JP7552081B2 - 介助度合い推定方法、プログラム、および情報処理装置 - Google Patents

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Description

本開示は、被介護者が必要とする介助の度合いの推定に関する。
市民が、介護を必要とするようになっても、住み慣れた地域や住まいで尊厳ある自立した生活を送ることができるよう、福祉事業として介護が提供されている。提供される介護の度合いを決定するために、被介護者が必要とする介助の度合いを評価する必要がある。介助の度合いの評価には、認定調査員などの人による判断が含まれる。
評価の基準の客観性を保つため、「認定調査員テキスト」(非特許文献1)としてその基準が公開されている。特開2019-204419号公報(特許文献1)には、主治医が作成した電子カルテとユーザの生活機能状態とに基づきユーザの要介護度認定を行う技術が開示されている。生活機能状態は、ユーザを撮影した画像の解析結果とガス機器の使用量と、使用種類に基づくユーザの行動の解析結果との、少なくとも一方に基づく、ユーザの傷病や心身の状態である。
特開2019-204419号公報
"認定調査員テキスト2009改訂版"、[online]、平成30年4月、厚生労働省、[令和2年6月1日検索]、インターネット<https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000077237.pdf>
被介護者には当該被介護者が必要とする介助の度合いに応じた介護が提供されるべきであるため、介助の度合いの評価は均質化されるべきである。一方で、非特許文献1に記載されているように、介助の度合いの評価が人によってなされる場合、その評価には均質化が難しい局面が存在し得る。特許文献1では、要介護度認定において、被介護者の状態は検討されているものの、被介護者が必要とする介助の度合いについての具体的な検討はなされていない。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、被介護者が必要とする介助の度合いの評価の均質化のための技術を提供することである。
本開示のある局面に従うと、被介護者に対して所与の判定期間に提供された介助の度合いを判定する方法であって、被介護者の居室の画像を取得するステップと、判定期間の画像における被介護者と介護者との距離を特定するステップと、判定期間において、画像における距離が第1の値以下であった時間の長さに従って、提供された介助の度合いを特定するステップと、を備える、介助度合い推定方法が提供される。
割合と度合いとの関係は、提供される介助の種類に従ってもよい。
上記方法は、画像において特定される被介護者の状態に基づいて、提供される介助の種類を特定するステップをさらに備えていてもよい。
上記方法は、画像における被介護者と介護者との距離が第1の値より大きい第2の値を以下となった時点を判定期間の開始として特定するステップをさらに備えていてもよい。
上記方法は、画像における被介護者と介護者との距離が第2の値を超えた時点を判定期間の終了として特定するステップをさらに備えていてもよい。
上記方法は、居室から取得された音声の内容に基づいて、提供される介助の種類を特定するステップをさらに備えていてもよい。
上記方法は、居室から第1の種類の音声を取得したことに応じて判定期間の開始を特定するステップをさらに備えていてもよい。
上記方法は、居室から第2の種類の音声を取得したことに応じて判定期間の終了を特定するステップをさらに備えていてもよい。
本開示の他の局面に従うと、情報処理装置のプロセッサーに実行されることにより、情報処理装置に上記方法を実施させる、プログラムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、プロセッサーと、上記プログラムを格納した記憶装置と、を備える情報処理装置が提供される。
本開示によれば、所与の判定期間において、被介護者と介護者との間の距離に基づいて被介護者に提供された介助の度合いが推定される。これにより、判定期間において提供された介助の度合いの評価が均質化され、これにより、被介護者が必要とする介助の度合いの評価の均質化を図ることができる。
見守りシステムの構成の一例を示す図である。 居室900におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。 見守りシステムのセンサーボックス100、管理サーバー200、および、携帯端末300のハードウェア構成を示す図である。 クラウドサーバー400のハードウェア構成を示す図である。 各被介護者の介助の度合いの推定結果として格納される情報のデータ構造例を示す図である。 介助度合いの推定基準を特定する情報のデータ構成例を示す図である。 被介護者(入居者)と介護者(スタッフ)との間の距離の特定方法の一例を説明するための図である。 被介護者(入居者)と介護者(スタッフ)との間の距離の特定方法の他の例を説明するための図である。 介助を提供された度合いを特定するために実行される処理の一例のフローチャートである。 割合RAの算出を説明するための図である。 介助を提供された度合いを特定するために実行される処理の他の例のフローチャートである。 歩行に関する介助が行われている判定期間においてカメラ105が生成した画像の一例を示す図である。 介助を提供された度合いを特定するために実行される処理のさらに他の例のフローチャートである。 介助を提供された度合いを特定するために実行される処理のさらに他の例のフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、見守りシステムにおいて実施される介助度合い推定方法の一実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[見守りシステムの構成]
図1は、見守りシステムの構成の一例を示す図である。見守り対象の一例として、施設の居室領域RMに設けられた各居室内の入居者が採用される。図1の見守りシステムでは、居室領域RMに、居室900A,900Bが設けられている。居室900Aは、入居者800Aに割当てられている。居室900Bは、入居者800Bに割当てられている。図1の例では、見守りシステムに含まれる居室の数は2であるが、当該数はこれに限定されない。
見守りシステムでは、居室900Aに設置されたセンサーボックス100Aと、居室900Bに設置されたセンサーボックス100Bと、管理センターSTに設置された管理サーバー200と、アクセスポイントAPとが、ネットワークNTを介して接続される。
見守りシステムでは、スタッフNAが携帯する携帯端末300A、および、スタッフNBが携帯する携帯端末300Bは、アクセスポイントAPを介してネットワークNTに接続される。さらに、センサーボックス100A,100B、管理サーバー200、および、アクセスポイントAPは、ネットワークNTを介して、クラウドサーバー400と通信可能である。
居室900Aは、設備として、ベッド901A、トイレ902A、および、家具903Aを含む。居室900Aのドアには、当該ドアの開閉を検出するドアセンサー510Aが設置されている。トイレ902Aのドアには、トイレ902Aの開閉を検出するトイレセンサー520Aが設置されている。ベッド901Aには、入居者800Aの排泄情報を取得する臭いセンサー530Aが設置されている。入居者800Aは、当該入居者800Aのバイタル情報を検出するバイタルセンサー540Aを装着している。検出されるバイタル情報の一例は、入居者の体温である。他の例は、入居者の呼吸である。さらに他の例は、入居者の心拍数である。さらに他の例は、これらの情報の中の2以上の種類の情報である。居室900Aでは、入居者800Aはケアコール子機500Aを操作することができる。
本明細書では、複数のセンサーボックス100A,100Bに共通する事項を言及する場合には、センサーボックス100A,100Bを総称する用語「センサーボックス100」が利用される。同様に、入居者800A,800B、居室900A,900B、ベッド901A,901B、トイレ902A,902B、家具903A,903B、ケアコール子機500A,500B、ドアセンサー510A,510B、トイレセンサー520A,520B、臭いセンサー530A,530B、バイタルセンサー540A,540Bのそれぞれについても同様に、用語「入居者800」、「居室900」、「トイレ902」、「家具903」、「ケアコール子機500」、「ドアセンサー510」、「トイレセンサー520」、「臭いセンサー530」、「バイタルセンサー540」が利用される。
さらに、各居室には、各居室の音声情報を管理サーバー200などの外部へ出力するためのマイク(図3のマイク550)が設置されていてもよい。
センサーボックス100Aは、居室900A内の物体の挙動を検出するためのセンサーを内蔵する。センサーの一例は、物体の動作を検出するためのドップラーセンサーである。他の例は、カメラである。さらに他の例は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、または、バイタルセンサー540である。センサーボックス100Aは、センサーとして、これらのセンサー中の少なくとも一つを含む。
図2は、居室900におけるセンサーの検出範囲の一例を説明するための図である。図2の例では、センサーボックス100は、居室900の天井CLに設置される。
範囲ARは、センサーの検出範囲を概略的に表わす。センサーがドップラーセンサーである場合、当該ドップラーセンサーは、範囲AR内で生じた挙動を検出する。センサーがカメラである場合、当該カメラは、範囲AR内の画像を撮影する。
図1に戻って、管理センターSTに設置された管理サーバー200は、ディスプレイ206および入力デバイス209に接続される。入力デバイス209は、たとえばキーボードである。
図1の見守りシステムでは、アクセスポイントAPを介してネットワークNTに接続する携帯端末の数は2(携帯端末300A,300B)とされているが、当該数はこれに限定されない。本明細書では、携帯端末300A,300Bに共通する事項を言及する場合には、携帯端末300A,300Bを総称する用語「携帯端末300」が利用される。
図1の見守りシステムにおける各要素間の通信は、有線であってもよいし、無線であってもよい。
なお、センサーボックス100は、カメラ105および/またはドップラーセンサー106を必ずしも備えていなくてもよい。カメラ105および/またはドップラーセンサー106は、ドアゲートセンサー510等と同様に、センサーボックス100外に設けられてもよい。制御装置101は、センサーボックス100外に設けられたカメラ105および/またはドップラーセンサー106の検出出力を、所与のインターフェイスを介して取得してもよい。
バイタルセンサー540は、必ずしも入居者に装着されていなくてもよい。一例では、バイタルセンサー540は、入居者から離間して設置された赤外線センサー等によって実現され、入居者の温度を検出することによってバイタル情報(体温)を出力する。他の例では、バイタルセンサー540は、ドップラーセンサー106によって実現される。ドップラーセンサー106は、入居者に向けてマイクロ波を照射する。当該マイクロ波は、入居者の心臓の拍動による胸部の僅かな変位によってドップラー効果を起こし、その周波数を変動させる。ドップラーセンサー106は、当該周波数の変動に基づいて、入居者の心拍を検出する。さらに他の例では、ドップラーセンサー106は、入居者の呼吸を検出する。
[見守りシステムの各要素の構成]
図3は、見守りシステムのセンサーボックス100、管理サーバー200、および、携帯端末300のハードウェア構成を示す図である。図4は、クラウドサーバー400のハードウェア構成を示す図である。以下、図3および図4を参照して、見守りシステムにおける各装置の構成の一例を説明する。
(センサーボックス100)
センサーボックス100は、制御装置101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信インターフェイス104と、カメラ105と、ドップラーセンサー106と、無線通信装置107と、記憶装置120とを備える。
制御装置101は、センサーボックス100を制御する。制御装置101は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス104には、アンテナ(図示しない)などが接続される。センサーボックス100は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、管理サーバー200、携帯端末300、アクセスポイントAP、クラウドサーバー400、その他の通信端末などを含む。
カメラ105は、一実現例では、近赤外カメラである。近赤外カメラは、近赤外光を投光するIR(Infrared)投光器を含む。近赤外カメラが用いられることにより、夜間でも居室900の内部を表わす画像が撮影され得る。他の実現例では、カメラ105は、可視光のみを受光する監視カメラである。さらに他の実現例では、カメラ105として、3Dセンサやサーモグラフィーカメラが用いられてもよい。センサーボックス100およびカメラ105は、一体的に構成されてもよいし、別体で構成されてもよい。
ドップラーセンサー106は、たとえばマイクロ波ドップラーセンサーであり、電波を放射及び受信して、居室900内の物体の挙動(動作)を検出する。これにより、居室900内の入居者800の生体情報が検出され得る。一例では、ドップラーセンサー106は、24GHz帯のマイクロ波を各居室900のベッド901に向けて放射し、入居者800で反射した反射波を受信する。反射波は、入居者800の動作により、ドップラーシフトしている。ドップラーセンサー106は、当該反射波から、入居者800の呼吸状態や心拍数を検出し得る。
無線通信装置107は、ケアコール子機500、ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、バイタルセンサー540、およびマイク550からの信号を受信し、当該信号を制御装置101へ送信する。たとえば、ケアコール子機500は、ケアコールボタン501を備え、当該ケアコールボタン501を操作されると、当該操作があったことを示す信号を無線通信装置107へ送信する。ドアセンサー510、トイレセンサー520、臭いセンサー530、および、バイタルセンサー540のそれぞれは、それぞれの検出出力を無線通信装置107へ送信する。
記憶装置120は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。記憶装置120は、制御装置101によって実行されるプログラム、および、当該プログラムの実行に利用される各種のデータを格納する。各種のデータは、入居者800の行動情報を含んでいてもよい。
上記のプログラムおよびデータのうち少なくとも一方は、制御装置101がアクセス可能な記憶装置であれば、記憶装置120以外の記憶装置(たとえば、制御装置101の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリーなど)、ROM102、RAM103、外部機器(たとえば、管理サーバー200や携帯端末300、など)に格納されていてもよい。
(行動情報)
上記の行動情報について、説明する。行動情報は、たとえば入居者800が所定の行動を実行したことを表わす情報である。一例では、所定の行動は、入居者800が起きたことを表わす「起床」、入居者800が寝具から離れたことを表わす「離床」、入居者800が寝具から落ちたことを表わす「転落」、および、入居者800が倒れたことを表わす「転倒」の4つの行動を含む。
一実施の形態では、制御装置101が、各居室900に設置されたカメラ105が撮像した画像に基づいて、各居室900に関連付けられた入居者800の行動情報を生成する。制御装置101は、たとえば、上記画像から入居者800の頭部を検出し、この検出した入居者800の頭部における大きさの時間変化に基づいて、入居者800の「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。以下、行動情報の生成の一具体例を、より詳細に説明する。
まず、記憶装置120に、居室900におけるベッド901の所在領域、第1閾値Th1、第2閾値Th2、および、第3閾値Th3が格納される。第1閾値Th1は、ベッド901の所在領域内において、横臥姿勢にあるときと座位姿勢にあるときとの間で入居者の頭部の大きさを識別する。第2閾値Th2は、ベッド901の所在領域を除く居室900内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が立位姿勢にあるか否かを識別する。第3閾値Th3は、ベッド901の所在領域を除く居室RM内において、入居者の頭部の大きさに基づいて、当該入居者が横臥姿勢にあるか否かを識別する。
制御装置101は、対象画像から、例えば背景差分法やフレーム差分法によって、入居者800の人物の領域として、動体領域を抽出する。制御装置101は、さらに、当該抽出した動体領域から、例えば円形や楕円形のハフ変換によって、予め用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて、入居者800の頭部領域を抽出する。制御装置101は、当該抽出された頭部の位置および大きさから、「起床」、「離床」、「転倒」および「転落」を検出する。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内にあり、かつ、上記のように抽出された頭部の大きさが第1閾値Th1を用いることによって横臥姿勢の大きさから座位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「起床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内からベッド901の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第2閾値Th2を用いることによって或る大きさから立位姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合に、行動「離床」が発生したことを決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域内からベッド901の所在領域外へ移動した場合であって、上記のように抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへ時間変化した場合には、行動「転落」が発生したと決定してもよい。
制御装置101は、上記のように抽出された頭部の位置がベッド901の所在領域を除く居室900内に位置し、かつ、抽出された頭部の大きさが第3閾値Th3を用いることによって或る大きさから横臥姿勢の大きさへと変化したことを検出した場合には、行動「転倒」が発生したと決定してもよい。
以上説明されたように、一具体例では、センサーボックス100の制御装置101が、入居者800の行動情報を生成する。なお、見守りシステムでは、居室900内の画像を用いて、他の要素が入居者800の行動情報を生成してもよい。
(管理サーバー200)
管理サーバー200は、制御装置201と、ROM202と、RAM203と、通信インターフェイス204と、表示インターフェイス205と、操作インターフェイス207と、記憶装置220とを含む。
制御装置201は、管理サーバー200を制御する。制御装置201は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス204には、アンテナ(図示しない)などが接続される。管理サーバー200は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100を含む。
表示インターフェイス205は、ディスプレイ206と接続され、制御装置201などからの指令に従って、ディスプレイ206に対して、画像を表示するための画像信号を送出する。
操作インターフェイス207は、たとえば、USB(Universal Serial Bus)端子であり、入力デバイス209に接続される。操作インターフェイス207は、入力デバイス209からのユーザー操作を示す信号を受ける。入力デバイス209、たとえば、マウス、キーボード、タッチパネル、またはユーザーの入力操作を受け付けることが可能なその他の装置である。
記憶装置220は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。一実現例では、記憶装置220は、制御装置201によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置201がアクセス可能な他の記憶装置に格納されていてもよい。
(携帯端末300)
携帯端末300は、制御装置301と、RAM303と、通信インターフェイス304と、ディスプレイ305と、入力デバイス306と、内蔵メモリー320とを含む。
制御装置301は、携帯端末300を制御する。制御装置301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス304には、アンテナ(図示しない)などが接続される。携帯端末300は、当該アンテナおよびアクセスポイントAP(図1)を介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、管理サーバー200などを含む。
ディスプレイ305は、たとえば有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって実現される。入力デバイス306は、たとえばディスプレイ305に重ねられたタッチセンサーによって実現される。当該タッチセンサーは、携帯端末300に対する各種操作をタッチ操作で受け付け、当該操作の内容を制御装置301へ出力する。
内蔵メモリー320は、たとえば、eMMC(Embedded MultiMediaCard)などの記憶媒体である。一例として、内蔵メモリー320は、制御装置301によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置301がアクセス可能な記憶装置であれば、内蔵メモリー320以外の記憶装置に格納されていてもよい。
(クラウドサーバー400)
クラウドサーバー400は、制御装置401と、ROM402と、RAM403と、通信インターフェイス404と、記憶装置420とを含む。
制御装置401は、クラウドサーバー400を制御する。制御装置401は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはこれらの組み合わせなどによって構成される。
通信インターフェイス404には、アンテナ(図示しない)などが接続される。クラウドサーバー400は、当該アンテナを介して、外部の通信機器との間でデータをやり取りする。外部の通信機器は、たとえば、センサーボックス100、管理サーバー200を含む。
記憶装置420は、たとえば、ハードディスクや外付けの記憶装置などの記憶媒体である。一実現例では、記憶装置420は、制御装置401によって実行されるプログラムを格納するが、当該プログラムは、制御装置401がアクセス可能な他の記憶装置に格納あされていてもよい。
(本明細書における「プログラム」という用語の意義)
見守りシステムにおいて、各種の「プログラム」は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供される場合があり得る。各種の「プログラム」は、任意の複数のプログラムが協働することによって実現され得る。一例では、センサーボックス100の制御装置101が第1のプログラムを実行することによって本明細書において説明される機能を実現する際に、当該第1のプログラムは、第2のプログラムの一部のモジュールを利用していてもよい。第1のプログラムは、当該機能の実現のための一部のモジュールを含まない場合であっても、当該機能の実現に主に貢献する場合、当該機能を実現するためのプログラムとしての趣旨から逸脱するものではない。また、本明細書において説明される機能は、その一部または全部が専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、本明細書において説明される機能を提供する装置は、その機能の一部または全部を外部装置から所謂クラウドサービスとして提供される場合もあり得る。
[介助度合い推定結果のデータ構造例]
本実施の形態では、入居者800A,800Bは被介護者の一例であり、スタッフNA,NB(スタッフ810A,810B)は介護者の一例である。見守りシステムは、たとえば介護施設において実現される。見守りシステムでは、管理サーバー200が、被介護者の介助を必要とする度合いの推定に利用される。
図5は、各入居者の介助の度合いの推定結果として格納される情報のデータ構造例を示す図である。図5に示される情報(介助度合い推定結果)は、たとえば記憶装置220に格納される。
見守りシステムでは、介助度合いの推定結果は、各項目についての介助を必要とされる度合いが三段階(たとえば、「介助無し」「一部介助」「全介助」)で表される。なお、介助度合いの推定結果の表現は、これらに限定されない。
図5に示されるように、介助度合い推定結果は、被介護者ごとの、14の項目(「寝返り」「起き上がり」「座位保持」「両足での立位保持」「歩行」「立ち上がり」「移乗」「移動」「洗顔」「整髪」「上衣の着脱」「ズボンなどの脱着」「外出」「徘徊」)のそれぞれの推定結果を含む。たとえば、ID「0001」で特定される入居者について、14の項目の推定結果として、L1(01)~L1(14)で表されるデータが含まれる。「L1(01)」等のデータは、「介助無し」「一部介助」「全介助」のいずれかを表していても良い。「介助無し」「一部介助」「全介助」のうち、「介助無し」が最も介助の度合いが低く、「全介助」が最も介助の度合いが高い。「一部介助」の介助の度合いは、「介助無し」の介助の度合いと「全介助」の介助の度合いの間にある。
[介助度合い推定基準のデータ構造例]
図6は、介助度合いの推定基準を特定する情報のデータ構成例を示す図である。図6に示される情報(介助度合い推定基準)は、各項目について、被介護者に関する行動が各度合いに分類されるための基準を含む。
介助度合い推定基準は、たとえば、項目「寝返り」について、度合い「介助無し」のための基準「R(011)未満」、度合い「一部介助」のための基準「R(011)~R(012)」(値「R(011)以上、R(012)未満)、および、度合い「全介助」のための基準「R(012)以上」を含む。
R(011)およびR(012)などの値は、判定期間における、特定状態が発生した時間の割合を表す。図6の例では、項目「寝返り」について、特定状態が発生した時間の割合がR(011)未満であれば、被介護者の度合いの推定結果として「介助無し」が出力される。特定状態が発生した時間の割合がR(011)以上であってR(012)未満であれば、被介護者の度合いの推定結果として「一部介助」が出力される。特定状態が発生した時間の割合がR(012)を以上であれば、被介護者の度合いの推定結果として「全介助」が出力される。
特定状態は、たとえば、被介護者と介護者との間の距離に基づき、より具体的には、被介護者と介護者との間の距離が第1の距離以下となっている状態である。
[被介護者と介護者との間の距離の特定]
図7は、被介護者(入居者)と介護者(スタッフ)との間の距離の特定方法の一例を説明するための図である。図7の画像600は、入居者の居室内の画像の一例である。画像600には、入居者およびスタッフのそれぞれの関節座標が重畳される。
枠611は、入居者の頭部の関節座標によって構成される多角形を表し、点P1は、当該多角形の重心を表す。枠612は、入居者の頭部以外の関節座標によって構成される形状を表す。
枠621は、スタッフの頭部の関節座標によって構成される多角形を表し、点P2は、当該多角形の重心を表す。枠622は、スタッフの頭部以外の関節座標によって構成される形状を表す。
管理サーバー200は、カメラ105によって生成された画像に公知の画像処理を施すことにより、図6に示されたような関節座標を生成してもよく、カメラ105によって生成された画像に上記のように生成された関節座標を重畳させてもよい。管理サーバー200は、たとえば各人物の衣服の色などに基づいて、画像の中の人物が入居者であるかまたはスタッフであるかを認識してもよい。
そして、管理サーバー200は、点P1と点P2の距離を、入居者とスタッフとの間の距離として特定してもよい。点P1と点P2の距離は、入居者とスタッフの、水平面における頭部の重心の距離に相当する。図7では、入居者とスタッフとの間の距離が、距離Dで示されている。
なお、管理サーバー200は、「(行動情報)」において上述したように、入居者およびスタッフの頭部の位置(領域)を、円形や楕円形のハフ変換によって特定してもよいし、予め定められた用意された頭部のモデルを用いたパターンマッチングによって特定してもよいし、頭部検出用に学習したニューラルネットワークによって導出された閾値を用いて特定してもよい。
図8は、被介護者(入居者)と介護者(スタッフ)との間の距離の特定方法の他の例を説明するための図である。図8において、外郭OL1は、入居者の関節座標の外郭を表し、点P11は、外郭OL1の重心を表す。外郭OL2は、スタッフの関節座標の外郭を表し、点P12は、外郭OL2の重心を表す。管理サーバー200は、点P11と点P12の距離を、入居者とスタッフとの距離として特定してもよい。点P11と点P12の距離は、入居者とスタッフの、水平面における重心に相当する。
[処理(1)の流れ]
見守りシステムでは、各入居者の、2以上の項目のそれぞれについて、所定期間において介助を提供された度合いが特定される。特定された度合いは、たとえば、各入居者について介護度を設定する検査員に提供される。検査員は、各入居者について特定された度合いを参照して、入居者の介護度(入居者に提供されるべき介助の度合いに関する指標)を設定することができる。
図9は、介助を提供された度合いを特定するために実行される処理の一例のフローチャートである。管理サーバー200は、制御装置201のプロセッサーに所与のプログラムを実行させることにより、図9の処理を実現してもよい。図9の処理は、制御装置201を構成するASIC(application specific integrated circuit)またはFPGA(field-programmable gate array)などの専用回路によって実現されてもよい。
ステップS100にて、管理サーバー200は、入居者とスタッフとの間の距離が長さD2以下になったか否かを判断する。長さD2は、判定期間の開始および終了の特定に関する閾値の一例であり、「第2の値」の一例である。
管理サーバー200は、カメラ105からの画像を参照し、入居者とスタッフとの間の距離が長さD2以下になったと判断するまでステップS200に制御を留め(ステップS100にてNO)、入居者とスタッフとの間の距離が長さD2以下になったと判断すると(ステップS100にてYES)、ステップS102へ制御を進める。
ステップS102にて、管理サーバー200は、居室の映像の記録を開始する。記録される映像のデータは、たとえば記憶装置202に格納される。
ステップS104にて、管理サーバー200は、入居者とスタッフとの間の距離が長さD2を超えたか否かを判断する。管理サーバー200は、カメラ105からの画像を参照し、入居者とスタッフとの間の距離が長さD2を超えていないと判断すると(ステップS104にてNO)、ステップS102へ制御を戻し、入居者とスタッフとの間の距離が長さD2を超えたと判断すると(ステップS104にてYES)、ステップS106へ制御を進める。
ステップS105にて、管理サーバー200は、記憶装置220への居室の映像の記録を終了する。
ステップS106にて、管理サーバー200は、ステップS102からステップS105において記録された映像を参照し、入居者とスタッフとの間の距離が長さD1以下となた時間TAの長さを特定する。長さD1は、スタッフが入居者に介助を提供しているか否かを特定するための距離の閾値の一例であり、「第1の値」の一例である。
ステップS108にて、管理サーバー200は、図9の処理が対象としている評価項目を読み出す。一実現例では、見守りシステムの管理者は、管理サーバー200に図9の処理を開始させるときに、評価項目として、図5に示された項目のいずれかを入力する。これにより、当該項目を特定する情報が記憶装置220に格納される。ステップS108では、管理サーバー200は記憶装置220を参照することにより、評価項目を取得する。
ステップS110にて、管理サーバー200は、ステップS108において読み出した評価項目について、介助の度合いの推定結果を特定する。
一実現例では、管理サーバー200は、映像を記録された期間(ステップS102からステップS105まで)TXに対する時間TA(ステップS106)の割合に基づいて、推定結果を特定する。
より具体的には、管理サーバー200は、ステップS108において読み出された評価項目の基準値(評価項目が「寝返り」であれば、R(011)およびR(012))を介助度合い推定基準(図6)から取得し、期間TXに対する時間TAの割合RAを算出し、当該割合RAと基準値とを比較することにより、入居者に提供された介助の度合いの推定結果を導出する。
図10は、割合RAの算出を説明するための図である。図10のグラフでは、縦軸は入居者とスタッフとの間の距離を表し、横軸は所与の時点(期間TXの開始前)からの経過時間を表す。縦軸の距離は、所与の単位で表され、数値が大きくなるほど入居者とスタッフとの間の距離が長くなることを意味する。
図10の例において、長さD2の一例を「3.5」とし、長さD1の一例を「2.5」とする。この場合、入居者とスタッフとの間の距離が3.5以下になってから3.5以上となるまでの期間が判定期間として特定される。当該判定期間の長さに対する、入居者とスタッフとの間の距離が2.5以下となった時間の長さの割合に従って、判定期間において入居者に提供された介助の度合いの推定結果が生成される。
入居者とスタッフとの間の距離は、点PX1で表されるタイミングから点PX2で表されるタイミングまでの11秒間(期間TX)、長さD2以下にある。また、入居者とスタッフとの間の距離は、点PY1で表されるタイミングから点PY2で表されるまでの4秒間(時間TA)、長さD1以下にある。したがって、割合RAは、0.36(4/11)と算出される。そして、管理サーバー200は、割合RAと介助度合い推定基準に格納された基準値とを比較することによって、期間TXにおいて入居者に提供された介助の度合いの推定結果を取得する。
たとえば、評価項目が「寝返り」であれば、割合RAが値R(011)未満であれば推定結果は「介助無し」であり、割合RAが値R(011)以上でありかつ値R(012)未満であれば推定結果は「一部介助」であり、割合RAが値R(012)以上であれば推定結果は「全介助」である。
図9に戻って、ステップS112にて、管理サーバー200は、ステップS110において特定した推定結果を介助度合い推定結果(図5)として記憶装置202に格納して、図9の処理を終了させる。
以上説明された本実施の形態では、判定期間(期間TX)における、入居者とスタッフとの間の距離が長さD1以下にある時間の長さ(時間TA)に従って、当該判定期間において入居者に提供された介助の度合いの推定結果が特定される。
期間TXに対する時間TAの割合RAと度合い(図5の「介助無し」「一部介助」「全介助」)との関係は、図6を参照して説明されたように、提供される介助の種類(評価項目)に従って設定されてもよい。
[処理(2)の流れ]
提供される介助の種類(評価項目)は、判定期間の画像において特定される入居者の状態(向き、位置、など)に基づいて特定されてもよい。
図11は、介助を提供された度合いを特定するために実行される処理の他の例のフローチャートである。管理サーバー200は、制御装置201のプロセッサーに所与のプログラムを実行させることにより、図11の処理を実現してもよい。図11の処理は、制御装置201を構成する専用回路によって実現されてもよい。
図11の処理は、図9の処理と比較して、ステップS108の代わりにステップS109を含む。ステップS109において、管理サーバー200は、判定期間(ステップS102における映像の記録が開始されてからステップS105において映像の記録が終了されるまで)における入居者の状態を特定し、当該状態に基づいて評価項目を特定する。
より具体的には、管理サーバー200は、判定期間に記録された映像が、各評価項目に関連付けられた状態の条件を満たすか否かを判断する。
たとえば、項目「歩行」には、判定期間の開始時および終了時の入居者がベッドおよび車椅子から離れた場所に位置する、という条件が設定される。
図12は、歩行に関する介助が行われている判定期間においてカメラ105が生成した画像の一例を示す図である。図12の画像700において、管理サーバー200は、予め定められた設定されたパターンを用いて画像認識を実行することにより、ベッドに対応する要素701および車椅子に対応する要素702を特定する。管理サーバー200は、画像700において、入居者およびスタッフに対応する要素を認識する。図12では、入居者およびスタッフの関節位置が重畳され、また、入居者の頭部の中心が点P1として示され、スタッフの頭部の中心が点P2として示されている。
管理サーバー200は、図12の画像700を含む、判定期間の全てのフレームにおいて、入居者の頭部の中心と要素701,702との位置関係を特定し、入居者がベッドおよび車椅子から離れているか否かを判断してもよい。
項目「寝返り」には、判定期間の開始と終了の双方において入居者はベッドの上に位置し、判定期間の開始時には入居者の向きが「仰向け」および「うつ伏せ」のいずれか一方であり、かつ、判定期間の終了時には入居者の向きが「仰向け」および「うつ伏せ」のいずれか他方である、という条件が設定される。
項目「移乗」には、判定期間の開始時には入居者が車椅子から離れた場所に位置し、かつ、判定期間の終了時には入居者が車椅子の上に位置する、という条件が設定される。
[処理(3)の流れ]
管理サーバー200は、カメラ105からの画像を処理する代わりに、マイク550から入力される音声を処理することによって、判定期間の開始および/または終了を特定しても良い。
図13は、介助を提供された度合いを特定するために実行される処理のさらに他の例のフローチャートである。管理サーバー200は、制御装置201のプロセッサーに所与のプログラムを実行させることにより、図13の処理を実現してもよい。図13の処理は、制御装置201を構成する専用回路によって実現されてもよい。
ステップS200にて、管理サーバー200は、マイク550から入力される音声を認識することにより、当該音声から特定の評価開始用ワードを取得したか否かを判断する。評価開始用ワードは、第1の種類の音声の一例である。評価開始用ワードの一例は、「はじめますよ。」である。
たとえば、スタッフが、居室において、入居者に、「山田さん、これから寝返りをはじめますよ。」と声をかけたとする。この場合、居室の音声「山田さん、これから寝返りをはじめますよ。」が、マイク550を介して管理サーバー200に送られる。管理サーバー200は、当該音声から「はじめますよ。」を取得する。これにより、管理サーバー200は、マイク550から入力される音声から評価開始用ワードを取得したと判断する。
管理サーバー200は、評価開始用ワードを取得したと判断するまでステップS200へ制御を留め(ステップS200にてNO)、評価開始用ワードを取得したと判断すると(ステップS200にてYES)、ステップS202へ制御を進める。
ステップS102にて、管理サーバー200は、図9を参照して説明されたのと同様に、居室の映像の記録を開始する。
ステップS204にて、管理サーバー200は、マイク550から入力される音声を認識することにより、当該音声から評価終了用ワードを取得したか否かを判断する。評価終了用ワードは、第2の種類の音声の一例である。評価終了用ワードの一例は、「終わりました。」である。
たとえば、スタッフが、居室において、入居者に、「はい。山田さん、寝返り終わりました。」と声をかけたとする。この場合、居室の音声「はい。山田さん、寝返り終わりました。」が、マイク550を介して管理サーバー200に送られる。管理サーバー200は、当該音声から「終わりました。」を取得する。これにより、管理サーバー200は、マイク550から入力される音声から評価終了用ワードを取得したと判断する。
管理サーバー200は、評価終了用ワードを取得したと判断するまでステップS202へ制御を戻し(ステップS204にてNO)、評価終了用ワードを取得したと判断すると(ステップS204にてYES)、ステップS105へ制御を進める。
その後、管理サーバー200は、図9を参照して説明されたのと同様に、ステップS105~ステップS112の制御を実行する。
図13の処理では、居室からの音声を用いて、判定期間の開始タイミングおよび終了タイミングが特定される。より具体的には、判定期間の開始タイミングとして、評価開始用ワードが検出されたタイミングが特定され、判定期間の終了タイミングとして、評価終了用ワードが検出されたタイミングが特定される。
なお、判定期間の開始タイミングは音声を用いて特定され、終了タイミングは画像を用いて特定されてもよい。また、判定期間の開始タイミングは画像を用いて特定され、終了タイミングは音声を用いて特定されてもよい。
判定期間の開始タイミングおよび終了タイミングの少なくとも一方は、スタッフなどによるボタン操作がなされたタイミングとして特定されてもよい。
[処理(4)の流れ]
提供される介助の種類(評価項目)は、スタッフなどの音声を認識することによって特定されてもよい。
図14は、介助を提供された度合いを特定するために実行される処理のさらに他の例のフローチャートである。管理サーバー200は、制御装置201のプロセッサーに所与のプログラムを実行させることにより、図14の処理を実現してもよい。図14の処理は、制御装置201を構成する専用回路によって実現されてもよい。
図13の処理と比較して、図14の処理は、ステップS108の代わりに、ステップS209を含む。
ステップS209にて、管理サーバー200は、ステップS200において取得した音声から評価項目を特定する。管理サーバー200は、マイク550から居室の音声「山田さん、これから寝返りをはじめますよ。」を取得したとする。この音声は、評価項目「寝返り」を含む。したがって、管理サーバー200は、評価項目として「寝返り」を特定する。ステップS209にて、管理サーバー200は、ステップS200において取得した音声ではなく、ステップS204において取得した音声から評価項目を特定してもよい。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
100,100A,100B センサーボックス、101,201,301,401 制御装置、105 カメラ、106 ドップラーセンサー、200 管理サーバー、300,300A,300B 携帯端末、400 クラウドサーバー、500,500A,500B ケアコール子機、501 ケアコールボタン、510,510A,510B ドアセンサー、520,520A,520B トイレセンサー、530,530A,530B センサー、540,540A,540B バイタルセンサー、550 マイク、600,700 画像、900,900A,900B 居室、901,901A,901B ベッド、902,902A,902B トイレ、903,903A,903B 家具。

Claims (8)

  1. 情報処理装置によって実行される、被介護者に対して所与の判定期間に提供された介助の度合いを判定する方法であって、
    被介護者の居室の画像を取得するステップと、
    前記判定期間の前記画像における被介護者と介護者との距離を特定するステップと、
    前記判定期間の時間の長さに対する、前記画像における前記距離が第1の値以下であった時間の長さの割合に従って、前記判定期間において提供された介助の度合いを特定するステップと、
    前記画像における被介護者と介護者との距離が前記第1の値より大きい第2の値を以下となった時点を前記判定期間の開始として特定するステップと、を備える、介助度合い推定方法。
  2. 前記割合と前記度合いとの関係は、提供される介助の種類に従う、請求項1に記載の介助度合い推定方法。
  3. 前記画像において特定される被介護者の状態に基づいて、前記提供される介助の種類を特定するステップをさらに備える、請求項2に記載の介助度合い推定方法。
  4. 前記画像における被介護者と介護者との距離が前記第2の値を超えた時点を前記判定期間の終了として特定するステップをさらに備える、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の介助度合い推定方法。
  5. 前記居室から取得された音声の内容に基づいて、前記提供される介助の種類を特定するステップをさらに備える、請求項2に記載の介助度合い推定方法。
  6. 前記居室から所与の種類の音声を取得したことに応じて前記判定期間の終了を特定するステップをさらに備える、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の介助度合い推定方法。
  7. 情報処理装置のプロセッサーに実行されることにより、前記情報処理装置に請求項1~請求項のいずれか1項に記載の方法を実施させる、プログラム。
  8. プロセッサーと、
    請求項に記載のプログラムを格納した記憶装置と、を備える情報処理装置。
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