01重量%以下になる分散媒のチキソトロピー性又は粘度が低すぎるため、シリカエアロゲル粒子のミセルが合一しやすく安定を保つことが困難であるため好ましくない。一方、3重量%以上になると分散媒の粘度が高いためシリカエアロゲル粒子がよく分散できず、均一な分散液を得難いため好ましくない。より好ましくは0.05~2.5重量%、さらに0.1~2.0重量%、もっと好ましくは0.2~1.5重量%である。
なお、本明細書において固体複合体、不織布、連続気泡発泡体、音響周波数選択透過フィルター等の内部に空間部を有する材料の密度は、見かけ密度である。
また、本発明においては、不織布に限らず、繊維を組み合わせた布や織物であっても繊維の隙間にシリカエアロゲル粒子の水分散液を含浸することができれば用いることができる。
本発明の複合音響選択透過フィルターは、不織布あるいは連続気泡発泡体に有機ナノファイバーとシリカエアロゲル粒子を含有する水分散液を含浸した後、又は、有機ナノファイバーとシリカエアロゲル粒子を含有する水分散液に不織布あるいは連続気泡発泡体を浸して含浸した後、乾燥して不織布あるいは連続気泡発泡体の内部空間に前記固体複合体を形成させて製造することができる。
不織布あるいは連続気泡発泡体の内部空間に前記固体複合体を形成しているため、厚くても乾燥する際に複合音響選択透過フィルターが割れることがない。
本発明の音響選択透過フィルターは、低音域および高音域の遮音性に優れ、中音域の音を透過する周波数選択性を有している。
本発明の音響選択透過フィルターは、前記低音域が400Hz以下の周波数帯であり及び前記高音域が1300Hz以上の周波数帯であり、前記低音域と前記高音域の間の前記中音域に、透過損失の最小値を有する。
低音を吸音することで冷蔵庫、エアコンなどのコンプレッサーや自動車エンジンの唸り音など耳障りな音を軽減することができる。
音響周波数選択透過フィルターの用途としては、自動車のエンジンルーム、車内やトランクルームに用いられているゴム系の遮音材から置き換えることで大幅な軽量化が図れ、前述のエンジン音などのノイズを低減させると同時にサイレン音などを透過させることができる。このような用途としては鉄道車両、船舶、航空機やヘリコプターなどの輸送機の機体には軽量であるため好適である。また、工場の送風機、プレス機、真空ポンプなど、店舗・公共施設の空調室外機、ボイラーなど、家の壁、床、天井などにも用いることができる。
音響周波数選択透過フィルターを具備した機器としては、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エアコン、スピーカーなどが挙げられる。
また、マイクとスピーカーが同じ空間にある時、話者やボーカルの声以外にスピーカーから発せられる音をマイクが拾い、拾った音をアンプが増幅してさらに大きな音でスピーカーが拡声し、マイク~アンプ~スピーカーの間でループ状態ができて共振することで、いわゆるハウリングの「キーン」という音や「ボー」という音が発生する。
マイク、拡声器や補聴器などに音響周波数選択透過フィルターを備えることで低音域や高音域の音をカットすることができ、ハウリングの発生を防ぐことができる。
有機ナノファイバーとしてセルロースナノファイバーの表面の一部又は全ての6位の炭素のヒドロキシメチル基がTEMPO酸化によりカルボキシル基に変換されたTEMPO酸化法セルロースナノファイバーである第一工業製薬社製レオクリスタ(TEMPO酸化法セルロースナノファイバーが2重量%の水分散液)を用いた。
ナカライテスク株式会社製のエチレングリコールモノブチルエーテル(EGMBE)を用いた。
シリカエアロゲル粒子はキャボト社製ENOVA AEROGEL MT1100を用いた。MT1100について粒子サイズは2~24μm、粒子の密度は120kg/m3である。
コットン不織布として脱脂綿(ハクジュウコットン、白十字社製、密度43.1kg/m3)を用いた。
カーボン繊維不織布としてアクリル繊維を焼成炭化したカーボン繊維から成る厚さ3mmのカーボンフェルト(密度109.2kg/m3)を用いた。
マイクロファイバー不織布として繊維径2μmのポリプロピレンマイクロファイバーと繊維径25μmのポリエステル短繊維から成る厚さ10mmのシンサレート(3M社製、密度22.3kg/m3)を用いた。
(連続気泡発泡体)
連続気泡発泡体として厚さ3mmのメラミンフォーム(密度82.5kg/m3)を用いた。
音響選択透過フィルターの垂直入射透過損失および垂直入射吸音率を日本音響エンジニアリング株式会社製 WinZacを用いてASTM-E2611に準拠した伝達マトリックス法に基づく音響材料の垂直入射音伝送の測定を行った。
直径40mmの円盤状に切り抜いた音響選択透過フィルターの試料を装置に設置し、周波数が200~5000Hzの範囲で測定した。環境温度は25℃であった。
直径40mmの円盤状に切り抜いた一定面積(S=12.57cm2)の音響選択透過フィルターについてその質量(W)をマイクロ電子天秤、その厚み(d)をマイクロメータで測り、下式により密度および面密度を求めた。
面密度とは単位面積当たりの重量である。
密度(g/cm3)=W(g)/[d(cm)×S(cm2)]
面密度(kg/m2)=W(kg)/[S(m2)]
50mlのサンプル瓶にレオクリスタの水分散液(固形分2重量%)13g、蒸留水26g、エチレングリコールモノブチルエーテル1.5gを加えスターラーにてレオクリスタが均一に分散するまで撹拌した後、シリカエアロゲル(MT1100)0.86gを加え、蓋を閉めて手で1分間シェーキングすることによりクリーム状の分散液を得た。得られた分散液をポリプロピレンシート上に厚さ5mmのスペーサーを介してガラス棒を用いて塗り広げ、90℃のホットプレート上に3時間放置して水とエチレングリコールモノブチルエーテルの殆どを蒸発させてから、120℃の乾燥機でさらに3時間乾燥した後にポリプロピレンシートから剥離して音響選択透過フィルターを得た。得られた音響選択透過フィルターを光学顕微鏡で観察した結果、図1の光学顕微鏡写真、図2の模式図に示すようにネットワークで取り囲まれた複数のセルが密接した3次元的な連続構造が観測された。シリカエアロゲル粒子と有機ナノファイバーの重量比は77:23である。得られた音響選択透過フィルターのシート厚、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表1に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図5に示した。また、周波数に対する吸音率のグラフを図11に示した。
実施例1の音響選択透過フィルターを2枚重ねて垂直透過損失を評価した結果を表1に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図6に示した。また、周波数に対する吸音率のグラフを図11に示した。
シリカエアロゲル(MT1100)1.0gとした以外は実施例1と同様に作製した。シリカエアロゲル粒子と有機ナノファイバーの重量比は79:21である。得られた音響選択透過フィルターのシート厚、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表1に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図7に示した。また、周波数に対する吸音率のグラフを図11に示した。
実施例3の音響選択透過フィルターを2枚重ねて垂直透過損失を評価した結果を表1に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図8に示した。また、周波数に対する吸音率のグラフを図11に示した。
シリカエアロゲル(MT1100)1.2gとした以外は実施例1と同様に作製した。シリカエアロゲル粒子と有機ナノファイバーの重量比は82:18である。得られた音響選択透過フィルターのシート厚、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表1に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図9に示した。また、周波数に対する吸音率のグラフを図11に示した。
実施例1の有機ナノファイバーとシリカエアロゲル粒子を含有する水分散液をシンサレート(厚さ約13mm)の表面に塗り広げ、80℃の乾燥器で3時間乾燥した。厚さは約4mmで表層に0.3mmのシリカエアロゲル粒子と有機ナノファイバーから成る層が形成された。得られた音響選択透過フィルターのシート厚、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表1に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図10に示した。また、周波数に対する吸音率のグラフを図11に示した。
グラスウール(GW32K25T)のシート厚、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表1に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図3~8に示した。また、周波数に対する吸音率のグラフを図9に示した。
3M社製の吸音断熱材(シンサレート)のシート厚、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表1に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図3~8に示した。また、周波数に対する吸音率のグラフを図9に示した。
110mlのねじ口瓶にレオクリスタの水分散液(固形分2重量%)13g、蒸留水35g、エチレングリコールモノブチルエーテル2.5gを加えスターラーでレオクリスタが均一に分散するまで撹拌した後、シリカエアロゲル(MT1100)0.86gを加え、蓋を閉めて手で3分間シェーキングすることによりクリーム状の分散液を得た。ステンレス製トレイに厚さ5mm、6cm×6cmの脱脂綿を置き、分散液を浸み込ませた後、120℃の乾燥機で3時間乾燥して音響選択透過フィルターを得た。乾燥後の音響選択透過フィルターの厚さは1mmであった。密度は259kg/m3、面密度は0.26kg/m2の軽さであった。得られた音響選択透過フィルターの厚さ、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表2に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図12に示した。
110mlのねじ口瓶にレオクリスタの水分散液(固形分2重量%)13g、蒸留水35g、エチレングリコールモノブチルエーテル2.5gを加えスターラーでレオクリスタが均一に分散するまで撹拌した後、シリカエアロゲル(MT1100)0.86gを加え、蓋を閉めて手で3分間シェーキングすることによりクリーム状の分散液を得た。得られた分散液に蒸留水を13g加えてスターラーで撹拌して含浸用分散液を得た。ステンレス製トレイに厚さ3mm、6cm×6cmのカーボンフェルトを置き、分散液を浸み込ませた後、120℃の乾燥機で3時間乾燥して音響選択透過フィルターを得た。乾燥後の音響選択透過フィルターの厚さは2mmであった。密度は184kg/m3、面密度は0.37kg/m2の軽さであった。得られた音響選択透過フィルターの厚さ、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表2に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図12に示した。
110mlのねじ口瓶にレオクリスタの水分散液(固形分2重量%)13g、蒸留水35g、エチレングリコールモノブチルエーテル2.5gを加えスターラーでレオクリスタが均一に分散するまで撹拌した後、シリカエアロゲル(MT1100)0.86gを加え、蓋を閉めて手で3分間シェーキングすることによりクリーム状の分散液を得た。得られた分散液に蒸留水を13g加えてスターラーで撹拌して含浸用分散液を得た。ステンレス製トレイに厚さ10mm、6cm×6cmのマイクロファイバー不織布を置き、分散液を浸み込ませた後、120℃の乾燥機で3時間乾燥して音響選択透過フィルターを得た。乾燥後の音響選択透過フィルターの厚さは1.5mmであった。密度は166kg/m3、面密度は0.25kg/m2の軽さであった。得られた音響選択透過フィルターの厚さ、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表2に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図12に示した。
110mlのねじ口瓶にレオクリスタの水分散液(固形分2重量%)13g、蒸留水35g、エチレングリコールモノブチルエーテル2.5gを加えスターラーでレオクリスタが均一に分散するまで撹拌した後、シリカエアロゲル(MT1100)0.86gを加え、蓋を閉めて手で3分間シェーキングすることによりクリーム状の分散液を得た。得られた分散液に蒸留水を13g加えてスターラーで撹拌して含浸用分散液を得た。ステンレス製トレイに厚さ3mm、6cm×6cmのメラミンフォームを置き、分散液を浸み込ませた後、120℃の乾燥機で3時間乾燥して音響選択透過フィルターを得た。乾燥後の音響選択透過フィルターの厚さは2.3mmであった。密度は123kg/m3、面密度は0.28kg/m2の軽さであった。得られた音響選択透過フィルターの厚さ、密度、面密度および垂直入射透過損失を評価した結果を表2に、周波数に対する垂直入射透過損失のグラフを図12に示した。
また、背景技術でサイレン音を例示したが、音声や歌声は主に中音域なので、低音域や高音域の音は遮断し、中音域の声を聞こえやすくする音響選択透過性を利用した機器への利用も期待できる。
Claims (2)
- シリカエアロゲル粒子の集合体が陰イオン性官能基を持つ有機ナノファイバーのネットワークにより取り囲まれたセルを基本構成とし、複数のセルが密接した3次元的な連続構造の音響周波数選択透過フィルターが不織布(グラスウウール及びロックウールを除く)あるいは連続気泡発泡体の内部に形成されており、低音域および高音域の遮音性に優れ、中音域の音を透過する周波数選択性を有し、
前記低音域が400Hz以下の周波数帯であり及び前記高音域が1300Hz以上の周波数帯であり、前記低音域と前記高音域の間の前記中音域に、透過損失の最小値を有する、音響周波数選択透過フィルター。 - 請求項1に記載の音響周波数選択透過フィルターを具備した機器。
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