JP7545708B2 - 膨張弁 - Google Patents

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Description

本発明は、膨張弁に関し、特に、パワーエレメントにダイヤフラムを備えた膨張弁に関する。
従来、自動車に搭載される空調装等に用いられる冷媒循環システムについては、設置スペースや配管作業を省略するために、冷媒の通過量を温度に応じて調整するパワーエレメントと呼ばれる感温機構内型の膨張弁が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
パワーエレメントでは、膨張弁を通過する冷媒の温度が作動ガスに伝達されると、作動ガスの圧力がダイヤフラムに作用し、作動ガスの圧力と、作動ガスの反対側に負荷される圧力との差に応じてダイヤフラムが変位する。
ダイヤフラムの変位は、作動棒(軸)を介して弁体に伝達され、弁体を弁座に対して接近または離間させ、これにより、エバポレータに向かう冷媒流量が制御される。
特開2010-043778公報
ところで、膨張弁のパワーエレメントを小径化する要求があるが、パワーエレメントの径を小さくするとダイヤフラムの径も小さくなり、ダイヤフラムにかかる応力が大きくなってダイヤフラムの耐久性が低下する懸念がある。
そこで、本発明の目的は、パワーエレメントの小径化と、ダイヤフラムの耐久性の確保とを両立することが可能な膨張弁を提供することである。
請求項1に記載の膨張弁は、弁室を備える弁本体と、前記弁室内に配置される弁体と、前記弁体を弁座に向けて付勢する付勢部材と、前記弁本体に設けられ、一端が前記弁体に接触し、前記付勢部材による付勢力に抗して前記弁体を開弁方向に押圧する第1作動棒と、前記弁本体に設けられ、大径部、及び前記大径部よりも小径に形成され前記大径部よりも前記弁体側に配置された小径部を有したシリンダ孔と、前記大径部の内部に移動可能に配置される大径ピストンと、前記小径部の内部に移動可能に配置され前記第1作動棒の他端が接続される小径ピストンと、前記シリンダ孔の前記大径ピストンと前記小径ピストンとの間に充填される液体と、一端が前記大径ピストンに接続される第2作動棒と、前記弁本体に取り付けられ、ダイヤフラムを境にして前記弁体側とは反対側に配置され作動ガスが封入された第1圧力作動室、及び前記ダイヤフラムを境にして前記弁体側に配置される第2圧力作動室を有する圧力作動ハウジングと、前記第2圧力作動室に移動可能に配置され前記第2作動棒の他端に接続される伝達部材とを含んで構成され、前記第2作動棒を駆動するパワーエレメントと、を有する。
請求項1に記載の膨張弁は、一例として、冷媒循環システムに用いられ、コンプレッサ、コンデンサ、エバポレータ等に接続されて使用される。
コンプレッサで加圧された冷媒は、コンデンサで液化されて膨張弁に送られ、膨張弁で断熱膨張された冷媒がエバポレータに送り出される。
ここで、圧力作動ハウジングの第1圧力作動室に封入された作動ガスに、断熱膨張された冷媒の熱が伝達されると、作動ガスの圧力がダイヤフラムに作用する。
ダイヤフラムは、作動ガスの圧力と、作動ガスの反対側に負荷される圧力との差に応じて変位する。
ダイヤフラムの変位は、伝達部材、第2作動棒、大径ピストン、シリンダ孔の液体、小径ピストン、第1作動棒を介して弁体に伝達され、弁体を弁座に対して接近または離間させ、これにより、エバポレータに向かう冷媒流量が制御される。
ここで、シリンダ孔の小径部に配置される小径ピストンは、シリンダ孔の大径部に配置される大径ピストンよりも小径とされている。言い換えれば、大径ピストンの液体に面する部分の面積Aよりも、小径ピストンの液体に面する部分の面積Bが小さく設定されている。このため、大径ピストンの変位に対して第1作動棒に接続される小径ピストンの変位はA/B倍に増幅される。
このため、ダイヤフラムの変位が小さくとも、弁体を必要量移動させることができる。
請求項1に記載の膨張弁では、このようにしてダイヤフラムの変位量を小さくすることができるので、ダイヤフラムにかかる応力を抑制でき、ダイヤフラムの耐久性を確保することができる。したがって、パワーエレメントの小径化と、ダイヤフラムの耐久性の確保とを両立することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の膨張弁において、前記シリンダ孔は、前記弁本体に設けられた孔に挿入されたシリンダパイプに形成されている。
請求項2に記載の膨張弁では、大径部、及び小径部を有するシリンダ孔が、シリンダパイプに形成されているため、シリンダパイプを挿入するために弁本体に設けられる孔は、一例として、加工が簡単な一定径の孔とすることができる。
また、請求項2に記載の膨張弁では、弁本体の外部において、シリンダパイプに大径ピストン及び小径ピストンを組み付ける作業、及び液体を充填する作業が可能となる。このため、請求項2に記載の膨張弁の組付け作業は、弁本体に設けたシリンダ孔に対して大径ピストン及び小径ピストンを組み付ける場合に比較して容易になる。
請求項3に係る膨張弁は、弁室を備える弁本体と、前記弁室内に配置される弁体と、前記弁体を弁座に向けて付勢する付勢部材と、前記弁本体に設けられ、一端が前記弁体に接触し、前記付勢部材による付勢力に抗して前記弁体を開弁方向に押圧する作動棒と、前記弁本体に取り付けられ前記作動棒を駆動するパワーエレメントと、を備え、前記パワーエレメントは、ダイヤフラムを境にして前記弁体側とは反対側に配置され作動ガスが封入された第1圧力作動室、及び前記ダイヤフラムを境にして前記弁体側に配置される第2圧力作動室を有する圧力作動ハウジングと、前記第2圧力作動室の内部に移動可能に配置され、前記作動棒の他端に接続されるピストンと、前記圧力作動ハウジングの内部で前記ダイヤフラムと前記ピストンとの間に充填される液体とを有し、前記ダイヤフラムの前記液体に面する部分の面積をA、前記ピストンの前記液体に面する部分の面積をBとしたときに、A>Bに設定されている。
請求項3に記載の膨張弁は、一例として、冷媒循環システムに用いられ、コンプレッサ、コンデンサ、エバポレータ等に接続されて使用される。
コンプレッサで加圧された冷媒は、コンデンサで液化されて膨張弁に送られ、膨張弁で断熱膨張された冷媒がエバポレータに送り出される。
ここで、圧力作動ハウジングの第1圧力作動室に封入された作動ガスに、断熱膨張された冷媒の熱が伝達されると、作動ガスの圧力がダイヤフラムに作用する。
ダイヤフラムは、作動ガスの圧力と、作動ガスの反対側に負荷される圧力との差に応じて変位する。
ダイヤフラムの変位は、液体、ピストン、作動棒を介して弁体に伝達され、弁体を弁座に対して接近または離間させ、これにより、エバポレータに向かう冷媒流量が制御される。
ここで、ダイヤフラムの液体に面する部分の面積Aよりも、ピストンの液体に面する部分の面積Bが小さく設定されているため、ダイヤフラムの変位に対してピストンに接続される作動棒の変位はA/B倍に増幅される。
このため、ダイヤフラムの変位が小さくとも、弁体を必要量移動させることができる。
請求項3に記載の膨張弁では、このようにしてダイヤフラムの変位量を小さくすることができるので、ダイヤフラムにかかる応力を抑制でき、ダイヤフラムの耐久性を確保することができる。したがって、パワーエレメントの小径化と、ダイヤフラムの耐久性の確保とを両立することが可能となる。
請求項4に係る膨張弁は、請求項1に記載の膨張弁において、前記第2作動棒に対して前記大径ピストンの径が大きく、前記第1作動棒に対して前記小径ピストンの径が大きい。
請求項1に記載の膨張弁、及び請求項3に記載の膨張弁によれば、パワーエレメントの小径化と、ダイヤフラムの耐久性の確保とを両立することができる、という優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る膨張弁の全体構造を示す断面図である。 第1の実施形態に係る膨張弁のシリンダ孔付近を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る膨張弁の全体構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る膨張弁の全体構造を示す断面図である。
[第1の実施形態]
図1、及び図2にしたがって、本発明の第1の実施形態に係る膨張弁1を説明する。
(膨張弁の概要)
図1を参照して、実施形態における膨張弁1の概要について説明する。図1は、本実施形態における膨張弁1を冷媒循環システム100に適用した例を模式的に示した概略断面図である。
図1に示すように、膨張弁1は、弁本体2、弁体3、付勢部材4、上側作動棒5a、下側作動棒5b、変位量変換部7、パワーエレメント8等を備えている。
弁本体2には、弁室VS、第1流路21、第2流路22、戻り流路23、後述する大径ピストン82及び小径ピストン86が挿入される段付きのシリンダ孔80、後述する下側作動棒5bが摺動自在に挿通される作動棒挿通孔27が形成されている。
第1流路21は、例えば、供給側流路であり、配管を用いてコンデンサ102が接続される。弁室VSには、第1流路21を介してコンデンサ102からの流体が供給される。
第2流路22は、例えば、排出側流路であり、配管を用いてエバポレータ104が接続される。弁室VS内の流体は、第2流路22を介してエバポレータ104に供給される。
第1流路21と第2流路22との間には、コンデンサ102の冷媒出口から供給された液体冷媒を断熱膨張させるための弁孔32aが形成されている。弁孔32aの下端(弁室VS側の端)の入口には弁座20が形成されている。
段付きのシリンダ孔80は、上方が戻り流路23に開放されており、下方が、作動棒挿通孔27と連通している。
弁室VS内には、弁体3が、弁座20に対向して配置されている。弁体3は、弁体サポート32によって下側から支持されており、弁体サポート32は、付勢部材4(例えば、コイルばね)によって、弁座20に向けて上向きに付勢されている。
換言すれば、弁体3は、付勢部材4によって閉弁方向に付勢されている。付勢部材4は、弁体サポート32と、付勢部材受け部材24との間に配置されている。付勢部材受け部材24は、弁本体2に装着されることにより弁室VSを封止するプラグである。
ここで、図1に示すように、弁体3が弁本体2の弁座20に着座しているとき、第1流路21と第2流路22とは非連通状態となる。他方、弁体3が弁座20から離間しているとき、第1流路21と第2流路22とは連通状態となる。
弁体3には、後述する下側作動棒5bの下端が接触している。下側作動棒5bは、付勢部材4による付勢力に抗して弁体3を開弁方向に押圧し、下側作動棒5bが下方向に移動するとき、弁体3は、弁座20から離間し、膨張弁1が開状態となる。
(パワーエレメント)
以下に、パワーエレメント8の構成を説明する。
弁本体2の上端部には、弁体3を駆動する駆動力を発生する弁体駆動装置としてのパワーエレメント8が装着されている。
パワーエレメント8は、ダイヤフラム36aにより内部空間を上下2つの第1圧力作動室36bと第2圧力作動室36cとに仕切られた圧力作動ハウジング36dを有している。なお、圧力作動ハウジング36dは、平面視(図示省略)で円形に形成されている。
本実施形態のダイヤフラム36aは、一例としてステンレススチールの薄板で形成されているが、他の金属板で形成されていてもよい。
上側の第1圧力作動室36bには、公知のダイヤフラム駆動流体が充填されている。ダイヤフラム駆動流体は、例えば、冷媒循環システムに使用される冷媒ガスと同一種類のガスを用いることができるが、他の種類のガスを用いてもよい。
一方、下側の第2圧力作動室36cは、均圧孔36eを介して戻り流路23に連通している。戻り流路23内の気相冷媒の圧力は、均圧孔36eを通じて第2圧力作動室36cに作用する。
圧力作動ハウジング36dの内部には、ダイヤフラム36aの下面に円盤状の伝達部材36gが当接するように配置されている。この伝達部材36gには、後述する上側作動棒5aの上端が接続されている。
本実施形態のパワーエレメント8では、上方の第1圧力作動室36b中のダイヤフラム駆動流体に、戻り流路23内に位置する上側作動棒5a、伝達部材36g、及びダイヤフラム36aを介して、戻り流路23を流れる気相冷媒の熱が伝達される。
ダイヤフラム駆動流体は、上記伝達された熱に対応してガス化し、そのガスの圧力がダイヤフラム36aの上面に作用する。ダイヤフラム36aに作用した圧力は、伝達部材36gに伝達される。
ダイヤフラム36aは、その上面に作用するガスの圧力とダイヤフラム36aの下面に負荷される圧力との差に応じて上下に変位する。
(変位量変換部)
次に、パスカルの原理を用いて変位量を変換可能とする変位量変換部7の構成を説明する。
図2に示すように、変位量変換部7の一部を構成している段付きのシリンダ孔80は、上側が大径の大径部80Aとされ、大径部80Aの下側が、大径部80Aよりも小径に形成された小径部80Bとされている。大径部80Aの上側は戻り流路23に開放されており、小径部80Bの底部には作動棒挿通孔27が連通している。なお、段付きのシリンダ孔80は、一例として、弁本体2の上側から加工することができる。
大径部80Aには、上側作動棒5aの下端と接続された大径ピストン82が移動可能に配置されている。大径ピストン82の外周には環状溝82Aが形成されており、環状溝82Aには大径ピストン82の外周面と大径部80Aの内周面との間の隙間をシールするシール部材84が嵌め込まれている。
一方、小径部80Bには、小径ピストン86が移動可能に配置されている。小径ピストン86の外周には環状溝86Aが形成されており、環状溝86Aには小径ピストン86の外周面と小径部80Bの内周面との間の隙間をシールするシール部材88が嵌め込まれている。小径ピストン86には、下側作動棒5bの上端が接続されており、図1に示すように、この下側作動棒5bの下端が弁体3に接している。
シリンダ孔80には、大径ピストン82と小径ピストン86との間に、液体としてのオイル90が充填されている。オイル90は、一例として、油圧シリンダ等で用いられる一般的な公知のオイルを用いることができる。
本実施形態の変位量変換部7では、大径ピストン82のオイル90に面している面積(受圧面積)Aよりも、小径ピストン86のオイル90に面している面積(受圧面積)Bが小さく設定されている。
このため、大径ピストン82が上下方向にXだけ変位すると、小径ピストン86は、パスカルの原理により、上下方向にXのA/B倍変位する。即ち、小径ピストン86の変位量は、大径ピストン82の変位量(=ダイヤフラム36aの変位量)のA/B倍に増幅される。
(作用、効果)
次に、冷媒循環システム100に用いられた膨張弁1の作用、効果を以下に説明する。
コンプレッサ101で冷媒を加圧すると、該冷媒は、コンデンサ102で液化され、膨張弁1に送られる。また、膨張弁1で断熱膨張された冷媒はエバポレータ104に送り出され、エバポレータ104で、エバポレータの周囲を流れる空気と熱交換される。エバポレータ104を通過した冷媒は、膨張弁1の戻り流路23を通ってコンプレッサ101へ戻される。
圧力作動ハウジング36dの第1圧力作動室36bに充填されているダイヤフラム駆動流体には、戻り流路23を流れる気相冷媒の熱が、上側作動棒5a、伝達部材36g、及びダイヤフラム36aを介して伝達される。
第1圧力作動室36b中のダイヤフラム駆動流体は、上記伝達された熱に対応してガス化し、そのガス圧力がダイヤフラム36aの上面に作用する。
ダイヤフラム36aは、その上面に作用するダイヤフラム駆動ガスの圧力とダイヤフラム36aの下面に負荷される圧力との差に応じて上下に変位する。
ダイヤフラム36aの上下変位は、伝達部材36g、上側作動棒5a、変位量変換部7、及び下側作動棒5bを介して弁体3に伝達され、弁体3を弁孔32aの弁座20に対して接近または離間させる。この結果、エバポレータ104に向かう冷媒流量が制御される。
変位量変換部7では、大径ピストン82のオイル90に面している面積Aよりも、小径ピストン86のオイル90に面している面積Bが小さく設定されているため、大径ピストン82の上下方向の変位に対して小径ピストン86の変位はA/B倍に増幅される。
このため、ダイヤフラム36aの変位が小さくとも、弁体3を必要量移動させることができる。本実施形態の膨張弁1では、このようにしてダイヤフラム36aの変位量を小さくすることができるので、ダイヤフラム36aにかかる応力を抑制でき、ダイヤフラム36aの耐久性を確保することができる。したがって、パワーエレメント8の小径化と、ダイヤフラム36aの耐久性の確保とを両立することが可能となる。
なお、弁体3に移動量を確保しつつ、パワーエレメント8の小径化を図るためにただ単にダイヤフラム36aを小径にすると、ダイヤフラム36aへかかる応力が大きくなるため、ダイヤフラム36aに割れが発生する可能性が高まるが、本実施形態の膨張弁1ではそのような懸念が生じない。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る膨張弁1を図3にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態の膨張弁1では、弁本体2における戻り流路23の下面に、段付きのシリンダ孔80の代わりに内径が一定径とされた孔92が形成されており、その孔92に、外径が一定径とされた円筒状のシリンダパイプ94が配置されている。
このシリンダパイプ94には、第1の実施形態と同様の段付きのシリンダ孔80、及び作動棒挿通孔27が形成されている。該段付きのシリンダ孔80には、大径ピストン82、及び小径ピストン86が配置されており、シリンダ孔80の大径ピストン82と小径ピストン86との間にはオイル90が充填されている
本実施形態の膨張弁1では、シリンダパイプ94、大径ピストン82、小径ピストン86、及びオイル90で、モジュール化された変位量変換部7が構成されている。
本実施形態の変位量変換部7は、一例として、弁本体2の外部で組立、及びオイル90の充填作業を行うことができるため、弁本体2の内部で変位量変換部7を構成する第1の実施形態に比較して組付け作業が容易になる。また、弁本体2には、一定径の孔92を形成するので、段付きのシリンダ孔80を弁本体2に形成する場合に比較して弁本体2の加工が容易になる。
[第3の実施形態]
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態に係る膨張弁1について説明する。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図4に示すように、実施形態の膨張弁1において、弁本体2には、戻り流路23の下面にリングばね6が配置される凹部26が形成されている。凹部26は、上方が戻り流路23に開放されており、凹部26の下方が、作動棒挿通孔27と連通している。
作動棒挿通孔27には、作動棒5が挿通されている。作動棒5の下端は、弁体3に接触している。作動棒5は、付勢部材4による付勢力に抗して弁体3を開弁方向に押圧する。作動棒5が下方向に移動するとき、弁体3は、弁座20から離間し、膨張弁1が開状態となる。
凹部26に配置されるリングばね6は、作動棒5の振動を抑制する防振部材である。リングばね6は、作動棒5の外周面55と凹部26の内周面26aとの間に配置されている。リングばね6は、作動棒5に、横方向の拘束力および縦方向の摺動抵抗を付与し、作動棒5の不要な振動を抑制することができる。
(パワーエレメント)
本実施形態のパワーエレメント8の圧力作動ハウジング36dは、ダイヤフラム36aよりも下側が、下側に向けて段階的に縮径しており、最小径とされた下部分は一定の内径に形成されている。この圧力作動ハウジング36dの下部分にはピストン64が移動可能に配置されている。ピストン64の外周には環状溝66が形成されており、環状溝66にはピストン64の外周面と小径部62cの内周面との間の隙間をシールするシール部材68が嵌め込まれている。
下側の第2圧力作動室36cには、ダイヤフラム36aとピストン64との間に液体、本実施形態ではオイル70が充填されている。ダイヤフラム36aとピストン64とは接触しないように離間しており、ダイヤフラム36aとピストン64との間には、常にオイル70が介在している。オイル70は、一例として、油圧シリンダ等で用いられる一般的な公知のオイルを用いることができる。
なお、上側の第1圧力作動室36bには、前述した実施形態と同様に、公知のダイヤフラム駆動流体が充填されている。
本実施形態のパワーエレメント8では、ダイヤフラム駆動流体に、戻り流路23内に位置する作動棒5、ピストン64、オイル70、及びダイヤフラム36aを介して、戻り流路23を流れる気相冷媒の熱が伝達される。
上方の第1圧力作動室36b中のダイヤフラム駆動流体は、上記伝達された熱に対応してガス化し、そのガスの圧力がダイヤフラム36aの上面に作用する。ダイヤフラム36aに作用した圧力は、オイル70を介してピストン64に伝達される。
本実施形態のダイヤフラム36aは、その上面に作用するガスの圧力とダイヤフラム36aの下面に負荷されるオイル70の圧力との差に応じて上下に変位する。
本実施形態のパワーエレメント8では、ダイヤフラム36aの上下変位が、オイル70を介してピストン64に伝達される。ピストン64には、作動棒5の上端が接続されているため、ピストン64が変位すると、ピストン64の変位が作動棒5を介して弁体3に伝達され、弁体3を弁本体2の弁座20に対して接近または離間させる。これにより、弁孔32aを通過してエバポレータ104に向かう冷媒の流量が制御される。
本実施形態のパワーエレメント8では、ダイヤフラム36aのオイル70に面している面積(受圧面積)Aよりも、ピストン64のオイル70に面している面積(受圧面積)Bが小さく設定されている。
このため、ダイヤフラム36aが上下方向にXだけ変位すると、ピストン64は、上下方向にXのA/B倍変位する。即ち、ピストン64の変位量は、ダイヤフラム36aの変位量のA/B倍に増幅される。
これら圧力作動ハウジング36d、ダイヤフラム36a、オイル70、及びピストン64で構成された部分は、パスカルの原理を用いた変位量変換部7と呼ぶことができる。
(作用、効果)
次に、本実施形態の膨張弁1の作用、効果を以下に説明する。
本実施形態の膨張弁1では、圧力作動ハウジング36dの第1圧力作動室36b中に充填されているダイヤフラム駆動流体に、戻り流路23を流れる気相冷媒の熱が、作動棒5、ピストン64、オイル70、及びダイヤフラム36aを介して伝達される。
本実施形態のパワーエレメント8においても、第1の実施形態、及び第2の実施形態と同様に、ダイヤフラム36aは、その上面に作用するダイヤフラム駆動ガスの圧力とダイヤフラム36aの下面に負荷されるオイル70の圧力との差に応じて上下に変位し、該変位がオイル70、ピストン64、及び作動棒5を介して弁体3に伝達され、エバポレータ104に向かう冷媒流量を制御することができる。
本実施形態のパワーエレメント8では、ダイヤフラム36aの上下方向の変位に対して、ピストン64の変位がA/B倍に増幅されるため、ダイヤフラム36aのオイル70に面している面積Aと、ピストン64のオイル70に面している面積Bとの比率を適宜設定することで、ダイヤフラム36aの変位が小さくとも、弁体3を必要量移動させ、エバポレータ104に送り出される冷媒の量を制御することができる。
本実施形態の膨張弁1においても、前述した第1の実施形態の膨張弁1、及び第2の実施形態の膨張弁1と同様に、ダイヤフラム36aを小径としてもダイヤフラム36aへかかる応力を小さくすることができ、パワーエレメント8の小径化と、ダイヤフラム36aの耐久性の確保とを両立することが可能となる。
なお、上記第1の実施形態の膨張弁1、及び第2の実施形態の膨張弁1では、変位量変換部7が弁本体2に設けられていたが、第3の実施形態の膨張弁1では、変位量変換部7がパワーエレメント8に設けられているため、既存の弁本体2を仕様変更せずにそのまま用いることができる。
上記第1実施形態の膨張弁1、及び第2実施形態の膨張弁1では、伝達部材36gの熱をダイヤフラム36aを介してダイヤフラム駆動流体に伝達してダイヤフラム駆動流体の体積を変化させている。しかし、第3実施形態の膨張弁1では、戻り流路23を流れる気相冷媒の熱が、ピストン64、オイル70、ダイヤフラム36aを介してからダイヤフラム駆動流体に伝達されるので、第1実施形態、及び第2実施形態に比較して、ダイヤフラム駆動流体への熱伝達を若干遅らせることができる。
一例として、ダイヤフラム駆動流体の体積変化の応答性が高すぎて膨張弁1がハンチングを生じるような場合、ダイヤフラム駆動流体への熱伝達を若干遅らせることで、該ハンチングの発生を抑制することが可能となる。
[その他の実施形態]
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の実施形態の任意の構成要素の変形が可能である。また、上述の実施形態において任意の構成要素の追加または省略が可能である。
上記実施形態では、パワーエレメント8が弁本体2の上部に位置する図面を用いて膨張弁1の構成を説明したが、冷媒循環システム100に用いる際の膨張弁1の姿勢は、図面に記載された姿勢に限らない。例えば、図1、3,4に示す膨張弁1の向きを90度変えてもよい。
第3の実施形態のパワーエレメント8は、第1の実施形態の膨張弁1の弁本体2、または第2の実施形態の膨張弁1の弁本体2に組み付けて用いてもよい。言い換えれば、複数の変位量変換部7を直列に連結してもよい。
第1の実施形態では、段付きのシリンダ孔80の大径部80Aと小径部80Bとが同軸的に形成され、かつ上側作動棒5aと下側作動棒5bとが同軸的に配置されていたが、大径ピストン82の変位がオイル90を介して小径ピストン86に伝達できればよく、例えば、シリンダ孔80の大径部80Aと小径部80Bとを横方向にずらすこともできる。
また、大径部80Aと小径部80Bとを連結した状態で、小径部80Bに対して大径部80Aの向きを変えることもできる。例えば、大径部80A、及び上側作動棒5aを横向きに配置して、パワーエレメント8を弁本体2の側部に設けることができる。これにより、膨張弁1の高さを低くすることも可能となる。
なお、大径部80Aと小径部80Bとは、直接的に連結されていることに限らず、オイルの通過する油圧通路(または配管)を介して連結してもよい。
1 膨張弁
2 弁本体
3 弁体
4 付勢部材
5 作動棒
5b 下側作動棒(第1作動棒)
5a 上側作動棒(第2作動棒)
8 パワーエレメント
20 弁座
36a ダイヤフラム
36b 第1圧力作動室
36c 第2圧力作動室
36d 圧力作動ハウジング
36g 伝達部材
64 ピストン
70 オイル(液体)
80 シリンダ孔
80A 大径部
80B 小径部
82 大径ピストン
86 小径ピストン
90 オイル(液体)
92 孔
94 シリンダパイプ
VS 弁室

Claims (2)

  1. 弁室を備える弁本体と、
    前記弁室内に配置される弁体と、
    前記弁体を弁座に向けて付勢する付勢部材と、
    前記弁本体に設けられ、一端が前記弁体に接触し、前記付勢部材による付勢力に抗して前記弁体を開弁方向に押圧する第1作動棒と、
    前記弁本体に設けられ、大径部、及び前記大径部よりも小径に形成され前記大径部よりも前記弁体側に配置された小径部を有したシリンダ孔と、
    前記大径部の内部に移動可能に配置される大径ピストンと、
    前記小径部の内部に移動可能に配置され前記第1作動棒の他端が接続される小径ピストンと、
    前記シリンダ孔の前記大径ピストンと前記小径ピストンとの間に充填される液体と、
    一端が前記大径ピストンに接続される第2作動棒と、
    前記弁本体に取り付けられ、ダイヤフラムを境にして前記弁体側とは反対側に配置され作動ガスが封入された第1圧力作動室、及び前記ダイヤフラムを境にして前記弁体側に配置される第2圧力作動室を有する圧力作動ハウジングと、前記第2圧力作動室に移動可能に配置され前記第2作動棒の他端に接続される伝達部材とを含んで構成され、前記第2作動棒を駆動するパワーエレメントと、
    を有し、
    前記第2作動棒に対して前記大径ピストンの径が大きく、前記第1作動棒に対して前記小径ピストンの径が大きい膨張弁。
  2. 前記シリンダ孔は、前記弁本体に設けられた孔に挿入されたシリンダパイプに形成されている、請求項1に記載の膨張弁。
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