JP7518947B1 - プログラム、コンピュータおよび情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 0007518947000001
【課題】新たなプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】コンピュータ(サーバ10)を受付手段101と、シリアルナンバー発行手段102と、第1記憶手段103aとして機能させる。シリアルナンバー発行手段102は、受付手段101がICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報を受け付けると、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行する。第1記憶手段103aは、受付手段101が受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、シリアルナンバー発行手段102により発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で第1記憶部12aに記憶させる。
【選択図】図1

Description

本開示は、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法に関する。
従来から、RFID(radio frequency identification)等を利用して、商品に取り付けられた非接触型ICタグや非接触型ICラベルを読み取ることにより商品管理が行われている。特許文献1には、物品に付されたRFタグから情報を読み取るための読取装置およびRFタグが付された物品の情報を提供する情報提供システムが開示されている。この読取装置は、RFタグと交信するための電波を放射するアンテナと、アンテナを収容し、物品よりも広い開口が形成されたシールド部と、を備え、シールド部が開口した状態でRFタグの読み取りを行うことができる。また、店舗では商品に付されたRFタグが使用されており、買物カゴ内の商品に付されたRFタグを読み取るための据置式の装置が使用されている。
さらに、特許文献2では、ICチップがIC製品に組み込まれた後に、ICチップがIC製品に組み込まれる工程における履歴を確認するためのIC製品管理システムが開示されている。このIC製品管理システムは、ICチップがIC製品に組み込まれる工程における履歴情報と当該ICチップから読み取られた第1の固有情報とを対応づけて第1のデータベースにて管理する工程管理手段と、このIC製品の出荷時に、第1の固有情報を読み取って第2の固有情報(EPCコード)に書き換えるとともに、書き換えた第1の固有情報と第2の固有情報とを対応づけて第2のデータベースにて管理するコード書き換え管理手段と、ICチップから第2の固有情報が読み取られた場合、該第2の固有情報に第2のデータベースにて対応づけられた第1の固有情報を検索し、第1の固有情報に第1のデータベースにて対応づけられた履歴情報を検索する履歴情報確認手段とを有するものである。
特開2018-190255号公報 特許第5078639号
ICタグが付された商品を購入後に保有するICタグ情報(即ち、商品情報)は、第三者によって無線機等の読取手段により読み取られこの第三者により例えばSNS等で容易に拡散されてしまうため、プライバシー保護の観点から対策が必要である。また、ICタグ等が付された商品は、受注から短時間で出荷が求められる場合があり、特許文献2のようなシステムでは、IC製品の出荷時に、ICチップに固有の第1固有情報から第2固有情報への書き換え及びデータベース化をするため、納期に間に合わない恐れがある。さらに、ICタグ情報(EPCコード等の固有情報など)と共に商品情報がICチップに書き込まれると、納期に間に合わなかった場合に、ICタグを廃棄しなければならず、資源の無駄となる。
以上のような点に鑑み、本開示は、新たなプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
本開示のプログラムは、コンピュータを受付手段と、シリアルナンバー発行手段と、第1記憶手段として機能させるプログラムであって、
前記シリアルナンバー発行手段は、前記受付手段がICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報を受け付けると、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行し、
前記第1記憶手段は、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、前記シリアルナンバー発行手段により発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で第1記憶部に記憶させることを特徴とする。
また、本開示のプログラムは、前記コンピュータを出力手段として更に機能させ、
前記出力手段は、ICチップから読み取られたランダムコードを含む確認指令を前記受付手段が受け付けると、前記第1記憶部に記憶されている、受け付けた確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーを出力してもよい。
また、本開示のプログラムは、前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
前記送信手段は、前記出力手段により出力された物品種類識別情報およびシリアルナンバーを、確認指令の送信元の端末に送信してもよい。
また、本開示のプログラムは、前記コンピュータを第2記憶手段として更に機能させ、
前記第2記憶手段は、ICチップから読み取られたランダムコードおよびこのICチップを含むICタグが取り付けられている物品のステータス情報を前記受付手段が受け付けると、前記受付手段が受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーと、ステータス情報とを互いに関連付けられた状態で第2記憶部に記憶させてもよい。
また、本開示のプログラムは、前記コンピュータを出力手段として更に機能させ、
前記出力手段は、ICチップから読み取られたランダムコードを含む確認指令を前記受付手段が受け付けると、前記第2記憶部に記憶されている、前記受付手段が受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーに対応するステータス情報を出力してもよい。
また、本開示のプログラムは、前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
前記送信手段は、前記出力手段により出力されたステータス情報、ならびに前記受付手段が受け付けた確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーを、前記確認指令の送信元の端末に送信してもよい。
また、本開示のプログラムは、前記コンピュータを第3記憶手段と、確認手段として更に機能させ、
前記第3記憶手段は、ICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードを前記受付手段が受け付けると、前記受付手段が受け付けたランダムコードを第3記憶部に記憶させ、
前記確認手段は、前記受付手段がランダムコードおよび物品種類識別情報を受け付けたときに、前記受付手段が受け付けたランダムコードが前記第3記憶部に記憶されているランダムコードと一致するか否かの確認を行い、
前記シリアルナンバー発行手段は、前記受付手段が受け付けたランダムコードが前記第3記憶部に記憶されているランダムコードと一致することが前記確認手段により確認された場合にのみ、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行してもよい。
また、本開示のプログラムは、前記コンピュータを第3記憶手段と、確認手段として更に機能させ、
前記第3記憶手段は、ICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグ毎の固有の情報であるタグ識別情報を前記受付手段が受け付けると、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報を第3記憶部に記憶させ、
前記確認手段は、前記受付手段がランダムコード、タグ識別情報および物品種類識別情報を受け付けたときに、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報が前記第3記憶部に記憶されているランダムコードおよびタグ識別情報と一致するか否かの確認を行い、
前記シリアルナンバー発行手段は、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報が前記第3記憶部に記憶されているランダムコードおよびタグ識別情報と一致することが前記確認手段により確認された場合にのみ、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行してもよい。
本開示のコンピュータは、プログラムを実行することにより受付手段と、シリアルナンバー発行手段と、記憶手段として機能するコンピュータであって、
前記シリアルナンバー発行手段は、前記受付手段がICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報を受け付けると、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行し、
前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、前記シリアルナンバー発行手段により発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で第1記憶部に記憶させることを特徴とする。
本開示の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
前記制御部が、ICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報を受け付けると、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行する工程と、
前記制御部が、受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で第1記憶部に記憶させる工程と、
を備えたことを特徴とする。
本開示によれば、新たなプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供できる。
本開示の実施の形態による物品種類識別システムの構成を示す概略図である。 図1に示す第3記憶部に記憶される(a)エンコーディングログファイルおよび(b)アクティベーションログファイル、第1記憶部に記憶される(c)紐付けデータベース、第2記憶部に記憶される(d)トレーサビリティデータベースの例を示す図である。 図1に示す物品種類識別システムにおける情報処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す物品種類識別システムにおける情報処理の流れを示す別のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1~図3Bは、本開示の実施形態による物品種類識別システム(情報処理システム)1の構成、この物品種類識別システム1において実施される情報処理方法等を示す図である。
[物品種類識別システム1]
図1に示すように、本開示に係る物品種類識別システム1は、コンピュータ(サーバ)10と、タグ加工システム20と、タグ取付システム30と、ステータス登録システム40と、物品情報取得システム50とを含む。サーバ10は、タグ加工システム20、タグ取付システム30、ステータス登録システム40、物品情報取得システム50と、通信ネットワーク(不図示)を介して通信可能に接続されている。
(サーバ10)
サーバ10は、例えばクラウドで使われる大型サーバ、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等である。図1に示すように、サーバ10は、制御部11、第1記憶部12a、第2記憶部12b、第3記憶部12c、表示部13、操作部14、通信部15を有する。
制御部11は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、サーバ10の動作を制御する。制御部11は、第1記憶部12a、第2記憶部12b、第3記憶部12c等に記憶されているプログラムを実行することにより、受付手段101、シリアルナンバー発行手段102、第1記憶手段103a、第2記憶手段103b、第3記憶手段103c、出力手段104、送信手段105、確認手段106として機能することができる。
受付手段101は、ICタグのICチップに記憶されるランダムコード、ICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報、物品情報取得システム50等からの確認指令、ステータス登録システム40等からのステータス情報などを受け付ける。
ここで、「ランダムコード」とは、ランダムな文字列の情報であり、数字、アルファベット等いかなる文字から構成されていてもよく、記憶、管理可能な文字列であれば特に限定されない。ランダムコードは、第三者が見ても特別な意味をなさない点は暗号と共通するが、復号化を前提としない点で暗号と異なる。ランダムコードを生成する手段としては限定されない。また、ランダムコードは、既存のICタグ読取機(リーダー)を用いて読み取ることができる。
「物品種類識別情報」とは、ICタグを取り付ける物品の種類を示す情報である。物品種類識別情報として既存の商品分類コードを利用することができる。例として、GTIN(Global Trade Item Number)、JAN(Japanese Article Number)コード、ISBN、定期刊行物コード等が挙げられる。本開示の実施形態において、「物品」とは特に限定されないが、プライバシー保護の観点から、情報保護法等に規定される機微情報に該当し得るもの、趣味嗜好等の思想信条を反映するもの、具体的には、書籍、著作物、装飾品、アパレル品、医薬品、化粧品、カルテ等を挙げることができる。
「ステータス情報」とは、流通過程における物品の状態を示す情報である。ステータス情報は図2(d)に示されるものに限定されず、サーバ10の管理者等が任意に設定することができる。
シリアルナンバー発行手段102は、同種の物品(個品)に割り当てられるランダムコード毎にシリアルナンバーを発行する機能を有する。シリアルナンバー発行手段102は、受付手段101がランダムコードおよび物品種類識別情報を受け付けたときに、シリアルナンバーを発行する。あるいは、受付手段101が受け付けたランダムコードが後述する第3記憶部12cに記憶されているランダムコードと一致することが確認手段106により確認された場合にのみ、シリアルナンバー発行手段102はシリアルナンバーを発行してもよい。なお、シリアルナンバーを生成、発行する手段としては限定されない。
「シリアルナンバー」は、物品の個品同士を識別するものであり、同種の物品に対して割り当てられた物品種類識別情報に付加される情報である。シリアルナンバーは連番に限定されず、個品を識別できるものであれば任意に設定できる。また、シリアルナンバーを読み取る手段は限定されない。
第1記憶手段103aは、受付手段101が受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、シリアルナンバー発行手段102により発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で「紐付けデータベース」として第1記憶部12aに記憶させる(図2(c))。第2記憶手段103bは、ランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーと、ステータス情報とを互いに関連付けられた状態で「トレーサビリティデータベース」として第2記憶部12bに記憶させる(図2(d))。第3記憶手段103cは、ランダムコードを「エンコーディングログファイル」として、かつ、ランダムコードおよび物品種類識別情報を「アクティベーションログファイル」として第3記憶部12cに記憶させる(図2(a)、(b))。なお、図2(a)~(c)では省略しているが、各ファイルやデータベース(DB)には、タグ識別情報がさらに紐付けて記憶されてもよい。これら第1記憶手段103a、第2記憶手段103b、第3記憶手段103cは必ずしも分かれている必要はなく、1つの記憶手段で上記機能を発揮してもよい。
出力手段104は、ICチップから読み取られたランダムコードを含む確認指令を受付手段101が受け付けると、第1記憶部12aに記憶されている、受け付けた確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーの組み合わせ体を出力する。また、出力手段104は、第2記憶部12bに記憶されている、受付手段101が受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーの組み合わせ体に対応するステータス情報を出力することもできる。
送信手段105は、出力手段104により出力された物品種類識別情報およびシリアルナンバーの組み合わせ体を、確認指令の送信元の端末に送信する。また、送信手段105は、出力手段104により出力されたステータス情報、ならびに受付手段101が受け付けた確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーの組み合わせ体を、確認指令の送信元の端末に送信することもできる。本明細書において、「確認指令」とは、ICチップから読み取られたランダムコードに対応する物品種類識別情報、シリアルナンバー、ステータス情報等の問い合わせを意味する。
確認手段106は、受付手段101がランダムコードおよび物品種類識別情報を受け付けたときに、受付手段101が受け付けたランダムコードが第3記憶部12cに記憶されているランダムコードと一致するか否かの確認を行う。また、確認手段106は、受付手段101がランダムコード、タグ識別情報および物品種類識別情報を受け付けたときに、受付手段101が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報が第3記憶部12cに記憶されているランダムコードおよびタグ識別情報と一致するか否かの確認を行うこともできる(図3Aに示すステップS20:後述するアクティベーションログファイルとエンコーディングログファイルの整合性の確認)。
第1記憶部12a、第2記憶部12b、第3記憶部12cはそれぞれ、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)などで構成することができる。第1記憶部12a、第2記憶部12b、第3記憶部12cには、上述したランダムコード、タグ識別情報、物品種類識別情報、シリアルナンバー、ステータス情報を含む紐付けデータベース、トレーサビリティデータベース、エンコーディングログファイルの他、本実施形態のプログラムを含む各種プログラムや、タグ加工システム20、タグ取付システム30、ステータス登録システム40、物品情報取得システム50との送受信に必要な情報や、操作入力の履歴情報なども記憶してよい。
表示部13は、例えばモニターであり、出力手段104によって出力される物品種類識別情報、シリアルナンバー、ステータス情報を表示する。さらに、表示部13は、紐付けデータベース、トレーサビリティデータベース、エンコーディングログファイル等も表示できる。
操作部14は、例えばキーボードやマウス等であり、サーバ10の管理者が所要の操作信号を入力するためのものである。また、操作部14を介して紐付けデータベース等を修正することもできる。サーバ10がタブレット端末である場合、操作部14および表示部13が一体となってタッチパネルを構成してもよい。
通信部15は、サーバ10を外部装置(タグ加工システム20、タグ取付システム30、ステータス登録システム40、物品情報取得システム50等)と通信可能に接続するものである。制御部11は通信部15を介して外部装置に対して信号(確認指令等)の送受信を行うことができるようになっている。
(タグ加工システム20)
通常、ICチップには、ICチップベンダーによってICタグ(チップ)毎の固有の情報であるタグ識別情報(以下、TIDともいう)が記録されている。このTIDはICチップ毎に異なる情報である。本開示に係るタグ加工システム20において、ICチップにランダムコードがさらに記録される。図1に示すように、タグ加工システム20は、ランダムコード生成手段21、ランダムコード書込手段22、ランダムコード送信手段23を有する。ランダムコード生成手段21によって生成されたランダムコードは、ランダムコード書込手段22によってICタグに書き込まれ記録される。さらに、パーマネントロックをかけることで、流通過程における更なる書き込みや変更を不可とすることが好ましい。ランダムコード送信手段23によって、エンコーディングログファイルの作成のためにランダムコードおよびTIDがサーバ10に送信される。
本明細書において、ICタグへのランダムコードの書き込みのことを「エンコーディング」ともいい、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ)、情報処理方法におけるエンコーディング方式を「ランダムコード方式」と呼ぶ。なお、「エンコーディングログファイル」とは、TIDとランダムコードの対応(関連)を示すものであり、対応方式はサーバ10の管理者が任意に設定してよい。
用意されるICタグ(RFタグ、RFIDタグを含む)は公知の方法により製造されたものでよい。各ICタグは、読取装置に対して無線通信するアンテナと、情報を記録するICチップとを含む。なお、ICタグは、交信のために電池をさらに内蔵していてもよい。即ち、ICタグは、アクティブICタグでもパッシブICタグでもよい。
(タグ取付システム30)
タグ取付システム30において、上述のように用意されたICタグが物品に取り付けられる。図1に示すように、タグ取付システム30は、物品種類識別情報取得手段31、読取手段32、送信手段33を有する。物品種類識別情報取得手段31により、ランダムコードに関連付けられる物品種類識別情報が取得される。読取手段32により、物品に取り付けられたICタグを読み取る。ランダムコードと同様に物品種類識別情報も既存の読取機を用いて読み取ることができ、物品種類識別情報取得手段31や読取手段32も特に限定されない。また、送信手段33により、物品種類識別情報取得手段31により取得された物品種類識別情報と、読取手段32により読み取られたICタグ情報(ランダムコードおよびTID)とが関連付けられた状態でサーバ10に送信される。
ICタグは様々な形態で物品に取り付けることができる。ICタグの形態として、ラベル(名札)型、シール型、チラシ型、しおり型、カード型、リストバンド型、コイン型等が挙げられる。
物品が書籍の場合、タグ取付システム30の例として製本会社が挙げられる。製本会社には、ランダムコードが記録されたICタグの他に、ISBN番号が例えばバーコードとして書き込まれた各本の表紙(カバー)、帯、しおり等が送られる。物品種類識別情報取得手段31が例えばバーコードリーダーとして機能することによってこのISBN番号を読み取ることにより、物品種類識別情報が取得される。物品(書籍)にICタグを取り付ける方法として、人手でICタグを1つずつ書籍の中に挿入してもよいし、機械を用いて開いた状態の書籍をライン上に移動させながらその中にICタグを順次落として挿入してもよい。書籍に取り付けられたICタグを読み取る方法として、「ライン式」があり、ライン上に書籍を1冊ずつ搬送してタグを読み取らせてもよく、書籍を複数本(10冊~40冊)結束してライン上に搬送してまとめてタグを読み取らせてもよい。この際のICタグの読取方式として、電波の漏れを抑制するためにトンネル内の天井部に読取機を設置するトンネル型がある。さらに、書籍に取り付けられたICタグを読み取る方法として、省スペース化が可能な「テーブル式」があり、複数冊分のICタグをまとめてテーブル状の読取機で読み取ることができる。いずれの方法を採用するかは現場(製本会社)が選んでよい。いずれの方法でも、例えばランダムコードが読み込まれなかった書籍をリジェクトラインに分岐させて、別に管理することができる。
また、タグ取付システム30にサーバ10からエンコーディングログファイルが送信される場合、タグ取付システム30に上記した確認手段106の機能を持たせて、読み取ったランダムコード(およびタグ識別情報)がエンコーディングログファイルに記憶されたものと一致しているか確認させてもよい。この場合、一致したランダムコードと物品種類識別情報とを関連付けて、アクティベーションログファイルをタグ取付システム30にて作成させることもできる。本明細書において、ランダムコード(およびTID)と物品(物品種類識別情報)とを関連付けることを「アクティベーション」といい、ランダムコードと物品種類識別情報との対応を示すものを「アクティベーションログファイル」という。
(ステータス登録システム40)
ステータス登録システム40において、ランダムコードを読み取り、ランダムコードを記憶したICチップが取り付けられた物品のステータス状態が取得される。図1に示すように、ステータス登録システム40は、タグ読取手段41、送信手段42を有する。タグ読取手段41により、物品に取り付けられたICタグ、すなわちランダムコードが読み取られる。読取手段32と同様に、タグ読取手段41は特に限定されず、既存の読取機であってもよい。送信手段42は、タグ読取手段41によりランダムコードが読み取られた際の物品のステータス情報をランダムコードと共にサーバ10に送信する。サーバ10においてこれらのデータは「トレーサビリティデータベース」に記憶される。「ステータス情報」は、製造後の物品の流通・取引における状態を示すものであり、物品の流通を管理する者によってステータス情報の具体的内容(物品の詳細情報等)を適宜に設定できる。
ステータス登録システム40の例として問屋、卸売業者等が挙げられ、物品が書籍である場合のステータス登録システム40の例として出版社、販売会社、取次、書店等が挙げられる。例えば、取次において、製本会社(タグ取付システム30)で取り付けられたICタグ(ランダムコード)を読み取り、このとき読み取られたランダムコードと共に、例えば、図2(d)に示すように「入荷」イベント、その日時、書籍の出荷先等をステータス情報としてサーバ10に送信する。また、取次に書籍が返品された場合も、取次でICタグを読み取り、このとき読み取られたランダムコードと共に、図2(d)に示すように「返品」イベント、その日時、書籍の出荷先等をステータス情報としてサーバ10に送信する。なお、サーバ10においては、受信したランダムコードに対応する物品種類識別情報とシリアルナンバーの組み合わせ体(図2(c))が紐付けデータベースから検索され、受信したステータス情報はこの組み合わせ体に関連付けられた状態でトレーサビリティデータベースに記憶される(図2(d))。
なお、図2(d)に示す例では、物品種類識別情報とシリアルナンバーがトレーサビリティデータベースに記憶されているが、1つの特定の物品に対して本物品種類識別システム1を利用する場合、物品種類識別情報は共通する項目となるため必ずしも必要ではなく、トレーサビリティデータベースをシリアルナンバーとステータス情報のみから構築することも可能である。
(物品情報取得システム50)
物品情報取得システム50において、読み取ったランダムコードをサーバ10に送信し、サーバ10からランダムコードに対応する物品種類識別情報とシリアルナンバーを受信する。さらに、物品情報取得システム50は、ランダムコードに対応するステータス情報も受信することができる。図1に示すように、物品情報取得システム50は、タグ読取手段51と物品情報取得手段52を有する。読取手段32やタグ読取手段41と同様に、タグ読取手段51は特に限定されず、既存の読取機であってもよい。タグ読取手段51により読み取られたランダムコードは、不図示の送信手段によりサーバ10に送信される。サーバ10においてこのランダムコードに対応する物品種類識別情報とシリアルナンバーの組み合わせ体を紐付けデータベースから検索し、これらの物品種類識別情報とシリアルナンバーの組み合わせ体に対応するステータス情報をトレーサビリティデータベースから検索する。そして、検索された物品種類識別情報、シリアルナンバー、ステータス情報がサーバ10から物品情報取得手段52に送信されることにより、物品情報取得システム50は物品種類識別情報、シリアルナンバー、ステータス情報を取得する。
物品が書籍である場合、物品情報取得システム50の例として書店(販売店)が挙げられる。書籍が販売されると、書店において、書籍に取り付けられたICタグ(ランダムコード)を読み取り、このランダムコードをサーバ10に送信する。そして、送信されたランダムコードに対応する物品種類識別情報、シリアルナンバー、ステータス情報がサーバ10から書店(物品情報取得システム50)に送信される。こうして、書店において販売した書籍の書誌情報(物品種類識別情報)が得られる。
なお、物品情報取得システム50からのランダムコードの送信の際に、図2(d)に示すような「購入」イベント、その日時、書籍の出荷先等のステータス情報が、ランダムコードに対応する物品種類識別情報とシリアルナンバーの組み合わせ体に関連付けられた状態でトレーサビリティデータベースに記憶されてもよい。
[情報処理方法]
図3A~図3Bを参照しながら、上記した物品種類識別システム1における本開示に係る情報処理方法の例について詳細に説明する前に、物品種類識別システム1において情報(ランダムコード等)が記憶されるICタグや物品の流れ(モノの流れ)を簡単に説明する。上述したように、図1に示すタグ加工システム20において、ICタグ(チップ)にタグ識別情報およびランダムコードが書き込まれる。タグ取付システム30に、ランダムコードが付与されたICタグが物品に取り付けられる。次に、物品のステータス状態が取得されるステータス登録システム40に、ICタグを取り付けられた物品は送られる。そして、これらの物品は物品情報取得システム50に送られ、少なくとも物品種類識別情報およびシリアルナンバーが取得される。
図3A及び図3Bは、物品種類識別システム(サーバ10)の一連の処理の流れを示すフローチャートである。図3Aは、少なくとも物品の種類(物品種類識別情報)とシリアルナンバーを知りたい場合の実施形態を示し、図3Bは、流通履歴(ステータス情報)も知りたい場合の実施形態を示す。以下の説明に限定されないが、本開示の情報処理方法において、まず、タグ加工システム20から、サーバ10の受付手段101がランダムコードおよびTIDを受け付ける(図3A、ステップS10)。また、タグ取付システム30から、サーバ10の受付手段101がランダムコード、TID、物品種類識別情報を受け付ける(図3A、ステップS15)。第3記憶手段103cは、タグ加工システム20から受け付けたランダムコードおよびTIDをエンコーディングログファイルとして第3記憶部12cに記憶する。タグ取付システム30から送信された物品種類識別情報、ランダムコードおよびTIDは、アクティベーションログファイルとして第2記憶部12bに記憶されてもよい。なお、ICタグが取り付けられた物品はサーバ10の管理者に送付されてもよいし、ステータス登録システム40に送付されてもよい。
次に、確認手段106は、アクティベーションログファイルとエンコーディングログファイルとの整合性(ランダムコード、TIDが一致しているかどうか)を確認する(図3A、ステップS20)。
ランダムコードおよびTIDが一致していると確認された場合、シリアルナンバー発行手段102は各物品(個品)に割り当てられたランダムコード毎にシリアルナンバーを発行する(図3A、ステップS30)。他方、ランダムコードおよびTIDが一致しなかった場合、シリアルナンバーは発行されず、このようなランダムコードを含むICタグは別の物品のICタグとして利用されることとなる。
次に、第1記憶手段103aは、ランダムコード、物品種類識別情報、シリアルナンバーを紐付けて、紐付けデータベース(DB)として第1記憶部12aに記憶する(図3A、ステップS40)。アクティベーションログファイルでは、ランダムコードと物品種類識別情報はN:1の関係にあるが、紐付けデータベースではランダムコードと物品種類識別情報+シリアルナンバーの組み合わせ体とは1:1の関係となる(同数である)。
例えば物品情報取得システム50からICチップから読み取られたランダムコードを含む確認指令を受付手段101が受け付けると(図3A、ステップS50)、確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーの組み合わせ体が紐付けDB(第1記憶部12a)から取得され、出力手段104により表示部13に出力され、送信手段105により確認指令の送信元の端末に送信される(図3A、ステップS60)。
本開示の情報処理方法の別の実施形態としてステータス情報も取得したいときは、ステータス登録システム40においてICチップから読み取られたランダムコードおよびこのICチップを含むICタグが取り付けられている物品のステータス情報を受付手段101が受け付けると(図3B、ステップS70)、第2記憶手段103bは、受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーと、ステータス情報とを紐付けて、トレーサビリティデータベース(DB)として第2記憶部12bに記憶する(図3B、ステップS80)。
次に、物品情報取得システム50でICタグ(チップ)から読み取られたランダムコードを含む確認指令を受付手段101が受け付ける(図3B、ステップS90)。
次に、受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーの組み合わせ体が紐付けDB(第1記憶部12a)から取得され、かつ、この組み合わせ体に対応するステータス情報がトレーサビリティDB(第2記憶部12b)から取得される。これらの物品種類識別情報、シリアルナンバー、ステータス情報は、出力手段104により表示部13に出力され、送信手段105により確認指令の送信元の端末に送信される(図3B、ステップS100)。
以上のような処理を行って、物品情報(物品種類識別情報、ステータス情報)が、物品種類識別システム1内の必要最小限の範囲(サーバ10、物品情報取得システム50)で個品毎に管理される。
以上のような構成からなる本開示のプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法において、コンピュータ(サーバ10)を受付手段101と、シリアルナンバー発行手段102と、第1記憶手段103aとして機能させる。シリアルナンバー発行手段102は、受付手段101がICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報を受け付けると、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行する。第1記憶手段103aは、受付手段101が受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、シリアルナンバー発行手段102により発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で第1記憶部12a(紐付けデータベース)に記憶させる。
このように、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法であれば、ランダムコード、物品種類識別情報およびシリアルナンバーを関連付けて第1記憶部12a(紐付けデータベース)に記憶することから、ICタグに物品種類識別情報およびシリアルナンバーを書き込まなくとも、ランダムコードを利用するだけでICタグが取り付けられた物品(個品)の管理が可能である。また、このように物品種類識別情報を含まないICタグを物品に取り付けることによって、物品の購入後に物品に取り付けられたICタグを第三者により読取機を用いて読み取られたとしても、この第三者は紐付けデータベースにアクセスできないため、物品種類識別情報を認識できないので物品購入者のプライバシーが保護される。さらに、本開示のプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法において物品種類識別情報がICタグに書き込まれることはないため、ICタグにランダムコードが書き込まれた後に物品の受注がキャンセルされても、このICタグを別の物品の受注の際に用いることができる。すなわち、本開示に係る物品種類識別システム1によれば、ランダムコードが書き込まれたICタグは様々な物品に対して汎用的に使用可能であり、管理する物品の種類はタグ取付時に決めればよい。このように、ICタグの製造後でもランダムコードと物品種類識別情報とを紐づけることができるため、受注を受けてICタグにランダムコードを書き込んだ後にその受注がキャンセルされたとしても、ランダムコードが書き込まれたICタグは別の物品に転用すればよく、ICタグを廃棄することなくキャンセル対応できる。さらに、上述したように、物品種類識別情報として既存の商品分類コードを利用することができるため、本開示のプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法は、既存の流通システムに容易に適用できる。
また、このような本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法において、コンピュータ(サーバ10)を出力手段104として更に機能させ、出力手段104は、ICチップから読み取られたランダムコードを含む確認指令を受付手段101が受け付けると、第1記憶部12aに記憶されている、受け付けた確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーを出力することができる。こうして、サーバ10の管理者により物品の管理を適宜に行うことができる。例えば、この管理者により、ランダムコードと物品種類識別情報およびシリアルナンバーの組み合わせ体との関連性を確認することもできる。
また、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法において、コンピュータ(サーバ10)を送信手段105として更に機能させ、送信手段105は、出力手段104により出力された物品種類識別情報およびシリアルナンバーを、確認指令の送信元の端末に送信することができる。このように、サーバ10の管理者の他に、例えば、出版社から店舗までの関連会社、提携企業、物品の製造業者や流通業者、実際に物品を販売する店舗(物品情報取得システム50)等からの確認指令に対応でき、また情報の共有によりオペレーションの改善、在庫管理、システム開発、DX、セールス強化、業界サプライチェーンの効率化、万引き防止、防犯、盗難品の流通防止に役立たせることができる。
また、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法において、コンピュータ(サーバ10)を第2記憶手段103bとして更に機能させ、第2記憶手段103bは、ICチップから読み取られたランダムコードおよびこのICチップを含むICタグが取り付けられている物品のステータス情報を受付手段101が受け付けると、受付手段101が受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーと、ステータス情報とを互いに関連付けられた状態で第2記憶部12b(トレーサビリティデータベース)に記憶させることができる。このように、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法であれば、ステータス情報を利用してICタグ製造後の物品の変化にも対応できる。
また、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法において、コンピュータ(サーバ10)を出力手段104として更に機能させ、出力手段104は、ICチップから読み取られたランダムコードを含む確認指令を受付手段101が受け付けると、第2記憶部12bに記憶されている、受付手段101が受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーに対応するステータス情報を出力することができる。また、コンピュータ(サーバ10)を送信手段105として更に機能させ、送信手段105は、出力手段104により出力されたステータス情報、ならびに受付手段101が受け付けた確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーを、確認指令の送信元の端末に送信することもできる。このように、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法であれば、サーバ10の管理者は、ステータス情報を利用して業務改善でき、関連企業、物品の製造業者や流通業者等と情報の共有によりオペレーションの改善、在庫管理、システム開発、DX、セールス強化、業界サプライチェーンの効率化、万引き防止、防犯、盗難品の流通防止に役立たせることができる。
また、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法において、コンピュータ(サーバ10)を第3記憶手段103cと、確認手段106として更に機能させてもよい。ここで、第3記憶手段103cは、ICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードを受付手段101が受け付けると、受付手段101が受け付けたランダムコードを第3記憶部12c(エンコーディングログファイル)に記憶させることができる。確認手段106は、受付手段101がランダムコードおよび物品種類識別情報を受け付けたときに、受付手段101が受け付けたランダムコードが第3記憶部12cに記憶されているランダムコードと一致するか否かの確認を行うことができる。シリアルナンバー発行手段102は、受付手段101が受け付けたランダムコードが第3記憶部12cに記憶されているランダムコードと一致することが確認手段106により確認された場合にのみ、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行してよい。このように、確認手段106を用いて自動的にランダムコードの整合性(タグ加工システム20でランダムコードが書き込まれたICタグが、タグ取付システム30で使用されているか)の確認を行うことができる。
また、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法において、コンピュータ(サーバ10)を第3記憶手段103cと、確認手段106として更に機能させてもよい。ここで、第3記憶手段103cは、ICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグ毎の固有の情報であるタグ識別情報(TID)を受付手段101が受け付けると、受付手段101が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報を第3記憶部12cに記憶させることができる。確認手段106は、受付手段101がランダムコード、タグ識別情報および物品種類識別情報を受け付けたときに、受付手段101が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報が第3記憶部12cに記憶されているランダムコードおよびタグ識別情報と一致するか否かの確認を行うことができる。シリアルナンバー発行手段102は、受付手段101が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報が第3記憶部12cに記憶されているランダムコードおよびタグ識別情報と一致することが確認手段106により確認された場合にのみ、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行してよい。このように、ICタグ毎の固有の情報であるタグ識別情報(TID)も記憶させることにより、TIDをICタグの追跡のために利用でき、例えば、ICタグ製造工程の精査確認にも利用できる。さらに、タグ加工システム20でランダムコードが書き込まれたICタグが、タグ取付システム30で使用されているか確認するために、TIDを利用することができる。
なお、本開示に係るプログラム、コンピュータ(サーバ10)および情報処理方法は、上記の態様および組み合わせに限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、第1記憶部12a、第2記憶部12b、第3記憶部12cは1つの記憶部として構成されてもよい。また、図1では、第1記憶部12a、第2記憶部12b、第3記憶部12cはコンピュータ(サーバ10)内に設けられているように図示されているが、コンピュータ(サーバ10)とは別の記憶媒体であってもよい。
制御部11により実行されるプログラムは第1記憶部12a等に記憶されたものに限定されることはない。制御部11により実行されるプログラムとして、外部装置から通信部15を介して制御部11に送信されるものや、サーバ10に装着されたUSBメモリ等の記憶媒体に記憶されているもの、サーバ10とは別のサーバ(例えば、クラウドサーバ)等に記憶されているもの等が用いられてもよい。
万引き防止のために、物品情報取得システム50(店舗)に設置される防犯装置のアンテナに対して電波を送受信可能なアンテナを、ランダムコードを含むICタグに更に設けてもよい。
ランダムコードを記憶させるのはICタグのICチップに限定されず、ランダムコードを含む二次元コードを生成してもよく、これらを物品に取り付け、紐付けデータベースやトレーサビリティデータベースを構築することもできる。
1 情報処理システム
10 コンピュータ(サーバ)
11 制御部
12a 第1記憶部(紐付けデータベース)
12b 第2記憶部(トレーサビリティデータベース)
12c 第3記憶部(エンコーディングログファイル)
13 表示部
14 操作部
15 通信部
20 タグ加工システム
30 タグ取付システム
40 ステータス登録システム
50 物品情報取得システム
101 受付手段
102 シリアルナンバー発行手段
103a 第1記憶手段
103b 第2記憶手段
103c 第3記憶手段
104 出力手段
105 送信手段
106 確認手段

Claims (10)

  1. コンピュータを受付手段と、シリアルナンバー発行手段と、第1記憶手段として機能させるプログラムであって、
    前記シリアルナンバー発行手段は、前記受付手段がICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報を受け付けると、ランダムコード毎に同種の物品の個品を識別するためのシリアルナンバーを発行し、
    前記第1記憶手段は、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、前記シリアルナンバー発行手段により発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で第1記憶部に記憶させる、プログラム。
  2. 前記コンピュータを出力手段として更に機能させ、
    前記出力手段は、ICチップから読み取られたランダムコードを含む確認指令を前記受付手段が受け付けると、前記第1記憶部に記憶されている、受け付けた確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーを出力する、請求項1記載のプログラム。
  3. 前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
    前記送信手段は、前記出力手段により出力された物品種類識別情報およびシリアルナンバーを、確認指令の送信元の端末に送信する、請求項2記載のプログラム。
  4. 前記コンピュータを第2記憶手段として更に機能させ、
    前記第2記憶手段は、ICチップから読み取られたランダムコードおよびこのICチップを含むICタグが取り付けられている物品のステータス情報を前記受付手段が受け付けると、前記受付手段が受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーと、ステータス情報とを互いに関連付けられた状態で第2記憶部に記憶させる、請求項1記載のプログラム。
  5. 前記コンピュータを出力手段として更に機能させ、
    前記出力手段は、ICチップから読み取られたランダムコードを含む確認指令を前記受付手段が受け付けると、前記第2記憶部に記憶されている、前記受付手段が受け付けたランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーに対応するステータス情報を出力する、請求項4記載のプログラム。
  6. 前記コンピュータを送信手段として更に機能させ、
    前記送信手段は、前記出力手段により出力されたステータス情報、ならびに前記受付手段が受け付けた確認指令に含まれるランダムコードに対応する物品種類識別情報およびシリアルナンバーを、前記確認指令の送信元の端末に送信する、請求項5記載のプログラム。
  7. 前記コンピュータを第3記憶手段と、確認手段として更に機能させ、
    前記第3記憶手段は、ICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードを前記受付手段が受け付けると、前記受付手段が受け付けたランダムコードを第3記憶部に記憶させ、
    前記確認手段は、前記受付手段がランダムコードおよび物品種類識別情報を受け付けたときに、前記受付手段が受け付けたランダムコードが前記第3記憶部に記憶されているランダムコードと一致するか否かの確認を行い、
    前記シリアルナンバー発行手段は、前記受付手段が受け付けたランダムコードが前記第3記憶部に記憶されているランダムコードと一致することが前記確認手段により確認された場合にのみ、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行する、請求項1記載のプログラム。
  8. 前記コンピュータを第3記憶手段と、確認手段として更に機能させ、
    前記第3記憶手段は、ICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグ毎の固有の情報であるタグ識別情報を前記受付手段が受け付けると、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報を第3記憶部に記憶させ、
    前記確認手段は、前記受付手段がランダムコード、タグ識別情報および物品種類識別情報を受け付けたときに、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報が前記第3記憶部に記憶されているランダムコードおよびタグ識別情報と一致するか否かの確認を行い、
    前記シリアルナンバー発行手段は、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよびタグ識別情報が前記第3記憶部に記憶されているランダムコードおよびタグ識別情報と一致することが前記確認手段により確認された場合にのみ、ランダムコード毎にシリアルナンバーを発行する、請求項1記載のプログラム。
  9. プログラムを実行することにより受付手段と、シリアルナンバー発行手段と、記憶手段として機能するコンピュータであって、
    前記シリアルナンバー発行手段は、前記受付手段がICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報を受け付けると、ランダムコード毎に同種の物品の個品を識別するためのシリアルナンバーを発行し、
    前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、前記シリアルナンバー発行手段により発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で第1記憶部に記憶させる、コンピュータ。
  10. 制御部を有するコンピュータにより実行される情報処理方法であって、
    前記制御部が、ICタグのICチップに記憶されるランダムな文字列の情報であるランダムコードおよびICタグが取り付けられる物品の種類を示す物品種類識別情報を受け付けると、ランダムコード毎に同種の物品の個品を識別するためのシリアルナンバーを発行する工程と、
    前記制御部が、受け付けたランダムコードおよび物品種類識別情報と、発行されたシリアルナンバーとを互いに関連付けられた状態で第1記憶部に記憶させる工程と、
    を備えた、情報処理方法。
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