以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
本発明に係る風船割り遊戯具は、風船を膨らませた状態で収容可能な容器と、該容器の外側に設けられる被押圧部と、該被押圧部が押圧されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部と、を備える。
本発明に係る風船割り遊戯具による遊戯方法の一例は、複数のプレーヤーが各自、風船割り遊戯具を取り付けた状態でドローンを飛ばし、他のプレーヤーに自分の風船を割られないように防御しつつ他のプレーヤーの風船を割るように自分のドローンを遠隔操作して、空中で風船割りを競うものである。
図1に示すように、本発明の実施の対象となる風船割り遊戯具1は、一例として、遠隔操作可能なドローン2に取り付けて使用される。ドローン2は、遠隔操作により無人で飛行可能なマルチコプターとして公知である。ドローンには使用目的に応じて各種のものがあるが、本発明の実施の対象となる風船割り遊戯具は、一例として、ドローンを遠隔操作しながら空中での風船割りを競うものであるから、ドローンの中でも特に、趣味として楽しむためのホビー用のドローンが適している。
図1の風船割り遊戯具1は、ドローン2への取付部3を有し且つ風船4を膨らませた状態で収容可能な容器5と、この容器5の外側に設けられる被押圧部6と、この被押圧部6が押圧されることにより容器5内の風船を割るように作用する風船割り部材7と、他のプレーヤーの風船割り遊戯具1の被押圧部6に衝突させるための押圧部8と、を備える。
複数のプレーヤーが各自、風船割り遊戯具1を取り付けた状態でドローン2を飛ばし、他のプレーヤーに自分の風船4を割られないように防御しつつ他のプレーヤーの風船4を割るように自分のドローン2を遠隔操作して、空中で風船割りを競う。すなわち、各プレーヤーは、自分の押圧部8を他のプレーヤーの被押圧部6に衝突させるように、且つ、自分の被押圧部6が他のプレーヤーの押圧部8で押圧されないように、ドローン2を遠隔操作する。自分の押圧部8が他のプレーヤーの被押圧部6に当たれば、他のプレーヤーの風船割り部材7が作用して当該他のプレーヤーの風船4が割れる。
容器5は、風船4を膨らませた状態で収容するものであり、ドローン2による空中移送に適するように、合成樹脂等の軽量な材料で形成される。また、容器5は、空中での他のプレーヤーの風船割り遊戯具1との衝突を前提としているので、その衝撃に耐え得る強度を要する。
容器5は、取付部3によってドローン2に取り付けられる。ドローン2への取付部3は、ドローン2への取付状態において容器5がドローン2の安定的な飛行の障害にならないように、容器5がドローン2の下方の中央に位置し、ドローン2との相対位置が常に一定に維持される取付部であるのが好ましい。ドローン2への取付の方法としては、ねじ止め式や嵌合式等、適宜の方法を採用できる。
容器5の形状は、多面体であってもよいし、球体や楕円体であってもよいが、膨らんだ状態で収容される風船4との適合性が良い形状とする。図示例では球体の容器とされている。容器5は、内部の風船4が外から見えるように、網目状又は格子状の容器や、透明な容器とするのが好ましい。
図1の容器5には、膨らませていない状態の風船を容器5内に挿入可能な風船挿入孔10が設けられている。この風船挿入孔10から、膨らませていない状態の風船4を容器5内へと挿入し、容器5の外側から空気を供給して風船4を膨らませることで、膨らませた状態の風船4を容器5内に配置することができる。なお、この場合、風船4の給気口4aには、空気の流入のみを許容する逆止弁4bを装着しておくと便利である。風船4は、容器5内で膨らむことで容器5の内面に密着し、容器5の内面形状に沿った形状となる。
なお、図示は省略しているが、他の態様の容器として、二つの容器半体の開閉可能な結合により形成される容器とすることもできる。この場合には、膨らませた風船を二つの容器半体で包むようにして容器半体同士を結合させればよい。この方法によっても、膨らませた風船を、容器の内面に密着し容器の内面形状に沿った形状にさせることができる。但し、図1のように、風船挿入孔10から容器5内に風船4を入れ、容器5内で風船4を膨らませる方が、風船4を容器5の内面形状に沿った形状にさせ易いので好適である。
容器5の外側には、ばね11を内蔵した伸縮可能な筒体12が固着されている。ばね11の外端部は板状の蓋体6に固着され、この蓋体6が筒体12の外端部(容器5の中心から遠い側の端部)に固着されている。筒体12の内端部(容器5の中心に近い側の端部)は、容器5の外表面に固着されている。被押圧部としての蓋体6が容器5に近づく方向へ押されるとばね12が縮んで筒体12が収縮状態へと移行し、蓋体6の押圧が解除されるとばね12の付勢力によって筒体12が元の伸長状態へと復帰する。筒体12の伸縮可能な構成の具体例としては、図1に示すように、筒体12を伸縮可能な蛇腹で形成することの他、図3に示すように、伸縮可能且つ抜け落ち不能に嵌合する内筒12aと外筒12bとで筒体12を形成すること等が挙げられる。
図1及び図3において、被押圧部としての蓋体6が押されて筒体12とばね11とが収縮すると、風船割り部材7が容器5内の風船4を割るように作用する。風船割り部材7としては、容器5内の風船4に対して非接触の後退位置(図1及び図3に示す位置)へと常時付勢される進退部材7を採用することができる。この進退部材7は筒体12内に配設される。進退部材7の後端部7aは蓋体6に接続され、先端部7bは尖っている。蓋体6が押圧されることで進退部材7が後退位置から進出し、尖った先端部7bが容器5の孔5aを貫通して容器5内の風船4を割る。蓋体6の押圧が解除されると、ばね11の付勢力によって進退部材7が元の後退位置へと復帰する。
進退部材7は、先端部7bが尖っている態様に代えて、風船4と接触することで風船4が割れる物質が先端部に保持されている態様とすることもできる。具体的には、例えば図4に示すように、風船4に接触すると風船4が割れるオイル等の液体を含ませたスポンジ7cを先端部に備える進退部材とすることができる。また、進退部材7は、ヤスリ、ナイロン、鉄線のワイヤ、釣り糸であってもよい。
図1及び図2に示すように、被押圧部としての蓋体6は、容器5の周りに複数配設されることが好ましい。このようにすれば、被押圧部6が単数の場合に比べて防御の難易度が上がり、競技性が向上するからである。被押圧部6の配設数を多くすればするほど防御の難易度が上がる。
他のプレーヤーの風船4を割るための押圧部8は、空中風船割り遊戯具1の内の被押圧部6以外の部位である。容器5の外表面の大部分が押圧部8となる。各プレーヤーは、自分の蓋体6以外の部位(押圧部8)を他のプレーヤーの蓋体6(被押圧部)に衝突させるようにドローン2を遠隔操作する。
なお、図1に二点鎖線で示すように、容器5とドローン2との間に適宜のクッション材等からなる追加部材9を配設すれば、この追加部材9も他のプレーヤーの風船4を割るための押圧部として機能する。
限定はされないが、図1及び図2の例では、球状の容器5の上下方向の中央位置の水平方向の外周上に90度の角度間隔をおいて三つの被押圧部6を設け、容器5の表面の内、三つの被押圧部6とは反対側の180度の角度範囲を、主たる押圧部8としている。
容器5上における押圧部8と被押圧部6の配設態様(配設位置や配設量)を種々工夫することで、風船割り競技の難易度を変化させることができる。
例えば、容器5上における押圧部8と被押圧部6の配設態様の別例として、図5及び図6に示す実施の形態を採用することもできる。この実施の形態では、容器5の形状が、球体を上下方向に引き延ばした形状とされ、容器5の上下方向の中央位置の水平方向の外周上に、環状凸部13が設けられている。この環状凸部13が押圧部となる。容器5と環状凸部13とを合わせた全体の形状は、上下に延ばした球体に浮き輪を嵌めたような形状である。環状凸部13の上下の半球状容器14上には、それぞれ、水平方向の外周上に90度の角度間隔をおいて四つの被押圧部6が配設されている。環状凸部13は被押圧部6よりも外方まで突出している。なお、図5及び図6において、図1及び図2と同一又は均等な部材又は要素には、図1及び図2と同じ符号を付してある。
図5及び図6の実施の形態によれば、図1及び図2の実施の形態とは異なる難易度の風船割り競技が楽しめる。
以上の例は、いずれも、被押圧部6をドローン2の下方に位置する容器5の側面に横向きに配設(すなわち、筒体12が水平方向に延びるように配設)した例である。この場合、相手のドローン2の下に逃げ込むことで相手の攻撃を簡単にかわすことができるので、競技の面白みが不十分となることも予想される。そこで、図1及び図2に二点鎖線で示すように、被押圧部6をドローン2の上方に上向きに配設(すなわち、筒体12が上下方向に延びるように配設)することもできる。このようにすれば、自分のドローン2の下に相手のドローン2が逃げ込んだ場合に、相手の上向きの被押圧部6に対して上から攻撃を加えることができるので、競技の面白さが向上する。この場合には、容器5の下面が、相手の上向きの被押圧部6を攻撃するための押圧部8となる。
なお、上向きの被押圧部6は、図2に示すようにドローン2の中央部に配設し、図1に示すように、進退部材7をドローン2と取付部3とを貫通させて配設すればよい。
図5に二点鎖線で示すように、容器5の下面に下向きの被押圧部6を設けることもできる。このようにすれば、自分のドローン2の上方に相手のドローン2が逃げた場合に、相手の下向きの被押圧部6に対して下から攻撃を加えることができる。この場合には、ドローン6の上部に上向きの突出部を追加的に配設し、この突出部を、相手の下向きの被押圧部6を攻撃するための押圧部8とすればよい。
なお、図1~図6において、被押圧部6は、容器に対して上向け、下向き、横向きに設けられているが、これに限定されず、斜め方向に設けられてもよい。
また、進退部材7は筒体12と平行方向で蓋体6と垂直となるように設置されているが、これに限定されず、蓋体6から斜め方向に設置されてもよい。
本発明の風船割り遊戯具1は、それ自体を販売し、使用者自身が既存のドローン2に取り付けて使用するという販売及び使用形態をとることもできるし、ドローン2に取り付けた状態で遊戯用飛行体として販売することもできる。
図7では、図1~6とは異なる風船割り遊戯具22について、説明する。図7は、風船割り遊戯具22の拡大図である。
風船割り遊戯具22は、風船40を膨らませた状態で収容可能な容器が、ベルト23で構成される。
風船割り遊戯具22は、後述する風船固定棒21やドローン500への取付部30を有する。
ベルト23は、風船40を膨らませた状態で収容可能なものである。ベルト23は、合成樹脂等の軽量な材料で形成される。
図7では、2本のベルト23を用いて容器を形成している。しかし、1本のベルト23で風船を固定してもよいし、3本以上のベルト23を用いてよい。
ベルト23には、風船を導入する風船導入穴50が設けられている。図7では、2本のベルト23が交差する箇所に、風船導入穴50が設けられている。
この風船導入穴50から風船40を導入し、空気ポンプを使用して風船を膨らませる。また、口で空気を吹き込んで、風船40を膨らませてもよい。なお、風船割り遊戯具22として、ベルト23ではなく、膨らんだ状態で風船40を収容できる、多面体形状、球体形状、楕円体形状の容器を用いてもよい。この容器は、内部の風船が外から見えるように、網目状又は格子状の容器や、透明な容器とするのが好ましい。
ベルト23には、当該ベルトの外側に設けられる被押圧部24と、該被押圧部が押圧されることにより前記容器内の風船を割るように作用する風船割り部材25と、からなる風船割り部60が設けられている。
図7では1本のバンド23に2つの風船割り部60が設けられている(図ではもう1つの風船割り部60が見えない)。しかし、1本のバンド23に1つだけ風船割り部60を設けてもよいし、3つ以上の風船割り部60を設けてもよい。
図8~図10は、風船割り部60(被押圧部24、風船割り部材25)の一態様の説明図である。
図8は、風船割り部60の被押圧部24の拡大図である。被押圧部24は、弾性体(具体的にはシリコンゴム)で形成されている。なお、外力を与えると変形するが、高い内部応力によって形状が復元されるものであれば、弾性体(ゴム)には、限定されない。
図8では、板状の基部と基部の上の第1層部と第1層部の上の第2層部で被押圧部24が構成されている。
図8は、被押圧部24の表面であり、図9は被押圧部24の裏面(図8を反転させた図面)である。
被押圧部24の裏面は、前記第1層部と前記第2層部の形状に沿って空洞になっている。
被押圧部24の裏面の空洞内部には風船割り部材25(進退部材)が設けられている。
図9の風船割り部材25(進退部材)は、複数本のナイロンピンを用いている。なお、ナイロンピンの代わりに複数本の鉄線のワイヤ、複数本の剛性釣り糸を用いてもよい。また、1本のナイロンピン、鉄線のワイヤ、剛性釣り糸を用いてもよい。さらに、風船割り部材25(進退部材)は、樹脂等の成型品であってもよいし、図4を参照して既に述べたように、風船と接触することで風船が割れる物質が先端部に保持されている態様であってもよい。さらにまた、風船割り部材25と被押圧部24とを樹脂等で一体成型したものであってもよい。これらの点は、図9以外の実施の形態にも適用できることは勿論である。
また、風船割り部材25として、図1に記載のような先端部7が尖っている針を用いてもよい。この針は、1本ではなく複数本でもよい。
図8の被押圧部24の表面24Aが押される(外力を与える)と被押圧部24が変形し、風船割り部材25(進退部材)がバンド23で形成される容器内に収容された風船40の方向に進出して風船40を割るように作用する(図7、図10参照)。
被押圧部24の押圧が解除されると、被押圧部24は応力により元の状態へと復帰する。
図11では、風船割り部600の別の形態(被押圧部240、風船割り部材250)を説明する。
風船割り部600は、被押圧部240を構成するシリコンゴムからなるシリコンスイッチ270と当該シリコンスイッチ270の一端(ベルト230から遠い側の端)に設けられた板上の蓋体280と、シリコンスイッチ270の内部に設けられた風船割り部材250(進退部材)を有する。
シリコンスイッチ270は、筒状や台形状でもよく、内部に風船割り部材250を設置できればよい。
風船割り部600は、ベルト230に設けられている。ベルト230には、風船割り部材250(進退部材)が風船を割ることができるように孔230Aが設けられている。図12は、風船割り部材600とベルト230の平面図である。
図11において、風船割り部600の蓋体(被押圧部)280が押される(外力を与える)と風船割り部600のシリコンスイッチ270が変形し、風船割り部材250(進退部材)がベルト230に設けられた孔230Aを貫通してバンド230で形成される容器内に収容された風船を割るように作用する。
蓋体280への押圧が解除されると、シリコンスイッチ270は応力により元の状態へと復帰する。
図11の風船割り部材250(進退部材)は、先端の尖った複数本の針を用いているが、1本の針を用いてもよい。また、針の代わりに1本または複数本のナイロンピン、鉄線のワイヤ、その他の剛性線材を用いてもよい。
図13では、風船割り部の別の形態(風船割り部700)を説明する。
風船割り部700は、被押圧部340を該当する板状の蓋体380と当該蓋体380とベルト330の間を繋ぐ筒体370と、筒体370の内部に設けられたばね390と風船割り部材350(進退部材)を有する。
風船割り部700は、風船を収容する容器を形成するベルト330に設けられている。ベルト330には、風船割り部材350(進退部材)が風船を割ることができるように、孔330Aが設けられている。
ばね390の外端部は板状の蓋体380に固着され、この蓋体380が筒体370の一端(ベルト320から離れる側の端部)に固着されている。筒体370の他端(ベルト320に近い側の端部)は、ベルト330の外表面に固着されている。被押圧部340としての蓋体380がベルト330に近づく方向へ押されるとばね390が縮んで筒体370が収縮状態へと移行し、蓋体380の押圧が解除されるとばね390の付勢力によって筒体370が元の伸長状態へと復帰する。筒体370の伸縮可能な構成の具体例としては、図1に示すように、筒体370を伸縮可能な蛇腹で形成することの他、図3に示すように、伸縮可能且つ抜け落ち不能に嵌合する内筒と外筒とで筒体370を形成すること等が挙げられる。
被押圧部340としての蓋体380が押されて筒体370とばね390とが収縮すると、風船割り部材350(進退部材)がベルト330内の風船を割るように作用する。風船割り部材350(進退部材)は、ベルト330内の風船に対して非接触の後退位置へと常時付勢される部材を採用することができる。
この風船割り部材350(進退部材)は筒体370内に配設される。進退部材360の一端は蓋体380に接続され、他端の先端部350Aは尖っている。
蓋体380が押圧されることで風船割り部材350(進退部材)が後退位置から進出し、尖った先端部350Aがベルト330の孔330Aを貫通してベルト330内の風船を割る。蓋体380の押圧が解除されると、ばね390の付勢力によって風船割り部材350(進退部材)が元の後退位置へと復帰する。
図13の風船割り部材350(進退部材)は、先端の尖った1本の針を用いているが、複数本の針を用いてもよい。また、針の代わりに1本または複数本のナイロンピン、鉄線のワイヤ、その他の剛性線材も用いてもよい。
なお、風船割り部材350は、風船と接触することで風船が割れる物質が先端部に保持されている態様とすることもできる。具体的には、例えば図4に示すように、風船4に接触すると風船4が割れるオイル等の液体を含ませたスポンジ7cを先端部に備える進退部材とすることができる。
なお、図7~図13において、被押圧部6は、容器(ベルト)に対して横向きに設けられているが、これに限定されず、斜め方向に設けてもよい。また、進退部材7は被押圧部と垂直となるように設置されてているが、これに限定されず、被押圧部から斜め方向に設置されていてもよい
本発明の風船割り遊戯具22は、それ自体を販売し、使用者自身が既存のドローン2に取り付けて使用するという販売及び使用形態をとることもできるし、ドローン2に取り付けた状態で遊戯用飛行体として販売することもできる。
図14~15で、風船割り遊戯方法を説明する。
図14では、風船固定部15について説明する。風船固定部15は、横長の直方体の固定台20を有する。固定台20は、家の中の床や机の上、外の地面の上に設置される。この固定台20の上に複数の風船固定棒21が起立している。風船固定棒21は、1本だけでもよい。
各風船固定棒21の先端には、図7~13に記載の風船割り遊戯具22が設置される。なお、風船割り遊戯具22は、必ずしも風船固定棒21に先端に設置される必要はなく、当該風船固定棒21の途中に設けられてもよい。また、設置の方向も風船挿入孔50が天井方向を向いていなくてもよく、風船固定棒21の側面に設置されてもよい。
風船割り遊戯具22は、風船固定棒21から落下しないように、テープ等の固着具で風船固定棒21に固定される。
風船固定棒21への固定の方法は、テープでなくてもよい。風船割り遊戯具22の先端にネジ部を設けて風船固定棒21にネジ部をねじ込んで固定してもよい。
風船割り遊戯具22には、風船が膨らまされた状態で収納されている。
図15には、遊戯用飛行体500が記載されている。本発明の実施の一形態に係る遊戯用飛行体500は、遠隔操作可能なドローンを用いている。ドローンは、遠隔操作により無人で飛行可能なマルチコプターとして公知である。ドローンには使用目的に応じて各種のものがあるが、本発明の風船割り遊戯具は、ドローンを遠隔操作しながらの風船割りを競うものであるから、ドローンの中でも特に、趣味として楽しむためのホビー用のドローンが適している。
図15の遊戯用飛行体500では、ドローンの回転翼の周りの回転翼保護フレームを、風船割り遊戯具22の被押圧部を押圧するための押圧部として利用する。しかし、ドローン500の翼部分に板状部材を設けるなど、遊戯用飛行体500に専用の押圧部材を設けて押圧部としてもよい。
2人以上のプレーヤーが遊戯用飛行体500を操作し、風船割り遊戯具22の被押圧部に押圧部を当てることで風船が割れる。割った風船の数の多さで勝者を決める。
また、1人ずつ風船割りを行い、風船を割るまでのタイムを競ってもよい。
また、遊戯用飛行体500に風船割り遊戯体22を取り付けて、2人以上のプレーヤーで風船を割る空中戦を行ってもよい。
次に、図16及び図17を参照して、本発明の実施の一形態に係る風船割り遊戯具を構成する安全機構70について説明する。図16の安全機構70は、一例として、図7の風船割り遊戯具22の風船割り部60に組み込み可能な例である。具体的には、図16の安全機構70は、図7の風船割り遊戯具22において容器を構成するベルト23の一部に介装可能な例である。
図16の安全機構70は防護部材71を備える。この防護部材71は、、風船割り部材72による風船割り作用を阻止する阻止位置(図17(a)の位置)と風船割り作用を許容する許容位置(図17(b)の位置)とに位置変更可能である。
安全機構70の配設理由は次の通りである。図7の例において、容器23内に風船40がセットされていない状態で風船割り遊戯具22の被押圧部24に外力が作用すると、風船割り部材25が風船40に向けて進出するので、風船割り部材25によって取扱者が負傷してしまうことも予想される。特に、図7の例では、容器がフレキシブルなベルト23で構成されるので、ベルト23内に風船40がセットされていない状態では、風船割り部材25で取扱者が負傷する危険が大きい。そこで、容器23内に風船40がセットされていない状態では、風船割り部材25による風船割り作用が奏されないような構成とするのが好ましい。
図7の構成においては、容器23内で風船40が膨らんでいない状態では、ベルト23が弛んでいる。一方、容器23内で風船40を膨らませると、風船40によってベルト23に張力が生ずる。そこで、ベルト23が弛んでいる状態では風船割り部材25による風船割り作用が阻止され、風船40が膨らむことによりベルト23に張力が作用して初めて風船割り部材25による風船割り作用が奏される構成とすると好適である。図16及び図17の例は、このような考えを具現化したものである。
図16において、安全機構70は、互いにスライド自在に係合する第一部材73と第二部材71とを備える。限定はされないが、図16の例では、第一部材73、第二部材71とも、板状の部材とされている。図16の安全機構70は、図7のベルト23を分割した第一ベルト片74と第二ベルト片75との間に介装される。第一部材73は第一ベルト片74に接続され、第二部材71は第二ベルト片75に接続される。
ベルト23(74,75)に張力が作用していない間は、安全機構70は、第一部材73と第二部材71とが互いに収縮した収縮状態(図16及び図17(a)の状態)に保持される。一方、ベルト23(74,75)に張力が生ずると、第一ベルト片74と第二ベルト片75とが互いに逆方向へと引っ張られ、安全機構70は、第一部材73と第二部材71とが互いに伸長した伸長状態(図17(b)の状態)へと変位する。
第一部材73上には、被押圧部76と風船割り部材72とを有する風船割り部77が配設される。被押圧部76は、図11の例と同じく、板状のものである。風船割り部材72は、図11の変形例として、一本の針状の進退部材とされている。
被押圧部76が押されることで風船割り部材72が進出し、被押圧部76の押圧が解除されると、戻しばね78によって風船割り部材72が元の後退位置へと戻される。図16では、戻しばねの一例として、截頭円錐形状のシリコンばね78が図示されている。このシリコンばね78は、第一部材73上で被押圧部76を弾性的に支持する。図17(a)に示すように、第一部材73には、風船割り部材72の貫通を許容する貫通孔79が形成される。
図16に示すように、第二部材71は、互いに対向する一対のガイド溝80,80を備える。この一対のガイド溝80,80に沿って、第一部材73と第二部材71とが互いに伸縮方向にスライド自在である。第一部材73と第二部材71との間には、それら同士を図16の収縮状態に向けて付勢する付勢部材として、引っ張りコイルばね81が架設される。引っ張りコイルばね81に代えて、ゴムを付勢部材として用いてもよい。
図16の例では、第一部材73のスライド方向の一端部73aに当接するストッパ82が第二部材71に形成される。容器23(図7参照)内で風船40が膨らんでいない状態、すなわち、ベルト23に張力が作用していない状態では、引っ張りコイルばね81の付勢力により、第一部材73の前記一端部73aと第二部材71のストッパ82とが当接した収縮状態に第一部材73と第二部材71とが保持される(図17(a)参照)。
図17(a)に示すように、第一部材73と第二部材71とが収縮状態にあるときには、第一部材73の貫通孔79が防護部材としての第二部材71によって閉塞される。このため、第一部材73の被押圧部76が押されても、風船割り部材72による風船割り作用は阻止される。
一方、容器23(図7参照)内で風船40を膨らませると、風船40によってベルト23(74,75)に張力が作用する。これにより第一部材73と第二部材71とが互いに逆方向へと引っ張られるので、図17(b)に示すように、引っ張りコイルばね81の引っ張り付勢力に抗して第一部材73と第二部材71とが互いに伸長した伸長状態となる。
図17に示すように、第二部材71には長孔83が形成され、この長孔83に突入する係合凸部84が第一部材73に形成される。係合凸部84が長孔83の端部83a(図17(b)の左端部)に当接することで、第一部材73と第二部材71とが伸長状態に保持される。
第一部材73と第二部材71とが伸長状態にあるときには、第一部材73の貫通孔79の位置が第二部材71の長孔83と重なる位置(防護部材71の風船割り作用許容位置)となる。このため、第一部材73の被押圧部76が押されると、風船割り部材72が第一部材73の貫通孔79と第二部材71の長孔83とを通して風船40へと到達する。これにより風船40が割れる。
以上の通り、本実施の形態では、容器(ベルト)23内で風船40が膨らむ前の状態では、風船割り部材72の進出が防護部材としての第二部材71で阻止される。このため、風船割り部材72によって取扱者が負傷する心配がない。一方、容器(ベルト)23内で風船40を膨らませると、ベルト23に作用する張力によって第一部材73と第二部材71とが伸長状態へと変位する。これにより、風船割り部材72が風船40へと到達する進出動作が許容されるので、風船割りゲームを楽しむことができる。
なお、以上の実施の形態では、図7の風船割り遊戯具22について安全機構70を適用した例を説明したが、これとは別に、図1や図5及び図6の風船割り遊戯具について安全機構を適用してもよい。この場合の安全機構も、風船割り部材による風船割り作用を阻止する阻止位置と風船割り作用を許容する許容位置とに位置変更可能な防護部材を備える構成とする。
例えば、図1の風船割り遊戯具1について安全機構を適用する場合には、次のようにしてもよい。図1の風船割り遊戯具1は、風船割り部材(進退部材)7の風船4への到達を可能にするために、容器5に孔5aを有する。そこで、容器5の内面に沿って位置変更可能な板状の防護部材(図示せず)を設け、この防護部材を、孔5aを閉じる風船割り作用阻止位置と、孔5aを開放する付風船割り作用許容位置とに位置変更可能な構成としてもよい。この場合、防護部材と容器5の内面との間に適宜のフリクションを付与しておけば、防護部材を風船割り作用阻止位置と風船割り作用許容位置のそれぞれの位置に停止させることができる。これら二つの位置への防護部材の位置変更は、取扱者が手動で行うこととしてもよい。
また、他の例として、図1のばね11を内蔵した伸縮可能な筒体12に代えて、又は筒体12に加えて、図16の安全機構70を図1の風船割り遊戯具1に適用してもよい。この場合、第一部材73に連結される第一ベルト片74と第二部材71に連結される第二ベルト片75のいずれか一方を容器5の外面に固着し、他方のベルト片を引き伸ばした状態で容器5の外面に着脱可能とする。
ベルト片74,75に張力を付与した状態(防護部材71が風船割り作用許容位置にある状態)で図16の安全機構70を図1の容器5の外面に取着したときに、図1の容器5の孔5a又は多数の開口部の位置に図16の風船割り部材72が位置するように配置する。この場合も、風船割り遊戯具1の非使用状態ではベルト片74,75に張力が付与されないので、防護部材71が風船割り作用阻止位置にある。よって、風船割り遊戯具1の非使用状態で取扱者が風船割り部材72によって負傷することが防止できる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。