JP7618525B2 - 高周波誘電加熱装置 - Google Patents

高周波誘電加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7618525B2
JP7618525B2 JP2021155443A JP2021155443A JP7618525B2 JP 7618525 B2 JP7618525 B2 JP 7618525B2 JP 2021155443 A JP2021155443 A JP 2021155443A JP 2021155443 A JP2021155443 A JP 2021155443A JP 7618525 B2 JP7618525 B2 JP 7618525B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
heating device
dielectric heating
power transmission
frequency dielectric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021155443A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023046708A (ja
Inventor
勝英 市川
貴行 藤本
敬介 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Global Life Solutions Inc
Original Assignee
Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Global Life Solutions Inc filed Critical Hitachi Global Life Solutions Inc
Priority to JP2021155443A priority Critical patent/JP7618525B2/ja
Publication of JP2023046708A publication Critical patent/JP2023046708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7618525B2 publication Critical patent/JP7618525B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)

Description

本発明は、高周波誘電加熱装置に係り、特にMHz帯域の高周波電界を冷凍食品に印加し、誘電加熱により冷凍食品を解凍する高周波誘電加熱装置に関する。
食品の加工工場等では、冷凍状態の食材を解凍して食品を加工する場合がある。食品加工工場等で使用する解凍機の一種として、対向する電極間に配置した冷凍食品に、MHz帯域の高周波電界を印加し、誘電加熱により冷凍食品を解凍する高周波解凍装置が知られている。
高周波誘電加熱とは、被加熱物である誘電体に高周波電圧を印加し、被加熱物を構成する極性分子の振動等に起因する自己発熱(誘電損失)により、被加熱物を内部から加熱する技術である。電子レンジによるマイクロ波(GHz帯域)による誘電加熱では氷と水の発熱差が大きいため、食品表層部の融解した部分が著しく発熱することで加熱ムラが生じる。しかしながら、マイクロ波よりも低い周波数帯域を使用する高周波誘電加熱では、エネルギーの浸透深度がマイクロ波よりも深く、また、氷と水の発熱量の差も小さいため、加熱ムラが生じ難いという利点があることが一般に知られている。
図21に周知技術により実現されるMHz帯域の高周波電界を用いた誘電加熱装置の一例を示す。図の高周波誘電加熱装置は、ISMバンドである13.56MHz、27.12MHz、40.68MHzなどのMHz帯を出力する信号源1、電力増幅する送電アンプ2、インピーダンス変換回路3、制御回路4、方向性結合器20、可変整合回路11、上部電極12、下部電極13から構成され、さらに、方向性結合器20は、接地コンデンサ5、10、検波ダイオード6、9、基準抵抗7、8より構成されている。
信号源1からのMHz帯の高周波信号(RF信号)は、送電アンプ3により増幅され、インピーダンス変換回路3により、50Ω等の中間インピーダンスに変換後、可変整合回路11により、上下電極12、13間に置かれた冷凍食材13の等価インピーダンスと整合を図り、送電アンプ2からの電力を効率よく伝送させることで冷凍食材13の解凍を行うものである。
高周波誘電加熱において、解凍時には冷凍食材の誘電率が変わって電極間のインピーダンスが変動しインピーダンス整合がずれて加熱効率が劣化することに関連して特許文献1には、方向性結合器20で入射電力と反射電力を検知して、これら比率で求まるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio、電圧定在波比)を制御回路4において算出することで整合状態を判定し、整合が取れるように可変整合回路11を調整することが記載されている。
また、特許文献2には、比較的小さいパワー定格の送電アンプを複数個使用し、その出力を電力合成回路で合成することにより、それらの送電アンプの出力が合成されたものを解凍パワーとすることができることから、解凍パワーが大となって解凍に要する時間の短縮ができ、さらに、送電アンプに適合するインピーダンスよりも低いインピーダンス整合の入力インピーダンスを得ることができることから、インピーダンス整合回路の構成も簡単となると記載されている。
特許文献2の記載を図21において例えるならば、送電アンプ2の複数並列動作でアンプの出力インピーダンスが下がるため中間インピーダンスを50Ωよりも低い値にできるので、可変整合回路11の入力インピーダンスを低くすることができる。なお、電極間の等価直列抵抗も50Ωに対し低い値であることから、可変整合回路11のインピーダンス変換比が小さくできるので、整合回路の簡略化や比較的低耐圧の回路部品の使用が可能となる。
特開2020ー102439号公報 特開2003ー17238号公報
特許文献1では、50Ω等の中間インピーダンスに変換してから、可変整合回路を介して等価直列抵抗の小さい電極間のインピーダンスに変換するため、変換比率が高なってしまうことから、可変整合回路11の電圧振幅が高くなる。このため、可変整合回路11には高耐圧部品が必要となり、回路部品が大型かつ高コストとなってしまうという課題があった。
一方、特許文献2のように、送電アンプを複数並列に合成して高出力化を図って出力インピーダンスを下げるとともに、可変整合回路のインピーダンスを下げることで小型、低コスト化を狙った場合、電極間の整合状態を検知するための反射電力や入射電力を精度よく測定することができない問題が発生する。
これは、図21において、反射電力および入射電力を検知する方向性結合器20は、入射電力を基準抵抗7、反射電力を基準抵抗8の抵抗値を基準として検知するため、中間インピーダンスが50Ωであれば、基準抵抗7、8の抵抗値を50Ωにする必要がある。
しかしながら、特許文献2では、低インピーダンス化を図ったことにより、冷凍食材の解凍状態によって電極間のインピーダンスも変動するため、これに合わせて基準抵抗7、8の値を変える必要がある。さらに、解凍パワーを上げて解凍時間を短くする場合、食材の端部は電界が集中することにより、中心部より加熱が促進されて食材端部の温度が上がる加熱ムラの傾向がより強くなる。
以上のことから、本発明においては、短時間の解凍が可能で小型で低コストの高周波誘電加熱装置とすることを目的とする。
以上のことから本発明においては、「MHz帯域の高周波信号を増幅する送電アンプの出力を、可変整合回路を介して上下に対向配置された電極に与え、電極間に電界を発生させて電極間に置かれた冷凍食材を解凍するとともに、反射電力を測定する反射電力測定回路と制御回路を備えた高周波誘電加熱装置であって、反射電力測定回路は、送電アンプと可変整合回路との間の電圧振幅を検知する電圧検波回路であって、制御回路は、電圧検波回路の検波電圧により可変整合回路のインピーダンスを調整して電極とのインピーダンス整合を図ることを特徴とする高周波誘電加熱装置」としたものである。
本発明の高周波誘電加熱装置により、短時間の解凍が可能で小型で低コストの高周波誘電加熱装置が得られる。
本発明の実施例1に係る高周波誘電加熱装置の回路構成例を示す概略ブロック図。 AB級プッシュプル構成の送電アンプの一例を示す回路図。 E級プッシュプル構成の送電アンプの他の一例を示す回路図。 定電流源変換回路に定電圧源を接続した場合の一例を示す図。 図4aの等価回路を示す図。 T型のローパスフィルタで構成した定電流源回路の一例を示す回路図。 3次のπ型フィルタで構成した定電流源回路の一例を示す回路図。 容量切り替えによる可変容量構成の可変整合回路の一例を示す回路図。 電流源変換回路により電流源に変換するとともに、可変整合回路により電極の虚部を打ち消す構成の等価回路を示す図。 可変整合回路の容量値を振った時の可変整合入力端子の電圧の値を回路シミュレーションにより計算した結果を示す図。 凸形状電極の形状を示した正面図。 凸形状電極の形状を示した斜視図。 解凍時の食材の発熱密度分布を、電磁界解析により計算した本発明の結果を示す図。 解凍時の食材の発熱密度分布を、電磁界解析により計算した従来の結果を示す図。 食材の解凍時の温度に対する実部誘電率の一例を示した特性図。 食材の解凍時の温度に対する虚部誘電率の一例を示した特性図。 冷凍食材の電極間の等価直列抵抗値を計算した結果の一例を示した特性図。 冷凍食材の電極間の等価直列の静電容量値を計算した結果の一例を示した特性図。 本発明の実施例1に係る高周波誘電加熱装置の誘電加熱開始から終了までの流れを示したフローチャート。 本発明の実施例2に係る高周波誘電加熱装置の回路構成例を示す概略ブロック図。 本発明の実施例3に係る高周波誘電加熱装置の構成例を示す概略断面図。 本発明の実施例3に係る高周波誘電加熱装置の表面及び庫内の構成例を示す概略斜視図。 本発明の実施例3に係る高周波誘電加熱装置の背面側の構成例を示す図。 本発明の実施例4に係る高周波誘電加熱装置の構造例を示す概略断面図。 従来技術による高周波誘電加熱装置の回路構成例を示すブロック図。
以下、図面を用いて、本発明の実施例について説明する。
なお高周波誘電加熱装置は、被加熱物の加熱場面で広く適用することができるが、特に解凍に特化して使用する場合にはこれを高周波解凍装置ということがあり、以下の実施例では高周波解凍装置について説明する。
また、本発明の実施例においては、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の小売店のバックヤード等に高周波誘電加熱装置を設置し、入店する客数に応じて貯蔵している冷凍状態の弁当や惣菜等の冷凍食品を解凍し、店舗内の陳列棚にチルド品として並べる場合や、解凍した食品を客に提供する場合等を想定している。
ただし、以下の説明は、本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものでは無く、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において、当業者による様々な変更および修正が可能である。
図1は、本発明の実施例1に係る高周波誘電加熱装置100の概略回路構成を示すブロック図である。高周波誘電加熱装置100は、ISMバンドである13.56MHz、27.12MHz、40.68MHzなどのMHz帯を出力するRF信号源1、減衰器101、送電アンプ110、ローパスフィルタを兼ねた電流源変換回路120、電圧検波回路130、可変整合回路140、上部電極12、下部電極13、温度センサ104、電源回路102、制御回路103より構成されて冷凍食材14を解凍する。
上記全体構成において、図1の送電アンプ110は、分配回路115、増幅素子116、合成回路117から構成され、RF信号入力端子111から入力されたRF信号は分配回路115により各増幅素子116に入力され、増幅されたRF信号が合成回路117により合成されRF信号出力端子113、114間に出力される。
電流源変換回路120は、コンデンサ123、125とインダクタ124によるπ型のローパスフィルタ構成となっており、電流源変換端子121に接続される送電アンプ出力を電流源回路に変換し、電流源変換端子122より出力される。なお、コンデンサ123、125の容量値とインダクタ124のインダクタンス値は、RF信号周波数においてリアクタンス値が等しく、かつ特性インピーダンスとも等しくなるように定数を定めることで電流源変換を可能としている。
可変整合回路140は、可変容量コンデンサ143と整合用インダクタ144より構成され、可変整合出力端子142に接続される電極のインピーダンスの虚部を可変整合入力端子141から見て打ち消す構成としている。このため、整合用インダクタ144は電極間に食材がなく最も容量値が小さい場合に誘導性となるようにインダクタンスの値を定めておけば、これと直列接続される可変容量コンデンサを用いることで虚部の打ち消しが可能となる。
電圧検波回路130は、可変整合回路入力端子141の近くに接続されており、抵抗133、135、接地コンデンサ132、検波ダイオード134より構成され、電圧振幅入力端子131の電圧振幅を検波ダイオード134と抵抗133および接地コンデンサ132により、電圧振幅に対応する検波電圧を制御回路103に出力する。
上部電極12と下部電極13は対向して凸構造電極が構成され、この間に置かれた冷凍食材14に対して誘電加熱による解凍が行われる。また、下部電極はGND接続されるとともに凸構造電極近くには温度センサ104が設置され冷凍食材の温度測定が可能となっている。
また図1の制御回路103は、温度センサ104の出力に応じて、減衰器101、可変整合回路140を調整している。
本発明は、概略上記構成の高周波誘電加熱装置100において、短時間の解凍が可能で、小型で低コストな高周波誘電加熱装置を得るために、送電アンプ110の高出力化、可変整合回路140、温度センサ104などの回路の小型化と低コスト化の両立、高出力化で顕著となる加熱ムラの低減を図る電極12、13の構造、電流源変換回路120、並びに電圧検波回路130の採用といった各点において工夫がされたものである。
以下の説明では、これらの工夫による構成がもたらす効果について各部構成要件ごとに説明する。まず短時間の解凍を可能とするための高出力化の観点から構成されている送電アンプ110について、図2、図3を用いて説明する。
図2、図3は送電アンプ110の内部回路の一例を示したものである。図2はAB級プッシュプル構成であり、アマチュア無線などの送信機に用いられるリニアアンプの構成を示したもので、バイアス回路801、接地コンデンサ802、814、入力整合用インダクタ804、805、806、807、MOS FETの増幅素子810、811、812、813からなり、さらに、分配回路115は中間タップ付きのトランス803、合成回路117は、利得改善用コンデンサ815、817、中間タップ付きのトランス816より構成される。また、増幅素子810、811はパッケージ808に、増幅素子812、813はパッケージ809に収められている。
図2においてRF信号入力端子111より入力された信号は分配回路115により、差動信号に変換され、差動信号の片側が入力整合用インダクタ804と806を介して増幅素子810と812のゲートに入力され、逆相となるもう一方の差動信号は、入力整合用インダクタ805と807を介して増幅素子811と813のゲートに入力される。
なお、入力整合用インダクタは、増幅素子のゲートの入力容量と入力されるRF信号周波数において共振する値として増幅素子のゲートに印加されるゲート振幅電圧が最も高くなるようにしている。そしてこれら入力されたRF信号は増幅素子810と812のドレインと増幅素子811と813のドレインより互いに逆相となる信号で増幅し、合成回路117により電力合成されてRF信号出力端子113、114より出力される。
2つの増幅素子が1つのパッケージに集積された増幅素子を2つ用いる場合、パッケージ毎にゲートとドレインを共通にするとパッケージ間のデバイスのバラツキによりプッシュプル動作の際に左右で偏りが生じ、効率が劣化する恐れがあるため、図2のように、たすき掛けの構成にすることで左右のアンバランスによる効率低下を低減することができる。
なお、合成回路117は電力合成の他に電源端子112から電源電圧を中間タップ付きトランス816により各増幅素子のドレインに供給するとともに、トランス間の結合時の漏れ磁束による利得の低下をトランスの1次側および2次側で並列に接続された利得改善用コンデンサ815、817で補償している。また、分配回路115も入力信号を分配する他に、バイアス回路801は、トランス803の中間タップから各増幅素子のゲートにバイアス電圧を供給する。
以上の構成では、従来、2つの増幅素子によるプッシュプル構成を4素子で構成することが可能となるため、出力電力の向上が図れるとともに、増幅素子に求められる耐圧も低くすることができるため、比較的低コストな増幅素子を用いることができる。
図3は、図1で示した送電アンプ110の他の一例としてE級プッシュプル構成のスイッチングアンプの内部回路を示したものである。図の送電アンプは、入力整合用インダクタ903、904、905、906、バイアス抵抗907、908、909、910、MOS FETの増幅素子911、912、913、914、共振コンデンサ、915、916、917、918、共振インダクタ919、920、921、922からなり、さらに、分配回路115は入力整合用コンデンサ901が1次側に並列に接続されたトランス902により構成され、合成回路117は、電源端子112の電源がチョークコイル924を介して中間タップから供給される構成のトランス923からなる。
図3の送電アンプは図2の送電アンプと比較して異なる点は、増幅素子のゲートがバイアス抵抗907~910によりGNDに接続されるため、無信号時はドレイン電流が流れないゼロバイアス回路となり、さらに、増幅素子出力のドレインは、共振コンデンサ915~918と共振インダクタ919~922によるRF信号周波数で共振する共振回路構成となっている。電源端子112に印加された電圧は、チョークコイル924を介して増幅素子がオン状態のときに流れるドレイン電流により、トランス923にエネルギーが蓄えられる。そして、ドレインがオフとなると、電源電圧とトランス923に蓄えられたエネルギーにより電源電圧の2倍の電圧で共振コンデンサと共振インダクタによる共振回路に共振電流が流れ、これをトランス923により電力合成してRF信号出力端子113、114より出力される。
以上の送電アンプ110は出力に共振回路があるため、固定の周波数となるが、図2のAE級アンプと同様の効果が得られるのに加え、電源効率が10%程度高くなるため、電源効率を向上することができ、従って高出力化できるとともに、送電アンプの放熱に用いられる放熱ファンなども小型化することが可能となる。
次に電流源変換回路120について説明する。まず、電流源変換回路120において電流変換させる理由について、図4a、図4bを用いて説明する。
図4aは定電流源変換回路に定電圧源を接続した場合の一例を示したもので、RF信号周波数f、電圧Vで出力される電圧源501に図1で示した電流源変換回路120が接続され、さらに負荷502が接続されている。また、周波数fにおいて、コンデンサ123、125とインダクタ124のリアクタンス値が等しいことから、ωL=1/ωC=Xとした場合、電圧源501から見たインピーダンスZaは、Za=X/Zとなり、負荷Zに反比例する特性となる。
ここで、Xが特性インピーダンスZ0と等しくすれば、負荷ZがZ0のとき、Za=Z0となり特性インピーダンスと等しくなる。また、負荷Zに流れる電流ILを計算すると、IL=-jV/Xとなり、負荷Zによらず一定の電流が流れることから電流源と見なすことができる。
これを等価回路にしたものが図4bの回路であり、電流源503に負荷502が接続されている構成となり、図1で示した電流源変換回路120により電流源変換が可能であることが分かる。
なお、図1ではπ型のローパスフィルタ構成であったが、図5に示すように、インダクタ601とインダクタ602の接続点と接地間にコンデンサ603が接続されるT型のローパスフィルタであっても同様の効果が得られ、このときもインダクタ120、122とコンデンサ603のリアクタンス値と特性インピーダンスの値が等しくなるような定数とすればよい。さらに、図1ではπ型の3次のフィルタであったが、π型3次のフィルタを奇数段接続しても同様の効果が得られるとともに、次数を増やすことでより急峻なフィルタ特性が得られる。
図6では3次のπ型フィルタを3段接続した7次の例を示す。インダクタ702、704、706の接続点と接地間にコンデンサ701、703、705、707が接続された構成となっているが、コンデンサ703およびコンデンサ705は隣り合うコンデンサが合成されるため、2倍の容量となる。また、偶数段接続の場合は電流電源ではなく電圧源に変換される。
次に、小型化の観点から工夫された可変整合回路140について説明する。なお可変整合回路140で使用される可変容量コンデンサ141は、扇形の金属板の対向面積を金属板が固定されている軸を機械的に回転させて変えることで容量値を増減させるバリアブルコンデンサが一般的には用いられるが、軸を回転させるための機体的機構が必要となり、形状が大きく高コストとなるので可変素子数を減らすか別の可変手段を用いることが望ましい。
図7は、容量切り替えによる可変容量構成を示したもので、コンデンサ201、202、203とリレーなどによるスイッチ回路204、205と整合用インダクタ144からなり、コンデンサ202、203とこれらと直列に接続されたスイッチ回路204、205をオンオフすることでこれらコンデンサの合成の容量値が増減するため、段階的な調整が可能となる。
次に、新たに工夫された電圧検波回路130について説明する。ここで従来は、方向性結合器を用いて反射電力と入射電力を測定し、VSWRを計算することで整合状態を検知していたのに対し、実施例1の電圧検波回路130によれば電圧振幅だけで整合状態を検知できる理由を図8a、図8bにより説明する。
図8aは、電流源変換回路により電流源に変換するとともに、可変整合回路により電極の虚部を打ち消す構成の等価回路を示し、図8bは図8aの等価回路を回路シミュレーションにより計算した結果を示したものである。
図8aの等価回路において、可変整合回路のインダクタンス値をL、電極間の等価直列容量と可変容量コンデンサとの合成容量をC、電極間の等価直列抵抗をRrsとした場合の端子間の電圧Vは(1)式で求められる。
Figure 0007618525000001
(1)式においてRrsが一定の場合、端子電圧VはωL-1/ωC=0のとき、すなわち、電極の虚部を可変整合回路で打ち消した状態のときに最小となる。このため、電圧検波回路を用いて可変整合入力端子の電圧が最小となるように可変容量の値を調整すればよい。
また図8bは図1で示した誘電加熱装置において、可変整合回路の容量値を振った時の可変整合入力端子の電圧の値を回路シミュレーションにより計算した結果を示す。送電アンプの周波数は13.56MHzであり、電源電圧の値は65VでAB級のプッシュプル回路とし、電極の等価直列抵抗の値は20Ωとし、電流源回路のインダクタやコンデンサのリアクタンスも20Ωとして計算した。
図のシミュレーション結果は、横軸が可変整合回路と電極間を含めたインピーダンスZの絶対値と電極の等価直列抵抗Rrsとの比であり、この値が1のとき、虚部が打ち消された状態となる。また、縦軸は、可変整合入力端子のピーク電圧である。図の特性から、虚部が打ち消しの状態である|Z|/Rrs=1のとき電圧振幅が最小となることが分かる。このため、この端子電圧を電圧検波回路により検波することで整合の状態検知が可能となる。
次に、高出力化で顕著となる加熱ムラの低減を図る電極12、13の構造について説明する。
図9a、図9bは図1で示した凸構造電極の一例を示した正面図と斜視図を示す。これらの図において、上部電極12、下部電極13はともに300mm×260mmの大きさで電極間距離は95mmとなっており、これら電極間には底面が130mm×195mm、上面が120mm×180mm、高さ20mmの凸構造電極が対向する構造となっている。なお、下部電極から高さ10mmの位置に一般的な弁当サイズである170mm×230mm×35mmの冷凍食材14が置かれることを想定しており、凸構造電極の上部面積は、想定している冷凍食材の大きさよりも若干小さいサイズとして冷凍食材の中央部の電界を高くすることで、食材端部への電界集中による加熱ムラを抑える構成としている。
図10a、図10bは、図9で示した電極を用いて加熱時の冷凍食材の発熱分布を電磁界解析により計算した結果を示す。冷凍食材の例として、170mm×230mm×35mmの大きさのマグロの赤身を図9で示した電極構造による場合の解凍状況を図10aに示し、比較として、従来の平行平板(300mm×260mm)での解凍状況を図10bに示す。
なお、従来の平行平板では冷凍食材との距離を5mmとしたが、凸構造電極では、凸部上面の面積が小さく、より電界が集中することから、凸部上面と冷凍食材の距離を10mmとした。これらの計算結果から、従来の平行平板では、中心部よりも食材周囲の発熱が高く、食材周囲から解凍が進むため、加熱ムラが発生し易いことが分かる。これに対し、凸構造電極は、冷凍食材周囲の発熱が若干進む部分も見られるが、食材中央部の電界が高くなる構造であるため、中心部の発熱が最も進むことが分かる。また、凸構造電極では中心部の加熱が進むことから、食材中央部付近の温度を計測しておけば、食材の大きさに関係なく解凍状況の把握が可能となる。
図11は、図10a、図10bの電磁界解析に用いたマグロの赤身の温度(横軸)に対する比誘電率の実部εr‘(縦軸)を、図12は比誘電率の虚部εr’‘の一例を示したものである。
これらの図から、実際に解凍を行う-20℃から-5℃程度の温度範囲では、比誘電率の実部εr‘は5から18程度、虚部は2から12程度、温度上昇に伴いどちらも増加することが分かる。
また、図13に、図10bで示した平行平板電極にマグロの赤身が置かれた場合の温度(横軸)に対する電極間の等価直列抵抗(縦軸)を、図14に電極間の等価直列容量値(縦軸)を計算した結果を示す。周波数は、13.56MHzである。図13より、-20℃から-5℃程度の温度範囲では等価直列抵抗は、40Ωから20Ω程度まで減少し、図14から等価直列容量は28pFから38pFまで増加することが分かる。
ここで、図13では、解凍が始まる-20℃付近は解凍を進めたいため、発熱量を大きくし、解凍が終わりとなる-5℃付近では発熱量を小さくする必要がある。しかし、従来の定電圧源タイプの送電アンプでは、発熱量はV/Rとなり、等価直列抵抗に反比例するため、解凍が終わりかける-5℃付近は直列等価抵抗が小さくなって発熱が高くなることから、送電アンプの出力電力を下げるなどの制御が必要となる。
これに対し、図1で示した高周波誘電装置は、電流源変換回路120の付加で発熱量はIRとなって等価直列抵抗に比例するため、最も発熱が必要となる-20℃で最大となる。そして徐々に解凍が進むにつれて発熱が小さくなっていくことから、温度検知などの検知手段も含め送電アンプの制御が簡略化できるため低コスト化が図れる。なお、図14の直列等価容量は解凍が進むにつれて容量値が大きくなるため、図1で示した高周波誘電装置の可変制御回路140の可変容量コンデンサ143は解凍開始から徐々に容量値を減らしていけばよいことが分かる。
図15は、図1で示した実施例1に係る高周波誘電加熱装置100において、冷凍食材14を解凍するまでの流れを示したフローであり、図15および図1を用いて説明する。このフローは、計算機を用いて実現される図1の制御回路103による処理の流れを示している。
この処理ではまず、上部電極12および下部電極13間に置かれた冷凍食材14に対し、制御回路103は処理ステップS101において減衰器101を調整して送電アンプ110から出力されるRF信号電力を通常の解凍に必要な電力よりも低い電力で送電を開始する。
次に、制御回路103は処理ステップS102において可変整合回路140の可変容量コンデンサ143の容量値を最も大きい状態とし、このとき電圧検波回路130は可変整合回路入力端子141の電圧振幅に対応した検波電圧を測定し、さらに、処理ステップS103において可変容量コンデンサ143の容量値を1ステップ小さい値に設定した状態での検波電圧を測定する。
制御回路103は処理ステップS104において、前後の検波電圧結果を比較し、検波電圧が下がっている場合は、処理ステップS103に戻り、可変容量コンデンサの143の容量値を減らし、その時の検波電圧を測定する。
検波電圧が上昇した場合は処理ステップS105において、電極のインピーダンスの虚部が可変整合回路140により打ち消され、さらに、容量性から若干、誘導性となったと考えられるため、可変容量コンデンサ143の容量値を1段増やして通常の送電を開始する。
そして処理ステップS106において、温度センサ104の温度が解凍完了の温度設定値に達したか判定し、設定温度に達していない場合は処理ステップS106、処理ステップS107、処理ステップS108、処理ステップS106のループにより検波電圧が高くなるまで連続して加熱を続け、検波電圧が高くなった場合は処理ステップS109において電極のインピーダンスの虚部が容量性から誘導性となったため、送電電力を下げて、処理ステップS103のステップに戻り、虚部を打ち消す状態まで可変容量コンデンサ143の容量値を下げて高い電力で送電を開始する。処理ステップS110では、これらを設定温度に達するまで繰り返し、設定値に達した場合は送電をストップし、解凍が終了したことを報知して終了する。
このように可変整合回路入力の電圧振幅を測定することで整合状態の検知ができることで比較的簡単な制御で冷凍食材の解凍が可能となる。
以上の実施例1に係る高周波誘電加熱装置では、送電アンプの高出力化が図れる上に小型、低コストで加熱ムラの少ない高周波誘電加熱装置が得られる。
図16は、本発明の実施例2に係る高周波誘電加熱装置100の概略回路構成のブロック図であり、図16を用いて本発明の実施例2の構成および動作を説明する。
図16は、図1で示した実施例1と比較し、差動信号で電極に印加される点が異なる構成となっており、図1で示した実施例1に係る高周波誘電加熱装置と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図16の構成は、電流源変換回路120が1510のように構成され、電圧検波回路130が1530のように構成され、可変整合回路140が1540、1550のように構成された点で、図1とは相違している。
このうち電流源変換回路1510は、コンデンサ1515、1516、1519、1520、インダクタ1517、1518より構成され、コンデンサ1515、インダクタ1517およびコンデンサ1519により構成されるπ型の電流変換回路とコンデンサ1516、インダクタ1518およびコンデンサ1520で構成されるπ型の電流源変換回路が折り返して送電アンプ110のRF信号出力端子113、114と電流源変換端子1511、1512が接続される構成となっているため、電流源変換端子1511、1512間に入力される差動の定電圧源を定電流源に変換して電流源変換端子1513、1514より出力する構成となる。なお、差動信号となることで電流源変換回路のコンデンサとインダクタのリアクタンス値は特性インピーダンスの2分の1の大きさで定数を定めればよい。
また、電圧検波回路1530は、可変整合回路入力端子1541、1542の両端の電圧振幅に対し、抵抗1537、1538を介して検波ダイオード1533、1534、1535、1536によるブリッジ回路と抵抗1512と接地コンデンサ1531により検波出力する構成となっている。
また、可変整合回路1540、1550は、それぞれ対称構成の整合用インダクタ1544、可変容量コンデンサ1543と、整合用インダクタ1554、可変容量コンデンサ1553より構成され、可変整合出力端子1542、1552より上部電極12および下部電極13に接続される。
以上の実施例2に係る高周波誘電加熱装置は、実施例1に係る高周波誘電加熱装置と同様の効果が得られるのに加え、差動構成とすることで電流源変換回路1510や整合回路1540、1550に加わる電圧が下がるため、耐圧の低い小型で低コストの回路部品が使えるとともに、電極と筐体GND間の電界も下がるため、電極と筐体GND間の距離も近づけることができるので、より小型化、低コスト化が可能となる。
図17は本発明の実施例3に係る高周波誘電加熱装置100の構成例を示す概略断面図であり、図17~図19および図1を用いて本発明の実施例3の構成を説明する。
図1は、高周波誘電加熱装置の主として電気回路構成を示しているが、図17は図1の電気回路を収納する筐体内の構造を示した側面図である。なお、図1で示した実施例1に係る高周波誘電加熱装置と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図17において、筐体1601内には、蓋1602、GNDシールド板1603、実装基板1604、放熱板1605、放熱フィン1606、引き出し口1607、ファン1608、絶縁体板1609などが図示の位置に配置され、構成されている。
図において、送電アンプ110を構成する分配回路115、増幅素子116および合成回路117は、実装基板1604上に実装され、実装基板1604の裏面には放熱板1605が取り付けられ、さらに放熱板1605には放熱フィン1606およびファン1608が放熱板に実装されている。
また、これら送電アンプ110および放熱板1605は、高周波誘電加熱装置の筐体1601の背面奥に立て掛けるように搭載することで、背面から放熱し易くするとともに、GNDシールド板1603の引き出し口1607を介して上下電極12、13にケーブル1610、1611を用いて短い距離で接続できることから、ケーブルの損失を小さくすることができる。
また、下部電極13の上部には電極と冷凍食材14との距離を確保するための絶縁板1609が敷かれており、下部電極の中心部付近には温度センサ104が設置されるとともに、送電アンプ110の下部には電源回路102が搭載されている。
図18は、図17の本発明の実施例3に係る高周波誘電加熱装置100の表面及び庫内の構造例を示す概略斜視図である。図において、図17で示した実施例3に係る高周波誘電加熱装置と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図18によれば、表面及び庫内には棚受け1701、1702、表示パネル1703、押しボタン1704、1705、調整つまみ1706が図示の位置に配置されている。さらに、上下電極12、13間に印加される電界による回路への影響や外部への放射電磁界を低減するため設けられたGNDシールド板1603には、電極と接続するケーブル1610、1611を引き出すための引き出し口1607が空けられ、GNDシールド板1603の両サイドには樹脂製の絶縁された棚受け1701、1702(向かって右側の棚受けは図示せず)が取り付けられている。
この棚受けは、上下電極12、13および絶縁板1609を支える構造となっており、棚受けの位置を変えることで高さの変更が可能となっている。また、正面には表示パネル1703が設けられ、現在の解凍状況や温度設定値などを表示することが可能となっており、さらに、加熱の開始や停止を操作するためのボタン1704、1705や解凍完了の温度等を設定する調整つまみ1704を設けるとともに、これら操作パネルの奥には制御回路103が搭載されている。
図19は、図17の本発明の実施例3に係る高周波誘電加熱装置100の背面側の構造例を示す背面図である。図において、図17で示した実施例3に係る高周波誘電加熱装置と重複する部分には同じ符号を付し説明を省略する。
図19において1801は電源コンセントであり、筐体1601の背面側は、放熱板1605、放熱フィン1606およびファン1608の搭載部分が切り欠かかれており、送電アンプの放熱性の向上を図っている。また、送電アンプの下部には電源回路102を配置するとともに、操作パネル側に制御回路103を配置し、その反対側のGNDシールド板1603よりも奥側に可変整合回路140を配置し、可変整合回路出力端子142からケーブル1610により引き出し口1607を介して上部電極12に接続する構成となっている。
以上の構成とすることで、送電アンプの高出力化に伴い増加する発熱に対し、放熱性が優れ、かつ、送電アンプから上下電極間のケーブルの長さを短くすることで伝送損失が低減できるとともに、電極の高さが変えられる構造とすることで、高さの異なる冷凍食材に対しても解凍で可能な高周波誘電加熱装置を得ることができる。
図20は本発明の実施例4に係る高周波誘電加熱装置100の構成例を示す側面図であり、本図を用いて本発明の実施例4の構成を説明する。
図20は、図17で示した実施例3の高周波誘電加熱装置と比較して、上部電極12の上側に絶縁板1901を設け、その上に冷凍食材1902を置くことを可能とした。上部電極12とGNDシールド板1603間で生じる寄生容量が大きい場合、冷凍食材14を介さずに寄生容量を介して高周波電流が流れて加熱効率が低下してしまうため、上部電極12とGNDシールド板1603間にはある程度距離を離す必要がある。このため、この空間も他の冷凍食材を置くことで、並行して複数の食材の解凍が可能となる。
以上、実施例1から実施例4を通じて、高出力化と小型化の工夫を述べてきたが、これらのうちの主な工夫点を整理、列挙するならば、以下のようである。
第1点は、送電アンプに関し、少なくとも2素子以上の増幅素子にMHz帯のRF信号を分配する分配回路を用いて各増幅素子に入力するとともに、増幅されたRF信号を合成回路により合成して出力するプッシュプル増幅回路とした。これにより、比較的耐圧が低く、低コストの増幅素子を用いることができるので、高出力化に伴うコスト増が抑えられる構成とした。
第2点も送電アンプに関し、その出力に高調波を抑圧するローパスフィルタ(LPF)を兼ねた定電流源変換回路を付加する構成とした。これにより、解凍時に冷凍食材の等価直列抵抗が解凍温度とともに減少する傾向に対し、解凍開始時に発熱量が大きく、次第に発熱量が小さくなる送電アンプ出力特性とすることができるため、解凍状態を検知して出力を制御する検知制御の簡略化を図った。
第3点は、可変整合回路に関する。解凍時に変化する電極間のインピーダンス整合を図る可変整合回路に、従来、電極インピーダンスの実部と虚部の整合には2つの可変素子を用いる必要があったが、可変整合回路を電極と直列に接続し、電極の虚部のみを打ち消す構成として可変整合素子を1素子にすることで小型化と低コスト化を図った。なお、1素子可変とすることで電極間の冷凍食材の比較的低い値の等価抵抗が直接見える構成となるが、送電アップは複数の増幅素子出力が合成されて出力インピーダンスが下がるため、電極間の低い等価直列抵抗を直接する駆動するのに適した構成とすることができる。
第4点は、反射電力の測定に関する。従来、整合状態を検知するため、送電アンプと可変整合回路(入力側)間に方向性結合器により入射電力量と反射電力量を検知してこれらの電圧振幅比から求められるVSWRを求め、整合状態を判定する閾値としていたが、上述の電極間インピーダンスの虚部のみを打ち消す構成では、実部となる冷凍食材の直列等価抵抗は解凍状態により変化するため、基準抵抗値と比較して測定する方向性結合器によるVSWR測定では、整合状態を把握することができない。これに対し、上述の虚部のみを打ち消す構成とした場合、可変整合回路の入力端の電圧振幅は、電極インピーダンスの虚部が打ち消されたときに最も低くなることから、可変整合回路の入力端の電圧振幅を検波する検波回路を付加することで整合状態の検知を可能とするとともに、従来必要だった方向性結合器が不要になることで回路の簡略化、低コスト化を図った。
さらに第5点として、冷凍食材の周囲形状に対し、若干小さい形状の凸構造の電極を用いることで食材の内側部分の電界強度を高くする構成とすることで、高出力化に伴い顕著となる食材端部の加熱ムラを抑える構成とした。
1:RF信号源
2、110:送電アンプ
3:インピーダンス変換回路
4、103:制御回路
5、10、132、802、814、925:接地コンデンサ
6、9、134、1533、1534、1535、1536:検波ダイオード
7、8:基準抵抗
11、140、1540、1541:可変整合回路
12:上部電極
13;下部電極
14:冷凍食材
101:減衰器
102:電源回路
104:温度センサ
111:RF信号入力端子
112:電源端子
113、114:RF信号出力端子
116、810、811、812、813:増幅素子
117:合成回路
120:電流源変換回路
121、122、1511、1512、1513、1514:電流源変換端子
123、125、603、701、703、705、707、1515、1516、1519、1520:コンデンサ
124、201、202、203、601、602、702、704、706、1517、1518:インダクタ
130、1530:電圧検波回路
131:電圧振幅入力端子
133、135:抵抗
141、1541、1542:可変整合入力端子
142、1542、1552:可変整合出力端子
143、1543、1553:可変容量コンデンサ
144、1544、1554:整合用インダクタ
204、205;スイッチ回路
501:電圧源
502:負荷抵抗
503:電流源
801:バイアス回路
803、816、902、923:トランス
804、805、806、807、903、904、905、906:入力整合用インダクタ
907、908、909、910:バイアス抵抗
808、809:パッケージ
815、817、901:入力整合用コンデンサ
915、916、917、918:共振コンデンサ
919、920、921、922:共振インダクタ
924:チョークコイル
1601:筐体
1602:蓋
1603:GNDシールド板
1604:実装基板
1605:放熱板
1606:フィン
1607:引き出し口
1608:ファン
1609、1610:ケーブル
1701、1702:棚受け
1703:表示パネル
1704、1705:押しボタン
1706:調整つまみ

Claims (9)

  1. MHz帯域の高周波信号を増幅する送電アンプの出力を、可変整合回路を介して上下に対向配置された電極に与え、電極間に電界を発生させて前記電極間に置かれた冷凍食材を解凍するとともに、反射電力を測定する反射電力測定回路と制御回路を備えた高周波誘電加熱装置であって、
    前記反射電力測定回路は、前記送電アンプと可変整合回路との間の電圧振幅を検知する電圧検波回路であって、前記制御回路は、前記電圧検波回路の検波電圧により前記可変整合回路のインピーダンスを調整して前記電極とのインピーダンス整合を図るものであり、
    前記送電アンプの出力側に高調波を抑圧するローパスフィルタを兼ねた電流源変換回路を付加するとともに、
    前記電流源変換回路は、π型もしくはT型の3次ローパスフィルタであって、前記ローパスフィルタの各素子のリアクタンスの大きさが送電周波数で互いに等しくかつ特性インピーダンスと等しい値としたことを特徴とする高周波誘電加熱装置。
  2. 請求項1に記載の高周波誘電加熱装置であって、
    前記送電アンプは、入力に分配回路、出力に合成回路を備えた少なくとも2つの増幅素子からなるプッシュプル構成であることを特徴とする高周波誘電加熱装置。
  3. 請求項1に記載の高周波誘電加熱装置であって、
    前記可変整合回路はインダクタと可変容量コンデンサからなり、前記電極と直列に接続され、前記制御回路は、前記可変整合回路の可変容量コンデンサを可変して前記電極間の等価インピーダンスの虚部を打ち消すように調整することを特徴とする高周波誘電加熱装置。
  4. 請求項3に記載の高周波誘電加熱装置であって、
    前記可変容量コンデンサは、コンデンサとスイッチ回路が直列に接続された直列接続体を複数並列に接続し、前記スイッチ回路をオンオフすることで容量値を可変する構成であることを特徴とする高周波誘電加熱装置。
  5. 請求項に記載の高周波誘電加熱装置であって、
    前記ローパスフィルタは、3次ローパスフィルタを3段もしくは5段直列に接続した5次あるいは7次のローパスフィルタであることを特徴とする高周波誘電加熱装置。
  6. MHz帯域の高周波信号を増幅する送電アンプの出力を、可変整合回路を介して上下に対向配置された電極に与え、電極間に電界を発生させて前記電極間に置かれた冷凍食材を解凍するとともに、反射電力を測定する反射電力測定回路と制御回路を備えた高周波誘電加熱装置であって、
    前記反射電力測定回路は、前記送電アンプと可変整合回路との間の電圧振幅を検知する電圧検波回路であって、前記制御回路は、前記電圧検波回路の検波電圧により前記可変整合回路のインピーダンスを調整して前記電極とのインピーダンス整合を図るものであり、
    前記送電アンプは、AB級のプッシュプル構成のリニアアンプか、E級のプッシュプル送電アンプを用いたものであり
    前記送電アンプの増幅素子は、第1と第2の電界効果トランジスタが1つのパッケージに集積され、同様に、第3と第4の電界効果トランジスタが1つのパッケージに集積され、前記第1と第3の電界効果トランジスタのゲートとドレインがそれぞれ接続されるとともに、前記第2と第4の電界効果トランジスタのゲートとドレインがそれぞれ接続されたプッシュプル構成のAB級アンプであることを特徴とする高周波誘電加熱装置。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の高周波誘電加熱装置であって、
    前記高周波誘電加熱装置は、略四角形状の筐体であり、
    前記送電アンプを実装する基板を放熱板の上に配置した送電アンプモジュールを前記高周波誘電加熱装置の背面側に立て掛けて実装し、前記送電アンプの発熱を前記放熱板により前記高周波誘電加熱装置の背面から放熱するとともに、上下電極を前記送電アンプの放熱板と反対側に実装したことを特徴とする高周波誘電加熱装置。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の高周波誘電加熱装置であって、
    上下電極の周囲を接地されたシールド板によりシールドする構成であって、上下電極間で発生する電界と、前記シールド板と部電極の上部で発生する電界の両方で冷凍食材を同時に加熱できるようにしたことを特徴とする高周波誘電加熱装置。
  9. 請求項3に記載の高周波誘電加熱装置であって、
    前記送電アンプは、加熱開始時には前記可変容量コンデンサの容量値を最大にして送電を開始し、前記電圧検波回路の検波電圧が最小となるように前記可変容量コンデンサの容量値を小さくしていくことでインピーダンス整合を図るインピーダンス調整方法を用いたことを特徴とする高周波誘電加熱装置。
JP2021155443A 2021-09-24 2021-09-24 高周波誘電加熱装置 Active JP7618525B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021155443A JP7618525B2 (ja) 2021-09-24 2021-09-24 高周波誘電加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021155443A JP7618525B2 (ja) 2021-09-24 2021-09-24 高周波誘電加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023046708A JP2023046708A (ja) 2023-04-05
JP7618525B2 true JP7618525B2 (ja) 2025-01-21

Family

ID=85778429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021155443A Active JP7618525B2 (ja) 2021-09-24 2021-09-24 高周波誘電加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7618525B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003142248A (ja) 2001-11-05 2003-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波解凍装置
JP2005056781A (ja) 2003-08-07 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2005333771A (ja) 2004-05-21 2005-12-02 Daihen Corp 高周波電源装置
US20200120765A1 (en) 2017-06-06 2020-04-16 Haier Smart Home Co., Ltd. Thawing method for thawing device
JP2021005459A (ja) 2019-06-25 2021-01-14 シャープ株式会社 誘電加熱システム

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003142248A (ja) 2001-11-05 2003-05-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波解凍装置
JP2005056781A (ja) 2003-08-07 2005-03-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
JP2005333771A (ja) 2004-05-21 2005-12-02 Daihen Corp 高周波電源装置
US20200120765A1 (en) 2017-06-06 2020-04-16 Haier Smart Home Co., Ltd. Thawing method for thawing device
JP2021005459A (ja) 2019-06-25 2021-01-14 シャープ株式会社 誘電加熱システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023046708A (ja) 2023-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10785834B2 (en) Radio frequency heating and defrosting apparatus with in-cavity shunt capacitor
US9179506B2 (en) Door choke and cooking apparatus including the same
TWI751462B (zh) 使用非線性裝置進行電弧預防的rf設備
US11382190B2 (en) Defrosting apparatus and methods of operation thereof
US10917065B2 (en) RF heating system with phase detection for impedance network tuning
US20180323040A1 (en) Power Supply Systems and Methods for Generating Power with Multiple Amplifier Paths
US9574777B2 (en) Cooking apparatus
JP2020102440A (ja) Rf及び熱による複合加熱システム並びにその動作方法
KR102639006B1 (ko) Rf 가열 시스템을 위한 평면형 인덕터
US9406992B2 (en) Microwave arrangement for the transmission of high-frequency signals
KR20230121937A (ko) 고주파 증폭기 장치
KR101544775B1 (ko) 특히 높은 결합 감쇠를 갖는 지향성 결합기
JP7618525B2 (ja) 高周波誘電加熱装置
JP2020077604A (ja) 低損失負荷検出付き解凍装置及びその動作方法
JP3640621B2 (ja) 誘電加熱装置
KR101762163B1 (ko) 조리기기
JP2023153587A (ja) 誘電加熱用電極、高周波誘電加熱装置並びに方法
JP2024157865A (ja) 高周波解凍装置及びプラズマ発生装置
CN109452530B (zh) 开关匹配模块及具有两个辐射机构的解冻装置
JP7461263B2 (ja) 誘電加熱装置
US11324082B2 (en) RF thermal increase systems with multi-level electrodes
JP2025112811A (ja) 高周波解凍装置
EP4661595A1 (en) Radio wave emitting device
JP7576010B2 (ja) 高周波誘電加熱装置
JP2025187309A (ja) 高周波解凍装置、及び高周波解凍方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20241017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20241022

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20241217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7618525

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150